JP2010136217A - 画像形成装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
複数ノズルを備える記録ヘッドによる複数パス印字を行う際に、網点の再現性を保ちつつ、濃度ムラを抑制した高画質な画像形成を行うことは困難であった。
【解決手段】
入力画像データを第1ハーフトーン処理部で2値化し、さらに多階調化部106で多階調化する。該多階調データに応じて、走査Duty設定部107で記録ヘッドの走査ごとに、ノズルごとの走査Dutyを算出する。第2ハーフトーン処理部110では、該算出された走査Dutyに対し、予め定められた制約情報に基づく2値化を施して形成対象となるドットパターンを作成する。そして制約情報演算部113では、算出された走査Dutyとドットパターンに基づいて、次の走査時に第2ハーフトーン処理部110で参照される制約情報を作成する。このとき、既に記録されたドットパターンに対して次に作成されるドットパターンの位相が低周波領域で逆位相となるように作成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は画像形成装置およびその制御方法に関し、特に、入力画像よりも低階調による画像形成を行う画像形成装置およびその制御方法に関する。
印刷等の製版工程を必要とする記録装置において、様々な記録方式のものがあるが、その代表例として、オフセット印刷方式がある。一方、製版工程を必要としない記録装置においても様々な記録方式のものがあるが、代表例として、インクジェット方式や電子写真方式がある。
オフセット印刷等に代表される製版工程を必要とする印刷は、雑誌やポスター等、多種多量の印刷に向いているが、製版にコストがかかることが知られている。この製版コストを低減するために、本印刷を行う前に、製版工程を必要としない記録装置で、出力対象の絵柄、色調、文章文字等の確認を行うプリプレスを実施するのが一般的である。そこでこのプリプレス機として、インクジェット方式や電子写真方式に代表される製版工程を必要としない記録装置が用いられてきた。
例えばインクジェット方式や電子写真方式の記録装置をプリプレス機として使用する際には、その用途目的の特性上、AM/FMスクリーンや網点を再現する必要がある。しかしながら、一般にインクジェット方式や電子写真方式の記録装置は、主/副走査の物理的なレジストレーションズレと、AM/FMスクリーンや網点が干渉してしまうことによって、濃度ムラや粒状性の劣化等の画像品質の低下が起きやすい。
そこで、上述した製版工程を必要としない記録装置を用いてAM/FMスクリーンや網点を再現しようする際に、濃度ムラの抑制等、画像品質を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
かかる技術によれば、製版工程を必要としない濃淡インク構成をもつインクジェット方式の記録装置を用いる。そして、各色ごとに階調値を有する画像データに対し、相対的に薄いインクについてはスクリーンや網点を模したノイズデータを付加した上で、誤差拡散法などのハーフトーン処理を施して最終的なドット配置を決定している。これにより、正確な網点データを再現していないが、最終的なドット配置の分散性が高く、さらにはランダム性を持たせることが可能となる。その結果、物理的なレジストレーションズレと、スクリーンや網点パターンの干渉を防ぐことが可能となり、濃度ムラ、粒状性劣化を低減することができる。さらには、高濃度領域では網点に模す処理を省略することで、干渉を抑えることが可能となる。
特開2001-144959号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された手法によれば、以下のような問題があった。
まず、そもそも網点に模したノイズデータが付加されているに過ぎないため、正確な網点を再現しているとは言い難い。また、高濃度領域では網点に模すことを避けているため、網点再現性が極端に低下してしまう。
さらに、最終的なドット配置については分散性を高く設定できるものの、複数の走査を行って画像を形成するマルチパス(マルチスキャン)印字を用いる際には、各走査ごとのドット配置については何ら考慮されていない。したがってマルチパス印字においては、各走査ごとの分散性が低くなったり、紙面に対するドットの被覆率が変化してしまう可能性があり、レジストレーションズレに対しての粒状性劣化や濃度ムラを十分に抑えられない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、以下のような機能を有する画像形成装置およびその制御方法を提供することを目的とする。すなわち、入力画像の網点再現性を保ちつつ高画質な画像形成を可能とする。さらに、特にマルチパス印字を行う際に、レジストレーションズレに起因する画質劣化を抑制する。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像形成装置は以下の構成を備える。
すなわち、複数の記録素子を備えた記録ヘッドが、記録媒体上を走査することによって画像を形成する画像形成装置であって、入力された画像データに対しN値化処理(Nは2以上の整数)を施して第1のN値データを算出する第1のN値化手段と、前記第1のN値データに対し、前記N値より大きいM値への多階調化を施してM値データを算出する多階調化手段と、前記M値データに応じて、前記記録ヘッドの主走査ごとに、前記記録素子ごとの記録量を算出する走査内記録量算出手段と、前記走査内記録量算出手段で算出された記録量に対し、予め定められた制約情報に基づくN値化処理を施して第2のN値データを作成する第2のN値化手段と、前記第2のN値データに基づいて前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、を有することを特徴とする。
さらに、前記走査内記録量算出手段で算出された記録量と、前記第2のN値データに基づいて、次の主走査時に前記第2のN値化手段で参照される制約情報を作成する制約情報作成手段、を有し、前記制約情報作成手段は、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が低周波領域で逆位相となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする。
さらに前記制約情報作成手段は、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が高周波領域で無相関となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、入力画像の網点再現性を保ちつつ高画質な画像形成を可能とし、さらに、特にマルチパス印字を行う際に、レジストレーションズレに起因する画質劣化を抑制することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態による画像形成システムの構成を示したブロック図である。図1において、1は画像処理装置、2はインクジェットプリンタを示す。なお、画像処理装置1は例えば一般的なパーソナルコンピュータにインストールされたプリンタドライバによって実施され得る。その場合、以下に説明する画像処理装置1の各部は、コンピュータが所定のプログラムを実行することにより実現されることになる。また、別の構成としては、例えば、インクジェットプリンタ2が画像処理装置1を含む構成としてもよい。
画像処理装置1とインクジェットプリンタ2は、プリンタインタフェース又は回路によって接続されている。画像処理装置1は、画像データ入力端子101より印刷対象の画像データを入力し、これを入力画像バッファ102に格納する。色分解処理部103は、入力された画像データをインクジェットプリンタ2が備えるインク色へ色分解する。この色分解処理に際しては、色分解用ルックアップテーブル(LUT)104が参照される。第1ハーフトーン処理部105は、色分解処理部103にて分解された各インク色値に対し、(0/1)へ変換する2値化処理(第1のハーフトーン処理)を施す。多階調化部106は、第1ハーフトーン処理部105で2値化されたデータに対して多階調化処理を施し、(0/D_m)の多値データへ変換する。ここでD_mは、多階調化後が8ビットデータなら0<D_m≦255、16ビットデータなら0<D_m≦65535、である。
走査Duty設定部107は、走査Duty設定用LUT108に基づき、多階調化部106にて多値化された各インク色値をさらに走査毎の各ノズルのインク色値に変換し、走査Dutyバッファ109にそのデータを格納する。ここで設定される走査Dutyデータはすなわち、各走査における、ノズルごとのインクの記録量を示すものであり、したがって走査Duty設定部107は、走査内記録量算出を行うものである。
第2ハーフトーン処理部110は、走査Duty設定部107によって得られた走査毎の各色の多階調値を、後述する制約情報バッファ111に蓄えられた値に基づいて2値画像データに変換する(第2のハーフトーン処理)。ここで得られる2値画像が、インクジェットプリンタ2における形成対象となる。
制約情報バッファ111には、記録される画像上のアドレスに、ドットが形成されやすいか否かを示す情報が蓄えられている。なお、制約情報バッファ111はインク色毎に確保されるものとする。ハーフトーン画像格納バッファ112には、第2ハーフトーン処理部110にて得られた各色の2値画像データが格納される。ハーフトーン画像格納バッファ112に格納された2値画像データは、出力端子114よりインクジェットプリンタ2へ出力される。
制約情報演算部113は、ハーフトーン画像格納バッファ112に格納された2値画像データと、走査Dutyバッファ109に格納された走査毎のDutyデータに基づく所定の演算により制約情報作成を行い、制約情報バッファ111の内容を更新する。
インクジェットプリンタ2においては、記録ヘッド201を記録媒体202に対して相対的に縦横に移動することにより、画像処理装置1にて形成された2値画像データを記録媒体上に形成する。記録ヘッド201としては熱転写方式、電子写真方式、インクジェット方式等のものを用いることができ、いずれも一つ以上の記録素子(インクジェット方式であればノズル)を有する。移動部203は、ヘッド制御部204の制御下で、記録ヘッド201を移動する。搬送部205は、ヘッド制御部204の制御下で、記録媒体を搬送する。また、インク色選択部206は、画像処理装置1により形成された各色の2値画像データに基づいて、記録ヘッド201に搭載されるインク色の中から、インク色を選択する。
図2は、記録ヘッド201の構成例を示す図である。本実施形態ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを、記録ヘッド201に搭載している。なお、これら4色に他の色を加えた構成、例えば相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)を含めた6色のインク構成であっても良い。
なお、図2においては、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を示しているが、ノズルの数、配置はこの例に限られるものではない。例えば、同一色でも吐出量が異なるノズル列を有しても良いし、同一吐出量ノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、図2ではインク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。
次に、上述した機能構成を備えた本実施形態の画像処理装置1における画像形成処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、多階調のカラー入力画像データが入力端子101より入力され、入力画像バッファ102に格納される(S101)。ここで入力画像データは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分によりカラー画像データを構築している。
次に、色分解処理部103にて、入力画像バッファ102に格納された多階調のカラー入力画像データに対し、色分解用LUT104を用いて、RGBからCMYKのインク色プレーンへの色分解処理を行う(S102)。本実施形態では、色分解処理後の各画素データを8ビットとして扱うが、それ以上の階調数への変換を行っても構わない。
上述したように本実施形態における記録ヘッド201は、4種類の各インク色を保有する。そのため、RGBのカラー入力画像データは、CMYK各プレーンの計4プレーンの画像データへ変換される。即ち、4種類のインク色に対応した4種類のプレーンの画像データが生成される。
以下、本実施形態における色分解処理の詳細について、図4を用いて説明する。
図4は、色分解処理部103における入出力データの詳細を示している。同図に示すように入力された画像データR'G'B'は、色分解用LUT104を参照して次式の通りにCMYKデータへ変換される。
C=C_LUT_3D(R',G',B') ・・・(1)
K=M_LUT_3D(R',G',B') ・・・(2)
Y=Y_LUT_3D(R',G',B') ・・・(3)
K=K_LUT_3D(R',G',B') ・・・(4)
ここで、式(1)〜(4)の右辺に定義される各関数が、色分解用LUT104の内容に該当する。色分解用LUT104はレッド、グリーン、ブルーの3入力値から、各インク色への出力値を定める。本実施形態では、CMYKの4色を具備する構成であるため、3入力値から4出力値を得るLUT構成となる。
以上の処理により、本実施形態における色分解処理が完了する。
図3に戻り、次に、第1ハーフトーン処理部105は、色分解処理後データに対して2値化(第1のハーフトーン処理)を行う(S103)。本実施形態ではAMスクリーンディザ処理による2値化を行う例を示すが、他のFMスクリーンや、誤差拡散法などの2値化を行っても良い。ここで図5の301に、第1ハーフトーン処理部105に入力される色分解後データを示す。また302は、第1ハーフトーン処理部105から出力される2値化データを示す。CMYK各色のAMスクリーンのドット配置を決めるしきい値マトリクスをそれぞれTh_C_AM,Th_M_AM,Th_Y_AM,Th_K_AMとすると、第1ハーフトーン処理部105における処理は以下の式(5)〜(12)で表すことができる。
C≦Th_C_AM のとき、 C_b=0 ・・・(5)
Th_C_AM≦C のとき、 C_b=1 ・・・(6)
M≦Th_M_AM のとき、 M_b=0 ・・・(7)
Th_M_AM≦M のとき、 M_b=1 ・・・(8)
Y≦Th_Y_AM のとき、 Y_b=0 ・・・(9)
Th_Y_AM≦Y のとき、 Y_b=1 ・・・(10)
K≦Th_K_AM のとき、 K_b=0 ・・・(11)
Th_K_AM≦K のとき、 K_b=1 ・・・(12)
次に、多階調化部106は、第1ハーフトーン処理部105にて2値化されたC_b、M_b、Y_b、K_bの計4プレーンデータに対して、以下の式(13)〜(16)に示すように多階調化を行う。これにより、多階調データC_m、M_m、Y_m、K_mが出力される(S104)。図5の303は、多階調化部106から出力される多階調データを示す。ここでD_mは、上述したように多値化後の最高階調を示す。
C_m=C_bxD_m ・・・(13)
M_m=M_bxD_m ・・・(14)
Y_m=Y_bxD_m ・・・(15)
K_m=K_bxD_m ・・・(16)
次に、走査Duty設定部107は、走査番号k及び、多階調化後データ切り出し位置としてのY座標を示すYcut(k)を設定する(S105)。Ycut(k)はすなわち、走査番号kに対する多階調化後データを切り出す位置を示し、ノズル上端座標に相当する。なお、走査番号kの初期値は1であり、処理ループ毎に1づつインクリメントされる。
ここで、16個のノズル列を具備し、画像上の同一主走査記録領域に対して4回のスキャンで画像を形成させる4パス印字の場合を例として、多階調化後データ切り出し位置のY座標であるYcutの設定法を説明する。
一般的に4パス印字の場合、図6に示すように、走査番号の初期値(k=1)では、ノズル下端1/4のみを使用して画像形成を行い、走査番号k=2では走査番号k=1に対してノズル長さ1/4分紙送りしてから画像形成を行う。さらに走査番号k=3では走査番号k=2に対してノズル長さ1/4分紙送りしてから画像を形成する。このような画像形成および紙送りを繰り返して、最終出力画像が形成される。そのため、走査番号k=1の場合、ノズル上端座標に相当する多階調化後データ切り出し位置Ycut=−12となる。
上述した多階調化後データ切り出し位置Ycut(k)を一般化すると、ノズル列数:Nzzl、パス数:Pass、走査番号:k、として次式で与えられる。
Ycut(k)=−Nzzl+(Nzzl/Pass)×k ・・・(17)
以上のようにYcut(k)が設定されると、次に走査Duty設定部107は、走査Duty設定用LUT108と多階調化後プレーンの画像データに基づき、走査毎のDuty値を設定する(S106)。
走査Duty設定用LUT108によれば、4パスの場合、図7に示すような値が与えられる。図7は16ノズル、4パスの例を表しており、縦軸がノズル位置、横軸がDuty分割率を示す。図7によれば、P1〜P4の変曲点を4ノズル毎に設定し、その各変曲点を線形補間した16ノズル分のDuty分割率が、走査Duty設定用LUT108として保持されている。ここで、P1〜P4の数値は、以下のように設定される。
P1+P2+P3+P4=1.0 ・・・(18)
なお、走査Duty設定用LUT108として保持される値は上記設定法に限られるものではなく、例えば変曲点を細かく設定してもよいし、ノズル毎に直接指定しても良い。
ステップS106で設定される走査Dutyは、図8に示すように、走査Duty設定用LUT108と多階調化後データの積として設定される。すなわち、図8の左辺に示されるように、第1のハーフトーン処理後に多階調化されたデータに対して、ノズルごとに設定されたDuty分割率を乗じることにより、その結果が図8の右辺に示されるように、ノズルごとの走査Dutyとして設定される。これにより、実際の走査時には、ターゲットとする多階調化後データに対し、各ノズルは走査Duty分のみのインクを吐出して画像を形成する。
ここで本実施形態においては、対応するノズルが画像Yアドレスの領域外座標になるときは、走査Dutyを0とする。例えば、走査番号k=1では、図9に示すように、ノズル列上端3/4で画像Yアドレスが負になるため走査Duty値=0が代入され、ノズル列下端1/4には有意な値が代入される。
また、多階調化後データ切り出し位置Ycut(k)は走査番号kによって決まるため、走査番号k=1〜7の場合、走査Dutyは図10に示すように決定される。図10においては、各走査番号ごとのノズル位置に対する走査Dutyが示されており、走査番号ごとに走査Dutyが異なっていることが分かる。図10における各走査Dutyは、多階調化後データと、走査Duty設定用LUT108の積により定まる。したがって紙送りしながらLUTとの積をとると、領域1の部分では、走査番号k=1〜4の4回の走査で形成される1ラスタの合計値が多階調化後データと同じになる。同様に領域2、3、4においても、1ラスタの合計値が多階調化後データと同じになる。
本実施形態においては図10に示すように走査Dutyが分解されるが、予めDuty分解閾値D_Th3を用意しておき、該閾値と多階調化後データを比較する。そしてD_Th3よりも多階調化後データ値が小さい場合(後述する式(19)〜(25)に相当)には、4回の走査で画像形成を行うことはせず、1〜3回の走査で画像形成を行うようにする。
上述したような走査Duty設定部107における走査Duty設定を、例えばシアンC_m(X,Y)に限って式で詳細に表すと、以下のように与えられる。なお、C_d(X,Y)はアドレス(X,Y)における走査Dutyを、S_LUT(Y)はアドレスYにおける走査Duty設定用LUT108の値をそれぞれ示す。また、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzl(ノズル列数:この場合16)、である。また、Duty分解閾値として、上述したD_Th3に加えて、さらに小さい閾値を示すD_Th2,D_Th1(D_Th3>D_Th2>D_Th1)が定義されている。
C_m(nx,Ycut(k)+ny)>D_Th3のとき、
C_d(nx,ny)=C_m(nx,Ycut(k)+ny)×S_LUT(ny)・・・(19)
C_m(nx,Ycut(k)+ny)≦D_Th1のとき、
「走査番号k=1,5,・・・,4n+1(nは0以上の整数)」については
C_d(nx,ny)=C_m(nx,Ycut(k)+ny) ・・・(20)
「上記以外の走査番号」については
C_d(nx,ny)=0 ・・・(21)
C_m(nx,Ycut(k)+ny)≦D_Th2のとき、
「走査番号k=1,5,・・・,4n+1」および
「走査番号k=2,6,・・・,4n+2」については、
C_d(nx,ny)=C_m(nx,Ycut(k)+ny)/2 ・・・(22)
「上記以外の走査番号」については、
C_d(nx,ny)=0 ・・・(23)
C_m(nx,Ycut(k)+ny)≦D_Th3のとき、
「走査番号k=1,5,・・・,4n+1」および
「走査番号k=2,6,・・・,4n+2」および
「走査番号k=3,7,・・・,4n+3」については、
C_d(nx,ny)=C_m(nx,Ycut(k)+ny)/3 ・・・(24)
「上記以外の走査番号」については、
C_d(nx,ny)=0 ・・・(25)
上記式(19)が通常のDuty分解処理であり、式(20)〜(25)が例外Duty分解処理を示す。多階調化後データ値がD_Th1よりも小さい場合には、式(20),(21)で示すように1回の走査で画像形成を行うようにし、D_Th2よりも小さい場合には、式(22),(23)で示すように2回の走査で画像形成を行うようにする。そして、D_Th3よりも小さい場合には、式(24),(25)で示すように3回の走査で画像形成を行うようにする。
M_m(X,Y)、Y_m(X,Y)、K_m(X,Y)に対しても同様に、上記式により走査Dutyへの分解が行われる。
なお、本実施形態では4パスを例として説明したため、式(20)〜(25)のように例外のDuty分解処理を設定したが、例えば8パスでも同様に、Duty分解閾値D_Th1〜D_Th7を設定して例外のDuty分解処理を行う必要がある。
以上のように走査Duty設定部107で設定された走査Dutyデータは、走査Dutyバッファ109に格納される(S107)。すなわち、走査Dutyバッファ109は図11に示すように、縦方向がノズル数、横方向が画像のXサイズに相当するバンド状の走査Dutyデータ値を、各色毎に格納する。
次に第2ハーフトーン処理部110において、走査Dutyバッファ109に格納された走査Dutyデータと、制約情報バッファ111に格納された制約情報データの合計値を、2レベルの階調値(2値データ)に変換する(S108)。すなわち、第2のハーフトーン処理を行う。
制約情報バッファ111も図12に示すように、縦方向がノズル数、横方向が画像のXサイズに相当するバンド状の制約情報データ値を、各色毎に格納している。制約情報バッファ111には、記録される画像上のアドレスに2値画像が形成されやすいか否かを示す制約情報が格納され、走査番号kごとに更新される。なお、走査番号k=1の処理開始時には、初期値として全て0が代入されている。すなわち、アドレス(x,y)における各色の制約情報をC_r(x,y),M_r(x,y),Y_r(x,y),K_r(x,y)とすると、これらは走査番号k=1のときは以下のように記述される。なお、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzl(ノズル列数:この場合16)である。
C_r(nx,ny)=0 ・・・(26)
M_r(nx,ny)=0 ・・・(27)
Y_r(nx,ny)=0 ・・・(28)
K_r(nx,ny)=0 ・・・(29)
そのため、実質的には走査番号k≧2の時に、制約情報バッファ111は有意な制約情報に更新されていくことになる。制約情報の値が小さいほど、その箇所にドットが形成されにくく、逆に値が大きいほどドットが形成されやすい。なお、制約情報バッファ111に格納される値は、どのような走査番号のタイミングであっても、平均値が0となるように各値が格納される。具体的には、その箇所にドットが形成されやすい場合には正の値が、その箇所にドットが形成されにくい場合は負の値が格納されるが、制約情報の更新についての詳細は後述する。
本実施形態における第2ハーフトーン処理は、走査Dutyデータを2値画像(または2値以上で入力階調数より少ない階調数の画像)に変換する処理として、例えば周知の誤差拡散法を用いる。以下、本実施形態におけるハーフトーン処理について、図13のブロック図と図14のフローチャートを用いて詳細に説明するが、説明を簡略化するため、4パス印字、走査番号k=1におけるシアンのハーフトーン処理を例として説明する。図13は、第2ハーフトーン処理部110の詳細構成を示すブロック図であり、図14は第2ハーフトーン処理部110におけるハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。
まず図14に示すステップS201において、シアンの走査Dutyと制約情報の合計を入力する。すなわち、図13に示す制約情報加算部401において、シアン走査DutyであるC_dとシアン制約情報C_rの合計値データIcを以下のように算出する。ただし、走査番号k=1のとき、制約情報C_rは全て0である。
Ic=C_d+C_r ・・・(30)
次にステップS202において、誤差拡散処理用に累積誤差を加算する。以下、累積誤差の加算処理について詳細に説明する。
本実施形態においては、誤差拡散処理のための誤差拡散係数として、図15に示すようにK1〜K4の4つの係数を持つとする。例えば、K1=7/16、K2=3/16、K3=5/16、K4=1/16とする。ただし、拡散係数は上記のように固定とする必要はなく、階調に応じて(例えばC_dに応じて)変更しても良いし、上記4係数に限らずさらに多くの係数を持たせても良い。
このような誤差拡散係数により誤差を拡散、累積するために、第2ハーフトーン処理部110では累積誤差ラインバッファをシアンに対して4組確保し(402〜405)、使用する累積誤差ラインバッファを走査番号ごとに、例えば以下のように切り替える。
「走査番号k=1,5,・・・,4n+1(nは0以上の整数)のとき」
シアン(4n+1)累積誤差ラインバッファ402を使用
「走査番号k=2,6,・・・,4n+2のとき」
シアン(4n+2)累積誤差ラインバッファ403を使用
「走査番号k=3,7,・・・,4n+3のとき」
シアン(4n+3)累積誤差ラインバッファ404を使用
「走査番号k=4,8,・・・,4n+4のとき」
シアン(4n+4)累積誤差ラインバッファ405を使用
なお、各シアン累積誤差ラインバッファ402,403,404,405はそれぞれ、図16の1501〜1504に示す4組の記憶領域からなる。すなわち、「Ec1_0,Ec1(x)」、「Ec2_0,Ec2(x)」、「Ec3_0,Ec3(x)」、「Ec4_0,Ec4(x)」の4組である。例えば、シアン(4n+1)累積誤差ラインバッファ402は、1個の記憶領域Ec1_0と、入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域Ec1_(x)(x=1〜W)を有する。また、各シアン累積誤差ラインバッファ402,403,404,405はそれぞれ、走査番号k=1,2,3,4の処理開始時のみ、全て初期値0で初期化されている。例えば走査番号k=5の処理開始時には、(4n+1)累積誤差ラインバッファ402は初期化されない。
本実施形態では、1色あたり上述した4組の累積誤差ラインバッファが必要になるため、これを4色分用意する必要がある。すなわち、合計4×4=16組のラインバッファが必要になる。
ここでは、走査番号k=1についてのハーフトーン処理を例として説明するため、シアン(4n+1)累積誤差ラインバッファ402を使用して誤差拡散処理を実施するとする。すなわち、累積誤差加算部406において、走査Dutyと制約情報の合計である入力データ値に対して、入力画素データの横画素位置xに対応する誤差Ec1(x)が加算される。即ち、入力された注目データをIc、累積誤差加算後のデータをIc'とすると、以下の式が成り立つ。
Ic'=Ic+Ec1(x) ・・・(31)
次にステップS203において、閾値選択部407は閾値Tを選択する。閾値Tは、例えば以下のように設定される。
T=128 ・・・(32)
或いは、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、C_dに応じて閾値Tを以下のように細かく変更しても良い。
T=f(C_d) ・・・(33)
次にステップS204において、量子化部408は、誤差加算後の画素データIc'と閾値Tを比較し、ドットの2値化結果であるOut_cを決定する。その規則は次の通りである。
Ic'<Tのとき、
Out_c=0 ・・・(34)
Ic'≧Tのとき、
Out_c=1 ・・・(35)
次にステップS205において、誤差演算部409は、注目画素Icに誤差を加算した画素データIc'と、出力画素値Out_cとの差分Err_cを、次のように算出する。
Err_c(x)=Ic'−(Out_c×255) ・・・(36)
次にステップS206において、誤差拡散部410が誤差を拡散する。即ち、シアン(4n+1)累積誤差ラインバッファ402を用いて、横画素位置xに応じた誤差Err_c(x)の拡散処理が、以下のように行われる。
Ec1(x+1)←Ec1(x+1)+Err_c(x)×7/16 (x<W)
Ec1(x-1)←Ec1(x-1)+Err_c(x)×3/16 (x>1)
Ec1(x)←Ec1_0+Err_c(x)×5/16 (1<x<W)
Ec1(x)←Ec1_0+Err_c(x)×8/16 (x=1)
Ec1(x)←Ec1_0+Err_c(x)×13/16 (x=W)
Ec1_0←Err_c(x)×1/16 (x<W)
Ec1_0←0 (x=W)
・・・(37)
以上で、走査番号k=1のシアン1画素分の2値化(量子化値0,1)が完了する。なお、上述した拡散処理は、図15に示したように処理方向が常に右(図中、「処理方向→」)の場合であるが、例えば画像のYアドレスごとに処理方向を右、左と入れ替えても良い。
以上説明したステップS201〜S206の処理を、バンド内のアドレス(0,0)〜(W-1,Nzzl-1)まで行う(S207)ことにより、ハーフトーン画像データのドット位置、すなわちドットのオン/オフを決定することができる。
なお、以上は走査番号k=1について説明したが、走査番号k=2〜4については、それぞれのシアン累積誤差ラインバッファ403〜405を用いて上記ハーフトーン処理を行う。走査番号k=5の処理では、走査番号k=1と同じシアン(4n+1)累積誤差ラインバッファ402を、初期化せずに(全0を代入せずに)そのまま用いる。これは図17に示すように、走査番号k=1と走査番号k=5の印字領域が上下に隣接しているため、保存されている累積誤差をそのまま、隣接下の領域に適用するためである。もしも、k=5でシアン累積誤差ラインバッファ402を初期化すると、k=1と隣接する境界部で誤差が保存されなくなり、ドットの連続性が保てなくなってしまう。
図3に戻り、以上説明したようにステップS108における第2ハーフトーン処理が終了すると、次に、第2ハーフトーン処理後の2値画像データはハーフトーン画像格納バッファ112に格納される(S109)。ここで図18に、走査番号k=1の走査Dutyをハーフトーン処理した結果が、ハーフトーン画像格納バッファ112に格納された様子を示す。同図に示されるようにハーフトーン画像格納バッファ112には、走査Dutyの画素位置に対応する(ノズル数:Nzzl)×(画像Xサイズ:W)分の2値画像データが格納される。
以上により、走査番号k=1でのハーフトーン処理が終了し、その結果、各色分の一回のヘッド動作で形成される2値画像が、各色分のハーフトーン画像格納バッファ112に格納されることになる。
次に、ハーフトーン画像格納バッファ112に蓄えられた、縦方向がノズル数(Nzzl)、横方向が画像のXサイズ(W)に相当するバンドデータが、画像出力端子114より出力される(S110)。
すると次に、制約情報演算部113において制約情報を演算する(S111)。以下、本実施形態における制約情報演算処理について、図19のブロック図と図20のフローチャートを用いて詳細に説明するが、説明を簡略化するため、4パス印字、走査番号k=1におけるシアンの制約情報の演算を例として説明する。図19は、制約情報演算部113の詳細構成を示すブロック図であり、図20は制約情報演算部113における制約情報演算処理を示すフローチャートである。
図19に示すように制約情報演算部113は、累積走査Dutyバッファ1103と累積ハーフトーンデータバッファ1104を備え、これらに格納される累積データを用いて、制約情報の演算を行う。
なお、ここで制約情報とは上述したとおり、現在の走査番号kの次の走査番号k+1におけるハーフトーン画像のドット配置を決める上で、ドットが打たれやすいか否かを示す情報である。すなわち制約情報演算部113では、次の主走査時に第2ハーフトーン処理部110で参照される制約情報を作成する。
まず、図20に示すステップS301において、図19に示す加算部1101で、走査Dutyバッファ109内のシアンDutyデータと、累積走査Dutyバッファ1103に保持されているデータとを加算する。ここで累積走査Dutyバッファ1103には、全0の初期値が代入されており、走査番号k=1のとき、各色のデータは以下のように記述される。なお、アドレス(x,y)における各色のバッファデータ(累積値)をそれぞれ、C_sum_d(x,y),M_sum_d(x,y),Y_sum_d(x,y),K_sum_d(x,y)とする。また、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzlとする。
C_sum_d(nx,ny)=0 ・・・(38)
M_sum_d(nx,ny)=0 ・・・(39)
Y_sum_d(nx,ny)=0 ・・・(40)
K_sum_d(nx,ny)=0 ・・・(41)
ここでシアンに限って説明すると、ステップS301による加算後の累積走査DutyデータC_sum_d'は、以下のように算出される
C_sum_d'=C_d+C_sum_d ・・・(42)
次にステップS302において、図19に示す加算部1102で、ハーフトーンデータと累積ハーフトーンデータバッファ1104に保持されているデータを加算する。ここで累積ハーフトーンデータバッファ1104にも、全0の初期値が代入されており、走査番号k=1のとき、各色のデータは以下のように記述される。なお、アドレス(x,y)におけるC,M,Y,K各色のバッファデータをそれぞれ以下のように示す。すなわち、Out_c_sum(x,y),Out_m_sum(x,y),Out_y_sum(x,y),Out_k_sum(x,y)とする。また、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzlとする。
Out_c_sum(nx,ny)=0 ・・・(43)
Out_m_sum(nx,ny)=0 ・・・(44)
Out_y_sum(nx,ny)=0 ・・・(45)
Out_k_sum(nx,ny)=0 ・・・(46)
ここでシアンに限って説明すると、ステップS302による加算後の累積ハーフトーンデータOut_c_sum'は、以下のように算出される
Out_c_sum'=Out_c+Out_c_sum ・・・(47)
ここで、Out_cはハーフトーンデータであるので、0もしくは1のいずれかの値である。また、Out_c_sumはOut_cの累積データであるので、0もしくは1の倍数の値(すなわ整数)である。例えば、Out_c=1、Out_c_sum=1の場合には、Out_c_sum'は2となるし、Out_c=1、Out_c_sum=2の場合には、Out_c_sum'は3となる。
次にステップS303において、上記式(42)にて算出された累積走査DutyデータC_sum_d'を、累積走査Dutyバッファ1103に書き込む。この処理を下式に示す。
C_sum_d←C_sum_d' ・・・(48)
次にステップS304において、上記式(47)にて算出された累積ハーフトーンデータOut_c_sum'を、累積ハーフトーンデータバッファ1104に書き込む。この処理を下式に示す。
Out_c_sum←Out_c_sum' ・・・(49)
次にステップS305で、累積走査Dutyフィルタ処理部1105において、累積走査Dutyバッファ1103に保持されたC_sum_dに対するフィルタ処理を行う。このフィルタ処理としては下式のように、C_sum_dに応じて変化する2次元ガウシアンフィルタF_m(C_sum_d,x,y)を用いて、C_sum_dfを算出する。
C_sum_df=C_sum_d*F_m(C_sum_d,x,y) ・・・(50)
ただし、*はコンボリューションを示す
なお、ここで用いる2次元ガウシアンフィルタF_mは、下式のように表される。
F_m=F'_m/Sum_m ・・・(51)
式(51)において、Sum_mは、F'_m係数の合計値である。また、F'_mは下式で表される。
・・・・・・(52)
式(52)において、σx(C_sum_d),σy(C_sum_d)は、累積走査DutyデータであるC_sum_dに応じて値が変化する。
ここで、フィルタF_mの具体例を図21の2101,2102に示す。本実施形態では説明を簡略化するため、フィルタサイズが3×3正方形である例を示すが、本発明はこの形態に限るものではない。例えば、フィルタサイズとしては5×5,7×7,9×9のような正方形であっても、3×5,5×7,5×9のような長方形であっても良い。また、ローパス特性に限らず、バンドパス特性や、ハイパス特性を有するフィルタであっても良い。
図21に示すフィルタ2101は、サイズ3x3で、C_sum_d=30のとき、σx(C_sum_d)=1.0,σy(C_sum_d)=1.0となる例を示している。またフィルタ2102は、サイズ3x3で、C_sum_d=40のとき、σx(C_sum_d)=0.9,σy(C_sum_d)=0.9となる例を示している。すなわち図21によれば、C_sum_dに応じてフィルタF_mのフィルタ係数が変化していることが分かる。図22に、フィルタ処理された累積走査Dutyデータの模式図を示す。
次にステップS306で、累積ハーフトーンデータフィルタ処理部1106において、累積ハーフトーンデータバッファ1104に保持されたOut_c_sumに対するフィルタ処理を行う。このフィルタ処理としては下式のように、C_sum_dに応じて変化する2次元ガウシアンフィルタLPF_b(C_sum_d,x,y)を用いて、Out_c_sum_LPFを算出する。
Out_c_sum_LPF=(Out_c_sum*LPF_b)×255 ・・・(53)
なお、式(53)の右辺において255を乗じているのは、後述する式(56)にて使われるOut_c_sum_LPFとC_sum_dfのデータレンジを合わせるためである。
また、ここで用いる2次元ガウシアンフィルタLFP_bは、下式のように表される。
LPF_b=LPF'_b/Sum_b ・・・(54)
式(54)において、Sum_bは、LPF'_b係数の合計値である。また、LPF'_bは下式で表される。
・・・・・・(55)
式(55)において、σx(C_sum_d)、σy(C_sum_d)は、累積走査DutyデータであるC_sum_dに応じて値が変化する。
ここで、フィルタLPF_bの具体例を図21の2103,2104に示す。本実施形態ではLPF_bについてもF_mと同様に、フィルタサイズが3×3正方形である例を示すが、本発明はこの形態に限るものではない。例えば、フィルタサイズは5×5,7×7,9×9のような正方形であっても、3×5,5×7,5×9のような長方形であっても良い。ただし、十分な効果を得るために、C_sum_dが小さいほどσ値が大きくなることが望ましい。また、LPF_bはローパス特性を有することが好ましい。
図21に示すようにLFP_bもF_mと同様に、累積走査DutyデータであるC_sum_dに応じて、フィルタ係数が変化していることが分かる。なお、図21によれば、本実施形態ではF_mとLPF_bとして同じフィルタ係数を用いる例を示しているが、もちろん異なる係数であっても良い。図23に、フィルタ処理された累積ハーフトーンデータの模式図を示す。
次にステップS307では減算部1107において、累積走査Dutyフィルタ処理部1105で算出されたデータから、累積ハーフトーンデータフィルタ処理部1106で算出されたデータを減算する。そしてステップS308で重み積算部1108において、重み係数h(実数)を積算することによって、制約情報C_rを得る。ステップS307およびS308における処理は、下式のように表される。
C_r←(−Out_c_sum_LPF+C_sum_df)×h ・・・(56)
次にステップS309で制約情報バッファ書き込み部1109において、式(56)で得られたデータC_rを、制約情報バッファ111に書き込む。このように、式(56)によって算出された制約情報C_rが、次の走査番号k=2以降(すなわち現走査番号kに対する走査番号k+1)のハーフトーン処理用の制約情報として、制約情報バッファ111に保存される。
次にステップS310で制約情報バッファシフト部1110において、制約情報バッファ111に書き込まれた制約情報C_rを、一回の紙送り量LF=Nzzl/Pass=16/4=4だけ上にシフトする。ここでシフトした制約情報データは、下式により算出される。なお、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzlとする。
C_r(nx,ny)=C_r(nx,ny+LF) ・・・(57)
式(57)において、ny+LF≧Nzzlのときは、C_r(nx,ny)=0とする。すなわち、シフト後の下端LFノズル分(この場合4ノズル分)には0を代入する。
次にステップS311では累積走査Dutyデータシフト部1111において、累積走査Dutyバッファ1103に保持されたC_sum_dを、一回の紙送り量LF=Nzzl/Pass=16/4=4だけ上にシフトする。ここでシフトした累積走査Dutyデータは、下式のように算出される。なお、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzlとする。
C_sum_d(nx,ny)=C_sum_d(nx,ny+LF) ・・・(58)
式(58)においても、ny+LF≧Nzzlのときは、C_sum_d(nx,ny)=0とする。すなわち、シフト後の下端LFノズル分(この場合4ノズル分)には0を代入する。
ここで図24に、以上のようにシフトされた累積走査Dutyデータの模式図を示す。
そしてステップS312でも同様に、累積ハーフトーンデータシフト部1112において、累積ハーフトーンデータバッファ1104に保持されたOut_c_sumを、一回の紙送り量だけ上にシフトする。ここでシフトした累積ハーフトーンデータは以下のように算出される。なお、0≦nx<画像Xサイズ、0≦ny<Nzzlとする。
Out_c_sum(nx,ny)=Out_c_sum(nx,ny+LF) ・・・(59)
式(59)においても、ny+LF≧Nzzlのときは、Out_c_sum(nx,ny)=0とする。すなわち、シフト後の下端LFノズル分(この場合4ノズル分)には0を代入する。
ここで図25に、以上のようにシフトされた累積ハーフトーンデータの模式図を示す。 以上説明した図20のフローチャートに示す処理によって、本実施形態のステップS111における制約情報演算処理が終了する。
以下、本実施形態における制約情報の更新方法を示す上記式(56)について、詳細に説明する。
C_r←(−Out_c_sum_LPF+C_sum_df)×h ・・・(56)
まず、式(56)におけるOut_c_sum_LPFは、累積ハーフトーンデータフィルタ処理部1106にてLPF_bを用いて、累積ハーフトーン画像に対して低周波成分のみを取り出したデータである。式(56)においては、これに負号を付して−Out_c_sum_LPFとし、C_sum_dfから減算することで、低周波成分が除去されたデータを作成する。これにより、次の走査番号k+1以降でドットが打たれにくくなる。すなわちこの処理によって、次の走査番号k+1以降において、走査番号k以前に打たれたハーフトーン画像の低周波成分が逆位相となる効果がある。
このように本実施形態においては、−Out_c_sum_LPFによって、既に配置されたドットの低周波成分が逆位相となるが、低周波成分のみを逆位相とすることによって得られる効果について、図26を参照して説明する。
図26は、レジストレーションズレ(以下、レジズレ)に対する印刷画像の変化を、高周波領域と低周波領域に分けて模式的に表した図である。まず、印刷画像の高周波領域について考える。走査番号kと走査番号k+1の濃度分布が逆位相となる場合(2601)は、レジズレなしの時に濃度分布の山谷が補間されており、ドットが紙面を満遍なく埋めるため紙白部分が発生しづらい。そのため濃度が高くなるが、例えばわずかに(図26では20μm)がズレただけで、互いの濃度分布が重なる傾向になり、紙白部分が見えやすくなって濃度が薄くなる傾向になる。すなわち、印刷画像上、高周波成分で濃度分布が逆位相となると、レジズレに対する濃度耐性が低くなる。しかし、高周波成分で濃度分布が無相関となる場合(2602)は、多少レジズレが発生しても濃度は変わりづらく、粒状性悪化もほとんど起こらない。
一方、印刷画像の低周波領域については、濃度分布が逆位相となる場合(2603)、視覚上目障りな低周波成分が少なくなり粒状性悪化が抑制される。さらに、多少レジズレが発生しても分布上の山谷の関係がほとんど変わらないので、濃度耐性は強い。しかし、低周波成分で濃度分布を無相関とする場合(2604)は、レジズレの発生の有無に関わらず、低周波成分が画像上に現れてしまうため、粒状性が悪化してしまう。
以上のように図26によれば、印刷画像上のレジズレに対して濃度ムラ耐性が強く、かつ粒状性を良好とするためには、走査間において以下の2点の特性を実現することが重要となることが分かる。すなわち、1)視覚上目障りな低周波成分は逆位相にする。2)高周波成分は逆位相にせず、無相関関係にする。
なお、ここでは走査番号kとk+1の隣り合う走査間において実現すべき特性について言及したが、この特性は任意の走査間でも成り立つ。
次に、式(56)におけるC_sum_dfに注目する。式(56)におけるC_sum_dfは、累積走査Dutyフィルタ処理部1105にてF_mを用いて、累積Dutyデータに対するフィルタリングを行ったデータである。式(56)においてはこのC_sum_dfを加算しているが、その理由は以下の2点にある。
まず1点目は、式(56)の括弧内の平均値を0にすることで、制約情報C_rの平均を常に0に保ち、走査Duty濃度とハーフトーン処理の濃度を近づけるためである。これは、上述した−Out_c_sum_LPFによって負の値になったデータのみを制約情報として扱うと,式(30)に示すIcがC_dよりも小さくなってしまい、ハーフトーン処理におけるドット数が少なくなってしまうからである。誤差拡散法では入力濃度と出力濃度が常に同じになるよう動作するため,C_rは常に平均0に保たなければならない。ここで、C_sum_dfはOut_c_sum_LPF(式(53)で255を乗じてある)と同じ濃度であるため、C_sum_dfを加算することで,C_rは常に平均0を保つことができる。
次に2点目の理由は、出力画像の空間周波数特性制御を行うことである。上述したように、式(56)の括弧内の平均値は0でなければならないが、Out_c_sum_LPFだけにLPF_bをかけると、括弧内のOut_c_sum_LPFとC_sum_dfが空間周波数的に異ってしまうため、エッジ強調が発生してしまう。言い換えると、Out_c_sumだけぼかし処理を行い、C_sum_dにぼかし処理を行なわないで減算を行うと、アンシャープマスキングと同等の処理となり、エッジ強調が起こってしまう。そこで、C_sum_dにもOut_c_sumと同じフィルタをかければ、エッジ強調抑制が可能となる。
ただし、普通紙やマット紙などの非コート紙が記録媒体である場合、画像の輪郭がボケる傾向があるため、必ずしも双方に同じ処理を実施する必要はなく、たとえば、意図的にエッジ強調を起こさせるように、F_mの広がり度合いを狭くしたりしてもよい。
式(56)においてはさらに、重み係数hにて制約情報の強度を調整できる。例えば、h=1.0のときは、フィルタにて演算された制約情報をそのまま出力でき、h=0.0のときは、制約情報を演算しないのと等価な出力が得られる。なお、式(56)の括弧内は平均0になっているため、hにどのような値を入れても、平均値0は保たれる。
以上で、図3のステップS111における制約情報演算処理についての説明を終了する。
次にステップS112において、ステップS111で得られた制約情報の演算結果で制約情報バッファ111を更新する。このように更新された制約情報は、次の走査番号以降(現走査番号がkならば次の走査番号はk+1)のドット配置を決定するための情報として参照される。
ここで、制約情報バッファ111の更新について、図6の領域1を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、走査番号k=2におけるハーフトーン処理は、走査番号k=1において形成された領域1のドットパターンの低周波成分を逆位相にする必要がある。そのため、式(47)〜(56)によって、一回の紙送り量LF=Nzzl/Pass=16/4=4だけシフトされ、これを走査番号k=2の制約情報とするのは上述のとおりである。
しかし、式(47)〜(56)は、走査番号k=1とk=2の隣接関係において「低周波成分を逆位相にする」ことに限らない。例えば図6に示すように、走査番号k=3におけるハーフトーン処理では、走査番号k=1,2において形成された領域1のトータルドットパターンに対して、低周波成分を逆位相にする。同様に、走査番号k=4におけるハーフトーン処理では、走査番号k=1,2,3において形成された領域1のトータルドットパターンに対して、低周波成分を逆位相にする。
すなわち本実施形態では、記録媒体上の同一領域において、既に記録されたトータルドットパターンの低周波成分を常に逆位相にするように、走査ごとのドットパターンが形成される。その結果、レジストレーションズレの発生の有無に関わらず、常に良好な粒状性を確保し、さらに、レジストレーションズレによる濃度ムラを低減することが可能となる。
図3に戻り、次にステップS113において、ハーフトーンデータを受けたインクジェットプリンタ2では、該画像データに適合するインク色が選択され、印字動作が開始される。ステップS113においては、記録ヘッド201が記録媒体に対して左から右に移動しながら、一定の駆動間隔で各ノズルを駆動して記録媒体上に画像を記録する主走査を1回行う。さらに該主走査が終了すると、主走査と垂直方向の走査である副走査が1回行なわれる。
次にステップS114において、全ての走査が終了したか否かの判定を行う。終了した場合には一連の画像形成処理が完了し、終了していない場合にはステップS103に戻る。以上により、処理の全てが終了する。
以下、図27を用いて、本実施形態における走査番号k,k+1,k+2,k+3のドット配置が実際にどのようになっているかについて説明する。ここでは、走査番号1,2,3,4、ノズル数920、パス数4を例として、記録媒体の同一座標上に形成されるデータについて説明する。
図27において、2701は第1ハーフトーン処理部105にて算出される2値データ、2702は多階調化部106にて算出される多値データを示す。また、2703,2704,2705,2706はそれぞれ、出力端子114から出力される走査番号1,2,3,4に相当する、第2ハーフトーン処理部110にて算出される2値データによるハーフトーンデータを示す。また2707は、各走査のハーフトーン画像2703、2704、2705、2706が統合された最終出力画像(統合画像)を示す。
2703は、走査番号1でノズル下端1/4のハーフトーン画像(縦サイズ920/4=230)である。同様に、2704は走査番号2でノズル下端2/4のハーフトーン画像、2705は走査番号3でノズル下端3/4のハーフトーン画像、2706は走査番号4でノズル下端4/4(上端1/4)のハーフトーン画像である。なお、例えば走査番号2のハーフトーン画像2704については、2703と同一記録媒体上に画像を形成するため、ノズル上端2/4の画像となる。
図27によれば、走査Dutyデータに対して走査ごとに誤差拡散処理を施すため、各ハーフトーン画像2703、2704、2705、2706は分散性が高くなり、統合画像2707は元の2値データ2701の網点形状を再現していることが確認できる。さらに、統合画像2707では既に形成されたデータの低周波成分が逆位相となり、高周波成分が無相関となるため、レジストレーションズレに起因する濃度ムラ、粒状性劣化が抑制される。
以上説明したように本実施形態によれば、各色ごとに階調値を有する画像データに対し、まずAM/FMスクリーンや網点などの第1のハーフトーン処理を行い、その後、多階調化を行う。これにより、AM/FMスクリーンや網点の再現性を向上させることができる。さらにその後、多階調化を施したデータに対してさらに、主走査毎に、既に形成された主走査での2値化結果に基づいてリアルタイムに更新された制約情報に基づく、第2のハーフトーン処理を行う。これにより、画像の低周波成分に依存した粒状性劣化を抑制し、高周波成分では相関を少なくすることで、レジストレーションズレによる濃度ムラを低減することが可能となる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、第2ハーフトーン処理部110にて誤差拡散処理を行う例を説明した。第2実施形態では、誤差拡散法に代えてディザ法を用いる例を示す。上述したように、ディザ法は誤差拡散法に比べて高速に処理を行えるため、第2実施形態では高速処理が可能となり、さらに第1実施形態と同様に低周波成分のみを制約情報とするため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
第2実施形態における画像形成装置の詳細構成は、第2ハーフトーン処理部110以外は第1実施形態と同様である。以下では説明を簡略化するため、第1実施形態と同様に4パス印字、走査番号k=1におけるシアンのハーフトーン処理の詳細について、図28のブロック図と図29のフローチャートを用いて説明する。図28は、第2実施形態における第2ハーフトーン処理部110の詳細構成を示すブロック図であり、図29は第2実施形態における第2ハーフトーン処理の詳細を示すフローチャートである。
まず図29に示すステップS401において、図28に示す制約情報加算部601で下式に示すように、シアン走査DutyであるC_dと、シアン制約情報であるC_rの合計値データIcを算出する。ただし、走査番号k=1の制約情報C_rは全て0である。
Ic=C_d+C_r ・・・(60)
次にステップS402で量子化部603において、上記I_cとしきい値マトリクス602の該当要素値との比較を行い、ステップS403にて2値化データを出力する。ここで図30に、第2実施形態におけるディザ処理による2値化の概要を示す。このときの2値化の規則は、しきい値マトリクス602の要素値Th(0〜255)が以下のように表される。なお、Thは図30に示すように、印刷画像上のアドレスに対応した閾値群である。
I_c≦Thのとき、 Out_c=0 ・・・(61)
Th≦I_cのとき、 Out_c=1 ・・・(62)
第2実施形態におけるThとしては、周知のしきい値マトリクスを使用すれば良い。例えばBayer配列であっても良いし、ドット集中型であっても良いし、ブルーノイズマスク配列であっても良い。また、しきい値マトリクス602は、走査番号毎に異なるマトリクスを用いても良いし、常に同一のマトリクスを用いても良い。
そしてステップS404において、上述したステップS401〜S403の処理をバンド内のアドレス(0,0)〜(W−1,Nzzl−1)まで行なうことによって、ハーフトーンデータのドット位置が決定される。これにより、走査番号k=1でのハーフトーン処理が終了し、その結果、各色分の1回のヘッド動作で形成される2値画像が、各色分のハーフトーン画像格納バッファ112に格納される。
以上説明したように第2実施形態によれば、ハーフトーン処理を誤差拡散に代えてディザ法で行うことによって、第1実施形態に比べて高速処理を可能としつつ、第1実施形態と同様にレジズレに対する耐性を持った高画質な画像形成が可能となる。
<他の実施形態>
上述した各実施形態では、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドをノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて、記録媒体にインクを吐出することで画像を形成するインクジェット記録方式を用いた画像処理装置を説明した。しかしながら本発明は、インクジェット方式以外の他の方式に従って記録を行う記録装置(例えば熱転写方式や電子写真方式)に対しても適用できる。この場合、インク滴を吐出するノズルはドットを記録する記録素子やレーザー発光素子に対応することとなる。また、電子写真方式の場合、記録媒体としては感光ドラムとなる。
また本発明は例えば、記録媒体の記録幅に対応する長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行う、いわゆるフルライン型の記録装置などにも適用できる。
また、上記各実施形態では第1ハーフトーン処理部105で2値化を行い、多階調化部106で多階調化を行い、さらに第2ハーフトーン処理部110において2値化処理を行う例を示したが、本発明はこの例に限定されない。すなわち、第1ハーフトーン処理部105で第1のN値化処理(Nは2以上の整数)を行って第1のN値データを出力し、多階調化部106でN値より大きいM値への多階調化(M値化)を施してM値データを出力するようにしても良い。この場合、第2ハーフトーン処理部110では第2のN値化処理を行って、第2のN値データを出力することになる。すると、第1ハーフトーン処理部105および第2ハーフトーン処理部110で2値化を行う場合には、N=2となる。
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、実施形態において図に示したフローチャートに対応したコンピュータ可読のプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
本発明に係る一実施形態における画像形成システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態のプリンタにおける記録ヘッドの構成例を示す図である。 本実施形態における画像形成処理を示すフローチャートである。 本実施形態の色分解処理部における入出力データの詳細を示す図である。 本実施形態における色分解処理、第1ハーフトーン処理、多階調化処理、による出力データ例を示す図である。 本実施形態における16ノズル、4パス印字による画像形成の概要を示す図である。 本実施形態における走査Duty設定用LUTに保持されたDuty分割率の一例を示す図である。 本実施形態における走査Dutyの設定方法の概要を示す図である。 本実施形態における走査Dutyの設定方法の概要を示す図である。 本実施形態における走査Dutyの設定方法の概要を示す図である。 本実施形態における走査Dutyバッファのバンド構成例を示す図である。 本実施形態における制約情報バッファのバンド構成例を示す図である。 本実施形態における第2ハーフトーン処理部の詳細構成を示すブロック図である。 本実施形態における第2ハーフトーン処理を示すフローチャートである。 本実施形態における誤差拡散係数の一例を示す図である。 本実施形態における各シアン累積誤差ラインバッファの記憶領域を示す図である。 本実施形態における印字領域の隣接の様子を示す図である。 本実施形態における第2ハーフトーン処理結果の格納例を示す図である。 本実施形態における制約情報演算部のシアンに関する詳細構成を示すブロック図である。 本実施形態における制約情報演算処理を示すフローチャートである。 本実施形態の制約情報演算におけるフィルタの具体例を示す図である。 本実施形態の制約情報演算におけるフィルタ処理後の累積走査Dutyデータの模式図である。 本実施形態の制約情報演算におけるフィルタ処理後の累積ハーフトーンデータの模式図である。 本実施形態の制約情報演算におけるシフト後の累積走査Dutyデータの模式図である。 本実施形態の制約情報演算におけるシフト後の累積ハーフトーンデータの模式図である。 本実施形態における印刷画像の周波数領域による対レジズレ特性を示す図である。 本実施形態において形成されるドット配置例を示す図である。 第2実施形態におけるハーフトーン処理部の詳細構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるディザ処理の概要を示す図である。

Claims (14)

  1. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドが、記録媒体上を走査することによって画像を形成する画像形成装置であって、
    入力された画像データに対しN値化処理(Nは2以上の整数)を施して第1のN値データを算出する第1のN値化手段と、
    前記第1のN値データに対し、前記N値より大きいM値への多階調化を施してM値データを算出する多階調化手段と、
    前記M値データに応じて、前記記録ヘッドの主走査ごとに、前記記録素子ごとの記録量を算出する走査内記録量算出手段と、
    前記走査内記録量算出手段で算出された記録量に対し、予め定められた制約情報に基づくN値化処理を施して第2のN値データを作成する第2のN値化手段と、
    前記第2のN値データに基づいて前記記録媒体上に画像を形成する画像形成手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. さらに、前記走査内記録量算出手段で算出された記録量と、前記第2のN値データに基づいて、次の主走査時に前記第2のN値化手段で参照される制約情報を作成する制約情報作成手段、を有し、
    前記制約情報作成手段は、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が低周波領域で逆位相となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制約情報作成手段は、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が高周波領域で無相関となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記走査内記録量算出手段は、前記記録ヘッドにおける前記記録素子の位置に応じて前記M値データに応じた記録量を分割することによって、前記記録素子ごとの記録量を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記走査内記録量算出手段は、前記記録媒体上の同一領域に対する前記記録素子ごとの記録量の合計が、前記M値データに応じた記録量となるように、前記記録素子ごとの記録量を算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制約情報作成手段は、前記走査内記録量算出手段で算出された記録量の累積値に基づいて、前記制約情報を作成することを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1および第2のN値化手段は、誤差拡散法またはディザ法によるN値化を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録ヘッドを、形成対象となる複数の色ごとに備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. N=2であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 複数の記録素子を備えた記録ヘッドが、記録媒体上を走査することによって画像を形成する画像形成装置の制御方法であって、
    入力された画像データに対しN値化処理(Nは2以上の整数)を施して第1のN値データを算出する第1のN値化ステップと、
    前記第1のN値データに対し、前記N値より大きいM値への多階調化を施してM値データを算出する多階調化ステップと、
    前記M値データに応じて、前記記録ヘッドの主走査ごとに、前記記録素子ごとの記録量を算出する走査内記録量算出ステップと、
    前記走査内記録量算出ステップにおいて算出された記録量に対し、予め定められた制約情報に基づくN値化処理を施して第2のN値データを作成する第2のN値化ステップと、
    前記第2のN値データに基づいて前記記録媒体上に画像を形成する画像形成ステップと、
    を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. さらに、前記走査内記録量算出ステップにおいて算出された記録量と、前記第2のN値データに基づいて、次の主走査時に前記第2のN値化ステップにおいて参照される制約情報を作成する制約情報作成ステップ、を有し、
    前記制約情報作成ステップにおいては、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が低周波領域で逆位相となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制御方法。
  12. 前記制約情報作成ステップにおいては、前記記録媒体上で次の主走査と同一の領域に既に記録されたドットパターンに対し、前記第2のN値化手段で作成される第2のN値データによるドットパターンの位相が高周波領域で無相関となるように、前記制約情報を作成することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制御方法。
  13. コンピュータに請求項10乃至12のいずれか1項に記載の画像形成装置の制御方法における各ステップを実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムを記憶したコンピュータ可読な記憶媒体。
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