JP4579965B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スタティック型ランダムアクセスメモリのような半導体記憶装置に関し、特に、ビット線の電圧制御技術に関するものである。
近年、半導体プロセスの微細化が進み、半導体素子の信頼性(電気的ストレスや熱的ストレスなどに対する耐性)が減少している。また、半導体記憶装置の小面積化によって、特に、半導体記憶装置中のメモリセルの安定した特性の確保が困難になっている。
一般的な、スタティック型ランダムアクセスメモリのような半導体記憶装置における、メモリセルへのデータの書き込み方法は、Hレベルにプリチャージされたビット線対のうちの、いずれか一方のビット線の電位を、HレベルからLレベルにすることで実行される。
例えば、特許文献1では、メモリセルへのデータ書き込み時のビット線の電位を0Vよりも低い負電位にすることで、低電源電圧でのメモリセルへの書き込み特性を改善する技術が開示されている。
特開2005−71491号公報
しかしながら、特許文献1では、ビット線の電位を0Vより低い負電位に制御する構成であるために、従来では、0Vから電源VDDまでの電位差しか印加されていなかったトランジスタに対して、VDDレベル以上の電位差が印加される。このため、トランジスタに対する電気的ストレスが従来よりも大きくなり、素子の信頼性劣化が大きくなってしまうという問題点がある。
また、メモリセルへのデータの書き込み動作時において、負電位となるビット線に接続し、かつ、データの書き込みが行われないメモリセルに対して、以下のような問題が生じる。すなわち、データの書き込みを行わないメモリセルのワード線の電位はLレベル(0V)であるが、ビット線の電位が、メモリセルを構成するアクセストランジスタの閾値電圧を超えるような電位まで低下してしまうと、アクセストランジスタがオン状態となってしまい、メモリセルの保持データの破壊(データの反転)が起こってしまう。
それ故に、本発明は、低電源電圧でのメモリセルのデータの書き込み特性を改善しつつ、各素子に対する信頼性劣化を抑制することが可能で、かつ、安定した書き込み性能を有する半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記の点に鑑み、本発明の半導体記憶装置は、複数のワード線と、複数のビット線と、ワード線とビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、ビット線に接続した複数のプリチャージ回路と、ビット線に接続した複数の書き込み回路とを有し、書き込み回路は、ライト制御信号で制御されるカラム選択回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位に制御する第1の制御回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位よりも低い第2の電位に制御する第2の制御回路と、電源電圧がある一定の電圧以上になると第2の電位をクランプするクランプ回路とで構成される。
この場合、前記電源電圧はメモリセルに供給されている電源の電圧であってもよい。
更に、クランプ回路は、第2の制御回路の出力に接続して構成され、電源電圧が高くなるほど、第2の制御回路の出力のLレベルの低下の割合が減少するようにしてもよい。
また、クランプ回路は、ダイオード特性素子を1以上有して構成してもよい。
また、クランプ回路は、第2の制御回路の出力と電源端子との間に接続したトランジスタで構成され、当該トランジスタのゲート電圧を制御することで、第2の制御回路の出力電位を制御してもよい。
また、クランプ回路を構成する素子に並列に接続したスイッチを1以上有して構成し、当該スイッチの組み合わせによって、第2の制御回路の出力電位を調整してもよい。
また、クランプ回路は、メモリセルへのデータ書き込み時以外は、その機能を停止してもよい。
更に、クランプ回路は、第2の制御回路の入力に接続して構成され、電源電圧が高くなるほど、第2の制御回路の入力のHレベルの低下の割合が増加するようにしてもよい。
また、クランプ回路は、第2の制御回路の入力と電源端子との間に接続したトランジスタで構成され、当該トランジスタのゲート電圧を制御することで、第2の制御回路の入力電位を制御してもよい。
また、クランプ回路を構成する素子に並列に接続したスイッチを1以上有して構成され、当該スイッチの組み合わせによって、第2の制御回路の入力電位を調整してもよい。
更に、本発明の半導体記憶装置は、複数のワード線と、複数のビット線と、ワード線とビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、ビット線に接続した複数のプリチャージ回路と、ビット線に接続した複数の書き込み回路とを有し、書き込み回路は、ライト制御信号で制御されるカラム選択回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位に制御する第1の制御回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位よりも低い第2の電位に制御する第2の制御回路で構成され、メモリセルへのデータ書き込み時において、選択されたビット線の電位が第1の電位となる前に、第2の制御回路が駆動されることを特徴とする。
この場合、電源電圧が高いほど、ビット線の電位が第1の電位よりも高い電位の時に、第2の制御回路が駆動されるようにしてもよい。
更に、本発明の半導体記憶装置は、複数のワード線と、複数のビット線と、ワード線とビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、ビット線に接続した複数のプリチャージ回路と、ビット線に接続した複数の書き込み回路とを有し、書き込み回路は、ライト制御信号で制御されるカラム選択回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位に制御する第1の制御回路と、選択されたビット線の電位を第1の電位よりも低い第2の電位に制御する第2の制御回路とで構成され、メモリセルに印加される電位、或いは、カラム選択回路に印加される電位、或いは、プリチャージ回路から出力する電位のうちの少なくとも1つが、所定の電位に制御されることを特徴とする。
この場合、メモリセルへのデータ書き込み時において、メモリセルに印加されるワード線の電位が、電源電圧よりも低くてもよい。
また、メモリセルへのデータ書き込み時において、メモリセルに印加されるメモリセル電源の電位が、電源電圧よりも低くてもよい。
また、メモリセルへのデータ書き込み時において、カラム選択回路に印加されるライト制御信号の電位が、電源電圧よりも低くてもよい。
また、メモリセルへのデータ書き込み前のプリチャージ回路からの出力電位が、電源電圧よりも低くなるようにしてもよい。
更に、プリチャージ回路を構成するトランジスタのうち、ビット線に接続するトランジスタの極性をNチャネル型で構成してもよい。
本発明に係る半導体記憶装置は、低電源電圧でのメモリセルへのデータの書き込み特性を改善しつつ、各素子に対する信頼性劣化を抑制することが可能で、かつ、安定した書き込み性能を有する半導体記憶装置を低消費電力に実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体記憶装置の構成図である。図1に示す半導体記憶装置は、ドライブトランジスタQN1,QN2、アクセストランジスタQN3,QN4、ロードトランジスタQP1,QP2をそれぞれ備えるメモリセル100、P型MOSトランジスタQP3,QP4をそれぞれ備えるプリチャージ回路101、N型MOSトランジスタQN5,QN6をそれぞれ備えるカラム選択回路102、P型MOSトランジスタQP5,QP6をそれぞれ備えるクランプ回路103A、容量素子CAP、N型MOSトランジスタQN7を備える。
更に、WL1〜2はワード線、BL1〜2、/BL1〜2はビット線、PCGはプリチャージ制御信号、WT1〜2、/WT1〜2はライト制御信号、CINは容量素子制御信号、COUTは容量素子出力ノード、VDDは電源を示す。
メモリセル100は、ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN1、また、ロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN2でそれぞれインバータを構成し、それぞれのインバータの入出力端子を接続して、フリップフロップを構成している。このフリップフロップで、データの記憶保持を行う。また、アクセストランジスタQN3,QN4のゲート端子はワード線WL1(WL2)に接続され、ドレイン端子はビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)にそれぞれ接続される。また、アクセストランジスタQN3,QN4のソース端子は、前記インバータの入出力端子にそれぞれ接続されている。
メモリセル100へのデータの書き込みは、選択されたワード線WL1(WL2)をLレベルからHレベルにした状態(活性状態)で、予め、Hレベルにプリチャージされたビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)のうちの一方のビット線の電位を、HレベルからLレベルにすることで実現される。
プリチャージ回路101は、P型MOSトランジスタQP3,QP4を、電源VDDとビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)との間にそれぞれ接続し、それぞれのゲート端子にプリチャージ制御信号PCGを接続して構成される。このプリチャージ回路101は、ワード線WL1(WL2)が非活性状態のときには、プリチャージ制御信号PCGをLレベルにして、P型MOSトランジスタQP3,QP4をオンさせ、ビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)をHレベルにプリチャージする。ワード線WL1(WL2)が活性状態になるときには、プリチャージ制御信号PCGをHレベルにして、P型MOSトランジスタQP3,QP4をオフさせ、ビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)に影響を与えない状態になる。
カラム選択回路102は、N型MOSトランジスタQN5,QN6を、ビット線BL1,/BL1(BL2,/BL2)と容量素子出力ノードCOUTとの間にそれぞれ接続し、それぞれのゲート端子に、ライト制御信号WT1,/WT1(WT2,/WT2)をそれぞれ接続して構成される。このカラム選択回路102は、ビット線BL1,/BL1(又はBL2,/BL2)を選択し、選択したビット線上に接続したメモリセル100に対して、H又はLのどちらのデータの書き込みを行うかの制御を行う。
例えば、ビット線BL1,/BL1上の、ワード線WL1で選択されたメモリセル100に対して、Lレベルのデータを書き込む場合を説明する。この場合、プリチャージ制御信号PCGをHレベルにした後、ライト制御信号WT1のみをHレベル(この時、その他のライト制御信号/WT1,WT2,/WT2はLレベルである。)にして、次に、ワード線WL1をHレベルにすることで、メモリセル100に対してLレベルのデータの書き込みを行うことができる。
クランプ回路103Aは、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP5,QP6を、電源VDDと容量素子出力ノードCOUTとの間に接続して構成される。容量素子CAPは、容量素子出力ノードCOUTと容量素子制御信号CINとの間に接続して構成される。N型MOSトランジスタQN7は、容量素子出力ノードCOUTと接地電源との間に接続され、ゲート端子に容量素子制御信号CINが接続される。
以下、以上のように構成された本実施形態に係る半導体記憶装置の動作を説明する。
まず、ワード線WL1,WL2が非活性状態の場合を説明する。この場合は、全てのワード線WL1,WL2はLレベルであり、これらのワード線で制御される全てのメモリセル100は非選択状態(書き込みも読み出しも行わない状態)になっている。また、プリチャージ制御信号PCGはLレベルであり、このプリチャージ制御信号PCGで制御されるプリチャージ回路101は活性状態となり、全てのビット線BL1,/BL1,BL2,/BL2をHレベルにプリチャージする。また、全てのライト制御信号WT1,/WT1,WT2,/WT2はLレベルで、これらのライト制御信号によって制御される全てのカラム選択回路102は非活性状態となっている。また、容量素子制御信号CINはHレベルで、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージする。
容量素子出力ノードCOUTに接続しているクランプ回路103Aは、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP5,QP6を、電源VDDと容量素子出力ノードCOUTとの間に2段直列に接続して構成されている。例えば、P型MOSトランジスタQP5,QP6の閾値電圧が−0.6Vで、容量素子出力ノードCOUTの電位が0Vの場合、電源VDDが1.2Vより低い時には、クランプ回路103Aは非活性状態であり、容量素子出力ノードCOUTに影響を与えない。電源VDDが1.2Vより大きくなると、クランプ回路103Aが活性化して、容量素子出力ノードCOUTに電荷を流入させ、電源電圧が高くなるほど、流入させる電荷量が増加する。クランプ回路103Aはダイオード素子のような特性を有している。
次に、ワード線WL1(又はWL2)が活性状態になり、メモリセル100にデータを書き込む場合の動作を説明する。プリチャージ制御信号PCGがLレベルからHレベルになり、このプリチャージ制御信号PCGで制御される全てのプリチャージ回路101は非活性状態となる。例えば、ワード線WL1が選択されて、ワード線WL1はHレベルになる。また、例えば、ライト制御信号WT1が選択されて、ライト制御信号WT1がHレベルとなり、ビット線BL1に接続したカラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5がオンし、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTとが、N型MOSトランジスタQN5を介して接続される。
この時点では、容量素子制御信号CINはHレベルで、N型MOSトランジスタQN7がオンしているため、当該N型MOSトランジスタQN7を介して、ビット線BL1の電荷が引き抜かれ、所定の時間(図9の時間T1に相当する)経過後にビット線BL1の電位はLレベル(0V)になる。
ビット線BL1の電位が0Vになった後、容量素子制御信号CINはHレベルからLレベルに変化する。容量素子制御信号CINがLレベルになったため、N型MOSトランジスタQN7はオフする。同時に、容量素子CAPの容量をCcとすると、容量素子制御信号CINがHレベル(VDD)からLレベル(0V)へ遷移したことにより、Cc×VDD分の電荷が、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTと選択されたメモリセル100の記憶ノード(この場合は、アクセストランジスタQN3のソース端子のノード)とに存在する全容量(容量Clとする)による電荷分から引き抜かれることになる。
つまり、容量Ccと容量Clとによる電荷の分配によって、ビット線BL1等の電位は0Vから、−(Cc×VDD)/(Cc+Cl)の負電位になる。
選択されたビット線の電位が0Vよりも低い負電位になることで、選択されたメモリセル100中のアクセストランジスタのコンダクタンスが大きくなる。つまり、選択されたビット線の電位が0Vまでしか低下しない半導体記憶装置よりも、より低い電源電圧でメモリセル100へのデータの書き込みが可能となる。以上のように、選択されたビット線BL1の電位がLレベルになることで、メモリセル100へのデータの書き込みが行われる。
この時の容量素子出力ノードCOUTに接続したクランプ回路103Aの動作について説明する。
クランプ回路103Aがない場合は、電源VDDの上昇に伴って、容量素子CAPの動作で生成される負電位の絶対値も大きくなる。負電位をVBBとすると、負電位VBBの電源電圧依存性を、VBB=−0.2×VDDとし、例えば、電源電圧が1.0Vの時に、負電位VBB=−0.2Vとなる特性を持つものとする。
メモリセル100へのデータ書き込み時に、選択ビット線(この場合は、BL1)、容量素子出力ノードCOUT、選択されたメモリセル100の記憶ノード(この場合は、アクセストランジスタQN3のソース端子)が負電位になる場合には、それぞれのノードに接続した各素子に対する電気的ストレスが、ビット線の電位が0Vまでしか低下しない半導体記憶装置よりも大きいことは明らかである。
また、負電位となる選択ビット線に接続し、かつ、データの書き込みを行わない非選択なメモリセル(例えば、ビット線BL1とワード線WL2に接続したメモリセル100)では、以下のような問題が生じる。すなわち、データの書き込みを行わない非選択メモリセル100のワード線WL2の電位はLレベル(0V)であるが、電源電圧が高くなると、選択ビット線BL1の負電位の絶対値も大きくなるため、選択ビット線BL1の負電位が、メモリセル100を構成するアクセストランジスタQN3の閾値電圧を超えるような電位まで低下してしまうと、アクセストランジスタQN3がオン状態となってしまい、メモリセルの保持データの破壊(データの反転)が起こってしまう。
そこで、メモリセル100へのデータ書き込み時、電源電圧が低い場合にのみ、選択ビット線の電位を負電位にし、選択メモリセル100のアクセストランジスタのコンダクタンスを大きくして、データを書き込み易くすればよい。電源電圧が高い場合には、選択ビット線の電位を負電位にしなくても、メモリセル100に対してデータの書き込みを行うことができる。各ノードを負電位にすると、特に電源電圧が高い場合に、負電位となるノードに接続した各素子に対する電気的ストレスが大きくなり過ぎるため、素子の信頼性劣化や、選択ビット線に接続した非選択メモリセルの保持データの破壊を招くのである。
図1の構成において、クランプ回路103Aがない場合(従来の半導体記憶装置)の動作を示したタイミングチャート図を、図9に示しておく。
次に、クランプ回路103Aがある場合を説明する。P型MOSトランジスタQP5,QP6の閾値電圧が−0.6Vであり、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBBの電源電圧依存性は、VBB=−0.2×VDDである。
電源VDDが1.0Vより低い電源電圧では、クランプ回路103Aは非活性状態であり容量素子出力ノードCOUTに影響を与えない。電源VDDが1.0Vより大きくなると、クランプ回路103Aが活性化して、容量素子出力ノードCOUTに電荷を流入させる。よって、電源電圧が1.0Vを超えて電源電圧が高くなるほど、負電位VBBはクランプ回路103Aがない場合よりも高い電位に制御される。
メモリセル100へのデータの書き込みが完了した後、ワード線WL1はHレベルからLレベルに変化し、全てのメモリセル100は非選択状態となる。また、ライト制御信号WT1はHレベルからLレベルに変化し、全てのカラム選択回路102は非活性状態となる。更に、容量素子制御信号CINはLレベルからHレベルに変化し、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージする。その後、プリチャージ制御信号PCGがHレベルからLレベルに変化し、全てのプリチャージ回路101が活性状態となり、全てのビット線をHレベルにプリチャージする。
以上説明したように、本発明の図1に示した構成であれば、電源電圧が低い場合には、従来通りにメモリセル100へのデータの書き込み特性を改善でき、更に、電源電圧が高くなった場合には、メモリセル100へのデータの書き込み動作時の選択ビット線等に発生する電位を、従来よりも高い電位に制御することが可能となるため、選択ビット線等に接続した各素子に対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となり、また、選択ビット線に接続した非選択メモリセルの保持データの破壊を防止することも可能となる。
なお、半導体記憶装置の動作電源電圧や半導体記憶装置中のトランジスタの閾値電圧等は、半導体記憶装置の動作電源電圧仕様やプロセス条件等によって異なる。本実施形態では、クランプ回路103Aを構成するP型MOSトランジスタQP5,QP6の閾値電圧を−0.6Vとし、電源電圧が1.0Vの時を動作が切り替わる境界の電圧として説明した。
トランジスタの閾値電圧や動作が切り替わる境界の電圧が、前記以外である場合には、例えば、クランプ回路103Aを構成するP型MOSトランジスタを1段のみで構成したり、直列3段のように複数段の直列接続で構成したりしてもよい。また、P型MOSトランジスタの代わりに、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタで構成してもよく、PN接合したダイオード素子で構成してもよいことは説明するまでもない。また、上記のP型MOSトランジスタやN型MOSトランジスタ、PN接合したダイオードや抵抗素子等を組み合わせて構成されていてもよい。つまり、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、クランプ回路103Aの各構成を変更すればよい。
図2は、図1におけるクランプ回路103Aの別の一例を示した図である。図2のクランプ回路103Bは、図1のクランプ回路103Aを構成するP型MOSトランジスタQP5,QP6に対して、更に、並列にヒューズ素子F1,F2を接続して構成されている。
図2の構成のように、トランジスタQP5,QP6に対してヒューズ素子F1,F2を並列に接続しておけば、いずれかのヒューズ素子を切断することで、動作が切り替わる境界の電圧を、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、任意の電圧に変更することが可能となる。
図2は、設定電圧の切り替え手段にヒューズ素子F1,F2を使用した場合の一例であるが、これらのヒューズ素子の代わりにトランジスタのソース端子とドレイン端子とを並列に接続して、前記トランジスタのゲート端子をオン・オフ制御することで、ヒューズ素子の場合と同様な動作と効果が実現できることは説明するまでもない。
図3は、図1におけるクランプ回路103Aの別の一例を示した図である。図3のクランプ回路103Cは、図1のクランプ回路103Aを構成するP型MOSトランジスタQP6と容量素子出力ノードCOUTとの間に、他のP型MOSトランジスタQP7を直列に接続し、そのゲート端子を容量素子制御信号CINに接続して構成されている。
クランプ回路は、書き込み動作時にのみ活性化すればよい。図1のクランプ回路103Aの場合では、書き込み動作時以外の時、つまり、ワード線が非活性状態の時には、容量素子制御信号CINはHレベルで、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージしている。この時、クランプ回路103Aは、電源電圧が低い場合(1.2Vより低い場合)には非活性状態であるが、電源電圧が高くなる(1.2Vを超える)とクランプ回路103Aが活性化するため、クランプ回路103AからN型MOSトランジスタQN7を介して定常的な電流を流してしまう。
そこで、図3のクランプ回路103Cのように、P型MOSトランジスタQP6と容量素子出力ノードCOUTとの間に、他のP型MOSトランジスタQP7を直列に接続してあれば、ワード線が非活性状態の時には、容量素子制御信号CINはHレベルであるので、P型MOSトランジスタQP7はオフすることができる。よって、書き込み動作時にのみ、クランプ回路103Cは活性化し、書き込み動作時以外は、クランプ回路103Cは非活性状態になるため、書き込み動作時以外の時に流れていた定常的な電流が流れなくなり、低消費電力化が可能となる。図3に示した構成は、図2で説明した構成に対しても適用可能であることは説明するまでもない。
図4は、図1におけるクランプ回路103Aの別の一例を示した図である。図4のクランプ回路103Dは、電源VDDと接地電源との間に、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP8と、ゲート端子を容量素子制御信号CINに接続したP型MOSトランジスタQP9と、ゲート端子を電源VDDに接続したN型MOSトランジスタQN9とが直列に接続されている。P型MOSトランジスタQP9のドレイン端子とN型MOSトランジスタQN9のドレイン端子との交点をゲート制御ノードVGN1とし、このゲート制御ノードVGN1は、容量素子出力ノードCOUTと接地電源との間に接続したN型MOSトランジスタQN8のゲート端子に接続されている。
クランプ回路103Dは、書き込み動作時以外(ワード線が非活性状態の時)は、容量素子制御信号CINがHレベルであるので、P型MOSトランジスタQP9はオフし、ゲート端子が電源VDDであるN型MOSトランジスタQN9により、ゲート制御ノードVGN1は常にLレベルを出力する。よって、ゲート制御ノードVGN1をゲート端子に入力するN型MOSトランジスタQN8は常にオフするため、容量素子出力ノードCOUTに影響を与えない。
ワード線が活性状態の時のクランプ回路103Dの動作を説明する。ワード線が活性状態で、容量素子制御信号CINがHレベルからLレベルになると、容量素子制御信号CINをゲート端子に入力するP型MOSトランジスタQP9はオンする。
ここで、P型MOSトランジスタの閾値電圧をVTP=−0.6V、N型MOSトランジスタの閾値電圧をVTN=0.6Vとする。ゲート制御ノードVGN1の電源電圧依存性は、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP8とゲート端子が電源VDDに接続されたN型MOSトランジスタQN9とによって、ほぼ、VGN1=VDD−|VTP|の特性を持つものとする。図1の構成でも説明した通り、電源VDDの上昇に伴って、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBBの絶対値も大きくなり、負電位VBBの電源電圧依存性は、VBB=−0.2×VDDの特性を持つものとする。
電源電圧が1.0Vになると、ゲート制御ノードVGN1=0.4V、負電位VBB=−0.2Vとなる。よって、N型MOSトランジスタQN8の閾値電圧VTNが0.6Vであるので、当該N型MOSトランジスタQN8はオンし、負電位VBBに対して接地電源から電荷を供給するようになる。
つまり、電源電圧が1.0Vより小さい場合には、クランプ回路103Dは非活性状態であり容量素子出力ノードCOUTに影響を与えない。電源VDDが1.0Vより大きくなると、クランプ回路103Dが活性化して、容量素子出力ノードCOUTに電荷を流入させる。よって、電源電圧が1.0Vを超えて、電源電圧が高くなるほど、負電位は、クランプ回路103Dがない場合よりも高い電位に制御される。
図4のクランプ回路103Dの構成のように、容量素子出力ノードCOUTと接地電源との間に接続したトランジスタQN8のゲート端子の電圧を制御することでも、図1の場合と同等な動作と効果が実現できていることは説明するまでもない。
図4のクランプ回路103D中のP型MOSトランジスタQP9は動作上なくてもよいが、書き込み動作時以外の時に、容量素子制御信号CINがHレベルとなることで、P型MOSトランジスタQP9がオフし、電源VDDからN型MOSトランジスタQN9を介して接地電源に流れる定常的な電流を流さなくすることができるため、低消費電力化が可能となる。
なお、図4のクランプ回路103Dでは、容量素子出力ノードCOUTと接地電源との間にN型MOSトランジスタQN8を接続する構成であったが、この代わりに、電源VDDと容量素子出力ノードCOUTとの間にP型MOSトランジスタを接続し、このP型MOSトランジスタのゲート端子の電圧を制御する構成にしても同様な効果が得られる。
半導体記憶装置の動作電源電圧や半導体記憶装置中のトランジスタの閾値電圧等は、半導体記憶装置の動作電源電圧仕様やプロセス条件等によって異なるため、例えば、クランプ回路103Dを構成するダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP8を、2段以上直列に接続して構成したり、また、P型MOSトランジスタの代わりに、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタで構成してもよく、PN接合したダイオード素子で構成してもよいことは説明するまでもない。また、P型MOSトランジスタやN型MOSトランジスタ、PN接合したダイオードや抵抗素子等を組み合わせて構成されていてもよい。
更に、図2で示したようなヒューズ素子F1,F2をトランジスタに対して並列に接続したり、これらのヒューズ素子の代わりにトランジスタを並列に接続し、そのトランジスタのゲート端子をオン・オフ制御するような構成にしてもよい。つまり、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、クランプ回路103Dの各構成を変更すればよい。
《発明の実施形態2》
図5は、本発明の実施形態2に係る半導体記憶装置の構成図である。図5に示す半導体記憶装置は、ドライブトランジスタQN1,QN2、アクセストランジスタQN3,QN4、ロードトランジスタQP1,QP2をそれぞれ備えるメモリセル100、P型MOSトランジスタQP3,QP4をそれぞれ備えるプリチャージ回路101、N型MOSトランジスタQN5,QN6をそれぞれ備えるカラム選択回路102、容量素子CAP、N型MOSトランジスタQN7、P型MOSトランジスタQP10とN型MOSトランジスタQN10をそれぞれ備えるインバータ104、N型MOSトランジスタQN11,QN12をそれぞれ備えるクランプ回路105Aで構成される。
更に、WL1〜2はワード線、BL1〜2、/BL1〜2はビット線、PCGはプリチャージ制御信号、WT1〜2、/WT1〜2はライト制御信号、/CINは容量素子制御信号(発明の実施形態1での容量素子制御信号CINの反転信号)、COUTは容量素子出力ノード、CIN2は容量素子入力ノード、VDDは電源を示す。
メモリセル100、プリチャージ回路101、カラム選択回路102、容量素子CAP、N型MOSトランジスタQN7は、それぞれ発明の実施形態1で説明したものと同一であり、説明は省略する。
インバータ104は、電源VDDと接地電源との間にP型MOSトランジスタQP10とN型MOSトランジスタQN10とを直列に接続して構成され、容量素子制御信号/CINの反転信号を容量素子入力ノードCIN2に出力する。
クランプ回路105Aは、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタQN11,QN12を、容量素子入力ノードCIN2と接地電源との間に接続して構成される。
以下、以上のように構成された本実施形態に係る半導体記憶装置の動作を説明する。
まず、ワード線WL1,WL2が非活性状態の場合を説明する。この場合、全てのワード線WL1,WL2はLレベルであり、これらのワード線で制御される全てのメモリセル100は非選択状態(書き込みも読み出しも行わない状態)になっている。また、プリチャージ制御信号PCGはLレベルであり、このプリチャージ制御信号PCGで制御されるプリチャージ回路101は活性状態となり、全てのビット線BL1,/BL1,BL2,/BL2をHレベルにプリチャージする。また、全てのライト制御信号WT1,/WT1,WT2,/WT2はLレベルで、これらのライト制御信号によって制御される全てのカラム選択回路102は非活性状態となっている。また、容量素子制御信号/CINはLレベルであり、インバータ104によって容量素子入力ノードCIN2がHレベルとなるため、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージする。
容量素子入力ノードCIN2に接続しているクランプ回路105Aは、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタQN11,QN12を、容量素子入力ノードCIN2と接地電源との間に2段直列に接続して構成されている。例えば、N型MOSトランジスタQN11,QN12の閾値電圧を0.6Vとすると、容量素子入力ノードCIN2の電位が1.2Vより低い時には、クランプ回路105Aは非活性状態であり、容量素子入力ノードCIN2に影響を与えない。容量素子入力ノードCIN2の電位が1.2Vより大きくなると、クランプ回路105Aが活性化して、容量素子入力ノードCIN2の電荷を接地電源に流入させ、電源電圧が高くなるほど、流入させる電荷量が増加する。クランプ回路105Aはダイオード素子のような特性を有している。
次に、ワード線WL1(又はWL2)が活性状態になり、メモリセル100にデータを書き込む場合の動作を説明する。プリチャージ制御信号PCGがLレベルからHレベルになり、このプリチャージ制御信号PCGで制御される全てのプリチャージ回路101は非活性状態となる。例えば、ワード線WL1が選択されて、ワード線WL1はHレベルになる。また、例えば、ライト制御信号WT1が選択されて、ライト制御信号WT1がHレベルとなり、ビット線BL1に接続したカラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5がオンし、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTとが、N型MOSトランジスタQN5を介して接続される。
この時点では、容量素子制御信号/CINはLレベルで、容量素子入力ノードCIN2はHレベルであり、N型MOSトランジスタQN7がオンしているため、当該N型MOSトランジスタQN7を介して、ビット線BL1の電荷が引き抜かれ、所定の時間(図9の時間T1に相当する)経過後にビット線BL1の電位はLレベル(0V)になる。
ビット線BL1の電位が0Vになった後、容量素子制御信号/CINはLレベルからHレベルに変化する。容量素子制御信号/CINがHレベルになったため、容量素子入力ノードCIN2はLレベルとなり、N型MOSトランジスタQN7はオフする。同時に、容量素子CAPの容量をCc、容量素子入力ノードCIN2のHレベル時の電位をVCHとすれば、容量素子入力ノードCIN2がHレベル(VCH)からLレベル(0V)へ遷移したことにより、Cc×VCH分の電荷が、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTと選択されたメモリセル100の記憶ノード(この場合は、アクセストランジスタQN3のソース端子のノード)とに存在する全容量(容量Clとする)による電荷分から引き抜かれることになる。
つまり、容量Ccと容量Clとによる電荷の分配によって、ビット線BL1等の電位は0Vから、−(Cc×VCH)/(Cc+Cl)の負電位になる。
選択されたビット線の電位が0Vよりも低い負電位になることで、選択されたメモリセル100中のアクセストランジスタのコンダクタンスが大きくなる。つまり、選択されたビット線の電位が0Vまでしか低下しない半導体記憶装置よりも、より低い電源電圧でメモリセル100へのデータの書き込みが可能となる。以上のように、選択されたビット線BL1の電位がLレベルになることで、メモリセル100へのデータの書き込みが行われる。
この時の容量素子入力ノードCIN2に接続したクランプ回路105Aの動作について説明する。
クランプ回路105Aがない場合は、電源VDDの上昇に伴って、容量素子CAPの動作で生成される負電位の絶対値も大きくなる。この場合の、容量素子入力ノードCIN2のHレベル時の電位VCHは、電源VDDと等しい値となる。負電位をVBBとすると、負電位VBBの電源電圧依存性は、例えば、VBB=−0.2×VDDであるものとする。
メモリセル100へのデータ書き込み時に、選択ビット線(この場合は、BL1)、容量素子出力ノードCOUT、選択されたメモリセル100の記憶ノード(この場合は、アクセストランジスタQN3のソース端子)が負電位になる場合には、負電位となるノードに接続した各素子に対する電気的ストレスが、ビット線の電位が0Vまでしか低下しない半導体記憶装置よりも大きいことは明らかである。
また、負電位となる選択ビット線に接続し、かつ、データの書き込みを行わない非選択なメモリセル(例えば、ビット線BL1とワード線WL2に接続したメモリセル100)では、以下のような問題が生じる。すなわち、データの書き込みを行わない非選択メモリセル100のワード線WL2の電位はLレベル(0V)であるが、電源電圧が高くなると、選択ビット線BL1の負電位の絶対値も大きくなるため、選択ビット線BL1の負電位が、メモリセル100を構成するアクセストランジスタQN3の閾値電圧を超えるような電位まで低下してしまうと、アクセストランジスタQN3がオン状態となってしまい、メモリセルの保持データの破壊(データの反転)が起こってしまう。
そこで、メモリセル100へのデータ書き込み時、電源電圧が低い場合にのみ、選択ビット線の電位を負電位にし、選択メモリセル100のアクセストランジスタのコンダクタンスを大きくして、データを書き込み易くすればよい。電源電圧が高い場合には、選択ビット線の電位を負電位にしなくても、メモリセル100に対してデータの書き込みを行うことができる。各ノードを負電位にすると、特に電源電圧が高い場合に、負電位となるノードに接続した各素子に対する電気的ストレスが大きくなり過ぎるため、素子の信頼性劣化や、選択ビット線に接続した非選択メモリセルの保持データの破壊を招くのである。
次に、クランプ回路105Aがある場合を説明する。N型MOSトランジスタQN11,QN12の閾値電圧は0.6Vであり、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBBの電源電圧依存性は、VBB=−0.2×VCHである。
電源VDDが1.2Vより低い電源電圧では、クランプ回路105Aは非活性状態である。よって、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位VCHは電源VDDと等しく、容量素子出力ノードCOUTに発生する負電位VBBは、クランプ回路105Aがない場合と等しい電位(VBB=−0.2×VDD)を発生する。
電源VDDが1.2Vより大きくなると、クランプ回路105Aが活性化するため、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位VCHは、P型MOSトランジスタQP10とクランプ回路105Aとの駆動能力の比で決定される電位になる。電源VDDが1.2Vより大きい場合、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位VCHが、例えば、ほぼVCH=2VTNのような特性を持つものとすると、電源VDDが1.2Vより大きくなるほど、容量素子入力ノードCIN2のHレベル時のVCHの電位は電源VDDから低下していく。
よって、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBBは、VBB=−0.2×2VTNとなり、電源電圧が高くなっても負電位VBBの絶対値は大きくならない。
メモリセル100へのデータの書き込みが完了した後、ワード線WL1はHレベルからLレベルに変化し、全てのメモリセル100は非選択状態となる。また、ライト制御信号WT1はHレベルからLレベルに変化し、全てのカラム選択回路102は非活性状態となる。更に、容量素子制御信号/CINはHレベルからLレベルに変化し、容量素子入力ノードCIN2はHレベルになり、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージする。その後、プリチャージ制御信号PCGがHレベルからLレベルに変化し、全てのプリチャージ回路101が活性状態となり、全てのビット線をHレベルにプリチャージする。
以上説明したように、本発明の図5に示した構成であれば、電源電圧が低い場合には、従来通りにメモリセル100へのデータの書き込み特性を改善でき、更に、電源電圧が高くなった場合には、メモリセル100へのデータの書き込み動作時の選択ビット線等に発生する電位を、従来よりも高い電位に制御することが可能となるため、選択ビット線等に接続した各素子に対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となり、また、選択ビット線に接続した非選択メモリセルの保持データの破壊を防止することも可能となる。
なお、半導体記憶装置の動作電源電圧や半導体記憶装置中のトランジスタの閾値電圧等は、半導体記憶装置の動作電源電圧仕様やプロセス条件等によって異なる。本実施形態では、クランプ回路105Aを構成するN型MOSトランジスタQN11,QN12の閾値電圧を0.6Vとし、電源電圧が1.2Vの時を動作が切り替わる境界の電圧として説明した。
トランジスタの閾値電圧や動作が切り替わる境界の電圧が、前記以外である場合には、例えば、クランプ回路105Aを構成するN型MOSトランジスタを1段のみで構成したり、直列3段のように複数段の直列接続で構成したりしてもよい。また、N型MOSトランジスタの代わりに、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタで構成してもよく、PN接合したダイオード素子で構成してもよいことは説明するまでもない。また、上記のP型MOSトランジスタやN型MOSトランジスタ、PN接合したダイオードや抵抗素子等を組み合わせて構成されていてもよい。つまり、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、クランプ回路105Aの各構成を変更すればよい。
図6は、図5におけるクランプ回路105Aの別の一例を示した図である。図6のクランプ回路105Bは、図5のクランプ回路105Aを構成するN型MOSトランジスタQN11,QN12に対して、更に、並列にヒューズ素子F3,F4を接続して構成されている。
図6の構成のように、トランジスタQN11,QN12に対してヒューズ素子F3,F4を並列に接続しておけば、いずれかのヒューズ素子を切断することで、動作が切り替わる境界の電圧を、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、任意の電圧に変更することが可能となる。
図6は、設定電圧の切り替え手段にヒューズ素子F3,F4を使用した場合の一例であるが、これらのヒューズ素子の代わりにトランジスタのソース端子とドレイン端子とを並列に接続して、前記トランジスタのゲート端子をオン・オフ制御することで、ヒューズ素子の場合と同様な動作と効果が実現できることは説明するまでもない。
図7は、図5におけるクランプ回路105Aの別の一例を示した図である。図7のクランプ回路105Cは、図5のクランプ回路105Aを構成するN型MOSトランジスタQN11と容量素子入力ノードCIN2との間に、他のN型MOSトランジスタQN13を直列に接続し、そのゲート端子を容量素子制御信号/CINに接続して構成されている。
クランプ回路は、書き込み動作時にのみ活性化すればよい。図5のクランプ回路105Aの場合では、書き込み動作時以外の時、つまり、ワード線が非活性状態の時には、容量素子制御信号/CINはLレベル、よって、容量素子入力ノードCIN2はHレベルで、N型MOSトランジスタQN7がオンし、容量素子出力ノードCOUTをLレベルにディスチャージしている。この時、クランプ回路105Aは、電源電圧が低い場合(1.2Vより低い場合)には非活性状態であるが、電源電圧が高くなる(1.2Vを超える)とクランプ回路105Aが活性化するため、P型MOSトランジスタQP10からクランプ回路105Aを介して定常的な電流を流してしまう。
そこで、図7のクランプ回路105Cのように、N型MOSトランジスタQN11と容量素子入力ノードCIN2との間に、他のN型MOSトランジスタQN13を直列に接続してあれば、ワード線が非活性状態の時には、容量素子制御信号/CINはLレベルであるので、N型MOSトランジスタQN13はオフすることができる。よって、書き込み動作時にのみ、クランプ回路105Cは活性化し、書き込み動作時以外は、クランプ回路105Cは非活性状態になるため、書き込み動作時以外の時に流れていた定常的な電流が流れなくなり、低消費電力化が可能となる。図7に示した構成は、図6で説明した構成に対しても適用可能であることは説明するまでもない。
図8は、図5におけるクランプ回路105Aの別の一例を示した図である。図8のクランプ回路105Dは、電源VDDと接地電源との間に、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP11と、ゲート端子を容量素子入力ノードCIN2に接続したP型MOSトランジスタQP12と、ゲート端子を電源VDDに接続したN型MOSトランジスタQN15とが直列に接続されている。P型MOSトランジスタQP12のドレイン端子とN型MOSトランジスタQN15のドレイン端子との交点をゲート制御ノードVGN2とし、このゲート制御ノードVGN2は、容量素子入力ノードCIN2と接地電源との間に接続したN型MOSトランジスタQN14のゲート端子に接続されている。
クランプ回路105Dは、書き込み動作時以外(ワード線が非活性状態の時)は、容量素子制御信号/CINがLレベル、よって、容量素子入力ノードCIN2がHレベルであるので、P型MOSトランジスタQP12はオフし、ゲート端子が電源VDDであるN型MOSトランジスタQN15により、ゲート制御ノードVGN2は常にLレベルを出力する。よって、ゲート制御ノードVGN2をゲート端子に入力するN型MOSトランジスタQN14は常にオフするため、容量素子入力ノードCIN2に影響を与えない。
ワード線が活性状態の時のクランプ回路105Dの動作を説明する。ワード線が活性状態で、容量素子制御信号/CINがLレベルからHレベルになると、容量素子入力ノードCIN2はHレベルからLレベルとなり、容量素子入力ノードCIN2をゲート端子に入力するP型MOSトランジスタQP12はオンする。
ここで、P型MOSトランジスタの閾値電圧をVTP=−0.6V、N型MOSトランジスタの閾値電圧をVTN=0.6Vとする。ゲート制御ノードVGN2の電源電圧依存性は、ダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP11とゲート端子が電源VDDに接続されたN型MOSトランジスタQN15とによって、ほぼ、VGN2=VDD−|VTP|の特性を持つものとする。図5の構成でも説明した通り、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBBの電源電圧依存性は、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位をVCHとした時、VBB=−0.2×VCHの特性を持つものとする。
電源電圧が1.2Vより小さい場合は、ゲート制御ノードVGN2は0.6Vより小さいため、ゲート制御ノードVGN2をゲート端子に入力するN型MOSトランジスタQN14は非活性状態であり、容量素子入力ノードCIN2に影響を与えない。よって、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位VCHは電源VDDと等しく、容量素子出力ノードCOUTに発生する負電位VBBは、クランプ回路105Aがない場合と等しい電位(VBB=−0.2×VDD)となる。
電源電圧が1.2Vより大きくなると、ゲート制御ノードVGN2は0.6Vより大きくなるため、ゲート制御ノードVGN2をゲート端子に入力するN型MOSトランジスタQN14は活性状態となる。よって、容量素子入力ノードCIN2のHレベルの電位VCHは、P型MOSトランジスタQP10とN型MOSトランジスタQN14との駆動能力の比で決定される電位になるため、容量素子入力ノードCIN2のHレベル時の電位VCHの電源電圧依存性は、電源VDDよりも低い値を持つような特性となる。よって、電源電圧が1.2Vより大きい場合には、容量素子CAPの動作で生成される負電位VBB(VBB=−0.2×VCH)は、クランプ回路がない場合よりも高い電位に制御される。
図8のクランプ回路105Dの構成のように、容量素子入力ノードCIN2と接地電源との間に接続したトランジスタQN14のゲート端子の電圧を制御することでも、図5の場合と同等な動作と同等の効果が実現できていることは説明するまでもない。
図8のクランプ回路105D中のP型MOSトランジスタQP12は動作上なくてもよいが、書き込み動作時以外の時に、容量素子制御信号/CINがLレベルで、容量素子入力ノードCIN2がHレベルとなることで、P型MOSトランジスタQP12がオフし、電源VDDからN型MOSトランジスタQN15を介して接地電源に流れる定常的な電流を流さなくすることができ、低消費電力化が可能となる。
なお、半導体記憶装置の動作電源電圧や半導体記憶装置中のトランジスタの閾値電圧等は、半導体記憶装置の動作電源電圧仕様やプロセス条件等によって異なるため、例えば、クランプ回路105Dを構成するダイオード型にゲート端子を接続したP型MOSトランジスタQP11を、2段以上に直列に接続して構成したり、また、P型MOSトランジスタの代わりに、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタで構成してもよく、PN接合したダイオード素子で構成してもよいことは説明するまでもない。また、P型MOSトランジスタやN型MOSトランジスタ、PN接合したダイオードや抵抗素子等を組み合わせて構成されていてもよい。
更に、図6で示したようなヒューズ素子F3,F4をトランジスタに対して並列に接続したり、これらのヒューズ素子の代わりにトランジスタを並列に接続し、そのトランジスタのゲート端子をオン・オフ制御するような構成にしてもよい。つまり、半導体記憶装置が必要としている動作条件に応じて、クランプ回路105Dの各構成を変更すればよい。
《発明の実施形態3》
図10は、本発明の実施形態3に係る半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート図である。また、図9は、従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート図である。図9に示したタイミングチャート図は、本発明の実施形態1で説明した図1の構成から、クランプ回路103Aを削除した構成の動作に等しい。
本発明の実施形態1(図1)でも説明したように、書き込み動作時に、選択されたビット線等を負電位にする動作を説明する。例えば、ワード線WL1が選択されて、ワード線WL1はHレベルになる。また、ライト制御信号WT1が選択されて、ライト制御信号WT1がHレベルとなり、ビット線BL1に接続したカラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5がオンし、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTとが、N型MOSトランジスタQN5を介して接続される。この時点では、容量素子制御信号CINはHレベルで、N型MOSトランジスタQN7がオンしているため、当該N型MOSトランジスタQN7を介して、ビット線BL1の電荷が引き抜かれ、所定の時間(図9の時間T1に相当する)経過後にビット線BL1の電位はLレベル(0V)になる。
ビット線BL1の電位が0Vになった後に、容量素子制御信号CINをHレベルからLレベルに変化させる。容量素子制御信号CINがLレベルになったため、N型MOSトランジスタQN7はオフする。同時に、容量素子CAPの容量をCcとすると、容量素子制御信号CINがHレベル(VDD)からLレベル(0V)へ遷移したことにより、Cc×VDD分の電荷が、ビット線BL1と容量素子出力ノードCOUTと選択されたメモリセル100の記憶ノード(この場合は、アクセストランジスタQN3のソース端子のノード)とに存在する全容量(容量Clとする)による電荷分から引き抜かれることになる。
つまり、容量Ccと容量Clとによる電荷の分配によって、ビット線BL1等の電位は0Vから、−(Cc×VDD)/(Cc+Cl)の負電位になる。
ここで、図10のタイミングチャート図に示すように、ワード線WL1の起動から容量素子制御信号CINがHレベルからLレベルとなるまでの時間を、図9の時間T1よりも短い、時間T2で駆動するようにタイミングを変更した場合を説明する。
この場合、ビット線BL1の電位が0Vになる前に、容量素子制御信号CINをHレベルからLレベルに変化させることになる。容量素子制御信号CINをHレベルからLレベルに変化させた時のビット線BL1の電位がVBLであったとすると、容量素子制御信号CINをHレベルからLレベルに変化させた時のビット線BL1等の電位は、(Cl×VBL−Cc×VDD)/(Cc+Cl)となる。図9の従来の半導体記憶装置の動作のように、ビット線BL1の電位が0Vになった後に、容量素子制御信号CINをHレベルからLレベルに変化させる場合と比較して、ビット線BL1等の電位を高い値に制御することが可能となる。
本発明の実施形態3のように、書き込み動作時に、ビット線の電位が0Vになる前に容量素子制御信号CINを変化させて、容量素子CAPを駆動するようなタイミングの制御を行えば、電源電圧が低い場合には、従来通りにメモリセル100へのデータの書き込み特性を改善でき、更に、電源電圧が高くなった場合には、メモリセル100へのデータの書き込み動作時の選択ビット線等に発生する電位を、従来よりも高い電位に制御することが可能となるため、選択ビット線等に接続した各素子に対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となり、また、選択ビット線に接続した非選択メモリセルの保持データの破壊を防止することも可能となる。
図9の時間T1を、図10の時間T2に変更する方法は、例えば、ワード線の起動やライト制御信号の起動タイミングから遅延回路等を使用して、容量素子制御信号CINの動作タイミングを決定しているような回路構成であれば、前記遅延回路を構成している遅延素子(インバータ等)の接続段数が少なくなるように回路を変更すればよい。また、時間の微調整が可能なように、遅延回路中にスイッチ手段を備えた切り替え回路等があってもよい。また、外部からの制御信号で、容量素子制御信号CINの切り替えタイミングが変更できるような構成であってもよい。
《発明の実施形態4》
図11は、本発明の実施形態4に係る半導体記憶装置の構成図である。図11に示す半導体記憶装置は、ドライブトランジスタQN1,QN2、アクセストランジスタQN3,QN4、ロードトランジスタQP1,QP2をそれぞれ備えるメモリセル100、P型MOSトランジスタQP13とN型MOSトランジスタQN16,QN17をそれぞれ備えるワードドライバ回路106で構成される。更に、WLはワード線、BL、/BLはビット線、/RADはロウアドレス信号、VDDは電源を示す。
簡単化のために図示していないが、ワードドライバ回路106以外の部分は、発明の実施形態1の図1で示した構成からクランプ回路103Aを除いた構成(従来の半導体記憶装置)と同一であるものとする。よって、メモリセル100への書き込み動作時に、ビット線BL等の電位が0Vより低い、負電位VBBになる構成である。メモリセル100は、発明の実施形態1で説明したものと同一であり、説明は省略する。
ワードドライバ回路106は、電源VDDと接地電源との間にP型MOSトランジスタQP13とN型MOSトランジスタQN16とを直列に接続し、ロウアドレス信号/RADの反転信号をワード線WLに出力する。また、ゲート端子を電源VDDに接続し、ワード線WLと接地電源との間に接続されたN型MOSトランジスタQN17を備えることで、ロウアドレス信号/RADがLレベルで、ワード線WLをHレベルにする時(ワード線を活性状態にする時)に、ワード線WLのHレベルを、電源VDDレベルよりも低い電位に制御することができる。ロウアドレス信号/RADがHレベルで、ワード線WLがLレベルの時(ワード線が非活性状態の時)には、N型MOSトランジスタQN17はワード線WLに影響を与えない。
一般的な半導体記憶装置(従来の半導体記憶装置)のワードドライバ回路は、ワード線WLのHレベルとして、電源電圧と等しいVDDレベルを出力する。つまり、N型MOSトランジスタQN17が存在しないような構成である。よって、従来の半導体記憶装置の場合では、メモリセル100へのデータの書き込み時において、活性化したワード線はVDDレベル、ビット線BLの電位は0Vよりも低い負電位VBBになるため、メモリセル100のアクセストランジスタQN3のゲート端子とドレイン端子との間の電位差は、VDDよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。
そこで、本実施形態のように、ワード線WLのHレベルを、電源VDDレベルよりも低い電位に制御すれば、メモリセル100のアクセストランジスタQN3のゲート端子とドレイン端子との間の電位差は、従来よりも小さくすることが可能となり、メモリセル100のアクセストランジスタに対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態のワードドライバ回路106は一例であり、活性状態でのワード線WLのHレベルの電位を電源VDDレベルよりも低い電位に制御できる構成であれば、どのような構成であっても同一の効果が得られることは説明するまでもない。
また、本実施形態の構成を、本発明の実施形態1〜3に対して適用することが可能であることは、説明するまでもない。
《発明の実施形態5》
図12は、本発明の実施形態5に係る半導体記憶装置の構成図である。図12に示す半導体記憶装置は、ドライブトランジスタQN1,QN2、アクセストランジスタQN3,QN4、ロードトランジスタQP1,QP2をそれぞれ備えるメモリセル100B、P型MOSトランジスタQP14とN型MOSトランジスタQN18をそれぞれ備えるメモリセル電源制御回路107で構成される。更に、WLはワード線、BL、/BLはビット線、WENはライトイネーブル信号、VDDMはメモリセル電源、VDDは電源を示す。
簡単化のために図示していないが、メモリセル電源制御回路107以外の部分は、発明の実施形態1の図1で示した構成からクランプ回路103Aを除いた構成(従来の半導体記憶装置)と同一であるものとする。よって、メモリセル100Bへの書き込み動作時に、ビット線BL等の電位が0Vより低い、負電位VBBになる構成である。
また、メモリセル100Bは、図1中のメモリセル100と同一の構成であり、ロードトランジスタQP1,QP2に接続した電源VDDの代わりに、メモリセル電源VDDMが接続されていることのみが異なっている。
メモリセル電源制御回路107は、電源VDDと接地電源との間にゲート端子を接地電源に接続したP型MOSトランジスタQP14と、ゲート端子をライトイネーブル信号WENに接続したN型MOSトランジスタQN18とを直列に接続して構成し、接続されたP型MOSトランジスタQP14とN型MOSトランジスタQN18とのそれぞれのドレイン端子を、メモリセル電源VDDMとして出力する。
このメモリセル電源制御回路107は、メモリセル100Bへのデータの書き込み動作時以外は、ライトイネーブル信号WENがLレベルであり、N型MOSトランジスタQN18はオフしている。P型MOSトランジスタQP14は常にオンしているため、メモリセル電源VDDMは、電源電圧と等しいVDDレベルを出力する。
メモリセル100Bへのデータの書き込み動作時には、ライトイネーブル信号WENがHレベルとなり、N型MOSトランジスタQN18がオンするため、メモリセル電源VDDMは、P型MOSトランジスタQP14とN型MOSトランジスタQN18との駆動能力の比で決定される電位になる。つまり、電源VDDレベルよりも低い電位に制御することができる。
一般的な半導体記憶装置(従来の半導体記憶装置)のメモリセル電源は、電源電圧と等しいVDDレベルが印加されている。つまり、メモリセル電源制御回路107が存在しないような構成である。
従来の半導体記憶装置の場合では、メモリセル100へのデータの書き込み時において、アクセストランジスタQN3のソース端子の電位が0Vよりも低い負電位VBBになるため、アクセストランジスタQN3のソース端子に接続したロードトランジスタQP1のドレイン端子とドライブトランジスタQN1のドレイン端子、ロードトランジスタQP2のゲート端子とドライブトランジスタQN2のゲート端子が、それぞれ0Vよりも低い負電位VBBとなる。また、従来の半導体記憶装置の場合には、ロードトランジスタQP1,QP2のソース端子にはVDDレベルが印加される。
このため、ロードトランジスタQP1のドレイン端子とソース端子との間、ロードトランジスタQP1のゲート端子とドレイン端子との間、ドライブトランジスタQN1のゲート端子とドレイン端子との間、ロードトランジスタQP2のゲート端子とソース端子との間、ロードトランジスタQP2のゲート端子とドレイン端子との間、ドライブトランジスタQN2のゲート端子とドレイン端子との間に、それぞれ電源VDDレベルよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。
そこで、本実施形態のように、メモリセル100Bへのデータの書き込み動作時に、メモリセル電源VDDMを、電源VDDレベルよりも低い電位に制御すれば、メモリセル100B中のロードトランジスタQP1,QP2、ドライブトランジスタQN1,QN2の上記各端子間に印加される電位差を、従来よりも小さくすることが可能となるため、メモリセル100B中のロードトランジスタQP1,QP2とドライブトランジスタQN1,QN2とに対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態のメモリセル電源制御回路107は一例であり、メモリセル100Bへのデータの書き込み動作時に、メモリセル電源を電源VDDレベルよりも低い電位に制御できる構成であれば、どのような構成であっても同一の効果が得られることは説明するまでもない。
また、本実施形態の構成を、本発明の実施形態1〜4に対して適用することが可能であることは、説明するまでもない。
《発明の実施形態6》
図13は、本発明の実施形態6に係る半導体記憶装置の構成図である。図13に示す半導体記憶装置は、N型MOSトランジスタQN5を備えるカラム選択回路102、P型MOSトランジスタQP15とN型MOSトランジスタQN19をそれぞれ備えるインバータ108、N型MOSトランジスタQN20,QN21をそれぞれ備えるクランプ回路109で構成される。更に、BLはビット線、COUTは容量素子出力ノード、WTはライト制御信号、/WTは反転ライト制御信号、VDDは電源を示す。
簡単化のために図示していないが、本実施形態の構成は、発明の実施形態1の図1で示した構成からクランプ回路103Aを除いた構成(従来の半導体記憶装置)に、インバータ108とクランプ回路109とを付け加えた構成である。よって、メモリセル100への書き込み動作時に、ビット線BLと容量素子出力ノードCOUTとの電位が0Vより低い、負電位VBBになる構成である。
インバータ108は、電源VDDと接地電源との間にP型MOSトランジスタQP15とN型MOSトランジスタQN19とを接続し、それぞれのゲート端子に反転ライト制御信号/WTを入力する。
クランプ回路109は、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタQN20,QN21を、ライト制御信号WTと接地電源との間に直列に接続して構成される。したがって、このクランプ回路109は、メモリセル100へのデータの書き込み動作時以外は、反転ライト制御信号/WTはHレベル、ライト制御信号WTはLレベルであるため、ライト制御信号WTに対して影響を与えない。
メモリセル100へのデータの書き込み動作時には、反転ライト制御信号/WTはLレベル、ライト制御信号WTはHレベルとなる。この時、N型MOSトランジスタの閾値電圧を0.6Vとした場合、電源電圧が1.2Vより低い場合には、クランプ回路109は非活性であり、ライト制御信号WTのHレベル(VDDレベル)に影響を与えない。電源電圧が1.2Vより大きくなると、クランプ回路109は活性化し、ライト制御信号WTのHレベルは、P型MOSトランジスタQP15とクランプ回路109との駆動能力の比で決定される電位となる。つまり、ライト制御信号WTのHレベルは、電源VDDレベルよりも低い電位に制御される。
一般的な半導体記憶装置(従来の半導体記憶装置)のライト制御信号WTのHレベルの電位は、電源電圧と等しいVDDレベルが常に印加されている。
従来の半導体記憶装置の場合では、メモリセル100へのデータの書き込み時において、ビット線BLや容量素子出力ノードCOUTの電位は0Vよりも低い負電位VBBになるため、カラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5のゲート端子とドレイン端子、また、ゲート端子とソース端子との間には、それぞれ電源VDDレベルよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。
そこで、本実施形態のように、メモリセル100へのデータの書き込み動作時に、ライト制御信号WTのHレベルを電源VDDレベルよりも低い電位に制御すれば、カラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5のゲート端子とドレイン端子、また、ゲート端子とソース端子との間に印加される電位差を、従来よりも小さくすることが可能となるため、カラム選択回路102のN型MOSトランジスタQN5に対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態で示した、ライト制御信号WTのHレベルを電源VDDレベルよりも低い電位に制御する回路構成は一例であり、メモリセル100へのデータの書き込み動作時に、ライト制御信号WTのHレベルを電源VDDレベルよりも低い電位に制御できる構成であれば、どのような構成であっても同一の効果が得られることは説明するまでもない。
また、本実施形態の構成を、本発明の実施形態1〜5に対して適用することが可能であることは、説明するまでもない。
《発明の実施形態7》
図14は、本発明の実施形態7に係る半導体記憶装置の構成図である。図14に示す半導体記憶装置は、N型MOSトランジスタQN22,QN23,QN24,QN25をそれぞれ備えるプリチャージ回路101Bで構成される。更に、BL、/BLはビット線、/PCGはプリチャージ信号、VDDは電源を示す。
簡単化のために図示していないが、本実施形態の構成は、発明の実施形態1の図1で示した構成からクランプ回路103Aを除いた構成(従来の半導体記憶装置)において、プリチャージ回路101を、図14のプリチャージ回路101Bに置き換えた構成である。よって、メモリセル100への書き込み動作時に、ビット線BL等の電位が0Vより低い、負電位VBBになる構成である。
プリチャージ回路101Bは、電源VDDとビット線BLとの間に、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタQN24とN型MOSトランジスタQN22とを直列に接続し、また、電源VDDとビット線/BLとの間に、ダイオード型にゲート端子を接続したN型MOSトランジスタQN25とN型MOSトランジスタQN23とを直列に接続し、N型MOSトランジスタQN22,QN23のそれぞれのゲート端子にプリチャージ制御信号/PCGを接続して構成される。
このプリチャージ回路101Bは、ワード線が非活性状態のときには、プリチャージ制御信号/PCGをHレベルにして、N型MOSトランジスタQN22,QN23をオンさせ、ビット線BL,/BLをHレベルにプリチャージする。N型MOSトランジスタの閾値電圧をVTNとし、ビット線のHレベルのプリチャージ電位をVBPとすると、VBP=VDD−VTNとなり、電源VDDレベルよりも低い電位に制御される。ワード線が活性状態になるときには、プリチャージ制御信号/PCGをLレベルにして、N型MOSトランジスタQN22,QN23をオフさせ、ビット線BL,/BLに影響を与えない状態になる。
一般的な半導体記憶装置(従来の半導体記憶装置)のプリチャージ回路は、図1のプリチャージ回路101のように、P型MOSトランジスタで構成されており、ビット線のHレベルのプリチャージ電位は、電源電圧と等しいVDDレベルである。
従来の半導体記憶装置の場合では、メモリセル100へのデータの書き込み時において、ビット線や容量素子出力ノードCOUTの電位は0Vよりも低い負電位VBBになる。この時、カラム選択回路102中の非選択ビット線に接続したN型MOSトランジスタ(選択ビット線をBL1とすると、非選択ビット線に接続したN型MOSトランジスタは、ライト制御信号/WT1,WT2,/WT2をそれぞれゲート端子に入力しているN型MOSトランジスタとなる。)のドレイン端子とソース端子との間には、それぞれ電源VDDレベルよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。また、選択ビット線BL1に接続したプリチャージ回路中のP型MOSトランジスタ(例えば、図1のビット線BL1に接続したP型MOSトランジスタQP3)のゲート端子とドレイン端子との間、また、ソース端子とドレイン端子との間に、それぞれ電源VDDレベルよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。
そこで、本実施形態のように、ビット線のHレベルのプリチャージ電位を電源VDDレベルよりも低い電位に制御すれば、カラム選択回路中の非選択ビット線に接続したN型MOSトランジスタのドレイン端子とソース端子との間に印加される電位差、また、選択ビット線に接続したプリチャージ回路トランジスタQN22又はQN23のゲート端子とドレイン端子との間、及び、ソース端子とドレイン端子との間にそれぞれ印加される電位差を、従来よりも小さくすることが可能となるため、カラム選択回路中の非選択ビット線に接続したN型MOSトランジスタ、選択ビット線に接続したプリチャージ回路トランジスタQN22又はQN23に対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態において、プリチャージ回路101B中のダイオード型にゲート接続したN型MOSトランジスタQN24,QN25を、ダイオード型にゲート接続したP型MOSトランジスタに置き換えた場合でも同一の効果が得られることは説明するまでもない。
また、N型MOSトランジスタQN22,QN23をP型MOSトランジスタにして、プリチャージ信号/PCGの極性を反転させた場合でも同様の動作を行うが、P型MOSトランジスタの場合には、基板電位が電源VDDレベルであるため、ドレイン端子と基板との間に電源VDDレベルよりも大きい、VDD+|VBB|の電位差が印加されることになってしまう。N型MOSトランジスタであれば、基板電位は接地電源で構成される。
よって、ビット線BL,/BLに接続するトランジスタの極性は、P型よりもN型で構成するほうが、ドレイン端子と基板との間に印加される電位差を、従来よりも小さくすることが可能となるため、プリチャージ回路101Bに対する電気的ストレスが低減して、信頼性劣化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態の構成を、本発明の実施形態1〜6に対して適用することが可能であることは、説明するまでもない。
以上に説明した半導体記憶装置では、発明の理解を容易にするために、少数のメモリセル、プリチャージ回路、カラム選択回路、クランプ回路、容量素子、ワード線、ビット線等を備えることとした。しかし、上記各構成要素を複数個(又は多数)備えていてもよい。そのような構成を有する半導体記憶装置が、上記各実施形態に係る半導体記憶装置と同じ効果を奏することは、説明するまでもない。
本発明に係る半導体記憶装置は、ビット線の電位を制御することで、低電源電圧でのメモリセルへのデータの書き込み特性を改善することが可能であり、特に、各素子に対する信頼性劣化を抑制することが可能で、かつ、安定した書き込み性能を有する半導体記憶装置を低消費電力に実現できるという効果を有し、スタティック型ランダムアクセスメモリのような半導体記憶装置等として有用である。
実施形態1の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態1に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図の一例である。 実施形態1に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図のその他の例である。 実施形態1に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図のその他の例である。 実施形態2の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態2に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図の一例である。 実施形態2に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図のその他の例である。 実施形態2に係る半導体記憶装置に含まれるクランプ回路の具体的構成を示す回路図のその他の例である。 従来の半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート図である。 実施形態3に係る半導体記憶装置の動作を示すタイミングチャート図である。 実施形態4の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態5の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態6の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態7の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
100,100B メモリセル
101,101B プリチャージ回路
102 カラム選択回路
103A〜D,105A〜D,109 クランプ回路
104,108 インバータ
106 ワードドライバ回路
107 メモリセル電源制御回路
BL,BL1〜2,/BL,/BL1〜2 ビット線
CAP 容量素子
CIN,/CIN 容量素子制御信号
CIN2 容量素子入力ノード
COUT 容量素子出力ノード
F1〜4 ヒューズ素子
PCG,/PCG プリチャージ制御信号
QN1〜2 ドライブトランジスタ
QN3〜4 アクセストランジスタ
QN5〜25 N型MOSトランジスタ
QP1〜2 ロードトランジスタ
QP3〜15 P型MOSトランジスタ
/RAD ロウアドレス信号
VDD 電源
VDDM メモリセル電源
VGN1,VGN2 ゲート制御ノード
WEN ライトイネーブル信号
WL,WL1〜2 ワード線
WT,WT1〜2,/WT1〜2 ライト制御信号
/WT 反転ライト制御信号

Claims (12)

  1. 複数のワード線と、
    複数のビット線と、
    前記ワード線と前記ビット線との交点に配置された複数のメモリセルと、
    前記ビット線に接続した複数のプリチャージ回路と、
    前記ビット線に接続した複数の書き込み回路とを有し、
    前記書き込み回路は、
    ライト制御信号で制御されるカラム選択回路と、
    選択されたビット線の電位を第1の電位に制御する第1の制御回路と、
    前記選択されたビット線の電位を前記第1の電位よりも低い第2の電位に制御する第2の制御回路と、
    電源電圧がある一定の電圧以上になると、前記第2の電位をクランプするクランプ回路とで構成されたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 請求項1記載の半導体記憶装置において、
    前記電源電圧は、前記メモリセルに供給されている電源の電圧であることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記第2の制御回路の出力に接続して構成されており、
    前記電源電圧が高くなるほど、前記第2の制御回路の出力のLレベルの低下の割合が減少することを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項3記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、ダイオード特性素子を1以上有して構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項3記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記第2の制御回路の出力と電源端子との間に接続したトランジスタで構成され、
    前記トランジスタのゲート電圧を制御することで、前記第2の制御回路の出力電位を制御することを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項4又は5に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路を構成する素子に並列に接続したスイッチを1以上有して構成され、前記スイッチの組み合わせによって、前記第2の制御回路の出力電位を調整することを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項3〜6のいずれか1項に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記メモリセルへのデータ書き込み時以外は、その機能を停止することを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1又は2に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記第2の制御回路の入力に接続して構成されており、
    前記電源電圧が高くなるほど、前記第2の制御回路の入力のHレベルの低下の割合が増加することを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項8記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、ダイオード特性素子を1以上有して構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項8記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記第2の制御回路の入力と電源端子との間に接続したトランジスタで構成され、
    前記トランジスタのゲート電圧を制御することで、前記第2の制御回路の入力電位を制御することを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項9又は10に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路を構成する素子に並列に接続したスイッチを1以上有して構成され、前記スイッチの組み合わせによって、前記第2の制御回路の入力電位を調整することを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項に記載の半導体記憶装置において、
    前記クランプ回路は、前記メモリセルへのデータ書き込み時以外は、その機能を停止することを特徴とする半導体記憶装置。
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