JP2705333B2 - 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 - Google Patents

圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法

Info

Publication number
JP2705333B2
JP2705333B2 JP3033934A JP3393491A JP2705333B2 JP 2705333 B2 JP2705333 B2 JP 2705333B2 JP 3033934 A JP3033934 A JP 3033934A JP 3393491 A JP3393491 A JP 3393491A JP 2705333 B2 JP2705333 B2 JP 2705333B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrostrictive
inorganic
layer
piezoelectric
effect element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3033934A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04273183A (ja
Inventor
芳樹 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP3033934A priority Critical patent/JP2705333B2/ja
Publication of JPH04273183A publication Critical patent/JPH04273183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2705333B2 publication Critical patent/JP2705333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電効果素子および電
歪効果素子ならびにその製造方法に関し、特に、積層型
の圧電効果素子および電歪効果素子ならびにその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電・電歪効果素子とは、固体の圧電・
電歪効果を利用して電気エネルギーを機械エネルギーに
変換するトランスジューサである。具体的には、圧電・
電歪セラミックのような圧電・電歪効果の大きな固体の
対向する二つの面に金属などで電極を設け、この電極間
に電位差を与えた時に発生する固体の歪みを利用する。
【0003】上記の圧電・電歪効果においては、通常、
電界と平行方向に発生する歪み(縦効果歪み)の方が電
界と垂直方向に生じる歪み(横効果歪み)に比べて大き
いので、前者を利用する方が有利であり且つ電気・機械
エネルギー変換効率も高い。
【0004】この縦効果歪みを利用した圧電・電歪効果
素子(以下素子と記す)では、素子の単位長さ当りの変
位量は印加される電界強度が大きいほど大きい。従って
素子として大きな変位量を得るためには、対向電極間に
高い電圧を印加するか或いは圧電・電歪材料を薄い層状
にして対向電極間の距離を小さくすることが有効であ
る。
【0005】ところが電圧を高くすることは大型でしか
も高価な電源を必要とし、また取り扱いにおける危険度
も増すので好ましくない。
【0006】このため実際の素子としては、大きな歪み
を得るために圧電・電歪材料の厚さを薄くして電極間間
隔を狭くすることによって電界強度を強くし更にこれを
複数積層した構造の、いわゆる積層型の素子が考えられ
ている。
【0007】このような積層型の素子の一例を図4
(a)及び(b)に示す。図4(a)は素子の断面図で
あり、図4(b)は積層方向の投影図である。なお以下
の説明では圧電効果素子を例にとって説明するが、圧電
効果と電歪効果との違いは、誘電体に電界を印加した時
に発生する歪みが電界に比例するかあるいは電界の2乗
に比例するかの違いであって、素子の材料,構造および
製造方法などは同様のものであるので、以下の圧電効果
素子に関する説明において「圧電効果」を「電歪効果」
に読み替えてよい。
【0008】図4(a)および(b)に示す素子におい
ては、圧電材料1の内部に内部電極2a,2bが一定の
間隔で形成されている。そしてこれらの内部電極は一つ
おきに外部電極3a,3bに接続されている。このよう
な構造は積層セラミックチップコンデンサによく用いら
れる構造であるので、以後このような構造を積層セラミ
ックチップコンデンサ構造と呼ぶこととする。
【0009】このような構造にすると、通常の積層セラ
ミックチップコンデンサの薄膜化技術を利用して、圧電
材料1の層の厚さを数10μm程度にまで薄くすること
ができる。しかもこれらの層を積層するので、低電圧で
も大きな変位を発生するような縦効果利用の素子を実現
することができる。
【0010】ところでこの構造の素子では、この素子を
積層方向から見ると、図4(b)からも分るように内部
電極2aと2bとが重なる部分(図の中央の矩形の内
部)の方が素子の断面(図の最外側の線で囲まれる部
分)の内側になっている。すなわち、基本的に、内部電
極の重なった部分は電界に応じて変形するがその他の部
分は変形しようとしない。
【0011】従ってこの構造では、外部から電圧を印加
してこの素子を駆動させる場合、周辺部からの束縛があ
るので大きな変位を取り出すのに不利である。また大き
な変位を取り出そうとして高い電圧を印加すると、変形
する部分と変形しにくい部分との境界部分(図4(a)
中に破線で囲った部分)に大きな応力が集中し、はなは
だしい場合にはこの部分に機械的な破壊が生じてしまう
ことがある。とくに上述の境界部分の最上部および最下
部は、この部分に応力が累積するので破壊しやすい。
【0012】そこでこのような従来の素子の欠点を改善
するために、上記の素子をいくつかの単位に分解しこれ
を合成して一つの素子とすることが提唱されている。
【0013】すなわち、一つの素子としての必要な高さ
のn分の1の高さを持つ積層セラミックチップコンデン
サ構造の焼結体を作りこの焼結体をn個積み上げる構造
である。このような構造の素子を図5に示す。図5
(a)は素子の断面図であり、図5(b)は積層方向の
投影図である。この素子においては、焼結体5の面の中
心部だけをエポキシなどの有機系の接着剤6で接着する
ことによって、各焼結体5を連結している。
【0014】このようにすると、この素子に電圧を印加
した時には、図6に示すように、それぞれの焼結体単位
で変形する。従って素子全体としては、前述の境界部分
に加わる応力が焼結体単位に分散され全体として緩和さ
れる。
【0015】圧電効果素子の使用方法の一つとして駆動
電圧を繰り返しパルス的に印加して動作させるような使
い方があるが、上記の素子構造によれば、このような使
い方をした時でも機械的破壊に至るまでの寿命を延ばす
ことができる。しかも素子の変位を増大させることもで
きる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、図5
に示す従来の積層型の素子では、積層セラミックチップ
コンデンサ構造の焼結体5を接着する際に有機系の接着
剤(例えばエポキシ樹脂など)6を用いている。
【0017】ところがこの素子を電子機器システムなど
に組み込んで使用する時に、システム側からの要求で素
子自体が高温に曝されることがある。例えば、この素子
を搭載した基板をはんだリフロー炉に通す場合には23
0℃近い温度に曝される。このような条件の下では、有
機系の接着剤6の接着強度が劣化し場合によっては接着
面で剥れてしまうということが起る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電効果素子
(電歪効果素子)は、圧電効果(電歪効果)を示す材料
の層と内部電極の層とが交互に積層されそれぞれの内部
電極が二つの外部電極のいずれかに接続されている構造
の焼結体が積層方向に少なくとも二以上積み重ねられて
いる型の圧電効果素子(電歪効果素子)であって、互い
に隣り合う焼結体の積層方向に垂直な面同志が、ガラス
を主成分とする無機物接着層を介して接着され、前記焼
結体が、前記無機物接着層に最も近い内部電極と前記無
機物接着層との間に、無機物拡散防止層を有することを
特徴とする。
【0019】
【実施例】次に、本発明の最適な実施例について図面を
参照して説明する。理解を容易にするために、始めに、
本発明の参考例につい説明する。図1(a)は本発明の
一参考例の構造を示す断面図であり、図1(b)は本参
考例の積層方向の投影図である。また図2は本参考例
製造工程を示すフローチャート図である。
【0020】本参考例が図5に示す従来の素子と異なる
のは、図1において焼結体5同志を接着するのにガラス
を主成分とする無機物接着層7を用いている点である。
【0021】本参考例は、以下のようにして作製する。
先ず、本参考例の出発材料はニッケル・ニオブ酸ーチタ
ン酸ージルコン酸鉛系の圧電効果を示す材料である。
【0022】はじめに混練工程および成膜工程で、上記
の材料の予焼粉末に有機系の溶剤,バインダおよび可塑
剤を添加し、ドクターブレード法で約130μmの厚さ
のグリーンシートを作製する。
【0023】次に内部電極印刷工程,切断工程および熱
圧着工程に移る。ここではグリーンシートを乾燥させ、
その上に銀ーパラジウム合金粉末を主成分とする内部電
極用ペーストを印刷し、所定の形状に切断した後所定の
枚数を積層、熱圧着して生積層体を得る。
【0024】更に切断工程,バインダ除去工程および焼
成工程を行なう。ここでは前述の生積層体を所定の寸法
に切断した後、約500℃で加熱して有機系のバインダ
を除去し、その後約1100℃の温度で焼成を行なう。
【0025】上記のような工程を経て得られた積層体
は、次いで外部電極印刷工程および焼成工程で外部電極
3a,3bを形成される。そして積層セラミックチップ
コンデンサ構造の焼結体5となる。外部電極3a,3b
は銀ーパラジウム合金粉末を主成分としたペーストを8
50℃の温度で焼成して形成する。
【0026】上記の焼結体の構造は、積層方向の断面が
5mm×5mm、高さが1mmであり、内部電極2aと
2bとの重なりの部分の面積が4.7mm×4.7mm
である。また内部電極2aと2bとの間の距離は約10
0μmである。なお図1は素子の構造を模式的に描いた
ものであって各焼結体5の内部には内部電極が4枚しか
示されていないが、実際の焼結体では10枚の内部電極
が形成されている。本参考例では次の無機物塗布工程お
よび焼成工程で、上記の積層セラミックチップコンデン
サ構造の焼結体を10個接着した。
【0027】この工程では先ず、接着する面に、硼珪酸
鉛系ガラスを主成分とし有機系のバインダ,溶剤および
可塑剤の入った無機物ペーストをディスペンサで塗布す
る。そして10個の焼結体を積み重ね約150℃で乾燥
して有機系の溶剤を除去した後、さらに約680℃で加
熱して無機物を焼成する。その結果ガラスと焼結体5中
の圧電材料1とが接合することによって、10個の焼結
体5が無機物接着層7を介して連結された構造の素子が
得られる。なお無機物接着層7の接着面積は約1.5m
mφである。
【0028】そして最後にそれぞれの焼結体体5の外部
電極同志を、リード線4a,4bを高温はんだではんだ
付けすることによって電気的に接続して本参考例の素子
を完成する。
【0029】つぎに本発明の効果を確認するために試験
を行なった。試料は、本参考例による素子とエポキシ樹
脂で接着した従来の構造の素子とであり、それぞれ10
0個ずつである。これらの試料を230℃の恒温層内に
60分間放置した。
【0030】その結果、従来の素子ではすべて接着強度
が劣化し接着面からの剥れが見られたのにして、本参考
による素子ではいずれも接着強度の劣化はなかった。
なお本参考例の素子でははんだの融点である240℃ま
では接着強度が劣化しないことを確認した。
【0031】また圧電材料を代えて、マグネシウム・ニ
オブ酸ーチタン酸鉛系の電歪材料を用いた素子について
も同様の調査を試みたが上記の結果と全く同様の結果が
得られた。
【0032】さらに上記の無機物ペーストに代えて、こ
れの主成分であるガラスに、5,10,15重量パーセ
ントのアルミナを加えた無機物ペーストを使った場合で
も全く同様の効果が得られた。
【0033】つぎに本発明の実施例について述べる。図
3(a)は本発明の一実施例の構造を示す断面図であ
り、図3(b)は本実施例の積層方向の投影図である。
【0034】本実施例が図1に示す参考例と異なるの
は、それぞれの焼結体において無機物接着層7とこの無
機物接着層7に最も近い内部電極2c,2dとの間にガ
ラス拡散防止層8が設けられている点である。このガラ
ス拡散防止層8の材料は参考例の内部電極に用いられた
と同じ銀ーパラジウム合金粉末を主成分とするペースト
を焼成したものである。
【0035】本実施例による素子は、前述の参考例と同
一の材料を用い同様の製造工程によって作製される。た
だし本実施例の場合には、ガラス拡散防止層8を設ける
ために、図2示す製造工程のフローチャート図に対して
成膜工程および内部電極印刷工程と積層工程に下記のよ
うなサブ工程が追加される。
【0036】先ず成膜工程および内部電極印刷工程で圧
電材料1用のグリーンシートを作る際に、これとは別に
ガラス拡散防止層8用のグリーンシートを作製する。こ
のグリーンシートの材料は圧電材料1用のグリーンシー
トと同一であり、大きさも同じである。但し厚さは10
μmと薄くする。
【0037】つぎに内部電極印刷工程で圧電材料1用の
グリーンシートに内部電極用ペーストを印刷する時に、
上記のガラス拡散防止8用のグリーシートにも同じ内部
電極用ペーストを印刷する。この場合印刷パターンは、
図3(b)に示すように、3mm×3mmとし完成後の
厚さが3μmになるように調整する。
【0038】そしてこのあと圧電材料1用のグリーンシ
ートとガラス拡散防止層用8のグリーンシートとを積層
する。
【0039】この場合圧電材料1用のグリーンシートを
参考例と同様の構造になるように積層し、更にその外側
に図3(b)に示すように、ガラス拡散防止層8用のグ
リーンシートを1枚積層する。この時ガラス拡散防止層
8用グリーンシート上の内部電極用ペーストが内側を向
くように積層する。
【0040】以後、参考例と同一の製造工程により、上
記のようにして得られた生積層体から焼結体5を作製し
この焼結体5を無機物接着層7で接着する工程を経て
実施例の素子を完成する。
【0041】このようにして作製した素子では、ガラス
拡散防止層8は、面積が3mm×3mm,厚さが3μm
である。またこのガラス拡散防止層8と無機物接着層7
との間の距離は約8μmである。
【0042】上記の実施例による素子は、無機物接着層
7を挟んで接着された焼結体5の、この無機物接着層7
に最も近い内部電極2cと2dの間の絶縁耐圧が参考例
による素子に比べて良くなるものと期待される。
【0043】これは以下のように考えられる。すなわち
参考例の素子では、無機物接着層7の主成分のガラスと
圧電材料1とが反応して反応層9が形成されるのである
が、この反応層9は空孔が多く緻密性がよくない。この
ため内部電極2cおよび2d間に5高い電圧が加わると
反応層9の付近で絶縁破壊が生じやすくなる。
【0044】これに対して本実施例の素子では、無機物
接着層7と内部電極2c,2dとの間に設けたガラス拡
散防止層8がガラスの拡散を阻止し、圧電材料用のセラ
ミックスと同様の緻密な層が厚く残されるので、内部電
極2cと2dとの間の絶縁耐圧は高いままに保たれる。
【0045】実際に本実施例の素子の縦断面を光学顕微
鏡で観察したところ、ガラス拡散防止層8よりも内側の
部分では、粒子形状が他の圧電材料1の部分に比べて変
っていないのに対して、ガラス拡散防止層8より外側の
部分ではこれが変質している様子が観察された。すなわ
ち、無機物接着層7の主成分のガラスの拡散がガラス拡
散防止層8によって阻止されているものと考えることが
できる。
【0046】つぎに上記のことを確認するために試験を
行なった。試料は、参考例の素子50個と本実施例の素
子50個である。これらの試料に対して、温度40℃,
湿度90〜95%RHの条件下で定格直流電圧150V
を印加して耐湿負荷寿命試験を施した。
【0047】その結果、通電開始後2000時間までの
間に、参考例の素子では2個の絶縁破壊不良が発生した
のに対して、本実施例の素子では不良は発生しなかっ
た。
【0048】なお圧電材料を代えて、マグネシウム・ニ
オブ酸ーチタン酸鉛系の電歪材料を用いた素子について
も同様の調査を試みたが上記の結果と全く同様の結果が
得られた。
【0049】また前述の無機物ペーストに代えて、ガラ
ス成分に5,10,15重量パーセントのアルミナを加
えた無機物ペーストを用いた場合でも同様の結果が得ら
れることを確認した。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では積層セ
ラミックチップコンデンサ構造の焼結体を接着して素子
を作る時に、接着剤として従来のエポキシなどの有機系
接着剤に替えて、ガラスを主成分とする無機物接着剤を
用いている。
【0051】このため、本発明によれば、高温にさらさ
れた場合でも焼結体同志の接着強度が劣化することのな
いシステム側からの耐高温性に対する要求を満足するこ
とのできる素子が得られる。
【0052】更に、この素子に対して無機物拡散防止層
を設けることにより、無機物接着剤内の成分が拡散して
絶縁耐圧の低い反応層を形成することを阻止することが
できるので焼結体間の絶縁耐圧に優れた信頼性の高い素
子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分図(a)は、本発明の一参考例の断面図であ
る。 分図(b)は、本発明の一参考例の積層方向の投影図で
ある。
【図2】本発明の一参考例および一実施例の製造工程を
説明するためのフローチャート図である。
【図3】分図(a)は、本発明の一実施例の断面図であ
る。 分図(b)は、本発明の一実施例の積層方向の投影図で
ある。
【図4】分図(a)は、従来の素子の第1の例の断面図
である。分図(b)は、従来の素子の第1の例の積層方
向の投影図である。
【図5】分図(a)は、従来の素子の第2の例の断面図
である。分図(b)は、従来の素子の第2の例の積層方
向の投影図である。
【図6】図5に示す素子の動作時の変形状態を説明する
ための模式図である。
【符号の説明】
1 圧電材料 2a,2b,2c,2d 内部電極 3a,3b,外部電極 4a,4b リード線 5 焼結体 6 接着剤 7 無機物接着層 8 ガラス拡散防止層 9 反応層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電効果を示す材料の層と内部電極の層
    とが交互に積層されそれぞれの内部電極が二つの外部電
    極のいずれかに接続されている構造の焼結体が積層方向
    に少なくとも二以上積み重ねられている型の圧電効果素
    子であって、互いに隣り合う焼結体の積層方向に垂直な
    面同志が、ガラスを主成分とする無機物接着層を介して
    接着され、 前記焼結体が、前記無機物接着層に最も近い内部電極と
    前記無機物接着層との間に、無機物拡散防止層を有する
    ことを特徴とする圧電効果素子。
  2. 【請求項2】 電歪効果を示す材料の層と内部電極の層
    とが交互に積層されそれぞれの内部電極が二つの外部電
    極のいずれかに接続されている構造の焼結体が積層方向
    に少なくとも二以上積み重ねられている型の電歪効果素
    子であって、互いに隣り合う焼結体の積層方向に垂直な
    面同志が、ガラスを主成分とする無機物接着層を介して
    接着され、 前記焼結体が、前記無機物接着層に最も近い内部電極と
    前記無機物接着層との間に、無機物拡散防止層を有する
    ことを特徴とする電歪効果素子。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の圧電効果素子であっ
    て、前記無機物拡散防止層が、銀ーパラジウム合金粉末
    を主成分とするペーストを焼成して形成されたものであ
    ることを特徴とする圧電効果素子。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の電歪効果素子であっ
    て、前記無機物拡散防止層が、銀ーパラジウム合金粉末
    を主成分とするペーストを焼成して形成されたものであ
    ることを特徴とする電歪効果素子。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項3に記載の圧電効果
    素子の製造方法であって、圧電効果を示す材料の層の面に内部電極の層を備える複
    数の第1の圧電体薄板と、圧電効果を示す材料の層の面
    に前記無機物拡散防止層を備える第2の圧電体薄板とを
    形成する工程と、 前記第1の圧電体薄板と前記第2の圧電体薄板とを積層
    して、第1の圧電体薄板が複数積層された最外層に、前
    記無機物拡散防止層が内方に向くようにして配置された
    第2の圧電体薄板を備える生積層体を得、これを焼成し
    て焼結体を得る 工程と、 前記焼結体の前記第2の圧電体薄板の外面に ガラスを主
    成分とする無機物ペーストを塗布する工程と、 前記無機物ペーストを塗布された焼結体を積層の方向に
    所定数重ね合わせた後前記無機物ペーストを焼成して焼
    結体どうしを固着させる工程とを含むことを特徴とする
    圧電効果素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項4に記載の電歪効果
    素子の製造方法であって、電歪効果を示す材料の層の面に内部電極の層を備える複
    数の第1の電歪体薄板と、電歪効果を示す材料の層の面
    に前記無機物拡散防止層を備える第2の電歪体薄板とを
    形成する工程と、 前記第1の電歪体薄板と前記第2の電歪体薄板とを積層
    して、第1の電歪体薄板が複数積層された最外層に、前
    記無機物拡散防止層が内方に向くようにして配置された
    第2の電歪体薄板を備える生積層体を得、これを焼成し
    て焼結体を得る工程と、 前記焼結体の前記第2の電歪体薄板の外面に ガラスを主
    成分とする無機物ペーストを塗布する工程と、 前記無機物ペーストを塗布された焼結体を積層の方向に
    所定数重ね合わせた後前記無機物ペーストを焼成して焼
    結体どうしを固着させる工程とを含むことを特徴とする
    電歪効果素子の製造方法。
JP3033934A 1991-02-28 1991-02-28 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法 Expired - Lifetime JP2705333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3033934A JP2705333B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3033934A JP2705333B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04273183A JPH04273183A (ja) 1992-09-29
JP2705333B2 true JP2705333B2 (ja) 1998-01-28

Family

ID=12400342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3033934A Expired - Lifetime JP2705333B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2705333B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4151278B2 (ja) * 2001-04-12 2008-09-17 株式会社デンソー セラミック積層体の製造方法
JP2010103250A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Taiheiyo Cement Corp 圧電アクチュエータ
JP2010103249A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Taiheiyo Cement Corp 圧電アクチュエータ
JP2010103251A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Taiheiyo Cement Corp 圧電アクチュエータ
JP6047358B2 (ja) * 2012-09-28 2016-12-21 日本特殊陶業株式会社 多連化素子およびその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63151087A (ja) * 1986-12-16 1988-06-23 Ngk Spark Plug Co Ltd 積層型圧電体
JPH04167580A (ja) * 1990-10-31 1992-06-15 Brother Ind Ltd 積層圧電アクチュエータ素子

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04273183A (ja) 1992-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6545395B2 (en) Piezoelectric conversion element having an electroded surface with a non-electrode surface portion at an end thereof
JPH04214686A (ja) 電歪効果素子
JP2705333B2 (ja) 圧電効果素子および電歪効果素子並びにその製造方法
JP2951129B2 (ja) 積層型圧電アクチュエータおよびその製造方法
JPH11112046A (ja) 圧電アクチュエータ及びその製造方法
JP2005072370A (ja) 積層セラミックス電子部品及び製造方法
JPH0360471A (ja) 積層セラミックスの製造方法
JP2994492B2 (ja) 積層型圧電アクチュエータおよびその製造方法
JP2007019420A (ja) 積層型圧電素子
JP4670260B2 (ja) 積層型電子部品
JPH05218519A (ja) 電歪効果素子
JP2824116B2 (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JP5068936B2 (ja) 積層型圧電素子の製造方法
JP3506609B2 (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JP6809822B2 (ja) 圧電アクチュエータ
JP2000340849A (ja) 積層型圧電アクチュエータ
JPH04167580A (ja) 積層圧電アクチュエータ素子
JPH0476969A (ja) 電歪効果素子
JP2892672B2 (ja) 積層型変位素子
JPH04274378A (ja) 圧電/電歪効果素子
JP5205689B2 (ja) 積層型圧電素子
JP2000294843A (ja) 圧電素子及び積層型圧電アクチュエータ
JP2882164B2 (ja) 電歪効果素子およびその製造方法
JP4373904B2 (ja) 積層型圧電素子
JP2010171360A (ja) 積層型圧電素子およびその製法ならびに振動体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970909

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091009

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101009

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111009

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111009

Year of fee payment: 14