JP4112835B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置に用いられる転写装置および転写方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の複写装置やプリンタ装置においては、静電潜像を保持する感光体に所定の表面電位を与え、背景部分もしくは画像部分に対応する感光体の表面電位を選択的に変化させた後、その部分にトナー(現像剤)を供給して得られたトナー像(現像剤像)が、被転写材に転写される。
【0003】
被転写材に転写されたトナー像は、定着装置により溶融されるとともに加圧されて、被転写材に固着される。
【0004】
被転写材の一方の面に感光体上のトナー像を転写する方法は、コロナチャージャ等を用いる非接触型の転写電圧供給装置による方式と、ローラやブラシ等の接触式の転写電圧供給装置を用いる方式に大別される。接触式の転写電圧供給装置を用いる場合、転写電圧供給装置は、被転写材に電荷を付与する作用と、被転写材を感光体の外周に密着させる作用を兼ねることから、安定した転写が可能である。また、コロナチャージャを用いる方式に比較して、オゾン発生量が著しく少ない利点を有している。
【0005】
特公昭62−24793号には、転写ベルトに用紙を静電的に保持しながら、感光体から画像を転写する方法が開示されている。また、転写ベルトを用いる転写方式は、用紙がベルトに保持されていることにより、感光体への巻き付きが発生しにくく、かつ搬送中の用紙の位置が変化しくい(用紙パスが安定である)ため、特公平6−52446号に記載されているような、感光体およびその感光体で形成された潜像を現像する画像形成部を、色成分に色分解されたイエロ、マゼンタ、シアンと黒部を強調するための黒の4色のために、4つ直列に配置した方式のカラー画像形成装置装置においては、必須の技術である。
【0006】
また、単位時間あたりの画像形成能力が高い高速プリンタや高速PPCにおいても、被転写材が感光体に巻き付きにくいことおよび安定した被転写材の搬送を実現するために、転写ベルトを用いる方式は有益である。この場合、転写ベルトを、転写電圧供給装置と別体とし、転写ベルトに転写電荷を付与する装置として接触式の転写電圧供給装置を用いることで、安定した転写ニップが確保でき、良好な転写を実現できる。
【0007】
その一方で、接触式転写電圧供給装置を用いると、転写バイアス電圧は、被転写材が転写ニップに存在している場合のみ、印加されることが好ましく、反面、被転写材が転写ニップに到達するタイミングは、被転写材を搬送する搬送機構のバラツキのために、数ミリ秒程度変動することがさけられない。このことから、被転写材が理論的なタイミングより遅れて転写ニップに到達すると、被転写材がニップに到達前に転写バイアス電圧が印加されることにより、その部分で感光体が被転写材を介さずに直接転写バイアス電圧を受けるため、感光体に、帯電極性とは逆極性の強い電荷が放射されることになる。感光体は、殆どの場合、逆極性の電荷には感度を持たないため、イレースランプによる電荷消去工程で、除去されずに逆極性の電荷を保持したまま、帯電、露光工程に進むことになる。
【0008】
この逆極性の電荷が存在するために、帯電プロセスで十分に所定の電位に帯電されなかったり、その部分だけ光感度特性が変動する等の現象により、感光体の直接転写電界を浴びた部分だけが、それ以外の部分とハーフトーン等に代表される中間濃度画像において、異なる濃度を呈す現象が生じ、転写メモリ画像と呼ばれる不所望な画像が発生し、画像の均一性が損なわれる。
【0009】
転写メモリ画像は、接触式転写電圧供給装置を用いる転写方式において、顕著に現れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、被転写材の内側(被転写材の領域内)で転写バイアス電圧を印加する場合、被転写材が設計値よりもわずかに早く転写ニップに突入すると、先端部分で画像が転写されず、先端部の画像が欠損する問題がある。
【0011】
このように、被転写材の先端の転写欠損を低減しながら、転写メモリ画像が生じることを抑止することは、非常に困難である。なお、被転写材が転写ニップを通過している間に感光体が浴びた逆極性の電荷を、ACコロナチャージャからAC電圧を付与することで除電して転写メモリ画像を消去する方法が実用化されているが、この除電用のACコロナチャージャを配置するためには、感光体の外径がある程度の大きさを有している必要があり、直径40mm程度より径の小さな感光体を用いる場合には、ACコロナチャージャを配置することが物理的に不可能である。
【0012】
このように、接触式転写電圧供給装置を用いる転写機構、あるいは転写ベルトと接触式転写電圧供給装置(ローラ体)を組み合わせた転写機構を用いて、直径の小さな感光体を採用した画像形成装置では、転写メモリ画像を完全に消去することと先端部の画像に欠損が生じることのいずれか一方の特性を満足しない場合が少なくない。なお、同様の現象は、被転写材の後端においても生じ、被転写材の最後端部分の画像も転写しようとすると、転写電圧供給装置による転写バイアス電圧の供給をオフできるタイミングは、被転写材の外側にならざるを得ないため、感光体の表面電位に影響が出る問題がある(感光体の表面電位が部分的に変動する)。この場合、被転写材相互の間隔が、感光体の1周(外周)よりも広いならば、感光体の表面電位は、帯電→除電の行程を経ることにより概ね均一化されて、次の帯電では所定の帯電電位に復帰するが、被転写材相互の間隔が、感光体の外周長より短い場合には、次の画像の先端部分に転写メモリ画像が生じることから、被転写材相互の間隔が感光体の外周よりも短い画像形成装置では、転写メモリの発生を抑えながら、画像後端の転写欠けを防止することができない問題がある。
【0013】
この発明の目的は、被転写材相互の間隔が、感光体の外周長より短い画像形成装置において、連続して出力画像を得る際に、先端もしくは先端と後端の画像が欠けることを抑止しながら、転写メモリ画像が生じることを低減可能な画像形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明は、像担持体上にトナー像を形成する像形成部と、樹脂シートまたは用紙等の被転写媒体を介在させて上記像担持体に接触され、前記像形成部により形成されたトナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、前記転写装置に、像担持体との間に被転写媒体を介在させた状態で提供される転写バイアス電圧と転写バイアス電圧よりも小さい第1の大きさの第1の転写バイアス電圧とを出力するバイアス電圧供給装置と、前記バイアス電圧供給装置から、被転写媒体が樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に、転写バイアス電圧を印加し、且つ像担持体との間に被転写媒体が位置されている間に、転写バイアス電圧をオフし、被転写媒体が非樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置される直前から像担持体との間に被転写媒体が位置された直後の所定の時間の間、第1の転写バイアス電圧を、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に転写バイアス電圧を、それぞれ出力させるバイアス電圧制御装置と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0015】
またこの発明は、像担持体を含み、像担持体上にトナー像を形成する像形成部と、前記像形成部の像担持体を回転させて像担持体の外周面を第1の速度と第1の速度よりも遅い第2の速度のいずれか一方の速度で移動可能な像担持体回転装置と、樹脂シートまたは用紙等の被転写媒体を介在させて上記像担持体に接触され、前記像形成部により形成されたトナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、被転写媒体を像担持体の外周面の速度と等しい第1の速度と第1の速度よりも遅い第2の速度のいずれか一方の速度で搬送可能被転写媒体搬送装置と、前記像担持体回転装置および前記被転写媒体搬送装置のそれぞれを、被転写媒体が樹脂シートである場合のトナー像の形成においては、第2の速度に変更する速度変更装置と、前記転写装置に、像担持体との間に被転写媒体を介在させた状態で提供される転写バイアス電圧と転写バイアス電圧よりも小さい第1の大きさの第1の転写バイアス電圧とを出力するバイアス電圧供給装置と、前記バイアス電圧供給装置から、被転写媒体が樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に、転写バイアス電圧を印加し、且つ像担持体との間に被転写媒体が位置されている間に、転写バイアス電圧をオフし、被転写媒体が非樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置される直前から像担持体との間に被転写媒体が位置された直後の所定の時間の間、第1の転写バイアス電圧を、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に転写バイアス電圧を、それぞれ出力させるバイアス電圧制御装置と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、この発明の画像形成装置を詳細に説明する。
【0019】
図1は、この発明の画像形成装置の一例であるプリンタ装置を説明する概略図である。
【0020】
図1に示すように、プリンタ装置101は、出力すべき画像に対応する潜像を保持する感光体ドラム1、感光体ドラム1に形成された潜像を現像して得られるトナー像(画像)を、出力画像として出力するための用紙やOHP(投影装置)向けの透明なシートである枚葉状の被転写材Oを搬送する転写ベルト2、転写ベルト2を介して搬送されている被転写材Oを感光体ドラム1の表面に接触させるための圧力と所定の転写バイアス電圧を転写ベルト2に与える転写ローラ3を有している。なお、感光体ドラム1は、直径が40mmのOPC(有機感光体)ドラムであり、帯電装置4により、−(負)の電位が与えられる。
【0021】
潜像は、帯電装置4により負に帯電されている感光体ドラム1の表面に、露光装置5から画像に対応する部分の電荷(負電位)を消去することのできるレーザビーム(光)が照射されることで、感光体ドラム1の電位が、選択的に、0Vに近づけられた部分であり、2成分現像装置6による反転現像により、その部分にのみトナーが供給されることでトナー像が形成される。なお、トナーの帯電極性は、感光体ドラム1の表面に与えら得る電位と同極性である。
【0022】
感光体ドラム1は、外周面の任意の一点が、例えば175mm/secあるいは(被転写材Oの厚さや種類と関係づけられて、例えば120mm)で移動するように、ギヤ列7aを介してドラムモータ7により回転される。なお、ドラムモータ7の回転数は、被転写材Oの種類がOHP装置向けの透明なシートであることを主制御回路51に入力可能な操作パネル71のOHPキー72により、あるいはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データとともに、被転写材Oの種類がOHP装置向けの透明なシートであることが特定されることにより、LUT1(第1のルックアップテーブル)61に記憶されている速度データに基づいて設定される。
【0023】
転写ベルト2は、駆動ローラ2aと従動ローラ2bに掛け渡され、駆動ローラ2aがギヤ列8aを介してベルトモータ8により回転されることにより、感光体ドラム1の外周面の移動速度と等しい速度で移動される。なお、従動ローラ2bの軸の両端には、図示しないテンションバネが設けられており、転写ベルト2に、両側で、合わせて、2.1kgfのテンション荷重が、印加されている。
【0024】
転写ベルト2の材質としては、例えばポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ゴム(EPDM)、シリコンゴム、塩化ビニル等のゴム材料またはポリカーボネイト、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチレントリフタレート等の樹脂材料を用いることができるが、図1に示したプリンタ装置101では、ポリカーボネイトを用いている。なお、転写ベルト2は、薄すぎると、破損しやすく長時間の利用が困難であり、反面、厚すぎると、スムーズな駆動ができなくなるため、適正な厚みは、60μm〜250μmである。
【0025】
また、転写ベルト2には、カーボンを分散させることにより所定の大きさの抵抗が与えられている。ベルトの抵抗値が低すぎると、カーボンの含有により、ベルトの機械的強度が低下したり、カーボンが凝集することにより、転写バイアス電圧がブレークダウンする虞れがある。一方、ベルトの抵抗値が高すぎると、転写バイアス電圧の大きさが、通常の転写バイアス電圧に比較して高くなったり、ベルトに電荷が蓄積して、連続した出力の際に転写能力が低下することを防止するために、ベルトに蓄積された電荷を除去する除電装置が必要となる。なお、ベルトに蓄積された電荷を除去するためには、例えばACコロナチャージを提供するためのコロナチャージャ等が必要であり、プリンタ装置のコストが増大するばかりか、ACコロナチャージに伴ってオゾンが発生する。このことから、除電装置を必要としないで転写能力を維持可能な転写ベルトの抵抗値は、109/cm〜1013/cmの範囲であり、図1に示したプリンタ装置では、1011/cmの抵抗のものを使用している。
【0026】
転写ローラ3は、例えばポリウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ゴム(EPDM)、シリコンゴム等のゴムやそれらの発泡体を金属シャフトの回りに形成したものである。また、必要に応じて、ゴムや発泡体の表面に、表面性や耐電圧性等を改善するために有益な、スキン層を設けてもよい。なお、図1に示したプリンタ装置においては、転写ローラ3は、直径が8mmの金属シャフトに、カーボンを分散したウレタン発泡体を3mmの厚さに形成して直径を14mmのローラ状としたものである。
【0027】
また、転写ベルト2に転写ローラ3が押しつけられる領域で転写ローラ3が変形するニップ領域が十分に形成されないことから、良好な転写特性を得るためには、発泡体の硬度は、ASKER−Cスケールで15〜40度の材質が好ましい。なお、ゴム製のローラおよび表面にスキン層が形成されているローラの場合の硬度は、JIS−Aスケールで20〜45度の材質が適当である。
【0028】
次に、プリンタ装置101による画像形成動作(出力)の動作の一例を説明する。
【0029】
被転写材Oの厚さや種類に応じて設定され、第1のLUT(LUT1)61に記憶されている速度データに対応する主制御回路51の制御に基づいてモータ駆動回路52からドラムモータ駆動信号がドラムモータ7に供給されることにより、ドラムモータ7が所定の速度で回転される。ドラムモータ7の回転により、ギヤ列7aを介して感光体ドラム1が矢印の方向に回転され、例えばスコロトロンである帯電装置4により、感光体ドラム1の表面が、−500V〜−800Vの電位に一様に帯電される。なお、帯電装置4が出力すべき電圧は、主制御回路51の制御により所定の電圧を帯電装置4に供給するよう設定された帯電電源装置53が出力する所定の大きさに設定される。
【0030】
転写ベルト2は、転写ローラ3からの押しつけ力により感光体ドラム1の外周面と接触されているので、感光体ドラム1が回転されると同時に第1のLUT(LUT1)61に記憶されている速度データに対応する主制御回路51の制御に基づいて、モータ駆動回路52からベルトモータ駆動信号が出力されてベルトモータ8が所定の速度で回転されることによるギヤ列8aの回転により、駆動ローラ2aが回転されて、感光体ドラム1の外周面の移動速度と等しい速度で移動される。また、転写ローラ3には、感光体ドラム1の外周面が前に帯電装置4により帯電された領域が、転写ローラ3が転写ベルト2に接触して感光体ドラム1に所定の押しつけ力を提供する転写位置に案内される所定のタイミングで、所定の大きさおよび極性の転写バイアス電圧が印加される。なお、転写ローラ3に印加される電圧の大きさおよび極性は、LUT2(第2のルックアップテーブル)62に記憶されている被転写材Oの種類や厚さに対応するさまざまな電圧値および極性のデータを基にした主制御回路51の制御に基づいて動作する転写バイアス制御装置54の制御により、後段に説明するさまざまステップ(複)および極性に設定される。これにより、転写バイアス電源装置55から転写ローラ3に印加される転写バイアス電圧の大きさおよび極性が、変化される。なお、転写ローラ3は、転写ベルト2に従動して所定の速度で回転される。
【0031】
感光体ドラム1の表面には、例えばレーザビーム方式の露光装置5から、主制御回路51の制御に基づいて画像データに対応したレーザビームが所定のタイミングで照射されて、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置6により供給されるトナーにより現像され、トナー像として、感光体ドラム1の回転とともに転写ベルト2に向けて搬送される。
【0032】
露光装置5によるレーザビームの照射開始から所定時間経過後、主制御回路51の制御に基づくモータ駆動回路52からの給紙モータ駆動信号により、図示しない給紙モータが回転されて給紙ローラ9aまたは91aが回転されることで、用紙カセット9または給紙トレイ91から、用紙または透明なシートである被転写材Oが、1枚取り出され、レジストローラ10に案内される。
【0033】
レジストローラ10は、被転写材Oの厚さや種類に応じて設定され、からのレジストローラモータ駆動信号によりレジストローラモータ11が所定の速度で回転されたことによるギヤ列11aの回転により感光体ドラム1の外周面の移動速度と等しい速度で被転写材Oを転写ベルト2に向けて送り出す。詳細には、レジストローラ10は、レーザビームの照射開始から所定のタイミング、すなわち感光体ドラム1の回転により搬送されているトナー像を含む画像の先端と被転写材Oの先端とが上述の転写位置で一致するタイミングで、用紙カセット9または給紙トレイ91から給送されている用紙または透明なシートである被転写材Oを、転写位置に向けて送出する。
【0034】
レジストローラ10の回転により転写ベルト2に案内された被転写材Oは、転写ベルト2の移動により転写位置に案内され、感光体ドラム1の外周面の回転により搬送されているトナー像と接触される。
【0035】
転写位置では、感光体ドラム1と接している転写ベルト2を感光体ドラム1側に押しつけるように設けられている転写ローラ3から、転写ベルト2と感光体ドラム1との間に位置されている被転写材Oに、転写バイアス電源装置55からの所定の大きさおよび極性の転写バイアス電圧が供給される。この転写バイアス電圧が供給されることで、感光体ドラム1の外周面に、静電的に付着しているトナー像(トナー)が、被転写材Oに引き寄せられて、被転写材Oに転写される。
【0036】
転写バイアス電源装置55が出力する転写バイアス電圧は、主制御回路51の制御に基づく転写バイアス制御装置54からの転写バイアス制御信号により、以下に説明するような被転写材Oの厚さや種類に応じて設定される。また、転写バイアス制御装置54が出力する転写バイアス制御信号の指示値(電圧値および極性)には、前に説明した第2のLUT(LUT2)62に記憶されているデータが用いられる。このとき、感光体ドラム1の近傍の湿度を検知する湿度センサ21により検知された感光体ドラム1の近傍(装置内部)の湿度に基づいて、転写バイアス制御信号の指示値が変化されてもよい。その場合、第2のLUT(LUT2)62に、湿度と被転写材Oとの関係も記憶させておき、湿度センサ21で検知された装置内部の湿度をA/Dコンバータ56によりディジタル信号に変換した湿度データとして主制御回路51に供給して、第2のLUT(LUT2)62に記憶されているテーブルを参照すればよい。
【0037】
なお、一例を示すと、転写ローラ3には、転写バイアス電源55から、トナーの帯電極性とは逆極性の+(正)極性の転写バイアス電圧が印加される。この転写バイアス電圧により、転写位置では、被転写材Oにトナー像が転写される。一方、転写ベルト2にも転写ローラ3から+の電荷が付与され、被転写材Oは、感光体ドラム1から剥離される際に(放電により)−(負)の電荷が付与され、+電荷と−電荷が引き合うことにより、被転写材Oが転写ベルト2に静電的に吸着され、転写位置を通過した後、被転写材Oは、転写ベルト2とともに移動する。
【0038】
トナー像が転写された被転写材Oは、転写ベルト2によりさらに搬送され、除電ブラシ12と接触されたのち、定着装置13に案内される。なお、被転写材Oは、転写ベルト2を駆動する駆動ローラ2aの曲率が、被転写材Oの曲率追従性(追従能力=紙の腰)に、比較して小さいことにより、転写ベルト2から剥離される。
【0039】
このとき、被転写材Oに与えられている電荷と転写ベルト2が保持する電荷により放電が生じることを防止するために、駆動ローラ2aが接地されている。なお、除電ブラシ12は、被転写材Oが感光体ドラム1と接したことにより、また転写ローラ3により、転写ベルト2および被転写材Oのそれぞれに転写バイアス電圧が供給された結果、転写ベルト2および被転写材Oに残存している残留電荷を消去するもので、導電性を呈するブラシ体を、接地したものである。この除電ブラシ12は、オゾンを発生するACコロナチャージに比較して除電能力は小さいが、オゾンを発生しないため、低コストでコンパクトであり、プリンタ装置101のコストを抑えるために、有益である。
【0040】
定着装置13は、円筒状である第1のローラ(加熱ローラ)13aと、第1のローラ13aの軸線と平行、かつ第1のローラの長手方向に沿って配置され、第1のローラ13aの円周の一点と接触されている第2のローラ(加圧ローラ)13bと、を有し、第1および第2のローラの一方(この例では第1のローラ)が、第1のLUT(LUT1)61に記憶されている速度データに対応する主制御回路51の制御に基づくモータ駆動回路52からの指示値により、被転写材Oの種類または厚さに対応して少なくとも2段階の速度で回転可能な定着モータ14および伝達機構14aの回転により、被転写材Oの種類または厚さに対応した速度で回転される。なお、それぞれのローラ13a、13bは、図示しない加圧機構により相互に、所定の圧力を受け、その結果、加圧ローラが一時的に変形するニップ領域を有し、このニップ領域にトナー像を保持した被転写材Oが搬送されることで、トナーが溶融されるとともに加圧されて、トナー(トナー像)が被転写材Oに定着される。
【0041】
一方、転写位置でトナーが被転写材Oに転写された後で感光体ドラム1の外周面に残っている残存トナーは、感光体ドラム1の回転に伴って、クリーナ15に搬送され、感光体ドラム1の外周面から除去される。また、感光体ドラム1の外周面に残っている残留電荷は、クリーナ15に引き続いて設けられているイレーサ16により消去される。これにより、感光体ドラム1の表面電位は、帯電装置4により所定の電位が帯電される前の状態に戻される。
【0042】
次に、図1に示したプリンタ装置の転写位置で、転写ローラから、転写ベルトおよび感光体ドラムに印加される転写バイアス電圧の大きさ、極性および印加タイミングについて、詳細に説明する。なお、以下に説明する転写バイアス電圧の大きさおよび極性は、転写ベルト2および感光体ドラム1との間に被転写材Oが搬送されていない非転写時(間隔)は、転写ローラ3には、転写バイアス電圧が印加されない。なお、ローラ状の転写装置を用いるプリンタ装置においては、転写ローラに吸着されたトナーや用紙のかす等の汚れを吐き出したり、被転写材Oに形成される画像のバックグラウンド部分に逆極性のトナーが付着することを防ぐために、逆極性のバイアス電圧や、同極性ではあるが転写バイアス電圧よりも絶対値の低いバイアス電圧を印加することも可能であるが、図1に示したプリンタ装置では、転写ベルト2を用い、そのベルト2の表面を、図示しないベルトクリーナでクリーニングしているため、非転写時には、転写バイアス電圧をオフにできる。また、被転写材Oが存在しない間隔においても、転写バイアス電圧を連続して印加すると、感光体ドラム1が、本来の極性と逆の極性(+)電荷を帯びることにより、感光体ドラム1の疲労が多大となり、感光体ドラム1の寿命が短縮することから、非転写時に転写バイアス電圧をオフすることは、(感光体ドラム1の寿命に)有益である。
【0043】
なお、図1に示したプリンタ装置101では、被転写材Oが通常の用紙である場合のプロセス速度(感光体ドラム1の外周面の移動速度)は、前に説明した通り、175mmであり、被転写材O相互の間隔が140mmで、毎分の出力可能枚数は、30枚である。
【0044】
図1に示したプリンタ装置の転写バイアス電源装置55は、定電圧電源装置である。なお、感光体ドラム1の周囲温度や湿度に変化により、被転写材Oの抵抗が変化して適正バイアスが大きく変化することの影響を、湿度センサ21を用いて転写バイアス電圧を絶対湿度に合わせて制御することにより、抑制している。また、被転写材Oの種類によっても、転写バイアス電圧の大きさが変更される。
【0045】
図2は、常温常湿環境(23℃、50%RH)における転写バイアス電圧とベタ画像の転写効率を示すグラフである。なお、転写効率は、M1を、所定面積のベタ現像量、M2をM1を転写した後の転写残りトナー量とするとき、
[M1−M2]/M1×100(%)
により求めることができる。
【0046】
実際には、
1)30mm×200mmのベタ画像を感光体ドラム1上に形成し、転写せずに、感光体ドラム1上のトナーの重量を電子天秤で測定して(M1)とし、
2)同一条件で形成したトナー像を、用紙に転写し、その残りトナー量を電子天秤で測定して(M2)とし、
3)上記式により、転写効率を得ることができる。
【0047】
このとき、転写ローラ3に印加する転写バイアス電圧を、所定サンプル数毎に変化させることで、図2が得られる。
【0048】
転写効率が低下することにより、
(a)画像濃度が下がり画像不良となる、
(b)転写残りトナーが増加すると、クリーナ15にかかる負荷が大きくなり、クリーナ15の寿命が短くなる、
等の弊害が生じるので、図3を用いて以下に説明するように、75%以上の転写効率を確保可能な1000Vから1800Vの転写バイアス電圧を「適正転写バイアス電圧」とする。
【0049】
図3は、転写効率と文字画像を目視にて評価した画質許容レベルおよびクリーナ15の寿命(クリーニング不良が発生するまでの許容画像形成回数)との関係を示すグラフである。なお、曲線a(実線)は画質許容レベルを6段階の評価で示すもので、曲線b(破線)はクリーナライフ(クリーナ15でクリーニング不良が発生するまでの許容画像形成回数)を6段階の評価で示したものである。
【0050】
図3に示されるように、転写効率が下がると文字の濃度が薄くなって、画質が劣化する。この場合、転写残りトナーの量が多くなるため、クリーナ15への負担が増大して(クリーナ15の)クリーナライフが短くなる。なお、画質許容レベルの下限値を、(6段階中の)2と設定したので、画質を満足するための転写効率は、68%以上ということになる。
【0051】
一方、プリンタ装置101で保証しなければならないクリーナライフが105枚であることから、転写効率として、75%以上を確保する必要がある。画質許容レベルとクリーナライフの両方を総合すると、転写効率としては、75%以上でなければならず、図2により説明した転写バイアス電圧が転写効率として75%以上を確保できる適正転写バイアス電圧は、1000〜1800Vであることがわかる。
【0052】
次に、転写メモリ画像の発生と転写バイアス電圧の関係を説明する。
【0053】
[実施例1]
転写ローラ3に転写バイアス電圧を供給(転写装置をオン)するタイミングを図4(a)に示すように、被転写材Oの先端が転写位置に達するよりも10mm早くなるように設定し、全面ハーフトーン画像を形成すると、図4(b)に示すように、ハーフトーンの濃度が高い部分である転写メモリ画像Mが生じる。なお、転写メモリ画像Mは、感光体ドラム1の外径が40mmであるから、被転写材Oの先端から115.7(125.7(40π)−10)mmの位置に、幅10mmにわたって発生する。
【0054】
転写メモリ画像Mのハーフトーン濃度と感光体ドラム1の表面電位について調べると、図5に示すように、転写バイアス電圧を高くしていくと転写メモリ画像部(M)の感光体ドラム1の電位が低くなり、結果として、ハーフトーン濃度が高くなることが認められている。
【0055】
図5に示されるように、転写バイアス電圧が800Vを越えると感光体ドラム1の表面電位の転写メモリ画像部電位を示す曲線a(実線)と転写メモリ画像が生じていない部分を示す曲線b(破線)との差(ΔVo)が10Vよりも増大し、ハーフトーン画像の濃度差もΔdも0.1以上となり、濃度むら(転写メモリ画像M)として認識されることになる。
【0056】
なお、図5は、被転写材Oを介さずに、感光体ドラム1に所定の転写バイアス電圧を印加した結果であり、感光体ドラム1に800V以上の転写バイアス電圧が印加されることのみにより、転写メモリ画像(M)のハーフトーン濃度が画像不良のレベルになることが認められる。従って、図2および3で求めた適正転写バイアス電圧(1000V〜1800V)においては、転写が良好で、かつ間隔において感光体ドラム1が転写バイアス電圧を浴びても転写メモリ画像(M)部が発生しない転写バイアス電圧は、存在しないことになる。
【0057】
次に、図4(c)に示すように、被転写材Oの先端から内側に、例えば5mmの画像ボイド部分で転写バイアス電源をオンすることを考える。
【0058】
設計値として、被転写材Oの先端から2.5mm内側で転写バイアス電源をオンとすれば問題ないように思われるが、実際に転写位置に被転写材Oが到達する時間にはばらつきがあるため、設計値よりも2.5mm(14ミリ秒)以上被転写材Oが早く到達すれば、転写バイアス電圧がオンになる位置が、画像ボイド部分を越えて画像領域内に入り込んでしまい、画像の先端部に、被転写部分(画像欠落)が発生する。
【0059】
一方、2.5mm以上被転写材Oの到達が遅れれば、被転写材Oの先端より前に転写バイアス電圧がオンとなり、転写メモリ画像Mが発生してしまう。
【0060】
実際問題として、被転写材Oが転写位置へ突入する時間の偏差は、50ミリ秒以上あるため(距離として考えると、175mm/sec×50ミリ秒=8.75mm)、画像ボイド部の5mmの範囲内で、転写バイアス電圧を確実にオンすることはできない。従って、画像ボイド部内で転写バイアス電圧をオンする方法では、画像の先端が欠けることなくなく、かつ転写メモリ画像も発生しない条件は、存在しないことになる。
【0061】
このことから、図4(d)に示すように、被転写材Oの外側で転写メモリ画像が発生しない第1の大きさの転写バイアス電圧V1(V)で転写バイアス電圧をオンし、被転写材Oの内側で第1の大きさの転写バイアス電圧V1よりも大きく、クリーナ15のライフにおいても、クリーニング不良が発生しない第2の大きさの転写バイアス電圧V2(V)に切り替えることを考える。すなわち、被転写材Oの先端部においては、転写メモリ画像が発生することのない低い転写バイアス電圧で転写バイアス電圧をオンし、その後、所定時間経過後に、1000V以上の転写バイアス電圧に引き上げる。
【0062】
【表1】
【0063】
表1は、第1の転写バイアス電圧V1から第2の転写バイアス電圧V2に切り替えるタイミングをパラメータとし、第2の転写バイアス電圧V2の大きさを、1200V、第1の転写バイアス電圧V1をオンするタイミングを、被転写材Oの先端より5mm前として、複数回出力画像を形成し、
(a)被転写材O先端部の文字画像および
全面ベタ画像の目視評価
(b)クリーナ15のライフ
(c)転写メモリ画像の発生の有無
のそれぞれを、判定した結果を示している。
【0064】
なお、被転写材Oが転写位置に到達するタイミングのバラツキにより、同一条件でも1枚ごとの評価結果が異なるため、出力画像を50枚繰り返して、(a)ないし(c)のそれぞれにおいて、最もよくない結果を、その条件の評価結果としている。
【0065】
表1から明らかなように、クリーナ15のライフは、第1の転写バイアス電圧V1の影響をほとんど受けず、第2の転写バイアス電圧V2の大きさに依存することが認められる。なお、転写メモリ画像は、被転写材Oの先端と第2の転写バイアス電圧V2が印加されるまでの間の時間であるD2が小さい、または被転写材Oの到達が遅れて、被転写材Oの外で第2の転写バイアス電圧V2が印加される等の状況により、第1の転写バイアス電圧V1の大きさに拘わりなく、発生することが認められる。一方で、D2が5mm以上であれば、転写メモリ画像は、第1の転写バイアス電圧V1の大きさに発生状況が依存し、前に説明した通り、800V以下であれば発生しない。
【0066】
また、先端部の文字画像に関しては、多少転写状態が低くとも実用上問題ないため、第1の転写バイアス電圧V1としては、600Vでもよい。しかしながら、全面ベタ画像に関しては、第1の転写バイアス電圧V1が小さくD2が大きな場合に、先端部で画像欠損が生じるため、V1を600Vとする場合には、D2に制約が生じる。
【0067】
これらの結果を総合すると、第1の転写バイアス電圧V1を600〜800Vに設定し、第1の転写バイアス電圧V1から第2の転写バイアス電圧V2に切り替えるタイミングを、被転写材Oの先端から5〜8mmにすることにより、被転写材Oの先端で転写不良が発生せず、ライフにおいてもクリーニング不良が生じることなく、転写メモリ画像も発生しない転写条件が得られる。
【0068】
この結果から、第1の転写バイアス電圧V1は、800V、D2は、6mmが最適であると考えることができる。
【0069】
ところが、
(α)転写効率が75%以上となる転写
バイアス電圧
(β)感光体ドラム1に転写メモリ画像
が発生しない、かつ先端部の画像
不良が生じない転写バイアス電圧
は、環境(温度や湿度)の変化により大きく異なる。
【0070】
このため、環境(絶対湿度)と上述の(α)および(β)の条件を満たす転写バイアス電圧について、第1の転写バイアス電圧V1と第2の転写バイアス電圧V2のそれぞれの上限値と下限値を求めたところ、図6に示すように、絶対湿度に対する依存性が認められている。なお、図6において、曲線U1は、第1の転写バイアス電圧V1の上限値、曲線U2は、第2の転写バイアス電圧V2の上限値、曲線L1は、第1の転写バイアス電圧V1の下限値、曲線L2は、第2の転写バイアス電圧V2の下限値、曲線dは、第1の転写バイアス電圧V1の算出値、曲線Dは、第2の転写バイアス電圧V2の設定値を、それぞれ、示している。
【0071】
また、図6から明らかなように、第1および第2の転写バイアス電圧V1,V2は、いずれも環境(絶対湿度)の変化により互いに変化するので、前に説明した通り、第2のLUT(LUT2)62に、テーブルを記憶させているが、環境に対してそれぞれの転写バイアス電圧V1,V2毎にテーブルを設けると、要求されるメモリの容量が非常に多くなる。
【0072】
このため、実施例1では、第2の転写バイアス電圧V2のみをテーブルとして、第2のLUT(LUT2)62に記憶させ、第1の転写バイアス電圧V1は、第2の転写バイアス電圧V2から算出する方式を取っている。これは、転写バイアス電圧は、環境条件だけでなく、用紙種類、転写装置の寿命などに応じて変更するため、第1および第2の転写バイアス電圧V1,V2の両方のテーブルを持つと、必要になるメモリの大きさが非常に増大してメモリに要求されるコストが増大するためである。しかしながら、上述したとおり、実施例1では、第1の転写バイアスメモリV1のテーブルを記憶するメモリが必要ないため、メモリの容量を半分とすることができる。
【0073】
一例を示すと、第1の転写バイアス電圧V1は、図6に示した曲線d2のように、環境により変化する第2の転写バイアス電圧V2の値が変化するテーブルに基づいて、
V1=0.65×V2+110 ・・・(1)
で、第1の転写バイアス電圧V1を求めることができる。このようにして得られた算出値が図6の曲線dである。
【0074】
このように、第1および第2の転写バイアス電圧V1,V2を用いる実施例1では、第1の転写バイアス電圧V1のテーブルを用いることなく、V1を適正な電圧値に維持できる。詳細には、絶対湿度に対する第2の転写バイアス電圧の適正バイアス電圧V2の設定値をテーブルとして持ち、第1の転写バイアス電圧V1の値を、第2の転写バイアス電圧V2から算出している。
【0075】
なお、実施例1では、連続して画像を出力画像する際の被転写材O相互の間隔(間隔)140mmより感光体ドラム1の外周長(40×π=125.7mm)が短いため、被転写材Oの後端については、被転写材Oの後端から外側14mm以内で転写バイアス電圧をオフすれば、次の出力画像に転写メモリ画像が発生する影響はないため、被転写材Oの後端に関しては、転写バイアス電圧をオフするタイミングを、後端寄りも外側3mmで転写バイアス電圧をオフすることにより、図4(d)に示したような2段階制御(V2→V1)を実施していない。
【0076】
[実施例2]
実施例1では、連続した出力画像形成時の被転写材O相互間の間隔を140mmとしたが、この実施例2では、連続出力画像時の被転写材O相互の間隔を100mmとしている。なお、転写バイアス電源装置55には、定電流電源を用いるものとする。
【0077】
図7は、絶対湿度が変化したとしても転写効率を75%以上確保できる転写バイアス電圧(定電流)の上限値および下限値と転写メモリ画像が発生しない転写バイアス電圧(定電流)を示している。なお、図7において、曲線aは、転写バイアス電流の上限値を、曲線bは、転写バイアス電流の下限値を、曲線cは、転写メモリ画像の生じない転写バイアス電流の上限値を、それぞれ、示している。また、この例では、転写バイアス電圧をオンするタイミングは、被転写材Oの先端から10mm(図4(a)に示したタイミング)としている。
【0078】
図7から明らかなように、適正な転写バイアス電圧(定電流)の下限値よりも転写メモリ画像が生じない転写バイアス電圧(定電流)の上限値の方が低くため、実施例1である定電圧電源を用いる場合と同様に、両者を満たす条件が存在していない。すなわち、図4(a)および図4(b)を用いて前に説明したと同様に、被転写材Oが存在しない状態で感光体ドラム1に転写バイアス電圧を印加すると、感光体ドラム1に転写メモリ画像が生じることは明白である。
【0079】
このことから、図4(d)に示した例に類似して、定電流方式転写バイアス電圧を、被転写材Oの先端より前に、弱めの転写バイアス電流I1(第1の転写バイアス電圧V1)により印加し、被転写材O内で、所定の転写バイアス電流I2(第2の転写バイアス電圧V2)を、被転写材Oに印加することにする。
【0080】
【表2】
【0081】
表2は、23℃50%の環境条件で所定(第2の)の転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な電流値(定電流)I2よりも弱い第1の転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な電流値(定電流)I1をオンするタイミングを、被転写材Oの先端より5mm前として、所定の(第2の)転写バイアス電圧(定電流)を提供する電流値I2を32μAに固定し、第1の電流値I1を第2の電流値I2に切り替えるタイミングD3(図4(d)のD2に相当)と第1の転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な電流値I1をパラメータとして、複数回出力画像を形成し、
(1)被転写材O先端部の文字画像および
全面ベタ画像の目視評価
(2)クリーナ15のライフ
(3)転写メモリ画像の発生の有無
のそれぞれを、判定した結果を示している。
【0082】
なお、被転写材Oが転写位置に到達するタイミングのバラツキにより、同一条件でも1枚ごとの評価結果が異なるため、出力画像を50枚繰り返して、(1)ないし(3)のそれぞれにおいて、最もよくない結果を、その条件の評価結果としている。
【0083】
表2から明らかなように、D3が5〜8mmで、かつI1が15〜19μAの条件下で、転写メモリ画像が生じることなく、転写効率を75%以上確保でき、しかもクリーナ15のライフに影響が少ないことが認められている。しかし、D3の範囲は、環境の変化により大きく変わるものではないが、適正電流値I1、I2の値は、図8に示すように、環境の変化により大きく異なる。
【0084】
図8は、第1の転写バイアス電圧V1を提供可能な転写電流I1と第2の転写バイアス電圧V2を提供可能な転写電流I2のそれぞれの上限値と下限値を示すグラフであり、前に説明した転写バイアス電圧と同様に絶対湿度に対する依存性が認められている。なお、図8において、曲線U1は、第1の転写バイアス電圧V1を提供可能な転写電流I1の上限値、曲線U2は、第2の転写バイアス電圧V2を提供可能な転写電流I2の上限値、曲線L1は、同転写電流I1の下限値、曲線L2は、同転写電流I2の下限値、曲線dは、転写電流I1の算出値、曲線Dは、転写電流I2の設定値を、それぞれ、示している。
【0085】
また、図6を用いて説明したと同様に、第2のLUT(LUT2)62に、テーブルを記憶させているが、環境に対してそれぞれの転写電流I1、IV2毎にテーブルを設けると、要求されるメモリの容量が非常に多くなることから、図8に示すように、所定の転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な転写電流I2のテーブルに基づいて、
I1=0.6×I2−2 ・・・(2)
で、第1の転写バイアス電圧V1(定電流)を提供可能な転写電流I1を求めることができる。このようにして得られた算出値が図8の曲線dである。また、転写電流I1をオンするタイミングを、被転写材Oの先端の5mm外側とし、転写電流I1から転写電流I2に切り替えるタイミングを、被転写材O先端から7mmの位置としている。
【0086】
このような転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な電流値を、転写電流I1から転写電流I2に、2段階で制御することにより、被転写材Oの先端で画像の欠けが生じたり転写メモリ画像が発生することなく、クリーナ15のライフも105枚以上を達成することができる。
【0087】
ところで、この実施例2では、連続して出力画像を形成する場合、被転写材Oの間隔が感光体ドラム1の1周(外周)よりに短いため、被転写材Oの後端で発生する転写メモリ画像が、次の出力画像の先端に現れる。例えば、被転写材Oの後端から5mm外側(被転写材Oが存在しない領域)で転写バイアス電圧(定電流)をオフした場合に、図9(a)に示すように、次の出力画像の被転写材Oの先端25.7(=40π−100)mmから30.7mmにかけて転写メモリ画像(ハーフトーンが濃くなる)が発生する。
【0088】
そこで、実施例2では、被転写材Oの後端でも、先端と同様に、図9(b)に示すように、被転写材Oの後端で転写バイアス電圧をオフする際に、第1に、タイミングD2´で転写電流の電流値をI2からI1へ切り替え、所定時間経過後に転写電流I1をオフする2段階制御としている。
【0089】
このとき、転写電流の電流値I2を固定し、転写バイアス電圧オフのタイミングを、被転写材Oの外側5mmに固定して、電流値I1をパラメータとして、複数回出力画像を形成し、
(1´)被転写材Oの先端部の文字画像および
全面ベタ画像の目視評価
(2´)クリーナ15のライフ
(3´)次の出力画像に対して転写メモリ画像
が発生するか否か
のそれぞれを、判定した結果を示している。
【0090】
なお、このとき、転写電流I1、I2の適正電流値は、図8に示した電流値である。従って、図8を用いて説明したと同様にして転写電流I2の大きさを設定し、(2)式を用いて計算した電流値I1を採用すればよい。
【0091】
このような転写バイアス電圧(定電流)を提供可能な電流値を、被転写材Oの後端において、転写電流I2から転写電流I1に、2段階で制御することにより、複数の出力画像を連続して形成する際に、被転写材O相互間の間隔を狭めることができ、次の出力画像の被転写材Oに転写メモリ画像を生じることなく単位時間あたりの出力枚数を増加することができる。
【0092】
これにより、被転写材Oの先端で画像の欠けが生じることが抑止でき、クリーナ15のライフも105枚以上を達成することができる。
【0093】
【表3】
【0094】
表3は、転写電流I1、I2を図8により求めることのできる適正値とし、転写電流の電流値をI2からI1へ切り替えるタイミングD2´、転写電流I1の電流値の大きさと被転写材Oの後端部の文字画像の目視評価、および次の出力画像に転写メモリ画像が生じるか否か、のそれぞれを判定した結果を示している。
【0095】
表3から明らかなように、被転写材Oの後端より5〜8mm内側で、転写電流の電流値をI2からI1に減少させた場合に、被転写材Oの後端の文字画像の転写状況が良好であることが認められる。
【0096】
このことから、実施例2の定電流制御においては、図8に示すように所定(被転写材Oの先端と後端を除いた領域で印加すべき電流値)の転写電流の電流値I2を選定し、(2)式に、被転写材Oの後端で転写電流の電流値を下げるべき電流値I1を決定し、被転写材Oの後端より7mm内側でI2からI1へ切り替え、被転写材Oの外側5mmで、転写バイアス電圧(定電流)をオフしている。
【0097】
[実施例3]
図10は、図1に示したプリンタ装置101を用いて、図4(d)および表1に示したような2段階の転写バイアス電圧により、厚さが120g/m2程度の被転写材(厚紙)Oに出力画像を形成するために適した転写バイアス電圧を説明するグラフである。なお、前に説明した通り、転写バイアス電圧は、環境(温度や湿度)の変化により大きく異なることから、図6を用いて説明したと同様に、第1の転写バイアス電圧V1と第2の転写バイアス電圧V2のそれぞれの上限値と下限値を求め手いる。また、図10において、曲線U1は、第1の転写バイアス電圧V1の上限値、曲線U2は、第2の転写バイアス電圧V2の上限値、曲線L1は、第1の転写バイアス電圧V1の下限値、曲線L2は、第2の転写バイアス電圧V2の下限値、曲線dは、第1の転写バイアス電圧V1の算出値、曲線Dは、第2の転写バイアス電圧V2の設定値を、それぞれ、示している。
【0098】
図10から明らかなように、厚さが120g/m2程度の厚紙Oに対する環境(温度や湿度)毎の第1および第2の転写バイアス電圧V1,V2の適正値は、絶対湿度が低い領域において、第2の転写バイアス電圧V2に対して第1の転写バイアス電圧V1(特に上限値)が非常に低い電圧になってしまう。
【0099】
従って、前に説明したと同様の手法により、第2の転写バイアス電圧V2(設定値D)から第1の転写バイアス電圧V1(算出値d)を、(1)式により求めようとすると、第1の転写バイアス電圧V1の算出値dは、第1の転写バイアス電圧V1の上限値U1よりも大きな電圧を必要とする(転写電圧V1の適正領域(U1−L1)からはみ出してしまう)。
【0100】
このため、実施例3では、操作パネル71の厚紙キー73が押され(またはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データと出力の際に用いる被転写材Oの厚さが指定されて)、厚紙モードが選定されると、以下に示すように、
I1=0.55×I2+100 ・・・(3)
式により、(1)式および(2)式のいずれとも異なる算出式で、第1の転写バイアス電圧V1の大きさを設定している。
【0101】
図11は、(3)式により求められる厚紙向けの第1の転写バイアス電圧V1の算出値、同V1の上限値、同V1の下限値、第2の転写バイアス電圧V2の設定値、同V2の上限値および同V2の下限値と絶対湿度との関係を説明するグラフである。なお、前に説明した他の実施例と同様、図11における曲線U1は、第1の転写バイアス電圧V1の上限値、曲線U2は、第2の転写バイアス電圧V2の上限値、曲線L1は、第1の転写バイアス電圧V1の下限値、曲線L2は、第2の転写バイアス電圧V2の下限値、曲線dは、第1の転写バイアス電圧V1の算出値、曲線Dは、第2の転写バイアス電圧V2の設定値を、それぞれ、示している。
【0102】
[実施例4]
次に、図1に示したプリンタ装置101を用いて、被転写材Oが透明なシートである場合に出力画像を形成するために適した転写バイアス電圧を説明する。
【0103】
表4は、23℃50%RHの環境において、第1の転写バイアス電圧V1をオンするタイミングを、OHP向けの被転写材O(OHPシート)の先端から5mm外側とし、第1の転写バイアス電圧V1から第2の転写バイアス電圧V2に切り替えるタイミングを、被転写材Oの先端から7mm内側、第2の転写バイアス電圧V2の大きさを2800V(転写効率89%)として、第1の転写バイアス電圧V1の大きさを変化させて、前に説明した他の実施例と同様に、転写メモリ画像の発生の有無、被転写材Oの先端の文字画像を目視評価した結果を示している。
【0104】
【表4】
【0105】
表4に示される通り、被転写材OがOHPシートである場合にも、転写メモリ画像が発生せず、かつ先端部の文字画像の転写効率が75%を越える条件が存在しないことが認められる。このことは、特に、OHPシートは、普通紙と比較して抵抗が非常に高いため、適正な転写バイアス電圧が高く、そのため、第1の転写バイアス電圧V1の大きさを高めに設定しないと、先端部で転写不良が生じることに起因する。なお、転写メモリ画像が発生しない800V以下では、転写効率が下がるため、画質が劣化することはいうまでもない。従って、これまでに説明したいずれかの転写バイアス制御によっても、転写メモリ画像が生じることなく、転写した画質が良好である条件が見いだせない。
【0106】
このことから、実施例4では、図1に示したプリンタ装置101の操作パネル71のOHPキー72が押され(またはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データと出力の際に用いる被転写材Oの種類がOHPシートであることが指定されて)、OHPシートモードが選定されると、先端の画像ボイド領域を5mmから10mmに変え、そのボイド領域(OHPシートの先端から5mm内側)で、転写バイアス電圧を、直接、所定の転写バイアス電圧V2の大きさで印加するものである。
【0107】
図12は、OHPシート向けの転写バイアス電圧の環境(温度および湿度)の変化に対応する制御の例を示している。なお、図12における曲線aは、転写バイアス電流の上限値を、曲線bは、転写バイアス電流の下限値を、曲線cは、転写メモリ画像の生じない転写バイアス電流の上限値を、それぞれ、示している。また、この例では、転写バイアス電圧をオンするタイミングは、OHPシートの先端ボイド量を、材料が紙である一般的な被転写材Oに比較して広くし、そのボイド内で転写バイアス電圧をオンすることにより、転写メモリ画像が発生することを抑えている。
【0108】
ところで、この実施例では、複数のOHPシートに連続して出力画像を形成する際に、各シートが搬送される間隔が感光体ドラム1の1周(外周長)よりも短いため、連続して出力画像を形成すると、OHPシートの後端部で生じる転写メモリ画像が、次の出力画像の先端部に写し出される。
【0109】
【表5】
【0110】
表5は、転写バイアス電圧をオフするタイミングを、OHPシートの外側5mm、転写バイアス電圧V2を、2800V(転写効率89%)とし、図9(b)に示したように、OHPシートの後端で転写バイアス電圧をオフする際にタイミングD2´で転写電流の電流値をI2からI1へ切り替え、所定時間経過後に転写電流I1をオフする2段階制御の結果を示している。
【0111】
表5から明らかなように、被転写材OがOHPシートである場合、転写メモリ画像が発生せず、かつシートの後端部の文字画像の転写効率が許容値以上となる条件(転写バイアス電圧V1)が存在しないことが認められる。
【0112】
このため、操作パネル71のOHPキー72が押され(またはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データと出力の際に用いる被転写材Oの種類がOHPシートであることが指定されて)、OHPシートモードが選定されると、シートの後端の画像ボイド領域を5mmから10mmに変え、そのボイド内(シートの後端から5mm内側)で、転写バイアス電圧を、大きさV2から、直接、オフするよう、制御を変更している。
【0113】
このように、被転写材OがOHPシートである場合は、シートの後端部のボイド量を、普通紙より広くし、そのボイド内で転写バイアス電圧をオフすることにより、転写メモリ画像が生じることを低減している。
【0114】
従って、実施例4で説明した被転写材OがOHP向けのシートであることが、操作パネル71のOHPキー72が押され(またはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データと出力の際に用いる被転写材Oの種類がOHPシートであることが指定されて)、検知されると、画像の先端部または先端部と後端部の両方の画像ボイド領域の長さを変更し、かつ転写バイアス電圧を、直接所定電圧を印加し、および所定電圧から直接オフすることで、転写メモリ画像が生じることを抑止している。
【0115】
[実施例5]
実施例4では、被転写材OがOHP向けのシートである場合、先端部または先端部と後端部の画像ボイド領域の長さを増大させて、転写メモリ画像が生じることを抑止しているが、上述したように画像ボイド領域を増やすことは、画像領域の大きさに制約を与えることに他ならない。
【0116】
ところで、普通紙への画像出力においては、複数の被転写材Oに対して連続して出力画像を形成する際に、被転写材O相互の間隔を広くすると実質的な画像形成速度が低下することによる弊害も目立つが、OHPシートに出力画像を形成する場合、画像形成速度が要求されることは少ない。
【0117】
このことから、操作パネル71のOHPキー72が押され(またはインタフェース81を経由して外部から供給される画像データと出力の際に用いる被転写材Oの種類がOHPシートであることが指定されて)、OHPシートモードが選定された場合には、露光装置5により感光体ドラム1へ画像データが露光される際のページ情報毎の間隔(および同一データが繰り返し露光される場合の繰り返し毎の間隔)を、間隔が感光体ドラム1の周長よりも長くなるように、通常の100mmから例えば140mmに変えるのみで、OHPシートの後端の転写メモリ画像が次の出力画像の画像領域に入らなくなるので、シートの後端の画像ボイド領域の大きさを5mmとしたままで、転写メモリ画像が生じることが防止される。また、この場合、転写バイアス電圧を2段階で制御する必要もない。なお、この場合、露光装置5から画像データが露光されるタイミングの他に変更する必要のある制御対象は、レジストローラモータ11が回転される時間間隔のみであるから、プリンタ装置101の主制御回路51への負担も少ない。
【0118】
よって、OHPシートの後端で転写バイアス電圧をオフするタイミングを、OHPシートの後端から25.7mm(=140−40π)以内に設定すれば、OHPシートの後端の画像不良(転写欠け)が防止されるとともに、連続して出力画像が形成されるにもかかわらず、転写メモリ画像が生じることもない。
【0119】
なお、この実施例5では、OHPシートを例に説明したが厚さが120g/m2wを越える厚紙に対する出力画像に関しても、同様に連続した出力画像を出力する際に、被転写材O(厚紙)相互の間隔を140mmとし、厚紙の後端部において、転写バイアス電圧を2段階で制御することなく、転写メモリ画像の発生しない良好な転写画像を、得ることができる。
【0120】
実施例5においては、被転写材OがOHPシートや120g/m2を越える厚紙に対しては、転写バイアス電圧を2段階とせずに、被転写材O相互間の間隔を、普通紙における間隔よりも広げる(100mm→140mm)例を説明したが、OHPシートに出力画像を形成する場合には、普通紙に対して出力画像を形成する場合に比較して、高速の画像形成速度が要求されることは少ない。このため、OHPシートが選択された場合に、表6に示す通り、出力画像を形成する際の画像形成速度(プロセス速度)を下げることにより、被転写材Oの搬送タイミングのばらつきが生じることを抑制でき、従って、画像ボイド領域の中で転写バイアス電圧をオン/オフできないために、用意した上述の2段階の転写バイアス電圧の制御が不要となる。
【0121】
【表6】
【0122】
表6は、プロセス速度(画像形成速度)と被転写材Oの先端ボイド領域内で転写バイアス電圧をオンできる確率を示している。プロセス速度が120mm/sec以下であれば、99%の確率で、先端のボイド領域内で転写バイアス電圧をオンすることができる。なお、プロセス速度を変更するためには、図1に示したプリンタ装置101において、操作パネル71から被転写材Oの種類がOHPシートか120g/m2以上の厚さの厚紙であることが主制御回路51に報知されることで、主制御回路51の指示により、モータ駆動回路52から感光体ドラム1を回転させるドラムモータ7、転写ベルト2が掛け渡されている駆動ローラ2aを回転させるベルトモータ8、レジストローラ10を回転するレジストローラモータ11および定着装置13の加熱ローラ13aを回転する定着モータ14のそれぞれの回転数が、第1のLUT(LUT1)61に記憶されている回転数に変更されることで、容易に達成される。なお、必要に応じて、帯電装置4から感光体ドラム1に供給される帯電電圧も、変更されてもよい。
【0123】
このように、OHPシートや厚さが120g/m2を越える厚紙であることが指示された場合に、プロセス速度を、175mm/secから例えば100mm/secに下げることにより、転写バイアス電圧を2段階制御とすることなく、被転写材Oの先端および後端のそれぞれにおいて、ボイド領域内で転写バイアス電圧をオンし、またオフできるので、転写メモリ画像が生じることなく、転写効率が高く画像不良とならない良好な転写が可能となる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の画像形成装置においては、被転写材Oの先端で、転写メモリ画像が発生しない程度の中間的な大きさの転写バイアス電圧を印加し、被転写材Oが搬送されて、感光体ドラムが転写バイアス電圧に対して露出されていない状態に達した時点で所定の転写バイアス電圧に切り替えることにより、転写メモリ画像が生じることなく、かつ被転写材Oの先端部の画像についても実用的に問題ない転写性能が得られる。
【0125】
また、被転写材Oの後端で転写バイアス電圧をオフをする際に、転写メモリ画像が発生しない中間的な大きさの転写バイアス電圧に切り替えた後に転写バイアス電圧をオフすることにより、転写メモリ画像が生じることなく、かつ被転写材O後端部の画像についても実用的に問題ない転写性能が得られる。
【0126】
なお、中間的な転写バイアス電圧は、所定の転写バイアス電圧の大きさに基づいて算出されるので、要求されるメモリの容量が低減でき、その結果、画像形成装置のコストが低減される。
【0127】
また、被転写材がOHP向けの透明なシートである場合には、連続した出力画像の際の被転写材相互間の間隔を、普通紙に比較して増大させることにより、転写メモリ画像が生じることが防止できる。なお、プロセス速度を普通紙に対するプロセス速度に比較して低減することによっても、同様の成果が得られる。
【0128】
さらにまた、被転写材が120g/m2よりも厚い厚紙である場合も、連続した出力画像の際の被転写材相互間の間隔を、普通紙に比較して増大させることにより、転写メモリ画像が生じることが防止できる。なお、プロセス速度を普通紙に対するプロセス速度に比較して低減することによっても、同様の成果が得られる。
【0129】
また、それぞれの転写バイアス電圧制御方法において、環境(温度や湿度)の変化を検知した結果を、転写バイアス電圧および転写電流の大きさの制御に反映させることにより、一層転写画像の画質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の転写機構および転写バイアス電圧制御方法が利用可能な画像形成装置の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと転写効率との関係を説明するグラフ。
【図3】図2に示した転写効率とクリーナのライフとの関係を説明するグラフ。
【図4】図4は、転写バイアス電圧をオンするタイミングと転写メモリ画像の位置関係を説明するタイミングチャートならびに転写メモリ画像を模式的に説明する概略図およびこの発明の転写バイアス電圧制御方法の一例である転写バイアス電圧をオンするタイミングを説明するタイミングチャート。
【図5】図1に示した画像形成装置で利用されるこの発明の転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと転写メモリ画像のハーフトーン部の画像濃度および同転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧大きさに対する転写メモリ画像のハーフトーン部の電位と非転写メモリ画像のハーフトーン部の電位との間の電位差を説明するグラフ。
【図6】図1に示した画像形成装置で利用されるこの発明の転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと絶対湿度との関係であって、図5に示した転写バイアス電圧の大きさとハーフトーン画像の濃度から転写バイアス電圧を設定する例を説明するグラフ。
【図7】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写電流の大きさと絶対湿度との関係を説明するグラフ。
【図8】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写電流の大きさと絶対湿度との関係であって、図7に示した転写電流の大きさと絶対湿度との関係から第1のバイアス電圧V1を設定する例を説明するグラフ。
【図9】図4に示した転写バイアス電圧制御方法により印加される転写バイアス電圧により生じる転写メモリ画像と被転写材に出力画像を順次形成する際の被転写材相互の間隔との関係を説明する概略図および被転写材の後端の手前で転写バイアス電圧を段階的に変化する例のタイミングを説明するタイミングチャート。
【図10】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと絶対湿度との関係であって、被転写材OがOHP向けの透明なシートである場合の適正な転写バイアス電圧を設定する例を説明するグラフ。
【図11】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと絶対湿度との関係であって、被転写材Oが120g/m2より厚い厚紙である場合の適正な転写バイアス電圧を設定する例を説明するグラフ。
【図12】図1に示した画像形成装置の転写機構および転写バイアス電圧制御方法により提供される転写バイアス電圧の大きさと絶対湿度との関係であって、被転写材OがOHP向けのシートである場合の適正な転写バイアス電圧の環境(温度および湿度)の変化に対応する制御の例を説明するグラフ。
【符号の説明】
1・・・感光体ドラム、
2・・・転写ベルト、
3・・・転写ローラ、
4・・・帯電装置、
5・・・露光装置、
6・・・2成分現像装置、
7・・・ドラムモータ、
8・・・ベルトモータ、
9・・・用紙カセット、
10・・・レジストローラ、
11・・・レジストローラモータ、
12・・・除電ブラシ、
13・・・定着装置、
14・・・定着モータ、
15・・・クリーナ、
16・・・イレーサ、
51・・・主制御回路、
52・・・モータ駆動回路、
53・・・帯電電源装置、
54・・・転写バイアス制御装置、
55・・・転写バイアス電源装置、
56・・・A/Dコンバータ、
71・・・操作パネル、
72・・・OHPキー、
73・・・厚紙キー、
81・・・インタフェース。
Claims (2)
- 像担持体上にトナー像を形成する像形成部と、
樹脂シートまたは用紙等の被転写媒体を介在させて上記像担持体に接触され、前記像形成部により形成されたトナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、
前記転写装置に、像担持体との間に被転写媒体を介在させた状態で提供される転写バイアス電圧と転写バイアス電圧よりも小さい第1の大きさの第1の転写バイアス電圧とを出力するバイアス電圧供給装置と、
前記バイアス電圧供給装置から、被転写媒体が樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に、転写バイアス電圧を印加し、且つ像担持体との間に被転写媒体が位置されている間に、転写バイアス電圧をオフし、被転写媒体が非樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置される直前から像担持体との間に被転写媒体が位置された直後の所定の時間の間、第1の転写バイアス電圧を、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に転写バイアス電圧を、それぞれ出力させるバイアス電圧制御装置と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 像担持体を含み、像担持体上にトナー像を形成する像形成部と、
前記像形成部の像担持体を回転させて像担持体の外周面を第1の速度と第1の速度よりも遅い第2の速度のいずれか一方の速度で移動可能な像担持体回転装置と、
樹脂シートまたは用紙等の被転写媒体を介在させて上記像担持体に接触され、前記像形成部により形成されたトナー像を被転写媒体に転写する転写装置と、
被転写媒体を像担持体の外周面の速度と等しい第1の速度と第1の速度よりも遅い第2の速度のいずれか一方の速度で搬送可能被転写媒体搬送装置と、
前記像担持体回転装置および前記被転写媒体搬送装置のそれぞれを、被転写媒体が樹脂シートである場合のトナー像の形成においては、第2の速度に変更する速度変更装置と、
前記転写装置に、像担持体との間に被転写媒体を介在させた状態で提供される転写バイアス電圧と転写バイアス電圧よりも小さい第1の大きさの第1の転写バイアス電圧とを出力するバイアス電圧供給装置と、
前記バイアス電圧供給装置から、被転写媒体が樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に、転写バイアス電圧を印加し、且つ像担持体との間に被転写媒体が位置されている間に、転写バイアス電圧をオフし、被転写媒体が非樹脂シートである場合には、像担持体との間に被転写媒体が位置される直前から像担持体との間に被転写媒体が位置された直後の所定の時間の間、第1の転写バイアス電圧を、像担持体との間に被転写媒体が位置された直後に転写バイアス電圧を、それぞれ出力させるバイアス電圧制御装置と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
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