JP2006311532A - ドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセット - Google Patents
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Abstract
【課題】FMスクリーンの色各版の各ドットパターンを重ね合わせてカラー画像を形成したときに、画像のざらつきを低減する。
【解決手段】FMスクリーン閾値マトリクスの閾値と均一濃度の連続調画像を比較して形成されるCMK各色版のドットパターンをFFT処理したときの周波数領域データ{AFFT2(2,15:C)、AFFT2(2,75゜:K)、AFFT2(2,45゜:M)}がそれぞれ略楕円図形となり、かつ各略楕円図形の長軸の方向が異なるようになっていることで、前記CMK各色版のドットパターンを重ねてCMK版画像を作成したときのざらつきを低減することができる。
【選択図】図18
【解決手段】FMスクリーン閾値マトリクスの閾値と均一濃度の連続調画像を比較して形成されるCMK各色版のドットパターンをFFT処理したときの周波数領域データ{AFFT2(2,15:C)、AFFT2(2,75゜:K)、AFFT2(2,45゜:M)}がそれぞれ略楕円図形となり、かつ各略楕円図形の長軸の方向が異なるようになっていることで、前記CMK各色版のドットパターンを重ねてCMK版画像を作成したときのざらつきを低減することができる。
【選択図】図18
Description
この発明は、空間領域の連続調画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、空間領域の2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセットに関し、例えばフイルムセッタ、CTP(Computer to Plate)装置、CTC(Computer to Cylinder)装置、DDCP(Direct Digital Color Proof)システム等の印刷分野機器(出力システム)、その他インクジェットプリンタあるいは電子写真プリンタに適用して好適なドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセットに関する。なお、ここで、閾値マトリクスのセットとは、少なくとも2色の版用の閾値マトリクスの組み合わせ(組物)をいう。
従来から、印刷分野では、線数、角度、ドット形状で特徴付けられる、いわゆるAM(振幅変調)スクリーンの他、FM(周波数変調)スクリーンが採用されている(特許文献1参照)。
このFMスクリーン用の閾値マトリクスを作成する技術が上記特許文献1に提案されている。
この特許文献1に係る技術では、既に決定された閾値の位置と新たに決定する閾値の位置との距離が最も離れるように閾値位置を決定することで閾値マトリクスの各要素の配列、すなわち閾値配列を昇順あるいは降順に作成する。このようにして作成された閾値マトリクスを用いた2値画像のドットパターンでは、ドットが片寄ることがなく、また、閾値マトリクスを複数並べてドットパターンを形成した場合においても、そのドットパターン上に、閾値マトリクスの繰り返しを原因とする周期性が現れないという優れた特徴を有する。
なお、閾値マトリクスの作成に関し、以下に示す特許文献を上げることができる。
特許文献2に係る技術は、あるドットパターンが持つ低周波成分で、白画素(未黒化画素)中、低周波成分が最も弱い画素と、黒化画素中、低周波成分が最も強い画素を抽出し、抽出した白画素と黒化画素を入れ替えることでドットパターンの平滑化を図る技術である(特許文献2参照)。
特許文献3に係る技術は、閾値マトリクス中、閾値マトリクスが持つ低周波成分の最も弱い位置に次の黒化画素が配置されるように閾値位置を決定していく技術である(特許文献3参照)。
特許文献4に係る技術は、ある階調までの閾値マトリクス中の閾値配列が決定しているとき、次階調の閾値位置を決める際、低周波成分を強めない位置に黒化画素が配置されるように閾値位置を決める技術である(特許文献4参照)。
特許文献5に係る技術は、ある階調での理想的なドットパターンが与えられている場合に、このドットパターンに基づき、上記特許文献2〜4の技術を適用し、閾値マトリクスを作成する技術である(特許文献5参照)。
ところで、FMスクリーン等のスクリーンを用いるカラー画像の形成は、通常、連続調画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、空間領域の2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換し、各ドットパターンを重ねてカラー画像が形成される(特許文献6、特許文献7参照)。
特許文献2、3に係る技術においては、距離の関数でスクリーンを生成し、あるいは楕円リングの特性を用いることで、画像のざらつき(grainness)の低減を図ることが記載されているが、単版(モノクロスクリーン)において、画像のざらつきを低減することが記載されているに過ぎない。
しかしながら、単版で画像のざらつきが低減されても、重ね合わせてカラー画像を形成したときには、画像にざらつきが生じるという問題が発生することが分かった。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、FMスクリーンの色各版の各ドットパターンを重ね合わせてカラー画像を形成したときに、画像のざらつきを低減することを可能とするドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセットを提供することを目的とする。
この発明に係るドットパターン形成装置は、連続調画像を、2色以上のカラー画像の各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、中間調の均一濃度の画像を、2色以上のカラー画像の色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、少なくとも2色の色版用のドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後の前記少なくとも2色の各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつ前記少なくとも2色の各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向になっていることを特徴とする。
ここで、中間調とは、画像のハイライト(明部)とシャドー(暗部)との中間の階調をいい、黒化率(網パーセント)で、10[%]〜90[%]の間の階調であって、好ましくは、50[%]の階調をいう。
この場合、前記2色以上のカラー画像は、CMYK色からなるカラー画像とすることができる。ここで、CMYK色各版に対応する各略楕円図形中、CMK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が30゜間隔にされていることが好ましい。
あるいは、CMYK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が22.5゜間隔にされていることが好ましい。
前記少なくとも2色の各版は、C色版とM色版とすることが好ましい。この場合、C色版用の略楕円図形とM色版用の略楕円図形の長軸が直交するようにされていることが好ましい。
なお、各略楕円図形は、合同図形であることが好ましい。
この発明に係るドットパターン形成装置は、連続調画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、中間調の均一濃度の画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、C色版用のドットパターンとM色版用のドットパターンとをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCM色各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつCM色各版に対応する前記略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向になっていることを特徴とする。
ここで、中間調とは、画像のハイライト(明部)とシャドー(暗部)との中間の階調をいい、黒化率(網パーセント)で、10[%]〜90[%]の間の階調であって、好ましくは、50[%]の階調をいう。
この場合、C色版用の略楕円図形とM色版用の略楕円図形の長軸が直交するようにされていることが好ましい。
なお、各略楕円図形は、合同図形であることが好ましい。
また、この発明に係るドットパターン形成装置は、連続調画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、中間調の均一濃度の画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCMYK色各版の各2次元画像は、略楕円(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対して線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつCMYK色各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が全て異なる方向になっていることを特徴とする。
この場合、CMYK色各版に対応する各略楕円図形中、CMK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が30゜間隔にされていることが好ましい。
あるいは、CMYK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が22.5゜間隔にされていることが好ましい。
また、C色版用の略楕円図形とM色版用の略楕円図形の長軸が直交するようにされていることが好ましい。
なお、各略楕円図形は、合同図形であることが好ましい。
この発明に係る閾値マトリクスのセットは、連続調画像を、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換するための2色以上のカラー画像の色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスのセットであって、前記各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、中間調の均一濃度の画像を、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、少なくとも2色の色版用のドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後の前記少なくとも2色の各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつ前記少なくとも2色の各版に対応する前記略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向になっていることを特徴とする。
この発明に係る閾値マトリクスのセットは、連続調画像を、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するCMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスのセットであって、前記各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、中間調の均一濃度の画像を、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCMYK色各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつCMYK色各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が全て異なる方向になっていることを特徴とする。
この発明によれば、FMスクリーンの色各版のドットパターンを重ね合わせて形成されるカラー画像のざらつきを低減することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、この実施形態に係るドットパターン形成装置が組み込まれた閾値マトリクス(閾値マトリクスのセット)作成システム10の基本的な構成を示している。
なお、この実施形態に係るドットパターン形成装置は、閾値マトリクス格納部14と比較器16とドットパターン発生器18とから構成される。
画像データ発生器12は、入力装置20aで取り込まれた連続調画像(のデータI)を発生するとともに、閾値マトリクスの作成時には、構成画素の濃度が均一濃度のテスト画像(ハイライト、中間調、及びシャドーの均一濃度の画像)を含む任意の画像データIを発生し、かつこの画像データIの2次元上のアドレス(x,y)を発生する。
閾値マトリクス作成システム10は、基本的には、この画像データ発生器12と、前記アドレス(x,y)で読み出される閾値thを出力する複数の閾値マトリクスTMを格納する閾値マトリクス格納部14と、閾値thと画像データIとを比較して2値画像データHを出力する比較器16と、比較器16から出力される2値画像データHに対応するドットパターンデータHaを発生するドットパターン発生器18を含みドットパターンデータHaが表すドットパターンが所望のドットパターンとなるように閾値マトリクスTMの閾値配列(閾値位置)を決定する閾値マトリクス作成装置20と、ドットパターンデータHaに対応するドットパターンをフイルム、刷版PP、あるいは印刷物上に形成する出力システム22とから構成されている。
ここで、閾値マトリクス格納部14は、ハードディスク等の記録媒体であり、出力システム22を除く画像データ発生器12、比較器16、ドットパターン発生器18及び閾値マトリクス作成装置20は、パーソナルコンピュータ(CPU、メモリ、キーボードマウス等の入力装置20a、ディスプレイ20b及びプリンタ20c等の出力装置を含む。)に格納されたプログラムを該コンピュータが実行することで達成される機能実現手段で構成することができる。また、閾値マトリクス作成装置20を構成する機能実現手段は、ソフトウエアではなくハードウエアにより構成することも可能である。
この実施形態において、出力システム22は、基本的には、露光ユニット26と印刷版材EMが巻かれたドラム27とを有するCTP(Computer To Plate)装置の構成とされ、図示しない主走査モータにより高速で主走査方向MSに回転されるドラム27に巻かれた印刷版材EMに対して、ドットパターンデータHaに応じて画素毎にオンオフする複数のレーザビーム(記録ビーム)を出力する露光ユニット26を図示しない副走査モータによりドラム27の軸方向である副走査方向ASに移動させることで、印刷版材EM上に潜像としての2次元画像であるドットパターンを形成する。なお、レーザビームの数は、数百チャンネルにわたる場合もある。
ドットパターンの潜像が形成された印刷版材EM(通常、CMYK用の4種の印刷版材)は、自動現像機28により現像処理されて、顕像化されたドットパターンが形成されたCMYK色版用の各刷版PPが作成される。作成された各刷版PPが後述する印刷機に装着され、装着された各刷版PPに対してインキが付けられる。
各刷版PPに付けられたインキが印画紙等の記録媒体である印刷用紙上に転移され、色が重ね合わされることで、印刷用紙上にカラー画像が形成された所望の印刷物を得ることができる。
また、後述するように、出力システム22としては、いわゆるレーザ光を用いた走査露光装置に限らず、面露光方式やインクジェット方式でフイルム、刷版あるいは印刷物を描画する装置、さらには、CTC印刷機等にも適用することができる。
なお、閾値マトリクス格納部14に格納されている閾値マトリクスTMの閾値配列は、DVD、CDROM、CD−R、半導体メモリ等のパッケージメディアであって持ち運ぶことの可能な記録媒体に記録して可搬することが可能である。
次に、図1に示した閾値マトリクス作成システム10を使用した閾値マトリクスの作成方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2のフローチャートに係るプログラムを実行する主体は、閾値マトリクス作成装置20である。
まず、ステップS1において、3つのパラメータを設定する。第1のパラメータは、閾値マトリクス格納部14に設定される閾値マトリクスTMのサイズであり、N×N個の画素に対応するN×N個の閾値が格納される閾値マトリクスTMのサイズN×Nを設定する。閾値マトリクスTMは、アドレス(x,y)で決定される各位置(要素)に、値0〜thmaxをとる閾値thが配置される。最大閾値thmaxの値は、8ビットの階調を持つシステムでは「255」、16ビットの階調を持つシステムでは「65535」に設定される。なお、以下、正方の閾値マトリクスサイズN×Nについての例を説明するが、長方の閾値マトリクスサイズN×Mを用いることもできる。実際上、閾値マトリクスTMは、画像の大きさに対応して、同じ閾値配列を有する閾値マトリクスサイズN×Nの閾値マトリクスTMがタイル状に複数敷きつめられた構成(スーパー閾値マトリクスSTMと呼ぶ。)として使用に供される。閾値マトリクスTMを構成する閾値thは、スーパー閾値マトリクスSTM全体の閾値配列を考慮して決定される。
なお、この実施形態において、出力システム22により出力可能な画素の大きさは、10[μm]×10[μm]=1×1画素ドット=1画素であるものとする。10[μm]×10[μm]は、この実施形態では、印刷版材EMを露光記録する際の露光ユニット26で制御可能な最小単位である。
第2のパラメータは、出力システム22から安定して出力可能な、換言すれば、出力システム22から出力される刷版PP上に安定して形成可能な最小サイズのドットの構成画素数である。この場合、最小サイズのドットは、1画素ドット(最小サイズのドットの構成画素数が1画素)、2画素ドット、3画素ドット、2×2画素(最小サイズのドットの構成画素数が4画素)ドット、2×3画素(6画素)ドット、3×3画素(9画素)ドット等に設定することができる。この実施形態において、刷版PP(実際上は、印刷物)上に安定して形成可能な最小サイズのドットは、ドットサイズが2×2の4画素からなる2×2画素ドットであるものとする。すなわち、2×2画素FMスクリーンを対象とする。
第3のパラメータは、網パーセント(濃度パーセントともいう。)が、10%〜50%(50%〜90%も同様)の中間調の中、所定の網パーセントでのパターン周波数、すなわち中間調ドットパターンのパターン周波数rである。中間調ドットパターンのパターン周波数rは、中間調でドットパターンが持つピーク空間周波数fpeak[c/mm]を指定する。
このピーク空間周波数fpeakは、実際上、画像のディテールの再現に対応する他、ざらつき等の画像品質に影響する。この実施形態においては、視覚的に十分に細かい20[c/mm]、すなわち、508(20×25.4)[LPI:Line Per Inch]にパターン周波数rを設定する(fpeak=r=20[c/mm])。
次に、ステップS2において、中間調において、パターン周波数rを持つように、ハイライトHLのドット候補位置及びシャドーSDのドット候補位置を決定する。
この場合、第1に、図3に示すように、閾値マトリクスTMのサイズN×Nと同一サイズN×Nの網パーセント50%でのホワイトノイズパターンWHをホワイトノイズ発生器30により形成する。ホワイトノイズパターンWHは、1×1画素ドットが空間領域にランダムに配置された画像である。なお、ホワイトノイズパターンWHは、網パーセント10%〜90%の中間調内の任意の値で発生させることができる。
第2に、このホワイトノイズパターンWHに対してFFT器(高速フーリエ変換器)32でFFT(高速フーリエ変換)をかけ、さらに、パターン周波数帯域フィルタ(パターン周波数BPF)34によりパターン周波数r(±Δ)で扁平率{(長軸半径−短軸半径)/長軸半径}1.5、角度0゜の帯域フィルタをかけると、図4に示すように、パターン周波数r(a>r>b)で扁平率f=1.5{f=(a−b)/a}の楕円リング状の周波数領域データAFFT2が得られる。なお、楕円リングの扁平率をf、傾きをθ、色版をColoursとするとき、図4に示す周波数領域データAFFT2(f,θ:Colours)をAFFT2(1.5,0゜:Y)と表す。なお、Yは、Y色版周波数領域データであることを示す表示としている。この図4において、円形リング(f=0)の周波数領域データを、1点鎖線で表している。
第3に、この周波数領域データAFFT2(1.5,0゜:Y)にIFFT器(高速逆フーリエ変換器)36によりIFFT(高速逆フーリエ変換)をかけ、図示しない連続階調画像の空間領域データに変換する。
第4に、この空間領域データの各画素の値に対して、中央階調値(例えば、最大階調が255であれば、127)を比較器38により比較し、図5に示す2値画像であるドットパターンA2_bin(f,θ:Colours)=A2_bin(1.5,0゜:Y)を形成する。なお、Yは、Y色版閾値マトリクス作成用の2値データであることを示す表示としている。
このY版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)中、黒化されている部分(領域)がハイライトHLでのドット配置の候補位置となり、白抜けとなっている部分(領域)がシャドーSDでのドットの配置の候補位置となる。
なお、Y版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)は、ハイライトHL側あるいはシャドーSD側でのドットを配置する候補位置であって、必ずしも、網パーセントが50%の時に、Y版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)のパターンになる訳ではない。これは、Y版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)が、必ずしも最適な50%のドットパターンではないとき、最適なドットパターンとなるように自由度を大きくするためである。
ただし、50%において、特徴的なドットパターンを用いたいとき、あるいはY版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)に相当するドットパターンを修正して最適な50%のドットパターンを得ることができたときには、50%のドットパターンを設定することができる。
次いで、ステップS3において、ドットパターンが定まった網パーセントに対して、今回の網パーセントで新規に設定する最小サイズのドット数(新規の最小サイズのドット数あるいは最小サイズの新規ドット数ともいう。)Dnを決定する。各網パーセントP[%]で設定される最小サイズの新規ドット数Dn(P)は、各網パーセントPにおける累積ドット数(累積値)をDs(P)とすると、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)[個]で表すことができる。
すなわち、ステップS3では、網パーセントを増大させながら順次ドットの候補位置を決定するときに、既にドットパターンが定まっている1つ前の網パーセントP−1に対して今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)を決定する。
閾値マトリクスTMのサイズN×Nに対して、ドットパターンが網パーセントPを持つとき、閾値マトリクスTMのサイズN×Nに対応するドットパターン中での黒化総画素数は、N×N×P/100[個]と計算される。ドットパターンを構成する全てのドットが2×2(n=4)画素ドットの最小サイズのドットのみによる構成であれば、各網パーセントPにおける最小サイズのドットの数は、Ds(P)=(N×N×P/100)/nで表されるので、N×N×P/100/n(n=4)[個]となる。
このとき、今回の網パーセントPで新規に設定する最小サイズのドット数Dn(P)は、Dn(P)=Ds(P)−Ds(P−1)=(N×N/100)/nとなる。
次に、ステップS4のハイライトHL側とシャドーSD側とから閾値thを交互に順次昇順及び降順で決定するが、その閾値thの配置位置は、図5に示した2値データA2_bin(1.5,0゜:Y)から選択される。
閾値マトリクス(この場合、Y版用閾値マトリクス)を構成する閾値thの作成手順については、特許文献2〜5に記載された技術により既知であるので省略する。
同様にして、Y版以外のMCK版各版の閾値マトリクスを作成するが、作成する際の周波数領域データと2値データは、Y版が図4に示す傾きθ=0゜のデータ{図4に示すY版用周波数領域データAFFT2(1.5,0゜:Y)、図5に示すY版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)}であるとき、MCK版各版の周波数領域データと2値データは、M版では傾きθ=22.5゜、C版では傾きθ=45゜、K版では傾きθ=67.5゜の組合せであることが、色版を重ねたときのざらつきが少ないことが分かった。
図6〜図11に、それぞれ、M版用周波数領域データAFFT2(1.5,22.5゜:M)(図6)、M版用ドットパターンA2_bin(1.5,22.5゜:M)(図7)、C版用周波数領域データAFFT2(1.5,45゜:C)(図8)、C版用ドットパターンA2_bin(1.5,45゜:C)(図9)、K版用周波数領域データAFFT2(1.5,67.5゜:K)(図10)、K版用ドットパターンA2_bin(1.5,67.5゜:K)(図11)を示す。
ここで、中間調(この例では50%)の均一濃度の画像の画像データIを画像データ発生器12により発生させ、閾値マトリクス格納部14に格納されているCMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、比較器16及びドットパターン発生器18により2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換すると、図5のY版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)、図7のM版用ドットパターンA2_bin(1.5,22.5゜:M)、図9のC版用ドットパターンA2_bin(1.5,45゜:C)、図11のK版用ドットパターンA2_bin(1.5,67.5゜:K)が得られる。
そして、これら図5のY版用ドットパターンA2_bin(1.5,0゜:Y)、図7のM版用ドットパターンA2_bin(1.5,22.5゜:M)、図9のC版用ドットパターンA2_bin(1.5,45゜:C)、図11のK版用ドットパターンA2_bin(1.5,67.5゜:K)を、FFT処理により空間領域から周波数領域の2次元の画像に変換する。
変換後のCMYK各版の2次元画像は、図4、図6、図8、図10の略楕円図形になる。なお、略楕円図形とは、方程式{(x2/a2)+(y2/b2)}=1}、(a≠b)で表される楕円図形そのものの他、円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形を含む概念である。なお、これら略楕円図形のそれぞれの長軸の方向(長軸の角度)は、22.5゜間隔の異なる方向(異なる角度)になっている。各略楕円図形は、合同図形である。
図12は、扁平率fがf=1.5(楕円)に係る図5、図7、図9、図11のYMCK各版のドットパターンA2_bin(1.5,θ:Colours)を重ね合わせたときのカラー画像(FMスクリーンによるカラー画像)PM1(f=1.5で、θ=0゜(Y)、θ=22.5゜(M)、θ=45゜(C)、θ=67.5゜(K))を示している。
図13は、比較例としての扁平率fがf=0(円)に係るYMCK各版のドットパターンA2_bin(0,θ:Colours)を重ね合わせたときのカラー画像(FMスクリーンによるカラー画像)PM2(f=0で、θ=0゜(Y)、θ=22.5゜(M)、θ=45゜(C)、θ=67.5゜(K))を示している。
この実施形態に係る図12のカラー画像PM1が、図13に示す比較例としてのカラー画像PM2に比較して、色各版のドットパターンを重ね合わせて形成されるカラー画像のざらつきが低減されていることが分かる。
なお、任意のFMスクリーンによるカラー画像においてC色とM色が主要な色として使われているとき、C色用には、扁平率fがf=1.5で傾きθがθ=0゜の図4のY版用と同一形状のC版用周波数領域データAFFT2(1.5,0゜:C)の形状に対応する、図5のY版用と同一形状のC色版用ドットパターンドットパターンA2_bin(1.5,0゜:C)を用い、M色用には、これと直交する、図14に示す扁平率fがf=1.5で傾きθがθ=90゜の楕円リングに係るM版用周波数領域データAFFT2(1.5,90゜:M)と、これに対応する図15に示すM色版用ドットパターンA2_bin(1.5,90゜:M)を用いるようにしてもよい。
図16は、扁平率fがf=1.5(楕円)に係る図5、図15のCM色各版のドットパターンA2_bin(1.5,θ:Colours)を重ね合わせたときのカラー画像(FMスクリーンによるカラー画像)PM3(f=1.5で、θ=0゜(C)、θ=90゜(M))を示している。
図17は、比較例としての扁平率fがf=0(円)に係るCM色各版のドットパターンA2_bin(0,θ:Colours)を重ね合わせたときのカラー画像(FMスクリーンによるカラー画像)PM4(f=0で、θ=0゜(C)、θ=90゜(M))を示している。
この実施形態に係る図16のカラー画像PM3が、図17に示す比較例としてのカラー画像PM4に比較して、CM色各版のドットパターンを重ね合わせて形成されるカラー画像のざらつきが低減されていることが分かる。
以上のように、上述した実施形態によれば、入力装置20aにより取り込まれた連続調画像を、閾値マトリクス格納部14に格納されている2色以上のカラー画像の各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、画像データ発生器12により中間調の均一濃度の画像を発生し、この中間調の均一濃度の画像と2色以上のカラー画像の各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスの閾値を比較器16により比較し、比較結果の2値画像データHをドットパターン発生器18により、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、少なくとも2色の色版用のドットパターン(例えば、通常、カラー画像の主要色であるC色版用のドットパターンとM色版用のドットパターン)をFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後の前記少なくとも2色の各版の各2次元画像[{図4の周波数領域データAFFT2(1.5,0゜:Y)と図14の周波数領域データAFFT2(1.5,90゜:M)}あるいは{図6の周波数領域データAFFT2(1.5,22.5゜:M)と図8の周波数領域データAFFT2(1.5,45゜:C)}]は、楕円図形(両楕円図形は合同図形である。)になり、かつ前記少なくとも2色の各版に対応する前記略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向(図4例と図14例とでは直交する方向、図6例と図8例とでは22.5゜異なる方向)になっている。
ここで、中間調とは、画像のハイライト(明部)とシャドー(暗部)との中間の階調をいい、黒化率(網パーセント)で、10[%]〜90[%]の間の階調であって、好ましくは、50[%]の階調をいう。
また、上述した実施形態によれば、入力装置20aにより取り込まれた連続調画像を、閾値マトリクス格納部14に格納されているCMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、画像データ発生器12により中間調の均一濃度の画像を発生し、この中間調の均一濃度の画像とCMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスの閾値を比較器16により比較し、比較結果の2値画像データHをドットパターン発生器18により、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCMYK色各版の各2次元画像{図8の周波数数領域データAFFT2(1.5,45゜:C)、図6の周波数領域データAFFT2(1.5,22.5゜:M)、図4の周波数領域データAFFT2(1.5,0゜:Y)、図10の周波数領域データAFFT2(1.5,67.5゜:K)}は、略楕円図形(4つの楕円図形は合同図形である。)になり、かつCMYK色各版に対応する前記略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が全て異なる方向(上例ではC→45゜、M→22.5゜、Y→0゜、K→67.5゜の方向)になっている。
この場合、CMYK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が22.5゜間隔にされているが、Y色版は目立たないので、CMYK色各版に対応する各略楕円図形中、CMK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度を30゜間隔にすることも効果的である。
例えば、C色版をθ=15゜、M色版をθ=45゜(135゜)、K色版をθ=75゜のように、CMYKに対応する各略楕円図形中、CMKに対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が30゜間隔にする。
なお、上述した実施形態において楕円の扁平率fは、1.5としているが、扁平率fは、f=1.1〜3.0(具体的に確認したのは、f=1.1、f=1.25、f=1.5、f=2、f=3の各値)の間で、ざらつきを低減する効果があることを確認している。
図18は、扁平率fがf=2での周波数領域データAFFT2(2,15゜:C)、AFFT2(2,45゜:M)、AFFT2(2,75゜:K)を示しており、この例では、C色版をθ=15゜、M色版をθ=45゜(135゜)、K色版をθ=75゜のように、CMYKに対応する各略楕円図形中、CMKに対応する各略楕円図形の長軸のなす角度を30゜間隔にしている。
また、図19に示すように、略楕円図形には、切れ目を設けてもよいことを確認している。図19例の場合には、長軸方向と短軸方向に切れ目70のあるY版用周波数領域データAFFT2(f,0゜:Y)、C版用周波数領域データAFFT2(f,15゜:C)、M版用周波数領域データAFFT2(f,45゜:M)、及びK版用周波数領域データAFFT2(f,75゜:K)を示している。
上記のようにして作成された閾値マトリクスのセットは、例えば、以下に示すよう使用に供される。
図20は、閾値マトリクス作成システム10(図1参照)を構成する閾値マトリクス作成装置20により作成された閾値マトリクスTMのセットが使用される例としての印刷・製版システム200を示している。
この印刷・製版システム200では、撮像装置としてのデジタルカメラ202により取り込まれたRGB画像データあるいはスキャナ(画像読取装置)としての製版入力機204により取り込まれたRGB画像データ(またはCMYK画像データ)が、RIP(ラスタイメージプロセッサ)206に供給され、RGB画像データは、一旦CMYK画像データに変換される。なお、デジタルカメラ202、製版入力機204は、図1の入力装置20aに対応する。
この場合、RIP206には、閾値マトリクス作成装置20により作成された閾値マトリクスTMのセットのデータ(閾値マトリクスデータ)がCD−R等の記録媒体としての光ディスク208を通じて、あるいは通信により、RIP206のハードディスクに予め格納されている。
RIP206は、CMYK各画像データと、対応するCMYK各閾値マトリクスデータを比較して、CMYK各ドットパターンデータ(CMYK各画像データ)に変換する。
CMYK各ドットパターンデータは、いわゆるDDCP(実網プルーファともいう。)210に送られて、紙上に印刷プルーフPRaが形成される。このDDCP210により、印刷機220にかける前に、ノイズ成分の混入の有無、印刷品質が確認される。この場合には、紙として印刷用紙自体が使用される場合がある。
また、RIP206からカラーインクジェットプリンタ20c1あるいはカラー電子写真プリンタ20c2にCMYKドットパターンデータが送られて、簡易的に紙上に印刷プルーフPRb、PRcを形成することができる。
さらにCMYK各ドットパターンデータは、CTC装置等の出力システム22を構成する、フイルムセッターあるいはプレートセッターである露光ユニット26に送られる。露光ユニット26がフイルムセッターである場合には、自動現像機28を介してフイルムFが作成され、このフイルムFが刷版用の印刷版材と重ねられ、図示しない面露光装置で露光されることで刷版PPが作成される。また、露光ユニット26が図1に示したようにプレートセッターである場合には、自動現像機28を通じて刷版PPが直接出力される。なお、露光ユニット26に対して感光材料(印刷版材含む)のマガジン212から印刷版材EM等が供給される。
CMYKの各刷版PPは、印刷機220を構成するK版印刷部214K、C版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Yの図示していない版胴に装着される。印刷用紙供給部216から供給される印刷用紙に対して、K版印刷部214K、C版印刷部214C、M版印刷部214M、Y版印刷部214Yで重ね刷りされることで、カラー画像が再現された印刷物PMが得られる。なお、印刷機220が、CTC装置構成である場合には、RIP206からCMYK各ドットパターンデータが直接通信により供給され、版胴に巻かれている印刷版材が露光記録・現像され、直接、刷版PPとされる。
10…閾値マトリクス作成システム 12…画像データ発生器
14…閾値マトリクス格納部 16…比較器
18…ドットパターン発生器 20…閾値マトリクス作成装置
22…出力システム 26…露光ユニット
28…自動現像機 30…ホワイトノイズ発生器
32…FFT器 34…パターン周波数帯域フィルタ
36…IFFT器 200…印刷・製版システム
14…閾値マトリクス格納部 16…比較器
18…ドットパターン発生器 20…閾値マトリクス作成装置
22…出力システム 26…露光ユニット
28…自動現像機 30…ホワイトノイズ発生器
32…FFT器 34…パターン周波数帯域フィルタ
36…IFFT器 200…印刷・製版システム
Claims (10)
- 連続調画像を、2色以上のカラー画像の各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、
中間調の均一濃度の画像を、2色以上のカラー画像の色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、少なくとも2色の色版用のドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後の前記少なくとも2色の各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつ前記少なくとも2色の各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向になっている
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項1記載のドットパターン形成装置において、
前記2色以上のカラー画像は、CMYK色からなるカラー画像である。
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項1又は2記載のドットパターン形成装置において、
前記少なくとも2色の各版は、C色版とM色版である
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 連続調画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するドットパターン形成装置において、
中間調の均一濃度の画像を、CMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCMYK色各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対して線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつCMYK色各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が全て異なる方向になっている
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項4記載のドットパターン形成装置において、
前記CMYK色各版に対応する前記各略楕円図形中、CMK色各版に対応する各略楕円図形の長軸のなす角度が30゜間隔にされている
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項4記載のドットパターン形成装置において、
前記CMYK色各版に対応する前記各略楕円図形の長軸のなす角度が22.5゜間隔にされている
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のドットパターン形成装置において、
前記CM色各版に対応する各略楕円図形の長軸が直交するようにされている
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のドットパターン形成装置において、
前記各略楕円図形は、合同図形である
ことを特徴とするドットパターン形成装置。 - 連続調画像を、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換するための2色以上のカラー画像の色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスのセットであって、
前記各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、中間調の均一濃度の画像を、2値画像である2色以上のカラー画像の各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターン中、少なくとも2色の色版用のドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後の前記少なくとも2色の各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつ前記少なくとも2色の各版に対応する前記略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が異なる方向になっている
ことを特徴とする閾値マトリクスのセット。 - 連続調画像を、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換するCMYK色各版用の各FMスクリーン閾値マトリクスのセットであって、
前記各FMスクリーン閾値マトリクスを用いて、中間調の均一濃度の画像を、2値画像であるCMYK色各版用の各ドットパターンに変換した場合に、変換された前記各ドットパターンをFFT処理により空間領域から周波数領域上の2次元の画像に変換したとき、変換後のCMYK色各版の各2次元画像は、略楕円図形(円でもなく長方形でもない図形であって直交する長軸及び短軸に対してそれぞれ線対称で全周において曲率が滑らかな図形)になり、かつCMYK色各版に対応する前記各略楕円図形のそれぞれの長軸の方向が全て異なる方向になっている
ことを特徴とする閾値マトリクスのセット。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006099568A JP2006311532A (ja) | 2005-03-31 | 2006-03-31 | ドットパターン形成装置及び閾値マトリクスのセット |
Applications Claiming Priority (2)
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Publications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006311532A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011118328A (ja) * | 2009-11-02 | 2011-06-16 | Sumitomo Chemical Co Ltd | ランダムパターンの作成方法 |
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-
2006
- 2006-03-31 JP JP2006099568A patent/JP2006311532A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013017109A (ja) * | 2011-07-06 | 2013-01-24 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 閾値マトリクス作成装置及び閾値マトリクス作成方法 |
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