JP4865360B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フリップフロップ型メモリセルを備えた半導体記憶装置に関し、特に、メモリセル電源の制御技術に関するものである。
近年、プロセスの微細化に伴い、半導体集積回路の省面積化や電源電圧の低電圧化が急速に進んでいる。その弊害として、例えば、スタティック型ランダムアクセスメモリ(SRAM)のような、フリップフロップ型のメモリセルを備えた半導体記憶装置では、メモリセルを構成している各トランジスタの特性ばらつきや、電源電圧の低電圧化によって、安定したメモリセルの特性を持たせることが非常に困難になってきており、結果として、半導体記憶装置の歩留まり低下をもたらしている。
図13は、一般的なCMOSトランジスタで構成されたフリップフロップ型のSRAMメモリセルである。図13において、QN1、2はドライブトランジスタ、QN3、4はアクセストランジスタ、QP1、2はロードトランジスタ、WLはワード線、BL、/BLはビット線、VDDは電源である。
ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN1、また、ロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN2とでそれぞれインバータを構成し、それぞれのインバータの入出力端子を接続して、フリップフロップを構成している。また、アクセストランジスタQN3とQN4のゲート端子はワード線WLに接続され、ドレイン端子はビット線BL、/BLにそれぞれ接続される。また、アクセストランジスタQN3とQN4のソース端子は、前記インバータの入出力端子にそれぞれ接続されている。
図13のSRAMメモリセルへのデータの書き込みは、ワード線WLをLレベルからHレベルにした状態(活性状態)で、予め、Hレベルにプリチャージされたビット線BL、/BLのうちの一方のビット線の電位を、HレベルからLレベルにすることで実現される。
SRAMのメモリセル特性には、一般に、書き込みレベルと、スタティックノイズマージンがある。
書き込みレベルは、メモリセルへの書き込み電圧を示すものである。SRAMメモリセルへのデータの書き込み動作は、メモリセルを構成するフリップフロップの状態を反転させることによって行われる。(但し、書き込みデータと同一のデータが、予めメモリセルに記憶してある場合には、フリップフロップの状態は反転しない。)この時に、メモリセルのフリップフロップの状態を反転することができるビット線の臨界電位を書き込みレベルという。
書き込みレベルが低いと、ビット線ノイズ等による誤書き込みに対するマージン(スタティックノイズマージン)が大きくなるが、その反面、ビット線の電位が十分低いレベルにならないと、フリップフロップを反転させることができず、書き込みにかかる時間が長くなってしまう。逆に、書き込みレベルが高いと、書き込みにかかる時間は速くなるが、誤書き込みに対するマージン(スタティックノイズマージン)が小さくなる。
また、書き込みレベルが低いということは、読み出し動作時に、ビット線ノイズ等により、メモリセルを構成するフリップフロップの状態が反転しにくい、つまり、スタティックノイズマージンが大きいことを意味し、書き込みレベルが高いということは、読み出し動作時に、メモリセルを構成するフリップフロップの状態が反転しやすい、つまり、スタティックノイズマージンが小さいことを意味する。
すなわち、書き込みレベルと、スタティックノイズマージンは、一方の特性を満足しようとすると、他方の特性マージンが少なくなってしまうといった、相反する特性を持っているのである。
上記の問題を解決するために、例えば、特許文献1では、メモリセルの電源電圧を制御して、書き込みレベルを改善する技術が開示されている。
特開昭55−64686号公報
現在、プロセス技術の微細化に伴って、オフしているトランジスタを流れるリーク電流の増大が問題になってきている。特に、メモリセル部分では、半導体記憶装置の省面積化を実現するために、トランジスタのゲート幅の狭いトランジスタで構成される場合が多い。ゲート幅の狭いトランジスタは、ゲート幅の広いトランジスタに比べて、単位ゲート幅あたりのオフリーク電流値が大きい。
また、メモリセルを流れるオフリーク電流は、メモリセルアレイの構成や、トランジスタ特性(不純物濃度の違い)、動作電源電圧や温度条件等に応じて変化するものである。
メモリセルの電源を制御する場合、例えば、書き込み動作時では、書き込み対象である選択ビット線以外の、非選択ビット線に接続したメモリセルを流れるオフリーク電流によって損失する電荷量に見合った電荷を供給しなければ、非選択ビット線に接続したメモリセルの電源電圧が低下してしまう。同様に、書き込み動作時以外(読み出し動作時)では、ビット線に接続したメモリセルを流れるオフリーク電流によって損失する電荷量に見合った電荷を供給しなければ、ビット線に接続したメモリセルの電源電圧が低下してしまう。メモリセルの電源が低下してしまうと、メモリセルのスタティックノイズマージンが悪化するため、メモリセルのデータ破壊(データ反転)が起こってしまう。
特許文献1の第2図の場合では、書き込み動作時以外(読み出し動作時)において、メモリセルの電源電圧がVDDレベルよりも低いレベルに設定されるよう構成されているため、上述したように、メモリセルのスタティックノイズマージンが悪化してしまい、メモリセルデータの破壊が起こってしまうという問題点がある。
特許文献1の第1図の場合では、現在のプロセス世代の半導体記憶装置で生じるような、メモリセルに非常に大きなリーク電流が流れる場合の対策が考慮されていない。書き込み動作時に、書き込み対象である選択ビット線以外の、非選択ビット線に接続したメモリセルのオフリーク電流が非常に大きな場合、オフリーク電流によって生じるメモリセル電源の電圧降下も大きくなる。メモリセルの電源電圧が低下すると、メモリセルのスタティックノイズマージンが悪化してしまい、メモリセルデータの破壊が起こってしまうという問題点がある。
更に、特許文献1の第1図では、デプレッショントランジスタとエンハンスメントトランジスタを直列結合したインバータの出力を、メモリセルの電源として供給する構成であるため、書き込み期間中には、常に貫通電流が流れてしまう。また、非選択ビット線に接続したメモリセルに流れるオフリーク電流によって損失する電荷を補償するために、上記のデプレッショントランジスタを流用する構成をとっている。しかし、上述したように、現在、プロセス技術の微細化に伴って、オフしているトランジスタを流れるリーク電流の増大が問題になってきている。よって、オフリーク電流によって損失する電荷分を補償するには、十分大きな駆動能力を持ったデプレッショントランジスタで構成する必要がある。それに追随して、メモリセル電源を十分に低下させるためには、エンハンスメントトランジスタの駆動能力も大きくする必要がでてくる。つまり、特許文献1の第1図の方法によると、デプレッショントランジスタとエンハンスメントトランジスタを直列結合したインバータを流れる貫通電流が増大してしまうため、消費電力が増大してしまう。更には、トランジスタの駆動能力を大きくすることによって、レイアウト面積が増大してしまうという問題点がある。
更に、特許文献1では、メモリセルアレイの構成やトランジスタ特性、及び、動作電源電圧や温度条件等に応じて、最適なリーク電流の補償を行うための考慮がなされていない。よって、メモリセルアレイの構成やトランジスタ特性、動作電源電圧や温度条件等に応じて、適正にメモリセルの電源を制御する構成にしなければ、消費電力の増加やレイアウト面積が増大してしまうといった問題点がある。
それ故に、本発明は、メモリセルアレイの構成やトランジスタ特性、及び、動作電源電圧や温度条件等に応じて、最適なメモリセル電源の制御を行うことが可能な半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記の点に鑑み、本発明は、
フリップフロップを有するメモリセルと、
上記メモリセルに低電圧側のセル電源電圧を供給するメモリセル電源回路とを有する半導体記憶装置であって、
上記メモリセル電源回路は、
カラムアドレス信号、および書き込みイネーブル制御信号に基づいて、少なくとも互いに異なる2つのセル電源電圧を供給するように構成され、
データの読み出しサイクルにおいてセル電源電圧を供給する場合、および書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれない場合に、所定の第1の電源電圧を供給する一方、
書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれる場合に、上記第1の電源電圧よりも高い第2の電源電圧を供給することを特徴とする。
本発明に係る半導体記憶装置は、メモリセルアレイの構成やトランジスタ特性、及び、電源電圧や温度条件等に応じて、最適にメモリセル電源を制御する事が可能であり、特に、メモリセルの書き込みレベルを改善することによって、安定したメモリセル特性を持った半導体記憶装置を低消費電力かつ省面積に実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、他の実施形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
《参考例1》
図1は、参考例1に係る半導体記憶装置の構成図である。簡単化のために、読み出し系の回路は省略してある。
図1に示す半導体記憶装置は、メモリセル1、プリチャージ回路2、メモリセル電源制御回路3、リーク補償回路4を備える。また、QN1〜2はドライブトランジスタ、QN3〜4はアクセストランジスタ、QN5〜8はN型MOSトランジスタ、QP1〜2はロードトランジスタ、QP3〜4はプリチャージトランジスタ、QP5はイコライズトランジスタ、QP6〜8はP型MOSトランジスタ、INV1〜2はインバータ、AND1〜4は2入力AND回路、NAND1〜2は2入力NAND回路、更に、WL1〜2はワード線、BL1〜2、/BL1〜2はビット線、PCGはプリチャージ制御信号、AD0〜1はカラムアドレス信号、DIN、/DINは入力データ、WENは書き込みイネーブル制御信号、VDDM1〜2はメモリセル電源、VDDは電源を示す。
メモリセル1は、ロウ方向に配線されたワード線WL1、又は、WL2と、カラム方向に配線されたビット線BL1、/BL1、又は、BL2、/BL2との交点に1つずつ配置される。マトリクス状に配置されたメモリセル1は、情報を記憶するメモリアレイ部を構成する。メモリセル1は、ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN1、また、ロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN2とでそれぞれインバータを構成し、それぞれのインバータの入出力端子を接続して、フリップフロップを構成している。また、アクセストランジスタQN3とQN4のゲート端子はワード線WL1(WL2)に接続され、ドレイン端子はビット線BL1、/BL1(BL2、/BL2)にそれぞれ接続される。また、アクセストランジスタQN3とQN4のソース端子は、前記インバータの入出力端子にそれぞれ接続されている。ここで、インバータを構成するロードトランジスタQP1とQP2のソース端子は、メモリセル電源制御回路3の出力であるメモリセル電源VDDM1(VDDM2)に接続されている。
プリチャージ回路2は、ロウ方向に配線されたプリチャージ制御信号PCGと、カラム方向に配線されたビット線BL1、/BL1、又は、BL2、/BL2との交点に1つずつ配置される。プリチャージ回路2は、プリチャージトランジスタQP3とQP4、イコライズトランジスタQP5で構成され、各トランジスタのゲート端子は、プリチャージ制御信号PCGが接続される。プリチャージトランジスタQP3とQP4のソース端子は、電源VDDに接続され、ドレイン端子はイコライズトランジスタQP5のソース端子とドレイン端子にそれぞれ接続される。更に、プリチャージトランジスタQP3とQP4のドレイン端子は、ビット線BL1、/BL1(BL2、/BL2)にもそれぞれ接続される。
プリチャージ回路2は、ワード線が非活性状態(Lレベル)の場合に、プリチャージ制御信号PCGがLレベルとなり、ビット線をHレベルにプリチャージする。いずれかのワード線が活性状態(Hレベル)の場合には、プリチャージ制御信号PCGがHレベルとなり、プリチャージ回路2を構成する全てのP型MOSトランジスタQP3〜5がオフするため、ビット線に影響を与えない状態(ハイインピーダンス状態)となる。
メモリセル電源制御回路3は、カラムごとに1つずつ配置され、同一ビット線上に配置されたメモリセル1にメモリセル電源VDDM1(VDDM2)を供給する。メモリセル電源制御回路3は、ソース端子を電源VDDに、ゲート端子を接地したP型MOSトランジスタQP6と、ソース端子をP型MOSトランジスタQP6のドレイン端子に接続し、ドレイン端子を接地したP型MOSトランジスタQP7で構成される。ここで、P型MOSトランジスタQP6のドレイン端子とP型MOSトランジスタQP7のソース端子の接続ノードをメモリセル電源VDDM1(VDDM2)として出力する。また、P型MOSトランジスタQP7のゲート端子には、カラムアドレス信号AD0(AD1)と書き込みイネーブル制御信号WENを入力とする2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力ノードが接続される。メモリセル電源制御回路3は、常時オン状態であるP型MOSトランジスタQP6と、カラムアドレス信号と書き込みイネーブル制御信号とで制御されるP型MOSトランジスタQP7を直列接続し、ソースフォロワ回路となるように構成されている。
メモリセル電源制御回路3は、カラムアドレス信号によって選択されたビット線に接続したメモリセル1に書き込みを行う場合(書き込みイネーブル制御信号WENがHレベルの状態)、例えば、カラムアドレス信号AD0がHレベル(AD1はLレベル)で、書き込みイネーブル制御信号WENがHレベルの場合には、2入力NAND回路NAND1の出力がLレベルとなり、P型MOSトランジスタQP7がオンし、ビット線BL1、/BL1に接続したメモリセル1の電源(メモリセル電源VDDM1)を、P型MOSトランジスタQP6とQP7の分圧比で決定される、VDDレベルより低い電圧値に強制的に制御する。
ここで、書き込み動作時に、メモリセル電源制御回路3から出力されるメモリセル電源の電圧レベルは、電源VDDと上記分圧比とに応じて定まる(厳密には、さらにセルのリークにも応じて定まる。)そして、上記メモリセル電源の電圧レベルに応じて、メモリセル1の書き込みレベルが定まる(厳密にはメモリセル1を構成しているロードトランジスタQP1とQP2の閾値電圧に応じても定まる。)それゆえ、上記分圧比を適切に設定することによって書き込みレベルを設定することができ、書き込みやすさと、書き込みマージンの確保とを両立させることが容易にできる。
また、カラムアドレス信号がLレベル、又は、書き込みイネーブル制御信号WENがLレベルの場合には(つまり、書き込みを行う場合で、カラムアドレス信号によって選択されたビット線以外の非選択なビット線に接続したメモリセル1への電源供給、又は、書き込みを行わない場合のメモリセル1への電源供給)、2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力はHレベルとなり、P型MOSトランジスタQP7はオフするため、メモリセル電源VDDM1(VDDM2)は、P型MOSトランジスタQP6によって、VDDレベルを出力する。つまり、後述するリーク補償回路4と同様に電荷を供給する。
リーク補償回路4は、P型MOSトランジスタQP8で構成され、カラムごとに1つずつ配置される。P型MOSトランジスタQP8のソース端子は電源VDDに接続し、ドレイン端子はメモリセル電源VDDM1(VDDM2)に接続される。P型MOSトランジスタQP8のゲート端子には、カラムアドレス信号AD0(AD1)と書き込みイネーブル制御信号WENを入力とする2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力を入力とするインバータINV1(INV2)の出力ノードが接続される。つまり、P型MOSトランジスタQP8のゲート端子には、カラムアドレス信号と書き込みイネーブル制御信号WENとの論理積が入力される。
リーク補償回路4は、カラムアドレス信号によって選択されたビット線に接続したメモリセル1に書き込みを行う場合(書き込みイネーブル制御信号WENがHレベルの状態)、例えば、カラムアドレス信号AD0がHレベル(AD1はLレベル)で、書き込みイネーブル制御信号WENがHレベルの場合を考える。カラムアドレス信号によって選択されたビット線BL1、/BL1に対応して配置されているリーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8のゲート入力はHレベルとなり、P型MOSトランジスタQP8はオフするため、メモリセル電源VDDM1には影響を与えない。逆に、非選択ビット線BL2、/BL2に配置されたリーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8のゲート入力はLレベルとなるため、P型MOSトランジスタQP8はオンし、メモリセル電源VDDM2にVDDレベルを供給する。
書き込み動作時以外(読み出し動作時)の場合は、書き込みイネーブル制御信号WENがLレベルであるため、リーク補償回路4を構成する全てのP型MOSトランジスタQP8のゲート入力はLレベルとなり、P型MOSトランジスタQP8はオンするため、全てのメモリセル電源VDDM1、VDDM2にVDDレベルを供給する。
以上のように、リーク補償回路4は、書き込み動作時では、選択ビット線上に配置されたメモリセル1には影響を与えず、非選択ビット線上に配置されたメモリセル1のメモリセル電源にVDDレベルを供給する。また、書き込み動作時以外(読み出し動作時)では、同一ビット線上に配置されたメモリセル1のメモリセル電源にVDDレベルを供給する。
N型MOSトランジスタQN5〜8は、メモリセル1へデータを書き込むためのライトバッファ回路として動作する。各トランジスタのドレイン端子はビット線BL1、/BL1、又は、BL2、/BL2にそれぞれ接続され、ソース端子は接地端子に接続される。ゲート端子はカラムアドレス信号AD0、又は、AD1と、入力データDIN、又は、/DINとの論理積である2入力AND回路AND1〜4の出力信号が接続される。
例えば、ワード線WL1とビット線BL1、/BL1との交点に配置されたメモリセル1に対して、データを書き込む場合を考える。
先ず、プリチャージ制御信号PCGがLレベルの状態で、全てのビット線をプリチャージ状態(Hレベル)としておく。次に、プリチャージ制御信号PCGをHレベルにし、ビット線のプリチャージ状態を解除し、ワード線WL1をHレベル(活性状態)にする(ワード線WL2はLレベル)。この時、カラムアドレス信号AD0をHレベルとし(カラムアドレス信号AD1はLレベル)、入力データDINに対してHレベル(入力データ/DINはLレベル)を入力する。カラムアドレス信号AD0がHレベル、入力データDINがHレベルであるので、2入力AND回路AND2のみがHレベルを出力し(2入力AND回路AND1、AND3、AND4はLレベルを出力する)、ライトバッファ回路中のN型MOSトランジスタQN6のみがオンする。よって、ビット線/BL1のみがLレベルとなり、書き込み対象のメモリセル1に対して、データの書き込みが可能となる。
メモリセルを構成するフリッププロップの電源(メモリセル電源)をVDDレベルから低下させると、メモリセルへのデータの書き込み動作において、メモリセルへの書き込み可能な電圧が改善(メモリセルの書き込みレベルが上昇)し、半導体記憶装置の動作下限電圧の改善や、メモリセルへのデータの書き込み速度の高速化がなされる。
我々の評価結果では、65nmCMOSプロセスのメモリセルにおいて、電源電圧VDD=1.0Vの条件で、メモリセル電源を150mV低下させた場合に、書き込み動作時の動作下限電圧が、約200mV改善すると共に、メモリセルへの書き込み速度が、約100ps改善した。
よって、本参考例の通り、書き込み動作時に、メモリセル電源制御回路3によって、書き込み対象の選択ビット線上に接続したメモリセル電源を低下させる構成をとった場合には、書き込み動作時のメモリセルの動作下限電圧(メモリセルの書き込みレベル)が改善し、書き込み速度の改善が可能となる。
また、現在、プロセスの微細化に伴い、メモリセル中のオフトランジスタによるリーク電流の増加が問題となっている。ビット線に接続するメモリセルの数が多くなるほど、リーク電流は増加し、それに伴って、メモリセル電源の電圧降下値も上昇する。
書き込み動作時において、書き込み対象でないビット線上に接続した非選択のメモリセルの電源が、同一ビット線上のメモリセルのリーク電流により生じる電圧降下によって、VDDレベルから低下すると、メモリセルのスタティックノイズマージンが悪化してしまう。我々の評価結果では、65nmCMOSプロセスのメモリセルにおいて、電源電圧VDD=1.0Vの状態で、メモリセルがVDDレベルから20mVの電圧降下を起こした場合に、スタティックノイズマージンが約10mV悪化することを確認した。
これに対して、本参考例の通り、書き込み動作時や、書き込み動作時以外(読み出し動作時)に、リーク補償回路4によって、メモリセルのリーク電流により損失する電荷量を補償可能な構成にすることで、メモリセルのスタティックノイズマージンの改善が可能となる。
以上のように、メモリセルのスタティックノイズマージン特性を維持しつつ、書き込みレベルの改善が可能となるため、安定したメモリセル特性を持った半導体記憶装置が実現できる。
《参考例2》
前記参考例1において、プロセスバラツキ等によって、N型MOSトランジスタの特性が変動し、N型MOSトランジスタの閾値電圧が変化した場合を考える。例えば、N型MOSトランジスタの閾値電圧が上昇した場合、メモリセル1を構成するトランジスタのうちの、N型MOSトランジスタであるアクセストランジスタQN3とQN4、ドライブトランジスタQN1とQN2の閾値電圧が上昇する。N型MOSトランジスタの閾値電圧が上昇すると、メモリセルのスタティックノイズマージンは大きくなるが、逆に、メモリセルの書き込みレベルが低下し、メモリセルにデータが書き込みにくくなる。この場合、メモリセルへデータを書き込みやすくするためには、メモリセル電源を更に低下させればよい。
そこで、図2に示すように、メモリセル電源制御回路3を構成している、常時オン状態であるP型MOSトランジスタQP6を、ゲート端子とソース端子が共に電源VDDに接続した常時オン状態であるN型MOSトランジスタQN9に置き換える。N型MOSトランジスタの閾値電圧が上昇する場合を考えているので、置き換えたN型MOSトランジスタQN9の閾値電圧も上昇する。
P型MOSトランジスタQP7の駆動能力は保たれ、常時オン状態であるN型MOSトランジスタQN9の駆動能力が低下するため、N型MOSトランジスタQN9とP型MOSトランジスタQP7の分圧比で決定されるメモリセル電源のレベルは低下する。逆に、N型MOSトランジスタの閾値電圧が低下する場合には、メモリセル電源のレベルは上昇する。
以上のように、アクセストランジスタ、又は、ドライブトランジスタと同一極性のトランジスタで、図1中のメモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6を、N型MOSトランジスタQN9に置き換えれば、アクセストランジスタ、又は、ドライブトランジスタの閾値電圧の変化に追従したメモリセル電源の制御が容易に可能となる。
《参考例3》
前記参考例1において、メモリセル電源制御回路3を構成するトランジスタは、全てP型MOSトランジスタで構成されている(図1)。メモリセル電源を供給するだけであれば、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタを直列に接続して構成してもよいし、2個のN型MOSトランジスタを直列に接続して構成しても問題はない。
しかし、実際のトランジスタは、プロセスばらつき等により、トランジスタ特性にばらつきが生じる。特に、P型MOSトランジスタとN型MOSトランジスタを組み合わせた場合で、それぞれのトランジスタ特性が逆方向にばらついた場合(例えば、P型MOSトランジスタの駆動能力が弱く、N型MOSトランジスタの駆動能力が強い場合)には、同一極性のMOSトランジスタで構成した場合に比べて、トランジスタ特性のばらつきによる影響が大きくなる。よって、メモリセル電源制御回路3を構成するトランジスタは、全て同一の極性を持ったトランジスタを使用して構成すれば、トランジスタ特性のばらつきによる影響が低減される。
例えば、図3に示すように、図1中のメモリセル電源制御回路3を構成している、常時オン状態であるP型MOSトランジスタQP6を、ゲート端子とソース端子が共に電源VDDに接続した常時オン状態であるN型MOSトランジスタQN9に置き換え、さらに、図2中で直列接続されるP型MOSトランジスタQP7をN型MOSトランジスタQN10に置き換えればよい。但し、この場合、図2中のP型MOSトランジスタQP7がN型MOSトランジスタQN10に置き換わるため、N型MOSトランジスタQN10のゲート端子入力は、2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力ノードから、インバータINV1(INV2)の出力ノードに変更してやればよい。
上記のように、メモリセル電源制御回路3を構成するトランジスタを全て同一の極性にすれば、メモリセル電源制御回路3内のP型、N型トランジスタのばらつきが相違することによる影響を低減できるので、そのようなばらつきの相違に対して安定したメモリセル電源電圧を供給することは可能になる。
《参考例4》
また、図4に示すように、メモリセル1を構成するロードトランジスタQP1とQP2の基板ノードは、VDD電源に接続される(ロードトランジスタQP1とQP2のソースノードと基板ノードを分離する)ことが望ましい。書き込み動作時において、選択されるビット線に接続されているメモリセル1のメモリセル電源は、上記のようにVDDレベルから低下する。このとき、ロードトランジスタQP1とQP2の基板ノードがVDDレベルであれば、ロードトランジスタQP1とQP2には基板バイアス効果が生じ、ロードトランジスタQP1とQP2の閾値電圧の絶対値が上昇し、駆動能力が低下する。よって、書き込み動作時に、メモリセルに対してデータが更に書き込み易くなる(書き込みレベルが改善される)。また、ロードトランジスタQP1とQP2の閾値電圧の絶対値が上昇するため、選択ビット線で、かつ、書き込み対象でないメモリセル(ワード線が活性化されないメモリセル)に接続したメモリセルを流れるリーク電流が減少するため、低消費電力化が可能である。
《参考例5》
更に、メモリセルのスタティックノイズマージンも同時に改善するには、書き込み動作時においては、非選択ビット線に接続したメモリセル電源を、書き込み動作時以外(読み出し動作時)では、全てのメモリセルのメモリセル電源をVDDレベル以上に制御してやればよい。具体的には、図1のリーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8のソース端子に入力されている電源VDDのレベルを、VDDレベル以上に置き換えることで簡単に実現可能である。VDDレベル以上を印加するには、SRAMマクロ内部にVDDレベル以上の電圧を発生できる昇圧回路を設けて供給してもよいし、SRAMマクロ外部から供給しても良い。
《メモリセル電源制御回路3の出力電圧、駆動能力等について》
次に、上記のような半導体記憶装置におけるメモリセル電源制御回路3の出力電圧(P型MOSトランジスタQP6、QP7等による分圧比)、および駆動能力等について説明する。
メモリセルを構成するトランジスタの特性や駆動能力、トランジスタサイズや形状、また、同一ビット線上に接続するメモリセルの数が異なれば、メモリセルの書き込みレベルやスタティックノイズマージンが異なり、メモリセルを流れるリーク電流も異なる。また、動作時の電源電圧や温度条件によっても、上記の各特性は異なる。また、メモリセルのトランジスタサイズやメモリセルのレイアウト構造、メモリセルのビット線方向の長さ等が異なれば、ビット線の負荷容量が異なるため、メモリセルに対する書き込み速度が変化する。以上のような、様々な特性の相違に対応した、メモリセル電源制御回路3、リーク補償回路4を構成することが望ましいのは言うまでもないことである。
今日では、上記のような特性に対応した回路設計を行うことは、高精度な回路シミュレーションを実施することで、容易に実現可能である。
(分圧比の設定)
P型MOSトランジスタQP6、QP7等による分圧比は、書き込み動作時にメモリセル電源制御回路3から出力される電源電圧によって、所定の時間内に確実に書き込みを完了することが可能で、かつ、誤書き込みに対する十分に大きなマージンが得られるように設定されればよい。具体的には、以下のように設定される。
例えば、メモリセルの書き込みレベルは、半導体記憶装置の温度変化に伴って変化する。すなわち、温度が低下した場合は、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が上昇するため、メモリセルの書き込みレベルが低下し、メモリセルに対してデータが書き込みにくい状態になる。そこで、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6とQP7の分圧比で出力されるメモリセル電源の電圧を使用温度に応じて設定してやればよい。つまり、低い温度で使用されるメモリは、高い温度で使用されるメモリよりも、メモリセル電源の電圧を低くするように構成すれば、書き込みレベルが高くなり、メモリセルに対してデータが書き込みやすくなる。
一方、半導体記憶装置が、高温度条件下で使用される場合には、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が低下するため、メモリセルの書き込みレベルが上昇し、メモリセルに対してデータが書き込みやすい状態になる。よって、メモリセル電源は、低温度条件下で使用される半導体記憶装置に比べて、高いレベルに設定可能である。
また、メモリセルサイズが異なれば、メモリセルを構成するトランジスタ特性等が異なるため、メモリセルの書き込みレベルがそれぞれのSRAMマクロにより異なる。例えば、メモリセルの書き込みレベルが低いSRAMマクロと、書き込みレベルの高いSRAMマクロが存在する場合、メモリセルにデータが書き込みやすい(メモリセルの書き込みレベルが高い)SRAMマクロのメモリセル電源は、メモリセルにデータが書き込みにくい(メモリセルの書き込みレベルが低い)SRAMマクロのメモリセル電源に比べて、高いレベルに設定可能である。
また、SRAMマクロの動作電源電圧が異なれば、メモリセルの書き込みレベルの特性が異なる。一般に、動作電源電圧の高いSRAMマクロのほうが、メモリセルに対するデータの書き込みマージンが大きく、メモリセルにデータを書き込みやすい。逆に、SRAMマクロの動作電源電圧が低くなる程、メモリセルに対するデータの書き込みマージンが小さくなり、メモリセルにデータが書き込みにくくなるため、動作電源電圧の高いSRAMマクロのメモリセル電源は、動作電源電圧の低いSRAMマクロの動作電源電圧に比べて、高いレベルに設定可能である。
さらに、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が異なれば、やはり、メモリセルの書き込みレベルがそれぞれのSRAMマクロにより異なり、上記と同様の設定が可能である。
すなわち、使用温度が高い場合や、メモリセルサイズに応じたトランジスタ特性等によってデータを書き込みやすい場合、動作電源電圧の高いSRAMマクロや閾値電圧の低いSRAMマクロが用いられる場合などには、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6とQP7のトランジスタの分圧比を、メモリセル電源のレベルが高くなるように設定すればよい。
より具体的には、P型MOSトランジスタQP7のトランジスタの駆動能力を小さくすればよい。P型MOSトランジスタQP7のトランジスタの駆動能力が小さくなれば、書き込み動作時に、P型MOSトランジスタQP6とQP7を流れる貫通電流が減少し、低消費電力化が可能となる。更に、トランジスタの駆動能力を下げることは、レイアウト面積を省面積化できることに他ならない。
なお、上記SRAMマクロにおけるメモリセルサイズに応じたトランジスタ特性等によるデータの書き込みやすさや、動作電源電圧、閾値電圧などが異なる複数のSRAMマクロが、同一基板上に設けられる場合には、これらに応じて上記分圧比が相対的に異なるように設定されればよい。すなわち、今日、システムLSI製品等の半導体集積回路は大規模化しており、同一基板上に、様々なビット、ワード構成の半導体記憶装置が複数個形成されることが一般的に行われる。更には、速度の要求が厳しい回路ブロックは、低い閾値電圧特性を持ったトランジスタで構成し、速度よりも低消費電力を優先させるような回路ブロックは、高い閾値電圧特性を持ったトランジスタで構成するといった、同一基板上で閾値電圧の異なるトランジスタ特性を持たせる、いわゆるマルチVT(閾値電圧)化した製品等が存在する。そのような場合に、各SRAMマクロにそれぞれ適切なメモリセル電源電圧が供給されるように各分圧比が設定されればよい。
(駆動能力の設定)
P型MOSトランジスタQP6、QP7等の駆動能力は、電源電圧が供給されるメモリセルの数や要求される書き込み速度などに応じて、やはり、所定の時間内に確実に書き込みを完了することが可能で、かつ、誤書き込みに対する十分に大きなマージンが得られるように設定されればよい。具体的には、以下のように設定される。
例えば、同一ビット線上に接続するメモリセルの数が512個の構成であるSRAMに対して、メモリセル電源制御回路3、リーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP6〜8のトランジスタの駆動能力を最適化したとする。それをそのまま、同一ビット線上に接続するメモリセルの数が32個の構成であるSRAMに適用した場合を考える。
書き込み動作時に、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6とQP7の分圧比で出力されるメモリセル電源の電圧レベル(DC的な電圧レベル)は、メモリセルの数が変化してもほぼ同一であるため、メモリセルの数が512個用で設計されたメモリセル電源制御回路3を、メモリセル数32個用に流用しても問題はない。しかし、同一ビット線上に接続したメモリセルの数が変化し、メモリセルのビット線長は、メモリセル電源の持つ容量の変化に等しい。つまり、過渡的に考えた場合に、メモリセルの数が32個の場合は512個の場合に比べてメモリセル電源の容量が小さいため、必要以上に高速にメモリセル電源の電圧レベルが変化してしまう。急激なメモリセル電源の変化はメモリセルに記憶したデータの破壊を起こしかねない。この場合は、メモリセルへの書き込みが完了するために必要な時間内に、メモリセル電源の変化が完了していればよいため、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6とQP7のトランジスタの駆動能力を下げることが可能である。
また、それぞれ書き込み速度の要求が異なるSRAMマクロを考える。書き込み速度の要求が遅ければ、メモリセルへの書き込みが完了するために必要な時間内に、メモリセル電源の変化が完了していればよいため、やはり、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6とQP7のトランジスタの駆動能力を下げることが可能である。
それゆえ、メモリセルの数が少ないSRAMマクロや、書き込み速度の要求の遅いSRAMマクロに対しては、トランジスタの駆動能力を下げて構成することが可能であり、トランジスタの駆動能力を下げることは、書き込み動作時に、P型MOSトランジスタQP6とQP7を流れる貫通電流が減少し、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。更に、トランジスタの駆動能力を下げることは、レイアウト面積を省面積化できることに他ならない。
なお、前記分圧比について説明したのと同様に、使用温度が高い場合や、メモリセルサイズに応じたトランジスタ特性等によってデータを書き込みやすい場合、動作電源電圧の高いSRAMマクロや閾値電圧の低いSRAMマクロが用いられる場合などにも、駆動能力を下げて構成することが可能である。
また、上記のようなメモリセルの数や書き込み速度の要求、メモリセルサイズ、動作電源電圧の高いSRAMマクロや、閾値電圧の低いSRAMマクロに関しても、これらが異なる複数のSRAMマクロが、同一基板上に設けられる場合には、これらに応じて上記駆動能力が相対的に異なるように設定されればよい。
(メモリセル電源制御回路3の非活性化)
メモリセル電源をVDDレベルから低下(メモリセルの書き込みレベルを上昇)させなくても、メモリセルに対して問題なくデータの書き込みが可能な場合には、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP7のゲート入力をHレベルに固定できるように制御し、メモリセル電源制御回路3が常に非活性状態、すなわち、常時オンしているP型MOSトランジスタQP6によって、メモリセル電源が常にVDDレベルのみを出力する状態にしておけばよい。
ここで、上記問題なくデータの書き込みが可能な場合とは、具体的には、例えば同一ビット線上に接続されるメモリセルの数が比較的少ない(メモリセルのビット線長が短い)場合や、書き込み速度の要求が比較的遅い場合、メモリセルサイズが小さい場合、動作電源電圧が比較的高い場合、また、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が比較的低い場合などである。
具体的には、図5に示すように、図1中の2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力ノードと、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP7のゲート端子入力の間に、制御信号1と2入力NAND回路NAND1(NAND2)の出力ノードで制御される2入力OR回路OR1(OR2)を挿入する。制御信号1にHレベルを入力すれば、2入力OR回路OR1(OR2)の出力はHレベルとなり、2入力OR回路OR1(OR2)の出力をゲート端子に入力とするP型MOSトランジスタQP7はオフするため、メモリセル電源制御回路3を常に非活性状態に制御することが容易に実現可能である。メモリセル電源制御回路3を常に非活性状態に制御しておけば、書き込み動作時に、P型MOSトランジスタQP6とQP7を流れる貫通電流が発生しなくなるため、低消費電力化が可能となる。
なお、上記のようにメモリセル電源制御回路3を非活性状態にし得る構成も、同一基板上に、それぞれ、同一ビット線上に接続されるメモリセルの数(メモリセルのビット線長)や、書き込み速度の要求、メモリセルサイズ、動作電源電圧、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が異なる複数のSRAMマクロが設けられる場合には、図5のような構成を用い、上記相違に応じて、一部のSRAMマクロについてだけ、メモリセル電源制御回路3を常に非活性状態にし得るようにしてもよい。
また、あらかじめ設定された使用温度に応じても、同様にメモリセル電源制御回路3を常に非活性状態にするようにしたり、また、実際の使用時の温度に応じて非活性状態にされるかどうかが制御されるようにしたりしてもよい。
《リーク補償回路4の駆動能力等について》
次に、リーク補償回路4の駆動能力等について説明する。
半導体記憶装置が、低温度条件下で使用されるような場合においては、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が上昇するため、メモリセルを流れるリーク電流が減少する。リーク電流が減少すれば、リーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタの駆動能力を下げることが可能である。トランジスタの駆動能力を下げることは、レイアウト面積を省面積化できることに他ならない。
また、リーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8では、メモリセルが512個用で設計されたP型MOSトランジスタQP8を32個用に流用しても問題ないが、同一ビット線上に接続されたメモリセルの数が512個から32個に減っており、その分、メモリセルのリーク電流も減少しているため、メモリセル32個分のリーク電流を補償できるだけのトランジスタ駆動能力であればよい。よって、トランジスタの駆動能力を下げることが可能であり、トランジスタの駆動能力を下げることは、レイアウト面積を省面積化できることに他ならない。
また、トランジスタの閾値電圧が高いSRAMマクロは、メモリセルを流れるリーク電流が減少するため、リーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8の駆動能力を下げることが可能であり、トランジスタの駆動能力を下げることは、レイアウト面積を省面積化できることに他ならない。
更に、メモリセルのリーク電流が微小にしか流れず、リーク電流によるメモリセル電源の電圧降下がほとんど発生しないような場合には、メモリセルのスタティックノイズマージンの悪化が発生しないため、リーク補償回路4自体が不要となる。この場合には、リーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8のゲート入力をHレベルに固定できるように制御し、リーク補償回路4を常に非活性状態にしておけばよい。
具体的には、図6に示すように、図1中のインバータINV1(INV2)を2入力NAND回路NAND3(NAND4)に置き換え、2入力NAND回路NAND3(NAND4)の一方の入力を制御信号2により制御可能な構成に変更する。制御信号2にLレベルを入力すれば、2入力NAND回路NAND3(NAND4)の出力はHレベルとなり、2入力NAND回路NAND3(NAND4)の出力をゲート端子に入力とするP型MOSトランジスタQP8はオフするため、リーク補償回路4を常に非活性状態に制御することが容易に実現可能である。
また、上記の点に関しても、同一基板上に、それぞれ、同一ビット線上に接続されるメモリセルの数(メモリセルのビット線長)や、メモリセルを構成するトランジスタの閾値電圧が異なる複数のSRAMマクロが設けられる場合には、これらに応じて、駆動能力を異ならせたり、一部のSRAMマクロについてだけ、図6のような構成を用い、リーク補償回路4を常に非活性状態にし得るようにしたりしてもよい。
以上のように、いろいろな構成や条件に応じて、最適なトランジスタ特性を持つようにメモリセル電源制御回路3やリーク補償回路4を構成すれば、低消費電力化や、省面積化が容易に実現可能である。すなわち、半導体記憶装置の使用時において、半導体集積回路の内部で生成される制御信号や外部から入力される制御信号などにより、温度や、電源電圧、動作周波数(書き込み速度の要求)の変化、また、バックバイアス電圧の制御による閾値電圧の変化などに応じて、メモリセル電源制御回路3やリーク補償回路4の特性を制御し、書き込みやすさと、書き込みマージンの確保とを両立させることなどが容易にできる。また、種々の仕様の半導体記憶装置を作製する場合に、図5や図6のような構成を用いるとともに、上記仕様等に応じた各制御信号が固定的に入力されるようにすることにより、共通のSRAMマクロを用いて、メモリセル電源電圧が変化する半導体記憶装置と一定の半導体記憶装置とを作製することができる。すなわち、機能や特性が異なる複数種類のSRAMマクロを開発する必要がなく、開発時間を容易に短縮することができるので、特に、ビット、ワード構成(アドレス空間)等が異なる半導体記憶装置を可変に生成可能な、いわゆるメモリコンパイラなどに非常に有用な手段であるといえる。
《参考例6》
図7は、参考例6に係る半導体記憶装置の構成図である。簡単化のために、読み出し系の回路は省略してある。
図7に示す半導体記憶装置は、メモリセル1、プリチャージ回路2、メモリセル電源制御回路3、リーク補償回路4、正規回路ブロック5、冗長救済用回路ブロック6を備える。また、QN1〜2はドライブトランジスタ、QN3〜4はアクセストランジスタ、QN5〜8、QNR5〜8はN型MOSトランジスタ、QP1〜2はロードトランジスタ、QP3〜4はプリチャージトランジスタ、QP5はイコライズトランジスタ、QP6〜8はP型MOSトランジスタ、INV3はインバータ、AND5〜8、ANDR5〜8は3入力AND回路、NAND5〜6、NANDR5〜6は3入力NAND回路、NAND7〜8、NANDR7〜8は2入力NAND回路、更に、WL1〜2はワード線、BL1〜2、/BL1〜2はビット線、BLR1〜2、/BLR1〜2は冗長用ビット線、PCGはプリチャージ制御信号、AD0〜1はカラムアドレス信号、DIN、/DINは入力データ、WENは書き込みイネーブル制御信号、REDENは冗長救済信号、/REDENは冗長救済反転信号、VDDM1〜2はメモリセル電源、VDDMR1〜2は冗長用メモリセル電源、VDDは電源を示す。メモリセル1、プリチャージ回路2、メモリセル電源制御回路3、リーク補償回路4は、参考例1で説明したものと同じである。また、冗長救済用回路ブロック6中の各構成要素は、正規回路ブロック5中の各構成要素と同一のものである。
一般に半導体記憶装置は、製品の歩留まりの向上のために、正規のメモリセルアレイを含む正規回路ブロック以外に、予め予備のメモリセルアレイを含む冗長救済用回路ブロックを搭載している。半導体記憶装置の検査工程において、正規のメモリセルアレイ内に欠陥のあるメモリセルが存在すると判定された場合には、欠陥箇所が存在するメモリセルアレイを予備のメモリセルアレイによって置換し、その半導体記憶装置を良品として完成させる、いわゆる冗長救済が行われる。本参考例に係る半導体記憶装置は、冗長救済用回路ブロック6を、正規回路ブロック5のための冗長救済用回路ブロックとして備えている。
本参考例における半導体記憶装置では、冗長救済を実施しない場合には、冗長救済信号REDENをLレベルに、冗長救済を実施する場合には、冗長救済信号REDENをHレベルに制御する。
先ず、冗長救済を実施しない場合を説明する。冗長救済を実施しない場合、冗長救済信号REDENはLレベルであるため、冗長救済信号REDENを入力とし、インバータINV3の出力である冗長救済反転信号/REDENはHレベルを出力する。正規回路ブロック5において、冗長救済反転信号/REDENがHレベルであるため、Hレベルの冗長救済反転信号/REDENを入力とする、3入力AND回路AND5〜8は、参考例1の図1中の2入力AND回路AND1〜4と等価な論理となる。3入力NAND回路NAND5〜6は、参考例1の図1中の、2入力NAND回路NAND1〜2と等価な論理となる。2入力NAND回路NAND7〜8は、参考例1の図1中のインバータINV1〜2と等価な論理となる。また、Lレベルの冗長救済信号REDENをそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP6は、参考例1の図1中のP型MOSトランジスタQP6と等価な動作を行う。
以上のように、冗長救済を実施しない場合には、図7の正規回路ブロック5の回路構成と動作は、参考例1の図1の回路構成と等価であり、全く同一の動作を行うことが分かる。
冗長救済用回路ブロック6について考える。冗長救済を実施しない場合、冗長救済用回路ブロック6は動作する必要がない。Lレベルの冗長救済信号REDENを入力とする3入力AND回路ANDR5〜8は全てLレベルを出力するため、3入力AND回路ANDR5〜8の出力をそれぞれ入力とするN型MOSトランジスタQNR5〜8は常時オフ状態となる。よって、冗長救済を実施しない場合、冗長用ビット線BLR1〜2、/BLR1〜2に影響を与えない。Lレベルの冗長救済信号REDENを入力とする3入力NAND回路NANDR5〜6は全てHレベルを出力するため、3入力NAND回路NANDR5〜6の出力をそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP7は常時オフ状態となる。また、Hレベルの冗長救済反転信号/REDENをそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP6も常時オフ状態となる。よって、冗長救済用回路ブロック6中のメモリセル電源制御回路3は、冗長救済を実施しない場合、全て非活性状態となる。Lレベルの冗長救済信号REDENを入力とする2入力NAND回路NANDR7〜8は全てHレベルを出力するため、2入力NAND回路NANDR7〜8をそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP8も常時オフ状態となる。よって、冗長救済用回路ブロック6中のリーク補償回路4は、冗長救済を実施しない場合、全て非活性状態となる。
以上のように、冗長救済を実施しない場合には、図7の冗長救済用回路ブロック6中のメモリセル電源制御回路3とリーク補償回路4は全て非活性状態となるため、冗長用メモリセル電源VDDMR1(VDDMR2)の電源供給は行われない。よって、冗長救済用回路ブロック6中の全てのメモリセル1には電源が供給されないため、メモリセル1中を流れる余分なリーク電流等が発生しないため、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
次に、冗長救済を実施する場合を説明する。この場合、正規回路ブロック5の換わりに、冗長救済用回路ブロック6が動作するようになる。冗長救済を実施する場合、冗長救済信号REDENはHレベルであるため、冗長救済信号REDENを入力とし、インバータINV3の出力である冗長救済反転信号/REDENはLレベルを出力する。
冗長救済用回路ブロック6において、冗長救済信号REDENがHレベルであるため、Hレベルの冗長救済信号REDENを入力とする、3入力AND回路ANDR5〜8は、参考例1の図1中の2入力AND回路AND1〜4と等価な論理となる。3入力NAND回路NANDR5〜6は、参考例1の図1中の、2入力NAND回路NAND1〜2と等価な論理となる。2入力NAND回路NANDR7〜8は、参考例1の図1中のインバータINV1〜2と等価な論理となる。また、Lレベルの冗長救済反転信号/REDENをそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP6は、参考例1の図1中のP型MOSトランジスタQP6と等価な動作を行う。
以上のように、冗長救済を実施する場合には、図7の冗長救済用回路ブロック6の回路構成と動作は、参考例1の図1の回路構成と等価であり、全く同一の動作を行うことが分かる。
正規回路ブロック5について考える。冗長救済を実施する場合、正規回路ブロック5は動作する必要がない。Lレベルの冗長救済反転信号/REDENを入力とする3入力AND回路AND5〜8は全てLレベルを出力するため、3入力AND回路AND5〜8の出力をそれぞれ入力とするN型MOSトランジスタQN5〜8は常時オフ状態となる。よって、冗長救済を実施する場合、ビット線BL1〜2、/BL1〜2に影響を与えない。Lレベルの冗長救済反転信号/REDENを入力とする3入力NAND回路NAND5〜6は全てHレベルを出力するため、3入力NAND回路NAND5〜6の出力をそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP7は常時オフ状態となる。また、Hレベルの冗長救済信号REDENをそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP6も常時オフ状態となる。よって、正規回路ブロック5中のメモリセル電源制御回路3は、冗長救済を実施する場合、全て非活性状態となる。Lレベルの冗長救済反転信号/REDENを入力とする2入力NAND回路NAND7〜8は全てHレベルを出力するため、2入力NAND回路NAND7〜8をそれぞれ入力とするP型MOSトランジスタQP8も常時オフ状態となる。よって、正規回路ブロック5中のリーク補償回路4は、冗長救済を実施する場合、全て非活性状態となる。
以上のように、冗長救済を実施する場合には、図7の正規回路ブロック5中のメモリセル電源制御回路3とリーク補償回路4は全て非活性状態となるため、メモリセル電源VDDM1(VDDM2)の電源供給は行われない。よって、正規回路ブロック5中の全てのメモリセル1には電源が供給されないため、メモリセル1中を流れる余分なリーク電流等が発生しないため、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
《発明の実施形態1》
前記参考例1では、メモリセルを構成するフリップフロップの電源であるロードトランジスタQP1とQP2のソースノード(メモリセル電源VDDM)をVDDレベルから低下させる場合を例に説明したが、メモリセルを構成するフリップフロップの電源であるドライブトランジスタQN1とQN2のソースノード(メモリセル電源VSSM)を接地レベルから上昇させた場合においても、同様に、メモリセルへの書き込み可能な電圧は改善し、半導体記憶装置の動作下限電圧の改善や、メモリセルへのデータの書き込み速度の高速化がなされる。
具体的には、例えば、参考例1の図1ではメモリセル1のロードトランジスタQP1とQP2のソースノード(メモリセル電源VDDM)をVDDレベルから低下させるよう制御するため、メモリセル制御回路3は、常時オン状態であるP型MOSトランジスタQP6と、カラムアドレス信号と書き込みイネーブル制御信号とで制御されるP型MOSトランジスタQP7を直列接続し、ソースフォロワ回路となるよう構成され、また、リーク補償回路4は、メモリセル電源(VDDM)にVDDレベルを供給する回路であるため、P型MOSトランジスタQP8で構成されていた。
これに対して、本実施形態では、図8に示すように、メモリセル1を構成するフリップフロップの電源であるドライブトランジスタQN1とQN2のソースノード(メモリセル電源VSSM、VSSM2)を接地レベルから上昇させるために、メモリセル制御回路3’が設けられている。このメモリセル制御回路3’は、カラムアドレス信号AD0(AD1)と書き込みイネーブル制御信号WENとで制御されるN型MOSトランジスタQN11と、常時オン状態となるN型MOSトランジスタQN12を直列接続し、ソースフォロワ回路となるよう構成されている。また、リーク補償回路4’は、メモリセル電源(VSSM)に接地レベルを供給する回路であればよいので、N型MOSトランジスタQN13で構成されている。更に、図8のメモリセル制御回路3’とリーク補償回路4’を制御する制御信号としては、それぞれ、図1のメモリセル制御回路3とリーク補償回路4を制御する制御信号と極性が反転した制御信号が入力される。
《変形例》
なお、MOSトランジスタQN11〜13の極性は、上記に限らず、参考例2、3(図2、3)で説明したのと同様に、P型とN型とを種々組み合わせるようにしてもよい。これらによって、例えば、分圧比をドライブトランジスタQN1、QN2や、ロードトランジスタQP1、QP2、アクセストランジスタQN3〜4の閾値電圧に応じて設定することなどが容易にできる。
また、参考例4で説明したのと同様、図9に示すように、メモリセルを構成するドライブトランジスタ(QN1とQN2)の基板ノードは、接地される(ドライブトランジスタのソースノードと基板ノードを分離する)ことが望ましい。すなわち、書き込み動作時において、選択されるビット線に接続されているメモリセル1のメモリセル電源(VSSM)は、接地レベルから上昇する。この時、ドライブトランジスの基板ノードが接地レベルであれば、ドライブトランジスタには基板バイアス効果が生じ、ドライブトランジスタの閾値電圧が上昇し、駆動能力が低下する。よって、書き込み動作時に、メモリセルに対してデータが書き込み易くなる。また、ドライブトランジスタの閾値電圧が上昇することで、メモリセルを流れるリーク電流が減少し、低消費電力化が可能となる。
更に、参考例5で説明したのと同様、図8の構成の場合においてメモリセルのスタティックノイズマージンも同時に改善するには、書き込み動作時においては、非選択ビット線に接続したメモリセル電源(VSSM)を、書き込み動作時以外(読み出し動作時)では、全てのメモリセルのメモリセル電源(VSSM)を接地レベル以下に制御してやればよい。具体的には、図8のリーク補償回路4’を構成するN型MOSトランジスタQN13のソース端子に入力されている接地レベルを、接地レベル以下に置き換えることで、簡単に実現可能である。接地レベル以下を印加するには、SRAMマクロ内部に接地レベル以下の電圧を発生できる降圧回路を設けてもよいし、SRAMマクロ外部から供給してもよい。
また、図8のような構成においても、前記のようにメモリセル電源制御回路3’やリーク補償回路4’の出力電圧、駆動能力等について種々の設定が可能である。
また、参考例6(図7)で説明したような冗長救済可能なメモリに図8のような構成を適用してもよい。
《発明の実施形態2》
例えば参考例1(図1)で説明したSRAMのような、フリップフロップ型のメモリセルを備えた半導体記憶装置では、メモリセル部(フリップフロップ)のみにメモリセル電源VDDMが供給されていれば、メモリセル電源VDDM以外の電源(周辺回路電源:例えば図1のAND1、NAND1、INV1等への電源)が遮断されても、メモリセルに書き込まれたデータの記憶保持が可能である。そこで、メモリセル電源VDDMと、周辺回路電源とを分離し、例えば、半導体記憶装置が非活性状態(データの記憶保持のみを行い、データの書き込みも読み出しも行わない状態)の場合には、周辺回路電源を遮断してメモリセル電源VDDMの電源のみを供給することで、半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。
ここで、メモリセル電源VDDMは、メモリセル電源制御回路3を構成するP型MOSトランジスタQP6のソース電源、およびリーク補償回路4を構成するP型MOSトランジスタQP8のソース電源に基づいて供給される。ところが、上記メモリセル電源制御回路3とリーク補償回路4とは、周辺回路電源が供給される2入力NAND回路NAND1(NAND2)等の出力信号によって制御されている。それゆえ、単に周辺回路電源を上記ソース電源と分離しただけでは、周辺回路電源を遮断した場合に、2入力NAND回路NAND1(NAND2)等の出力信号が不定なレベルとなって、メモリセル電源VDDMの供給が適切に行われないおそれがある。(周辺回路電源が遮断された状態で長時間経過した後であれば、周辺回路中の各ノードは接地レベルかそれに近いレベルとなるが、周辺回路電源が遮断された直後の場合では、周辺回路中のノードは不安定なレベルとなっている場合がある。)
そこで、例えば図10に示すように構成すれば、メモリセル電源VDDMを確実に供給することができる。すなわち、メモリセル電源制御回路3Aは、メモリセル電源制御回路3に対して、P型MOSトランジスタQP7のドレイン端子と接地との間に、周辺回路電源遮断信号PD(周辺回路電源遮断時に周辺回路電源とは無関係にHレベルとなる信号)によって制御されるP型MOSトランジスタQP9を直列に挿入した構成である。P型MOSトランジスタQP9を直列に挿入することで、周辺回路電源遮断時に、2入力NAND回路NAND1(NAND2)の不定な出力レベルとは無関係に、メモリセル電源制御回路3Aは、その機能(メモリセル電源VDDMに分圧レベルを出力すること)を確実に停止することが可能になる。
また、リーク補償回路4Aは、リーク補償回路4に対して、インバータINV1(INV2)の出力ノードに、周辺回路電源遮断信号PDによって制御されるN型MOSトランジスタQN14を追加した構成である。周辺回路電源遮断時には、周辺回路電源遮断信号PDがHレベルとなるため、N型MOSトランジスタQN14がオンし、インバータINV1(INV2)の出力ノードは確実にLレベルとなり、この信号を入力とするP型MOSトランジスタQP8がオンすることで、メモリセル電源VDDM1(VDDM2)を介し、メモリセルに確実にメモリセル部の電源を供給することが可能になる。
上記のように、周辺回路電源をメモリセル電源VDDMと分離して遮断し得るようにする場合でも、図10に示すような構成をとれば、周辺回路電源遮断時にメモリセルのデータを正常に記憶保持させることができるので、半導体記憶装置の低消費電力化が容易に実現可能になる。
なお、上記のような構成も、図8に示したような構成に適用してもよい。
《発明の実施形態3》
周辺回路電源を遮断することによって、上記と同様にアクセストランジスタQN3〜4を制御するワード線WLのレベルが不安定になる場合、同一ビット線上に存在するメモリセル同士は、アクセストランジスタQN3〜4を介してショートし、メモリセルの保持データが破壊されてしまう恐れがある。そこで、周辺回路の電源が遮断されている場合には、メモリセルのアクセストランジスタが確実にオフするように制御されていることが望ましい。具体的には、例えば図11に示すように、周辺回路電源の遮断時には、周辺回路電源遮断信号PD(周辺回路電源遮断時に周辺回路電源とは無関係にHレベルとなる信号)で制御され、全てのワード線WLを強制的に接地レベルに制御することが可能なトランジスタQN15を配置することで、より安定したメモリセルデータの記憶保持が可能となる。
《発明の実施形態4》
メモリセルのデータが正常に記憶保持されるためには、メモリセルを構成するフリップフロップが正常に動作すればよい。つまり、フリップフロップを構成する、ロードトランジスタQP1とドライブトランジスタQN2、またはロードトランジスタQP2とドライブトランジスタQN1の組み合わせがオン状態にできるように、メモリセル電源が印加されていればよい。
より詳しくは、例えば、フリップフロップを構成するロードトランジスタQP1(QP2)の閾値電圧の絶対値をVTP、ドライブトランジスタQN1(QN2)の閾値電圧をVTNとすると、少なくともVTP、VTNのうちの高い方の電圧以上の電圧(記憶保持限界電圧)がメモリセル電源電圧として印加されていれば、フリップフロップは正常に動作し、メモリセルのデータを正常に記憶保持させることが可能である。一方、メモリセル電源が低ければ、それだけ半導体記憶装置の低消費電力化が可能となる。そこで、メモリセルデータの記憶保持限界電圧までメモリセル電源電圧が低下した時が、メモリセルのデータを正常に記憶保持しつつ、最も低消費電力な状態となる。
よって、図10のリーク補償回路4Aの構成に対して、図12のリーク補償回路4Bに示すように、周辺回路電源遮断信号PDで制御されるP型MOSトランジスタQP10とN型MOSトランジスタQN16と、ソース端子を接地し、ダイオード型にゲート接続したN型MOSトランジスタQN17を直列に追加することで、メモリセル電源を、容易に閾値電圧VTNまで低下させることが可能となる。
上記のようなリーク補償回路4Bは、周辺回路電源が遮断されない場合は、周辺回路電源遮断信号PDはLレベルで、N型MOSトランジスタQN16はオフ、P型MOSトランジスタQP10がオンするため、図1のリーク補償回路4等と同一の動作が行われる。一方、周辺回路電源が遮断される場合は、周辺回路電源遮断信号PDがHレベルとなり、P型MOSトランジスタQP10はオフ、N型MOSトランジスタQN16がオンするため、メモリセル電源VDDM1(VDDM2)は、ダイオード型にゲート接続したN型MOSトランジスタQN17で決定されるVTNのレベルを出力する。
上記のようなリーク補償回路4Bでは、ダイオード型にゲート接続したN型MOSトランジスタQN17で構成したが、これは、メモリセルデータの記憶保持限界電圧がVTNで決定されている場合を例に挙げたもので、メモリセルデータの記憶保持限界電圧がVTPで決定される場合には、ダイオード型にゲート接続したP型MOSトランジスタに置き換えればよい。
更に、メモリセル部のトランジスタの閾値電圧と、周辺回路部のトランジスタの閾値電圧が異なるような場合(トランジスタの不純物注入が異なる場合)、リーク補償回路4B中のダイオード型にゲート接続したトランジスタは、メモリセル部と同一の濃度の不純物を注入されたトランジスタで構成し、トランジスタの閾値電圧を一致させることが望ましい。
なお、上記のような構成も、図8に示したような構成に適用してもよい。
上記各実施形態や参考例で示したのと同じまたは対応する構成要素は、それぞれ論理的に可能な範囲で種々組み合わせてもよい。具体的には、例えば、図2や図3に示したような構成、図4に示したような構成、および図5や図6に示したような構成を種々組み合わせたり、さらにこれらを図7に示したような冗長救済が行われる構成に適用するなど、上記の各構成要素は論理的に可能な範囲で種々組み合わせてもよい。
また、以上の説明では、発明の理解を容易にするために、本発明の半導体記憶装置は、図1、図7、又は、図8に示すように、少数のメモリセル、プリチャージ回路、メモリセル電源制御回路、及び、リーク補償回路等を備えることとしたが、上記各構成要素を複数個(または多数)備えていてもよい。そのような構成を有する半導体記憶装置が、各実施形態に係る半導体記憶装置と同じ効果を奏することは、説明するまでもない。
本発明にかかる半導体記憶装置は、メモリセルアレイの構成やトランジスタ特性、及び、電源電圧や温度条件等に応じて、最適にメモリセル電源を制御する事が可能であり、特に、メモリセルの書き込みレベルを改善することによって、安定したメモリセル特性を持った半導体記憶装置を低消費電力かつ省面積に実現できるという効果を有し、フリップフロップ型メモリセルを備えた半導体記憶装置等として有用である。
参考例1の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 参考例2のメモリセル電源制御回路の構成を示す回路図である。 参考例3のメモリセル電源制御回路の構成を示す回路図である。 参考例4のメモリセルの構成を示す回路図である。 参考例5のメモリセル電源制御回路の構成を示す回路図である。 参考例5のメモリセル電源制御回路の構成の他の例を示す回路図である。 参考例6の冗長救済用回路ブロックを有する半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 実施形態1の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。 同、変形例のメモリセルの構成を示す回路図である。 実施形態2のメモリセル電源制御回路の構成を示す回路図である。 実施形態3のメモリセルの構成を示す回路図である。 実施形態4のメモリセル電源制御回路の構成を示す回路図である。 従来の半導体記憶装置の構成を示す回路図である。
符号の説明
1 メモリセル
2 プリチャージ回路
3 メモリセル電源制御回路
3’ メモリセル電源制御回路
3A メモリセル電源制御回路
4 リーク補償回路
4’ リーク補償回路
4A リーク補償回路
4B リーク補償回路
5 正規回路ブロック
6 冗長救済用回路ブロック
AND1〜4 2入力AND回路
AND5〜8 3入力AND回路
ANDR5〜8 3入力AND回路
INV1〜3 インバータ
NAND1〜2 2入力NAND回路
NAND3〜4 2入力NAND回路
NAND5〜6 3入力NAND回路
NAND7〜8 3入力NAND回路
NANDR5〜6 3入力NAND回路
NANDR7〜8 3入力NAND回路
OR1〜2 2入力OR回路
QN1 ドライブトランジスタ
QN2 ドライブトランジスタ
QN3 アクセストランジスタ
QN4 アクセストランジスタ
QN5〜8 N型MOSトランジスタ
QN9 N型MOSトランジスタ
QN17 N型MOSトランジスタ
QNR5〜8 N型MOSトランジスタ
QP1 ロードトランジスタ
QP2 ロードトランジスタ
QP3 プリチャージトランジスタ
QP4 プリチャージトランジスタ
QP5 イコライズトランジスタ
QP6〜10 P型MOSトランジスタ
BL1〜2 ビット線
/BL1〜2 ビット線
/BLR1〜2 冗長用ビット線
BLR1〜2 冗長用ビット線
VDD 電源
VDDM1〜2 メモリセル電源
VDDMR1〜2 冗長用メモリセル電源
VSSM1〜2 メモリセル電源
WL1〜2 ワード線
1〜2 制御信号
AD0〜1 カラムアドレス信号
DIN 入力データ
/DIN 入力データ
PCG プリチャージ制御信号
REDEN 冗長救済信号、
/REDEN 冗長救済反転信号
WEN 書き込みイネーブル制御信号

Claims (18)

  1. フリップフロップを有するメモリセルと、
    上記メモリセルに低電圧側のセル電源電圧を供給するメモリセル電源回路とを有する半導体記憶装置であって、
    上記メモリセル電源回路は、
    カラムアドレス信号、および書き込みイネーブル制御信号に基づいて、少なくとも互いに異なる2つのセル電源電圧を供給するように構成され、
    データの読み出しサイクルにおいてセル電源電圧を供給する場合、および書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれない場合に、所定の第1の電源電圧を供給する一方、
    書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれる場合に、上記第1の電源電圧よりも高い第2の電源電圧を供給することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. フリップフロップを有するメモリセルと、
    上記メモリセルに高電圧側のセル電源電圧を供給するメモリセル電源回路とを有する半導体記憶装置であって、
    上記メモリセル電源回路は、
    カラムアドレス信号、および書き込みイネーブル制御信号に基づいて、少なくとも互いに異なる2つのセル電源電圧を供給するように構成され、
    データの読み出しサイクルにおいてセル電源電圧を供給する場合、および書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれない場合に、所定の第1の電源電圧を供給する一方、
    書き込みサイクルにおいてセル電源電圧を供給するメモリセルにデータが書き込まれる場合に、上記第1の電源電圧よりも低い第2の電源電圧を供給することを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    上記メモリセル電源回路は、所定の電圧を分圧することによって、上記第2の電源電圧を出力するように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 請求項3の半導体記憶装置であって、
    上記メモリセル電源回路は、
    所定の駆動能力を有し、上記第1の電源電圧を出力する第1のトランジスタと、
    上記第1のトランジスタとによって分圧された電圧を上記第2の電源電圧として出力する第2のトランジスタとを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    上記メモリセル電源回路は、ソースフォロワ回路で構成され、少なくともそのソースフォロワを構成するトランジスタの極性は、上記メモリセルを構成するドライブトランジスタと同極性のトランジスタで構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 請求項1の半導体記憶装置であって、
    上記第2の電源電圧が、上記メモリセルを構成するドライブトランジスタのソース端子に供給されるとともに、上記ドライブトランジスタの基板に、上記第2の電源電圧より低い電圧が供給されるように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 請求項2の半導体記憶装置であって、
    上記第2の電源電圧が、上記メモリセルを構成するロードトランジスタのソース端子に供給されるとともに、上記ロードトランジスタの基板に、上記第2の電源電圧より高い電圧が供給されるように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 請求項3の半導体記憶装置であって、
    メモリセルのサイズが互いに異なる複数組のメモリセル組が設けられ、
    各メモリセル組に上記第2の電源電圧を供給するメモリセル電源回路の上記分圧の分圧比が、上記メモリセルのサイズに応じて設定されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    ビット線に接続されるメモリセルの数が互いに異なる複数組のメモリセル組が設けられ、
    各メモリセル組に上記第2の電源電圧を供給する場合の上記メモリセル電源回路の駆動能力が、上記ビット線に接続されるメモリセルの数、またはビット線の長さの少なくとも一方に応じて設定されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    メモリセルのサイズが互いに異なる複数組のメモリセル組が設けられ、
    各メモリセル組に上記第2の電源電圧を供給する場合の上記メモリセル電源回路の駆動能力が、上記メモリセルのサイズに応じて設定されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    ビット線に接続されるメモリセルの数が互いに異なる複数組のメモリセル組が設けられ、
    各メモリセル組に上記第1の電源電圧を供給する場合の上記メモリセル電源回路の駆動能力が、上記ビット線に接続されるメモリセルの数、またはビット線の長さの少なくとも一方に応じて設定されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    冗長救済機能を有し、
    冗長救済が行われる場合に、冗長救済されるメモリセルに対応したメモリセル電源回路による電源電圧の供給が停止されるように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    冗長救済機能を有し、
    冗長救済が行われない場合に、使用されない冗長救済メモリセルに対応したメモリセル電源回路による電源電圧の供給が停止されるように構成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置を複数備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  15. 請求項1および請求項2のうち何れか1項の半導体記憶装置であって、
    さらに、
    上記メモリセルの周辺回路に電源電圧を供給する周辺回路電源とを備え、
    上記メモリセル電源回路は、さらに、上記周辺回路への電源電圧の供給が遮断される場合に、上記第1の電源電圧を供給するように構成されたことを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 請求項15の半導体記憶装置であって、
    上記周辺回路への電源電圧の供給が遮断される場合に、上記メモリセルが有するアクセストランジスタがオフするように制御されることを特徴とする半導体記憶装置。
  17. 請求項16の半導体記憶装置であって、
    上記アクセストランジスタを制御するワード線と接地との間に接続されたワード線接地トランジスタを備え、上記周辺回路への電源電圧の供給が遮断される場合に上記ワード線接地トランジスタがオンすることによってアクセストランジスタがオフするように制御されることを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 請求項15の半導体記憶装置であって、
    上記メモリセルに記憶データを保持させ得る電源電圧が、ダイオード型にゲートが接続されたトランジスタと、上記周辺回路への電源電圧の供給を制御する制御信号によって制御されるトランジスタとが直列接続されて生成されるように構成されたことを特徴とする半導体記憶装置。
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