JP4241632B2 - 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス - Google Patents

色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス Download PDF

Info

Publication number
JP4241632B2
JP4241632B2 JP2005017370A JP2005017370A JP4241632B2 JP 4241632 B2 JP4241632 B2 JP 4241632B2 JP 2005017370 A JP2005017370 A JP 2005017370A JP 2005017370 A JP2005017370 A JP 2005017370A JP 4241632 B2 JP4241632 B2 JP 4241632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
plate
frequency
angle
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005017370A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006211055A5 (ja
JP2006211055A (ja
Inventor
義章 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2005017370A priority Critical patent/JP4241632B2/ja
Priority to DE602006018679T priority patent/DE602006018679D1/de
Priority to EP06001445A priority patent/EP1684498B1/en
Priority to US11/338,831 priority patent/US7619778B2/en
Publication of JP2006211055A publication Critical patent/JP2006211055A/ja
Publication of JP2006211055A5 publication Critical patent/JP2006211055A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4241632B2 publication Critical patent/JP4241632B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels
    • H04N1/4055Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern
    • H04N1/4058Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern with details for producing a halftone screen at an oblique angle

Description

この発明は、色分解された連続調画像を、それぞれ線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換する色版作成用の閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス及びその閾値マトリクスに関し、例えばフイルムセッター、CTP(Computer to Plate)装置、CTC(Computer to Cylinder)装置、DDCP(Direct Digital Color Proof)システム等の印刷分野機器(出力システム)、その他インクジェットプリンタあるいは電子写真方式プリンタに適用して好適な色版作成用の閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクスに関する。
なお、線数・角度の規定のない2値画像であるドットパターンは、FMスクリーンあるいはストキャスティック(stochastic)スクリーン(統計的スクリーン)によるパターンとも呼ばれる。
従来から、印刷分野では、線数、角度、ドット形状で特徴付けられる、いわゆるAM(振幅変調)スクリーンの他、FM(周波数変調)スクリーンが採用されている(特許文献1参照)。
このFMスクリーン用の閾値マトリクスを作成する技術が上記特許文献1に提案されている。
この特許文献1に係る技術では、既に決定された閾値の位置と新たに決定する閾値の位置との距離が最も離れるように閾値位置を決定することで閾値マトリクスを昇順あるいは降順に作成する。このようにして作成された閾値マトリクスを用いた2値画像のドットパターンでは、ドットが片寄ることがなく、また、閾値マトリクスの繰り返しを原因とする周期性が現れないという優れた特徴を有する。
なお、閾値マトリクスの作成に関し、以下に示す特許文献を上げることができる。
特許文献2に係る技術は、あるドットパターンが持つ低周波成分で、白画素(未黒化画素)中、低周波成分が最も弱い画素と、黒化画素中、低周波成分が最も強い画素を抽出し、抽出した白画素と黒化画素を入れ替えることでドットパターンの平滑化を図る技術である(特許文献2参照)。
特許文献3に係る技術は、閾値マトリクス中、閾値マトリクスが持つ低周波成分の最も弱い位置に次の黒化画素が配置されるように閾値位置を決定していく技術である(特許文献3参照)。
特許文献4に係る技術は、ある階調までの閾値マトリクス中の閾値配列が決定しているとき、次階調の閾値位置を決める際、低周波成分を強めない位置に黒化画素が配置されるように閾値位置を決める技術である(特許文献4参照)。
特許文献5に係る技術は、ある階調での理想的なドットパターンが与えられている場合に、このドットパターンに基づき、上記特許文献2〜4の技術を適用し、閾値マトリクスを作成する技術である(特許文献5参照)。
特開平8−265566号公報 特許第3400316号公報 特開2001−292317号公報 特開2002−368995号公報 特開2002−369005号公報
ところで、FMスクリーンをオフセット印刷で用いる場合、画像品質上でざらつきが目立つという不具合がある。またFMスクリーンでは、印刷時、あるいは印刷の中間工程であるフイルムの出力時、あるいはCTP装置による刷版の出力時に、ドットゲインが大きくなったり、画像再現が不安定になる等の不具合が発生する。
従来技術に係るFMスクリーンでは、1(1×1)画素FMスクリーン、4(2×2)画素FMスクリーンのように、ドットサイズが1画素からなるドットサイズ、あるいは4画素からなるドットサイズのようにドットサイズが決定されると、FMスクリーンを作成するアルゴリズムによって閾値マトリクスを構成する閾値の配列が決定されて出力品質が決定してしまい、ドットサイズのみが、FMスクリーンの品質を決めるパラメータになっている。例えば、ハイライト側で2×2画素FMスクリーンのドットを安定して再現することができない出力システムに対して、ドットサイズを3×3画素FMスクリーンに決定すると、中間調の解像度(パターン周波数あるいはパターン解像度という。)が低下し画像品質が低下する。
図27には、従来技術に係る2×2画素FMスクリーンの網パーセントが5%のハイライトHL側でのドットパターン1と、網パーセントが50%の中間調でのドットパターン2を示すとともに、3×3画素FMスクリーンの網パーセントが5%のハイライトHL側でのドットパターン3と、網パーセントが50%の中間調でのドットパターン4を示している。
また、図28は、図27の2×2画素FMスクリーンのドットパターン2に対してFFT(高速フーリエ変換)をかけた場合のパワー図を示し、図29は、図27の3×3画素FMスクリーンのドットパターン4に対してFFTをかけた場合のパワー図を示している。
図27中、中間調の50%において、2×2画素FMスクリーンのドットパターン2は、3×3画素FMスクリーンのドットパターン4に比較してざらつきは少ないが、網パーセントの印刷の再現性は悪い。その一方、中間調の50%において、3×3画素FMスクリーンのドットパターン4のピーク値のパターン周波数fpeak(3×3画素FM)は約13[c/mm]であり、2×2画素FMスクリーンのドットパターン2のピーク値のパターン周波数fpeak(2×2画素FM)である約20[c/mm]に比較して低くなる。ここで、ピーク値のパターン周波数fpeakは、それぞれピーク空間周波数fpeakとも呼ぶ。
なお、イメージセッター及びCTP(Computer to Plate)装置等の出力システムの出力解像度(以下、出力システムの解像度を出力解像度Rという。)は、例えば2540[画素/インチ]=100[画素/mm](や2400[画素/インチ]=94.488[画素/mm])のように設定されているが、この場合、1×1画素FMスクリーンのドットサイズが10[μm]×10[μm](10.6[μm]×10.6[μm]となり、2×2画素FMスクリーンのドットサイズが20[μm]×20[μm](21.2[μm]×21.2[μm])になる。この明細書において、出力解像度Rと図27、図28に示したドットパターン2、4のパターン周波数fpeakとは異なる。
上述した問題を解決する技術を、特願2004−63108号明細書で提案している。
ところで、この特願2004−63108号明細書で提案している技術は、色版が単版であるときのざらつきを低減するものであり、単版としてはざらつきのない画像であっても、複数の色版を重ねてカラー画像を再現した場合にはざらつきが生じる場合があるという新たな問題が発生することが分かった。
この問題について、具体的に、例えば、図30A、図30B、図30Cに示すカラー画像を構成する主要な2色の色版であるC(シアン)版とM(マゼンタ)版を重ね合わせたカラー画像により説明する。
図30A、図30B、図30Cは、それぞれが空間領域(実空間領域)データを意味する、空間領域上のC版のドットパターン302、M版のドットパターン304、及びC版とM版のドットパターン302、304を重ね合わせたカラー画像のドットパターン306を示している。この重ね合わせたカラー画像のドットパターン306では、低周波の粗密、すなわちざらつきが見える。
なお、この説明において、ドットパターン302、304の網パーセントは、50[%]であるが、それぞれ任意の網パーセント、例えば40[%]と55[%]等のドットパターンの重ね合わせについて、ざらつきが見えるかどうかを確認することが可能である。
図30D、図30E、図30Fは、それぞれ、ドットパターン302、304、306をフーリエ変換した周波数領域(周波数空間領域)データ308、310、312を示している。周波数領域データ308、310、312で黒となっている部分は、周波数成分が大きいことを示ししている。
なお、図30Fに示す周波数領域データ312は、周波数領域データ308と周波数領域データ310とをコンボリューション演算しても得ることができる。
周波数領域データ308、310、312は、それぞれ、成分が、一定の幅±Δとパターン周波数(ピーク周波数)r(半径に等しい。)を有して円環状に分布する主要なパターン周波数成分308p、310p、312pと、薄い灰色で描いた周波数領域全体に表れる微小な成分を有している。この周波数領域全体に存在する微小な成分は、低周波のざらつきとして視認されることはない。しかし、重ね合わせた周波数領域データ312には、0周波数を含む低周波成分314が存在することが分かる。この低周波成分314がカラー画像のドットパターン306上の低周波の粗密、すなわちざらつきに対応していることを突きとめた。
なお、以下の説明においては、図面の見易さを考慮し、空間領域のドットパターンを周波数領域の成分に変換した図を掲げるとき、円環等の絵柄を形成する主要な周波数成分とざらつきに係わる低周波成分のみを表示し、ざらつきに無関係な微小な成分は描かないものとする。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、線数・角度の規定のない2値画像である各色版のドットパターンを重ねてカラー画像を再現した際に生じるざらつきを低減することを可能とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクスを提供することを目的とする。
この発明に係る色版作成用閾値マトリクスの作成方法は、色分解された連続調画像を、それぞれ線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換する色版作成用の閾値マトリクスを作成する際に、中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数を決定する過程と、ホワイトノイズパターンに色版毎に特性が異なる帯域フィルタをかけた後、2値化し、この2値パターンをドットを配置する候補位置にして、閾値の配列を決定する過程とを備え、前記帯域フィルタは、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数が前記パターン周波数に略等しく、前記周波数帯域通過特性の強度分布が角度に応じて変調されており、かつ前記強度分布が色版に応じて異なっているように構成している。
このようにして作成された色版毎の閾値マトリクスを用いて、連続調画像をスクリーニングした2値画像である各色版のドットパターンを作成し、各色版のドットパターンを重ねてカラー画像を再現したときのざらつきを低減することができる。なお、スクリーニングとは、連続調画像を2値画像であるドットパターンに変換する処理(演算処理も含めて)をいう。
この発明に係る色版作成用閾値マトリクスの作成方法は、一例であり、他の方法によって、同じような周波数特性を有する閾値マトリクスを作成することができることはいうまでもない。
また、この発明に係るカラー画像の再現方法は、色分解された連続調画像を、それぞれ色版に応じた閾値マトリクスを用いて、線数・角度の規定のない2値画像である各色版のドットパターンに変換した後、各色版のドットパターンを重ね合わせてカラー画像を再現する方法において、前記各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なるようにされていることを特徴とする。
さらに、この発明に係るカラー画像分版作成装置は、色分解された連続調画像を、それぞれ色版に応じた閾値マトリクスを用いて、線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換するカラー画像分版作成装置において、前記各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なるようにされていることを特徴とする。
さらにまた、この発明に係る閾値マトリクスは、色分解された連続調画像を、それぞれ線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換する色版作成用の閾値マトリクスにおいて、前記色版作成用の閾値マトリクスにより各色版のドットパターンを作成したとき、この各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なることを特徴とする。
これらの発明によれば、色版作成用の閾値マトリクスにより各色版のドットパターンを作成したとき、この各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なるように構成している。
このようにして作成された各色版のドットパターンを重ねてカラー画像を再現したときには、ざらつきを低減することができる。
また、上記の色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクスの各発明において、角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布は、周波数強度のピーク位置が各色版で異なる角度位置にあるように構成することで、方向性が弱められ、さらにざらつきを低減することができる。
なお、前記各色版のドットパターンが、2次元走査画像で形成されるとき、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が、前記2次元画像の走査方向では存在しないか弱められているようにすることで、走査露光システムの変動の影響を低減することができる。
ここで、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、少なくとも2版とすることにより、一定のざらつき低減効果が得られる。
また、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、CM版、、CMK版、又はCMYK版とすることで、カラー画像の主要色に対してのざらつきが低減され、これにより、カラー画像一般でのざらつきを低減することが可能となる。
ここで、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、CMYK版であるとき、それぞれの周波数成分が、等角度間隔位置となっていることで、カラー自体に方向性がなくカラー画像でのざらつきを低減することができる。
そして、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、主要色であるCMYK版と、それ以外の補助色色版とからなるとき、前記主要色であるCMYK版に対しては、それぞれの周波数成分を等角度位置とし、前記補助色色版に対しては、周波数成分が、前記等角度位置の主要色の周波数成分の間の角度になっているようにすることで、カラー画像に対する影響の大きい主要色でのざらつきを低減することができる。
この発明によれば、線数・角度の規定のない2値画像である各色版のドットパターンを重ねてカラー画像を再現した際に生じるざらつきを低減することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施形態が適用された閾値マトリクス作成システム10の基本的な構成を示している。
図1例の閾値マトリクス作成システム10は、均一濃度のテストパターンを含む任意の連続調の画像データIを発生するとともに、この画像データIの2次元上のアドレス(x,y)を発生する画像データ発生器12と、アドレス(x,y)で読み出される閾値thを出力する複数の閾値マトリクスTMを格納する閾値マトリクス格納部14と、閾値thと画像データIとを比較して2値画像データHを出力する比較器16と、比較器16から出力される2値画像データHに対応するドットパターンデータHaを発生するドットパターン発生器18を含みドットパターンデータHaが表すドットパターンが所望のドットパターンとなるように閾値マトリクスTMの閾値配列(閾値位置)を決定する閾値マトリクス作成装置20と、ドットパターンデータHaに対応するドットパターンをフイルム、刷版PP、あるいは印刷物上に形成する出力システム22とから構成されている。
ここで、閾値マトリクス格納部14は、ハードディスク等の記録媒体であり、出力システム22を除く、画像データ発生器12、比較器16、ドットパターン発生器18及び閾値マトリクス作成装置20は、パーソナルコンピュータ(CPU、メモリ、キーボードマウス等の入力装置20a、ディスプレイ20b及びプリンタ20c等の出力装置を含む。)に格納されたプログラムを該コンピュータが実行することで達成される機能実現手段で構成することができる。
また、閾値マトリクス作成装置20を構成する機能実現手段はハードウエアにより構成することも可能である。なお、閾値マトリクス作成装置20に含まれる機能実現手段の構成及び作用については後述する。
この実施形態において、出力システム22は、基本的には、露光ユニット26と印刷版材EMが巻かれたドラム27とを有するCTP装置の構成とされ、図示しない主走査モータにより高速で主走査方向MSに回転されるドラム27に巻かれた印刷版材EMに対して、ドットパターンデータHaに応じて画素毎にオンオフする複数のレーザビーム(記録ビーム)を出力する露光ユニット(マルチビーム露光ユニットともいう。)26を図示しない副走査モータによりドラム27の軸方向である副走査方向ASに移動させることで、印刷版材EM上に潜像としての2次元画像であるドットパターンを形成する。なお、レーザビームの数は、数百チャンネルにわたる場合もある。
ドットパターンの潜像が形成された印刷版材EM(通常、CMYK用のスクリーン角度が異なった4種の印刷版材)は、自動現像機28により現像処理されて、顕像化されたドットパターンが形成された刷版PPが作成される。作成された刷版PPが図示していない印刷機に装着され、装着された刷版PPに対してインキが付けられる。
刷版PPに付けられたインキが印画紙等の記録媒体である印刷用紙上に転移されることで、印刷用紙上に画像が形成された所望の印刷物を得ることができる。
また、後述するように、出力システムとしては、いわゆるレーザ光を用いた電子写真方式による複写機等を含む走査露光装置に限らず、面露光方式やインクジェット方式でフイルム、刷版あるいは印刷物を描画する装置、さらには、CTC印刷機等にも適用することができる。
なお、閾値マトリクス格納部14に格納されている閾値マトリクスTMの閾値配列は、DVD、CDROM、CD−R、半導体メモリ等のパッケージメディアであって持ち運ぶことの可能な記録媒体に記録して可搬することが可能である。
次に、図1に示した閾値マトリクス作成システム10を使用した閾値マトリクスの作成方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2のフローチャートに係るプログラムを実行する主体は、閾値マトリクス作成装置20である。
まず、ステップS1において、3つのパラメータを設定する。第1のパラメータは、閾値マトリクス格納部14に設定される閾値マトリクスTMのサイズであり、N×N個の画素に対応するN×N個の閾値が格納される閾値マトリクスTMのサイズN×Nを設定する。閾値マトリクスTMは、アドレス(x,y)で決定される各位置(要素)に、0〜thmaxをとる閾値thが配置される。最大閾値thmaxの値は、8ビットの階調を持つシステムでは「255」、16ビットの階調を持つシステムでは「65535」に設定される。なお、以下、正方の閾値マトリクスサイズN×Nについての例を説明するが、長方の閾値マトリクスサイズN×Mを用いることもできる。実際上、閾値マトリクスTMは、画像の大きさに対応して、同じ閾値配列を有する閾値マトリクスサイズN×Nの閾値マトリクスTMがタイル状に複数敷きつめられた構成(スーパー閾値マトリクスSTMと呼ぶ。)として使用に供される。この場合、閾値マトリクスTMを構成する閾値thは、スーパー閾値マトリクスSTM全体の閾値配列を考慮して決定される。
なお、この実施形態において、出力システム22により出力可能な画素の大きさは、10[μm]×10[μm]=1×1画素ドット=1画素であるものとする。10[μm]×10[μm]は、この実施形態では、印刷版材EMを露光記録する際の露光ユニット26で制御可能な最小単位である。
第2のパラメータは、出力システム22から安定して出力可能な、換言すれば、出力システム22から出力される刷版PP上に安定して形成可能な最小サイズのドットの構成画素数である。この場合、最小サイズのドットは、1画素ドット(最小サイズのドットの構成画素数が1画素)、2画素ドット、3画素ドット、2×2画素(最小サイズのドットの構成画素数が4画素)ドット、2×3画素(6画素)ドット、3×3画素(9画素)ドット等に設定することができる。この実施形態において、刷版PP(実際上は、印刷物)上に安定して形成可能な最小サイズのドットは、ドットサイズが2×2の4画素からなる2×2画素ドットであるものとする。
第3のパラメータは、網パーセント(濃度パーセントともいう。)が、10%〜50%の中間調の中、所定の網パーセントでのパターン周波数、すなわち中間調ドットパターンのパターン周波数rである。中間調ドットパターンのパターン周波数rは、中間調でドットパターンが持つピーク空間周波数fpeak[c/mm]を指定する。
このピーク空間周波数fpeakは、実際上、画像のディテールの再現に対応する他、ざらつき等の画像品質に影響する。この実施形態においては、20[c/mm]、すなわち、508(20×25.4)[LPI:Line Per Inch]にパターン周波数rを設定する(fpeak=r=20[c/mm])。
なお、このパターン周波数rの決定では、所定の強度、例えば1/2以上の強度を有する周波数を対象とする。
次に、ステップS2において、中間調において、パターン周波数rを持つように、ハイライトHLのドット候補位置及びシャドーSDのドット候補位置を決定するか、パターン周波数rで網パーセント50%におけるドット配置位置を決定する。
この場合、第1に、図3に示すように、閾値マトリクスTMのサイズN×Nと同一サイズN×Nの網パーセント50%でのホワイトノイズパターンWHをホワイトノイズ発生器30により作成する。ホワイトノイズパターンWHは、1×1画素ドットが空間領域にランダムに配置された画像である。なお、ホワイトノイズパターンWHは、網パーセント10%〜90%の中間調内任意の値で発生させることができる。ここでは網パーセント50%のホワイトノイズWHを発生させている。
第2に、このホワイトノイズパターンWHに対してFFT器(高速フーリエ変換器)32でFFT(高速フーリエ変換)をかけて周波数領域のパターンに変換し、さらに、図4A、図5Aに示す、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数がパターン周波数rに略等しく、周波数帯域通過特性の強度が角度θに応じて変調されているパターン周波数帯域フィルタ(パターン周波数BPF)34によりパターン周波数r(±Δ:揺らぎ成分)の帯域フィルタをかける。
この場合、パターン周波数帯域フィルタ34は、種々の特性に変更可能であるが、周波数帯域通過特性の強度が角度θに応じて変調されており、かつ角度θに対する周波数帯域通過特性の強度分布が色版に応じて異なるように選択する。
ここでは、図4A、図4Bを参照してC版用パターン周波数帯域フィルタ34C(符号を34Cとしている。)と、図5A、図5Bを参照してM版用パターン周波数帯域フィルタ34Mとを説明する。
この場合、C版用パターン周波数帯域フィルタ34Cの特性は、図4Aに示すように、周波数特性が、角度θに対し、半径がパターン周波数rで等方性を有する幅(上述の揺らぎ成分±Δ)のある円環片状の特性を有し、かつ図4Bに示すように、ドットパターンの主走査方向MSに対応する角度θに対して0゜と180゜の方向の強度が弱められた矩形状の強度分布52aを有する、図4Aに示す周波数領域データAFFT2aが得られる特性であるものとする。周波数領域データAFFT2aは、円環から90゜方向と270゜方向をそれぞれ中心角が90゜の扇形で切り取った、対向する円環片状の図形として認識される。
角度θに対する周波数帯域通過特性の強度分布52は、この図4A、図4Bでは、θ=0゜±45゜,180゜±45゜の間でゼロ値(図4B中、「0.0」)、それ以外の角度で最大値(図4B中、「1.0」)に設定している。強度分布52は、このような矩形的特性ではなく、正弦波的特性とすることもできる。
さらに、M版用パターン周波数帯域フィルタ34Mの特性は、図5Aに示すように、周波数特性が、角度θに対し、半径がパターン周波数rで等方性を有する幅のある円環片状の分布を有し、かつ図5Bに示すように、位相が強度分布52aに対し90゜移相された矩形状の強度分布52bを有する周波数領域データAFFT2bが得られる特性であるものとする。強度分布52bは、この図5A、図5Bでは、θ=0゜±45゜,180゜±45゜の間で最大値(図5B中、「1.0」)、それ以外の角度でゼロ値(図5B中、「0.0」)に設定している。この場合にも、強度分布52bは、矩形分布ではなく、正弦波的分布とすることもできる。
周波数領域データAFFT2aとAFFT2bとを、単純に重ねた図形は、円環状の図形として認識される。
第3に、半径がパターン周波数rの水平方向及び垂直方向の一部がそれぞれ切り欠かれたリング状の周波数領域データAFFT2a、AFFT2bにIFFT器(高速逆フーリエ変換器)36によりIFFT(高速逆フーリエ変換)をかけ、それぞれ、図4C、図5Cに示す連続階調画像の空間領域データA2a、A2bに変換する。
図4C、図5C中、ドットパターンの副走査方向ASは、縦軸に直交する方向(横軸に平行な方向)であり、ドットパターンの主走査方向MSは、横軸に直交する方向(縦軸に平行な方向)である。図4C、図5Cのドットのパターンの主走査方向MSに対応する角度θは、図4A、図4B、図5A、図5Bでは、θ=0゜,180゜である。
第4に、空間領域データA2a、A2bの各画素の値に対して、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較し、それぞれ、図4D、図5Dに示す2値パターンとしての2値データA2a_bin、A2b_binを作成する。
この2値データA2a_bin、A2b_bin中、黒化されている部分(領域)がハイライトHLでのドット配置候補位置となり、白抜けとなっている部分(領域)がシャドーSDでのドットの配置候補位置となる。
なお、2値データA2a_bin、A2b_binは、それぞれ配置候補位置であり、必ずしも、網パーセントが50%のパターンになる訳ではないが、この実施形態では、2値データA2a_bin、A2b_binの網パーセントが50%のパターンになるようにした。
なお、ホワイトノイズパターンWHから2値パターンとしての2値データA2a_bin、A2b_binを作成する仕方は、上述したように、空間領域上のホワイトノイズパターンWHを周波数領域のパターンに変換し、さらにパターン周波数rの帯域フィルタ34をかけ、再び空間領域に変換した後、2値化して2値データA2a、A2bを作成する仕方がある。この仕方以外に、空間領域上のホワイトノイズパターンWHに、空間領域においてパターン周波数を有する空間フィルタをかけた後、2値化して2値パターンを作成する仕方がある。この場合、空間フィルタは、フィルタ係数が配列されたマスクフィルタであり、このマスクフィルタをホワイトノイズパターンWH上で走査しながら、マスクフィルタ内の各フィルタ係数によりホワイトノイズパターンWHの各画素値(この例では、0又は1)を重み付け加算した値を出力する、いわゆるマスク処理を行うことで、図4C、図5Cに示す連続階調画像の空間領域データA2a、A2bが得られるので、これを2値化することで2値データA2a_bin、a2b_binを得ることができる。
実際上、出力システム22の違い、あるいは絵柄等を考慮した所望の特性を有するパターン周波数帯域フィルタ34を利用することが可能である。すなわち、図4B、図5Bのグラフは、強度の最大と最小を「1.0」と「0.0」で設定しているが、最大値と最小値は任意の値をとることができ、例えば「最大値0.6と最小値0.0」、あるいは「最大値0.7と最小値0.2」等に設定することが可能である。また、上述した矩形波状、正弦波状等以外の関数を用いて任意の強度分布を設定することが可能である。
なお、この実施形態では、図4D、図5Dに示した2値データA2a_bin、A2b_binをドットの候補位置として使用する。
そこで、次に、ステップS3において、ドットパターンが定まった網パーセントに対して今回の網パーセントで新規に設定する最小サイズのドット数(新規の最小サイズのドット数あるいは最小サイズの新規ドット数ともいう。)Dnを決定する。各網パーセントP[%]で設定される最小サイズの新規ドット数Dnは、各網パーセントP[%]における累積ドット数(累積値)をDs(P)とすると、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)[個]で表すことができる。
すなわち、ステップS3では、網パーセントを増大させながら順次ドットの候補位置を決定するとき、既にドットパターンが定まっている1つ前の網パーセントP−1に対して今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)を決定する。
閾値マトリクスのサイズN×Nに対して、ドットパターンが網パーセントPを持つとき、閾値マトリクスTMのサイズN×Nに対応するドットパターン中での黒化総画素数は、N×N×P/100[個]と計算される。ドットパターンを構成する全てのドットが2×2(n=4)画素ドットの最小サイズのドットのみによる構成であれば、各網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドットの数Ds(P)=(N×N×P/100)/nで表されるので、例えば、図6の実線の直線naに示すように、N×N×P/100/n(n=4)[個]となる。
このとき、今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)は、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)=(N×N/100/n)となる。
なお、図6の縦軸は、新規に設定する最小サイズのドット数Dnの計算上の累積値Dsである。実際には、網パーセントPが25[%]より大きくなってくると、隣接する最小サイズのドットが接してくるため、実際にドットパターンに形成されるドット数は、図6に示した新規ドット数Dnの累積値Dsより小さくなる。
直線で表される新規ドット数累積特性naの各網パーセントでの新規ドット数Dnを決定した場合には、従来技術に係るFMスクリーンとなり、印刷時、あるいは印刷の中間工程であるフイルムの出力時に、ドットゲインが大きくなったり、画像再現が不安定になる等の不具合が発生する。
そこで、この発明の一実施形態では、網パーセント10%未満のハイライトHL側では、パターン周波数が小さくなることを考慮し、全てのドットを最小サイズのドットで構成し、網パーセントが10%〜50%の中間調領域では、ドットを最小サイズのドットから太らせて、この実施形態では、画素数5(2×2+1)以上のドットを使用するようにして、各網パーセントでの新規に増加するドット数Dnの数が、例えば点線の曲線で表される新規ドット数累積特性ncに示すように、網パーセントが10%から25%程度までは、設定される最小サイズの新規ドット数Dnが徐々に少なくなるように設定され、網パーセントが25%から50%に向かっては新規ドット数Dnがゼロ値に設定される。あるいは、網パーセントが25%から50%に向かって新規ドット数Dnが再び徐々に増加するように設定される一点鎖線の曲線で表される新規ドット数累積特性nbが選択される。
この実施形態において、出力システム22の出力解像度Rは、100[画素/mm]←→10[μm/画素]であり、中間調ドットパターンのパターン周波数rをr=20[c/mm]としているので、N×N画素の1辺で考えると、100画素/mm(R画素/mm)当たり4画素からなる黒化されている最小サイズのドットが20ドット(1ドットは2×2画素でr[c/mm])[個]存在しなければならない。従って、N×N個の閾値マトリクスTMのサイズで考えると、中間調までの新規ドット数Dnの累積値Dsは、(N/(R/r))2=N×N×(r/R)2=N×N×(20/100)2=N×N×0.04[個]になる。
このように設定すれば、網パーセント10%〜50%の中間調では、各網パーセントにおいて、閾値マトリクスTMにより作成されるドットパターンを構成する総画素数は従来技術に係るFMスクリーンの場合と同数となるが、すなわち網パーセントは同一であるが、ドット数が減ることになるので、ドットパターンを構成する全てのドットの周囲を合計した周囲長は、従来技術に係るFMスクリーンに比べて減少することになる。
ここで、周囲長とは、例として示す図7A、図7Bの同一面積のドットパターン100、104から分かるように、ドットパターン100には、1×1画素ドット102が16個含まれ、ドットパターン104には、2×2画素ドット106が4個含まれており、ドットパターン100を構成するドット102の面積の総和と、ドットパターン104を構成するドット106の面積の総和は同一である。すなわち、ドットパターン100とドットパターン104の網パーセントは同一であるが、単位面積当たりのドットパターンの白黒境界の長さの総和、すなわちドット周囲長は、ドットパターン100が16[個]×4=64、4[個]×8=32のドットパターン104に比べて2倍の長さを有することが分かる。 従って、網パーセントに対するドット数Dnの累積値Dsの関係を新規ドット数累積特性ncのように設定すれば、中間調でのドットゲインの増加が直線の新規ドット数累積特性naのように累積値Dsが設定されるFMスクリーンに比較して抑制できる。
なお、網パーセント50%を超え100%までの新規ドット数Dnの累積値Dsの設定は、網パーセント50%の垂直線に線対称な曲線に設定すればよい。なお、網パーセント50%〜100%では、100%側から50%側に向かって考えればよく、黒化画素の新規ドット数Dnではなく、白抜け画素(2×2白抜画素)の新規ドット数で考えることとなる。
次に、ステップS4のハイライトHL側とシャドーSD側とから閾値thを交互に順次昇順及び降順で決定する手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。なお、以下、繁雑となるのを避けるために、ハイライトHL側で閾値thを順次決定する手順を主に説明するが、シャドーSD側でも同様である。
ここで、ハイライト側(0%〜50%)の閾値th_hl{0〜(thmax−1)/2}及びシャドー側(100%〜50%)の閾値th_sd{thmax〜(thmax−1)/2}の初期値は、それぞれ、ステップS11で、th_hl=0、th_sd=thmaxと決める。
この図8のフローチャートにおいて、閾値thの配置位置の決定順序は、閾値0→閾値thmax→閾値1→閾値thmax−1→…→閾値(thmax−1)/2の順で、網パーセントが50%までの全閾値thの配置位置(配列)が決定される。
ハイライト側の所定の閾値th_hlの配列(配置位置)を決める際、ステップS12において、ドット中心位置を設定する。このステップS12では、ステップS2で決定してある2値データA2a_bin(図4D)中{2値データA2b_binの場合は、(図5D)中}、黒化されている部分(領域)のハイライトHLでのドット候補位置のうち、網パーセントに対応するステップS3で決定した新規ドット数Dn分のドット中心位置を設定する。
ドットの中心位置は、特開平8−265566号公報(特許文献1)に記載されているように、既に閾値マトリクスTM中の閾値thの配置位置が決定している1階調前までの閾値th_hl−1により決定される現在存在する各ドットに対し、今回閾値マトリクスTM中の配置位置を決定しようとする閾値th_hlにより設定される(付けられる)各ドットが、最も離れる位置に設定されるように決められる。
理解の容易化のために、各閾値マトリクスTMの閾値数が25個の9個の閾値マトリクスTM1〜TM9が敷きつめられたスーパー閾値マトリクスSTMを模式的に示す図9を参照して説明すれば、閾値マトリクスTMのハイライトHL側から昇順に、あるいはシャドーSD側から降順に閾値の配置位置を決定する際、図9中、中央の閾値マトリクス(図9例では、5×5の閾値マトリクス)TM5の周囲(図9例では8近傍)に配置される同一閾値配置構成からなる他の閾値マトリクスTM1〜TM4、TM6〜TM9を含め、既に決定された閾値th(図9例では「1」)の配置位置と、新たに配置する閾値th_hl(図9例では「2」)の配置位置との間の距離が最も離れるように新たに配置する閾値th_hlの中心位置を決定する。
この図9例では、閾値マトリクスTM5中、太く囲った中央の閾値「2」は、その周囲にある太く囲った4つの閾値「1」を中心にそれぞれ円を同心的に同時に大きくしていったときに4つの円が接する点を含む配置位置あるいはこの配置位置に最も近い位置であって、かつ2値データA2a_bin(図4D)中{2値データA2b_binの場合は、(図5D)中}、黒化されている部分が配置位置とされる。
具体例で示せば、図10Aに示すように、現在まで決定している閾値thによるドット108からなるドットパターン110中、例えば、△印の位置112がドットの配置位置の中心位置に決定される。
次いで、ステップS13において、閾値配置位置の候補(閾値候補)th’_hlを設定する。この場合、ステップS12で決定したドット配置位置の中心位置を中心としてステップS1で決定した最小サイズのドットである2×2(n=4)画素ドットを設定し(配置し)、新しい閾値を配置する候補、すなわち閾値候補th’_hlとする。
具体例で示せば、図10Bに示すように、図10A中の△印のドットの配置位置112に、2×2画素ドットの閾値候補th’_hlが設定されるドットパターン114とされる。
次に、ステップS14〜ステップS16において、現時点までの閾値thの配置が決定している閾値マトリクスTMにより作成されるドットパターンの総画素数が、現在の網パーセントに対応しているかどうかを判断して総画素数の修正処理を行う。なお、このドットパターンは、例えば、画像データ発生器12から網パーセントに対応するグレイパターン(画素値が同一)の連続調画像データ(平網を発生する画像データI)が発生され、閾値マトリクス格納部14に格納されている現時点までに閾値thが決定している閾値th−1までの閾値thが配列されている閾値マトリクスTMと比較器16により比較され、結果として得られる2値データHがドットパターン発生器18に供給されドットパターンデータHaが得られる。このドットパターンデータHaによるドットパターンがディスプレイ20b等に表示される。
次いで、ステップS14において、既に配置位置が決まっている閾値0〜th−1による総画素数と、新たな設定した閾値候補th’_hlによる総画素数とを加算した現在画素数th_hl_totalが、現在の網パーセントで必要とされる必要画素数th_hl_num=N×N×th/thmaxより少ないかどうかが比較される(th_hl_total<th_hl_num)。
もし、少ない場合には、必要画素数th_hl_numから現在画素数th_hl_totalを引いた(th_hl_num−th_hl_total)分の画素を増加する必要があるので、ステップS15において、この画素を付加するドットを、2値データA2a_bin、A2b_binの中から新たな閾値候補th’として設定する。
一方、多い場合には、必要画素数th_hl_num−現在画素数th_hl_total分の画素を削除する必要があるので、ステップS16において、この画素を削除するドットを、新たな閾値候補th’_hlによるドットから選択して削除する。
なお、このステップS16において、ドットパターンを構成するドット中、数ドットについては、最小サイズのドットより小さいドットが発生する可能性がある。この実施形態では、最小サイズのドットを2×2画素ドットとしているため、最小サイズのドットによって作成されるドットパターンの総画素数は4の倍数になる。しかし、網パーセントを合わせるために総ドット数を調整する場合には、2×2画素ドットから1〜3個の画素を削除した3画素ドット、2画素ドット、あるいは1画素ドットが必要となる場合がある。
上記のステップS15の処理は、特開2001−292317号公報(特許文献3)により提案しているように、既に配置位置が決まっている閾値0〜th−1によるドットと新たな閾値候補th’_hlによるドットとからなる空間領域上のドットパターン(2値画像データ)に対してFFT器32によりFFTをかけて周波数領域に変換した後、LPF(低域通過フィルタ)40により高周波を遮断し、さらにIFFT器36によりIFFTをかけて空間領域にもどした後、低周波成分を抽出する処理を行う。そして、抽出した低周波成分が最も弱い位置を画素を付加すべき閾値候補th’に設定すればよい。ただし、ステップS2の処理において、50%のドットパターンが設定されている場合には、この50%のドットパターンの黒化画素中であって、かつ低周波成分が最も弱い位置を、画素を付加すべき閾値候補th’に設定すればよい。
低周波成分の最も弱い位置の抽出処理について、さらに詳しく説明すると、FFTをかけて周波数領域に変換したとき、閾値マトリクスTMの繰り返し周波数内に存在する周波数成分がノイズ成分(低周波成分)であるので、この低周波成分を抽出するために、LPF40をかける。
この場合、ノイズ成分は人間が知覚するものであるから、高周波成分をLPF40により除去する際に、例えば空間周波数0[c/mm]でゼロ値、空間周波数0.8[c/mm]近傍で最大感度(1とする。)、空間周波数2[c/mm]で約0.4、以下空間周波数6〜8[c/mm]で略ゼロ値になる特性を有する人間の視覚特性フィルタ42をLPF40としてLPFをかけて低周波成分を抽出する。なお、人間の視覚周波数特性のモデルについては、著者J.Sullivan, L.Ray,and R.Millerによる文献「Design of minimum visual modulation halftone patterns」IEEE Trans. Syst. Man Cybern., vol121,No.1,33-38(1991)に詳しく述べられている。
次いで、IFFT器36により、LPF40により抽出された低周波成分を逆フーリエ変換して空間領域上の低周波成分を得る。この低周波成分は、強弱をもっており、この低周波成分からなる画像と、閾値マトリクスTM中の閾値候補th’の位置とを空間領域上で比較し、低周波成分が最も弱い(最も値が小さい)位置を閾値候補th’_hlとして設定する。
なお、シャドウSD側の場合には、低周波成分が最も強い(最も値が大きい)位置を閾値候補th’_sdとして設定すればよい。
また、ステップS16において、画素を削除するドットは、同様に低周波成分を抽出し、新たな閾値候補th’_hl中、低周波成分の最も強い(最も値が大きい)位置にあるドットから画素を削除するようにすればよい。なお、シャドウSD側の場合には、低周波成分が最も弱い(最も値が小さい)位置にある新たな閾値th’_sdによるドットから画素を削除するようにすればよい。
図11Aは、図4Bの2値データA2a_binから出発して作成したこの実施形態にかかる、最小サイズのドットが2×2画素ドットで、網パーセントが30%のドットパターン120を示している。図11Cは、従来技術に係る2×2画素ドットFMスクリーンのドットパターン122を示している。
ドットパターン120、122に視覚特性フィルタ42をLPF40としてかけたものの濃淡を強調したパターンを図11B、図11Dに濃淡パターン124、126として示す。結果として、この実施形態に係る図11Aのドットパターン120は、従来技術に係る図11Cのドットパターン122に比較して、濃淡のばらつきが抑制された、振幅の小さいパターンとなることが分かる。
なお、上記ステップS15あるいはステップS16において、閾値候補th’_hlを設定する際、特開2002−368995号公報(特許文献2)に示されているように、IFFT器36によりIFFTをかけて空間領域上の低周波成分が得られたとき、さらにFFT器32によりFFTをかけて、特定周波数成分抽出器44により周波数成分の強度の高い順に、特定周波数成分を抽出し、抽出した特定周波数成分を周波数成分の強度の高い順に、IFFTをかけて、空間領域上の画像とし、これら複数の画像を、いずれも強めない位置のうち、最も強度成分の弱い位置を閾値候補th’あるいは閾値候補th’_hlとして設定することもできる。
以上のステップS12〜S16の処理により、ドットパターン上、新たにドットが付けられた位置に対応する閾値マトリクスTM上に、所定数の閾値thを設定することができる。
次いで、ステップS17により、決定された閾値thにより作成されるドットパターンの最適化処理を行う。このドットパターンの最適化処理は、上記のステップS16までの処理により、高品質のドットパターンが作成されている場合には、不要な処理となる。
このドットパターンの最適化処理は、特許3400316号公報(特許文献2)に開示された技術及び特開2002−369005号公報(特許文献5)に開示された技術のいずれか一方あるいは両方の技術を用いることができる。
すなわち、特許340316号公報に開示された技術によれば、閾値th_hlにより作成されるドットパターンに対し、上述したように、低周波成分を抽出し、抽出した低周波成分中、強度の最も強い位置にある画素を白抜けとし、強度の最も弱い位置にある画素を黒化画素とするように交換することで、低周波成分の強度を低減する処理である。ここで、黒化画素は、ドットの周囲に付く画素(ドットの周囲に接する画素)でなければならず、その画素の閾値thは、そのドットの閾値thに等しい値とされる。
また、特開2002−369005号公報に開示された技術によれば、閾値thにより作成されるドットパターンに対し、前記した、特開2002−368995号公報(特許文献2)と同様に、閾値thにより作成されるドットパターンに対し、FFTをかけた後、視覚特性フィルタ42及びLPF40をかけ、さらにIFFTをかけて空間領域上の低周波成分が得られたとき、さらにまたFFTをかけて、周波数成分の強度の高い順に、特定周波数成分を抽出し、抽出した特定周波数成分を周波数成分の強度の高い順に、IFFTをかけて、空間領域上の画像とし、これら複数の画像を、いずれも強めない位置のうち、最も強度成分の弱い位置の画素と、最も強度成分の強い位置の画素を抽出して交換することで、低周波成分の強度を低減する処理である。この場合にも、抽出した画素は、ドットの周囲に付く画素でなければならず、その画素の閾値thは、そのドットの閾値thに等しい値とされる。
なお、ステップS14〜ステップS17における低周波成分抽出処理においては、特開2002−369005号公報(特許文献)に開示しているように、ドットパターンに対応する画像出力装置から出力されるドットパターンに対応する濃度画像を濃度画像シミュレーション部(予測部)46により予測計算し(シミュレーションし)、この濃度画像の低周波成分を抽出するようにしてもよい。この場合、濃度画像シミュレーション部46は、実際に、出力システム22からテストパターンを出力し、元のドットパターンの1ドットが、テストパターンの濃淡画像上でどのように出力されるのかを測定することで、実際の濃度像に近い濃度画像での網パーセントをドットパターンから計算することができる。
濃度画像は、出力システム22で使用されるレーザ光のビーム形状から露光量を積算計算し、印刷版材EMの感光材料のガンマ特性から濃度像を予測することができる。
計算により濃度像を予測することを詳しく説明すると、まず、フイルムF上等の記録媒体上に1×1画素ドット、2×2画素ドット、…を形成するためのレーザビームのコンピュータ計算用のシミュレーション形状を決めておく。レーザビームは、ガウス分布に近い形状を有しており、振幅値の最大値1/e2で規定されるビーム径で略表現できる形状である。このレーザビームとドットパターンとから各ドット毎の露光量を算出する。
次いで、算出した1×1画素ドット、2×2画素ドット、…等、各ドット毎の露光量を、フイルム等の感光材料における露光特性、いわゆるガンマ特性を利用して、各ドットの濃度に変換する。このようにして求めた各ドットの濃度から、濃度画像(濃度シミュレーション画像)を得る。この濃度画像から上述したFFTを使用する手順により低周波成分を抽出することができる。実際上、ドットパターンより低周波成分を抽出するより、濃度画像より低周波成分を抽出した方が、ノイズ成分を除去するためにより効果的な低周波成分を抽出できる場合が多い。
このようにして閾値マトリクス中の閾値th_hlの位置が決定される。
次いで、ステップS18において、新たに設定される閾値th_hlが、次階調の閾値th_hl+1に設定される(th_hl=th_hl+1)。
同様にして、ステップS22〜ステップS28において、シャドウSD側の閾値th_sdを決定する。
そして、ステップS29において、ハイライトHL側から決定してきた閾値th_hlとシャドーSD側から決定してきた閾値th_sdの大きさを比較し、同一の値、すなわち網パーセント50%となるまで、閾値th_hlと閾値th_sdを決定し、同一の値となったときに閾値マトリクスの作成が終了する。
図12Aは、2値データA2_binから出発して作成された所望のC版用の閾値マトリクスTMa(符号をTMaとしている。)と、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較して得られた網パーセント50%の空間領域上のC版のドットパターン132aを示している。同様に、図12Bは、2値データA2_binから出発して作成されたM版用の閾値マトリクスTMb(符号をTMbとしている。)と、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較して得られた網パーセント50%の空間領域上のM版のドットパターン132bを示している。
図12Cは、C版のドットパターン132aとM版のドットパターン132bとを重ね合わせた空間領域上のカラー画像のドットパターン133を示している。このカラー画像のドットパターン133は、図30Cに示した、従来技術に係るカラー画像のドットパターン306に比較して、低周波の粗密、すなわちざらつきが低減されていることが分かる。
図12D及び図12Eは、それぞれ、C版のドットパターン132aとM版のドットパターン132bをフーリエ変換した周波数領域データ134a、134bを示している。周波数領域データ134a、134bは、パターン周波数rの主要なパターン周波数成分134pa、134pbを有し、首肯できるように、それぞれ図4A、図5Aに示した周波数領域データAFFT2a、AFFT2bに対応した形状(円環片状が対向した形状)の周波数成分分布になっている。
図12Fは、図12Cのドットパターン133の周波数領域データ135を示している。
この周波数領域データ135には、円環状のパターン周波数rの主要なパターン周波数成分135pは存在するが、図30Fに示した周波数領域データ312の中央部分(0周波成分付近)の低周波成分314が消滅していることが分かる。このことは、図12Cに示したC版とM版を重ね合わせたカラー画像のドットパターン133上に低周波の粗密、すなわちざらつきが低減されていることに対応する。
低周波成分314が消滅する理由を図13A(この実施形態)、図13B(従来技術)を参照して説明する。
図30Cは、空間領域上でドットパターン302、304を重ね合わせたパターン306である。空間領域上でのパターンの重ね合わせは、光の量の掛け算に相当する。これを周波数領域上で考えると、図30Fの周波数領域データは、ドットパターン302、304の周波数領域データ308、310のコンボリューション演算で算出することができる。
図30D、図30Eに示した、円環状の主要なパターン周波数成分308p、310p同士のコンボリューション演算を実施すると、図13Bに示すように、周波数領域データ308´、310´上で、主要なパターン周波数成分308p、310p以外に、0周波成分付近で折返しノイズ成分136が全て重なる低周波成分314´が発生してしまう。これが色版を重ねたときのざらつき(低周波ノイズ)として認識される。
一方、この実施形態では、例えば、図12Dに示した周波数領域データ134aに対応する図13Aの周波数領域データ134a´について説明すると、発生する折返しノイズ138は、0周波成分付近も含め同じ位置(周波数、角度)に周波数成分がないため、コンボリューション演算を実施しても0周波成分付近に折返しノイズが発生することはないので各色版のドットパターンを重ねても低周波成分のざらつきが著しく低減され、ほぼ認識されることがない。
このように上記した実施形態によれば、色分解された連続調画像を、それぞれ、重ね合わせてカラー画像を再現するための、線数・角度の規定のない2値画像であるドットパターンの色版に変換する色版作成用の閾値マトリクスTMを作成する際、中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数rを決定する過程と、ホワイトノイズパターンWHに色版毎に特性が異なるパターン周波数帯域フィルタ34をかけた後、2値化し、この2値データA2a_bin、A2b_binをドットを配置する候補位置にして、閾値thの配列を決定する過程とを備え、パターン周波数帯域フィルタ34は、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数が前記パターン周波数rに略等しく、周波数帯域通過特性の強度が角度θに応じて変調されており、かつ角度θに対する周波数帯域通過特性の強度分布が色版に応じて異なるようにしているので、規則的な周期も角度も持たない2値画像であるドットパターンの色版を複数版重ねてカラー画像を再現した際に生じるざらつきを低減することができる。
ドットパターンが主走査方向MSと副走査方向ASの2次元走査画像で形成される場合、図14A、図14Bに示すC版用とM版用に決定されたドットパターン140、142と、図14C、図14Dに示す主要なパターン周波数成分144、146の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なり(C版用の図14Aと図14Cでは135゜方向、M版用の図14Bと図14Dでは45゜方向に強度の中心があり、)、かつ走査方向(0゜方向と90゜方向)では、存在しないか弱められている周波数領域データ148、150となっていることが好ましい。このようにすれば、走査露光システムの出力機である出力システム22の変動の影響を受けにくくなる。
さらに、ドットパターンにはなるべく方向性を持たせない方が好ましいため、複数の角度に強度のピークを持つことが望ましい。C版では、図15A、図15Cに示す67.5゜の方向と、これと直交する157.5゜の方向、M版では、図15B、図15Dに示す22.5゜の方向と、これと直交する112.5゜の方向に成分を有するドットパターン156、158と、主要なパターン周波数成分152、154を有する周波数領域データ160、162のように、互いに強度のピークが重ならないように周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布の周波数位置が均等に分割されていることが好ましい。
他の例として、図16Aに、さらに分割数が多い、それぞれ、45゜、105゜、165゜方向で6分割した主要なパターン周波数成分164を有するC版用の周波数領域データ166を示し、この周波数領域データ166に対し、図16Bは、強度分布が、それぞれ、15゜、75゜、135゜方向で図16Aとは強度のピークが重ならないM版用の周波数領域データ170を示している。なお、分割数を増加しすぎると、円環になってしまい、強度ピークが重なるため余り細かくすることは好ましくなく、せいぜい12分割以下程度が好ましい。
カラー画像は、CMYK各版の4版(4分版)で作成される場合が多い。これを考慮した場合、図17A〜図17Dに示す。周波数領域データ172c、172m、172y、172kは、それぞれ、周波数成分が2分割された45゜ずつ周波数成分の角度に対する周波数通過特性の強度分布が異なるC版(67.5゜方向)、M版(157.5゜方向)、Y版(22.5゜方向)、K版(112,5゜方向)の主要なパターン周波数成分174c、174m、174y、174kを持つように構成することが好ましい。
この図17A〜図17Dの組合せを(C,M,Y,K)=(67.5゜,157.5゜,22.5゜,112.5゜)と記載することとする。
そのように考えた場合、45゜ずつ周波数成分を持つ組合せは、(C,M,Y,K)=(45゜,135゜,0゜,90゜)などを挙げることができる。
周波数成分を4分割したものの組合せとして180゜/4=22.5゜の組合せが考えられる。
(C,M,Y,K)=[(22.5゜,112.5゜),(45゜,135゜),(0゜,90゜),(67.5゜,157.5゜)]
ここで(22.5゜,112.5゜)とは、22.5゜と112.5゜に周波数成分を持つ。0゜方向の成分を持たないようにするためには、11.25゜角度をシフトした次の組合せとすることもできる。
(C,M,Y,K)=[(33.75゜,123.75゜),(56.25゜,146.25゜),(11.25゜,101.25゜),(78.75゜,168.75゜)]
カラー画像は、CMYK各版の4版(4分版)で作成される場合が多いが、Y版は視感度が低いため目立たない。このことを考慮すると、図18A〜図18Dに示すように、CMK版は、各45゜離れ、Y版は、他の版に比較して15゜離れているような、それぞれ、周波数成分が4分割された角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が異なるC版(15゜,105゜)、M版(45゜,135゜)、Y版(0゜,90゜)、K版(75゜,165゜)の主要なパターン周波数成分178c、178m、178y、178kを持つ周波数領域データ176c、176m、176y、176kのように構成することが好ましい。
他の例として、(0゜,90゜)成分を持たないようにするため、全体を7.5゜回転させた次の組合せとすることも考えられる。
(C,M,Y,K)=[(22.5゜,112.5゜),(52.5゜,142.5゜),(7.5゜,97.5゜),(82.5゜,172.5゜)]
なお、前記周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が異なる複数の色版が、主要色であるCMYK版と、それ以外の補助色色版R(赤)G(緑)B(青)版(CMYKRGB版)、O(オレンジ)G版(CMYKOG版)、LC(ライトシアン),LM(ライトマゼンタ),LK(ライト墨)版(CMYKLCLMLK版)とからなるとき、主要色であるCMYK版に対しては、それぞれの周波数成分を等角度位置とし、補助色色版に対しては、周波数成分が、等角度位置の主要色の周波数成分の間の角度になっているように使用することが好ましい。
以上、同一周波数対で様々な角度成分の持つ周波数成分分布の例を挙げたが、コンボリューション演算時に0周波を含む低周波成分が発生しないことが目的であり、それほど細かな角度精度が要求される訳ではない。
なお、上述した実施形態において、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数がパターン周波数rに略等しく、周波数帯域通過特性の強度が角度θに応じて変調され、角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が相互に重ならないように構成されたパターン周波数帯域フィルタ(パターン周波数BPF)34を用いているが、このパターン周波数帯域フィルタ34は、種々の特性に変更可能である。
例えば、図19は、周波数領域上で、60゜間隔の6分割配置の周波数角度成分位置177を示している。
この場合、パターン周波数帯域フィルタ34は、図19で決定した周波数角度成分位置177を中心としてホワイトノイズパターンWHの周波数領域のパターンに対して、図20に示す円柱状の強度を有する周波数分布(円柱状周波数分布)179、図21に示すガウス状周波数分布181、あるいは図22に示す視覚特性周波数分布183をそれぞれ配置した周波数分布、例えば、円柱状周波数分布179を決定角度位置に配置した図23Aに示す周波数分布180、又は視覚特性周波数分布183を決定角度位置に配置した図24に示す周波数分布185をコンボリューション演算して得ることができる。なお、図23Bは、図23Aに示した周波数分布180を濃淡で表した説明図である。
図25Aは、図23A、図23Bで示した周波数分布180を持つパターン周波数帯域フィルタ34をかけた2値データ(不図示)から出発して作成されたC版用の閾値マトリクスTMと、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較して得られた網パーセント50%の空間領域上のC版のドットパターン184aを示している。
同様に、図25Bは、図23A、図23Bで示した円柱状周波数分布179の位置を30゜回転させた位置にパターン周波数帯域フィルタ34をかけた2値データ(不図示)から出発して作成されたM版用の閾値マトリクスTMと、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較して得られた網パーセント50%の空間領域上のM版のドットパターン184bを示している。
図25Cは、C版のドットパターン184aとM版のドットパターン184bとを重ね合わせた空間領域上のカラー画像のドットパターン186を示している。このカラー画像のドットパターン186は、図30Cに示した、従来技術に係るカラー画像のドットパターン306に比較して、低周波の粗密、すなわちざらつきが低減されていることが分かる。
図25D、図25Eは、それぞれ、図25A、図25Bのドットパターン184a、184bをフーリエ変換した周波数領域データ190a、190bを示している。周波数領域データ190a、190bは、パターン周波数rの主要なパターン周波数成分190pa、190pbを有している。
図25Fは、図25Cのドットパターン186をフーリエ変換した周波数領域データ192を示している。
この周波数領域データ192には、円環状の主要なパターン周波数成分192pは、存在するが、中央部分(0周波成分付近)の低周波成分が、低減されていることが分かる。すなわち、同様にして低周波成分に係るざらつきが低減されている。
上記の説明では、カラー画像を再現する場合には、分版されたCMYK色にRGB色を加えた7色印刷や、CMYK色+G色+オレンジ色の6色印刷等が行われている。この場合、m(m>4)色に対して、m個の閾値マトリクスサイズの異なる閾値マトリクスを作成してもよいが、補色に対しては、網パーセントが共に大きくなることはほとんどないので、補色間の干渉は小さい。このため、補色に対しては同じ閾値マトリクスを使用することができる。例えば、CMYK色+RGB色のインクを用いるとき、M版とG版、C版とR版、Y版とB版はそれぞれ同一の閾値マトリクスを使用することができる。同様に、CMYK色+G色+オレンジ色を用いるときには、M版とG版、C版とオレンジ版は同一の閾値マトリクスを使用することができる。
上記のようにして作成された閾値マトリクスは、例えば、以下に示すよう使用に供される。
図26は、閾値マトリクス作成システム10(図1参照)を構成する閾値マトリクス作成装置20により作成された閾値マトリクスTMが使用される例としての印刷・製版システム200を示している。
この印刷・製版システム200では、撮像装置としてのデジタルカメラ202により取り込まれた連続調画像としてのRGB画像データあるいはスキャナ(画像読取装置)としての製版入力機204により取り込まれた連続調画像としてのRGB画像データ(又はCMYK画像データ)が、カラー画像分版装置としてのRIP(ラスタイメージプロセッサ)206に供給され、RGB画像データは、一旦CMYK画像データに変換される。
この場合、RIP206には、閾値マトリクス作成装置20により作成された各色版の閾値マトリクスTMのデータ(閾値マトリクスデータ)がCD−R等の記録媒体としての光ディスク208を通じて、あるいは通信により、RIP206のハードディスクに予め格納されている。
RIP206は、CMYK各画像データと、対応するCMYK各閾値マトリクスデータを比較して、CMYK各ドットパターンデータ(CMYK各画像データ)に変換する。
CMYK各ドットパターンデータは、いわゆるDDCP(実網プルーファともいう。)210(カラー画像再現装置)に送られて、紙上に印刷プルーフPRaが作成される。このDDCP210により、印刷機220(カラー画像再現装置)にかける前に、ノイズ成分の混入の有無、印刷品質が確認される。この場合には、紙として印刷用紙自体が使用される場合がある。
また、RIP206からカラーインクジェットプリンタ20c1(カラー画像再現装置)あるいはカラー電子写真方式プリンタ20c2(カラー画像再現装置)にCMYKドットパターンデータが送られて、簡易的に紙上に印刷プルーフPRb、PRcを作成することができる。
さらにCMYK各ドットパターンデータは、CTC装置等の出力システム22を構成する、フイルムセッターあるいはCTP装置である露光ユニット26に送られる。露光ユニット26がフイルムセッターである場合には、自動現像機28を介してフイルムFが作成され、このフイルムFが刷版用の印刷版材と重ねられ、図示しない面露光装置で露光されることで刷版PPが作成される。また、露光ユニット26が図1に示したようにCTP装置である場合には、自動現像機28を通じて刷版PPが直接出力される。なお、露光ユニット26に対して感光材料(印刷版材含む)のマガジン212から印刷版材EM等が供給される。
CMYKの各刷版PPは、印刷機220を構成するC版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Y、K版印刷部214Kの図示していない版胴に装着される。印刷用紙供給部216から供給される印刷用紙に対して、C版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Y、K版印刷部214Kで重ね刷りされることで、カラー画像が再現された印刷物PMが得られる。なお、印刷機220が、CTC装置構成である場合には、RIP206からCMYK各ドットパターンデータが直接通信により供給され、版胴に巻かれている印刷版材が露光記録・現像され、直接、刷版PPとされる。
この発明の一実施形態に係る閾値マトリクスの作成方法が適用された閾値マトリクス作成システムの基本的な構成図である。 図1例のシステムによる閾値マトリクスの作成方法の説明に供される全体フローチャートである。 1×1画素ドットにより作成された網パーセント50%でのホワイトノイズパターンの説明図である。 図4Aは、パターン周波数帯域フィルタの周波数領域の説明図である。図4Bは、図4Aの角度に対する強度の説明図である。図4Cは、連続階調画像の空間領域データの説明図である。図4Dは、連続階調画像の空間領域データを2値化した2値データの説明図である。 図5Aは、角度を90゜移相したパターン周波数帯域フィルタの周波数領域の説明図である。図5Bは、図5Aの角度に対する強度の説明図である。図5Cは、連続階調画像の空間領域データの説明図である。図5Dは、連続階調画像の空間領域データを2値化した2値データの説明図である。 網パーセントに対するドット数の説明図である。 図7Aは、小ドットの周囲長の説明に供される説明図である。図7Bは、図7Aと同一網パーセントの大ドットの周囲長の説明に供される説明図である。 図2に示す全体フローチャート中、ステップS4の閾値の配置位置決定の説明に供される詳細フローチャートである。 次階調の閾値位置決定処理の説明図である。 図10Aは、閾値候補位置の説明図である。図10Bは、閾値候補位置に最小サイズのドットを配置した説明図である。 図11Aは、最小サイズのドットが2×2画素ドットで、網パーセントが30%のドットパターンを示している。図11Bは、図11Aのドットパターンに視覚特性フィルタをかけたものの濃淡を強調したパターン図である。図11Cは、従来技術に係る2×2画素ドットFMスクリーンのドットパターンを示している。図11Dは、図11Cのドットパターンに視覚特性フィルタをかけたものの濃淡を強調したパターン図である。 図12Aはこの実施形態に係るC版のドットパターンの説明図、図12Bはこの実施形態に係るM版のドットパターンの説明図、図12Cはこの実施形態に係るC版とM版のドットパターンを重ねたドットパターンの説明図、図12Dは図12Aのドットパターンの周波数領域データの説明図、図12Eは図12Bのドットパターンの周波数領域データの説明図、図12Fは図12Cのドットパターンの周波数領域データの説明図である。 図13Aは図12Fのこの実施形態に係る周波数領域データの詳細説明図、図13Bは図30Fの従来技術に係る周波数領域データの詳細説明図である。 図14Aは135゜方向のC版のドットパターンの説明図、図14Bは45゜方向のM版のドットパターンの説明図、図14Cは図14Aのドットパターンの周波数領域データの説明図、図14Dは図14Bのドットパターンの周波数領域データの説明図である。 図15Aは67.5゜、157.5゜方向のC版のドットパターンの説明図、図15Bは22.5゜、112.5゜方向のM版のドットパターンの説明図、図15Cは図15Aのドットパターンの周波数領域データの説明図、図15Dは図15Bのドットパターンの周波数領域データの説明図である。 図16Aは6分割のC版の周波数領域データの説明図、図16Bは6分割のM版の周波数領域データの説明図である。 図17A、図17B、図17C、図17Dは、それぞれ等角度間隔のC版、M版、Y版、K版の周波数領域データの説明図である。 図18A、図18B、図18C、図18Dは、それぞれ他の例に係るC版、M版、Y版、K版の周波数領域データの説明図である。 周波数帯域フィルタの他の例の説明に供される決定された周波数成分配置図である。 決定された周波数成分位置に適用される円柱状周波数帯域フィルタの説明図である。 決定された周波数成分位置に適用されるガウス分布周波数帯域フィルタの説明図である。 決定された周波数成分位置に適用される視覚フィルタ周波数帯域フィルタの説明図である。 図23Aは、決定された周波数成分位置に円柱状周波数分布を配置した説明図である。図23Bは、その濃淡を示す説明図である。 決定された周波数成分位置に視覚特性フィルタ周波数分布を配置した説明図である。 図25Aは他の実施形態に係るC版のドットパターンの説明図、図25Bは他の実施形態に係るM版のドットパターンの説明図、図25Cは他の実施形態に係るC版とM版のドットパターンを重ねたドットパターンの説明図、図25Dは図25Aのドットパターンの周波数領域データの説明図、図25Eは図25Bのドットパターンの周波数領域データの説明図、図25Fは図25Cのドットパターンの周波数領域データの説明図である。 閾値マトリクス作成装置により作成された閾値マトリクスが適用される例としての印刷・製版システムを示すブロック図である。 従来技術に係る、2×2画素FMスクリーンの網パーセントが5%、50%のドットパターンと、3×3画素FMスクリーンの網パーセントが50%のドットパターンを示す説明図である。 2×2画素FMスクリーンの網パーセントが50%のドットパターンに対してFFTをかけたときのパワー図である。 3×3画素FMスクリーンの網パーセントが50%のドットパターンに対してFFTをかけたときのパワー図である。 図30Aは従来技術に係るC版のドットパターンの説明図、図30Bは従来技術に係るM版のドットパターンの説明図、図30Cは従来技術に係るC版とM版のドットパターンを重ねたドットパターンの説明図、図30Dは図30Aのドットパターンの周波数領域データの説明図、図30Eは図30Bのドットパターンの周波数領域データの説明図、図30Fは図30Cのドットパターンの周波数領域データの説明図である。
符号の説明
10…閾値マトリクス作成システム 12…画像データ発生器
14…閾値マトリクス格納部 16、38…比較器
18…ドットパターン発生器 20…閾値マトリクス作成装置
22…出力システム 26…露光ユニット
28…自動現像機 30…ホワイトノイズ発生器
32…FFT器 34…パターン周波数帯域フィルタ
36…IFFT器 40…LPF
42…視覚特性フィルタ 200…印刷・製版システム

Claims (22)

  1. 色分解された連続調画像を、それぞれ線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換する色版作成用の閾値マトリクスの作成方法において、
    中間調のうち、ある網パーセントでパターン周波数を決定する過程と、
    ホワイトノイズパターンに色版毎に特性が異なる帯域フィルタをかけた後、2値化し、この2値パターンをドットを配置する候補位置にして、閾値の配列を決定する過程とを備え、
    前記帯域フィルタは、主たる周波数帯域通過特性を有する周波数が前記パターン周波数に略等しく、前記周波数帯域通過特性の強度分布が角度に応じて変調されており、かつ前記強度分布が色版に応じて異なっている
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  2. 請求項1記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布は、周波数強度のピーク位置が各色版で異なる角度位置にある
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  3. 請求項1又は2記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記各色版のドットパターンが、2次元走査画像で形成されるとき、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が、前記2次元走査画像の走査方向では存在しないか弱められている
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、少なくとも2版である
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、CM版、、CMK版、又はCMYK版である
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、CMYK版であるとき、それぞれの周波数成分が、等角度間隔位置となっている
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  7. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の色版作成用閾値マトリクスの作成方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、主要色であるCMYK版と、それ以外の補助色色版とからなるとき、前記主要色であるCMYK版に対しては、それぞれの周波数成分を等角度位置とし、前記補助色色版に対しては、周波数成分が、前記等角度位置の主要色の周波数成分の間の角度になっている
    ことを特徴とする色版作成用閾値マトリクスの作成方法。
  8. 色分解された連続調画像を、それぞれ色版に応じた閾値マトリクスを用いて、線数・角度の規定のない2値画像である各色版のドットパターンに変換した後、各色版のドットパターンを重ね合わせてカラー画像を再現する方法において、
    前記各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なるようにされている
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  9. 請求項8記載のカラー画像の再現方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布は、周波数強度のピーク位置が各色版で異なる角度位置にある
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  10. 請求項8又は9記載のカラー画像の再現方法において、
    前記各色版のドットパターンが、2次元走査画像で形成されるとき、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が、前記2次元走査画像の走査方向では存在しないか弱められている
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のカラー画像の再現方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、少なくとも2版である
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  12. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のカラー画像の再現方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、CM版、、CMK版、又はCMYK版である
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  13. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のカラー画像の再現方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、CMYK版であるとき、それぞれの周波数成分が、等角度間隔位置となっている
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  14. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のカラー画像の再現方法において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、主要色であるCMYK版と、それ以外の補助色色版とからなるとき、前記主要色であるCMYK版に対しては、それぞれの周波数成分を等角度位置とし、前記補助色色版に対しては、周波数成分が、前記等角度位置の主要色の周波数成分の間の角度になっている
    ことを特徴とするカラー画像の再現方法。
  15. 色分解された連続調画像を、それぞれ色版に応じた閾値マトリクスを用いて、線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換するカラー画像分版作成装置において、
    前記各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なるようにされている
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  16. 請求項15記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布は、周波数強度のピーク位置が各色版で異なる角度位置にある
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  17. 請求項15又は16記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記各色版のドットパターンが、2次元走査画像で形成されるとき、前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が、前記2次元走査画像の走査方向では存在しないか弱められている
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  18. 請求項15〜17のいずれか1項に記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、少なくとも2版である
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  19. 請求項15〜17のいずれか1項に記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版は、CM版、CMK版、又はCMYK版である
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  20. 請求項15〜17のいずれか1項に記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、CMYK版であるとき、それぞれの周波数成分が、等角度間隔位置となっている
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  21. 請求項15〜17のいずれか1項に記載のカラー画像分版作成装置において、
    前記角度に対する前記周波数帯域通過特性の前記強度分布が異なる複数の色版が、主要色であるCMYK版と、それ以外の補助色色版とからなるとき、前記主要色であるCMYK版に対しては、それぞれの周波数成分を等角度位置とし、前記補助色色版に対しては、周波数成分が、前記等角度位置の主要色の周波数成分の間の角度になっている
    ことを特徴とするカラー画像分版作成装置。
  22. 色分解された連続調画像を、それぞれ線数・角度の規定のない2値画像であり重ね合わせてカラー画像を再現するための各色版のドットパターンに変換する色版作成用の閾値マトリクスにおいて、
    前記色版作成用の閾値マトリクスにより各色版のドットパターンを作成したとき、この各色版のドットパターンを周波数空間領域に変換したときの周波数成分の主要成分が、ドットパターンの周波数成分に等しく、かつ前記パターン周波数成分の角度に対する周波数帯域通過特性の強度分布が、色版に応じて異なる
    ことを特徴とする色版作成用の閾値マトリクス。
JP2005017370A 2005-01-25 2005-01-25 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス Expired - Fee Related JP4241632B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017370A JP4241632B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス
DE602006018679T DE602006018679D1 (de) 2005-01-25 2006-01-24 Verfahren zum Erzeugen einer Reihe von Schwellwertmatrizen für die Erzeugung von Farbtrennungen
EP06001445A EP1684498B1 (en) 2005-01-25 2006-01-24 Method of generating a set of threshold matrices for producing color separations
US11/338,831 US7619778B2 (en) 2005-01-25 2006-01-25 Method of generating a threshold matrix for producing a color separation, the matrix having a varied intensity distribution, method of reproducing a color image using the threshold matrix, apparatus for producing the color separation, and the threshold matrix

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005017370A JP4241632B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006211055A JP2006211055A (ja) 2006-08-10
JP2006211055A5 JP2006211055A5 (ja) 2007-08-23
JP4241632B2 true JP4241632B2 (ja) 2009-03-18

Family

ID=36168531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005017370A Expired - Fee Related JP4241632B2 (ja) 2005-01-25 2005-01-25 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7619778B2 (ja)
EP (1) EP1684498B1 (ja)
JP (1) JP4241632B2 (ja)
DE (1) DE602006018679D1 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005286999A (ja) * 2004-03-05 2005-10-13 Fuji Photo Film Co Ltd 閾値マトリクスの割当方法
JP2005252893A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd 閾値マトリクス
JP4143560B2 (ja) * 2004-03-05 2008-09-03 富士フイルム株式会社 閾値マトリクスの作成方法及びその装置
JP2005252888A (ja) * 2004-03-05 2005-09-15 Fuji Photo Film Co Ltd 閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクス並びにカラー画像の再現方法
JP4241632B2 (ja) 2005-01-25 2009-03-18 富士フイルム株式会社 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス
US8159720B2 (en) * 2005-04-08 2012-04-17 Xerox Corporation Color error diffusion
US8949913B1 (en) 2010-09-16 2015-02-03 Pixia Corp. Method of making a video stream from a plurality of viewports within large format imagery
JP5644808B2 (ja) * 2012-04-27 2014-12-24 コニカミノルタ株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
US8984453B2 (en) * 2012-06-28 2015-03-17 Applied Materials Israel, Ltd. Method and system for creation of binary spatial filters
EP2873058B1 (en) * 2012-07-16 2016-12-21 Flir Systems, Inc. Methods and systems for suppressing noise in images
US9811884B2 (en) 2012-07-16 2017-11-07 Flir Systems, Inc. Methods and systems for suppressing atmospheric turbulence in images
JP6745185B2 (ja) * 2016-09-30 2020-08-26 富士フイルム株式会社 閾値マトリクスの作成方法及び閾値マトリクス作成装置並びにプログラム
US11113791B2 (en) 2017-01-03 2021-09-07 Flir Systems, Inc. Image noise reduction using spectral transforms
DE102017211456B3 (de) * 2017-07-05 2018-07-05 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren zum Bedrucken von saugfähigem Bedruckstoff mit Tinten und Feuchtmittel

Family Cites Families (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3983319A (en) 1973-11-12 1976-09-28 Printing Developments, Inc. Electronic screening for image reproduction
JPH067663B2 (ja) 1985-04-26 1994-01-26 松下電器産業株式会社 中間調画像処理方法
JPS6244744A (ja) 1985-08-22 1987-02-26 Mitsubishi Electric Corp 組版システム
JPS6444583U (ja) 1987-09-14 1989-03-16
NL8902654A (nl) 1988-11-24 1990-06-18 Oce Nederland Bv Werkwijze en inrichting voor het verwerken en weergeven van beeldinformatie.
US5341228A (en) * 1990-12-04 1994-08-23 Research Corporation Technologies Method and apparatus for halftone rendering of a gray scale image using a blue noise mask
US5124803A (en) 1991-02-25 1992-06-23 Ecrm Method and apparatus for generating digital, angled halftone screens using pixel candidate lists and screen angle correction to prevent moire patterns
US5315406A (en) * 1991-09-03 1994-05-24 Levien Raphael L Screen generation for halftone screening of images using arbitrary distribution of transformed screen coordinates
US5943143A (en) 1993-06-22 1999-08-24 Canon Kabushiki Kaisha Image processing system having color adjusting features
EP0665673A3 (en) 1994-02-01 1996-06-12 Dainippon Screen Mfg Method and apparatus for producing a halftone image using a threshold matrix.
JP3461377B2 (ja) 1994-04-18 2003-10-27 富士写真フイルム株式会社 画像記録材料
JPH08227147A (ja) 1995-02-21 1996-09-03 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 網点作成方法および装置
JPH08251352A (ja) 1995-03-07 1996-09-27 Minolta Co Ltd 画像読取装置
JPH08265568A (ja) 1995-03-20 1996-10-11 Hitachi Ltd デジタル階調処理装置およびデジタル階調処理方法
JP3762800B2 (ja) 1995-03-24 2006-04-05 富士写真フイルム株式会社 網目スクリーンの作成方法
US5832122A (en) 1995-03-24 1998-11-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of processing image data
US5689623A (en) * 1995-03-27 1997-11-18 Optronics International Corporation Spread spectrum digital screening
JPH09130605A (ja) 1995-10-31 1997-05-16 Fuji Photo Film Co Ltd 網点画像出力方法およびその装置
US5884013A (en) 1995-11-17 1999-03-16 Agfa-Gevaert Autotypical screening with optimised dotshape
US6278533B1 (en) 1996-11-29 2001-08-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of processing image signal
JPH10173923A (ja) * 1996-12-16 1998-06-26 Oki Data:Kk 網点型ディザパタ−ンの生成装置並びにその方法
JP3400316B2 (ja) 1997-10-03 2003-04-28 富士写真フイルム株式会社 網点画像データの修正方法およびその装置、網点閾値データの修正方法
JPH11187264A (ja) 1997-12-17 1999-07-09 Oki Data Corp 画像処理方法および装置
US6493112B1 (en) * 1998-01-16 2002-12-10 University Of Delaware Method and apparatus for producing halftone images using green-noise masks having adjustable coarseness
US6335989B1 (en) * 1998-07-31 2002-01-01 Hewlett-Packard Company Halftone printing using donut filters
US6798537B1 (en) 1999-01-27 2004-09-28 The University Of Delaware Digital color halftoning with generalized error diffusion vector green-noise masks
US6606168B1 (en) * 1999-03-31 2003-08-12 3M Innovative Properties Company Narrow band, anisotropic stochastic halftone patterns and methods of creating and using the same
US6906825B1 (en) 1999-06-14 2005-06-14 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image processor and color image processor
US6714320B1 (en) 1999-06-14 2004-03-30 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image processor and color image processor
JP2001028685A (ja) 1999-07-13 2001-01-30 Seiko Instruments Inc ハーフトーンマトリクス作成方法
JP4124576B2 (ja) 2000-02-03 2008-07-23 富士フイルム株式会社 階調画像作成用閾値配列決定方法および階調画像データ作成装置
US6930801B2 (en) 2000-02-03 2005-08-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of determining threshold arrangement for generating gradation image, and apparatus for generating gradation image data
JP2001219599A (ja) * 2000-02-10 2001-08-14 Alps Electric Co Ltd 画像形成方法
US6934054B1 (en) 2000-08-04 2005-08-23 Transact Technologies Incorporated Method and apparatus for two-color thermal point of sale (POS) printing
US6573917B2 (en) 2000-08-11 2003-06-03 Energia, Inc. Calendar with self-help messaging based upon color preferences
US6501567B2 (en) 2000-12-15 2002-12-31 Xerox Corporation Method and system for designing spatially-partitioned and correlated stochastic screens for color halftoning
US6710778B2 (en) * 2001-02-12 2004-03-23 Lexmark International, Inc. Method for halftoning using a difference weighting function
JP2003143405A (ja) 2001-11-02 2003-05-16 Fuji Photo Film Co Ltd 閾値配列修正方法、およびドットパターンデータ構造
JP4124580B2 (ja) * 2001-06-12 2008-07-23 富士フイルム株式会社 階調画像作成用閾値配列決定方法
JP4124581B2 (ja) 2001-06-12 2008-07-23 富士フイルム株式会社 画像の画素配置修正方法
US7170641B2 (en) 2001-09-05 2007-01-30 Agfa Corporation Method of generating medium resolution proofs from high resolution image data
JP4150206B2 (ja) 2001-10-29 2008-09-17 富士フイルム株式会社 網点閾値データ作成方法
JP2003152999A (ja) 2001-11-13 2003-05-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置
US20030107768A1 (en) 2001-12-04 2003-06-12 Crounse Kenneth R. Halftoning with uniformly dispersed dot growth
US7116447B2 (en) 2002-05-24 2006-10-03 Eastman Kodak Company Halftone dot-growth technique using a dot edge-detection scheme
JP2004015410A (ja) 2002-06-06 2004-01-15 Ricoh Co Ltd 情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム、記録媒体、及びインクジェット記録装置
JP4620948B2 (ja) 2002-12-10 2011-01-26 オセ−テクノロジーズ・ベー・ヴエー 多色画像処理システム及び方法
US7126724B2 (en) 2003-03-11 2006-10-24 Kodak Graphic Communications Canada Company Flexographic printing
JP4143560B2 (ja) 2004-03-05 2008-09-03 富士フイルム株式会社 閾値マトリクスの作成方法及びその装置
JP4442438B2 (ja) 2005-01-21 2010-03-31 エプソンイメージングデバイス株式会社 画像表示装置、その駆動方法および電子機器
JP4241632B2 (ja) 2005-01-25 2009-03-18 富士フイルム株式会社 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス
US20060221400A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Dot pattern forming apparatus and set of FM screen threshold matrices
JP2007060149A (ja) 2005-08-23 2007-03-08 Canon Inc 画像処理装置およびその方法
JP4634292B2 (ja) 2005-12-06 2011-02-16 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20060164699A1 (en) 2006-07-27
DE602006018679D1 (de) 2011-01-20
US7619778B2 (en) 2009-11-17
JP2006211055A (ja) 2006-08-10
EP1684498A3 (en) 2008-04-02
EP1684498B1 (en) 2010-12-08
EP1684498A2 (en) 2006-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4241632B2 (ja) 色版作成用閾値マトリクスの作成方法、カラー画像の再現方法、カラー画像分版作成装置及び閾値マトリクス
US7492483B2 (en) Threshold matrix, a method of generating the same, and a method of assigning the same
EP2544443B1 (en) Threshold matrix generation device and method for generating threshold matrix for generating threshold matrix of predetermined size used for halftone processing of multitone image data using dithering method
JP4124580B2 (ja) 階調画像作成用閾値配列決定方法
US20050195442A1 (en) Threshold matrix, a method generating threshold matrix, and storage unit for storing threshold matrix as data
JP2009303185A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2009253472A (ja) 画像処理装置およびその方法
US20060221400A1 (en) Dot pattern forming apparatus and set of FM screen threshold matrices
JP2005252888A (ja) 閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクス並びにカラー画像の再現方法
JP2005252893A (ja) 閾値マトリクス
JP4168033B2 (ja) 閾値マトリクスの作成方法及びその閾値マトリクス
JP4124581B2 (ja) 画像の画素配置修正方法
JP2004135317A (ja) カラー画像処理装置およびカラー画像処理方法
JP5219591B2 (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2010109494A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2015023378A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2006311532A (ja) ドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセット
JP2005341330A (ja) 網点画像生成用の閾値マトリクス生成方法、並びに、網点画像生成方法および装置
JP4122961B2 (ja) 画像処理装置及び画像記録装置
JP4378411B2 (ja) 画像作成用閾値配列決定方法
US10838339B2 (en) Image forming apparatus, dither matrix generation method, and dither matrix generation apparatus
JP4129125B2 (ja) スーパーセル閾値テンプレートの作成方法、記憶媒体及び網点画像作成装置
JP2004242085A (ja) 画像処理装置および方法
Ma Understanding Digital Halftones
JP2019029932A (ja) 画像処理装置、閾値マトリクスの生成方法、プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070710

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081222

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140109

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees