JPH08242374A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH08242374A
JPH08242374A JP7045350A JP4535095A JPH08242374A JP H08242374 A JPH08242374 A JP H08242374A JP 7045350 A JP7045350 A JP 7045350A JP 4535095 A JP4535095 A JP 4535095A JP H08242374 A JPH08242374 A JP H08242374A
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JP
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pixel
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gradient
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JP7045350A
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English (en)
Inventor
Naoki Kuwata
直樹 鍬田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低濃度領域でも、濃度変化が急激な領域でも
良好な2値画像が再現できる画像処理方法および画像処
理装置を提供することを目的とする。 【構成】 画像メモリ10から多階調の画像データを2
値化しきい値決定手段40に与える。この2値化しきい
値決定手段40では、前記多階調の画像データからその
画素の濃度および濃度勾配を抽出し、この濃度勾配の大
きさに対応したパラメータを設定し、このパラメータお
よび前記画素の濃度を用いて所定の計算式に従って、2
値化しきい値を決定する。一方、前記画像メモリ10か
らの画像データは、γ補正手段20でγ補正されたのち
2値化処理手段に与えられる。そして、前記2値化しき
い値決定手段40で決定された2値化しきい値を用い
て、誤差拡散法を使用して2値化処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ・スキャナ・
複写機・ファクシミリ等に適用され、多値画像情報を2
値画像情報に変換する画像処理方法および画像処理装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は誤差拡散法を説明するブロック
図である。同図において、画像メモリ10から、注目画
素の多値画像データd0 を読み込み、γ補正ROM20
を参照して、プリンタ等の出力デバイスの特性に合うよ
うに入力値d0 をd0’にγ補正する。γ補正された多
値データd0’は、2値化処理手段30の加算器31で
注目画素に対応する誤差Eijで補正され、f=d0’+
Eijが出力される。
【0003】次に、比較器32で、2値化しきい値Th
と比較され、f≧Thのときは2値信号B=“1”が、
f<ThのときはB=“0”が出力される。そして、2
値化による誤差E=f−B’が減算器33で計算され
る。ここに、B’は、入力多値データd0 が256階調
(0〜255)の場合、Bに255を乗じた値になる。
したがって、たとえば、2値化しきい値Th=128で
あるとすると、f=240ではB=“1”となるが、こ
の場合の2値化による誤差Eは、E=240−1×25
5となって、2値化による誤差Eは、E=−15と求め
られる。この2値化誤差Eは、重み付け誤差演算器34
で、所定の誤差拡散マトリクスWxyを用いて、今後処理
される画素の位置に誤差配分され、誤差メモリ35に格
納される。すなわち。この場合、f=240を2値化し
きい値Th=128と比較すれば、2値化信号としては
“1”なるが、実際には2値化信号の“1”は、256
階調(0〜255)における255であり、f=240
はこの255に対して15少ない値(−15)となって
いる。したがって、f=240に対して不足分の15を
誤差とし、この誤差は重み付け誤差演算器34で、誤差
拡散マトリクスWxyをもとに、配分する誤差Ei'j’を
計算し(Ei'j’=Wxy・E)、未処理の画素の誤差メ
モリ35へ誤差配分して、以降の2値化に反映させる。
【0004】誤差拡散マトリクスWxyの例を図16に示
す。図16において、*で示した画素が注目画素で、こ
の注目画素を2値化したときに生じる誤差を、同図に示
した重みで未処理の画素に配分する。すなわち、この時
点で未処理の画素に対して「6」、「3」、「4」、
「3」という重みで、誤差を配分する。そして、*で示
した注目画素の2値化処理が終了して次の画素の2値化
処理を行う際は、誤差メモリ35に格納された次の画素
に対する誤差値を読み出して、この誤差値を用いて画像
メモリ10から読み出された次の画素の入力濃度値に対
して補正を行う。
【0005】このように誤差拡散法は、ある画素の2値
化処理が終わったら、その2値化処理に対して生じた誤
差を、以降に処理する画素に配分することで全体的な誤
差を少なくするという方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、誤差拡散法
において、2値化しきい値Thを固定値(例えばTh=1
28)にした場合、以下の2つの問題点があった。
【0007】1.低濃度領域(ドットが疎な領域)の立
ち上がり部でのドット生成の遅れが生じる。
【0008】2.低濃度領域が終わった後も、周辺画素
に対する異常な誤差の拡散が残り、周辺画像データが高
濃度側に歪む「尾引き」が生じる。
【0009】これらの問題点を解決するために、特願平
5ー352898(以下、従来技術という)において、
2値化しきい値Thを、2値化する画素の濃度値に応じ
て変化させる方法が提案されている。そのときのしきい
値thを求める計算式を、 Th={d0・(k−1)+128}/k・・・・・(1) としている。この(1)式において、d0は2値化対象
画素データの濃度値、kはパラメータである。
【0010】前記従来技術は、(1)式において、kを
8〜24のいずれかに設定して、2値化処理対象画素の
濃度値に追従した2値化しきい値を求めている。つま
り、濃度値が大きくなれば、それに追従して2値化しき
い値も大きな値としている。
【0011】ところで、この従来技術で示された方法を
用いると、上記2つの問題点は解決されるが、濃度変化
が激しいところ(空間周波数が高い領域)、すなわち、
画像のエッジ部でのシャープさがややなくなるという傾
向がある。一方、この従来技術によらず濃度に関係な
く、たとえば、128というような固定の2値化しきい
値を使用した場合は、上記した2つのの問題点は生じる
が、空間周波数の高い領域ではシャープな画像が得られ
るという傾向がある。
【0012】これは、従来技術の場合、前記(1)式に
より求められるしきい値は、画素の濃度値の変化(濃度
勾配)にほぼ追従した値となるため、濃度変化の激しい
空間周波数の高い部分では、2値化しきい値も大きな値
となるからであり、これにより、エッジ部でのシャープ
さにやや欠けた画像となる。換言すれば、濃度変化の激
しい部分では、しきい値Thをたとえば128というよ
うに固定しておいた方がシャープな画像が得られるので
ある。
【0013】そこで、本発明は2値化処理対象画素の濃
度と濃度勾配を考慮して、2値化しきい値を求めること
により、低濃度領域でも、濃度変化が急激な領域でも良
好な2値画像が再現できる画像処理方法および画像処理
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、多階調の画像データを入力し、2値画像を出力する
画像処理方法において、前記多階調の画像データからそ
の画素の濃度および濃度勾配を抽出し、この濃度勾配の
大きさに対応したパラメータを設定し、このパラメータ
および前記画素の濃度を用いて所定の計算式に従って、
2値化しきい値を決定する2値化しきい値決定工程と、
この2値化しきい値決定工程からの2値化しきい値信号
を受けて、誤差拡散法を使用して前記画素を2値化する
2値化処理工程とを有する。
【0015】そして、前記濃度勾配は、2値化対象画素
に隣接する隣接画素との間の濃度差のうち最大の濃度差
の絶対値を用いる。
【0016】また、前記濃度勾配の大きさに対応したパ
ラメータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じ
て複数段階に分類して各分類に対応して決定され、その
値は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前記所定の
計算式により求められる2値化しきい値が、あらかじめ
定められた固定的な2値化しきい値となるように、また
はその2値化しきい値に近似するように設定され、濃度
勾配の絶対値が小さい範囲では、前記所定の計算式によ
り求められる2値化しきい値が2値化処理対象画素の濃
度に追従した2値化しきい値となるように設定される。
【0017】また、前記濃度勾配の大きさに対応したパ
ラメータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じ
て複数段階に分類して、濃度勾配が増加方向か減少方向
かを示す情報、および2値化処理対象画素の濃度があら
かじめ設定された或る値に対する大小関係の情報を基に
して、前記各分類に対応して決定され、その値は、同じ
分類に属する濃度勾配であっても、濃度勾配が増加方向
の範囲か減少方向の範囲か、2値化処理対象画素の濃度
があらかじめ設定された或る値より大きいか小さいかに
よって変化させるようにしてもよい。
【0018】本発明の画像処理装置は、多階調の画像デ
ータを入力し、2値画像を出力する画像処理装置におい
て、前記多階調の画像データを蓄える画像メモリと、こ
の画像メモリからの前記多階調の画像データを受けてそ
の画素の濃度および濃度勾配を抽出する濃度勾配検出手
段と、この濃度勾配検出手段により検出された濃度勾配
の絶対値の大きさを複数段階に分類し、各分類に対応し
たパラメータを設定する分類手段と、この分類手段から
のパラメータおよび前記画像メモリからの画素の濃度を
用いて所定の計算式に従って、その画素に対する2値化
しきい値を決定する2値化しきい値決定手段と、この2
値化しきい値決定手段からの2値化しきい値信号を受け
て、誤差拡散法を使用して前記画素を2値化する2値化
処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0019】前記濃度勾配は、2値化対象画素に隣接す
る隣接画素との間の濃度差のうち最大の濃度差の絶対値
を用いる。
【0020】また、前記濃度勾配の大きさに対応したパ
ラメータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じ
て複数段階に分類して各分類に対応して決定され、その
値は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前記所定の
計算式により求められる2値化しきい値が、あらかじめ
定められた固定的な2値化しきい値となるようにまたは
その2値化しきい値に近似するに設定され、濃度勾配の
絶対値が小さい範囲では、前記所定の計算式により求め
られる2値化しきい値が2値化処理対象画素の濃度に追
従した2値化しきい値となるように設定される。
【0021】また、前記記濃度勾配の大きさに対応した
パラメータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応
じて複数段階に分類して、濃度勾配が増加方向か減少方
向かを示す情報、および2値化処理対象画素の濃度があ
らかじめ設定された或る値に対する大小関係の情報を基
にして、前記各分類に対応して決定され、その値は、同
じ分類に属する濃度勾配であっても、濃度勾配が増加方
向の範囲か減少方向の範囲か、2値化処理対象画素の濃
度があらかじめ設定された或る値より大きいか小さいか
によって変化させるようにしてもよい。
【0022】
【作用】このように、本発明は、多階調の画像データか
らその画素の濃度および濃度勾配を抽出し、この濃度勾
配の大きさに対応したパラメータを設定し、このパラメ
ータおよび前記画素の濃度を用いて所定の計算式に従っ
て、2値化しきい値を決定して、この2値化しきい値信
号を受けて、誤差拡散法を使用して前記画素を2値化処
理する。
【0023】ところで、濃度変化が激しい部分では、固
定の2値化しきい値を用いるのが、エッジがシャープに
再現できて好ましく、一方、低濃度領域で濃度勾配が小
さい部分(緩やかに濃度が変化する領域)では、2値化
しきい値を注目画素の濃度値に従った値とすることによ
り、「遅延」・「尾引き」といった現象が起こらず、好
ましい結果が得られることは前記したとおりである。
【0024】そこで、本発明は、上記2つの要求を満た
すように、画素毎に隣接画素との間の濃度勾配を検出
し、濃度変化の緩やかな部分では、2値化しきい値は濃
度の変化に追従した値とし、濃度変化が激しい部分で
は、前記した固定の2値化しきい値とするというよう
に、濃度勾配の緩やかな部分と急激な部分とで2値化し
きい値を変化させている。これにより、低濃度領域の立
ち上がり部分でのドット生成の遅れ、いわゆる「遅延」
といった現象や、低濃度領域が終わった後も、周辺画素
に対する異常な誤差の拡散が残り、周辺画像データが高
濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」といった現象が起こ
らず、なおかつ、エッジ部をがシャープに再現すること
が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。実施例を説明する前に、まず、本発明の概要を説
明する。
【0026】図1は本発明の画像処理装置の全体的な概
略構成を示すブロック図であり、同図において、10は
多階調の画像データ(ここでは256階調の画像データ
とする)を蓄える画像メモリ、20は画像メモリ10か
ら読み出された多値画像信号を、プリンタなどの出力デ
バイスの特性にマッチングするようにγ補正するγ補正
手段、30は前記γ補正された多値画像データを2値化
しきい値決定手段40により決定された2値化しきい値
を用いて2値化する2値化処理手段、40は2値化処理
対象画素の濃度とその濃度勾配を検出して、これらの値
を基に前記(1)式から2値化しきい値を求める2値化
しきい値決定手段である。
【0027】このような構成において、その処理手順を
図2のフローチャートにより説明する。同図において、
2値化しきい値決定手段40は、画像メモリ10から1
画素ずつ順に走査して画素データを読み出し、2値化処
理を行おうとする注目画素と周辺画素の濃度分布から、
濃度勾配を検出し、濃度勾配の値に応じて複数のグルー
プに分類し(ステップs101)、この分類に対応した
パラメータkと注目画素の濃度を用い、前記(1)式に
より、2値化しきい値を画素毎に計算する(ステップs
102)。そして、2値化処理手段30では、求められ
た2値化しきい値を用いて、誤差拡散法により多階調の
画像データを2値化する(ステップs103)。
【0028】以上が本発明の概要である。以下に本発明
の実施例を説明する。
【0029】(実施例1)図3は本発明の実施例を説明
するためのブロック図である。図3において、画像メモ
リ10、γ補正手段20、2値化手段30は図1と同じ
であるので、ここでは、2値化しきい値決定手段40に
ついて説明する。
【0030】2値化しきい値決定手段40は、2値化処
理対象画素とそれに隣接する画素との間の濃度勾配を検
出する濃度勾配検出手段41、濃度勾配を複数段階に分
類し、各分類に対応したパラメータkを出力する分類手
段42、この分類手段42から出力されるパラメータk
と画像メモリ10からの2値化処理対象画素濃度d0を
用い、前記(1)式から当該画素の2値化しきい値を求
めるしきい値計算手段43を有し、前記濃度勾配検出手
段41は濃度差計算手段411と最大濃度差検出手段4
12により構成されている。これらの機能や処理手順な
どについての説明は後述する。なお、2値化処理手段3
0は、前記従来例の説明で用いた図15と同様に、加算
器31、比較器32、減算器33、重み付け誤差演算器
34、誤差メモリ35を有している。
【0031】前記濃度差計算手段411は、注目画素の
濃度d0とそれに隣接する幾つかの隣接画素の濃度dn
との絶対値差をそれぞれ求める。最大濃度差検出手段4
12は、濃度差検出手段411により求められた各絶対
値差の中で最大の濃度差dmax を検出する。ここで、注
目画素と隣接画素の関係を図4により説明する。
【0032】図4において、各矩形が1つの画素を表
し、「0」で示した画素が現在処理中の注目画素、
「1」〜「8」で示した画素が隣接画素である。濃度勾
配検出処理において、隣接画素は「1」〜「4」(n=
1〜4)の4画素、もしくは、「1」〜「8」(n=1
〜8)の8画素のどちらに設定しても良い。なお、隣接
画素を4画素とする場合、その4画素は注目画素の処理
が終了した以降に処理を行う隣接画素とする。したがっ
て、ラスタスキャン方式においては、図4の場合、
「1」〜「4」の画素ということになる。濃度勾配検出
処理を行うに際しては、隣接画素を8画素とした方が精
度的には若干良いが、画像メモリ10に3ライン分の画
素濃度値を蓄えておく必要がある。一方、隣接画素を4
画素とした場合は、画像メモリ10には2ライン分の画
素濃度値を蓄えるだけでよく、画像メモリ10の容量を
少なくすることができ、また計算量も半分で済む。実用
上は隣接画素を4画素とした場合でも十分な精度を有す
る。
【0033】分類手段42は、最大濃度差検出手段41
2で検出された最大濃度差dmax を入力として、dmax
を例えば図5に示したように分類し、各分類に対応した
パラーメータkをしきい値計算手段43に送り出す。す
なわち、最大濃度差dmax をたとえば、「0〜9」、
「10〜39」、「40〜59」、「60以上」という
ように分類し、それに対応して、dmax が「0〜9」の
ときはパラメータk=8、dmax が「10〜39」のと
きはk=4、dmax が「40〜59」のときはk=2、
dmax が「60以上」のときはk=1を出力する。ちな
みに、k=1とすると、前記(1)式から、2値化しき
い値は、入力画素濃度d0に依存せず、Th=128の
固定値となる。
【0034】しきい値計算手段43は、分類手段42か
ら前記パラーメータkと、画像メモリ10から注目画素
の濃度d0を受け取り、前記(1)式に従って、2値化
しきい値Thを計算し、2値化処理手段30内の比較器
32に対して2値化しきい値Thを送る。
【0035】以下、前記した2値化しきい値決定手段4
0におけるパラメータkの決定処理を図6のフローチャ
ートを参照しながら説明する。まず、ステップs201
で、最大濃度差dmaxを初期化する。次に、ステップs
202で注目画素濃度d0を入力し、ステップs203
で隣接画素濃度dnを入力する。ステップs204で注
目画素濃度d0と隣接画素濃度dnとの絶対値の差di
fを求める。次に、ステップs205で濃度差difと
dmax を比べ、difの方が大きい場合は、ステップs
206にて、dmax =difとする。つまり、一つ一つ
の隣接画素との間で濃度値の差を求めて、大きい方の値
に更新して行く。そして、ステップs207で、すべて
の隣接画素との間の濃度差の比較が終了したか否か、つ
まり、隣接画素の番号nがn=nmax に達したかどうか
を判定し、n=nmax でない場合にはすべての隣接画素
との間の濃度差の比較が終了していなと判定し、ステッ
プs208にて、隣接画素の番号nに+1(n=n+
1)して次の隣接画素との比較に入る。ここで、nmax
の値(nの最大値)は、参照する隣接画素を4画素とし
た場合はnmax =4、参照する隣接画素を8画素とした
場合はnmax =8である。 以上で濃度勾配検出処理は
終了し、最終的に求められたdmax が注目画素の最大濃
度差(最大勾配)となる。
【0036】次に、ステップs209で、dmax とあら
かじめ設定された値と比較して、dmaxがどの分類に属
するかを判断して、ステップs210にて2値化しきい
値計算のためのパラーメータkを選択する。この最大濃
度差dmax とパラーメータkの関係は、図5により説明
したように、たとえば、最大濃度差が「0〜9」(濃度
がほとんどなだらかに変化している)の場合、k=8と
し、最大濃度差が「60以上」(急激に濃度が変化して
いる)の場合、k=1とする。このように、本発明にお
いては、濃度勾配が大きいほど、kの値を小さくするこ
とが特徴である。なお、この例では、最大濃度勾配を4
種類に分類し、それに対応してkの値を「8」、
「4」、「2」、「1」の4種類に分類した例を示した
が、4種類に限定する必要はない。以上で、濃度勾配検
出処理の説明を終了する。
【0037】次に、2値化しきい値計算処理において
は、前記分類手段42からの濃度勾配に応じたパラメー
タkと、画像メモリ10からの注目画素の濃度値d0か
ら、前記(1)式により、2値化しきい値Thを求める。
【0038】図7はパラメータkの値を、「8」、
「4」、「2」、「1」としたときに、注目画素の濃度
d0に対して2値化しきい値Thが、どのように変化す
るのかを示した図である。たとえば、k=8の場合を例
にとって説明すると、注目画素の濃度d0がd0=0の
とき、2値化しきい値は(1)式よりTh =16と求め
られ、注目画素の濃度d0がd0=64のき、2値化し
きい値は(1)式よりTh=72と求められ、注目画素
の濃度d0がd0=128のとき、2値化しきい値は
(1)式よりTh =128と求められる。このようにし
て、パラメータkの値を、「8」、「4」、「2」、
「1」としたときに、注目画素の濃度d0に対する2値
化しきい値Thを求めたのが図7である。この図7から
わかるように、k=1というのは、Th=128の固定
しきい値に相当する。kの値を大きくするに連れて、2
値化しきい値Thは入力濃度値d0に近い値になる。実
際、(1)式において、k=∞とすると、Th=d0と
なる。
【0039】ところで、前記発明が解決しようとする課
題の項でも述べたように、パラメータkの値により画質
を大きくコントロールすることができる。すなわち、濃
度変化が激しい部分では、固定しきい値を用いるのが、
エッジがシャープに再現できて好ましく、一方、低濃度
領域で濃度勾配が小さい部分(緩やかに変化する領域)
では、従来技術(特願平5ー352898)に述べられ
た技術、すなわち、パラメータkをk=8〜24のいず
れかに設定し、注目画素の濃度値に従った2値化しきい
値を、前記(1)式により求めて、求められた2値化し
きい値によって2値化処理することにより、「遅延」・
「尾引き」といった現象が起こらず、好ましい結果が得
られる。本発明の特徴は、上記2つの要求を満たすよう
に、画素毎に隣接画素との間の濃度勾配を検出し、濃度
勾配が大きいところでは、kの値を小さくして、エッジ
部がシャープに再現できるようにし、一方、濃度勾配が
小さいところでは、「遅延」・「尾引き」といった現象
が生じないように、kの値を大きくするようにコントロ
ールするところにある。
【0040】濃度が大きく変化する部分において、本発
明の2値化しきい値(これをTh1とする)と前記従来
技術の2値化しきい値(これをTh2とする)がどのよ
うに変化するのかをシミュレーションした例を図8、図
9に示す。図8において、Noは画素の番号(この場合、
横一列に並んだ8画素について示されている)、d0は
1番目から8番目のそれぞれの画素の画素濃度、dmax
は隣接画素(この場合、一つ右隣の画素)との濃度差
(絶対値)、kは図5の分類に従ってdmax より決まる
値、Th1 は本発明の方法で求めた2値化しきい値であ
る。すなわち、隣接画素との最大濃度差(この場合、一
つ右隣の画素との濃度差を最大濃度差として説明する)
に応じたパラメータkを決定し、このパラメータkとそ
れぞれの画素の濃度から式(1)を用いてそれぞれの画
素の2値化しきい値が求められている。たとえば、1番
目の画素の隣接画素との最大濃度差(2番目の画素との
間の濃度差)の絶対値は、この場合、216−212=
4であり、これにより、パラメータkは図5から「8」
と決定され、このk=8、濃度d0=216を(1)式
に代入すると、1番目の画素の2値化しきい値Th1は
Th1=205と求められる。また、3番目の画素の隣
接画素との最大濃度差(4番目の画素との間の濃度差)
の絶対値は、この場合、208−144=64であり、
これにより、パラメータkは図5から「1」と決定さ
れ、このk=1、濃度d0=208を(1)式に代入す
ると、3番目の画素の2値化しきい値Th1はTh1=1
28と求められる。なお、8番目の画素のdmax「4」
は、ここでは図示されていないが、9番目の画素との間
の濃度差である。
【0041】また、Th2は従来技術により求めた2値
化しきい値であり、ここでは、パラメータkを8に選ぶ
ものとし、このk=8とそれぞれの画素の濃度から式
(1)を用いてそれぞれの画素の2値化しきい値が求め
られている。たとえば、1番目の画素においては、k=
8、濃度d0=216を(1)式に代入すると、その2
値化しきい値Th2はTh2=205と求められる。ま
た、3番目の画素においては、k=8、濃度d0=20
8を(1)式に代入すると、その2値化しきい値Th2
はTh2=198と求められる。
【0042】この図8に示した例では、3〜6番目の画
素で濃度が急激に低下している。
【0043】図9は第1番目から第8番目の画素の画素
濃度d0の変化に対して、本発明による2値化しきい値
Th1と従来技術による2値化しきい値Th2がどのよう
に変化しているかを各画素ごとにそれぞれの値をプロッ
トしたグラフであり、横軸は画素番号(1〜8)、縦軸
は濃度値のレベル(注目画素の濃度および2値化しきい
値を示す)を表している。この図9からわかるように、
従来技術は、入力濃度d0の変化に対して、しきい値T
h2 が全体に追従して変化して行く。これが、濃度変化
の激しい部分でのシャープさの減少につながる原因とな
る。
【0044】一方、本発明では、濃度変化の緩やかな部
分(1番目から2番目までの画素および6番目から8番
目までの画素)では、2値化しきい値Th1は入力濃度
d0の変化に追従するが、濃度変化が激しい部分(3番
目から5番目までの画素)では、一定の2値化しきい値
(Th=128)になっている。このように、濃度勾配
の緩やかな部分と急激な部分とで2値化しきい値を変化
させることで、濃度変化の緩やかな部分および急激な部
分のどちらでも良好な2値画像を再現できるのである。
【0045】次に、本発明の2値化処理工程について図
10を用いて説明する。図10において、まず、2値化
の処理対象となっている注目画素濃度d0を画像メモリ
10から読み込み(ステップs301)、プリンタなど
の出力デバイスの特性に合わせてγ補正(d0→d
0’)を行う(ステップs302)。次に、誤差メモリ
35から注目画素に対応する誤差Eijを読み込み、誤差
補正(f=d0’+Eij)を行う(ステップs30
3)。この誤差補正後のデータfを、前記した2値化し
きい値決定手段40によって前記したように求められた
2値化しきい値Thと比較し(ステップS304)、f
がThより大きい場合は、2値化出力B=“1”を、小
さい場合はB=“0”を出力する。そして、2値化によ
り生じた誤差Eを計算(E=f−B’)する(ステップ
s305)。ここで、入力画素濃度d0が256階調
(値の範囲は、0〜255)の場合は、前記したように
B’=B×255である。
【0046】そして、ステップs306にて、誤差拡散
マトリックスWxyと2値化誤差Eをもとに、配分する誤
差Ei'j'を計算し(Ei'j'=Wxy・E)、今後処理され
る画素の位置へ、誤差Ei'j'を配分し、誤差メモリに格
納する(ステップs307)。 以上説明したように、
実施例1では、注目画素とそれに隣接する画素との間の
濃度勾配に応じてパラメータkを決定し、このパラメー
タkと注目画素の濃度d0を用いて、前記(1)式から
2値化しきい値を求めるようにしている。すなわち、濃
度変化の緩やかな部分では、2値化しきい値は入力濃度
d0の変化に追従した値とし、濃度変化が激しい部分で
は、一定の2値化しきい値(たとえばTh=128)と
いうように、濃度勾配の緩やかな部分と急激な部分とで
2値化しきい値を異ならせている。これにより、低濃度
領域の立ち上がり部分でのドット生成の遅れ、いわゆる
「遅延」といった現象や、低濃度領域が終わった後も、
周辺画素に対する異常な誤差の拡散が残り、周辺画像デ
ータが高濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」といった現
象が起こらず、なおかつ、エッジ部をがシャープに再現
することが可能となる。
【0047】(実施例2)実施例2は、パラメータkを
決定する際に、隣接画素との間の最大濃度差の絶対値
と、そのときの濃度勾配が上り勾配か下り勾配か(すな
わち最大濃度差の正負の符号)と、注目画素の画素濃度
が或るしきい値(このしきい値を128とする)より大
きいかどうかによって決定する。このように、実施例2
は、隣接画素との間の最大濃度差の絶対値をもとにパラ
メータを決定する点は実施例1と同じであるが、実施例
1に比べて、そのときの濃度勾配がプラス(登り勾配)
かマイナス(下り勾配)か(すなわち最大濃度差の正ま
たは負の符号)と、注目画素の画素濃度が或るしきい値
(このしきい値を128とする)より大きいかどうかに
よって決定する点が異なる。従って、それを実現するた
めの構成としては、分類手段42における分類の仕方が
異なる他は、基本的には実施例1の説明で用いた図3と
同じである。以下、実施例2について説明する。
【0048】実施例2においては、分類手段42は、最
大濃度差検出手段412で検出された最大濃度差dmax
を入力として、それが上り勾配であるか下り勾配である
か、さらに、注目画素の濃度d0が、或るしきい値(1
28)より大きいか小さいかを判断して、パラメータk
を決定する。すなわち、上り勾配というのは最大濃度差
の値を求めたときに得られる符号が正、つまり、注目画
素濃度d0と隣接画素濃度dxとの関係がdx≧d0で
あり、下り勾配というのは最大濃度差の値を求めたとき
に得られる符号が負、つまり、注目画素濃度d0と隣接
画素濃度dxとの関係がdx<d0である。
【0049】図11は実施例2における分類手段42の
分類例を示すものである。ここでは、最大濃度差dmax
(絶対値)を正側には、たとえば、「0〜9」、「10
〜39」、「40〜59」、「60以上」というように
分類し、負側にも同様に、「0〜9」、「10〜3
9」、「40〜59」、「60以上」というように分類
する。
【0050】そして、上り勾配(dx≧d0)で、か
つ、注目画素濃度d0が或るしきい値(128)未満
(d0<128)であれば、最大濃度差dmax が「0〜
9」では、パラメータk=4とし、最大濃度差dmax が
「10〜39」では、パラメータk=2とし、最大濃度
差dmax が「40〜59」では、パラメータk=1と
し、最大濃度差dmax が「60以上」では、パラメータ
k=1とする。また、上り勾配(dx≧d0)で、か
つ、注目画素濃度d0が或るしきい値(128)以上
(d0≧128)であれば、最大濃度差dmax が「0〜
9」では、パラメータk=16とし、最大濃度差dmax
が「10〜39」では、パラメータk=16とし、最大
濃度差dmax が「40〜59」では、パラメータk=8
とし、最大濃度差dmax が「60以上」では、パラメー
タk=4とする。
【0051】一方、下り勾配(dx<d0)で、かつ、
注目画素濃度d0が或るしきい値未満(d0<128)
であれば、最大濃度差dmax(絶対値)が「1〜9」で
は、パラメータk=16とし、最大濃度差dmax(絶対
値)が「10〜39」では、パラメータk=16とし、
最大濃度差dmax(絶対値)が「40〜59」では、パ
ラメータk=8とし、最大濃度差dmax(絶対値)が
「60以上」では、パラメータk=4とする。また、下
り勾配(dx<d0)で、かつ、注目画素濃度d0が或
るしきい値以上(d0≧128)であれば、最大濃度差
dmax(絶対値)が「0〜9」では、パラメータk=4
とし、最大濃度差dmax(絶対値)が「10〜39」で
は、パラメータk=2とし、最大濃度差dmax(絶対
値)が「40〜59」では、パラメータk=1とし、最
大濃度差dmax(絶対値)が「60以上」では、パラメ
ータk=1とする。
【0052】しきい値計算手段43は、分類手段42か
ら前記パラーメータkおよび画像メモリ10から注目画
素濃度d0を受け取り、前記(1)式に従って、2値化
しきい値Thを計算し、2値化処理手段30内の比較器
32に対して求められた2値化しきい値Thを送信す
る。この2値化手段30における処理は、前記した実施
例1と同じであるのでここでは、これについての説明は
省略する。
【0053】図11からもわかるように、実施例2で
は、勾配の大きさ(絶対値)が上り勾配と下り勾配とで
同じであっても、パラメータkの値を上り勾配と下り勾
配とで異ならせている(ヒステリシスを持たせてい
る)。すなわち、d0<128であって、かつ、上り勾
配のとき(これを図11においてA領域という)は、パ
ラメータkはdmax が「0〜9」のとき「4」、dmax
が「10〜39」のとき「2」、dmax が「40〜5
9」のとき「1」、dmax が「60以上」のとき「1」
であるが、d0<128であって、かつ、下り勾配のと
き(これを図11においてB領域という)は、パラメー
タkはdmax が「1〜9」のとき「16」、dmax が
「10〜39」のとき「16」、dmax が「40〜5
9」のとき「8」、dmax が「60以上」のとき「4」
としている。また、d0≧128であって、かつ、上り
勾配のとき(これを図11においてC領域という)は、
パラメータkはdmax が「0〜9」のとき「16」、d
max が「10〜39」のとき「16」、dmax が「40
〜59」のとき「8」、dmax が「60以上」のとき
「4」であるが、d0≧128であって、かつ、下り勾
配のとき(これを図11においてD領域という)は、パ
ラメータkはdmax が「1〜9」のとき「4」、dmax
が「10〜39」のとき「2」、dmax が「40〜5
9」のとき「1」、dmax が「60以上」のとき「1」
としている。
【0054】なお、A領域およびD領域においては、濃
度勾配dmax (絶対値)の大きな画素は比較的多く存在
するが、B領域およびC領域においては、濃度勾配dma
x の大きな画素はあまり多く発生しないのが普通であ
る。なぜなら、256階調(0〜255)の場合、上り
勾配においては、d0≧128では濃度値の上限が25
5であるため隣接画素との間の濃度差に限界があるから
であり、また、下り勾配においては、d0<128では
濃度値の下限が0であるため、隣接画素との間の濃度差
に限界があるからである。
【0055】この図11で示したように、隣接画素との
間の濃度差が上り勾配か下り勾配かによって、同じ濃度
差(絶対値)の範囲であってもパラメータkの値を変え
ることにより、細い線が強調されて、よりシャープな画
像を再現できる。それを図12、図13により説明す
る。
【0056】濃度が大きく変化する部分において、本発
明の2値化しきい値Th1と前記従来技術の2値化しき
い値Th2がどのように変化するのかをシミュレーショ
ンした例を図12、図13に示す。ここでは、白地に細
い黒線が存在するような場合の2値化しきい値を求める
例について示されている。図12において、Noは画素の
番号(この場合、横一列に並んだ11画素について示さ
れている)、d0は1番目から11番目のそれぞれの画
素の画素濃度、dmax は隣接画素(この場合、隣接する
右隣の画素)との濃度差(絶対値)、kは図11の分類
に従ってdmaxに対応して決められた値、ただし、ここ
では、前記したように、dmax が上り勾配か下り勾配
か、および注目画素濃度としきい値128との大小関係
により決められる。
【0057】また、本発明の2値化しきい値Th1
は、図11により説明したパラメータkとそれぞれの画
素の濃度から式(1)を用いて求められたそれぞれの画
素の2値化しきい値である。たとえば、1番目の画素の
隣接画素との最大濃度差dmax(2番目の画素との間の
濃度差)は、図12からわかるように、この場合、
「0」であり、かつ、d0<128であるので、これに
より、パラメータkは図11から「4」と決定され、こ
のk=4、濃度d0=4を(1)式に代入すると、1番
目の画素の2値化しきい値Th1はTh1=35と求め
られる。また、3番目の画素の隣接画素との最大濃度差
(4番目の画素との間の濃度差)は、この場合、「6
4」であり、かつ、d0<128であるので、これによ
り、パラメータkは図11から「1」と決定され、この
k=1、濃度d0=4を(1)式に代入すると、3番目
の画素の2値化しきい値Th1はTh1=128と求め
られる。さらに、6番目の画素の隣接画素との最大濃度
差(7番目の画素との間の濃度差)は、この場合、「−
64」であり(ただし、図12においては絶対値で示さ
れている)、d0≧128であるので、これにより、パ
ラメータkは図11から「1」と決定され、このk=
1、濃度d0=196を(1)式に代入すると、3番目
の画素の2値化しきい値Th1はTh1=128と求め
られる。
【0058】また、図12において、Th2は従来技術
により求めた2値化しきい値であり、ここでは、パラメ
ータkを8とし、このk=8とそれぞれの画素の濃度を
用い、式(1)によって、それぞれの画素の2値化しき
い値が求められている。たとえば、1番目の画素におい
ては、k=8、濃度d0=4を(1)式に代入すると、
その2値化しきい値Th2は20と求められる。また、
4番目の画素においては、k=8、濃度d0=68を
(1)式に代入すると、その2値化しきい値Th2は7
6と求められる。
【0059】この図12に示した例では、3〜6番目の
画素で濃度が急激に増加し、6〜9番目の画素で濃度が
急激に低下している。
【0060】図13は第1番目から第11番目の画素の
画素濃度d0の変化に対して、本発明による2値化しき
い値Th1と前記従来技術による2値化しきい値Th2
が、どのように変化しているかを各画素ごとにそれぞれ
の値をプロットしたグラフであり、横軸は画素番号No
(1〜11)、縦軸は濃度値のレベル(注目画素の濃度
および2値化しきい値を示す)を表している。この図1
3からわかるように、従来技術は、注目画素の濃度d0
の変化に対して、2値化しきい値Th2が全体にほぼ追
従して変化して行く。これが、濃度変化の激しい部分で
のシャープさの減少につながる原因となる。
【0061】一方、実施例2により求められた2値化し
きい値Th1は、濃度変化の緩やかな部分(1番目から
2番目までの画素および9番目から11番目までの画
素)では、入力濃度d0に追従するが、昇り勾配の濃度
変化が激しい部分(3番目から5番目までの画素)で
は、ほぼ一定の2値化しきい値になっている。すなわ
ち、濃度変化の緩やかな1番目から2番目までの画素お
よび9番目から11番目までの画素では、2値化しきい
値Th1は図12からわかるように、「35」であり、
昇り勾配の濃度変化が激しい3番目から5番目までの画
素では、2値化しきい値Th1は図12からわかるよう
に、3番目と4番目の画素が「128」、5番目の画素
が「131」となっている。また、下り勾配の濃度変化
が激しい6番目から8番目までの画素では、2値化しき
い値Th1は図12からわかるように、6番目と7番目
の画素が「128」、8番目の画素が「83」となって
いる。これらの値は、前記したように、パラメータkの
値と注目画素濃度d0から(1)式により求められる。
【0062】このように、この実施例2は、実施例1と
同様、濃度勾配の緩やかな部分と急激な部分とで2値化
しきい値を変化させることで、濃度変化の緩やかな部分
および急激な部分のどちらでも良好な2値画像を再現で
きる。しかも、この実施例2は、同じ濃度差であっても
濃度勾配が上り勾配か下り勾配かによって、パラメータ
kの値を変えているので、実施例1の場合より、2値化
しきい値が一定になる区間が短いので、細い線を忠実に
再現するのに適している。すなわち、実施例1の場合
は、同じ濃度差であれば濃度勾配が昇り勾配か下り勾配
かに関係なく、パラメータkの値は同じであるので、図
13においては、8番目の画素付近まで2値化しきい値
が一定の値(Th1=128)に保持されることにな
る。これに対して、実施例2では、8番目の画素の濃度
差は「64」と大きな値であるが、図11および図12
からわかるように、パラメータkの値を「4」と設定
し、その2値化しきい値を濃度値にほぼ追従するように
している。このため、実施例2は、白地に細い黒線が描
かれているような場合に、その細い線をより一層シャー
プに再現する場合に特に優れた効果を有する。これに対
して、実施例1は、これより多少ソフトな画像を再現す
る場合に適したものとなる。
【0063】図14は以上説明した実施例2の2値化し
きい値決定手段40におけるパラメータkの決定処理を
説明するフローチャートである。図14において、ま
ず、ステップs401で、最大濃度差dmaxと隣接画素
番号xを初期化する。次に、ステップs402で注目画
素濃度d0を入力し、ステップs403で隣接画素濃度
dnを入力する。そして、ステップs404で注目画素
濃度d0と隣接画素濃度dnとの絶対値の差difを求
める。次に、ステップs405で濃度差difとdmax
を比べ、difの方が大きい場合は、ステップs406
にて、dmax =difとするとともに、dmax となる隣
接画素の番号x(=n)を記憶する。つまり、一つ一つ
の隣接画素との間で濃度値の差を求めて、大きい方の値
に更新し、最も大きな濃度差を有する隣接番号を記憶す
る。そして、ステップs407で、すべての隣接画素と
の間の濃度差の比較が終了したか否か、つまり、隣接画
素の番号nがn=nmax に達したかどうかを判定し、n
=nmax でない場合にはすべての隣接画素との間の濃度
差の比較が終了していなと判定し、ステップs408に
て、隣接画素の番号nに+1(n=n+1)して次の隣
接画素との比較に入る。ここで、nmax の値(nの最大
値)は、参照する隣接画素を4画素とした場合はnmax
=4、参照する隣接画素を8画素とした場合はnmax =
8である。以上で濃度勾配検出処理は終了し、最終的に
求められたdmax が注目画素の最大濃度差(最大勾配)
となる。
【0064】次に、ステップs409で、dmax とあら
かじめ設定された値と比較し、つまりdmax の値が幾つ
かを判断するとともに、dmax の正負の符号から昇り勾
配か下り勾配かの判断および注目画素濃度d0の大きさ
の判断(たとえば、d0≧128、d0<128)を行
い、次に、ステップs410にて、2値化しきい値計算
のためのパラーメータkを選択する。この最大濃度差d
max の値と濃度勾配が昇り勾配か下り勾配か、さらに注
目画素濃度d0の大きさとパラーメータkの関係は、図
11により説明した通りである。
【0065】このようにして、パラメータkが決定され
ると、次に、このパラメータkと注目画素の濃度d0を
用いて、図3で示したしきい値計算手段43で、前記
(1)式により2値化しきい値が計算される。そして、
この2値化しきい値により2値化処理を行う。
【0066】以上のように、実施例2では、濃度勾配の
緩やかな部分と急激な部分とで2値化しきい値を変化さ
せることで、濃度変化の緩やかな部分および急激な部分
のどちらでも良好な2値画像を再現できる。さらに、こ
の実施例2は、同じ濃度差であっても濃度勾配が昇り勾
配か下り勾配かによって、パラメータkの値を変えてい
るので、2値化しきい値が一定になる区間を短くするこ
とができ、細い線をより一層シャープに再現するに適し
たものとすることができる。
【0067】
【発明の効果】本発明の画像処理方法において、請求項
1によれば、多階調の画像データからその画素の濃度お
よび濃度勾配を抽出し、この濃度勾配の大きさに対応し
たパラメータを設定し、このパラメータおよび前記画素
の濃度を用い、所定の計算式に従って、濃度勾配の緩や
かな部分と急激な部分とで、それに対応した2値化しき
い値を求めるようにしたので、低濃度領域の立ち上がり
部分でのドット生成の遅れ、いわゆる「遅延」といった
現象や、低濃度領域が終わった後も、周辺画像データが
高濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」といった現象が起
こらず、なおかつ、エッジ部をシャープに再現すること
が可能となる。
【0068】また、請求項2によれば、濃度勾配として
は、2値化処理対象画素に隣接する隣接画素との間の濃
度差のうち最大の濃度差を用いるようにしたので、濃度
勾配を敏感に検出することができ、画像のエッジ部分の
再現性をきわめて高いものとすることができる。
【0069】また、請求項3によれば、濃度勾配の大き
さに対応したパラメータは、濃度勾配をその絶対値の大
きさに応じて複数段階に分類して各分類に対応して決定
し、その値は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前
記所定の計算式により求められる2値化しきい値があら
かじめ定められた固定的な2値化しきい値となるよう
に、またはその2値化しきい値に近似するような値と
し、濃度勾配の絶対値が小さい範囲では、前記所定の計
算式により求められる2値化しきい値が2値化処理対象
画素の濃度に追従した2値化しきい値となるような値と
したので、所定の計算式に従って、2値化しきい値を求
める際、濃度勾配の緩やかな部分と急激な部分とで、そ
れに対応した2値化しきい値が求められ、低濃度領域の
立ち上がり部分でのドット生成の遅れ、いわゆる「遅
延」といった現象や、低濃度領域が終わった後も、周辺
画像データが高濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」とい
った現象が起こらず、なおかつ、エッジ部をシャープに
再現することが可能となる。
【0070】また、請求項4によれば、前記濃度勾配の
大きさに対応したパラメータは、前記濃度勾配をその絶
対値の大きさに応じて複数段階に分類して、濃度勾配が
増加方向か減少方向かを示す情報、および2値化処理対
象画素の濃度があらかじめ設定された或る値に対する大
小関係の情報を基にして、前記各分類に対応して決定さ
れ、その値は、同じ分類に属する濃度勾配であっても、
濃度勾配が増加方向の範囲か減少方向の範囲か、2値化
処理対象画素の濃度があらかじめ設定された或る値より
大きいか小さいかによって変化させるようにしたので、
前記した、いわゆる「遅延」といった現象や、「尾引
き」といった現象が起こらず、特に、同じ濃度差であっ
ても濃度勾配が上り昇り勾配か下り勾配かによって、パ
ラメータ値を変えているので、2値化しきい値が一定に
なる区間を短くすることができ、白地に黒い細線もしく
は、この逆の黒字に白い細線というような空間周波数の
高い部分をより一層シャープに再現することができる。
【0071】本発明の画像処理装置において、請求項5
によれば、多階調の画像データからその画素の濃度およ
び濃度勾配を抽出し、この濃度勾配の大きさに対応した
パラメータを設定し、このパラメータおよび前記画素の
濃度を用い、所定の計算式に従って、濃度勾配の緩やか
な部分と急激な部分とで、それに対応した2値化しきい
値を求めるようにしたので、低濃度領域の立ち上がり部
分でのドット生成の遅れ、いわゆる「遅延」といった現
象や、低濃度領域が終わった後も、周辺画像データが高
濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」といった現象が起こ
らず、なおかつ、エッジ部をシャープに再現することが
可能となる。
【0072】また、請求項6によれば、濃度勾配として
は、2値化対象画素に隣接する隣接画素との間の濃度差
のうち最大の濃度差を用いるようにしたので、濃度勾配
を敏感に検出することができ、画像のエッジ部分の再現
性をきわめて高いものとすることができる。
【0073】また、請求項7によれば、濃度勾配の大き
さに対応したパラメータは、濃度勾配をその絶対値の大
きさに応じて複数段階に分類して各分類に対応して決定
し、その値は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前
記所定の計算式により求められる2値化しきい値があら
かじめ定められた固定的な2値化しきい値となるよう
に、またはその2値化しきい値に近似するような値と
し、濃度勾配の絶対値が小さい範囲では、前記所定の計
算式により求められる2値化しきい値が2値化処理対象
画素の濃度に追従した2値化しきい値となるような値と
したので、所定の計算式に従って、2値化しきい値を求
める際、濃度勾配の緩やかな部分と急激な部分とで、そ
れに対応した2値化しきい値が求められ、低濃度領域の
立ち上がり部分でのドット生成の遅れ、いわゆる「遅
延」といった現象や、低濃度領域が終わった後も、周辺
画像データが高濃度側に歪む、いわゆる「尾引き」とい
った現象が起こらず、なおかつ、エッジ部をシャープに
再現することが可能となる。
【0074】また、請求項8によれば、前記濃度勾配の
大きさに対応したパラメータは、前記濃度勾配をその絶
対値の大きさに応じて複数段階に分類して、濃度勾配が
増加方向か減少方向かを示す情報、および2値化処理対
象画素の濃度があらかじめ設定された或る値に対する大
小関係の情報を基にして、前記各分類に対応して決定さ
れ、その値は、同じ分類に属する濃度勾配であっても、
濃度勾配が増加方向の範囲か減少方向の範囲か、2値化
処理対象画素の濃度があらかじめ設定された或る値より
大きいか小さいかによって変化させるようにしたので、
前記した、いわゆる「遅延」といった現象や、「尾引
き」といった現象が起こらず、特に、同じ濃度差であっ
ても濃度勾配が上り昇り勾配か下り勾配かによって、パ
ラメータ値を変えているので、2値化しきい値が一定に
なる区間を短くすることができ、白地に黒い細線もしく
は、この逆の黒字に白い細線というような空間周波数の
高い部分をより一層シャープに再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な処理の概要を説明するブロッ
ク図。
【図2】本発明の全体的な構成の概要を説明するフロー
チャート。
【図3】本発明の実施例の構成を説明するブロック図。
【図4】注目画素と隣接画素の関係を説明する図。
【図5】実施例1における濃度差の分類に対応して設定
されたパラメータkの一例を示す図。
【図6】実施例1における2値化しきい値決定処理手順
を説明するフローチャート。
【図7】パラメータkの値を或る値に設定したときに、
注目画素の濃度d0に対する2値化しきい値Thの変化
を示した図。
【図8】実施例1および従来技術により求められたそれ
ぞれの2値化しきい値を各画素ごとに比較する図。
【図9】実施例1および従来技術により求められたそれ
ぞれの2値化しきい値を各画素ごとに各画素の濃度変化
に対比させて説明する図。
【図10】実施例1における2値化処理手順を説明する
フローチャート。
【図11】実施例2における濃度差の分類に対応して設
定されたパラメータkの一例を示す図。
【図12】実施例2および従来技術により求められたそ
れぞれの2値化しきい値を各画素ごとに比較する図。
【図13】実施例2および従来技術により求められたそ
れぞれの2値化しきい値を各画素ごとに各画素の濃度変
化に対比させて説明する図。
【図14】実施例2における2値化しきい値決定処理手
順を説明するフローチャート。
【図15】誤差拡散法による従来の2値化処理手段を説
明する構成図。
【図16】誤差拡散法において用いられる誤差拡散マト
リクスの一例を示す図。
【符号の説明】
10・・・画像メモリ 20・・・γ補正手段 30・・・2値化処理手段 34・・・重み付け誤差演算器 35・・・誤差メモリ 40 2値化しきい値決定手段 41・・・濃度勾配検出手段 42・・・分類手段 43・・・しきい値計算手段 411・・・濃度差計算手段 412・・・最大濃度差検出手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調の画像データを入力し、2値画像
    を出力する画像処理方法において、 前記多階調の画像データからその画素の濃度および濃度
    勾配を抽出し、この濃度勾配の大きさに対応したパラメ
    ータを設定し、このパラメータおよび前記画素の濃度を
    用いて所定の計算式に従って、2値化しきい値を決定す
    る2値化しきい値決定工程と、 この2値化しきい値決定工程からの2値化しきい値信号
    を受けて、誤差拡散法を使用して前記画素を2値化する
    2値化処理工程と、 を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記濃度勾配は、2値化処理対象画素に
    隣接する隣接画素との間の濃度差のうち最大の濃度差の
    絶対値を用いることを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記濃度勾配の大きさに対応したパラメ
    ータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じて複
    数段階に分類して各分類に対応して決定され、その値
    は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前記所定の計
    算式により求められる2値化しきい値があらかじめ定め
    られた固定的な2値化しきい値となるようにまたはその
    2値化しきい値に近似するように設定され、濃度勾配の
    絶対値が小さい範囲では、前記所定の計算式により求め
    られる2値化しきい値が2値化処理対象画素の濃度に追
    従した2値化しきい値となるように設定されることを特
    徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記濃度勾配の大きさに対応したパラメ
    ータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じて複
    数段階に分類して、濃度勾配が増加方向か減少方向かを
    示す情報、および2値化処理対象画素の濃度があらかじ
    め設定された或る値に対する大小関係の情報を基にし
    て、前記各分類に対応して決定され、その値は、同じ分
    類に属する濃度勾配であっても、濃度勾配が増加方向の
    範囲か減少方向の範囲か、2値化処理対象画素の濃度が
    あらかじめ設定された或る値より大きいか小さいかによ
    って変化させることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理方法。
  5. 【請求項5】 多階調の画像データを入力し、2値画像
    を出力する画像処理装置において、 前記多階調の画像データを蓄える画像メモリと、 この画像メモリからの前記多階調の画像データを受けて
    その画素の濃度および濃度勾配を抽出する濃度勾配検出
    手段と、 この濃度勾配検出手段により検出された濃度勾配の絶対
    値の大きさを複数段階に分類し、各分類に対応したパラ
    メータを設定する分類手段と、 この分類手段からのパラメータおよび前記画像メモリか
    らの画素の濃度を用いて所定の計算式に従って、その画
    素に対する2値化しきい値を決定する2値化しきい値決
    定手段と、 この2値化しきい値決定手段からの2値化しきい値信号
    を受けて、誤差拡散法を使用して前記画素を2値化する
    2値化処理手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記濃度勾配は、2値化対象画素に隣接
    する隣接画素との間の濃度差のうち最大の濃度差の絶対
    値を用いることを特徴とする請求項5に記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記濃度勾配の大きさに対応したパラメ
    ータは、前記濃度勾配をその絶対値の大きさに応じて複
    数段階に分類して各分類に対応して決定され、その値
    は、濃度勾配の絶対値が大きい範囲では、前記所定の計
    算式により求められる2値化しきい値があらかじめ定め
    られた固定的な2値化しきい値となるようにまたはその
    2値化しきい値に近似するに設定され、濃度勾配の絶対
    値が小さい範囲では、前記所定の計算式により求められ
    る2値化しきい値が2値化処理対象画素の濃度に追従し
    た2値化しきい値となるように設定されることを特徴と
    する請求項5記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記パラメータは、前記濃度勾配をその
    絶対値の大きさに応じて複数段階に分類して、濃度勾配
    が増加方向か減少方向かを示す情報、および2値化処理
    対象画素の濃度があらかじめ設定された或る値に対する
    大小関係の情報を基にして、前記各分類に対応して決定
    され、その値は、同じ分類に属する濃度勾配であって
    も、濃度勾配が増加方向の範囲か減少方向の範囲か、2
    値化処理対象画素の濃度があらかじめ設定された或る値
    より大きいか小さいかによって変化させることを特徴と
    する請求項5記載の画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203376B2 (en) 2002-03-06 2007-04-10 Ricoh Company, Ltd. Imaging apparatus and imaging method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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