JP4011274B2 - 画像形成装置管理システムとそれに使用する通信コントロール装置および識別情報管理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、中央制御装置によって通信回線網および通信コントロール装置を介して複写機等の画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムと、それに使用する通信コントロール装置および識別情報管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置管理システムとしては、不特定多数の顧客(ユーザ)のオフィス等に設置される複写機,ファクシミリ装置,プリンタ等の画像形成装置を通信コントロール装置(データ通信装置)および公衆通信回線網等の通信回線網を利用して、販売,サービス等の拠点であるサービスセンタに設置される中央制御装置(中央管理装置)と接続可能にしたものが一般に知られている。
【0003】
このような画像形成装置管理システムは、遠隔地に設置されている複数の画像形成装置を1ヵ所又は複数ヵ所に設けた中央制御装置によって集中的に遠隔管理することにより、各画像形成装置の使用状況を集計したり、その管理情報を画像形成装置のメンテナンス等に利用したりしている。使用状況の内容としてはカウンタ情報(コピー枚数等のカウンタ値を示す情報)があり、メンテナンスの内容としては画像形成装置の自己診断による中央管理装置への自動発呼や、中央管理装置側からのアクセスによる画像形成装置の各部調整等がある。
【0004】
ところで、サービスマンが顧客先に画像形成装置を設置する作業を行なった後、その画像形成装置の識別情報(機種機番)をサービスセンタのオペレータ(以下「センタオペレータ」という)に知らせ、そのセンタオペレータがその識別情報を中央制御装置を構成する端末装置(クライアントコンピュータ)のキーボード等の操作によってデータベースに記憶(登録)するようにしている。
中央制御装置は、データベースに記憶されている識別情報と一致する識別情報の画像形成装置を遠隔管理することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した画像形成装置管理システムにおいて、画像形成装置の異常又は買い換えにより、その画像形成装置を運用途中で交換する場合があるが、サービスマンがその交換作業を行なった後、その交換後の画像形成装置の識別情報をセンタオペレータに知らせるのを忘れた場合、管理上不具合が生じる。
すなわち、中央制御装置は、データベースに記憶されている更新前の古い識別情報に基づいて画像形成装置の遠隔管理を行なうため、交換後の画像形成装置を管理することができず、カウンタ情報の集計による正確な課金処理を行なうことができないなどの問題が生じる。
【0006】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を中央制御装置によって正確に管理できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、画像形成装置管理システムと、それに使用する通信コントロール装置および識別情報管理方法を提供する。
【0020】
請求項1の発明による画像形成装置管理システムは、中央制御装置によって通信回線網および通信コントロール装置を介して画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムであって、上記通信コントロール装置に、画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、上記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と上記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致しなかった場合に識別情報の異常と判断する識別情報チェック手段と、該手段によって識別情報の異常と判断されなかった場合に、上記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を上記受信した更新用の識別情報に更新する手段と、上記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知する異常時通知処理手段とを設けたものである。
【0021】
請求項2の発明による画像形成装置管理システムは、請求項1の画像形成装置管理システムにおいて、上記通信コントロール装置の上記異常時通知処理手段を、上記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知する手段としたものである。
【0035】
請求項3の発明による通信コントロール装置は、画像形成装置に接続され、通信回線網を介して上記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置であって、画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、上記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と上記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致しなかった場合に識別情報の異常と判断する識別情報チェック手段と、該手段によって識別情報の異常と判断されなかった場合に、上記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を上記受信した更新用の識別情報に更新する手段と、上記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知する異常時通知処理手段とを設けたものである。
【0036】
請求項4の発明による通信コントロール装置は、請求項3の通信コントロール装置において、上記異常時通知処理手段を、上記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知する手段としたものである。
【0044】
請求項5の発明による識別情報管理方法は、通信回線網を介して画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置による識別情報管理方法であって、予め画像形成装置の識別情報を記憶しておき、上記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、自己に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と上記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致した場合には上記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を上記受信した更新用の識別情報に更新し、一致しなかった場合には識別情報の異常と判断して、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知するものである。
【0045】
請求項6の発明による識別情報管理方法は、通信回線網を介して画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置による識別情報管理方法であって、予め画像形成装置の識別情報を記憶しておき、上記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、自己に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と上記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致した場合には上記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を上記受信した更新用の識別情報に更新し、一致しなかった場合には識別情報の異常と判断して、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して上記中央制御装置へ通知するものである。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明による画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
【0049】
この画像形成装置管理システムは、遠隔診断を前提とした5台の画像形成装置(複写機等)1〜5と中央制御装置6とを通信コントロール装置7および公衆回線網等の通信回線網(以下「通信回線」という)8を介して接続し、中央制御装置6によって各画像形成装置1〜5を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。
【0050】
通信コントロール装置7は、中央制御装置6からの要求データ(指令信号)を画像形成装置1〜5へ選択的に送信したり、逆に画像形成装置1〜5からの各種通報データ(情報)を通信回線8を経由して中央制御装置6へ送信(通報)する。この通信コントロール装置7は、24時間通電を行なっていて、通常画像形成装置1〜5の電源が遮断されている(オフになっている)夜間でも中央制御装置6との通信を可能にしている。
【0051】
通信コントロール装置7と各画像形成装置1〜5とはシリアル通信インタフェースRS−485によりマルチドロップ接続されていて、通信コントロール装置7からのポーリング,セレクティングにより各画像形成装置1〜5との通信を行なっている。
【0052】
ポーリングは、画像形成装置1→画像形成装置2→画像形成装置3→画像形成装置4→画像形成装置5→画像形成装置1→……のように順次繰り返し行なわれる。
なお、通信コントロール装置7におけるセレクティング動作およびポーリング動作については追って詳細に説明する。
【0053】
図2は、各画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。
各画像形成装置1〜5の制御部はそれぞれ、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cからなるPPC(画像形成装置)コントローラと、パーソナルインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」と略称する)18と、システムバス19とを備えている。
【0054】
CPU11は、ROM13内の制御プログラムによってこの制御部全体を統括的に制御する中央処理装置である。
リアルタイムクロック回路12は、時刻情報を生成出力するものであり、CPU11がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
ROM13は、CPU11が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している固定メモリである。
【0055】
RAM14は、CPU11がデータ処理を行なう際に使用するワークメモリ等として使用する一時記憶メモリである。
不揮発性RAM15は、後述する操作表示部等からのモード指示の内容を示すデータ(情報)などを記憶するメモリであり、電源が遮断されても記憶データを保持することができる。
【0056】
入出力ポート16は、画像形成装置内の後述するブザー(スピーカ等の他の音声出力手段でもよい)20や、図示しないモータ,ソレノイド,クラッチ等の出力負荷、およびセンサ・スイッチ類を接続している。
シリアル通信制御ユニット17aは、操作表示部との信号のやりとりを行なう。
【0057】
シリアル通信制御ユニット17bは、図示しない原稿送り部との信号のやりとりを行なう。
シリアル通信制御ユニット17cは、図示しない転写紙(用紙)後処理部との信号のやりとりを行なう。
【0058】
パーソナルI/F18は、通信コントロール装置7との間の通信を司るインタフェース回路であり、CPU11の通信コントロール装置7との通信処理のための負荷を軽減するために設けられている。もちろん、CPU11の処理能力が充分であれば、このパーソナルI/F18の機能をCPU11に取り込んでも差し支えない。このパーソナルI/F18の主な機能は、以下の(1)〜(4)に示す通りである。
【0059】
(1)通信コントロール装置7からのポーリング,セレクティングの監視
(2)通信コントロール装置7への肯定応答(ACK),否定応答処理(NAK)
(3)通信コントロール装置7との間の送受信データの正当性チェック,パリティチェック,およびエラー発生時の再送要求処理
(4)通信コントロール装置7との間の送受信データのヘッダ処理
【0060】
システムバス19はアドレスバス,コントロールバス,データバスからなるバスラインであり、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,シリアル通信制御ユニット17a,17b,17c,およびパーソナルI/F18を相互に接続する。
【0061】
図3は、図2のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
このパーソナルI/F18は、CPU21,デュアルポートメモリ22,レジスタ23〜26,入力ポート27,シリアル通信制御ユニット28,ローカルバス29,およびディバイスコード(デバイスアドレス)設定スイッチ30によって構成されている。
【0062】
CPU21は、中央処理装置,ROM,RAM等からなるワンチップのマイクロコンピュータであり、このパーソナルI/F18全体を統括的に制御する。
デュアルポートメモリ22は、CPU21と図2のCPU11の双方から読み書き可能であり、パーソナルI/F18とPPCコントローラ31との間でのテキストデータの授受に使用されるデータメモリである。
【0063】
なお、PPCコントローラ31は上述したCPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cによって構成される。
レジスタ23〜26は、上記テキストデータの授受時に制御用として使用されるが、詳細な説明は省略する。
【0064】
ディバイスコード設定スイッチ30は、画像形成装置毎に固有のディバイスコードを設定するためのものであり、通信コントロール装置7からのポーリング,セレクティング時のディバイスコード識別用として使用される。
シリアル通信制御ユニット28は、通信コントロール装置7および/または他の画像形成装置のパーソナルI/F18と接続される。
【0065】
図4は、各画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。なお、この操作表示部は、各画像形成装置1〜5が複写機の場合に対応するものである。
【0066】
この操作表示部は、一般の制御部(例えば図2に示した画像形成装置1〜5における制御部)と同様に、制御プログラムを格納したROM,その制御プログラムによって各種制御を実行するCPU,データを一時格納するRAM,電源が遮断されても記憶データを保持する不揮発性RAM,シリアル通信制御ユニット,及び入出力ポート等を備えており、図2のシリアル通信制御ユニット17aとデータ授受を行なうが、その詳細は省略する。
【0067】
この操作表示部は、上述した制御部の他に、テンキー71,クリア/ストップキー72,プリントキー73,エンタキー74,割り込みキー75,予熱/モードクリアキー76,モード確認キー77,画面切り替えキー78,呼び出しキー79,登録キー80,ガイダンスキー81,表示用コントラストボリューム82,及び文字表示器83を備えている。
【0068】
テンキー71は、コピー(画像形成)枚数や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー72は、コピー枚数をクリアしたり、コピー動作をストップさせたりするためのキーである。
プリントキー73は、コピー動作を開始させるためのキーである。
【0069】
エンタキー74は、ズーム倍率や綴じ代寸法用置数等の数値や指定を確定させるためのキーである。
割り込みキー75は、コピー中に割り込んで別の原稿をコピーする時などに使用するキーである。
予熱/モードクリアキー76は、設定した全ての画像形成モードの内容を取り消したり、予熱を設定して節電状態にしたりするためのキーである。
【0070】
モード確認キー77は、文字表示器83に選択的に表示される各コピーモードを一覧表示で確認するためのキーである。
画面切り替えキー78は、文字表示器83の表示形態を熟練度に応じて切り替えるためのキーである。
呼び出しキー79は、ユーザプログラムを呼び出すためのキーである。
【0071】
登録キー80は、ユーザプログラムを登録するためのキーである。
ガイダンスキー81は、文字表示器83にガイダンスメッセージ等を表示するためのキーである。
表示用コントラストボリューム82は、文字表示器83のコントラストを調整するためのものである。
【0072】
文字表示器83は、液晶(LCD),蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上に多数のタッチセンサを内蔵(例えば8×8表示画素毎にある)した略透明シート状のマトリックスタッチパネルを重ねており、電源投入(電源オン)により、例えば図5に示すようなコピーモード画面を表示することができる。
【0073】
ここで、その画像形成モード画面上のキー(表示部)を押下(タッチ)することにより、用紙サイズ(給紙段),画像濃度(コピー濃度),変倍率(等倍,縮小,拡大,用紙指定変倍,ズーム変倍,寸法変倍),両面モード,綴じ代モード,ソートモード等の画像形成動作に関わる各種の画像形成モードを任意に選択することができ、押下されたキーは白黒反転表示に切り替わる。
【0074】
図6は、図1の通信コントロール装置7の構成例を示すブロック図である。
この通信コントロール装置7は、制御部41,オートダイアラ部42,および回線制御部43からなる。
制御部41は、5台の画像形成装置1〜5を制御したり、通信回線8を経由して中央制御装置6からの指令信号の受信を制御したりする。
【0075】
オートダイアラ部42は、画像形成装置1〜5からの各種通報データにより中央制御装置6に対して自発呼を行なう。
回線制御部43は、通信回線8を画像形成装置1〜5側に接続するか、一般電話機44(又はファクシミリ装置)側に接続するかの切り換え制御を行なう。
【0076】
図7は、図6の制御部41の構成例を示すブロック図である。
制御部41は、CPU51,リアルタイムクロック回路52,不揮発性RAM53,電池54,ROM55,シリアル通信制御ユニット56,および入出力ポート57によって構成されている。
【0077】
CPU51は、ROM55内の制御プログラムによって制御部41全体を統括的に制御する中央処理装置である。
リアルタイムクロック回路52は、時刻情報を生成出力するものであり、CPU51がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
【0078】
不揮発性RAM53は、中央制御装置6および複数の画像形成装置1〜5の一方から他方への送信データ(情報)を一時記憶したり、複数の画像形成装置1〜5の中から1台を特定するそれぞれのディバイスコードおよびIDコード,画像形成装置の識別情報である機種機番(他の識別情報でもよい),中央制御装置6の電話番号,回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔等の各種パラメータを記憶保持(設定登録)するメモリである。
【0079】
電池54は、リアルタイムクロック回路52および不揮発性RAM53をバックアップするものであり、通信コントロール装置7の電源が遮断された場合でも、リアルタイムクロック回路52の動作を継続させたり、不揮発性RAM53の記憶データを保持させる。
ROM55は、CPU51が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
【0080】
シリアル通信制御ユニット56は、各画像形成装置1〜5との信号のやりとりを行なう。
入出力ポート57は、オートダイアラ部42および回線制御部43を接続するものである。
【0081】
次に、この画像形成装置管理システムの概略機能について説明する。
この画像形成装置管理システムの機能には、大きく分けて以下の(1)〜(3)に示す3種類の機能がある。
【0082】
(1)中央制御装置6から画像形成装置1〜5への通信制御
(2)画像形成装置1〜5から中央制御装置6又は通信コントロール装置7への通信制御
(3)通信コントロール装置7独自の制御
【0083】
(1)の中央制御装置6から画像形成装置1〜5への通信制御には、例えば以下の(a)〜(c)に示すものがある。
(a)特定の画像形成装置のトータル画像形成枚数,給紙段(給紙カセット)毎の画像形成枚数,転写紙サイズ毎の画像形成枚数,ミスフィード回数,転写紙サイズ毎のミスフィード回数,転写紙搬送位置毎のミスフィード回数等の読み取りおよびリセット
【0084】
(b)画像形成装置を構成する各ユニットの制御電圧,電流,抵抗,タイミング等の調整値の設定および読み取り
(c)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5から中央制御装置6への通信の結果返送
【0085】
これらの制御は、中央制御装置6からの指令信号を受信して、通信コントロール装置7から画像形成装置1〜5へのセレクティングによって行なう。セレクティングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5の中から1台を選択して通信する機能をさす。
【0086】
図8は、通信コントロール装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフローチャートである。
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、ユニークな(特定の)ディバイスコードを持っており、通信コントロール装置7は、セレクティング信号(SA)を構成する予め定められたセレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
【0087】
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、セレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がセレクティングされたことを知る。
ここで、セレクティングされた画像形成装置は、送出すべきデータがある場合には、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)によるビジー(Busy)応答を出力する。
【0088】
通信コントロール装置7は、このビジー応答を受けると、セレクティング動作を中断し、以下に述べるポーリング動作に移行する。
セレクティングされた画像形成装置は、送出すべきデータがない場合には、セレクティングに対応可能か否かを判断し、対応可能ならば予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による肯定応答を出力して通信コントロール装置7との通信を実行する。
【0089】
対応不可能な場合は、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による否定応答を出力して通信コントロール装置7との通信を終了する。
また、通信コントロール装置7が出力したディバイスコードに対応する画像形成装置が電源オフなどの理由で肯定応答も否定応答も出力できない場合には、通信コントロール装置7は予め定められた一定時間経過(タイムアウト)後にセレクティング動作を終了する。
【0090】
(2)の画像形成装置1〜5から中央制御装置6又は通信コントロール装置7への通信制御には、例えば以下の(a)〜(e)に示すものがある。
(a)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、画像形成動作が不可能となる異常(故障)が発生した場合、その旨を示す情報(データ)を即時に通信コントロール装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
【0091】
(b)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、使用者(顧客)による操作表示部上のキー操作により、画像形成モードからそれとは異なる使用者が必要な要求(修理依頼やサプライ補給依頼)を入力するための使用者要求入力モードに移行して、操作表示部上に使用者要求入力画面を表示させ、その画面上の所定キーの押下によって使用者が必要な要求が入力された時に、その要求を示す情報を即時に通信コントロール装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
【0092】
(c)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、積算画像形成枚数が予め設定された一定枚数(契約枚数)に達した場合に、その旨を示す情報又は積算画像形成枚数を示す情報を即時に通信コントロール装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
【0093】
(d)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、予め設定された一定期間毎に積算画像形成枚数を示す情報を通信コントロール装置7へ送信し、その通信コントロール装置7はその日(当日)の指定時刻(これは中央制御装置6により通報時間帯として予め設定され、通信コントロール装置7に記憶しておく)にそれまでに受信した情報をまとめて通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(非緊急通報)。この通信制御には、指定時刻に達する前にそれまでに受信した情報の通報回数が予め定められた回数に達した場合、その指定時刻を待たずに中央制御装置6への送信を行なう制御も含まれる。
【0094】
(e)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、画像形成動作開始は可能であるが、交換部品の指定回数,指定時間への接近、センサの規格レベルへの到達など、予防保全を必要とする事象が発生した場合に、その旨を示す情報を通信コントロール装置7へ送信し、その通信コントロール装置7はその日の指定時刻(これは中央制御装置6により通報時間帯として予め設定され、通信コントロール装置7に記憶しておく)にそれまでに受信した情報をまとめて通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(非緊急通報)。この通信制御には、指定時刻に達する前にそれまでに受信した情報の通報回数が予め定められた回数に達した場合、その指定時刻を待たずに中央制御装置6への送信を行なう制御も含まれる。
【0095】
これらの通信制御は、通信コントロール装置7からのポーリング時に行なう。ポーリングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5を順番に指定し、その指定された画像形成装置からの通信要求の有無を確認する機能をさす。
図9は、通信コントロール装置7におけるポーリング動作の一例を示すフローチャートである。
【0096】
通信コントロール装置7は、ポーリング信号(PA)を構成する予め定められたポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、ポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がポーリングされたことを知る。
【0097】
次に、ポーリングされた画像形成装置は、送出データ(通信コントロール装置7又は中央制御装置6に対する通信要求)があれば通信コントロール装置7との通信を開始し、通信要求がない時又は開始した通信が終了した時は予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による終了応答(EOT)を出力して通信コントロール装置7との通信を終了する。
通信コントロール装置7は、終了応答を受け取ると、次の画像形成装置へのポーリングに移行する。
【0098】
また、通信コントロール装置7が出力するディバイスコードに対応する画像形成装置が、電源オフなどの理由で通信を開始できなかったり、あるいは終了応答も出力できない場合、通信コントロール装置7は予め定められた一定時間経過後にポーリング動作を終了する。このポーリングは、セレクティングが発生しない限り、接続されている画像形成装置1〜5に対して順次繰り返される。
【0099】
(3)の通信コントロール装置7独自の制御には、例えば以下の(a)(b)に示すものがある。
(a)トータルカウンタ値(トータル画像形成枚数)の読み出し
(b)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5から通信コントロール装置7への通信の結果返送
【0100】
トータルカウンタ値の読み出しの制御は、通信コントロール装置7から画像形成装置1〜5への1日1回定時(例えば0時0分、但しこの時刻に画像形成装置の電源がオフになっている場合は、この時刻以降に初めて電源がオンになった時)のセレクティングによって行なう。
【0101】
通信コントロール装置7は、不揮発性RAM53にトータルカウンタ用のメモリを2個(仮にこれらをそれぞれA,Bとする)用意してあり、上記1日1回のセレクティングによって読み取ったトータルカウンタ値をメモリAに書き込む。したがって、メモリAは毎日(但し例えば休日のように1日中画像形成装置の電源がオン状態にならない場合はこの限りでない)前日の値が書き換えられることになる。
【0102】
また、毎月1回予め決められた日時(これは中央制御装置6により設定され、通信コントロール装置7内の不揮発性RAM53に記憶される)にメモリAに記憶されているトータルカウンタ値をメモリBにコピーする。
通信コントロール装置7から中央制御装置6へはメモリBの内容が送られるが、その転送方法には以下の(a)(b)に示す2通りの方法がある。
【0103】
(a)中央制御装置6は、上記日時(メモリAの内容がメモリBにコピーされる日時)以降に通信コントロール装置7のメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を読みに行く。つまり、通信コントロール装置7へアクセス(発呼して対応する読み取り指令を送信)し、その通信コントロール装置7から送信されるメモリBの内容(各画像形成装置1〜5のトータルカウンタ値)を取得する。
【0104】
(b)通信コントロール装置7は、上記日時以降に自発呼してメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を通信回線8を介して中央制御装置6へ送出する。なお、自発呼を行なう日時も中央制御装置6により設定され、通信コントロール装置7内の不揮発性RAM53に記憶される。
【0105】
なお、通信コントロール装置7は、不揮発性RAM53にメモリA,Bを組み合わせたメモリを複数組用意している。これは、例えば白黒コピー用,アプリケーションコピー用,カラーコピー用等の種々のトータルカウンタ値が考えられるためである。
【0106】
図10は、中央制御装置6と通信コントロール装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
図10において、通番は1回の送信の中での送信ブロック番号であり、最初のブロックは「01」で始め、以降1ずつ増加させて「99」の次は「00」とする。
【0107】
IDコードは、通信コントロール装置7およびその通信コントロール装置7に接続された5台の画像形成装置1〜5から1台の画像形成装置を特定する目的を持っている。
識別コードは、通信目的の種類を示すコード(処理コード)にテキストデータの発信元,受信先を付加したものである。処理コードは、表1のように決められている。
【0108】
【表1】
【0109】
情報レコードは情報コード,データ部桁数,およびデータ部よりなり、表2のように決められている。
IDコードと識別コードとの間、識別コードと情報レコードとの間、情報レコードと情報レコードとの間には、それぞれセミコロン(;)によるセパレータが挿入される。
【0110】
【表2】
【0111】
図11は、通信コントロール装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
ディバイスコードは、前述のように各画像形成装置1〜5毎にディバイスコード設定スイッチ30(図3参照)によってそれぞれ固有に設定され、図10のIDコードとの関連は画像形成装置を初めて通信コントロール装置7に接続したインストール時にその画像形成装置から読み込んで通信コントロール装置7内の不揮発性RAM53に記憶され、以降テキストデータの送出方向により適宜変換される。
【0112】
処理コードは前述したように通信目的の種類を示すコードであり、図10の識別コードからテキストデータの発信元,受信先を削除したものである。これも、テキストデータの送出方向により、通信コントロール装置7によって適宜付加,削除される。
【0113】
図12は画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18とPPCコントローラ31(図3参照)との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図であり、図11に示した通信コントロール装置7とパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータからヘッダ,ディバイスコード,およびパリティ部分を取り除いたものである。
【0114】
図13は、中央制御装置6の構成例を示すブロック図である。
中央制御装置6は、2台の端末装置100,110をLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワーク120によって接続しており、通信回線8および通信コントロール装置7を介して5台の画像形成装置1〜5を集中的に遠隔管理することができる。
【0115】
端末装置100は、中央処理部101,モニタ部102,キーボード103,記憶部104,プリンタ部105,モデム106等によって構成されている。
中央処理部101は、端末装置100全体を統括的に制御するものであり、CPU,ROM,RAM,リアルタイムクロック回路等によって構成されている。
【0116】
モニタ部102は、異常内容等の各種情報を表示してオペレータに知らせるものである。
キーボード103は、各種情報を入力するためのものである。
記憶部104は、各顧客先に設置されている画像形成装置1〜5を含む多数の画像形成装置を管理するための各種管理データ(受信データを含む)からなるデータベースを記憶するHDD(ハードディスク装置)等の大容量記憶装置、および不揮発性RAMやRAMによって構成されるものである。
【0117】
プリンタ部105は、受信データを転写紙にプリントするものである。
モデム106は、通信回線8と接続し、その通信回線8と中央処理部101との間でアナログ信号の変調/復調を行なうものである。
なお、端末装置110は端末装置100と略同様の構成なので、各部の説明は省略する。
【0118】
ここで、この画像形成装置管理システムでは、通信コントロール装置7が、この発明による各種の機能(手段)に対応するプログラムを図7のROM55に予め記憶しておき、CPU51がそのプログラムに従って動作し、その際にリアルタイムクロック回路52および不揮発性RAM53等を使用することにより、この発明による各種の機能を実現することができる。
【0119】
以下、この画像形成装置管理システムにおけるこの発明による処理について、図14以降の各図面も参照して説明する。
図14は、通信コントロール装置7のパラメータメモリ(図7の不揮発性RAM53に予め確保されている)に記憶される各種パラメータの一部の構成例を示す図である。
【0120】
図14において、「SC」はサービスマンコールのことである。「カ確」は、トータルカウンタ値を示すカウンタ情報に相当する。「デバイスアドレス」はディバイスコードに相当する。「識別情報」は、画像形成装置の機種機番に相当する。
【0121】
図15〜図31は、この発明に係わる処理(各実施形態)を示すフローチャートである。これらの各図において、ステップを「S」と略記している。
図32,図33は、通信コントロール装置7と画像形成装置1〜5とその操作表示部の文字表示器との間の通信シーケンスの異なる例を示す図である。
【0122】
〔第1実施形態:図15,図27〕
図15は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第1例を示すフローチャート、図27は画像形成装置1〜5のCPU11によるこの発明に係わる処理の一例を示すフローチャートである。
【0123】
この第1実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51は、図示しないメインルーチンの呼び出しによって図15に示す処理を開始し、まずステップ1で通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置に対して機種機番(画像形成装置の識別情報)を要求し、ステップ2でその画像形成装置からの機種機番の受信を待つ。
【0124】
なお、図1の例では、通信コントロール装置7に5台の画像形成装置1〜5が接続されているため、CPU51は実際にはその各画像形成装置に対して順次機種機番を要求する処理を含む処理を行なう必要があるが、以降の説明を簡単にするために、通信コントロール装置7には1台の画像形成装置のみが接続されているものと仮定する。
【0125】
通信コントロール装置7のCPU51は、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置(対応する画像形成装置)に対する機種機番の要求により、その画像形成装置からその機種機番を受信すると、ステップ3で不揮発性RAM53のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を読み込み、ステップ4でその機種機番と先に受信した機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェック(識別情報チェック)を行なう。
【0126】
ここで、例えば対応する画像形成装置(通信コントロール装置7で受信した機種機番の画像形成装置)が持っているデバイスアドレス(ディバイスコード)が「0」の場合、その機種機番と比較するパラメータメモリ内の機種機番は、デバイスアドレス「0」に対応する機種機番(図14の例ではデバイスアドレス0用識別情報)となる。
【0127】
通信コントロール装置7のCPU51は、上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ5でその機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を不揮発性RAM53に記憶すると共に、ステップ6でその機種機番間違い情報を対応する画像形成装置へ送信する。
また、上記両機種機番が一致した場合、つまり機種機番の異常と判断しなかった場合は、ステップ7で後述する機種機番間違い情報の表示を消去するための異常表示クリア信号を対応する画像形成装置へ送信(通知)する。
【0128】
ここで、図15に示した機種機番チェックを含む処理は、実際には定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、対応する画像形成装置の電源投入検知時に行なったり、その電源投入検知時から予め設定された所定時間経過後に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求によって行なう。
【0129】
なお、通信コントロール装置7のCPU51は、対応する画像形成装置の電源投入を次のようにして検知することができる。
すなわち、対応する画像形成装置へは常時ポーリング信号を送信するようにしているため、そのポーリング信号の送信先の対応する画像形成装置に電源が投入されている場合は、その画像形成装置からは何らかの応答がある。
【0130】
しかし、対応する画像形成装置の電源が遮断されている場合は、その画像形成装置からは何の応答もない。
したがって、応答がない状態から応答がある状態に移行した場合に、対応する画像形成装置に電源が投入されたことを検知(判断)することができる。
【0131】
通信コントロール装置7のCPU51は、図15の処理が終了した後、メインルーチンの呼び出しによって図示しない処理を開始し、不揮発性RAM53に記憶した機種機番間違い情報を図10に示したテキストデータとして通信回線8を介してサービスセンタ(CSSセンタ)の中央制御装置6へ送信する異常時送信処理(異常時通知処理)を行なう。
【0132】
ここで、上記異常時送信処理は、実際には図15の処理が終了した直後(機種機番の異常と判断した直後)に行なったり、定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求によって行なう。
【0133】
一方、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11は、その通信コントロール装置7から表示に関する情報を受信すると、図27に示す処理を開始し、ステップ41で受信した情報が機種機番間違い情報か否かを判別し、機種機番間違い情報であればステップ45でそれを操作表示部上(例えば図4の文字表示器83)に表示する。例えば、「機種機番が異なっていますのでCSSセンタに連絡してください」というようなメッセージを表示する。
【0134】
また、ステップ46でブザー20をオンにし、ステップ47で図示しないタイマをリセット・スタートした後、ステップ48でタイマによる計測時間が予め設定された時間を経過(タイムアウト)したか否かを判断し、その時間を経過した場合にステップ49でタイマをストップすると共に、ステップ50でブザー20をオフにする。
【0135】
ここで、機種機番間違い情報の表示だけでは、その表示に顧客が気がつかないことが多いため、この例ではブザー20を鳴らすようにしている。なお、スピーカを備えていれば、受信情報を音声出力して顧客に知らせることもできる。
【0136】
受信情報が機種機番間違い情報でない場合は、ステップ42で受信情報が異常表示クリア信号か否かを判別し、異常表示クリア信号であればステップ44で操作表示部上の機種機番間違い情報の表示を消去する処理を行なう。但し、機種機番間違い情報が表示されていなければ、この処理を行なわない。
受信情報が異常表示クリア信号でもない場合は、ステップ43でその受信情報に応じて表示制御を行なう。
【0137】
このように、第1実施形態によれば、通信コントロール装置7が、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番(識別情報)と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致しなかった場合(画像形成装置が交換された場合)に機種機番の異常と判断して、その機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する異常時送信処理を行なうので、次のような効果を得ることができる。
【0138】
すなわち、センタオペレータが通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いを知ることができるため、サービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。したがって、中央制御装置6は、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
【0139】
また、通信コントロール装置7が、機種機番の異常と判断した場合、その機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を画像形成装置へ送信して表示又は音声出力を行なわせるので、通信回線8の異常等の何らかのトラブルにより機種機番間違い情報が中央制御装置6に自動送信されないようなことがあった場合でも、機種機番間違い情報を顧客が電話等によってセンタオペーレータに知らせることにより、そのセンタオペレータは上述した作業を行なうことができる。
【0140】
さらに、通信コントロール装置7が、定期的に機種機番チェックを行なうようにすれば、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とが一致しない場合、機種機番の異常として確実に判断することができる。
【0141】
通信コントロール装置7が、自己に接続された画像形成装置の電源投入検知時に機種機番チェックを行なうようにすれば、画像形成装置が設置されて自己に接続された後、電源が投入された時に機種機番チェックを行なうことになるので、定期的に機種機番チェックを行なわなくても、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とが一致しない場合、機種機番の異常として確実に判断することができる。
【0142】
通信コントロール装置7が、自己に接続された画像形成装置の電源投入検知時から予め設定された所定時間(少なくとも電源投入直後の初期設定処理が完了して通信コントロール装置7との通信が可能になるまでの時間)経過後、機種機番チェックを行なうようにすれば、画像形成装置が設置されて自己に接続され、その画像形成装置との通信が可能になった後、機種機番チェックを行なうことになるので、定期的に機種機番チェックを行なわなくても、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とが一致しない場合、機種機番の異常としてより確実に判断することができる。
【0143】
通信コントロール装置7が、中央制御装置6からの要求によって機種機番チェックを行なうようにすれば、中央制御装置6側に予め登録されている画像形成装置の電源が投入されている時間帯に機種機番チェックを行なうようにすることが可能になるため、定期的に機種機番チェックを行なわなくても、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とが一致しない場合、機種機番の異常として確実に判断することができる。
【0144】
通信コントロール装置7が、機種機番の異常と判断した直後に、異常時送信処理を行なうようにすれば、センタオペレータは、通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いをすぐに知ることができ、即時にサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。
【0145】
通信コントロール装置7が、定期的に異常時送信処理を行なうようにすれば、センタオペレータは、通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いを確実に知ることができ、確実にサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。
【0146】
通信コントロール装置7が、中央制御装置6からの要求によって異常時送信処理を行なうようにすれば、センタオペレータやサービスマンの作業状況等を考慮したタイミングで異常時送信処理を行なうようにすることができるため、センタオペレータは、通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いをより確実に知ることができ、より確実にサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。
【0147】
〔第2実施形態:図16,図27〕
図16は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第2例を示すフローチャートである。
【0148】
この第2実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51はメインルーチンの呼び出しによって図16に示す処理を開始し、図15によって説明した処理と略同様の処理を行なう。但し、ステップ5の処理に代えて、ステップ11の処理を行なう。
【0149】
すなわち、不揮発性RAM53のパラメータメモリから読み込んだ画像形成装置の機種機番と対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)が一致せず、機種機番の異常と判断した場合、両機種機番又は対応する画像形成装置から受信した機種機番のみを不揮発性RAM53に記憶する。
【0150】
ここで、図16に示した機種機番チェックを含む処理は、実際には定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、対応する画像形成装置の電源投入検知時に行なったり、その電源投入検知時から予め設定された所定時間経過後に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求によって行なう。
【0151】
通信コントロール装置7のCPU51は、図16の処理が終了した後、メインルーチンの呼び出しによって図示しない処理を開始し、不揮発性RAM53に記憶した上記両機種機番又は対応する画像形成装置から受信した機種機番のみを図10に示したテキストデータとして通信回線8を介してサービスセンタの中央制御装置6へ送信する異常時送信処理を行なう。
【0152】
ここで、上記異常時送信処理は、実際には図16の処理が終了した直後(機種機番の異常と判断した直後)に行なったり、定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求により行なう。
なお、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11によるこの発明に係わる処理は、図27によって説明した通りである。
【0153】
このように、第2実施形態によれば、通信コントロール装置7が、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致しなかった場合に機種機番の異常と判断して、両機種機番又は自己に接続されている画像形成装置の機種機番のみを通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する異常時送信処理を行なうので、次のような効果を得ることができる。
【0154】
すなわち、センタオペレータが、通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いを知ることが可能になるうえに、通信コントロール装置7のパラメータメモリに現在記憶されている機種機番と通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番あるいはその機種機番のみも知ることができるため、効率よくサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。
【0155】
したがって、中央制御装置6は、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
さらに、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置へ機種機番間違い情報を送信して表示又は音声出力を行なわせたり、第1実施形態と同様のタイミングで機種機番チェックを行なったり、異常時送信処理を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0156】
〔第3実施形態:図17,図27〕
図17は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第3例を示すフローチャートである。
【0157】
この第3実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51はメインルーチンの呼び出しによって図17に示す処理を開始し、図15によって説明した処理と略同様の処理を行なう。但し、ステップ5の処理に代えて、ステップ12の処理を行なう。
【0158】
すなわち、不揮発性RAM53のパラメータメモリから読み込んだ画像形成装置の機種機番と対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)が一致せず、機種機番の異常と判断した場合、その機種機番の異常である機種機番間違い情報を両機種機番又は対応する画像形成装置から受信した機種機番のみと共に不揮発性RAM53に記憶する。
【0159】
ここで、図17に示した機種機番チェックを含む処理は、実際には定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、対応する画像形成装置の電源投入検知時に行なったり、その電源投入検知時から予め設定された所定時間経過後に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求によって行なう。
【0160】
通信コントロール装置7のCPU51は、図17の処理が終了した後、メインルーチンの呼び出しによって図示しない処理を開始し、不揮発性RAM53に記憶した機種機番間違い情報および上記両機種機番又は対応する画像形成装置から受信した機種機番のみを図10に示したテキストデータとして通信回線8を介してサービスセンタの中央制御装置6へ送信する異常時送信処理を行なう。
【0161】
ここで、上記異常時送信処理は、実際には図17の処理が終了した直後(機種機番の異常と判断した直後)に行なったり、定期的(予め設定された時刻への到達時)に行なったり、あるいは中央制御装置6からの要求により行なう。
なお、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11によるこの発明に係わる処理は、図27によって説明した通りである。
【0162】
このように、第3実施形態によれば、通信コントロール装置7が、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致しなかった場合に機種機番の異常と判断して、その機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を上記両機種機番又は自己に接続されている画像形成装置の機種機番のみと共に通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する異常時送信処理を行なうので、次のような効果を得ることができる。
【0163】
すなわち、センタオペレータが、通信コントロール装置7のパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番の間違いを確実に知ることができるうえに、通信コントロール装置7のパラメータメモリに現在記憶されている機種機番と通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番あるいはその機種機番のみも知ることができるため、効率よくサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼したり、自分の端末装置のキーボード等の操作により正しい機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。
【0164】
したがって、中央制御装置6は、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
さらに、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置へ機種機番間違い情報を送信して表示又は音声出力を行なわせたり、第1実施形態と同様のタイミングで機種機番チェックを行なったり、異常時送信処理を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0165】
なお、図15〜図17に示した処理を画像形成装置のカウンタ情報を収集するタイミングで(例えば1日1回定時(0時0分)に)行なうような場合、図15〜図17の処理に代え、図18〜図20に示す処理を行なうようにすることもできる。
【0166】
図18は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第4例を示すフローチャート、図19は同じくこの発明に係わる処理の第5例を示すフローチャート、図20は同じくこの発明に係わる処理の第6例を示すフローチャートである。
【0167】
これらの処理では、機種機番の異常と判断しなかった場合、ステップ21で対応する画像形成装置に対してカウンタ情報を要求し、ステップ22でその画像形成装置からのカウンタ情報の受信を待ち、カウンタ情報を受信する(収集する)と、ステップ23でそのカウンタ情報を不揮発性RAM53に記憶する。
【0168】
ここで、通信コントロール装置7のCPU51は、例えば図18に示した処理を行なう場合、実際には対応する画像形成装置との間で図32又は図33に示すような通信を行なう。
【0169】
すなわち、まず対応する画像形成装置へセレクティング信号(SA)を送信し、それに対してその画像形成装置から肯定応答(ACK)を受信した場合に、その画像形成装置に対して機種機番を要求する。
そして、その要求に対して肯定応答を受信した場合に、その画像形成装置へ終了応答(EOT)を送出する。
【0170】
その後、対応する画像形成装置へポーリング信号(PA)を送信すると、その画像形成装置から機種機番が返送されるため、その機種機番を受信した場合に、肯定応答を対応する画像形成装置へ送出し、それに対してその画像形成装置から終了応答(EOT)を受信した時点で、機種機番を受信するまでの一連の通信シーケンスを完了する。
【0171】
そして、対応する画像形成装置から受信した機種機番とパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致しなかった場合は機種機番の異常と判断し、再び対応する画像形成装置へセレクティング信号を送信し、それに対してその画像形成装置から肯定応答を受信した場合に、その画像形成装置へ機種機番間違い情報を送出する。
【0172】
機種機番間違い情報を受信した画像形成装置のCPU11は、その機種機番間違い情報を操作表示部上に表示した後、通信コントロール装置7へ肯定応答を送信する。
その肯定応答を受信した通信コントロール装置7は、対応する画像形成装置へ終了応答を送出し、対応する画像形成装置の操作表示部上に機種機番間違い情報を表示させるまでの一連の通信シーケンスを完了する。
【0173】
一方、対応する画像形成装置から受信した機種機番とパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番が一致した場合は、再び対応する画像形成装置へセレクティング信号を送信し、それに対してその画像形成装置から肯定応答を受信した場合に、その画像形成装置に対してカウンタ情報を要求する。
【0174】
カウンタ情報の要求を受けた画像形成装置のCPU11は、操作表示部上の機種機番間違い情報の表示(異常表示)を消去(クリア)する処理を行なう。但し、機種機番間違い情報が表示されていなければ、この処理を行なわない。
なお、この例では、カウンタ情報の要求は異常表示クリア信号としての役目も果たすことになるが、カウンタ情報の要求とは別に、異常表示クリア信号を単独で送るようにしてもよい。
【0175】
この画像形成装置のCPU11は、機種機番間違い情報の表示を消去する処理を行なった後、通信コントロール装置7へ肯定応答を送信する。
その肯定応答を受信した通信コントロール装置7は、対応する画像形成装置へ終了応答を送出する。
【0176】
その後、対応する画像形成装置へポーリング信号を送信すると、その画像形成装置からカウンタ情報が返送されるため、そのカウンタ情報を受信した場合に、肯定応答を対応する画像形成装置へ送出し、それに対してその画像形成装置から終了応答を受信した時点で、カウンタ情報を受信するまでの一連の通信シーケンスを完了する。
【0177】
このように、カウンタ情報を収集するタイミングで機種機番チェックを含む処理を行なうようにすれば、処理効率が向上する。
【0178】
〔第4実施形態:図21,図27〕
図21は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第7例を示すフローチャートである。
【0179】
この第4実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51はメインルーチンの呼び出しによって図21に示す処理を開始し、図15によって説明した第1実施形態の処理と略同様の処理に、次の判断を追加する。
【0180】
すなわち、不揮発性RAM53のパラメータメモリから読み込んだ画像形成装置の機種機番と対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)が一致しなかった場合に、ステップ31で機種機番チェックが2回目かどうかを判断する。
【0181】
そして、機種機番チェックが2回目でない場合、つまり1回目の場合は、ステップ1に戻って機種機番チェックを含む処理を繰り返し、機種機番のチェックを2回行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ5の処理を行なう。
【0182】
なお、機種機番のチェックを2回でなく、3回以上の予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ5の処理を行なうようにすることもできる。
また、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11によるこの発明に係わる処理は、図27によって説明した通りである。
【0183】
このように、第4実施形態によれば、通信コントロール装置7が、第1実施形態と同様の機種機番チェックを予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断するので、第1実施形態と同様の効果に加え、次のような効果を得ることもできる。
【0184】
すなわち、ノイズや、画像形成装置の電源の投入と通信コントロール装置7からの要求タイミングによってまれに起こる誤情報に対しての誤動作を防止することもできる。
【0185】
さらに、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置へ機種機番間違い情報を送信して表示又は音声出力を行なわせたり、第1実施形態と同様のタイミングで機種機番チェックを行なったり、異常時送信処理を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0186】
〔第5実施形態:図22,図27〕
図22は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第8例を示すフローチャートである。
【0187】
この第5実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51はメインルーチンの呼び出しによって図22に示す処理を開始し、図16によって説明した第2実施形態の処理と略同様の処理に、次の判断を追加する。
【0188】
すなわち、不揮発性RAM53のパラメータメモリから読み込んだ画像形成装置の機種機番と対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)が一致しなかった場合に、ステップ31で機種機番チェックが2回目かどうかを判断する。
【0189】
そして、機種機番チェックが2回目でない場合、つまり1回目の場合は、ステップ1に戻って機種機番チェックを含む処理を繰り返し、機種機番のチェックを2回行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ11の処理を行なう。
【0190】
なお、機種機番のチェックを2回でなく、3回以上の予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ11の処理を行なうようにすることもできる。
また、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11によるこの発明に係わる処理は、図27によって説明した通りである。
【0191】
このように、第5実施形態によれば、通信コントロール装置7が、第2実施形態と同様の機種機番チェックを予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断するので、第2実施形態と同様の効果に加え、次のような効果を得ることもできる。
【0192】
すなわち、ノイズや、画像形成装置の電源の投入と通信コントロール装置7からの要求タイミングによってまれに起こる誤情報に対しての誤動作を防止することもできる。
【0193】
さらに、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置へ機種機番間違い情報を送信して表示又は音声出力を行なわせたり、第1実施形態と同様のタイミングで機種機番チェックを行なったり、異常時送信処理を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0194】
〔第6実施形態:図23,図27〕
図23は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第9例を示すフローチャートである。
【0195】
この第6実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51はメインルーチンの呼び出しによって図23に示す処理を開始し、図17によって説明した第3実施形態の処理と略同様の処理に、次の判断を追加する。
【0196】
すなわち、不揮発性RAM53のパラメータメモリから読み込んだ画像形成装置の機種機番と対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)が一致しなかった場合に、ステップ31で機種機番チェックが2回目かどうかを判断する。
【0197】
そして、機種機番チェックが2回目でない場合、つまり1回目の場合は、ステップ1に戻って機種機番チェックを含む処理を繰り返し、機種機番のチェックを2回行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ12の処理を行なう。
【0198】
なお、機種機番のチェックを2回でなく、3回以上の予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ12の処理を行なうようにすることもできる。
また、通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置のCPU11によるこの発明に係わる処理は、図27によって説明した通りである。
【0199】
このように、第6実施形態によれば、通信コントロール装置7が、第3実施形態と同様の機種機番チェックを予め設定された回数だけ行なっても上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断するので、第3実施形態と同様の効果に加え、次のような効果を得ることもできる。
【0200】
すなわち、ノイズや、画像形成装置の電源の投入と通信コントロール装置7からの要求タイミングによってまれに起こる誤情報に対しての誤動作を防止することもできる。
【0201】
さらに、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置へ機種機番間違い情報を送信して表示又は音声出力を行なわせたり、第1実施形態と同様のタイミングで機種機番チェックを行なったり、異常時送信処理を行なうことにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0202】
なお、図21〜図23に示した処理を画像形成装置のカウンタ情報を収集するタイミングで(例えば1日1回定時(0時0分)に)行なうような場合、図21〜図23の処理に代え、図24〜図26に示す処理を行なうようにすることもできる。
【0203】
図24は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第10例を示すフローチャート、図25は同じくこの発明に係わる処理の第11例を示すフローチャート、図26は同じくこの発明に係わる処理の第12例を示すフローチャートである。
このように、カウンタ情報を収集するタイミングで機種機番チェックを含む処理を行なうようにすれば、処理効率が向上する。
【0204】
〔第7実施形態:図28〕
図28は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第13例を示すフローチャートである。
【0205】
この第7実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51は、中央制御装置6から情報を受信した時に、メインルーチンの呼び出しによって図28に示す処理を開始し、まずステップ51で受信情報が画像形成装置の更新用の機種機番(識別情報)か否かを判別し、画像形成装置の更新用の機種機番であればステップ52で通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置に対して機種機番を要求し、ステップ53でその画像形成装置からの機種機番の受信を待つ。
【0206】
なお、中央制御装置6からは実際には画像形成装置の更新用の機種機番だけでなくそれを含む各種パラメータが送られてくるが、説明を簡単にするために、画像形成装置の更新用の機種機番のみが送られてくるものと仮定する。また、前述したように、通信コントロール装置7には1台の画像形成装置のみが接続されているものと仮定する。
【0207】
通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置(対応する画像形成装置)に対する機種機番の要求により、その画像形成装置からその機種機番を受信すると、ステップ54でその機種機番と中央制御装置6から受信した更新用の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行なう。
【0208】
ここで、例えば中央制御装置6から受信した更新用の機種機番に対応するデバイスアドレスが「0」の場合、その機種機番と比較する対応する画像形成装置が持っているデバイスアドレスも「0」となる。
【0209】
通信コントロール装置7のCPU51は、上記両機種機番が一致しなかった場合に、機種機番の異常と判断し、ステップ55でその機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する。
上記両機種機番が一致した場合は、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を中央制御装置6から受信した機種機番に更新し、その更新が完了した旨を示す情報を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する。
【0210】
このように、第7実施形態によれば、通信コントロール装置7が、中央制御装置6から画像形成装置の更新用の機種機番を受信したとき、その機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致した場合にはパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を受信した機種機番に更新し、一致しなかった場合には機種機番の異常と判断して、その機種機番の異常を示す情報を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信するので、次のような効果を得ることができる。
【0211】
すなわち、センタオペレータが任意のタイミングで自分の端末装置のキーボード等の操作により画像形成装置の更新用の機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。また、通信コントロール装置7へ送信した更新用の機種機番が間違っている場合は、直ちにその旨を知ることができ、サービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼することができる。
したがって、中央制御装置6は、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
【0212】
〔第8実施形態:図29〕
図29は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第14例を示すフローチャートである。
【0213】
この第8実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51は、中央制御装置6から情報を受信した時に、メインルーチンの呼び出しによって図29に示す処理を開始し、図28によって説明した処理と略同様の処理を行なう。但し、ステップ55の処理に代えて、ステップ61の処理を行なう。
【0214】
すなわち、対応する画像形成装置から受信した機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)と中央制御装置6から受信した更新用の機種機番とが一致せず、機種機番の異常と判断した場合、その機種機番の異常を示す情報である機種機番間違い情報を対応する画像形成装置から受信した機種機番と共に通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する。
【0215】
このように、第8実施形態によれば、通信コントロール装置7が、中央制御装置6から画像形成装置の更新用の機種機番を受信したとき、その機種機番と自己に接続されている画像形成装置の機種機番とを比較して両機種機番が一致するか否かをチェックする機種機番チェックを行ない、一致した場合にはパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を受信した機種機番に更新し、一致しなかった場合には機種機番の異常と判断して、その機種機番の異常を示す情報を通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番と共に通信回線8を介して中央制御装置6へ送信するので、次のような効果を得ることができる。
【0216】
すなわち、センタオペレータが任意のタイミングで自分の端末装置のキーボード等の操作により画像形成装置の更新用の機種機番を通信回線8を介して通信コントロール装置7へ送信してパラメータメモリ内の機種機番を更新させることができる。また、通信コントロール装置7へ送信した更新用の機種機番が間違っている場合は、直ちにその旨と正しい機種機番(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置の機種機番)を知ることができ、効率よくサービスマンを手配してその間違いを修正する作業を依頼することができる。
したがって、中央制御装置6は、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
【0217】
〔第9実施形態:図30〕
図30は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第15例を示すフローチャートである。
【0218】
この第9実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51は、対応する画像形成装置(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置)から情報を受信した時に、メインルーチンの呼び出しによって図30に示す処理を開始し、まずステップ71で受信情報が画像形成装置の更新用の機種機番か否かを判別し、更新用の機種機番であればパラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を対応する画像形成装置から受信した機種機番に更新し、その更新後の新たな機種機番を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する。
【0219】
ここで、対応する画像形成装置のCPU11は、操作表示部上の所定の操作によってこの画像形成装置の機種機番(更新用の機種機番)を通信コントロール装置7へ送信することができる。
【0220】
このように、第9実施形態によれば、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置から更新用の機種機番を受信したとき、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を受信した機種機番に更新し、その更新が完了した後、更新後の新たな機種機番を通信回線8を介して中央制御装置6へ送信するので、中央制御装置6は、その機種機番をデータベースに記憶することにより、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を正確に管理することができる。
【0221】
また、通信コントロール装置7から受信した画像形成装置の更新後の新たな機種機番を自動的にデータベースに記憶するようにすれば、画像形成装置が交換された場合のセンタオペレータによる作業が不要になる。
【0222】
〔第10実施形態:図30〕
図31は通信コントロール装置7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第16例を示すフローチャートである。
【0223】
この第10実施形態では、通信コントロール装置7のCPU51は、対応する画像形成装置(通信コントロール装置7に接続されている画像形成装置)から情報を受信した時に、メインルーチンの呼び出しによって図31に示す処理を開始し、図30によって説明した処理と略同様の処理を行なう。但し、ステップ73の処理に代えて、ステップ81の処理を行なう。
【0224】
すなわち、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を対応する画像形成装置から受信した機種機番に更新した場合、その更新後の新たな機種機番と更新前の古い機種機番とを通信回線8を介して中央制御装置6へ送信する。
【0225】
このように、第10実施形態によれば、通信コントロール装置7が、自己に接続されている画像形成装置から更新用の機種機番を受信したとき、パラメータメモリに記憶されている画像形成装置の機種機番を受信した機種機番に更新し、その更新が完了した後、更新後の新たな機種機番と更新前の古い機種機番とを通信回線8を介して中央制御装置6へ送信するので、第9実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0226】
また、中央制御装置6は、更新後の新たな機種機番と更新前の古い機種機番とを受信するため、その更新後の新たな機種機番をデータベースに記憶する際の処理が容易になる。
【0227】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置管理システムによれば、画像形成装置が交換された場合でも、その交換後の画像形成装置を中央制御装置によって正確に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
【図4】図1の画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。
【図5】図4の文字表示器83に表示されるコピーモード画面の一例を示す図である。
【図6】図1の通信コントロール装置7の構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の制御部41の構成例を示すブロック図である。
【図8】図6の通信コントロール装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフロー図である。
【図9】同じくポーリング動作の一例を示すフロー図である。
【図10】図1の中央制御装置6と通信コントロール装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図11】同じく通信コントロール装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/Fとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図12】同じく画像形成装置1〜5のパーソナルI/FとPPCコントローラとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図13】図1の中央制御装置6の構成例を示すブロック図である。
【図14】図7の不揮発性RAM53のパラメータメモリに記憶される各種パラメータの一部の構成例を示す図である。
【図15】図7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第1例を示すフロー図である。
【図16】同じくこの発明に係わる処理の第2例を示すフロー図である。
【図17】同じくこの発明に係わる処理の第3例を示すフロー図である。
【図18】同じくこの発明に係わる処理の第4例を示すフロー図である。
【図19】同じくこの発明に係わる処理の第5例を示すフロー図である。
【図20】同じくこの発明に係わる処理の第6例を示すフロー図である。
【図21】同じくこの発明に係わる処理の第7例を示すフロー図である。
【図22】同じくこの発明に係わる処理の第8例を示すフロー図である。
【図23】同じくこの発明に係わる処理の第9例を示すフロー図である。
【図24】同じくこの発明に係わる処理の第10例を示すフロー図である。
【図25】同じくこの発明に係わる処理の第11例を示すフロー図である。
【図26】同じくこの発明に係わる処理の第12例を示すフロー図である。
【図27】図2のCPU11によるこの発明に係わる処理の一例を示すフロー図である。
【図28】図7のCPU51によるこの発明に係わる処理の第13例を示すフロー図である。
【図29】同じくこの発明に係わる処理の第14例を示すフロー図である。
【図30】同じくこの発明に係わる処理の第15例を示すフロー図である。
【図31】同じくこの発明に係わる処理の第16例を示すフロー図である。
【図32】図1の通信コントロール装置7と画像形成装置1〜5とその操作表示部の文字表示器との間の通信シーケンスの一例を示す図である。
【図33】同じく他の通信シーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
1〜5:画像形成装置 6:中央制御装置
7:通信コントロール装置 8:通信回線
11,21,51:CPU
12,52:リアルタイムクロック回路
13,55:ROM 14:RAM
15,53:不揮発性RAM
16,57:入出力ポート
17a,17b,17c,56:シリアル通信制御ユニット
18:パーソナルI/F 31:PPCコントローラ
41:制御部 42:オートダイアラ部
43:回線制御部 54:電池
100,110:端末装置
101,111:中央処理部
102,112:モニタ部
103,113:キーボード 104,114:記憶部
105,115:プリンタ部 106:モデム
120:ネットワーク
Claims (6)
- 中央制御装置によって通信回線網および通信コントロール装置を介して画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムであって、
前記通信コントロール装置に、画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と前記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致しなかった場合に識別情報の異常と判断する識別情報チェック手段と、該手段によって識別情報の異常と判断されなかった場合に、前記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を前記受信した更新用の識別情報に更新する手段と、前記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知する異常時通知処理手段とを設けたことを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項1記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記通信コントロール装置の前記異常時通知処理手段が、前記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知する手段であることを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 画像形成装置に接続され、通信回線網を介して前記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置であって、
画像形成装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と前記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致しなかった場合に識別情報の異常と判断する識別情報チェック手段と、該手段によって識別情報の異常と判断されなかった場合に、前記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を前記受信した更新用の識別情報に更新する手段と、前記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知する異常時通知処理手段とを設けたことを特徴とする通信コントロール装置。 - 請求項3記載の通信コントロール装置において、
前記異常時通知処理手段が、前記識別情報チェック手段によって識別情報の異常と判断された場合に、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知する手段であることを特徴とする通信コントロール装置。 - 通信回線網を介して画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置による識別情報管理方法であって、
予め画像形成装置の識別情報を記憶しておき、前記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、自己に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と前記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致した場合には前記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を前記受信した更新用の識別情報に更新し、一致しなかった場合には識別情報の異常と判断して、その識別情報の異常を示す情報を通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知することを特徴とする識別情報管理方法。 - 通信回線網を介して画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置との通信をコントロールする通信コントロール装置による識別情報管理方法であって、
予め画像形成装置の識別情報を記憶しておき、前記中央制御装置から画像形成装置の更新用の識別情報を受信したとき、自己に接続されている画像形成装置に対する識別情報の要求により、該画像形成装置からその識別情報を受信し、その識別情報と前記受信した更新用の識別情報とを比較して両識別情報が一致するか否かをチェックする識別情報チェックを行ない、一致した場合には前記記憶手段に記憶されている画像形成装置の識別情報を前記受信した更新用の識別情報に更新し、一致しなかった場合には識別情報の異常と判断して、その識別情報の異常を示す情報を当該通信コントロール装置に接続されている画像形成装置から受信した識別情報と共に通信回線網を介して前記中央制御装置へ通知することを特徴とする識別情報管理方法。
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