JP4035988B2 - セラミック積層体及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,セラミック層と内部電極層とが交互に積層され,圧電体素子や積層セラミックコンデンサ等として利用可能なセラミック積層体に関する。
【0002】
【従来技術】
圧電材料や誘電材料を含むセラミック層と電極材料を含む内部電極層とを交互に積層したセラミック積層体は圧電体素子や積層セラミックコンデンサ等に広く利用できる。
このようなセラミック積層体9の一例として,図19に示すごとく,セラミック層91,93と内部電極層92,94とを交互に積層したものが知られている。このセラミック積層体9は右側面901と左側面902にそれぞれ内部電極層92,94の右端面920と左端面940とが露出する。また,積層方向の上端と下端はそれぞれダミー層99を積層する。
【0003】
セラミック積層体9は,右側面901に露出した内部電極層92と導通する右側側面電極941を備え,該右側側面電極941に導電ペースト950によってリード線95を接続する。また,左側面902に露出した内部電極層94と導通し,導電ペースト950によってリード線95が接続された左側側面電極942を備える。上記リード線95を外部電源(図示略)に接続することで,各セラミック層91,93に電圧を印加する。
【0004】
上記セラミック積層体9は次のように作成する。
セラミック層用グリーンシートに内部電極層用の印刷部を,右向き(積層後右側面に露出する右端部を備える)または左向き(積層後左側面に露出する左端部を備える)に印刷し,交互に所定数積層して未焼積層体を得る。
上記未焼積層体を加圧治具に導入し,80℃で加熱し,セラミック層用グリーンシートと内部電極層用の印刷部の層間を相互に圧着する。その後,脱脂,焼成,所定サイズへの機械加工,側面電極等の取付け,絶縁等を経て,図19にかかるセラミック積層体9を得る。
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,セラミック層の積層枚数が数百枚に達する多層のセラミック積層体では,図19に示すごとく,積層方向にセラミック層91,93が隣接するY部と,セラミック層91,93が内部電極層92,94を介して隣接するX部とにおいて,数ミリに達する厚みの違いが生じることがある。
仮にセラミック層91,93の積層枚数が500枚,内部電極層92,94の厚みが5μmである場合,X部とY部とでの厚みの差は2.5ミリに達する。
X部とY部との厚みの違いは,従来は,未焼積層体時におけるグリーンシートや印刷部の層間圧着で吸収していた。しかし,セラミック層の積層数が数百枚に達する場合は層間圧着では対処が難しかった。
【0006】
グリーンシートや印刷部の層間の密着が不十分な状態で焼成したセラミック積層体はデラミネーション(層間剥離)が発生しやすい。
特に薄いセラミック層を数百枚積層した多層かつ薄層なセラミック積層体は,セラミック積層体の側面から層間が開いてしまうようなひどいデラミネーションが発生することもあった。
【0007】
また,デラミネーション防止のために未焼積層体の圧着時の圧力を高くすることも考えられるが,グリーンシートが損傷するおそれがあった。損傷したグリーンシートを含む未焼積層体を焼成した際は,セラミック積層体の内部に亀裂が生じることもあった。
【0008】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,デラミネーション(層間剥離)の生じ難いセラミック積層体及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】
第1の発明は,セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層することを特徴とするセラミック積層体にある(請求項1)。
【0010】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
第1の発明にかかるセラミック積層体は,セラミック層に略同じ厚みを持つ内部電極層とスペーサとを積層し,更に内部電極層とスペーサとの双方に接着層を積層する。そして,接着層を介して他のセラミック層を積層する。
このため,セラミック積層体全体が均一な厚みを有し,部分的に厚みが違うといったことが生じ難い。また,接着層によって,セラミック層間の接着がより確実となる。また,内部電極層とスペーサとの間との厚みの差は,接着層によって吸収することも可能である。
【0011】
以上,第1の発明によれば,デラミネーション(層間剥離)の生じ難いセラミック積層体を提供することができる。
【0012】
第2の発明は,セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層するセラミック積層体を製造するにあたり,
セラミック材料とバインダーとを含むセラミック層用スラリーと,
電極材料とバインダーとを含む内部電極層用スラリーと,
スペーサ用材料とバインダーとを含むスペーサ用スラリーと,
接着層用材料とバインダーとを含む接着層用スラリーとを準備し,
上記接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,上記セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高く,
上記セラミック層用スラリーからセラミック層用グリーンシートを作成し,
セラミック層用グリーンシートに内部電極層用スラリーを用いて内部電極層用の印刷部を形成し,スペーサ用スラリーを用いてスペーサ用の印刷部を形成し,
次いで,内部電極層用,スペーサ用の印刷部に積層して接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部を形成し,未焼ユニットとなし,
該未焼ユニットを所定の個数積層し,未焼積層体となし,
該未焼積層体を加圧圧着し,その後焼成することを特徴とするセラミック積層体の製造方法にある(請求項3)。
【0013】
第3の発明は,セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層するセラミック積層体を製造するにあたり,
セラミック材料とバインダーとを含むセラミック層用スラリーと,
電極材料とバインダーとを含む内部電極層用スラリーと,
スペーサ用材料とバインダーとを含むスペーサ用スラリーと,
接着層用材料とバインダーとを含む接着層用スラリーとを準備し,
上記接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,上記セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高く,
上記セラミック層用スラリーから,複数のセラミック層用グリーンシートを取ることができる大型グリーンシートを作成し,
上記大型グリーンシートに内部電極層用スラリーを用いて内部電極層用の印刷部を形成し,スペーサ用スラリーを用いてスペーサ用の印刷部を形成し,
次いで,内部電極層用,スペーサ用の印刷部に積層して接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部を形成した後,打ち抜いて未焼ユニットとなし,
該未焼ユニットの打ち抜きと同時に,別の未焼ユニットに対し積層圧着し,
これを繰り返して未焼積層体となし,
該未焼積層体を焼成することを特徴とするセラミック積層体の製造方法にある(請求項5)。
【0014】
次に,本発明の作用効果につき説明する。
第2の発明は,グリーンシートに内部電極層用,スペーサ用,接着層用の各印刷部よりなる未焼ユニットから未焼積層体を得て,これを加圧圧着,その後焼成する製造方法である。
また,第3の発明は,大型グリーンシートに各印刷部を設け,打ち抜いて作製した未焼ユニットからなる未焼積層体を焼成する製造方法であるが,上記打ち抜きと同時に未焼ユニットの積層圧着を行う(実施例1参照)。
【0015】
第2,第3の発明にかかる製造方法では,セラミック層となるグリーンシートに内部電極層用の印刷部とスペーサ用の印刷部を設けて,両者に対し接着層用の印刷部を積層する。そして,接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高く,セラミック層となるグリーンシートを内部電極層用の印刷部やスペーサ用の印刷部に対し強く接着することができる。また,内部電極層用印刷部とスペーサ用印刷部との間の厚みの差は,接着層用印刷部の印刷で吸収することができる。
【0016】
そのため,第2,第3の製造方法から得たセラミック積層体は,セラミック積層体全体が均一な厚みとなって,部分によって厚みが違うといったことが生じ難い。また,接着層によってセラミック層間がより強く接着される。
【0017】
また,接着層用スラリーが接着性を確保するため,セラミック層用のスラリーのバインダー量を増やして,セラミック層となるグリーンシート自身の接着力を高める必要がない。そして,バインダー量を少なめとすることができる。また,未焼積層体の焼成前の脱脂や焼成時の脱脂等で,昇温スピードを落として充分な脱脂を行う必要がなく,脱脂や焼成時間を短縮することができる。
【0018】
また,特に第3の発明は未焼ユニットの打ち抜きと積層圧着を同時に行うことができるため,生産効率を高めることができる。
【0019】
以上,第2,第3の発明によれば,デラミネーション(層間剥離)の生じ難いセラミック積層体の製造方法を提供することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
第1の発明では,セラミック層の表面全体を内側電極層とスペーサとで覆うことが好ましい。また,内側電極層及びスペーサの表面全体を接着層で覆うことが好ましい。この構成によれば,セラミック積層体の積層高さが均一となって,デラミネーションが生じ難い。
また,内部電極層とスペーサの高さは厳密に等しくなくとも,接着層が両者の高さの差を吸収できる程度であれば本発明の効果を得ることができる。
【0021】
また,接着層はセラミック層と同じ組成であることが好ましい。これにより,異種材料の熱収縮率の差によって生じる割れやデラミネーションを防ぐことができる。
また,スペーサについても同様の理由からセラミック層と同じ組成とすることが好ましい。
【0022】
また,第2,第3の発明において,接着層用スラリー100重量%に含まれるバインダー含有率は6〜18重量%とすることが好ましい。
これにより,各層間を充分接着する強い接着力を得て,未焼積層体の焼成時(脱脂を行う場合は脱脂時も含む)等に剥離を生じ難くすることができる。さらに,バインダー量が適量であるため,焼成(脱脂を行う場合は脱脂時間も含む)時間が長くなることを防止できる。
バインダー含有率が6重量%未満である場合は,焼成時等に剥離するおそれがあり,バインダー含有率が18重量%より大である場合は,焼成時間等が長くなるおそれがある。
【0023】
また,セラミック層用スラリー100重量%に含まれるバインダー含有率は3.5〜8重量%とすることが好ましい。
これにより,,各層間を充分接着する強い接着力を得て,未焼積層体の焼成時(脱脂を行う場合は脱脂時も含む)等に剥離を生じ難くすることができる。さらに,バインダー量が適量であるため,焼成(脱脂を行う場合は脱脂時間も含む)時間が長くなることを防止できる。
バインダー含有率が3.5重量%未満である場合は,焼成時等に剥離するおそれがあり,バインダー含有率が8重量%より大である場合は,焼成時間等が長くなるおそれがある。
【0024】
また,セラミック層用グリーンシートや大型シートに対するスペーサ用印刷部や内部電極層用印刷部はどちらを先に印刷してもよい。
また,セラミック層用グリーンシートや大型シートにスペーサ用印刷部を設ける場合,複数の印刷部を一括して印刷することができる。内部電極層用の印刷部,接着層用印刷部についても同様に一括印刷することができる(図14〜図16等参照)。
また,未焼積層体に必要となる形状,大きさと同じ状態に上記印刷部を印刷することもできるが,例えば少し大きめに印刷して,不要な部分を後に除去したり,必要な部分を切り出して使用することができる(図9参照)。
【0025】
また,内部電極層用の印刷部とスペーサ用の印刷部を形成した後,両印刷部が乾燥する前に接着層用の印刷部を設け,更に接着層用の印刷部が乾燥する前に他の未焼ユニット等を積層することができる。
乾燥する前の各印刷部は粘着性や接着性を有するため,内部電極層,スペーサ,接着層,セラミック層用の印刷部間をより強く密着して積層することができる。
【0026】
また,上記スペーサと上記接着層とは一体であることが好ましい(請求項2)。
この場合には,スペーサと接着層とが一体となって内部電極層を覆うような構成となり,スペーサ及び接着層と内部電極層との境界でのデラミネーションが生じ難い。
【0027】
また,上記未焼積層体の加圧圧着は50〜500g/cm2で行うことが好ましい(請求項4)。
また,上記未焼ユニットの積層圧着は50〜500g/cm2で行うことが好ましい(請求項6)。
第2,第3の発明において,上述の範囲にかかる圧力で未焼積層体や未焼ユニットを加圧することで,接着層用スラリーに含まれる接着層用材料の粒子がセラミック層及び内部電極層用の印刷部に食い込んで,相互の接着性を良くすることができる。
仮に加圧圧着や積層圧着の圧力が50g/cm2未満である場合は,接着層用材料の粒子の食い込みが少なくなり,相互の接着性が低下するおそれがある。また,圧力が500g/cm2を越えた場合は,未焼ユニットや未焼積層体が変形するおそれがある。
【0028】
また,上記セラミック材料の平均粒子径は0.3〜2μmであることが好ましい(請求項7)。
これにより,充分に高い機械的強度を持つセラミック積層体を得ることができる。
仮にセラミック材料の平均粒子径が0.3μm未満である場合は,セラミック積層体を圧電体素子として用いた場合,圧電体素子の出力が低下するおそれがある。また,平均粒子径が2μmより大である場合は,セラミック積層体の機械的特性が低下するおそれがある。
【0029】
また,上記接着層用材料の平均粒子径は0.3〜3μmであることが好ましい(請求項8)。
これにより,未焼ユニットや未焼積層体の積層圧着や加圧圧着の際に接着層に含まれる接着層用材料の粒子が食い込み,焼成後に充分な機械的強度を得ることができる。
仮に接着層用材料の平均粒子径が0.3μm未満である場合,平均粒子径が3μmより大である場合はいずれも,接着層用材料の粒子の食い込みが少なくなり,接着層の接着力が低下するおそれがある。
【0030】
また,上記スペーサ用スラリーと上記接着層用スラリーとは同一のスラリーからなり,該スラリーを用いてスペーサ用の印刷部と接着層用の印刷部とを一体的に形成することが好ましい(請求項9)。
これにより,接着層とスペーサの印刷部を同時に印刷できるため,製造工程を一つ省いて省力化を図ることができる。
また,接着層とスペーサが一体化し,スペーサと接着層とが一体となって内部電極層を覆うような構成となり,内部電極層との境界でのデラミネーションが生じ難い。
【0031】
【実施例】
以下に,図面を用いて本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本発明にかかるセラミック積層体とその製造方法について,図1〜図12を用いて説明する。
図1に示すごとく,本例のセラミック積層体1はセラミック層111,112と該セラミック層111,112の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層121,122と,上記セラミック層111,112の内部電極層121,122が未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層121,122と略同じ厚みのスペーサ131,132と,上記内部電極層121,122及び上記スペーサ131,132の表面に積層した接着層14とよりなるユニット層151,152を所定数積層して構成する。
【0032】
また,本例のセラミック積層体1の製造方法において,セラミック材料とバインダーとを含むセラミック層用スラリーと,電極材料とバインダーとを含む内部電極層用スラリーと,スペーサ用材料とバインダーとを含むスペーサ用スラリーと,接着層用材料とバインダーとを含む接着層用スラリーとを準備する。
また,上記接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,上記セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高い。
【0033】
図5に示すごとく,上記セラミック層用スラリーから,複数のセラミック層用グリーンシートを取ることができる大型グリーンシート20を作成し,図6,図7に示すごとく,上記大型グリーンシート20に内部電極層用スラリーを用いて内部電極層用の印刷部22を形成し,スペーサ用スラリーを用いてスペーサ用の印刷部23を形成する。
【0034】
次いで,図8に示すごとく,内部電極層用,スペーサ用の印刷部22,23に積層して接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部24を形成する。その後,図11に示すごとく,打ち抜いて未焼ユニット25となし,該未焼ユニット25の打ち抜きと同時に別の未焼ユニット25に対し積層圧着し,これを繰り返して未焼積層体2を得る。
最後に上記未焼積層体2を焼成してセラミック積層体1を得る。
【0035】
以下,詳細に説明する。
本例にかかるセラミック積層体1は,内部電極層121,122から圧電性のセラミック層111,112に対し正負の電圧を印加して,該セラミック層111,112を伸縮させて,圧電アクチュエーター用の圧電体素子として使用する。
【0036】
図1〜図4に示すごとく,本例のセラミック積層体1は,セラミック層111,112と該セラミック層111,112の表面に内部電極層121,122とスペーサ131,132を,かつ内部電極層121,122及びスペーサ131,132の表面に接着層14を積層したユニット層151,152を交互に多数積層して構成する。
【0037】
セラミック層111,112は,図3,図4に示すごとくたる型(円の両側を切断したような形状)である。スペーサ131,132の形状は弧の一部が切断された環状で,内部電極層121,122はスペーサ131,132の内周を充填する形状である。
セラミック層111に設けた内部電極層121の側端125はセラミック積層体1の平面状の右側面101に露出する。セラミック層112に設けた内部電極層122の側端125はセラミック積層体1の平面状の左側面102に露出する。セラミック積層体1の曲面状の側面105にはスペーサ131,132の側端135が露出する。
【0038】
セラミック積層体1の積層方向両端はダミー層19である。ダミー層19は積層方向の両面が内部電極層121,122で挟まれておらず,内部電極層121,122に電圧を印加した際に伸縮できない。
なお,図1,図2はわかりやすくするために,セラミック層111,112の積層枚数を少なく記載し,厚みも実際より厚く記載した模式図である。
【0039】
セラミック積層体1の側面101は内部電極層121が露出し,該内部電極層121を電気的に接続するように側面電極16を接着する。側面電極16の上方には,導電性のペースト160を介して取り出しリード線161を設ける。側面102についても同様である。
【0040】
そして,取り出しリード線16は図示を略した外部電源に接続し,該外部電極から内部電極層121,122へ通電することでセラミック層111,112に電圧を印加する。これにより,セラミック積層体1は積層方向に伸縮する。
なお,本例のセラミック層111,121はPZT(チタン酸ジルコン酸鉛 )よりなり,内部電極層121,122はAgとPdを含む。スペーサ131,132,接着層14はPZT(チタン酸ジルコン酸鉛 )よりなる。
【0041】
本例のセラミック積層体1の製造方法について説明する。
PZTよりなる平均粒径0.5μmのセラミック材料を1000g準備する。これにPVB(ポリビニルブチラール)よりなるバインダーを40g添加してセラミック層用スラリーを得る。
上記スラリーをドクターブレード法で成形して,図5に示すごとき,厚さ100μm,100×110mmの大型グリーンシート20を作製する。
【0042】
次いで,PdとAgとよりなる平均粒径0.5μmの電極材料を1000g準備する。これにPVBよりなるバインダーを40g添加して内部電極層用スラリーを得る。
また,PZT(セラミック層用スラリーと同じ)よりなる平均粒径0.5μmのスペーサ用材料を100g準備する。これにPVBよりなるバインダーを8g添加してスペーサ用スラリーを得る。
また,PZT(セラミック層用スラリーと同じ)よりなる平均粒径0.6μmの接着層用材料を100g準備する。これにPVBよりなるバインダー12gを添加して接着層用スラリーを得る。
【0043】
図6に示すごとく,上記大型グリーンシート20に対し,スペーサ用スラリーから環状のスペーサ用印刷部23を大型グリーンシート20の長手方向に一列に設ける。
なお,スペーサ用印刷部23は未焼ユニット25の大きさよりも大きく,余分な部分を除去できるように形成する。
次いで,図7に示すごとく,スペーサ用印刷部23の環の内周に内部電極層用スラリーを充填し,内部電極層用印刷部22を設ける。なお,両印刷部22,23の厚みは略等しく5μmである。
【0044】
その後,図8に示すごとく,両印刷部22,23の表面を覆うように接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部24を厚さ5μmで設ける。
この時点での断面形状を図9に記載した。図9に記載した破線a,bまたはc,dの内側範囲がそれぞれの未焼ユニット25となる。
なお,図10に示すごとく,未焼ユニット25に含まれる符号21がユニット層15の一つ分のセラミック層111,112用のグリーンシートとなる。
【0045】
次いで,各未焼ユニット25を大型グリーンシート20から,破線a,bまたはc,dの位置で,図11に示すごとく打ち抜く。
未焼ユニット25の打ち抜きと同時に,該未焼ユニット25を大型グリーンシート20の下方にある治具32の位置決め穴320を通して,既に打ち抜かれた他の未焼ユニット25に対し積層圧着する。
なお,一番最初に打ち抜いた未焼ユニット25はダミー層用のグリーンシート29に対し積層圧着する。
【0046】
上記打ち抜きについて説明する。
上記打ち抜きは,プレス機に接続された打ち抜き部31と未焼ユニット25の積層を行う積層台33とを,位置決め穴320を設けた治具32を介して対向する位置に設けて行う。
治具32の位置決め穴320,打ち抜き部31,積層台33及び打ち抜き前の未焼ユニット25は一直線上にレイアウトする。
【0047】
そして,打ち抜き部31を図面下方に押し下げ,大型グリーンシート20の未焼ユニット25の一つを位置決め穴320を経由して打ち抜いく。打ち抜くと同時に未焼ユニット25を積層台33に向けて落下させ,積層台33上にある既に打ち抜かれ,積層された未焼ユニット25に対し圧着積層する。
なお,一番最初の未焼ユニット25の打ち抜きの前に,ダミー層用の厚み200μmのグリーンシート29を予めセットしておく。
【0048】
この打ち抜きの際には,打ち抜き部31と治具32と積層台33とを連動して,大型グリーンシート20に対し移動させながら連続的に打ち抜きを行う。
必要枚数の打ち抜きを終えた後にダミー層用の厚み200μmのグリーンシート29を圧着する。
以上により,図10に示すごとき,未焼積層体2を得る。
【0049】
次いで,上記未焼積層体2を治具に入れ80℃に加熱し,プレス機にて加圧圧着する。このときの圧力は20×104Paである。
その後,脱脂を行い,焼成炉にて1100℃で焼成する。
焼成後に,外周側面と上下を研削し,次に側面電極16を設ける側面101,102を平面研削し,ここに側面電極16を接着,その後取り出しリード線161を側面電極16に接着して,本例にかかるセラミック積層体1を得た。
【0050】
また,上述の製造方法から得られた本例にかかるセラミック積層体1の外部を調べた。その後,セラミック積層体1を切断し,断面についても調べた。いずれに調査からも,本例のセラミック積層体1において,デラミネーションや割れ等の発生がなく,非常に良好な積層状態にあることが分かった。
【0051】
次に,本例にかかるセラミック積層体について,作用効果を説明する。
本例のセラミック積層体1は,セラミック層111,112に略同じ厚みを持つ内部電極層121,122とスペーサ131,132とを積層し,更に内部電極層121,122とスペーサ131,132との双方に接着層14を積層する。そして,接着層14を介して他のセラミック層111,112を積層する。
【0052】
このため,セラミック積層体1全体が均一な厚みを有し,部分的に厚みが違うといったことが生じ難い。また,接着層14によって,セラミック層111,112間の接着がより確実となる。また,内部電極層121,122とスペーサ131,132との間との厚みの差は,接着層14によって吸収することも可能である。
【0053】
また,本例にかかる製造方法を利用することで,内部電極層用印刷部22とスペーサ用印刷部23との厚みの差は,接着層用印刷部24の印刷で吸収することができ,未焼積層体2,ひいてはセラミック積層体1の積層方向の厚みを均一とすることができる。また,接着層14によってセラミック層111,112間をより強く接着することができる。
【0054】
また,接着層用スラリーがセラミック層111,112の接着性を確保するため,セラミック層用スラリーのバインダー量が少なくてもよい。そのため,未焼積層体2の脱脂と焼成の時間を短くすることができる。
【0055】
また,特に本例は未焼ユニット25の打ち抜きと該未焼ユニット25の積層圧着による未焼積層体2の形成を同時に行うため,高い生産効率を得ることができる。
【0056】
以上,本例によれば,デラミネーション(層間剥離)の生じ難いセラミック積層体及びその製造方法を提供することができる。
【0057】
なお,本例にかかるセラミック積層体1のセラミック層111,112はたる型であるが,図12に示すごとく,セラミック層111,112を正方形として構成することもできる。
その他詳細は上述したたる型のセラミック積層体1と同様であり,同様の作用効果を得ることができる。
【0058】
(実施例2)
本例のセラミック積層体の製造方法は,図13〜図16に示すごとく,大型のグリーンシート20に対し,一括して各印刷部225,235,245を設ける。
まず,未焼ユニットを多数採取できる大きさの大型グリーンシート20を準備する。実施例1と異なり,縦横方向に複数個の未焼ユニットを採取できる大きさとする。
【0059】
次いで,図14に示すごとく,スペーサ用の印刷部225を一括して大型シート20に印刷する。スペーサ用印刷部225の形状は大型グリーンシート20と相似で,内部電極層用の印刷部235を設ける凹部226を多数有する。
次いで,図15に示すごとく,上記凹部226に内側電極層用のペーストを充填して,内側電極層用の印刷部235を設ける。
その後,図16に示すごとく,上記内部電極層用の印刷部235をすべて覆うように接着層用の印刷部145を設ける。
【0060】
そして,実施例1に示すような打ち抜きを利用して個々の未焼ユニットを得て,これを積層圧着し,未焼積層体を得る。
または,一つ一つの未焼ユニットを打ち抜いて,多数の未焼ユニットを得た後,該未焼ユニットを別工程で積層して未焼積層体を得て,該未焼積層体を加圧圧着して,未焼ユニット間を接着する。
このようにして得た未焼積層体を脱脂,焼成して,セラミック積層体を得る。
その他詳細は実施例1と同様であり,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0061】
(実施例3)
本例は,スペーサと接着層が一体となった未焼積層体について,図17,図18を用いて説明する。
本例は,図17に示すごとく,大型グリーンシート20に対し,内側電極層用の印刷部22を設け,該印刷部22を覆うようにスペーサと接着層用の印刷部26を形成する。
そして,実施例1に示すような打ち抜きを利用して個々の未焼ユニットを得て,これを積層圧着し,図18に示すごとき未焼積層体2を得る。
【0062】
または,一つ一つの未焼ユニットを打ち抜いて,多数の未焼ユニットを得た後,該未焼ユニットを別工程で積層して図18に示すごとき未焼積層体2を得て,該未焼積層体2を加圧圧着して,未焼ユニット間を接着する。
このようにして得た未焼積層体2を脱脂,焼成して,セラミック積層体を得る。
その他詳細は実施例1と同様である。
【0063】
本例にかかる製造方法によれば,接着層とスペーサとを同時に形成できるため,製造工程を一つ省いて省力化を図ることができる。
また,接着層とスペーサが一体化したものが形成されるため,スペーサと接着層とが一体となって内部電極層を覆うような構成を得る。そのため,内部電極層との境界でのデラミネーションが生じ難い。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,セラミック積層体の積層方向の断面説明図。
【図2】実施例1における,セラミック積層体の斜視図。
【図3】実施例1における,内側電極層の右端面が露出したセラミック層の平面図。
【図4】実施例1における,内側電極層の左端面が露出したセラミック層の平面図。
【図5】実施例1における,大型グリーンシートの斜視図。
【図6】実施例1における,スペーサ用の印刷部を設けた説明図。
【図7】実施例1における,内部電極層用の印刷部を設けた説明図。
【図8】実施例1における,接着層用の印刷部を設けた説明図。
【図9】実施例1における,スペーサ用,内部電極層用,接着層用印刷部を設けた大型グリーンシートの要部説明図。
【図10】実施例1における,未焼積層体の積層方向断面説明図。
【図11】実施例1における,未焼ユニットの打ち抜きと同時に積層を行う場合の説明図。
【図12】実施例1における,正方形のセラミック層を有するセラミック積層体の斜視図。
【図13】実施例2における,大型グリーンシートの斜視図。
【図14】実施例2における,スペーサ用の印刷部を設けた説明図。
【図15】実施例2における,内部電極層用の印刷部を設けた説明図。
【図16】実施例2における,接着層用の印刷部を設けた説明図。
【図17】実施例3における,スペーサ用印刷部と接着層用印刷部が一体形成された大型グリーンシートの要部説明図。
【図18】実施例3における,未焼積層体の積層方向断面説明図。
【図19】従来にかかる,セラミック積層体の積層方向断面説明図。
【符号の説明】
1...セラミック積層体,
111,112...セラミック層,
121,122...内側電極層,
131,132...スペーサ,
151,152...ユニット層,
14...接着層,
2...未焼積層体,
22,23,24...印刷部,
25...未焼ユニット,

Claims (9)

  1. セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
    上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
    上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層することを特徴とするセラミック積層体。
  2. 請求項1において,上記スペーサと上記接着層とは一体であることを特徴とするセラミック積層体。
  3. セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
    上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
    上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層するセラミック積層体を製造するにあたり,
    セラミック材料とバインダーとを含むセラミック層用スラリーと,
    電極材料とバインダーとを含む内部電極層用スラリーと,
    スペーサ用材料とバインダーとを含むスペーサ用スラリーと,
    接着層用材料とバインダーとを含む接着層用スラリーとを準備し,
    上記接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,上記セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高く,
    上記セラミック層用スラリーからセラミック層用グリーンシートを作成し,
    セラミック層用グリーンシートに内部電極層用スラリーを用いて内部電極層用の印刷部を形成し,スペーサ用スラリーを用いてスペーサ用の印刷部を形成し,
    次いで,内部電極層用,スペーサ用の印刷部に積層して接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部を形成し,未焼ユニットとなし,
    該未焼ユニットを所定の個数積層し,未焼積層体となし,
    該未焼積層体を加圧圧着し,その後焼成することを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  4. 請求項3において,上記未焼積層体の加圧圧着は50〜500g/cm2で行うことを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  5. セラミック層と該セラミック層の少なくとも一部の表面に積層した内部電極層と,
    上記セラミック層の内部電極層未形成の表面に積層し,かつ上記内部電極層と略同じ厚みのスペーサと,
    上記内部電極層及び上記スペーサの表面に積層した接着層とよりなるユニット層を所定数積層するセラミック積層体を製造するにあたり,
    セラミック材料とバインダーとを含むセラミック層用スラリーと,
    電極材料とバインダーとを含む内部電極層用スラリーと,
    スペーサ用材料とバインダーとを含むスペーサ用スラリーと,
    接着層用材料とバインダーとを含む接着層用スラリーとを準備し,
    上記接着層用スラリーにおけるバインダー含有率は,上記セラミック層用スラリーにおけるバインダー含有率よりも高く,
    上記セラミック層用スラリーから,複数のセラミック層用グリーンシートを取ることができる大型グリーンシートを作成し,
    上記大型グリーンシートに内部電極層用スラリーを用いて内部電極層用の印刷部を形成し,スペーサ用スラリーを用いてスペーサ用の印刷部を形成し,
    次いで,内部電極層用,スペーサ用の印刷部に積層して接着層用スラリーを用いて接着層用の印刷部を形成した後,打ち抜いて未焼ユニットとなし,
    該未焼ユニットの打ち抜きと同時に,別の未焼ユニットに対し積層圧着し,
    これを繰り返して未焼積層体となし,
    その後焼成することを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  6. 請求項5において,上記未焼ユニットの積層圧着は50〜500g/cm2で行うことを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  7. 請求項3〜6のいずれか一項において,上記セラミック材料の平均粒子径は0.3〜2μmであることを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  8. 請求項3〜7のいずれか一項において,上記接着層用材料の平均粒子径は0.3〜3μmであることを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
  9. 請求項3〜8のいずれか一項において,上記スペーサ用スラリーと上記接着層用スラリーとは同一のスラリーからなり,該スラリーを用いてスペーサ用の印刷部と接着層用の印刷部とを一体的に形成することを特徴とするセラミック積層体の製造方法。
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