JP4409104B2 - データ通信装置,画像形成装置管理システム,およびその給電制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ通信装置、それと複写機,FAX複合機等の画像形成装置によって構成される画像形成装置管理システム、およびその給電制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置管理システムとしては、多数の顧客先のオフィス等にそれぞれ設置された画像形成装置(複写機,プリンタ,印刷装置,ファクシミリ装置等を総称する)をデータ通信装置および公衆回線又は専用回線等の通信回線を利用して、サービスセンタに設置されている中央管理装置と接続可能にし、その中央管理装置により通信回線およびデータ通信装置(ラインアダプタ)を介して画像形成装置を遠隔管理するようにしたシステムが一般に知られている。
【0003】
このような画像形成装置管理システムでは、画像形成装置が、定期的(例えば毎日所定時刻)に、積算画像形成枚数(トータルカウンタ値)や定着ユニット内の定着ローラの表面温度(定着温度)等のログ情報を含む装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータをデータ通信装置へ送信したり、データ通信装置からのデータ送信要求信号によって上記データをそのデータ通信装置へ送信し、データ通信装置が、その画像形成装置からのデータをメモリに蓄積し、定期的(例えば毎月1回所定日時)に自発呼してメモリ内のデータを中央管理装置へ送信したり、中央管理装置の発呼による通信回線からの呼び出し信号(実際には呼び出し信号に引き続いて受信する各信号中のデータ送信要求信号)によってメモリ内のデータをその中央管理装置へ送信するようにしている。さらに、中央管理装置の発呼による通信回線からの呼び出し信号により、データ通信装置が、画像形成装置へデータ送信要求信号を送信して該装置に関するデータを取得し、そのデータを中央管理装置へ送信することも行われている。
【0004】
また、画像形成装置管理システムとして、データ通信装置としての機能(通信制御手段)を有する画像形成装置を通信回線を利用して、サービスセンタに設置されている中央管理装置と接続可能にし、その中央管理装置により通信回線を介して画像形成装置を遠隔管理するようにしたシステムも存在する。
このような画像形成装置管理システムでは、画像形成装置が、定期的(例えば毎月1回所定日時)に自発呼して当該画像形成装置に関するデータを中央管理装置へ送信したり、中央管理装置の発呼による通信回線からの呼び出し信号によって当該画像形成装置に関するデータをその中央管理装置へ送信するようにしている。
【0005】
一方、近年の複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置においては、未使用状態が所定時間継続した場合、あるいは操作表示部上の所定キー操作がなされた場合に、省エネルギー(低消費電力)を目的に、省エネルギーモードを設定して、電源から電力消費量が多い箇所への給電を停止させる省エネルギー機能を有するものもある。
このような省エネルギー機能を有するファクシミリ(以下「FAX」ともいう)装置としては、例えば図37に示すように構成されたものがある。
【0006】
図37は、省エネルギー機能を有する従来のFAX装置の構成例を示すブロック図である。
このFAX装置は、CIG4401,NCU402,FCU403と、スキャナ部404と、プロッタ部405と、メイン制御部406とを備えている。また、図示は省略するが、操作表示部や、主電源,副電源も備えている。
CIG4401は、FAXのG4用ユニットである。
NCU402は、ネットワークコントロールユニット(網制御装置)であり、回線の接続,切り離し,接続中の検知などを行う。
【0007】
FCU403は、ファクシミリ・コントロール・ユニットであり、外部のFAX装置との通信を制御するものであり、CPU411,ROM412,RAM413,RTC414,UART415,VIF416,BUSCNT417,DCR418,メモリ419,PORT420,FAXモデム421,COMCNT422,AFE423,およびDTMF424等によって構成されている。
CPU411は、FCU403全体を統括的に制御する中央処理装置である。
ROM412は、CPU411が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
【0008】
RAM413は、CPU411がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用する一時記憶用メモリである。
RTC414は、リアルタイムクロック回路であり、現在の時刻を発生するタイマ機能を備えており、CPU411がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
UART415は、シリアル通信部であり、メイン制御部406との間で制御信号のインタフェースを行う。
VIF416は、ビデオインタフェースであり、メイン制御部406との間で画像データ(画情報)のインタフェースを行う。
【0009】
BUSCNT417は、バスコントロール回路であり、お互いのバスの接続,切り離し,ビットの入れ替えなどを行う。
DCR418は、圧縮/伸長回路であり、画像データの圧縮又は伸長を行う。
メモリ419は、画像データを記憶する。
PORT420は、I/Oポートであり、CPU411の指示に従って各信号の入出力を制御する。
FAXモデム421は、送受信するFAX用の画像データを変復調する。
【0010】
COMCNT422は、コミュニケーション・コントロール回路であり、CPU411の指示に従って各信号の入出力を制御する。また、外部のFAX装置の発呼によって通信回線から呼び出し信号(リンガ信号)が送られてくると、それを検知(受信)してCPUに通知する。
AFE423は、アナログ・フロント・エンド(アナログ信号制御回路)であり、通信回線(電話回線)からの信号の増幅およびフィルタリングなどを行う。
DTMF424は、外部装置から通信回線を介して送られてくるDTMF信号(例えば*#0#の組み合わせコード)を検出する。
【0011】
スキャナ部404は、原稿の画像を読み取る。
プロッタ部405は、スキャナ部404によって読み取った画像データあるいはFCU403等によって外部のFAX装置から受信した画像データに基づいて用紙上に画像を形成(印刷)する。
メイン制御部406は、FCU403,スキャナ部404,およびプロッタ部405を統括的に制御するものである。
【0012】
このように構成されたFAX装置では、省エネルギーモードが設定された場合には、主電源をオフにして電力消費量が多い操作表示部上の表示器,スキャナ部404,プロッタ部(定着ユニット内の定着ローラを含む)405への給電を停止させるが、副電源によって制御部を構成するFCU403,CIG4401,NCU402への給電は継続させ、この省エネルギーモード中に、FCU403のCOMCNT422が、外部のFAX装置の発呼によって通信回線からNCU402を介して送られてくる呼び出し信号(リンガー信号)を受信した場合に、その旨をCPU411に通知し、その通知を受けたCPU411は、主電源をオンにして装置全体へ給電させ、通信回線から引き続いて画像データを受信した場合に、その画像データをプロッタ部405に出力して用紙への印刷(画像形成)を行わせる。
【0013】
また、データ送信時刻が設定(時刻指定送信のモードが設定)された状態で省エネルギーモードが設定された場合も、主電源をオフにして操作表示部上の表示器,スキャナ部404,プロッタ部405への給電を停止させるが、副電源によってFCU403,CIG4401,NCU402への給電は継続させ、この省エネルギーモード中に、CPU411が、RTC414が発生する現在の時刻と予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合に、予めスキャナ部404によって読み取ってメモリ419に記憶しておいた原稿の画像データをFAXモデム421,COMCNT422,およびNCU402によって予め設定された宛先へ送信させる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の各画像形成装置管理システムのうち、最初に述べた方のデータ通信装置を使用する画像形成装置管理システムでは、以下の(1)(2)に示すような問題があった。
(1)画像形成装置管理システムに使用されているデータ通信装置では、いつでも画像形成装置に関するデータを中央管理装置へ送信可能にするために、主電源を常にオンにしてその主電源から装置全体に常時給電されるようになっており、電力を無駄に消費してしまうという問題があった。
【0015】
(2)画像形成装置管理システムに使用されている画像形成装置では、メインスイッチのオフによって主電源をオフにしてその主電源から装置全体への給電を遮断させたり、省エネルギー対応のため、未使用状態が一定時間継続することにより主電源をオフにしてその主電源から装置全体への給電を遮断させた場合、データ通信装置からのデータ送信要求に対して応答することができないという問題があった。また、画像形成装置の主電源がオフになっていると、データ通信装置が、所定時刻の自発呼あるいは中央管理装置からの呼び出し信号(データ送信要求信号)により、画像形成装置からその画像形成装置に関するデータを取得して中央管理装置へ送信することができないという問題もあった。
【0016】
また、後で述べた方の画像形成装置自体が通信制御手段を備えている場合の画像形成装置管理システムでは、以下の(3)(4)に示すような問題があった。(3)画像形成装置管理システムに使用されている通信制御手段を有する画像形成装置では、いつでも自己に関するデータを中央管理装置へ送信可能にするために、主電源をオンにしてその主電源から装置全体に常時給電させるようになっており、電力を無駄に消費してしまうという問題があった。また、メインスイッチのオフによって主電源をオフにしてその主電源から装置全体への給電を遮断させたり、省エネルギー対応のため、未使用状態が一定時間継続することにより主電源をオフにしてその主電源から装置全体への給電を遮断させた場合、中央管理装置からの呼び出し信号に対して応答することができないという問題もあった。
【0017】
そこで、上述した各画像形成装置管理システムに使用されるデータ通信装置および画像形成装置において、図37に示したような従来のFAX装置の技術を利用することも考えられる。
しかしながら、そのようなFAX装置では、省エネルギーモードが設定されると、主電源をオフにすることにより、図示しない操作表示部上の表示器や、スキャナ部404,プロッタ部405等の電力消費量が多い箇所への給電を停止させるが、省エネルギーモード中にいつでも画像データの送受信を可能にするために、副電源から制御部を構成するFCU403,CIG4401,NCU402への給電は継続させる必要があり、その分の電力は確実に消費されてしまう。
【0018】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置管理システムを構成するデータ通信装置又は画像形成装置の無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのデータ通信装置又は画像形成装置がデータ通信を常時実行可能にすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、データ通信装置、それと複写機等の画像形成装置によって構成される画像形成装置管理システム、およびその給電制御方法を提供する。
請求項1の発明によるデータ通信装置は、中央管理装置を含む外部装置と画像形成装置との通信が可能なデータ通信装置であって、次のようにしたことを特徴とする。
【0025】
すなわち、電源と、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の上記画像形成装置に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、データ送信手段とを備え、省エネルギーモードのときに、上記電源は上記データ送信手段を含む通信に関係する箇所のうち上記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所を除く個所には常時給電しており、さらに、それぞれ上記電源から常時給電される手段であって、上記外部装置の発呼によって呼び出し信号を受信した場合には、該呼び出し信号に引き続いて受信する信号から上記発呼元が上記中央管理装置か否かを判別する発呼元判別手段と、該手段によって上記発呼元が上記中央管理装置と判別した場合にだけ、上記電源から上記データ送信手段を含む通信に関係する全ての箇所へ給電させ、上記中央管理装置でないと判別した場合には、上記電源から上記通信に関係する箇所のうち前記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所へは給電しない状態に保持する機能を有する給電制御手段とを設け、上記データ送信手段を、上記発呼元判別手段によって上記発呼元が上記中央管理装置と判別された場合に、上記データ記憶手段に記憶されている上記データを上記中央管理装置へ送信する手段としたものである。
【0026】
請求項2の発明によるデータ通信装置は、請求項1のデータ通信装置において、上記給電制御手段に、上記データ送信手段による前記中央管理装置へのデータ送信が終了した後、上記電源から上記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所への給電を停止させる機能も備えたものである。
【0027】
請求項3の発明によるデータ通信装置は、請求項1又は2のデータ通信装置において、データ送信要求信号送信手段と、データ書込手段と、上記電源から常時給電されており、上記画像形成装置からのデータ取得要求を発生するデータ取得要求発生手段とを設け、上記給電制御手段に、上記データ取得要求発生手段が上記データ取得要求を発生した場合に、上記電源から上記データ送信要求信号送信手段および上記データ書込手段へ給電させる機能も備え、上記データ送信要求信号送信手段を、上記電源から給電された場合に、上記画像形成装置に関するデータの送信を要求するデータ送信要求信号を該画像形成装置へ送信する手段とし、上記データ書込手段を、上記電源から給電された後、上記データ送信要求信号送信手段による上記データ送信要求信号の送信に対して、上記画像形成装置から該画像形成装置に関するデータを受信した場合に、そのデータを上記データ記憶手段に書き込む手段としたものである。
【0028】
請求項4の発明によるデータ通信装置は、請求項3のデータ通信装置において、上記給電制御手段に、上記データ書込手段による上記データ記憶手段への上記データの書き込みが終了した後、上記電源から上記データ送信要求信号送信手段および上記データ書込手段への給電を停止させる機能も備えたものである。
請求項5の発明によるデータ通信装置は、請求項3又は4のデータ通信装置において、上記データ取得要求発生手段を、現在の時刻を発生する時刻発生手段と、該手段が発生する現在の時刻と予め設定されたデータ取得時刻とを比較し、両時刻が一致した場合に上記画像形成装置からのデータ取得要求を発生する手段とによって構成したものである。
【0029】
請求項6の発明によるデータ通信装置は、請求項1又は2のデータ通信装置において、データ種判別手段と、データ送信要求信号送信手段とを設け、上記給電制御手段に、上記発呼元判別手段によって上記発呼元が上記中央管理装置と判別した場合に、上記電源から上記データ種判別手段および上記データ送信要求信号送信手段へ給電させる機能も備え、上記データ種判別手段を、上記電源から給電された場合に、上記呼び出し信号に引き続いて受信する信号から該中央管理装置へ送信すべきデータの種類を判別する手段とし、上記データ送信要求信号送信手段を、上記電源から給電され、且つ上記データ種判別手段によって上記中央管理装置へ送信すべきデータが上記画像形成装置に関するデータと判別した場合に、上記画像形成装置に関するデータの送信を要求するデータ送信要求信号を該画像形成装置へ送信する手段とし、上記データ送信手段を、上記電源から給電され、且つ上記データ送信要求信号送信手段による上記データ送信要求信号の送信に対して、上記画像形成装置から該画像形成装置に関するデータを受信した場合に、そのデータを上記中央管理装置へ送信する手段としたものである。
【0030】
請求項7の発明による画像形成装置管理システムは、請求項3〜6のいずれかのデータ通信装置と、該データ通信装置と通信可能な画像形成装置と、上記データ通信装置を介して上記画像形成装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えた画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置に、電源と、データ送信手段と、上記電源から常時給電されており、上記データ通信装置から上記データ要求信号を受信した場合に、上記電源から上記データ送信手段を含む通信に関係する箇所へ給電させる機能を有する給電制御手段とを設け、上記画像形成装置のデータ送信手段を、上記電源から給電された場合に、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータを上記データ通信装置へ送信する手段としたものである。
【0031】
請求項8の発明による画像形成装置管理システムは、請求項7の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記通信に関係する箇所への給電を停止させる機能も備えたものである。
請求項9の発明による画像形成装置管理システムは、請求項8の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ通信装置から上記データ要求信号を受信した場合に、上記画像形成装置に関するデータのうちの上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所へ上記電源から給電させる機能も備えたものである。
【0032】
請求項10の発明による画像形成装置管理システムは、請求項9の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所への給電を停止させる機能も備えたものである。
請求項11の発明による画像形成装置管理システムは、請求項9又は10の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置に、上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を設定する給電箇所設定手段を設けたものである。
【0033】
請求項12の発明によるデータ通信装置は、請求項6のデータ通信装置において、上記データ送信要求信号送信手段に、上記データ送信要求信号に上記データ種判別手段によって判別されたデータの種類を示す情報を付加する機能も備えたものである。
【0034】
請求項13の発明による画像形成装置は、請求項12のデータ通信装置と、該データ通信装置と通信可能な画像形成装置と、上記データ通信装置を介して上記画像形成装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えた画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置に、電源と、データ送信手段と、該電源から常時給電されており、上記データ通信装置から上記データ送信要求信号を受信した場合に、上記電源から上記データ送信手段を含む通信に関係する箇所へ給電させる機能を有する給電制御手段とを設け、上記画像形成装置のデータ送信手段を、上記電源から給電された場合に、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータのうちの上記受信したデータ要求信号に付加されている情報に対応するデータを上記データ通信装置へ送信する手段としたものである。
【0035】
請求項14の発明による画像形成装置管理システムは、請求項13の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記通信に関係する部分への給電を停止させる機能も備えたものである。
請求項15の発明による画像形成装置管理システムは、請求項14の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ通信装置から上記データ送信要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加されている情報から上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を判別し、その判別した箇所へ上記電源から給電させる機能も備えたものである。
請求項16の発明による画像形成装置管理システムは、請求項15の画像形成装置管理システムにおいて、上記画像形成装置の給電制御手段に、上記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記判別した箇所への給電を停止させる機能も備えたものである。
【0046】
請求項20の発明による画像形成装置は、請求項19の画像形成装置において、上記給電制御手段に、上記通信制御手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所への給電を停止する機能も備えたものである。
請求項21の発明による画像形成装置は、請求項19又は20の画像形成装置において、上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を設定する給電箇所設定手段を設けたものである。
【0048】
請求項23の発明による画像形成装置は、請求項22の画像形成装置において、上記給電制御手段に、上記通信制御手段によるデータ送信が終了した後、上記電源から上記給電箇所判別手段によって判別した箇所および上記通信制御手段への給電を停止させる機能、および上記画像形成手段による画像形成が終了した後、上記電源から上記画像形成のために給電が必要な箇所への給電を停止させる機能も備えたものである。
【0051】
請求項17の発明による給電制御方法は、中央管理装置によってデータ通信装置を介して画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムにおける給電制御方法であって、上記データ通信装置においては、その電源から、外部装置の発呼によって呼び出し信号を受信する手段と、該手段による呼び出し信号受信時の発呼元が上記中央管理装置か否かを判別する発呼元判別手段には常時給電し、該発呼元判別手段の判別結果が上記中央管理装置であった場合には、上記電源から、上記呼び出し信号に引き続いて受信する信号から該中央管理装置へ送信すべきデータの種類を判別する手段と、その判別結果から上記中央管理装置へ送信すべきデータが積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の上記画像形成装置に関するデータであると認識した場合に、上記判別したデータの種類を示す情報を付加したデータ送信要求信号を上記画像形成装置へ送信する手段と、そのデータ要求信号の送信に対する上記画像形成装置からのデータを受信し、そのデータを上記中央管理装置へ送信する手段とを含む通信に関係する箇所へ給電し、そのデータの上記中央管理装置への送信が終了した後、上記電源から上記通信に関係する箇所への給電を停止し、上記発呼元判別手段の判別結果が上記中央管理装置でなかった場合には、上記電源から上記通信に関係する箇所へ給電しない状態に保持し、上記画像形成装置においては、その電源から、上記データ通信装置からの上記データ要求信号を受信する手段には常時給電し、該手段が上記データ要求信号を受信した場合に、上記受信したデータ要求信号に付加されている情報から積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータのうちの上記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を判別し、その判別した箇所およびその取得したデータを上記データ通信装置へ送信するために必要な箇所に給電し、そのデータの送信が終了した後、上記電源から上記各箇所への給電を停止するものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の第1実施形態について説明する。
図2は、この発明の第1実施形態である画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0053】
この第1実施形態の画像形成装置管理システムは、遠隔診断を前提とした被遠隔管理装置としての5台の画像形成装置(複写機等)1〜5と通信回線を介して接続されるデータ通信装置7と、そのデータ通信装置7と公衆回線又は専用回線等の通信回線8を介して接続される中央管理装置6とを備え、中央管理装置6が、通信回線8およびデータ通信装置7を介して各画像形成装置1〜5を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。
【0054】
データ通信装置7は、通信回線8に接続され、中央管理装置6からの指令信号(データの送信を要求するデータ送信要求信号又はデータの書き込みを要求するデータ書込要求信号等)を画像形成装置1〜5へ選択的に送信したり、逆に画像形成装置1〜5から受信する各種通報データ(積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の画像形成装置に関するデータ)を通信回線8を経由して中央管理装置6へ送信(通報)する。
【0055】
このデータ通信装置7は、24時間通電を行っていて、通常画像形成装置1〜5の電源がオフになっている(遮断されている)夜間でも、中央管理装置6との通信(データの送受信)を可能にする。このデータ通信装置7と各画像形成装置1〜5とは、シリアル通信インタフェースRS−485によりマルチドロップ接続されていて、データ通信装置7からの後述するポーリング,セレクティングにより各画像形成装置1〜5との通信を行う。
【0056】
図3は、この第1実施形態の画像形成装置管理システムに使用されている各画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。なお、この制御部は、各画像形成装置1〜5が複写機の場合に対応するものである。
各画像形成装置1〜5の制御部はそれぞれ、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cからなるPPC(複写機)コントローラと、パーソナルインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」ともいう)18と、システムバス19とを備えている。
【0057】
CPU11は、ROM13内の制御プログラムによってこの制御部全体を統括的に制御する中央処理装置である。
リアルタイムクロック回路12(以下「RTC」という)は、現在の時刻(年月日時分)を発生する時刻発生部と、当該画像形成装置に関するデータを中央管理装置6又はデータ通信装置7へ送信するデータ送信時刻を設定する送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較して、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6又はデータ通信装置7へのデータ送信要求を発生する時刻比較部とを備えている。
【0058】
ROM13は、CPU11が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM14は、CPU11がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用する一時記憶用メモリである。
不揮発性RAM15は、後述する操作表示部(図5参照)等からのモード指示の内容を示すデータなどを記憶するメモリであり、画像形成装置の電源がオフになってもデータを記憶保持することができる。
【0059】
入出力ポート16は、画像形成装置内のモータ,ソレノイド,クラッチ等の出力負荷やセンサ・スイッチ類を接続している。
シリアル通信制御ユニット17aは、操作表示部との信号のやりとりを行っている。
シリアル通信制御ユニット17bは、図示しない原稿送り部との信号のやりとりを行っている。
シリアル通信制御ユニット17cは、図示しない転写紙(用紙)後処理部との信号のやりとりを行っている。
【0060】
パーソナルI/F18は、データ通信装置7との間の通信を司るインタフェース回路であり、CPU11のデータ通信装置7との通信処理のための負荷を軽減するために設けられている。もちろん、CPU11の処理能力が充分であれば、このパーソナルI/F18の機能をCPU11に取り込んでも差し支えない。
このパーソナルI/F18の主な機能は、以下の(1)〜(4)に示す通りである。
【0061】
(1)データ通信装置7からのポーリング,セレクティングの監視
(2)データ通信装置7への肯定応答,否定応答処理
(3)データ通信装置7との間の送受信データの正当性のチェック,パリティチェック,およびエラー発生時の再送要求処理
(4)データ通信装置7との間の送受信データのヘッダ処理
【0062】
システムバス19はアドレスバス,コントロールバス,データバスからなるバスラインであり、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,シリアル通信制御ユニット17a,17b,17c,およびパーソナルI/F18を相互に接続する。
【0063】
図4は、図3のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
このパーソナルI/F18は、CPU21,デュアルポートメモリ22,レジスタ23〜26,入力ポート27,シリアル通信制御ユニット28,ローカルバス29,およびディバイスコード設定スイッチ30によって構成されている。
CPU21は、中央処理装置,ROM,RAM,およびそれらを接続するバス等からなるワンチップのマイクロコンピュータであり、このパーソナルI/F18全体を統括的に制御する。
【0064】
デュアルポートメモリ22は、CPU21と図3のCPU11の双方から読み書き可能であり、パーソナルI/F18とPPCコントローラ31との間でのテキストデータの授受に使用されるデータメモリである。
なお、PPCコントローラ31は上述したCPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cによって構成される。
レジスタ23〜26は、上記テキストデータの授受時に制御用として使用されるが、詳細な説明は省略する。
【0065】
ディバイスコード設定スイッチ30は、画像形成装置毎に固有のディバイスコードを設定するためのものであり、データ通信装置7からのポーリング,セレクティング時のディバイスコード識別用として使用される。
シリアル通信制御ユニット28は、データ通信装置7および/または他の画像形成装置のパーソナルI/F18と接続される。
図5は、各画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。なお、この操作表示部は、各画像形成装置1〜5が複写機の場合に対応するものである。
【0066】
この操作表示部は、一般の制御部(例えば図3に示した各画像形成装置1〜5における制御部)と同様に、制御プログラムを格納したROM,その制御プログラムによって各種制御を実行するCPU,データを一時格納するRAM,電源がオフになってもデータを記憶保持する不揮発性RAM,シリアル通信制御ユニット,および入出力ポート等を備えており、図3のシリアル通信制御ユニット17aとデータ授受を行うが、その詳細は省略する。
【0067】
この操作表示部は、上述した制御部の他に、テンキー71,クリア/ストップキー72,プリントキー73,エンタキー74,割り込みキー75,予熱/モードクリアキー76,モード確認キー77,画面切り替えキー78,呼び出しキー79,登録キー80,ガイダンスキー81,表示用コントラストボリューム82,および文字表示器83を備えている。
テンキー71は、コピー(画像形成)枚数や倍率等の数値を入力するためのキーである。
【0068】
クリア/ストップキー72は、コピー枚数等の置数をクリアしたり、コピー動作をストップさせたりするためのキーである。
プリントキー73は、プリント動作(画像形成動作)を含むコピー動作を実行開始させるためのキーである。
エンタキー74は、ズーム倍率や綴じ代寸法用置数等の数値の指定を確定させるためのキーである。
割り込みキー75は、コピー中に割り込んで別の原稿をコピーする時などに使用するキーである。
【0069】
予熱/モードクリアキー76は、設定した全てのコピーモードの内容を取り消したり、予熱を設定して節電状態(省エネルギーモード)にしたりするためのキーである。
モード確認キー77は、文字表示器83に選択的に表示される各コピーモードを一覧表示で確認するためのキーである。
画面切り替えキー78は、文字表示器83の表示形態を使用者の熟練度に応じて切り替えるためのキーである。
【0070】
呼び出しキー79は、ユーザプログラムを呼び出すためのキーである。
登録キー80は、ユーザプログラムを登録するためのキーである。
ガイダンスキー81は、文字表示器83にガイダンスメッセージ等を表示するためのキーである。
表示用コントラストボリューム82は、文字表示器83のコントラストを調整するためのものである。
【0071】
文字表示器83は、液晶(LCD),蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上に多数のタッチセンサを内蔵(例えば8×8表示画素毎にある)した略透明なシート状のマトリックスタッチパネルを重ねており、電源投入(主電源のオン)によって給電されることにより、例えば図6に示すような画像形成装置の状態(「コピーできます」「コピー中です」「転写紙がありません」等),コピー枚数,各種キーを示す通常のコピーモード画面を表示することができる。
【0072】
ここで、その画面上のキー(表示部)を押下(タッチ)することにより、給紙段(用紙サイズ),自動用紙(原稿サイズと設定倍率により最適な転写紙が収納されている給紙段が自動選択される),画像濃度(コピー濃度),自動濃度(原稿の濃度に応じて画像濃度が自動選択される),変倍率(等倍,縮小,拡大,用紙指定変倍,ズーム変倍,寸法変倍),両面モード,綴じ代モード,ソートモード等のコピー動作に関わる各種のコピーモードを任意に選択することができ、押下されたキーは白黒反転表示に切り替わる。
【0073】
図1は、この第1実施形態の画像形成装置管理システムに使用されている図2のデータ通信装置7の構成例を示すブロック図である。
このデータ通信装置7は、CPU41,ROM42,RAM43,RTC(リアルタイムクロック回路)44,画像形成装置I/F45,NCU46,モデム47,および電源コントローラ48等からなる。
【0074】
CPU41は、ROM42内の制御プログラムに従って、複数台の画像形成装置1〜5との通信を制御したり、通信回線8経由で中央管理装置6に対する指令信号の送受信を制御したり、画像形成装置1〜5からの各種通報データにより、通信回線8経由で中央管理装置6に対して発呼を行ったり、通信回線8を画像形成装置1〜5側に接続するか、一般電話機(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替え制御を行うなど、このデータ通信装置7全体を統括的に制御する中央処理装置である。
【0075】
ROM42は、CPU41が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM43は、CPU41がデータ処理を行う際に使用するワークメモリや、後述する各種データを記憶するデータメモリとして使用する読み書き可能なメモリ(データ記憶手段)である。
このRAM43は、中央管理装置6および複数の画像形成装置1〜5の一方から他方への送信データや、複数の画像形成装置1〜5の中から1台を特定するそれぞれのディバイスコードおよびIDコード,データ送信時刻(年月日時分),中央管理装置(発呼先)6の電話番号,回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔などの各種パラメータを記憶する。
【0076】
RTC44は、時刻発生手段を含むデータ送信要求発生手段としての機能を有しており、現在の時刻(年月日時分)を発生する時刻発生部と、画像形成装置に関するデータを中央管理装置6へ送信するデータ送信時刻を設定する送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較して、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する時刻比較部とを備えている。
【0077】
画像形成装置I/F45は、画像形成装置1〜5との間のシリアル通信を司るインタフェース回路である。
NCU46は、データ通信装置7を通信回線8に通信可能に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。このNCU46は、CPU41およびモデム47と共に、データ送信手段としての機能を果たす。
モデム47は、送受信するデータを変復調する。
【0078】
なお、CPU41,ROM42,RAM43,RTC44を電源系統Aとし、画像形成装置I/F45,NCU46,モデム47を電源系統Bとする。
このデータ通信装置7は、ACアダプタ49により給電されている(電源の供給を受けている)。
【0079】
ACアダプタ49は、商用電源のAC100VをDC15Vに変換する。
電源コントローラ48は、主電源および給電制御手段としての機能を有し、ACアダプタ49から供給されたDC15Vをデータ通信装置7で使用する5Vに変換し、電源系統A,電源系統Bに供給する(給電する)。
ここで、データ通信装置7は、例えば省エネルギーモードと通常の動作モードとを有し、中央管理装置6と通信したり、画像形成装置1〜5と通信したり、内部処理を行う場合は通常の動作モードに、それ以外の場合は省エネルギーモードに移行することができる。
【0080】
電源系統Aと電源系統Bは給電において電気的に独立しており、電源系統Aは電源コントローラ48から常時給電され、電源系統Bは省エネルギーモードに移行した時に電源コントローラ48からの給電が停止するようになっている。
この場合、省エネルギーモードから動作モード、および動作モードから省エネルギーモードへの移行は、CPU41からの命令により、電源コントローラ48が電源系統AおよびBへの給電を制御することによって実施できる。
【0081】
図7は、NCU46の構成例を示すブロック図である。
NCU46は、保護回路51,ループ電流検出回路52,リンギング検出回路53,ライン切替回路54,およびループ形成回路55等からなる。
保護回路51は、通信回線8からのノイズから装置を保護するための回路である。
ループ電流検出回路52は、ループ形成回路55により形成される直流ループに流れる電流を検出するものであり、図示しない両方向性のフォトカプラ等からなる。
【0082】
リンギング検出回路53は、通信回線8からの呼び出し信号(リンギング)を検出するものである。
ライン切替回路54は、通信回線8を図1のモデム47側に接続するか、外付けの一般電話機(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替えを行うものである。
ループ形成回路55は、オフフックして通信回線8をつかんだ(通信回線8のラインL1,L2を直流的に閉結した)際に直流ループを形成し、通信回線8とモデム信号(音声帯域信号)の送受信を行う。
【0083】
次に、この第1実施形態の画像形成装置管理システムの概略機能について説明する。
この第1実施形態の画像形成装置管理システムには、大きく分けて以下の(1)〜(3)に示す3種類の機能がある。
(1)中央管理装置6から画像形成装置1〜5への通信制御
(2)画像形成装置1〜5から中央管理装置6又はデータ通信装置7への通信制御
(3)データ通信装置7独自の制御
【0084】
(1)の中央管理装置6から画像形成装置1〜5への通信制御には、例えば以下の(A1)〜(A3)に示すものがある。
(A1)特定の画像形成装置のトータル画像形成枚数(積算画像形成枚数),給紙段(給紙トレイ)毎の画像形成枚数,転写紙サイズ毎の画像形成枚数,ミスフィード回数,転写紙サイズ毎のミスフィード回数,転写紙搬送位置毎のミスフィード回数等のカウンタ情報(テキストデータ)の読み取りおよびリセット
(A2)画像形成装置を構成する各ユニットの制御電圧,電流,抵抗,定着温度,タイミング等の調整値(ログ情報)の設定(書き込み)および読み取り
【0085】
(A3)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5から中央管理装置6への通信制御に対する結果(テキストデータ)返送
これらの制御は、中央管理装置6からの指令信号(データの送信を要求するデータ送信要求信号又はデータの書き込みを要求するデータ書込要求信号)を受信して、データ通信装置7から画像形成装置1〜5へのセレクティングによって行う。セレクティングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5の中から1台を選択して通信する機能をさす。
【0086】
図8は、データ通信装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフローチャートである。
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、ユニークな(特定の)ディバイスコードを持っており、データ通信装置7のCPU41は、通常の動作モード(例えば図示しないスイッチの操作によって設定できる)時に、通信回線8からNCU46およびモデム47によって呼び出し信号を受信した後、中央管理装置6から通信回線8を介して指令信号を受信した場合に、セレクティング信号(SA信号)を構成する予め定められたセレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとを画像形成装置I/F45によってシリアル通信インタフェースRS−485上に送出させる。
【0087】
各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、主電源から給電されている場合、データ通信装置7からのセレクティング信号をパーソナルI/F18によって受信すると、セレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がセレクティングされたことを知る。
ここで、セレクティングされた画像形成装置のCPU11は、送出すべきデータがある場合には、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)によるビジー(Busy)応答をパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させる。
【0088】
データ通信装置7のCPU41は、このビジー応答を画像形成装置I/F45によって受けると、セレクティング動作を中断し、以下に述べるポーリング動作に移行する。
セレクティングされた画像形成装置のCPU11は、送出すべきデータがない場合には、セレクティングに対応可能か否かを判断し、対応可能ならば予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による肯定応答をパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7との通信を実行する。
【0089】
このとき、パーソナルI/F18によってデータ通信装置7からのデータ送信要求信号(テキストデータを構成する)を受信した場合は、上述したカウンタ情報やログ情報等の装置状態を示す当該画像形成装置に関するデータ(テキストデータを構成する)としてパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させる。パーソナルI/F18によってデータ通信装置7からのデータ書込要求信号を受信した場合は、その信号に付加されてるログ情報(パラメータ)等のデータを不揮発性RAM15に書き込む。
【0090】
セレクティングに対応可能でない場合は、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による否定応答をパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7との通信を終了する。
また、データ通信装置7が出力したディバイスコードに対応する画像形成装置が電源オフなどの理由で肯定応答も否定応答も出力できない場合には、データ通信装置7は予め定められた一定時間経過後にセレクティング動作を終了する。
【0091】
(2)の画像形成装置1〜5から中央管理装置6又はデータ通信装置7への通信制御には、例えば以下の(B1)〜(B5)に示すものがある。
(B1)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、画像形成動作が不可能となる異常(故障)が発生した場合、その旨を示すデータ(緊急コールデータ)を即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0092】
(B2)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、使用者(顧客)による操作表示部上のキー操作により、画像形成モードからそれとは異なる使用者が必要な要求(修理依頼やサプライ補給依頼)を入力するための使用者要求入力モードに移行して、操作表示部の文字表示器83に使用者要求入力画面を表示させ、その画面上の所定キーの押下によって使用者が必要な要求が入力された時に、その要求を示すデータ(緊急コールデータ)を即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0093】
(B3)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、積算画像形成枚数が予め設定(指定)された一定枚数(通報レベル値)に達する毎に、積算画像形成枚数または転写紙の発注等を示すデータ(緊急コールデータ)を即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7に送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0094】
(B4)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ予め設定された一定期間毎に積算画像形成枚数を示すデータをパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7のCPU41はその日(当日)の予め設定されたデータ送信時刻にそれまでに受信したデータをまとめてNCU46およびモデム47によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(非緊急通報)。この通信制御には、データ送信時刻に達する前にそれまでに受信したデータの送信回数が予め設定された回数に達した場合、そのデータ送信時刻を待たずに中央管理装置6への送信を行う制御も含まれる。なお、データ送信時刻は中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM43に記憶しておく。
【0095】
(B5)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、画像形成動作開始は可能であるが、交換部品の設定回数,設定時間への接近,センサの規格レベルへの到達など、予防保全を必要とする事象が発生した場合に、その旨を示すデータをパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7のCPU41はその日の予め設定されたデータ送信時刻にそれまでに受信したデータをまとめてNCU46およびモデム47によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(非緊急通報)。この通信制御には、データ送信時刻に達する前にそれまでに受信した情報の送信回数が予め定められた回数に達した場合、そのデータ送信時刻を待たずに中央管理装置6への送信を行う制御も含まれる。なお、データ送信時刻は中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM43に記憶しておく。
【0096】
これらの通信制御は、データ通信装置7からのポーリング時に行う。ポーリングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5を順番に指定し、その指定された画像形成装置からの通信要求(データ送信要求)の有無を確認する機能をさす。
図9は、データ通信装置7におけるポーリング動作の一例を示すフローチャートである。
【0097】
データ通信装置7のCPU41は、通常の動作モード時に、ポーリング信号(PA信号)を構成する予め定められたポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとを画像形成装置I/F45によってシリアル通信インタフェースRS−485上に送出させる。
各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、データ通信装置7からのポーリング信号をパーソナルI/F18によって受信すると、ポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がポーリングされたことを知る。
【0098】
次に、ポーリングされた画像形成装置のCPU11は、送出データ(データ通信装置7又は中央管理装置6に対するデータ送信要求)があればデータ通信装置7との通信(当該画像形成装置に関するデータの送信)を開始し、送出データがない時又は開始した通信が終了した時は予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による終了応答をパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7との通信を終了する。
データ通信装置7のCPU41は、画像形成装置I/F45によって終了応答を受信すると、次の画像形成装置へのポーリングに移行する。
【0099】
また、データ通信装置7が出力するディバイスコードに対応する画像形成装置が、電源オフなどの理由で通信を開始できなかったり、あるいは終了応答も出力できない場合、データ通信装置7のCPU41は予め設定された一定時間経過後にポーリング動作を終了する。このポーリングは、通常の動作モード時に、セレクティングが発生しない限り、接続されている各画像形成装置1〜5に対して順次繰り返される。
【0100】
(3)のデータ通信装置7独自の制御には、例えば以下の(C1)(C2)に示すものがある。
(C1)トータルカウンタ値(積算画像形成枚数)等の画像形成装置に関するデータの読み出し
(C2)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5からデータ通信装置7への通信の結果返送
【0101】
画像形成装置に関するデータ(ここではトータルカウンタ値とする)の読み出しの制御は、画像形成装置からのデータ取得要求が発生した時のセレクティングによって行う。画像形成装置からのデータ取得要求は、予め設定されたデータ取得時刻、ここでは1日1回予め設定されたデータ取得時刻(例えば0時0分)に発生するものとする。なお、データ取得要求が発生した時に、相手の画像形成装置の電源がオフになっている場合は、その後初めて電源がオンになった時のセレクティングによってトータルカウンタ値の読み出しの制御を行う。また、データ取得要求が発生した時に、省エネルギーモードになっていれば、CPU41が電源コントローラ48によって電源系統Bへ給電させ、画像形成装置I/F45を動作状態にする制御も行う。
【0102】
データ通信装置7は、接続されている画像形成装置毎にトータルカウンタ用のメモリをRAM43に2個(仮にこれらをそれぞれA,Bとする)用意してあり、CPU41が上記1日1回のセレクティングによって読み取ったトータルカウンタ値をメモリAに書き込む。したがって、メモリAは毎日(但し例えば休日のように1日中画像形成装置の電源がオン状態にならない場合はこの限りでない)前日の値が書き換えられることになる。
また、毎月1回予め設定された(予め決められた)日時(これは中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM43に記憶される)にメモリAに記憶されているトータルカウンタ値をメモリBにコピーする。
【0103】
データ通信装置7から中央管理装置6へはメモリBの内容が送られるが、その転送方法には以下の(D1)(D2)に示す2通りの方法がある。
(D1)中央管理装置6は、上記日時(メモリAの内容がメモリBにコピーされる日時)以降にデータ通信装置7のメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を読みにいく。つまり、データ通信装置7に対して発呼してそのデータ通信装置7と通信可能に接続した後、対応するデータ送信要求信号(読み取り指令)を送信してデータ通信装置7をアクセスし、そのデータ通信装置7から送信されるメモリBの内容(各画像形成装置1〜5のトータルカウンタ値)を取得する。
【0104】
(D2)データ通信装置7のCPU41は、上記日時以降の予め設定されたデータ送信時刻(年月日時分)にNCU46によって自発呼させてメモリBに記憶されたトータルカウンタ値をNCU46およびモデム47によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。但し、省エネルギーモードの場合は、後述する給電制御を行う必要がある。自発呼を行う日時(データ送信時刻)は、中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM43に記憶される。
なお、データ通信装置7は、接続されている画像形成装置毎にRAM43にメモリA,Bを組み合わせたメモリ(記憶領域)を複数組用意している。これは、例えば白黒コピー用,アプリケーションコピー用,カラーコピー用等の種々のトータルカウンタ値が考えられるためである。
【0105】
図10は、中央管理装置6とデータ通信装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
図10において、通番は1回の送信の中での通信ブロック番号であり、最初のブロックは「01」で始め、以降1ずつ増加させて「99」の次は「00」とする。
IDコードは、データ通信装置7およびそのデータ通信装置7に接続された5台の画像形成装置1〜5から1台の画像形成装置を特定する目的を持っている。
識別コードは、通信目的の種類(中央管理装置6へ送信すべきデータの種類を含む)を示すコードである処理コードに、テキストデータの発信元(発呼元),受信先(送信先)を付加したものである。処理コードは、表1のように決められている。
【0106】
【表1】
【0107】
ここで、処理コード「02」はデータの送信(読み取り)を要求するデータ送信要求信号に相当するものである。また、処理コード「04」はデータの書き込みを要求するデータ書込要求信号に相当するものである。
情報レコードは情報コード,データ部桁数,及びデータ部よりなり、表2のように決められている。
IDコードと識別コードとの間、識別コードと情報レコードとの間、情報レコードと情報レコードとの間には、それぞれセミコロン(;)によるセパレータが挿入される。
【0108】
【表2】
【0109】
図11は、データ通信装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
ディバイスコードは、前述のように各画像形成装置1〜5毎にディバイスコード設定スイッチ30(図4参照)によってそれぞれ固有に設定され、図10のIDコードとの関連は画像形成装置を初めてデータ通信装置7に接続したインストール時にその画像形成装置から読み込んでデータ通信装置7内のRAM43に記憶され、以降テキストデータの送出方向により適宜変換される。
処理コードは前述したように通信目的の種類を示すコードであり、図10の識別コードからテキストデータの発信元,受信先を削除したものである。これも、テキストデータの送出方向により、データ通信装置7によって適宜付加,削除される。
【0110】
図12は画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18とPPCコントローラ31(図4参照)との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図であり、図11に示したデータ通信装置7とパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータからヘッダ,ディバイスコード,およびパリティ部分を取り除いたものである。
【0111】
以下、この第1実施形態の画像形成装置管理システムに使用されているデータ通信装置7によるこの発明に係わる処理動作について、図13〜図16を参照して具体的に説明する。
図13は、データ通信装置7におけるこの発明に係わる処理の第1例を示すフローチャートである。
データ通信装置7は、省エネルギーモードにあるものとする。この状態では、電源コントローラ48から電源系統Aにのみ給電されている。つまり、CPU41,ROM42,RAM43,RTC44にのみ給電されている。
【0112】
RTC44内の時刻比較部は、予め設定されたデータ送信時刻(発呼時刻)に達すると、CPU41に対して中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する(割り込みを入れる)。
ここで、RTC44内の時刻比較部によるデータ送信要求発生処理の具体例を以下の(E1)〜(E2)に示す。
【0113】
(E1)時刻発生部が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
なお、RTC44に時計機能(時刻発生部)のみを備え、送信時刻設定レジスタ部(例えばRAM43にそのための領域を確保する)および時刻比較部を別個に設け、時刻比較部が、RTC44が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0114】
(E2)時刻発生部が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)にRAM43(データ記憶手段)内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
【0115】
なお、RTC44に時計機能のみを備え、送信時刻設定レジスタ部(例えばRAM43にそのための領域を確保する)および時刻比較部を別個に設け、時刻比較部が、RTC44が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)にその旨をCPU41に通知し、その通知を受けたCPU41がRAM43内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0116】
(E3)RAM43内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、そのデータに対応する送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
【0117】
なお、RTC44には時計機能のみを備え、送信時刻設定レジスタ部(例えばRAM43にそのための領域を確保する)および時刻比較部を別個に設け、CPU41が、RAM43内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、その旨をRTC44に通知し、その通知を受けた時刻比較部が、RTC44が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0118】
(E4)RAM43内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、そのデータに対応する送信時刻設定レジスタ部に中央管理装置6へのデータ送信時刻を設定し、その設定したデータ送信時刻と時刻発生部が発生する現在の時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
【0119】
なお、RTC44に時計機能のみを備え、送信時刻設定レジスタ部(例えばRAM43にそのための領域を確保する)および時刻比較部を別個に設け、CPU41が、RAM43内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、そのデータに対応する送信時刻設定レジスタ部に中央管理装置6へのデータ送信時刻を設定し、時刻比較部が、RTC44が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0120】
CPU41は、定期的に図13の処理を開始し、RTC44から中央管理装置6へのデータ送信要求を発生した場合に、電源コントローラ48に対して電源系統Bに給電する(主電源を投入する)ように指示(命令)する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)にも給電する(電源系統Bに主電源を投入する)ことにより、データ通信装置7全体への給電に切り替え、電源系統Bを構成するNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を動作状態にする。それによって、データ通信装置7は通常の動作モードとなる。
【0121】
そして、CPU41は、NCU46によって中央管理装置6へ発呼させ、画像形成装置1〜5から予め取得しておいたその画像形成装置に関するデータ(トータルカウンタ値等)をRAM43から読み出し、NCU46およびモデム47により通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。つまり、読み出した画像形成装置に関するデータをモデム47によって変調させ、NCU46によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。
【0122】
なお、近年のCPUは省エネルギーモードを持っているものが多く、これを利用してもよい。
すなわち、データ通信装置7が省エネルギーモードの時、CPU41も省エネルギーモードとなり、この時CPU41は自らの時計機能で定期的に起動し、RTC44から現在の時刻を取得し、CPU41内部に予め記憶(設定)しておいたデータ送信時刻と比較するようにしてもよい。
【0123】
このように、データ通信装置7における常時給電されている電源系統A(必要最低限の機能からなる)のCPU41が、中央管理装置6へのデータ送信要求が発生した場合に、電源コントローラ48から電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)に給電させ、給電により動作状態になったNCU46およびモデム47によって画像形成装置1〜5に関するデータを中央管理装置6へ送信させることにより、少なくとも中央管理装置6へのデータ送信(自動通報)時にはデータ通信装置7全体に給電され、省エネルギーモード時には必要最低限の機能にのみ給電されることになるため、無駄な電力消費の低減化を図ることができる。
【0124】
また、上述した(E1)〜(E4)に示したような中央管理装置6へのデータ送信要求発生処理によれば、中央管理装置6へのデータ送信要求を発生させるために常時給電を必要とする手段を、必要最小限の手段(RTC44)によって構成することができるため、電力消費を一層低く抑えることができる。
【0125】
図14は、データ通信装置7によるこの発明に係わる処理動作の第2例を示すフローチャートである。
データ通信装置7は、省エネルギーモードにあるものとする。この状態では、電源コントローラ48から電源系統Aにのみ給電されている。つまり、CPU41,ROM42,RAM43,RTC44にのみ給電されている。
RTC44内の時刻比較部は、前述と同様に、予め設定されたデータ送信時刻に達すると、CPU41に対して中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。このデータ送信要求発生処理の詳細は、前述した通りである。
【0126】
CPU41は、定期的に図14の処理を開始し、RTC44から中央管理装置6へのデータ送信要求を発生した場合に、電源コントローラ48に対して電源系統Bに給電する(主電源を投入する)ように指示する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)にも給電する(電源系統Bに主電源を投入する)ことにより、データ通信装置7全体への給電に切り替え、電源系統Bを構成するNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を動作状態にする。それによって、データ通信装置7は通常の動作モードとなる。
【0127】
そして、CPU41は、NCU46によって中央管理装置6へ発呼させ、画像形成装置1〜5から予め取得しておいた画像形成装置に関するデータをRAM43から読み出し、NCU46およびモデム47により通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。
画像形成装置に関するデータの送信動作を終了(完了)すると、電源コントローラ48に対して電源系統Bの給電を停止するように指示する。
【0128】
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統Bへの給電を停止する(電源系統Bへの主電源を遮断する)ことにより、データ通信装置7全体への給電の切り替えを停止して、再びNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を停止状態にする。それによって、データ通信装置7は再び省エネルギーモードとなる。
なお、この例でも、前述と同様に、CPU41が持つ省エネルギーモードを利用することもできる。
【0129】
このように、データ通信装置7における常時給電されている電源系統A(必要最低限の機能からなる)のCPU41が、中央管理装置6へのデータ送信要求が発生した場合に、電源コントローラ48から電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)に給電させ、給電により動作状態になったNCU46およびモデム47によって画像形成装置1〜5に関するデータを中央管理装置6へ送信させ、そのデータの送信動作完了によって電源コントローラ48から上記通信に関係する箇所への給電を停止させることにより、中央管理装置6へのデータ送信時にのみデータ通信装置7全体に給電され、中央管理装置6へのデータ送信時以外の省エネルギーモード時には必要最低限の機能にのみ給電されることになるため、更に無駄な電力消費の低減化を図ることができる。
【0130】
図15は、データ通信装置7によるこの発明に係わる処理動作の第3例を示すフローチャートである。
データ通信装置7は、省エネルギーモードにあるものとする。この状態では、電源コントローラ48から電源系統Aにのみ給電されている。つまり、CPU41,ROM42,RAM43,RTC44にのみ給電されている。
RTC44内の時刻比較部は、前述と同様に、予め設定されたデータ送信時刻に達すると、CPU41に対して中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
【0131】
CPU41は、定期的に図15の処理を開始し、RTC44から中央管理装置6へのデータ送信要求を発生した場合に、電源コントローラ48に対して電源系統Bに給電する(主電源を投入する)ように指示する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)にも給電する(電源系統Bに主電源を投入する)ことにより、データ通信装置7全体への給電に切り替え、電源系統Bを構成するNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を動作状態にする。それによって、データ通信装置7は通常の動作モードとなる。
【0132】
そして、CPU41は、NCU46によって中央管理装置6へ発呼させ、画像形成装置1〜5から予め取得しておいた画像形成装置に関するデータをRAM43から読み出し、NCU46およびモデム47によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。
画像形成装置に関するデータの送信動作を終了し、更にそれから予め設定された所定時間が経過すると、電源コントローラ48に対して電源系統Bへの給電を停止するように指示する。
【0133】
例えば、CPU41は、上記所定時間(例えば3分)を内部のタイマに設定しておき、このタイマがタイムアウトしたとき(タイマによる計測時間が所定時間に達したとき)、電源コントローラ48に対して電源系統Bへの給電を停止するように指示する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統Bへの給電を停止する(電源系統Bへの主電源を遮断する)ことにより、データ通信装置7全体への給電の切り替えを停止して、再びNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を停止状態にする。それによって、データ通信装置7は再び省エネルギーモードとなる。
【0134】
ここで、上記所定時間が経過する(内部のタイマがタイムアウトする)前は、データ通信装置7は省エネルギーモードではないので、CPU41が中央管理装置6からの指令信号をNCU46およびモデム47によって受信(着信)し、それに対してNCU46およびモデム47によって中央管理装置6へ応答させ、中央管理装置6との間で通信を行うことが可能になる。
なお、この例でも、前述と同様に、CPU41が持つ省エネルギーモードを利用することもできる。
【0135】
このように、データ通信装置7における常時給電されている電源系統A(必要最低限の機能からなる)のCPU41が、中央管理装置6へのデータ送信要求が発生した場合に、電源コントローラ48から電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)に給電させ、給電により動作状態になったNCU46およびモデム47によって画像形成装置1〜5に関するデータを中央管理装置6へ送信させ、そのデータの送信動作が完了してから所定時間経過した後、電源コントローラ48から上記通信に関係する箇所への給電を停止させることにより、次のような効果を得ることができる。
【0136】
すなわち、中央管理装置6へのデータ送信時にのみデータ通信装置7全体に給電され、中央管理装置6へのデータ送信時以外の省エネルギーモード時には必要最低限の機能にのみ給電されることになるため、前述と同様に、更に無駄な電力消費の低減化を図ることができる。
また、上記データの送信動作が完了してから上記通信に関係する箇所への給電を停止させるまでの所定時間内に、中央管理装置6との通信が可能になり、中央管理装置6から指令信号を受信してRAM43に記憶(設定)されている各種パラメータ(例えば上記所定時刻や上記所定時間を含む)の一部又は全部を変更することも可能になるため、処理効率が向上し、汎用的なシステム構築を実現することができる。
【0137】
図16は、データ通信装置7によるこの発明に係わる処理動作の第4例を示すフローチャートである。
データ通信装置7は、省エネルギーモードにあるものとする。この状態では、電源コントローラ48から電源系統Aにのみ給電されている。つまり、CPU41,ROM42,RAM43,RTC44にのみ給電されている。
RTC44内の時刻比較部は、前述と同様に、予め設定されたデータ送信時刻に達すると、CPU41に対して中央管理装置6へのデータ送信要求を発生する。
【0138】
CPU41は、定期的に図16の処理を開始し、RTC44から中央管理装置6へのデータ送信要求を発生した場合に、電源コントローラ48に対して電源系統Bに給電する(主電源を投入する)ように指示する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)にも給電する(電源系統Bに主電源を投入する)ことにより、データ通信装置7全体への給電に切り替え、電源系統Bを構成するNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を動作状態にする。それによって、データ通信装置7は通常の動作モードとなる。
【0139】
そして、CPU41は、NCU46によって中央管理装置6へ発呼させ、画像形成装置1〜5から予め取得しておいた画像形成装置に関するデータをRAM43から読み出し、NCU46およびモデム47によって中央管理装置6へ送信させる。
画像形成装置に関するデータの送信動作を終了し、更にそれから予め設定された所定時間が経過すると、電源コントローラ48に対して電源系統Bへの給電を停止するように指示する。
【0140】
例えば、CPU41は、上記所定時間(例えば3分)を内部のタイマに設定しておき、このタイマがタイムアウトしたとき(タイマによる計測時間が所定時間に達したとき)、電源コントローラ48に対して電源系統Bへの給電を停止するように指示する。
電源コントローラ48は、その指示があった場合に、電源系統Bへの給電を停止する(電源系統Bへの主電源を遮断する)ことにより、データ通信装置7全体への電源供給の切り替えを停止して、再びNCU46,モデム47,画像形成装置I/F45を停止状態にする。それによって、データ通信装置7は再び省エネルギーモードとなる。
【0141】
上記所定時間経過する(内部のタイマがタイムアウトする)前は、データ通信装置7は省エネルギーモードではないので、上記所定時間経過するまでの間、CPU41が中央管理装置6からの指令信号の受信(受け付け)を許可し、その指令信号としてパラメータを変更するためのデータ(変更用のパラメータを含む)をNCU46およびモデム47によって受信すると、それによってRAM43に記憶(設定)されている各種パラメータの一部又は全部を変更した後、電源コントローラ48に対して電源系統Bへの給電を停止するように指示する。
【0142】
ここで、RAM43に記憶されている各種パラメータの中には、中央管理装置6へ発呼する発呼時刻(データ送信時刻)を示すデータや、画像形成装置1〜5に関するデータを中央管理装置6へ通信してから省エネルギーモードへ移行するまでの所定時間を示すデータが含まれる。
なお、この例でも、前述と同様に、CPU41が持つ省エネルギーモードを利用することもできる。
【0143】
このように、データ通信装置7における常時給電されている電源系統A(必要最低限の機能からなる)のCPU41が、中央管理装置6へのデータ送信要求が発生した場合に、電源コントローラ48から電源系統B(データ送信手段としての機能を果たすNCU46,モデム47を含む通信に関係する箇所)に給電させ、給電により動作状態になったNCU46およびモデム47によって画像形成装置1〜5に関するデータを中央管理装置6へ送信させ、そのデータの送信動作が完了してから所定時間経過した後、電源コントローラ48から上記通信に関係する箇所への給電を停止させることにより、次のような効果を得ることができる。
【0144】
すなわち、中央管理装置6へのデータ送信時にのみデータ通信装置7全体に給電され、中央管理装置6へのデータ送信時以外の省エネルギーモード時には必要最低限の機能にのみ給電されることになるため、前述と同様に、更に無駄な電力消費の低減化を図ることができる。
【0145】
また、上記データの送信動作が完了してから所定時間経過するまでの間、つまり電源コントローラ48から上記通信に関係する箇所への給電を停止させる(省エネルギーモードへ移行する)までの所定時間内に、中央管理装置6からの指令信号の受付を許可することにより、その指令信号を受信してRAM43に記憶されている各種パラメータの一部又は全部を容易に変更することもできる。
したがって、処理効率が確実に向上し、汎用的なシステム構築を実現することができる。
【0146】
次に、この発明の第2実施形態について、再び図2も参照して説明する。
この第2実施形態の画像形成装置管理システムも、図2に示した第1実施形態と同様に、遠隔診断を前提とした5台の画像形成装置1〜5に接続されるデータ通信装置7と、そのデータ通信装置7と通信回線8を介して接続される中央管理装置6とを備え、中央管理装置6が、通信回線8およびデータ通信装置7を介して各画像形成装置1〜5を集中的に遠隔管理できるようにしているが、画像形成装置1〜5およびデータ通信装置7の構成および動作が第1実施形態と異なるので、その異なる部分を詳細に説明し、第1実施形態と共通する部分は簡単に説明する。
【0147】
図17は、この第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されている各画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図であり、図3と対応する部分には同一符号を付している。
各画像形成装置1〜5の制御部はそれぞれ、CPU11,RTC(リアルタイムクロック回路)12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cからなるPPCコントローラと、パーソナルI/F18と、システムバス19と、主電源(メイン電源)61,副電源(サブ電源)62と、バックアップスイッチ63とを備えている。
【0148】
CPU11は、ROM13内の制御プログラムによってこの制御部全体を統括的に制御する中央処理装置であり、給電箇所設定手段としての機能を果たす。
RTC12は、時刻発生手段を含むデータ送信要求発生手段としての機能を有しており、現在の時刻(年月日時分)を発生する時刻発生部と、当該画像形成装置に関するデータを中央管理装置6又はデータ通信装置7へ送信するデータ送信時刻を設定する送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較して、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6又はデータ通信装置7へのデータ送信要求を発生する時刻比較部とを備えている。このRTC12は、主電源61とは異なる電源である副電源62から常時給電されるようになっているため、主電源61がオフになっても現在の正しい時刻を発生することができる。
【0149】
パーソナルI/F18は、第1実施形態と同様の機能の他に、CPU11等と共にデータ送信手段,給電制御手段,起動信号送信手段としての機能も備えており、副電源62から常時給電されるため、主電源61がオフになっていても、データ通信装置7の出力を監視でき、データ通信装置7からのセレクティング信号およびポーリング信号を含む各信号およびデータを受信することができる。
【0150】
主電源61は、図示しないメインスイッチの操作により(メインスイッチがオンになった)時に、当該画像形成装置全体に給電する。また、パーソナルI/F18からの主電源制御信号としての主電源オン信号(起動信号)を受信した時に、データ送信手段として機能を果たすCPU11を含む通信に関係する箇所や中央管理装置6へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所に給電する。また、データ通信装置7へのデータ送信が終了した後や、当該画像形成装置の画像形成動作が終了してから(当該画像形成装置が未使用のまま)予め設定された所定時間(例えば1時間)が経過した後、あるいはメインスイッチがオフになった場合に、CPU11からの主電源をオフにするための信号(主電源オフ信号)によってオフになり、各箇所への給電を停止する。
【0151】
副電源62は、主電源61とは異なる小電力の電源であり、バックアップスイッチ63がオンの場合、パーソナルI/F18および主電源61にそれぞれ、その各起動回路を動作させる(パーソナルI/F18および主電源61をそれぞれオンにする)ために給電する。よって、パーソナルI/F18および主電源61はそれぞれ、バックアップスイッチ63がオフにならない(遮断されない)限り、副電源62からの給電が継続される。
【0152】
図18は、図17のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
このパーソナルI/F18は、図4と同様のハード構成であり、図4によって説明した各機能に加え、次のような機能を備えている。
すなわち、CPU21がデータ通信装置7からのセレクティング信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号を構成する)をシリアル通信制御ユニット28によって受信した場合に、主電源制御信号を用いて主電源61をオン状態にする。
なお、画像形成装置1〜5における他の各箇所の機能は第1実施形態と同様なので、説明を省略する。
【0153】
図19は、この第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されているデータ通信装置7の構成例を示すブロック図である。
このデータ通信装置7は、電池101,CPU102,不揮発性RAM103,RTC(リアルタイムクロック回路)104,発呼時刻制御部105,ROM106,シリアル通信制御ユニット107,網制御装置(以下「NCU部」という)108,モデム109,I/O制御部110,電源制御部111,および主電源112等によって構成されている。
【0154】
電池101は、主電源112とは異なる電源であり、不揮発性RAM103,RTC104,発呼時刻制御部105,NCU部108,および電源制御部111にそれぞれ常時給電する。なお、電池101として充電式のものを用いてもよい。また、電池101の代わりに、副電源,大容量コンデンサを用いてもよい。CPU102は、ROM106内の制御プログラムに従って、複数台の画像形成装置1〜5を制御したり、通信回線8経由で中央管理装置6に対する指令信号の送受信を制御したり、画像形成装置1〜5からの各種通報データにより、通信回線8経由で中央管理装置6に対して発呼を行ったりなど、このデータ通信装置7全体を統括的に制御する中央処理装置である。このCPU102が、データ書込手段および給電箇所設定手段としての機能を果たす。
【0155】
不揮発性RAM103は、CPU102がデータ処理を行う際に使用するワークメモリや後述する各種データを記憶するデータメモリとして使用する読み書き可能なメモリ(データ記憶手段)であり、電池101から常時給電されるようになっているため、主電源112がオフになってもデータを記憶保持することができる。なお、不揮発性RAM103として、電池からの給電が必要ないものを使用してもよい。
【0156】
この不揮発性RAM103は、中央管理装置6および複数台の画像形成装置1〜5の一方から他方への送信データや、複数台の画像形成装置1〜5の中から1台を特定するそれぞれのディバイスコード(識別番号)およびIDコード,データ送信時刻(年月日時分),データ取得時刻(年月日時分),中央管理装置(発呼先)6の電話番号,回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔などの送信処理情報(パラメータ)、更にはそれらの送信処理情報のジョブ番号を記憶する。
【0157】
RTC104は、時刻発生手段としての機能を備えており、現在の時刻(年月日時分)を発生する。このRTC104も、電池101から常時給電されるようになっているため、主電源112がオフになっても現在の正しい時刻を発生することができる。
【0158】
発呼時刻制御部105は、RTC104と共にデータ送信要求発生手段およびデータ取得要求発生手段としての機能を果たすものであり、画像形成装置に関するデータを中央管理装置6へ送信するデータ送信時刻を設定する送信時刻設定レジスタ部と、画像形成装置1〜5からデータを取得するデータ取得時刻を設定する取得時刻設定レジスタ部と、後述する時刻比較部とを備えている。
【0159】
この発呼時刻制御部105では、時刻比較部が、RTC104が発生する現在の時刻と送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生し、主電源オン信号(起動信号)を電源制御部111へ出力すると共に送信要求信号をCPU102へ出力する。また、RTC104が発生する現在の時刻と取得時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ取得時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ取得時刻を経過した場合)に画像形成装置1〜5からのデータ取得要求を発生し、主電源オン信号(起動信号)を電源制御部111へ出力すると共に取得要求信号をCPU102へ出力する。
【0160】
ROM106は、CPU102が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
シリアル通信制御ユニット107は、画像形成装置1〜5との信号のやりとりを行う。
NCU部108は、回線制御部115,IT検出部116,フック検出部117,およびリンガ検出部118等からなる。その各部が、CPU102およびモデム109等と共に、データ送信要求信号送信手段,データ送信手段,およびデータ受信手段(呼び出し信号を含む各種信号および各種データを受信する手段)としての機能を果たす。
【0161】
回線制御部115は、中央管理装置6に対する発呼や、通信回線8を画像形成装置1〜5側に接続するか、一般電話機(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替え制御を行う。
IT検出部116は、中央管理装置6から通信回線8を介して送られてくるIT信号(例えば*#0#の組み合わせコードからなるDTMF信号)を検出する。
フック検出部117は、フックを検出する。
【0162】
リンガ検出部118は、中央管理装置6や外部のFAX装置等の外部装置の発呼によって通信回線8から送られてくる(実際には通信回線8内の交換機から送られてくる)リンガ信号(呼び出し信号)を検出する。
モデム109は、変復調装置であり、送受信するデータを変復調する。つまり、外部装置へ通信回線8を介して送信するデータのデジタル/アナログ変換と、外部装置から通信回線8を介して受信したデータのアナログ/デジタル変換を行う。
I/O制御部110は、各部の信号の入出力を制御する。
【0163】
電源制御部111は、CPU102およびNCU部108等と共に、発呼元判別手段,データ種判別手段,給電制御手段としての機能を実現するものであり、データ通信装置7が通常の動作モードであれば主電源112をオン状態に保持するが、省エネルギーモードであれば通常は主電源112をオフ状態に保持し、データ送信要求が発生した場合、データ取得要求が発生した場合、通信回線8から呼び出し信号を受信した場合、あるいは画像形成装置1〜5のいずれかから当該データ通信装置7を起動させるための起動信号を受信した場合に、主電源112をオンにし、対応する処理が終了した後、主電源112をオフにするが、それらの制御については追って詳細に説明する。
主電源112は、電源制御部111によってオン状態になると、商用電源のAC100VをDC15V等の所定のDC電圧に変換し、データ通信装置7の各箇所に給電する。
【0164】
次に、この第2実施形態の画像形成装置管理システムの概略機能について説明する。
この第2実施形態の画像形成装置管理システムにも、前述した第1実施形態と同様に、大きく分けて以下の(1)〜(3)に示す3種類の機能がある。
(1)中央管理装置6から画像形成装置1〜5への通信制御
(2)画像形成装置1〜5から中央管理装置6又はデータ通信装置7への通信制御
(3)データ通信装置7独自の制御
【0165】
なお、中央管理装置6とデータ通信装置7との間で授受されるテキストデータ、データ通信装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータ、画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18とPPCコントローラ31(図18参照)との間で授受されるテキストデータは、図10〜図12によって説明したものと同様である。
【0166】
(1)の中央管理装置6から画像形成装置1〜5への通信制御には、前述した(A1)〜(A3)に示したものがあり、これらの制御は、中央管理装置6からの指令信号(データの送信を要求するデータ送信要求信号又はデータの書き込みを要求するデータ書込要求信号)を受信して、データ通信装置7から画像形成装置1〜5へのセレクティングによって行う。
ここで、データ通信装置7における呼び出し信号(リンガ信号)受信時の制御について、図20を参照して説明する。
図20は、データ通信装置7における呼び出し信号受信時の制御(給電制御を含む)の一例を示すフローチャートである。
【0167】
データ通信装置7では、外部装置の発呼によって通信回線8から呼び出し信号(リンガ信号)が送られてくると、それを図19のNCU部108のリンガ検出部118が検出(受信)し、その旨を示す信号を電源制御部111へ出力する。
さらに、呼び出し信号を外付けの電話機(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)が検出して回線を閉結すると、発呼元が中央管理装置6であった場合、その中央管理装置6からIT信号が送られてくるので、このIT信号をIT検出部116が検出し、その旨を示す信号を電源制御部111へ出力する。
【0168】
電源制御部111は、例えば図20に示すように、まずデータ通信装置7の主電源112がオフとなる省エネルギーモード(例えば図示しないスイッチの操作によって設定できる)であるか通常の動作モードであるかを判断し、通常の動作モードであれば図20の処理を終了し、他の通常の処理(後述する省エネルギーモード時の処理から給電制御部分を除いたもの)を行うが、省エネルギーモードであればリンガ検出部118による呼び出し信号の検出の有無をチェックし、リンガ検出部118によって通信回線8からの呼び出し信号を検出した場合に、発呼元が中央管理装置6であるか否かを判別する。
【0169】
このとき、呼び出し信号の検出に引き続いてIT信号をIT検出部116によって検出した場合には、発呼元が中央管理装置と判別し、主電源112をオンにし、データ送信手段としての機能を果たすCPU102,モデム109を含む通信に関係する箇所に給電させる。それによって、CPU102が起動する。
【0170】
CPU102は、省エネルギーモード時に、主電源112からの給電により、図示しない初期化処理を行った後、中央管理装置6からIT信号に引き続いて送られてくる指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号)を構成するテキストデータ(図10参照)をNCU部108およびモデム109によって受信した(この時受信データをアナログ/デジタル変換する)場合に、その指令信号(テキストデータ)から送信先およびデータの種類をそれぞれ判別する。
【0171】
ここで、送信先は指令信号の送信先を示すものであり、例えば「2」をデータ通信装置、「3」を画像形成装置と定義する。また、上記識別コードのフィールドには、送信元(発呼元)を示すコードも格納されるが、これはテキストデータの送信元を示すものであり、例えば「1」を中央管理装置と定義する。データの種類は、中央管理装置6へ送信すべきデータ又は送信先に書き込むデータの種類を示すものである。
【0172】
CPU102は、上記判別結果に基づいて中央管理装置6から要求された処理内容が当該データ通信装置7との通信であると認識した場合は、中央管理装置6との通信を行う。
すなわち、中央管理装置6から要求された処理内容が当該データ通信装置7内のデータの中央管理装置6への送信であると認識した場合は、不揮発性RAM103に記憶されているデータ(画像形成装置1〜5に関するデータ等)をNCU部108およびモデム109によって中央管理装置6へ送信する。このとき、上記判別結果から中央管理装置6へ送信すべきデータの種類を認識できた場合は、その種類のデータのみをNCU部108およびモデム109によって中央管理装置6へ送信する。
【0173】
中央管理装置6から要求された処理内容が当該データ通信装置7へのデータの書き込みであると認識した場合は、中央管理装置6から受信した指令信号(テキストデータ)の情報レコードのフィールドに格納されているデータ(パラメータ等)を不揮発性RAM103に書き込む。
【0174】
中央管理装置6から要求された処理内容が、画像形成装置1〜5のうち、送信先の画像形成装置に関するデータの中央管理装置6への送信である(中央管理装置6へ送信すべきデータが画像形成装置に関するデータである)と認識した場合、あるいは送信先の画像形成装置へのデータの書き込みであると認識した場合は、後述するセレクティング動作を含む通信処理を行う。このとき、セレクティング信号を構成する予め定められたセレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信制御ユニット107によってシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
【0175】
画像形成装置1〜5ではそれぞれ、パーソナルI/F18内のCPU21が、セレクティング信号を受信すると、主電源61がオフになっている場合、主電源61をオンにするなどの各種処理を行うが、それについては後述する。
データ通信装置7のCPU102は、中央管理装置6との通信が終了した後、電源制御部111に主電源オフ信号を出力して主電源112をオフにさせ、先に給電させた箇所(CPU102,モデム109を含む通信に関係する箇所)への給電を停止させる。
【0176】
一方、データ通信装置7が省エネルギーモードの場合に、リンガ検出部118による呼び出し信号の検出後、又はフック検出部117によるフック検出後、予め設定された所定時間(4〜20秒)が経過するまでの間にIT検出部116によってIT信号を検出できなかった場合は、発呼元が中央管理装置6以外の装置と判別し、主電源112をオフ状態に保持したまま図20の処理を終了する。
【0177】
図21および図22は、各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18のCPU21(図18参照)によるこの発明に係わるセレクティング時の処理(サブルーチン)の一例を示すフローチャートである。
図23は、各画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/F18とデータ通信装置7との間の通信シーケンスの一例を示す図である。
各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18はそれぞれ、前述したように副電源62からの給電によって動作するようになっており、パーソナルI/F18内のCPU21が、主電源61から入力されるオン・オフ状態信号(主電源61がオフ状態であるかオン状態であるかを示す信号)により、主電源61がオフ状態であるかオン状態であるかを判断することができる。
【0178】
パーソナルI/F18内のCPU21は、中央管理装置6の発呼による通信回線8からデータ通信装置7への呼び出し信号によってそのデータ通信装置7から送信される画像形成装置を呼び出すためのセレクティング信号を構成する予め定められたセレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき当該画像形成装置のディバイスコードとを図18のシリアル通信制御ユニット28によって受信すると、セレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がセレクティングされたことを知り、図示しないメインルーチンの呼び出しにより図21および図22の処理(サブルーチン)を開始する。
【0179】
そしてまず、ステップ1で主電源61がオン(ON)状態であるか否か(オフ状態であるか)を判断し、オン状態である場合はステップ8で前回の処理時にデータ通信装置7へ否定応答(又はビジー信号)を返送したかどうかを判断して、否定応答を返送しなかった場合には、ステップ9で後述するタイマBをリセット(タイマ値である計測時間の初期化)・スタート(時間計測開始)し、ステップ10以降の判断および処理を行う。
前回の処理時にデータ通信装置7へ否定信号を返送した場合は、その処理時にリセット・スタートしたタイマBによる計測時間を使用するため、ステップ9の処理をスキップし、ステップ10以降の判断および処理を行う。
【0180】
また、主電源61がオフ(OFF)状態である場合は、ステップ2で主電源制御信号を用いて主電源61をオン状態にしてCPU11を含むPPCコントローラ31(通信に関係する部分)へ給電させ、ステップ3でPPCコントローラ31を構成するCPU11に初期設定を指示する信号を送ってそのPPCコントローラ31の初期設定を開始させる。
ここで、PPCコントローラ31の現在の状態では、内部情報が確立されていないため、データ通信装置7との間で通信を行うことができない。
そこで、パーソナルI/F18内のCPU21は、ステップ4で初期設定中を示す信号(受信不可を示す信号でもよい)をデータ通信装置7へ返送すると共に、タイマA,Bをリセット・スタートする。
【0181】
タイマAは、当該画像形成装置とデータ通信装置7との間で通信異常が発生した場合、その旨を操作表示部の文字表示器83(図5参照)に表示してユーザ(使用者)に知らせるなどの処理(通信異常処理)を行うために使用される。
したがって、タイマAのタイムアウト時間(所定の時間)Taが予め上記通信に必要な時間よりも長めに設定され、タイマAは上記通信が開始されてリセット・スタートしてからの計測時間がタイムアウト時間Taを経過した時にタイムアウトとなる。
【0182】
タイマBは、当該画像形成装置の未使用状態が一定時間(例えば1時間)継続した場合、省エネルギーを目的に主電源61をオフにするために使用される。
したがって、上記一定時間がタイマBのタイムアウト時間Tbとして予め設定され、タイマBは画像形成装置が未使用状態になってCPU11からの指示信号によりリセット・スタートしてからの計測時間がタイムアウト時間Tbを経過した時、CPU11からの指示信号によりタイムアウトとなる。
【0183】
また、タイマBは、当該画像形成装置が画像形成動作を開始するとき、あるいは特定の動作モードに入ったときに、CPU11からの指示信号によりリセット・スタートし、画像形成装置が画像形成動作中であったり、あるいは特定の動作モードに入っている間は、タイムアウトしないように(計測時間がタイムアウト時間Tbを経過しないように)所定のタイミングでリセット・スタートを繰り返し、主電源61がオフにならないようにしている。
各タイムアウト時間Ta,Tbの関係は、Ta<Tbとなる。
【0184】
パーソナルI/F18内のCPU21は、ステップ4の処理を行った後、ステップ5でタイマAがタイムアウトとなったか(タイマAによる計測時間がタイムアウト時間Taを経過したか)否かの判断を、ステップ6でデータ通信装置7から問い合わせ信号を受けたか否かの判断を、ステップ7でPPCコントローラ31の初期設定が終了(完了)したか否かの判断をそれぞれ行う。
そして、タイマAがタイムアウトする前に、データ通信装置7から問い合わせ信号を受け、PPCコントローラ31の初期設定が終了した場合は、ステップ9へ移行する。
また、PPCコントローラ31の初期設定が終了する前に、タイマAがタイムアウトした場合は、ステップ12へ移行する。
【0185】
ここで、データ通信装置7のCPU102は、セレクティング信号の送信先の画像形成装置(該当する画像形成装置)から初期設定中を示す信号(初期設定中信号)をシリアル通信制御ユニット107によって受信すると、その画像形成装置のPPCコントローラ31が初期設定中であることを判断して、2〜3秒後に問い合わせ信号を該当する画像形成装置へ送信するが、その後再び初期設定中信号を受けると、上述と同様に判断して2〜3秒後に再び問い合わせ信号を該当する画像形成装置へ送信する(図23参照)。
【0186】
パーソナルI/F18内のCPU21は、ステップ8で前回の処理時にデータ通信装置7へ否定応答を返送していないと判断した場合、あるいはステップ7でPPCコントローラ31の初期設定が終了したと判断した場合、ステップ9でタイマBをリセット・スタートし、ステップ10でデータ通信装置7との間で通信が可能であるか否かを判断する。
例えば、ステップ1で主電源61がオン状態であると判断した場合は、データ通信装置7との間で通信を行うことができない特定の動作モードに入っている場合や異常が発生している場合、あるいは送出すべきデータが存在する場合があるが、そのような場合はデータ通信装置7との通信ができないため、データ通信装置7との通信が可能な状態であるか否かを判断する。
【0187】
そして、特定の動作モードに入っている場合や異常が発生している場合、あるいは送出すべきデータが存在する場合は、データ通信装置7との通信が不可能な状態であると判断し、ステップ11で否定応答(又はビジー応答)をデータ通信装置7へ返送し、ステップ12で主電源61をオフにするための所定の条件(主電源オフ条件)を満たすかどうかを判断する。
そして、タイマBがタイムアウト(タイマBによる計測時間がタイムアウト時間Tbを経過)していない場合は、主電源オフ条件を満たしていないと判断してそのままメインル−チンへリターンし、他のサブルーチンへ移行する。
また、タイマBがタイムアウトしていた場合、つまり画像形成装置が未使用のまま所定の時間を経過した場合は、主電源オフ条件を満たしたと判断してステップ13で主電源61をオフにしてPPCコントローラ31への給電を停止させた後、メインル−チンへリターンする。
【0188】
ここで、データ通信装置7のCPU102は、該当する(セレクティング信号の送信先の)画像形成装置からシリアル通信ユニット107によって否定応答を受信すると、その画像形成装置が通信できない状態であることを判断して、セレクティング動作を中断し、後で述べるポーリング動作等に移行する。
パーソナルI/F18内のCPU21は、データ通信装置7との通信が可能な状態である場合は、ステップ14へ進み、肯定応答をシリアル通信ユニット28によってデータ通信装置7へ返送してそのデータ通信装置7との通信を可能にすると共に、タイマA,Bをリセット・スタートして通信異常処理に備える。
【0189】
データ通信装置7のCPU102は、該当する画像形成装置からシリアル通信ユニット107によって肯定応答を受信すると、中央管理装置6から要求された処理内容を実行するための要求信号、つまり該当する画像形成装置のPPCコントローラ31内のデータ(カウンタ情報やログ情報等の画像形成装置に関するデータ)の送信を要求するデータ送信要求信号(実際にはこの信号とセレクティング信号とによってデータ送信要求信号を構成する)あるいは画像形成装置へのデータの書き込みを要求するデータ書込要求信号(実際にはこの信号とセレクティング信号とによってデータ書込要求信号を構成する)をシリアル通信ユニット107によって該当する画像形成装置へ送信する。なお、データ書込要求信号(テキストデータ)の情報レコードのフィールドには、書き込みデータ(例えば高圧ユニットの電圧設定値,トナー濃度設定値等の調整値(パラメータ))が格納されている。
【0190】
パーソナルI/F18内のCPU21は、ステップ14の処理を行った後は、ステップ15でデータ通信装置7からのデータ送信要求信号をシリアル通信ユニット28によって受信したか否かを判断し、そのデータ送信要求信号を受信した場合はステップ19へ進み、そのデータ送信要求信号に対する応答データである当該画像形成装置のPPCコントローラ31内のデータ(テキストデータ)を取得し、それをシリアル通信ユニット28によってデータ通信装置7へ返送すると共に、タイマA,Bをリセット・スタートさせた後、ステップ15に戻って上述と同様の判断を行う。
【0191】
なお、指令信号(データ送信要求信号あるいはデータ書込要求信号)を受信した場合に、PPCコントローラ31内のデータのうちの中央管理装置6へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所あるいはデータを書き込む(書き換える)ために給電が必要な箇所へ主電源61から給電させる制御も行う。そのため、予め又は指令信号の受信時に給電が必要な箇所を設定する必要があるが、それについては追って詳細に説明する。
データ通信装置7のCPU102は、該当する画像形成装置へのデータ送信要求信号の送信に対して、その画像形成装置からそのPPCコントローラ31内のデータをシリアル通信ユニット107によって受信すると、そのデータをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信する。
【0192】
パーソナルI/F18内のCPU21は、データ送信要求信号を受信していない場合は、ステップ16でデータ通信装置7からデータ書込要求信号をシリアル通信ユニット28によって受信したか否かを判断し、そのデータ書込要求信号を受信した場合はステップ20へ進み、そのデータ書込要求信号(テキストデータ)の情報レコードのフィールドに格納されている書き込みデータのPPCコントローラ31への書き込み(設定)をCPU11に行わせ、その書き込み後のデータである設定済みデータ(書き込みデータの書き込みが行われた後、その書き込まれたデータに対する所定の測定処理によって得られた値)をシリアル通信ユニット28によってデータ通信装置7へ返送すると共に、タイマA,Bをリセット・スタートさせた後、ステップ15に戻って上述と同様の判断を行う。
【0193】
ここで、データ通信装置7のCPU102は、該当する画像形成装置へ送信した書き込みデータと、該当する画像形成装置から返送されてくる設定済みデータとを比較することにより、送信した書き込みデータが正しく書き込まれたかどうかを判断することができる。また、必要なデータ送信要求信号あるいはデータ書込要求信号の送信が終了すると、終了信号を該当する画像形成装置へ送信する。
【0194】
パーソナルI/F18内のCPU21は、データ通信装置7からデータ書込要求信号を受信しなかった場合は、ステップ17でデータ通信装置7からの終了信号をシリアル通信ユニット28によって受信した(データ通信装置7との通信が終了した)か否かの判断を、ステップ18でタイマAがタイムアウトした(タイマAによる計測時間がタイムアウト時間Taを経過した)か否かの判断をそれぞれ行う。
そして、タイマAがタイムアウトする前であれば、データ通信装置7から終了信号を受信するまで、ステップ15又は16の判断あるいはステップ19又は20の処理を行い、タイマAがタイムアウトする前にデータ通信装置7から終了信号を受けた場合は、ステップ12へ移行する。
【0195】
データ通信装置7から終了信号を受信する前に、タイマAがタイムアウトした場合も、ステップ12へ移行する。
ステップ12では、前述と同様に主電源オフ条件を満たすかどうかを判断するが、ステップ5,17,又は18から移行してきた場合、現時点ではまだタイマBはタイムアウトしていないため、そのままメインルーチンへリターンし、他のサブルーチンへ移行する。
【0196】
ここで、他のあるサブルーチンに移行した場合、主電源61がオンになっている場合は、メインスイッチがオフになった時、あるいはタイマBがタイムアウトした時(画像形成装置が未使用のまま所定の時間を経過した場合)などに、主電源オフ条件を満たしたと判断して主電源61をオフにしてPPCコントローラ31を含む全ての箇所への給電を停止させる。
また、タイマAがタイムアウトしていた場合に、画像形成装置とデータ通信装置7との間で通信異常が発生したと判断し、その旨を操作表示部の文字表示器83に表示してユーザに知らせるなどの処理(通信異常処理)を行う。
【0197】
このように、第2実施形態の画像形成装置管理システムで使用されるデータ通信装置7では、それぞれ電池101から常時給電される不揮発性RAM103,RTC104,発呼時刻制御部105,NCU部108,および電源制御部111を設け、省エネルギーモードの場合、外部装置からの発呼によって通信回線8から送られてくる呼び出し信号をNCU部108内のリンガ検出部118が検出(受信)した場合に、その呼び出し信号の検出に続いてIT検出部116がIT信号を検出したかどうかにより、電源制御部111が発呼元が中央管理装置か否かを判別し、中央管理装置であれば当該データ通信装置7の主電源112をオンにしてCPU102を含む通信に関係する箇所へ給電させ、それによってCPU102がIT信号に引き続いて送られてくる指令信号(テキストデータ)をNCU部108およびモデム109によって受信することにより中央管理装置6との間で通信を行い(例えば不揮発性RAM103に記憶されている画像形成装置1〜5に関するデータをNCU部108およびモデム109によって中央管理装置6へ送信させ)、その通信が終了した後、電源制御部111によって主電源112をオフにさせるので、データ通信装置7における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのデータ通信装置7と中央管理装置6との通信をいつでも実行することができる。
【0198】
ここで、データ通信装置7が、呼び出し信号(リンガ信号)のみで主電源112をオンにすると、電話がかかってきたり、FAX通信を行う度にそれらに関係ない主電源112をオンにして無駄な電力を消費してしまう。しかし、呼び出し信号(リンガ信号)とIT信号とを併せて検出することにより、中央管理装置6からの信号によってのみ主電源112をオンにすることができるため、電力の使用効率が改善される。
【0199】
また、データ通信装置7のCPU102が、呼び出し信号およびIT信号に引き続いて受信する指令信号(テキストデータの識別コード)から中央管理装置6より要求された処理内容がいずれかの画像形成装置に関するデータの中央管理装置6への送信である(中央管理装置6へ送信すべきデータが画像形成装置に関するデータである)か否かを判別し、いずれかの画像形成装置に関するデータの中央管理装置6への送信である場合は、セレクティング信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号を構成する)をシリアル通信制御ユニット107によっていずれかの画像形成装置へ送信させることにより、その画像形成装置のパーソナルI/F18内のCPU21が、主電源61がオフになっていればその主電源61をオンにしてPPCコントローラ31(通信に関係する箇所)へ給電させるので、画像形成装置1〜5における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、その画像形成装置1〜5とデータ通信装置7又は中央管理装置6との通信をいつでも実行することができる。
【0200】
さらに、データ通信装置7の電源制御部111が、発呼元が中央管理装置6以外の装置と判別した場合には、電話機による通話又はFAX装置による通信が行われるために、当該データ通信装置7の主電源112をオフ状態に保持するので、電力の無駄な消費を回避することができる。
【0201】
(2)の画像形成装置1〜5から中央管理装置6又はデータ通信装置7への通信制御には、例えば以下の(F1)〜(F5)に示すものがある。
(F1)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、画像形成動作が不可能となる異常が発生した場合、その旨を示すデータを即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0202】
(F2)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、顧客による操作表示部上のキー操作により、画像形成モードからそれとは異なる使用者が必要な要求(修理依頼やサプライ補給依頼)を入力するための使用者要求入力モードに移行して、操作表示部の文字表示器83に使用者要求入力画面を表示させ、その画面上の所定キーの押下によって使用者が必要な要求が入力された時に、その要求を示すデータを即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0203】
(F3)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、積算画像形成枚数が予め設定(指定)された一定枚数(通報レベル値)に達する毎に、積算画像形成枚数または転写紙の発注等を示すデータ(緊急コールデータ)を即時にパーソナルI/F18によってデータ通信装置7に送信させ、そのデータ通信装置7によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(緊急通報)。
【0204】
(F4)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ予め設定された一定期間毎に積算画像形成枚数を示すデータをパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7のCPU102はその日(当日)の予め設定されたデータ送信時刻にそれまでに受信したデータをまとめてモデム109およびNCU部108によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(非緊急通報)。この通信制御には、データ送信時刻に達する前にそれまでに受信したデータの送信回数が予め設定された回数に達した場合、そのデータ送信時刻を待たずに中央管理装置6への送信を行う制御も含まれる。なお、データ送信時刻は中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内の不揮発性RAM103に記憶しておく。
【0205】
(F5)各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、画像形成動作開始は可能であるが、交換部品の設定回数,設定時間への接近,センサの規格レベルへの到達など、予防保全を必要とする事象が発生した場合に、その旨を示すデータをパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7のCPU102はその日の予め設定されたデータ送信時刻にそれまでに受信したデータをまとめてモデム109およびNCU部108によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる(非緊急通報)。この通信制御には、データ送信時刻に達する前にそれまでに受信した情報の送信回数が予め定められた回数に達した場合、そのデータ送信時刻を待たずに中央管理装置6への送信を行う制御も含まれる。なお、データ送信時刻は中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内の不揮発性RAM103に記憶しておく。
【0206】
これらの通信制御は、データ通信装置7からのポーリング時に行う。
そこで、第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されているデータ通信装置7および画像形成装置1〜5におけるポーリング時の処理動作について、再び図9を参照して具体的に説明する。
【0207】
データ通信装置7のCPU102は、通常の動作モードの場合、ポーリング信号を構成する予め定められたポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信制御ユニット107によってシリアル通信インタフェースRS−485上に送出させる。
各画像形成装置1〜5のCPU102はそれぞれ、データ通信装置7からのポーリング信号をパーソナルI/F18によって受信すると、ポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がポーリングされたことを知る。
【0208】
次に、ポーリングされた画像形成装置のCPU11は、送出データ(データ通信装置7又は中央管理装置6に対するデータ送信要求)があればデータ通信装置7との通信(当該画像形成装置に関するデータの送信)を開始し、送出データがない時又は開始した通信が終了した時は予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による終了応答をパーソナルI/F18によってデータ通信装置7へ送信させ、そのデータ通信装置7との通信を終了する。
データ通信装置7のCPU102は、シりアル通信制御ユニット107によって終了応答を受信すると、次の画像形成装置へのポーリングに移行する。
【0209】
また、データ通信装置7が出力するディバイスコードに対応する画像形成装置が終了応答を出力できない場合、データ通信装置7のCPU102は予め定められた一定時間経過後にポーリング動作を終了する。このポーリングは、通常の動作モード時に、セレクティングが発生しない限り、接続されている画像形成装置1〜5に対して順次繰り返される。
【0210】
なお、各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18内のCPU21はそれぞれ、データ通信装置7から当該画像形成装置を呼び出すポーリング信号(データ送信要求信号を構成する)を受信した場合(但し受信したポーリング信号を構成するディバイスコードと自己のディバイスコードとが一致することが条件)に、前述と同様に主電源61をオンにしてPPCコントローラ31へ給電させ、データ通信装置7との通信が終了した後、主電源61を自動的にオフにしてPPCコントローラ31への給電を停止させることもできる。
【0211】
このとき、主電源61のオフを、主電源オフ条件(電源20をオフにするための所定の条件)を満たしている場合(例えばデータ通信装置7との通信が終了した後、所定の時間が経過した時あるいは画像形成装置が未使用のまま所定の時間が経過した時に、主電源オフ条件を満たしたと判断する)に自動的に行うことができる。
また、主電源61がオンになってからPPCコントローラ31の初期設定が終了するまでの間、データ通信装置7からの信号(問い合わせ信号)に対して初期設定中を示す信号(受信不可を示す信号でもよい)をデータ通信装置7へ返送することもできる。
このようなポーリング時の処理によれば、画像形成装置1〜5における無駄な電力消費をより低減させることができる。
【0212】
(3)のデータ通信装置7独自の制御には、例えば以下の(G1)(G2)に示すものがある。
(G1)トータルカウンタ値等の画像形成装置に関するデータの読み出し
(G2)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5からデータ通信装置7への通信の結果返送
画像形成装置に関するデータ(ここではトータルカウンタ値とする)の読み出しの制御は、画像形成装置からのデータ取得要求が発生した場合のセレクティングによって行う。画像形成装置からのデータ取得要求は、予め設定されたデータ取得時刻、ここでは1日1回予め設定されたデータ取得時刻(例えば0時0分)に発生するものとする。
【0213】
データ通信装置7は、接続されている画像形成装置毎にトータルカウンタ用のメモリを2個(仮にこれらをそれぞれA,Bとする)用意してあり、CPU102が上記1日1回のセレクティングによって読み取ったトータルカウンタ値をメモリAに書き込む。
すなわち、発呼時刻制御部105が1日1回予め設定されたデータ取得時刻に画像形成装置からのデータ取得要求を発生し、取得要求信号をCPU102に通知するため、そのCPU102が前述と同様にシリアル通信制御ユニット107によってセレクティング信号およびデータ送信要求信号を順次送信し、その信号の送信に対していずれかの画像形成装置からトータルカウンタ値(テキストデータ)を受信した場合に、それをメモリAに書き込む。したがって、メモリAは毎日前日の値が書き換えられることになる。但し、省エネルギーモードの場合は、電源制御部111によって後述する給電制御を行う必要がある。
【0214】
また、毎月1回予め設定された日時(これは中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内の不揮発性RAM103に記憶される)にメモリAに記憶されているトータルカウンタ値をメモリBにコピーする。
データ通信装置7から中央管理装置6へはメモリBの内容が送られるが、その転送方法には以下の(H1)(H2)に示す2通りの方法がある。
【0215】
(H1)中央管理装置6は、上記日時(メモリAの内容がメモリBにコピーされる日時)以降にデータ通信装置7のメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を読みに行く。つまり、データ通信装置7に対して発呼してそのデータ通信装置7と通信可能に接続した後、対応するデータ送信要求信号を送信してデータ通信装置7をアクセスし、そのデータ通信装置7から送信されるメモリBの内容(各画像形成装置1〜5のトータルカウンタ値)を取得する。
【0216】
(H2)データ通信装置7のCPU102は、上記日時以降の予め設定されたデータ送信時刻(年月日時分)に自発呼してメモリBに記憶されたトータルカウンタ値をモデム109およびNCU部108によって通信回線8を介して中央管理装置6へ送信させる。但し、省エネルギーモードの場合は、後述する給電制御を行う必要がある。自発呼を行う発呼日時(データ送信時刻)は、中央管理装置6により設定され、データ通信装置7内の不揮発性RAM103に記憶される。
なお、データ通信装置7は、接続されている画像形成装置毎に不揮発性RAM103にメモリA,Bを組み合わせたメモリを複数組用意している。これは、例えば白黒コピー用,アプリケーションコピー用,カラーコピー用等の種々のトータルカウンタ値が考えられるためである。
【0217】
ここで、データ通信装置7における省エネルギーモード時のデータ取得処理について、図24を参照して説明する。
図24は、データ通信装置7における省エネルギーモード時のデータ取得処理の一例を示すフローチャートである。
データ通信装置7のCPU102は、データ通信装置7が設置された後の最初の主電源112オン(給電)時に、不揮発性RAM103に記憶されている画像形成装置からのデータ取得時刻(年月日時分)Taを読み出し、それを発呼時刻制御部105に設定する。
【0218】
データ通信装置7の発呼時刻制御部105は、データ通信装置7が省エネルギーモードの場合、RTC104が発生する現在の時刻Tと予め設定された画像形成装置からのデータ取得時刻(1日1回予め設定されたデータ取得時刻)Taとを比較し、T≧Taの関係になった場合(両時刻が一致した場合又は現在の時刻Tがデータ取得時刻Taを経過した場合)に画像形成装置からのデータ取得要求を発生するため、主電源オン信号を電源制御部111へ出力した後、取得要求信号をCPU102へ出力する。
【0219】
電源制御部111は、取得要求信号が入力されると、主電源112をオンにしてCPU102およびシリアル通信制御ユニット107(これらによってデータ送信要求信号送信手段およびデータ書き込み手段としての機能を果たす)を含む通信に関係する箇所へ給電させる。
CPU102は、主電源112から給電された後、発呼時刻制御部105から取得要求信号が入力されると、セレクティング動作を実行する。そして、このセレクティング動作により、シリアル通信制御ユニット107によってセレクティング信号およびデータ送信要求信号(テキストデータ)を順次送信し、その信号の送信に対していずれかの画像形成装置からトータルカウンタ値を受信した場合に、それを不揮発性RAM103のメモリAに書き込み、その書き込みが終了した後、主電源オフ信号を電源制御部111に出力して主電源112をオフにさせ、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
【0220】
このように、第2実施形態の画像形成装置管理システムで使用されるデータ通信装置7では、それぞれ電池101によって常時給電される不揮発性RAM103,RTC104,発呼時刻制御部105,NCU部108,および電源制御部111を設け、省エネルギーモードの場合、発呼時刻制御部105が、RTC104から発生された現在の時刻と予め設定されたデータ取得時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ取得時刻を経過した場合)に画像形成装置からのデータ取得要求を発生することにより、電源制御部111によって主電源112をオンにしてCPU102を含む通信に関係する箇所へ給電させ、その通信に関係する箇所によって画像形成装置からデータを取得した後、電源制御部111によって主電源112をオフにして通信に関係する箇所への給電を停止させるので、データ通信装置7における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、データ通信装置7による画像形成装置からデータの取得をいつでも実行することができる。
【0221】
次に、データ通信装置7における省エネルギーモード時のデータ送信処理について、図14のフローチャートを参照して具体的に説明する。
データ通信装置7のCPU102は、データ通信装置7が設置された後の最初の主電源112オン(給電)時に、不揮発性RAM103に記憶されているデータ送信時刻(年月日時分)Tcを読み出し、それを発呼時刻制御部105に設定する。
【0222】
データ通信装置7の発呼時刻制御部105は、省エネルギーモードの場合、RTC104が発生する現在の時刻Tと予め設定されたデータ送信時刻Tcとを比較し、T≧Tcの関係になった場合(両時刻が一致した場合又は現在の時刻Tがデータ送信時刻Tcを経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するため、主電源オン信号を電源制御部111へ出力した後、送信要求信号をCPU102へ出力する。
電源制御部111は、送信要求信号が入力されると、主電源112をオンにして(主電源を投入して)CPU102およびモデム109を含む通信に関係する箇所(実際にはデータ通信装置7全体)へ給電させる。
【0223】
CPU102は、主電源112から給電された後、発呼時刻制御部105から送信要求信号が入力されると、NCU部108によって中央管理装置6へ発呼させ、不揮発性RAM103に記憶されている画像形成装置1〜5に関するデータを読み出し、それをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信させ、その送信が終了した後、主電源オフ信号を電源制御部111に出力して主電源112をオフにさせ(主電源を遮断させ)、CPU102およびモデム109を含む通信に関係する箇所への給電を停止させる。
なお、RTC104が発生する現在の時刻Tと予め設定されたデータ送信時刻Tcとを比較し、T≧Tcの関係になった場合に不揮発性RAM103内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0224】
あるいは、不揮発性RAM103内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、そのデータに対して予め設定されているデータ送信時刻TcとRTC104が発生する現在の時刻Tとを比較し、T≧Tcの関係になった場合に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
あるいはまた、不揮発性RAM103内の画像形成装置に関するデータの有無を判断し、そのデータがあると判断した場合に、そのデータに対して中央管理装置6へのデータ送信時刻Tcを設定し、その設定したデータ送信時刻TcとRTC104が発生する現在の時刻Tとを比較し、T≧Tcの関係になった場合に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0225】
また、不揮発性RAM103に記憶されている画像形成装置1〜5に関する各種のデータに対してそれぞれデータ送信時刻が設定されている場合、例えばトータルカウンタ値に対して設定されているデータ送信時刻Tcと現在の時刻Tとの関係がT≧Tcとなり、中央管理装置6へのデータ送信要求が発生すると、CPU102が、トータルカウンタ値を読み出し、それをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信させるが、その後すぐに電源制御部111によって主電源112をオフにさせず、同じ送信先である中央管理装置6へ送信すべき他のデータの有無をチェックし、同じデータ送信時刻に送信する他のデータがある場合は引き続いてそのデータもモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信することもできる。
【0226】
ただし、次の送信を行うまでに空き時間がある場合(例えば5分後とか10分後に送信するような場合)は、次のデータ送信時刻を発呼時刻制御部105に設定してから電源制御部111に電源オフ信号を出力して主電源112をオフにさせる。
さらに、中央管理装置6への送信が成功した場合、送信結果を送信ログとして不揮発性RAM103に記憶してから、その送信に関連する情報をクリアするようにするとよい。
【0227】
さらにまた、中央管理装置6に対して発呼した時、相手側がビジーで送信できなかった場合は、通信エラーとなってデータを送信できないため、再発呼してデータを送信することになるが、その場合は再発呼時間(再発呼間隔)が経過してから再度発呼する処理を行うとよい。この場合も同様に、次のデータ送信時刻を発呼時刻制御部105に設定し、そのデータ送信時刻に発呼すればよい。
【0228】
このように、第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されるデータ通信装置7では、それぞれ電池101によって常時給電される不揮発性RAM103,RTC104,発呼時刻制御部105,NCU部108,および電源制御部111を設け、省エネルギーモードの場合、発呼時刻制御部105が、RTC104から発生された現在の時刻と予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生することにより、電源制御部111によって主電源112をオンにしてCPU102を含む通信に関係する箇所へ給電させ、その通信に関係する箇所による中央管理装置6へのデータ送信が終了した後、電源制御部111によって主電源112をオフにするので、データ通信装置7における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのデータ通信装置7から中央管理装置6へのデータ送信をいつでも実行することができる。
【0229】
次に、各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18内のCPU21による指令信号受信時の給電制御および給電箇所設定処理について、図25〜図32を参照して詳細に説明する。
図25は、各画像形成装置1〜5における各ユニットおよび給電回路の構成例を示すブロック図である。
パーソナルI/F18内のCPU21は、データ通信装置7から指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号)を受信した場合に、中央管理装置6へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所あるいはデータを書き込む(書き換える)ために給電が必要な箇所へ主電源61から給電させるが、その給電制御を行うためには給電が必要な箇所を設定する必要がある。
【0230】
給電が必要な箇所を設定するための制御としては、以下の(I1)(I2)に示す制御がある。
(I1)各画像形成装置1〜5のCPU11が、操作表示部からそのキー操作に応じて出力された操作信号に応じて給電が必要な箇所を設定する。
(I2)データ通信装置7又は中央管理装置6側から送られてくる指令信号(テキストデータ)に付加されているデータの種類(この例では中央管理装置6へ送信すべきデータの種類)に応じて給電が必要な箇所を設定する。
【0231】
まず、(I1)の給電が必要な箇所を設定するための制御について、より具体的に説明する。
各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、通常の動作モード時に、操作表示部上のキー操作によってSPモード(サービスが使用するモード)を設定し、更に所定のキー操作によって図5に示した操作表示部の文字表示器83に図26に示すような電源投入モード設定画面を表示させることができる。
この電源投入モード設定画面上の各ユニットにそれぞれ対応するON/OFFキーが押下(タッチ)される度に、そのキーのON/OFF表示を切り替える。そして、ON表示となったキーに対応するユニットを給電が必要な箇所として設定し、OFF表示となったキーに対応するユニットを給電が不要な箇所として設定する。
【0232】
したがって、各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18内のCPU21はそれぞれ、データ通信装置7から指令信号を受信した場合に、主電源61をオンにしてCPU11を含むPPCコントローラ31(通信に関係する部分)へ給電させると共に、給電が必要な箇所として予め設定されたユニットにも給電させるが、それ以外のユニットへの給電は停止させたままとする。
その給電制御について、図25を参照してもう少し詳しく説明する。
図25において、151〜154はリレーであり、PPCコントローラ31に内蔵又は外付けされている。
【0233】
リレー151は、図18のCPU21からの駆動信号により作動状態(オン状態)になった時に、接点151aを閉じて主電源61から操作表示部161へ給電(通電)させる。
リレー152は、CPU21からの駆動信号により作動状態になった時に、接点152aを閉じて主電源61から定着部162へ給電させる。
リレー153は、CPU21からの駆動信号により作動状態になった時に、接点153aを閉じて主電源61からADF(原稿送り部)163へ給電させる。
リレー154は、CPU21からの駆動信号により作動状態になった時に、接点154aを閉じて主電源61からソータ(転写紙後処理部)164へ給電させる。
【0234】
各画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18内のCPU21はそれぞれ、データ通信装置7から指令信号を受信した場合に、省エネルギーモードのため主電源61がオフになっている場合、その主電源61をオンにしてCPU11を含むPPCコントローラ31へ給電させる。このとき、給電が必要な箇所として予め設定されたユニットにも給電させるため、対応するリレーを作動させてその接点を閉じさせ、主電源61からそのユニットへ給電させる。
例えば、定着部162のみが予め給電が必要な箇所として設定されていた場合は、リレー152を作動させてその接点152aを閉じさせ、主電源61から定着部162へ給電させる。
【0235】
このように、給電が必要な箇所(ユニット)を予め設定しておくことができるため、不要な箇所に給電することなく、有効にデータ通信を行うことができる。
なお、給電が必要な箇所を中央管理装置6からの指示信号によってリモートで設定することもできる。
また、画像形成装置1〜5ではそれぞれ、メインスイッチがオンになった場合は、全てのリレー151〜154を作動させてそれらの接点152a〜154aを閉じさせ、主電源61から全てのユニットへ給電させる。
【0236】
次に、(I2)の給電が必要な箇所を設定するための制御について、より具体的に説明する。
ここでは、主電源61から定着部162にのみ給電させるための制御について説明する。
図27は、各画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/F18とデータ通信装置7との間の通信シーケンスの他の例を示す図である。
【0237】
図27において、ACKは肯定信号、EOTは否定信号である。定着温度設定値要求信号(テキストデータ)は、データ送信要求信号に相当するものであり、電源制御情報(給電の要否を示す情報)が含まれている。
定着温度設定値要求信号は、例えば図28に示すように構成されている。また、定着温度設定値要求信号中の電源制御情報は、例えば図29に示すような内容となっており、各ユニット別に給電の要否を示している。定着温度設定値要求信号中の実際の定着温度設定値要求を示す情報は、例えば図30に示すような内容となっている。
【0238】
各画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/F18は、定着温度設定値要求信号を受信した場合に、省エネルギーモードのため主電源61がオフになっている場合、その主電源61をオンにしてCPU11を含むPPCコントローラ31へ給電させる。
また、定着温度設定値要求信号に含まれている電源投入情報を取り出して解析し、電源投入情報中のビット(“0”,“1”)に応じて主電源61を制御する。例えば、定着部のビットが“1”になっていれば、定着部162が給電が必要な箇所として設定されていると認識し、リレー152を作動させてその接点152aを閉じさせ、主電源61から定着部162へ給電させる。
それによって、PPCコントローラ31のCPU11が、定着部162から定着温度の設定値を取得することができる。
【0239】
なお、第2実施形態では、各画像形成装置1〜5のCPU11はそれぞれ、定着部162から取得した定着温度の設定値をデータ通信装置7へ送信した後、主電源61をオフにしてPPCコントローラ31を含む通信に関係する全ての箇所への給電を停止させるが、次のようにすることもできる。
すなわち、定着部162から取得した定着温度の設定値をデータ通信装置7へ送信した後、データ通信装置7から図31に示すような指令信号を受信した場合に、リレー152を作動を停止させてその接点152aを開かせ、主電源61から定着部162への給電を停止させることもできる。
【0240】
ところで、各画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/F18が、中央管理装置6からデータ通信装置7を介してデータ書込要求信号の1つである特定エリア情報変更要求信号(例えば感光体ドラムに流れる電流値の変更を要求する信号)を受信した場合、通常の動作モードであれば、当該画像形成装置が印刷(画像形成)処理の途中であるかもしれない。この状態で、例えば図32に示すように、感光体ドラムに流れる電流値(ドラム電流値)を変更してしまうと、1枚の転写紙内で画像濃度が変化してしまい、使用できなくなることがある。
また、画像形成装置のCPU11の処理能力に余裕がない場合は、データ通信装置7との通信処理と画像形成処理が同時にできないこともある。
【0241】
そこで、第2実施形態では、各画像形成装置1〜5のCPU11は、上述した給電制御に加え、以下の(J1)〜(J4)に示すような制御も行うようにしている。
(J1)画像形成処理の途中で画像形成に関係する情報(ドラム電流,定着温度,ランプ電圧,レーザダイオードの条件などを変更する場合は、その変更を転写紙に対する画像形成処理が終了してから行う。そうすれば、同じ用紙の途中で画像が変化することがなくなる。
【0242】
(J2)画像形成装置側のCPU11の処理能力が少なく、画像形成処理等の内部処理と通信処理を同時に実行することが困難な場合は、画像形成装置が内部処理に入ると同時にパーソナルI/F18に対して画像処理装置は「BUSY」である旨を通知することにより、パーソナルI/F18はREADYになるまではデータ通信装置7又は中央管理装置6からの指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込信号)を画像形成装置に渡さないようにする。そして、内部処理が終了すると、PIに対してREADY信号を送ることにより、データ通信装置7又は中央管理装置6との間の通信ができる状態に戻すことができる。
【0243】
(J3)画像形成装置側のCPU11の処理能力が少ない場合は、画像形成装置が画像形成処理等の内部処理に入る際にパーソナルI/F18に対して画像処理装置は「BUSY」である旨を通知することにより、パーソナルI/F18は「READY」になるまではデータ通信装置7又は中央管理装置6からの指令信号を画像形成装置に渡さないようにする。そして、内部処理が終了すると、パーソナルI/F18に対してREADY信号を送ることにより、データ通信装置7又は中央管理装置6との間の通信ができるようになる。このとき、「BUSY」を示す信号を中央管理装置6へ返送することにより、その中央管理装置6は画像形成装置が稼働中か否かを判断することができる。
【0244】
(J4)データ通信装置7又は中央管理装置6から緊急処理を行っている場合は、画像形成装置の動作を一時的に禁止状態にし、通信処理を優先させるようにする。例えば、プリントキー74(スタートボタン)のオンによって送られてくる操作信号を認識した時に、データ通信装置7又は中央管理装置6と通信中の場合、プリントキー73のオンによって送られてくる操作信号を無視することによって、画像形成装置の動作を一時的に禁止状態にし、通信処理を優先させることができる。
【0245】
ところで、データ通信装置7が省エネルギーモードで、その主電源112がオフになっていると、データ通信装置7から画像形成装置1〜5へポーリング信号が送信されないため、画像形成装置1〜5内のデータを直ちにデータ通信装置7を介して中央管理装置6へ送信することができない。
そこで、例えばデータを送信したい画像形成装置のメインスイッチによってその主電源61がオンになった場合に、それに連動してデータ通信装置7の主電源112もオンになるようにすることが考えられるが、それを実現するためには、例えば図33又は図34に示すように、各画像形成装置1〜5(画像形成装置3〜5は図示を省略している)とデータ通信装置7とを接続する。
【0246】
図33は、各画像形成装置1,2とデータ通信装置7との接続例を示す図である。なお、図示の都合上、画像形成装置3〜5の図示を省略しているが、それらも画像形成装置1,2と同様にデータ通信装置7と接続されている。
図33を見て分かるように、各画像形成装置1〜5からはダイオード201を経由して電源電圧+5Vが出力されるようになっており、その出力線を含む4芯のケーブルで各画像形成装置1〜5とデータ通信装置7とを接続している。
ここで、ダイオード201が存在する理由は、複数台の画像形成装置1〜5をデータ通信装置7に共通に接続したとき、ある画像形成装置の主電源61の出力電圧(電源電圧)である+5Vが、それより低い他の画像形成装置あるいは主電源61がオフになっている他の画像形成装置に回り込まないようにするためである。
【0247】
各画像形成装置1〜5ではそれぞれ、メインスイッチがオンになると、主電源61がオンになり、その主電源61から当該画像形成装置全体に給電される。
それによって、データ通信装置7では、主電源61がオンになった画像形成装置から電源電圧+5Vが入力されるため、電源制御部111が、その電源電圧+5Vを検知し、いずれかの画像形成装置の主電源61がオンになったことを認識して、データ通信装置7の主電源112をオンにし(立ち上げ)、CPU102,シリアル通信制御ユニット107,モデム109を含む通信に関係する箇所に給電させる。
【0248】
そして、データ通信装置7のCPU102が、主電源61がオンになった画像形成装置内のデータ(画像形成装置に関するデータ)を前述したセレクティングによって取得し(読み取り)、その取得したデータの種類を判別して、そのデータが中央管理装置6へ直ちに送信すべき緊急コールデータ(緊急性の高い異常を示すデータ)である場合には、その緊急コールデータをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信させる。
【0249】
ここで、データ通信装置7のCPU102が主電源61がオンになった画像形成装置内のデータをセレクティングによって取得する場合、その画像形成装置へシリアル通信制御ユニット107によってセレクティング信号を送信することにより、その画像形成装置のCPU11がそのセレクティング信号の受信によってデータをパーソナルI/F18のシリアル通信制御ユニット28によってデータ通信装置7へ送信し、そのデータをデータ通信装置7のCPU102がシリアル通信制御ユニット107によって受信するが、セレクティング時の処理の詳細は前述した通りである。
【0250】
データ通信装置7のCPU102は、取得したデータがトータルカウンタ値等の緊急性の低いデータであった場合は、そのデータを不揮発性RAM103に書き込む。
データ通信装置7のCPU102は、主電源61がオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、電源制御部111によって主電源112をオフにさせ、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
【0251】
なお、主電源61がオンになった画像形成装置から取得したデータを中央管理装置6へ送信させるタイミングで、発呼時刻制御部105に設定されているデータ送信時刻と現在の時刻とが一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)は、発呼時刻制御部105からCPU102へ送信要求信号が出力されるため、先に取得したデータをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信した後、不揮発性RAM103に記憶されているトータルカウンタ値等のデータもモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信させることもできる。
【0252】
データ通信装置7のCPU102は、主電源61がオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、電源制御部111によって主電源112をオフにさせ、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
【0253】
あるいは、オンになっていた画像形成装置の主電源61がオフになると、電源電圧+5Vが入力されなくなるため、電源制御部111が、その電源電圧+5Vを検知しなくなり、上記画像形成装置の主電源61がオフになったことを認識して、主電源112をオフにし、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
但し、中央管理装置6との通信中あるいは内部処理中であった場合は、主電源61がオフにならないように、CPU102が、電源制御部111に電源オフ禁止信号を出力して主電源61のオフを禁止させ、中央管理装置6との通信あるいは内部処理が終了した後、電源制御部111に電源オフ信号を出力して主電源61をオフにさせる。
【0254】
このように、各画像形成装置1〜5側でそれぞれメインスイッチの操作により主電源がオンになって当該画像形成装置全体に給電されると、データ通信装置7では、主電源61がオンになった画像形成装置から電源電圧+5Vが入力されるため、電源制御部111により、その電源電圧+5Vを検知し、いずれかの画像形成装置の主電源61がオンになったことを認識して、データ通信装置7の主電源112をオンにしてCPU102を含む通信に関係する箇所に給電させ、その通信に関係する箇所によってオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、あるいはオンになっていた画像形成装置の主電源61がオフになってそのことを認識した後、電源制御部111によって主電源112をオフにして通信に関係する箇所への給電を停止させるので、データ通信装置7における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、画像形成装置1〜5からデータ通信装置7又は中央管理装置6へのデータ送信をいつでも実行することができる。
【0255】
図34は、各画像形成装置1,2とデータ通信装置7との他の接続例を示す図である。なお、図示の都合上、画像形成装置3〜5の図示を省略しているが、それらも画像形成装置1,2と同様にデータ通信装置7と接続されている。
図34を見て分かるように、各画像形成装置1〜5からはデータ通信装置7を起動させるための起動信号が送信されるようになっており、その出力線を含む3芯のケーブルで各画像形成装置1〜5とデータ通信装置7とを接続している。
【0256】
各画像形成装置1〜5ではそれぞれ、メインスイッチがオンになると、主電源61がオンになり、その主電源61から当該画像形成装置全体に給電されると、パーソナルI/F18のCPU21が、そのことを認識し、シリアル通信制御ユニット28によって起動信号をデータ通信装置7へ送信する。
データ通信装置7では、シリアル通信制御ユニット107が、電池101から常時給電されている起動信号検出部211を有しており、その起動信号検出部211は、各画像形成装置1〜5のいずれかから送られてくる起動信号を検出(受信)すると、主電源オン信号を電源制御部111へ出力する。
【0257】
電源制御部111は、シリアル通信制御ユニット107の起動信号検出部211から主電源オン信号を受信すると、データ通信装置7の主電源112をオンにし、CPU102,シリアル通信制御ユニット107,モデム109を含む通信に関係する箇所に給電させる。
そして、データ通信装置7のCPU102が、主電源61がオンになった画像形成装置内のデータを前述したセレクティングによって取得し(読み取り)、その取得したデータの種類を判別して、そのデータが中央管理装置6へ直ちに送信すべき緊急コールデータ(異常を示すデータ)である場合には、その緊急コールデータをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信させる。
【0258】
データ通信装置7のCPU102は、取得したデータがトータルカウンタ値等の緊急性の低いデータであった場合は、そのデータを不揮発性RAM103に書き込む。
データ通信装置7のCPU102は、主電源61がオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、電源制御部111によって主電源112をオフにさせ、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
【0259】
なお、主電源61がオンになった画像形成装置から取得したデータを中央管理装置6へ送信させるタイミングで、発呼時刻制御部105に設定されているデータ送信時刻と現在の時刻とが一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)は、発呼時刻制御部105からCPU102へ送信要求信号が出力されるため、先に取得したデータをモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信した後、不揮発性RAM103に記憶されているトータルカウンタ値等のデータもモデム109およびNCU部108によって中央管理装置6へ送信することもできる。
【0260】
データ通信装置7のCPU102は、主電源61がオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、電源制御部111によって主電源112をオフにさせ、通信に関係する箇所への給電を停止させる。
主電源61がオンになった画像形成装置でも、パーソナルI/F18のCPU21が、データ通信装置7へのデータ送信が終了すると、主電源61をオフにしてパーソナルI/F18以外の通信に関係する箇所への給電を停止させる。
【0261】
このように、各画像形成装置1〜5では、それぞれメインスイッチの操作により主電源がオンになって当該画像形成装置全体に給電されると、パーソナルI/F18のCPU21により、シリアル通信制御ユニット28によって起動信号をデータ通信装置7へ送信し、データ通信装置7では、シリアル通信制御ユニット107の起動信号検出部211により、各画像形成装置1〜5のいずれかから送られてくる起動信号を検出した場合に、電源制御部111によりデータ通信装置7の主電源112をオンにしてCPU102を含む通信に関係する箇所に給電させ、その通信に関係する箇所によってオンになった画像形成装置からデータを取得して中央管理装置6へ送信した後、あるいはその取得したデータを不揮発性RAM103に書き込んだ後、電源制御部111により主電源112をオフにして通信に関係する箇所への給電を停止させるので、やはりデータ通信装置7における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、画像形成装置1〜5からデータ通信装置7又は中央管理装置6へのデータ送信をいつでも実行することができる。
【0262】
また、主電源61がオンになった画像形成装置でも、パーソナルI/F18のCPU21が、データ通信装置7へのデータ送信が終了すると、主電源61をオフにしてパーソナルI/F18以外の通信に関係する箇所への給電を停止させるので、画像形成装置における無駄な電力消費をより低減させることができる。
【0263】
なお、上述した例では、各画像形成装置1〜5ではそれぞれ、メインスイッチがオンによって主電源61がオンになり、その主電源61から当該画像形成装置全体に給電された場合に、パーソナルI/F18のCPU21が、そのことを認識し、シリアル通信制御ユニット28によって起動信号をデータ通信装置7へ送信させるようにしたが、データ送信装置7へのデータ送信要求が発生した場合に、パーソナルI/F18のCPU21が、主電源61をオンにしてCPU11を含む通信に関係する箇所に給電させるようにすることもできる。
データ送信要求は、次のように発生させるとよい。例えば、RTC12が、時計機能が発生する現在の時刻と予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)にデータ送信装置7へのデータ送信要求を発生する。
【0264】
また、データ送信装置7へのデータ送信要求が発生した場合に、PPCコントーラ31内のデータのうちの中央管理装置6へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所へ主電源61から給電させる制御や、データ通信装置7へのデータ送信が終了した後、その給電を停止させる制御を行うことが望ましい。この制御を行う場合は、予め給電が必要な箇所を設定する必要があるが、その設定内容は前述したものと同様なので、ここではその説明を省略する。
【0265】
さらに、データ通信装置7の電源制御部111が、シリアル通信制御ユニット107の起動信号検出部211から主電源オン信号を受信した場合に、データ通信装置7の主電源112をオンにするが、この時は主電源61がオンになった画像形成装置から取得するデータの種類を判別するために必要な箇所(CPU102,ROM106,およびシリアル通信制御ユニット107)にのみ給電させ、CPU102が主電源61がオンになった画像形成装置からデータを取得して、そのデータが緊急コールデータであると判別した場合に、通信に関係する箇所(実際にはその一部が既に給電されているため残りの箇所であるモデム109等)に給電させるようにすることもできる。
【0266】
さらにまた、この第2実施形態の画像形成装置管理システムにおいては、データ通信装置7を通常の動作モード又は省エネルギーモードに選択的に設定できるようにしたが、常に省エネルギーモードであり、通常は主電源112をオフ状態に保持するようにすることもできる。
【0267】
次に、第3実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機ついて具体的に説明する。
図35は、第3実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機の主要部の構成例を示すブロック図である。
このFAX複合機は、CIG4301,NCU302,FCU303,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306,パーソナルI/F307と、LADP308,メイン制御部309,主電源310,副電源311,および給電制御部312を備えている。また、図示は省略するが、操作表示部も備えている。
【0268】
CIG4301は、副電源311から常時給電されるFAXのG4用ユニットである。
NCU302は、副電源311から常時給電されるネットワークコントロールユニットであり、回線の接続,切り離し,接続中の検知などを行う。
FCU303は、ファクシミリ・コントロール・ユニットであり、外部のFAX装置との通信を制御するものであり、CPU321,ROM322,RAM323,RTC324,UART325,VIF326,BUSCNT327,DCR328,メモリ329,PORT330,FAXモデム331,COMCNT332,AFE333,およびDTMF334等によって構成されている。
【0269】
CPU321は、ROM322内の制御プログラムに従ってFCU303全体を統括的に制御する中央処理装置であり、給電箇所設定手段としての機能を果たす。
ROM322は、CPU321が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM323は、CPU321がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用する一時記憶用メモリである。
【0270】
RTC324は、副電源311から常時給電される時刻発生手段を含むデータ送信要求発生手段としての機能を有しており、現在の時刻(年月日時分)を発生する時刻発生部と、FAX用の画像データを外部のFAX装置へ送信するFAX送信時刻を設定するFAX送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻とFAX送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたFAX送信時刻とを比較して、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がFAX送信時刻を経過した場合)に予め設定された宛先(外部のFAX装置)へのFAX送信要求を発生する時刻比較部とを備えている。このRTC324は、主電源310とは異なる電源である副電源311から常時給電されるようになっているため、主電源310がオフになっても現在の正しい時刻を発生することができる。
なお、RTC324に時刻発生部のみを備え、FAX送信時刻設定レジスタ部および時刻比較部を別個に設けるようにしてもよい。
【0271】
UART325は、シリアル通信部であり、メイン制御部309との間で制御信号のインタフェースを行う。
VIF326は、ビデオインタフェースであり、メイン制御部309との間で画像データ(画情報)のインタフェースを行う。
BUSCNT327は、バスコントロール回路であり、お互いのバスの接続,切り離し,ビットの入れ替えなどを行う。
DCR328は、圧縮/伸長回路であり、画像データの圧縮又は伸長を行う。
メモリ329は、主電源310から常時給電される書き換え可能なメモリであり、画像データを記憶保持する。
【0272】
PORT330は、I/Oポートであり、CPU321の指示に従って各信号の入出力を制御する。
FAXモデム331は、送受信するFAX用の画像データを変復調する。
COMCNT332は、副電源311から常時給電されるコミュニケーション・コントロール回路であり、CPU321の指示に従って各信号の入出力を制御する。また、外部のFAX装置の発呼によって通信回線から呼び出し信号(リンガ信号)が送られてくると、それを検知(受信)してCPU321に通知する。このCOMCNT332は、省エネルギーモードの設定によって節電の制御に移行し、この状態でも通信回線からの呼び出し信号を検知することができる。
【0273】
AFE333は、アナログ・フロント・エンド(アナログ信号制御回路)であり、通信回線(電話回線)からの信号の増幅およびフィルタリングなどを行う。
DTMF334は、外部装置から通信回線を介して送られてくるDTMF信号(例えば*#0#の組み合わせコード)検出する。
プリンタコントローラ304は、パーソナルコンピュータ(PC)341から直接送られてくる印刷情報あるいはパーソナルコンピュータからLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)経由で送られてくる印刷情報を画像データ(画像情報)に変換する。
スキャナ部305は、原稿の画像を読み取る。
【0274】
プロッタ部306は、プリンタコントローラ304によって変換した画像データ,スキャナ部305によって読み取った画像データ,あるいはFCU303等によって外部のFAX装置から受信した画像データに基づいて用紙上に画像を形成(印刷)する。
パーソナルI/F307は、図18等によって説明した第2実施形態のパーソナルI/F18と略同等の機能(給電制御機能を除く)を有している。
LADP308は、ラインアダプタであり、図19等よって説明した第2実施形態のデータ通信装置7と略同等の機能(給電制御機能を除く)を有している。
【0275】
メイン制御部309は、FCU303,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306,パーソナルI/F307を統括的に制御するものである。
主電源310は、当該FAX複合機の各部に給電するための電源である。
副電源311は、主電源310とは異なる小電力の電源である。
給電制御部312は、副電源311から常時給電されており、図17〜図19等によって説明した第2実施形態のパーソナルI/F18,主電源61,副電源62,およびデータ通信装置7がそれぞれ有している給電制御手段としての機能を有している。
【0276】
このように構成されたFAX複合機では、第2実施形態の画像形成装置1〜5およびデータ通信装置7と略同様の機能を有しており、同様の作用効果を得ることができる。
また、省エネルギーモードに移行した場合、給電制御部312が、主電源310をオフにして電力消費量が多い操作表示部上の表示器,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306への給電、およびFCU303内の3箇所(RTC324,COMCNT332,メモリ329)以外への給電を停止させるが、副電源311からFCU303の上記3箇所,CIG4301,およびNCU302への給電は継続させる。
【0277】
そして、この省エネルギーモード中に、FCU303のCOMCNT332が、外部のFAX装置の発呼によって通信回線からNCU402を介して送られてくる呼び出し信号(リンガ信号)を受信した場合に、その旨を給電制御部312に通知した後、CPU321にも通知する。
給電制御部312は、上記通知を受けると、主電源310をオンにしてFCU303全体(実際には常時給電されない箇所),メイン制御部309,およびプロッタ部306へ給電させる。
【0278】
FCU303のCPU321は、主電源310から給電された後、上記通知を受けると、NCU302によって通信回線から引き続いて受信する画像データを1ページ分毎又は全ページ分受信後にFCU303内の通信に関係する部分およびメイン制御部309を介してプロッタ部305に出力して用紙への印刷を行わせ、それが終了した後、給電制御部312によって主電源310をオフにさせ、今回給電された箇所への給電を停止させる。
【0279】
また、RTC324のFAX送信時刻設定レジスタ部にFAX送信時刻が設定された状態で省エネルギーモードに移行した場合も、給電制御部312が、主電源310をオフにして操作表示部上の表示器,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306への給電、およびFCU303の3箇所(RTC324,COMCNT332,メモリ329)以外への給電を停止させるが、副電源311によってFCU303の上記3箇所,CIG4301,およびNCU302への給電は継続させる。
【0280】
そして、この省エネルギーモード中に、RTC324の時刻比較部が、時刻発生部が発生する現在の時刻とFAX送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたFAX送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(現在の時刻がFAX送信時刻を経過した場合)に、予め設定された宛先(外部のFAX装置)へのFAX送信要求を発生し、その旨を給電制御部312に通知した後、CPU321にも通知する。
給電制御部312は、上記通知を受けると、主電源310をオンにしてFCU303全体(実際には常時給電されない箇所)に給電させる。
【0281】
FCU303のCPU321は、主電源310から給電された後、上記通知を受けると、予めスキャナ部404によって読み取ってメモリ329に記憶しておいた原稿の画像データをFAXモデム331,COMCNT332,およびNCU302によって予め設定された宛先へ送信させる。
なお、スキャナ部404に送信用の原稿がセットされている場合は、次のようにするとよい。
給電制御部312は、上記通知を受けた場合に、主電源310をオンにしてFCU303全体(実際には常時給電されない箇所),メイン制御部406,およびスキャナ部404に給電させる。
【0282】
スキャナ部404は、主電源310から給電されると、原稿の画像を読み取ってその画像データをメイン制御部309によってFCU303へ送出する。
FCU303のCPU321は、主電源310から給電された後、スキャナ部404から画像データを受け取ると、それをFAXモデム331,COMCNT332,およびNCU402によって予め設定された宛先へ送信させる。
したがって、この第4実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機によれば、次のような効果も得ることができる。つまり、画像形成装置管理システムに使用するFAX複合機の無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのFAX複合機が外部のFAX装置とFAX通信を常時実行することができる。
【0283】
次に、第4実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機ついて具体的に説明する。
図36は第4実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機の主要部の構成例を示すブロック図であり、図35と対応する部分には同一符号を付している。
このFAX複合機は、CIG4301,NCU302,FCU350,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306,パーソナルI/F307と、LADP308,メイン制御部309,主電源310,副電源311,および給電制御部312を備えている。また、図示は省略するが、操作表示部も備えている。
【0284】
FCU350は、ファクシミリ・コントロール・ユニットであり、外部のFAX装置又は中央管理装置との通信を制御するものであり、CPU321,ROM322,RAM323,LADP用RAM351,RTC324,UART325,VIF326,BUSCNT327,DCR328,メモリ329,PORT330,FAXデータモデム352,COMCNT332,AFE333,およびDTMF334等によって構成されている。これらのうち、破線で囲んで示す各箇所により通信制御手段(データ通信装置)としての機能も果たす。
【0285】
CPU321は、ROM322内の制御プログラムに従ってFCU350全体を統括的に制御する中央処理装置であり、データ種判別手段,給電箇所設定手段,および給電箇所判別手段としての機能を果たす。
LADP用RAM351は、副電源311から常時給電される不揮発性メモリ(データ記憶手段)であり、中央管理装置へ送信すべきデータ(トータルカウンタ値等のFAX複合機に関するデータ)を記憶する。
【0286】
RTC324は、副電源311から常時給電される時刻発生手段を含むデータ送信要求発生手段としての機能を有しており、現在の時刻(年月日時分)を発生する時刻発生部と、FAX複合機に関するデータを中央管理装置へ送信するデータ送信時刻を設定するデータ送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻とデータ送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置6へのデータ送信要求を発生するデータ送信時刻比較部とを備えている。
【0287】
また、FAX用の画像データを外部のFAX装置へ送信するFAX送信時刻を設定するFAX送信時刻設定レジスタ部と、時刻発生部が発生する現在の時刻とFAX送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたFAX通信送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がFAX送信時刻を経過した場合)に予め設定された宛先(外部のFAX装置)へのデータ送信要求を発生するFAX通信時刻比較部とを備えている。
なお、RTC324に時刻発生部のみを備え、データ送信時刻設定レジスタ部,FAX送信時刻設定レジスタ部,FAX送信時刻比較部,およびデータ送信時刻比較部を別個に設けるようにしてもよい。
【0288】
FAXデータモデム352は、送受信する中央管理装置との通信データおよびFAX用の画像データを変復調するものであり、NCU302等と共に、データ送信手段としての機能を果たす。
COMCNT332は、コミュニケーション・コントロール回路であり、副電源311から常時給電されており、CPU321の指示に従って各信号の入出力を制御する。また、中央管理装置又は外部のFAX装置の発呼によって通信回線から呼び出し信号(リンガ信号)が送られてくると、それを内部のリンガ検出部が検知(受信)してCPU321に通知する。このCOMCNT332は、省エネルギーモードの設定によって節電の制御に移行し、この状態でも通信回線からの呼び出し信号を検知することができる。
【0289】
メイン制御部309は、FCU350,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,およびプロッタ部306,パーソナルI/F307を統括的に制御するものである。
給電制御部312は、副電源311から常時給電される給電制御手段および発呼元判別手段としての機能を有しており、図示しないメインスイッチがオンになった時に、主電源310をオンにして当該FAX複合機全体へ給電する。
また、省エネルギーモード時に、COMCNT332によって呼び出し信号を受信した場合に、主電源310をオンにして必要な箇所に給電させる。
【0290】
さらに、省エネルギーモード時に、RTC324から中央管理装置へのデータ送信要求又は外部のFAX装置へのFAX送信要求が発生した場合に、主電源310をオンにしてNCU302およびFAXデータモデム352を含む通信に関係する箇所へ給電させる。
さらに、上述の要求が発生した場合に、中央管理装置へ送信すべきデータ又は外部のFAX装置へ送信すべき画像データを取得するために給電が必要な箇所に給電する。また、データ通信やFAX通信が終了した後や、当該FAX複合機が未使用のまま予め設定された所定時間(例えば1時間)が経過した後、あるいはメインスイッチがオフになった場合に、主電源310をオフにして各箇所への給電を停止させる。
なお、このFAX複合機における他の各箇所の機能は第3実施形態と同様なので、説明を省略する。
【0291】
以下、このFAX複合機におけるこの発明に係わるデータ通信処理について、具体的に説明する。
まず、このFAX複合機における呼び出し信号受信時の制御(給電制御を含む)について説明する。
【0292】
このFAX複合機では、省エネルギーモードに移行した場合に、給電制御部312が、主電源310をオフにして電力消費量が多い操作表示部上の表示器,プリンタコントローラ304,スキャナ部305,プロッタ部306への給電、およびFCU303内の4箇所(RTC324,COMCNT332,メモリ329,LADP用RAM351)以外への給電を停止させるが、副電源311からFCU303内の上記4箇所,CIG4301,およびNCU302への給電は継続させる。
【0293】
このFAX複合機では、外部装置の発呼によって通信回線から呼び出し信号(リンガ信号)が送られてくると、それをNCU302を介してCOMCNT332内のリンガ検出部が検出(受信)し、その旨を電源制御部312へ通知する。
給電制御部312は、省エネルギーモード時に、上記通知を受けると、主電源310をオンにして発呼元判別手段としての機能を一部果たす箇所(FAXデータモデム352,AFE333,DTMF334,およびPORT330)へ給電させる。
【0294】
DTMF334は、主電源310から給電された後、AFE333からのDTMF信号(IT信号)を検出すると、その旨を給電制御部312へ通知する。
給電制御部312は、発呼元判別手段としての機能を一部果たす箇所へ給電させた後、発呼元が中央管理装置6であるか否かを判別し、呼び出し信号の受信に続いてDTMF334によってDTMF信号を検出しなかった場合には、発呼元がFAX装置であると判別し、FCU350全体(実際にはまだ給電されていない箇所),メイン制御部309,およびプロッタ部306へ給電させ、以後第3実施形態と同様の制御(FAX受信時の制御)を行う。
【0295】
呼び出し信号の受信に続いてDTMF334によってDTMF信号を検出した場合には、発呼元が中央管理装置であると判別し、主電源310から通信制御手段(LADP)としての機能を果たす図36に破線で囲んで示した箇所(実際にはまだ給電されていない箇所)へ給電させる。
CPU321は、省エネルギーモード時に、主電源310からの給電により、図示しない初期化処理を行った後、中央管理装置からDTMF信号に引き続いて送られてくる指令信号(テスキスデータであるデータ送信要求信号又はデータ書込要求信号)をNCU302,COMCNT332,およびFAXデータモデム352によって受信した場合に、その指令信号からデータの種類を判別する。
【0296】
そして、その判別結果に基づいて中央管理装置6から要求された処理内容が中央管理装置へのデータ送信であると認識した場合には、LADP用RAM351内のデータをFAXデータモデム352,COMCNT332,およびNCU302によって中央管理装置へ送信させる。
なお、LADP用RAM351内のデータは必要に応じて更新させている。例えば、スキャナ部404やプロッタ部405が給電されて動作した場合に、その動作回数(例えばトータルカウンタ値)を示すデータを取得してLADP用RAM351内のデータを更新させる。
【0297】
ここで、上記データの種類の判別結果に基づいて中央管理装置6から要求された処理内容が中央管理装置へのデータの送信であると認識した場合に、当該FAX複合機に関するデータのうちの中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を判別し、その箇所へも主電源310から給電させた後、その箇所からデータを取得し、FAXデータモデム352,COMCNT332,およびNCU302によって中央管理装置へ送信することもできる。例えば、プロッタ部405の最新の動作回数を示すデ―タを取得する場合は、プロッタ部405へも給電させる。
上記データの種類の判別結果に基づいて中央管理装置から要求された処理内容がデータの書き込みであると認識した場合に、中央管理装置から受信した指令信号(テキストデータ)の情報レコードのフィールドに格納されているデータ(パラメータ等)をLADP用RAM351に書き込む。
【0298】
ここで、上記データの種類の判別結果に基づいて中央管理装置6から要求された処理内容がデータの書き込みであると認識した場合に、LADP用RAM351以外でデータを書き込む(書き換える)ために給電が必要な箇所を判別し、その箇所へ主電源310から給電させた後、中央管理装置から受信した指令信号(テキストデータ)の情報レコードのフィールドに格納されているデータを上記判別した箇所に書き込むこともできる。例えば、プロッタ部305のあるパラメータを書き換える場合は、プロッタ部305へも給電させる。
その後、中央管理装置との通信が終了し、中央管理装置へのデータ送信あるいはLADP用RAM351等へのデータの書き込みが終了すると、主電源310をオフにして今回給電された各箇所への給電を停止させる。
【0299】
次に、このFAX複合機における発呼時の制御(給電制御を含む)について説明する。
このFAX複合機では、省エネルギーモード時に、RTC324のデータ送信時刻比較部が、時刻発生部が発生する現在の時刻とデータ送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻およびFAX送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたFAX送信時刻とを比較し、現在の時刻とFAX送信時刻とが一致した場合(又は現在の時刻がFAX送信時刻を経過した場合)に、予め設定された宛先(外部のFAX装置)へのFAX送信要求を発生し、その旨を給電制御部312に通知した後、CPU321にも通知する。以後第3実施形態と同様の制御(FAX送信時の制御)を行う。
【0300】
また、現在の時刻とデータ送信時刻とが一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に、中央管理装置へのデータ送信要求を発生し、その旨を給電制御部312に通知した後、CPU321にも通知する。
給電制御部312は、中央管理装置へのデータ送信要求が発生した旨の通知を受けると、主電源310をオンにして通信制御手段(LADP)としての機能を果たす図36に破線で囲んで示した箇所へ給電させる。
【0301】
CPU321は、省エネルギーモード時に、主電源310からの給電により、図示しない初期化処理を行った後、中央管理装置へのデータ送信要求が発生した旨の通知を受けると、LADP用RAM351内のデータをFAXデータモデム352,COMCNT332,およびNCU302によって中央管理装置へ送信させる。
その後、中央管理装置へのデータ送信が終了すると、給電制御部312によって今回給電した箇所への給電を停止させる。
【0302】
なお、メモリ329内の画像データの有無を判断し、画像データがあると判断した場合に、その画像データに対してFAX送信時刻設定レジスタ部に外部のFAX装置へのFAX送信時刻を設定しておき、その設定したFAX送信時刻と時刻発生部が発生する現在の時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がFAX送信時刻を経過した場合)に外部のFAX装置へのFAX送信要求を発生するようにしてもよい。
【0303】
この場合、FAX送信時刻設定レジスタ部に設定したFAX送信時刻に対応する画像データをその時刻に外部のFAX装置(予め設定された宛先)へ送信した後、メモリ329内の画像データの有無を判断し、画像データがあると判断した場合に、その画像データに対してFAX送信時刻設定レジスタ部に外部のFAX装置へのFAX送信時刻を設定しておく。
なお、外部のFAX装置へのFAX送信要求発生時に、その外部のFAX装置に対して1度発呼しても外部のFAX装置がBUSYであればFAX送信を行うことができないため、外部のFAX装置に対して再発呼することになるが、その再FAX送信時刻(再発呼時刻)をFAX送信時刻設定レジスタ部に設定するようにすれば、主電源310をきめ細かく制御することができる。
【0304】
また、LADP用RAM351内のデータの有無を判断し、データがあると判断した場合に、そのデータに対してデータ送信時刻設定レジスタ部に中央管理装置へのデータ送信時刻を設定しておき、その設定したデータ送信時刻と時刻発生部が発生する現在の時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置へのデータ送信要求を発生するようにしてもよい。
【0305】
この場合、データ送信時刻設定レジスタ部に設定したデータ送信時刻に対応するデータをその時刻に中央管理装置へ送信した後、LADP用RAM351内のデータの有無を判断し、データがあると判断した場合に、そのデータに対してデータ送信時刻設定レジスタ部に中央管理装置へのデータ送信時刻を設定しておく。
なお、中央管理装置へのデータ送信要求発生時に、中央制御装置(相手先)に対して1度発呼しても中央制御装置がBUSYであればデータ送信を行うことができないため、中央制御装置に対して再発呼することになるが、その再データ送信時刻(再発呼時刻)をデータ送信時刻設定レジスタ部に設定するようにすれば、主電源310をきめ細かく制御することができる。
【0306】
次に、FAX複合機のCPU321による指令信号受信時の給電制御および給電箇所設定処理について、図25〜図32を参照して詳細に説明する。
FAX複合機のCPU321は、中央管理装置から指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号)を受信した場合に、中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所あるいはデータを書き込むために給電が必要な箇所へ主電源310から給電させるが、その給電制御を行うためには給電が必要な箇所を設定する必要がある。
【0307】
給電が必要な箇所を設定するための制御としては、以下の(K1)(K2)に示す制御がある。
(K1)FAX複合機のCPU321が、操作表示部からそのキー操作に応じて出力された操作信号に応じて給電が必要な箇所を設定する。
(K2)中央管理装置側から送られてくる指令信号(テキストデータ)に付加されているデータの種類に応じて給電が必要な箇所を設定する。
【0308】
まず、(K1)の給電が必要な箇所を設定するための制御について説明するが、この制御は第2実施形態で説明したものと共通するものなので、ここでは簡単に説明する。
FAX複合機のCPU321は、通常の動作モード時に、操作表示部上のキー操作によってSPモードを設定し、更に所定のキー操作によって操作表示部の文字表示器に図26に示したような電源投入モード設定画面を表示させ、前述と同様の操作により、ON表示となったキーに対応するユニットを給電が必要な箇所として設定し、OFF表示となったキーに対応するユニットを給電が不要な箇所として設定する。
【0309】
したがって、FAX複合機の給電制御部312は、中央管理装置から指令信号を受信した場合に、主電源310をオンにして通信制御手段としての機能を果たすCPU321を含む破線で囲んで示した箇所へ給電させると共に、給電が必要な箇所として予め設定されたユニットにも給電させるが、それ以外のユニットへの給電は停止させたままとする。
その給電制御は、第2実施形態によって説明したものと略同様なので、ここではその説明を省略する。
【0310】
次に、(K2)の給電が必要な箇所を設定するための制御について説明するが、この制御は第2実施形態で説明したものと共通するものなので、ここでは簡単に説明する。
FAX複合機の給電制御部312は、中央管理装置から図28に示したような定着温度設定値要求信号を受信した場合に、主電源310をオンにして図36に破線で囲んで示した箇所へ給電させる。
【0311】
また、定着温度設定値要求信号に含まれている電源投入情報を取り出して解析し、電源投入情報中のビット(“0”,“1”)に応じて主電源310を制御する。例えば、定着部のビットが“1”になっていれば、プロッタ部306内の定着部が給電が必要な箇所として設定されていると認識し、リレー(図25参照)を作動させてその接点を閉じさせ、主電源310から定着部へ給電させる。
それによって、FAX複合機のCPU321が、プロッタ部306内の定着部から定着温度の設定値を取得することができる。
【0312】
このように、第4実施形態の画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合によれば、それぞれ副電源311から常時給電されるNCU302,給電制御部312,RTC324,メモリ329,COMCNT332,およびLADP用RAM351を設け、省エネルギーモードの場合、外部装置からの発呼によって通信回線からNCU302を介して送られてくる呼び出し信号をCOMCNT332のリンガ検出部によって検出(受信)した場合に、発呼元判別手段としての機能を一部果たす箇所(FAXデータモデム352,AFE333,DTMF334,およびPORT330)へ給電させた後、呼び出し信号の検出に続いてDTMF324によるDTMF信号の検出の有無により、給電制御部312が発呼元が中央管理装置か否かを判別し、DTMF334によるDTMF信号の検出によって発呼元が中央管理装置であると判別した場合に、主電源310から図36に破線で囲んで示した通信制御手段としての機能を果たす箇所(実際にはまだ給電されていない箇所)へ給電させ、それによってCPU321がDTMF信号に引き続いて送られてくる指令信号(テキストデータ)をNCU302,COMCNT332,およびFAXデータモデム352によって受信することにより中央管理装置との間で通信を行い(例えばLADP用RAM351に記憶されているデータをFAXデータモデム352,COMCNT332,およびNCU302によって中央管理装置へ送信させ)、その通信が終了した後、給電制御部312によって主電源310をオフにさせて各箇所への給電を停止させるので、FAX複合機における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのFAX複合機と中央管理装置との通信をいつでも実行することができる。
【0313】
また、CPU321が、中央管理装置から指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号)を受信した場合に、予め設定された箇所(中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所あるいは中央管理装置からのデータを書き込むために給電が必要な箇所)に給電制御部312によって主電源310から給電させ、中央管理装置との通信が終了した後、その給電を停止させることにより、中央管理装置側では、FAX複合機側の電力消費の低減化を図りつつ、取得したいデータを確実に取得することができる。
【0314】
あるいは、CPU321が、中央管理装置から指令信号(データ送信要求信号又はデータ書込要求信号)を受信した場合に、その指令信号から中央管理装置へ送信すべきデータの種類を判別し、その判別結果から中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所(又は中央管理装置からのデータを書き込むために給電が必要な箇所)を判別し、その箇所に給電制御部312によって主電源310から給電させ、中央管理装置との通信が終了した後、その給電を停止させることにより、中央管理装置側では、FAX複合機側の電力消費の低減化を図りつつ、取得したいデータをより確実に取得することができる。
【0315】
なお、副電源311からNCU302,給電制御部312,RTC324,メモリ329,PORT330,COMCNT332,AFE333,DTMF334,およびLADP用RAM351,およびFAXデータモデム352に常時給電させ、外部装置からの発呼によって通信回線からNCU302を介して送られてくる呼び出し信号をCOMCNT332のリンガ検出部によって検出した場合に、直ちに呼び出し信号の検出に続いてDTMF324によるDTMF信号の検出の有無によって給電制御部312が発呼元が中央管理装置か否かを判別するようにすることもできる。
【0316】
さらに、第4実施形態の画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機によれば、それぞれ副電源311から常時給電されるNCU302,給電制御部312,RTC324,メモリ329,COMCNT332,およびLADP用RAM351を設け、省エネルギーモードの場合、RTC324内のデータ送信時刻比較部が、時刻発生部が発生する現在の時刻とデータ送信時刻設定レジスタ部に予め設定されたデータ送信時刻とを比較し、両時刻が一致した場合(又は現在の時刻がデータ送信時刻を経過した場合)に中央管理装置へのデータ送信要求を発生することにより、給電制御部312によって主電源310をオンにして通信制御手段(LADP)としての機能を果たす図36に破線で囲んで示した箇所へ給電させ、それによってCPU321がLADP用RAM351内のデータをFAXデータモデム352,COMCNT332,およびNCU302によって中央管理装置へ送信させた後、給電制御部312によって主電源310をオフにして図36に破線で囲んで示した箇所への給電を停止させるので、FAX複合機における無駄な電力消費の低減化を図りつつ、FAX複合機による中央管理装置へのデータ送信をいつでも実行することができる。
【0317】
なお、前述した各実施形態においては、通常の動作モード又は省エネルギーモードに選択的に設定できるようにしたが、常に省エネルギーモードとし、通常は主電源をオフ状態に保持するようにすることもできる。
以上、この発明を画像形成装置を遠隔管理するための遠隔管理システム(画像形成装置管理システム)に使用したデータ通信装置および画像形成装置(複写機,FAX複合機)に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、複写機の複写枚数を部門別に管理するキーカード装置やガスメータ,電力量メータ,自動販売機等の各種の被遠隔管理装置を遠隔管理するための遠隔管理システムに使用するデータ通信装置にも適用可能である。
【0318】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、画像形成装置管理システムを構成するデータ通信装置又は画像形成装置の無駄な電力消費の低減化を図りつつ、そのデータ通信装置又は画像形成装置がデータ通信を常時実行可能にすることを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のデータ通信装置7の構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1実施形態である画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
【図5】図2の画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。
【図6】図5の文字表示器83に電源投入時に表示される画像形成モード画面の一例を示す図である。
【図7】図1のNCU46の構成例を示すブロック図である。
【図8】図1に示したデータ通信装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフロー図である。
【図9】同じくポーリング動作の一例を示すフロー図である。
【図10】図2の中央管理装置6とデータ通信装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図11】図2のデータ通信装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/Fとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図12】図2の画像形成装置1〜5のパーソナルI/FとPPCコントローラとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図13】図1に示したデータ通信装置7におけるこの発明に係わる処理の第1例を示すフロー図である。
【図14】同じくこの発明に係わる処理の第2例を示すフロー図である。
【図15】同じくこの発明に係わる処理の第3例を示すフロー図である。
【図16】同じくこの発明に係わる処理の第4例を示すフロー図である。
【図17】この発明の第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されている画像形成装置の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図18】図17のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
【図19】この発明の第2実施形態の画像形成装置管理システムに使用されているデータ通信装置の構成例を示すブロック図である。
【図20】図19のデータ通信装置7における呼び出し信号受信時の制御(給電制御を含む)の一例を示すフロー図である。
【図21】図17の画像形成装置1〜5のパーソナルI/FのCPU31によるこの発明に係わるセレクティング時の処理の一例を示すフロー図である。
【図22】その続きを示すフロー図である。
【図23】図17の画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/Fと図19のデータ通信装置7との間の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図24】図19のデータ通信装置7における省エネルギーモード時のデータ取得処理の一例を示すフロー図である。
【図25】図17の画像形成装置1〜5における各ユニットおよび給電回路の構成例を示すブロック図である。
【図26】図17の画像形成装置1〜5における操作表示部の文字表示器に表示される電源投入モード設定画面の一例を示す図である。
【図27】図17の画像形成装置1〜5のいずれかのパーソナルI/Fと図19のデータ通信装置7との間の通信シーケンスの他の例を示す図である。
【図28】図27の定着温度設定値要求信号(テキストデータ)の構成例を示す図である。
【図29】図28の電源制御情報の詳細例を示す図である。
【図30】図28の実際の定着温度設定値要求を示す情報の詳細例を示す図である。
【図31】図19のデータ通信装置から図17の画像形成装置1〜5へ送信される電源制御情報を含む指令信号の構成例を示す図である。
【図32】図17の画像形成装置1〜5内の感光体ドラムに流れる電流値(ドラム電流値)の変更による転写紙内で画像濃度変化を説明するための図である。
【図33】図17の画像形成装置1,2と図19のデータ通信装置7との接続例を示す図である。
【図34】図17の画像形成装置1,2と図19のデータ通信装置7との他の接続例を示す図である。
【図35】第3実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機の主要部の構成例を示すブロック図である。
【図36】第4実施形態である画像形成装置管理システムに使用されるFAX複合機の主要部の構成例を示すブロック図である。
【図37】省エネルギー機能を有する従来のFAX装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜5:画像形成装置 6:中央管理装置
7:データ通信装置 8:通信回線
11,21,41,102,321:CPU
12,44,104,324:RTC
13,42,106,322:ROM
14,43,323:RAM
15,103:不揮発性RAM 16:入出力ポート
17a,17b,17c,107:シリアル通信制御ユニット
18:パーソナルI/F 31:PPCコントローラ
45:画像形成装置I/F 46:NCU
47,109:モデム 48:電源コントローラ
49:ACアダプタ 51:保護回路
52:ループ電流検出回路 53:リンギング検出回路
54:ライン切替回路 55:ループ形成回路
61,112,310:主電源 62,311:副電源
101:電池 105:発呼時刻制御部
108:NCU部 110:I/O制御部
111:電源制御部 115:回線制御部
116:IT検出部 117:フック検出部
118:リンガ検出部 161:操作表示部
162:定着部 163:ADF
164:ソータ 151〜154:リレー
201:ダイオード 211:起動信号検出部
301:CIG4 302,350:NCU
303:FCU 304:プリンタコントローラ
305:スキャナ部 306:プロッタ部
307:パーソナルI/F 308:LADP
308:メイン制御部 312:給電制御部
325:UART 326:VIF
327:BUSCNT 328:DCR
329:メモリ 330:PORT
331:FAXモデム 332:COMCNT
333:AFE 334:DTMF
351:LADP用RAM
52:FAXデータモデム
Claims (17)
- 中央管理装置を含む外部装置と画像形成装置との通信が可能なデータ通信装置であって、
電源と、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の前記画像形成装置に関するデータを記憶するデータ記憶手段と、データ送信手段とを備え、
省エネルギーモードのときに、前記電源は前記データ送信手段を含む通信に関係する箇所のうち前記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所を除く個所には常時給電しており、
さらに、それぞれ前記電源から常時給電される手段であって、前記外部装置の発呼によって呼び出し信号を受信した場合に、該呼び出し信号に引き続いて受信する信号から前記発呼元が前記中央管理装置か否かを判別する発呼元判別手段と、該手段によって前記発呼元が前記中央管理装置と判別した場合にだけ、前記電源から前記データ送信手段を含む通信に関係する全ての箇所へ給電させ、前記中央管理装置でないと判別した場合には、前記電源から前記通信に関係する箇所のうち前記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所へは給電しない状態に保持する機能を有する給電制御手段とを設け、
前記データ送信手段は、前記発呼元判別手段によって前記発呼元が前記中央管理装置と判別された場合に、前記データ記憶手段に記憶されている前記データを前記中央管理装置へ送信する手段であることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1記載のデータ通信装置において、
前記給電制御手段は、前記データ送信手段による前記中央管理装置へのデータ送信が終了した後、前記電源から前記中央管理装置との通信にのみ必要な箇所への給電を停止させる機能も有することを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1又は2記載のデータ通信装置において、
データ送信要求信号送信手段と、データ書込手段と、
前記電源から常時給電されており、前記画像形成装置からのデータ取得要求を発生するデータ取得要求発生手段とを設け、
前記給電制御手段は、前記データ取得要求発生手段が前記データ取得要求を発生した場合に、前記電源から前記データ送信要求信号送信手段および前記データ書込手段へ給電させる機能も有し、
前記データ送信要求信号送信手段は、前記電源から給電された場合に、前記画像形成装置に関するデータの送信を要求するデータ送信要求信号を該画像形成装置へ送信する手段であり、
前記データ書込手段が、前記電源から給電された後、前記データ送信要求信号送信手段による前記データ送信要求信号の送信に対して、前記画像形成装置から該画像形成装置に関するデータを受信した場合に、そのデータを前記データ記憶手段に書き込む手段であることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項3記載のデータ通信装置において、
前記給電制御手段は、前記データ書込手段による前記データ記憶手段への前記データの書き込みが終了した後、前記電源から前記データ送信要求信号送信手段および前記データ書込手段への給電を停止させる機能も有することを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項3又は4記載のデータ通信装置において、
前記データ取得要求発生手段は、現在の時刻を発生する時刻発生手段と、該手段が発生する現在の時刻と予め設定されたデータ取得時刻とを比較し、両時刻が一致した場合に前記画像形成装置からのデータ取得要求を発生する手段とによって構成されていることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1又は2記載のデータ通信装置において、
データ種判別手段と、データ送信要求信号送信手段とを設け、
前記給電制御手段は、前記発呼元判別手段によって前記発呼元が前記中央管理装置と判別した場合に、前記電源から前記データ種判別手段および前記データ送信要求信号送信手段へ給電させる機能も有し、
前記データ種判別手段は、前記電源から給電された場合に、前記呼び出し信号に引き続いて受信する信号から該中央管理装置へ送信すべきデータの種類を判別する手段であり、
前記データ送信要求信号送信手段は、前記電源から給電され、且つ前記データ種判別手段によって前記中央管理装置へ送信すべきデータが前記画像形成装置に関するデータと判別した場合に、前記画像形成装置に関するデータの送信を要求するデータ送信要求信号を該画像形成装置へ送信する手段であり、
前記データ送信手段は、前記電源から給電され、且つ前記データ送信要求信号送信手段による前記データ送信要求信号の送信に対して、前記画像形成装置から該画像形成装置に関するデータを受信した場合に、そのデータを前記中央管理装置へ送信する手段であることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項3乃至6のいずれか一項に記載のデータ通信装置と、該データ通信装置と通信可能な画像形成装置と、前記データ通信装置を介して前記画像形成装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えた画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置に、
電源と、データ送信手段と、
前記電源から常時給電されており、前記データ通信装置から前記データ要求信号を受信した場合に、前記電源から前記データ送信手段を含む通信に関係する箇所へ給電させる機能を有する給電制御手段とを設け、
前記画像形成装置のデータ送信手段は、前記電源から給電された場合に、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータを前記データ通信装置へ送信する手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項7記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、前記電源から前記通信に関係する箇所への給電を停止させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項8記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ通信装置から前記データ要求信号を受信した場合に、前記画像形成装置に関するデータのうちの前記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所へ前記電源から給電させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項9記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、前記電源から前記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所への給電を停止させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項9又は10記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置に、
前記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を設定する給電箇所設定手段を設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項6記載のデータ通信装置において、
前記データ送信要求信号送信手段は、前記データ送信要求信号に前記データ種判別手段によって判別されたデータの種類を示す情報を付加する機能も有することを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項12記載のデータ通信装置と、該データ通信装置と通信可能な画像形成装置と、前記データ通信装置を介して前記画像形成装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えた画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置に、
電源と、データ送信手段と、
該電源から常時給電されており、前記データ通信装置から前記データ送信要求信号を受信した場合に、前記電源から前記データ送信手段を含む通信に関係する箇所へ給電させる機能を有する給電制御手段とを設け、
前記画像形成装置のデータ送信手段は、前記電源から給電された場合に、積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータのうちの前記受信したデータ要求信号に付加されている情報に対応するデータを前記データ通信装置へ送信する手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項13記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、前記電源から前記通信に関係する部分への給電を停止させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項14記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ通信装置から前記データ送信要求信号を受信した場合に、該データ要求信号に付加されている情報から前記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を判別し、その判別した箇所へ前記電源から給電させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項15記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記画像形成装置の給電制御手段は、前記データ送信手段によるデータ送信が終了した後、前記電源から前記判別した箇所への給電を停止させる機能も有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 中央管理装置によってデータ通信装置を介して画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムにおける給電制御方法であって、
前記データ通信装置においては、その電源から、外部装置の発呼によって呼び出し信号を受信する手段と、該手段による呼び出し信号受信時の発呼元が前記中央管理装置か否かを判別する発呼元判別手段には常時給電し、該発呼元判別手段の判別結果が前記中央管理装置であった場合には、前記電源から、前記呼び出し信号に引き続いて受信する信号から該中央管理装置へ送信すべきデータの種類を判別する手段と、その判別結果から前記中央管理装置へ送信すべきデータが積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の前記画像形成装置に関するデータであると認識した場合に、前記判別したデータの種類を示す情報を付加したデータ送信要求信号を前記画像形成装置へ送信する手段と、そのデータ要求信号の送信に対する前記画像形成装置からのデータを受信し、そのデータを前記中央管理装置へ送信する手段とを含む通信に関係する箇所へ給電し、そのデータの前記中央管理装置への送信が終了した後、前記電源から前記通信に関係する箇所への給電を停止し、前記発呼元判別手段の判別結果が前記中央管理装置でなかった場合には、前記電源から前記通信に関係する箇所へ給電しない状態に保持し、
前記画像形成装置においては、その電源から、前記データ通信装置からの前記データ要求信号を受信する手段には常時給電し、該手段が前記データ要求信号を受信した場合に、前記受信したデータ要求信号に付加されている情報から積算画像形成枚数や装置状態を示すデータ等の当該画像形成装置に関するデータのうちの前記中央管理装置へ送信すべきデータを取得するために給電が必要な箇所を判別し、その判別した箇所およびその取得したデータを前記データ通信装置へ送信するために必要な箇所に給電し、そのデータの送信が終了した後、前記電源から前記各箇所への給電を停止することを特徴とする給電制御方法。
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