JPH0659586A - 画像記録装置 - Google Patents
画像記録装置Info
- Publication number
- JPH0659586A JPH0659586A JP21143992A JP21143992A JPH0659586A JP H0659586 A JPH0659586 A JP H0659586A JP 21143992 A JP21143992 A JP 21143992A JP 21143992 A JP21143992 A JP 21143992A JP H0659586 A JPH0659586 A JP H0659586A
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- JP
- Japan
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- roller
- transfer
- cleaning
- transfer belt
- image
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- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写ベルトが摩耗等の心配もなく常にクリー
ナ状態に維持されて、長期に亘って良好な記録画像が得
られる転写ベルト装置を備えた画像記録装置を提供す
る。また、転写ベルト回動時の負荷を軽減し、転写むら
発生を防止する。 【構成】 駆動ローラと従動ローラに、転写搬送ベルト
を介してそれぞれ当接するクリーニングローラと、駆動
ローラと一方のクリーニングローラ間、および従動ロー
ラと他方のクリーニングローラ間に、それぞれ極性の異
なるバイアス電圧を印加する帯電手段と、駆動ローラか
ら一方のクリーニングローラへ、従動ローラから他方の
クリーニングローラへそれぞれ駆動力を伝達する駆動力
伝達手段と、各クリーニングローラの周面に当接して、
該クリーニングローラに付着したトナーを除去するクリ
ーニングブレード部材とから構成した転写ベルト装置を
備えた画像記録装置。
ナ状態に維持されて、長期に亘って良好な記録画像が得
られる転写ベルト装置を備えた画像記録装置を提供す
る。また、転写ベルト回動時の負荷を軽減し、転写むら
発生を防止する。 【構成】 駆動ローラと従動ローラに、転写搬送ベルト
を介してそれぞれ当接するクリーニングローラと、駆動
ローラと一方のクリーニングローラ間、および従動ロー
ラと他方のクリーニングローラ間に、それぞれ極性の異
なるバイアス電圧を印加する帯電手段と、駆動ローラか
ら一方のクリーニングローラへ、従動ローラから他方の
クリーニングローラへそれぞれ駆動力を伝達する駆動力
伝達手段と、各クリーニングローラの周面に当接して、
該クリーニングローラに付着したトナーを除去するクリ
ーニングブレード部材とから構成した転写ベルト装置を
備えた画像記録装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機やプ
リンタ等の画像記録装置に係わり、像担持体上の潜像を
現像して得られたトナー像を、回転する転写搬送ベルト
を有する転写搬送ベルト装置により記録紙上に物理的手
段によって転写したのち、トナー像の付着した記録紙を
定着手段に搬送し定着を行う画像記録装置に関する。
リンタ等の画像記録装置に係わり、像担持体上の潜像を
現像して得られたトナー像を、回転する転写搬送ベルト
を有する転写搬送ベルト装置により記録紙上に物理的手
段によって転写したのち、トナー像の付着した記録紙を
定着手段に搬送し定着を行う画像記録装置に関する。
【0002】
【発明の背景】電子写真複写機やプリンタ等の画像記録
装置にあっては、帯電器によって像担持体である例えば
感光体ドラム周面に一様に帯電した後、感光体ドラム周
面に像露光を行い静電的な潜像を形成する。この潜像は
現像手段によって現像・顕像化されてトナー像となる。
この感光体ドラム周面に形成されたトナー像はタイミン
グを合せて給送される記録紙上に物理的手段によって転
写され、トナー像の転写を受けた記録紙は感光体ドラム
から分離され、定着手段に搬送され、そのトナー像は記
録紙上に定着されたのち装置外に排出される。
装置にあっては、帯電器によって像担持体である例えば
感光体ドラム周面に一様に帯電した後、感光体ドラム周
面に像露光を行い静電的な潜像を形成する。この潜像は
現像手段によって現像・顕像化されてトナー像となる。
この感光体ドラム周面に形成されたトナー像はタイミン
グを合せて給送される記録紙上に物理的手段によって転
写され、トナー像の転写を受けた記録紙は感光体ドラム
から分離され、定着手段に搬送され、そのトナー像は記
録紙上に定着されたのち装置外に排出される。
【0003】この感光体ドラム周面に付着したトナー像
の記録紙上への転写手段としては、記録紙の背後より放
電を行う転写器によって、トナーの帯電極性とは逆極性
の帯電が施されてトナー像の記録紙上への転写が行わ
れ、転写後、分離器によって交流の高電圧が印加されて
除電され、記録紙は感光体ドラムから分離することがな
されている。しかし転写性及び分離性を確実に保持する
ことは困難で、特に感光体ドラムのドラム径が大きい場
合には分離しにくく、トナー像の転写を終了した記録紙
は分離されないまま感光体ドラムに付着し紙詰まり等を
起こし易いという欠点を有している。この欠点を改善し
た技術として転写ベルト装置が用いられる。
の記録紙上への転写手段としては、記録紙の背後より放
電を行う転写器によって、トナーの帯電極性とは逆極性
の帯電が施されてトナー像の記録紙上への転写が行わ
れ、転写後、分離器によって交流の高電圧が印加されて
除電され、記録紙は感光体ドラムから分離することがな
されている。しかし転写性及び分離性を確実に保持する
ことは困難で、特に感光体ドラムのドラム径が大きい場
合には分離しにくく、トナー像の転写を終了した記録紙
は分離されないまま感光体ドラムに付着し紙詰まり等を
起こし易いという欠点を有している。この欠点を改善し
た技術として転写ベルト装置が用いられる。
【0004】転写ベルト装置は、複数の保持ローラによ
って張設された転写搬送ベルトを感光体ドラムと同速度
をもって回転するようにする。該転写ベルト装置には、
記録紙に電荷を与えて、記録紙を転写搬送ベルトに静電
気力によって吸着させる電荷付与手段が設けられてい
て、記録紙は転写搬送ベルトに付着した状態で転写部で
感光体ドラムと接触し、転写部ではトナー帯電極性と逆
極性の高電圧が定電流制御のもとに印加されてトナー像
の転写を行っている。かかる転写ベルト装置では転写部
において優れた転写効率、分離効果を得ることができ
る。
って張設された転写搬送ベルトを感光体ドラムと同速度
をもって回転するようにする。該転写ベルト装置には、
記録紙に電荷を与えて、記録紙を転写搬送ベルトに静電
気力によって吸着させる電荷付与手段が設けられてい
て、記録紙は転写搬送ベルトに付着した状態で転写部で
感光体ドラムと接触し、転写部ではトナー帯電極性と逆
極性の高電圧が定電流制御のもとに印加されてトナー像
の転写を行っている。かかる転写ベルト装置では転写部
において優れた転写効率、分離効果を得ることができ
る。
【0005】上記転写ベルト装置は感光体ドラム上にト
ナー像を重ねて形成して一度に記録紙に転写を行うよう
にしたカラー画像記録装置では特に好ましい装置として
用いられる。かかるカラー画像記録装置では感光体上で
トナー像を重ねるため複数の現像器を感光体ドラム周縁
部に備えるためドラム径は大きくなり、従来の静電転写
分離方式では十分な分離性能が得られないのでより確実
な分離性能を必要とすることと、トナー像を重ねる方式
ではトナー付着量が多くなるため、大きな転写電荷量が
必要になるので大きな転写電荷保持能力を持つことを必
要とすることの2点において転写ベルト装置は優れてい
るからである。
ナー像を重ねて形成して一度に記録紙に転写を行うよう
にしたカラー画像記録装置では特に好ましい装置として
用いられる。かかるカラー画像記録装置では感光体上で
トナー像を重ねるため複数の現像器を感光体ドラム周縁
部に備えるためドラム径は大きくなり、従来の静電転写
分離方式では十分な分離性能が得られないのでより確実
な分離性能を必要とすることと、トナー像を重ねる方式
ではトナー付着量が多くなるため、大きな転写電荷量が
必要になるので大きな転写電荷保持能力を持つことを必
要とすることの2点において転写ベルト装置は優れてい
るからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】転写搬送ベルトを長期
に亘って使用するとトナーや紙塵等が次第に付着して来
る。また感光体ドラム上のトナー像を記録紙上に転写す
る際、転写時にジャムが発生して記録紙が転写領域に来
ないままコロナ放電がなされたような場合には、感光体
ドラム上のトナー像は転写搬送ベルト上に転写し、転写
搬送ベルトは一挙に大幅に汚れてしまう。転写搬送ベル
トが汚れていると記録紙の裏面を汚し記録品位を低下さ
せるので、転写搬送ベルトのクリーニングがなされる。
に亘って使用するとトナーや紙塵等が次第に付着して来
る。また感光体ドラム上のトナー像を記録紙上に転写す
る際、転写時にジャムが発生して記録紙が転写領域に来
ないままコロナ放電がなされたような場合には、感光体
ドラム上のトナー像は転写搬送ベルト上に転写し、転写
搬送ベルトは一挙に大幅に汚れてしまう。転写搬送ベル
トが汚れていると記録紙の裏面を汚し記録品位を低下さ
せるので、転写搬送ベルトのクリーニングがなされる。
【0007】転写搬送ベルトのクリーニング手段として
はブレードやファーブラシを転写搬送ベルトに当接し、
クリーニングすることがなされる。しかしブレードのク
リーニング手段を用いると、転写搬送ベルトやブレード
が摩耗し、耐久性を縮めクリーニング性能が低下する。
また、該ブレードが転写搬送ベルトを摩擦して、転写搬
送ベルトの走行速度ムラを発生させて、転写画像ムラ等
の問題を惹起する。
はブレードやファーブラシを転写搬送ベルトに当接し、
クリーニングすることがなされる。しかしブレードのク
リーニング手段を用いると、転写搬送ベルトやブレード
が摩耗し、耐久性を縮めクリーニング性能が低下する。
また、該ブレードが転写搬送ベルトを摩擦して、転写搬
送ベルトの走行速度ムラを発生させて、転写画像ムラ等
の問題を惹起する。
【0008】ファーブラシによるクリーニング手段で
は、上記のジャム時等には能力が不足し、除去したトナ
ーを飛散させたりする問題があった。
は、上記のジャム時等には能力が不足し、除去したトナ
ーを飛散させたりする問題があった。
【0009】本発明は転写搬送ベルトの摩耗もすくな
く、耐久性に優れて良好なクリーニング性が持続される
転写ベルト装置を備えた画像記録装置を提供することを
目的とする。
く、耐久性に優れて良好なクリーニング性が持続される
転写ベルト装置を備えた画像記録装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するもので、この発明は、回転する感光体ドラム上に形
成されたトナー像を、駆動ローラ、従動ローラ間に張架
した転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面側より
のコロナ放電とにより記録紙上に転写して記録紙を搬送
する転写ベルト装置を有する画像記録装置において、前
記駆動ローラと従動ローラに、転写搬送ベルトを介して
それぞれ当接するクリーニングローラと、前記駆動ロー
ラと一方のクリーニングローラ間、および前記従動ロー
ラと他方のクリーニングローラ間に、それぞれ極性の異
なるバイアス電圧を印加する帯電手段と、前記駆動ロー
ラから一方のクリーニングローラへ、従動ローラから他
方のクリーニングローラへそれぞれ駆動力を伝達する駆
動力伝達手段と、前記各クリーニングローラの周面に当
接して、該クリーニングローラに付着したトナーを除去
するクリーニングブレード部材とから構成したことを特
徴とする画像記録装置を提供するものである。
するもので、この発明は、回転する感光体ドラム上に形
成されたトナー像を、駆動ローラ、従動ローラ間に張架
した転写搬送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面側より
のコロナ放電とにより記録紙上に転写して記録紙を搬送
する転写ベルト装置を有する画像記録装置において、前
記駆動ローラと従動ローラに、転写搬送ベルトを介して
それぞれ当接するクリーニングローラと、前記駆動ロー
ラと一方のクリーニングローラ間、および前記従動ロー
ラと他方のクリーニングローラ間に、それぞれ極性の異
なるバイアス電圧を印加する帯電手段と、前記駆動ロー
ラから一方のクリーニングローラへ、従動ローラから他
方のクリーニングローラへそれぞれ駆動力を伝達する駆
動力伝達手段と、前記各クリーニングローラの周面に当
接して、該クリーニングローラに付着したトナーを除去
するクリーニングブレード部材とから構成したことを特
徴とする画像記録装置を提供するものである。
【0011】また、この発明の画像記録装置は、前記各
駆動力伝達手段によるクリーニングローラの外周速度
が、前記転写搬送ベルトの外周速度より小さく設定した
ことを特徴とするものである。
駆動力伝達手段によるクリーニングローラの外周速度
が、前記転写搬送ベルトの外周速度より小さく設定した
ことを特徴とするものである。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る画像記録装置の一実施例
としてのカラー画像記録装置(カラープリンタ)の全体
構成図である。まず全体構成と作動について説明する。
としてのカラー画像記録装置(カラープリンタ)の全体
構成図である。まず全体構成と作動について説明する。
【0013】図において10は像担持体である感光体ドラ
ムで、OPC感光層をドラム上に塗布したもので接地さ
れて時計方向に駆動回転される。12はスコロトロン帯電
器で、感光体ドラム10周面に対しVH(−600〜−800
V)の一様な帯電をVG(−550〜−850V)に電位保持
されたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電に
よって与えられる。このスコロトロン帯電器12による帯
電に先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくす
ために発光ダイオード等を用いた帯電前露光手段(PC
L)11による露光を行って感光体周面の除電をしてお
く。
ムで、OPC感光層をドラム上に塗布したもので接地さ
れて時計方向に駆動回転される。12はスコロトロン帯電
器で、感光体ドラム10周面に対しVH(−600〜−800
V)の一様な帯電をVG(−550〜−850V)に電位保持
されたグリッドとコロナ放電ワイヤによるコロナ放電に
よって与えられる。このスコロトロン帯電器12による帯
電に先だって、前プリントまでの感光体の履歴をなくす
ために発光ダイオード等を用いた帯電前露光手段(PC
L)11による露光を行って感光体周面の除電をしてお
く。
【0014】感光体への一様帯電ののち像露光手段13に
より画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段
13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回転す
るポリゴンミラー131、コリメートレンズ132等を通過し
反射ミラー133A,133Bにより光路を曲げられ、fθレ
ンズ134を経て走査がなされるもので、感光体ドラム10
の回転(副走査)によって潜像が形成される。本実施例
では文字部に対して露光を行い、文字部の方が低電位V
L(−100V〜0)となるような反転潜像を形成する。
より画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手段
13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回転す
るポリゴンミラー131、コリメートレンズ132等を通過し
反射ミラー133A,133Bにより光路を曲げられ、fθレ
ンズ134を経て走査がなされるもので、感光体ドラム10
の回転(副走査)によって潜像が形成される。本実施例
では文字部に対して露光を行い、文字部の方が低電位V
L(−100V〜0)となるような反転潜像を形成する。
【0015】感光体ドラム10周縁にはイエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナー
とキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器
14Y,14M,14C,14Kが設けられていて、先ず1色目
の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する
現像スリーブ141によって行われる。現像剤はフェライ
トをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティング
したキャリアと、ポリエステルを主材料として色に応じ
た顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたト
ナーとからなるもので、現像剤は層形成棒142によって
現像スリーブ141上に300〜600μmの層厚に規制されて
現像域へと搬送される。
マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等のトナー
とキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵した現像器
14Y,14M,14C,14Kが設けられていて、先ず1色目
の現像がマグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する
現像スリーブ141によって行われる。現像剤はフェライ
トをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティング
したキャリアと、ポリエステルを主材料として色に応じ
た顔料と荷電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたト
ナーとからなるもので、現像剤は層形成棒142によって
現像スリーブ141上に300〜600μmの層厚に規制されて
現像域へと搬送される。
【0016】現像域における現像スリーブ141と感光体
ドラム10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.4〜
1.0mmとして、この間にVAC(1.5〜3.0kVP-P)のAC
バイアスとVDC(−500〜−700V)のDCバイアスが重
畳して印加される。VDCとVH、トナーの帯電は何れも
同極性であるため、VACによってキャリアから離脱する
きっかけを与えられたトナーはVDCより電位の高いVH
の部分には付着せず、VDCより電位の低いVL部分に吸
着し顕像化(反転現像)が行われる。
ドラム10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい0.4〜
1.0mmとして、この間にVAC(1.5〜3.0kVP-P)のAC
バイアスとVDC(−500〜−700V)のDCバイアスが重
畳して印加される。VDCとVH、トナーの帯電は何れも
同極性であるため、VACによってキャリアから離脱する
きっかけを与えられたトナーはVDCより電位の高いVH
の部分には付着せず、VDCより電位の低いVL部分に吸
着し顕像化(反転現像)が行われる。
【0017】1色目の顕像化が終った後、2色目の画像
形成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が像露
光手段13によって形成される。このとき1色目の画像形
成行程で行われた帯電前露光手段11による除電は、1色
目の画像部に吸着したトナーがまわりの電位の急激な低
下により飛び散るため行わない。
形成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が像露
光手段13によって形成される。このとき1色目の画像形
成行程で行われた帯電前露光手段11による除電は、1色
目の画像部に吸着したトナーがまわりの電位の急激な低
下により飛び散るため行わない。
【0018】再び感光体ドラム10周面の全面に亘ってV
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない部
分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行わ
れるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う
部分では、1色目の吸着したトナーにより遮光とトナー
自身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、VDC
とVM′の電位差に応じた現像が行われる。この1色目
と2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をVL
の潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバランス
が崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM(−
100〜−300V)>VLとなる中間電位とすることもあ
る。
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない部
分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行わ
れるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行う
部分では、1色目の吸着したトナーにより遮光とトナー
自身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、VDC
とVM′の電位差に応じた現像が行われる。この1色目
と2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をVL
の潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバランス
が崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM(−
100〜−300V)>VLとなる中間電位とすることもあ
る。
【0019】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4色
の顕像が形成される。
画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4色
の顕像が形成される。
【0020】一方、給紙カセット21より給紙機構22A,
22Bによって給送された記録紙Pは、後に説明する転写
搬送ベルト(以下転写ベルトと称す)31を張架した転写
ベルト装置30によって転写域へと給送され、感光体ドラ
ム10周面上の多色像が一括して記録紙P上に移される。
22Bによって給送された記録紙Pは、後に説明する転写
搬送ベルト(以下転写ベルトと称す)31を張架した転写
ベルト装置30によって転写域へと給送され、感光体ドラ
ム10周面上の多色像が一括して記録紙P上に移される。
【0021】転写ベルト31はウレタンゴムの基体の外側
FLC層を形成した106〜1014Ω・cm抵抗を持つ厚さ0.4
〜1.0mmの無端状のゴムベルトで、回転中に片寄り防止
のため、端部にリブを設けることもある。なお、除電機
構等を設ければポリエチレンテレフタレート(PET)
などのフィルムや、これらを塗布したものなど高抵抗ベ
ルトでも良い。
FLC層を形成した106〜1014Ω・cm抵抗を持つ厚さ0.4
〜1.0mmの無端状のゴムベルトで、回転中に片寄り防止
のため、端部にリブを設けることもある。なお、除電機
構等を設ければポリエチレンテレフタレート(PET)
などのフィルムや、これらを塗布したものなど高抵抗ベ
ルトでも良い。
【0022】この転写ベルト31を張架する駆動ローラ3
2、従動ローラ33のうち、上流側の従動ローラ33の回転
軸33aに対しては、VPC(1.0〜3.0kV)の電圧が印加
されており、この回転軸33aに転写ベルト31を介して設
置する位置には記録紙Pへの電荷付与手段として導電性
のブラシ34が接地、又は非線形素子、又は抵抗体を介し
て接地されている。給送されて来た記録紙Pはブラシ34
と転写ベルト31の間に進入し、ブラシ34より記録紙Pに
対して電荷が注入され、記録紙Pと転写ベルト31との間
に吸着力が生じる。このあと記録紙Pは感光体ドラム10
と転写ベルト31とで形成されるニップ部(転写域)Nに
進入し、転写ベルト31裏面よりコロナ放電器36あるいは
これに代えてバイアスローラにより転写電界が付与さ
れ、記録紙P上に多色像が転移する。なおニップ部Nで
の圧接と転写を確実にするため、その上流側に近接して
突き当てローラ39が設けられている。35はテンションロ
ーラである。
2、従動ローラ33のうち、上流側の従動ローラ33の回転
軸33aに対しては、VPC(1.0〜3.0kV)の電圧が印加
されており、この回転軸33aに転写ベルト31を介して設
置する位置には記録紙Pへの電荷付与手段として導電性
のブラシ34が接地、又は非線形素子、又は抵抗体を介し
て接地されている。給送されて来た記録紙Pはブラシ34
と転写ベルト31の間に進入し、ブラシ34より記録紙Pに
対して電荷が注入され、記録紙Pと転写ベルト31との間
に吸着力が生じる。このあと記録紙Pは感光体ドラム10
と転写ベルト31とで形成されるニップ部(転写域)Nに
進入し、転写ベルト31裏面よりコロナ放電器36あるいは
これに代えてバイアスローラにより転写電界が付与さ
れ、記録紙P上に多色像が転移する。なおニップ部Nで
の圧接と転写を確実にするため、その上流側に近接して
突き当てローラ39が設けられている。35はテンションロ
ーラである。
【0023】感光体ドラム10より分離した記録紙Pは、
転写ベルト31を張架する下流側の駆動ローラ32の軸32a
を対向電極としてACコロナ放電による除電を受けたの
ち、あるいはACコロナ放電を受けながら転写ベルト31
から分離する。転写ベルト31に付着したトナーは後に、
図2及び図3を用いて説明するクリーニングローラを用
いたクリーニング手段によってクリーニングされる。
転写ベルト31を張架する下流側の駆動ローラ32の軸32a
を対向電極としてACコロナ放電による除電を受けたの
ち、あるいはACコロナ放電を受けながら転写ベルト31
から分離する。転写ベルト31に付着したトナーは後に、
図2及び図3を用いて説明するクリーニングローラを用
いたクリーニング手段によってクリーニングされる。
【0024】転写ベルト装置30から分離した多色像を保
持した記録紙Pは、少くとも一方のローラ内部にヒータ
を有する2本の圧着ローラからなる定着装置23へと搬送
され、圧着ローラ間で熱と圧力を加えられることにより
付着トナーは溶融し、記録紙P上に固定されたのち、装
置外へ排出される。
持した記録紙Pは、少くとも一方のローラ内部にヒータ
を有する2本の圧着ローラからなる定着装置23へと搬送
され、圧着ローラ間で熱と圧力を加えられることにより
付着トナーは溶融し、記録紙P上に固定されたのち、装
置外へ排出される。
【0025】一方、転写後の感光体ドラム10周面上に残
った残留トナーはACコロナ放電器を用いた除電器15に
より除電を受けたのち、クリーニング装置16にいたり感
光体に当接したゴム材から成るクリーニングブレード16
aによってクリーニング装置16内に掻き落され、スクリ
ュー等により排出後、回収ボックスへ貯留される。な
お、上記の除電器15はその配置によっては、図1に示す
ような位置に配置し、同時に記録紙Pの除電を兼ねるこ
とが可能である。
った残留トナーはACコロナ放電器を用いた除電器15に
より除電を受けたのち、クリーニング装置16にいたり感
光体に当接したゴム材から成るクリーニングブレード16
aによってクリーニング装置16内に掻き落され、スクリ
ュー等により排出後、回収ボックスへ貯留される。な
お、上記の除電器15はその配置によっては、図1に示す
ような位置に配置し、同時に記録紙Pの除電を兼ねるこ
とが可能である。
【0026】クリーニング装置16によって残留トナーを
除去された感光体ドラム10は帯電前露光手段11による露
光を受けたのちスコロトロン帯電器12によって一様帯電
を受け、次の画像形成サイクルにはいる。多色像形成中
はクリーニングブレード16aは感光体表面から離間さ
れ、除電器15によるAC除電はOFF状態に保たれる。
除去された感光体ドラム10は帯電前露光手段11による露
光を受けたのちスコロトロン帯電器12によって一様帯電
を受け、次の画像形成サイクルにはいる。多色像形成中
はクリーニングブレード16aは感光体表面から離間さ
れ、除電器15によるAC除電はOFF状態に保たれる。
【0027】図2は本発明の一実施例を示す断面図で、
図1に示した画像記録装置の転写ベルト装置30を取り出
して示したものである。前記転写ベルト装置30は、転写
ベルト31に巻回された駆動ローラ32、従動ローラ33テン
ションローラ35、突き当てローラ39及び転写電極36等か
ら成り、これらは可動枠体40に配置、保持されている。
該可動枠体40は、駆動ローラ32の回転軸32aを軸支する
固定のハウジング41に対し揺動可能で、筐体41の他端に
保持された圧縮ばね42により上方に付勢されている。そ
して前記回転可能な突き当てローラ39のフランジ部39a
が感光体ドラム10の両端部の非画像形成流域に当接して
感光体ドラム10の周面と転写ベルト31とは所定のニップ
を形成する。
図1に示した画像記録装置の転写ベルト装置30を取り出
して示したものである。前記転写ベルト装置30は、転写
ベルト31に巻回された駆動ローラ32、従動ローラ33テン
ションローラ35、突き当てローラ39及び転写電極36等か
ら成り、これらは可動枠体40に配置、保持されている。
該可動枠体40は、駆動ローラ32の回転軸32aを軸支する
固定のハウジング41に対し揺動可能で、筐体41の他端に
保持された圧縮ばね42により上方に付勢されている。そ
して前記回転可能な突き当てローラ39のフランジ部39a
が感光体ドラム10の両端部の非画像形成流域に当接して
感光体ドラム10の周面と転写ベルト31とは所定のニップ
を形成する。
【0028】上記可動枠体40は非転写時には、図示しな
い駆動手段により回転軸32aを中心にして下降揺動さ
れ、感光体ドラム10のニップ部Nから離間される。
い駆動手段により回転軸32aを中心にして下降揺動さ
れ、感光体ドラム10のニップ部Nから離間される。
【0029】図3は転写ベルト31が記録紙Pを介して感
光体ドラム10に当接した転写時の状態の転写ベルト装置
30を示し、図4は転写ベルト31が感光体ドラム10より離
間した状態を示している。
光体ドラム10に当接した転写時の状態の転写ベルト装置
30を示し、図4は転写ベルト31が感光体ドラム10より離
間した状態を示している。
【0030】駆動ローラ32には、回転可能な金属製導電
性クリーニングローラ38を転写ベルト31を介して当接す
るようにし、また転写を終えた転写ベルト31の進行方向
の後に当る従動ローラ33には、回転可能な金属製導電性
クリーニングローラ37が転写ベルト31を介して当接す
る。
性クリーニングローラ38を転写ベルト31を介して当接す
るようにし、また転写を終えた転写ベルト31の進行方向
の後に当る従動ローラ33には、回転可能な金属製導電性
クリーニングローラ37が転写ベルト31を介して当接す
る。
【0031】駆動ローラ32は接地し、これと対向したク
リーニングローラ38にはクリーニング用電源E(38)に
よってプラスのバイアスを印加するよう構成されてい
る。転写電極36によってプラスのコロナ放電がなされ、
転写の前後又は転写時に感光体ドラムから転写ベルト31
に移動・吸着したトナーは転写分離時の剥離放電によっ
てマイナスに帯電しているので、転写ベルト31に吸着し
たトナーはクリーニングローラ38に当接して通過する
際、プラスのバイアスが印加されて従動回転するクリー
ニングローラ38に吸着・転移し、転写ベルト31のクリー
ニングがなされる。クリーニングローラ38に吸着・転移
したトナーは、回転するクリーニングローラ38に摺接す
るPETやゴム等を材料とする弾性を有するクリーニン
グブレード38aによって掻き取られる。なお、このプラ
スのバイアスが印加されるクリーニングローラ38と電源
E(38)との間にはスイッチS(38)が設けられてい
て、例えば転写ベルトの動作と連動してONし、転写ベ
ルトの回転中のみONとし、或いは図3,図4に示す記
録紙帯電用電源E(36)に設けたスイッチS(36)と同
期してON・OFFの作動を行う。
リーニングローラ38にはクリーニング用電源E(38)に
よってプラスのバイアスを印加するよう構成されてい
る。転写電極36によってプラスのコロナ放電がなされ、
転写の前後又は転写時に感光体ドラムから転写ベルト31
に移動・吸着したトナーは転写分離時の剥離放電によっ
てマイナスに帯電しているので、転写ベルト31に吸着し
たトナーはクリーニングローラ38に当接して通過する
際、プラスのバイアスが印加されて従動回転するクリー
ニングローラ38に吸着・転移し、転写ベルト31のクリー
ニングがなされる。クリーニングローラ38に吸着・転移
したトナーは、回転するクリーニングローラ38に摺接す
るPETやゴム等を材料とする弾性を有するクリーニン
グブレード38aによって掻き取られる。なお、このプラ
スのバイアスが印加されるクリーニングローラ38と電源
E(38)との間にはスイッチS(38)が設けられてい
て、例えば転写ベルトの動作と連動してONし、転写ベ
ルトの回転中のみONとし、或いは図3,図4に示す記
録紙帯電用電源E(36)に設けたスイッチS(36)と同
期してON・OFFの作動を行う。
【0032】転写ベルト31に吸着したトナーで、クリー
ニングローラ38に当接して通過する際クリーニングロー
ラ38に吸着・移行しないで転写ベルト31に吸着状態にあ
るトナーは剥離によってプラスの電荷をもつ、本実施例
のクリーニング手段は、クリーニングローラ38と隣り合
って逆バイアス(マイナスバイアス)の関係にあるクリ
ーニングローラ37によって、前記のクリーニング残で転
写ベルト31に吸着したプラスの電荷をもったトナーを吸
着・クリーニングするよう構成したものである。
ニングローラ38に当接して通過する際クリーニングロー
ラ38に吸着・移行しないで転写ベルト31に吸着状態にあ
るトナーは剥離によってプラスの電荷をもつ、本実施例
のクリーニング手段は、クリーニングローラ38と隣り合
って逆バイアス(マイナスバイアス)の関係にあるクリ
ーニングローラ37によって、前記のクリーニング残で転
写ベルト31に吸着したプラスの電荷をもったトナーを吸
着・クリーニングするよう構成したものである。
【0033】従動ローラ33には記録紙帯電用電源E(3
3)によってプラスの電位をもつようスイッチS(33)
を介して接続されているので、従動ローラ33に転写ベル
ト31を介して圧接し従動回転するクリーニングローラ37
は接地されてマイナスのバイアスをもつこととなり、前
記のクリーニング残の転写ベルト31に吸着したプラス電
位のトナーはクリーニングローラ37に当接して通過する
際、クリーニングローラ37に吸着・転移し、クリーニン
グがなされる。クリーニングローラ37に吸着・転移した
トナーは、摺接するPETやゴム等を材料とする弾性を
有するクリーニングブレード37aによって掻き取られ
る。
3)によってプラスの電位をもつようスイッチS(33)
を介して接続されているので、従動ローラ33に転写ベル
ト31を介して圧接し従動回転するクリーニングローラ37
は接地されてマイナスのバイアスをもつこととなり、前
記のクリーニング残の転写ベルト31に吸着したプラス電
位のトナーはクリーニングローラ37に当接して通過する
際、クリーニングローラ37に吸着・転移し、クリーニン
グがなされる。クリーニングローラ37に吸着・転移した
トナーは、摺接するPETやゴム等を材料とする弾性を
有するクリーニングブレード37aによって掻き取られ
る。
【0034】本発明のクリーニング手段は、カップルを
なすクリーニングローラによってその効果の完璧を期し
たものであるが、クリーニングローラ37によって吸着・
転移しないでなお執拗に転写ベルト31に吸着しているト
ナーはクリーニングローラ37部を通過することによって
マイナスの電荷をもつこととなるので、上記のクリーニ
ングプロセスを複数回繰り返すことによって完全なクリ
ーニングがなされる。かかる構成のクリーニング手段を
用いるときはベルトは殆んど摩耗することもなく、クリ
ーニング手段も耐久性に優れているので、良好なクリー
ニング性が長期に亘り持続される。
なすクリーニングローラによってその効果の完璧を期し
たものであるが、クリーニングローラ37によって吸着・
転移しないでなお執拗に転写ベルト31に吸着しているト
ナーはクリーニングローラ37部を通過することによって
マイナスの電荷をもつこととなるので、上記のクリーニ
ングプロセスを複数回繰り返すことによって完全なクリ
ーニングがなされる。かかる構成のクリーニング手段を
用いるときはベルトは殆んど摩耗することもなく、クリ
ーニング手段も耐久性に優れているので、良好なクリー
ニング性が長期に亘り持続される。
【0035】なお、かかるベルト転写装置を用いた画像
記録装置では転写直前にジャム等が発生して転写時に記
録紙Pがニップ部Nになかったような場合には、大量の
トナーが転写ベルト31に吸着する。このような場合には
1度このクリーニング手段を通過しただけでは、転写ベ
ルト31のクリーニングは不充分となる。従ってかかるジ
ャムが発生したときは、予めジャム用のプロクラムを用
意しておいて、リカバリー動作でスイッチS(38)及び
スイッチS(32)をONしたバイアスが印加された状態
にあるクリーニングローラ38及びクリーニングローラ37
部分を複数回転写ベルト31が通過するようにし、1回で
は不充分なクリーニングを繰返し行うことによって、完
全なクリーニングを行うことができる。
記録装置では転写直前にジャム等が発生して転写時に記
録紙Pがニップ部Nになかったような場合には、大量の
トナーが転写ベルト31に吸着する。このような場合には
1度このクリーニング手段を通過しただけでは、転写ベ
ルト31のクリーニングは不充分となる。従ってかかるジ
ャムが発生したときは、予めジャム用のプロクラムを用
意しておいて、リカバリー動作でスイッチS(38)及び
スイッチS(32)をONしたバイアスが印加された状態
にあるクリーニングローラ38及びクリーニングローラ37
部分を複数回転写ベルト31が通過するようにし、1回で
は不充分なクリーニングを繰返し行うことによって、完
全なクリーニングを行うことができる。
【0036】図5はこの発明による転写ベルト装置の部
分断面図である。前記駆動ローラ32の回転軸32aの両
軸端は、ハウジング41に固設された軸受43および揺動枠
体40に固定された軸受け44にそれぞれ軸支されている。
また該回転軸32aの一方の軸端に固定された歯車G1は
図示しない駆動源に接続して駆動力を伝達する。
分断面図である。前記駆動ローラ32の回転軸32aの両
軸端は、ハウジング41に固設された軸受43および揺動枠
体40に固定された軸受け44にそれぞれ軸支されている。
また該回転軸32aの一方の軸端に固定された歯車G1は
図示しない駆動源に接続して駆動力を伝達する。
【0037】上記回転軸32aの軸受44寄りの中間部には
歯車G2が固定され、前記クリーニングローラ38の一方
の軸端に固定された歯車G3に歯合している。該クリー
ニングローラ38の両軸端は軸受け45に嵌合し、回転可能
になっている。そして該クリーニングローラ38の外周
と、転写ベルト31の外周とは、軽圧接するように、クリ
ーニングローラ38の両軸端と、回転軸32aの両軸端と
は、揺動枠体40の両側板の各軸受44,45に回転自在に支
持されている。
歯車G2が固定され、前記クリーニングローラ38の一方
の軸端に固定された歯車G3に歯合している。該クリー
ニングローラ38の両軸端は軸受け45に嵌合し、回転可能
になっている。そして該クリーニングローラ38の外周
と、転写ベルト31の外周とは、軽圧接するように、クリ
ーニングローラ38の両軸端と、回転軸32aの両軸端と
は、揺動枠体40の両側板の各軸受44,45に回転自在に支
持されている。
【0038】起動源に接続する歯車G1は、回転軸32
a、歯車G2、駆動ローラ32を一体に駆動回転させ、転
写ベルト31を回動させる。一方、歯車G2に歯合する歯
車G3により、クリーニングローラ38も強制的に駆動回
転される。従ってこのクリーニングローラ38の駆動回転
はクリーニングローラ38への強圧接による摩擦従動回転
ではないから、転写ベルト31への負荷は少なく、かつ片
寄り圧接もなく、転写ベルト31は揺動やピッチむら、ベ
ルト片寄り等を生じることなく安定して回動する。
a、歯車G2、駆動ローラ32を一体に駆動回転させ、転
写ベルト31を回動させる。一方、歯車G2に歯合する歯
車G3により、クリーニングローラ38も強制的に駆動回
転される。従ってこのクリーニングローラ38の駆動回転
はクリーニングローラ38への強圧接による摩擦従動回転
ではないから、転写ベルト31への負荷は少なく、かつ片
寄り圧接もなく、転写ベルト31は揺動やピッチむら、ベ
ルト片寄り等を生じることなく安定して回動する。
【0039】ここで、前記歯車G2のピッチ円直径(D
1)を駆動ローラ32を巻回する転写ベルト31の外周直径
(D2)より僅か小さく設定する(D1<D2)か、あ
るいは歯車G3のピッチ円直径(D3)を、クリーニン
グローラ38の直径(D4)より僅か大きく設定する(D
3>D4)ことにより、両歯車G2,G3のピッチ円直
径の線速度は等しいが、転写ベルト31の外周の線速度
(V1)は、クリーニングローラ38の外周の線速度(V
2)より僅か大きくなる(V1>V2)。従って転写ベ
ルト31の外周とクリーニングローラ38の外周とで相対速
度差により僅かスリップを生じ、転写ベルト31上に付着
したトナーはクリーニングローラにより僅か擦り付けら
れて転位し、更にクリーニングブレード38aにより掻き
落とされて除去される。
1)を駆動ローラ32を巻回する転写ベルト31の外周直径
(D2)より僅か小さく設定する(D1<D2)か、あ
るいは歯車G3のピッチ円直径(D3)を、クリーニン
グローラ38の直径(D4)より僅か大きく設定する(D
3>D4)ことにより、両歯車G2,G3のピッチ円直
径の線速度は等しいが、転写ベルト31の外周の線速度
(V1)は、クリーニングローラ38の外周の線速度(V
2)より僅か大きくなる(V1>V2)。従って転写ベ
ルト31の外周とクリーニングローラ38の外周とで相対速
度差により僅かスリップを生じ、転写ベルト31上に付着
したトナーはクリーニングローラにより僅か擦り付けら
れて転位し、更にクリーニングブレード38aにより掻き
落とされて除去される。
【0040】なお、上記転写ベルト31の外周線速度(V
1)は、クリーニングローラ38の外周線速度V2より1
〜10%高速に設定することにより、優れたクリーニング
効果を挙げることが実験的に確かめられた。
1)は、クリーニングローラ38の外周線速度V2より1
〜10%高速に設定することにより、優れたクリーニング
効果を挙げることが実験的に確かめられた。
【0041】同様にして、従動ローラ33と、これに転写
ベルト31を介して圧接するクリーニングローラ37との各
軸端にも歯車連結した駆動力伝達手段が設けられてい
て、クリーニングローラ37は強制的に駆動回転され、転
写ベルト31の回動は安定する。また、このとき、クリー
ニングローラ37の外周線速度は転写ベルト31の外周線速
度より僅か小さく設定され、トナークリーニング効果に
優れている。
ベルト31を介して圧接するクリーニングローラ37との各
軸端にも歯車連結した駆動力伝達手段が設けられてい
て、クリーニングローラ37は強制的に駆動回転され、転
写ベルト31の回動は安定する。また、このとき、クリー
ニングローラ37の外周線速度は転写ベルト31の外周線速
度より僅か小さく設定され、トナークリーニング効果に
優れている。
【0042】図6は本発明による第2の実施例を示す転
写ベルト装置を示したもので、図5におけると同一機能
をもった部材に対しては同じ符号をもって示している。
この実施例では、駆動源に接続する駆動ローラ32の回転
軸32aの一部に、外周面を粗面にしたフリクションロー
ラ46を固設するとともに、クリーニングローラ38の軸端
に弾性ローラ47を設け、上記フリクションローラ46と弾
性ローラ47とを圧接させることにより、クリーニングロ
ーラ38を強制駆動回転させるようにした。また、上記フ
リクションローラ46または弾性ローラ47の外周直径を前
述の第1の実施例と同様に設定することにより、転写ベ
ルト31の外周線速度(V1)をクリーニングローラ38の
外周線速度(V2)より大きくなし(V1>V2)、前
記同様の効果を得た。
写ベルト装置を示したもので、図5におけると同一機能
をもった部材に対しては同じ符号をもって示している。
この実施例では、駆動源に接続する駆動ローラ32の回転
軸32aの一部に、外周面を粗面にしたフリクションロー
ラ46を固設するとともに、クリーニングローラ38の軸端
に弾性ローラ47を設け、上記フリクションローラ46と弾
性ローラ47とを圧接させることにより、クリーニングロ
ーラ38を強制駆動回転させるようにした。また、上記フ
リクションローラ46または弾性ローラ47の外周直径を前
述の第1の実施例と同様に設定することにより、転写ベ
ルト31の外周線速度(V1)をクリーニングローラ38の
外周線速度(V2)より大きくなし(V1>V2)、前
記同様の効果を得た。
【0043】以上2つの実施例について説明したが、こ
こで構成する駆動力伝達手段は歯車、フリクションロー
ラに限定するものではなく、他の伝達手段で構成するこ
とも可能である。
こで構成する駆動力伝達手段は歯車、フリクションロー
ラに限定するものではなく、他の伝達手段で構成するこ
とも可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明によるときは、転写ベルトは摩耗
等の心配もなく常にクリーンな状態に維持されるので、
長期に亘り良好な記録画像が得られる信頼性の高い転写
ベルト装置を有した画像記録装置が提供されることとな
った。
等の心配もなく常にクリーンな状態に維持されるので、
長期に亘り良好な記録画像が得られる信頼性の高い転写
ベルト装置を有した画像記録装置が提供されることとな
った。
【0045】また、上記転写ベルトを清掃するクリーニ
ングローラ転写ベルトに軽圧接して、かつ強制駆動回転
させることにより、転写ベルトの振動やピッチむらやベ
ルト片寄り等の問題が解消され、転写ベルトの安定回動
により優れた画像転写が達成される。
ングローラ転写ベルトに軽圧接して、かつ強制駆動回転
させることにより、転写ベルトの振動やピッチむらやベ
ルト片寄り等の問題が解消され、転写ベルトの安定回動
により優れた画像転写が達成される。
【図1】本発明に係る画像記録装置の一実施例を示す全
体構成図。
体構成図。
【図2】本発明の転写ベルト装置の構成を示す断面図。
【図3】上記転写ベルト装置の転写時の説明図。
【図4】転写ベルトの感光体ドラム離間時の説明図。
【図5】上記転写ベルト装置のクリーニングローラ駆動
手段の断面図。
手段の断面図。
【図6】本発明の他の実施例の転写ベルト装置のクリー
ニングローラ駆動手段の構成を示す断面図。
ニングローラ駆動手段の構成を示す断面図。
【符号の説明】 10 感光体ドラム 12 スコロトロン帯電器 13 像露光手段 14Y,14M,14C,14K 現像器 15 除電器 16 クリーニング装置 21 給紙カセット 22A,22B 給紙機構 23 定着装置 30 転写ベルト装置 31 転写搬送ベルト(転写ベルト) 32 駆動ローラ 32a,32b 回転軸 33 従動ローラ 34 ブラシ(電荷付与手段) 35 テンションローラ 36 コロナ放電器(転写電極) 37,38 クリーニングローラ 37a,38a クリーニングブレード 39 突き当てローラ 40 可動枠体 41 ハウジング 42 圧縮ばね 43,44,45 軸受 N ニップ部(転写域) P 記録紙
Claims (2)
- 【請求項1】 回転する感光体ドラム上に形成されたト
ナー像を、駆動ローラ、従動ローラ間に張架した転写搬
送ベルトと、該転写搬送ベルトの裏面側よりのコロナ放
電とにより記録紙上に転写して記録紙を搬送する転写ベ
ルト装置を有する画像記録装置において、前記駆動ロー
ラと従動ローラに、転写搬送ベルトを介してそれぞれ当
接するクリーニングローラと、前記駆動ローラと一方の
クリーニングローラ間、および前記従動ローラと他方の
クリーニングローラ間に、それぞれ極性の異なるバイア
ス電圧を印加する帯電手段と、前記駆動ローラから一方
のクリーニングローラへ、従動ローラから他方のクリー
ニングローラへそれぞれ駆動力を伝達する駆動力伝達手
段と、前記各クリーニングローラの周面に当接して、該
クリーニングローラに付着したトナーを除去するクリー
ニングブレード部材とから構成したことを特徴とする画
像記録装置。 - 【請求項2】 前記各駆動力伝達手段によるクリーニン
グローラの外周速度が、前記転写搬送ベルトの外周速度
より小さく設定したことを特徴とする請求項1に記載の
画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21143992A JPH0659586A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 画像記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21143992A JPH0659586A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 画像記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0659586A true JPH0659586A (ja) | 1994-03-04 |
Family
ID=16605975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21143992A Pending JPH0659586A (ja) | 1992-08-07 | 1992-08-07 | 画像記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0659586A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6785491B2 (en) | 2002-05-24 | 2004-08-31 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus having an intermediate transfer member |
US6807385B2 (en) | 2002-06-14 | 2004-10-19 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Difference potential preventing image forming apparatus |
JP2010085652A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2012051664A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びベルト搬送装置 |
-
1992
- 1992-08-07 JP JP21143992A patent/JPH0659586A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6785491B2 (en) | 2002-05-24 | 2004-08-31 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus having an intermediate transfer member |
US6807385B2 (en) | 2002-06-14 | 2004-10-19 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Difference potential preventing image forming apparatus |
JP2010085652A (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-15 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2012051664A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びベルト搬送装置 |
US8725029B2 (en) | 2010-08-31 | 2014-05-13 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Image forming apparatus and belt transport device having a cleaning mechanism |
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