JP2000250327A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000250327A
JP2000250327A JP11052385A JP5238599A JP2000250327A JP 2000250327 A JP2000250327 A JP 2000250327A JP 11052385 A JP11052385 A JP 11052385A JP 5238599 A JP5238599 A JP 5238599A JP 2000250327 A JP2000250327 A JP 2000250327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
bias
image forming
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11052385A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuchika Saeki
和親 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP11052385A priority Critical patent/JP2000250327A/ja
Publication of JP2000250327A publication Critical patent/JP2000250327A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、転写手段のクリーニング性維持に
ブレードの定期的な交換や廃トナー容器が必要であり像
担持体にメモリ効果を発生させ画像形成動作全体にかか
る時間が長くなるという課題を解決しようとするもので
ある。 【解決手段】 転写手段9の付着トナーを像担持体1へ
移動させるように転写手段9に転写電圧と逆極性のバイ
アス、同極性のバイアスを印加する手段10、12とを
有し、この手段10、12は、上記逆極性のバイアスと
上記同極性のバイアスの一方を画像形成動作開始時に転
写手段9に印加し、上記逆極性のバイアスと上記同極性
のバイアスの他方を画像形成動作終了時に転写手段9に
印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置は、像担持体上のト
ナー像を転写材に転写する転写手段として非接触方式の
コロナ帯電器を使用してきた。しかし、このコロナ帯電
器は、コロナ放電を生じさせるために5KV〜10KV
もの高電圧を印加しなければならず、またオゾンを発生
するという問題を有していた。そこで、近年は、低電圧
化およびオゾンレスを実現するために、転写材の裏面に
直接バイアス電圧を印加して像担持体上のトナー像を転
写材に転写させる接触転写方式の転写手段として転写ロ
ーラなどを用いるケースが多くなってきている。
【0003】この接触転写方式の転写手段は、コロナ帯
電器に比べて低い電圧で転写が可能であり、また人体に
有害であるオゾンの発生が少ないこともあり、広く用い
られるようになった。しかし、このような接触転写方式
の転写手段を用いた画像形成装置においては、転写材が
像担持体と転写材との間の転写ニップ部に存在しない時
にも常時、転写手段が像担持体に接触しているため、像
担持体上のトナーが転写手段の表面に付着し易く、この
トナーの付着は次の画像形成時の転写材の裏面が汚れる
原因となる。
【0004】近年、環境保護の観点から転写材の裏面に
画像形成を行うことへの要望も高まっていることから、
転写材の裏汚れ(裏面の汚れ)は重大な問題の一つとな
っている。この転写材の裏面に付着したトナーをクリー
ニングするために、従来は転写手段としての転写ローラ
にブレードやファーブラシからなるクリーニング部材を
当接させることで転写ローラをクリーニングするように
したクリーニング装置が用いられている。
【0005】また、特許第02557710号公報に
は、転写部位に転写材が存在しない時に転写手段が1回
転以上する間所定極性の電圧を転写手段に印加した後、
さらにその電圧の極性を反転して転写手段が1回転以上
する間その極性反転した電圧を印加する方法が記載され
ている。特開平5−27605号公報には、転写ローラ
のクリーニングを行う際に、転写ローラに印加するクリ
ーニングバイアスの極性を正、負に切り換える方式が記
載されている。特開平6−314035号公報には、帯
電手段及び現像手段を動作させない状態で、画像形成動
作時の転写部位に転写材が到達する前に転写ローラに印
加するクリーニングバイアスの極性を正、負に切り換え
る方式が記載されている。
【0006】特開平6−51654号公報には、電子写
真方式の画像形成装置における静電潜像担持体上のトナ
ー画像を転写材へ転写する転写ローラの清掃方法であっ
て、非転写時に前記転写ローラに清掃用バイアス電圧を
印加して該ローラの清掃を行うようにし、該清掃用バイ
アス電圧の極性を、予め定めた枚数以下の連続通紙又は
1枚通紙のときは、前記転写ローラが少なくとも1回転
するに要する時間、トナーの正規帯電極性と同極性と
し、該転写ローラが該回転とは別に少なくとも1回転す
るに要する時間、前記トナーの正規帯電極性とは逆極性
とし、前記予め定めた枚数に続くあとの通紙のときに
は、前記転写ローラが少なくとも1回転するに要する時
間、トナーの正規帯電極性と同極性とすることを特徴と
する転写ローラの清掃方法が記載されている。
【0007】特開平5−119646号公報には、表面
にトナー像が形成されたトナー像形成体と、上記トナー
像形成体の表面に接する記録媒体に上記トナー像を転写
させるために上記記録媒体の裏面側に密着するように設
けられた転写ローラと、上記トナー像形成体から上記記
録媒体に上記トナー像を転写させるために上記転写ロー
ラに所定の転写電圧を印加する転写電圧印加手段と、上
記転写ローラの表面に付着したトナーを上記トナー像形
成体の表面に移動させるために上記転写ローラに対して
上記転写電圧とは逆極性の電圧を印加したあと上記転写
電圧と同極性の電圧を印加するクリーニング電圧印加手
段とを設けたことを特徴とする転写ローラクリーニング
装置が記載されている。
【0008】特開平5−341671号公報には、電子
写真装置において、接触転写部材のクリーニング電圧と
して、この接触転写部材にまずトナーの帯電極性と同極
性の電圧を印加した後、引き続いて転写バイアスと同極
性の電圧を印加することを特徴とする接触転写部材のク
リーニング方法が記載されている。
【0009】特開平6−314035号公報には、像担
持体と、前記像担持体を一様帯電させる帯電手段と、前
記一様帯電された像担持体上に静電潜像を形成させる露
光手段と、前記静電潜像を現像して可視画像を形成させ
る可視画像形成手段と、前記可視画像を記録媒体に転写
する転写手段とを備えた画像形成装置において、この画
像形成装置の起動時の、前記記録媒体が前記転写手段に
搬送される以前の期間に、前記転写手段に対して一方極
性の電圧及びそれに続く他方極性の電圧を1回以上印加
するようにしたことを特徴とする画像形成装置が記載さ
れている。
【0010】特開平8−248789号公報には、2色
以上のトナーを重ね合わせたトナー画像を、像担持体上
に形成する画像形成手段を有し、前記トナー画像を有す
る前記像担持体と、転写手段との間を圧着状態に保持し
つつ記録紙を通過させることにより、前記像担持体上の
トナー像を前記記録紙に静電的に一括転写するカラー画
像形成装置において、前記転写手段は、少なくとも非転
写動作時の一定時間、前記転写手段を像担持体に圧着さ
せ、転写動作時の極性と同極性及び逆極性のバイアスを
印加し、且つ前記転写手段の像担持体に対する押圧力が
100〜700g/cm2であることを特徴とする転写
手段を有するカラー画像形成装置が記載されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した転写ローラに
ブレードやファーブラシを当接させるクリーニング装置
では、次のような問題が発生する。まず、転写ローラに
ブレードを常時当接させることによりブレードのエッジ
部の摩耗が激しく、クリーニング性を維持するために
は、ブレード単体の定期的な交換が必要となり、場合に
よってはブレード及びその周辺部材の定期的な交換が必
要となる。さらに、転写ローラにブレードを常時当接さ
せているので、転写ローラの回転トルクの増加や転写ロ
ーラの表面から掻き落としたトナーを溜める廃トナー容
器が必要であり、画像形成装置の小型化が困難になる。
また、廃トナー容器の交換が必要となる。
【0012】特許第02557710号公報記載の方法
では、転写手段(転写ローラ)に像担持体(感光体)の
帯電極性とは逆極性の電圧を印加するので、像担持体
(感光体)にメモリ効果を発生させてしまう。また、特
開平5−27605号公報記載の方式においても、転写
手段(転写ローラ)に像担持体(感光体)の帯電極性と
は逆極性の電圧を印加するので、像担持体(感光体)に
メモリ効果を発生させてしまう。さらに、特開平6−3
14035号公報記載の方式では、帯電手段を動作させ
ない状態で転写手段(転写ローラ)に像担持体(感光
体)の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するので、像担
持体(感光体)のメモリ効果が一段と著しい。また、特
許第02557710号公報記載の方法、特開平5−2
7605号公報記載の方式、特開平6−314035号
公報記載の方式のいずれにおいても、転写手段(転写ロ
ーラ)に印加する電圧の極性を反転させて転写手段(転
写ローラ)が1回転以上する時間転写手段(転写ロー
ラ)に電圧を印加するので、画像形成動作全体にかかる
時間が長くなってしまう。
【0013】請求項1に係る発明は、転写手段のクリー
ニングを確実に行って転写材の裏汚れを防止することが
できると同時に画像形成動作に要する時間を短くするこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項2に係る発明は、像担持体のメモリ効果を確実に
防止することができる画像形成装置を提供することを目
的とする。請求項3に係る発明は、像担持体のメモリ効
果を確実に防止することができる画像形成装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】請求項4に係る発明は、転写手段へのトナ
ー固着を防ぐことができ、転写材の裏汚れを確実に防止
することができる画像形成装置を提供することを目的と
する。請求項5に係る発明は、転写手段のクリーニング
を確実に行って転写材の裏汚れを防止することができる
と同時に画像形成動作に要する時間を短くすることがで
きる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】請求項6に係る発明は、中間転写体の不要
な部分帯電を防ぐことができ、一次転写ムラを確実に防
止することができる画像形成装置を提供することを目的
とする。請求項7に係る発明は、中間転写体の不要な部
分帯電を防ぐことができ、一次転写ムラを確実に防止す
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0016】請求項8に係る発明は、二次転写手段への
トナー固着を防ぐことができ、転写材の裏汚れを確実に
防止することができる画像形成装置を提供することを目
的とする。請求項9に係る発明は、中間転写体のクリー
ニング手段によるクリーニングをさらに1周追加する必
要が無くなり、画像形成動作に要する時間を短くするこ
とができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】請求項10に係る発明は、中間転写体のク
リーニング手段によるクリーニングをさらに1周追加す
る必要が無くなり、画像形成動作に要する時間を短くす
ることができる画像形成装置を提供することを目的とす
る。請求項11に係る発明は、二次転写手段に対して十
分かつ安定したクリーニング効果を得ることができる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、トナー像を担持する像担持
体と、転写材の裏面に接触してトナーと逆極性の転写電
圧を印加することで前記像担持体上のトナー像を前記転
写材に転移させる転写手段と、この転写手段の表面に付
着したトナーを前記像担持体へ移動させるように前記転
写手段に前記転写電圧と逆極性のバイアス、および前記
転写電圧と同極性のバイアスを印加するクリーニングバ
イアス印加手段とを有する画像形成装置において、前記
クリーニングバイアス印加手段は、前記転写電圧と逆極
性のバイアスと、前記転写電圧と同極性のバイアスのう
ちの一方を画像形成動作開始時に前記転写手段に印加
し、前記転写電圧と逆極性のバイアスと、前記転写電圧
と同極性のバイアスのうちの他方を画像形成動作終了時
に前記転写手段に印加するものである。
【0019】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記転写手段が回転体であり、前
記クリーニングバイアス印加手段は、前記転写手段に対
するバイアスの印加を少なくとも前記転写手段が1回転
する時間以上にわたって行い、前記転写手段に印加する
バイアスの絶対値を前記転写手段の1回転毎に異ならせ
るものである。
【0020】請求項3に係る発明は、請求項2記載の画
像形成装置において、前記クリーニングバイアス印加手
段は、前記転写手段に印加するバイアスの絶対値を前記
転写手段の1回転毎に順次に小さくするものである。
【0021】請求項4に係る発明は、請求項1、2又は
3記載の画像形成装置において、前記転写手段と前記像
担持体との間の距離を規制する距離規制部材を有し、前
記像担持体の半径をDr、前記転写手段の半径をTr、
前記距離規制部材によって規制される前記転写手段と前
記像担持体との間の距離をLとした時に0.1[mm]
≦(Dr+Tr)−L≦1.5[mm]の関係を満たす
ものである。
【0022】請求項5に係る発明は、トナー像を担持す
る像担持体と、この像担持体上のトナー像が転写される
中間転写体と、前記像担持体上のトナー像を前記中間転
写体に転写させる一次転写手段と、前記中間転写体と接
離可能であって転写材の裏面に接触してトナーと逆極性
の転写電圧を印加することで前記中間転写体上のトナー
像を前記転写材に転移させる二次転写手段と、前記中間
転写体と接離可能であって二次転写後の前記中間転写体
上の残留トナーのクリーニングを行う中間転写体クリー
ニング手段と、前記二次転写手段の表面に付着したトナ
ーを前記中間転写体へ移動させるように前記二次転写手
段に前記転写電圧と逆極性のバイアス、および前記転写
電圧と同極性のバイアスを印加するクリーニングバイア
ス印加手段とを有する画像形成装置において、前記クリ
ーニングバイアス印加手段は、前記転写電圧と逆極性の
バイアスと、前記転写電圧と同極性のバイアスのうちの
一方を画像形成動作開始時に前記二次転写手段に印加
し、前記転写電圧と逆極性のバイアスと、前記転写電圧
と同極性のバイアスのうちの他方を画像形成動作終了時
に前記二次転写手段に印加するものである。
【0023】請求項6に係る発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、前記二次転写手段が回転体であ
り、前記クリーニングバイアス印加手段は、前記二次転
写手段に対するバイアスの印加を少なくとも前記二次転
写手段が1回転する時間以上にわたって行い、前記二次
転写手段に印加するバイアスの絶対値を前記二次転写手
段の1回転毎に異ならせるものである。
【0024】請求項7に係る発明は、請求項6記載の画
像形成装置において、前記クリーニングバイアス印加手
段は、前記二次転写手段に印加するバイアスの絶対値を
前記二次転写手段の1回転毎に順次に小さくするもので
ある。
【0025】請求項8に係る発明は、請求項5、6又は
7記載の画像形成装置において、前記二次転写手段と前
記中間転写体との間の距離を規制する距離規制部材を有
し、前記中間転写体の半径をBr、前記二次転写手段の
半径をTr、前記距離規制部材によって規制される前記
二次転写手段と前記中間転写体との間の距離をLとした
時に0.1[mm]≦(Br+Tr)−L≦1.5[m
m]の関係を満たすものである。
【0026】請求項9に係る発明は、請求項5記載の画
像形成装置において、前記クリーニングバイアス印加手
段は、前記二次転写手段に対するバイアス印加を前記二
次転写手段の前記中間転写体に対する当接位置が前記中
間転写体上の非画像領域内にある時に終了させるもので
ある。
【0027】請求項10に係る発明は、請求項5記載の
画像形成装置において、前記クリーニングバイアス印加
手段から前記二次転写手段へのバイアス印加によって前
記二次転写手段から前記中間転写体に移動したトナー
を、前記中間転写体クリーニング手段を前記中間転写体
に当接させることによって前記中間転写体クリーニング
手段で回収する場合の前記中間転写体クリーニング手段
の前記中間転写体に対する接離時期は前記中間転写体ク
リーニング手段の前記中間転写体に対する当接位置が前
記中間転写体上の非画像領域内にある時としたものであ
る。
【0028】請求項11に係る発明は、請求項5記載の
画像形成装置において、前記像担持体を所定の電位に帯
電させる帯電手段と、この帯電手段により帯電された前
記像担持体に露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記像担持体上の静電潜像を現像してトナーとする現像
手段とを有し、前記クリーニングバイアス印加手段は、
画像形成動作開始時における前記二次転写手段に対する
バイアス印加を、前記帯電手段により帯電された前記像
担持体の表面部と接しなかった前記中間転写体の表面に
前記二次転写手段が当接するように行うものである。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示
す。この実施形態はレーザプリンタからなる画像形成装
置の一実施形態である。像担持体としての感光体は例え
ば感光体ドラム1が用いられ、この感光体ドラム1は図
示しない駆動部のメインモータにより矢印の方向に回転
駆動される。感光体ドラム1の周りには、感光体ドラム
1をクリーニングするクリーニング手段としての感光体
クリーニング装置2、感光体ドラム1を所定の電位に帯
電させる帯電手段としての帯電器3、感光体ドラム1を
露光光4で露光して静電潜像を形成する露光手段として
のレーザ光学ユニット、感光体ドラム1上の静電潜像を
現像してトナー像とする現像手段としての現像器5など
が配設されている。
【0030】感光体クリーニング装置2は感光体ドラム
1をクリーニングするゴムブレード6を有する。現像器
5は、例えば非磁性一成分現像剤により感光体ドラム1
上の静電潜像を反転現像するものが用いられ、トナーの
帯電極性がマイナスでトナーの帯電量が−8μC/gで
ある。この実施形態では、感光体ドラム1は外径30m
mの有機感光体を用いた。
【0031】感光体ドラム1は、メインモータにより回
転駆動されて65mm/sの周速で等速回転し、帯電器
3によって−550Vに一様に帯電された後に露光手段
により露光光4で露光されて静電潜像が形成される。こ
の感光体ドラム1上の静電潜像は現像器5により現像さ
れてトナー像となり、また、図示しない転写材供給装置
から普通紙などの転写材7がレジストローラ8へ1枚ず
つ供給される。レジストローラ8は感光体ドラム1上の
トナー像が転写手段としての転写ローラ9からなる回転
体と感光体ドラム1とによって形成される転写ニップ部
に到達するタイミングを見計らって転写材7を転写ニッ
プ部へ搬送する。
【0032】転写ローラ9は、高圧電源10によりトナ
ーの帯電極性とは逆の極性の転写バイアスが印加され、
転写材7が転写ニップ部を通過する際に転写材7の裏面
に接触して転写バイアス電圧を転写材7の裏面に印加す
ることにより感光体ドラム1上のトナー像を転写材7の
表面に転写させる。転写材7は、トナー像が転写された
後に定着手段11によりトナー像が定着されて排出され
る。ここで、転写ローラ9は、ウレタンからなる発泡体
にカーボンブラックを導電性付与剤として添加した、硬
度(アスカーC)40°のものを用いた。
【0033】高圧電源制御手段12は、高圧電源10を
制御して、トナーの帯電極性とは逆の極性の転写バイア
スと、トナーの帯電極性とは同じ極性のクリーニングバ
イアスとの切り換えと、この転写バイアス及びクリーニ
ングバイアスの各絶対値の変更を行う。高圧電源10は
転写バイアスを転写ローラ9に印加する可変定電流電源
を有し、この可変定電流電源の定電流値は初期値が−8
μAに設定されていて高圧電源制御手段12により制御
される。また、高圧電源10はクリーニングバイアスを
転写ローラ9に印加する可変定電圧電源を有し、この可
変定電圧電源の定電圧は初期値が−1000Vに設定さ
れていて高圧電源制御手段12により制御される。
【0034】図2は本実施形態の画像形成動作時の動作
タイミングを示す。メインモータがオンした後、帯電器
3に電源からバイアスが印加される。その後、露光手段
は、画像データに従って露光光4で感光体ドラム1を露
光して静電潜像を形成し、この静電潜像は現像器5によ
り現像されてトナー像となる。ここで、転写ローラ9は
メインモータがオンした後に高圧電源10からクリーニ
ングバイアスが印加され、転写ローラ9に付着したトナ
ーが感光体ドラム1側に移動して感光体クリーニング装
置2で回収されることにより転写ローラ9のクリーニン
グが行われる。
【0035】高圧電源10は高圧電源制御手段12によ
る制御で転写ローラ9の3回転に相当する時間(2.9
0s)クリーニングバイアスを転写ローラ9に印加し、
このクリーニングバイアスの値は転写ローラ9の1回転
毎に順次に絶対値が減少して転写ローラ9の1回転目が
初期値の−1000V、転写ローラ9の2回転目が−9
00V、転写ローラ9の3回転目が−800Vとなる。
【0036】次に、高圧電源10から転写ローラ9に印
加されるクリーニングバイアスが高圧電源制御手段12
による高圧電源10の制御でオフされ、高圧電源制御手
段12は高圧電源10を制御して転写材7が転写ニップ
部に搬送されるタイミングに合わせて転写ローラ9に高
圧電源10から転写バイアスの初期値8μAを印加させ
ることにより感光体ドラム1上のトナー像を転写材7に
転写させる。
【0037】高圧電源制御手段12は、転写材7が転写
ニップ部を通過した後に高圧電源10を制御して高圧電
源10から転写ローラ9に印加される転写バイアスを一
旦オフさせ、所定時間が経過した後に再度高圧電源10
を制御して高圧電源10から転写ローラ9に転写バイア
スを転写ローラ9の2回転に相当する時間(1.93
s)印加させることで転写ローラ9のクリーニングを行
わせる。この時、高圧電源10から転写ローラ9に印加
される転写バイアスの値は、転写ローラ9の1回転毎に
順次に絶対値が減少して転写ローラ9の1回転目が初期
値の5μA、転写ローラ9の2回転目が3Aとなる。転
写ローラ9に付着したトナーには正規帯電極性と反対の
極性(プラス)のトナーが含まれるが、このトナーは転
写ローラ9に転写バイアスを印加することにより感光体
ドラム1側に移動して感光体クリーニング装置2で回収
され、転写ローラ9のクリーニングが行われる。
【0038】上述したようにクリーニングバイアス値、
転写バイアス値を転写ローラ9の1回転毎に順次に絶対
値を減少させるのは、次の理由によるものである。図3
は本実施形態においてクリーニングバイアス値を変えて
転写ローラ9に印加した場合における転写ローラ9に印
加した転写ローラ1回転毎のクリーニングバイアス値
と、転写ローラ9に残っているトナーの付着率との関係
を示すものである。なお、図3において、91は転写ロ
ーラの1回転目のクリーニングバイアス値、92は転写
ローラの2回転目のクリーニングバイアス値、93は転
写ローラの3回転目のクリーニングバイアス値を示す。
【0039】図3に示すように、転写ローラ9に付着し
たトナーは転写ローラ9にクリーニングバイアスが印加
されることによって感光体ドラム1側に移動するが、転
写ローラ9に付着した大半のトナーは転写ローラ9にそ
の1回転目に−1000Vのクリーニングバイアスが印
加されることで感光体ドラム1側に移動してしまい、転
写ローラ9にその2回転目以降にクリーニングバイアス
が印加されることで感光体ドラム1側に移動するトナー
の量はクリーニングバイアス値にほとんど左右されな
い。
【0040】また、転写ローラ9に印加するクリーニン
グバイアスの絶対値を転写ローラ9の1回転毎に順次に
下げることにより、クリーニングバイアスと感光体ドラ
ム1の表面電位との電位差が転写ローラ9の1回転毎に
順次に少なくなり、感光体ドラム1の表面電位の変動が
少なくなる。このようにクリーニングバイアスの絶対値
を制御することにより、転写ローラ9のクリーニング性
を損なうこと無く、且つ感光体ドラム1の表面電位への
影響の少ない転写ローラ9のクリーニングが可能とな
る。
【0041】また、画像形成動作終了時に行われる転写
バイアスによる転写ローラ9のクリーニングについて
も、上述した内容と同様な理由で、転写ローラ9に印加
する転写バイアスの絶対値を転写ローラ9の1回転毎に
順次に下げるようにしているが、転写ローラ9にクリー
ニングバイアスを印加する時間を転写ローラ9の3回転
に相当する時間とするのに対して転写ローラ9に転写バ
イアスを印加する時間を転写ローラ9の2回転に相当す
る時間とする理由は、特に転写バイアスの極性は感光体
ドラム1の表面電位の極性と逆極性であるため感光体ド
ラム1のメモリ効果により不具合が生じるので、具体的
には感光体ドラム1の帯電電位の部分変動による画像濃
度変動を引き起こすので、転写ローラ9に転写バイアス
を印加する時間をなるべく短くした方が望ましいこと、
トナーに含まれる正規帯電極性と反対の極性(プラス)
のトナーは元々少量であるため、転写バイアスの印加に
よる転写ローラ9のクリーニングは短くても十分な効果
が得られることにある。
【0042】また、当然のことながら、転写ローラ9に
転写バイアスを印加する時間が少ない(転写ローラ9の
2回転に相当する時間である)ことで、画像形成動作が
終了するまでの時間も短くなり、機械寿命や動作音に伴
う騒音に対しても有利であることは言うまでもない。
【0043】図4は転写ローラ9と感光体ドラム1との
軸間距離を規制する規制部材1aを示す。規制部材1a
は感光体ドラム1のフランジと一体に設けられており、
感光体ドラム1の外径よりも大きい円盤形状に形成され
ている。転写ローラ9は付勢バネ13によって感光体ド
ラム1に対して押し付けられており、規制部材1aが転
写ローラ9の金属シャフト9aに突き当ることで、転写
ローラ9と感光体ドラム1との軸間距離が規制される。
【0044】この実施形態では、転写ローラ9の外径を
20mm、転写ローラ9の金属シャフト9aの外径を8
mm、規制部材1aの外径を41.6mmと設定したの
で、感光体ドラム1の半径Dr:30/2=15mm、
転写ローラ9の半径Tr:20/2=10mm、金属シ
ャフト9aの半径Sr:8/2=4mm、規制部材1a
の半径Fr:41.6/2=20.8mmとなり、転写
ローラ9の外径と感光体ドラム1の外径とが重なる量、
所謂喰い込み量は Dr+Tr−Sr−Fr=15+10−4−20.8=
0.2mm となる。
【0045】ここで、本実施形態において転写ローラ9
の硬度(アスカーC)及び上記喰い込み量を種々の値に
変えた場合における転写ローラ9の硬度(アスカーC)
及び上記食い込み量と転写材7の裏汚れ発生レベルとの
関係を図5に示す。なお、図5において、「−」のマー
ク部は、転写ローラ9の硬度に対する喰い込み量が大き
過ぎて転写ローラ9が撓んでしまい、実用範囲ではな
い。
【0046】この結果から、転写ローラ9と感光体ドラ
ム1との喰い込み量が0.1mm未満であると、転写材
7の裏汚れが発生した。これは、転写ローラ9と感光体
ドラム1との喰い込み量が少な過ぎることにより、転写
ローラ9と感光体ドラム1との部分的な接触不良で転写
ローラ9のクリーニング不良が発生したためである。ま
た、上記喰い込み量を1.5mmよりも大きくすると、
転写材7の裏汚れが発生した。これは、転写ニップ部内
において圧力過多によるトナーの凝集によって転写ロー
ラ9とトナーが固着してしまい、転写ローラ9のバイア
ス印加によるクリーニングが困難となったからである。
【0047】以上述べたように感光体ドラム1の半径を
Dr、転写ローラ9の半径をTr、規制部材1aによっ
て決定された感光体ドラム1と転写ローラ9との軸間距
離をLとした時に、 0.1[mm]≦(Dr+Tr)−L≦1.5[mm] の関係を満たすことで、転写材7の裏汚れの無い良好な
画像を得ることが可能となる。
【0048】この実施形態は、請求項1に係る発明の一
実施形態であり、トナー像を担持する像担持体としての
感光体ドラム1と、転写材7の裏面に接触してトナーと
逆極性の転写電圧を印加することで前記像担持体1上の
トナー像を前記転写材7に転移させる転写手段としての
転写ローラ9と、この転写手段9の表面に付着したトナ
ーを前記像担持体1へ移動させるように前記転写手段9
に前記転写電圧と逆極性のバイアス、および前記転写電
圧と同極性のバイアスを印加するクリーニングバイアス
印加手段としての高圧電源10及び高圧電源制御手段1
2とを有する画像形成装置において、前記クリーニング
バイアス印加手段10、12は、前記転写電圧と逆極性
のバイアスと、前記転写電圧と同極性のバイアスのうち
の一方を画像形成動作開始時に前記転写手段9に印加
し、前記転写電圧と逆極性のバイアスと、前記転写電圧
と同極性のバイアスのうちの他方を画像形成動作終了時
に前記転写手段9に印加するので、転写手段のクリーニ
ングを確実に行って転写材の裏汚れを防止することがで
きると同時に画像形成動作に要する時間を短くすること
ができる。
【0049】また、この実施形態は、請求項2に係る発
明の一実施形態であり、請求項1記載の画像形成装置に
おいて、前記転写手段9が回転体であり、前記クリーニ
ングバイアス印加手段10、12は、前記転写手段9に
対するバイアスの印加を少なくとも前記転写手段9が1
回転する時間以上にわたって行い、前記転写手段9に印
加するバイアスの絶対値を前記転写手段9の1回転毎に
異ならせるので、像担持体のメモリ効果を確実に防止す
ることができる。
【0050】また、この実施形態は、請求項3に係る発
明の一実施形態であり、請求項2記載の画像形成装置に
おいて、前記クリーニングバイアス印加手段10、12
は、前記転写手段9に印加するバイアスの絶対値を前記
転写手段9の1回転毎に順次に小さくする像担持体のメ
モリ効果を確実に防止することができる。
【0051】また、この実施形態は、請求項4に係る発
明の一実施形態であり、請求項1、2又は3記載の画像
形成装置において、前記転写手段9と前記像担持体1と
の間の距離を規制する距離規制部材としての規制部材1
aを有し、前記像担持体1の半径をDr、前記転写手段
9の半径をTr、前記距離規制部材1aによって規制さ
れる前記転写手段9と前記像担持体1との間の距離をL
とした時に0.1[mm]≦(Dr+Tr)−L≦1.
5[mm]の関係を満たすので、転写手段へのトナー固
着を防ぐことができ、転写材の裏汚れを確実に防止する
ことができる。
【0052】図6は本発明の実施の他の一形態における
像担持体及び中間転写体周りを示す。この実施形態は、
中間転写体として中間転写ベルトを有するカラー画像形
成装置の一形態である。像担持体としての感光体は例え
ば感光体ドラム21が用いられ、この感光体ドラム21
は図示しない駆動部のメインモータにより矢印の方向に
回転駆動される。感光体ドラム21の周りには、感光体
ドラム21をクリーニングするクリーニング手段として
の感光体クリーニング装置22、感光体ドラム21を所
定の電位に帯電させる帯電手段としての帯電器23、感
光体ドラム21を露光光24で露光して静電潜像を形成
する露光手段、各々感光体ドラム21上の静電潜像を現
像してブラックトナー像、シアントナー像、マゼンタト
ナー像、イエロートナー像とする現像手段としてのブラ
ック現像器25、シアン現像器26、マゼンタ現像器2
7及びイエロー現像器28、中間転写ベルト29などが
配設されている。
【0053】感光体クリーニング装置22は感光体ドラ
ム21をクリーニングするゴムブレード30を有する。
中間転写ベルト29は、駆動ローラ31、一次転写手段
としての一次転写ローラ32及び従動ローラ33〜35
に張架されており、図示しない駆動モータにより駆動ロ
ーラ31を介して回転駆動される。中間転写ベルト29
をクリーニングする中間転写体クリーニング手段として
のベルトクリーニング装置36は、ゴムブレード37
や、このゴムブレード37を中間転写ベルト29に対し
て接離させる接離機構38などで構成されており、感光
体ドラム1より中間転写ベルト29に1色目のイエロー
トナー像を一次転写してから感光体ドラム1より中間転
写ベルト29に2色目のマゼンタトナー像、3色目のシ
アントナー像、4色目のブラックトナー像を転写してい
る間はゴムブレード37が接離機構38により中間転写
ベルト29から離間させられる。
【0054】中間転写ベルト29の幅方向端部にはベル
ト位置検出マーク39が設けられており、このベルト位
置検出マーク39がマークセンサ40により検出された
タイミングでイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各
色の画像形成プロセスを開始することにより、各色のト
ナー像の正確な重ね合わせが行われてフルカラー画像が
形成される。
【0055】二次転写装置41は、中間転写ベルト29
上に形成された4色の重ね画像(フルカラー画像)を普
通紙などの転写材に転写させる二次転写手段としてのバ
イアスローラ42や、このバイアスローラ42を中間転
写ベルト29に対して接離させる接離機構43などで構
成されている。バイアスローラ42は、通常、中間転写
ベルト29から離間しているが、中間転写ベルト29上
に形成された4色の重ね画像(フルカラー画像)を転写
材に転写させるときにタイミングを取って接離機構43
で中間転写ベルト29に押圧され、高圧電源44から所
定のバイアスを印加することにより、中間転写ベルト2
9上の4色の重ね画像を二次転写位置で転写材に転写さ
せる。
【0056】高圧電源44は転写バイアスを12μAに
なるように定電流制御し、高圧電源制御手段45は高圧
電源44を制御する。転写材供給装置46内の転写材4
7は給紙ローラ48により1枚ずつ給紙されてレジスト
ローラ49へ搬送され、レジストローラ49は中間転写
ベルト29上の4色の重ね画像が二次転写位置に到達す
るタイミングに合わせて転写材を給紙する。
【0057】次に、この実施形態の動作を説明する。図
7は、この実施形態の画像形成動作時の動作タイミング
を示す。メインモータがオンした後、帯電器23は電源
からバイアスが印加されて感光体ドラム21を一様に帯
電させる。その後、露光手段は、画像データに従って露
光光24で感光体ドラム21を露光して静電潜像を形成
し、この静電潜像はイエロー現像器28により現像され
てイエロートナー像となる。
【0058】一方、二次転写用バイアスローラ42はメ
インモータがオンした後に直ちに接離機構43により中
間転写ベルト29に当接され、続いて高圧電源45から
クリーニングバイアスが印加されることにより、二次転
写用バイアスローラ42の表面に付着している正規帯電
(マイナス帯電)のトナーを中間転写ベルト29側に移
動させてベルトクリーニング装置36で回収させること
により中間転写ベルト29のクリーニングを行う。
【0059】ベルトクリーニング装置36は、接離機構
38によりゴムブレード37を中間転写ベルト29に当
接させ、二次転写用バイアスローラ42から中間転写ベ
ルト29に移動したトナーをゴムブレード37により回
収した後、接離機構38によりゴムブレード37を中間
転写ベルト29から離間させる。
【0060】一方、感光体ドラム21上にイエロー現像
器28により付着した1色目のイエロートナーが一次転
写部に到達すると、一次転写ローラ32に高圧電源から
所定の一次転写バイアス(この実施形態では500V)
が印加され、感光体ドラム21上のイエロートナー像は
一次転写ローラ32により一次転写部で中間転写ベルト
29に転写される。感光体ドラム21は一次転写部を通
過した後にベルトクリーニング装置36でクリーニング
される。
【0061】同様に、感光体ドラム21の帯電器23に
よる帯電、露光手段による露光で静電潜像が形成され、
この静電潜像がマゼンタ現像器27により現像されて一
次転写ローラ32により一次転写部で中間転写ベルト2
9にイエロートナー像と重ねて転写される。引き続い
て、感光体ドラム21の帯電器23による帯電、露光手
段による露光で静電潜像が形成され、この静電潜像がシ
アン現像器26により現像されて一次転写ローラ32に
より一次転写部で中間転写ベルト29にイエロートナー
像、マゼンタトナー像と重ねて転写される。さらに、感
光体ドラム21の帯電器23による帯電、露光手段によ
る露光で静電潜像が形成され、この静電潜像がブラック
現像器25により現像されて一次転写ローラ32により
一次転写部で中間転写ベルト29にイエロートナー像、
マゼンタトナー像、シアントナー像と重ねて転写される
ことでフルカラー画像が形成される。
【0062】4色目のブラックトナー像の一次転写が終
了すると、バイアスローラ42は、接離機構43によっ
て再度中間転写ベルト29に当接され、転写材が二次転
写位置に搬送されるタイミングに合わせて高圧電源44
から転写バイアスの初期値12μAが印加されることに
より、中間転写ベルト29上の4色の重ね画像を二次転
写位置で転写材に転写させる。
【0063】転写材が二次転写位置を通過した後、高圧
電源制御手段45は高圧電源44を転写バイアス値がク
リーニング用の転写バイアス値になるように制御するこ
とで、バイアスローラ42の2回転に相当する時間、バ
イアスローラ42に付着した正規帯電極性と反対の極性
のトナーが中間転写ベルト29側に移動してベルトクリ
ーニング装置36で回収され、バイアスローラ42のク
リーニングが行われる。二次転写位置で4色の重ね画像
が転写された転写材は定着手段50により4色の重ね画
像が定着されて排出される。
【0064】ここで、画像形成動作開始時のクリーニン
グバイアスについて説明する。画像形成動作開始時に
は、バイアスローラ42には高圧電源44からクリーニ
ングバイアスがバイアスローラ42の3回転に相当する
時間印加され、高圧電源制御手段45は、そのクリーニ
ングバイアスの絶対値がバイアスローラ42の1回転目
には初期値の−1200V、バイアスローラ42の2回
転目には−1000V、バイアスローラ42の3回転目
には−800Vに順次に減少するように高圧電源44を
制御する。
【0065】クリーニングバイアスの絶対値を転写ロー
ラ9の1回転毎に順次に減少させている理由は、中間転
写ベルト29の表面を部分帯電させないようにするため
であり、中間転写ベルト29の表面が部分帯電すること
によって発生する一次転写ムラを防ぐためである。ま
た、この実施形態では、高圧電源制御手段45はバイア
スローラ42にその3回転目に印加しているクリーニン
グバイアスを中間転写ベルト29上の非画像領域(トナ
ー像が転写されない領域)が二次転写位置を通過してい
るときにオフさせ、同時にバイアスローラ42から中間
転写ベルト29上に移動したトナーを回収するベルトク
リーニング装置36における接離機構38によるゴムブ
レード37の中間転写ベルト29に対する接離を同様に
中間転写ベルト29上の非画像領域(トナー像が転写さ
れない領域)が二次転写位置を通過しているときに行う
ように構成した。
【0066】これにより、ゴムブレード37の中間転写
ベルト29に対する当接時及び離間時に生じる中間転写
ベルト29上の残りトナーによる画像汚れを未然に防ぐ
ことが可能となり、更にバイアスローラ42の3回転目
のクリーニングバイアスのオフとゴムブレード37の中
間転写ベルト29に対する離間を同じ中間転写ベルト2
9上の非画像領域で行うことが可能となり、中間転写ベ
ルト29を余計に1周回転させてベルトクリーニング装
置36により中間転写ベルト29のクリーニングを行う
必要がなくなる。
【0067】当然のことながら、この効果は、バイアス
ローラ42の3回転目のクリーニングバイアスのオフを
中間転写ベルト29上の非画像領域よりも略上流側(や
や上流側)の部分が二次転写位置を通過しているときに
行っても同様に得られることは明らかである。
【0068】さらに、この実施形態では、画像形成動作
開始時にバイアスローラ42のクリーニングを行う際に
バイアスローラ42が当接する中間転写ベルト29の表
面部分は、感光体ドラム21の帯電された表面とは接触
しない部分となるように構成した。このようにした理由
は、感光体ドラム21の表面電位(この実施形態では−
650V)により中間転写ベルト29が帯電してしまう
のを防止することで、バイアスローラ42にクリーニン
グバイアスを印加した際のバイアスローラ42と中間転
写ベルト29との電位差が少なくなることを防ぐためで
ある。これにより、バイアスローラ42にクリーニング
バイアスを印加した際のバイアスローラ42と中間転写
ベルト29との電位差が一定に保たれ、その結果十分か
つ安定したバイアスローラ42のクリーニング効果を得
ることが可能となる。
【0069】次に、画像形成動作終了時の転写バイアス
について説明する。画像形成動作終了時には、高圧電源
制御手段45は高圧電源44を転写バイアス値がクリー
ニング用の転写バイアス値になるように制御し、そのク
リーニング用の転写バイアス値の絶対値はバイアスロー
ラ42の1回転目には8μA、バイアスローラ42の2
回転目には5μAに順次に減少する。
【0070】このようにクリーニング用の転写バイアス
値の絶対値をバイアスローラ42の1回転毎に減少させ
る理由は、中間転写ベルト29の表面を部分帯電(プラ
ス帯電)させないようにするためであり、中間転写ベル
ト29の表面が部分帯電することによって発生する感光
体ドラム21上のカブリトナーの中間転写ベルト29へ
の移動を防ぐためである。
【0071】図8は、この実施形態において、バイアス
ローラ42と中間転写ベルト29の駆動ローラ31との
軸間距離を規制する規制部材31aを示す。規制部材3
1aは駆動ローラ31の端部に設けられており、駆動ロ
ーラ31の外径よりも大きい円盤形状に形成してある。
バイアスローラ42は接離機構43によって駆動ローラ
31に対して押し突けられており、規制部材31aがバ
イアスローラ42の金属シャフト42aに突き当ること
で、バイアスローラ42と中間転写ベルト29との軸間
距離が規制される。
【0072】この実施形態では、バイアスローラ42の
外径を20mm、金属シャフト42aの外径を8mm、
駆動ローラ31の外径を30mm、規制部材31aの外
径を41.8mmと設定したので、Br(駆動ローラ3
1の半径+中間転写ベルト29の厚み):30/2+
0.1=15.1mm、バイアスローラ42の半径T
r:20/2=10mm、金属シャフト42aの半径S
r:8/2=4mm、規制部材31aの半径Fr:4
1.8/2=20.9となり、バイアスローラ42の外
径と中間転写ベルト29の外径とが重なる量、所謂喰い
込み量は Br+Tr−Sr−Fr=15.1+10−4−20.
9=0.2mm となる。
【0073】ここで、本実施形態においてバイアスロー
ラ42の硬度(アスカーC)及び上記喰い込み量を種々
の値に変えた場合におけるバイアスローラ42の硬度
(アスカーC)及び上記食い込み量と転写材の裏汚れ発
生レベルとの関係を図9に示す。なお、図9において、
「−」のマーク部は、バイアスローラ42の硬度に対す
る喰い込み量が大き過ぎてバイアスローラ42が撓んで
しまい、実用範囲ではない。
【0074】この結果から、バイアスローラ42の喰い
込み量が0.1mm未満であると、転写材の裏汚れが発
生した。これは、バイアスローラ42と中間転写ベルト
29の駆動ローラ31との喰い込み量が少な過ぎること
により、バイアスローラ42と中間転写ベルト29の駆
動ローラ31との部分的な接触不良でバイアスローラ4
2のクリーニング不良が発生したためである。また、上
記喰い込み量を1.5mmよりも大きくすると、転写材
の裏汚れが発生した。これは、二次転写ニップ部内にお
いて圧力過多によるトナーの凝集によってバイアスロー
ラ42とトナーが固着してしまい、バイアスローラ42
のバイアス印加によるクリーニングが困難となったから
である。
【0075】以上述べたように(駆動ローラ31の半径
+中間転写ベルト29の厚み)をBr、バイアスローラ
42の半径をTr、規制部材31aによって決定された
バイアスローラ42と中間転写ベルト29の駆動ローラ
31との軸間距離をLとした時に、 0.1[mm]≦(Br+Tr)−L≦1.5[mm] の関係を満たすことで、転写材の裏汚れの無い良好な画
像を得ることが可能となる。
【0076】この実施形態は、請求項5に係る発明の一
実施形態であり、トナー像を担持する像担持体としての
感光体ドラム21と、この像担持体21上のトナー像が
転写される中間転写体としての中間転写ベルト29と、
前記像担持体21上のトナー像を前記中間転写体29に
転写させる一次転写手段としての一次転写ローラ32
と、前記中間転写体29と接離可能であって転写材の裏
面に接触してトナーと逆極性の転写電圧を印加すること
で前記中間転写体29上のトナー像を前記転写材に転移
させる二次転写手段としてのバイアスローラ42と、前
記中間転写体29と接離可能であって二次転写後の前記
中間転写体29上の残留トナーのクリーニングを行う中
間転写体クリーニング手段としてのゴムブレード37
と、前記二次転写手段42の表面に付着したトナーを前
記中間転写体29へ移動させるように前記二次転写手段
42に前記転写電圧と逆極性のバイアス、および前記転
写電圧と同極性のバイアスを印加するクリーニングバイ
アス印加手段としての高圧電源44及び高圧電源制御手
段45とを有する画像形成装置において、前記クリーニ
ングバイアス印加手段44、45は、前記転写電圧と逆
極性のバイアスと、前記転写電圧と同極性のバイアスの
うちの一方を画像形成動作開始時に前記二次転写手段4
2に印加し、前記転写電圧と逆極性のバイアスと、前記
転写電圧と同極性のバイアスのうちの他方を画像形成動
作終了時に前記二次転写手段42に印加するので、転写
手段のクリーニングを確実に行って転写材の裏汚れを防
止することができると同時に画像形成動作に要する時間
を短くすることができる。
【0077】また、この実施形態は、請求項6に係る発
明の一実施形態であり、請求項5記載の画像形成装置に
おいて、前記二次転写手段42が回転体であり、前記ク
リーニングバイアス印加手段44、45は、前記二次転
写手段42に対するバイアスの印加を少なくとも前記二
次転写手段42が1回転する時間以上にわたって行い、
前記二次転写手段42に印加するバイアスの絶対値を前
記二次転写手段42の1回転毎に異ならせるので、中間
転写体の不要な部分帯電を防ぐことができ、一次転写ム
ラを確実に防止することができる。
【0078】また、この実施形態は、請求項7に係る発
明の一実施形態であり、請求項6記載の画像形成装置に
おいて、前記クリーニングバイアス印加手段44、45
は、前記二次転写手段42に印加するバイアスの絶対値
を前記二次転写手段42の1回転毎に順次に小さくする
ので、中間転写体の不要な部分帯電を防ぐことができ、
一次転写ムラを確実に防止することができる。
【0079】また、この実施形態は、請求項8に係る発
明の一実施形態であり、請求項5、6又は7記載の画像
形成装置において、前記二次転写手段42と前記中間転
写体29との間の距離を規制する距離規制部材としての
規制部材31aを有し、前記中間転写体29の半径をB
r、前記二次転写手段42の半径をTr、前記距離規制
部材31aによって規制される前記二次転写手段42と
前記中間転写体29との間の距離をLとした時に0.1
[mm]≦(Br+Tr)−L≦1.5[mm]の関係
を満たすので、二次転写手段へのトナー固着を防ぐこと
ができ、転写材の裏汚れを確実に防止することができ
る。
【0080】また、この実施形態は、請求項9に係る発
明の一実施形態であり、請求項5記載の画像形成装置に
おいて、前記クリーニングバイアス印加手段44、45
は、前記二次転写手段42に対するバイアス印加を前記
二次転写手段42の前記中間転写体29に対する当接位
置が前記中間転写体29上の非画像領域内にある時に終
了させるので、中間転写体のクリーニング手段によるク
リーニングをさらに1周追加する必要が無くなり、画像
形成動作に要する時間を短くすることができる。
【0081】また、この実施形態は、請求項10に係る
発明の一実施形態であり、請求項5記載の画像形成装置
において、前記クリーニングバイアス印加手段44、4
5から前記二次転写手段42へのバイアス印加によって
前記二次転写手段42から前記中間転写体29に移動し
たトナーを、前記中間転写体クリーニング手段37を前
記中間転写体29に当接させることによって前記中間転
写体クリーニング手段37で回収する場合の前記中間転
写体クリーニング手段37の前記中間転写体29に対す
る接離時期は前記中間転写体クリーニング手段37の前
記中間転写体29に対する当接位置が前記中間転写体2
9上の非画像領域内にある時としたので、中間転写体の
クリーニング手段によるクリーニングをさらに1周追加
する必要が無くなり、画像形成動作に要する時間を短く
することができる。
【0082】また、この実施形態は、請求項11に係る
発明の一実施形態であり、請求項5記載の画像形成装置
において、前記像担持体21を所定の電位に帯電させる
帯電手段としての帯電器23と、この帯電手段23によ
り帯電された前記像担持体21に露光して静電潜像を形
成する露光手段と、前記像担持体21上の静電潜像を現
像してトナーとする現像手段としての現像器25〜28
とを有し、前記クリーニングバイアス印加手段44、4
5は、画像形成動作開始時における前記二次転写手段4
2に対するバイアス印加を、前記帯電手段23により帯
電された前記像担持体21の表面部と接しなかった前記
中間転写体29の表面に前記二次転写手段42が当接す
るように行うので、二次転写手段42にクリーニングバ
イアスを印加した際の二次転写手段と中間転写体との電
位差を常に一定に保つことができ、二次転写手段に対し
て十分かつ安定したクリーニング効果を得ることができ
る。
【0083】なお、上記実施形態は本発明を限定するも
のではなく、本発明は任意に変形して実施することがで
きる。例えば、上記実施形態では像担持体として感光体
ドラム用いたが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、感光体ベルトなど全ての像担持体を用いることが
可能である。また、上記実施形態では中間転写体として
中間転写ベルトを用いたが、本発明は、これに限定され
るものではなく、中間転写ドラム等全ての中間転写体を
用いることができる。また、転写手段と像担持体又は中
間転写体との軸間距離を規制する規制部材は、上記実施
形態のものに限定されるものではなく、転写手段側に設
けてもよい。さらに、転写手段として転写ローラを用い
たが、転写ベルト、回転型転写ブラシなどの回転型接触
転写手段はもちろんのこと、転写ブラシ、転写ブレー
ド、転写プレートなどの接触転写手段を用いた画像形成
装置であれば本発明を適用できることは言うまでもな
い。
【0084】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、上記構成により、転写手段のクリーニングを確実に
行って転写材の裏汚れを防止することができると同時に
画像形成動作に要する時間を短くすることができる。請
求項2に係る発明によれば、上記構成により、像担持体
のメモリ効果を確実に防止することができる。
【0085】請求項3に係る発明によれば、上記構成に
より、像担持体のメモリ効果を確実に防止することがで
きる。請求項4に係る発明によれば、上記構成により、
転写手段へのトナー固着を防ぐことができ、転写材の裏
汚れを確実に防止することができる。
【0086】請求項5に係る発明によれば、上記構成に
より、転写手段のクリーニングを確実に行って転写材の
裏汚れを防止することができると同時に画像形成動作に
要する時間を短くすることができる。請求項6に係る発
明によれば、上記構成により、中間転写体の不要な部分
帯電を防ぐことができ、一次転写ムラを確実に防止する
ことができる。請求項7に係る発明によれば、上記構成
により、中間転写体の不要な部分帯電を防ぐことがで
き、一次転写ムラを確実に防止することができる。
【0087】請求項8に係る発明によれば、上記構成に
より、二次転写手段へのトナー固着を防ぐことができ、
転写材の裏汚れを確実に防止することができる。請求項
9に係る発明によれば、上記構成により、中間転写体の
クリーニング手段によるクリーニングをさらに1周追加
する必要が無くなり、画像形成動作に要する時間を短く
することができる。
【0088】請求項10に係る発明によれば、上記構成
により、中間転写体のクリーニング手段によるクリーニ
ングをさらに1周追加する必要が無くなり、画像形成動
作に要する時間を短くすることができる。請求項11に
係る発明によれば、上記構成により、二次転写手段に対
して十分かつ安定したクリーニング効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す概略図である。
【図2】同実施形態の画像形成動作時の動作タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図3】同実施形態において転写ローラに印加した転写
ローラ1回転毎のクリーニングバイアス値と転写ローラ
に残っているトナーの付着率との関係を示す図である。
【図4】同実施形態の転写ローラと感光体ドラムとの軸
間距離を規制する規制部材を示す斜視図である。
【図5】同実施形態の転写ローラの硬度及び食い込み量
と転写材裏汚れ発生レベルとの関係を示す図である。
【図6】本発明の実施の他の一形態における像担持体及
び中間転写体周りを示す概略図である。
【図7】同実施形態の画像形成動作時の動作タイミング
を示すタイミングチャートである。
【図8】同実施形態のバイアスローラと中間転写ベルト
の駆動ローラとの軸間距離を規制する規制部材を示す斜
視図である。
【図9】同実施形態のバイアスローラの硬度及び食い込
み量と転写材裏汚れ発生レベルとの関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、21 感光体ドラム 1a、31a 規制部材 7 転写材 9 転写ローラ 10、44 高圧電源 12、45 高圧電源制御手段 23 帯電器 25〜28 現像器 29 中間転写ベルト 32 一次転写ローラ 37 ゴムブレード 42 バイアスローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナー像を担持する像担持体と、転写材の
    裏面に接触してトナーと逆極性の転写電圧を印加するこ
    とで前記像担持体上のトナー像を前記転写材に転移させ
    る転写手段と、この転写手段の表面に付着したトナーを
    前記像担持体へ移動させるように前記転写手段に前記転
    写電圧と逆極性のバイアス、および前記転写電圧と同極
    性のバイアスを印加するクリーニングバイアス印加手段
    とを有する画像形成装置において、前記クリーニングバ
    イアス印加手段は、前記転写電圧と逆極性のバイアス
    と、前記転写電圧と同極性のバイアスのうちの一方を画
    像形成動作開始時に前記転写手段に印加し、前記転写電
    圧と逆極性のバイアスと、前記転写電圧と同極性のバイ
    アスのうちの他方を画像形成動作終了時に前記転写手段
    に印加することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記転写手段が回転体であり、前記クリーニングバイアス
    印加手段は、前記転写手段に対するバイアスの印加を少
    なくとも前記転写手段が1回転する時間以上にわたって
    行い、前記転写手段に印加するバイアスの絶対値を前記
    転写手段の1回転毎に異ならせることを特徴とする画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の画像形成装置において、前
    記クリーニングバイアス印加手段は、前記転写手段に印
    加するバイアスの絶対値を前記転写手段の1回転毎に順
    次に小さくすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の画像形成装置に
    おいて、前記転写手段と前記像担持体との間の距離を規
    制する距離規制部材を有し、前記像担持体の半径をD
    r、前記転写手段の半径をTr、前記距離規制部材によ
    って規制される前記転写手段と前記像担持体との間の距
    離をLとした時に0.1[mm]≦(Dr+Tr)−L
    ≦1.5[mm]の関係を満たすことを特徴とする画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】トナー像を担持する像担持体と、この像担
    持体上のトナー像が転写される中間転写体と、前記像担
    持体上のトナー像を前記中間転写体に転写させる一次転
    写手段と、前記中間転写体と接離可能であって転写材の
    裏面に接触してトナーと逆極性の転写電圧を印加するこ
    とで前記中間転写体上のトナー像を前記転写材に転移さ
    せる二次転写手段と、前記中間転写体と接離可能であっ
    て二次転写後の前記中間転写体上の残留トナーのクリー
    ニングを行う中間転写体クリーニング手段と、前記二次
    転写手段の表面に付着したトナーを前記中間転写体へ移
    動させるように前記二次転写手段に前記転写電圧と逆極
    性のバイアス、および前記転写電圧と同極性のバイアス
    を印加するクリーニングバイアス印加手段とを有する画
    像形成装置において、前記クリーニングバイアス印加手
    段は、前記転写電圧と逆極性のバイアスと、前記転写電
    圧と同極性のバイアスのうちの一方を画像形成動作開始
    時に前記二次転写手段に印加し、前記転写電圧と逆極性
    のバイアスと、前記転写電圧と同極性のバイアスのうち
    の他方を画像形成動作終了時に前記二次転写手段に印加
    することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の画像形成装置において、前
    記二次転写手段が回転体であり、前記クリーニングバイ
    アス印加手段は、前記二次転写手段に対するバイアスの
    印加を少なくとも前記二次転写手段が1回転する時間以
    上にわたって行い、前記二次転写手段に印加するバイア
    スの絶対値を前記二次転写手段の1回転毎に異ならせる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の画像形成装置において、前
    記クリーニングバイアス印加手段は、前記二次転写手段
    に印加するバイアスの絶対値を前記二次転写手段の1回
    転毎に順次に小さくすることを特徴とする画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】請求項5、6又は7記載の画像形成装置に
    おいて、前記二次転写手段と前記中間転写体との間の距
    離を規制する距離規制部材を有し、前記中間転写体の半
    径をBr、前記二次転写手段の半径をTr、前記距離規
    制部材によって規制される前記二次転写手段と前記中間
    転写体との間の距離をLとした時に0.1[mm]≦
    (Br+Tr)−L≦1.5[mm]の関係を満たすこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項5記載の画像形成装置において、前
    記クリーニングバイアス印加手段は、前記二次転写手段
    に対するバイアス印加を前記二次転写手段の前記中間転
    写体に対する当接位置が前記中間転写体上の非画像領域
    内にある時に終了させることを特徴とする画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】請求項5記載の画像形成装置において、
    前記クリーニングバイアス印加手段から前記二次転写手
    段へのバイアス印加によって前記二次転写手段から前記
    中間転写体に移動したトナーを、前記中間転写体クリー
    ニング手段を前記中間転写体に当接させることによって
    前記中間転写体クリーニング手段で回収する場合の前記
    中間転写体クリーニング手段の前記中間転写体に対する
    接離時期は前記中間転写体クリーニング手段の前記中間
    転写体に対する当接位置が前記中間転写体上の非画像領
    域内にある時としたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項5記載の画像形成装置において、
    前記像担持体を所定の電位に帯電させる帯電手段と、こ
    の帯電手段により帯電された前記像担持体に露光して静
    電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体上の静電潜
    像を現像してトナーとする現像手段とを有し、前記クリ
    ーニングバイアス印加手段は、画像形成動作開始時にお
    ける前記二次転写手段に対するバイアス印加を、前記帯
    電手段により帯電された前記像担持体の表面部と接しな
    かった前記中間転写体の表面に前記二次転写手段が当接
    するように行うことを特徴とする画像形成装置。
JP11052385A 1999-03-01 1999-03-01 画像形成装置 Pending JP2000250327A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052385A JP2000250327A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11052385A JP2000250327A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000250327A true JP2000250327A (ja) 2000-09-14

Family

ID=12913352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11052385A Pending JP2000250327A (ja) 1999-03-01 1999-03-01 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000250327A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316249A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2014071245A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2015087583A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316249A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP4492202B2 (ja) * 2004-04-30 2010-06-30 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置
JP2014071245A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2015087583A (ja) * 2013-10-31 2015-05-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3279523B2 (ja) 画像形成装置
JP4845690B2 (ja) 画像形成装置
US7190919B2 (en) Intermediate transfer device and image forming device
JP2000162881A (ja) 転写装置、画像形成装置、転写方法、及び、画像形成方法
JP3943940B2 (ja) 画像形成装置
US7627269B2 (en) Image forming apparatus with charging member cleaning capabilities
JPH11311906A (ja) 画像形成装置
US8290392B2 (en) Image forming apparatus with cleaning member to remove toner from transfer roller
JP2000147914A (ja) 画像形成装置
JP2687786B2 (ja) 転写ローラクリーニング装置
JP2000250327A (ja) 画像形成装置
JP2002365943A (ja) 画像形成装置
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
JP2925432B2 (ja) 画像形成装置
JPH06314035A (ja) 画像形成装置
JP2001042751A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2001356614A (ja) クリーニング装置
JP7140553B2 (ja) 画像形成装置
JP2003114561A (ja) 画像形成装置
JPH0659586A (ja) 画像記録装置
JP3666045B2 (ja) 画像形成装置
JP4472323B2 (ja) 画像形成装置
JP3391882B2 (ja) 画像形成装置
JPH05249819A (ja) 一成分乾式トナー現像装置
JPH09218576A (ja) 移動式現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070206