JP5369851B2 - 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5369851B2
JP5369851B2 JP2009099180A JP2009099180A JP5369851B2 JP 5369851 B2 JP5369851 B2 JP 5369851B2 JP 2009099180 A JP2009099180 A JP 2009099180A JP 2009099180 A JP2009099180 A JP 2009099180A JP 5369851 B2 JP5369851 B2 JP 5369851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
color component
color
error
pixel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009099180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010098709A (ja
JP2010098709A5 (ja
Inventor
新 山口
拓章 寒河江
隆 木村
雅一 吉田
茂高 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009099180A priority Critical patent/JP5369851B2/ja
Priority to US12/760,157 priority patent/US8326032B2/en
Publication of JP2010098709A publication Critical patent/JP2010098709A/ja
Publication of JP2010098709A5 publication Critical patent/JP2010098709A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369851B2 publication Critical patent/JP5369851B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/52Circuits or arrangements for halftone screening
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions
    • H04N1/4053Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions with threshold modulated relative to input image data or vice versa

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体に関し、詳細には、少なくとも2種類の色成分を含む多値画像データの色版全体のドット配置を最適な分散にして、各色版での色の重なりを抑制することが可能な画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体に関する。
インクジェット記録法は、高速記録可能で、いわゆる普通紙に特別の定着処理を要せずに記録でき、記録時の騒音発生が無視できる程度に小さい点で、オフィス用等として注目されている。従来から種々の方式が提案され、又は既に製品化されて実用されている。このようなインクジェット記録法は、インク液室と、それに連通したノズルが形成されたインクジェットヘッドを用いて、インク液室内のインクに画像情報に応じて、圧力を加えることにより、インク小ドットをノズルから飛翔させ、紙やフィルムなどの被記録体に付着させて画像を形成する。また、ヘッドの構成からは、シリアルインクジェットプリンタとラインインクジェットプリンタがある。シリアルインクジェットプリンタは、インクジェットヘッドを紙の幅方向に走査(主走査)しながら画像を形成し、1回または複数回の走査が終了した後に、紙を搬送し次の記録ラインを形成していくものである。一方ラインシリアルプリンタは、ノズルがほぼ紙の幅方向全域に形成され、幅方向への走査は行なわずに、紙を搬送しながら記録していくものである。後者は、幅方向の1ラインを一度に形成していくので記録速度が速いという長所がある一方で、ヘッドそのものが大きくなるためプリンタ全体の大きさが大きくなってしまうこと、高解像度の記録を行なうには、ノズルそのものの配列を高密度にする必要があり、ヘッドの製造コストが高くなるという問題がある。それに比べて、前者は比較的小さなヘッドで画像を形成していく為、装置のコストが安いという長所があり、現在数多くのシリアル型インクジェットプリンタが実用化されている。
従来インクジェット記録装置の出力画像を形成する記録色の色は、減法混色の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色、またはそれらにブラック(K)を加えた4色である場合が多い。この場合、入力画像データのレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分を、C、M、Yの3色、またはKを加えた4色に変換した後、これら多値画像データを二値画像に変換する疑似中間調処理を実施し、各色の記録材によって画像形成を行なっている。
多値画像データを二値画像に変換する手段としてR.Floydらによる誤差拡散法(例えば非特許文献1を参照)がある。この誤差拡散法は、ある画素で生じた量子化誤差を以降の複数画素へ拡散することにより、擬似的に階調表現を行うものである。CMYKを有する4色の多値画像データを擬似中間調処理する場合には、各色独立に上記誤差拡散法等を用いて処理を行っている。この場合、各色について生成された二値画像は視覚的に優れているが、2色以上で合成されたカラー二値画像では、必ずしも視覚的に良好ではなかった。
図24は、シアンの画素群による二値画像とマゼンタの画素群による二値画像と、これら画像を合成した二値画像とを示す図である。同図において、601がシアンの二値画像であり、602がマゼンタの二値画像であり、603はシアンの二値画像601とマゼンタの二値画像602を重ね合わせた画像である。シアン、マゼンタの各色について生成されたいずれの二値画像も、一様な画素値を有する画像データに対し誤差拡散法を用いて生成されている。各画素が一定の間隔を保ち形成されおり、視覚的にも良好であることが確認できる。一方、2色を重ね合わせた二値画像603では、シアンの画素位置とマゼンタの画素位置とには相関がないため、お互いの色の画素が形成される位置の間隔は不均一であることが分かる。また、形成される画素の数が少ない領域にもかかわらず、2色が重なって形成される画素が発生しており、その結果、視覚的に良好とは言いがたい二値画像となってしまっている。
上記の欠点を改善するために特許文献1では、画素ごとに、量子化時に発生した誤差を他の色成分に加算し中間調処理を実施し、その後、当該画素位置を中心に、加算した色成分以外の色成分に対する減算処理を実施している。
しかしながら、特許文献1では、画素ごとの処理であり周辺誤差を考慮していないため、画素ごとに異なる色成分のドット重なりは抑制できるものの、画像全体のドット配置に関しては最適に決定する事ができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、少なくとも2種類の色成分を含む多値画像データの色版全体のドット配置を最適な分散にして、各色版での色の重なりを抑制することが可能な画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の誤差ウェイトマトリクスを用い誤差拡散処理を行って、複数色のM値画像データを色成分毎にN値(M>N>1)画像データに量子化する画像処理装置において、前記誤差拡散処理により画素毎の誤差を色成分毎に算出する誤差拡散手段と、処理対象色成分及び処理対象色成分とは異なる色成分の少なくとも2つの色成分に対し、前記誤差拡散手段がそれぞれ算出した誤差に基づいて、前記M値画像データの処理対象色成分の注目画素における画素値を補正し、色成分毎に画素最終補正値を算出する補正値算出手段と、前記N値画像データに対応する量子化閾値と前記最終補正値とを比較し、比較結果に基づいて、色成分毎に画素毎の前記最終補正値を前記N値画像データに量子化する量子化手段と、を備えたことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、所定の誤差ウェイトマトリクスを用い誤差拡散処理を行って、複数色のM値画像データを色成分毎にN値(M>N>1)画像データに量子化する画像処理方法において、前記誤差拡散処理により画素毎の誤差を色成分毎に算出する誤差拡散工程と、処理対象色成分及び処理対象色成分とは異なる色成分の少なくとも2つの色成分に対してそれぞれ算出した誤差に基づいて、前記M値画像データの処理対象色成分の注目画素における画素値を補正し、色成分毎に画素最終補正値を算出する補正値算出工程と、前記N値画像データに対応する量子化閾値と前記最終補正値とを比較し、比較結果に基づいて、色成分毎に画素毎の前記最終補正値を前記N値画像データに量子化する量子化工程と、を含むことを特徴とする。
本発明は、所定の誤差ウェイトマトリクスを用い誤差拡散処理を行って、複数色のM値画像データを色成分毎にN値(M>N>1)画像データに量子化する画像処理装置において、前記誤差拡散処理により画素毎の誤差を色成分毎に算出する誤差拡散手段と、処理対象色成分及び処理対象色成分とは異なる色成分の少なくとも2つの色成分に対し、前記誤差拡散手段がそれぞれ算出した誤差に基づいて、前記M値画像データの処理対象色成分の注目画素における画素値を補正し、色成分毎に画素最終補正値を算出する補正値算出手段と、前記N値画像データに対応する量子化閾値と前記最終補正値とを比較し、比較結果に基づいて、色成分毎に画素毎の前記最終補正値を前記N値画像データに量子化する量子化手段と、を備えているので、少なくとも2種類の色成分を含むM値画像データの色版全体のドット配置を最適な分散にして、各色版での色の重なりを抑制することが可能となる。
図1は、本発明を適用する画像形成装置の実施形態としてのインクジェット記録装置の機構部の概略構成図である。 図2は、同機構部の要部平面説明図である。 図3は、同装置のヘッドユニット構成を説明する斜視説明図である。 図4は、同装置の搬送ベルトの一例を説明する説明図である。 図5は、同装置による記録動作の説明に供する説明図である。 図6は、同装置の制御部の概要を示すブロック図である。 図7は、本発明に係るデータ処理装置におけるプリンタドライバの構成の一例を機能的に説明するブロック図である。 図8は、本発明に係るデータ処理装置におけるプリンタドライバの構成の他の例を機能的に説明するブロック図である。 図9は、ディザ法による中間調処理の説明に供する説明図である。 図10は、誤差拡散法による中間調処理の説明に供する説明図である。 図11は、本実施の形態の中間調処理部の概略の機能構成を示す図である。 図12は、評価値の決定までの処理を説明するための説明図である。 図13は、本実施の形態に係る誤差拡散処理の概念を説明するための説明図である。 図14−1は、避けるべき滴および避ける必要のない滴を説明するための図である。 図14−2は、避けるべき滴および避ける必要のない滴を説明するための図である。 図15は、図誤差拡散マトリクス(閾値マトリクス)の一例を示す図である。 図16は、中間調処理部の実施例1に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図17は、中間調処理部の実施例2に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図18は、中間調処理部の実施例3に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図19は、実施の形態2に係る誤差拡散処理で使用するドット閾値の一例を示す図である。 図20は、薄色を使用した場合の避けるべき滴および避ける必要のない滴を説明するための図である。 図21は、実施の形態2の中間調処理部の実施例1に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図22は、実施の形態2の中間調処理部の実施例2に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図23は、実施の形態2の中間調処理部の実施例3に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。 図24は、従来技術を説明するための図である。
以下に、この発明に係る画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体を適用した画像形成装置およびホスト装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
(実施の形態1)
[画像形成装置およびホスト装置]
まず、本発明を適用する双方向印刷可能な画像形成装置としてのインクジェット記録装
置の一例について図1〜図4を参照して説明する。図1は同記録装置の機構部全体の概略構成図、図2は同記録装置の要部平面説明図、図3は同記録装置のヘッド構成を説明する斜視説明図、図4は同記録装置の搬送ベルトの模式的断面説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1の内部に画像形成部2等を有し、装置本体1の下方側に多数枚の記録媒体(以下「用紙」という。)3を積載可能な給紙トレイ4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙3を取り込み、搬送機構5によって用紙3を搬送しながら画像形成部2によって所要の画像を記録した後、装置本体1の側方に装着された排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
また、このインクジェット記録装置は、装置本体1に対して着脱可能な両面ユニット7を備え、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、搬送機構5によって用紙3を逆方向に搬送しながら両面ユニット7内に取り込み、反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ6に用紙3を排紙する。
ここで、画像形成部2は、ガイドシャフト11、12にキャリッジ13を摺動可能に保持し、図示しない主走査モータでキャリッジ13を用紙3の搬送方向と直交する方向に移動(主走査)させる。このキャリッジ13には、液滴を吐出する複数の吐出口であるノズル孔14n(図3参照)を配列した液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッド14を搭載し、また、この記録ヘッド14に液体を供給するインクカートリッジ15を着脱自在に搭載している。なお、インクカートリッジ15に代えてサブタンクを搭載し、メインタンクからインクをサブタンクに補充供給する構成とすることもできる。
ここで、記録ヘッド14としては、例えば、図2及び図3に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドである独立した4個のインクジェットヘッド14y、14m、14c、14kとしているが、各色のインク滴を吐出する複数のノズル列を有する1又は複数のヘッドを用いる構成とすることもできる。なお、色の数及び配列順序はこれに限るものではない。
記録ヘッド14を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
給紙トレイ4の用紙3は、給紙コロ(半月コロ)21と図示しない分離パッドによって1枚ずつ分離され装置本体1内に給紙され、搬送機構5に送り込まれる。
搬送機構5は、給紙された用紙3をガイド面23aに沿って上方にガイドし、また両面ユニット7から送り込まれる用紙3をガイド面23bに沿ってガイドする搬送ガイド部23と、用紙3を搬送する搬送ローラ24と、この搬送ローラ24に対して用紙3を押し付ける加圧コロ25と、用紙3を搬送ローラ24側にガイドするガイド部材26と、両面印刷時に戻される用紙3を両面ユニット7に案内するガイド部材27と、搬送ローラ24から送り出す用紙3を押圧する押し付けコロ28とを有している。
さらに、搬送機構5は、記録ヘッド14で用紙3の平面性を維持したまま搬送するために、駆動ローラ31と従動ローラ32との間に掛け渡した搬送ベルト33と、この搬送ベルト33を帯電させるための帯電ローラ34と、この帯電ローラ34に対向するガイドローラ35と、図示しないが、搬送ベルト33を画像形成部2に対向する部分で案内するガイド部材(プラテンプレート)と、搬送ベルト33に付着した記録液(インク)を除去するためのクリーニング手段である多孔質体などからなるクリーニングローラなどを有している。
ここで、搬送ベルト33は、無端状ベルトであり、駆動ローラ31と従動ローラ(テンションローラ)32との間に掛け渡されて、図1の矢示方向(用紙搬送方向)に周回するように構成している。
この搬送ベルト33は、単層構成、又は図4に示すように第1層(最表層)33aと第2層(裏層)33bの2層構成あるいは3層以上の構成とすることができる。例えば、この搬送ベルト33は、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とで構成する。
帯電ローラ34は、搬送ベルト33の表層に接触し、搬送ベルト33の回動に従動して回転するように配置されている。この帯電ローラ34には図示しない高圧回路(高圧電源)から高電圧が所定のパターンで印加される。
また、搬送機構5から下流側には画像が記録された用紙3を排紙トレイ6に送り出すための排紙ローラ38を備えている。
このように構成した画像形成装置において、搬送ベルト33は矢示方向に周回し、高電位の印加電圧が印加される帯電ローラ34と接触することで正に帯電される。この場合、帯電ローラ34からは所定の時間間隔で極性を切り替えることによって、所定の帯電ピッチで帯電させる。
ここで、この高電位に帯電した搬送ベルト33上に用紙3が給送されると、用紙3内部が分極状態になり、搬送ベルト33上の電荷と逆極性の電荷が用紙3のベルト33と接触している面に誘電され、ベルト33上の電荷と搬送される用紙3上に誘電された電荷同士が互いに静電的に引っ張り合い、用紙3は搬送ベルト33に静電的に吸着される。このようにして、搬送ベルト33に強力に吸着した用紙3は反りや凹凸が校正され、高度に平らな面が形成される。
そこで、搬送ベルト33を周回させて用紙3を移動させ、キャリッジ13を片方向又は双方向に移動走査しながら画像信号に応じて記録ヘッド14を駆動し、図5(a)、(b)に示すように、記録ヘッド14から液滴14iを吐出(噴射)させて、停止している用紙3に液滴であるインク滴を着弾させてドットDiを形成することにより、1行分を記録し、用紙3を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙3の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了する。なお、図5(b)は図5(a)のドットDi形成部分を拡大したものである。
このようにして、画像が記録された用紙3は排紙ローラ38によって排紙トレイ6に排紙される。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図6を参照して説明する。図6は同制御部の全体ブロック説明図である。この制御部100は、装置全体の制御を司るCPU101と、CPU101が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM102と、画像データ等を一時格納するRAM103と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)104と、各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC105とを備えている。
また、この制御部100は、本発明に係るプリンタドライバを搭載可能なパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置であるホスト90側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F106と、記録ヘッド14を駆動制御するためのヘッド駆動制御部107及びヘッドドライバ108と、主走査モータ110を駆動するための主走査モータ駆動部111と、副走査モータ112を駆動するための副走査モータ駆動部123と、サブシステム71のモータを駆動するためのサブシステム駆動部294と、環境温度及び/又は環境湿度を検出する環境センサ118、図示しない各種センサからの検知信号を入力するためのI/O116などを備えている。
また、この制御部110には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル117が接続されている。さらに、制御部100は、帯電ローラ34に対する高電圧を印加する高圧回路(高圧電源)114のオン/オフの切り替え及び出力極性の切り替え制御を行う。
ここで、制御部100は、パーソナルコンピュータ等のデータ処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト90側からの画像データを含む印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F106で受信する。なお、この制御部100に対する印刷データの生成出力は、ホスト90側の本発明に係るプリンタドライバ91によって行なうようにしている。
そして、CPU101は、I/F106に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にてデータの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部107に画像データを転送する。なお、画像出力するための印刷データのビットマップデータへの変換は、前述したようにホスト90側のプリンタドライバ91で画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしているが、例えばROM102にフォントデータを格納して行っても良い。
ヘッド駆動制御部107は、記録ヘッド14の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ108にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ108に送出する。
このヘッド駆動制御部107は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM102で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆
動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ108は、ヘッド駆動制御部107からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部107からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化させるレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベル変換回路でオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド14のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
次に、この画像形成装置をよって画像を形成するために画像データを転送するホスト側となる本発明に係るプリンタドライバを含むデータ処理装置の構成の異なる例について図7及び図8を参照して説明する。
まず、図7に示す例では、データ処理装置のプリンタドライバ91は、アプリケーションソフトなどから与えられた画像データをモニタ表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部131、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(black generation/ Under Color Removal)処理部132、記録装置の特性やユーザーの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正部133、記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うZooming(ズーミング)部134、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部135を含んでいる。
また、図8に示す例では、データ処理装置のプリンタドライバ91は、アプリケーションソフトなどから与えられた画像データをモニタ表示用の色空間から記録装置用の色空間への変換(RGB表色系→CMY表色系)を行うCMM(Color Management Module)処理部131、CMYの値から黒生成/下色除去を行うBG/UCR(black generation/ Under Color Removal)処理部132、記録装置の特性やユーザーの嗜好を反映した入出力補正を行うγ補正部133を含んでいる。
そして、この図8の構成の場合、画像形成装置側の制御部100では、γ補正処理を行なった後の出力データを受信して、このデータに対して記録装置の解像度に合わせて拡大処理を行うズーミング(Zooming)部134、画像データを記録装置から噴射するドットのパターン配置に置き換える多値・少値マトリクスを含む中間調処理部135を含むことになる。
つまり、これらの図7及び図8において、コンピュータ上で処理された画像データは、モニタに表示する前提で色空間が形成されているために、RGB表色系のデータとなっているが、プリンタ(記録装置)で出力するためにはCMYK表色系のデータに変換する必要がある。そこで、CMM処理部131で、RGB→CMYの色空間の変換を行い、次のBG/UCR処理部132にて、CMYから黒のデータ「K」を生成している。
また、γ補正部133によるγ補正は、CMYKのそれぞれのデータに対する微調整であり、プリンタの出力特性およびユーザーの設定を反映してデータのレベル調整を行う処理である。ズーミング(zooming)処理部134は、一画素あたりの情報量がモニタより劣るプリンタで階調表現を行うために、モニタの一画素分のデータを更に細分化して解像度を上げることにより、不足した情報量をドットの密度で補うことが可能となる。
中間調処理部135は、モニタ表示用に作成された多値データ(m値)を、プリンタで出力可能な多値(n1値)もしくは少値データ(n2値)に置き換える閾値マトリクス処理(中間調処理)を行う(m>n1≧n2≧2)。この中間調処理部135で用いる多値、少値マトリクスは、例えば、図9に示すような閾値マトリクスを用いた所謂ディザ処理や、図10に示すような所謂誤差拡散処理が適用され、元の多値データをドットのON/OFFで置き換える処理を行う。
図9に示す「ディザ処理」は、同図(a)に示すように入力された多値画像データに対して、同図(b)に示すような所定の方法で作成された閾値マトリクスであるディザマトリクスとの比較を行い、同図(c)に示すように、その閾値以上(あるいは以下)の値を示す画素のみをドットに置き換える手法である。なお、同図ではON/OFFのみの2値について示しているが、それ以上の組み合わせを持つ少値については、再現可能階調領域を例えば小ドット、中ドット、大ドットに区分し、それぞれのドットサイズに応じた閾値マトリクスを適用し、それぞれを入力画像データと比較することで対応したドットへの置き換えを行うことになる。
また、図10に示す誤差拡散処理は、ディザ処理と比べるとかなり複雑な処理となる。同図は2値誤差拡散の手順について示したものであるが、画素毎に閾値処理を行い、その際の誤差を保持しつつ後の計算に所定の比率で反映させている。これにより、ディザ処理では強制的に切り捨てられてしまう分の情報をも出力画像にフィードバックさせることができ、解像力等の面でディザ画像を上回る品質を得ることができる。
[中間調処理部]
図11〜図17を参照して、中間調処理部135で誤差拡散処理を使用した場合について詳細に説明する。本実施の形態では、各画素毎に見た目に与える影響が大きい色から順に(例えば、4色プリンタの場合、BLACK→CYAN→MAGENTA→YELLOWの順)、処理対象色よりも影響度の高い色を考慮して、誤差拡散処理を行う。ここで、見た目に与える影響が大きい色として、例えば、明度の低い色または特開平10−23191号公報で開示されている評価値を使用することができる。
図11は、本実施の形態の中間調処理部135の概略の機能構成を示す図である。本実施の形態の中間調処理部135は、少なくとも2種類の色成分を含むM値画像データを、各色成分毎にN値(M>N>1)に量子化する。中間調処理部135は、図11に示すように、M値画像データの注目画素の処理対象色成分に対応する画素値に、周辺の既に量子化済みの当該処理対象色成分の画素値から拡散された誤差と、処理対象色成分とは異なる色成分における既に量子化済みの画素値から拡散された誤差とを加えた最終補正値を算出する補正値算出手段301と、前記注目画素の処理対象色成分に対応する画素値に基づいて量子化閾値を設定する量子化閾値設定手段302と、最終補正値と量子化閾値とを比較して、処理対象色成分のN値画像データを出力する量子化手段303と、N値画像データの生成に伴って発生する誤差(自版補正値−量子化閾値)を算出して、蓄積する誤差拡散手段204と、を備えている。なお、同図では、各色(Bk、C,M,Y)をシリアルに処理する構成例を示しているが、各色をパラレルに処理する構成としてもよい(図示省略)。
上記特開平10−23191号公報では、各色色材の明度L*と色度a*、b*に基づいて、明度成分と色度成分の変動の空間周波数成分を算出し、算出された空間周波数成分に対して、視覚系の空間周波数特性に応じた補正を行い、補正された空間周波数成分を積分して前記明度成分の評価値と色度成分の評価値を算出し、算出された明度成分の評価値について、平均明度に対して単調増加する重み関数を乗じた明度特性の補正を行なった値を評価値(粒状性評価値)としている。
評価値決定までの処理を、図12を参照して説明する。同図において、スペクトル算出部201は、L*(x),a*(x),b*(x)の各成分毎に変動の空間周波数成分を算出する。粒状性は、各成分L*(x),a*(x),b*(x)の変動により発生するためである。ここで、xは対象画像の空間画像上での位置を表している。具体的には、まず、下式(1)に示すように、L*(x),a*(x),b*(x)の各成分から各成分の平均値を減算する。
L’*(x)=L*(x)‐L*0
a’*(x)=a*(x)‐a*0
b’*(x)=b*(x)‐b*0・・・式(1)
ここで、L*0,a*0,b*0,は平均値である。
各成分毎の変動の空間周波成分は下式(2)で表わすことができる。
AL*(f)=|F[L’*(x)]|
Aa*(f)=|F[a’*(x)]|
Ab*(f)=|F[b’*(x)]|・・・式(2)
ここで、F[ ]はフーリエ変換を表わす。
空間周波数補正部202は、各成分毎の変動の空間周波成分に対して、視覚の空間周波数特性に応じた補正を行う。人間の視覚の空間周波数特性は、高周波の感度の低い、いわゆるローパスフィルタ的な特性を示す。したがって、上記変動の空間周波数成分のうち粒状性の原因となる変動は低周波成分であり、高周波成分は粒状性の原因とはなりにくい。本実施の形態では、視覚の空間周波数特性として、Dooley氏らの「“On Investigation of the FactorsInfluencing the Perceived Sharpness of Electrophotographic Lines”:Anual Conference of SPIE 1979」に記載されている下式(3)を使用している。
VTF(ff)=5.05・exp(−0.138・ff)・(1−exp(−0.1・ff))・・・式(3)
ここで、ffは網膜上の空間周波数で、単位はcycle/degreeである。被評価画像の観察距離を350mmとすれば、上式(6)は、空間周波数(cycle/mm)をfとすると、下式(3)’のように表すことができる。
VTF(f)=5.05・[exp(−0.843・f)−exp(−1.451・f)]・・・式(3)’
下式(4)に示すように、この視覚の空間周波数特性をスペクトル算出部201で求めた各成分毎の変動の空間周波数成分(上式(2))に乗算する。
PL(f)=AL*(f)・VTF(f)
Pa(f)=Aa*(f)・VTF(f)
Pb(f)=Ab*(f)・VTF(f)・・・式(4)
評価算出部203は、各成分毎に変動の空間周波成分を積分する。具体的には、上式(4)により、空間周波数補正部202で求められた視覚の空間周波数特性で補正された変動の空間周波数成分を、下式(5)に示すように積分する。これにより、計量心理的指標(評価値、つまり被評価画像を人間が見た場合の各成分のノイズ(粒状))が求めることができる。
GL(f)=∫AL*(f)・VTF(f)df
Ga(f)=∫Aa*(f)・VTF(f)df
Gb(f)=∫Ab*(f)・VTF(f)df・・・式(5)
明度特性補正部204は、平均明度に対する補正を行う。すなわち、式(5)で求められた評価値のうち明度成分にのみ平均明度L*0を変数とした関数h(L*0)により平均明度に対する補正を行う。特開平10−23191号公報での実験では、平均明度が高い(明るい)程、粒状を感じやすく、補正関数としては平均明度に対して単調増加する関数が適していた。補正関数をH(L*0)とすると、補正された明度成分の粒状性評価値G’L(f)は下式(6)で表すことができる。
G’L(f)=H(L*0)・∫AL*(f)・VTF(f)df・・・式(6)
特開平10−23191号公報での実験によれば、補正関数は平均明度に対し単調増加する関数が望ましい。このように、明度成分の評価値に、平均明度に応じ単調増加する重み関数を乗じて補正することによって、視覚系の明度差検出特性の補正を行うことができる。
本実施の形態では、以上の評価値決定方法を踏まえて、BLACK→CYAN→MAGENTA→YELLOWの順に粒状性評価値が大きいため、BLACK→CYAN→MAGENTA→YELLOWの順に誤差拡散処理を行なう場合について説明する。
上記の順に処理を行なう場合、対象画素のMAGENTA処理時には、色間でのドット隣接・重なりを抑制するため、MAGENTA自身の周辺ドットとともに、BLACK/CYANドットとの位置関係に関しても考慮する必要がある。ただし、粒状性評価値の小さな(考慮する優先度の低い)YELLOWについては、YELLOW処理時に考慮するため、ここでは考慮する必要が無い。このため、「BLACK/CYANで出力したドットをMAGENTAで出力したとして扱い」、MAGENTA出力ドットの有無を決定する。なお、対象画素のCYAN処理時には、BLACKドットの位置関係を考慮し、YELLOW処理時は、BLACK/CYAN/MAGENTAドットの位置関係を考慮することにしてもよい。
図13は、本実施の形態に係る誤差拡散処理の概念を説明するための説明図である。本実施の形態の中間調処理部135の誤差拡散処理では、各画素および各色毎に、他版誤差取得工程、自版誤差取得工程、およびドット種決定工程の3段階の工程を実行する。
他版誤差取得工程では、自版(図13の例では、MAGENTA)より優先順位上位色(図13の例では、BLACK/CYAN)の周辺画素を参照し、注目画素位置の蓄積誤差を抽出する。本他版誤差取得工程では、他版で蓄積した誤差(他版誤差)を自版の誤差として扱うことにより、影響度上位色版で既に滴出力している画素位置を考慮して自版の滴を出力し、滴の重なり・隣接を抑制する。
ここで、影響度上位色版で既に滴が出力されていたとしても、該当滴を出力した際の入力階調次第では、滴の重なりを避ける必要がない場合があるため、「滴出力あり、かつ重なりを避けるべき滴」の場合のみ他版誤差を自版の誤差として扱うこともできる。この「避けるべき滴(回避対象滴)」は、出力した滴種で紙面が埋められていないと判断できる滴であり、出力した際の入力階調と滴ベタ階調とに基づいて判断することができる。
図14−1および図14−2は、避けるべき滴および避ける必要のない滴を説明するための図である。図14−1および図14−2において、避けるべき滴は、(1)小滴領域の小滴、(2)中滴領域の中滴、(3)大滴領域の大滴である。他方、避ける必要のない滴は、(1)小ベタ階調値における小滴、(2)中滴領域の小滴、(3)中ベタ階調値における中滴、(4)大滴領域の中滴、(5)大ベタ階調値における大滴である。
また、他版誤差は誤差拡散対象色の注目画素だけではなく、その周辺画素についても抽出・収集することで、より色間の分散性を高めることができる。収集した他版誤差に対してマトリクスによる重み付き係数掛けを行い、注目画素に対する他版誤差としてもよい。図15は、誤差拡散マトリクス(閾値マトリクス)の一例を示している。同図(a)は従来の誤差拡散マトリクスの例を示しており、自版の周辺画素から注目画素位置の誤差を求めるため、注目画素はマトリクスの対象外となる。同図(b)は本実施の形態の他版の誤差拡散マトリクスを示しており、自版以外も優先上位色版周辺誤差から自版の注目画素(太字)誤差を求めるので、注目画素はマトリクス対象となる。
ここで、各色版の誤差を2重に取得することを防ぐため、同画素位置での誤差抽出は、より影響度上位色版からの1回に限ることにしてもよい。これにより、より上位色に対する滴重なり・隣接の回避を優先して行うことができる。
自版誤差取得工程では、注目画素以前に蓄積している誤差をマトリクスによって取得する。本処理は、従来と同様な処理とすることができる。ここで、他版誤差取得工程で取得した画素位置については、自版誤差を取得しないとすることで、誤差を2重に取得することを防ぐことにしてもよい。
ドット種決定工程では、他色誤差および自色誤差を注目画素の入力階調値に加算した階調値(最終補正値(他色考慮))と、入力階調値に応じて決定されるドット閾値(量子化閾値)を比較することにより、注目画素におけるドット種別(ドット種別は、例えば4値出力の場合、「無」「小滴」「中滴」「大滴」)を決定する。ドット閾値に関しては、例えば、特開2000−270210号公報や特許第3732470号に基づき設定される閾値を使用することができるので、その詳細な説明を省略する。ドット種決定後、ドット出力ありの場合、注目画素の入力階調値に自色誤差を加算した階調値(自版補正値)とドット閾値の差分を注目画素位置における誤差(誤差=自版補正値−ドット閾値)として蓄積し、次画素以降で使用する。ドット出力なしの場合は、自版補正値を誤差(誤差=自版補正値)として蓄積する。
図16は、中間調処理部135の実施例1に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。実施例1に係る誤差拡散処理は、他版の全ての誤差を参照する構成である。同図において、まず、自版補正値を取得する(ステップS1)。つぎに、他版の該当画素位置に蓄積してある誤差を抽出し(ステップS2)。抽出した誤差を加算して、他版補正値を算出する(ステップS3)。自版補正値に他版補正値を加算して、最終補正値を算出する(ステップS4)。次に、入力階調に対応するドット閾値を取得する(ステップS5)。この後、滴種領域が小滴領域、中滴領域、大滴領域のいずれであるかを判断する(ステップS6)。
ステップS6において、小滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較し、最終補正値<ドット閾値の場合は無地、最終補正値≧ドット閾値の場合は小滴を出力し(ステップS7)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS8)。
また、ステップS6において、中滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較して、最終補正値<ドット閾値の場合は小滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は中滴を出力し(ステップS9)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS10)。
また、ステップS6において、大滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較し、最終補正値<ドット閾値の場合は中滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は大滴を出力し(ステップS11)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS12)。
図17は、中間調処理部135の実施例2に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。実施例1では、他版の全ての誤差を参照する構成であるのに対して、実施例2は、自版よりも優先順上位色版の誤差のみを参照することで、見た目に与える影響が大きい色を優先して配置する構成である。図17において、図16と同一の処理を行うステップには同一のステップ番号を付して共通するステップの説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
図17において、ステップS20では、自版より優先順上位色版(明度が低い色版、明度が同程度であればより彩度の高い色版)の該当画素位置に蓄積してある誤差を抽出し、抽出した誤差を加算して、他版補正値を算出する(ステップS3)。
図18は、実施例3に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。実施例2では、優先順上位色版の全ての誤差を参照する構成であるが、実施例3では、他版誤差の蓄積を回避対象滴(図14−1および図14−2参照)に限定することで、優先度下位色版では優先度上位色版の回避対象滴のみを確実に避ける構成である。図18において、図17と同一の処理を行うステップには同一のステップ番号を付して共通するステップの説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
図18において、ステップS31〜S33では、小滴、中滴、または大滴出力時、該当入力階調から回避対象滴を判断し、下位版が参照する誤差を蓄積する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、M値画像データを、所定の色成分(例えば、C,M、Y、Bk)毎にN値(M>N>1)に量子化する画像処理装置において、中間調処理部135では、補正値算出手段301は、M値画像データの注目画素の処理対象色成分に対応する画素値に、周辺の既に量子化済みの当該処理対象色成分の画素値から拡散された誤差と、処理対象色成分とは異なる色成分における既に量子化済みの画素値から拡散された誤差とを加えた最終補正値を算出し、量子化閾値設定手段302は、注目画素の多値画像データの処理対象色成分に対応する画素値に基づいて量子化閾値を設定し、量子化手段303は、最終補正値と量子化閾値とを比較して、処理対象色成分のN値画像データを出力し、誤差拡散手段304は、N値画像データの生成に伴って発生する誤差(自版補正値−量子化閾値)を算出して、蓄積することとしたので、優先順上位色版のドットと自版のドット双方を考慮しながらドット出力の有無を決めることで、2次色以上のドットの隣接や重なりを抑制することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、上記異なる色成分は、処理対象色よりも明度の低い色、または処理対象色よりも粒状性への影響度が大きな色としたので、見た目に与える影響の大きい色を優先順上位色版とすることが可能となる。
また、実施の形態1によれば、上記異なる色成分からの誤差は、明度に応じた係数によって調整することとしたので、見た目に与える影響度に応じて他色誤差量を調整することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、上記異なる色成分からの誤差は、既に量子化済みの画素のうちドットが発生する画素からのみ拡散させることとしたので、他色版でドットを出力した箇所を効果的に避けて、自版のドット出力有無を決定することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、上記異なる色成分からの誤差は、所定のフィルタによって拡散、異なる色成分の多値画像データに応じて拡散、または、注目画素の多値画像データ及び異なる色成分の多値画像データに応じて拡散させることとしたので、注目画素周辺の他色ドット出力状況に応じて自版のドット出力有無を最適に決定することが可能となる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、C,M,Y,Kの4色の記録材を使用する画像形成装置について説明したが、実施の形態2では、C,M,Y,Kの4色の記録材に加えて、薄色の記録材を使用する場合、すなわち、色相が異なる複数の色成分(例えば、C、M、Y、Bk)の色材に加えて、当該色相が異なる複数の色成分のうちの1又は複数の色成分と色相が同じでかつ明度が異なる1又は複数の色成分(例えば、Light C、Light M)の記録材を使用する場合について説明する。
実施の形態1で説明したように、4色プリンタの場合は、画素ごとに見た目に与える影響が大きい色から順(BLACK→CYAN→MAGENTA→YELLOWの順)に誤差拡散対象色より影響度の高い色を考慮して、誤差拡散処理を行う。このとき、見た目に与える影響が大きい色とは、第1に明度が低い順の色、明度が同程度の場合は第2に彩度が高い順の色である。例えば、MAGENTA処理時には、BLACK/CYANドットと重ねて出力するのを避けるため、「BLACK/CYANで出力したドットをMAGENTAで出力したとして扱い」MAGENTA出力ドットの有無を決定することで、ドットの重なり・隣接を抑制する。
4色(C,M,Y、K)に加えて、薄色インクを使用する場合について説明する。4色プリンタの場合は、画素ごとに見た目に与える影響が大きい色から順に全色を誤差拡散対象色としているが、薄色の場合においては、薄色を独立した色としては捉えず、該当する同色相の濃色と薄色をセットとして1色の誤差拡散対象色として扱う。
そのため、誤差拡散の色処理順は4色プリンタの場合の処理順と同じになるが、濃色インクを吐出するか、薄色インクを吐出するかは誤差拡散処理内における閾値によって決定する。例えば「4色(C、M、Y、K)+薄色2色(Light CYAN、Light MAGENTA)」で構成されるプリンタにおいて、「Light MAGENTA」を吐出する場合、4色プリンタと同じように、画素毎に見た目に与える影響が大きい色から順に、すなわち、BLACK→CYANおよびLignt CYAN→MAGENTAおよびLight MAGENTA→Yellowの色版順に誤差拡散処理を行う。
「Light MAGENTA」のドット出力は、同色相の濃色にあたる「MAGENTA」と同じように、BLACK/CYANドットと重ねて出力するのを避けるため、BLACK/CYANで出力したドットをMAGENTAで出力したとして扱い、MAGENTA出力ドットの有無を決定することで、ドットの重なり・隣接を抑制する。また、誤差拡散処理の誤差伝播処理後に「MAGENTA」か「Light MAGENTA」のどちらのドットを発生させるかは誤差拡散の設定閾値に基づいて決定する。
図19は、誤差拡散処理で使用するドット閾値の一例を示す図である。同図において、横軸は入力値、縦軸はドット閾値を示しており、濃色のドット大、濃色のドット中、濃色のドット小、薄色のドット中、薄色のドット小のドット閾値を示している。濃色のドット大>濃色のドット中>薄色のドット中>濃色のドット小>薄色のドット小の順にドット閾値が大きくなっている。
次に、CMYK4色に加えて、特色(例えば、RED、GREEN、BLUE)と特色の薄色(例えば、Light RED、Light GREEN、Light BLUE)を使用する場合について説明する。
まず、CMYKの4色に加えて、特色(RED、GREEN、BLUE)を使用する場合は、例えば誤差拡散処理をする色順がBLACK→BLUE→RED→CYAN→MAGENTA→GREEN→YELLOWであるとき(染料インクと顔料インクなどインクの成分によって順番は変わるため、この順序以外の順序も考えられる。)、例えば、「RED」処理時には、BLACK/BLUEドットと重ねて出力するのを避けるため、BLACK/BLUEで出力したドットをREDで出力したとして扱い、RED出力ドットの有無を決定することで、ドットの重なり・隣接を抑制することができる。
さらに、特色の薄色を使用する場合においては、上記4色CMYKと薄色(Light CYAN、Light MAGENTA)使用時と同様に、「RED」の薄色である「Light RED」も、「RED」と同じ順番にて誤差拡散処理を施し、濃色である「RED」を出力するか、薄色である「Light RED」を出力するかは誤差拡散処理内のドット閾値により決定する。
実施の形態2の中間調処理部135の誤差拡散処理では、各画素および各色(同じ色相で明度の異なる濃色および薄色は同色として扱う)毎に、他版誤差取得工程、自版誤差取得工程、およびドット種決定工程の3段階の工程を実行する点は、実施の形態1と同様であるので、異なる点についてのみ説明する。
上記図14−1および図20を参照して、薄色を使用した場合の避けるべき滴および避ける必要のない滴を説明する。上記図14−1および図20において、避けるべき滴は、(1)薄色の小滴領域の小滴、(2)濃色の小滴領域の小滴、(3)薄色の中滴領域の中滴、(4)濃色の中滴領域の中滴、(5)濃色の大滴領域の大滴である。他方、避ける必要のない滴は、(1)薄色小ベタ階調値における薄色小滴、(2)濃色小滴領域の薄色小滴、(3)濃色小ベタ階調値における濃色小滴、(4)薄色中滴領域の濃色小滴、(5)薄色中ベタ階調値における濃色小滴、(6)濃色中滴領域の薄色中滴、(7)濃色中ベタ階調値における薄色中滴、(8)濃色大滴領域の濃色中滴、(9)濃色大ベタ階調値における濃色大滴となる。
自版誤差取得工程では、注目画素以前に蓄積している誤差をマトリクスによって取得する。本処理は、従来と同様な処理とすることができる。ここで、他版誤差取得工程で取得した画素位置については、自版誤差を取得しないとすることで、誤差を2重に取得することを防ぐことにしてもよい。
ドット種決定工程では、他色誤差および自色誤差を注目画素の入力階調値に加算した階調値(最終補正値(他色考慮))と、入力階調値に応じて決定されるドット閾値(量子化閾値)を比較することにより、注目画素におけるドット種別(ドット種別は、例えば4値出力の場合、「無」「小滴」「中滴」「大滴」)を決定する。ドット閾値に関しては、例えば、特開2000−270210号公報や特許第3732470号に基づき設定される閾値を使用することができるので、その詳細な説明を省略する。ドット種決定後、ドット出力ありの場合、注目画素の入力階調値に自色誤差を加算した階調値(自版補正値)とドット閾値の差分を注目画素位置における誤差(誤差=自版補正値−ドット閾値)として蓄積し、次画素以降で使用する。ドット出力なしの場合は、自版補正値を誤差(誤差=自版補正値)として蓄積する。
図21は、実施の形態2に係る中間調処理部135の実施例1に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。図21の実施例1に係る誤差拡散処理は、他版の全ての誤差を参照する構成である。同図において、まず、自版補正値を取得する(ステップS41)。つぎに、他版の該当画素位置に蓄積してある誤差を抽出し(ステップS42)、抽出した誤差を加算して、他版補正値を算出する(ステップS43)。自版補正値に他版補正値を加算して、最終補正値を算出する(ステップS44)。次に、入力階調に対応するドット閾値を取得する(ステップS45)。この後、滴種領域が薄色小滴領域、濃色小滴領域、薄色中滴領域、濃色中滴領域、濃色大滴領域のいずれであるかを判断する(ステップS46)。
ステップS46において、薄色小滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較し、最終補正値<ドット閾値の場合は無地、最終補正値≧ドット閾値の場合は薄色小滴を出力し(ステップS47)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS48)。
ステップS46において、濃色小滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較し、最終補正値<ドット閾値の場合は薄色小滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は濃色小滴を出力し(ステップS49)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS50)。
また、ステップS46において、薄色中滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較して、最終補正値<ドット閾値の場合は濃色小滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は薄色中滴を出力し(ステップS51)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS52)。
また、ステップS46において、濃色中滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較して、最終補正値<ドット閾値の場合は薄色小滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は濃色中滴を出力し(ステップS53)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS54)。
また、ステップS46において、濃色中滴領域と判断された場合は、ドット閾値と最終補正値を比較して、最終補正値<ドット閾値の場合は濃色中滴、最終補正値≧ドット閾値の場合は濃色大滴を出力し(ステップS55)、出力滴に併せて誤差を蓄積する(ステップS56)。
図22は、実施の形態2に係る中間調処理部135の実施例2の誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。実施の形態2の実施例1では、他版の全ての誤差を参照する構成であるのに対して、実施例2は、自版よりも優先順上位色版の誤差のみを参照することで、見た目に与える影響が大きい色を優先して配置する構成である。図22において、図21と同一の処理を行うステップには同一のステップ番号を付して共通するステップの説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
図22において、ステップS60では、自版より優先順上位色版(明度が低い色版、明度が同程度であればより彩度の高い色版)の該当画素位置に蓄積してある誤差を抽出し、抽出した誤差を加算して、他版補正値を算出する。
図23は、実施の形態2の実施例3に係る誤差拡散処理を説明するためのフローチャートである。実施例2では、優先順上位色版の全ての誤差を参照する構成であるが、実施例3では、他版誤差の蓄積を回避対象滴(図14−1および図20参照)に限定することで、優先度下位色版では優先度上位色版の回避対象滴のみを確実に避ける構成である。図23において、図22と同一の処理を行うステップには同一のステップ番号を付して共通するステップの説明を省略し、異なるステップについてのみ説明する。
図23において、ステップS71〜S73では、薄色小滴、薄色小滴、薄色中滴、濃色中滴、または濃色中滴出力時、該当入力階調から回避対象滴を判断し、下位版が参照する誤差を蓄積する。
以上説明したように、実施の形態2によれば、M値画像データを、色相が異なる複数の色成分(例えば、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Bk(ブラック))毎にN値(M>N>1)に量子化する画像処理装置において、前記色相の異なる複数の色成分のうちの1または複数(例えば、M)は、色相が同一で明度が異なる複数種の成分(例えば、濃色Mと薄色M)を含み、中間調処理部135では、最終補正値と量子化閾値とを比較して、処理対象色成分(例えば、Mの場合)の複数種の成分(例えば、濃色M、薄色M)のいずれかの成分のN値画像データを出力することとしたので、色相が同じで明度が異なる色材を追加した場合でも、優先順上位色版のドットと自版のドット双方を考慮しながらドット出力の有無を決めることで、2次色以上のドットの隣接や重なりを抑制することが可能となる。
(プログラム)
なお、本発明の画像処理装置は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェイス機器、スキャナ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から構成される装置(ホストコンピュータ等)に適用しても良い。
また、本発明の目的は、上述した画像処理装置の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(または、CPU、MPU、DSP)が記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することによっても達成することが可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した画像処理装置の機能を実現することになり、そのプログラムコードまたはそのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記録媒体としては、FD、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ、ROMなどの光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体を使用することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した画像処理装置の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した画像処理装置の機能が実現される場合も含まれること言うまでもない。
また、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した画像処理装置の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
なお、上記実施の形態においては、本発明をインクジェット記録装置に適用した例で説明したが、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができ、また、インク以外の記録液を用いた画像形成装置やこの画像形成装置に印刷データを与えるデータ処理装置及びこのデータ処理装置に搭載されるプリンタドライバなどにも適用することができる。
2 画像形成部
3 用紙
5 搬送機構部
14 記録ヘッド
33 搬送ベルト
90 ホスト(データ処理装置)
91 プリンタドライバ
133 γ補正処理部
135 中間調処理部
301 補正値算出手段
302 量子化閾値設定手段
303 量子化手段
304 誤差拡散手段
特開2005−136975号公報
"An adaptive algorithm for spatial gray scale", SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3,1975,pp.36−37

Claims (12)

  1. 所定の誤差ウェイトマトリクスを用い誤差拡散処理を行って、複数色のM値画像データを色成分毎にN値(M>N>1)画像データに量子化する画像処理装置において、
    前記誤差拡散処理により画素毎の誤差を色成分毎に算出する誤差拡散手段と、
    処理対象色成分及び処理対象色成分とは異なる色成分の少なくとも2つの色成分に対し、前記誤差拡散手段がそれぞれ算出した誤差に基づいて、前記M値画像データの処理対象色成分の注目画素における画素値を補正し、色成分毎に画素最終補正値を算出する補正値算出手段と、
    前記N値画像データに対応する量子化閾値と前記最終補正値とを比較し、比較結果に基づいて、色成分毎に画素毎の前記最終補正値を前記N値画像データに量子化する量子化手段と、
    備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記複数色のM値画像データは、色相の異なる複数の色成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記処理対象色成分とは異なる色成分は、前記処理対象色成分よりも明度の低い色成分であることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記処理対象色成分とは異なる色成分は、前記処理対象色成分よりも粒状性への影響度が大きな色成分であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  5. 前記処理対象色成分とは異なる色成分からの誤差は、明度に応じた係数によって調整されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  6. 前記処理対象色成分とは異なる色成分からの誤差は、既に量子化済みの画素のうちドットが発生する画素からのみ拡散されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  7. 前記処理対象色成分とは異なる色成分からの誤差は、所定のフィルタによって拡散されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  8. 前記処理対象色成分とは異なる色成分からの誤差は、当該処理対象色成分とは異なる色成分の多値画像データに応じて拡散されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  9. 前記処理対象色成分とは異なる色成分からの誤差は、注目画素の多値画像データ及び前記処理対象色成分とは異なる色成分の多値画像データに応じて拡散されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の画像処理装置。
  10. 所定の誤差ウェイトマトリクスを用い誤差拡散処理を行って、複数色のM値画像データを色成分毎にN値(M>N>1)画像データに量子化する画像処理方法において、
    前記誤差拡散処理により画素毎の誤差を色成分毎に算出する誤差拡散工程と、
    処理対象色成分及び処理対象色成分とは異なる色成分の少なくとも2つの色成分に対してそれぞれ算出した誤差に基づいて、前記M値画像データの処理対象色成分の注目画素における画素値を補正し、色成分毎に画素最終補正値を算出する補正値算出工程と、
    前記N値画像データに対応する量子化閾値と前記最終補正値とを比較し、比較結果に基づいて、色成分毎に画素毎の前記最終補正値を前記N値画像データに量子化する量子化工程と、
    含むことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項1〜請求項のいずれか1つに記載の発明の各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするコンピュータが実行可能なプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータが実行可能なプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
JP2009099180A 2008-09-16 2009-04-15 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体 Expired - Fee Related JP5369851B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009099180A JP5369851B2 (ja) 2008-09-16 2009-04-15 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体
US12/760,157 US8326032B2 (en) 2008-09-16 2010-04-14 Image processing apparatus, image processing method, and computer program product

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008236353 2008-09-16
JP2008236353 2008-09-16
JP2009099180A JP5369851B2 (ja) 2008-09-16 2009-04-15 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010098709A JP2010098709A (ja) 2010-04-30
JP2010098709A5 JP2010098709A5 (ja) 2010-06-17
JP5369851B2 true JP5369851B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42260047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009099180A Expired - Fee Related JP5369851B2 (ja) 2008-09-16 2009-04-15 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8326032B2 (ja)
JP (1) JP5369851B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7099046B2 (en) * 2000-11-30 2006-08-29 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
KR101350881B1 (ko) * 2009-09-28 2014-01-13 가부시키가이샤 미마키 엔지니어링 프로그램, 화상처리장치, 및 화상처리방법
JP5678584B2 (ja) * 2009-12-16 2015-03-04 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US20120131393A1 (en) * 2010-11-19 2012-05-24 International Business Machines Corporation Detecting System Component Failures In A Computing System
US8527817B2 (en) 2010-11-19 2013-09-03 International Business Machines Corporation Detecting system component failures in a computing system
JP5909405B2 (ja) * 2012-04-27 2016-04-26 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
JP6448345B2 (ja) * 2014-12-16 2019-01-09 キヤノン株式会社 画像処理装置
US9704074B2 (en) * 2015-01-21 2017-07-11 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and method for quantizing first and second multi-valued data
JP6289439B2 (ja) * 2015-12-16 2018-03-07 オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 画像処理装置
JP6423824B2 (ja) * 2016-06-28 2018-11-14 京セラ株式会社 制御装置及び制御方法
JP6423823B2 (ja) * 2016-06-28 2018-11-14 京セラ株式会社 制御装置及び制御方法
KR20210084123A (ko) * 2019-12-27 2021-07-07 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0447119A (ja) 1990-06-15 1992-02-17 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の排気処理装置
JPH04251492A (ja) 1990-12-29 1992-09-07 Hitachi Maxell Ltd 半導体装置
JPH04257087A (ja) 1991-02-12 1992-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車種判別装置
JPH0758953A (ja) 1993-06-30 1995-03-03 Hitachi Ltd 2値化装置及びこれを用いた装置
JPH0818781A (ja) 1994-06-30 1996-01-19 Hitachi Ltd 2値化装置及びこれを用いた装置
JP3730057B2 (ja) 1999-07-26 2005-12-21 シャープ株式会社 画像処理装置、および、それを用いた画像形成装置、並びに、そのプログラムが記録された記録媒体
JP3774127B2 (ja) 2001-05-08 2006-05-10 シャープ株式会社 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP4014083B2 (ja) * 2002-03-06 2007-11-28 株式会社リコー 画像形成装置
JP3732470B2 (ja) 2002-09-13 2006-01-05 株式会社リコー 画像処理装置、画像記録装置、及びプログラム
JP4257087B2 (ja) 2002-09-17 2009-04-22 株式会社リコー 画像処理装置、画像記録装置、及びプログラム
JP4047119B2 (ja) 2002-09-20 2008-02-13 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2004120133A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Canon Inc 画像処理方法及び画像処理装置
JP2004236249A (ja) 2003-02-03 2004-08-19 Sharp Corp 誤差拡散処理装置、画像形成装置、誤差拡散処理方法及びコンピュータプログラム
JP2004287685A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2004328266A (ja) 2003-04-23 2004-11-18 Canon Inc 量子化方法
JP2005136975A (ja) 2003-10-09 2005-05-26 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP4251097B2 (ja) 2004-03-24 2009-04-08 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置およびプログラム
JP4243854B2 (ja) 2004-06-08 2009-03-25 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、記憶媒体
JP4251492B2 (ja) 2004-06-18 2009-04-08 株式会社リコー 画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体
JP4251119B2 (ja) 2004-07-26 2009-04-08 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置およびプログラム
JP4471813B2 (ja) 2004-10-29 2010-06-02 株式会社リコー 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム
JP4453583B2 (ja) 2005-03-17 2010-04-21 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム
JP4412213B2 (ja) 2005-03-28 2010-02-10 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP4533218B2 (ja) 2005-04-06 2010-09-01 キヤノン株式会社 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP4146458B2 (ja) 2005-07-28 2008-09-10 京セラミタ株式会社 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP4499685B2 (ja) 2006-04-12 2010-07-07 シャープ株式会社 画像処理装置およびそれを備える画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムならびに記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
US8326032B2 (en) 2012-12-04
JP2010098709A (ja) 2010-04-30
US20100265548A1 (en) 2010-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5369851B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体
JP4909321B2 (ja) 画像処理方法、プログラム、画像処理装置、画像形成装置及び画像形成システム
JP4822712B2 (ja) 画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
US7407248B2 (en) Image processing method, program, image processing device, image forming device, and image forming system
US7701612B2 (en) Image processing method, program and apparatus having plural halftoning methods including error diffusion using a larger number of bits
KR100895799B1 (ko) 화상 재생 및 형성 장치, 프린터 드라이버 및 데이터 처리장치
US8363279B2 (en) Method and device for setting multiple tones in halftone process to prevent mixing of adjacent ink dots
US7660016B2 (en) Image-processing apparatus, an image-forming apparatus, and a program
US8626623B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and recording medium
JP4825180B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、プログラム、記憶媒体
US8199365B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
KR101012449B1 (ko) 화상 처리 장치, 프로그램을 기록한 기록 매체, 화상 형성 장치, 화상 형성 방법, 및 디더 매트릭스
JP5407602B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータが実行可能なプログラム、およびコンピュータが読み取り可能な記録媒体
US9083925B2 (en) Image processing apparatus and method therefor
JP2006173929A (ja) 画像処理方法、プログラム、画像処理装置及び画像形成装置
JP5838612B2 (ja) 画像補正方法、画像補正装置および画像補正プログラム
JP5262485B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム、記録媒体、印刷システム、画像形成装置
JP3886051B2 (ja) 画像形成装置、プリンタドライバ及びデータ処理装置
JP5332966B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、プログラム、記録媒体、画像形成装置
JP2010173185A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2009049690A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、画像形成システム、プログラム、記憶媒体
JP2007069614A (ja) 画像形成装置、プリンタドライバ及びデータ処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120622

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5369851

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees