JPH0554190A - 画像処理装置 - Google Patents
画像処理装置Info
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- JPH0554190A JPH0554190A JP3209669A JP20966991A JPH0554190A JP H0554190 A JPH0554190 A JP H0554190A JP 3209669 A JP3209669 A JP 3209669A JP 20966991 A JP20966991 A JP 20966991A JP H0554190 A JPH0554190 A JP H0554190A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 文字画像と写真画像とを有する処理対象画像
の所定領域のウインドウ内における最大濃度値と最小濃
度値とを検出する検出手段と、画像の最大濃度値の大き
さに応じて複数レベルに分類された第1の群と、画像の
最小濃度値大きさに応じて複数レベルに分類された第2
の群とに対応して、画像の文字画像の程度及び写真画像
の程度を定めたテーブルを予め記憶している記憶手段
と、前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最
小濃度値により前記記憶手段に記憶されているテーブル
を参照して、前記ウインドウ内の画像の文字画像の程度
または写真画像の程度を判別する判別手段とを具備す
る。 【効果】 文字/線図画像の解像性と写真画像の階調性
とを同時に満足しながら中間調の画像の再現性を高め、
全ての領域の画像について画質の劣化が生じないように
することにより、各種の画像処理における処理効率の向
上が図れる。
の所定領域のウインドウ内における最大濃度値と最小濃
度値とを検出する検出手段と、画像の最大濃度値の大き
さに応じて複数レベルに分類された第1の群と、画像の
最小濃度値大きさに応じて複数レベルに分類された第2
の群とに対応して、画像の文字画像の程度及び写真画像
の程度を定めたテーブルを予め記憶している記憶手段
と、前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最
小濃度値により前記記憶手段に記憶されているテーブル
を参照して、前記ウインドウ内の画像の文字画像の程度
または写真画像の程度を判別する判別手段とを具備す
る。 【効果】 文字/線図画像の解像性と写真画像の階調性
とを同時に満足しながら中間調の画像の再現性を高め、
全ての領域の画像について画質の劣化が生じないように
することにより、各種の画像処理における処理効率の向
上が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば文字画像や写真
画像が混在した文書画像を対象として、文字画像の解像
性と写真画像の階調性とを同時に満足すべく画像処理を
行う画像処理装置に関する。
画像が混在した文書画像を対象として、文字画像の解像
性と写真画像の階調性とを同時に満足すべく画像処理を
行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コード情報だけでなくイメージ
情報をも扱うことのできる文書画像処理装置などの画像
処理装置においては、スキャナ等の読取手段で読み取っ
た原稿に対して文字や線図などのコントラストのある画
像情報は固定閾値により単純二値化を行い、写真などの
階調性を有する画像情報はディザ法等の疑似階調化手段
によって二値化を行っている。
情報をも扱うことのできる文書画像処理装置などの画像
処理装置においては、スキャナ等の読取手段で読み取っ
た原稿に対して文字や線図などのコントラストのある画
像情報は固定閾値により単純二値化を行い、写真などの
階調性を有する画像情報はディザ法等の疑似階調化手段
によって二値化を行っている。
【0003】ここで、読み取った画像情報を固定閾値に
より一律に単純二値化処理を行うと、文字/線図などの
領域では解像性が保存されるため画質の劣化は生じない
が、写真などの領域では階調性が保存されず画質の劣化
が生じた画像となってしまう。一方、読み取った画像情
報を組織的ディザ法などで一律に階調化処理を行うと、
写真などの領域では階調性が保存されるために画質の劣
化は生じないが、文字/線図などの領域では解像性が低
下して画質の劣化が生じた画像となってしまう。
より一律に単純二値化処理を行うと、文字/線図などの
領域では解像性が保存されるため画質の劣化は生じない
が、写真などの領域では階調性が保存されず画質の劣化
が生じた画像となってしまう。一方、読み取った画像情
報を組織的ディザ法などで一律に階調化処理を行うと、
写真などの領域では階調性が保存されるために画質の劣
化は生じないが、文字/線図などの領域では解像性が低
下して画質の劣化が生じた画像となってしまう。
【0004】そのため、従来の画像処理装置において
は、処理対象画像が文字/線図の領域に属しているか、
写真の領域に属しているかを判断し、処理対象画像が文
字/線図の領域に存在していると判断された場合には解
像性を保存するような処理を行い、処理対象画像が写真
の領域に存在していると判断された場合には階調性を保
存するような処理を行う。
は、処理対象画像が文字/線図の領域に属しているか、
写真の領域に属しているかを判断し、処理対象画像が文
字/線図の領域に存在していると判断された場合には解
像性を保存するような処理を行い、処理対象画像が写真
の領域に存在していると判断された場合には階調性を保
存するような処理を行う。
【0005】ここで、処理対象画像が文字/線図の領域
と写真の領域との中間調の領域(即ち、文字/線図と写
真とが混在している領域)に存在している場合がある。
このような場合、上述した従来の画像処理装置は、処理
対象画像が存在している領域が「中間調領域」であって
も、「文字/線図領域」か「写真領域」のどちらかに分
類して、画像処理を行う。そのため、従来の画像処理装
置においては「中間調領域」に属する画像を、「中間
調」で再現することができず、中間調領域に属する画像
を処理した場合、画質の劣化が生じた画像となってしま
うという問題点があった。
と写真の領域との中間調の領域(即ち、文字/線図と写
真とが混在している領域)に存在している場合がある。
このような場合、上述した従来の画像処理装置は、処理
対象画像が存在している領域が「中間調領域」であって
も、「文字/線図領域」か「写真領域」のどちらかに分
類して、画像処理を行う。そのため、従来の画像処理装
置においては「中間調領域」に属する画像を、「中間
調」で再現することができず、中間調領域に属する画像
を処理した場合、画質の劣化が生じた画像となってしま
うという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
画像処理装置においては処理対象画像が写真領域と文字
/線図領域との中間調の領域に属する場合においても、
この画像が含まれる領域を「文字/線図領域」もしくは
「写真領域」のいずれかに判断して、それぞれの領域の
属性に応じた画像処理を行っていた。そのため、中間調
の画像の画質が劣化してしまうという問題点があった。
画像処理装置においては処理対象画像が写真領域と文字
/線図領域との中間調の領域に属する場合においても、
この画像が含まれる領域を「文字/線図領域」もしくは
「写真領域」のいずれかに判断して、それぞれの領域の
属性に応じた画像処理を行っていた。そのため、中間調
の画像の画質が劣化してしまうという問題点があった。
【0007】そこで本発明は、文字/線図画像の解像性
と写真画像の階調性とを同時に満足しながら中間調の画
像の再現性を高め、全ての領域の画像について画質の劣
化が生じないようにすることによって、各種の画像処理
における処理効率の向上が図れる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
と写真画像の階調性とを同時に満足しながら中間調の画
像の再現性を高め、全ての領域の画像について画質の劣
化が生じないようにすることによって、各種の画像処理
における処理効率の向上が図れる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は、文字画像と写真画像とを有
する処理対象画像の所定領域のウインドウ内における最
大濃度値と最小濃度値とを検出する検出手段と、画像の
最大濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類された第
1の群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数レベル
に分類された第2の群とに対応して、画像の文字画像の
程度及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め記憶し
ている記憶手段と、前記検出手段によって検出された最
大濃度値及び最小濃度値により前記記憶手段に記憶され
ているテーブルを参照して、前記ウインドウ内の画像の
文字画像の程度または写真画像の程度を判別する判別手
段、とを具備することを特徴とする。
に本発明の画像処理装置は、文字画像と写真画像とを有
する処理対象画像の所定領域のウインドウ内における最
大濃度値と最小濃度値とを検出する検出手段と、画像の
最大濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類された第
1の群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数レベル
に分類された第2の群とに対応して、画像の文字画像の
程度及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め記憶し
ている記憶手段と、前記検出手段によって検出された最
大濃度値及び最小濃度値により前記記憶手段に記憶され
ているテーブルを参照して、前記ウインドウ内の画像の
文字画像の程度または写真画像の程度を判別する判別手
段、とを具備することを特徴とする。
【0009】また本発明の画像処理装置は、文字画像と
写真画像とを有する処理対象画像の所定領域のウインド
ウ内における最大濃度値と最小濃度値とを検出する検出
手段と、画像の最大濃度値の大きさに応じて複数レベル
に分類された第1の群と、画像の最小濃度値大きさに応
じて複数レベルに分類された第2の群とに対応して、画
像の文字画像の程度及び写真画像の程度を定めたテーブ
ルを予め記憶している記憶手段と、この記憶手段に記憶
されている最大濃度値の複数レベルに対応して、最大濃
度値をパラメータとする複数の関数を設定する第1の関
数設定手段と、前記記憶手段に記憶されている最小濃度
値の複数レベルに対応して、最小濃度値をパラメータと
する複数の関数を設定する第2の関数設定手段と、前記
のテーブルによって定められた文字画像の程度または写
真画像の程度に対応して、画像の文字画像の程度または
写真画像の程度を示す数値をパラメータとする複数の関
数を設定する第3の関数設定手段と、前記検出手段によ
って検出された最大濃度値に基づき、前記第1の関数設
定手段で設定された複数の関数の中から所定の関数を選
択し、かつ、選択された関数を用いて前記検出された最
大濃度値による計算を行う第1の処理手段と、前記検出
手段によって検出された最小濃度値に基づき、前記第2
の関数設定手段で設定された複数の関数の中から所定の
関数を選択し、かつ、選択された関数を用いて前記検出
された最小濃度値による計算を行う第2の処理手段と、
前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最小濃
度値により前記記憶手段に記憶されているテーブルを参
照して前記第3の関数設定手段で設定された複数の関数
の中から所定の関数を選択し、かつ、選択された関数を
用いて前記第1及び第2の処理手段にて求められた値と
による計算を行い、前記処理対象領域のウインドウ内の
画像の文字画像の程度または写真画像の程度を数値にて
出力する第3の処理手段、とを具備することを特徴とす
る。
写真画像とを有する処理対象画像の所定領域のウインド
ウ内における最大濃度値と最小濃度値とを検出する検出
手段と、画像の最大濃度値の大きさに応じて複数レベル
に分類された第1の群と、画像の最小濃度値大きさに応
じて複数レベルに分類された第2の群とに対応して、画
像の文字画像の程度及び写真画像の程度を定めたテーブ
ルを予め記憶している記憶手段と、この記憶手段に記憶
されている最大濃度値の複数レベルに対応して、最大濃
度値をパラメータとする複数の関数を設定する第1の関
数設定手段と、前記記憶手段に記憶されている最小濃度
値の複数レベルに対応して、最小濃度値をパラメータと
する複数の関数を設定する第2の関数設定手段と、前記
のテーブルによって定められた文字画像の程度または写
真画像の程度に対応して、画像の文字画像の程度または
写真画像の程度を示す数値をパラメータとする複数の関
数を設定する第3の関数設定手段と、前記検出手段によ
って検出された最大濃度値に基づき、前記第1の関数設
定手段で設定された複数の関数の中から所定の関数を選
択し、かつ、選択された関数を用いて前記検出された最
大濃度値による計算を行う第1の処理手段と、前記検出
手段によって検出された最小濃度値に基づき、前記第2
の関数設定手段で設定された複数の関数の中から所定の
関数を選択し、かつ、選択された関数を用いて前記検出
された最小濃度値による計算を行う第2の処理手段と、
前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最小濃
度値により前記記憶手段に記憶されているテーブルを参
照して前記第3の関数設定手段で設定された複数の関数
の中から所定の関数を選択し、かつ、選択された関数を
用いて前記第1及び第2の処理手段にて求められた値と
による計算を行い、前記処理対象領域のウインドウ内の
画像の文字画像の程度または写真画像の程度を数値にて
出力する第3の処理手段、とを具備することを特徴とす
る。
【0010】さらに本発明の画像処理装置は、処理対象
画像における注目画素の画像信号を二値化処理する二値
化手段と、この二値化手段によって二値化処理された二
値化情報と前記画像信号との二値化誤差を算出する二値
化誤差算出手段と、前記注目画素に対して所定範囲内に
存在するウインドウ内における画像信号の中から最大濃
度値と最小濃度値とを検出する検出手段と、画像の最大
濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類された第1の
群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数レベルに分
類された第2の群とに対応して、画像の文字画像の程度
及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め記憶してい
る記憶手段と、前記検出手段によって検出された最大濃
度値及び最小濃度値により前記記憶手段に記憶されてい
るテーブルを参照して前記ウインドウ内の画像の文字画
像の程度または写真画像の程度を判別し、その判別結果
を数値として示す判別手段と、この判別手段によって算
出された数値に応じて前記二値化誤差算出手段で算出さ
れた二値化誤差を補正して補正二値化誤差値を算出する
二値化誤差補正手段と、重み係数を発生する重み係数発
生手段と、この重み係数発生手段によって発生される重
み係数と前記二値化誤差補正手段で算出された補正二値
化誤差値とにより前記注目画素の周辺画素の画像信号を
補正するための重み誤差を算出する重み誤差算出手段
と、この重み誤差算出手段によって算出された重み誤差
を記憶する重み誤差記憶手段と、この重み誤差記憶手段
中の前記注目画素に対応する領域に記憶されていた重み
誤差を前記判別手段にて算出された数値に応じて補正し
て補正量を算出する補正量算出手段と、この補正量算出
手段によって算出された補正量により前記注目画素の画
像信号を補正する補正手段、とを具備してなることを特
徴とする。
画像における注目画素の画像信号を二値化処理する二値
化手段と、この二値化手段によって二値化処理された二
値化情報と前記画像信号との二値化誤差を算出する二値
化誤差算出手段と、前記注目画素に対して所定範囲内に
存在するウインドウ内における画像信号の中から最大濃
度値と最小濃度値とを検出する検出手段と、画像の最大
濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類された第1の
群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数レベルに分
類された第2の群とに対応して、画像の文字画像の程度
及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め記憶してい
る記憶手段と、前記検出手段によって検出された最大濃
度値及び最小濃度値により前記記憶手段に記憶されてい
るテーブルを参照して前記ウインドウ内の画像の文字画
像の程度または写真画像の程度を判別し、その判別結果
を数値として示す判別手段と、この判別手段によって算
出された数値に応じて前記二値化誤差算出手段で算出さ
れた二値化誤差を補正して補正二値化誤差値を算出する
二値化誤差補正手段と、重み係数を発生する重み係数発
生手段と、この重み係数発生手段によって発生される重
み係数と前記二値化誤差補正手段で算出された補正二値
化誤差値とにより前記注目画素の周辺画素の画像信号を
補正するための重み誤差を算出する重み誤差算出手段
と、この重み誤差算出手段によって算出された重み誤差
を記憶する重み誤差記憶手段と、この重み誤差記憶手段
中の前記注目画素に対応する領域に記憶されていた重み
誤差を前記判別手段にて算出された数値に応じて補正し
て補正量を算出する補正量算出手段と、この補正量算出
手段によって算出された補正量により前記注目画素の画
像信号を補正する補正手段、とを具備してなることを特
徴とする。
【0011】
【作用】本発明は、上記した手段により、処理対象画像
が文字画像及び写真画像が混在した画像であった場合
に、処理対象画像の文字画像らしさ(文字画像の程度)
または写真画像らしさ(写真画像の程度)を判別するこ
とができるため、処理対象画像の属性に応じた処理を行
うことができる。
が文字画像及び写真画像が混在した画像であった場合
に、処理対象画像の文字画像らしさ(文字画像の程度)
または写真画像らしさ(写真画像の程度)を判別するこ
とができるため、処理対象画像の属性に応じた処理を行
うことができる。
【0012】例えば本発明を従来の誤差拡散法に適用す
ることにより、文字画像の領域、写真画像の領域、中間
調の領域のそれぞれについて二値化の処理を適応的に施
すことができるようになるため、文字/線図画像の解像
性と写真画像の階調性とを同時に満足しながら中間調の
画像の再現性を高め、全ての領域の画像について画質の
劣化が生じないようにすることによって、各種の画像処
理における処理効率の向上が図ることができる。
ることにより、文字画像の領域、写真画像の領域、中間
調の領域のそれぞれについて二値化の処理を適応的に施
すことができるようになるため、文字/線図画像の解像
性と写真画像の階調性とを同時に満足しながら中間調の
画像の再現性を高め、全ての領域の画像について画質の
劣化が生じないようにすることによって、各種の画像処
理における処理効率の向上が図ることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例について図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【0014】まず図2は、この発明にかかる二値化処理
の方法を示すものである。図2において、ラインバッフ
ァ1は、処理対象画像の画像情報を記憶するものであ
り、「*」はラインバッファ1中の注目画素の位置を示
している。このラインバッファ1からの入力画像信号2
1は補正手段3に供給されるようになっている。また、
このラインバッファ1は少なくとも4ライン分の容量を
有するラインメモリにて構成されている。
の方法を示すものである。図2において、ラインバッフ
ァ1は、処理対象画像の画像情報を記憶するものであ
り、「*」はラインバッファ1中の注目画素の位置を示
している。このラインバッファ1からの入力画像信号2
1は補正手段3に供給されるようになっている。また、
このラインバッファ1は少なくとも4ライン分の容量を
有するラインメモリにて構成されている。
【0015】補正手段3は注目画素「*」の画像情報を
補正するものであり、この補正手段3で補正された補正
画像信号31は二値化手段4および二値化誤差算出手段
5にそれぞれ供給される。
補正するものであり、この補正手段3で補正された補正
画像信号31は二値化手段4および二値化誤差算出手段
5にそれぞれ供給される。
【0016】二値化手段4は補正画像信号31(補正さ
れた注目画素「*」の画像情報)を所定の閾値Thで二
値化するものであり、この二値化手段4で二値化された
二値化画像信号41は二値化処理の結果として外部に出
力されるとともに、二値化誤差算出手段5に供給される
ようになっている。
れた注目画素「*」の画像情報)を所定の閾値Thで二
値化するものであり、この二値化手段4で二値化された
二値化画像信号41は二値化処理の結果として外部に出
力されるとともに、二値化誤差算出手段5に供給される
ようになっている。
【0017】二値化誤差算出手段5は補正画像信号31
と二値化画像信号41とから二値化された注目画素
「*」の二値化誤差を算出するものであり、この二値化
誤差算出手段5で算出された二値化誤差信号51は誤差
補正手段100に供給されるようになっている。
と二値化画像信号41とから二値化された注目画素
「*」の二値化誤差を算出するものであり、この二値化
誤差算出手段5で算出された二値化誤差信号51は誤差
補正手段100に供給されるようになっている。
【0018】この二値化誤差補正手段100は、後述す
る特徴量算出手段10によって算出された特徴量信号1
01をもとに二値化誤差信号51を補正するものであ
り、この二値化誤差補正手段100で補正された補正二
値化誤差信号100aは重み誤差算出手段7に供給され
るようになっている。
る特徴量算出手段10によって算出された特徴量信号1
01をもとに二値化誤差信号51を補正するものであ
り、この二値化誤差補正手段100で補正された補正二
値化誤差信号100aは重み誤差算出手段7に供給され
るようになっている。
【0019】重み誤差算出手段7は、重み係数発生手段
としての重み係数記憶手段6に記憶されている重み係数
と補正二値化誤差信号100aとを入力し、この補正二
値化誤差信号100aに重み係数を乗じて重み誤差を算
出するものである。この重み誤差算出手段7で算出され
た重み誤差信号71は、重み誤差記憶手段8に供給さ
れ、重み誤差として記憶されるようになっている。ここ
で、重み誤差記憶手段8は2ライン分の容量を有するラ
インメモリにて構成されている。
としての重み係数記憶手段6に記憶されている重み係数
と補正二値化誤差信号100aとを入力し、この補正二
値化誤差信号100aに重み係数を乗じて重み誤差を算
出するものである。この重み誤差算出手段7で算出され
た重み誤差信号71は、重み誤差記憶手段8に供給さ
れ、重み誤差として記憶されるようになっている。ここ
で、重み誤差記憶手段8は2ライン分の容量を有するラ
インメモリにて構成されている。
【0020】この重み誤差記憶手段8に記憶された重み
誤差のうち、ラインバッファ1中の注目画素「*」に対
応した位置に記憶されている重み誤差は、画像補正信号
81として補正量算出手段9に供給される。
誤差のうち、ラインバッファ1中の注目画素「*」に対
応した位置に記憶されている重み誤差は、画像補正信号
81として補正量算出手段9に供給される。
【0021】一方、特徴量算出手段10は、ラインバッ
ファ1の注目画素が含まれる所定領域内(太枠で囲まれ
た部分)から、最大の濃度信号と最小の濃度信号とをと
り出し、これらをもとに所定領域内の画像の特徴量をフ
ァジィ推論を用いて算出するものである。特徴量算出手
段10は図3に示されるように所定領域内より最大濃度
信号及び最小濃度信号を抽出して出力する最大最小濃度
信号抽出手段11(図3中で破線にて囲まれている部
分)と、前記最大濃度信号と最小濃度信号とから前記所
定領域内の画像の特徴量を算出するファジィ推論手段1
2と、後述するルールテーブルを記憶しているROM1
3とによって構成されている。この特徴量算出手段10
からの特徴量信号101は補正量算出手段9及び二値化
誤差補正手段100にそれぞれ供給されるようになって
いる。
ファ1の注目画素が含まれる所定領域内(太枠で囲まれ
た部分)から、最大の濃度信号と最小の濃度信号とをと
り出し、これらをもとに所定領域内の画像の特徴量をフ
ァジィ推論を用いて算出するものである。特徴量算出手
段10は図3に示されるように所定領域内より最大濃度
信号及び最小濃度信号を抽出して出力する最大最小濃度
信号抽出手段11(図3中で破線にて囲まれている部
分)と、前記最大濃度信号と最小濃度信号とから前記所
定領域内の画像の特徴量を算出するファジィ推論手段1
2と、後述するルールテーブルを記憶しているROM1
3とによって構成されている。この特徴量算出手段10
からの特徴量信号101は補正量算出手段9及び二値化
誤差補正手段100にそれぞれ供給されるようになって
いる。
【0022】補正量算出手段9は、特徴量算出手段10
からの特徴量信号101に応じて重み誤差記憶手段8か
らの画像補正信号81に補正を施し、補正量信号91を
出力するものである。
からの特徴量信号101に応じて重み誤差記憶手段8か
らの画像補正信号81に補正を施し、補正量信号91を
出力するものである。
【0023】しかして、ラインバッファ1からの入力画
像信号21は、補正手段3において、補正量信号91に
より補正が行われて二値化手段4および二値化誤差算出
手段5にそれぞれ供給されることになる。次に、上記し
た構成における、本発明の二値化処理の方法について詳
細に説明する。
像信号21は、補正手段3において、補正量信号91に
より補正が行われて二値化手段4および二値化誤差算出
手段5にそれぞれ供給されることになる。次に、上記し
た構成における、本発明の二値化処理の方法について詳
細に説明する。
【0024】たとえば、スキャナなどの入力装置で画像
を読み取って得られた入力画像信号21は、補正手段3
において、補正量算出手段9からの補正量信号91によ
って補正処理された後、補正画像信号31として出力さ
れる。
を読み取って得られた入力画像信号21は、補正手段3
において、補正量算出手段9からの補正量信号91によ
って補正処理された後、補正画像信号31として出力さ
れる。
【0025】この補正画像信号31は、二値化手段4に
おいて、二値化閾値Thと比較されることにより二値化
画像信号41として出力される。すなわち、二値化閾値
Thとして、たとえば「80h」を用い、補正画像信号
31が二値化と閾値Thより大きければ二値化画像信号
41として「1」(黒画素)が、小さければ「0」(白
画素)が出力される。
おいて、二値化閾値Thと比較されることにより二値化
画像信号41として出力される。すなわち、二値化閾値
Thとして、たとえば「80h」を用い、補正画像信号
31が二値化と閾値Thより大きければ二値化画像信号
41として「1」(黒画素)が、小さければ「0」(白
画素)が出力される。
【0026】この二値化画像信号41は、二値化誤差算
出手段5において、補正手段3からの補正画像信号31
と比較されることにより差が求められ、結果として二値
化誤差信号51が出力される。
出手段5において、補正手段3からの補正画像信号31
と比較されることにより差が求められ、結果として二値
化誤差信号51が出力される。
【0027】この二値化信号51は、二値化誤差補正手
段100において、特徴量算出手段10からの特徴量信
号101をもとに補正され、補正二値化誤差信号100
aとして出力される。
段100において、特徴量算出手段10からの特徴量信
号101をもとに補正され、補正二値化誤差信号100
aとして出力される。
【0028】この補正二値化誤差信号100aは、重み
誤差算出手段7において、重み係数記憶手段6に記憶さ
れている重み係数A、B、C、D(ただし、A=7/1
6、B=1/16、C=5/16、D=3/16)が乗
じられ、重み誤差信号71として算出される。
誤差算出手段7において、重み係数記憶手段6に記憶さ
れている重み係数A、B、C、D(ただし、A=7/1
6、B=1/16、C=5/16、D=3/16)が乗
じられ、重み誤差信号71として算出される。
【0029】ここで、重み係数記憶手段6における
「*」は注目画素の位置を示し、注目画素「*」の二値
化誤差に重み係数A、B、C、Dを乗じることにより、
注目画素「*」の周辺の4画素(重み係数A、B、C、
Dの位置に対応する画素)の重み誤差がそれぞれ算出さ
れる。
「*」は注目画素の位置を示し、注目画素「*」の二値
化誤差に重み係数A、B、C、Dを乗じることにより、
注目画素「*」の周辺の4画素(重み係数A、B、C、
Dの位置に対応する画素)の重み誤差がそれぞれ算出さ
れる。
【0030】重み誤差算出手段7で算出された重み誤差
信号71は、重み誤差記憶手段8において、4画素分の
重み誤差が注目画素「*」に対してそれぞれeA 、
eB 、eC 、eD の領域に加算して記憶される。そし
て、この重み誤差記憶手段8からは、画像補正信号81
として注目画素「*」の位置の信号であり、以上の手順
で算出した計4画素分の重み誤差の累積された信号が出
力される。
信号71は、重み誤差記憶手段8において、4画素分の
重み誤差が注目画素「*」に対してそれぞれeA 、
eB 、eC 、eD の領域に加算して記憶される。そし
て、この重み誤差記憶手段8からは、画像補正信号81
として注目画素「*」の位置の信号であり、以上の手順
で算出した計4画素分の重み誤差の累積された信号が出
力される。
【0031】一方、特徴量信号101は、特徴量算出手
段10において、注目画素「*」を含む例えば4×4の
ウインドウ内(太枠で囲まれた部分)の画像の最大濃度
信号と最小濃度信号とが抽出され、さらにこの最大濃度
信号と最小濃度信号とに基づいたファジィ推論を行うこ
とにより求められる。
段10において、注目画素「*」を含む例えば4×4の
ウインドウ内(太枠で囲まれた部分)の画像の最大濃度
信号と最小濃度信号とが抽出され、さらにこの最大濃度
信号と最小濃度信号とに基づいたファジィ推論を行うこ
とにより求められる。
【0032】また、上述した補正量信号91は、補正量
算出手段9において、特徴量算出手段10からの特徴量
信号101をもとに重み誤差記憶手段8からの画像補正
信号81により生成される。ここで、この画像補正信号
81は上述したように注目画素「*」周辺の4画素分の
重み誤差が累積されたものである。次に、この発明の二
値化処理機能を搭載した画像処理装置の一例について説
明する。
算出手段9において、特徴量算出手段10からの特徴量
信号101をもとに重み誤差記憶手段8からの画像補正
信号81により生成される。ここで、この画像補正信号
81は上述したように注目画素「*」周辺の4画素分の
重み誤差が累積されたものである。次に、この発明の二
値化処理機能を搭載した画像処理装置の一例について説
明する。
【0033】図1は、画像処理装置の構成を概略的に示
すものである。この画像処理装置は、イメージ・スキャ
ナなどの読取装置にて原稿を読み取って得られた画像情
報を、たとえば1画素当り8ビットのデジタルデータと
して入力し、これを二値化処理するものである。
すものである。この画像処理装置は、イメージ・スキャ
ナなどの読取装置にて原稿を読み取って得られた画像情
報を、たとえば1画素当り8ビットのデジタルデータと
して入力し、これを二値化処理するものである。
【0034】ラインバッファ1は、得られた画像情報を
一時的に格納しておくものであり、このような画像情報
を以下に示す画像処理(二値化処理)に供するものであ
る。遅延手段2は、ラインバッファ1から所定のクロッ
クCLKに同期して出力される画像信号を入力し、その
画像信号を所定タイミングだけ、つまり後述する特徴量
信号101の算出とともに、補正量信号91の出力され
るまでのタイミングだけ遅延させるものである。
一時的に格納しておくものであり、このような画像情報
を以下に示す画像処理(二値化処理)に供するものであ
る。遅延手段2は、ラインバッファ1から所定のクロッ
クCLKに同期して出力される画像信号を入力し、その
画像信号を所定タイミングだけ、つまり後述する特徴量
信号101の算出とともに、補正量信号91の出力され
るまでのタイミングだけ遅延させるものである。
【0035】補正手段3は加算器で構成され、注目画素
の画像情報を補正するものである。すなわち、遅延手段
2で遅延された画像信号21と後述する補正量算出手段
9からの補正量信号91とを加算し、補正画像信号31
を出力するようになっている。
の画像情報を補正するものである。すなわち、遅延手段
2で遅延された画像信号21と後述する補正量算出手段
9からの補正量信号91とを加算し、補正画像信号31
を出力するようになっている。
【0036】二値化手段4は、補正手段3からの補正画
像信号31を所定の閾値Thと比較し、二値化画像信号
41として出力するものである。この際、補正画像信号
31が二値化閾値Thよりも大きければ、二値化画像信
号として「1」(黒画素)が、小さければ「0」(白画
素)がそれぞれ出力される。
像信号31を所定の閾値Thと比較し、二値化画像信号
41として出力するものである。この際、補正画像信号
31が二値化閾値Thよりも大きければ、二値化画像信
号として「1」(黒画素)が、小さければ「0」(白画
素)がそれぞれ出力される。
【0037】続いて、上記二値化処理で生じた二値化誤
差の算出が行われる。すなわち、二値化誤差算出手段5
は減算器で構成され、補正手段3が出力する補正画像信
号(CI)31と二値化手段4が出力する二値化画像信
号(B)41との減算処理を行って二値化誤差信号(E
B)51をを算出するものであるあ。ここで、二値化誤
差信号(EB)51は、
差の算出が行われる。すなわち、二値化誤差算出手段5
は減算器で構成され、補正手段3が出力する補正画像信
号(CI)31と二値化手段4が出力する二値化画像信
号(B)41との減算処理を行って二値化誤差信号(E
B)51をを算出するものであるあ。ここで、二値化誤
差信号(EB)51は、
【0038】
【数1】EB=CI−B として求められる。
【0039】二値化誤差補正手段100は、二値化誤差
算出手段5からの二値化誤差信号51を特徴量信号(C
S1)101によって補正し、補正二値化誤差信号(E
C)100aを算出するものである。ここで、補正二値
化誤差信号(EC)100aは、
算出手段5からの二値化誤差信号51を特徴量信号(C
S1)101によって補正し、補正二値化誤差信号(E
C)100aを算出するものである。ここで、補正二値
化誤差信号(EC)100aは、
【0040】
【数2】EC=EB×CS1 となる。特徴量信号(CS1)101は、0から1まで
の間の値をとり、注目画素に含まれる所定領域の画像が
文字/線図の特徴を有する場合0に近い値をとり、前記
所定領域の画像が写真の特徴を有する場合に1に近い値
をとる。なお、この特徴量信号(CS1)101の算出
方法については後述する。
の間の値をとり、注目画素に含まれる所定領域の画像が
文字/線図の特徴を有する場合0に近い値をとり、前記
所定領域の画像が写真の特徴を有する場合に1に近い値
をとる。なお、この特徴量信号(CS1)101の算出
方法については後述する。
【0041】上記数2により、注目画素が文字/線図の
特徴を有する画像領域にある場合は補正二値化誤差信号
(EC)100aの値は小さくなり、この画像領域に拡
散される二値化誤差の量は少なくなる。従って、文字等
の解像性は保存される。
特徴を有する画像領域にある場合は補正二値化誤差信号
(EC)100aの値は小さくなり、この画像領域に拡
散される二値化誤差の量は少なくなる。従って、文字等
の解像性は保存される。
【0042】一方、注目画素が写真の特徴を有する画像
領域にある場合は、補正二値化誤差信号(EC)100
aの値は、二値化誤差信号(EB)51にほぼ等しくな
り、誤差の補償が可能となって、写真の階調性が保存さ
れる。
領域にある場合は、補正二値化誤差信号(EC)100
aの値は、二値化誤差信号(EB)51にほぼ等しくな
り、誤差の補償が可能となって、写真の階調性が保存さ
れる。
【0043】重み誤差算出手段7は乗算器で構成され、
二値化誤差信号(EB)51と重み係数発生手段6に記
憶されている重み係数とを乗算し、重み誤差信号71を
出力するものである。
二値化誤差信号(EB)51と重み係数発生手段6に記
憶されている重み係数とを乗算し、重み誤差信号71を
出力するものである。
【0044】重み係数発生手段6は、前述した4つの重
み係数(A=7/16、B=1/16、C=5/16、
D=3/16)を注目画素の周辺4がその対応する位置
に応じて発生するもので、たとえばメモリで構成されて
いる。なお、ここでは、4画素の重み誤差をそれぞれ、
み係数(A=7/16、B=1/16、C=5/16、
D=3/16)を注目画素の周辺4がその対応する位置
に応じて発生するもので、たとえばメモリで構成されて
いる。なお、ここでは、4画素の重み誤差をそれぞれ、
【0045】
【数3】eA =A×EC
【0046】
【数4】eB =B×EC
【0047】
【数5】eC =C×EC
【0048】
【数6】eD =D×EC とする。ただし、eB は
【0049】
【数7】eB =EC−(eA +eC +eD) として求めても良い。
【0050】そして、各重み誤差eA 、eB 、eC 、e
D は重み誤差記憶手段8のそれぞれ対応する位置に蓄え
られる。重み誤差記憶手段8は、たとえば2ライン分の
ラインメモリで構成される。
D は重み誤差記憶手段8のそれぞれ対応する位置に蓄え
られる。重み誤差記憶手段8は、たとえば2ライン分の
ラインメモリで構成される。
【0051】この重み誤差記憶手段8の注目画素「*」
の位置から読み出した信号が画像補正信号81となる。
重み誤差記憶手段8の注目画素「*」の位置にはすでに
処理された4画素分の重み誤差が記憶されている。
の位置から読み出した信号が画像補正信号81となる。
重み誤差記憶手段8の注目画素「*」の位置にはすでに
処理された4画素分の重み誤差が記憶されている。
【0052】例えば、図4(a)に見られるようにライ
ンバッファ1の1ライン目第1列に画素*1の画像情報
が、1ライン目第2列に画素*2の画像情報が、1ライ
ン目第3列に画素*3の画像情報が格納されており、2
ライン目第1列に画素*4の画像情報が、2ライン目第
2列に画素*5の画像情報が格納されているものとす
る。そして現在ラインバッファ1の1ライン目に格納さ
れている画像情報が順次画像処理を行われているものと
する。このとき、図4(b)に見られるように、重み誤
差記憶手段8の1ライン目のラインメモリはラインバッ
ファ1の1ライン目のラインメモリに対応しており、重
み誤差記憶手段8の2ライン目のラインメモリはライン
バッファ1の2ライン目のラインメモリに対応してい
る。ここで、重み誤差記憶手段8の1ライン目のライン
メモリは常に、ラインバッファ1の現在画像処理が行わ
れているラインメモリに対応しており、重み誤差の記憶
手段8の2ライン目のラインメモリは常に、ラインバッ
ファ1の現在画像処理が行われているライメモリの次の
ラインメモリに対応しているものである。即ち、ライン
バッファ1の1ライン目に格納されている画像情報の処
理が行われているとき、重み誤差記憶手段8のラインメ
モリの1ライン目第1列はラインバッファ1の画素*1
に対応し、第2列は画素*2に対応し第3列は画素*3
に対応し、2ライン目第2列は画素*4に対応し、第2
列は画素*5に対応している。
ンバッファ1の1ライン目第1列に画素*1の画像情報
が、1ライン目第2列に画素*2の画像情報が、1ライ
ン目第3列に画素*3の画像情報が格納されており、2
ライン目第1列に画素*4の画像情報が、2ライン目第
2列に画素*5の画像情報が格納されているものとす
る。そして現在ラインバッファ1の1ライン目に格納さ
れている画像情報が順次画像処理を行われているものと
する。このとき、図4(b)に見られるように、重み誤
差記憶手段8の1ライン目のラインメモリはラインバッ
ファ1の1ライン目のラインメモリに対応しており、重
み誤差記憶手段8の2ライン目のラインメモリはライン
バッファ1の2ライン目のラインメモリに対応してい
る。ここで、重み誤差記憶手段8の1ライン目のライン
メモリは常に、ラインバッファ1の現在画像処理が行わ
れているラインメモリに対応しており、重み誤差の記憶
手段8の2ライン目のラインメモリは常に、ラインバッ
ファ1の現在画像処理が行われているライメモリの次の
ラインメモリに対応しているものである。即ち、ライン
バッファ1の1ライン目に格納されている画像情報の処
理が行われているとき、重み誤差記憶手段8のラインメ
モリの1ライン目第1列はラインバッファ1の画素*1
に対応し、第2列は画素*2に対応し第3列は画素*3
に対応し、2ライン目第2列は画素*4に対応し、第2
列は画素*5に対応している。
【0053】ラインバッファ1の1ライン目の画素*1
の処理を行っている時、図4(b)に見られるように画
素*5の位置は画素*1に対する重み係数Dの位置に相
当するので、重み誤差記憶手段8の画素*5に対応する
位置には重み誤差eD (*1)が記憶される。ラインバ
ッファ1の画素*2の処理を行っている時、画素*5の
位置は画素*2に対応する係数Cの位置に相当するの
で、重み誤差記憶手段8の画素*5に対応する位置には
重み誤差eC (*2)が加算される。ラインバッファ1
の画素*3の処理を行っている時、画素*5の位置は画
素*3の重み係数Bの位置に相当するので、重み誤差記
憶手段8の画素*5に対応する位置には重み誤差e
B (*3)が加算される。そしてラインバッファ1の、
処理を行っているラインメモリが2ライン目に移ると、
重み誤差記憶手段8においては1ライン目がリフレッシ
ュされた後、2ライン目のラインメモリに格納されてい
た内容は1ライン目へと移される。また、この後2ライ
ン目もリフレッシュされる。続いて、ラインバッファ1
の2ライン目の画素*4の処理を行っている時、図4
(c)に見られるように重み誤差記憶手段8の1ライン
目の画素*5の位置はラインバッファ1の画素*4に対
する重み係数Aの位置に相当するので、重み誤差記憶手
段8の画素*5に対応する位置には重み誤差eA (*
4)が加算される。そしてラインバッファ1の画素*5
に対する処理を行う際には、重み誤差記憶手段8の画素
*5に対応する位置に記憶されている前記4画素分の重
み誤差の累積された信号、即ちeD (*1)+eC (*
2)+eB (*3)+eA (*4)が画像補正信号
(E)81として出力される。
の処理を行っている時、図4(b)に見られるように画
素*5の位置は画素*1に対する重み係数Dの位置に相
当するので、重み誤差記憶手段8の画素*5に対応する
位置には重み誤差eD (*1)が記憶される。ラインバ
ッファ1の画素*2の処理を行っている時、画素*5の
位置は画素*2に対応する係数Cの位置に相当するの
で、重み誤差記憶手段8の画素*5に対応する位置には
重み誤差eC (*2)が加算される。ラインバッファ1
の画素*3の処理を行っている時、画素*5の位置は画
素*3の重み係数Bの位置に相当するので、重み誤差記
憶手段8の画素*5に対応する位置には重み誤差e
B (*3)が加算される。そしてラインバッファ1の、
処理を行っているラインメモリが2ライン目に移ると、
重み誤差記憶手段8においては1ライン目がリフレッシ
ュされた後、2ライン目のラインメモリに格納されてい
た内容は1ライン目へと移される。また、この後2ライ
ン目もリフレッシュされる。続いて、ラインバッファ1
の2ライン目の画素*4の処理を行っている時、図4
(c)に見られるように重み誤差記憶手段8の1ライン
目の画素*5の位置はラインバッファ1の画素*4に対
する重み係数Aの位置に相当するので、重み誤差記憶手
段8の画素*5に対応する位置には重み誤差eA (*
4)が加算される。そしてラインバッファ1の画素*5
に対する処理を行う際には、重み誤差記憶手段8の画素
*5に対応する位置に記憶されている前記4画素分の重
み誤差の累積された信号、即ちeD (*1)+eC (*
2)+eB (*3)+eA (*4)が画像補正信号
(E)81として出力される。
【0054】一方、上述の動作と平行して、特徴量算出
手段10では、ラインバッファ1における注目画素が含
まれる4×4の領域における画像信号から特徴量信号1
01を算出するようになっている。特徴量信号101と
は画像の特徴を表わすものであり、注目画素が含まれる
4×4の領域の画像信号が文字部(文字/線図などの画
像領域)特有の性質を示すか、あるいは写真部(写真画
像の領域)特有の性質を示すかを表わす量である。特徴
量算出手段10は前述したように最大最小濃度信号抽出
手段11と、ファジィ推論手段12と、ROM13とか
らなる(図3にて図示)。
手段10では、ラインバッファ1における注目画素が含
まれる4×4の領域における画像信号から特徴量信号1
01を算出するようになっている。特徴量信号101と
は画像の特徴を表わすものであり、注目画素が含まれる
4×4の領域の画像信号が文字部(文字/線図などの画
像領域)特有の性質を示すか、あるいは写真部(写真画
像の領域)特有の性質を示すかを表わす量である。特徴
量算出手段10は前述したように最大最小濃度信号抽出
手段11と、ファジィ推論手段12と、ROM13とか
らなる(図3にて図示)。
【0055】すなわち、特徴量算出手段10はラインバ
ッファ1から出力される画像信号から、例えば図5に示
すように、対象画素(斜線で示す画素)について4×4
の領域内における画像信号の濃度の最大値および最小値
を求める。そして求められた4×4領域内の画像信号の
濃度の最大値、最小値と、ROM13に記憶されている
ルールテーブルとに基づいてファジィ推論を行い、特徴
量信号101を算出する。
ッファ1から出力される画像信号から、例えば図5に示
すように、対象画素(斜線で示す画素)について4×4
の領域内における画像信号の濃度の最大値および最小値
を求める。そして求められた4×4領域内の画像信号の
濃度の最大値、最小値と、ROM13に記憶されている
ルールテーブルとに基づいてファジィ推論を行い、特徴
量信号101を算出する。
【0056】まず、特徴量算出手段10の最大最小濃度
信号抽出手段11では、たとえば図6のタイミングチャ
ートに示すように、ラインバッファ1からクロックCL
Kに同期して列方向に4画素単位で順次入力される画像
情報(8ビット/画素)が、セレクタ11aを介して各
比較器11b、11c、11d、11eにそれぞれ順に
分配されるなお、この列単位に入力される画像情報のセ
レクタ11aによる比較器11b、11c、11d、1
1eへの分配は、クロックCLKを受けて動作する2ビ
ットカウンタ11hからの選択信号SE1、SE2によ
り動作制御されて行われるようになっている。
信号抽出手段11では、たとえば図6のタイミングチャ
ートに示すように、ラインバッファ1からクロックCL
Kに同期して列方向に4画素単位で順次入力される画像
情報(8ビット/画素)が、セレクタ11aを介して各
比較器11b、11c、11d、11eにそれぞれ順に
分配されるなお、この列単位に入力される画像情報のセ
レクタ11aによる比較器11b、11c、11d、1
1eへの分配は、クロックCLKを受けて動作する2ビ
ットカウンタ11hからの選択信号SE1、SE2によ
り動作制御されて行われるようになっている。
【0057】そして、比較器11b、11c、11d、
11eによって画像情報が4画素単位でそれぞれ列方向
に比較され、その列における最大濃度信号(MAX端子
出力)最小濃度信号(MIN端子出力)とがそれぞれ求
められる。
11eによって画像情報が4画素単位でそれぞれ列方向
に比較され、その列における最大濃度信号(MAX端子
出力)最小濃度信号(MIN端子出力)とがそれぞれ求
められる。
【0058】次段の比較器11f、11gには、比較器
11b、11c、11d、11eからの信号がFTR1
のタイミングで入力され、列方向にそれぞれ求められた
最大値と最小値とから、さらに最大値と最小値とがそれ
ぞれ求められる。
11b、11c、11d、11eからの信号がFTR1
のタイミングで入力され、列方向にそれぞれ求められた
最大値と最小値とから、さらに最大値と最小値とがそれ
ぞれ求められる。
【0059】以上の比較処理によって、図5に示す4×
4画素の領域内における濃度の最大値Dmaxと最小値
Dminとがそれぞれ求められ、FTR2のタイミング
で出力される。
4画素の領域内における濃度の最大値Dmaxと最小値
Dminとがそれぞれ求められ、FTR2のタイミング
で出力される。
【0060】特徴量算出手段10のファジィ推論手段1
2では、上記のようにして求められた濃度信号の最大値
Dmaxと最小値Dminを変数とし、与えられたメン
バーシップ関数と、ROM13に記憶されているルール
テーブルとにより特徴量信号(CS1)101を出力す
る。ここで濃度信号の最大値、最小値と画像領域との関
係について図7を参照して説明する。注目画素が含まれ
る4×4の領域内の画像の最大濃度信号Dmaxが最小
濃度信号Dminよりも充分に大きい場合、即ち濃度差
が大きい場合、その注目画素は文字画像領域(図7中の
[C]の領域)に含まれていると判断できる。また、最
大濃度信号Dmaxと最小濃度信号Dminとがほぼ等
しい場合、即ち濃度差が小さい場合、注目画素は写真画
像領域(図7中[P]の領域)に含まれていると判断で
きる。また、上記文字画像領域と写真画像領域にはさま
れた領域、つまり最大濃度信号Dmaxと最小濃度信号
Dminとの差がそれほど大きくない領域は、中間画像
領域(図7中[I]の領域)として設定している。この
中間画像領域にある画像を文字画像として処理した場合
には階調性が劣化する、また、この中間画像領域にある
画像を写真画像として処理した場合には解像度が劣化す
る可能性がある。そのため、本実施例においては、ファ
ジィ推論を行う際のメンバーシップラベルとしてそれぞ
れ4段階の最大濃度信号Dmaxと最小濃度信号Dmi
nに対応するメンバーシップラベルを出力するようなル
ールテーブルをROM13に予め有している。以下にこ
のルールテーブルについて詳述する。
2では、上記のようにして求められた濃度信号の最大値
Dmaxと最小値Dminを変数とし、与えられたメン
バーシップ関数と、ROM13に記憶されているルール
テーブルとにより特徴量信号(CS1)101を出力す
る。ここで濃度信号の最大値、最小値と画像領域との関
係について図7を参照して説明する。注目画素が含まれ
る4×4の領域内の画像の最大濃度信号Dmaxが最小
濃度信号Dminよりも充分に大きい場合、即ち濃度差
が大きい場合、その注目画素は文字画像領域(図7中の
[C]の領域)に含まれていると判断できる。また、最
大濃度信号Dmaxと最小濃度信号Dminとがほぼ等
しい場合、即ち濃度差が小さい場合、注目画素は写真画
像領域(図7中[P]の領域)に含まれていると判断で
きる。また、上記文字画像領域と写真画像領域にはさま
れた領域、つまり最大濃度信号Dmaxと最小濃度信号
Dminとの差がそれほど大きくない領域は、中間画像
領域(図7中[I]の領域)として設定している。この
中間画像領域にある画像を文字画像として処理した場合
には階調性が劣化する、また、この中間画像領域にある
画像を写真画像として処理した場合には解像度が劣化す
る可能性がある。そのため、本実施例においては、ファ
ジィ推論を行う際のメンバーシップラベルとしてそれぞ
れ4段階の最大濃度信号Dmaxと最小濃度信号Dmi
nに対応するメンバーシップラベルを出力するようなル
ールテーブルをROM13に予め有している。以下にこ
のルールテーブルについて詳述する。
【0061】特徴量算出手段10のROM13には、上
述したようにメンバーシップとして最大濃度信号Dma
xと最小濃度信号Dminを持つルールテーブル(図8
に示す)が記憶されている。なお、このルールテーブル
は図7に示した最大濃度信号値と画像領域との関係から
作成されるものである。このルールテーブルにおける最
小濃度信号DminのメンバーシップラベルはVS(極
小)、S(小)、M(中)、L(大)の4種類である。
また、最大濃度信号Dmaxのメンバーシップラベルは
S(小)、M(中)、L(大)、VL(極大)の4種類
である。
述したようにメンバーシップとして最大濃度信号Dma
xと最小濃度信号Dminを持つルールテーブル(図8
に示す)が記憶されている。なお、このルールテーブル
は図7に示した最大濃度信号値と画像領域との関係から
作成されるものである。このルールテーブルにおける最
小濃度信号DminのメンバーシップラベルはVS(極
小)、S(小)、M(中)、L(大)の4種類である。
また、最大濃度信号Dmaxのメンバーシップラベルは
S(小)、M(中)、L(大)、VL(極大)の4種類
である。
【0062】これに対応する出力のメンバーシップラベ
ルは、図8に見られるように、最小濃度信号Dminが
極小(VS)で最大濃度信号Dmaxが小(S)のとき
MC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dminが極小(V
S)で最大濃度信号Dmaxが中(M)のときC(文
字)、最小濃度信号Dminが極小(VS)で最大濃度
信号Dmaxが大(L)のときC(文字)、最小濃度信
号Dminが極小(VS)で最大濃度信号Dmaxが極
大(VL)のときC(文字)、最小濃度信号Dminが
小(S)で最大濃度信号Dmaxが小(S)のときP
(写真)、最小濃度信号Dminが小(S)で最大濃度
信号Dmaxが中(M)のときMP(ほぼ写真)、最小
濃度信号Dminが小(S)で最大濃度信号Dmaxが
大(L)のときMC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dmi
nが小(S)で最大濃度信号Dmaxが極大(VL)の
ときC(文字)、最小濃度信号Dminが中(M)で最
大濃度信号Dmaxが中(M)のときP(写真)、最小
濃度信号Dminが中(M)で最大濃度信号Dmaxが
大(L)のときMP(ほぼ写真)、最小濃度信号Dmi
nが中(M)で最大濃度信号Dmaxが極大(VL)の
ときMC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dminが大
(L)で最大濃度信号Dmaxが大(L)のときP(写
真)、最小濃度信号Dminが大(L)で最大濃度信号
Dmaxが極大(VL)のときMP(ほぼ写真)であ
る。
ルは、図8に見られるように、最小濃度信号Dminが
極小(VS)で最大濃度信号Dmaxが小(S)のとき
MC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dminが極小(V
S)で最大濃度信号Dmaxが中(M)のときC(文
字)、最小濃度信号Dminが極小(VS)で最大濃度
信号Dmaxが大(L)のときC(文字)、最小濃度信
号Dminが極小(VS)で最大濃度信号Dmaxが極
大(VL)のときC(文字)、最小濃度信号Dminが
小(S)で最大濃度信号Dmaxが小(S)のときP
(写真)、最小濃度信号Dminが小(S)で最大濃度
信号Dmaxが中(M)のときMP(ほぼ写真)、最小
濃度信号Dminが小(S)で最大濃度信号Dmaxが
大(L)のときMC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dmi
nが小(S)で最大濃度信号Dmaxが極大(VL)の
ときC(文字)、最小濃度信号Dminが中(M)で最
大濃度信号Dmaxが中(M)のときP(写真)、最小
濃度信号Dminが中(M)で最大濃度信号Dmaxが
大(L)のときMP(ほぼ写真)、最小濃度信号Dmi
nが中(M)で最大濃度信号Dmaxが極大(VL)の
ときMC(ほぼ文字)、最小濃度信号Dminが大
(L)で最大濃度信号Dmaxが大(L)のときP(写
真)、最小濃度信号Dminが大(L)で最大濃度信号
Dmaxが極大(VL)のときMP(ほぼ写真)であ
る。
【0063】次に本実施例のファジイ推論手段12にお
けるメンバーシップ関数の一例を示す。本実施例の場
合、ファジィ変数は連続型であり、三角型のメンバーシ
ップ関数を利用する。一般的に三角型のメンバーシップ
関数は、
けるメンバーシップ関数の一例を示す。本実施例の場
合、ファジィ変数は連続型であり、三角型のメンバーシ
ップ関数を利用する。一般的に三角型のメンバーシップ
関数は、
【0064】
【数8】A(x)=1/a(−|x−b|+a) で表わされる。数8においてパラメータbはメンバーシ
ップ関数のグレードが(メンバーシップ関数による出
力)が1になるようなxの値であり、メンバーシップラ
ベル毎に独自の値を有しているものである。メンバーシ
ップ関数のグレードとは、xがそのメンバーシップラベ
ルのグループに帰属する可能性を表わす数値である。即
ち、グレードが高いほど、そのグループに帰属する可能
性が高い。また、数8におけるパラメータaは、メンバ
ーシップ関数の広がりを表わすものであり、aの値が大
きいほど、そのメンバーシップラベルの領域が大きくな
るものである。
ップ関数のグレードが(メンバーシップ関数による出
力)が1になるようなxの値であり、メンバーシップラ
ベル毎に独自の値を有しているものである。メンバーシ
ップ関数のグレードとは、xがそのメンバーシップラベ
ルのグループに帰属する可能性を表わす数値である。即
ち、グレードが高いほど、そのグループに帰属する可能
性が高い。また、数8におけるパラメータaは、メンバ
ーシップ関数の広がりを表わすものであり、aの値が大
きいほど、そのメンバーシップラベルの領域が大きくな
るものである。
【0065】ここで例えば、最小濃度信号Dminが極
小(VS)であるときのメンバシップ関数をADmin(VS)
(x)と表わし、このメンバシップ関数A
Dmin(VS)(x)の集合をADmin(VS)と表わすものとす
る。また、特徴量信号CS1が文字(C)であるときの
メンバシップ関数をB(C) (y)と表わし、このメンバ
シップ関数B(C) (y)の集合をB(C) と表わすものと
する。
小(VS)であるときのメンバシップ関数をADmin(VS)
(x)と表わし、このメンバシップ関数A
Dmin(VS)(x)の集合をADmin(VS)と表わすものとす
る。また、特徴量信号CS1が文字(C)であるときの
メンバシップ関数をB(C) (y)と表わし、このメンバ
シップ関数B(C) (y)の集合をB(C) と表わすものと
する。
【0066】ここで、最小濃度信号Dminの入力をx
1 、最大濃度信号Dmaxの入力をx2 、特徴量信号
(CS1)101の出力をyとし、ファジィ制御規則を
Rとする。このとき、前述のルールより表1に示すよう
にファジィ制御ルールRは13個存在し、それぞれOR
結合されている。
1 、最大濃度信号Dmaxの入力をx2 、特徴量信号
(CS1)101の出力をyとし、ファジィ制御規則を
Rとする。このとき、前述のルールより表1に示すよう
にファジィ制御ルールRは13個存在し、それぞれOR
結合されている。
【0067】
【表1】
【0068】また、最小濃度信号Dminのメンバシッ
プ関数ADmin(VS)(x1 )、ADmin(S) (x1 )、A
min(M)(x1 )、ADmin(L) (x1 )と、最大濃度信号
Dmaxのメンバシップ関数ADmax(S) (x2 )、A
Dmax(M) (x2 )、ADmax(L) (x2 )、A
Dmax(VL)(x2 )及び、特徴量信号(CS1)101の
メンバシップ関数B(C) (y)、B(MC)(y)、B(MP)
(y)、B(P) (y)の関係を図9に示す。
プ関数ADmin(VS)(x1 )、ADmin(S) (x1 )、A
min(M)(x1 )、ADmin(L) (x1 )と、最大濃度信号
Dmaxのメンバシップ関数ADmax(S) (x2 )、A
Dmax(M) (x2 )、ADmax(L) (x2 )、A
Dmax(VL)(x2 )及び、特徴量信号(CS1)101の
メンバシップ関数B(C) (y)、B(MC)(y)、B(MP)
(y)、B(P) (y)の関係を図9に示す。
【0069】いま、最大最小濃度抽出手段11から最小
濃度信号としてx1にd0minが、最大濃度信号x2 =d
0maxがファジィ推論手段に入力されたとする。このと
き、最小濃度信号Dminのメンバシップ関数からの出
力即ちファジィ集合のグレードがADmin(M) (d0min)
=α0min、ADmin(S)(d0min)=α1min(0≦α0min
<α1min≦1)で、最大濃度信号Dmaxのメンバシッ
プ関数からの出力、即ちファジィ集合のグレードがA
Dmax(L) (d0max)=α0max、ADmax(M) (d0max)=
α1max(0≦α0max<α1max≦1)で、これらは互いに
(0≦α0min<α0max<α1max<α1min≦1)という関
係にあるとする。このとき、ファジィ推論回路12によ
って特徴量信号(CS1)101を算出する方法につい
て説明する。この場合、最小濃度信号Dminのメンバ
シップ関数及び最大濃度信号Dmaxのメンバシップ関
数からの出力の組合わせは以下の4通りが考えられる。 ケース1;ADmin(M) (d0min)=α0min;ADmax(L) (d0max)=α0max ケース2;ADmin(M) (d0min)=α0min;ADmax(M) (d0max)=α1max ケース3;ADmin(S) (d0min)=α1min;ADmax(L) (d0max)=α0max ケース4;ADmin(S) (d0min)=α1min;ADmax(M) (d0max)=α1max
濃度信号としてx1にd0minが、最大濃度信号x2 =d
0maxがファジィ推論手段に入力されたとする。このと
き、最小濃度信号Dminのメンバシップ関数からの出
力即ちファジィ集合のグレードがADmin(M) (d0min)
=α0min、ADmin(S)(d0min)=α1min(0≦α0min
<α1min≦1)で、最大濃度信号Dmaxのメンバシッ
プ関数からの出力、即ちファジィ集合のグレードがA
Dmax(L) (d0max)=α0max、ADmax(M) (d0max)=
α1max(0≦α0max<α1max≦1)で、これらは互いに
(0≦α0min<α0max<α1max<α1min≦1)という関
係にあるとする。このとき、ファジィ推論回路12によ
って特徴量信号(CS1)101を算出する方法につい
て説明する。この場合、最小濃度信号Dminのメンバ
シップ関数及び最大濃度信号Dmaxのメンバシップ関
数からの出力の組合わせは以下の4通りが考えられる。 ケース1;ADmin(M) (d0min)=α0min;ADmax(L) (d0max)=α0max ケース2;ADmin(M) (d0min)=α0min;ADmax(M) (d0max)=α1max ケース3;ADmin(S) (d0min)=α1min;ADmax(L) (d0max)=α0max ケース4;ADmin(S) (d0min)=α1min;ADmax(M) (d0max)=α1max
【0070】まず、ケース1の場合を図10に示す。こ
のとき前記表1に示したルールR10より特徴量信号(C
S1)101の出力yのメンバシップ関数はB
(MP)(y)となる。ここで特徴量信号(CS1)101
のメンバシップ関数B(MP)(y)のα−cut値は、α
0minとα0maxのうちのどちらか小さい方の値となる。い
まα0min<α0maxであるから、B(MP)(y)のα−cu
t値αc1=α0minとなる。すなわち、ケース1の際の特
徴量信号(CS1)101の範囲は0≦B(MP)(y)≦
αc1を満たす範囲(図10中斜線で示した範囲)であ
る。
のとき前記表1に示したルールR10より特徴量信号(C
S1)101の出力yのメンバシップ関数はB
(MP)(y)となる。ここで特徴量信号(CS1)101
のメンバシップ関数B(MP)(y)のα−cut値は、α
0minとα0maxのうちのどちらか小さい方の値となる。い
まα0min<α0maxであるから、B(MP)(y)のα−cu
t値αc1=α0minとなる。すなわち、ケース1の際の特
徴量信号(CS1)101の範囲は0≦B(MP)(y)≦
αc1を満たす範囲(図10中斜線で示した範囲)であ
る。
【0071】次にケース2の場合を図11に示す。この
とき前記表1に示したルールR9 より特徴量信号(CS
1)101の出力yのメンバシップ関数はB(P) (y)
となる。ここで特徴量信号(CS1)101のメンバシ
ップ関数B(P) (y)のα−cut値は、α0minとα
1maxのうちのどちらか小さい方の値をとる。いまα0min
<α1maxであるから、B(P) (y)のα−cut値αc2
=α0minとなる。すなわちケース2の際の特徴量信号
(CS1)101の範囲は0≦B(P) (y)≦αc2を満
たす範囲(図11中斜線で示した範囲)である。
とき前記表1に示したルールR9 より特徴量信号(CS
1)101の出力yのメンバシップ関数はB(P) (y)
となる。ここで特徴量信号(CS1)101のメンバシ
ップ関数B(P) (y)のα−cut値は、α0minとα
1maxのうちのどちらか小さい方の値をとる。いまα0min
<α1maxであるから、B(P) (y)のα−cut値αc2
=α0minとなる。すなわちケース2の際の特徴量信号
(CS1)101の範囲は0≦B(P) (y)≦αc2を満
たす範囲(図11中斜線で示した範囲)である。
【0072】次にケース3の場合を図12に示す。この
とき前記表1に示したルールR7 より特徴量信号(CS
1)101の出力yのメンバシップ関数はB(MC)(y)
となる。ここで特徴量信号(CS1)101のメンバシ
ップ関数B(MC)(y)のα−cut値は、α1minとα
0maxのうちのどちらか小さい方の値をとる。いまα0max
<α1minであるから、B(MC)(y)のα−cut値αc3
=α0maxとなる。すなわちケース3の際の特徴量信号
(CS1)101の範囲は0≦B(MC)(y)≦αc3を満
たす範囲(図12中斜線で示した範囲)である。
とき前記表1に示したルールR7 より特徴量信号(CS
1)101の出力yのメンバシップ関数はB(MC)(y)
となる。ここで特徴量信号(CS1)101のメンバシ
ップ関数B(MC)(y)のα−cut値は、α1minとα
0maxのうちのどちらか小さい方の値をとる。いまα0max
<α1minであるから、B(MC)(y)のα−cut値αc3
=α0maxとなる。すなわちケース3の際の特徴量信号
(CS1)101の範囲は0≦B(MC)(y)≦αc3を満
たす範囲(図12中斜線で示した範囲)である。
【0073】最後にケース4の場合を図13に示す。こ
のとき前記表1に示したルールR6 より特徴量信号(C
S1)101の出力yのメンバシップ関数はB
(MP)(y)となる。ここで特徴量信号(CS1)101
のメンバシップ関数B(MP)(y)のα−cut値は、α
1minとα1maxのうちのどちらか小さい方の値となる。い
まα1max<α1minであるから、B(MP)(y)のα−cu
t値αc4=α1maxとなる。すなわち、ケース4の際の特
徴量信号(CS1)101の範囲は0≦B(MP)(y)≦
αc4を満たす範囲(図13中斜線で示した範囲)であ
る。
のとき前記表1に示したルールR6 より特徴量信号(C
S1)101の出力yのメンバシップ関数はB
(MP)(y)となる。ここで特徴量信号(CS1)101
のメンバシップ関数B(MP)(y)のα−cut値は、α
1minとα1maxのうちのどちらか小さい方の値となる。い
まα1max<α1minであるから、B(MP)(y)のα−cu
t値αc4=α1maxとなる。すなわち、ケース4の際の特
徴量信号(CS1)101の範囲は0≦B(MP)(y)≦
αc4を満たす範囲(図13中斜線で示した範囲)であ
る。
【0074】さてここで、前記表1に示したように、す
べてのファジィ制御規則RはOR結合されている。すな
わち、ファジィ推論の結果はケース1乃至4の個々の推
論結果の和で表わされる。つまり、最小濃度信号Dmi
nの入力x1がd0min、最大濃度信号Dmaxの入力x
2 がd0maxのとき、特徴量信号(CS1)101として
の出力yは、0≦B(MP)(y)≦αc1と、0≦B
(P) (y)≦αc2と、0≦B(MC)(y)≦αc3と、0≦
B(MP)(y)≦αc4 のいずれかを満たすものであればよい。ここで、これら
4つの条件を満たすYの関数をB0 (y)とする。ここ
で、関数B0 (y)を図14に示す。このとき、次に示
す数9を用いて特徴量信号(CS1)101の出力y
cs1 を算出する。
べてのファジィ制御規則RはOR結合されている。すな
わち、ファジィ推論の結果はケース1乃至4の個々の推
論結果の和で表わされる。つまり、最小濃度信号Dmi
nの入力x1がd0min、最大濃度信号Dmaxの入力x
2 がd0maxのとき、特徴量信号(CS1)101として
の出力yは、0≦B(MP)(y)≦αc1と、0≦B
(P) (y)≦αc2と、0≦B(MC)(y)≦αc3と、0≦
B(MP)(y)≦αc4 のいずれかを満たすものであればよい。ここで、これら
4つの条件を満たすYの関数をB0 (y)とする。ここ
で、関数B0 (y)を図14に示す。このとき、次に示
す数9を用いて特徴量信号(CS1)101の出力y
cs1 を算出する。
【0075】
【数9】
【0076】ここで、前記数9はファジィ集合Bのメン
バーシップ関数B0 (y)の重心Cg の座標を与えるも
のであり、ファジィ推論法において重心法と呼ばれてい
る方法である。以上のようにして、ファジィ推論手段に
よって特徴量信号(CS1)101が算出され、出力さ
れるものである。特徴量信号(CS1)101は0から
1までの値をとり、対象画素が存在する領域が写真領域
に近くなるほど、大きな値をとるようになる。
バーシップ関数B0 (y)の重心Cg の座標を与えるも
のであり、ファジィ推論法において重心法と呼ばれてい
る方法である。以上のようにして、ファジィ推論手段に
よって特徴量信号(CS1)101が算出され、出力さ
れるものである。特徴量信号(CS1)101は0から
1までの値をとり、対象画素が存在する領域が写真領域
に近くなるほど、大きな値をとるようになる。
【0077】次に補正量算出手段9による補正量信号9
1の算出方法について説明する。補正量算出手段9は、
特徴量算出手段10で算出された特徴量信号(CS1)
101をパラメータとして、重み誤差記憶手段8から送
られる画像補正信号(E)81より、補正量信号(C)
を求めるものである。補正量信号(C)91は、特徴量
信号(CS1)101をパラメータとして、画像補正信
号(E)81から求められる。補正量信号91は次に示
す数10より求められる。
1の算出方法について説明する。補正量算出手段9は、
特徴量算出手段10で算出された特徴量信号(CS1)
101をパラメータとして、重み誤差記憶手段8から送
られる画像補正信号(E)81より、補正量信号(C)
を求めるものである。補正量信号(C)91は、特徴量
信号(CS1)101をパラメータとして、画像補正信
号(E)81から求められる。補正量信号91は次に示
す数10より求められる。
【0078】
【数10】C=E×CS1
【0079】ここで、前述したように特徴量信号(CS
1)101は、対象画素が存在する領域が写真領域に近
くなるほど1に近い値をとり、文字領域に近くなるほど
0に近い値をとる。すなわち、前記数10で求めた補正
量信号(C)91は、文字/線図の画像領域では小さ
く、写真画像の領域では大きな値となる。
1)101は、対象画素が存在する領域が写真領域に近
くなるほど1に近い値をとり、文字領域に近くなるほど
0に近い値をとる。すなわち、前記数10で求めた補正
量信号(C)91は、文字/線図の画像領域では小さ
く、写真画像の領域では大きな値となる。
【0080】従って、このようにして求められた補正量
をもとに、補正手段3で画像信号の補正を行うことによ
り、文字部については補正量が小さいために画像の解像
性を良くでき、また写真部については周辺画素の二値化
誤差によって誤差の補償を行わせることができるため、
階調性の良い二値化処理を施すことができる。また、注
目画素が含まれている画像領域毎に特徴量を算出して補
正量を制御しているので、文字部と写真部との中間に位
置する領域に属する画像(中間調の画像)に対しても再
現性を向上することができる。
をもとに、補正手段3で画像信号の補正を行うことによ
り、文字部については補正量が小さいために画像の解像
性を良くでき、また写真部については周辺画素の二値化
誤差によって誤差の補償を行わせることができるため、
階調性の良い二値化処理を施すことができる。また、注
目画素が含まれている画像領域毎に特徴量を算出して補
正量を制御しているので、文字部と写真部との中間に位
置する領域に属する画像(中間調の画像)に対しても再
現性を向上することができる。
【0081】上記第1の実施例においては、ファジィ推
論手段によって注目画素の含まれる4×4領域の特徴を
判断する際のファジィ変数として、最大濃度信号と最小
濃度信号とを用いたが、画像の特徴を判断するために使
用するファジィ変数としては、これに限られたものでは
ない。例えば、以下に、ファジィ推論手段にて使用され
るファジィ変数として注目画素「*」を含む4×4のウ
インドウ内の平均周波数を使用する第2の実施例につい
て説明する。
論手段によって注目画素の含まれる4×4領域の特徴を
判断する際のファジィ変数として、最大濃度信号と最小
濃度信号とを用いたが、画像の特徴を判断するために使
用するファジィ変数としては、これに限られたものでは
ない。例えば、以下に、ファジィ推論手段にて使用され
るファジィ変数として注目画素「*」を含む4×4のウ
インドウ内の平均周波数を使用する第2の実施例につい
て説明する。
【0082】第2の実施例の場合、前記図1に示した特
徴量算出手段10の代わりに、図15に図示するような
構成の特徴量算出手段210が用いられる。特徴量算出
手段210は、周波数検出回路211とファジィ推論手
段212とROM213とからなる。
徴量算出手段10の代わりに、図15に図示するような
構成の特徴量算出手段210が用いられる。特徴量算出
手段210は、周波数検出回路211とファジィ推論手
段212とROM213とからなる。
【0083】すなわち、特徴量算出手段210はライン
バッファ1から出力する画像信号から、前記図5に示し
たような、対象画素について4×4の領域内における画
像信号の平均周波数を求める。そして求められた4×4
領域内の画像信号の平均周波数に基づいてファジィ推論
を行い、特徴量信号101を算出する。
バッファ1から出力する画像信号から、前記図5に示し
たような、対象画素について4×4の領域内における画
像信号の平均周波数を求める。そして求められた4×4
領域内の画像信号の平均周波数に基づいてファジィ推論
を行い、特徴量信号101を算出する。
【0084】特徴量算出手段210のファジィ推論手段
212では、周波数検出回路211によって求められた
平均周波数Fmを変数とし、与えられたメンバシップ関
数と、前記ROM213に記憶されているルールテーブ
ルとにより特徴量信号(CS2)101を出力する。こ
こで、濃度信号の平均周波数と画像領域の関係について
図16を参照して説明する。注目画素が含まれる4×4
領域内の画像信号の平均周波数Fmが大きいとき、即ち
4×4領域内において画像信号が極端に変化するとき、
その注目画素は文字画像領域(図16中の[C]の領
域)に含まれていると判断できる。また、注目画素が含
まれる4×4領域内の画像信号の平均周波数Fmが小さ
いとき、即ち4×4領域内において画像信号の変化がほ
とんど見られないとき、その注目画素は写真画像領域
(図16中の[P]の領域)に含まれていると判断でき
る。また、上記文字画像領域と写真画像領域とに挟まれ
た領域は中間画像領域(図16中[I]の領域)として
設定している。ここで、画像信号の周波数は、文字画像
の場合は高い周波数が強く、写真画像の場合は低い周波
数が強いという特徴を持つ。さて、前記設定を参照し
て、この特徴量算出手段210は、ファジィ推論を行う
際のメンバシップラベルを出力するようなルールテーブ
ルをROM213中に記憶している。以下にこのルール
テーブルについて詳述する。
212では、周波数検出回路211によって求められた
平均周波数Fmを変数とし、与えられたメンバシップ関
数と、前記ROM213に記憶されているルールテーブ
ルとにより特徴量信号(CS2)101を出力する。こ
こで、濃度信号の平均周波数と画像領域の関係について
図16を参照して説明する。注目画素が含まれる4×4
領域内の画像信号の平均周波数Fmが大きいとき、即ち
4×4領域内において画像信号が極端に変化するとき、
その注目画素は文字画像領域(図16中の[C]の領
域)に含まれていると判断できる。また、注目画素が含
まれる4×4領域内の画像信号の平均周波数Fmが小さ
いとき、即ち4×4領域内において画像信号の変化がほ
とんど見られないとき、その注目画素は写真画像領域
(図16中の[P]の領域)に含まれていると判断でき
る。また、上記文字画像領域と写真画像領域とに挟まれ
た領域は中間画像領域(図16中[I]の領域)として
設定している。ここで、画像信号の周波数は、文字画像
の場合は高い周波数が強く、写真画像の場合は低い周波
数が強いという特徴を持つ。さて、前記設定を参照し
て、この特徴量算出手段210は、ファジィ推論を行う
際のメンバシップラベルを出力するようなルールテーブ
ルをROM213中に記憶している。以下にこのルール
テーブルについて詳述する。
【0085】特徴量算出手段210のファジィ推論手段
212は、上述したようにメンバシップとして平均周波
数Fmを持つルールテーブル(図17に示す)を有して
いる。なお、このルールテーブルは図16に示した平均
周波数と画像領域との関係から作成されるものである。
このルールテーブルにおける平均周波数Fmのメンバシ
ップラベルはVS(極小)、S(小)、M(中)、L
(大)の4種類である。これに対応する出力のメンバシ
ップラベルは、平均周波数Fmが極小(VS)のときP
(写真)、平均周波数Fmが小(S)のときMP(ほぼ
写真)、平均周波数Fmが中(M)のときMC(ほぼ文
字)、平均周波数Fmが大(L)のときC(文字)であ
る。
212は、上述したようにメンバシップとして平均周波
数Fmを持つルールテーブル(図17に示す)を有して
いる。なお、このルールテーブルは図16に示した平均
周波数と画像領域との関係から作成されるものである。
このルールテーブルにおける平均周波数Fmのメンバシ
ップラベルはVS(極小)、S(小)、M(中)、L
(大)の4種類である。これに対応する出力のメンバシ
ップラベルは、平均周波数Fmが極小(VS)のときP
(写真)、平均周波数Fmが小(S)のときMP(ほぼ
写真)、平均周波数Fmが中(M)のときMC(ほぼ文
字)、平均周波数Fmが大(L)のときC(文字)であ
る。
【0086】次に第2の実施例のファジイ推論手段21
2におけるメンバーシップ関数の一例を示す。この実施
例の場合も先の実施例と同様に、ファジィ変数は連続型
であり、三角型のメンバーシップ関数(数8にて示し
た)を利用する。ここで例えば、平均周波数Fmが極小
(VS)であるときのメンバシップ関数をA
Fm(VS)(x)と表わし、このメンバシップ関数AFm(VS)
(x)の集合をAFm(VS)と表わすものとする。また、特
徴量信号CS2が文字(C)であるときのメンバシップ
関数をB(C) (y)と表わし、このメンバシップ関数B
(C) (y)の集合をB(C) と表わすものとする。
2におけるメンバーシップ関数の一例を示す。この実施
例の場合も先の実施例と同様に、ファジィ変数は連続型
であり、三角型のメンバーシップ関数(数8にて示し
た)を利用する。ここで例えば、平均周波数Fmが極小
(VS)であるときのメンバシップ関数をA
Fm(VS)(x)と表わし、このメンバシップ関数AFm(VS)
(x)の集合をAFm(VS)と表わすものとする。また、特
徴量信号CS2が文字(C)であるときのメンバシップ
関数をB(C) (y)と表わし、このメンバシップ関数B
(C) (y)の集合をB(C) と表わすものとする。
【0087】ここで、平均周波数Fmの入力をx1 、特
徴量信号(CS2)101の出力をyとし、ファジィ制
御規則をRとする。このとき、前述のルールより表2に
示すようにファジィ制御ルールRは4個存在し、それぞ
れOR結合されている。
徴量信号(CS2)101の出力をyとし、ファジィ制
御規則をRとする。このとき、前述のルールより表2に
示すようにファジィ制御ルールRは4個存在し、それぞ
れOR結合されている。
【0088】
【表2】
【0089】また、平均周波数Fmのメンバシップ関数
AFm(VS)(x1 )、AFm(S) (x1)、A
Fm(M) (x1 )、AFm(L) (x1 )と、特徴量信号(C
S2)101のメンバシップ関数B(P) (y)、B(MP)
(y)、B(MC)(y)、B(C) (y)の関係を図18に
示す。以下、特徴量信号(CS2)を求めるファジィ推
論の課程については、前記第1の実施例中で説明したの
で、ここでは説明を省略する。
AFm(VS)(x1 )、AFm(S) (x1)、A
Fm(M) (x1 )、AFm(L) (x1 )と、特徴量信号(C
S2)101のメンバシップ関数B(P) (y)、B(MP)
(y)、B(MC)(y)、B(C) (y)の関係を図18に
示す。以下、特徴量信号(CS2)を求めるファジィ推
論の課程については、前記第1の実施例中で説明したの
で、ここでは説明を省略する。
【0090】上記したように、本発明では、注目画素を
含む所定範囲内のウインドウにおける特徴の判別をファ
ジィ推論を用いて行うことにより、注目画素が存在して
いる領域が文字領域なのか、文字領域に近い領域なの
か、写真領域に近い領域なのか、写真領域なのかを識別
する。そして、注目画素が存在する領域が写真領域に近
くなるほど、二値化の際に加算する周辺画素の二値化誤
差の重みを大きくし、文字領域に近くなるほど、二値化
の際に加算する周辺画素の二値化誤差の重みを小さくす
る。そして、注目画素の画像信号と、周辺画素の二値化
誤差とを加算した補正画像信号を所定の閾値で二値化す
る。これにより、それぞれの領域における画像の特徴に
適した方法で二値化処理を行うことができるため、文字
領域については解像性良く、また写真領域については階
調性良く、二値化処理を施すことが可能となる。また、
中間領域についても文字に近ければ階調性よりも解像性
を重視した処理がなされ、写真に近ければ解像性よりも
階調性を重視した処理がなされる。従って、従来の「誤
差拡散法」に見られた文字画像の解像性の劣化を抑制す
ることができるとともに、中間調の画像の再現性をも向
上することができる。
含む所定範囲内のウインドウにおける特徴の判別をファ
ジィ推論を用いて行うことにより、注目画素が存在して
いる領域が文字領域なのか、文字領域に近い領域なの
か、写真領域に近い領域なのか、写真領域なのかを識別
する。そして、注目画素が存在する領域が写真領域に近
くなるほど、二値化の際に加算する周辺画素の二値化誤
差の重みを大きくし、文字領域に近くなるほど、二値化
の際に加算する周辺画素の二値化誤差の重みを小さくす
る。そして、注目画素の画像信号と、周辺画素の二値化
誤差とを加算した補正画像信号を所定の閾値で二値化す
る。これにより、それぞれの領域における画像の特徴に
適した方法で二値化処理を行うことができるため、文字
領域については解像性良く、また写真領域については階
調性良く、二値化処理を施すことが可能となる。また、
中間領域についても文字に近ければ階調性よりも解像性
を重視した処理がなされ、写真に近ければ解像性よりも
階調性を重視した処理がなされる。従って、従来の「誤
差拡散法」に見られた文字画像の解像性の劣化を抑制す
ることができるとともに、中間調の画像の再現性をも向
上することができる。
【0091】上記第1及び第2の実施例においては各フ
ァジィ変数に対するメンバーシップ関数は4個づつ設定
したが、メンバーシップ関数の設定数を増やしてもよ
い。メンバーシップ関数の設定数を増やせば、さらに決
め細かい処理が行える。
ァジィ変数に対するメンバーシップ関数は4個づつ設定
したが、メンバーシップ関数の設定数を増やしてもよ
い。メンバーシップ関数の設定数を増やせば、さらに決
め細かい処理が行える。
【0092】また、上記第1第2の実施例では、対象画
像を文字領域と写真領域とに完全に分離するものではな
いので、従来の像域分離処理のような誤判定領域は存在
せず、従って誤判定による画質の劣化が生ずることもな
い。すなわち、写真領域中の濃度勾配のゆるやかなエッ
ジ部のような領域に対してもエッジ部を保存した階調処
理を行うことができる。
像を文字領域と写真領域とに完全に分離するものではな
いので、従来の像域分離処理のような誤判定領域は存在
せず、従って誤判定による画質の劣化が生ずることもな
い。すなわち、写真領域中の濃度勾配のゆるやかなエッ
ジ部のような領域に対してもエッジ部を保存した階調処
理を行うことができる。
【0093】また、上記各実施例においては特徴量を算
出するための参照範囲の領域を4×4としたが、これに
限らず、参照範囲の領域はm×nとしても何等差し支え
ない。
出するための参照範囲の領域を4×4としたが、これに
限らず、参照範囲の領域はm×nとしても何等差し支え
ない。
【0094】また、上記各実施例においては、二値の出
力を得る場合について説明したが、閾値Thを複数個設
定することによって多値のレーザビームプリンタや熱転
写プリンタなどに対応した最適な階調表現が可能とな
る。
力を得る場合について説明したが、閾値Thを複数個設
定することによって多値のレーザビームプリンタや熱転
写プリンタなどに対応した最適な階調表現が可能とな
る。
【0095】また、上記各実施例においては、ファジィ
推論手段によって注目画素の含まれる4×4領域の特徴
を判断する際にファジィ変数のメンバシップ関数として
三角型を用いたが、例えばこれはつり鐘型であってもよ
い。つり鐘型を用いた場合にはファジィ変数のメンバシ
ップ関数は
推論手段によって注目画素の含まれる4×4領域の特徴
を判断する際にファジィ変数のメンバシップ関数として
三角型を用いたが、例えばこれはつり鐘型であってもよ
い。つり鐘型を用いた場合にはファジィ変数のメンバシ
ップ関数は
【0096】
【数11】 と表わされる。
【0097】さらに、上記各実施例においては、特徴量
の値および判定のための閾値は、読取手段で読取った画
像信号、つまり画像情報の反射率に対応した量をもとに
算出しているが、この量を画像濃度(反射率の逆数の対
数)に変換した値で、更には、人間の視覚特性を考慮し
た変換信号をもとに識別を行ってもよい。
の値および判定のための閾値は、読取手段で読取った画
像信号、つまり画像情報の反射率に対応した量をもとに
算出しているが、この量を画像濃度(反射率の逆数の対
数)に変換した値で、更には、人間の視覚特性を考慮し
た変換信号をもとに識別を行ってもよい。
【0098】さて、次に、注目画素の含まれる4×4領
域から2種類の特徴量信号を算出し、これらにそれぞれ
重み付けをして合成することによって1つの特徴量信号
として使用することを特徴とする、第3の実施例につい
て説明する。図19は、第3の実施例の画像処理装置の
構成を概略的に示すものである。この実施例において
は、前記第1の実施例にて説明した特徴量算出手段10
と、前記第2の実施例にて説明した特徴量算出手段21
0とを用いて、これらから出力される特徴量信号CS
1、及びCS2を、特徴量合成手段300にて重み付け
を行った上合成するものである。ここで、便宜上特徴量
算出手段10を第1の特徴量算出手段、特徴量算出手段
210を第2の特徴量算出手段と称する。第1の特徴量
算出手段及び、第2の特徴量算出手段の動作については
すでに述べたので、ここでは説明を省略する。特徴量合
成手段300では、数12に示すような数式にて、特徴
量信号CSを算出する。
域から2種類の特徴量信号を算出し、これらにそれぞれ
重み付けをして合成することによって1つの特徴量信号
として使用することを特徴とする、第3の実施例につい
て説明する。図19は、第3の実施例の画像処理装置の
構成を概略的に示すものである。この実施例において
は、前記第1の実施例にて説明した特徴量算出手段10
と、前記第2の実施例にて説明した特徴量算出手段21
0とを用いて、これらから出力される特徴量信号CS
1、及びCS2を、特徴量合成手段300にて重み付け
を行った上合成するものである。ここで、便宜上特徴量
算出手段10を第1の特徴量算出手段、特徴量算出手段
210を第2の特徴量算出手段と称する。第1の特徴量
算出手段及び、第2の特徴量算出手段の動作については
すでに述べたので、ここでは説明を省略する。特徴量合
成手段300では、数12に示すような数式にて、特徴
量信号CSを算出する。
【0099】
【数12】CS=Wd×CS1+(1−Wd)×CS2 ここで、Wdは重み関数であり、CS1ならびにCS2
と同様、0から1までの値をとるようになっている。こ
こで、重み関数を、たとえば
と同様、0から1までの値をとるようになっている。こ
こで、重み関数を、たとえば
【0100】
【数13】Wd=CS1/(CS1+CS2) のように設定すると、上記条件が満足される。
【0101】この第3の実施例のように、注目画素の含
まれる4×4領域から複数の特徴量を取り出すようにす
ることによって、画像の特徴をさらに正確にとらえるこ
とができる。
まれる4×4領域から複数の特徴量を取り出すようにす
ることによって、画像の特徴をさらに正確にとらえるこ
とができる。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、画
像情報が存在している領域の特徴を判断し、この判断結
果に応じて前記画像情報の処理を行うことができる。こ
れによって、文字/線図画像の解像性と写真画像の階調
性とを同時に満足しながら中間調の画像の再現性を高
め、全ての領域の画像について画質の劣化が生じないよ
うにすることができ、各種の画像処理における処理効率
の向上が図れる画像処理装置を提供することができる。
像情報が存在している領域の特徴を判断し、この判断結
果に応じて前記画像情報の処理を行うことができる。こ
れによって、文字/線図画像の解像性と写真画像の階調
性とを同時に満足しながら中間調の画像の再現性を高
め、全ての領域の画像について画質の劣化が生じないよ
うにすることができ、各種の画像処理における処理効率
の向上が図れる画像処理装置を提供することができる。
【図1】第1の実施例の画像処理装置の構成を概略的に
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】第1の実施例の画像処理装置における二値化処
理の方法を説明するための図である。
理の方法を説明するための図である。
【図3】第1の実施例の画像処理装置の特徴量算出手段
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施例の画像処理装置におけるラインバ
ッファと重み誤差記憶手段との対応を説明するための図
である。
ッファと重み誤差記憶手段との対応を説明するための図
である。
【図5】第1の実施例の画像処理装置における画素領域
の概念を示す図である。
の概念を示す図である。
【図6】第1の実施例の画像処理手段の最大最小濃度信
号抽出手段の動作を示すタイミングチャートである。
号抽出手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】最大最小濃度信号と画像領域との関係を説明す
るための図である。
るための図である。
【図8】第1の実施例の画像処理装置におけるファジイ
推論のルールテーブルである。
推論のルールテーブルである。
【図9】最小濃度信号のメンバーシップ関数と最大濃度
信号のメンバーシップ関数と特徴量信号のメンバーシッ
プ関数との関係を説明するための図である。
信号のメンバーシップ関数と特徴量信号のメンバーシッ
プ関数との関係を説明するための図である。
【図10】ケース1の場合のファジイ推論の過程と結果
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図11】ケース2の場合のファジイ推論の過程と結果
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図12】ケース3の場合のファジイ推論の過程と結果
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図13】ケース4の場合のファジイ推論の過程と結果
を説明するための図である。
を説明するための図である。
【図14】ファジイ推論の結果としての関数B0 (y)
を示す図である。
を示す図である。
【図15】第2の実施例の画像処理装置の特徴量算出手
段の構成を示すブロック図である。
段の構成を示すブロック図である。
【図16】平均周波数と画像領域との関係を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図17】第2の実施例の画像処理装置におけるファジ
イ推論のルールテーブルである。
イ推論のルールテーブルである。
【図18】平均周波数のメンバーシップ関数と特徴量信
号のメンバーシップ関数との関係を説明するための図で
ある。
号のメンバーシップ関数との関係を説明するための図で
ある。
【図19】第3の実施例の画像処理装置の構成を概略的
に示すブロック図である。
に示すブロック図である。
1…ラインバッファ 3…補正手段 4…二値化手段 5…二値化誤差算
出手段 7…重み誤差算出手段 8…二値化誤差記
憶手段 9…補正量算出手段 10…特徴量算出手段(第1の実施例) 11…最大最小濃度信号抽出手段 12…ファジイ推論手段(第1の実施例) 13…ROM 100…二値化誤差補正手段 210…特徴量算出手段(第2の実施例) 211…周波数検出回路 212…ファジィ推論手段(第2の実施例) 300…特徴量合成手段
出手段 7…重み誤差算出手段 8…二値化誤差記
憶手段 9…補正量算出手段 10…特徴量算出手段(第1の実施例) 11…最大最小濃度信号抽出手段 12…ファジイ推論手段(第1の実施例) 13…ROM 100…二値化誤差補正手段 210…特徴量算出手段(第2の実施例) 211…周波数検出回路 212…ファジィ推論手段(第2の実施例) 300…特徴量合成手段
Claims (3)
- 【請求項1】 文字画像と写真画像とを有する処理対象
画像の所定領域のウインドウ内における最大濃度値と最
小濃度値とを検出する検出手段と、 画像の最大濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類さ
れた第1の群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数
レベルに分類された第2の群とに対応して、画像の文字
画像の程度及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め
記憶している記憶手段と、 前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最小濃
度値により前記記憶手段に記憶されているテーブルを参
照して、前記ウインドウ内の画像の文字画像の程度また
は写真画像の程度を判別する判別手段、とを具備するこ
とを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項2】 文字画像と写真画像とを有する処理対象
画像の所定領域のウインドウ内における最大濃度値と最
小濃度値とを検出する検出手段と、 画像の最大濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類さ
れた第1の群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数
レベルに分類された第2の群とに対応して、画像の文字
画像の程度及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め
記憶している記憶手段と、 この記憶手段に記憶されている最大濃度値の複数レベル
に対応して、最大濃度値をパラメータとする複数の関数
を設定する第1の関数設定手段と、 前記記憶手段に記憶されている最小濃度値の複数レベル
に対応して、最小濃度値をパラメータとする複数の関数
を設定する第2の関数設定手段と、 前記のテーブルによって定められた文字画像の程度また
は写真画像の程度に対応して、画像の文字画像の程度ま
たは写真画像の程度を示す数値をパラメータとする複数
の関数を設定する第3の関数設定手段と、 前記検出手段によって検出された最大濃度値に基づき、
前記第1の関数設定手段で設定された複数の関数の中か
ら所定の関数を選択し、かつ、選択された関数を用いて
前記検出された最大濃度値による計算を行う第1の処理
手段と、 前記検出手段によって検出された最小濃度値に基づき、
前記第2の関数設定手段で設定された複数の関数の中か
ら所定の関数を選択し、かつ、選択された関数を用いて
前記検出された最小濃度値による計算を行う第2の処理
手段と、 前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最小濃
度値により前記記憶手段に記憶されているテーブルを参
照して前記第3の関数設定手段で設定された複数の関数
の中から所定の関数を選択し、かつ、選択された関数を
用いて前記第1及び第2の処理手段にて求められた値と
による計算を行い、前記処理対象領域のウインドウ内の
画像の文字画像の程度または写真画像の程度を数値にて
出力する第3の処理手段、とを具備することを特徴とす
る画像処理装置。 - 【請求項3】 処理対象画像における注目画素の画像信
号を二値化処理する二値化手段と、 この二値化手段によって二値化処理された二値化情報と
前記画像信号との二値化誤差を算出する二値化誤差算出
手段と、 前記注目画素に対して所定範囲内に存在するウインドウ
内における画像信号の中から最大濃度値と最小濃度値と
を検出する検出手段と、 画像の最大濃度値の大きさに応じて複数レベルに分類さ
れた第1の群と、画像の最小濃度値大きさに応じて複数
レベルに分類された第2の群とに対応して、画像の文字
画像の程度及び写真画像の程度を定めたテーブルを予め
記憶している記憶手段と、 前記検出手段によって検出された最大濃度値及び最小濃
度値により前記記憶手段に記憶されているテーブルを参
照して前記ウインドウ内の画像の文字画像の程度または
写真画像の程度を判別し、その判別結果を数値として示
す判別手段と、 この判別手段によって算出された数値に応じて前記二値
化誤差算出手段で算出された二値化誤差を補正して補正
二値化誤差値を算出する二値化誤差補正手段と、重み係
数を発生する重み係数発生手段と、 この重み係数発生手段によって発生される重み係数と前
記二値化誤差補正手段で算出された補正二値化誤差値と
により前記注目画素の周辺画素の画像信号を補正するた
めの重み誤差を算出する重み誤差算出手段と、 この重み誤差算出手段によって算出された重み誤差を記
憶する重み誤差記憶手段と、 この重み誤差記憶手段中の前記注目画素に対応する領域
に記憶されていた重み誤差を前記判別手段にて算出され
た数値に応じて補正して補正量を算出する補正量算出手
段と、 この補正量算出手段によって算出された補正量により前
記注目画素の画像信号を補正する補正手段、とを具備し
てなることを特徴とする画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209669A JPH0554190A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3209669A JPH0554190A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 画像処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0554190A true JPH0554190A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16576646
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3209669A Pending JPH0554190A (ja) | 1991-08-22 | 1991-08-22 | 画像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0554190A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0655711A1 (en) * | 1993-11-30 | 1995-05-31 | STMicroelectronics S.r.l. | Filter working on image digital signals for video appliances |
EP0669598A1 (en) * | 1994-02-28 | 1995-08-30 | STMicroelectronics S.r.l. | Filter for reducing noise and exalting image digital signals edges according to fuzzy logic |
-
1991
- 1991-08-22 JP JP3209669A patent/JPH0554190A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0655711A1 (en) * | 1993-11-30 | 1995-05-31 | STMicroelectronics S.r.l. | Filter working on image digital signals for video appliances |
US5621474A (en) * | 1993-11-30 | 1997-04-15 | Sgs-Thomson Microelectronics S.R.L. | Filter working on image digital signals for video appliances |
EP0669598A1 (en) * | 1994-02-28 | 1995-08-30 | STMicroelectronics S.r.l. | Filter for reducing noise and exalting image digital signals edges according to fuzzy logic |
US5757977A (en) * | 1994-02-28 | 1998-05-26 | Sgs-Thomson Microelectronics S.R.L. | Fuzzy logic filter for reducing noise and sharpening edges of digital image signals |
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