JPH0980871A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0980871A
JPH0980871A JP23847695A JP23847695A JPH0980871A JP H0980871 A JPH0980871 A JP H0980871A JP 23847695 A JP23847695 A JP 23847695A JP 23847695 A JP23847695 A JP 23847695A JP H0980871 A JPH0980871 A JP H0980871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
voltage
charging
latent image
charging voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23847695A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kanai
真 金井
Kenji Suzuki
健二 鈴木
Satoshi Matsuzaka
聡 松坂
Shinichi Naito
晋一 内藤
Toshihiko Mihashi
利彦 三橋
Akitoshi Akaike
彰俊 赤池
Osamu Shimizu
治 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP23847695A priority Critical patent/JPH0980871A/ja
Publication of JPH0980871A publication Critical patent/JPH0980871A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、帯電手段2と潜像担持体1との間
に印加される電圧と、転写手段5と潜像担持体1との間
に印加される電圧とが逆極性となる反転現像方式の画像
形成装置において、潜像担持体1の転写電圧の非印加部
位を帯電する場合には、上記帯電電圧として通常帯電電
圧を印加する一方で、潜像担持体1の転写電圧の印加部
位を帯電する場合には、上記通常帯電電圧よりも絶対値
が大きい転写部位帯電電圧を上記帯電電圧として印加す
る帯電電位制御手段を有する画像形成装置である。 【効果】 本発明の画像形成装置は、再帯電後に転写手
段5により潜像担持体1に注入された逆極性の電荷と結
合してしまう電荷量を見込んで、帯電電圧を切り替えて
潜像担持体1を再帯電するようにしたので、潜像担持体
1の再帯電後の最終的な帯電電位の電位差を可及的に減
少させて濃度ムラを減少することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写機
等の電子写真方式を用いる画像形成装置に係り、詳しく
は、帯電電圧と逆極性の電圧を転写電圧として印加する
反転現像方式の画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、反転現像方式の画像形成装置は、
感光体等の潜像担持体と、潜像担持体との間に帯電電圧
が印加され、潜像担持体を所定の電位に帯電する帯電手
段と、潜像担持体を露光して潜像担持体上に潜像を形成
する露光手段と、上記潜像担持体と同極性に帯電したト
ナーを用いて上記潜像を現像し、潜像担持体上にトナー
像を形成する現像手段と、帯電電圧とは逆極性の転写電
圧が潜像担持体との間に印加され、転写電界によりトナ
ー像を転写材に転写する転写手段とを有する。また、上
記転写材としては、例えば、転写手段と潜像担持体との
間に配設された転写ベルトあるいは中間転写ベルトや、
転写手段と潜像担持体との間に送り込まれる用紙等のカ
ットシートがある。
【0003】そして、上記画像形成装置では、帯電手段
で潜像担持体を所定の電位に帯電し、露光手段で潜像担
持体上に潜像を形成し、現像手段で上記潜像を現像し
て、潜像担持体上にトナー像を形成した後、転写手段に
対向する位置に上記潜像担持体上のトナー像が移動して
くるタイミングに合わせて、転写手段と潜像担持体との
間に上記転写電圧を印加して上記トナー像を転写材上に
転写する。また、上記画像形成装置では、トナー像が転
写された後の潜像担持体は再び帯電手段で帯電されて次
のトナー像の形成に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反転現
像方式の画像形成装置では、転写電圧が印加されること
により、転写後に帯電極性とは逆極性に潜像担持体が帯
電してしまうこと、つまり帯電時に注入される電荷とは
逆極性の電荷が潜像担持体に注入されてしまうことがあ
る。そして、そのような潜像担持体を再帯電した場合、
上記逆極性の電荷が注入された部位では当該逆極性の電
荷と帯電時に潜像担持体に注入される電荷とが結合して
帯電電位が低下してしまうので、潜像担持体の最終的な
帯電電位に電位差が生じてしまう。その結果、上記反転
現像方式の画像形成装置では、潜像担持体の露光後の電
位に電位ムラが生じ、ひいては、潜像担持体上に付着す
るトナー量に差が生じてトナー像に濃度ムラが生じてし
まう。なお、特開平3−94282号公報には帯電電圧
を制御することで潜像担持体の帯電電位を安定させる技
術が開示されているが、この技術は、潜像担持体の帯電
特性のバラツキ、経時的な変化又は環境的な変化に拘わ
らず潜像担持体の帯電電位を安定させることを目的とし
て、転写手段の負荷インピーダンスを測定すると共に、
その負荷インピーダンスに応じて帯電電圧を制御するも
のであり、上述した反転現像方式の画像形成装置特有の
問題を解決するものではない。
【0005】また、転写材としてカットシートを用いる
画像形成装置においては、転写電圧を印加している際に
潜像担持体と転写手段との間にカットシートが有るか否
かに応じても上記潜像担持体の最終的な帯電電位に電位
差が生じてしまう。具体的には、潜像担持体と転写手段
との間にカットシートが無い場合の方が、有る場合より
も大きな電位差になってしまう。その結果、上記転写材
としてカットシートを用いた反転現像方式の画像形成装
置では、トナー像に濃度ムラが顕著に生じてしまう。
【0006】ところで、このような濃度ムラは、帯電手
段として帯電ロールを使用した場合に顕著に発生する。
なぜなら、帯電ロールは、潜像担持体と接触している間
だけこれを帯電するものであり、帯電時間がコロナ放電
器に比べて短いため、帯電終了後に結合する電荷の量が
多くなるためである。また、このような濃度ムラは、ハ
ーフトーン画像を形成した場合にはっきりと認識されて
しまう。なぜなら、ハーフトーン画像は、文章やベタ黒
画像と異なり、微妙な濃度で画像を形成する必要があっ
て、異なる電位に帯電された部位の間に形成される電位
の境界線がトナー濃度の境界線としてトナー像中に再現
されてしまうからである。なお、上記ハーフトーン画像
は、コンピュータと組み合せて使用されるカラープリン
タ等において好んで形成されるものである。
【0007】従って、本発明の目的は、潜像担持体の再
帯電後の最終的な帯電電位の電位差を可及的に減少する
ことができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願の請求項
1に係る発明は、潜像担持体と、潜像担持体との間に帯
電電圧が印加され、潜像担持体を所定の電位に帯電する
帯電手段と、潜像担持体を露光して潜像担持体上に潜像
を形成する露光手段と、上記潜像を現像して潜像担持体
上にトナー像を形成する現像手段と、帯電電圧とは逆極
性の転写電圧が潜像担持体との間に印加され、転写電界
によりトナー像を転写材に転写する転写手段と、通常は
上記帯電電圧として通常帯電電圧を印加する一方で、転
写電圧が印加された潜像担持体の部位を帯電する場合に
は、上記通常帯電電圧よりも絶対値が大きい転写部位帯
電電圧を上記帯電電圧として印加する帯電電位制御手段
とを有する画像形成装置である。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明は、転写
材としてカットシートを用いる請求項1記載の画像形成
装置であって、帯電電位制御手段は、上記カットシート
を介して転写電圧が印加された潜像担持体の部位を帯電
する場合には、帯電電圧として転写部位帯電電圧を印加
する一方で、上記以外の転写電圧が印加された部位を帯
電する場合には、上記転写部位帯電電圧よりも絶対値が
大きいシート間部位帯電電圧を上記帯電電圧として印加
する画像形成装置である。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明は、本願
の請求項1又は2に係る発明であって、転写手段の負荷
インピーダンスを測定する負荷インピーダンス測定手段
を有すると共に、帯電電位制御手段は上記転写手段の負
荷インピーダンスに応じて転写部位帯電電圧の値及び/
又はシート間部位帯電電圧の値を制御する画像形成装置
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、上記帯電手段
は、潜像担持体との間に帯電電圧が印加されて、潜像担
持体を所定の電位に帯電するものであればよく、例え
ば、コロトロン等のコロナ放電器や半導電性の帯電ロー
ル等の接触帯電器がある。
【0012】上記転写手段は、帯電電圧とは逆極性の転
写電圧が潜像担持体との間に印加されて、転写電界によ
りトナー像を転写材に転写するものであればよく、例え
ば、コロトロン等のコロナ放電器や半導電性の転写ロー
ル等の接触転写器がある。また、転写材としてカットシ
ートを用いた画像形成装置では、上記転写電圧は、カッ
トシート毎に印加しても、複数のカットシートに跨って
連続的に印加してもよい。
【0013】上記帯電電位制御手段は、通常は上記帯電
電圧として通常帯電電圧を印加する一方で、転写電圧が
印加された潜像担持体の部位を帯電する場合には、上記
通常帯電電圧よりも絶対値が大きい転写部位帯電電圧を
上記帯電電圧として印加するものであればよい。上記通
常帯電電圧とは、電荷が全く注入されていない潜像担持
体を所定の帯電電位に帯電できる電圧をいう。上記転写
部位帯電電圧は、転写電圧が印加された潜像担持体の部
位を再帯電する際に使用される電圧であり、例えば、当
該部位を再帯電した後に生ずる電荷の結合による帯電電
位の低下分を上記通常帯電電圧に加えた値にすればよ
い。具体的には、転写電圧が印加された潜像担持体を上
記通常帯電電圧で帯電した場合の帯電電位を測定し、そ
の測定電位と上記所定の帯電電位との電位差を上記通常
帯電電圧に加えた電圧に設定すればよい。
【0014】ところで、転写材としてカットシートを用
いる画像形成装置では、潜像担持体と転写手段との間に
転写材が有る場合と無い場合とがある。また、上記転写
電圧は、カットシート毎に印加する場合と、複数のカッ
トシートに跨って連続的に印加する場合とがある。その
為、転写材としてカットシートを用いる画像形成装置で
は、上記帯電電位制御手段は、上記カットシートを介し
て転写電圧が印加された潜像担持体の部位を帯電する場
合には、帯電電圧として上記転写部位帯電電圧を印加す
る一方で、上記以外の転写電圧が印加された部位を帯電
する場合には、上記転写部位帯電電圧よりも絶対値が大
きいシート間部位帯電電圧を上記帯電電圧として印加す
るようにした方がよい。また、上記シート間部位帯電電
圧は、上記転写部位帯電電圧と同様に、再帯電した後に
生ずる電荷の結合による帯電電位の低下分を上記通常帯
電電圧に加えた値にすればよい。
【0015】また、上記転写部位帯電電圧の値及び/又
は上記シート間部位帯電電圧の値は、固定値であっても
良いが、潜像担持体の帯電特性のバラツキ、経時的な変
化あるいは環境的な変化や転写手段の経時的な劣化ある
いは環境的な変化に応じて変化させても良い。後者の場
合には、例えば、転写手段の負荷インピーダンスを測定
する負荷インピーダンス測定手段を有すると共に、帯電
電位制御手段は上記転写手段の負荷インピーダンスに応
じて転写部位帯電電圧の値及び/又はシート間部位帯電
電圧の値を制御するようにすればよい。
【0016】そして、環境的な変化により転写手段の負
荷インピーダンスが大きく変動して、転写印加電圧が変
化する場合には、転写手段の負荷インピーダンスを測定
する負荷インピーダンス測定手段を設けると共に、帯電
電位制御手段は上記転写手段の負荷インピーダンスに応
じて転写部位帯電電圧の値及び/又はシート間部位帯電
電圧の値を制御するとよい。
【0017】本願の請求項1に係る画像形成装置では、
帯電電位制御手段は、通常は上記帯電電圧として通常帯
電電圧を印加する一方で、転写電圧が印加された潜像担
持体の部位を帯電する場合には、上記通常帯電電圧より
も絶対値が大きい転写部位帯電電圧を上記帯電電圧とし
て印加するようにしたので、つまり転写手段により逆極
性の電荷が注入される部位には余分に電荷を注入するよ
うにしたので、当該部位において再帯電後に生じる帯電
電位の低下量を補うことができる。
【0018】また、本願の請求項2に係る画像形成装置
では、帯電電位制御手段は、上記カットシートを介して
転写電圧が印加された潜像担持体の部位を帯電する場合
には、帯電電圧として転写部位帯電電圧を印加する一方
で、上記以外の転写電圧が印加された部位を帯電する場
合には、上記転写部位帯電電圧よりも絶対値が大きいシ
ート間部位帯電電圧を上記帯電電圧として印加するよう
にしたので、転写手段により潜像担持体に注入された逆
極性の電荷量に応じて余分に注入する電荷量を変えるこ
とができる。
【0019】更に、本願の請求項3に係る画像形成装置
では、転写手段の負荷インピーダンスを測定する負荷イ
ンピーダンス測定手段を有すると共に、帯電電位制御手
段は上記転写手段の負荷インピーダンスに応じて転写部
位帯電電圧の値及び/又はシート間部位帯電電圧の値を
制御するようにしたので、潜像担持体の帯電特性のバラ
ツキ、経時的な変化あるいは環境的な変化や転写手段の
経時的な劣化あるいは環境的な変化に応じて余分に注入
する電荷量を変えることができる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例を
説明する。
【0021】実施例1 図1に本発明の実施例1に係るレーザビームプリンタを
示す。このレーザビームプリンタは、感光体ドラム1の
周囲に帯電ロール2、現像器4、転写ロール5、除電針
8及びクリーニング手段9を配設したプロセス部と、そ
の上方に配設されたレーザ露光手段3及び排出トレイ1
0と、プロセス部の下方に配設された用紙トレイ11
と、用紙を用紙トレイ11から上記プロセス部を介して
排出トレイ10まで搬送する用紙搬送部12と、上記プ
ロセス部と排出トレイとの間に配設された定着手段13
とからなる。
【0022】上記感光体ドラム1は、電荷発生層の上に
電荷輸送層及び感光体層を積層したOPC感光体を直径
30mmのドラム形状に形成したものであり、マイナス
に帯電する。また、感光体ドラム1は97mm/sの一
定速度で回転している。
【0023】上記帯電ロール2は、図示外のバネにより
感光体ドラム1に圧接されて該感光体ドラム1に従動し
て回転するように配設されると共に、感光体ドラム1と
の間に帯電電圧が印加されて、感光体ドラム1を所定の
帯電電位に帯電する。また、感光体ドラム1と帯電ロー
ル2との接触幅は、約1mmであり、これは10msの
帯電時間に相当する。
【0024】上記レーザ露光手段3は、画像情報に応じ
てレーザービームを発する図示外の半導体レーザと、上
記レーザビームを偏向するポリゴンミラー3aと、等角
速度のレーザビームを等線速度に変換するfθレンズ3
bと、レーザビームを上記感光体ドラム1方向に変更す
る2つのミラー3c,3dとを有する。
【0025】上記現像器4は、負帯電特性のトナーの穂
立ちを磁気的な力で形成する現像ロール4aと、トナー
を現像ロール4aに供給するトナー供給部材4bとを有
すると共に、上記現像ロール4aと感光体ドラム1との
間には交流電圧と直流電圧とを重畳させた電圧が印加さ
れ、上記レーザビームが照射された部位にトナーを付着
させる。
【0026】上記転写ロール5は、図2に示すように、
バネにより感光体ドラム1に圧接されて該感光体ドラム
1に従動して回転するように配設されると共に、感光体
ドラム1との間に+2kVの転写電圧が印加される。ま
た、上記転写電圧は、感光体1と転写ロール5との間A
に用紙がある期間のみ印加されるようになっている。
【0027】上記用紙搬送部12は、用紙トレイ11内
の用紙を上から1枚ずつ取り出す半月ロール12aと、
上記感光体ドラム1と転写ロール5との間Aに用紙を供
給する用紙搬入部材12bと、上記感光体ドラム1と転
写ロール5との間Aから排出トレイ10まで用紙を搬送
する用紙排出部材12cとからなる。なお、上記半月ロ
ール12aに換えてリタードパッドを用いてもよい。
【0028】上記定着手段13は、所定の高温に制御さ
れたヒートロール13aとプレッシャロール13bとが
所定幅でニップするように配設されてなり、用紙はそれ
らの間を通過するようになっている。また、上記ヒート
ロール13aは用紙のトナー像が形成される側に配設さ
れており、ヒートロール13aに蓄積された熱は効率良
くトナーに伝達するようになっている。
【0029】そして、上記レーザビームプリンタは、帯
電ロール2で感光体ドラム1を帯電した後、上記レーザ
露光手段3で露光して感光体ドラム1上に潜像を形成
し、その潜像を現像器4により現像することで、感光体
ドラム1にトナー像を形成する。また、感光体1と転写
ロール5との間Aに上記トナー像が来るタイミングに合
わせて、該感光体1と転写ロール5との間Aに用紙が供
給されると共に、上記転写電圧が印加されて、上記感光
体ドラム1上のトナー像は用紙上に転写される。更に、
トナー像が形成された用紙は、除電針8により除電され
た後、定着手段13により該トナー像が定着されて排出
トレイ10に排出される。また、上記転写後の感光体ド
ラム1に残留したトナーはクリーニング装置9により回
収される。
【0030】そして、本実施例のレーザビームプリンタ
では、通常は上記帯電電圧として通常帯電電圧を印加す
る一方で、転写電圧が印加された感光体1の部位を帯電
する場合には、上記通常帯電電圧よりも絶対値が大きい
転写部位帯電電圧を上記帯電電圧として印加する帯電電
位制御手段6を設けた。具体的には、上記通常帯電電圧
を−500Vに設定すると共に、上記転写部位帯電電圧
を−520Vに設定した。
【0031】上記転写部位帯電電圧の値は、図3に示す
実験結果を基に決定した。図3は、上記感光体ドラム1
を−500Vの一定の帯電電圧で帯電し、転写電圧を印
加し、更に、再度帯電した時の転写電圧と再帯電電位と
の関係を示している。この図から、例えば、転写電圧が
+2kVの時には感光体ドラム1の再帯電電位は約−4
80Vにしかならず、また、転写電圧が+6kVの時に
は感光体ドラム1の再帯電電位は約−460Vにしかな
らないことが判る。そして、本実施例では、転写電圧が
+2kVなので、−500Vと−480Vとの電位差−
20Vを上乗せして帯電するように、転写部位帯電電圧
を−520Vに設定した。なお、上記再帯電電位は、上
記レーザビームプリンタの現像器4の位置で測定してい
る。また、感光体ドラム1の再帯電電位は、感光体ドラ
ム1、帯電ロール2、転写ロール5の特性等に応じて異
なる値になる。
【0032】また、帯電電圧を通常帯電電圧と転写部位
帯電電圧とに切り替えるタイミングは、図4に示すよう
に、上記転写電圧を印加してから0.51sec後に帯
電電圧を通常帯電電圧から転写部位帯電電圧に切り替
え、また、上記転写電圧を印加し終えてから0.51s
ec後に帯電電圧を転写部位帯電電圧から通常帯電電圧
に切り替えるようにした。上記切り替えタイミングの値
は、感光体ドラム1の直径(30mm)、感光体ドラム
1の回転速度(97mm/s)及び帯電ロール2と転写
ロール5との配設角度(190.5度)から求めること
ができる。 (0.51=(30×3.14÷97)×(190.5
/360))
【0033】その結果、図4に示すように、本実施例の
レーザビームプリンタでは、感光体1の転写電圧が印加
された部位の最終的な再帯電電位を−500Vにするこ
とができると共に、それ以外の部位も−500Vに帯電
することができ、感光体1の再帯電後の最終的な帯電電
位の電位差を可及的に減少させることができた。また、
上記再帯電後の感光体1を用いてハーフトーン画像を形
成したところ、全ての画像に濃度ムラは発生しなかっ
た。
【0034】比較例1 帯電電圧を−500Vに固定した以外は実施例1と同様
である。
【0035】その結果、図5に示すように、感光体1の
転写電圧が印加された部位の最終的な再帯電電位は−4
80Vになる一方で、それ以外の部位は−500Vにな
り、感光体1の再帯電後の最終的な帯電電位の電位差が
生じた。また、上記再帯電後の感光体1を用いてハーフ
トーン画像を形成したところ、上記帯電電位の電位差に
応じた画像濃度ムラが発生した。
【0036】実施例2 本実施例のレーザビームプリンタは、複数枚の用紙が連
続的に転写ロール5と感光体1との間Aに供給される場
合には、複数枚の用紙に跨って転写電圧を印加すると共
に、帯電電位制御手段6が、上記用紙を介して転写電圧
が印加された感光体1の部位(以下、通紙部と呼ぶ)を
帯電する場合には、帯電電圧として−520Vを印加す
る一方で、上記以外の転写電圧が印加された部位(以
下、非通紙部と呼ぶ)を帯電する場合には−540Vを
印加し、更に、それ以外の転写電圧が印加されなかった
感光体1の部位を帯電する際には−500Vを印加する
ようにした以外は、実施例1と同様である(図6を参
照)。その結果、図6に示すように、本実施例のレーザ
ビームプリンタでは、複数枚の用紙に連続的に画像を形
成しても、通紙部の最終的な再帯電電位を−500Vに
することができ、非通紙部の最終的な再帯電電位を−5
00Vにすることができ、更に、それ以外の部位の最終
的な再帯電電位も−500Vにすることができて、感光
体1の再帯電後の最終的な帯電電位の電位差を可及的に
減少させることができた。また、連続してベタのハーフ
トーン画像を形成したところ、全ての画像に濃度ムラは
発生しなかった。
【0037】実施例3 図7に示すように、転写ロール5の負荷インピーダンス
を測定する負荷インピーダンス測定手段7を設けると共
に、帯電電位制御手段がその負荷インピーダンスに応じ
て転写部位帯電電圧の値を制御するようにした以外は実
施例1と同様である。
【0038】上記負荷インピーダンス測定手段7は、ま
ず、プリントを開始し、転写材が転写位置に到達するま
での間に、一定の電流(電圧)を転写手段に印加する。
負荷インピーダンス測定手段は、このときの印加電圧
(電流)値をモニタすることにより、容易に転写手段の
負荷インピーダンスを計算することができる。
【0039】本画像形成装置は、装置内に転写手段の負
荷インピーダンスと、この負荷インピーダンスにおける
最適転写印加電圧とのルックアップテーブルを有し、そ
のテーブルに応じて転写印加電圧を決定する。そして、
上記帯電電位制御手段は、この転写印加電圧に対応した
帯電電圧を求めてこれを印加する。
【0040】その結果、本実施例のレーザビームプリン
タでは、長期間使用後においても、感光体1の転写電圧
が印加された部位の最終的な再帯電電位を−500Vに
することができると共に、それ以外の部位も−500V
に帯電することができ、感光体1の再帯電後の最終的な
帯電電位の電位差を可及的に減少させることができた。
また、上記再帯電後の感光体1を用いてハーフトーン画
像を形成したところ、全ての画像に濃度ムラは発生しな
かった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
係る画像形成装置では、通常は上記帯電電圧として通常
帯電電圧を印加する一方で、転写電圧が印加された潜像
担持体の部位を帯電する場合には、上記通常帯電電圧よ
りも絶対値が大きい転写部位帯電電圧を上記帯電電圧と
して印加して、転写手段により逆極性の電荷が注入され
た部位において再帯電後に生じる帯電電位の低下量を補
うことができるので、潜像担持体の再帯電後の最終的な
帯電電位の電位差を可及的に減少することができる。
【0042】また、本願の請求項2に係る画像形成装置
では、上記カットシートを介して転写電圧が印加された
潜像担持体の部位を帯電する場合には、帯電電圧として
転写部位帯電電圧を印加する一方で、上記以外の転写電
圧が印加された部位を帯電する場合には、上記転写部位
帯電電圧よりも絶対値が大きいシート間部位帯電電圧を
上記帯電電圧として印加して、転写手段により注入され
た逆極性の電荷量に応じて転写手段により余分に注入す
る電荷量を変えるようにしたので、転写手段により注入
された逆極性の電荷量に拘わらず潜像担持体の再帯電後
の最終的な帯電電位の電位差を可及的に減少することが
できる。
【0043】更に、本願の請求項3に係る画像形成装置
では、転写手段の負荷インピーダンスを測定する負荷イ
ンピーダンス測定手段を有すると共に、帯電電位制御手
段は上記転写手段の負荷インピーダンスに応じて転写部
位帯電電圧の値及び/又はシート間部位帯電電圧の値を
制御して、潜像担持体の帯電特性のバラツキ、経時的な
変化あるいは環境的な変化や転写手段の経時的な劣化あ
るいは環境的な変化に応じて転写手段により余分に注入
する電荷量を変えるようにしたので、潜像担持体の経時
的な変化等に拘わらず潜像担持体の再帯電後の最終的な
帯電電位の電位差を可及的に減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1に係るレーザービームプリ
ンタの概略構成図。
【図2】 図1のレーザービームプリンタの要部構成
図。
【図3】 図1のレーザービームプリンタでの転写電圧
と再帯電電位との関係図。
【図4】 図1のレーザービームプリンタの動作タイミ
ングチャート。
【図5】 比較例1のレーザービームプリンタの動作タ
イミングチャート。
【図6】 本発明の実施例2に係るレーザービームプリ
ンタの動作タイミングチャート。
【図7】 本発明の実施例3に係るレーザービームプリ
ンタの要部構成図。
【符号の説明】
1:感光体(潜像担持体)、2:帯電手段、3:露光手
段、4:現像手段、5:転写手段、6:帯電電位制御手
段、7:負荷インピーダンス測定手段。
フロントページの続き (72)発明者 内藤 晋一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 三橋 利彦 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 赤池 彰俊 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 清水 治 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体と、潜像担持体との間に帯電
    電圧が印加され、潜像担持体を所定の電位に帯電する帯
    電手段と、潜像担持体を露光して潜像担持体上に潜像を
    形成する露光手段と、上記潜像を現像して潜像担持体上
    にトナー像を形成する現像手段と、帯電電圧とは逆極性
    の転写電圧が潜像担持体との間に印加され、転写電界に
    よりトナー像を転写材に転写する転写手段と、通常は上
    記帯電電圧として通常帯電電圧を印加する一方で、転写
    電圧が印加された潜像担持体の部位を帯電する場合に
    は、上記通常帯電電圧よりも絶対値が大きい転写部位帯
    電電圧を上記帯電電圧として印加する帯電電位制御手段
    とを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材としてカットシートを用いる請求
    項1記載の画像形成装置において、帯電電位制御手段
    は、上記カットシートを介して転写電圧が印加された潜
    像担持体の部位を帯電する場合には、帯電電圧として転
    写部位帯電電圧を印加する一方で、上記以外の転写電圧
    が印加された部位を帯電する場合には、上記転写部位帯
    電電圧よりも絶対値が大きいシート間部位帯電電圧を上
    記帯電電圧として印加することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 転写手段の負荷インピーダンスを測定す
    る負荷インピーダンス測定手段を有すると共に、帯電電
    位制御手段は上記転写手段の負荷インピーダンスに応じ
    て転写部位帯電電圧の値及び/又はシート間部位帯電電
    圧の値を制御することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の画像形成装置。
JP23847695A 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置 Pending JPH0980871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23847695A JPH0980871A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23847695A JPH0980871A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0980871A true JPH0980871A (ja) 1997-03-28

Family

ID=17030814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23847695A Pending JPH0980871A (ja) 1995-09-18 1995-09-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0980871A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170968A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
US6965742B2 (en) 2002-11-08 2005-11-15 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US7457554B2 (en) 2004-05-20 2008-11-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus wherein an image forming region and a non-image forming region are charged with different potentials
JP2009181073A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2014126696A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170968A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
US6965742B2 (en) 2002-11-08 2005-11-15 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
CN100345067C (zh) * 2002-11-08 2007-10-24 佳能株式会社 图像形成装置
JP4532879B2 (ja) * 2002-11-08 2010-08-25 キヤノン株式会社 画像形成装置
US7457554B2 (en) 2004-05-20 2008-11-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus wherein an image forming region and a non-image forming region are charged with different potentials
US7711279B2 (en) 2004-05-20 2010-05-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with a predetermined potential difference between regions of an image bearing member
JP2009181073A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2014126696A (ja) * 2012-12-26 2014-07-07 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4464092B2 (ja) 画像形成装置
JP2008152298A (ja) 画像形成装置
JP2006119305A (ja) 画像形成装置
JP3943940B2 (ja) 画像形成装置
JP2614309B2 (ja) 画像形成装置
JP7195804B2 (ja) 画像形成装置
JPH0980871A (ja) 画像形成装置
JP4956240B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記録媒体
US6816697B2 (en) Image forming apparatus with cleaning unit
JP2004013032A (ja) 画像形成装置
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JP2004361859A (ja) 画像形成装置
JP2004012926A (ja) 画像形成装置
JPH05333722A (ja) 画像形成装置
US6807385B2 (en) Difference potential preventing image forming apparatus
JP5056202B2 (ja) 画像形成装置
JP6425043B2 (ja) 画像形成装置
JPH06295132A (ja) 画像形成装置
JP2002006633A (ja) 現像装置および画像形成装置
JP2004191662A (ja) 画像形成装置
JP3391882B2 (ja) 画像形成装置
JPH05249770A (ja) 画像形成装置
JP2763429B2 (ja) 電子写真装置
JP3319135B2 (ja) 電子写真装置
JP2004286980A (ja) 画像形成装置