JP2007164888A - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを同時に実現できるようにする。
【解決手段】読み出し動作時には、第1のビット線プリチャージ回路120により、同一ワード線に接続された非選択カラムのプリチャージ電位を電源VDDより低くして、ビット線からセルに流れ込む電流を抑える。さらに、ローデータ保持電源制御回路150により、メモリセルのローデータ保持電源の電圧を接地レベルよりも0.1V程度高い電圧に制御してアクセストランジスタの電流能力を落とす。また、書き込み動作時には、ローデータ保持電源制御回路150により、選択カラムにおけるメモリセルのローデータ保持電源の電圧を接地レベルよりも0.1V程度高い電圧に制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フリップフロップ型メモリセルを備えた半導体記憶装置に関するものであり、特にメモリセルのローデータ保持電源、ハイデータ保持電源、およびビット線プリチャージ電源の制御技術に関するものである。
近年、プロセスの微細化に伴い、半導体集積回路の省面積化や電源電圧の低電圧化が急速に進んでいる。その弊害として、例えば、スタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM)のようなフリップフロップ型のメモリセルを備えた半導体記憶装置では、メモリセルを構成している各トランジスタの特性ばらつきや、電源電圧の低電圧化によって、安定したメモリセルの特性を持たせることが非常に困難になってきている。そして、その結果として、スタティックノイズマージン(SNM)や書き込み特性の劣化に起因する半導体記憶装置の歩留まり低下が問題になっている。
図15は、CMOSトランジスタで構成された一般的なフリップフロップ型のSRAMメモリセルである。図15において、QN1〜QN2はドライブトランジスタ、QN3〜QN4はアクセストランジスタ、QP1〜QP2はロードトランジスタ、WLはワード線、BL、/BLはビット線、VDDは電源である。
ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN1とでインバータが構成され、またロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN2とでインバータが構成されている。そして、それぞれのインバータの入出力端子が接続されることによって、フリップフロップが構成されている。
また、アクセストランジスタQN3とQN4のゲート端子は、何れも同じワード線WLに接続されている。また、アクセストランジスタQN3のドレイン端子は、ビット線BLと接続され、アクセストランジスタQN4のドレイン端子は、ビット線/BLに接続されている。また、アクセストランジスタQN3・QN4のソース端子は、前記インバータの入出力端子にそれぞれ接続されている。
図15のSRAMメモリセルへのデータの書き込みは、ワード線WLをLowレベル(Lレベル)からHighレベル(Hレベル)にした状態(活性状態)で、予めHレベルにプリチャージされたビット線BL、/BLのうちの一方のビット線の電位を、HレベルからLレベルにすることで実現される。
SRAMのメモリセル特性には、一般に書き込みレベルと、スタティックノイズマージンがある。
書き込みレベルは、メモリセルへの書き込み電圧を示すものである。SRAMメモリセルへのデータの書き込み動作は、メモリセルを構成するフリップフロップの状態を反転させることによって行われる(但し、書き込みデータと同一のデータが、予めメモリセルに記憶してある場合には、フリップフロップの状態は反転しない。)。このとき、メモリセルのフリップフロップの状態を反転することができるビット線の臨界電位を書き込みレベルという。
例えば、書き込みレベルが低いと、書き込み動作時に、ビット線ノイズ等による誤書き込みに対するマージン(スタティックノイズマージン)が大きくなるが、その反面、ビット線の電位が十分低いレベルにならないと、フリップフロップを反転させることができないので、書き込みにかかる時間が長くなってしまう。逆に、書き込みレベルが高いと、書き込みにかかる時間は速くなるが、誤書き込みに対するマージン(スタティックノイズマージン)が小さくなる。
一方、書き込みレベルが低いということは、読み出し動作時に、ビット線ノイズ等により、メモリセルを構成するフリップフロップの状態が反転しにくい、つまり、スタティックノイズマージンが大きくなることを意味している。また、書き込みレベルが高いということは、読み出し動作時に、メモリセルを構成するフリップフロップの状態が反転しやすい、つまり、スタティックノイズマージンが小さくなることを意味している。
以上のように、書き込みレベルと、スタティックノイズマージンは、一方の特性を満足しようとすると、他方の特性マージンが少なくなってしまうといった、相反する特性を持っているのである。
これに対しては、少なくとも一方だけの特性でも改善しようとする提案がなされている。例えば、書き込みレベルだけを解決するために、書き込み動作時にメモリセルのハイデータ保持電源電圧を低く制御して、書き込みレベルを改善するように構成された半導体記憶装置が知られている(例えば特許文献1を参照)。
特開昭55−64686号公報
しかしながら、上記のようにメモリセルのハイデータ保持電源電圧を制御する半導体記憶装置では、書き込みレベルは改善するものの、メモリセルのハイデータ保持電源電圧を書き込み時に低く制御すると、逆にスタティックノイズマージンは劣化する。
通常、スタティックノイズマージンを良くするためには、ワード線を活性化した際の電位を、メモリセルのハイデータ保持電源電位よりも低くする必要がある。
しかし、ワード線の電位を低くすると、逆に書き込みレベルの劣化が問題になるので、メモリセルのハイデータ保持電源電圧を書き込み時に下げて書き込みレベルを改善したとしても、ワード線の電位を低くするとその効果が消えてしまう。
また、通常、半導体記憶装置は、選択カラム、非選択カラム、選択ワード線、非選択ワード線からなるマトリックス構造になっているため、選択カラムと選択ワード線のクロスポイントだけに選択的にワード線電位を高くしたり,低くしたりすることはできない。
したがって、書き込み動作を行うためにワード線を選択すると、同一ワード線上に存在する非選択カラムのメモリセルは、スタティックノイズマージンを劣化させたくない(書き込まれてはならない)にもかかわらず、残念ながら劣化してしまう。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを同時に実現できる半導体記憶装置を提供することを目的としている。
前記の課題を解決するため、請求項1の発明は、
マトリクス状に配置されたワード線およびビット線と、
前記ワード線とビット線との交差点に配置された複数のメモリセルと、
前記ビット線をプリチャージするプリチャージ回路とを備え、
前記複数のメモリセルのそれぞれは、ハイデータとローデータを対で保持するクロスカップル接続された2つのインバータ回路で構成され、
前記プリチャージ回路は、前記ビット線を電源電位にプリチャージした場合よりも、前記ビット線からメモリセルに流れ込む電流が少なくなるように、読み出し動作時および書き込み動作時に、非選択のビット線のプリチャージ電位を制御するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、
マトリクス状に配置されたワード線およびビット線と、
前記ワード線とビット線との交差点に配置された複数のメモリセルと、
前記ビット線をプリチャージするプリチャージ回路とを備え、
前記複数のメモリセルのそれぞれは、ハイデータとローデータを対で保持するクロスカップル接続された2つのインバータ回路で構成され、
前記プリチャージ回路は、選択されたビット線からメモリセルに流れ込む電流よりも、非選択のビット線からメモリセルに流れ込む電流の方が少なくなるように、読み出し動作時および書き込み動作時に、前記非選択のビット線のプリチャージ電位を制御するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
読み出し動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、非選択のカラムでは、選択されたカラムよりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
書き込み動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、接地電位よりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
選択されたカラムと非選択のカラムとのプリチャージ電位の差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値から電源電圧の半分の間であることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、
請求項3の半導体記憶装置であって、
選択されたカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位と非選択のカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位との差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、
請求項4の半導体記憶装置であって、
前記接地電位よりも高い電位は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
書き込み動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、選択されたカラムでは、非選択のカラムよりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、
請求項8の半導体記憶装置であって、
選択されたカラムにおけるローデータ側の電位は、非選択のカラムにおけるローデータ側の電位の2倍以上の電位であり、
選択されたカラムにおけるローデータ側の電位および非選択のカラムにおけるローデータ側の電位のうちの少なくとも何れかの電位は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
書き込み動作時に、前記インバータ回路のハイデータ側の電位を、選択されたカラムでは、非選択のカラムよりも低い電位に制御するハイデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする。
また、請求項11の発明は、
請求項10の半導体記憶装置であって、
選択されたカラムにおける前記インバータ回路のハイデータ側の電位と非選択のカラムにおける前記インバータ回路のハイデータ側の電位との差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
さらに、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
前記ビット線には、読み出し用ビット線と書き込み用ビット線とが有り、
前記ワード線には、読み出し用ワード線と書き込み用ワード線とが有り、
前記第1のトランジスタは、ゲート端子が前記メモリセルのデータ蓄積ノードに接続されるとともに、ソース端子に前記メモリセルのローデータ側の電位が供給され、
前記第2のトランジスタは、ゲート端子が読み出し用ワード線と接続され、ソース端子が読み出し用ビット線と接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子と接続されていることを特徴とする。
また、請求項13の発明は、
請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
さらに、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
前記ビット線には、読み出し用ビット線と書き込み用ビット線とが有り、
前記ワード線には、読み出し用ワード線と書き込み用ワード線とが有り、
前記第1のトランジスタは、ゲート端子が前記メモリセルのデータ蓄積ノードに接続されるとともに、ソース端子に所定の電位が供給され、
前記第2のトランジスタは、ゲート端子が読み出し用ワード線と接続され、ソース端子が読み出し用ビット線と接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子と接続されていることを特徴とする。
上記の請求項1〜13の発明により、スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを両立することが可能になる。
すなわち、本発明に係る半導体記憶装置は、スタティックノイズマージンを改善するために、1)非選択カラムのビット線のプリチャージレベルをメモリセルへの注入電流が減少するように下げる。2)非選択カラムに関しては、ハイデータ側電位とローデータ側電位の電位差を電源電位のレベルに保持すると同時に、メモリセルにおいてワード線が接続されるアクセストランジスタのゲート・ソース間電位差をインバータ回路を構成するドライブトランジスタのゲート・ソース間電位差より低く抑える。3)選択カラムに関してもハイデータ側電位とローデータ側電位の電位差を電源電位よりわずかなレベルだけ上の電位で保持すると同時に、前記アクセストランジスタのゲート・ソース間電位差をインバータ回路を構成するドライブトランジスタのゲート・ソース間電位差よりも低く抑える。
また、書き込みレベルを改善するために、1)ハイデータ側電位ではなく、ローデータ側電位を制御する。または、2)ハイデータ側電位とローデータ側電位をお互いに電位差が小さくなるように制御する。
本発明によれば、スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを両立することが可能になる。それゆえ、安定したメモリセル特性を持った半導体記憶装置を実現できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体記憶装置100の構成を示すブロック図である。なお、図1では簡単化のために、読み出し系の回路は省略してある。
半導体記憶装置100は、図1に示すように、メモリセル110、第1のビット線プリチャージ回路120、AND回路131〜132、NAND回路133、NOT回路134、第2のビット線プリチャージ回路140、ローデータ保持電源制御回路150、およびトランジスタQN5〜QN6をそれぞれ複数備えて構成されている。
また同図において、WL1〜2はロウ方向に配線されたワード線である。BL1〜2、および/BL1〜2はカラム方向に配線されたビット線である。BL1と/BL1とはビット線対を構成し、またBL2と/BL2とはビット線対を構成している。ビット線対(BL1、/BL1から成るビット線対とBL2、/BL2から成るビット線対)の一方のビット線は、トランジスタQN5のドレイン端子が接続され、他方のビット線は、トランジスタQN6のドレイン端子が接続されている。
PCGは、ロウ方向に配線された信号線で伝送される信号であり、第1のビット線プリチャージ回路120を制御するための信号(プリチャージ制御信号PCGと呼ぶ)である。また、AD0〜1はカラムアドレス信号、DIN、/DINは入力データであり、RENは読み出しイネーブル制御信号である。
VSSM1〜2はメモリセルローデータ保持電源、VDDMはメモリセルハイデータ保持電源、VDDは電源である。
メモリセル110は、ワード線(WL1〜WL2)とビット線対との交点に1つずつ配置されている。このようにマトリクス状に配置されたメモリセル110により、情報を記憶するメモリアレイ部が構成されている。
メモリセル110は、具体的には図2に示すように、ロードトランジスタQP1・QP2、ドライブトランジスタQN1・QN2、およびアクセストランジスタQN3とQN4を備えている。なお、図2において、VBLとVBLXとはビット線であり、これらによりビット線対が構成される。
ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN1でインバータが構成され、またロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN2とでインバータが構成されている。これらのインバータの入出力端子が相互に接続されることによって、フリップフロップが構成されている。
また、アクセストランジスタQN3とQN4のゲート端子は、何れも同じワード線(WL1またはWL2)に接続されている。また、アクセストランジスタQN3のドレイン端子は、ビット線対の一方のビット線と接続され、アクセストランジスタQN4のドレイン端子は、他方のビット線に接続されている。また、アクセストランジスタQN3・QN4のソース端子は、前記インバータの入出力端子にそれぞれ接続されている。また、インバータを構成するドライブトランジスタQN1とQN2のソース端子は、ローデータ保持電源制御回路150の出力(VSSM1またはVSSM2)と接続されている。一方、ロードトランジスタQP1・QP2のドレイン端子は、何れもメモリセルハイデータ保持電源VDDMと接続されている。
第1のビット線プリチャージ回路120は、プリチャージ制御信号PCGとビット線対との交点に1つずつ配置されている。第1のビット線プリチャージ回路120は、具体的には、プリチャージトランジスタQP3・QP4、およびイコライズトランジスタQP5で構成されている。
第1のビット線プリチャージ回路120の各トランジスタのゲート端子は、プリチャージ制御信号PCGが入力されている。プリチャージトランジスタQP3・QP4は、ソース端子が電源VDDよりも数100mV(例えば300mV)低い電源VDDXに接続され、ドレイン端子がイコライズトランジスタQP5のソース端子とドレイン端子にそれぞれ接続されている。また、プリチャージトランジスタQP3ドレイン端子は、ビット線対の一方のビット線と接続され、プリチャージトランジスタQP4のドレイン端子は、他方のビット線に接続されている。
この構成により、第1のビット線プリチャージ回路120は、プリチャージ制御信号PCGがLowレベル(以下、Lレベルと略記)の場合には、接続されたビット線をVDDXレベルにプリチャージし、プリチャージ制御信号PCGがHighレベル(以下、Hレベルと略記)の場合には、第1のビット線プリチャージ回路120を構成する全てのP型MOSトランジスタQP3〜5がオフになり、ビット線に影響を与えない状態(ハイインピーダンス状態)となる。
AND回路131〜132は、各カラムに設けられている。
AND回路131は、一方の入力端子に/DINが入力され、他方の入力端子にカラムアドレス信号(AD0またはAD1)が入力されている。また、AND回路131の出力は、トランジスタQN5のゲート端子と接続されている。
AND回路132は、一方の入力端子にDINが入力され、他方の入力端子にカラムアドレス信号(AD0またはAD1)が入力されている。また、AND回路132の出力は、トランジスタQN6のゲート端子と接続されている。
AND回路131〜132およびトランジスタQN5〜QN6により、書き込みデータに応じ、選択カラムにおけるビット線対のうちの一方のビット線の電位が、Lレベルに制御される。
NAND回路133は、各カラムに設けられ、読み出しイネーブル制御信号RENと、カラムアドレス信号(AD0またはAD1)とが入力されている。
これによりNAND回路133は、選択カラムにおいては、カラムアドレス信号が活性状態(Hレベル)、かつ読み出しイネーブル制御信号RENがHレベルの場合(すなわち選択カラムに対して読み出しが行われる場合)にのみ出力がLレベルになり、その他の場合は出力がHレベルになる。
NOT回路134は、各カラムに設けられ、NAND回路133の出力を反転させるようになっている。
第2のビット線プリチャージ回路140は、プリチャージトランジスタQPX3とQPX4とを備えて構成されている。
第2のビット線プリチャージ回路140の各トランジスタのゲート端子は、NAND回路133の出力と接続されている。プリチャージトランジスタQPX3とQPX4とは、ソース端子が何れも電源VDDに接続されている。また、プリチャージトランジスタQPX3のドレイン端子は、ビット線対の一方のビット線(ビット線BL1またはBL2)と接続され、プリチャージトランジスタQPX4のドレイン端子は、ビット線対の他方のビット線(/BL1または/BL2)と接続されている。
この構成により、NAND回路133の出力がLレベルの場合(選択カラムに対して読み出しが行われる場合)に、第2のビット線プリチャージ回路140は、接続されたビット線対をVDD電源に向かって昇圧するように制御する。
ローデータ保持電源制御回路150は、図1に示すように、カラムごとに1つずつ配置され、同一ビット線上に配置されたメモリセル110に、メモリセルローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)を供給するようになっている。ローデータ保持電源制御回路150は、具体的にはP型MOSトランジスタQPX5とN型MOSトランジスタQNX5とで構成されている。
P型MOSトランジスタQPX5は、ゲート端子がNOT回路134の出力と接続され、ソース端子が接地されている。また、P型MOSトランジスタQPX5のドレイン端子は、N型MOSトランジスタQNX5のドレイン端子と接続されるとともに、メモリセルローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)として出力するようになっている。一方、N型MOSトランジスタQNX5は、ゲート端子がNOT回路134の出力と接続され、ソース端子が接地されている。
この構成により、ローデータ保持電源制御回路150は、NOT回路134から入力された信号がHレベルの場合(選択カラムにおいて、読み出しが行われる場合)には、接地レベルの電圧をメモリセルローデータ保持電源(VSSM1 またはVSSM2)として出力し、NOT回路134から入力された信号がLレベルの場合には、接地レベルよりも0.1V程度高い電圧をメモリセルローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)として出力する。
上記の半導体記憶装置100で、読み出し動作が行われる場合について説明する。
読み出し動作が行われる場合には、何れかのワード線が活性状態(Hレベル)になり、さらにプリチャージ制御信号PCGがHレベルとなる。これにより、第1のビット線プリチャージ回路120は、VDDレベルよりも低いVDDXレベルにビット線をプリチャージする。
また、読み出し動作が行われる場合には、読み出しイネーブル制御信号RENがHレベルになり、また選択カラムに対応するカラムアドレス信号がHレベル、非選択カラムに対応するカラムアドレス信号がLレベルなる。
これにより、選択カラムでは、NAND回路133がLレベルを出力するので、第2のビット線プリチャージ回路140は、接続されているビット線の電位がVDD電源に向かって昇圧するように制御する。一方、非選択のカラムでは、NAND回路133がHレベルを出力するので、第2のビット線プリチャージ回路140による電圧制御は行われず、ビット線の電位は、VDDXのレベルのままである。
また、選択カラムでは、ローデータ保持電源制御回路150は、NOT回路134からHレベルの信号が入力されるので、半導体記憶装置100に対して、接地レベルの電圧をメモリセルローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)として出力する。一方、非選択カラムでは、ローデータ保持電源制御回路150は、NOT回路134からLレベルの信号が入力されるので、接地レベルよりも0.1V程度高い電圧をメモリセルローデータ保持電源として出力する。
次に、書き込み動作が行われる場合について説明する。
この場合は、読み出しイネーブル制御信号RENがLレベルになり、また選択カラムに対応するカラムアドレス信号がHレベル、非選択にカラムに対応するカラムアドレス信号がLレベルなる。すなわち、NOT回路134は、選択カラムでも、非選択のカラムでもLレベルを出力する。
したがって、ローデータ保持電源制御回路150は、選択カラムおよび非選択のカラムの何れにおいても接地レベルよりも0.1V程度高い電圧をVSSM1(またはVSSM2)として出力する。
図3は、上記の読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。選択カラム、選択ワード線、非選択カラム、非選択ワード線、読み出し動作時、書き込み動作時でそれぞれ区別して表にまとめてある。同図からわかるように、半導体記憶装置100の特徴は、非選択ビット線VBL,VBLXの電位として電源VDD=1.0Vを仮定したときに、VDDXとしてVDDX=0.7Vに固定されていることである。さらに、メモリセルローデータ保持電源(β)が読みだし時の選択カラムでは、0Vであるが、それ以外はすべて0.1Vであることである。
詳しくは、選択されたカラムと非選択のカラムとのプリチャージ電位の差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値から電源電圧の半分の間にする。
また、選択されたカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位と非選択のカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位との差を、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間にする。
また、書き込み動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、接地電位よりも高い電位(具体的には、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間)に制御する。
また、選択されたカラムにおけるローデータ側の電位は、非選択のカラムにおけるローデータ側の電位の2倍以上の電位、選択されたカラムにおけるローデータ側の電位および非選択のカラムにおけるローデータ側の電位のうちの少なくとも何れかの電位を、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間にする。
以上により、半導体記憶装置100におけるアクセストランジスタQN3、またはQN4のゲートソース間電位差(VDD−β)=(VDD−0.1V)が小さくなるようにしてアクセストランジスタの電流能力を落とし、ドライブトランジスタのゲートソース間電位差(VDDM−0.1V)=(VDD+α−0.1V)をVDDレベルに維持(VDDM=VDD+α、ただし、α=0.1V)しておけば、非選択カラムにおいてはスタティックノイズマージンを改善することが可能になる。しかも、上記のように、本実施形態では、ビット線のプリチャージレベルがVDDよりも低く抑えられるので、2重の効果でスタティックノイズマージンの改善が可能になる。
半導体記憶装置100におけるスタティックノイズマージンの改善については、シミュレーションの結果、図4に示す定量的な効果が得られた。
例えば、65nmCMOSプロセスのメモリセルにおいて、電源電圧VDD=1.0Vの条件で、メモリセルハイデータ保持電源VDDM=VDD+0.1V、メモリセルローデータ保持電源VSSM=GND+0.1V、ビット線プリチャージレベルVBL,VBLX=0.7Vとした場合には、スタティックノイズマージンの改善効果として、67mVの改善効果が確認できた。この値は、従来に比較して2倍の値である。
次に、書き込みレベルの改善についてのシミュレーション結果を図5に示す。その結果、電源VDDが1.0Vで、βの値が0.1Vの時に、約5%(50mV)の書き込みレベルの改善ができることがわかった。また、βを0.4Vまであげれば、12%(120mV)の改善が期待できることがわかった。
上記のように、本実施形態によれば、スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを両立することが可能となる。それゆえ、安定したメモリセル特性を持った半導体記憶装置が実現できる。
《発明の実施形態1の変形例》
図6は、本発明の実施形態1の変形例の構成を示すブロック図である。図6に示すように本変形例は、半導体記憶装置100から第2のビット線プリチャージ回路140を取り除いて構成されている。なお、以下に説明する実施形態や変形例において、前記実施形態1等と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
半導体記憶装置100は、以上説明してきたように、すべてのカラムのビット線対をVDDXにプリチャージした後、さらにVDDXよりも高電位のVDDに再プリチャージを行うようになっている。これは選択カラムだけセル電流を上昇させるため、すなわち、選択カラムのビット線のリーク電流の補償やカップリングによるビット線の電位降下により、結果的にビット線からメモリセルに流れ込むセル電流が急激に減少することを防止するためである。
しかし、ビット線の電位を制御する主な目的は、スタティックノイズマージンの劣化防止である。すなわち、非選択ビット線のプリチャージレベルがVDDより低いVDDXになることが主目的である。
したがって、VDDXのプリチャージレベルでも、選択カラムにおいて十分なセル電流が得られる場合には、第2のビット線プリチャージ回路140は不要である。すなわち、スタティックノイズマージンの向上という観点では、半導体記憶装置100も、本変形例もビット線の電位は電源VDDより低くVDDXに設定されることで向上される。
図7は、上記の変形例において、読み出し動作や書き込み動作が行われた場合の各端子における電位を示すものである。本変形例では、図7に示すように、選択カラムか非選択カラムかによってビット線プリチャージレベルを変更せずに、一律にビット線プリチャージレベルをVDDX=0.8Vにしている。実施形態1の半導体記憶装置100の場合と比較して、VDDXが0.7Vから0.8Vに上昇しているのは、スタティックノイズマージンと、ビット線からメモリセルに流れ込むセル電流のトレードオフの関係を最適化する目的と、回路素子数を抑制するためである。
《発明の実施形態2》
図8は、本発明の実施形態2に係る半導体記憶装置200の構成を示すブロック図である。半導体記憶装置200は、半導体記憶装置100と比べ、書き込み動作時の選択カラムにおけるメモリセルのメモリセルローデータ保持電源のレベル(VSSM=β)が異なっている。
半導体記憶装置200は、図8に示すように、半導体記憶装置100に対してNAND回路235が各カラムに追加され、さらにローデータ保持電源制御回路150に代えてローデータ保持電源制御回路250を備えて構成されている。なお、同図においてWENは、書き込みイネーブル信号である。
NAND回路235は、書き込みイネーブル信号WENと、カラムアドレス信号(AD0またはAD1)とが入力されている。
これによりNAND回路235は、選択カラムにおいては、カラムアドレス信号が活性状態(Hレベル)、かつ書き込みイネーブル信号WENがHレベルの場合(すなわち選択カラムに対して書き込みが行われる場合)にのみ出力がLレベルになり、その他の場合は出力がHレベルになる。
ローデータ保持電源制御回路250は、ローデータ保持電源制御回路150にPMOSトランジスタQPX6が追加されて構成されている。PMOSトランジスタQPX6は、ソース端子が電源VDDに接続され、ゲート端子がNAND回路235の出力端子(書き込み時に選択カラムでLレベル)と接続されている。また、PMOSトランジスタのドレイン端子は、メモリセルローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)と接続されている。上記のように構成されたローデータ保持電源制御回路250によれば、メモリセルローデータ保持電源を0.2V〜0.4Vに制御できる。
図9は、上記の半導体記憶装置200において、読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。選択カラム、選択ワード線、非選択カラム、非選択ワード線、読み出し動作時、書き込み動作時でそれぞれ区別して表にまとめてある。同図からわかるように、半導体記憶装置100と比べ、書き込み動作時の選択カラムにおけるメモリセルのメモリセルローデータ保持電源のレベル(VSSM=β)が異なっている。
上記のようにメモリセルローデータ保持電源のレベル等を制御した場合の書き込みレベルの改善についてのシミュレーション結果を図5に示す。
その結果、電源VDDが1.0Vで、βの値を0.4Vまであげれば、12%(120mV)の改善が期待できることがわかった。この値はβの値が0.1Vの場合の改善(50mV)よりも大きな改善である。
なお、この制御は、書き込み対象の選択カラムだけの制御であるので、その他の非選択カラムのスタティックノイズマージンの劣化はない。
《発明の実施形態3》
図10は、本発明の実施形態3に係る半導体記憶装置300の構成を示すブロック図である。半導体記憶装置300は、実施形態2の半導体記憶装置200と比べ、書き込み動作時の選択カラムにおけるメモリセルハイデータ保持電源レベル(VDDM=VDD+α)が異なっている。
半導体記憶装置300は、図10に示すように半導体記憶装置200にNOT回路336とハイデータ保持電源制御回路360とがカラム毎に追加されている。
NOT回路336は、NAND回路235の出力を反転させてハイデータ保持電源制御回路360に出力するようになっている。すなわち、NOT回路336の出力は、選択カラムにおいては、カラムアドレス信号が活性状態(Hレベル)、かつ書き込みイネーブル信号WENがHレベルの場合(すなわち選択カラムに対して書き込みが行われる場合)にのみ出力がHレベルになり、その他の場合は出力がLレベルになる。
ハイデータ保持電源制御回路360は、NAND回路235の出力がLレベルの場合(すなわち選択カラムに対して書き込みが行われる場合)に、選択カラムにおいてのみVDDレベルを出力し、その他の場合にはVDD+αのレベルを出力するようになっている。具体的にはハイデータ保持電源制御回路360は、PMOSトランジスタQPX7とPMOSトランジスタQPX8とを備えて構成されている。
PMOSトランジスタQPX7のソース端子はVDDに接続され、ゲート端子はNOT回路336の出力端子と接続されている。PMOSトランジスタQPX8のソース端子はVDD+αのレベルの電源に接続され、ゲート端子はNAND回路235の出力端子と接続されている。また、PMOSトランジスタQPX7とPMOSトランジスタQPX8のドレイン端子は、何れもメモリセルハイデータ保持電源(VDDM1またはVDDM2)としてメモリセル110に出力するようになっている。
図11は、読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。選択カラム、選択ワード線、非選択カラム、非選択ワード線、読み出し動作時、書き込み動作時でそれぞれ区別して表にまとめてある。同図からわかるように、半導体記憶装置200と比べ、書き込み動作時の選択カラムにおけるメモリセルハイデータ保持電源レベル(VDDM=VDD+α)が異なっている。
上記のようにメモリセルハイデータ保持電源のレベル等を制御した場合の書き込みレベルの改善についてのシミュレーション結果を図12に示す。
その結果、電源VDDが1.0V、αの値が0Vで、βの値を0.4Vまであげれば、半導体記憶装置200と比べ30%の改善(50mVの改善)が期待できることがわかった。この値はβの値が0.1Vの場合に、50mVの改善であることと比較すると大きな改善であることがわかる。
なお、この制御は、書き込み対象の選択カラムだけの制御であるのでその他の非選択カラムのスタティックノイズマージンの劣化はない。
《発明の実施形態4》
実施形態4では、2アクセスポート(2P)やそれ以上のアクセスポートを持つマルチポートの半導体記憶装置への応用例を説明する。
これらのメモリも基本的にはハイとローの保持データを対で記憶するためのインバータのクロスカップルからなる。したがって、実施形態1〜3での制御技術を共通に使うことができる。
例えば、図13は、リードポートとライトポートを独立に持つ2アクセスポート のメモリセル(以下、2Pメモリセルという)である。この2Pメモリセルは、メモリセル110にNMOSトランジスタQN8〜QN9が接続されている。なお、図13において、VBLWとVBLWXとは、それぞれ書き込みビット線であり、これらによりビット線対が構成されている。またVBLRは読み出しビット線である。また、RWLは、読み出しワード線であり、WWLは書き込みワード線である。
NMOSトランジスタQN8のゲート端子は、半導体記憶装置100における一方のインバータの出力端子(メモリセルのデータ蓄積ノード)と接続され、ソース端子は、ローデータ保持電源(VSSM1またはVSSM2)と接続され、ドレイン端子はNMOSトランジスタQN9のドレイン端子と接続されている。また、NMOSトランジスタQN9は、ゲート端子が読み出しワード線と接続され、ソース端子が読み出しビット線と接続されている。
ここでは、実施形態1〜3で説明したように、ローデータ保持電源の電位は、選択カラムであるか非選択カラムであるか、リード時であるかライト時であるかに応じて制御される。NMOSトランジスタQN8〜QN9のゲート端子がメモリセルのデータ蓄積ノードと接続されていることと、その蓄積のノード自身の電位がローデータ保持電源、またはハイデータ保持電源で決まるため、そのカットオフ特性は問題ない。逆に、ライト時において、ハイ側の電位が制御されず、ロー側の電位しか制御されない場合は、ハイ側のデータの読み出し電流も劣化することない。
《発明の実施形態5》
図14は、実施形態5に係る2Pメモリセルの構成を示すブロック図である。この2Pメモリセルは、メモリセル110にNMOSトランジスタQN10〜QN11が接続されている。
NMOSトランジスタQN10のゲート端子は、半導体記憶装置100における一方のインバータの出力端子(メモリセルのデータ蓄積ノード)と接続され、ソース端子は接地され、ドレイン端子はNMOSトランジスタQN11のドレイン端子と接続されている。また、NMOSトランジスタQN11は、ゲート端子が読み出しワード線と接続され、ソース端子が読み出しビット線と接続されている。
上記のように構成された2Pメモリセルでは、NMOSトランジスタQN10がメモリセルのデータ蓄積ノードと接続されていることと、その蓄積のノード自身の電位がローデータ保持電源、またはハイデータ保持電源で決まるため、結果的に、ローデータ保持電源と接地電位の差、またはハイデータ保持電源と電源電位の差分に応じて、ローデータ読み出し時のカットオフ特性が劣化する。
しかし、ハイデータ読み出し時のゲート電位は大きくなる方向にシフトしているため、センスマージンは変わらない。むしろ低電圧特性は、実施形態4の2Pメモリセルに比較して向上する。
なお、実施形態4〜5の2Pメモリセルでは、NMOSトランジスタQN8〜QN9やNMOSトランジスタQN10〜QN11の代わりにPMOSトランジスタを用いることも可能である。
また、半導体記憶装置100(図1)、半導体記憶装置100の変形例(図6)、半導体記憶装置200(図8)、半導体記憶装置300(図10)に示した構成や、図3、図7、図9、図11に示した各電位の設定条件は種々組み合わせて適用するなど、上記の各実施形態における各構成要素は論理的に可能な範囲で種々組み合わせてもよい。
本発明に係る半導体記憶装置は、スタティックノイズマージンの改善と書き込みレベルの改善とを両立することが可能になるという効果を有し、フリップフロップ型メモリセルを備えた半導体記憶装置等として有用である。
実施形態1に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 メモリセルの具体的な構成を示す図である。 実施形態1に係る半導体記憶装置で読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。 スタティックノイズマージンの改善についてのシミュレーションの結果を示す図である。 書き込みレベルの改善についてのシミュレーションの結果を示す図である。 実施形態1の変形例の構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例に係る半導体記憶装置で読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。 実施形態2に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 実施形態2に係る半導体記憶装置で読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。 実施形態3に係る半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。 実施形態3に係る半導体記憶装置で読み出し動作や書き込み動作が行われた場合における各端子の電位を示す表である。 書き込みレベルの改善についてのシミュレーションの結果を示す図である。 実施形態4に係るメモリセルの構成を示す図である。 実施形態5に係るメモリセルの構成を示す図である。 従来のメモリセルの構成を示す図である。
符号の説明
100 半導体記憶装置
110 メモリセル
120 第1のビット線プリチャージ回路
131〜132 AND回路
133 NAND回路
134 NOT回路
140 第2のビット線プリチャージ回路
150 ローデータ保持電源制御回路
200 半導体記憶装置
235 NAND回路
250 ローデータ保持電源制御回路
300 半導体記憶装置
336 NOT回路
360 ハイデータ保持電源制御回路

Claims (13)

  1. マトリクス状に配置されたワード線およびビット線と、
    前記ワード線とビット線との交差点に配置された複数のメモリセルと、
    前記ビット線をプリチャージするプリチャージ回路とを備え、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、ハイデータとローデータを対で保持するクロスカップル接続された2つのインバータ回路で構成され、
    前記プリチャージ回路は、前記ビット線を電源電位にプリチャージした場合よりも、前記ビット線からメモリセルに流れ込む電流が少なくなるように、読み出し動作時および書き込み動作時に、非選択のビット線のプリチャージ電位を制御するように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. マトリクス状に配置されたワード線およびビット線と、
    前記ワード線とビット線との交差点に配置された複数のメモリセルと、
    前記ビット線をプリチャージするプリチャージ回路とを備え、
    前記複数のメモリセルのそれぞれは、ハイデータとローデータを対で保持するクロスカップル接続された2つのインバータ回路で構成され、
    前記プリチャージ回路は、選択されたビット線からメモリセルに流れ込む電流よりも、非選択のビット線からメモリセルに流れ込む電流の方が少なくなるように、読み出し動作時および書き込み動作時に、前記非選択のビット線のプリチャージ電位を制御するように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    読み出し動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、非選択のカラムでは、選択されたカラムよりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    書き込み動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、接地電位よりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    選択されたカラムと非選択のカラムとのプリチャージ電位の差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値から電源電圧の半分の間であることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項3の半導体記憶装置であって、
    選択されたカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位と非選択のカラムにおける前記インバータ回路のローデータ側の電位との差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項4の半導体記憶装置であって、
    前記接地電位よりも高い電位は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    書き込み動作時に、前記インバータ回路のローデータ側の電位を、選択されたカラムでは、非選択のカラムよりも高い電位に制御するローデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項8の半導体記憶装置であって、
    選択されたカラムにおけるローデータ側の電位は、非選択のカラムにおけるローデータ側の電位の2倍以上の電位であり、
    選択されたカラムにおけるローデータ側の電位および非選択のカラムにおけるローデータ側の電位のうちの少なくとも何れかの電位は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    書き込み動作時に、前記インバータ回路のハイデータ側の電位を、選択されたカラムでは、非選択のカラムよりも低い電位に制御するハイデータ保持電源制御回路をさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項10の半導体記憶装置であって、
    選択されたカラムにおける前記インバータ回路のハイデータ側の電位と非選択のカラムにおける前記インバータ回路のハイデータ側の電位との差は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧値以下である50mV〜200mVの間であることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    さらに、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
    前記ビット線には、読み出し用ビット線と書き込み用ビット線とが有り、
    前記ワード線には、読み出し用ワード線と書き込み用ワード線とが有り、
    前記第1のトランジスタは、ゲート端子が前記メモリセルのデータ蓄積ノードに接続されるとともに、ソース端子に前記メモリセルのローデータ側の電位が供給され、
    前記第2のトランジスタは、ゲート端子が読み出し用ワード線と接続され、ソース端子が読み出し用ビット線と接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子と接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 請求項1および請求項2のうちの何れか1項の半導体記憶装置であって、
    さらに、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
    前記ビット線には、読み出し用ビット線と書き込み用ビット線とが有り、
    前記ワード線には、読み出し用ワード線と書き込み用ワード線とが有り、
    前記第1のトランジスタは、ゲート端子が前記メモリセルのデータ蓄積ノードに接続されるとともに、ソース端子に所定の電位が供給され、
    前記第2のトランジスタは、ゲート端子が読み出し用ワード線と接続され、ソース端子が読み出し用ビット線と接続され、ドレイン端子が前記第1のトランジスタのドレイン端子と接続されていることを特徴とする半導体記憶装置。
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