JP2001042751A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JP2001042751A
JP2001042751A JP2000145612A JP2000145612A JP2001042751A JP 2001042751 A JP2001042751 A JP 2001042751A JP 2000145612 A JP2000145612 A JP 2000145612A JP 2000145612 A JP2000145612 A JP 2000145612A JP 2001042751 A JP2001042751 A JP 2001042751A
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photosensitive member
image forming
rotates
process cartridge
forming apparatus
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JP2000145612A
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Hideki Tatematsu
英樹 立松
Kazumasa Hayashi
一雅 林
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で高画質化とメンテナンス性の向
上とを両立させることのできる画像形成装置及びプロセ
スカートリッジを提供する。 【解決手段】 感光体11と、感光体11に接触し回転
する部材である帯電ローラ57とを接触させて現像を行
う。静止状態から画像形成動作に移る際に、感光体11
を停止させたままで、帯電ローラ57を感光体11より
も先に回転させる。帯電ローラ57が感光体よりも先に
回転する時間を0.01〜2.0秒に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白黒又はカラーの
プリンタ、複写機、ファクシミリ等に用いられる画像形
成装置及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機あるいは電子写真プリン
ター等の画像形成装置においては、感光体表面を一様に
帯電させる工程、露光によって静電潜像を形成させる工
程、その潜像に応じてトナーを付着させて現像する工
程、紙などの被転写体に感光体表面のトナーを転写させ
る工程、その被転写体上のトナー像を定着する工程を経
て印刷物を得る方式が採用されている。これらの各工程
においては、例えば帯電ローラ、現像ローラ、転写ロー
ラ、クリーニングローラ等の感光体の表面に直接圧接さ
れ、さらには摺擦される部材が使用される場合がある。
これらの各部材としては、それぞれの機能を満たした上
で、さらに感光体の表面を傷付けにくい部材であると共
に感光体を汚染させない部材を用いるのが望ましい。例
えば、電子写真方式の画像形成プロセスによってフルカ
ラー画像を形成する複写機やプリンタ等に用いられる非
磁性一成分接触現像方式においては、適度な弾性を有す
る導電性現像ローラが一般的に用いられている。この導
電性弾性体としては天然ゴムや各種の合成ゴムに導電性
付与剤を混入した組成物が一般的に用いられており、例
えば特開平3−7966号公報にはEPDM(エチレン
・プロピレン・ジエン共重合体)を用いた例が、特開平
4−328162号公報にシリコーンゴムを用いた例
が、特開平5−117434号公報にはウレタンゴムを
用いた例がそれぞれ開示されている。
【0003】また、帯電ローラや転写ローラに用いられ
る導電性ローラとして、特開平7−281502号公報
には導電性フロロシリコーンゴム及びN−メチルメトキ
シ化ナイロンを用いた例が、特開平8−15950号公
報にはシリコンゴム発泡体を用いた例がそれぞれ開示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの感光体に接触
するローラの中で、シリコーンゴムとウレタンゴムを用
いたものは、製造時における抵抗値の安定性がEPDM
に比べて優れているという利点を有するが、双方とも、
感光体と接触させて使用した場合に、それらに配合され
ている可塑剤や軟化剤が表面にブリードして感光体を汚
染してしまうという問題点を有している。また、ゴムの
加硫剤として硫黄やその誘導体を使用する場合には、こ
のような加硫剤の残留成分によって感光体が汚染される
おそれがある。
【0005】これらの問題に対して、特開平5−125
209号公報や特開平7−146602号公報にはロー
ラの表面を被覆する技術が開示されているが、いずれも
十分なものではない。
【0006】現在流通している製品においては、現像時
以外で感光体と当該ローラとを非接触にする離接機構を
設けることにより、この問題を解消しているが、この離
接機構のために装置が複雑となり、コストアップに繋が
っている。
【0007】白黒プリンタにおける一般的なカートリッ
ジは、トナーホッパと現像器と感光体とが一体となって
いるため、メンテナンス性に優れている。しかし、カラ
ーカートリッジにおいては、上記した問題を解消するた
めに、現像器と感光体とが別ユニットとして構成される
ことが多く、シリコーンゴムからなる現像ローラによる
高画質と白黒カートリッジ並のメンテナンス性とを両立
させることは困難である。
【0008】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、簡単な構成で高画質
化とメンテナンス性の向上とを両立させることのできる
画像形成装置及びプロセスカートリッジを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置の第1の構成は、感光体
と、前記感光体に接触し回転する部材とを備えた画像形
成装置であって、静止状態から画像形成動作に移る際
に、前記感光体に接触し回転する部材を前記感光体より
も先に回転させるようにしたことを特徴とする。この画
像形成装置の第1の構成によれば、簡単な構造を保持し
たまま、感光体に接触し回転する部材と感光体との接触
部分の汚染部分のみを汚染源である当該部材自身によっ
て擦り取ることができ、帯電ローラや現像ローラ等の、
感光体に接触し回転する部材の材料としてウレタンゴム
やシリコーンゴムを用いた場合であっても、感光体汚染
の発生を防止することができる。また、現像器と感光体
を別個のユニットにする必要もない。従って、この画像
形成装置の第1の構成によれば、簡単な構成で高画質化
とメンテナンス性の向上とを両立させることのできる画
像形成装置を実現することができる。
【0010】また、本発明に係る画像形成装置の第2の
構成は、感光体と、前記感光体に接触し回転する部材と
を備えた画像形成装置であって、前記感光体が回転動作
する前に、前記感光体に接触し回転する部材と前記感光
体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加
するようにしたことを特徴とする。この画像形成装置の
第2の構成によれば、感光体上の汚染部分に電荷が注入
され、ハーフトーン画像上での白抜けを抑制することが
できる。
【0011】また、前記本発明の画像形成装置の第2の
構成においては、逆バイアス電圧の印加時間が0.01
〜2.0秒であるのが好ましい。
【0012】また、前記本発明の画像形成装置の第2の
構成においては、印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の
印加時間を変化させるのが好ましい。また、この場合に
は、印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイアス電圧
の印加時間を減少させるのが好ましい。印字枚数が増え
てトナーが劣化してくると、感光体上の逆バイアス電圧
を印加した部分に劣化トナーが付着し、黒筋が発生して
しまうからである。また、この場合には、ブラック・ト
ナーとシアン・トナー、マゼンタ・トナー、イエロ・ト
ナーとで、逆バイアス電圧を印加する時間の変更度合い
を変えるのが好ましい。ブラック・トナーは、カーボン
顔料を含有し、シアン・トナー、マゼンタ・トナー、イ
エロ・トナー(カラー・トナー)とは特性が異なるから
である。
【0013】また、本発明に係る画像形成装置の第3の
構成は、感光体と、前記感光体に接触し回転する部材と
を備えた画像形成装置であって、静止状態から画像形成
動作に移る際に、前記感光体に接触し回転する部材を前
記感光体よりも先に回転させ、かつ、前記感光体に接触
し回転する部材が前記感光体よりも先に回転している
間、前記感光体に接触し回転する部材と前記感光体との
間に、通常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加するよ
うにしたことを特徴とする。この画像形成装置の第3の
構成によれば、感光体に接触し回転する部材が前記感光
体よりも先に回転している間におけるトナーの飛散を防
止し汚染物質を引き寄せることができる。この効果は、
感光体に接触し回転する部材がその表面に薄層化された
トナーが存在する現像ローラである場合に特に顕著に現
れる。
【0014】また、前記本発明の画像形成装置の第3の
構成においては、感光体に接触する除電部材をさらに備
え、転写後に前記感光体の除電を行うようにするのが好
ましい。この好ましい例によれば、感光体に余分に注入
された電荷を取り除くことができるので、白紙の部分に
黒筋が現れるのを防止することができる。
【0015】また、前記本発明の画像形成装置の第1又
は第3の構成においては、感光体に接触し回転する部材
が前記感光体よりも先に回転する時間が0.01〜2.
0秒であるのが好ましい。先に回転する時間が0.01
秒未満の場合には、汚染物質を擦り取る効果が低くな
り、2.0秒を超えると、各ローラの寿命が短くなると
共に、ファーストコピーの時間が必要以上に長くなって
しまう。
【0016】また、前記本発明の画像形成装置の第1又
は第3の構成においては、印字枚数に応じて、感光体に
接触し回転する部材が前記感光体よりも先に回転する時
間を変化させるのが好ましい。また、この場合には、印
字枚数が所定枚数増えるごとに、感光体に接触し回転す
る部材が前記感光体よりも先に回転する時間を減少させ
るのが好ましい。また、この場合には、ブラック・トナ
ーとシアン・トナー、マゼンタ・トナー、イエロ・トナ
ーとで、感光体に接触し回転する部材が前記感光体より
も先に回転する時間の変更度合いを変えるのが好まし
い。
【0017】また、前記本発明の画像形成装置の第2又
は第3の構成においては、逆バイアス電圧の絶対値が5
〜300Vであるのが好ましい。5V未満の場合には、
トナーの飛散を十分抑えることができず、300Vを超
えると、トナーによる感光体に接触し回転する部材への
汚染が強くなって、感光体に接触し回転する部材の寿命
が短くなってしまう。
【0018】また、前記本発明の画像形成装置の第2の
構成においては、印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の
大きさを変化させるのが好ましい。また、この場合に
は、印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイアス電圧
の大きさを小さくするのが好ましい。また、この場合に
は、ブラック・トナーとシアン・トナー、マゼンタ・ト
ナー、イエロ・トナーとで、逆バイアス電圧の変更度合
いを変えるのが好ましい。
【0019】また、前記本発明の画像形成装置の第1又
は第3の構成においては、感光体に接触し回転する部材
が軸芯の周りに形成されたゴム製のローラからなり、ゴ
ム硬度が30〜80度、ゴムの肉厚が0.5〜7mm、
前記感光体との押圧力が0.5〜1.2kgであるのが
好ましい。また、この場合には、ゴム硬度が40〜70
度、ゴムの肉厚が1〜5mmであるのが好ましい。
【0020】また、前記本発明の画像形成装置の第1〜
第3の構成における、感光体に接触し回転する部材とし
ては、例えば、帯電ローラあるいは現像ローラがある。
そして、この場合、帯電ローラ、現像ローラの材料とし
ては、シリコーンゴムやウレタンゴムが用いられてい
る。
【0021】また、本発明に係るプロセスカートリッジ
の第1の構成は、感光体と、前記感光体に接触し回転す
る部材とを備えたプロセスカートリッジであって、静止
状態から画像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し
回転する部材を前記感光体よりも先に回転させるように
したことを特徴とする。
【0022】また、本発明に係るプロセスカートリッジ
の第2の構成は、感光体と、前記感光体に接触し回転す
る部材とを備えたプロセスカートリッジであって、前記
感光体が回転動作する前に、前記感光体に接触し回転す
る部材と前記感光体との間に、通常の現像時とは逆のバ
イアス電圧を印加するようにしたことを特徴とする。
【0023】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第2の構成においては、逆バイアス電圧の印加時間が
0.01〜2.0秒であるのが好ましい。
【0024】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第2の構成においては、印字枚数に応じて、逆バイア
ス電圧の印加時間を変化させるのが好ましい。また、こ
の場合には、印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイ
アス電圧の印加時間を減少させるのが好ましい。
【0025】また、本発明に係るプロセスカートリッジ
の第3の構成は、感光体と、前記感光体に接触し回転す
る部材とを備えたプロセスカートリッジであって、静止
状態から画像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し
回転する部材を前記感光体よりも先に回転させ、かつ、
前記感光体に接触し回転する部材が前記感光体よりも先
に回転している間、前記感光体に接触し回転する部材と
前記感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電
圧を印加するようにしたことを特徴とする。
【0026】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第3の構成においては、感光体に接触する除電部材を
さらに備え、転写後に前記感光体の除電を行うようにす
るのが好ましい。
【0027】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第1又は第3の構成においては、感光体に接触し回転
する部材が前記感光体よりも先に回転する時間が0.0
1〜2.0秒であるのが好ましい。
【0028】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第1又は第3の構成においては、印字枚数に応じて、
感光体に接触し回転する部材が前記感光体よりも先に回
転する時間を変化させるのが好ましい。また、この場合
には、印字枚数が所定枚数増えるごとに、感光体に接触
し回転する部材が前記感光体よりも先に回転する時間を
減少させるのが好ましい。
【0029】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第2又は第3の構成においては、逆バイアス電圧の絶
対値が5〜300Vであるのが好ましい。
【0030】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第2の構成においては、印字枚数に応じて、逆バイア
ス電圧の大きさを変化させるのが好ましい。また、この
場合には、印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイア
ス電圧の大きさを小さくするのが好ましい。
【0031】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第1又は第3の構成においては、感光体に接触し回転
する部材が軸芯の周りに形成されたゴム製のローラから
なり、ゴム硬度が30〜80度、ゴムの肉厚が0.5〜
7mm、前記感光体との押圧力が0.5〜1.2kgで
あるのが好ましい。また、この場合には、ゴム硬度が4
0〜70度、ゴムの肉厚が1〜5mmであるのが好まし
い。
【0032】また、前記本発明のプロセスカートリッジ
の第1〜第3の構成における、感光体に接触し回転する
部材としては、例えば、帯電ローラあるいは現像ローラ
がある。そして、この場合、帯電ローラ、現像ローラの
材料としては、シリコーンゴムやウレタンゴムが用いら
れている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0034】感光体の汚染とは、ウレタンゴムやシリコ
ーンゴムからなる帯電ローラや現像ローラが感光体と接
触して放置された際に、ローラ内の可塑剤、軟化剤ある
いは加硫剤、ゴムのオリゴマー成分などがローラの表面
にブリードして、接触している感光体を汚染することを
いう。
【0035】本発明の画像形成装置及びプロセスカート
リッジは、静止状態から画像形成動作に移る際に、感光
体を停止させたままで、帯電ローラ、現像ローラ、転写
ローラ、クリーニングローラ等の、感光体に接触し回転
する部材を感光体よりも先に回転させる構成となってい
る。
【0036】ここで、シリコーンゴムからなる現像ロー
ラを例に挙げて説明する。
【0037】シリコーンゴムからなる現像ローラの場
合、そのオリゴマー成分が時間と共に滲み出し感光体上
に付着して、感光体の表面性を著しく変化させることが
知られている。この状態はいわゆるシリコーンオイルが
感光体に付着した状態であり、汚染された部分の離型性
が他の部分と著しく異なるために、トナーの付着状態が
変化し、現像ローラと感光体とが接触していた箇所が画
像上で白筋や黒筋となって現れる。この汚染物質を除去
すれば画像上の欠陥は無くなるが、感光体上を研磨する
ような新たなクリーニング機構を設けた場合には、感光
体の全面をクリーニングすることとなり、汚染されてい
ない面に悪影響を及ぼしてしまう。また、このような新
たなクリーニング機構を設けると、構造が複雑になって
しまう。
【0038】汚染されている場所はローラとの接触部分
のみであるため、その接触部分のみをクリーニングする
のが望ましい。本発明においては、静止状態から画像形
成動作に移る際に、汚染源であるローラを感光体よりも
先に回転させる構成を採用しているので、ローラと感光
体との接触部分の汚染部分のみを汚染源であるローラ自
身によって擦り取ることができる。
【0039】現像ローラ上には薄層化されたトナーが存
在するため、擦り取る効果は極めて高い。この擦り取る
効果は、ローラの回転方向には依存しない。尚、感光体
と感光体に接触し回転する各ローラは等速で回転させて
もよいし、周速差をもって回転させてもよい。
【0040】感光体に接触し回転する各ローラが感光体
よりも先に回転する時間は0.01〜2.0秒であるの
が望ましい。先に回転する時間が0.01秒未満の場合
には、汚染物質を擦り取る効果が低くなり、2.0秒を
超えると、各ローラの寿命が短くなると共に、ファース
トコピーの時間が必要以上に長くなる。このことは、4
色のカートリッジを切り替えながら印字を行うカラー画
像形成装置において顕著に現れ、ローラを先に回転させ
る時間の4倍の時間が余分に必要となる。従って、先に
回転させる時間は汚染物質を除去することが可能な最低
時間に設定するのが望ましい。
【0041】また、本発明の画像形成装置及びプロセス
カートリッジは、感光体が回転動作する前に、感光体に
接触し回転する部材と感光体との間に、通常の現像時と
は逆のバイアス電圧を印加する構成となっている。この
ように通常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加するこ
とにより、感光体上の汚染部分に電荷が注入され、ハー
フトーン画像上での白抜けを抑制する効果が得られる。
【0042】また、本発明の画像形成装置及びプロセス
カートリッジは、静止状態から画像形成動作に移る際
に、感光体を停止させたままで、帯電ローラ、現像ロー
ラ、転写ローラ、クリーニングローラ等の、感光体に接
触し回転する部材を感光体よりも先に回転させ、かつ、
感光体に接触し回転する部材が感光体よりも先に回転し
ている間(感光体が回転動作する前に)、感光体に接触
し回転する部材と感光体との間に、通常の現像時とは逆
のバイアス電圧を印加する構成となっている。通常の現
像時においては、トナーを感光体に付着させる方向にバ
イアス電圧が印加される。ここでいう逆のバイアス電圧
とは、トナーを現像ローラに引き寄せる方向のバイアス
電圧のことである。感光体に接触し回転する部材を感光
体よりも先に回転させる際に、逆バイアス電圧を印加す
ることにより、トナーの飛散を防止し汚染物質を引き寄
せる効果が得られる。この効果は、特にその表面に薄層
化されたトナーが存在する現像ローラにおいて特に顕著
に現れる。
【0043】この場合においても、感光体に接触し回転
する各ローラが感光体よりも先に回転する時間、すなわ
ち、感光体が回転動作する前に、感光体に接触し回転す
る部材と感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイア
ス電圧を印加する時間は0.01〜2.0秒であるのが
望ましい。
【0044】逆バイアス電圧は、その絶対値が5〜30
0V、さらには50〜200Vであるのが望ましい。逆
バイアス電圧の絶対値が5V未満の場合には、トナーの
飛散を十分に抑えることができず、300Vを超える
と、トナーによるローラへの汚染が強くなって、ローラ
の寿命が短くなってしまう。
【0045】上記したように、感光体に接触し回転する
部材(汚染源)を感光体よりも先に回転させたり、感光
体が回転動作する前に、感光体に接触し回転する部材と
感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電圧を
印加することにより、感光体の汚染による白抜け等を抑
制することができる。しかし、印字枚数が増えてトナー
が劣化してくると、感光体上の逆バイアス電圧を印加し
た部分に劣化トナーが付着し、黒筋が発生してしまう。
【0046】これを防止するためには、印字枚数に応じ
て、逆バイアス電圧を印加する時間を変化させるのが望
ましい。すなわち、印字枚数が所定枚数増えるごとに、
逆バイアス電圧を印加する時間を減少させるのが望まし
い。
【0047】ところで、ブラック・トナーは、カーボン
顔料を含有しているため、シアン・トナー、マゼンタ・
トナー、イエロ・トナー(カラー・トナー)とは特性が
異なる。従って、ブラック・トナーとカラー・トナーと
で、逆バイアス電圧を印加する時間の変更度合いを変え
るのが望ましい。
【0048】また、印字枚数に応じて、感光体に接触し
回転する部材が感光体よりも先に回転する時間を変化さ
せることによっても(すなわち、印字枚数が所定枚数増
えるごとに、感光体に接触し回転する部材が感光体より
も先に回転する時間を減少させることによっても)、同
様の効果が得られる。そして、この場合にも、ブラック
・トナーとカラー・トナーとで、感光体に接触し回転す
る部材が感光体よりも先に回転する時間の変更度合いを
変えるのが望ましい。
【0049】下記(表1)に、印字枚数と、逆バイアス
電圧の印加時間(あるいは感光体に接触し回転する部材
が感光体よりも先に回転する時間)との関係を示す。
尚、下記(表1)中、Bk、Y、M、Cは、ブラック、
イエロ、マゼンタ、シアンの各色をそれぞれ示してい
る。
【0050】
【表1】
【0051】また、印字枚数に応じて、逆バイアス電圧
の大きさを変化させることによっても(すなわち、印字
枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイアス電圧の大きさ
を小さくすることによっても)、同様の効果が得られ
る。そして、この場合にも、ブラック・トナーとカラー
・トナーとで、逆バイアス電圧の変更度合いを変えるの
が望ましい。
【0052】下記(表2)に、逆バイアス電圧の印加時
間を0.5秒に設定した場合の、印字枚数と、逆バイア
ス電圧の大きさとの関係を示す。
【0053】
【表2】
【0054】また、本発明の画像形成装置及びプロセス
カートリッジは、感光体と、静止状態から画像形成動作
に移る際に、感光体よりも先に回転し、かつ、感光体よ
りも先に回転している間(感光体が回転動作する前
に)、通常の現像時とは逆のバイアス電圧が感光体との
間に印加される、感光体に接触し回転する部材と、感光
体に接触する除電部材とを備え、転写後に感光体の除電
を行うようにした構成となっている。
【0055】感光体の汚染は、帯電ローラ、現像ロー
ラ、転写ローラ、クリーニングローラ等の、感光体に接
触し回転する部材と感光体とを接触させていた時間に依
存してその度合いが変化するが、感光体に接触し回転す
る部材に通常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加した
状態で当該部材を回転させた場合、汚染の度合いによっ
ては、白紙の部分に黒筋が現れてしまうことがある。こ
の現象は、主に寿命末期のブラック・トナーにおいて見
られる。これは、汚染対策として印加している逆バイア
ス電圧によって感光体に過大に電荷が注入されるためと
考えられる。本発明においては、転写後に感光体の除電
を行う除電部材を設けているので、感光体に余分に注入
された電荷を取り除くことができる。
【0056】除電部材としては、導電性シートを感光体
に接触させたものを用いることができるが、クリーニン
グ部材に除電効果を併せ持たせてもよい。
【0057】本発明の帯電ローラとしては、シリコーン
ゴム、ウレタンゴム等の導電性弾性体やその発泡体から
なるもの、内面の弾性層に表面層として導電層や絶縁層
等を設けた多層構造体からなるもの等を用いることがで
きるが、帯電安定性の面からすると、ウレタンゴムから
なるものを用いるのが望ましい。
【0058】本発明の現像ローラとしては、シリコーン
ゴム、ウレタンゴム等の弾性を有するゴムからなるもの
を用いることができるが、画質の面からすると、シリコ
ーンゴムからなるものを用いるのが望しい。
【0059】本発明の感光体には、有機感光体、無機感
光体等の汚染される表面性を有するすべての感光体が含
まれる。
【0060】以下に、好適な実施の形態を挙げて、本発
明をさらに詳細に説明する。
【0061】〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1
の実施の形態におけるプロセスカートリッジを示す断面
図である。図1において、17はプロセスカートリッジ
ユニットであり、このプロセスカートリッジユニット1
7は以下のような構成部材を備えている。53は直径1
8mm、厚さ4mmの低硬度シリコーンゴム(JIS−
A硬度で43度)からなる現像ローラである。この現像
ローラ53は、抵抗が104Ω、表面粗さ(Rz)が
1.5μmであり、矢印の方向に170mm/secの
周速度で回転する。51は厚さ150μmのステンレス
板(SUS303、304等)からなる現像ブレードあ
る。52はトナー59を現像ローラ53に供給するウレ
タン発泡材からなる供給ローラである。この供給ローラ
52は、直径が12.5mmであり、矢印の方向に98
mm/secの周速度で回転する。11はフタロシアニ
ンをベースとした直径30mmの積層型有機感光体であ
り、感光体駆動ユニット60によって矢印の方向に周速
度105mm/secで回転する。55は転写後の感光
体表面に残ったトナーを清掃するウレタン材料からなる
クリーニングブレードである。57は感光体11を負の
電位に帯電させるウレタンゴムからなる帯電ローラであ
り、この帯電ローラ57は帯電ローラー駆動ユニット6
1によって矢印の方向に回転する。尚、56はクリーニ
ングブレード55によって掻き落とされた廃トナー、5
8はレーザーによる露光信号である。
【0062】用いたトナー59は、ブラックの非磁性一
成分トナーであり、ポリエステル樹脂92重量%に着色
剤であるカーボン顔料5重量%、電荷制御剤3重量%を
混練分散し、粉砕分級して得られた、平均粒径が8.5
μmの非磁性のトナー母体粒子99.5重量%に、表面
改質剤としての疎水性シリカ0.5重量%を外添処理し
たものである。
【0063】ここで、像形成工程について簡単に説明す
る。まず、帯電ローラ57が帯電ローラ駆動ユニット6
1によって回転し、これにより感光体11上の汚染物質
が除去される。本実施の形態においては、帯電ローラ5
7が感光体11よりも先に回転する時間は、0.5秒に
設定されている。次いで、感光体駆動ユニット60によ
って感光体11が回転を開始すると同時に、帯電ローラ
57によって感光体11が−600Vに帯電される。次
いで、露光信号58がプロセスカートリッジ17に入射
され、感光体11上に静電潜像が形成される。トナー5
9は供給ローラ52によって現像ローラ53上に供給さ
れ、現像ローラ53上に供給されたトナー59は現像ブ
レード51によって薄層化される。次いで、感光体11
と接触対向し逆方向に回転する現像ローラ53に−40
0Vの直流電圧の現像バイアスが印加され、これにより
潜像が現像されて顕像化する。
【0064】感光体11上のトナー像は記録紙(図示せ
ず)に転写され、感光体11上に残ったトナーはクリー
ニングブレード55によって掻き落とされて廃トナー5
6となる。
【0065】尚、本実施の形態においては、従来から知
られている他の現像法を用いた構造のプロセスカートリ
ッジユニットを用いることもできる。
【0066】また、本実施の形態においては、帯電ロー
ラ57が感光体11よりも先に回転する時間を0.5秒
(一定)に設定しているが、印字枚数が所定枚数増える
ごとに、帯電ローラ57が感光体11よりも先に回転す
る時間を減少させるのが望ましい。具体的には、印字枚
数が0〜999枚のとき0.3秒、1000〜1499
枚のとき0.1秒、1500〜10000枚のとき0.
05秒に設定される。
【0067】また、本実施の形態においては、単一のト
ナー59を用いて説明したが、4色のトナーを用いるこ
とにより、そのままカラープリンタに用いることができ
る。
【0068】図3は本実施の形態におけるフルカラー画
像形成用の画像形成装置を示す断面図である。図3にお
いて、1は画像形成装置としてのカラー電子写真プリン
タの外装筐であり、図の右端面側が装置前面である。1
Aはプリンタ前面板であり、この前面板1Aは、プリン
タ外装筐1に対して下辺側のヒンジ軸1Bを中心として
破線で示すような倒し開き操作、実線で示すような起こ
し閉じ操作を自由に行うことができるようにされてい
る。プリンタ内に対する中間転写ベルトユニット2の着
脱操作や紙詰まり時などのプリンタ内部点検保守等は、
前面板1Aを倒し開いてプリンタ内部を大きく解放する
ことによって行われる。尚、この中間転写ベルトユニッ
ト2の着脱動作の方向は、感光体11の回転軸母線方向
に対して垂直となるように設計されている。
【0069】図4に、中間転写ベルトユニット2の構成
を示す。中間転写ベルトユニット2は、中間転写ベルト
3と、中間転写ベルト3が架張されるローラ群、すなわ
ち、導電性弾性体からなる第1転写ローラ4、アルミ製
の第2転写ローラ5及び中間転写ベルト3の張力を調整
するテンションローラ6と、中間転写ベルト3上に残留
したトナーを清掃除去するベルトクリーナローラ7と、
クリーナローラ7上に回収されたトナーを掻き落とすス
クレーパ8と、回収されたトナーを収容する廃トナー溜
め9a、9bと、中間転写ベルト3の位置を検出する位
置検出器10とを備えている。そして、以上の構成部材
は、ユニットハウジング2a内に収納されている。
【0070】中間転写ベルト3としては、一般的に、絶
縁性樹脂中に導電性フィラーを混練し、押出機によって
フィルム化したものが用いられる。本実施の形態では、
絶縁性樹脂としてのポリカーボネート樹脂(例えば、三
菱ガス化学製、ユーピロンZ300)95重量部に、導
電性フィラーとしての導電性カーボン(例えば、ケッチ
ェンブラック)5重量部を加えてフィルム化し、その表
面にフッ素樹脂をコーティングしたものを用いた。フィ
ルムの厚みは約350μm、比抵抗は約107〜108Ω
・cmである。ここで、中間転写ベルト3として、ポリ
カーボネート樹脂に導電性フィラーを混練し、これをフ
ィルム化したものを用いているのは、中間転写ベルト3
の長期使用による弛みや、電荷の蓄積を有効に防止する
ことができるようにするためである。また、表面をフッ
素樹脂でコーティングしているのは、長期使用による中
間転写ベルト3の表面へのトナーフィルミングを有効に
防止することができるようにするためである。
【0071】この中間転写ベルト3を、第1転写ローラ
4、第2転写ローラ5及びテンションローラ6に架張
し、矢印方向に移動可能に構成した。ここで、第1転写
ローラ4としては、厚さ100μmのエンドレスベルト
状の半導電性のウレタンを基材としたフィルムの周囲
に、107Ω・cmの比抵抗を有するように低抵抗処理
を施したウレタンフォームが成形されたものを用いた。
尚、中間転写ベルト3の周長は、最大用紙サイズである
A4サイズの用紙の長手方向の長さ(298mm)に、
感光体11(直径30mm)の周長の半分よりも若干長
い長さ(62mm)を足した360mmに設定されてい
る。
【0072】中間転写ベルトユニット2がプリンタ本体
に装着されたときには、第1転写ローラ4は、中間転写
ベルト3を介して感光体11に約1.0kgfの力で圧
接され、第2転写ローラ5は、中間転写ベルト3を介し
て第1転写ローラ4と同様の構成を有する第3転写ロー
ラ12に圧接される。この第3転写ローラ12は、中間
転写ベルト3に従動回転可能に構成されている。
【0073】クリーナローラ7は、中間転写ベルト3を
清掃するベルトクリーナ部のローラであり、金属性のロ
ーラにトナー59を静電的に吸引する交流電圧を印加す
る構成となっている。尚、クリーナローラとしては、ゴ
ムブレードや電圧を印加した導電性ファーブラシを用い
てもよい。
【0074】図3に示すように、プリンタ中央には、ブ
ラック、イエロ、マゼンタ、シアンの各色用の4組の扇
型をしたプロセスカートリッジユニット17Bk、17
Y、17M、17Cがプロセスカートリッジユニット群
18を構成し、円環状に配置されている。各プロセスカ
ートリッジユニット17Bk、17Y、17M、17C
は、プリンタ上面板1Cをヒンジ軸1Dを中心に開いて
プロセスカートリッジユニット群18の所定の位置に着
脱可能となっている。プロセスカートリッジユニット1
7Bk、17Y、17M、17Cは、プリンタ内に正し
く装着されることにより、プロセスカートリッジユニッ
ト側とプリンタ側の両方の機械的駆動系統及び電気回路
系統が相互カップリング部材(図示せず)を介して結合
して、機械的・電気的に一体化される。
【0075】本実施の形態の画像形成装置においては、
感光体駆動ユニット60と帯電ローラ駆動ユニット61
が別個に設けられており、感光体11と帯電ローラ57
は独立した動作が可能となっている。
【0076】円環状に配置されているプロセスカートリ
ッジユニット17Bk、17Y、17M、17Cは支持
体(図示せず)に支持されており、支持体が移動手段で
ある移動モータ19によって回転駆動されると、プロセ
スカートリッジユニット17Bk、17Y、17M、1
7Cの全体が、固定されて回転しない円筒状の軸20の
周りで回転移動する。各プロセスカートリッジユニット
17Bk、17Y、17M、17Cは、回転移動によっ
て順番に像形成位置21に移動する。この像形成位置2
1は、中間転写ベルト3を架張する第2転写ローラ4に
対向する位置であると共に、画素レーザ信号光22によ
る露光位置でもある。
【0077】各プロセスカートリッジユニット17B
k、17Y、17M、17Cは、中に入れた現像剤を除
きそれぞれ同じ構成部材からなるので、説明を簡略化す
るためにブラック用のプロセスカートリッジユニット1
7Bkについてのみ説明し、それ以外のプロセスカート
リッジユニット17Y、17M、17Cについては説明
を省略する。
【0078】図3において、35はプリンタ外装筐1内
の下側に配設されたレーザビームスキャナ部であり、こ
のレーザビームスキャナ部35は、半導体レーザ(図示
せず)、スキャナモータ35a、ポリゴンミラー35
b、レンズ系35c等から構成されている。このレーザ
ビームスキャナ部35からの画像情報の時系列電気画素
信号に対応した画素レーザ信号光22は、プロセスカー
トリッジユニット17Bkとプロセスカートリッジユニ
ット17Yとの間に形成された光路窓口36を通る。さ
らに、画素レーザ信号光22は、軸20の一部に開けら
れた窓37を通して、軸20内に固定されたミラー38
に入射する。ミラー38により反射された画素レーザ信
号光22は、像形成位置21にあるプロセスカートリッ
ジユニット17Bkの露光窓25からプロセスカートリ
ッジユニット17Bk内にほぼ水平に進入し、プロセス
カートリッジユニット17Bk内の上下に配設されてい
る現像剤溜め26とクリーナ34との間の通路を通って
感光体11の左側面の露光部に入射し、感光体11を母
線方向に走査しながら露光する。
【0079】ここで、光路窓口36からミラー38まで
の光路として、両隣のプロセスカートリッジユニット1
7Bkとプロセスカートリッジユニット17Yとの間の
隙間が利用されているため、プロセスカートリッジユニ
ット群18には無駄になる空間がほとんど無い。また、
ミラー38はプロセスカートリッジユニット群18の中
央部に設けられているため、固定された単一のミラーで
構成することができ、シンプルでかつ位置合わせなどが
容易な構成となっている。
【0080】12はプリンタ前面板1Aの内側で紙給送
ローラ39の上方に配設された第3転写ローラであり、
中間転写ベルト3と第3転写ローラ12との圧接された
ニップ部には、プリンタ前面板1Aの下部に設けられた
紙給送ローラ39によって用紙が送られてくるように用
紙搬送路が形成されている。
【0081】40はプリンタ前面板1Aの下辺側に外方
に突出して設けられた給紙カセットであり、この給紙カ
セット40に複数の紙Sを同時にセットすることができ
るようにされている。
【0082】41a、41bは紙搬送タイミングロー
ラ、42a、42bはプリンタの内側上部に設けられた
定着ローラ対、43は第3転写ローラ12と定着ローラ
対42a、42bとの間に設けられた紙ガイド板、44
a、44bは定着ローラ対42a、42bの紙出口側に
配設された紙排出ローラ対、45は定着ローラ42aに
供給するシリコンオイル46を溜めておく定着オイル溜
め、47はシリコンオイル46を定着ローラ42aに塗
布するオイル供給ローラである。
【0083】尚、各プロセスカートリッジユニット17
Bk、17Y、17M、17C、中間転写ベルトユニッ
ト2には、廃トナー溜めが設けられている。
【0084】以下、動作について説明する。
【0085】最初、プロセスカートリッジユニット群1
8は、図3に示すような、ブラック用のプロセスカート
リッジユニット17Bkが像形成位置21に位置した状
態にある。このとき、感光体11は、中間転写ベルト3
を介して第1転写ローラ4に圧接している。
【0086】像形成工程において、レーザビームスキャ
ナ部35からプロセスカートリッジユニット17Bkに
ブラックの画素レーザ信号光22が入力され、ブラック
・トナーによる像形成が行われる。このとき、プロセス
カートリッジユニット17Bkの像形成の速度(感光体
11の周速度に等しい60mm/s)と中間転写ベルト
3の移動速度は同一となるように設定されており、ブラ
ック・トナーによる像形成と同時に、第1転写ローラ4
の作用により、ブラック・トナー像が中間転写ベルト3
に転写される。また、このとき、第1転写ローラ4には
+1kVの直流電圧が印加されている。中間転写ベルト
3へのブラック・トナー像の転写がすべて終わった直後
に、プロセスカートリッジユニット17Bk、17Y、
17M、17Cはプロセスカートリッジユニット群18
全体として移動モータ19によって駆動されて、図3中
の矢印方向に回転移動し、ちょうど90度回転してプロ
セスカートリッジユニット17Yが像形成位置21に達
した位置で停止する。尚、プロセスカートリッジユニッ
トの感光体11以外の現像剤溜め26やクリーナ34の
部分は感光体11先端の回転円弧よりも内側に位置して
いるので、この回転移動の間に中間転写ベルト3がプロ
セスカートリッジユニットに接触することはない。
【0087】プロセスカートリッジユニット17Yが像
形成位置21に到着した後、ブラックの場合と同様に今
度はレーザビームスキャナ部35からプロセスカートリ
ッジユニット17Yにイエロの画素レーザ信号光22が
入力され、イエロ・トナー像の形成と転写が行われる。
このときまでに、中間転写ベルト3は一回転し、前に転
写されたブラックのトナー像と次のイエロのトナー像と
が位置的に合致するように、イエロの画素レーザ信号光
22の書き込みタイミングが制御される。この間、第3
転写ローラ12とクリーナローラ7とは中間転写ベルト
3から少し離間しており、第3転写ローラ12やクリー
ナローラ7によって中間転写ベルト3上のトナー像が乱
されることはない。
【0088】以上の動作と同様の動作がマゼンタ及びシ
アンについても行われる。これにより、中間転写ベルト
3上に4色のトナー像が位置的に合致して重ね合わさ
れ、カラー像が形成される。最後のシアンのトナー像が
中間転写ベルト3上に転写された後、4色のトナー像は
タイミングを合わせて給紙カセット40から送られる用
紙に第3転写ローラ12の作用によって一括転写され
る。このとき、第2転写ローラ5は接地され、第3転写
ローラ12には+1.5kVの直流電圧が印加される。
用紙に転写されたトナー像は、定着ローラ対42a、4
2bによって定着される。その後、用紙は排出ローラ対
44a、44bを経て装置外に排出される。中間転写ベ
ルト3上に残った転写残りのトナーは、クリーナローラ
7の作用によって清掃され、次の像形成に備えられる。
【0089】カラープリンタとして用いる場合にも、印
字枚数が所定枚数増えるごとに、帯電ローラ57が感光
体11よりも先に回転する時間を減少させるのが望まし
い。また、ブラック・トナーとシアン・トナー、マゼン
タ・トナー、イエロ・トナー(カラー・トナー)とで、
帯電ローラ57が感光体11よりも先に回転する時間の
変更度合いを変えるのが望ましい。具体的には、ブラッ
ク・トナーに対しては、印字枚数が0〜999枚のとき
0.3秒、1000〜1499枚のとき0.1秒、15
00〜10000枚のとき0.05秒に設定され、カラ
ー・トナーに対しては、印字枚数が0〜999枚のとき
0.75秒、1000〜1499枚のとき0.6秒、1
500〜1999枚のとき0.45秒、2000〜10
000枚のとき0.3秒に設定される。
【0090】次に、単色モード時の動作について説明す
る。
【0091】単色モード時においては、まず、所定の色
のプロセスカートリッジユニットが像形成位置21に移
動する。次いで、前と同様に、当該所定の色の像形成と
中間転写ベルト3への転写が行われる。次いで、この場
合には、プロセスカートリッジユニット群18が回転移
動することなく、給紙カセット40から送られてくる用
紙に第3転写ローラ12によってそのまま転写され、そ
の後、定着ローラ対42a、42bによってそのまま定
着される。
【0092】上記画像形成装置を用いて、本プロセスカ
ートリッジの評価を行った。
【0093】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、その後1万枚の
ランニングを行ったところ、その場合にも良好な画像が
得られた。
【0094】〈第2の実施の形態〉図2は本発明の第2
の実施の形態におけるプロセスカートリッジを示す断面
図である。図2において、62は現像ローラ駆動ユニッ
ト、54は感光体11を負の電位に帯電させるコロナ帯
電器であり、それ以外の構成は上記第1の実施の形態と
同様である。
【0095】ここで、像形成工程について簡単に説明す
る。まず、コロナ帯電器54によって感光体11が−6
00Vに帯電される。次いで、露光信号58がプロセス
カートリッジ17に入射され、感光体11上に静電潜像
が形成される。トナー59は供給ローラ52によって現
像ローラ53上に供給され、現像ローラ53上に供給さ
れたトナー59は現像ブレード51によって薄層化され
る。次いで、感光体11と接触対向し同方向に回転する
現像ローラ53に、−400Vの直流電圧の現像バイア
スが印加され、これにより潜像が現像されて顕像化す
る。このとき、通常、現像ローラ53と感光体11は同
時に回転を始めるが、本実施の形態の画像形成装置にお
いては、現像ローラ駆動ユニット62によって現像ロー
ラ53が感光体11よりも先に回転し始めるようにされ
ている。これにより、現像ローラ53が感光体11との
接触点を擦って感光体11上の汚染物質が除去された
後、感光体駆動ユニット60によって感光体11が回転
し始める。本実施の形態においては、現像ローラ53が
感光体11よりも先に回転する時間は、0.8秒に設定
されている。
【0096】尚、本実施の形態においては、従来から知
られている他の現像法を用いた構造のプロセスカートリ
ッジユニットを用いることもできる。
【0097】また、本実施の形態においては、単一のト
ナー59を用いて説明したが、4色のトナーを用いるこ
とにより、そのままカラープリンタに用いることができ
る。
【0098】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様にして、本プロセスカートリッジ17の評
価を行った。
【0099】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、その後1万枚の
ランニングを行ったところ、その場合にも良好な画像が
得られた。
【0100】〈第3の実施の形態〉本実施の形態におい
ては、現像ローラ53を感光体11よりも先に回転させ
ることなく、感光体11が回転を始める0.5秒前か
ら、感光体11に接触し回転する部材である現像ローラ
53と感光体11との間に、通常の現像時とは逆のバイ
アス電圧+100Vを印加した。これ以外の構成は上記
第2の実施の形態と同様である。
【0101】尚、本実施の形態においては、逆バイアス
電圧を印加する時間を0.5秒(一定)に設定している
が、印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バイアス電圧
を印加する時間を減少させるのが望ましい。印字枚数が
増えてトナーが劣化してくると、感光体11上の逆バイ
アス電圧を印加した部分に劣化トナーが付着し、黒筋が
発生してしまうからである。具体的には、印字枚数が0
〜999枚のとき0.3秒、1000〜1499枚のと
き0.1秒、1500〜10000枚のとき0.05秒
に設定される。また、印字枚数が所定枚数増えるごと
に、逆バイアス電圧の大きさを小さくすることによって
も、同様の効果が得られる。具体的には、逆バイアス電
圧の印加時間を0.5秒に設定した場合、印字枚数が0
〜999枚のとき150V、1000〜1499枚のと
き100V、1500〜10000枚のとき50Vに設
定される。
【0102】また、カラープリンタとして用いる場合に
は、ブラック・トナーとカラー・トナーとで、逆バイア
ス電圧を印加する時間の変更度合いを変えるのが望まし
い。具体的には、ブラック・トナーに対しては、印字枚
数が0〜999枚のとき0.3秒、1000〜1499
枚のとき0.1秒、1500〜10000枚のとき0.
05秒に設定され、カラー・トナーに対しては、印字枚
数が0〜999枚のとき0.75秒、1000〜149
9枚のとき0.6秒、1500〜1999枚のとき0.
45秒、2000〜10000枚のとき0.3秒に設定
される。また、ブラック・トナーとカラー・トナーと
で、逆バイアス電圧の変更度合いを変えることによって
も、同様の効果が得られる。具体的には、逆バイアス電
圧の印加時間を0.5秒に設定した場合、ブラック・ト
ナーに対しては、印字枚数が0〜999枚のとき150
V、1000〜1499枚のとき100V、1500〜
10000枚のとき50Vに設定され、カラー・トナー
に対しては、印字枚数が0〜999枚のとき300V、
1000〜1499枚のとき200V、1500〜19
99枚のとき100V、2000〜10000枚のとき
50Vに設定される。
【0103】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様にして、本プロセスカートリッジ17の評
価を行った。
【0104】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、その後1万枚の
ランニングを行ったところ、その場合にも良好な画像が
得られた。
【0105】〈第4の実施の形態〉本実施の形態におい
ては、現像ローラ53が感光体11よりも先に回転して
いる間、感光体11に接触し回転する部材である現像ロ
ーラ53と感光体11との間に、通常の現像時とは逆の
バイアス電圧+100Vを印加した。また、現像ローラ
53が感光体11よりも先に回転する時間を、1.0秒
に設定した。これ以外の構成は上記第2の実施の形態と
同様である。
【0106】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様にして、本プロセスカートリッジ17の評
価を行った。
【0107】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、現像の際に装置
内がトナーの飛散によって汚染されることもなかった。
また、その後1万枚のランニングを行ったところ、その
場合にも良好な画像が得られた。
【0108】〈第5の実施の形態〉本実施の形態におい
ては、クリーニングブレード55として、導電材料を添
加して導電性を付与したウレタンゴムを用いた。これ以
外の構成は上記第4の実施の形態と同様である。
【0109】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様にして、本プロセスカートリッジ17の評
価を行った。
【0110】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、カートリッジの
寿命末期においても白紙に黒筋が発生することはなかっ
た。
【0111】〈第6の実施の形態〉図5は本発明の第6
の実施の形態におけるプロセスカートリッジを示す断面
図である。図5に示すように、クリーニングブレード5
5の下流側には、感光体11に接触した状態で除電部材
である導電性シート63が設けられている。これによ
り、転写後に感光体11の除電を行うことができる。こ
れ以外の構成は上記第4の実施の形態と同様である。
【0112】本実施の形態においても、上記第1の実施
の形態と同様にして、本プロセスカートリッジ17の評
価を行った。
【0113】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、形成された画像には感光体汚染の痕跡
も無く、良好な画像が得られた。また、カートリッジの
寿命末期においても白紙に黒筋が発生することはなかっ
た。
【0114】(比較例1)上記第1の実施の形態のプロ
セスカートリッジ17において帯電ローラ57を感光体
11よりも先に回転させない構成のプロセスカートリッ
ジを用いて、上記第1の実施の形態と同様にして、評価
を行った。
【0115】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、感光体汚染の痕跡がベタ画像において
は濃度の濃い横筋となり、ハーフトーン画像においては
白く抜ける横筋となって現れた。
【0116】(比較例2)上記第2の実施の形態のプロ
セスカートリッジ17において現像ローラ53を感光体
11よりも先に回転させない構成のプロセスカートリッ
ジを用いて、上記第1の実施の形態と同様にして、評価
を行った。
【0117】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、感光体汚染の痕跡がベタ画像において
は濃度の濃い横筋となり、ハーフトーン画像においては
白く抜ける横筋となって現れた。
【0118】(比較例3)上記第3の実施の形態のプロ
セスカートリッジ17において感光体11に接触し回転
する部材である現像ローラ53と感光体11との間に通
常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加しない構成のプ
ロセスカートリッジを用いて、上記第1の実施の形態と
同様にして、評価を行った。
【0119】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、感光体汚染の痕跡がベタ画像において
は濃度の濃い横筋となり、ハーフトーン画像においては
白く抜ける横筋となって現れた。
【0120】(比較例4)上記第4の実施の形態のプロ
セスカートリッジ17において現像ローラ53が感光体
11よりも先に回転する時間を3.0秒に設定した構成
のプロセスカートリッジを用いて、上記第1の実施の形
態と同様にして、評価を行った。
【0121】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、現像ローラ53と感光体11との間に
印加される逆バイアスにより、感光体11に電荷注入さ
れた痕跡が非画像部にも濃度の濃い横筋となり、これが
画像欠陥となって現れた。また、4千枚のランニングを
行った時点で現像ローラ53の表面がぼろぼろになり、
良好な画像を形成することができなくなった。
【0122】(比較例5)上記第6の実施の形態のプロ
セスカートリッジ17において現像ローラ53と感光体
11との間に+350Vの逆バイアス電圧を印加し、か
つ、除電部材を設けない構成のプロセスカートリッジを
用いて、上記第1の実施の形態と同様にして、評価を行
った。
【0123】一ヶ月間プロセスカートリッジを放置して
感光体11を汚染させた後、上記の装置によって画像を
形成したところ、現像ローラ53と感光体11との間に
印加される逆バイアスにより、感光体11に電荷注入さ
れた痕跡が非画像部にも濃度の濃い横筋となり、これが
画像欠陥となって現れた。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡単な構造を保持したまま、帯電ローラや現像ローラ等
の、感光体に接触し回転する部材の材料としてウレタン
ゴムやシリコーンゴムを用いた場合であっても、感光体
汚染の発生を防止することができる。また、現像器と感
光体を別ユニットにする必要もない。すなわち、本発明
によれば、簡単な構成で高画質化とメンテナンス性の向
上とを両立させることのできる画像形成装置及びプロセ
スカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプロセスカ
ートリッジを示す断面図
【図2】本発明の第2の実施の形態におけるプロセスカ
ートリッジを示す断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるフルカラー
画像形成用の画像形成装置を示す断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態における中間転写ベ
ルトユニットを示す断面図
【図5】本発明の第6の実施の形態におけるプロセスカ
ートリッジを示す断面図
【符号の説明】
2 中間転写ベルトユニット 3 中間転写ベルト 4 第1転写ローラ 5 第2転写ローラ 6 テンションローラ 7 ベルトクリーナローラ 11 感光体 12 第3転写ローラ 17、17Bk、17C、17M、17Y プロセスカ
ートリッジユニット 18 プロセスカートリッジユニット群 19 移動モータ 21 像形成位置 22 画素レーザ信号光 35 レーザビームスキャナ部 38 ミラー 39 紙給送ローラ 40 給紙カセット 46 シリコンオイル 47 オイル供給ローラ 51 現像ブレード 52 供給ローラ 53 現像ローラ 54 コロナ帯電器 55 クリーニングブレード 56 廃トナー 57 帯電ローラ 58 露光信号 59 トナー 60 感光体駆動ユニット 61 帯電ローラ駆動ユニット 62 現像ローラ駆動ユニット 63 除電部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/01 G03G 15/01 J 15/02 101 15/02 101 15/06 101 15/06 101 15/08 501 15/08 501D 21/10 21/00 350 21/06 312 21/00 350 340

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体と、前記感光体に接触し回転する
    部材とを備えた画像形成装置であって、静止状態から画
    像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し回転する部
    材を前記感光体よりも先に回転させるようにしたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 感光体と、前記感光体に接触し回転する
    部材とを備えた画像形成装置であって、前記感光体が回
    転動作する前に、前記感光体に接触し回転する部材と前
    記感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電圧
    を印加するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 逆バイアス電圧の印加時間が0.01〜
    2.0秒である請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の印
    加時間を変化させる請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆バ
    イアス電圧の印加時間を減少させる請求項4に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 ブラック・トナーとシアン・トナー、マ
    ゼンタ・トナー、イエロ・トナーとで、逆バイアス電圧
    を印加する時間の変更度合いを変える請求項4又は5に
    記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 感光体と、前記感光体に接触し回転する
    部材とを備えた画像形成装置であって、静止状態から画
    像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し回転する部
    材を前記感光体よりも先に回転させ、かつ、前記感光体
    に接触し回転する部材が前記感光体よりも先に回転して
    いる間、前記感光体に接触し回転する部材と前記感光体
    との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電圧を印加す
    るようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 感光体に接触する除電部材をさらに備
    え、転写後に前記感光体の除電を行うようにした請求項
    7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 感光体に接触し回転する部材が前記感光
    体よりも先に回転する時間が0.01〜2.0秒である
    請求項1、7又は8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 印字枚数に応じて、感光体に接触し回
    転する部材が前記感光体よりも先に回転する時間を変化
    させる請求項1、7又は8のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、感
    光体に接触し回転する部材が前記感光体よりも先に回転
    する時間を減少させる請求項10に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 ブラック・トナーとシアン・トナー、
    マゼンタ・トナー、イエロ・トナーとで、感光体に接触
    し回転する部材が前記感光体よりも先に回転する時間の
    変更度合いを変える請求項10又は11に記載の画像形
    成装置。
  13. 【請求項13】 逆バイアス電圧の絶対値が5〜300
    Vである請求項2、7又は8のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  14. 【請求項14】 印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の
    大きさを変化させる請求項2に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆
    バイアス電圧の大きさを小さくする請求項14に記載の
    画像形成装置。
  16. 【請求項16】 ブラック・トナーとシアン・トナー、
    マゼンタ・トナー、イエロ・トナーとで、逆バイアス電
    圧の変更度合いを変える請求項14又は15に記載の画
    像形成装置。
  17. 【請求項17】 感光体に接触し回転する部材が軸芯の
    周りに形成されたゴム製のローラからなり、ゴム硬度が
    30〜80度、ゴムの肉厚が0.5〜7mm、前記感光
    体との押圧力が0.5〜1.2kgである請求項1、7
    又は8のいずれかに記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 ゴム硬度が40〜70度、ゴムの肉厚
    が1〜5mmである請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 感光体に接触し回転する部材が帯電ロ
    ーラである請求項1〜18のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  20. 【請求項20】 帯電ローラがシリコーンゴム又はウレ
    タンゴムからなる請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 感光体に接触し回転する部材が現像ロ
    ーラである請求項1〜18のいずれかに記載の画像形成
    装置。
  22. 【請求項22】 現像ローラがシリコーンゴム又はウレ
    タンゴムからなる請求項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 感光体と、前記感光体に接触し回転す
    る部材とを備えたプロセスカートリッジであって、静止
    状態から画像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し
    回転する部材を前記感光体よりも先に回転させるように
    したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  24. 【請求項24】 感光体と、前記感光体に接触し回転す
    る部材とを備えた画像形成装置であって、前記感光体が
    回転動作する前に、前記感光体に接触し回転する部材と
    前記感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電
    圧を印加するようにしたことを特徴としたプロセスカー
    トリッジ。
  25. 【請求項25】 逆バイアス電圧の印加時間が0.01
    〜2.0秒である請求項24に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  26. 【請求項26】 印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の
    印加時間を変化させる請求項24に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  27. 【請求項27】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆
    バイアス電圧の印加時間を減少させる請求項26に記載
    のプロセスカートリッジ。
  28. 【請求項28】 感光体と、前記感光体に接触し回転す
    る部材とを備えたプロセスカートリッジであって、静止
    状態から画像形成動作に移る際に、前記感光体に接触し
    回転する部材を前記感光体よりも先に回転させ、かつ、
    前記感光体に接触し回転する部材が前記感光体よりも先
    に回転している間、前記感光体に接触し回転する部材と
    前記感光体との間に、通常の現像時とは逆のバイアス電
    圧を印加するようにしたことを特徴とするプロセスカー
    トリッジ。
  29. 【請求項29】 感光体に接触する除電部材をさらに備
    え、転写後に前記感光体の除電を行うようにした請求項
    28に記載のプロセスカートリッジ。
  30. 【請求項30】 感光体に接触し回転する部材が前記感
    光体よりも先に回転する時間が0.01〜2.0秒であ
    る請求項23、28又は29のいずれかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  31. 【請求項31】 印字枚数に応じて、感光体に接触し回
    転する部材が前記感光体よりも先に回転する時間を変化
    させる請求項23、28又は29のいずれかに記載のプ
    ロセスカートリッジ。
  32. 【請求項32】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、感
    光体に接触し回転する部材が前記感光体よりも先に回転
    する時間を減少させる請求項31に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  33. 【請求項33】 逆バイアス電圧の絶対値が5〜300
    Vである請求項24、28又は29のいずれかに記載の
    プロセスカートリッジ。
  34. 【請求項34】 印字枚数に応じて、逆バイアス電圧の
    大きさを変化させる請求項24に記載のプロセスカート
    リッジ。
  35. 【請求項35】 印字枚数が所定枚数増えるごとに、逆
    バイアス電圧の大きさを小さくする請求項34に記載の
    プロセスカートリッジ。
  36. 【請求項36】 感光体に接触し回転する部材が軸芯の
    周りに形成されたゴム製のローラからなり、ゴム硬度が
    30〜80度、ゴムの肉厚が0.5〜7mm、前記感光
    体との押圧力が0.5〜1.2kgである請求項23、
    28又は29のいずれかに記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  37. 【請求項37】 ゴム硬度が40〜70度、ゴムの肉厚
    が1〜5mmである請求項36に記載のプロセスカート
    リッジ。
  38. 【請求項38】 感光体に接触し回転する部材が帯電ロ
    ーラである請求項23〜37のいずれかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  39. 【請求項39】 帯電ローラがシリコーンゴム又はウレ
    タンゴムからなる請求項38に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
  40. 【請求項40】 感光体に接触し回転する部材が現像ロ
    ーラである請求項23〜37のいずれかに記載のプロセ
    スカートリッジ。
  41. 【請求項41】 現像ローラがシリコーンゴム又はウレ
    タンゴムからなる請求項40に記載のプロセスカートリ
    ッジ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6721523B2 (en) 2001-09-25 2004-04-13 Ricoh Company, Ltd. Charging device, image forming unit and image forming device
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