JP3904391B2 - データ通信装置とそれを用いた画像形成装置管理システムおよび通信制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、データ通信装置とそれを用いた画像形成装置管理システムおよび通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置管理システムとしては、不特定多数の顧客(ユーザ)先に設置された1台あるいは複数台の画像形成装置をデータ通信装置(通信アダプタ)および公衆回線等の通信回線を利用して、サービスセンタ(販売,サービスの拠点)などに設置されている中央制御装置と接続可能にし、その中央制御装置により通信回線およびデータ通信装置を介して画像形成装置を遠隔管理するようにしたものが一般に知られている。
【0003】
このような画像形成装置管理システムでは、中央制御装置が、データ通信装置に対するアクセス(発信)の際に、顧客先の電話番号(データ通信装置が接続されている回線の電話番号)をダイヤルしてそのダイヤル信号を通信回線上に送出した後、中央制御装置からの通信を判別するための通信識別信号であるDTMF信号(IDトーン信号)を送出することにより、データ通信装置へアクセスすることができる。
【0004】
ところで、データ通信装置は、複写装置等の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部(以下「モデム」ともいう)と、通信回線と接続する回線接続手段および通信回線をモデム又は外部機器接続部への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部(以下「NCU」ともいう)と、NCUによる回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部(マイクロコンピュータ)とを備えている。
NCUは、中央制御装置から送られてくるDTMF信号を検出するためのDTMF検出回路(通信識別信号検出手段)を備えている。
【0005】
ここで、そのNCUについて、図23および図24を参照して、もう少し具体的に説明する。
図23は、従来のNCUの構成例を示すブロック図である。
NCUは、保護回路51,ループ電流検出回路52,リンギング検出回路53,ライン切替回路54,ループ形成回路55,ハイインピダンストランス56,,DTMF検出回路57,バッファ58等によって構成されている。
保護回路51は、通信回線からのノイズから装置を保護するための回路である。
ループ電流検出回路52は、ループ形成回路55により形成される直流ループに流れる電流(ループ直流)を検出するものであり、図示しない両方向性のフォトカプラ等からなる。
【0006】
リンギング検出回路53は、通信回線からのリンギング(呼び出し信号)を検出するものである。
ライン切替回路54は、通信回線をモデム側に接続するか、外付けの電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替えを行うものである。
ループ形成回路55は、オフフックして回線をつかんだ(通信回線8中の顧客が所有する1回線を構成するラインL1,L2を直流的に閉結した)際に直流ループを形成し、通信回線との間でデータ(モデム信号)の送受信を行うものである。
【0007】
ハイインピダンストランス56は、中央制御装置から送られてくるDTMF信号をDTMF検出回路57が検出(受信)できるようにするために、そのDTMF信号を抽出するものである。
DTMF検出回路57は、ハイインピダンストランス56によって抽出されたDTMF信号を検出し、メイン制御部へ出力するものである。
バッファ58は、DTMF検出回路57をメイン制御部のバス(CPUバス)に接続するために使用する。
【0008】
ここで、ループ形成回路55によって回線が捕捉されている場合、またはラインL1,L2に接続されている電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)によってループ回線が捕捉されている場合のいずれにおいても、DTMF検出回路57によってDTMF信号を検出できるように、そのDTMF検出回路57とループ電流検出回路52との間にハイインピダンストランス56を設けている。
DTMF検出回路57は、DTMF信号を検出すると、それをワンデジット(4ビット)ずつDTMFコードに変換し、信号線D1〜D4およびバッファ58を介してメイン制御部へ通知する。信号線DVは、有効なDTMF信号を検出したことをメイン制御部へ通知するために使用する。DTMF信号とDTMFコードとの関係は、例えば図24に示す通りである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデータ通信装置では、DTMF検出回路とモデムが別々に設けられていたため、次のような問題があった。
すなわち、DTMF検出回路がNCU内にあるため、NCUとモデムとのインタフェースを備える他に、DTMF検出回路をメイン制御部に接続するために、NCUとメイン制御部とのインタフェースを備える必要があり、それに伴ってバッファを設けたり、CPUバスを拡張したり、メイン制御部側に専用のプログラムを用意したりしなければならず、コスト高となっていた。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、データ通信装置の部品点数を削減し、コストダウンを図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の目的を達成するため、データ通信装置とそれを用いた画像形成装置管理システム,通信制御方法,並びに記録媒体を提供する。
請求項1の発明によるデータ通信装置は、複写装置等の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、上記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、公衆回線等の通信回線と接続する回線接続手段および上記通信回線を上記変復調部又は上記外部機器への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを有するデータ通信装置において、上記変復調部に、上記中央制御装置からの通信を判別するための通信識別信号を検出する通信識別信号検出手段と、該通信識別信号検出手段によって検出された通信識別信号を上記メイン制御部へ通知する通知手段と、該通知手段による通知タイミングを制御するサブ制御部とを備え、上記メイン制御部に、上記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、上記変復調部に対して上記通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示する手段と、上記変復調部から上記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が上記中央制御装置であることを認識し、上記回線制御部に対して上記変復調部への接続切り替えを指示する手段とを備え、上記変復調部のサブ制御部に、上記メイン制御部から上記通信識別モードへの移行が指示された場合に、当該変復調部を通常のコマンドモードから上記通信識別モードへ移行させる手段と、上記通信識別モード中に、上記通信識別信号検出手段によって上記通信識別信号が検出された場合に、該通信識別信号を上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させる通知指示手段とを備えたものである。
【0012】
請求項2の発明によるデータ通信装置は、請求項1のデータ通信装置において、上記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、上記通信識別信号をワンデジットずつ上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させるものである。
【0013】
請求項3の発明によるデータ通信装置は、請求項1のデータ通信装置において、上記変復調部に、上記通信識別信号をアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを出力する変換手段を備え、上記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、上記通信識別信号をワンデジットずつ上記変換手段によってアスキーコードに変換させ、バイナリ表記されたコードを上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させるものである。
【0014】
請求項4の発明によるデータ通信装置は、請求項1〜3のいずれかのデータ通信装置において、上記メイン制御部に、上記変復調部からの上記通信識別信号の通知がなくなった場合に、上記変復調部に対して上記通信識別モードの終了を指示する手段を備え、上記変復調部のサブ制御部に、上記通信識別モード中に、上記メイン制御部から上記通信識別モードの終了が指示された場合に、上記通常のコマンドモードへ復帰させる手段を備えたものである。
【0015】
請求項5の発明による通信制御方法は、複写装置等の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、上記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、公衆回線等の通信回線と接続する回線接続手段および上記通信回線を上記変復調部又は上記外部機器接続部への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを有するデータ通信装置における通信制御方法において、上記メイン制御部により、上記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、上記変復調部に対して上記中央制御装置からの通信を判別するための通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示し、上記変復調部により、上記メイン制御部から上記通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行が指示された場合、当該変復調部を通常のコマンドモードから上記通信識別モードへ移行させた後、上記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号を上記メイン制御部へ通知し、上記メイン制御部により、上記変復調部から上記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が上記中央制御装置であることを認識し、上記回線制御部に対して上記変復調部への接続切り替えを指示するものである。
【0016】
請求項6の発明による通信制御方法は、請求項5の通信制御方法において、上記変復調部により、上記通信識別モードへ移行させた後、上記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号をワンデジットずつ上記メイン制御部へ通知するものである。
【0017】
請求項7の発明による通信制御方法は、請求項5の通信制御方法において、上記変復調部により、上記通信識別モードへ移行させた後、上記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号をワンデジットずつアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを上記メイン制御部へ通知するものである。
請求項8の発明による通信制御方法は、請求項5〜7のいずれかの通信制御方法において、上記メイン制御部により、上記変復調部からの上記通信識別信号の通知がなくなった場合に、上記変復調部に対して上記通信識別モードの終了を指示し、上記変復調部により、上記通信識別モードへ移行させた後、上記メイン制御部から上記通信識別モードの終了が指示された場合に、通常のコマンドモードへ復帰させるものである。
【0018】
請求項9の発明による画像形成装置管理システムは、中央制御装置によって公衆回線等の通信回線およびデータ通信装置を介して複写装置等の画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムにおいて、上記中央制御装置に、上記データ通信装置に対する発信の際に、該データ通信装置が接続されている回線の電話番号をダイヤルしてそのダイヤル信号を上記通信回線上に送出する手段と、該手段によって上記ダイヤル信号が送出された後、当該中央制御装置からの通信であることを判別するための通信識別信号を上記通信回線上に送出する手段とを設け、上記データ通信装置に、上記画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、上記中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、上記通信回線と接続する回線接続手段および上記通信回線を上記変復調部又は上記外部機器接続部への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを備え、上記データ通信装置の回線制御部に、上記中央制御装置による上記ダイヤル信号の送出によって上記通信回線から呼び出し信号を受信した場合に、回線を捕捉する手段を備え、上記データ通信装置の変復調部に、上記中央制御装置からの上記通信識別信号を検出する通信識別信号検出手段と、該通信識別信号検出手段によって検出された通信識別信号を上記メイン制御部へ通知する通知手段と、該通知手段による通知タイミングを制御するサブ制御部とを備え、上記データ通信装置のメイン制御部に、上記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、上記変復調部に対して上記通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示する手段と、上記変復調部から上記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が上記中央制御装置であることを認識し、上記回線制御部に対して上記変復調部への接続切り替えを指示する手段とを備え、上記データ通信装置の変復調部のサブ制御部に、上記メイン制御部から上記通信識別モードへの移行が指示された場合に、当該変復調部を通常のコマンドモードから上記通信識別モードへ移行させる手段と、上記通信識別モード中に、上記通信識別信号検出手段によって上記通信識別信号が検出された場合に、該通信識別信号を上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させる通知指示手段とを備えたものである。
【0020】
請求項10の発明による画像形成装置管理システムは、請求項9の画像形成装置管理システムにおいて、上記データ通信装置の変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、上記通信識別信号をワンデジットずつ上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させるものである。
【0021】
請求項11の発明による画像形成装置管理システムは、請求項10の画像形成装置管理システムにおいて、上記データ通信装置の変復調部に、上記通信識別信号をアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを出力する変換手段を設け、上記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、上記通信識別信号をワンデジットずつ上記変換手段によってアスキーコードに変換させ、バイナリ表記されたコードを上記通知手段によって上記メイン制御部へ通知させるものである。
【0022】
請求項12の発明による画像形成装置管理システムは、請求項9〜11のいずれかの画像形成装置管理システムにおいて、上記データ通信装置のメイン制御部に、上記変復調部からの上記通信識別信号の通知がなくなった場合に、上記変復調部に対して上記通信識別モードの終了を指示する手段を備え、上記データ通信装置の変復調部のサブ制御部に、上記通信識別モード中に、上記メイン制御部から上記通信識別モードの終了が指示された場合に、上記通常のコマンドモードへ復帰させる手段を備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図2は、この発明を実施した画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
この画像形成装置管理システムは、遠隔管理(遠隔診断)を前提とした複数台の画像形成装置(複写装置等)1〜5と接続されたデータ通信装置7と、そのデータ通信装置7と通信回線(例えば公衆回線)8を介して接続される中央制御装置6とを備え、中央制御装置6が、通信回線8およびデータ通信装置7を介して各画像形成装置1〜5を集中的に遠隔管理できるようにしたものである。
【0026】
データ通信装置7は、通信回線8に接続され、中央制御装置6からの指令信号を画像形成装置1〜5へ選択的に送信したり、逆に画像形成装置1〜5からの各種通報を通信回線8を経由して中央制御装置6へ送信する。
このデータ通信装置7は、24時間通電を行っていて、通常画像形成装置1〜5の電源がオフになっている夜間でも、中央制御装置6との通信を可能にしている。このデータ通信装置7と各画像形成装置1〜5とは、シリアル通信インタフェースRS−485によりマルチドロップ接続されていて、データ通信装置7からのポーリング,セレクティングにより各画像形成装置1〜5との通信を行っている。
【0027】
図3は、図2の各画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。
各画像形成装置1〜5の制御部はそれぞれ、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cからなるPPC(複写装置)コントローラと、パーソナルインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」ともいう)18と、システムバス19とを備えている。
【0028】
CPU11は、ROM13内の制御プログラムによってこの制御部全体を統括的に制御する中央処理装置である。
リアルタイムクロック回路12は、時刻情報を発生するものであり、CPU11がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
ROM13は、CPU11が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM14は、CPU11がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用する一時記憶用メモリである。
不揮発性RAM15は、後述する図5に示す操作表示部等からのモード指示の内容などを記憶するメモリであり、画像形成装置の電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。
【0029】
入出力ポート16は、画像形成装置内のモータ,ソレノイド,クラッチ等の出力負荷やセンサ・スイッチ類を接続している。
シリアル通信制御ユニット17aは、操作表示部との信号のやりとりを行っている。
シリアル通信制御ユニット17bは、図示しない原稿送り部との信号のやりとりを行っている。
シリアル通信制御ユニット17cは、図示しない転写紙後処理部との信号のやりとりを行っている。
【0030】
パーソナルI/F18は、データ通信装置7との間の通信を司るインタフェース回路であり、CPU11のデータ通信装置7との通信処理のための負荷を軽減するために設けられている。もちろん、CPU11の処理能力が充分であれば、このパーソナルI/F18の機能をCPU11に取り込んでも差し支えない。
このパーソナルI/F18の主な機能は、以下の(1)〜(4)に示す通りである。
(1)データ通信装置7からのポーリング,セレクティングの監視
(2)データ通信装置7への肯定応答,否定応答処理
(3)データ通信装置7との間の送受信データの正当性のチェック,パリティチェック,およびエラー発生時の再送要求処理
(4)データ通信装置7との間の送受信データのヘッダ処理
【0031】
システムバス19はアドレスバス,コントロールバス,データバスからなるバスラインであり、CPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,シリアル通信制御ユニット17a,17b,17c,およびパーソナルI/F18を相互に接続する。
【0032】
図4は、図3のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
このパーソナルI/F18は、CPU21,デュアルポートメモリ22,レジスタ23〜26,入力ポート27,シリアル通信制御ユニット28,ローカルバス29,およびディバイスコード設定スイッチ30によって構成されている。
CPU21は、中央処理装置,ROM,RAM,およびそれらを接続するバス等からなるワンチップのマイクロコンピュータであり、このパーソナルI/F18全体を統括的に制御する。
デュアルポートメモリ22は、CPU21と図3のCPU11の双方から読み書き可能であり、パーソナルI/F18とPPCコントローラ31との間でのテキストデータの授受に使用されるデータメモリである。
【0033】
なお、PPCコントローラ31は上述したCPU11,リアルタイムクロック回路12,ROM13,RAM14,不揮発性RAM15,入出力ポート16,およびシリアル通信制御ユニット17a,17b,17cによって構成される。レジスタ23〜26は、上記テキストデータの授受時に制御用として使用されるが、詳細な説明は省略する。
ディバイスコード設定スイッチ30は、画像形成装置毎に固有のディバイスコード(識別番号)を設定するためのものであり、データ通信装置7からのポーリング,セレクティング時のディバイスコード識別用として使用される。
シリアル通信制御ユニット28は、データ通信装置7および/または他の画像形成装置のパーソナルI/F18と接続される。
【0034】
図5は、各画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。なお、この操作表示部は、各画像形成装置1〜5が複写装置の場合に対応するものである。
この操作表示部は、一般の制御部(例えば図3に示した各画像形成装置1〜5における制御部)と同様に、制御プログラムを格納したROM,その制御プログラムによって各種制御を実行するCPU,データを一時格納するRAM,電源がオフになっても記憶内容を保持する不揮発性RAM,シリアル通信制御ユニット,および入出力ポート等を備えており、図3のシリアル通信制御ユニット17aとデータ授受を行うが、その詳細は省略する。
【0035】
この操作表示部は、上述した制御部の他に、テンキー71,クリア/ストップキー72,プリントキー73,エンタキー74,割り込みキー75,予熱/モードクリアキー76,モード確認キー77,画面切り替えキー78,呼び出しキー79,登録キー80,ガイダンスキー81,表示用コントラストボリューム82,および文字表示器83を備えている。
テンキー71は、コピー(画像形成)枚数や倍率等の数値を入力するためのキーである。
クリア/ストップキー72は、置数(コピー枚数)をクリアしたり、コピー動作をストップさせたりするためのキーである。
【0036】
プリントキー73は、プリント動作を含むコピー動作を実行開始させるためのキーである。
エンタキー74は、ズーム倍率や綴じ代寸法用置数等の数値の指定を確定させるためのキーである。
割り込みキー75は、コピー中に割り込んで別の原稿をコピーする時などに使用するキーである。
予熱/モードクリアキー76は、設定した全てのコピーモードの内容を取り消したり、予熱を設定して節電状態にしたりするためのキーである。
モード確認キー77は、文字表示器83に選択的に表示される各コピーモードを一覧表示で確認するためのキーである。
【0037】
画面切り替えキー78は、文字表示器83の表示形態を使用者の熟練度に応じて切り替えるためのキーである。
呼び出しキー79は、ユーザプログラムを呼び出すためのキーである。
登録キー80は、ユーザプログラムを登録するためのキーである。
ガイダンスキー81は、文字表示器83にガイダンスメッセージ等を表示するためのキーである。
表示用コントラストボリューム82は、文字表示器83のコントラストを調整するためのものである。
【0038】
文字表示器83は、液晶(LCD),蛍光表示管等のフルドット表示素子を用い、その上に多数のタッチセンサを内蔵(例えば8×8表示画素毎にある)した略透明なシート状のマトリックスタッチパネルを重ねており、電源投入により、例えば図6に示すような画像形成装置の状態(「コピーできます」「コピー中です」「転写紙がありません」等),コピー枚数,各種キーを示す通常のコピーモード画面を表示する。
【0039】
ここで、その画面上のキー(表示部)を押下(タッチ)することにより、給紙段(用紙サイズ),自動用紙(原稿サイズと設定倍率により最適な転写紙が収納されている給紙段が自動選択される),画像濃度(コピー濃度),自動濃度(原稿の濃度に応じて画像濃度が自動選択される),変倍率(等倍,縮小,拡大,用紙指定変倍,ズーム変倍,寸法変倍),両面モード,綴じ代モード,ソートモード等のコピー動作に関わる各種のコピーモードを任意に選択することができ、押下されたキーは白黒反転表示に切り替わる。
【0040】
図7は、図2のデータ通信装置7の構成例を示すブロック図である。
このデータ通信装置7は、メイン制御部(マイクロコンピュータ)を構成するCPU41,RAM42,ROM43,リアルタイムクロック回路(RTC)44と、画像形成装置接続部である画像形成装置I/F45と、外部機器接続部および回線制御部としての機能を果たすNCU(網制御装置)46と、変復調部であるモデム47と、アナログスイッチ48とによって構成されている。
【0041】
CPU41は、ROM43内の制御プログラムによって次のような制御を行う。つまり、複数台の画像形成装置1〜5を制御したり、NCU46により、通信回線8経由で中央制御装置6に対する指令信号の送受信を制御したり、画像形成装置1〜5からの各種通報により、通信回線8経由で中央制御装置6に対して発呼を行ったり、通信回線8を画像形成装置1〜5側に接続するか、一般電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)側に接続するかの切り替え制御(その回線切り替えタイミングの制御を含む)を行うなど、このデータ通信装置7全体を統括的に制御する中央処理装置である。
【0042】
RAM42は、CPU41がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ、中央制御装置6および複数台の画像形成装置1〜5の一方から他方への送信データや、複数台の画像形成装置1〜5の中から1台を特定するそれぞれのディバイスコード(識別番号)およびIDコード,中央制御装置6の電話番号,回線接続が成功しなかった場合の再発呼回数(リトライ回数),再発呼間隔などを記憶するメモリであり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。
ROM43は、CPU41が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
【0043】
リアルタイムクロック回路44は、時刻情報を発生するものであり、CPU41がそれを読み込むことによって現在の時刻を知ることができる。
画像形成装置I/F45は、遠隔管理対象となる各画像形成装置1〜5と接続する。
モデム47は、中央制御装置6へデータを送信するとき、そのデータを通信回線8に流せる形に変調する。また、中央制御装置6から送られてくる変調されたデータを受信したとき、そのデータを復調する。
【0044】
モデム47とCPU41とは、送信データ(TX),受信データ(RX)のデータ線、および送信可能信号(CTS),送信要求信号(RTS),データセットレディ信号(DSR),キャリア検出信号(DCD)の信号線によって接続されており、モデム47はCPU41からの送信要求信号(RTS)およびキャリア検出信号(DCD)に従って制御する。
また、NCU46とモデム47とは、受信データ(RXA)および送信データ(TXA)の信号線によって接続されている。受信データ(RXA)は中央制御装置6のモデムにより変調されたアナログ信号、送信データ(TXA)はモデム47によって変調されたアナログ信号である。
アナログスイッチ48は、CPU41からの制御信号(指示)によってモデム47へ出力する信号を切り替える。
【0045】
図8は図7のNCU46の構成例を示すブロック図であり、図23と対応する部分には同一符号を付している。
NCU46は、保護回路51,ループ電流検出回路52,リンギング検出回路53,ライン切替回路54,ループ形成回路55,およびハイインピダンストランス56等によって構成されている。
保護回路51は、通信回線8からのノイズから装置を保護するための回路である。
ループ電流検出回路52は、ループ形成回路55により形成される直流ループに流れる電流を検出するものであり、図示しない両方向性のフォトカプラ等からなる。
【0046】
リンギング検出回路53は、通信回線8からの呼び出し信号(リンギング)を検出するものである。
ライン切替回路54は、通信回線8を図7のモデム47あるいは外付けの一般電話器(TEL)又はファクシミリ装置(FAX)への接続に切り替えるものである。
ループ形成回路55は、オフフックして回線をつかんだ際に直流ループを形成し、通信回線8との間でモデム信号(音声帯域信号)の送受信を行うものである。
ハイインピダンストランス56は、中央制御装置6から送られてくるDTMF信号をモデム47内のDTMF検出部64(図1参照)が検出できるようにするために、そのDTMF信号を抽出するものである。
【0047】
ここで、ループ形成回路55によって直流ループを形成し、モデム47によってデータ通信を行うモード(通常のコマンドモード)と、DTMF検出部64によってDTMF信号を検出するモード(通信識別モードであるDTMF検出モード)は、アナログスイッチ48によるモデム47への出力信号の切り替えによって選択することができる。
【0048】
図1は、図7のモデム47の構成例を示すブロック図である。
モデム47は、アナログフロントエンド部61,ホストI/F部62,各種トーン送出部63,DTMF検出部64,デモジュレーション部65,モジュレーション部66,システム制御部67,およびメモリ部68を備えており、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)をコアとするワンチップ型のLSIによって構成している。
アナログフロントエンド部61は、NCU46との間で音声帯域信号のやりとりをするものである。
ホストI/F部62は、ホストとしてのCPU41(メイン制御部を構成する)との間でデータのやりとりをするものである。したがって、通知手段としての機能を果たす。
【0049】
各種トーン送出部63は、DTMF信号(IDトーン信号)を含むモデム通信に使用する各種トーン信号を生成して送出するものである。
DTMF検出部64は、図8のハイインピダンストランス56によって抽出されたDTMF信号を検出して出力する通信識別信号検出手段である。
デモジュレーション部65は、通信回線8からの音声帯域信号を復調し、デジタル信号に変換する変換手段である。
モジュレーション部66は、CPU41からのデータを通信回線8に流せる音声帯域信号に変調するものである。
【0050】
システム制御部67は、メモリ部68のROM内の制御プログラムに従ってモデム47全体を統括的に制御し、モデム機能(中央制御装置6とのデータ通信に係わる動作)およびDTMF機能(DTMF信号の検出・変換・通知のタイミングや後述するモード切り替え等のDTMF信号に係わる動作)を実現するサブ制御部(CPU)である。
メモリ部68は、システム制御部67が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納しているROMや、システム制御部67の動作時にデータを一時的に記憶するデータバッファ等として使用するRAMなどによって構成されている。
ここで、上述したデータ通信装置7では、モデム47内のシステム制御部67とCPU41とのやりとりをATコマンドを用いて実施するようにしている。
【0051】
次に、この画像形成装置管理システムの概略機能について説明する。
この画像形成装置管理システムの機能には、大きく分けて以下の(1)〜(3)に示す3種類の機能がある。
(1)中央制御装置6から画像形成装置1〜5への通信制御
(2)画像形成装置1〜5から中央制御装置6又はデータ通信装置7への通信制御
(3)データ通信装置7独自の制御
(1)の中央制御装置6から画像形成装置1〜5への通信制御には、例えば以下の(a)〜(c)に示すものがある。
【0052】
(a)特定の画像形成装置のトータル画像形成枚数(積算画像形成枚数),給紙段(給紙トレイ)毎の画像形成枚数,転写紙サイズ毎の画像形成枚数,ミスフィード回数,転写紙サイズ毎のミスフィード回数,転写紙搬送位置毎のミスフィード回数等のカウンタ情報の読み取りおよびリセット
(b)画像形成装置を構成する各ユニットの制御電圧,電流,抵抗,タイミング等の調整値の設定および読み取り
(c)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5から中央制御装置6への通信制御に対する結果(テキスト)返送
これらの制御は、中央制御装置6からの指令信号を受信して、データ通信装置7から画像形成装置1〜5へのセレクティングによって行う。セレクティングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5の中から1台を選択して通信する機能をさす。
【0053】
図9は、データ通信装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフローチャートである。
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、ユニークな(特定の)ディバイスコードを持っており、データ通信装置7は、予め定められたセレクティング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)であるセレクティング信号(SA信号)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
【0054】
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、セレクティング信号により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がセレクティングされたことを知る。
ここで、セレクティングされた画像形成装置は、送出すべきデータがある場合には、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)によるビジー(Busy)応答を出力する。
データ通信装置7は、このビジー応答を受けると、セレクティング動作を中断し、以下に述べるポーリング動作に移行する。
【0055】
セレクティングされた画像形成装置は、送出すべきデータがない場合には、セレクティングに対応可能か否かを判断し、対応可能ならば予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による肯定応答を出力してデータ通信装置7との通信を実行する。
対応不可能の場合は、予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による否定応答を出力してデータ通信装置7との通信を終了する。
また、データ通信装置7が出力したディバイスコードに対応する画像形成装置が電源オフなどの理由で肯定応答も否定応答も出力できない場合には、データ通信装置7は予め定められた一定時間経過後にセレクティング動作を終了する。
【0056】
(2)の画像形成装置1〜5から中央制御装置6又はデータ通信装置7への通信制御には、例えば以下の(a)〜(e)に示すものがある。
(a)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、画像形成動作が不可能となる異常(故障)が発生した場合、その旨を示す情報(緊急コール情報)を即時にデータ通信装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
(b)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、使用者(顧客)による操作表示部上のキー操作により、画像形成モードからそれとは異なる使用者が必要な要求(修理依頼やサプライ補給依頼)を入力するための使用者要求入力モードに移行して、操作表示部の文字表示器83に使用者要求入力画面を表示し、その画面上の所定キーの押下によって使用者が必要な要求が入力された時に、その要求情報(緊急コール情報)を即時にデータ通信装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
【0057】
(c)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、積算画像形成枚数が予め設定された一定枚数(契約枚数)に達する毎に、積算画像形成枚数または転写紙の発注情報等の情報(緊急コール情報)を即時にデータ通信装置7および通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(緊急通報)。
(d)各画像形成装置1〜5はそれぞれ予め設定された一定期間毎に積算画像形成枚数を示す情報をデータ通信装置7へ通報し、そのデータ通信装置7はその日(当日)の指定時刻(これは中央制御装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM42に記憶しておく)にそれまでに受信した情報をまとめて通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(非緊急通報)。この通信制御には、指定時刻に達する前にそれまでに受信した情報の通報回数が予め定められた回数に達した場合、その指定時刻を待たずに中央制御装置6への送信を行う制御も含まれる。
【0058】
(e)各画像形成装置1〜5はそれぞれ、画像形成動作開始は可能であるが、交換部品の指定回数,指定時間への接近,センサの規格レベルへの到達など、予防保全を必要とする事象が発生した場合にその旨を示す情報をデータ通信装置7へ通報し、そのデータ通信装置7はその日の指定時刻(これは中央制御装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM42に記憶しておく)にそれまでに受信した情報をまとめて通信回線8を介して中央制御装置6へ通報する(非緊急通報)。この通信制御には、指定時刻に達する前にそれまでに受信した情報の通報回数が予め定められた回数に達した場合、その指定時刻を待たずに中央制御装置6への送信を行う制御も含まれる。
これらの通信制御は、データ通信装置7からのポーリング時に行う。ポーリングとは、接続されている5台の画像形成装置1〜5を順番に指定し、その指定された画像形成装置からの通信要求の有無を確認する機能をさす。
【0059】
図10は、データ通信装置7におけるポーリング動作の一例を示すフローチャートである。
データ通信装置7は、予め定められたポーリング機能を示す特定コード(又はコードの組み合わせ)であるポーリング信号(PA信号)と選択すべき画像形成装置のディバイスコードとをシリアル通信インタフェースRS−485上に送出する。
各画像形成装置1〜5はそれぞれ、ポーリング信号により、次に続くディバイスコードと自己のディバイスコードとを比較し、両コードが一致した時に自分がポーリングされたことを知る。
【0060】
次に、ポーリングされた画像形成装置は、送出データ(データ通信装置7又は中央制御装置6に対する通信要求)があればデータ通信装置7との通信を開始し、通信要求がない時又は開始した通信が終了した時は予め定められた特定コード(又はコードの組み合わせ)による終了応答を出力してデータ通信装置7との通信を終了する。
データ通信装置7は、終了応答を受け取ると、次の画像形成装置へのポーリングに移行する。
【0061】
また、データ通信装置7が出力するディバイスコードに対応する画像形成装置が、電源オフなどの理由で通信を開始できなかったり、あるいは終了応答も出力できない場合、データ通信装置7は予め定められた一定時間経過後にポーリング動作を終了する。
このポーリングは、セレクティングが発生しない限り、接続されている各画像形成装置1〜5に対して順次繰り返される。
【0062】
(3)のデータ通信装置7独自の制御には、例えば以下の(a)(b)に示すものがある。
(a)トータルカウンタ値の読み出し
(b)(2)の通信制御による画像形成装置1〜5からデータ通信装置7への通信の結果返送
トータルカウンタ値の読み出しの制御は、データ通信装置7から画像形成装置1〜5への1日1回定時(0時0分、但しこの時刻に画像形成装置の電源がオフになっている場合は、この時刻以降に初めて電源がオンになった時)のセレクティングによって行う。
【0063】
データ通信装置7は、トータルカウンタ用のメモリをRAM42に2個(仮にこれらをそれぞれA,Bとする)用意してあり、上記1日1回のセレクティングによって読み取ったトータルカウンタ値をメモリAに書き込む。したがって、メモリAは毎日(但し例えば休日のように1日中画像形成装置の電源がオン状態にならない場合はこの限りでない)前日の値が書き換えられることになる。
また、毎月1回予め決められた日時(これは中央制御装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM42に記憶される)にメモリAに記憶されているトータルカウンタ値をメモリBにコピーする。
データ通信装置7から中央制御装置6へはメモリBの内容が送られるが、その転送方法には以下の(a)(b)に示す2通りの方法がある。
【0064】
(a)中央制御装置6は、上記日時(メモリAの内容がメモリBにコピーされる日時)以降にデータ通信装置7のメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を読みにいく。つまり、データ通信装置7へアクセス(発呼して対応する読み取り指令を送信)し、そのデータ通信装置7から送信されるメモリBの内容(各画像形成装置1〜5のトータルカウンタ値)を取得する。
(b)データ通信装置7は、上記日時以降に自発呼してメモリBに記憶されたトータルカウンタ値を通信回線8を介して中央制御装置6へ送出する。なお、自発呼を行う日時も中央制御装置6により設定され、データ通信装置7内のRAM42に記憶される。
なお、データ通信装置7は、メモリA,Bを組み合わせたメモリを複数組用意している。これは、例えば白黒コピー用,アプリケーションコピー用,カラーコピー用等の種々のトータルカウンタ値が考えられるためである。
【0065】
図11は、中央制御装置6とデータ通信装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
図11において、通番は1回の送信の中での通信ブロック番号であり、最初のブロックは「01」で始め、以降1ずつ増加させて「99」の次は「00」とする。
IDコードは、データ通信装置7およびそのデータ通信装置7に接続された5台の画像形成装置1〜5から1台の画像形成装置を特定する目的を持っている。識別コードは、通信目的の種類を示すコード(処理コード)にテキストデータの発信元,受信先を付加したものである。処理コードは、表1のように決められている。
【0066】
【表1】
【0067】
情報レコードは情報コード,データ部桁数,及びデータ部よりなり、表2のように決められている。
IDコードと識別コードとの間、識別コードと情報レコードとの間、情報レコードと情報レコードとの間には、それぞれセミコロン(;)によるセパレータが挿入される。
【0068】
【表2】
【0069】
図12は、データ通信装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
ディバイスコードは、前述のように各画像形成装置1〜5毎にディバイスコード設定スイッチ30(図4参照)によってそれぞれ固有に設定され、図11のIDコードとの関連は画像形成装置を初めてデータ通信装置7に接続したインストール時にその画像形成装置から読み込んでデータ通信装置7内のRAM42に記憶され、以降テキストデータの送出方向により適宜変換される。
処理コードは前述したように通信目的の種類を示すコードであり、図11の識別コードからテキストデータの発信元,受信先を削除したものである。これも、テキストデータの送出方向により、データ通信装置7によって適宜付加,削除される。
【0070】
図13は画像形成装置1〜5のパーソナルI/F18とPPCコントローラ31(図4参照)との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図であり、図12に示したデータ通信装置7とパーソナルI/F18との間で授受されるテキストデータからヘッダ,ディバイスコード,およびパリティ部分を取り除いたものである。
【0071】
図14は、中央制御装置6の概略構成例を示すブロック図である。
中央制御装置6は、モデム装置101と通信端末装置102とによって構成されている。
通信端末装置102は、装置本体103およびディスプレイ104を備えている。
装置本体103は、制御プログラムを格納したROM,その制御プログラムによって各種制御を実行するCPU,およびデータの読み書きが可能なRAM等からなるマイクロコンピュータを用いた制御部の他に、ハードディスク105を設けている。
【0072】
この通信端末装置102は、モデム装置101とRS232C等のシリアルインタフェースによって接続されており、モデム装置101および通信回線8を介してデータ通信装置7と通信可能に接続し、そのデータ通信装置7との間でデータ通信を行う。
ディスプレイ104は、データ通信装置7から受信したデータを含む各種データを表示する。
ハードディスク105は、データ通信装置7が接続されている回線の電話番号やデータ通信装置7から受信したデータ等の各種データを保存する。
【0073】
図15は、図14のモデム装置101の構成例を示すブロック図である。
このモデム装置101は、保護回路111,ループ電流検出回路112,リンギング検出回路113,極性反転検出回路114,ループ形成回路115,モデム116,CPU117,ROM118,RAM119,およびRS232Cドライバ/レシーバ120によって構成されている。
保護回路111は、通信回線8からのサージなどから回路を守るための回路である。
ループ電流検出回路112は、ループ形成回路115により形成される直流ループに流れる電流を検出するものである。
【0074】
リンギング検出回路113は、通信回線8からの呼び出し信号(リンギング)を検出するものである。
極性反転検出回路114は、通信回線8の極性の反転を検出するものである。ループ形成回路115は、オフフックして回線を閉結した際に直流ループを形成し、通信回線8との間で通信信号(モデム信号)の送受信を行うものである。モデム116は、通信回線8を介してデータ通信装置7との間で送受信するデータを変復調するものである。
【0075】
CPU117は、ROM118内の制御プログラムによってモデム装置101全体を統括的に制御するものである。
ROM118は、CPU117が使用する制御プログラムを含む各種固定データを格納している読み出し専用メモリである。
RAM119は、データを一時保存するメモリである。
RS232Cドライバ/レシーバ120は、通信端末装置102との間でデータのやりとりを行うものである。
【0076】
以下、この実施形態の画像形成装置管理システムにおける通信制御について、図16〜図22も参照して説明する。
図16は、データ通信装置7における中央制御装置6からの着信時の通信手順の一例を示す説明図である。
図17は、中央制御装置6における通信制御の一例を示すフローチャートである。
図18は、データ通信装置7における通信制御の一例を示すフローチャートである。
【0077】
データ通信装置7では、NCU46のライン切替回路54が、通信回線(公衆回線)8のラインL1,L2(1回線)を一般電話器又はファクシミリ装置との接続に切り替えている。
通常、ラインL1,L2にはファクシミリ装置が接続されているので、ここではラインL1,L2にファクシミリ装置が接続されているときの動作について説明する。
【0078】
中央制御装置6は、例えば顧客先の画像形成装置1〜5のトータルカウンタ値等のデータを取得するため、その画像形成装置1〜5が接続されているデータ通信装置7に対してアクセス要求(発信要求)が発生すると、図17に示すように、まずデータ通信装置7が接続されている回線の電話番号である顧客先の電話番号(相手電話番号)をダイヤルしてそのダイヤル信号を通信回線8上に送出する。それによって、通信回線8からデータ通信装置7へ呼び出し信号(リンギング)が送出される。
【0079】
データ通信装置7では、例えば電源投入時に、CPU41がモデム47へ初期化コマンドを通知する。
モデム47のシステム制御部67は、CPU41からホストI/F部62によって初期化コマンドを受けると、CPU41へ「OK」レスポンスを返送し、初期化処理を行い、待機状態となる。
このデータ通信装置7では、通信回線8のラインL1,L2がNCU46のライン切替回路54を介してファクシミリ装置に接続されているので、そのファクシミリ装置が通信回線8からの呼び出し信号を受けてオフフックし、NCU46を介して回線を捕捉し(ラインL1,L2を直流的に閉結し)、応答信号であるCED信号をNCU46を介して通信回線8上に送出する。
【0080】
NCU46のループ電流検出回路52は、回線の捕捉によってループ電流を検出し、その旨を示す信号(ループ電流検出信号)をCPU41へ通知する。
CPU41は、ループ電流検出信号を受けると、回線が捕捉されたことを認識し、DTMF信号を検出するためのDTMF検出モードへの移行を指示するATコマンドであるAT&R1をモデム47へ通知する。また、NCU46のアナログスイッチ48によってハイインピダンストランス56とモデム47との接続に切り替える。
モデム47のシステム制御部67は、図18に示すように、ファクシミリ装置のオフフックによって回線が捕捉された後、CPU41からホストI/F部62によってAT&R1を受けると、モデム47を通常のコマンドモードからDTMF検出モードに移行させ(切り替え)、DTMF信号の受信を可能にする。
【0081】
中央制御装置6は、データ通信装置7が接続されている回線の電話番号を示すダイヤル信号を通信回線8上に送出した後(実際にはそのダイヤル信号の送出に対してファクシミリ装置の応答信号であるCED信号を受信した時点で)、中央制御装置6からの通信を判別するためのDTMF信号(この例では「12341234…」などの4桁の数字の連続を示す)を通信回線8上に送出する。
ここで、DTMF信号(PB信号)は、例えば図19に示すように、高群周波数,低群周波数の2つの単一トーンの組み合わせにより、0〜9,*,#を表すことができる。
【0082】
データ通信装置7では、DTMF検出モード中に、DTMF信号がNCU46のハイインピダンストランス56経由でモデム47へ送出される。
モデム47では、アナログフロントエンド部61によってDTMF信号を受けると、それをDTMF検出部64が検出する。
システム制御部67は、DTMF検出部64によって検出されたDTMF信号をホストI/F部62によってCPU41へ通知させる。
すなわち、DTMF検出部64によって検出されたDTMF信号をワンデジット(1桁)ずつデモジュレーション部65によってデコードさせる。この例では、DTMF信号をワンデジットずつデモジュレーション部65によってアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを生成させる(図20参照)。
【0083】
それによって、通信回線8から「12341234…」のコードが入力されていることを認識し、デコードされたDTMF信号(バイナリ表記されたコード)をワンデジットずつホストI/F部62によってCPU41へ通知させる。
CPU41は、モデム47からデコードされたDTMF信号を受けると、通信相手から「12341234…」を示すDTMF信号(IDトーン信号)が送出されていることを知り、通信相手が中央制御装置6であることを認識し、NCU46のアナログスイッチ48によってループ形成回路55とモデム47との接続に切り替え、ループ形成回路55に対して直流ループを形成するように指示してモデム47をオフフック状態にした後、ライン切替回路54に対してモデム47への接続切り替えを指示して回線をファクシミリ装置からモデム47への接続に切り替える。
【0084】
そして、引き続きデコードされたDTMF信号の受信状況を監視し、DTMF信号がとぎれたら、DTMF検出モードの終了を指示するATコマンドであるAT&R0をモデム47へ通知する。
モデム47のシステム制御部67は、DTMF検出モード中に、CPU41からホストI/F部62によってAT&R0を受けると、CPU41へ「OK」レスポンスを返送し、モデム47をDTMF検出モードから通常のコマンドモードに復帰させる(切り替える)。
CPU41は、モデム47へのAT&R0の通知に対してそのモデム47から「OK」レスポンスを受けると、ATAコマンドをモデム47へ通知して強制着信を行わせ、モデム47によってアンサトーン信号を通信回線8上に送出させた後、中央制御装置6とのデータ通信を開始させる。
【0085】
中央制御装置6は、データ通信装置7から通信回線8を介してアンサトーン信号を受信すると、接続信号(CONNECT)を通信回線8上へ送出し、データ通信装置7のモデム47とのデータ通信を開始する。
その後、データ通信が終了すると、データ通信装置7のCPU41は、ループ形成回路55に対して直流ループを解放するように指示してモデム47をオンフック状態にし、中央制御装置6との回線を切断し、通信動作を終了する。また、ライン切替回路54に対してファクシミリ装置への接続切り替えを指示して回線をモデム47からファクシミリ装置への接続に切り替える。
中央制御装置6も、データ通信が終了すると、データ通信装置7側のオンフックによってデータ通信装置7との回線が切断されるため、通信動作を終了する。
【0086】
一方、データ通信装置7では、DTMF信号を受信できなかった場合、つまり一般のファクシミリ装置(又はファクシミリ機能を有する他の外部機器)からの着信の場合は、DTMF検出モード中に、DTMF信号が検出されることがないので、CPU41が上述した切り替えを行わず、回線がファクシミリ装置に接続されたままとなり、通常のファクシミリ通信が可能となる。
【0087】
このように、この実施形態によれば、データ通信装置7のモデム47にDTMF検出部64を設け、データ通信装置7のCPU41(メイン制御部)が、モデム47からDTMF信号(通信識別信号)が通知された場合に、通信相手が中央制御装置6であることを認識し、NCU46に対してモデム47への接続切り替えを指示することにより、次のような効果を得ることができる。
すなわち、NCU46にDTMF検出部(DTMF検出回路)を備える必要がないため、NCU46とCPU41との間にDTMF信号通知用のインタフェースを備える必要がなくなる。そのため、バッファを設けたり、CPUバスを拡張したり、ROM43(メイン制御部側)に専用のプログラムを用意したりすることなく、CPU41にDTMF信号を通知することが可能になる。よって、部品点数の削減により、コストダウンを計ることが可能になる。
【0088】
この実施形態では、モデム47内のDTMF信号の通知タイミングを制御するシステム制御部67(サブ制御部)とCPU41とのやりとりをATコマンドを用いて実施することにより、モデム47とCPU41との間にDTMF信号通知用の新たなインタフェースを備える必要がないため、確実にコストダウンを計ることができる。
また、データ通信装置7のモデム47に、DTMF信号をアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを出力するデモジュレーション部65を備え、モデム47のシステム制御部67が、CPU41からDTMF信号を検出するためのDTMF検出モードへの移行を指示するコマンドを受けた場合に、モデム47を通常のコマンドモードからDTMF検出モードへ移行させた後、DTMF検出部64によってDTMF信号が検出された場合に、そのDTMF信号をワンデジットずつデモジュレーション部65によってアスキーコードに変換させ、バイナリ表記されたコードをホストI/F部62によってCPU41へ通知させることにより、中央制御装置6からのDTMF信号をCPU41へ効率よく通知して通信相手が中央制御装置6であることを認識させることができる。
【0089】
さらに、データ通信装置7のモデム47のシステム制御部67が、DTMF検出モード中に、CPU41からDTMF検出モードの終了を指示するコマンドを受けた場合に、モデム47をDTMF検出モードから通常のコマンドモードへ復帰させることにより、中央制御装置6からのDTMF信号がとぎれた直後に、モデム47を通常のコマンドモードへ復帰させ、中央制御装置6とのデータ通信を開始させることが可能になる。
さらにまた、昨今のモデムはDSP(デジタルシグナルプロセッサ)をコアとするワンチップ型のLSIが主流であるが、データ通信装置7のモデム47も、DSPとしてのシステム制御部67に上述した動作(モデム機能およびDTMF機能)を実現させるためのプログラムをメモリ部68のROMに記憶し、システム制御部67をコアとするワンチップ型のLSIとして実現するようにすれば、小型化を計ることもできる。
【0090】
なお、モデム47のシステム制御部67が、CPU41からDTMF信号を検出するためのDTMF検出モードへの移行を指示するコマンドを受けた場合に、モデム47を通常のコマンドモードからDTMF検出モードへ移行させた後、DTMF検出部64によってDTMF信号が検出された場合に、そのDTMF信号をワンデジットずつデモジュレーション部65によってアスキーコード以外のコードに変換させ、ホストI/F部62によってCPU41へ通知させることもできる。
また、デモジュレーション部65によって変換させたDTMF信号をワンデジットずつでなく、異なる単位であるいはまとめてホストI/F部62によってCPU41へ通知させることもできる。
【0091】
ところで、上述したモデム機能およびDTMF機能をシステム制御部67に実現させるためのプログラムを記録した記録媒体を作成し、それをモデム47とは別にデータ通信装置7に設けることもできる。
その場合のデータ通信装置7について、図21および図22を参照して説明する。
【0092】
図21は、図2のデータ通信装置7の他の構成例を示すブロック図であり、図7と対応する部分には同一符号を付している。
このデータ通信装置7では、モデム47にROM(メモリ部68の一部)を内蔵せず、モデム47とは別にフラッシュROM69を設けている。
そのため、フラッシュROM69が、上述したモデム機能およびDTMF機能をモデム47のシステム制御部67に実現させるためのプログラムを記録している。
このフラッシュROM69は記憶内容を電気的に書き換え可能な記憶媒体であるため、フラッシュROM69内のプログラムを更新(バージョンアップ)するような場合、そのプログラムを図示しないコンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ)による書き換えによって簡単に更新することが可能になる。
【0093】
図22は、図2のデータ通信装置7の更に他の構成例を示すブロック図であり、図21と同じ部分には同一符号を付している。
このデータ通信装置7では、モデム47にROMを内蔵せず、モデム47とは別にEPROM69′を設けている。
そのため、EPROM69′が、上述したモデム機能およびDTMF機能をモデム47のシステム制御部67に実現させるためのプログラムを記録している。このEPROM69′は記憶内容をPROMイレーサおよびPROMライタによって書き換え可能な記憶媒体であるため、EPROM69′内のプログラムを更新するような場合、そのプログラムをPROMイレーサによって消去した後、更新用のプログラムをPROMライタによって書き込むことにより、EPROM69′内のプログラムを簡単に更新することが可能になる。
【0094】
なお、図7のモデム47内のROM(マスクROM),図21のフラッシュROM69,あるいは図22のEPROM69′と同様のROMをモデム47に対して着脱可能に取り付けることもできる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、データ通信装置の部品点数を削減し、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7のモデム47の構成例を示すブロック図である。
【図2】この発明を実施した画像形成装置管理システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の画像形成装置1〜5の制御部の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3のパーソナルI/F18の構成例を示すブロック図である。
【図5】図2の画像形成装置1〜5の操作表示部の構成例を示すレイアウト図である。
【図6】図5の文字表示器83に電源投入時に表示される画像形成モード画面の一例を示す図である。
【図7】図2のデータ通信装置7の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7のNCU46の構成例を示すブロック図である。
【図9】図7のデータ通信装置7におけるセレクティング動作の一例を示すフロー図である。
【図10】同じくポーリング動作の一例を示すフロー図である。
【図11】図2の中央制御装置6とデータ通信装置7との間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図12】図2のデータ通信装置7と画像形成装置1〜5のパーソナルI/Fとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図13】図2の画像形成装置1〜5のパーソナルI/FとPPCコントローラとの間で授受されるテキストデータの構成例を示す図である。
【図14】図2の中央制御装置6の概略構成例を示すブロック図である。
【図15】図14のモデム装置101の構成例を示すブロック図である。
【図16】図7に示したデータ通信装置7における中央制御装置6からの着信時の通信手順の一例を示す説明図である。
【図17】図14に示した中央制御装置6における通信制御の一例を示すフロー図である。
【図18】図7に示したデータ通信装置7における通信制御の一例を示すフロー図である。
【図19】DTMF信号を説明するための図である。
【図20】図1のデモジュレーション部65による変換処理を説明するための図である。
【図21】図2のデータ通信装置7の他の構成例を示すブロック図である。
【図22】図2のデータ通信装置7の更に他の構成例を示すブロック図である。
【図23】従来のNCUの構成例を示すブロック図である。
【図24】図23のDTMF検出回路57による検出処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1〜5:画像形成装置 6:中央制御装置
7:データ通信装置 8:通信回線
41,117:CPU 43,118:ROM
42,119:RAM 45:画像形成装置I/F
46:NCU 47,116:モデム
48:アナログスイッチ 51,111:保護回路
52,112:ループ電流検出回路
53,113:リンギング検出回路
54:ライン切替回路 55,115:ループ形成回路
56:ハイインピダンストランス
61:アナログフロントエンド部
62:ホストI/F部 63:各種トーン送出部
64:DTMF検出部 65:デモジュレーション部
66:モジュレーション部 67:システム制御部
68:メモリ部 69:フラッシュROM
69′:EPROM 101:モデム装置
102:通信端末装置 103:装置本体
104:ディスプレイ 105:ハードディスク
114:極性反転検出回路
120:RS232Cドライバ/レシーバ
Claims (12)
- 複写装置等の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、前記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、公衆回線等の通信回線と接続する回線接続手段および前記通信回線を前記変復調部又は前記外部機器への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを有するデータ通信装置において、
前記変復調部が、前記中央制御装置からの通信を判別するための通信識別信号を検出する通信識別信号検出手段と、該通信識別信号検出手段によって検出された通信識別信号を前記メイン制御部へ通知する通知手段と、該通知手段による通知タイミングを制御するサブ制御部とを有し、
前記メイン制御部が、前記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、前記変復調部に対して前記通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示する手段と、前記変復調部から前記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が前記中央制御装置であることを認識し、前記回線制御部に対して前記変復調部への接続切り替えを指示する手段とを有し、
前記変復調部のサブ制御部が、前記メイン制御部から前記通信識別モードへの移行が指示された場合に、当該変復調部を通常のコマンドモードから前記通信識別モードへ移行させる手段と、前記通信識別モード中に、前記通信識別信号検出手段によって前記通信識別信号が検出された場合に、該通信識別信号を前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させる通知指示手段とを有することを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1記載のデータ通信装置において、
前記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、前記通信識別信号をワンデジットずつ前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1記載のデータ通信装置において、
前記変復調部が、前記通信識別信号をアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを出力する変換手段を有し、
前記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、前記通信識別信号をワンデジットずつ前記変換手段によってアスキーコードに変換させ、バイナリ表記されたコードを前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させることを特徴とするデータ通信装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のデータ通信装置において、
前記メイン制御部が、前記変復調部からの前記通信識別信号の通知がなくなった場合に、前記変復調部に対して前記通信識別モードの終了を指示する手段を有し、
前記変復調部のサブ制御部が、前記通信識別モード中に、前記メイン制御部から前記通信識別モードの終了が指示された場合に、前記通常のコマンドモードへ復帰させる手段を有することを特徴とするデータ通信装置。 - 複写装置等の画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、前記画像形成装置を遠隔管理する中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、公衆回線等の通信回線と接続する回線接続手段および前記通信回線を前記変復調部又は前記外部機器接続部への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを有するデータ通信装置における通信制御方法において、
前記メイン制御部により、前記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、前記変復調部に対して前記中央制御装置からの通信を判別するための通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示し、
前記変復調部により、前記メイン制御部から前記通信識別モードへの移行が指示された場合、当該変復調部を通常のコマンドモードから前記通信識別モードへ移行させた後、前記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号を前記メイン制御部へ通知し、
前記メイン制御部により、前記変復調部から前記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が前記中央制御装置であることを認識し、前記回線制御部に対して前記変復調部への接続切り替えを指示することを特徴とする通信制御方法。 - 請求項5記載の通信制御方法において、
前記変復調部により、前記通信識別モードへ移行させた後、前記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号をワンデジットずつ前記メイン制御部へ通知することを特徴とする通信制御方法。 - 請求項5記載の通信制御方法において、
前記変復調部により、前記通信識別モードへ移行させた後、前記通信識別信号を検出した場合に、該通信識別信号をワンデジットずつアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを前記メイン制御部へ通知することを特徴とする通信制御方法。 - 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の通信制御方法において、
前記メイン制御部により、前記変復調部からの前記通信識別信号の通知がなくなった場合に、前記変復調部に対して前記通信識別モードの終了を指示し、
前記変復調部により、前記通信識別モードへ移行させた後、前記メイン制御部から前記通信識別モードの終了が指示された場合に、通常のコマンドモードへ復帰させることを特徴とする通信制御方法。 - 中央制御装置によって公衆回線等の通信回線およびデータ通信装置を介して複写装置等の画像形成装置を遠隔管理する画像形成装置管理システムにおいて、
前記中央制御装置が、前記データ通信装置に対する発信の際に、該データ通信装置が接続されている回線の電話番号をダイヤルしてそのダイヤル信号を前記通信回線上に送出する手段と、該手段によって前記ダイヤル信号が送出された後、当該中央制御装置からの通信であることを判別するための通信識別信号を前記通信回線上に送出する手段とを設け、
前記データ通信装置が、前記画像形成装置を接続する画像形成装置接続部と、電話器又はファクシミリ装置等の外部機器を接続する外部機器接続部と、前記中央制御装置とデータ通信を行うために、そのデータを変復調する変復調部と、前記通信回線と接続する回線接続手段および前記通信回線を前記変復調部又は前記外部機器接続部への接続に切り替える回線切替手段を有する回線制御部と、該回線制御部による回線切り替えタイミングを制御するメイン制御部とを有し、
前記データ通信装置の回線制御部が、前記中央制御装置による前記ダイヤル信号の送出によって前記通信回線から呼び出し信号を受信した場合に、回線を捕捉する手段を有し、
前記データ通信装置の変復調部が、前記中央制御装置からの前記通信識別信号を検出する通信識別信号検出手段と、該通信識別信号検出手段によって検出された通信識別信号を前記メイン制御部へ通知する通知手段と、該通知手段による通知タイミングを制御するサブ制御部とを有し、
前記データ通信装置のメイン制御部が、前記回線制御部によって回線が捕捉された場合に、前記変復調部に対して前記通信識別信号を検出するための通信識別モードへの移行を指示する手段と、前記変復調部から前記通信識別信号が通知された場合に、通信相手が前記中央制御装置であることを認識し、前記回線制御部に対して前記変復調部への接続切り替えを指示する手段とを有し、
前記データ通信装置の変復調部のサブ制御部が、前記メイン制御部から前記通信識別モードへの移行が指示された場合に、当該変復調部を通常のコマンドモードから前記通信識別モードへ移行させる手段と、前記通信識別モード中に、前記通信識別信号検出手段によって前記通信識別信号が検出された場合に、該通信識別信号を前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させる通知指示手段とを有することを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項9記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記データ通信装置の変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、前記通信識別信号をワンデジットずつ前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させることを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項9記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記データ通信装置の変復調部に、前記通信識別信号をアスキーコードに変換し、バイナリ表記されたコードを出力する変換手段を設け、
前記変復調部のサブ制御部の通知指示手段が、前記通信識別信号をワンデジットずつ前記変換手段によってアスキーコードに変換させ、バイナリ表記されたコードを前記通知手段によって前記メイン制御部へ通知させることを特徴とする画像形成装置管理システム。 - 請求項9乃至11のいずれか一項に記載の画像形成装置管理システムにおいて、
前記データ通信装置のメイン制御部が、前記変復調部からの前記通信識別信号の通知がなくなった場合に、前記変復調部に対して前記通信識別モードの終了を指示する手段を有し、
前記データ通信装置の変復調部のサブ制御部が、前記通信識別モード中に、前記メイン制御部から前記通信識別モードの終了が指示された場合に、前記通常のコマンドモードへ復帰させる手段を有することを特徴とする画像形成装置管理システム。
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