JP4014083B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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    • H04N1/40087Multi-toning, i.e. converting a continuous-tone signal for reproduction with more than two discrete brightnesses or optical densities, e.g. dots of grey and black inks on white paper

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、誤差拡散処理によってM階調の画像データをN(M>N)値化する画像形成装置に関し、プリンタ、デジタル複写機、ファクシミリなどに好適な技術である。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタの高画質化とPCの高速化が著しい。プリンタの出力解像度は、1200×1200dpiへと高解像度になり、また1200dpiにおいて出力するドットサイズを、小中大ドットに切替を可能とした機種もある。インクジェットプリンタの高解像度化は、インクを射出するヘッドを高密度化し、紙搬送の精度を向上させ、あるいは粘性の高いインク等を用いることで射出した用紙上でのインクの広がりを抑え、さらに射出するインク量を制御して小中大ドットとドット径を変化させることにより行っている。また、電子写真においては、感光体に露光する書込み径を高密度化し、紙に転写するトナー粒径を小さくするなどで高解像度化を行い、さらに、書込みの露光をパルス幅分割して、1ドットの形成する露光量を制御し、あるいは露光で用いるレーザー光の強度に強弱を加えてドット径を変調させ、高解像度化を図っている。
【0003】
インクジェットプリンタでは、濃度が異なったインクを用いてN値化画像を再現している。濃度を淡インクと濃インクに分け(通常、淡インクの濃度は濃インクの1/3〜1/6に希釈)、ハイライト部においては淡インクを使用し、中〜高濃度部においては濃インクを使用して画像を再現している。
【0004】
インクジェット方式の濃淡インクによる多値階調表現や電子写真方式のドット径変調による多値階調表現は、M階調の画像をN値(2<N<M)へ量子化して再現する出力機には特に有用な技術であり、高画質化への寄与が大きい。
【0005】
画像を再現する際に、粒状性を向上させることが重要であり、印字に必要なドットを高密度化し、ドット径変調や濃淡インクを使用することにより、ハイライト部の粒状性が向上する。通常、粒状性を良くするために、人間の目には気づきにくい小さいドットを一様に分布させる対策が採られている。
【0006】
ドット径変調ができないプリンタでは、ドットを出力した個数の占める面積で階調表現する面積階調の手法を採るが、このようなプリンタでは、中濃度部の再現を一様なドットで出力することができ、ドット径も見えにくくかつ一様に出力されているため粒状性は良い。これは、高解像度のプリンタでも同様である。しかし、低解像度のプリンタでは、ハイライト部で大きいドットを出力し、その間隔が広くなることから孤立ドットが目立ち、粒状性が悪い。高解像度のプリンタでは、ドット径が小さくなり、より多くのドットが出力され、粒状性は改善される。さらに、ドット径変調では、小ドットを多く出現させて濃度を表現するため粒状性が改善され、淡インクを使用すれば濃度が低く視覚されにくいため、より一層粒状性が向上する。
【0007】
ところで、一般的に、M階調の画像データを、N(M>N)値出力可能なプリンタ装置に出力する場合などでは、各画素の階調数を減らす量子化処理が行われるが、このような量子化処理の手法として、階調性と鮮鋭性に優れた誤差拡散法や平均誤差最小法がある。
【0008】
誤差拡散法とは、ある画素の量子化時に生じた量子化誤差を、周辺のまだ量子化していない画素へ重み付けをして拡散分配する擬似中間調処理であり、また、平均誤差最小法とは、周辺の量子化済みの画素に生じた量子化誤差の重み付き平均値により、注目画素の画像データ値を補正する擬似中間調処理である。これらの手法では、量子化誤差が全画像で保存するため階調性に優れた画像が得られる。なお、誤差拡散法と平均誤差最小法は、誤差の拡散処理を行う時点が異なるだけであるので、以下、誤差拡散法と平均誤差最小法をまとめて誤差拡散法として説明する。
【0009】
図1は、従来の誤差拡散処理の構成を示す。誤差拡散処理は、入力(多階調画像データ)1と、誤差拡散マトリクス7で予め算出された誤差とを加算器2で加算して量子化部3に入力する。量子化部3への入力値と量子化閾値とを比較して出力値4を決定する。そして、その出力値4と量子化部3に入力された値との差を減算器5で算出し、注目画素の誤差として誤差メモリ6に保存する。次画素の処理において、誤差拡散マトリクス7では、例えば注目画素(*)近傍の4画素分の誤差を用いて注目画素の誤差を求め、入力値1に加算する。以上の処理を各画素毎に繰り返すことにより、画像の濃度が保存された誤差拡散処理が行われる。
【0010】
多値誤差拡散処理の一例として4値誤差拡散処理における出力ドットの割合を図2に示す。4値量子化出力値をそれぞれ0(ドットオフ),85(小ドット),170(中ドット),255(大ドット)とすると、入力データレベルが85までは濃度が増すにつれて小ドットの割合が増加し、入力データレベル85で小ドットの割合が100%となる。入力データレベルが85〜170までは、小ドットの割合が減少して中ドットの割合が増加し、入力データレベル170で中ドットの割合が100%となる。入力データレベルが170〜255までは中ドットの割合が減少して大ドットの割合が増加し、入力データレベル255で大ドットの割合が100%となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
誤差拡散法は、階調性に優れているが、量子化出力値の切り替り部に視覚的な段差が生じてしまう。以下、256階調(各画素を8ビットで表現)から4値の誤差拡散、すなわちM=256、N=4として説明する。誤差拡散後の4値量子化出力値をO1(ドットオフまたは空孔)、O2(小ドット)、O3(中ドット)、O4(大ドット)とし、各4値量子化出力値の階調を0、85、170、255とし、閾値を各出力値の中間、43、128、213とする。ここでは、O1(ドットオフ)を白、O4(255)を黒とするが、その逆であってもよい。
【0012】
階調値が0から128へ変化するグラデーション画像に対して誤差拡散処理を行った場合、入力値の階調が85未満であればO1(ドットオフ)とO2(小ドット)で階調が表現される。入力値の階調が85の場合、O2(小ドット)が埋め尽くされることにより表現される。入力値の階調が86以上であればO2(小ドット)とO3(中ドット)で表現される。
【0013】
図3は、階調値が0から128へ変化するグラデーション画像に対して単純4値誤差拡散処理を行った結果を示す。グラデーションの変化の割合と処理方向によっては図3に示すように、入力値の階調が86において、O3(中ドット)の出力が遅れ、出力値O2(小ドット)で埋め尽くされる領域が広がってしまう。同様に、このような現象は階調値が128から0へ変化するグラデーション画像に対して誤差拡散処理を行った場合も、入力値の階調が84において、O1(ドットオフ)の出力が遅れ、出力値O2(小ドット)で埋め尽くされる領域が広がってしまう。
【0014】
N値誤差拡散の量子化出力値と入力値が同じである場合、つまり、上記した例では入力の階調値が0、85、170、255である場合、それぞれO1(ドットオフ)、O2(小ドット)、O3(中ドット)、O4(大ドット)を埋め尽くすことにより表現され、この領域では他の出力値と混じることがないため画像の周波数特性が均一になり粒状性がよい。これに対して、他の領域では、N値量子化出力値の組合せによって階調が表現され、これらの領域では2つの出力値が混在するため画像の周波数特性が乱れた状態になる。つまり、入力値が0から128へ変化するグラデーション画像においては、入力の階調値が85である箇所のみが、他の階調よりも粒状性が良好となるために違和感が生じる。
【0015】
入力の階調値が0や255である場合も同様に粒状性が良好となるが、入力の階調値が85や170の場合と異なる。入力の階調値が0から128へ変化する場合、階調値85近傍の粒状性の変化は、
ランダム画像 → 均一な画像 → ランダム画像
と変化し、均一な画像が、誤差拡散基調のランダムにドット配置された画像に挟まれることにより視覚しやすい。
【0016】
これに対して、階調値0の近傍では粒状性の変化は、
均一な画像 → ランダム画像
となり視覚しにくい。つまり、白地(階調値0)またはべた部(階調値255)の近傍領域では、人間の視覚的先入観により違和感は生じにくい。階調値0近傍(階調値1)では、粒状性の違和感が問題ではなく、階調値1のドット出現の遅れによって、白地領域が増えてしまうという、誤差拡散処理におけるドット生成の遅れが問題となる。
【0017】
前述したように、図3の階調値85、86では、出力値O2(小ドット)で埋め尽くされている。本来ならば、階調値86では多くのO2(小ドット)といくらかのO3(中ドット)が出力されることにより、階調値86の濃度が再現されるが、図3の画像ではO3(中ドット)が出力されていない。このように、4値量子化出力値の切り替り部でのドット生成の遅れによっても、階調値85の切り替り部に階調段差(擬似輪郭)が生じ、画質を低下させている。階調値170においても同様に切り替り部に段差が生じる。
【0018】
一般に、N値誤差拡散法では、粒状性が特異的に良好になり、違和感が生じる箇所は、白地、べた部を除いてN−2箇所となる。この箇所(N値量子化出力値の切り替り部)に生じる段差が画像品質を低下させている。
【0019】
上記したようなドット生成の遅れに対処した従来技術として、例えば濃度に応じて閾値を変化させ、2値誤差拡散におけるハイライト部でのドット生成遅れや、べた部での空孔生成の遅れをなくした画像処理装置がある(特開平7−111591号公報を参照)。また、多値誤差拡散におけるドット生成遅れをなくし、鮮鋭性を向上させたものとして、例えば特開平10−257302号公報に記載された技術もある。
【0020】
上記した従来の技術では、何れもドット生成の遅れによる画像のひずみ問題を解決しているが、多値誤差拡散処理において、N値量子化出力値の切り替り部でのドット生成の遅れによる、画像品質の低下問題について、特に考察していない。
【0021】
そこで、このような量子化出力値の切り替り部に対して、ノイズを加算し、中ドットとドットオフを出現させることにより段差(擬似輪郭)を目立たなくする試みがなされている。図4は、4値誤差拡散処理時に±32の振幅をもつ乱数を、階調値85へ加算した結果を示す。
【0022】
しかし、このような方法では、階調値85には、階調値86、87よりも多く中ドットが出現することから階調が逆転してしまい、また乱数を加算しているため、ドットオフ、中ドットの出現位置が乱れて粒状性が悪く、さらに乱数を用いるため高速処理に適していないという問題がある。
【0023】
そこで、本出願人は先に、多値誤差拡散処理の量子化出力値近傍でのドット発生の遅れをなくした画像形成装置を提案した(特願2002−15863号)。すなわち、M値からN値(M>N>2)へ量子化する誤差拡散法において、N値量子出力値の切り替り部で生じるドット生成の遅れが画像品質を低下させているので、M階調をN−1個の区間に分割し、各区間における閾値を、注目画素の入力階調値に応じて変化させることにより、区間の始点や終点近傍、つまりN値量子出力値の切り替り部近傍でのドット生成の遅れ問題を解決している。
【0024】
すなわち、図5では、入力値を複数の区間に分け、区間の始点近傍を所定の閾値から下げ、区間の終点近傍の閾値を上げ、その2点間を直線で結ぶことにより、閾値が得られる。この例では、4値出力であるので、図5のように3区間に分割している。N値誤差拡散処理では、遅れが発生する箇所が量子化出力値の切り替わり部であるからN−2箇所となる。従って、入力値を(N−1)個に分割して、区間の始点では閾値を低くしてドットを出現しやすくし、区間の終点では閾値を高くしてドットを出現しにくくする。
【0025】
また、2値誤差拡散処理では、図6に示すような入力値に応じて増加する閾値を用いることにより、ハイライト部近傍のドット生成の遅れやべた部近傍のドットオフ生成の遅れをなくすることができる。
【0026】
しかしながら、図6のような入力値に応じて増加する閾値では、エッジ部の再現性が低下して鮮鋭性が劣化することが主観評価の結果から判明した。すなわち、図5、6のような傾斜した閾値では、画像の変化部分に対しては、その周辺誤差値の蓄積が少なくなりドットの発生が抑制され、このために画像の鮮鋭度が低下してしまう。
【0027】
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、注目画素の閾値を決定する際に、隣接画素を参照することにより、ドット発生の遅れを防止して忠実な絵柄を再現すると共に画像変化部を強調し、粒状性と鮮鋭性を両立させた画像形成装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明では、M値からN値(M>N)へ量子化する誤差拡散法において、M階調をN−1個の区間に分割し、ある区間nでの閾値Tnを、入力された注目画素データとその隣接画素データの関係から設定することにより、ドット発生遅れの防止と画像の鮮鋭性を両立させる。
【0029】
本発明では、注目画素とその周辺の少なくとも2方向かつ2画素の関係から閾値を設定し、絵柄部を忠実に再現しつつ、同時に画像の鮮鋭性を向上させる。
【0030】
本発明では、分割された区間において、増加傾向にある閾値を設定し、量子化出力値近傍での多値ドットを均一に発生させ、絵柄部を高画質に再現する。
【0031】
本発明では、主走査左と副走査上から閾値を求め、画像の縦方向および横方向の鮮鋭性を向上させる。
【0032】
本発明では、注目画素とその上、左画素の差分から閾値を求め、簡易な方法で画像の縦方向および横方向の鮮鋭性を向上させる。
【0033】
本発明では、処理済み隣接4画素の関係、つまり、注目画素P(x,y)と、その周辺画素P(x−1,y−1)、P(x,y−1)、P(x+1,y−1)、P(x−1,y)の関係から閾値を求め、周囲方向に均等に、その画像変化部の鮮鋭性を制御する。
【0034】
本発明では、注目画素と複数の周辺画素との濃度の差分の絶対値から閾値を求め、画像変化部の鮮鋭性を制御する。
【0035】
本発明では、注目画素と複数の周辺画素との濃度の差分の2乗から閾値を求め、画像変化部の鮮鋭性を制御する。
【0036】
本発明では、比較手段により大きい値を取る周辺画素のデータに基づき、閾値を設定することにより、ドット発生遅れの防止しつつ、画像変化部が強調されるように鮮鋭性を制御する。
【0037】
本発明では、主走査右と副走査下から閾値を求め、画像右エッジ、下エッジ方向への画像濃度変化に対して、鮮鋭性を制御する。
【0038】
本発明では、未処理の隣接4画素の関係、つまり注目画素P(x,y)と、その周辺画素P(x+1,y)、P(x−1,y+1)、P(x,y+1)、P(x+1,y+1)の関係から閾値を求め、画像右から下方向へかけての画像濃度変化に対して、鮮鋭性を制御する。
【0039】
本発明では、少なくとも注目画素と特定方向の画素、注目画素と前記特定方向と対称方向の画素の関係に基づき閾値を設定し、画像濃度変化の両側に対し、均等に強調度合いを制御する。
【0040】
本発明では、選択画素値に係数を乗算し、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御する。
【0041】
本発明では、乗算係数を可変にして、画像種や画像の出力モードなどに応じて、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御する。
【0042】
本発明では、乗算係数≧1とし、画像濃度変化の強調度合いを強く制御する。
【0043】
本発明では、乗算係数<1とし、画像濃度変化の強調度合いを弱く制御する。
【0044】
本発明では、選択画素値に加減算を行い、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御する。
【0045】
本発明では、閾値設定の方向による重み付けを行い、画像方向によって濃度変化の強調度合いを自在に制御する。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体的に説明する。まず、本発明が適用される、例えばインクジェット記録装置、レーザプリンタについてその概略を説明する。
【0047】
図7は、インクジェット記録装置の機構部を示す。インクジェット記録装置は、フレーム21に横架したガイドレール22,23に移動可能に載設されたキャリッジ24にインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)25を搭載し、図示しないモータ等の駆動源によってキャリッジ24を矢示方向に移動して走査(主走査)可能とするとともに、ガイド板26にセットされる用紙27を、図示しない駆動源によってドライブギヤ28及びスプロケットギヤ29を介して回動される送りノブ30aを備えたプラテン30に取込み、プラテン30周面とこれに圧接するプレッシャローラ31とによって搬送し、記録ヘッド25によって用紙27に印字記録する。
【0048】
記録ヘッド25は、図8に示すように、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の各インクをそれぞれ吐出するための4個のインクジェットヘッドK、Y、M、Cや、図9に示すように、ブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)及びライトシアン(LC)の各インクをそれぞれ吐出するための7個のインクジェットヘッドK、Y、M、C、LY、LM、LCを主走査方向の同一線上に配置して構成している。その構成によってはインクの数を増減させてもよい。具体的には、ハイライト部でイエローのドットは目視しにくいのでライトイエローを省いて(コストダウン)も良いし、ライトブラックや、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の濃度を3段、4段に分けた構成にして、高画質を実現した記録ヘッドでもよい。各インクジェットヘッドは、例えば圧電素子、気泡発生用ヒータ等のエネルギー発生手段であるアクチュエータを選択的に駆動して、液室内のインクに圧力を与えることによって、この液室に連通するノズルからインク滴を吐出飛翔させて、前記用紙27に付着させることで画像を記録する。ここでアクチュエータの駆動信号を多数用意することにより、1ノズルから吐出されるインク量を制御することが可能となり、用紙上で大小ドット、大中小ドットなど多階調表現が可能となる。
【0049】
図10は、インクジェット記録装置の制御部を示す。インクジェット記録装置の制御部は、印字制御手段を兼ねた印字制御部31、記録ヘッド25の各ヘッドK,Y,M,Cの各アクチュエータを駆動するヘッド駆動部32、キャリッジ24を駆動制御するキャリッジ駆動制御部33、プラテン30を回転駆動するラインフィード駆動制御部34等からなる。印字制御部31は受信した画像データに基づいてヘッド駆動部32を介して各ヘッドK,Y,M,Cから所定の色のインクを吐出(噴射)させて画像データに応じた画像を記録させるが、キャリッジ24の往動(往路)及び復動(復路)で予め定めた色のインクのみが噴射制御される。
【0050】
図11は、電子写真方式の画像形成部であるレーザプリンタを示す。レーザプリンタ40は、感光体ドラム41を用いて画像の再生を行う。感光体ドラム41の周囲には、一連の静電写真プロセスを行うユニット、即ち、帯電手段としての帯電チャージャ45、光書き込みユニット43、現像ユニット44、転写ドラム42、クリーニングユニット46などが配置されている。光書き込みユニット43には図示しない半導体レーザ(レーザダイオードLD)が備えられ、このLDが発するレーザ光は偏向走査手段としての回転多面鏡43bにより主走査方向に偏向走査されてレンズ43c、ミラー43d及びレンズ43eを経て感光体ドラム41の表面に結像される。回転多面鏡43bはポリゴンモータ43aにより高速で定速回転駆動される。
【0051】
図示しない画像制御部は、多階調の画像信号により駆動されるLDの発光タイミングが回転多面鏡43bのレーザ光偏向走査と同期するようにLDの駆動信号を制御し、つまり、感光体ドラム41上を所定の光書き込み開始位置からレーザ光で主走査方向に走査するようにLDの発光を制御する。感光体ドラム41は、予め帯電手段としての帯電チャージャ45によるコロナ放電で一様に高電位に帯電された後に、光書き込み手段としての光書き込みユニット43からのレーザ光により露光されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム41上の静電潜像は現像手段としての現像ユニット44により可視像化される。
【0052】
現像ユニット44は、例えば感光体ドラム41上の静電潜像を各々マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)各色の画像に顕像化する4組の現像器M,C,Y,Bkを備えている。現像器M,C,Y,Bkはいずれか一つが選択的に付勢されて現像動作を行い、感光体ドラム41上の静電潜像はM、C、Y、Bk各色のいずれか一色のトナー像に顕像化される。
【0053】
一方、給紙装置としての給紙カセット51に収納された転写紙は、給紙コロ52で繰り出され、レジストローラ53によりタイミングを取って転写ドラム42の表面に送り込まれ、転写ドラム42の表面に吸着されて転写ドラム42の回転に伴って移動する。感光体ドラム41上のトナー像は転写手段としての転写チャージャ47により転写ドラム42上の転写紙に転写される。
【0054】
単色コピーモードの場合には、単色の作像プロセスが行われ、光書き込みユニット43のLDがその単色の画像信号で変調されて感光体ドラム41上にその単色のトナー像が形成され、このトナー像が転写紙に転写された後に転写紙が転写ドラム42から分離される。この転写紙は、定着器49でトナー像が定着され、排紙トレイ50に排紙される。また、フルカラーモードの場合には、Bk、M、C、Y各色の画像を感光体ドラム41上に順次に形成する各色の作像プロセスが順次に行われ、感光体ドラム41上に順次に形成されたBk、M、C、Y各色の画像が一枚の転写紙上に重ねて転写される。
【0055】
この場合は、まず、光書き込みユニット43のLDがBk画像信号で変調されて感光体ドラム41上にBkトナー像が形成され、このBkトナー像が転写ドラム42上の転写紙に転写された後に、転写紙が転写ドラム42から分離されることなく、光書き込みユニット43のLDがM画像信号で変調されて感光体ドラム41上にMトナー像が形成され、このMトナー像が転写ドラム42上の転写紙にBkトナー像と重ねて転写される。
【0056】
更に、光書き込みユニット43のLDがC画像信号で変調されて感光体ドラム41上にCトナー像が形成され、このCトナー像が転写ドラム42上の転写紙にBkトナー像、Mトナー像と重ねて転写された後に、光書き込みユニット43のLDがY画像信号で変調されて感光体ドラム41上にYトナー像が形成され、このYトナー像が転写ドラム42上の転写紙にBkトナー像、Mトナー像、Cトナー像と重ねて転写されることによりフルカラー画像が形成される。Bk、M、C、Y各色のトナー像の転写が全て終了すると、転写ドラム42上の転写紙は分離チャージャ48により転写ドラム42から分離されて定着器49でトナー像が定着された後に排紙トレイ50に排出される。
【0057】
以上、作像動作を説明したが、本発明に係るカラー画像形成装置は上記した構成に限定されず、転写ドラム42に代えて中間転写ベルト等の中間転写体を用い、Bk、M、C及びYの4色のトナー像を色毎に感光体ドラムに形成して、順次に中間転写体に重ね合わせて転写した後、トナー像を中間転写体から転写紙に一括して転写する方式などでもよい。また、単色のみ、Bkトナーのみを搭載した構成でもよい。
【0058】
次に、LD多値変調について説明する。1ドット多値出力を行うLD多値変調方式としては、パルス幅変調(PWM)方式と光強度変調(PM)方式がある。図12(a)、(b)は、光強度変調方式とパルス幅変調方式における光波形とドットパターンを示す。以下、これらの変調方式について説明する。
【0059】
光強度変調方式は、中間露光領域を利用して中間調記録(中間調画像形成)を実現するために、画像形成プロセスの安定化が重要な要件であり、画像形成プロセスに対する要求が厳しくなる。しかしながら、光強度変調方式はLD制御変調が簡易となる。即ち、光強度変調方式は、図12(a)に示すように、光出力レベル自身を変化させて光書き込みを行う方式であり、各ドットパターンが図12(a)の上側に示すようなパターンで出力される。この方式は、LDの制御変調部を簡便かつ小型に構成することができるが、中間露光領域を利用して中間調画像を再現しようとするため、現像バイアスの安定化など画像形成プロセスの安定化への要求が厳しくなる。
【0060】
パルス幅変調方式は、図12(b)に示すように、光出力レベルとしては2値であるが、その発光時間、つまりパルス幅を変化させて光書き込みを行う方式であり、各ドットパターンが図12(b)の上側に示すようなパターンで出力される。この方式は、基本的には2値光書き込みであるので、光強度変調方式に比べて中間露光領域の利用度が少なく、また更に隣接ドットを結合させることにより中間露光領域を一層低減させることが可能になり、画像形成プロセスに対する要求を低減することができる。上記したいずれのLD多値変調方式であっても、電子写真プロセスにおいて多値出力が可能となる。
【0061】
前述したように、2値誤差拡散処理において、図6のように入力値に応じて増加する閾値を用いることにより、ドット生成の遅れがなくなる。図6は、入力値に対して増加する閾値の例を示す。図6において、直線aは2値化閾値を示し、点線bは固定閾値128を示す。点線cは入力値が10のときの閾値を示す補助線であり、点線dは入力値が128のときの閾値を示す補助線であり、点線eは入力値が245のときの閾値を示す補助線である。
【0062】
図6に示すように、入力値10における閾値cが、固定閾値bより低く設定されているため、誤差がさほど溜まっていなくてもドットが出現しやすくなる。同様に、入力値245における閾値eが、固定閾値bより高く設定されているため、負の誤差がさほど溜まっていなくてもドットオフが出現しやすくなる。なお、閾値を操作してドットやドットオフの出現の遅れを改善しているが、正負の誤差を伝播させているので濃度は保存される。
【0063】
図13は、階調値10の下地(A、C)に線幅が1画素で階調値128(B)の細線の画像を示す。図において、太い矢印は誤差拡散処理の主走査方向を示す。図14は、図13の画像を単純2値誤差拡散(固定閾値)で処理した結果を示す。図15は、図13の画像を図6に示す閾値を用いて2値誤差拡散処理した結果を示す。図15は、図14に比べて細線画像の端でのドット生成の遅れが改善されている。しかし、図15では、図6の閾値を用いて誤差拡散処理を行った結果、鮮鋭性が劣化することが確認された。
【0064】
このような鮮鋭性劣化の原因を、図13の画像を例にして1次元誤差拡散処理した場合で説明する。すなわち、太い矢印の方向に誤差拡散処理したとき、下地部A、Cでは階調値10に応じた閾値を選択し、エッジ部Bでは階調値128に応じた閾値を選択する。図13のような立ち上がりエッジの場合、エッジ部で閾値が増加してしまうためエッジ部にドットが出現しにくくなり、再現性が低下している。
【0065】
そこで、図13のような立ち上がりエッジの鮮鋭性を良好にするには次の条件を満たせばよい。
(1)エッジ部でドットを出現させる。
(2)エッジ部近傍ではドットを出現しにくくする。
従って、エッジ部で閾値が急に上がらないように、閾値の変化を数画素遅延させることにより、エッジ部にドットが出現しやすくなり、エッジ部近傍では遅延して閾値が高くなりドットが出現しにくくなり、鮮鋭性の良好な画像となる。閾値変化の遅延は1画素で十分に鮮鋭性を良好にすることができる。
【0066】
これを図13で説明すると、エッジ部(注目画素)では、階調値128に応じた高い閾値を選択するのではなく、主走査方向にある注目画素直前の画素の階調値10に応じた閾値を選択すればエッジ部で閾値が急に増加することはなく、ドットが出現しやすくなる。
【0067】
また、エッジ部の右隣画素を処理するときには直前の画素の階調値128に応じた閾値、つまり高い閾値を選択するのでドットが出現しにくくなる。このようにエッジ部にドットが出現し、エッジ部の右隣の画素ではドットが出現しにくくなる。
【0068】
上記したように、エッジ部で階調値10に応じた閾値を選択すれば、固定閾値(128)よりも十分低いため、誤差がたまっていないにも関わらずドットが出力されやすくなる。閾値が低いためドットが出力されているので、階調値128の画素位置に大きな負の誤差を保持することとなる。これにより、図16に示すような誤差の重み付け積和を規定したマトリクス、いわゆる誤差マトリクスを用いた場合、以下の2つの効果が得られる。
【0069】
その1つの効果は、エッジ部の右側でドットが出現しにくくなり画像が良好になることである。図16に示す1/16、3/16、5/16、7/16は周辺誤差の重み付け積和を行う係数を示し、*は注目画素位置を示す。図16のような誤差マトリクスである場合、注目画素の左隣の画素位置にある負の誤差の伝播によりドットが2〜3画素で出現しにくくなる。
【0070】
他の1つの効果は、エッジ部の左下側でドットが出現しにくくなり画像が良好になることである。図16のような誤差マトリクスである場合、注目画素の右上の画素位置にある負の誤差によりドットが出現しにくくなる。この現象は図16の誤差マトリクスの係数によらず、図17に示すような注目画素(*)の左隣画素aと右上画素bの誤差を参照するような誤差マトリクスであれば同様に生じる。
【0071】
同様に階調値245から階調値128のような立下りエッジの場合であっても、直前画素の濃度に応じた閾値を選択することで立下りエッジ部にドットが出現しにくくなり鮮鋭性が良好になる。
【0072】
上記した処理はエッジ部に対するものであるが、非エッジ部(下地)についても同様である。注目画素の直前の画素濃度に応じた閾値を選択する処理を図13の下地部に適用する。下地の画素では、直前の画素の濃度に応じた閾値に設定しても、自画素の濃度に応じた閾値と同じ値である。つまり、下地のような急激に濃度変化が生じない個所においては直前の画素濃度に応じた閾値を選択しても何ら問題は生じない。
【0073】
上記したように1次元を例に説明したが、2次元の画像の場合には、主副走査方向の両方向のエッジの鮮鋭性を良好にしたい。このためには、主走査方向、副走査方向の際立たせたいエッジを検出していずれの方向のエッジを良好にするかを選択すればよい。
【0074】
例えば、図18に示すように、注目画素P0の座標を(x,y)とし、主走査方向の隣接画素P2の座標を(x−1,y)とし、副走査方向の隣接画素P1の座標を(x,y−1)とし、各画素の濃度をP(x,y)、P(x−1,y)、P(x,y−1)として、立ち上がりエッジの場合で説明する。今、良好にしたいエッジは濃度が急に変化しているところであるから、濃度差P(x,y)−P(x−1,y)と、P(x,y)−P(x,y−1)の大小比較を行うことで、主走査方向、副走査方向の際立たせたいエッジを選択できる。
【0075】
ところで、エッジには立ち上がりエッジ(立ち上がりの濃度変化)と立ち下りのエッジ(立ち下がりの濃度変化)がある。例えば図19に示すように、注目画素P0の濃度128、隣接画素P1の濃度170、隣接画素P2の濃度10である場合、濃度10(P2)から濃度128(P0)へは立ち上がりの濃度変化となり、濃度170(P1)から濃度128(P0)へは立ち下がりの濃度変化となる。このように、立ち上がりエッジ(濃度変化)と立ち下りエッジ(濃度変化)が同時に隣接した場合では、立ち上がりエッジの濃度差と立下りエッジの濃度差で符合が反転してしまう。
【0076】
そこで、いずれの場合でも良好に機能するために、濃度差の絶対値、|P(x,y)−P(x−1,y)|と|P(x,y)−P(x,y−1)|を比較することにより、鮮鋭性を良好にすべきエッジ(濃度変化)の方向を決定できる。なお、実装上、濃度差の絶対値|P(x,y)−P(x−1,y)|の計算は、濃度差の2乗{P(x,y)−P(x−1,y)}×{P(x,y)−P(x−1,y)}で実現し、これを比較して行う。
【0077】
良好にすべきエッジ(濃度変化)の方向が主走査方向であれば、図18の画素P2の座標(x−1,y)の濃度を参照画素濃度として閾値を決定し、副走査方向であれば画素P1の座標(x,y−1)の濃度を参照画素濃度として閾値を決定すればよい。
【0078】
なお、注目画素に隣接する画素は図18に限定されず、図20の場合でもよい。つまり、図20では、注目画素P0の座標を(x,y)とし、主走査方向の隣接画素P3の画素座標を(x+1,y)とし、副走査方向の隣接画素P4の座標を(x,y+1)とし、未処理の隣接画素P3、P4の画素濃度に応じた閾値を用いてもよい。
【0079】
(実施例1)
図21は、本発明の実施例1に係る2値誤差拡散処理の構成を示す。図において、入力(多値)1、加算器2、量子化部(2値)3、出力(2値)4、減算器5、誤差メモリ6、誤差拡散マトリクス7は、従来(図1)のものと同様である。本発明では、さらに隣接画素濃度差検出部8、画像メモリ9、閾値量決定部10を追加して構成している。
【0080】
以下、実施例1の動作を、図6の閾値を用い、図18の隣接画素に応じた閾値を設定する場合について説明する。図22は、本発明の実施例1のフローチャートを示す。画像メモリ9には2ライン分の画像が格納され、隣接画素濃度差検出部8では、図18の注目画素P0と隣接画素P1、P2の濃度情報を取り込む(ステップ101)。次いで、隣接画素濃度差検出部8では、注目画素P0と隣接画素P1、P2について、濃度差の絶対値Pa=|P(x,y)−P(x−1,y)|とPb=|P(x,y)−P(x,y−1)|を計算し(ステップ102)、濃度差の絶対値PaとPbの大小比較を行い、Paが大きければ(ステップ103でyes)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P2(x−1,y)の濃度を選択し(ステップ105)、Paが小さければ(ステップ103でno)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P1(x,y−1)の濃度を選択する(ステップ104)。
【0081】
閾値量決定部10は、例えばLUTで構成されていて、入力値(IN)と閾値とが図6に示すように対応していて、入力値(IN)をアドレスとしてテーブルから対応する閾値が読み出される。上記したように検出部8で選択された参照画素濃度に対応した閾値がテーブルから読み出され、閾値量決定部10に設定される(ステップ106)。
【0082】
加算器2では、注目画素の周辺の予め計算された誤差と入力値とを加算して補正値を作成する(ステップ107)。補正値が量子化部3に入力され、閾値量決定部10に設定された閾値と比較され、補正値が閾値以上のとき(ステップ108でyes)、出力値225(ドットオン)が出力され、量子化前の値と量子化後の値との差を減算器5で求め、これを誤差として注目画素位置の誤差メモリ6に格納する(ステップ110)。補正値が閾値未満のとき(ステップ108でno)、出力値0(ドットオフ)が出力されるとともに、誤差が計算され(ステップ109)、画像の全ての画素について上記した処理が実行される(ステップ111)。図23は、図13の画像に対して実施例1で処理した結果を示す。図23から明らかなようにエッジ部の鮮鋭性が良好になっている。
【0083】
上記した例では、注目画素に隣接した画素(x−1,y)、(x,y−1)で説明したが、図24に示す隣接画素の複数の組合せで濃度差を検出してもよい。すなわち、図24における注目画素の座標を(x,y)とするとき、各隣接画素の座標は(x−1,y−1)、(x,y−1)、(x+1,y−1)、(x−1,y)、(x+1,y)、(x−1,y+1)、(x,y+1)、(x+1,y+1)となる。複数の方向にエッジがあるので、図24に示す全ての隣接画素について注目画素との濃度差の絶対値を求め、その大小を比較し、最も濃度差の絶対値が大きい画素の濃度に応じた閾値を設定してもよい。あるいは、処理済みの隣接4画素、つまり、注目画素P(x,y)と、その周辺画素P(x−1,y−1)、P(x,y−1)、P(x+1,y−1)、P(x−1,y)について、それぞれ濃度差の絶対値を求め、その大小を比較し、最も濃度差の絶対値が大きい画素の濃度に応じた閾値を設定してもよいし、未処理の隣接4画素、つまり注目画素P(x,y)と、その周辺画素P(x+1,y)、P(x−1,y+1)、P(x,y+1)、P(x+1,y+1)について、それぞれ濃度差の絶対値を求め、その大小を比較し、最も濃度差の絶対値が大きい画素の濃度に応じた閾値を設定してもよい。
【0084】
同様に、図25に示す近傍画素の幾つかの組合せで濃度差を検出してもよい。図25における注目画素の座標を(x,y)とするとき、各近傍画素の座標は、(x−5,y−5)、...(x−1,y−5)、(x,y−5)、...(x−5,y−1)、...(x−1,y−1)、(x,y−1)、(x−5,y)、...(x−1,y)となる。そして、図25に示す全ての画素、または図25に示す少なくとも2方向2画素と注目画素との濃度差の絶対値を求め、その大小を比較し、最も濃度差の絶対値が大きい画素の濃度に応じた閾値を設定してもよい。
【0085】
また、例えば図25における画素位置(x−5,y−5)、(x,y−5)、(x−5,y)のいずれかの画素の濃度に応じた閾値を設定してもよい。このように注目画素から5画素離れた位置の濃度を参照した閾値を設定した場合、図18の隣接する2画素より鮮鋭性回復の応答性が5画素遅れることはなく、鮮鋭性回復の効果が維持される。なお、図18と対称方向にある図20のように、図25と対称方向にある図26のように隣接画素を参照してもよい。さらに、図25、図26に図示されていない周辺画素で濃度差を検出して閾値を設定してもよい。
【0086】
(実施例2)
上記した実施例1では、図6に示すような入力値(濃度)に応じた閾値を用いた場合、隣接画素の濃度に応じた閾値にすることにより鮮鋭性を制御できる。しかし、その強調効果は図6の閾値の傾きに応じて変わる。
【0087】
画像設計上、より鮮鋭性を強調した画像にする場合、あるいはさほど強調効果を求めない場合がある。そこで、隣接画素の濃度に応じた閾値に対して、さらに強調したい場合は、立ち上がりエッジであれば閾値をより低くし、立ち下がりエッジであれば閾値を高くすればよい。また、さほど強調しなくてもよい場合は、立ち上がりエッジでは閾値をやや高く、立下りエッジであれば閾値をやや低くすればよい。
【0088】
本実施例では、隣接画素の濃度に応じた閾値に対して、強調効果制御係数αを乗算あるいはαで除算することにより、鮮鋭性を制御する。強調効果を高める場合はα>1とし、立ち上がりエッジには、所定の閾値を強調効果制御係数αで除算することにより所定の閾値より低い閾値として、ドットを出現しやすくし、立下りエッジには、所定の閾値に強調効果制御係数αを乗算することにより所定の閾値より高い閾値として、ドットを出現しにくくする。
【0089】
同様に、さほど強調効果を求めない場合はα<1とし、立ち上がりエッジには、所定の閾値を係数αで除算することにより所定の閾値より高い閾値として、ドットを所定の閾値と比較して若干出現しにくくし、立下りエッジには、所定の閾値に係数αを乗算することにより所定の閾値より高い閾値として、ドットを所定の閾値と比較して若干出現しやすくする。立ち上がりエッジ、立下りエッジの判定は、注目画素濃度と閾値を決定する参照画素濃度との大小比較により容易に求められる。
【0090】
図27は、本発明の実施例2の構成を示す。実施例2では、実施例1の構成にさらに濃度比較部11が追加され、また、実施例1の閾値量決定部10が、1次閾値量決定部10aと2次閾値量決定部10に置き換えられている。図28は、本発明の実施例2のフローチャートを示す。
【0091】
図27、28を参照して実施例2の動作を説明すると、ステップ202までは実施例1と同様である。隣接画素濃度差検出部8は、濃度差の絶対値PaとPbの大小比較を行い、Paが大きければ(ステップ203でyes)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P2(x−1,y)の濃度を選択し(ステップ205)、Paが小さければ(ステップ203でno)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P1(x,y−1)の濃度を選択する(ステップ204)。
【0092】
検出部8で選択された参照画素濃度に対応した閾値が1次閾値量決定部10aに設定される(ステップ206)。また、検出部8で選択された参照画素濃度(絶対値の大きい画素位置の濃度)が濃度比較部11に入力される。
【0093】
濃度比較部11では、入力1の注目画素濃度と検出部8の参照画素濃度の大小比較を行い、その判定結果を2次閾値量決定部10bに送る。注目画素濃度が参照画素濃度より大きければ(ステップ207でyes)、2次閾値量決定部10bでは、1次閾値量決定部10aに設定されている閾値を強調効果制御係数αで除算した値を閾値として量子化部3に送る(ステップ208)。注目画素濃度が参照画素濃度より小さければ(ステップ207でno)、2次閾値量決定部10bでは、1次閾値量決定部10aに設定されている閾値に強調効果制御係数αを乗算した値を閾値として量子化部3に送る(ステップ209)。以下の処理は実施例1と同様であるのでその説明を省略する。なお、上記した係数αは可変であり、また、係数αで除算、乗算する代わりに特定の数を減算、加算してもよい。
【0094】
(実施例3)
電子写真のように主走査方向と副走査方向で細線の再現性が異なる出力機の場合には、主走査、副走査に対する強調効果制御係数を可変にするのがよい。このような場合は、強調レベルを制御する係数αとして、主副走査に個別に係数を用意し、走査方向毎に異なる係数αを適用する。
【0095】
図29は、本発明の実施例3の構成を示す。実施例2と異なる点は、検出部8から2次閾値量決定部10bに対して係数α1またはα2を選択する信号が送られる点である。図30は、本発明の実施例3のフローチャートを示す。
【0096】
ステップ303までの処理は実施例2と同様である。隣接画素濃度差検出部8は、濃度差の絶対値PaとPbの大小比較を行い、Paが大きければ(ステップ303でyes)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P2(x−1,y)の濃度を選択すると共に、強調係数αとしてα=α2を選択する信号を2次閾値量決定部10bに送る(ステップ305)。Paが小さければ(ステップ303でno)、閾値を決定する参照画素濃度として画素P1(x,y−1)の濃度を選択すると共に、強調係数αとしてα=α1を選択する信号を2次閾値量決定部10bに送る(ステップ304)。
【0097】
検出部8で選択された参照画素濃度に対応した閾値が1次閾値量決定部10aに設定される(ステップ306)。また、検出部8で選択された参照画素濃度(絶対値の大きい画素位置の濃度)が濃度比較部11に入力される。
【0098】
濃度比較部11では、入力1の注目画素濃度と検出部8の参照画素濃度の大小比較を行い、その判定結果を2次閾値量決定部10bに送る。注目画素濃度が参照画素濃度より大きければ(ステップ307でyes)、2次閾値量決定部10bでは、1次閾値量決定部10aに設定されている閾値を、ステップ304または305で選択された係数α1またはα2で除算した値を閾値として量子化部3に送る(ステップ308)。注目画素濃度が参照画素濃度より小さければ(ステップ307でno)、2次閾値量決定部10bでは、1次閾値量決定部10aに設定されている閾値に、ステップ304または305で選択された係数α1またはα2を乗算した値を閾値として量子化部3に送る(ステップ309)。以下の処理は実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
【0099】
(実施例4)
実施例4は、本発明を4値誤差拡散処理に適用した実施例である。実施例4の構成は、図21を用いる。ただし、量子化部3と出力4はそれぞれ4値である。図31は、4値誤差拡散処理の場合の入力値と閾値の関係を示す。図31では、N階調(256階調)をN−1区間(3区間)に分割し、各区間内で入力値とともに増加する閾値を設定する。
【0100】
図31において、線aは4値化の第1の閾値1であり、線bは4値化の第2の閾値2であり、線cは4値化の第3の閾値3である。また、点線dは入力値10の閾値を示す補助線、点線eは入力値80の閾値を示す補助線、点線fは入力値90の閾値を示す補助線、点線gは入力値165の閾値を示す補助線、点線hは入力値80の閾値1と入力値165の閾値1を示す補助線である。
【0101】
図32は、図13の画像を単純4値誤差拡散処理(図1)した結果を示し、図33は、図31に示す入力値に応じて増加する閾値を用いた4値誤差拡散処理の結果を示す。図33では図32に比べて鮮鋭性が劣化している。
【0102】
図13のような画像において、下地と線濃度に分けて、本実施例を以下説明する。なお、説明を簡単にするため直前の画素の濃度P(x−1,y)、P(x,y−1)に応じた閾値で強調効果を行わないものとする。
【0103】
まず第1の例は、下地の階調値10、線の階調値80のように、区間をまたがない場合である。このときは2値誤差拡散処理と同様に、エッジ部で直前の画素濃度を参照する。また下地の階調値10、線の階調値165のように、区間をまたいでも閾値が反転しない場合である。この場合も2値誤差拡散処理と同様にエッジ部で直前の画素濃度を参照する。
【0104】
第2の例は、下地の階調値80、線の階調値90のように、区間をまたいで、閾値が反転してしまう場合である。階調値80に応じた閾値は階調値90に応じた閾値よりも高く反転しており、エッジ部にドットが出現しにくくなり、1〜2画素ずれてドットが出現することになる。しかしながら、主観評価の結果、原画像が下地と線で濃度差が大きくない、つまりエッジの立っていない画像であるので、画質劣化が目立つことはない。
【0105】
第3の例は、下地の階調値80、線の階調値165のように、区間をまたいで閾値が変化しない場合である。この場合はエッジ部で閾値が低くならないのでドットが出現しやすくなることはない。周辺画素の重み付け積和を加算して閾値を比較するので、いくらかはエッジ部にドットを出現し、出現しなかったとしても画素位置に誤差を残すこととなり、この誤差により次画素でドットを出現させる。従って、エッジ部またはエッジ部に隣接した画素にドットを出現させ、大きくずれて出現することがないので、エッジが極端に鈍ることはない。
【0106】
図34は、本発明の実施例4のフローチャートを示す。実施例1と異なる処理を説明すると、閾値量決定部10は、例えばLUTで構成されていて、入力値(IN)と閾値とが図31に示すように対応していて、入力値(IN)をアドレスとしてテーブルから対応する閾値が読み出される。上記したように検出部8で選択された参照画素濃度に対応した閾値1、閾値2、閾値3がテーブルから読み出され、閾値量決定部10に設定される(ステップ406)。
【0107】
補正値が量子化部3に入力され、閾値量決定部10で決定された閾値1、閾値2、閾値3と比較され、補正値が閾値1以下のとき(ステップ408でyes)、出力値0(OUT0;ドットオフ)が出力され、量子化前の値と量子化後の値との差を減算器5で求め、これを誤差として注目画素位置の誤差メモリ6に格納する(ステップ414)。補正値が閾値1を越え(ステップ408でno)、補正値が閾値2以下のとき(ステップ409でyes)、出力値85(OUT1;小ドット)が出力されるとともに、誤差が計算される(ステップ413)。以下同様にして、出力値170(OUT2;中ドット)、255(OUT3;大ドット)が出力され(ステップ411、412)、画像の全ての画素について上記した処理が実行される(ステップ415)。図35は、図13の画像に対して実施例4で処理した結果を示す。図35から明らかなように、エッジ部の鮮鋭性が良好になっている。なお、4値誤差拡散処理についても、図27、図29の量子化部を4値にすることにより、前述した実施例2、3と同様にして強調効果を制御することができる。
【0108】
上記したように、4値誤差拡散処理を例に本発明を説明したが、本発明はN値誤差拡散処理に容易に拡張でき、2値誤差拡散と同様に隣接画素の濃度に応じた閾値を設定することで鮮鋭性を良好に保持できる。
【0109】
また、上記したように、本発明はハードウェアによって実施してもよいことは当然であるが、汎用のコンピュータシステムを利用し、ソフトウェアで実施してもよい。ソフトウェアで実施する場合には、本発明の画像形成機能や処理手順(図22、28、30、34など)を実現するプログラムが記録媒体などに記録されていて、該記録媒体などからプログラムがコンピュータシステムに読み込まれてCPUによって実行されることにより、本発明の画像形成機能が実施される。画像データは、例えばスキャナなどから読み込んだ画像データや予めハードディスクなどに用意された画像データであり、あるいはネットワークを介して取り込んだ画像データである。また、処理結果は、プリンタやハードディスクなどに出力され、あるいはネットワークを介して外部装置(プリンタなど)に出力される。
【0110】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
(1)注目画素とその周辺の少なくとも2方向かつ2画素の関係から閾値を設定しているので、ドット発生の遅れが防止され、絵柄部濃度が忠実に再現される。また、画像変化部でドット発生が増えることから、画像鮮鋭性が得られる。これは少なくとも画像の2方向に対して有効であり、画像方向に対して均等に制御される。
(2)増加傾向にある閾値を設定しているので、特に量子化出力値近傍での多値ドットのドット発生の遅れが防止され、絵柄部濃度が忠実に再現される。
(3)画像の縦方向および横方向について、その画像変化部の鮮鋭性を制御することができ、また、両方向に対して画像の強調を制御することができる。
(4)注目画素とその上、左画素の差分から閾値を求めているので、簡易な方法で画像の縦方向および横方向の鮮鋭性を制御することができる。
(5)処理済みの隣接4画素の関係から閾値を求めているので、周囲方向に均等に、その画像変化部の鮮鋭性を制御することができる。
(6)注目画素とその周辺画素の濃度差の絶対値または2乗から閾値を求めているので、画像変化部の鮮鋭性を制御することができる。
(7)濃度差の絶対値の大きい値をとる周辺画素を選択して閾値を設定しているので、多値誤差拡散処理の量子化出力値近傍で発生するドット発生の遅れが防止され、また画像変化部が強調されるように鮮鋭性が制御される。
(8)主走査右と副走査下から閾値を求めているので、画像右エッジ、下エッジ方向への画像濃度変化に対して、画像変化部が強調されるように鮮鋭性が制御される。
(9)未処理の隣接4画素の関係から閾値を求めているので、画像右から下方向へかけての画像濃度変化に対して、鮮鋭性が制御される。
(10)少なくとも注目画素と特定方向の画素、注目画素と前記特定方向と対称方向の画素の関係に基づいて閾値を設定しているので、画像濃度変化の両側に対し、均等に強調度合いを制御することができる。
(11)選択された周辺画素値に係数を乗算しているので、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御することができる。
(12)乗算係数を可変にすることによって、画像出力機、画像の出力モード、強調指定などに応じて、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御することができ、好みに応じた画質が得られる。
(13)乗算係数≧1とし、画像濃度変化の強調度合いを強く制御することができる。また乗算係数<1とし、画像濃度変化の強調度合いを弱くし、絵柄の粒状性や階調性を重視した画像が得られる。
(14)選択された周辺画素値に加減算を行っているので、画像濃度変化の強調度合いを自在に制御することができ、また、閾値の設定が主副方向毎に異なるように重み付けを行っているので、画像方向によって濃度変化の強調度合いを自在に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の誤差拡散処理の構成を示す。
【図2】 4値誤差拡散処理における出力ドットの割合を示す。
【図3】 階調値が0から128へ変化するグラデーション画像に対して単純4値誤差拡散処理を行った結果を示す。
【図4】 4値誤差拡散処理時に±32の振幅をもつ乱数を、階調値85へ加算した結果を示す。
【図5】 本出願人が先に提案した、入力値に応じて増加する閾値を示す。
【図6】 2値誤差拡散処理における、入力値に応じて増加する閾値を示す。
【図7】 インクジェット記録装置の機構部を示す。
【図8】 4色の記録ヘッドを示す。
【図9】 7色の記録ヘッドを示す。
【図10】 インクジェット記録装置の制御部を示す。
【図11】 電子写真方式の画像形成部であるレーザプリンタを示す。
【図12】 (a)、(b)は、光強度変調方式とパルス幅変調方式における光波形とドットパターンを示す。
【図13】 細線の画像例を示す。
【図14】
図13の画像を単純2値誤差拡散(固定閾値)で処理した結果を示す。
【図15】 図13の画像を図6に示す閾値を用いて2値誤差拡散処理した結果を示す。
【図16】 周辺誤差の重み付け積和を行う係数を示す。
【図17】 注目画素(*)の左隣画素aと右上画素bの誤差を参照する誤差マトリクスを示す。
【図18】 注目画素に隣接する画素位置を示す。
【図19】 立ち上がりと立ち下がりの濃度変化を説明するための、注目画素の濃度値と隣接画素の濃度値の例を示す。
【図20】 注目画素に隣接する参照画素位置の他の例を示す。
【図21】 本発明の実施例1の構成を示す。
【図22】 本発明の実施例1のフローチャートを示す。
【図23】 図13の画像に対して実施例1で処理した結果を示す。
【図24】 注目画素に隣接して参照される画素位置の他の例を示す。
【図25】 注目画素に隣接して参照される画素位置のさらに他の例を示す。
【図26】 図25と対称位置にある参照画素位置を示す。
【図27】 本発明の実施例2の構成を示す。
【図28】 本発明の実施例2のフローチャートを示す。
【図29】 本発明の実施例3の構成を示す。
【図30】 本発明の実施例3のフローチャートを示す。
【図31】 4値誤差拡散の場合の入力値と閾値の関係を示す。
【図32】 図13の画像を単純4値誤差拡散処理した結果を示す。
【図33】 図31に示す入力値に応じて増加する閾値を用いた4値誤差拡散処理の結果を示す。
【図34】 本発明の実施例4のフローチャートを示す。
【図35】 図13の画像に対して実施例4で処理した結果を示す。
【符号の説明】
1 入力
2 加算器
3 量子化部
4 出力
5 減算器
6 誤差メモリ
7 誤差拡散マトリクス
8 隣接画素濃度差検出部
9 画像メモリ
10 閾値量決定部

Claims (1)

  1. M階調画像の各画素について誤差拡散法によりN−1個の閾値を用いてN値(M>N)に量子化する量子化手段を備え、M階調をN−1個の区間に分割し、少なくとも1つの区間における閾値が注目画素の入力濃度に応じて変化する画像形成装置であって、注目画素濃度と、前記注目画素と主走査方向に隣接する画素(以下、第1の画素)の濃度との差分の絶対値と、注目画素濃度と、前記注目画素と副走査方向に隣接する画素(以下、第2の画素)の濃度との差分の絶対値との比較結果に応じて、参照画素濃度として前記第1の画素の濃度と第1の強調係数、または参照画素濃度として前記第2の画素の濃度と第2の強調係数の何れかを選択する隣接画素濃度差検出手段と、前記隣接画素濃度差検出手段によって選択された前記参照画素濃度に対応する閾値を設定する1次閾値量設定手段と、前記注目画素濃度と前記隣接画素濃度差検出手段によって選択された前記参照画素濃度との大小比較を行う濃度比較手段と、前記濃度比較手段によって前記注目画素濃度が前記参照画素濃度より大きいと判断された場合には、前記1次閾値量設定手段で設定した閾値を前記隣接画素濃度差検出手段で選択した第1又は第2の強調係数で除算した値を、前記量子化手段に設定される注目画素の閾値とし、前記濃度比較手段によって前記注目画素濃度が前記参照画素濃度より小さいと判断された場合には、前記1次閾値量設定手段で設定した閾値を前記隣接画素濃度差検出手段で選択した第1又は第2の強調係数で乗算した値を、前記量子化手段に設定される注目画素の閾値とする2次閾値量設定手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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