JP4015722B2 - 熱伝導性ポリマー組成物 - Google Patents
熱伝導性ポリマー組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4015722B2 JP4015722B2 JP18072897A JP18072897A JP4015722B2 JP 4015722 B2 JP4015722 B2 JP 4015722B2 JP 18072897 A JP18072897 A JP 18072897A JP 18072897 A JP18072897 A JP 18072897A JP 4015722 B2 JP4015722 B2 JP 4015722B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polymer composition
- thermally conductive
- silicone polymer
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K9/00—Use of pretreated ingredients
- C08K9/02—Ingredients treated with inorganic substances
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L83/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L83/04—Polysiloxanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/12—Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/20—Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/70—Siloxanes defined by use of the MDTQ nomenclature
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱伝導性ポリマー組成物に関し、詳しくは、ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に熱伝導性の金属粉末を含有し、保存安定性および熱伝導性が優れる熱伝導性ポリマー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に、酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニム等の金属化合物粉末;アルミニウム、銅等の金属粉末;および表面を有機樹脂で被覆した金属粉末を配合することにより、熱伝導性ポリマー組成物を調製することができる。
【0003】
しかし、酸化アルミニウム、窒化アルミニム等の金属化合物粉末や、表面を有機樹脂で被覆した金属粉末を含有する熱伝導性ポリマー組成物は、熱伝導性が十分ではなく、特に、保存安定性が乏しく、保存中にこれらの粉末が沈降してしまうという問題があり、また、アルミニウム、銅等の金属粉末を含有する熱伝導性ポリマー組成物は、導電性を有するために、用途が限定されてしまうという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上記の課題について鋭意検討した結果、表面に、金属酸化物層および/または金属窒化物層を有する金属粉末を用いることにより、上記のような問題を解消できることを見いだして、本発明に到達した。
【0005】
すなわち、本発明の目的は、ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に熱伝導性の金属粉末を含有し、保存安定性および熱伝導性が優れる熱伝導性ポリマー組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物は、
( A ) 一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
( B ) 一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、
および
( C ) ヒドロシリル化反応用触媒
からなるヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に熱伝導性の金属粉末として、表面に酸化アルミニウム層および/または窒化アルミニウム層を有するアルミニウム粉末であり、該粉末の含有量が、前記組成物中のポリマー100重量部に対して50〜600重量部であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物を詳細に説明する。
本発明の熱伝導性ポリマー組成物において、熱伝導性の金属粉末を配合することのできるポリマーは、耐熱性が優れることから、シリコーンポリマーであることが好ましく、特に、硬化性シリコーンポリマーであることが好ましい。
【0008】
この硬化性シリコーンポリマーの硬化機構としては、比較的低温で全体が迅速に硬化することから、ヒドロシリル化反応であることが好ましい。
【0009】
このヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマーとしては、
(A)一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
(B)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、
および
(C)ヒドロシリル化反応用触媒
からなるシリコーンポリマー組成物が例示される。
【0010】
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、上記組成物の主成分であり、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有することが必要である。(A)成分中のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基が例示され、特に、ビニル基であることが好ましい。また、(A)成分中のアルケニル基以外のケイ素原子に結合する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等のアルケニル基を除く置換もしくは非置換の一価炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;水酸基が例示され、特に、メチル基、フェニル基であることが好ましい。また、(A)成分の分子構造は限定されず、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状が例示される。また、(A)成分の粘度は限定されず、例えば、25℃において、50〜500,000センチポイズの範囲内であることが好ましく、特に、100〜10,000センチポイズの範囲内であることが好ましい。これは、この粘度が、この範囲の下限より小さいと、得られるシリコーンポリマー硬化物の機械的強度が低下する傾向があるからであり、一方、この範囲の上限をこえると、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物の取扱作業性が低下する傾向があるからである。
【0011】
このような(A)成分のオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖メチルビニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、R3SiO1/2単位とSiO4/2単位からなるオルガノポリシロキサン、RSiO3/2単位からなるオルガノポリシロキサン、R2SiO2/2単位とRSiO3/2単位からなるオルガノポリシロキサン、R2SiO2/2単位とRSiO3/2単位とSiO4/2単位からなるオルガノポリシロキサン、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。上記のオルガノポリシロキサン中のRは置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、オクチル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基が例示され、但し、このオルガノポリシロキサン中の少なくとも2個のRはアルケニル基であることが必要である。
【0012】
(B)成分のオルガノポリシロキサンは、上記組成物の硬化剤であり、一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有することが必要である。(B)成分中の水素原子以外のケイ素原子に結合する基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基;3−クロロプロピル基、3,3,3−トリフロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の置換もしくは非置換の一価炭化水素基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;水酸基が例示され、特に、メチル基、フェニル基であることが好ましい。また、(B)成分の分子構造は限定されず、直鎖状、一部分枝を有する直鎖状、分枝鎖状、網状が例示される。また、(B)成分の粘度は限定されず、例えば、25℃において、1〜50,000センチポイズの範囲内であることが好ましく、特に、5〜1,000センチポイズの範囲内であることが好ましい。これは、この粘度が、この範囲の下限より小さいと、得られるシリコーンポリマー硬化物の機械的強度が低下する傾向があるからであり、一方、この範囲の上限をこえると、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物の取扱作業性が低下する傾向があるからである。
【0013】
このような(B)成分のオルガノポリシロキサンとしては、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルフェニルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、分子鎖両末端ジメチルヒドロキシシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重合体、およびこれらのオルガノポリシロキサンの二種以上の混合物が例示される。
【0014】
(B)成分の配合量は上記組成物を硬化させるに十分な量であり、具体的には、(A)成分のアルケニル基1個に対して、(B)成分のケイ素原子結合水素原子が0.1〜20個となる量であることが好ましく、さらに、これが0.5〜10個となる量であることが好ましく、特に、これが0.5〜5個となる量であることが好ましい。これは、(A)成分のアルケニル基1個に対して、(B)成分のケイ素原子結合水素原子が、この範囲の下限より少ない量であると、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物が十分に硬化しなくなる傾向があるからであり、一方、この範囲の上限をこえる量であると、得られるシリコーンポリマー硬化物の耐熱性が低下する傾向があるからである。
【0015】
(C)成分のヒドロシリル化反応用触媒は、上記組成物の硬化を促進するための触媒であり、白金系触媒、ロジウム系触媒、パラジウム系触媒が例示され、好ましくは、白金系触媒である。この白金系触媒としては、白金黒、白金担持のアルミナ粉末、白金担持のシリカ粉末、白金担持のカーボン粉末、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金のオレフィン錯体、白金のアルケニルシロキサン錯体が例示され、さらにはこれらの白金系触媒を含有する、メチルメタクリレート樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、シリコーン樹脂等の熱可塑性樹脂微粒子が例示される。
【0016】
(C)成分の配合量は、上記組成物の硬化を促進するに十分な量であり、(C)成分として白金系触媒を用いた場合には、(A)成分と(B)成分の合計に対する、(C)成分中の白金金属が重量単位で0.1〜1,000ppmの範囲内となる量であることが好ましく、特に、これが1〜500ppmの範囲内となる量であることが好ましい。これは、(A)成分と(B)成分の合計に対する(C)成分中の白金金属が、この範囲の下限より少ない量であると、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物が十分に硬化しなくなる傾向があるからであり、一方、この範囲の上限をこえる量であると、得られるシリコーンポリマー硬化物が着色したりするからである。
【0017】
また、上記組成物には、その他任意の成分として、得られるシリコーンポリマー硬化物に良好な接着を付与するための接着促進剤を配合することができる。この接着促進剤としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチルビニルジエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルビニルジメトキシシラン等のアルコキシシラン化合物、式:
【化1】
で表されるジメチルポリシロキサン、式:
【化2】
で表されるジメチルポリシロキサン、一般式:
【化3】
(式中、aは1以上の整数であり、bは1以上の整数である。)
で表されるメチルビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、式:
【化4】
で表されるメチルハイドロジェンシロキサン・メチル(トリメトキシシリルエチル)シロキサン環状体、一般式:
【化5】
(式中、aは1以上の整数であり、bは1以上の整数である。)
で表されるオルガノポリシロキサン等のケイ素原子結合アルコキシ基を有する有機ケイ素化合物が例示される。
【0018】
上記組成物において、この接着促進剤の配合量は任意であるが、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物が保存中にゲル化しにくいことから、(A)成分100重量部に対して20重量部以下であることが好ましく、さらに、得られるシリコーンポリマー硬化物に良好な接着性を付与することができることから、0.1〜10重量部の範囲内であることが好ましい。
【0019】
また、上記組成物には、任意の成分として、熱伝導性シリコーンポリマー組成物が保存中に硬化してしまうことを抑制するための硬化抑制剤を配合することができる。この硬化抑制剤としては、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オール、フェニルブチノール等のアルキンアルコール;3−メチル−3−ペンテン−1−イン,3,5−ジメチル−3−ヘキセン−1−イン等のエンイン化合物;1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラヘキセニルシクロテトラシロキサン等のアルケニルシロキサン化合物;その他、ベンゾトリアゾールが例示される。上記組成物において、この硬化抑制剤の配合量は任意であるが、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存中の硬化を抑制し、かつ、比較的低温で迅速に硬化させることができることから、(A)成分100重量部に対して0.001〜5重量部の範囲内であることが好ましい。
【0020】
また、上記組成物には、任意の成分として、得られるシリコーンポリマー硬化物に適当な硬度と機械的強度を付与するために無機質充填剤を配合することができる。この無機質充填剤としては、ヒュームドシリカ、結晶性シリカ、焼成シリカ、湿式シリカ、フュームド酸化チタン、カーボンブラック、これらの充填剤の表面をオルガノアルコキシシラン、オルガノクロロシラン、オルガノジシラザン等の有機ケイ素化合物により処理した充填剤が例示され、特に、ヒュームドシリカは、熱伝導性シリコーンポリマー組成物中の熱伝導性の金属粉末の沈降を抑制することができることからも好ましい。上記組成物において、この無機質充填剤の配合量は任意であるが、得られるシリコーンポリマー硬化物に適度な硬度と機械的強度を付与でき、さらに、得られる熱伝導性シリコーンポリマー組成物の取扱作業性を低下させないことから、(A)成分100重量部に対して50重量部以下であることが好ましい。
【0021】
また、本発明の熱伝導性ポリマー組成物中に分散している金属粉末は、表面に、金属酸化物層および/または金属窒化物層を有することを特徴とする。この金属粉末としては、アルミニム、銅、チタン、ベリリウム、マグネシウム、珪素、鉄、およびこれらの金属の二種以上の混合物が例示され、特に、アルミニウムであることが好ましい。また、この金属粉末の表面の金属酸化物層としては、これらの金属の酸化物が例示され、特に、同種の金属であることが好ましい。また、この金属粉末の表面の金属窒化物層としては、これらの金属の窒化物が例示され、特に、同種の金属であることが好ましい。この金属粉末の表面の金属酸化物層および/または金属窒化物層の厚さは限定されないが、0.1μm以下であることが好ましい。この金属粉末の表面に形成された金属酸化物層および/または金属窒化物層は、この金属粉末の表面をXPS(X線光電子分光法)等により確認することができる。
【0022】
このような金属粉末の粒径は限定されないが、ポリマーへの分散性が良好であることから、平均粒径が0.1〜50μmの範囲内であることが好ましい。また、この金属粉末の形状も限定されず、例えば、フレーク状、略球状、真球状、繊維状、針状、不定形が挙げられ、この金属粉末として、これらの形状を有する二種以上の混合として用いてもよい。
【0023】
この金属粉末を調製する方法としては、造粒法、アトマイズ法、還元法等により金属粉末を調製した後、この金属粉末を、例えば、スタンプミル、ボールミル、振動ミル、ハンマーミル、圧延ローラ、乳鉢等の造粒装置により造粒することが好ましい。この金属粉末を造粒する際、特に、この金属粉末をフレーク状とする際には、オレイン酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸を潤滑剤として用いることが好ましいが、造粒後の金属粉末の表面にこの潤滑剤が吸着しているので、必要に応じて、これらの潤滑剤を除去することが好ましい。
【0024】
このようにして調製された金属粉末の表面に、金属酸化物層および/または金属窒化物層を形成する方法としては、この金属粉末を酸素中で加熱する方法や窒素中で加熱する方法が好ましく、この方法によると、前記の方法で造粒した金属粉末の表面に吸着された潤滑剤の脱離を行うこともできるという利点がある。また、その他の方法としては、金属粉末を、硝酸、硫酸、シュウ酸等の溶解液中で陽極酸化することもできる。特に、アルミニウム粉末等の比較的酸化や窒化されやすい金属粉末は、これを酸素や窒素中で加熱することにより、この表面に容易に金属酸化物層および/または金属窒化物層を形成することができる。
【0025】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物において、金属粉末の配合量は限定されないが、ポリマー100重量部に対して、この金属粉末が10〜850重量部の範囲内であることが好ましく、さらに、これが50〜850重量部の範囲内であることが好ましく、特に、これが50〜600重量部の範囲内であることが好ましい。これは、ポリマー100重量部に対する、金属粉末の配合量が、この範囲の下限より少ない量であると、得られる熱伝導性ポリマー組成物の熱伝導性が低下する傾向があるからであり、一方、この範囲の上限をこえる量であると、得られる熱伝導性ポリマー組成物の取扱作業性が低下する傾向があるからである。
【0026】
ポリマーに金属粉末を配合する方法としては、ポリマーと金属粉末を2本ロールミル、3本ロールミル、ニーダミキサー、ロスミキサー、プラネタリミキサー、インターミックス、バンバリーミキサー等の混合装置により混合することができる。また、ポリマーに金属粉末を配合する際に、有機溶剤を併用して、混合後に脱溶剤してもよい。
【0027】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物は、熱伝導性が優れ、かつ、電気絶縁性をも有するので、電気・電子用熱伝導性絶縁グリース、電気・電子用熱伝導性絶縁ポッティング剤、電気・電子用熱伝導性絶縁接着剤として有用であり、また、電気・電子用熱伝導性絶縁シートを調製するための原料として有用である。そして、これらの熱伝導性ポリマー組成物または熱伝導性シートにより、パワートランジスタ、IC等の発熱性半導体素子を、セラミック等の基板、リードフレーム、放熱フィンや金属放熱板に接続したり、また、これら半導体素子を封止・充填することにより、効率的な放熱がなされ、電気・電子部品の動作安定性を向上させることができる。
【0028】
【実施例】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物を実施例により詳細に説明する。なお、実施例中の物理特性は25℃における値であり、また、熱伝導性ポリマー組成物の保存安定性、硬化物の体積抵抗率および熱伝導率は次のようにして測定した。
【0029】
[熱伝導性ポリマー組成物の保存安定性]
ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物に熱伝導性の金属粉末を均一に混合して熱伝導性ポリマー組成物を調製した後、これを透明なガラスビン中で冷蔵(約5℃)保管して、その外観を観察した。
【0030】
[硬化物の体積抵抗率]
熱伝導性ポリマー組成物を所定の方法により硬化させて、厚さ1mm以上の硬化物を調製し、この硬化物の体積抵抗率をJIS C 2123に規定された方法に準じて測定した。なお、測定電圧は50Vとした。
【0031】
[硬化物の熱伝導率]
熱伝導性ポリマー組成物を所定の方法により硬化させた硬化物の熱伝導率を迅速熱伝導率計{京都電子工業株式会社製のQTM−500;プローブ法(非定常熱線法)}により測定した。
【0032】
[参考例1]
アルミニウムインゴットを800℃で溶融させ、これをアルゴンガス中に噴霧した後、分級することにより、平均粒径が5μmである略球状のアルミニウム粉末を調製した。このアルミニウム粉末をボールミルにより、キシレン溶液中で、潤滑剤として少量のオレイン酸を加えて、フレーク状に調製した。得られたフレーク状のアルミニウム粉末を空気中で200〜250℃で加熱して、表面に吸着されているオレイン酸を脱離させることにより、表面に露出したアルミニウムを酸化した。この酸化の程度はX線光電子分光法(以下、XPS)により確認した。次いで、このアルミニウム粉末を分級することにより、平均粒径が10μmであり、表面に酸化アルミニウム層を有するフレーク状のアルミニウム粉末を調製した。
【0033】
[参考例2]
アルミニウムインゴットを800℃で溶融させ、これをアルゴン中に噴霧した後、分級することにより、平均粒径が5μmである略球状のアルミニウム粉末を調製した。このアルミニウム粉末をボールミルにより、キシレン溶液中で、潤滑剤として少量のオレイン酸を加えて、フレーク状に調製した。得られたフレーク状のアルミニウム粉末を窒素中で200〜250℃で加熱して、表面に吸着されているオレイン酸を脱離させることにより、表面に露出したアルミニウムを窒化した。この窒化の程度はXPSにより確認した。次いで、このアルミニウム粉末を分級することにより、平均粒径が10μmであり、表面に窒化アルミニウム層を有するフレーク状のアルミニウム粉末を調製した。
【0034】
[参考例3]
アルミニウムインゴットを800℃で溶融させ、これをアルゴン中に噴霧した後、分級することにより、平均粒径が5μmである略球状のアルミニウム粉末を調製した。このアルミニウム粉末を空気中で200〜250℃で加熱することにより、表面のアルミニウムを酸化した。この酸化の程度はXPSにより確認した。
【0035】
[参考例4]
アルミニウムインゴットを800℃で溶融させ、これをアルゴン中に噴霧した後、分級することにより、平均粒径が5μmである略球状のアルミニウム粉末を調製した。このアルミニウム粉末をボールミルにより、キシレン溶液中で、潤滑剤としてアクリル樹脂を加えて、フレーク状に調製した。このアルミニウム粉末を分級して、平均粒径が10μmであり、表面にアクリル樹脂層を有するフレーク状のアルミニウム粉末を調製した。
【0036】
【表1】
【0037】
[実施例1]
粘度が500センチポイズである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.4重量%)100重量部、粘度が30センチポイズである分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.5重量%)2重量部、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン7重量部、参考例1で調製したアルミニウム粉末85重量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの錯体(上記のジメチルポリシロキサンに対する、この錯体中の白金金属が重量単位で5ppmとなる量)、およびフェニルブチンノール(上記のジメチルポリシロキサンに対して、重量単位で300ppmとなる量)を均一に混合して、熱伝導性シリコーンポリマー組成物を調製した。この熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存安定性を観察し、また、この熱伝導性シリコーンポリマー組成物を150℃で30分間加熱することにより硬化させたゴム状の熱伝導性シリコーンポリマー硬化物の体積抵抗率および熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0038】
[実施例2]
実施例1の熱伝導性シリコーンポリマー組成物において、参考例1で調製したアルミニウム粉末の代わりに参考例2で調製したアルミニウム粉末を同量配合した以外は実施例1と同様にして熱伝導性シリコーンポリマー組成物を調製した。この熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存安定性を観察し、また、この熱伝導性シリコーンポリマー組成物を150℃で30分間加熱することにより硬化させたゴム状の熱伝導性シリコーンポリマー硬化物の体積抵抗率および熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0039】
[実施例3]
粘度が500センチポイズである分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基の含有量=0.4重量%)100重量部、粘度が8,000センチポイズであり、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンと(CH3)3SiO1/2単位と(CH2=CH)(CH3)2SiO1/2単位とSiO4/2単位からなるオルガノポリシロキサンの混合物(ビニル基の含有量=0.8重量%)6重量部、粘度が30センチポイズである分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=1.5重量%)2.5重量部、粘度が15センチポイズである分子鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ケイ素原子結合水素原子の含有量=0.12重量%)15重量部、式:
【化6】
で表されるジメチルポリシロキサン6重量部、参考例2で調製したアルミニウム粉末50重量部、参考例3で調製したアルミニウム粉末300重量部、BET比表面積が200m2/gであり、表面をヘキサメチルジシラザンにより処理してなるヒュームドシリカ1.5重量部、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの錯体(上記のジメチルポリシロキサンに対する、この錯体中の白金金属が重量単位で5ppmとなる量)、およびフェニルブチンノール(上記のジメチルポリシロキサンに対して、重量単位で300ppmとなる量)を均一に混合して、熱伝導性シリコーンポリマー組成物を調製した。この熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存安定性を観察し、また、この熱伝導性シリコーンポリマー組成物を150℃で30分間加熱することにより硬化させたゴム状の熱伝導性シリコーンポリマー硬化物の体積抵抗率および熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0040】
[比較例1]
実施例1の熱伝導性シリコーンポリマー組成物において、参考例1で調製したアルミニウム粉末の代わりに平均粒径が10μmである不定形状の酸化アルミニウム(アルミナ)粉末を同量配合した以外は実施例1と同様にして熱伝導性シリコーンポリマー組成物を調製した。この熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存安定性を観察し、また、この熱伝導性シリコーンポリマー組成物を150℃で30分間加熱することにより硬化させたゴム状の熱伝導性シリコーンポリマー硬化物の体積抵抗率および熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0041】
[比較例2]
実施例1の熱伝導性シリコーンポリマー組成物において、参考例1で調製したアルミニウム粉末の代わりに参考例4で調製したアルミニウム粉末を同量用いた以外は実施例1と同様にして熱伝導性シリコーンポリマー組成物を調製した。この熱伝導性シリコーンポリマー組成物の保存安定性を観察し、また、この熱伝導性シリコーンポリマー組成物を150℃で30分間加熱することにより硬化させたゴム状の熱伝導性シリコーンポリマー硬化物の体積抵抗率および熱伝導率を測定した。これらの結果を表2に示した。
【0042】
【表2】
【0043】
【発明の効果】
本発明の熱伝導性ポリマー組成物は、ヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に熱伝導性の金属粉末を含有し、保存安定性および熱伝導性が優れるという特徴があり、さらに、電気絶縁性をも有するという特徴がある。
Claims (1)
- ( A ) 一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、
( B ) 一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポリシロキサン、
および
( C ) ヒドロシリル化反応用触媒
からなるヒドロシリル化反応硬化性シリコーンポリマー組成物中に熱伝導性の金属粉末を含有する熱伝導性ポリマー組成物であって、この粉末が、表面に酸化アルミニウム層および/または窒化アルミニウム層を有するアルミニウム粉末であり、該粉末の含有量が、前記組成物中のポリマー100重量部に対して50〜600重量部であることを特徴とする熱伝導性ポリマー組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18072897A JP4015722B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 熱伝導性ポリマー組成物 |
US09/099,636 US6040362A (en) | 1997-06-20 | 1998-06-18 | Heat-conducting polymer composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18072897A JP4015722B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 熱伝導性ポリマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1112481A JPH1112481A (ja) | 1999-01-19 |
JP4015722B2 true JP4015722B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=16088274
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18072897A Expired - Fee Related JP4015722B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 熱伝導性ポリマー組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6040362A (ja) |
JP (1) | JP4015722B2 (ja) |
Families Citing this family (65)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11116807A (ja) * | 1997-10-13 | 1999-04-27 | Suzuki Sogyo Co Ltd | 熱伝導性シリコーンゴム組成物及びその成形体 |
JP3718350B2 (ja) * | 1998-08-10 | 2005-11-24 | 富士高分子工業株式会社 | 熱伝導性・電気絶縁性シリコーンゴム組成物およびシリコーンゲル組成物 |
JP3757636B2 (ja) * | 1998-08-26 | 2006-03-22 | 松下電工株式会社 | 放熱シート形成用の熱伝導性シリコーンゴム組成物の製造方法及び放熱シート形成用の熱伝導性シリコーンゴム組成物 |
FR2784261B1 (fr) * | 1998-10-05 | 2001-07-27 | Ge Medical Syst Sa | Materiau d'isolation electrique et de refroidissement de conductivite thermique accrue et application a l'isolation d'un dispositif d'alimentation haute tension |
GB9902758D0 (en) * | 1999-02-08 | 1999-03-31 | H B Fuller Coatings Ltd | Heat transfer element |
US6433057B1 (en) * | 2000-03-28 | 2002-08-13 | Dow Corning Corporation | Silicone composition and electrically conductive silicone adhesive formed therefrom |
JP4623244B2 (ja) * | 2000-04-11 | 2011-02-02 | 信越化学工業株式会社 | 電磁波吸収性熱伝導性シリコーンゴム組成物 |
JP2001316502A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-16 | Jsr Corp | 伝熱性シートおよびそれを用いた加熱構造、放熱構造、電気的検査方法および装置。 |
JP3580358B2 (ja) * | 2000-06-23 | 2004-10-20 | 信越化学工業株式会社 | 熱伝導性シリコーン組成物及び半導体装置 |
US6573328B2 (en) * | 2001-01-03 | 2003-06-03 | Loctite Corporation | Low temperature, fast curing silicone compositions |
JP3608612B2 (ja) * | 2001-03-21 | 2005-01-12 | 信越化学工業株式会社 | 電磁波吸収性熱伝導組成物及び熱軟化性電磁波吸収性放熱シート並びに放熱施工方法 |
US7060747B2 (en) | 2001-03-30 | 2006-06-13 | Intel Corporation | Chain extension for thermal materials |
DE60221736T2 (de) * | 2001-04-03 | 2008-06-05 | AutoNetworks Technologies, Ltd., Nagoya | Optischer Stecker, Halterungsvorrichtung für optisches Element und Montageteil für einen optischen Stecker |
KR100623442B1 (ko) | 2001-04-23 | 2006-09-18 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 방열부재 |
KR100858836B1 (ko) * | 2001-05-14 | 2008-09-17 | 다우 코닝 도레이 캄파니 리미티드 | 열전도성 실리콘 조성물 |
US6639008B2 (en) * | 2001-11-27 | 2003-10-28 | General Electric Company | Curable silicone compositions, methods and articles made therefrom |
AU2002248226A1 (en) * | 2001-12-20 | 2003-07-30 | Cognitek Management Systems, Inc. | Composition for enhancing thermal conductivity of a heat transfer medium and method of use thereof |
JP4588285B2 (ja) * | 2002-01-25 | 2010-11-24 | 信越化学工業株式会社 | 熱伝導性シリコーンゴム組成物 |
WO2003088315A2 (en) * | 2002-04-11 | 2003-10-23 | Honeywell International Inc. | Thermally conductive coating compositions, methods of production and uses thereof |
JP4365067B2 (ja) * | 2002-05-14 | 2009-11-18 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 複合軟磁性体形成用硬化性シリコーン組成物および複合軟磁性体 |
US7160496B2 (en) * | 2002-11-01 | 2007-01-09 | Delphi Technologies, Inc. | Thermoplastic compositions containing metal material |
JP4587636B2 (ja) * | 2002-11-08 | 2010-11-24 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 熱伝導性シリコーン組成物 |
JP4530137B2 (ja) * | 2003-09-17 | 2010-08-25 | 信越化学工業株式会社 | 精密電子部品封止・シール用オルガノポリシロキサン組成物、精密電子部品の腐蝕防止又は遅延方法、並びに銀含有精密電子部品 |
DE602004005493T2 (de) * | 2003-11-05 | 2007-11-29 | Dow Corning Corp., Midland | Wärmeleitfähiges schmierfett und verfahren und vorrichtungen, bei denen das schmierfett verwendet wird |
JP2006036931A (ja) * | 2004-07-27 | 2006-02-09 | Three M Innovative Properties Co | 熱伝導性組成物 |
JP4687887B2 (ja) * | 2004-10-14 | 2011-05-25 | 信越化学工業株式会社 | 熱伝導性シリコーングリース組成物 |
JP4828146B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-11-30 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 熱伝導性シリコーンゴム組成物 |
JP4569765B2 (ja) * | 2005-05-13 | 2010-10-27 | 信越化学工業株式会社 | 電気・電子部品保護用室温硬化型シリコーンゴム組成物、並びに実装回路板、銀電極及び銀チップ抵抗器 |
JP2006328164A (ja) * | 2005-05-25 | 2006-12-07 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 熱伝導性シリコーン組成物 |
JP5340595B2 (ja) * | 2005-06-06 | 2013-11-13 | 日本科学冶金株式会社 | 絶縁性熱伝導性樹脂組成物及び成形品並びにその製造方法 |
CN101003725A (zh) * | 2006-01-21 | 2007-07-25 | 富准精密工业(深圳)有限公司 | 热界面材料及其制作方法 |
CN101426574A (zh) * | 2006-03-10 | 2009-05-06 | Ppg工业俄亥俄公司 | 多相硅氢化催化剂,及以其形成的聚合物,和相关的涂料组合物 |
US20080029680A1 (en) * | 2006-07-21 | 2008-02-07 | Brian Maxson | Adjustable shim |
JP4787128B2 (ja) * | 2006-10-18 | 2011-10-05 | 信越化学工業株式会社 | 室温硬化型熱伝導性シリコーンゴム組成物 |
TW200833752A (en) * | 2006-10-23 | 2008-08-16 | Lord Corp | Highly filled polymer materials |
US20080166552A1 (en) * | 2006-11-06 | 2008-07-10 | Arlon, Inc. | Silicone based compositions for thermal interface materials |
JP2008239719A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Dow Corning Toray Co Ltd | シリコーンエラストマー組成物およびシリコーンエラストマー |
DE102008025484A1 (de) * | 2008-05-28 | 2009-12-03 | Siemens Aktiengesellschaft | Wärmeleitfähiger Verbundwerkstoff mit Aluminium-Pulver, Verfahren zum Herstellen des Verbundwerkstoffs und Verwendung des Verbundwerkstoffs |
JP6014299B2 (ja) * | 2008-09-01 | 2016-10-25 | 東レ・ダウコーニング株式会社 | 熱伝導性シリコーン組成物及び半導体装置 |
WO2011029274A1 (en) * | 2009-09-11 | 2011-03-17 | Suzhou Red Maple Wind Blade Mould Co., Ltd. | Wind blade mould including a heating system |
WO2011042679A1 (en) * | 2009-10-09 | 2011-04-14 | Autoliv Development Ab | Breath sensor |
JP5648290B2 (ja) * | 2010-01-28 | 2015-01-07 | 株式会社デンソー | 電子装置およびその製造方法 |
JP5593578B2 (ja) * | 2010-03-23 | 2014-09-24 | スタンレー電気株式会社 | 車両用灯具 |
KR101248364B1 (ko) * | 2010-12-28 | 2013-04-01 | 율촌화학 주식회사 | 태양전지 백시트 및 그 제조방법 |
DE102012005754A1 (de) * | 2012-03-23 | 2013-09-26 | Merck Patent Gmbh | Pigment |
US8944148B2 (en) | 2012-07-23 | 2015-02-03 | King Fahd University Of Petroleum And Minerals | Add-on heat sink |
US9210832B2 (en) | 2012-08-13 | 2015-12-08 | Asustek Computer Inc. | Thermal buffering element |
CN103865496B (zh) * | 2012-12-14 | 2017-09-19 | 深圳市百柔新材料技术有限公司 | 一种绝缘导热粉体、材料及其制备方法 |
JP2017504715A (ja) | 2013-12-05 | 2017-02-09 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 調節されたpHを有するメタンスルホン酸第一スズ溶液 |
CN115181426A (zh) * | 2014-04-09 | 2022-10-14 | 陶氏东丽株式会社 | 固化性有机聚硅氧烷组合物以及电气电子元件的保护剂或粘接剂组合物 |
PL3166999T3 (pl) | 2014-07-07 | 2023-07-03 | Honeywell International Inc. | Materiał termoprzewodzący ze zmiataczem jonów |
MX2017006987A (es) | 2014-12-05 | 2017-08-24 | Honeywell Int Inc | Materiales de interfaz termica de alto rendimiento con baja impedancia termica. |
US10312177B2 (en) | 2015-11-17 | 2019-06-04 | Honeywell International Inc. | Thermal interface materials including a coloring agent |
JP6754564B2 (ja) * | 2015-11-30 | 2020-09-16 | シャープ化学工業株式会社 | 硬化性樹脂組成物 |
BR112018067991A2 (pt) | 2016-03-08 | 2019-01-15 | Honeywell Int Inc | material de interface térmica, e componente eletrônico |
US10501671B2 (en) | 2016-07-26 | 2019-12-10 | Honeywell International Inc. | Gel-type thermal interface material |
JP6531238B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2019-06-19 | ダウ・東レ株式会社 | 1液硬化型熱伝導性シリコーングリース組成物及び電子・電装部品 |
JP7123525B2 (ja) * | 2017-03-23 | 2022-08-23 | 東洋アルミニウム株式会社 | 放熱性フィラーおよびそれを含む放熱性樹脂組成物、放熱性フィラーの製造方法 |
DE102017210200A1 (de) * | 2017-06-19 | 2018-12-20 | Osram Gmbh | Substrat zum aufnehmen eines optoelektronischen bauelements, optoelektronische baugruppe, verfahren zum herstellen eines substrats und verfahren zum herstellen einer optoelektronischen baugruppe |
US11041103B2 (en) | 2017-09-08 | 2021-06-22 | Honeywell International Inc. | Silicone-free thermal gel |
US10428256B2 (en) | 2017-10-23 | 2019-10-01 | Honeywell International Inc. | Releasable thermal gel |
US11072706B2 (en) | 2018-02-15 | 2021-07-27 | Honeywell International Inc. | Gel-type thermal interface material |
US11411263B2 (en) | 2019-03-06 | 2022-08-09 | Laird Technologies, Inc. | Thermal management and/or EMI mitigation materials including coated fillers |
JP2020147631A (ja) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | デクセリアルズ株式会社 | 熱伝導性材料 |
US11373921B2 (en) | 2019-04-23 | 2022-06-28 | Honeywell International Inc. | Gel-type thermal interface material with low pre-curing viscosity and elastic properties post-curing |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4855002A (en) * | 1983-01-18 | 1989-08-08 | Loctite Corporation | Process of bonding surfaces employing/anaerobic aluminum filled compositions |
JPS61157587A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-17 | Toshiba Silicone Co Ltd | 耐酸性放熱グリ−ス |
JPH01215855A (ja) * | 1988-02-23 | 1989-08-29 | Shin Etsu Chem Co Ltd | シリコーンゴム組成物及び熱伝導性電気絶縁体 |
JPH0260944A (ja) * | 1988-08-27 | 1990-03-01 | Risho Kogyo Co Ltd | 成形用樹脂組成物 |
JPH0297559A (ja) * | 1988-10-03 | 1990-04-10 | Toshiba Silicone Co Ltd | 熱伝導性シリコーン組成物 |
JP2555786B2 (ja) * | 1991-01-22 | 1996-11-20 | 信越化学工業株式会社 | 電子・電気部品保護コート用シリコーンゴム組成物及び硬化物 |
JP2691823B2 (ja) * | 1991-01-24 | 1997-12-17 | 信越化学工業株式会社 | 硬化性シリコーン組成物およびその硬化物 |
JP2623380B2 (ja) * | 1991-06-03 | 1997-06-25 | 信越化学工業株式会社 | 熱伝導性に優れたシリコーン組成物 |
US5453293A (en) * | 1991-07-17 | 1995-09-26 | Beane; Alan F. | Methods of manufacturing coated particles having desired values of intrinsic properties and methods of applying the coated particles to objects |
JPH06163752A (ja) * | 1992-11-26 | 1994-06-10 | Seiko Epson Corp | 伝熱性樹脂、伝熱性樹脂を用いた半導体装置の構造および伝熱性樹脂を用いた半導体装置の製造方法 |
JPH08208993A (ja) * | 1995-11-27 | 1996-08-13 | Toshiba Silicone Co Ltd | 熱伝導性シリコーン組成物 |
-
1997
- 1997-06-20 JP JP18072897A patent/JP4015722B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1998
- 1998-06-18 US US09/099,636 patent/US6040362A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6040362A (en) | 2000-03-21 |
JPH1112481A (ja) | 1999-01-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4015722B2 (ja) | 熱伝導性ポリマー組成物 | |
JP3142800B2 (ja) | 熱伝導性シリコーン組成物、熱伝導性材料及び熱伝導性シリコーングリース | |
JP6014299B2 (ja) | 熱伝導性シリコーン組成物及び半導体装置 | |
JP5640945B2 (ja) | 硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び半導体装置 | |
KR102542894B1 (ko) | 열전도성 폴리오르가노실록산 조성물 | |
JP5278943B2 (ja) | 熱硬化性シリコーンゴム組成物、電子部品および電子機器 | |
JP2819444B2 (ja) | 導電性シリコーンゴム組成物 | |
JPS58219259A (ja) | 熱伝導性シリコ−ンゴム組成物 | |
JPH10130508A (ja) | 付加反応硬化型導電性シリコーン組成物および導電性シリコーン硬化物の製造方法 | |
JP5940325B2 (ja) | 熱伝導性シリコーン組成物 | |
JP2005112961A (ja) | 硬化性オルガノポリシロキサン組成物および半導体装置 | |
JP2009203373A (ja) | 熱伝導性シリコーン組成物 | |
JP2001139818A (ja) | 熱伝導性シリコーンゴム組成物 | |
CN114466905A (zh) | 导热性有机硅组合物及其制造方法 | |
JP3524634B2 (ja) | 熱伝導性シリコーンゴム組成物 | |
JP2868986B2 (ja) | 導電性シリコーンゴム組成物 | |
JP2022060339A (ja) | 熱伝導性シリコーン組成物 | |
CN110234711B (zh) | 导热性聚硅氧烷组合物 | |
JP3127093B2 (ja) | 熱伝導性シリコーンゴム組成物 | |
JP2002322363A (ja) | シリコーン組成物およびそれから製造されるシリコーン接着剤 | |
JP3073888B2 (ja) | チキソ性フルオロシリコーンゲル組成物 | |
KR20160150290A (ko) | 방열 성능이 우수한 실리콘 중합체 조성물 | |
JP3758176B2 (ja) | 熱伝導性シリコーンゴムおよびその組成物 | |
JP3488345B2 (ja) | 硬化性シリコーンゴム組成物、その硬化物及びそれにより封止された樹脂封止型半導体装置 | |
JP3232226B2 (ja) | 硬化性シリコーンゴム組成物、その硬化物及びそれにより封止された樹脂封止型半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040716 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070727 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070914 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |