JP4591537B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Description

本発明はセラミック電子部品に関し、詳しくは、セラミック層と容量形成用の内部電極を積層してなる積層セラミック電子部品に関する。
近年、携帯電話や携帯音楽プレーヤーなどの電子機器の小型化に伴い、搭載される電子部品の小型化が急速に進んでいる。例えば、チップ型積層セラミックコンデンサに代表されるチップ型積層セラミック電子部品においては、所定の特性を確保しつつ、チップサイズを小さくするために、セラミック層の薄層化が進んでいる。
そして、セラミック層の薄層化に伴い、セラミック層の積層枚数も増加する傾向にある。通常、積層セラミック電子部品は、セラミック層と内部電極とが交互に積層された構造を有しているが、内部電極がチップの側面から露出しないように、内部電極はセラミック層全部を覆わず、セラミック層の周縁部からいくらか後退した内側の位置までしか形成されていないため、内部電極とセラミック層との間には段差が生じる。そして、セラミック層の積層枚数が増加すると、この段差を原因とするデラミネーションなどの構造欠陥が生じやすくなる。
このような問題を解決する方策として、例えば、セラミックグリーンシート上に内部電極パターンを印刷した後、内部電極が印刷されていない部分にセラミックペーストを印刷し、このセラミックペーストにより段差を吸収する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記の方法の場合、セラミック層と内部電極との間の段差を吸収することはできても、焼成時において、内部電極とセラミック層との焼結収縮挙動の違いにより、内部電極端部とセラミック層との間に微細な隙間が生じ、湿気などの水分がこの隙間に浸入し、耐湿不良を引き起こすという問題点がある。
なお、上述の特許文献1に関連する技術として、段差吸収用セラミックペーストにSiO2を添加し、セラミックと内部電極との焼結収縮挙動の差を小さくする方法が提案されている(特許文献2参照)。
しかし、この特許文献2の方法においても、セラミックと内部電極の、両者の焼結収縮挙動を完全にマッチさせることは極めて困難であり、上記隙間に起因する耐湿不良の問題点は必ずしも十分に解決されていないのが実情である。
また、段差吸収部分は、もともとチップの外表面に近いため、焼成工程で熱が伝わりやすく焼結しやすい上、SiO2の添加によりさらに焼結温度が低下し、側面側ギャップ部が過焼結となって、コンデンサ本体の構造欠陥や強度低下を招きやすいという問題点がある。
さらに、段差の問題を解決する方法として、段差吸収用セラミックペーストにCuを添加し、内部電極材料であるNiと、セラミックペースト中のCuとを合金化して、内部電極と段差吸収層との接合性を高めるようにした方法が提案されている(特許文献3参照)。
しかし、この特許文献3の方法の場合、NiとCuの合金は、焼成雰囲気などにより容易に酸化還元反応を生じるため、酸化反応による体積膨張の後に、還元反応による体積減少が生じることで、段差部に隙間が生じてしまうため、耐湿性に対する信頼性を十分に確保することは困難であるのが実情である。
特開昭56−94719号公報 特開2004−96010号公報 特開2005−101301号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、小型化した場合にも耐湿性に対する信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)の積層セラミック電子部品は、
複数のセラミック層が積層されてなり、互いに対向する第1の側面および第2の側面と、互いに対向する第1の端面および第2の端面と、を有するセラミック焼結体と、
前記セラミック焼結体内部に形成され、前記第1の端面に引き出された、Niを含む第1の内部電極と、
特定の前記セラミック層を介して前記第1の内部電極と対向するようにして前記セラミック焼結体内部に形成され、前記第2の端面に引き出された、Niを含む第2の内部電極と、
前記セラミック焼結体の前記第1の端面に形成され、前記第1の内部電極と電気的に接続される第1の外部端子電極と、
前記セラミック焼結体の前記第2の端面に形成され、前記第2の内部電極と電気的に接続され、前記第1の外部端子電極とは異なる電位に接続される第2の外部端子電極と、
を備える積層セラミック電子部品であって、
前記セラミック焼結体は、
前記セラミック層のうち、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極に挟まれ、容量形成に寄与する有効層部と、
前記第1、第2の内部電極の側部と前記セラミック焼結体の第1、第2の側面との間、および、前記有効層部の側部と前記セラミック焼結体の第1、第2の側面との間に存在する側面側ギャップ部と、
を含み、
前記側面側ギャップ部における、前記第1、第2の内部電極と接する領域から前記セラミック焼結体の側面に至るまでの領域が、前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とされていることを特徴としている。
また、本発明においては、前記側面側ギャップ部のうち、前記第1、第2の内部電極それぞれと同じ高さに位置する領域が、前記Mgリッチ領域とされていることが望ましい。
また、本発明においては、前記側面側ギャップ部全体を、前記Mgリッチ領域とすることも可能である。
また、本発明においては、前記セラミック焼結体は、前記第1、第2の内部電極の端部と前記セラミック焼結体の第1、第2の端面との間、および、前記有効層部の端部と前記セラミック焼結体の第1または第2の端面との間に存在する端面側ギャップ部を含み、
前記端面側ギャップ部のうち、少なくとも前記第1、第2の内部電極と隣接する領域が、前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とされていることが望ましい。
また、本発明においては、前記第1、第2の内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層の、前記側面側ギャップ部の垂直投影領域および前記端面側ギャップ部の垂直投影領域の少なくとも一方が前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とすることも可能である。
また、本発明においては、前記有効層部を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合に比べて、前記Mgリッチ領域を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合を0.5〜1.0mol%多くすることが望ましい。
また、本発明においては、前記Mgリッチ領域において、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有しているような構成とすることも可能である。
本発明(請求項1)の積層セラミック電子部品は、上述のように、セラミック焼結体と、セラミック焼結体内部に形成された第1および第2の内部電極と、第1の内部電極と電気的に接続される第1の外部端子電極と、第2の内部電極と電気的に接続された第2の外部端子電極とを備える積層セラミック電子部品において、セラミック焼結体の、第1の内部電極および第2の内部電極の側部とセラミック焼結体の第1、第2の側面との間、および、有効層部の側部とセラミック焼結体の第1、第2の側面との間に存在する側面側ギャップ部における、第1、第2の内部電極と隣接する領域からセラミック焼結体の側面に至るまでの領域を、有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域としているので、内部電極と側面側ギャップ部との境界部に、内部電極を構成する金属であるNiと、セラミック由来の金属元素であるMgとの酸化化合物が生成し、内部電極と側面側ギャップ部との境界部の隙間がこの酸化化合物により充填されるとともに、内部電極と側面側ギャップ部がこの酸化化合物により結合されるため、耐湿性が向上する。なお、酸化化合物が生成することによる体積膨張により、内部電極と側面側ギャップ部との境界部の隙間の充填効果が増大するため、この点でも耐湿性の大幅な向上が期待される。
本発明において、Mgリッチ領域に関し「有効層部に比べてMg濃度が高い」とは、有効層部がMgを含有している場合には、Mgリッチ領域が有効層部のMg含有率よりも高い割合でMgを含有していることを意味する概念であり、また、有効層部がMgを含んでいない場合には、内部電極を構成する金属であるNiとMgとの酸化化合物の生成に有意性のある程度のMgを含んでいることを意味する概念である。
なお、耐還元性セラミック材料として、BaTiO3などにMgOを添加したものを用いる場合には、Mgリッチ領域がこの有効層部のMgOに由来するMgよりもしかるべく高い含有率でMgを含んでいることが要件となる。
また、本発明の積層セラミック電子部品においては、側面側ギャップ部のうち、第1、第2の内部電極それぞれと同じ高さに位置する領域すなわち、内部電極の側辺部をMgリッチ領域とすることにより、内部電極の周辺部と側面側ギャップ部との境界部に、内部電極を構成する金属であるNiと、セラミック由来の金属元素であるMgとの酸化化合物を生成させて、耐湿性の向上を図ることが可能になる。
また、前記側面側ギャップ部全体をMgリッチ領域とした場合、内部電極と側面側ギャップ部との隙間に起因する耐湿性の劣化を防止して、より確実に耐湿性に優れた積層セラミック電子部品を得ることが可能になる。
また、有効層部の端部とセラミック焼結体の第1または第2の端面との間に存在する端面側ギャップ部のうち、少なくとも第1、第2の内部電極と隣接する領域をMgリッチ領域とすることにより、端面からの水分の浸入をも抑制、防止して、さらに耐湿性を向上させることができる。
なお、端面には外部端子電極が形成されるため、外部端子電極により水分の浸入抑制効果が得られるため、端面側には特にMgリッチ領域を設けなくてもよい場合が少なくないが、この端面側にもMgリッチ領域を設けることにより、さらに耐湿信頼性を高めることができる。
また、本発明においては、第1、第2の内部電極のうちの、最外層に配設された内部電極より外側のセラミック層の、側面側ギャップ部の垂直投影領域および端面側ギャップ部の垂直投影領域の少なくとも一方が有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とすることも可能であり、その場合には、より確実に耐湿性に優れた積層セラミック電子部品を得ることができる。
また、有効層部を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合に比べて、Mgリッチ領域を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合を0.5〜1.0mol%多くすることにより、確実に耐湿信頼性を高めることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
また、本発明においては、Mgリッチ領域において、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を持つ構成とした場合にも、耐湿性に優れた積層セラミック電子部品を得ることができる。
なお、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を持つ構成とする方法としては、焼成前の生チップをMgを含むバインダーに浸漬し、Mgを含浸させた後、生チップを焼成する方法などが例示される。
以下に本発明の実施の形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の一実施形態にかかる積層セラミック電子部品(この実施形態では積層セラミックコンデンサ)の構成を示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は本発明の実施形態1にかかる積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。
この実施形態1の積層セラミックコンデンサは、図1〜4に示すように、複数のセラミック層3が積層されたセラミック焼結体10と、その内部に、交互に逆側に引き出されるように配設された第1および第2の内部電極1,2と、セラミック焼結体10の互いに対向する第1の端面11と第2の端面12に、第1および第2の内部電極1,2の引出部と導通するように配設された第1および第2の外部端子電極31,32とを備えている。
さらに詳しく説明すると、セラミック焼結体10は、互いに対向する第1の側面21および第2の側面22(図1,図3)と、互いに対向する第1の端面11および第2の端面12(図1,図2)とを有しており、内部には、図2,図3に示すように、第1の端面11に引き出された、Niを含む第1の内部電極1と、所定のセラミック層(容量形成に寄与する誘電体層である)3を介して第1の内部電極1と対向するようにしてセラミック焼結体10の内部に配設され、第2の端面12に引き出された、Niを含む第2の内部電極2が配設されている。
また、セラミック焼結体10の第1の端面11には、図1、図2に示すように、第1の内部電極1と電気的に接続される第1の外部端子電極31が配設されており、セラミック焼結体10の第2の端面12には、第2の内部電極2と電気的に接続され、第1の外部端子電極31とは異なる電位に接続される第2の外部端子電極32が配設されている。
また、この積層セラミックコンデンサにおいて、セラミック焼結体10は、図3,図4に示すように、セラミック層3のうち、第1の内部電極1および第2の内部電極2に挟まれ、容量形成に寄与する有効層部3aと、第1の内部電極1および第2の内部電極2の側部とセラミック焼結体10の第1、第2の側面21,22との間、および、有効層部3aの側部とセラミック焼結体10の第1、第2の側面21,22との間に存在する側面側ギャップ部GSと、第1の内部電極1および第2の内部電極2の端部とセラミック焼結体10の第1、第2の端面11,12との間、および、有効層部3aの端部とセラミック焼結体10の第1または第2の端面11,12との間に存在する端面側ギャップ部GEを含んでいる。
さらに、セラミック焼結体10は、図3に示すように、最上層の内部電極1(2)および最下層の内部電極1(2)よりも外側に、容量の形成に寄与しないセラミック層である外層3bを備えている。
そして、上記側面側ギャップ部GSおよび端面側ギャップ部GEのうち、第1、第2の内部電極1,2と隣接する領域GS1(図3,図4),GE1(図4)が、有効層部3aに比べてMg濃度が高いMgリッチ領域MRとされており、Mgはギャップ部全体にわたってほぼ均一に分布している。
なお、この実施形態1では、ギャップ部全体にわたってMgをほぼ均一に分布させるようにしているが、必ずしもMgはギャップ部全体にわたって均一に分布している必要はなく、ギャップ部の内部電極近傍部分にMgが存在していればよい。また、Mgはこの実施形態1の場合のように、セラミック焼結体の側面にまで至るようにギャップ部全体に分布していてもよく、また、ギャップ部の内部電極近傍部分に偏析するように分布していてもよい。
なお、この実施形態1では、有効層部3aを構成するセラミック材料として、Mgを含まない材料が用いられており、Mgリッチ領域MRを構成する材料としては、有効層部3aを構成するセラミック材料としては、主成分100mol%に対して、Mgを0.5〜1.0mol%の範囲で添加したセラミック材料が用いられている。
この実施形態1の積層セラミックコンデンサにおいては、上述のように、側面側ギャップ部GSおよび端面側ギャップ部GEのうち、第1、第2の内部電極1,2と隣接する領域GS1およびGE1を、有効層部3aよりもMg濃度が高いMgリッチ領域MRとしているので、第1、第2の内部電極1,2と、それに隣接するセラミックからなる領域GS1およびGE1との境界部に、内部電極1,2を構成する金属であるNiと、セラミック由来の金属元素であるMgとの酸化化合物が生成し、内部電極1,2と領域GS1およびGE1との境界部の隙間C(図5参照)がこの酸化化合物により充填されるとともに、内部電極1,2と領域GS1およびGE1がこの酸化化合物により結合されるため、高い耐湿性を備え、小型化した場合にも耐湿性に対する信頼性の高い積層セラミックコンデンサを得ることができる。
次に、この積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
(1)まず、誘電体セラミックを主たる成分とするセラミックグリーンシート、Ni粉末を導電材料として含有する内部電極用導電性ペースト、外部端子電極用導電性ペーストを準備する。
セラミックグリーンシートや各種導電性ペーストには、バインダーおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダーや有機溶剤を用いることができる。
(2)それから、図6(a)に示すように、セラミックグリーンシート41上に、例えばスクリーン印刷などにより島状に導電性ペースト42を印刷し、内部電極パターン42pを形成する。
(3)それから、図6(b)に示すように、セラミックグリーンシート41上の内部電極パターン42pが形成されていない部分に、側面側ギャップ部GSおよび端面側ギャップ部GE用のセラミックペースト43を印刷する。
このセラミックペーストを構成するセラミック材料として、下地となるセラミックグリーンシート41を構成するセラミック材料に比べてMgの含有率の高いセラミック材料を用いたものを使用している。
なお、ギャップ部においてMgを偏って分布させる場合には、例えば、Mgの含有率の異なる複数種類のセラミックペーストを準備し、隣接して順に印刷する方法などを用いることが可能である。
(4)次に、図6(b)に示すセラミックグリーンシート41を長さ方向に交互に所定の距離だけずらしながら積層し、マザーブロックを作製する。なお、最外層には内部電極パターンが形成されていない外層用グリーンシートを積層する。
なお、マザーブロックは、必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着する。
(5)次に、マザーブロックを所定のカットラインLに沿って、所定のサイズにカットして生チップを切り出す(図6(c)参照)。なお、図6(c)では、便宜上、セラミックグリーンシート1枚を取り出して、カットラインLを示している。なお、必要に応じて、生チップをバレル研磨などの方法で研磨して、生チップの稜線部および角部に丸みをつけてもよい。
(6)次に、生チップ(生のセラミック積層体)を焼成する。焼成温度は、900〜1300℃であることが好ましい。焼成雰囲気は、大気、N2などの雰囲気を適宜使い分ける。
(7)次に、焼成されたセラミック積層体の両端面に導電性ペーストを塗布し、焼き付けて外部端子電極を形成する。焼き付け温度は、700〜900℃であることが好ましい。焼き付け雰囲気は、大気、N2などの雰囲気を適宜使い分ける。
なお、必要に応じて、外部端子電極表面に、電気的接続信頼性の向上や、はんだ付き性の向上などの目的でめっき膜を形成する。
これにより、図1〜4に示すような構成を有する積層セラミックコンデンサが得られる。
この実施形態1の積層セラミックコンデンサの場合、側面側ギャップ部GSおよび端面側ギャップ部GE用のセラミックペーストとして、セラミックグリーンシート1を構成する材料よりも、Mg含有率が高い材料を用いているので、図3および図4に示すように、側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEのうち第1および第2の内部電極1,2と同じ高さ位置にある領域に含まれるMgの濃度が、その他のセラミック部分(有効層部3aなど)に含まれるMgの濃度よりも高く、内部電極1,2を構成するNiと、このMgの酸化化合物により、内部電極1,2と領域GS1およびGE1との境界部の隙間C(図5参照)が充填されるとともに、内部電極1,2と領域GS1およびGE1がこの酸化化合物により結合されるため、高い耐湿性を備えた積層セラミックコンデンサが得られる。
なお、セラミック層どうしで、構成成分の多少の拡散が起こり得るため、側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEのうちのMgリッチ領域MRである領域GS1どうし、GE1どうしで挟まれた部分も、いくらかMg濃度が高くなり得る。
また、セラミック中のMgはMgOなどの形態で存在し得るが、その他のMg酸化物などの化合物の状態でも存在し得る。ただし、ガラス成分としてのMgは好ましくない。これは、側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEにおけるガラス量が増えると、側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEの焼結温度が低下し、もともとチップの外表面近傍に位置する側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEには熱が伝わりやすいため側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEが過焼結となり、コンデンサ本体の構造欠陥や強度低下を招くおそれがあることによる。
なお、Mgリッチ領域MRのMg含有率は、上述のように、具体的にはセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合として、有効層部3aに比べて0.5〜1.0mol%多くすることが好ましい。
本発明の構成に関し、コンデンサ本体を構成するセラミック全体に含まれるMg濃度を万遍なく高くすることも考えられるが、有効層部の組成を変更すると、所望のコンデンサ特性(誘電率、温度特性など)が得られなくなるおそれがあることから、本発明のように、側面側ギャップ部GS、端面側ギャップ部GEにより多くのMgを含有させることが望ましい。
なお、本発明の積層セラミック電子部品において、セラミック層としては、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などを主成分とする誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。
また、本発明の積層セラミック電子部品において、セラミック層の厚みは1〜10μmとすることが好ましい。
また、本発明では、内部電極がNiを含むことを要件とする。具体的には、金属としてのNi、NiOなどのNi化合物、またはNi合金などを含むことを要件とする。内部電極の厚みは1〜10μmであることが好ましい。
また、本発明では、外部端子電極を、下地電極とその上に形成されるめっき層を備えた複数層構造とすることが好ましい。外部端子電極は、通常、端面から主面および側面に回り込むようにして形成されるが、少なくとも端面に形成されていればよい。
外部端子電極を構成する下地電極としては、Cu、Ni、Ag、Ag−Pdなどの金属を用いることができる。下地電極にはガラスが含まれることが好ましい。
外部端子電極のめっき層としては、積層セラミック電子部品がはんだ実装されるものの場合には、Niめっき層、Snめっき層の2層構造を採用することが好ましい。導電性接着剤やワイヤボンディングにより実装される積層セラミック電子部品の場合には、Niめっき層、Auめっき層の2層構造を採用することが好ましい。また、コンデンサが樹脂基板に埋め込まれるものである場合には、最外層をCuめっき層で構成することが好ましい。めっき層は必ずしも2層である必要はなく、1層であっても3層以上であってもよい。また、めっき層一層あたりの厚みは、1〜10μmであることが好ましい。また、下地電極とめっき層との間に、応力緩和用の樹脂層が形成されていてもよい。
なお、本発明は内部電極に含まれるNiとセラミックに含まれるMgとの反応に着目した発明であり、本発明特有の構成とすることが可能で、かつ、作用効果が期待できるものであれば、積層セラミックコンデンサに限らず、積層サーミスタ、積層インダクタなどにも適用することが可能である。
[実施形態2]
図7は本発明の他の実施形態(実施形態2)にかかる積層セラミック電子部品(この実施形態では積層セラミックコンデンサ)の要部構成を示す断面図であって、実施形態1の図1のB−B線断面図に相当する図、図8は本発明の実施形態2にかかる積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。
この実施形態2の積層セラミックコンデンサは、図7および8に示すように、側面側ギャップ部GSがMgリッチ領域MRとされているとともに、内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層(外層)3bの、側面側ギャップ部GSの垂直投影領域13bもMgリッチ領域MRとされている。
そして、この実施形態2の積層セラミックコンデンサの場合、Mgリッチ領域MRにおいては、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有している。
すなわち、この実施形態2の積層セラミックコンデンサは、内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層(外層)3bの、側面側ギャップ部GSの垂直投影領域13bにもMgリッチ領域MRが形成されている点、端面側ギャップ部GEにはMgリッチ領域が形成されていない点、およびMgリッチ領域MRにおいては、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有しているにおいて、上記実施形態1の場合とは構成を異にしている。
なお、その他の構成は、上記実施形態1の場合と同様である。
この実施形態2の構成の場合にも、側面側ギャップ部GSおよび側面側ギャップ部GSの垂直投影領域13bがMgリッチ領域とされており、内部電極の側部とセラミック層との隙間がNiとMgの酸化化合物により充填され、かつ、内部電極の側部とセラミック層とが、NiとMgの酸化化合物により確実に結合されるため、上記実施形態1の場合と同様に、高い耐湿性を備え、小型化した場合にも耐湿性に対する信頼性の高い積層セラミックコンデンサを得ることができる。
次に、この積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
この実施形態2の積層セラミックコンデンサを製造するにあたっては、実施形態1の積層セラミックコンデンサの製造方法における工程(3)において、セラミックグリーンシート上の内部電極パターンの周辺領域(内部電極パターンが形成されていない部分)に、下地となるセラミックグリーンシートを構成するセラミック材料と同じセラミック材料を用いたセラミックペーストを塗布する。
それから、実施形態1の場合と同様に、セラミックグリーンシートを長さ方向に交互に所定の距離だけずらしながら積層し、マザーブロックを作製する。なお、最外層には内部電極パターンが形成されていない外層用グリーンシートを積層する。
それから、マザーブロックを、必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着する。
その後、実施形態1の場合と同様にして、マザーブロックを所定のカットラインに沿って、所定のサイズにカットして生チップを切り出す。なお、必要に応じて、生チップをバレル研磨などの方法で研磨して、生チップの稜線部および角部に丸みをつけてもよい。
そして、得られた生チップの両側面を、MgOを1mol/Lの割合で含む有機バインダー溶液に浸漬して、生チップにMg分を含浸させた後、乾燥させる。
その後、実施形態1の場合と同様の方法で、焼成、外部端子電極の形成を行うことにより、図7および8に要部を示すような、セラミック焼結体10のMgリッチ領域MRにおいては、Mg濃度がセラミック焼結体10の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有する積層セラミックコンデンサが得られる。
なお、この実施形態2では、生チップの一対の側面を、MgOを含む有機バインダー溶液に浸漬するようにしているが、場合によっては生チップ全体をMgOを含む有機バインダー溶液に浸漬するように構成することも可能である。
[実施形態3]
図9は本発明の他の実施形態(実施形態3)にかかる積層セラミック電子部品(この実施形態では積層セラミックコンデンサ)の要部構成を示す断面図であって、実施形態1の図1のB−B線断面図に相当する図、図10は本発明の実施形態3にかかる積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。
この実施形態3の積層セラミックコンデンサは、図9および10に示すように、側面側ギャップ部GSにMgリッチ領域MRが形成されているとともに、内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層(外層)3bの、側面側ギャップ部GSの垂直投影領域13bにもMgリッチ領域MRが形成されている。
一方、図10に示すように端面側ギャップ部GEにはMgリッチ領域が形成されていない。
すなわち、この実施形態3の積層セラミックコンデンサは、内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層(外層)3bの、側面側ギャップ部GSの垂直投影領域13bにもMgリッチ領域MRが形成されている点、および、端面側ギャップ部GEにはMgリッチ領域が形成されていない点において、上記実施形態1の場合とは構成を異にしている。
その他の構成は、上記実施形態1の場合と同様である。なお、この実施形態3でも、ギャップ部全体にわたってMgをほぼ均一に分布させているが、Mgはギャップ部全体にわたって均一に分布している必要はなく、ギャップ部の内部電極近傍部分においてMgが存在していればよい。また、Mgは実施形態3の場合のように、セラミック焼結体の側面にまで至るようにギャップ部全体に分布していてもよく、また、ギャップ部の内部電極近傍部分に偏析するような態様で存在していてもよい。
この実施形態3の構成の場合にも、高い耐湿性を備え、小型化した場合にも耐湿性に対する信頼性の高い積層セラミックコンデンサを得ることができる。
次に、この積層セラミックコンデンサの製造方法について説明する。
図11(a)に示すように、セラミックグリーンシート41上に、例えばスクリーン印刷などにより帯状に導電性ペースト42を印刷し、内部電極パターン42pを形成する。
次に、図11(a)に示すセラミックグリーンシート41を幅方向に交互に所定の距離だけずらしながら積層し、マザーブロックを作製する。なお、最外層には内部電極パターンが形成されていない外層用グリーンシートを積層する。
なお、マザーブロックは、必要に応じて、静水圧プレスなどの手段により積層方向に圧着する。
それから、マザーブロックを所定のカットラインLに沿って、所定のサイズにカットして生チップを切り出す(図11(b)参照)。なお、図11(b)では、便宜上、セラミックグリーンシート1枚を取り出して、カットラインLを示している。
なお、この生チップは、一方端面だけでなく、両側面にも内部電極パターンが露出した構造となる点で、実施形態1および2の生チップとはその構成を異にしている。
次に、生チップの両側面に、セラミックグリーンシートを構成するセラミックよりも、Mg含有率の高いセラミックを用いたセラミックペーストを所定の厚みで塗布し、乾燥させる。
なお、ギャップ部においてMgを偏って分布させる場合には、例えば、Mgの含有率の異なる複数種類のセラミックペーストを準備し、順に塗布、乾燥を行って重ね塗りする方法などを用いることが可能である。
これにより、生チップ両側面に、側面側ギャップ部に相当するMgリッチ領域が形成される(図9参照)。
また、この方法の場合、内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層の、側面側ギャップ部の垂直投影領域にもMgリッチ領域が形成される。
その後、必要に応じて生チップをバレル研磨などの方法で研磨して、生チップの稜線部および角部に丸みをつけてもよい。ただし、セラミックペースト塗布の際に、生チップの側面をセラミックペースト浴に浸漬するディップ工法を用いた場合は、セラミックペーストの塗布形状によっては、生チップの稜線部および角部に丸みがつくため、バレル研磨が不要になる場合がある。
その他の工程については実施形態1と同様である。
[実施例1]
まず、耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末を主体とするセラミックスラリーを用いて、厚み2.0μmの矩形のセラミックグリーンシートを成形した。上記耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末、すなわち、有効層部用のセラミック材料として、この実施例1では、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有し、MgOを含有しない材料(MgO添加量:0mol%の材料)を用いた。
そして、このセラミックグリーンシート上に、内部電極形成用の導電性ペーストとして、平均粒径0.3μmのニッケル粉末100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合した導電性ペーストを、短辺の幅が800μmになるようにスクリーン印刷し、内部電極パターンを形成した。
それから、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを0.5mol%の割合で配合したセラミック材料(ギャップ部を構成するセラミック材料であって、上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が0.5mol%多いセラミック材料)100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合したセラミックペーストを、内部電極パターンとその周囲との段差がなくなるように、内部電極パターンの周囲にスクリーン印刷した。
そして、この導電性ペーストおよびセラミックペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを240枚積層し、さらにその上下両面側に、上述のように成形され、かつ、内部電極パターンの形成されていないセラミックグリーンシート(外層用のセラミックグリーンシート)を各々70枚積層し、厚み方向に加圧してカットすることにより、長さ2.0mm×幅1.0mm×厚み1.0mmの生チップ(未焼成のセラミック焼結体)を得た。
この生チップを1300℃の温度で焼成し、長さ1.6mm×幅0.8mm×厚み0.8mmのセラミック焼結体を得た。
得られたセラミック焼結体の、内部電極の露出面である両端面に、導電性ペーストを塗布し、焼き付けることにより、外部端子電極を形成し、積層セラミックコンデンサA(試料A)を得た。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを0.75mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が0.75mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサAの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサB(試料B)を作製した。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が1mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサAの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサC(試料C)を作製した。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1.5mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が1.5mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサAの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサD(試料D)を作製した。
また、比較のため、上記セラミックペーストとして、MgOを添加していない、セラミックグリーンシートと同じセラミック粉末を用いたセラミックペーストを内部電極パターンの周囲にスクリーン印刷したセラミックグリーンシートを用い、同様にして比較例1としての積層セラミックコンデンサE(試料E)を作製した。
そして、この実施例1の積層セラミックコンデンサ(試料)A,B,C,Dおよび比較例1の積層セラミックコンデンサ(試料)Eについて、0.5Vの直流電圧を印加する試験を行い、電気抵抗値が1.0×10E6Ω以下の積層セラミックコンデンサを不良品、他を良品として選別した。
それから、選別後の良品について耐湿試験を行い、耐湿性を確認した。
試験条件は、温度125℃、湿度95%RH、直流電圧5V印加、保持時間144時間とし、試験後に常温で直流電圧10Vを印加し、抵抗値1.0×10E6Ω以下のものを耐湿不良と判定した。
実施例1の積層セラミックコンデンサ(試料)A、B、C、D、および比較例1の積層セラミックコンデンサ(試料)E各500個について調べた耐湿試験前の選別不良率と、選別後の良品各100個について調べた耐湿試験不良率の測定結果を表1に示す。
Figure 0004591537
表1に示すように、実施例1の積層セラミックコンデンサ(試料)A、B、C、D、および比較例1の積層セラミックコンデンサ(試料)Eの耐湿試験前の不良率は同等であるが、耐湿試験不良率については、実施例1の試料A、B、C、Dの方が比較例1の試料Eよりも大幅に低いことが確認された。特に、試料B,Cでは耐湿試験不良率が0%であった。
また、比較例1の試料Eでは、耐湿試験後に良品と判定されているものであっても、試験前に比べて試験後の抵抗値が低下しているものが多く認められた。
また、実施例1の試料B、Cにおいては内部電極の端部に隙間が全く検出できず、試料A、Dでも積層方向中央部の内部電極の端部に僅かに隙間が認められただけであった。このことから、実施例1の積層セラミックコンデンサにおいては、内部電極の端部と周囲のセラミックとの隙間への水分の浸入が抑制され、耐湿試験における不良の発生が抑制されたものと考えられる。
[実施例2]
まず、耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末を主体とするセラミックスラリーを用いて、厚み2.0μmの矩形のセラミックグリーンシートを成形した。上記耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末としては、具体的には、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有し、MgOを含有しない材料(MgO添加量:0mol%)を用いた。
そして、このセラミックグリーンシート上に、内部電極形成用の導電性ペーストとして、平均粒径0.3μmのニッケル粉末100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合した導電性ペーストを、短辺の幅が800μmになるようにスクリーン印刷し、内部電極パターンを形成した。
それから、上記セラミックグリーンシートを成形するのに用いたセラミックスラリーに含まれるセラミック粉末と同じセラミック粉末(MgOは添加していない)100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合したセラミックペーストを、内部電極パターンとその周囲との段差がなくなるように、内部電極パターンの周囲にスクリーン印刷した。
そして、この導電性ペーストおよびセラミックペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを240枚積層し、さらにその上下両面側に、上述のように成形され、かつ、内部電極パターンの形成されていないセラミックグリーンシート(外層用のセラミックグリーンシート)を各々70枚積層し、厚み方向に加圧してカットすることにより、長さ2.0mm×幅1.0mm×厚み1.0mmの生チップ(未焼成のセラミック焼結体)を得た。
そして、得られた生チップの一方の側面をMgOを1mol/Lの割合で含む有機バインダー溶液に浸漬して乾燥した後、他方の側面も浸漬し、両側面にMg分を含浸させた。
この生チップを乾燥させた後、1300℃の温度で焼成し、長さ1.6mm×幅0.8mm×厚み0.8mmのセラミック焼結体を得た。
それから、得られたセラミック焼結体の、内部電極の露出面である両端面に、導電性ペーストを塗布し、焼き付けることにより、外部端子電極を形成し、積層セラミックコンデンサF(試料F)を得た。
なお、この積層セラミックコンデンサF(試料F)は、上述の実施形態2で説明した構成を有する積層セラミックコンデンサに相当する積層セラミックコンデンサであり、セラミック焼結体の両側面側がMgリッチ領域となっており、かつ、Mgリッチ領域においては、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有する積層セラミックコンデンサ(図7,図8参照)である。
また、同様にMgOを3.0mol/Lの割合で含む有機バインダー溶液を用いて、同様の工程により積層セラミックコンデンサG(試料G)を得た。
また、比較のため、上記実施例1で説明した比較例1の場合と同様の方法で、比較例2としての積層セラミックコンデンサH(試料H)を作製した。なお、この比較例2の試料Hは、上記比較例1と同じ方法で製造したが、比較例1とは製造ロットの異なる試料である。
そして、この実施例2の積層セラミックコンデンサF,Gと比較例2の積層セラミックコンデンサHについて、上記実施例1の場合と同様の方法で、耐湿試験前の選別、および、選別後の良品についての耐湿試験を行った。
その結果を表2に示す。
Figure 0004591537
表2に示すように、この実施例2の積層セラミックコンデンサF,Gと、比較例2の積層セラミックコンデンサHについても、表2に示すように、上記実施例1および比較例1とほぼ同じ評価結果が得られた。
すなわち、表2に示すように、実施例2の積層セラミックコンデンサF、G、および比較例2の積層セラミックコンデンサHの耐湿試験前の不良率は同等であるが、耐湿試験不良率については、実施例2の試料である積層セラミックコンデンサF,Gの方が比較例2の積層セラミックコンデンサHよりも大幅に低いことが確認された。特に、試料Gでは耐湿試験不良率が0%であった。
また、比較例2の積層セラミックコンデンサHでは、耐湿試験後に良品と判定されているものであっても、試験前に比べて試験後の抵抗値が低下しているものが多く認められた。
また、実施例2の積層セラミックコンデンサGからは内部電極の端部に隙間が全く検出できず、積層セラミックコンデンサでも積層方向中央部の内部電極の端部に僅かに隙間が認められただけであった。
[実施例3]
まず、耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末を主体とするセラミックスラリーを用いて、厚み2.0μmの矩形のセラミックグリーンシートを成形した。
上記耐還元性のチタン酸バリウム系セラミック粉末、すなわち、有効層部用のセラミック材料として、この実施例3では、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1mol%の割合で配合した材料を用いた。
そして、このセラミックグリーンシート上に、内部電極形成用の導電性ペーストとして、平均粒径0.3μmのニッケル粉末100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合した導電性ペーストを、短辺の幅が800μmになるようにスクリーン印刷し、内部電極パターンを形成した。
それから、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1.5mol%の割合で配合したセラミック材料(ギャップ部を構成するセラミック材料であって、上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が0.5mol%多いセラミック材料)100重量部と有機バインダー3.0重量部を配合したセラミックペーストを、内部電極パターンとその周囲との段差がなくなるように、内部電極パターンの周囲にスクリーン印刷した。
そして、この導電性ペーストおよびセラミックペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを240枚積層し、さらにその上下両面側に、上述のように成形され、かつ、内部電極パターンの形成されていないセラミックグリーンシート(外層用のセラミックグリーンシート)を各々70枚積層し、厚み方向に加圧してカットすることにより、長さ2.0mm×幅1.0mm×厚み1.0mmの生チップ(未焼成のセラミック焼結体)を得た。
この生チップを1300℃の温度で焼成し、長さ1.6mm×幅0.8mm×厚み0.8mmのセラミック焼結体を得た。
得られたセラミック焼結体の、内部電極の露出面である両端面に、導電性ペーストを塗布し、焼き付けることにより、外部端子電極を形成し、積層セラミックコンデンサI(試料I)を得た。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1.75mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が0.75mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサIの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサJ(試料J)を作製した。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを2mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が1mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサIの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサK(試料K)を作製した。
また、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを2.5mol%の割合で配合したセラミック材料(上記有効層部用のセラミック材料よりもMgO添加割合が1.5mol%多い材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサIの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサL(試料L)を作製した。
また、比較のため、ギャップ部を構成するセラミック材料として、BaTiO3を99mol%、Y23を1mol%の割合で含有する主成分100mol%に対して、添加物としてMgOを1mol%の割合で配合した材料(上記有効層部用のセラミック材料と同じ材料)を用い、その他は上記積層セラミックコンデンサIの場合と同じ条件で積層セラミックコンデンサM(試料M)を作製した。
そして、この実施例3の積層セラミックコンデンサ(試料)I,J,K,Lおよび比較例3の積層セラミックコンデンサ(試料)Mについて、0.5Vの直流電圧を印加する試験を行い、電気抵抗値が1.0×10E6Ω以下の積層セラミックコンデンサを不良品、他を良品として選別した。
それから、選別後の良品について耐湿試験を行い、耐湿性を確認した。
試験条件は、温度125℃、湿度95%RH、直流電圧5V印加、保持時間144時間とし、試験後に常温で直流電圧10Vを印加し、抵抗値1.0×10E6Ω以下のものを耐湿不良と判定した。
実施例3の積層セラミックコンデンサ(試料)I,J,K,L、および比較例3の積層セラミックコンデンサ(試料)M各500個について調べた耐湿試験前の選別不良率と、選別後の良品各100個について調べた耐湿試験不良率の測定結果を表3に示す。
Figure 0004591537
表3に示すように、実施例3の積層セラミックコンデンサ(試料)I,K,L、および比較例3の積層セラミックコンデンサ(試料)Mの耐湿試験前の不良率は、ほぼ同等であるが、耐湿試験不良率については、実施例3の試料I,K,Lの方が比較例3の試料Mよりも大幅に低いことが確認された。
また、MgOの添加量が1.75mol%である、実施例の試料Jの場合、耐湿試験前の不良率が0%で、耐湿試験後の不良率も0%であった。
また、MgOの添加量が1.5mol%である、実施例の試料Iの場合、耐湿試験前の不良率は0.20%であったが、耐湿試験不良率は0%であり、MgOの添加量が2mol%である、実施例の試料Kの場合、耐湿試験前の不良率は0.40%であったが、耐湿試験後の不良率は0%であった。
一方、MgOの添加量が2.5mol%である、実施例の試料Lの場合、耐湿試験前の不良率は0.40%であったが、耐湿試験不良率は8%と、比較例3の試料Mの耐湿試験不良率に比べると大幅に低いが、本発明の要件を満たす他の試料I,J,Kと比べると耐湿試験不良率が高くなることが確認された。
また、比較例3の試料Mでは、耐湿試験後に良品と判定されているものであっても、試験前に比べて試験後の抵抗値が低下しているものが多く認められた。
上記の各実施形態、および、実施例1,2では、有効層部を構成するセラミックにMgが含まれていない場合を例にとって説明し、実施例3では有効層部を構成するセラミックにMgが含まれている場合を例にとって説明したが、有効層部を構成するセラミックにMgが含まれているか否かにかかわらず、Mgリッチ層のMg含有率を本発明所定の範囲で有効層部のMg含有率より高くすることにより、本発明の基本的な効果を得ることができる。
なお、上記実施形態及び実施例では積層セラミックコンデンサを例にとって説明したが、本発明は、積層セラミックコンデンサに限らず、Niを含む内部電極を備えた、例えば、積層サーミスタや積層インダクタなど、種々の積層セラミック電子部品に広く適用することが可能である。
本発明は、さらにその他の点においても上記実施例に限定されるものではなく、セラミック層と内部電極の積層態様や積層数、有効層部や側面側、端面側ギャップ部を構成するセラミック材料の種類、Niを含む内部電極材料の組成などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
上述のように、本発明によれば、セラミック焼結体中にセラミック層を介して内部電極が配設された構造を有する積層セラミック電子部品の耐湿信頼性を向上させることが可能で、小型化した場合にも耐湿性に対する信頼性の高い積層セラミック電子部品を提供することができるようになる。
したがって、本発明は、種々の用途に用いられる、積層セラミックコンデンサ、積層サーミスタ、積層インダクタなどの積層セラミックコンデンサなどに好適に利用することができる。
本発明の実施形態1にかかる積層セラミック電子部品(積層セラミックコンデンサ)を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 本発明の実施形態1の積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。 本願発明の実施形態1の積層セラミックコンデンサの作用を説明するための要部断面図である。 (a),(b),(c)は、本願発明の実施形態1の積層セラミックコンデンサの製造方法を示す図である。 本願発明の実施形態2の積層セラミックコンデンサの構成を示す側面断面図である。 本願発明の実施形態2の積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。 本願発明の実施形態3の積層セラミックコンデンサの構成を示す側面断面図である。 本願発明の実施形態3の積層セラミックコンデンサの構成を説明するための図である。 (a),(b)は、本願発明の実施形態3の積層セラミックコンデンサの製造方法を示す図である。
符号の説明
1 第1の内部電極
2 第2の内部電極
3 セラミック層
3a 有効層部
3b 外層
10 セラミック焼結体
11 セラミック焼結体の第1の端面
12 セラミック焼結体の第2の端面
13b 垂直投影領域
21 セラミック焼結体の第1の側面
22 セラミック焼結体の第2の側面
31 第1の外部端子電極
32 第2の外部端子電極
41 セラミックグリーンシート
42 導電性ペースト
42p 内部電極パターン
43 セラミックペースト
E 端面側ギャップ部
E1 端面側ギャップ部の、第1、第2の内部電極と隣接する領域
S 側面側ギャップ部
S1 側面側ギャップ部の、第1、第2の内部電極と隣接する領域
L カットライン
R Mgリッチ領域

Claims (7)

  1. 複数のセラミック層が積層されてなり、互いに対向する第1の側面および第2の側面と、互いに対向する第1の端面および第2の端面と、を有するセラミック焼結体と、
    前記セラミック焼結体内部に形成され、前記第1の端面に引き出された、Niを含む第1の内部電極と、
    特定の前記セラミック層を介して前記第1の内部電極と対向するようにして前記セラミック焼結体内部に形成され、前記第2の端面に引き出された、Niを含む第2の内部電極と、
    前記セラミック焼結体の前記第1の端面に形成され、前記第1の内部電極と電気的に接続される第1の外部端子電極と、
    前記セラミック焼結体の前記第2の端面に形成され、前記第2の内部電極と電気的に接続され、前記第1の外部端子電極とは異なる電位に接続される第2の外部端子電極と、
    を備える積層セラミック電子部品であって、
    前記セラミック焼結体は、
    前記セラミック層のうち、前記第1の内部電極および前記第2の内部電極に挟まれ、容量形成に寄与する有効層部と、
    前記第1、第2の内部電極の側部と前記セラミック焼結体の第1、第2の側面との間、および、前記有効層部の側部と前記セラミック焼結体の第1、第2の側面との間に存在する側面側ギャップ部と、
    を含み、
    前記側面側ギャップ部における、前記第1、第2の内部電極と接する領域から前記セラミック焼結体の側面に至る領域が、前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とされていることを特徴とする、積層セラミック電子部品。
  2. 前記側面側ギャップ部のうち、前記第1、第2の内部電極それぞれと同じ高さに位置する領域が、前記Mgリッチ領域とされていることを特徴とする、請求項1記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記側面側ギャップ部全体が、前記Mgリッチ領域とされていることを特徴とする、請求項1記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記セラミック焼結体は、前記第1、第2の内部電極の端部と前記セラミック焼結体の第1、第2の端面との間、および、前記有効層部の端部と前記セラミック焼結体の第1または第2の端面との間に存在する端面側ギャップ部を含み、
    前記端面側ギャップ部のうち、少なくとも前記第1、第2の内部電極と隣接する領域が、前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とされていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記第1、第2の内部電極のうちの、最外層の内部電極より外側のセラミック層の、前記側面側ギャップ部の垂直投影領域および前記端面側ギャップ部の垂直投影領域の少なくとも一方が前記有効層部に比べてMg濃度が高いMgリッチ領域とされていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  6. 前記有効層部を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合に比べて、前記Mgリッチ領域を構成するセラミック材料の主成分100mol%に対するMgの添加割合を0.5〜1.0mol%多くしたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
  7. 前記Mgリッチ領域において、Mg濃度がセラミック焼結体の外側から内側に向かって低下するような濃度勾配を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の積層セラミック電子部品。
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