JPH04274378A - 圧電/電歪効果素子 - Google Patents

圧電/電歪効果素子

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JPH04274378A
JPH04274378A JP3034904A JP3490491A JPH04274378A JP H04274378 A JPH04274378 A JP H04274378A JP 3034904 A JP3034904 A JP 3034904A JP 3490491 A JP3490491 A JP 3490491A JP H04274378 A JPH04274378 A JP H04274378A
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JP
Japan
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piezoelectric
electrodes
materials
inorganic
electrostrictive
Prior art date
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Pending
Application number
JP3034904A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Inoue
芳樹 井上
Osamu Yamashita
修 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Publication of JPH04274378A publication Critical patent/JPH04274378A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電/電歪効果素子の構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電/電歪効果素子とは固体の圧電/電
歪効果を利用して、電気エネルギーを機械エネルギーに
変換するトランスデューサである。具体的には圧電/電
歪効果の大きな固体の対向する表面に金属膜などの電極
を形成し、電極間に電位差を与えたときに発生する固体
の歪を利用する。電界と平行方向に発生する歪(縦効果
歪)は垂直方向に生じる歪(横効果歪)より一般には大
きいので、前者を利用する方がエネルギー変換効率は高
い。このエネルギー変換効率の高い縦効果を利用した圧
電/電歪効果素子では電界強度が大きくなるほど発生す
る歪が大きくなるため、大きな変位量を得るには電界強
度が低下しないように印加電圧を大きくすることが必要
である。しかし、電圧を大きくするためには大型でかつ
高価な電源が必要になり、取り扱いに対する危険度も増
す。
【0003】以上の欠点を改善するために積層チップコ
ンデンサ型の構造が提案されている。この構造を図3(
a),(b)に示す。縦断面図である図3(a)におい
て圧電/電歪材料1の内部に内部電極2a,2bが一定
の間隔で形成されており、一つおきに外部電極3a,3
bと接続している。内部電極2a,2bの間隔は通常の
チップコンデンサの技術で数10μm程度にすることが
できる。この構造を採用すると電極間距離が狭くなるた
め低電圧で駆動可能な縦効果利用の圧電/電歪効果素子
が実現できる。
【0004】ところで積層方向からみた投影図図3(b
)から明らかなように、この構造では内部電極の重なる
面積(中央の矩形部分)は素子の断面積と比較して小さ
い。従って基本的には内部電極の重なった部分は電界に
応じて変形するが、他の部分は変形しようとしない。こ
のため、電圧を印加しても周辺部の束縛により、大きな
変位が取り出せない。また大きな変位を取り出そうとし
て高い電圧を印加すると、変形する部分と変形しにくい
部分との境界に大きな応力の集中が起こり、その部分で
機械的破壊が生じる。
【0005】このような従来素子の欠点を改善するため
に、上記の圧電/電歪効果素子の必要な高さの、n分の
1の高さの積層チップコンデンサ構造の焼結体を作り、
その焼結体をn個積み上げる構造がある。この構造を図
4に示す。すなわち上記焼結体の中心部のみをガラスを
主成分とする無機物層6で接着することにより、図5に
示すように、電圧印加時には積層チップコンデンサ型焼
結体5単位で変形できるために応力集中が緩和され、電
圧の繰り返しパルス印加に対して機械的破壊に至るまで
の寿命が延び、さらに素子の変位も増大させることがで
きる。積層チップコンデンサ型焼結体5の接着には、有
機系の接着剤が用いられることもあるが、耐熱性につい
ては、無機物層6を用いた方が有利となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の圧電/
電歪効果素子の問題点について、図面を用いて説明する
【0007】図4において、従来の圧電/電歪効果素子
では、上述の通り積層チップコンデンサ焼結体5の接着
剤としてガラスを主成分とする無機物層6を用いている
が、接着のために無機物ペーストを塗布したのち、50
0〜800℃程度の温度で焼成すると、圧電/電歪材料
1と無機物層6が反応して、反応層7ができる。この反
応層7は、空孔が多くち密性が良くない。そのため、無
機物層6および反応層7を内部に含んだ位置にある、対
向する内部電極2c,2dに電圧が加わると、反応層7
の付近で絶縁破壊が生じやすくなるという問題点があっ
た。
【0008】本発明の目的は、圧電/電歪材料と無機物
層が反応してできる反応層の付近で対向する内部電極に
電圧を加えたとき、その部分での絶縁破壊が防止でき、
信頼性の高い圧電/電歪効果素子を提供することにある
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電/電歪効果
素子は、圧電効果または電歪効果を示す材料と内部電極
とが交互に積層され各内部電極が二つの外部電極のどち
らかに接続している積層チップコンデンサ構造の焼結体
を、ガラスを主成分とする無機物層を介して2個以上積
み重ねた構造を持つ圧電/電歪効果素子において、ひと
つの無機物層を介する2個の焼結体それぞれの、最も前
記無機物層に近い内部電極が、ともにおなじ極の外部電
極に接続されている構造を有することを特徴として構成
される。
【0010】
【作用】本発明は、ひとつの無機物層を介する2個の焼
結体それぞれの、最も無機物層に近い内部電極が、とも
におなじ極の外部電極に接続されている構造により、そ
れぞれの内部電極間には電界が生じないために、無機物
と圧電/電歪材料との反応層に電圧がかからない、とい
う作用がある。
【0011】
【実施例】次に本発明について図面を参照にして説明す
る。図1は本発明による圧電/電歪効果素子の一実施例
の縦断面図と投影図である。また図2は本実施例の製造
方法のフローチャートである。
【0012】本発明の効果を、ニッケル・ニオブ酸−チ
タン酸−ジルコン酸鉛系の圧電効果を示す材料を用いて
調べた。図2に示すように、本材料の予焼粉末に有機系
の溶剤、バインダ、可塑材を添加して、ドクター・ブレ
ード法で約130μmの厚さのグリーンシートを作製し
た。このグリーンシートを乾燥したのち、その上に銀−
パラジウム合金粉末を主成分とする内部電極用ペースト
を印刷し、所定の形状に切断して、所定の枚数を積層、
熱圧着して生積層体を得た。さらに後工程の焼成後に設
計の寸法が得られるように、所定の寸法に切断したのち
、約500℃で加熱して有機系のバインダを除去して、
約1100℃で焼成した。冷却後、銀−パラジウム−白
金合金粉末を主成分とする外部電極用ペーストを塗布後
、850℃で焼成して外部電極を形成して、図1に示す
積層チップコンデンサ型焼結体5を得た。
【0013】この積層チップコンデンサ型焼結体5の寸
法は、外型は5mm×5mm×1mm、内部電極2a,
2bの重なる面積は4.7mm×4.7mmとした。内
部電極2a,2b間の距離は100μmである。なお、
内部電極2c〜2fは、無機物層6および反応層7をは
さむ位置にある内部電極であり、2cと2dは2aと同
じ外部電極3aに、また2eと2fは2bと同じ外部電
極3bに接続している。図1には模式的に内部電極は4
枚しか表示しなかったが、実際には積層チップコンデン
サ型焼結体5の内部には、10枚の内部電極が形成され
ている。
【0014】本実施例では、この積層チップコンデンサ
型焼結体5を10個接着した。接着する面に、ホウ硅酸
鉛系ガラスを主成分とし、有機系のバインダ、溶剤、可
塑剤の入った無機物ペーストをディスペンサーで塗布し
た後に、10個を積み重ねた。この際、内部電極2cと
2d,さらに2eと2fが同じ向きになるようにした。 約150℃で乾燥して無機物ペースト中の有機系の溶剤
を除去して、さらに約680℃で加熱することによりガ
ラスを焼成した。その結果、無機物と積層チップコンデ
ンサ型焼結体5中の圧電材料1とが接合することにより
、無機物層6を介して積層チップコンデンサ型焼結体5
を10個重ねた構造で、無機物層6および反応層7をは
さんだ位置にある、内部電極2cと2dが外部電極3a
に接続され、さらに2eと2fが外部電極3bに接続さ
れた圧電効果素子が得られた。なお、無機物層6の接着
面積は約1.5mmφとした。さらに、各積層チップコ
ンデンサ型焼結体5の電気的接続のため、リード線4a
,4bを高温ハンダでハンダ付けした。
【0015】本構造素子50個と、従来の構造の素子を
50個とを、それぞれ40℃、90〜85%R.H.の
条件下で150VD.C.を印加した耐湿負荷試験に投
入したところ、3000h経過後で、従来構造の素子は
3個の絶縁破壊不良が発生したのに対し、本発明による
構造の素子は、不良が発生しなかった。
【0016】また、マグネシウム・ニオブ酸−チタン酸
鉛系の電歪効果を示す材料を用いた電歪効果素子につい
ても同様の調査を試みたが、全く同様の効果が確認され
た。
【0017】なお、上記のガラスに5,10,15重量
%のアルミナを加えた無機物による接着層を設けた場合
も全く同様の効果が得られた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、圧
電効果または電歪効果を示す材料と内部電極とが交互に
積層され各内部電極が二つの外部電極のどちらかに接続
している積層チップコンデンサ構造の焼結体を、無機物
を介して2個以上積み重ねた構造を持つ圧電/電歪効果
素子において、ひとつの無機物層を介する2個の焼結体
それぞれの、全も無機物層に近い内部電極が、ともにお
なじ極の外部電極に接続されている構造を有することを
特徴とする圧電/電歪効果素子が得られるために、上記
それぞれの内部電極間には電界が生じず、無機物層と圧
電/電歪材料との反応層に電圧がかからないので、その
部分での絶縁破壊が防止でき、信頼性の高い圧電/電歪
効果素子が得られる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧電/電歪効果素子の縦断
面図、およびその投影図である。
【図2】本発明の一実施例の圧電/電歪効果素子の製造
方法を示したフローチャートである。
【図3】従来の積層チップコンデンサ構造の圧電/電歪
効果素子の縦断面図、およびその投影図である。
【図4】従来構造の圧電/電歪効果素子の一例の縦断面
図、およびその投影図である。
【図5】図4の構造の素子の、電圧印加時の変形を示し
た縦断面図である。
【符号の説明】
1    圧電/電歪材料 2a〜2f    内部電極 3a〜3b    外部電極 4a,4b    リード線 5    積層チップコンデンサ型焼結体6    無
機物層 7    反応層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  圧電効果または電歪効果を示す材料と
    内部電極とが交互に積層され各内部電極が二つの外部電
    極のどちらかに接続している積層チップコンデンサ構造
    の焼結体を、ガラスを主成分とする無機物層を介して2
    個以上積み重ねた構造を持つ圧電/電歪効果素子におい
    て、ひとつの無機物層を介する2個の焼結体それぞれの
    、最も前記無機物層に近い内部電極が、ともにおなじ極
    の外部電極に接続されている構造を有することを特徴と
    する圧電/電歪効果素子。
  2. 【請求項2】  同一構造の焼結体の外部電極の向きが
    交互になるよう積層されていることを特徴とする請求項
    1記載の圧電/電歪効果素子。
JP3034904A 1991-03-01 1991-03-01 圧電/電歪効果素子 Pending JPH04274378A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980414