JP4520598B2 - 建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建物に係り、例えば、複数の箱形建物ユニットを組み合わせて建てられるユニット式建物等の建物に関する。
【0002】
【背景技術】
例えば、工業化住宅であるユニット式建物は、予め工場で生産される複数の箱形の建物ユニットを、現場で組み合わせることにより建てられる。このユニット式建物によれば、工場で建物ユニットの内外装まで行ってしまうので、建築現場での作業が大幅に軽減され、短時間で建築工事を完了できるという利点がある。
【0003】
図4に示すように、このようなユニット式建物の建物ユニット1は、四隅に立設される4本の柱2と、これらの柱2の上端間同士および下端間同士を結合する各4本の天井梁3、床梁4とで構成された骨組み5を備えている。天井梁3の長辺梁間には、複数本の天井小梁6が架けわたされ、これらの天井小梁6の下面には図示しない天井面材が張り付けられている。また、床梁4の長辺梁間には、複数本の根太7が架けわたされ、これらの根太7の上面には図示しない床面材が張り付けられている。
【0004】
このようなユニット式建物では、複数の箱形建物ユニットを組み合わせるため、外観が変化に乏しくなりがちであり、そのため、大きさの異なる建物ユニットを組み合わせたり、屋根の形状を変えたりして外観のデザインをよくしようと工夫する一方で、建物の内部を多目的に利用できるようにする等、機能を拡張させるため、例えばガレージをユニット式建物内に組み込んだビルトインガレージを構成したり、使用目的を決めず、何でもできるようなフリールームを設けたりしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ビルトインガレージは、ユニット式建物内に組み込まれており、駐車場不足等の問題を解決し、機能拡張の役割は果たしているが、あくまでも車庫であり、そのため、車庫以外の利用には適さない。利用できるにしても、車が置かれていないとき、例えば、車付きの買い物かごを少しの間置くとか、雨の日等に子供の遊び場所になるとかの場合等に限られる。
フリールームの場合は、多目的に利用することはできるが、あくまでも室内での利用であり、例えば雨の日に、外から帰ってきて、その場で、泥が付着した例えば車付きの買い物かごを置くとか、汚れた靴等の履き物を脱ぐとかの、例えば土間で行うようなことはできない。
【0006】
本発明の目的は、履き物を履いたままでも居室内に出入りすることができ、多目的に利用することのできる室内空間を備えた建物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、図面を参照して説明すると、図1,2に示すように、複数の箱形建物ユニットを組み合わせて建てられる建物であって、玄関は、前記複数の箱形建物ユニットのうち一つの玄関用建物ユニットに設けられ、勝手口は、前記玄関用建物ユニットに隣接するとともに、前記複数の箱形建物ユニットのうち一つの土間用建物ユニットに設けられ、前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットは、互いの短辺同士が対向して接続され、前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットの長辺方向の外壁19に沿って連続するとともに、前記玄関から当該玄関の反対側に設けられた勝手口まで直線上に連続している土間18が居室空間100内に形成され、前記土間用建物ユニットの内部には、当該土間用建物ユニットの長辺方向に沿って、上階にわたる階段を供えた階段室、および前記階段の下方空間に形成された収納室が設けられ、当該収納室は、前記土間を挟んで前記外壁に対向して切り欠かれて形成された出入口を備え、前記階段室は、前記土間用建物ユニットの長辺に沿って隣接するとともに前記複数の箱形建物ユニットのうち前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットとは別の建物ユニットの内部、および前記土間に出入り可能に連続していることを特徴とする建物10である。
【0008】
このような本発明では、土間が建物の居室内に、建物の外壁に沿って連続して形成されているので、例えば玄関、勝手口に土間を連続させることで、靴等の履き物をはいたまま土間を通って居室内に出入りすることができる。従って、例えば雨の日等に濡れたまま、泥が付着して汚れたままでも建物内に出入りして、靴や服を土間で脱ぎ捨てたりすることができ、また、買い物かご等をキッチン近傍まで引っ張っていくことができ、使い勝手がよく、土間空間を多目的に利用することができる。
また、このような本発明では、玄関から勝手口まで連続する長い土間空間が建物の居室内に設けられているので、この土間および土間空間を各種の用途、例えば、勝手口近傍に車付きの買い物かご等を、土が付着し多少汚れたままで置いたり、土間空間を形成する壁部に、家族の写真、家族の誰かが撮った写真や、絵画等を多く飾ったりすることの多目的に利用でき、雰囲気のよい空間、潤いのある空間を作り出すことができる。
さらに、このような本発明では、土間が2つの建物ユニットに跨って形成されているので、広い土間空間とすることができる。ここで、玄関と勝手口とは隣り合う別個の建物ユニットにそれぞれ設けられることが好ましいが、例えば1つの建物ユニットの一方の短辺側に玄関を設け、他方の短辺側に勝手口を設ける等、1つの建物ユニットに設けてもよい。また、勝手口は、土間の連続方向の延長上に連続するように出入り口を設けてもよく、あるいは、土間の連続方向に直交する方向に出入り口を設けてもよい。
そして、このような本発明では、例えば濡れたもの、泥等が付着したものを、収納室に収納することができ、それらのものを土間に置かなくてもすむ。
加えて、このような本発明では、収納室を階段の下方空間に設ければよいので、階段の下方空間の有効利用が図られる。
【0009】
以上の本発明において、建物は、例えば、複数の建物ユニットを組み合わせて建てられるユニット式建物に限らず、パネル工法による建物、いわゆる在来工法による建物等、どのような工法による建物であってもよい。また、建物の居室内とは、建物の外壁で囲まれた空間をいう。また、土間は外壁に沿って連続して設けられていればよく、建物の長辺方向の外壁、短辺方向の外壁のいずれでもよい。さらに、土間は所定の距離にわたるものであり、一方端に例えば玄関が連続し、他方端に例えば勝手口が連続していることが好ましい。また、土間は、直線的に形成されることが好ましいが、必ずしも直線的でなくてもよく、角部に配置される外壁に沿って、向きが例えば90°変わるようなL字状の土間でもよい。また、土間の幅寸法は限定されないが、例えば1000cm〜1200cm程度に形成されることが、利用範囲が広がることもあり好ましい。
【0016】
請求項2に記載の発明は、図4に示すように、請求項1に記載の建物において、箱形建物ユニット11〜14は、四隅に立設される4本の柱2と、これらの柱2の上端間同士を結合する4本の天井梁3および下端間同士を結合する4本の床梁4とで構成された骨組み5を備えていることを特徴とするものである。このような本発明では、階段室、収納室等、予め工場で可能な限り取り付けることができ、現場では、各建物ユニットを組み合わせ、所定の建物ユニットに土間コンクリートを打設すればよいので、現場作業が少なくてすみ、工期短縮を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1には、ユニット式建物10の1階部分Aの平面が示され、図3に2階部分Bの平面が示されている。
ユニット式建物10は、予め工場で生産され、かつ、大きさの異なる複数の建物ユニット11〜14を現場で組み合わせて建てられており、これらの建物ユニット11〜14は、前記建物ユニット1と同様の構造となっている。そして、これらの建物ユニット11〜14のうち外側の建物ユニット11,12等の外壁19、窓等により囲まれた空間が居室空間100とされている。
【0018】
複数の建物ユニット11〜14のうち、図1,2において左上側の玄関階段15に通じる位置に配置された建物ユニット12Aは、玄関用建物ユニットとされ、その内部には、玄関ポーチ16および玄関17、第1土間部18Aが形成されている。
【0019】
すなわち、玄関用建物ユニット12Aの短辺側一部は玄関ポーチ16とされ、この玄関ポーチ16と玄関17との間に、建物の外壁19と玄関ポーチ16用の外壁20とにわたって玄関壁21が設けられ、この玄関壁21には玄関ドア22が開閉自在に取り付けられている。従って、このような玄関用建物ユニット12Aの玄関ポーチ16にある柱2Aは、ポーチ柱を形成していることになる。
玄関ポーチ16には、建物の外壁19に沿い、かつ、ユニット式建物10のほぼ全長にわたって形成された外廊下部16Aが連続しており、この外廊下部16Aの一部には、所定高さ寸法の目隠し壁26が設けられている。
玄関17には前記第1土間部18Aが連続しており、また、玄関17の上がり框部23の脇には、シューズボックス24が配置され、上がり框部23の先には玄関ホール25が形成されている。
【0020】
玄関用建物ユニット12Aに横方向に隣接する建物ユニット14Aは土間用建物ユニットとされ、その内部には、主に第2土間部18Bが設けられている。
玄関用建物ユニット12Aおよび土間用建物ユニット14Aは、互いの短辺方向同士が対向して接続されている。また、玄関用建物ユニット12A、土間用建物ユニット14Aの構造は図示しないが、土間コンクリート打設のため、前記建物ユニット1の短辺側の床梁が取り外され、これに替わって補強梁を設け、あるいは必要に応じて中間梁を設けた骨組みを有するものとなっている。
【0021】
土間用建物ユニット14Aには、長手方向に沿って、ユニット14Aの短辺寸法のほぼ半分の幅寸法に形成された前記第2土間部18Bが設けられ、この第2土間部18Bは、土間用建物ユニット14Aのほぼ全長にわたり、かつ、その一端は玄関用建物ユニット12Aの第1土間部18Aに連続している。そして、これら第1土間部18Aと第2土間部18Bとで土間18が構成され、この土間18は、玄関17とともに、ユニット式建物10の外壁19に沿って連続して設けられていることになる。また、土間18の幅は、例えば1200cm程度に形成されている。そして、土間18およびその両側の壁面等で室内空間としての土間空間101が形成されている。
【0022】
このような土間18の他端には、勝手口29が設けられており、勝手口29には、開閉自在にドア30が取り付けられている。従って、勝手口29から、前記外廊下部16Aに出入りできるようになっている。
土間用建物ユニット14Aにおいて土間18に沿った位置には、建物の2階と通じる階段31を備えた階段室32が設けられており、この階段31の下方空間には収納室35が形成されている。収納室35は、第2土間部18Bに連続しており、階段31の一側面側の側壁が所定の大きさに切り欠かれ、出入り口35Aとなっている。
【0023】
第2土間部18Bの他端からは、階段室32を通って、1階トイレ36やキッチン37等に出入りできるようになっている。
また、土間用建物ユニット14Aの横方向に隣接する建物ユニット12には、上記1階トイレ36とパントリー38が設けられ、これら1階トイレ36とパントリー38には、縦開き窓39がそれぞれ設けられている。
建物ユニット11〜14等で形成される室内空間は、図示しないが適宜間仕切り壁で仕切られ、前記キッチン37、ダイニング40、リビング41等が形成されている。
【0024】
このようなユニット式建物10において、前記玄関17、土間18とは反対側には、テラス44が設けられている。このテラス44の一部は、ユニット式建物10の外壁45からリビング41側に所定寸法入り込んだ形状になっている。
すなわち、細長い建物ユニット13を挟んで左右に配置された建物ユニット11の外側には、中間柱2Aが設けられ、この中間柱2Aと外側の柱2とには、それぞれ、平断面コ字型の外壁45が取り付けられており、この外壁45が外側に突出した形状となっている。そして、これらの外壁45の間に、前記テラス44の一部が入り込んで配置されている。
【0025】
図3には、ユニット式建物10の2階平面Bが示されている。
玄関用建物ユニット12Aの上部の建物ユニット12には、前記階段室32に通じる廊下47が設けられ、また、土間用建物ユニット14Aの上部の建物ユニット14には、前記階段室32と、収納室48、2階トイレ49が設けられ、前記パントリー38等が設けられた建物ユニット12の上方の建物ユニット12には、洗面室50、浴室51が設けられている。
また、2階には、図示しない3階に通じる階段52を備えた階段室53と、図示しない間仕切り壁で適宜仕切られた居室55が設けられている。
また、前記テラス44の上方位置には、外壁45の内側に一部が入り込んでインナーバルコニ54が設けられている。
【0026】
次に、このようなユニット式建物10の施工方法を説明する。
予め工場で生産した各建物ユニット11〜14等をトラックで建設現場に搬送し、基礎上に1階建物ユニット11〜14を順次載置、固定するとともに、隣り合う建物ユニット同士を連結する。玄関用建物ユニット12Aおよび土間用建物ユニット14Aは、所定の基礎の上に載せ、互いを連結するとともに隣り合う建物ユニット12,14等と連結した後、盛土および切込砕石等の土間形成部に、溶接金網等を配置し、所定の高さ位置まで土間コンクリートを打設し、玄関17から勝手口29まで連続する土間18を形成する。
【0027】
土間18を形成する一方で、1階建物ユニット11〜14等の上に各2階建物ユニット11〜14等を載置するとともに、接合ピン等で互いを連結し、また、2階建物ユニット11〜14同士を連結する。
同じように、2階建物ユニット11〜14の上に3階建物ユニットを載せて組み合わせ、3階建てのユニット式建物10を建てる。
【0028】
このような実施形態によれば、次のような効果がある。
(1) 玄関用建物ユニット12Aに設けた玄関17から、土間用建物ユニット14Aに設けた勝手口29まで連続する土間18が、建物の外壁19に沿って、かつ、建物の居室100内に設けられているので、靴等の履き物をはいたまま土間を通ることができる。従って、例えば雨の日等に濡れたまま、泥が付着して汚れたままでも、玄関17または勝手口29から建物内に出入りして、靴や輻を土間で脱ぎ捨てたりすることができ、あるいは、買い物かご等をキッチン近傍まで引っ張っていくことができ、使い勝手がよく、土間空間を多目的に利用することができる。
【0029】
(2) 土間18が前述のような構成となっているので、前述のような目的に利用することができる他、土間空間を形成する壁部に、家族の写真、家族の誰かが撮った写真や、絵画等を多く飾ったりすることもでき、雰囲気のよい空間、潤いのある空間を作り出すことができる。
【0030】
(3) 土間用建物ユニット14Aの内部に、土間18に連続する収納室35が設けられているので、例えば濡れたもの、泥等が付着したものを、収納室35に収納することができ、それらのものを土間18に置かなくてもすみ、土間18の汚れを防止することができる。
(4) 収納室35は、階段31の下方空間に設けられているので、階段31の下方空間の有効活用が図られる。
【0031】
(5) 土間18の幅寸法は例えば1200cmとされ、人が通ったり、物を運んだりするのに十分であり、例えば、車付きの買い物かご等、頻繁に使用するものを、いちいち収納室35に収納しなくてもよくなり、利用価値が大きい。
(6) 土間18の外壁19を挟んだ外側には、玄関ポーチ16に連続する外廊下部16Aが設けられ、この外廊下部16Aに、勝手口29から出入りすることができる。そのため、玄関17に来客がある場合等でも、玄関17を通らなくてもキッチン37等、室内に入ることができる。また、外廊下部16Aには、目隠し壁26が設けられているので、外部から勝手口29等が見にくく、これにより、プライバシーを守ることができる。
【0032】
(7) テラス44およびインナーバルコニ54は、それぞれの一部が外壁45から室内側に入り込んで設けられているので、変化に富んだ外観とすることができる。
(8) 玄関用建物ユニット12Aの一部は玄関ポーチ16とされ、1本の柱2Aがポーチ柱を形成しているので、玄関ポーチを形成するために、わざわざ専用のポーチ柱を設けなくてもよくなり、その分の手間を少なくでき、また、材料を節約することができる。
【0033】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できるものであれば、次のような変形形態でもよいものである。
例えば、前記実施形態では、玄関17および土間18は、ユニット式建物10の長手方向の外壁19に沿って設けたが、これに限らず、ユニット式建物10の短辺方向の外壁19に沿って設けてもよい。
【0034】
また、前記実施形態では、勝手口29を、土間用建物ユニット14Aにおける建物ユニット12側端部に設けたが、土間用建物ユニット14Aに設けてあればどこでもよく、例えば、玄関17寄りの収納室35の出入り口35A近傍に設けてもよい。このようにすれば、勝手口29から収納室35をすぐに利用することができるという効果がある。
【0035】
さらに、前記実施形態では、土間18の幅寸法を1200cm程度に形成したが、この土間18の寸法は限定されず、それ以上でもよく、あるいはそれ以下の寸法でもよい。
【0036】
また、前記実施形態では、建物として、複数の建物ユニット11〜14および、玄関用建物ユニット12A、土間用建物ユニット14Aを組み合わせて建てられるユニット式建物10としたが、建物はこのようなユニット式建物10に限らず、パネル工法による建物、いわゆる在来工法による建物等、どのような工法による建物であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1の発明によれば、土間が建物の居室内に、建物の外壁に沿って連続して形成されているので、例えば玄関、勝手口に土間を連続させることで、靴等の履き物をはいたまま土間を通って居室内に出入りすることができる。従って、例えば雨の日等に濡れたまま、泥が付着して汚れたままでも建物内に出入りして、靴や服を土間で脱ぎ捨てたりすることができ、また、買い物かご等をキッチン近傍まで引っ張っていくことができ、使い勝手がよく、土間空間を多目的に利用することができる。
また、このような本発明では、土間が、玄関から当該玄関の反対側に設けられた勝手口まで連続しているので、この土間および土間空間を各種の用途、例えば、勝手口近傍に車付きの買い物かご等を、土が付着し多少汚れたままで置いたり、土間空間を形成する壁部に、家族の写真、家族の誰かが撮った写真や、絵画等を多く飾ったりすることの多目的に利用でき、雰囲気のよい空間、潤いのある空間を作り出すことができる。
さらに、玄関は一つの玄関用建物ユニットに設けられ、勝手口は、土間用建物ユニットに設けられているので、土間が2つの建物ユニットに跨って形成され、これにより、広い土間空間とすることができる。
そして、このような本発明では、土間用建物ユニットの内部に、土間に連続する収納室が設けられているので、例えば濡れたもの、泥等が付着したものを、収納室に収納することができ、それらのものを土間に置かなくてもすむ。
加えて、このような本発明では、土間用建物ユニットに、上階にわたる階段が設けられ、収納室は、階段の下方空間に形成されているので、階段の下方空間の有効利用が図られる。
【0042】
請求項2の発明によれば、箱形建物ユニットが、四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士を結合する4本の天井梁および下端間同士を結合する4本の床梁とで構成された骨組みを備えているので、階段室、収納室等、予め工場で可能な限り取り付けることができ、現場では、各建物ユニットを組み合わせ、所定の建物ユニットに土間コンクリートを打設すればよく、これにより、現場作業が少なくてすみ、工期短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のユニット式建物を示す1階部の平面図である。
【図2】前記実施形態の要部を示す平面図である。
【図3】前記実施形態のユニット式建物を示す2階部の平面図である。
【図4】本発明に係るユニット式建物を構成する建物ユニットを示す全体斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット
10 ユニット式建物
12A 玄関用建物ユニット
17 玄関
18 土間
18A 第1土間部
18B 第2土間部
19 外壁
29 勝手口
35 収納室
45 断面コ字状の外壁
Claims (2)
- 複数の箱形建物ユニットを組み合わせて建てられる建物であって、
玄関は、前記複数の箱形建物ユニットのうち一つの玄関用建物ユニットに設けられ、
勝手口は、前記玄関用建物ユニットに隣接するとともに、前記複数の箱形建物ユニットのうち一つの土間用建物ユニットに設けられ、
前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットは、互いの短辺同士が対向して接続され、
前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットの長辺方向の外壁に沿って連続するとともに、前記玄関から当該玄関の反対側に設けられた勝手口まで直線上に連続している土間が居室空間内に形成され、
前記土間用建物ユニットの内部には、当該土間用建物ユニットの長辺方向に沿って、上階にわたる階段を供えた階段室、および前記階段の下方空間に形成された収納室が設けられ、
当該収納室は、前記土間を挟んで前記外壁に対向して切り欠かれて形成された出入口を備え、
前記階段室は、前記土間用建物ユニットの長辺に沿って隣接するとともに前記複数の箱形建物ユニットのうち前記玄関用建物ユニット、および前記土間用建物ユニットとは別の建物ユニットの内部、および前記土間に出入り可能に連続していることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、前記箱形建物ユニットは、四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士を結合する4本の天井梁および下端間同士を結合する4本の床梁とで構成された骨組みを備えていることを特徴とする建物。
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