JP4535978B2 - 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムに係り、特には複数種類のドットが形成可能な画像形成装置、画像形成方法および画像形成プログラムに関する。
従来、パソコン等から画像を印刷する印刷装置として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3色のインクを用いたプリンタや、前記3色のインクにブラック(K)のインクを加えたCMYKの4色のインクを用いたプリンタがある。このようなプリンタは、ハーフトーニングによって得られたそれぞれの色相のドットのオンオフで画像を形成している。
これに対し、近年、高画質な出力画像を得るために、同一色相内において、濃度の異なるインク(例えば、濃色インクと淡色インク)を用いたり、インクのドット径を異ならせたりして、1つの色相で複数の階調レベルのドットを形成して印刷を行うプリンタが多く見られるようになってきた。
しかし、前記したように1つの色相で複数の階調レベルのドットを形成可能であっても、これらのドットを適切に配置させないとかえって画像が悪化する場合がある。例えば、濃ドット(単位面積あたりの濃度が高いドット)と淡ドット(単位面積あたりの濃度が低いドット)を有する出力画像を得るために、それぞれのドットに対して2値化のハーフトーン処理をし、その後、それぞれの画素値を足し合わせると、淡ドットのみのドット分散(図19(a)参照)及び濃ドットのみのドット分散(図19(b)参照)は良好な状態であるにも関わらず、両者を重ねたものは全体として良い分散とは言えない場合が多く、最終的な粒状性はかなり悪化してしまうというものである(図19(c)参照)。
そこで、これら単位面積あたりの濃度の異なる複数種類のドットの配置方法に関して種々の方法が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
このうち、特許文献1では、淡ドットを100%以上打ち込み、濃ドットとの濃度差が少なくなったところで濃ドットを入れ始めるようになっている。
また、特許文献2では、入力値から大ドットのドット占有率を計算してドット配置を行い、その後、入力値の3値化ハーフトーン処理をし、大ドット、小ドット、ドットを打たない、のいずれかを割り当てるようになっている。
さらに、特許文献3では、入力値から濃ドットと淡ドットのドット率に分解し、濃ドットの分散を良くするために、濃ドットを先にハーフトーン処理をし、その後、濃ドットと淡ドットの合計値でハーフトーン処理をし、濃ドットの配置を決定するようになっている。
また、特許文献4では、入力値から濃淡ドットのドット占有率に分解し、濃ドットのドット占有率からブルーノイズディザを用いて濃ドットを選択し、濃ドットと淡ドットのドット占有率の合計値からさらにブルーノイズディザを用いて淡ドットを選択するようになっている。
特開2003−80682号公報 特許第3580150号公報 特許第3208777号公報 特許第3292104号公報
しかしながら、前記した特許文献1では、インク量を制限できず、使用できる用紙の種類が限られてしまうという問題がある。
また、特許文献2では、それぞれのドット分散、特に目につく大ドットの分散において良好な画像が得られないため粒状が悪化するという問題が生じる。
さらに、特許文献3では、淡ドットの分散は濃ドットによって乱されるため、特にドットの重みを考慮した場合などでは、かえって粒状感が増してしまう問題がある。
また、特許文献4では、2種類のドットの記録率の和が100%を超える状況においては、一方の種類のドット形成判断に用いたディザマトリクスの各閾値の大小を入れ替えたディザマトリクスと、他方の種類の記録率との比較を行うため、2種類のドットが重なる部分については、制御をすることができず、ランダムに重なる。そのために、粒状が悪化するという問題が生じる。
そこで、本発明の課題は、複数種類のドットを用いて記録媒体に画像を形成する場合にドット分散を良好にすることができる画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
注目画素を選択する注目画素選択手段と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、
前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択手段における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算手段と、を備え、
前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、注目画素を選択する注目画素選択手段と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択手段における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算手段と、を備え、前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっているため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項1,2,3に記載したように、前記β種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
このように請求項に記載の発明によれば、前記注目ドット選択手段が、視覚的影響度の高いドットから選択していくため、視覚的影響度の高い、言い換えると目立つドットから選択していくことで、そのドットの分散性を確保することができ、粒状感の少ない画像を得ることができる。
請求項に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
注目画素を選択する注目画素選択手段と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得手段と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、
前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化手段と、
を備えることを特徴としている。
このように請求項に記載の発明によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、注目画素を選択する注目画素選択手段と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得手段と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化手段と、を備えるため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。さらに、当該請求項6のように、α種類のドットのうちの2種類のドットについての量子化を行う場合には、α種類のドットのうちの3種類以上のドットについての量子化を行う場合よりも特に簡単な処理で量子化を行うことができ、処理速度を向上させ、装置に対する処理負担を軽減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の画像形成装置において、
前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項6,7,8に記載したように、前記2種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1の量子化手段は、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うことを特徴としている。
このように請求項に記載の発明によれば、前記第1の量子化手段が、前記注目画素における前記記録率合計値と前記注目画素に対応するディザマトリクス値との比較を行うディザ法により、量子化を行うため、第1の量子化手段の処理をディザ法で行うことで高速な処理が可能となる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第1の量子化手段は、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴としている。
このように請求項10に記載の発明によれば、前記第1の量子化手段が、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第1の量子化手段の処理を誤差拡散法で行うことで全体のドット分散がより良好になる。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第2の量子化手段は、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴としている。
このように請求項11に記載の発明によれば、前記第2の量子化手段が、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第2の量子化手段の処理を誤差拡散法で行うことで分散良くドット位置を選択することが可能となる。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記第2の量子化手段は、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行うことを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録率取得手段は、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得ることを特徴としている。
ここで、例えば、1つの色相の入力画素値があり、それを複数のドットで記録する場合に、入力画素値をもとにそれぞれのドットの記録率を分解テーブルを用いて作成し、それらの記録率をもとに記録率合計値を算出しても良いし、分解テーブルに記録率合計値が保存されていても良い。
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録率取得手段は、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してあることを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
注目画素を選択する注目画素選択手段と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、
前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化手段と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、
前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択手段における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算手段と、を備え、
前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
請求項16に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
注目画素を選択する注目画素選択工程と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得工程と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択工程と、
前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化工程と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択工程における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算工程と、を備え、
前記減算工程でX=0になるまで、前記注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
このように請求項16に記載の発明によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、注目画素を選択する注目画素選択工程と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得工程と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択工程と、
前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化工程と、前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択工程における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算工程と、を備え、前記減算工程でX=0になるまで、前記注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程による処理を繰り返すようになっているため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。
請求項17に記載の発明は、請求項16に記載の画像形成方法において、
前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項18に記載の発明は、請求項16又は17に記載の画像形成方法において、
前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項19に記載の発明は、請求項16〜18のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項17,18,19に記載したように、前記β種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
このように請求項16に記載の発明によれば、前記注目ドット選択工程では、視覚的影響度の高いドットから選択していくため、視覚的影響度の高い、言い換えると目立つドットから選択していくことで、そのドットの分散性を確保することができ、粒状感の少ない画像を得ることができる。
請求項20に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
注目画素を選択する注目画素選択工程と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得工程と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、
前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化工程と、
を備えることを特徴としている。
このように請求項20に記載の発明によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、注目画素を選択する注目画素選択工程と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得工程と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化工程と、を備えるため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。さらに、当該請求項20のように、α種類のドットのうちの2種類のドットについての量子化を行う場合には、α種類のドットのうちの3種類以上のドットについての量子化を行う場合よりも特に簡単な処理で量子化を行うことができ、処理速度を向上させ、装置に対する処理負担を軽減することができる。
請求項21に記載の発明は、請求項20に記載の画像形成方法において、
前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項22に記載の発明は、請求項20に記載の画像形成方法において、
前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項23に記載の発明は、請求項20に記載の画像形成方法において、
前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項21,22,23に記載したように、前記2種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
請求項24に記載の発明は、請求項16〜23のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記第1の量子化工程では、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うことを特徴としている。
このように請求項24に記載の発明によれば、前記第1の量子化工程では、前記注目画素における前記記録率合計値と前記注目画素に対応するディザマトリクス値との比較を行うディザ法により、量子化を行うため、第1の量子化工程の処理をディザ法で行うことで高速な処理が可能となる。
請求項25に記載の発明は、請求項16〜23のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記第1の量子化工程では、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴としている。
このように請求項25に記載の発明によれば、前記第1の量子化工程では、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第1の量子化工程の処理を誤差拡散法で行うことで全体のドット分散がより良好になる。
請求項26に記載の発明は、請求項16〜25のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記第2の量子化工程では、前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴とする。
このように請求項26に記載の発明によれば、前記第2の量子化工程では、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第2の量子化工程の処理を誤差拡散法で行うことで分散良くドット位置を選択することが可能となる。
請求項27に記載の発明は、請求項16〜25のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記第2の量子化工程では、前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行うことを特徴としている。
請求項28に記載の発明は、請求項16〜27のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記記録率取得工程では、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得ることを特徴としている。
ここで、例えば、1つの色相の入力画素値があり、それを複数のドットで記録する場合に、入力画素値をもとにそれぞれのドットの記録率を分解テーブルを用いて作成し、それらの記録率をもとに記録率合計値を算出しても良いし、分解テーブルに記録率合計値が保存されていても良い。
請求項29に記載の発明は、請求項16〜28のいずれか一項に記載の画像形成方法において、
前記記録率取得工程では、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してあることを特徴としている。
請求項30に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
注目画素を選択する注目画素選択工程と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得工程と、
前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化工程と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択工程と、
前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化工程と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択工程における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算工程と、を備え、
前記減算工程でX=0になるまで、前記注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
請求項31に記載の発明は、画像形成プログラムにおいて、
α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、
注目画素を選択する注目画素選択機能と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得機能と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択機能と、
前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化機能と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択機能における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算機能と、を実現させ、
前記減算機能でX=0になるまで、前記注目ドット選択機能、第2の量子化機能及び減算機能による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
このように請求項31に記載の発明によれば、画像形成プログラムにおいて、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、注目画素を選択する注目画素選択機能と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得機能と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択機能と、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化機能と、前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択機能における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算機能と、を実現させ、前記減算機能でX=0になるまで、前記注目ドット選択機能、第2の量子化機能及び減算機能による処理を繰り返すようになっているため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。
請求項32に記載の発明は、請求項31に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項33に記載の発明は、請求項31又は32に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項34に記載の発明は、請求項31〜33のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項32,33,34に記載したように、前記β種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
このように請求項31に記載の発明によれば、前記注目ドット選択機能が、視覚的影響度の高いドットから選択していく機能を備えるため、視覚的影響度の高い、言い換えると目立つドットから選択していくことで、そのドットの分散性を確保することができ、粒状感の少ない画像を得ることができる。
請求項35に記載の発明は、画像形成プログラムにおいて、
α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、
注目画素を選択する注目画素選択機能と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得機能と、
前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、
前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化機能と、
を実現させることを特徴としている。
このように請求項35に記載の発明によれば、画像形成プログラムにおいて、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、注目画素を選択する注目画素選択機能と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得機能と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化機能と、を実現させるため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。さらに、当該請求項34のように、α種類のドットのうちの2種類のドットについての量子化を行う場合には、α種類のドットのうちの3種類以上のドットについての量子化を行う場合よりも特に簡単な処理で量子化を行うことができ、処理速度を向上させ、装置に対する処理負担を軽減することができる。
請求項36に記載の発明は、請求項35に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴としている。
請求項37に記載の発明は、請求項35に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴としている。
請求項38に記載の発明は、請求項35に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴としている。
本発明においては、請求項36,37,38に記載したように、前記2種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
請求項39に記載の発明は、請求項31〜38のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記第1の量子化機能は、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行う機能を備えることを特徴としている。
このように請求項39に記載の発明によれば、前記第1の量子化機能が、前記注目画素における前記記録率合計値と前記注目画素に対応するディザマトリクス値との比較を行うディザ法により、量子化を行う機能を備えるため、第1の量子化機能の処理をディザ法で行うことで高速な処理が可能となる。
請求項40に記載の発明は、請求項31〜38のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記第1の量子化機能は、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を行う機能を備えることを特徴としている。
このように請求項40に記載の発明によれば、前記第1の量子化機能が、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する機能を備えるため、第1の量子化機能の処理を誤差拡散法で行うことで全体のドット分散がより良好になる。
請求項41に記載の発明は、請求項31〜40のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記第2の量子化機能は、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を行う機能を備えることを特徴としている。
このように請求項41に記載の発明によれば、前記第2の量子化機能が、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する機能を備えるため、第2の量子化機能の処理を誤差拡散法で行うことで分散良くドット位置を選択することが可能となる。
請求項42に記載の発明は、請求項31〜40のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記第2の量子化機能は、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行う機能を備えることを特徴としている。
請求項43に記載の発明は、請求項31〜42のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記記録率取得機能は、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得る機能を備えることを特徴としている。
ここで、例えば、1つの色相の入力画素値があり、それを複数のドットで記録する場合に、入力画素値をもとにそれぞれのドットの記録率を分解テーブルを用いて作成し、それらの記録率をもとに記録率合計値を算出しても良いし、分解テーブルに記録率合計値が保存されていても良い。
請求項44に記載の発明は、請求項31〜43のいずれか一項に記載の画像形成プログラムにおいて、
前記記録率取得機能は、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してある機能を備えることを特徴としている。
請求項45に記載の発明は、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成プログラムにおいて、
注目画素を選択する注目画素選択機能と、
前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得機能と、
前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化機能と、
X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択機能と、
前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化機能と、
前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択機能における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算機能と、を備え、
前記減算機能でX=0になるまで、前記注目ドット選択機能、第2の量子化機能及び減算機能による処理を繰り返すようになっていることを特徴としている。
本発明によれば、ドット分散を良好にして、高画質な画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムについて、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
[第1の実施形態]
始めに、図1〜図8を参照しながら第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、インクジェットプリンタなどの周知の出力装置(画像記録手段)に搭載可能な装置であって、画像を構成する各画素に所定ビット数(所定階調数)の画像データが割り当てられた多階調画像データからなる入力値を画素ごとに量子化して擬似中間調画像データからなる出力値に変換する装置である。
前記画像形成装置1には、図1に示す通り、後述する注目画素選択工程において注目画素選択機能を実現させる注目画素選択手段2、記録率取得工程において記録率取得機能を実現させる記録率取得手段3、第1の量子化工程において第1の量子化機能を実現させる第1の量子化手段4、第2の量子化工程において第2の量子化機能を実現させる第2の量子化手段5等の各手段を備えている。
また、前記画像形成装置1の各手段は、CPU(Central Processing Unit)、ROM
(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などから構成されている。そして、前記画像形成装置1では、画像データを処理する画像形成プログラムがROMに格納されており、CPUが、RAMをワークエリアとしてROMに格納された画像形成プログラムを読み出してその画像形成プログラムに従いながら前記した各機能を備えた各種処理を実行するようになっている。言い換えれば、画像形成プログラムが画像形成装置1のCPUに後述の各種処理を実行させるようになっている。
次に、第1の実施形態における画像形成方法について説明する。
まず、本実施形態においては、異なる色相について複数種類のドットを形成する場合と、1つの色相について単位面積あたりの濃度が異なる複数種類のドットを形成する場合とが挙げられる。異なる色相について複数種類のドットを形成する方法としては、異なる色相毎に異なるインクを用いてそれぞれのドットを形成する方法が挙げられる。
次に、1つの色相について単位面積あたりの濃度が異なる複数種類のドットを形成する方法について説明する。ここで、単位面積あたりの濃度が異なるドットを形成する方法としては、各ドットにおけるインクの濃度を変更したり、各ドットのドット径を変化させたりする方法等が挙げられる。
インクの濃度の変更については、予め淡い色のインクや濃い色のインクを用意しておき、それぞれを異なるヘッドで吐出する構成となっていたり、同じヘッド内にそれぞれのインクを吐出するノズルを備えていたりする場合が挙げられる。また、液体のインクを使用する場合であれば、濃い色のインクと透明インクとを混ぜて淡い色を実現するようになっていても良い。
また、ドット径を変化させる場合には、インクジェットプリンタのヘッドの駆動周期を調節してドット径(液滴の大きさ)を変更する場合が挙げられる。すなわち、駆動周期が短いとドット径が小さくなり、駆動周期が長くなるとその長さに応じてドット径が大きくなるのである。また、予め、ドット径の異なるドットを形成するノズルをそれぞれ同じヘッド内に備えているか、ドット径の異なるドットを形成するノズルを備えるヘッドをそれぞれ用意しておいても良い。
本実施形態では、各色について予め淡い色のインクと濃い色のインクの2種類を用意しておき、それぞれを異なるヘッドで吐出する構成となっており、各色について濃淡2種類のドットを形成するインクジェットプリンタに対応する画像処理について説明する。
次に、図2のフローチャートを用いて、原画像が入力されてから出力画像をプリンタに出力するまでの流れについて説明する。
まず、多階調画像データからなる画像データ(入力画像の注目画素における画素値)を画像形成装置1のRAMに入力し(ステップS1)、当該入力画像を必要に応じてベクタデータからラスタデータに変換(ラスタライズ)する(ステップS2)。
それから、印刷するプリンタに合わせた色変換を行う(ステップS3)。具体的には、ディスプレイで表示されるレッド、グリーン、ブルー(RGB)で構成された色を、反射型メディアへ印刷するために、シアン、マゼンタ、イエロー、(ブラック)のCMY(K)のデータに変換する。
当該データに基づいてハーフトーン処理(詳細は後述する)を行う(ステップS4)。このハーフトーン処理によって、各ドットの配置を決定する。なお、色変換後の画像においては、順方向走査、または蛇行走査をして1画素ずつ処理をしていく。
前記ハーフトーン処理の後、プリンタによる出力処理(印刷処理)を行う(ステップS5)。
次に、図3及び図4のフローチャートを用いて、前記ステップS4のハーフトーン処理について説明する。
図3及び図4は、各色のインクに対して濃ドットと淡ドットの2種類のドットを形成するインクジェットプリンタの場合におけるハーフトーン処理を示す。
まず、図1に示した注目画素選択手段2(画像形成プログラムの注目画素選択機能)により、順方向走査、または蛇行走査をして注目画素として1画素ずつ画素を選択する注目画素選択工程を行う(図示省略)。
次に、図1に示した記録率取得手段3(画像処理プログラムの記録率取得機能)により、入力画素値におけるCMYKそれぞれの色に対して、例えば図5に示すような分解テーブルを用いて、図3に示すように、濃ドットの記録率Dと淡ドットの記録率Pを取得する(ステップS11)と共に、記録率合計値D+Pを取得する(ステップS12)記録率取得工程を行う。
図5では、横軸がそれぞれの色相における画像の入力画素値であり、今回は8bitの場合を想定している。入力画素値を8bitとすると、取り得る値は0〜255までの値となる。左側の縦軸は入力画素値に対する濃度ドット、淡ドットそれぞれの記録率であり、記録率とは1画素におけるドットの発生確率で定義される。右側縦軸の対応階調値は左側縦軸を8bitスケールに割り当てたもので、例えば、入力画素値が96の場合、記録率はそれぞれ濃ドット:0.23、淡ドット:0.6である。したがって、それぞれの対応階調値は、濃ドット:59、淡ドット:154となる。
なお、本実施形態では、濃ドットの記録率Dと淡ドットの記録率Pを取得し、これらを足し合わせて記録率合計値D+Pを取得しているが、これに限るものではなく、予め記録率合計値の数値をデータとして保存しておき、当該記録率合計値と例えば濃ドットの記録率D(または、淡ドットの記録率P)を取得するようになっていても良い。
次に、図1に示した第1の量子化手段4(画像処理プログラムの第1の量子化機能)により、第1の量子化工程を行う。この第1の実施形態における第1の量子化工程では、誤差拡散法を使用する。この誤差拡散法とは、後述するように、処理済みの画素について生じた階調誤差をその画素の周りの未処理画素に所定の重みを付けて予め配分しておき、その周辺誤差をこれから処理しようとする画素に反映させる方法である。
まず、記録率合計値D+Pに、当該合計値に対する周辺誤差Aを加えてtotalとし(ステップS13)、totalが所定の値(ここでは、384)より大きいか小さいかを判断する(ステップS14)。
ここで、totalが384より大きいときには、totalに対する結果値Qに511を代入し、FLAG=2とする(ステップS18)。これに対し、totalが384以下のときには、次に、totalが他の所定の値(ここでは、127)より大きいか小さいかを判断する(ステップS15)。
ここで、totalが127より大きいときには、totalに対する結果値Qに255を代入し、FLAG=1とする(ステップS17)。これに対し、totalが127以下のときには、結果値Qに0を代入をし、FLAG=0とする(ステップS16)。
なお、FLAG=2となる場合は、注目画素に2個のドットを記録する、すなわち濃淡2種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=1となる場合は、注目画素に1個のドットを記録する、すなわち後述する第2の量子化工程において決定する濃淡いずれか一方のドットを打ち込む場合であり、FLAG=0となる場合は、注目画素に0個のドットを記録する、すなわちドットを形成しない場合である。
このようにして、ドットの濃淡大小に関わらず、一旦、各画素に対して、何個のドットを形成するか、すなわち本実施形態においては2個のドットを重ねて記録するか、濃淡いずれか一方のドットを記録するか、ドットを形成しないかの判断を行う。
その後、totalから前記結果値Qを減算してERR1とし(ステップS19)、当該ERR1を未処理の周辺画素へ拡散する(ステップS20)。そして、図4に示す処理2を実行する(ステップS21)。
処理2では、まず、図1に示した第2の量子化手段5(画像形成プログラムの第2の量子化機能)による第2の量子化工程を行う。この第1の実施形態では、第2の量子化工程においても誤差拡散法を使用する。
ここでは、濃ドットの記録率Dに濃ドットに対する周辺誤差Bを加えてDrrとし(ステップS31)、その画素において第1の量子化工程でFLAG=0としたか否かの判定を行う(ステップS32)。ここで、FLAG=0の場合には、ドットを形成しないことが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS33)。
これに対し、FLAG=0でない場合には、次に、その画素において第1の量子化工程でFLAG=2としたか否かの判定を行う(ステップS34)。ここで、FLAG=2の場合には、濃淡ドットを重ねて打ち込むことが決定し、結果値Rに255を代入する(ステップS35)。
また、FLAG=2でない場合には、FLAG=1であるため、次に、Drrが128より大きいか小さいかの判定を行う(ステップS36)。ここで、Drrが128より小さいときには、淡ドットのみを記録することが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS37)。
これに対し、Drrが128以上であるときには、濃ドットのみを記録することが決定し、結果値Rに255を代入する(ステップS38)。
その後、Drrから前記結果値Rを減算してERR2とし(ステップS39)、当該ERR2を未処理の周辺画素へ拡散する(ステップS40)。
このような処理を画像を形成する全ての画素に対して行う。全ての画素に対して図3及び図4の処理が終わった時点で図2のハーフトーン処理(ステップS4)を終了する。
前記したような処理に基づき得られた画像の一例を図6(a),(b)に示す。
また、比較例として、濃ドットと淡ドットの記録率を元にそれぞれ独立してハーフトーン処理を行って組み合わせた画像の一例を図7(a),(b)に示す。なお、図8(a),(b)は、図6(a),(b)及び図7(a),(b)の元図となった入力画像である。
すなわち、本実施形態の画像形成装置によれば、図8(a),(b)に示す入力画像から、図6(a),図6(b)に示すようなハーフトーン処理を行った出力画像を得ることができる。ここで、本実施形態の出力画像である図6(a),(b)と比較例の出力画像である図7(a),(b)とを比べてみると、図6(a),(b)の方が全体的にドット分散性の良好な画像であると言える。
特に、出力画像の濃度を高くする場合、複数種類のドットを重ねて100%以上ドットを打ち込む必要があるが、このような場合でも、本実施形態による処理の結果である図6(a)では、比較例による処理の結果である図7(a)よりも、良好なドット分散性を有している。
[第2の実施形態]
次に、図9〜図12を参照しながら第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、各色のインクに対して大中小の3種類のドットを形成するインクジェットプリンタに適用する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムについて説明する。なお、図9に示すように、画像形成装置の一部が異なる点や、画像形成方法における前記ステップS4のハーフトーン処理が、図10及び図11のフローチャートに示す処理となっている点以外は、前記第1の実施形態と同様であり、同様の処理、構成については説明を省略する。
まず、第2の実施形態に係る画像形成装置11について説明する。
図9は、第2の実施形態に係る画像形成装置11の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置11は、図9に示す通り、注目画素選択工程において注目画素選択機能を実現させる注目画素選択手段2、記録率取得工程において記録率取得機能を実現させる記録率取得手段3、第1の量子化工程において第1の量子化機能を実現させる第1の量子化手段4、注目ドット選択工程において注目ドット選択機能を実現させる注目ドット選択手段6、第2の量子化工程において第2の量子化機能を実現させる第2の量子化手段5、減算工程において減算機能を実現させる減算手段7等の各手段を備えている。
なお、前記注目画素選択手段2、記録率取得手段3、第1の量子化手段4、第2の量子化手段5については、第1の実施形態と同様の構成である。
次に、第2の実施形態における画像処理方法について説明する。
本実施形態では、各色のインクに対して大中小の3種類のドットを形成するインクジェットプリンタの場合におけるハーフトーン処理を示す。なお、前記第1の実施形態と同様の処理、構成については説明を省略する。
以下、図10及び図11のフローチャートを用いて、第2の実施形態の画像処理方法におけるハーフトーン処理について説明する。
まず、図9に示した注目画素選択手段2(画像形成プログラムの注目画素選択機能)により、順方向走査、または蛇行走査をして1画素ずつ画素を選択する注目画素選択工程を行う(図示省略)。
次に、図9に示した記録率取得手段3(画像処理プログラムの記録率取得機能)により、入力画素値におけるCMYKそれぞれの色に対して、例えば図12に示すような分解テーブルを用いて、図10に示すように、大ドットの記録率L、中ドットの記録率M及び小ドットの記録率Sを取得する(ステップS51)と共に、記録率合計値L+M+Sを取得する(ステップS52)記録率取得工程を行う。
なお、本実施形態では、大ドットの記録率L、中ドットの記録率M及び小ドットの記録率Sを取得し、これらを足し合わせて記録率合計値L+M+Sを取得しているが、これに限るものではなく、予め記録率合計値の数値をデータとして保存しておき、当該記録率合計値と例えば大ドットの記録率L及び中ドットの記録率M(大ドットの記録率L及び小ドットの記録率S、中ドットの記録率M及び小ドットの記録率Sでも良い)を取得するようになっていても良い。
次に、図9に示した第1の量子化手段4(画像処理プログラムの第1の量子化機能)により、第1の量子化工程を行う。この第2の実施形態における第1の量子化工程では、誤差拡散法を使用する。
まず、S52で取得した記録率合計値L+M+S(0≦L+M+S≦765)を255で割った値の商、すなわち整数部分(0≦整数部分≦3)をFLAGに代入し、記録率合計値L+M+S(0≦L+M+S≦765)を255で割った値の余り(0≦余り≦254)をamariに代入する(ステップS53)。なお、S53の中の「(記録率合計値)%255」は、「記録率合計値を255で割った余り」の意味である。
次に、amariに、当該合計値に対する周辺誤差Aを加えてtotalとし(ステップS54)、totalが所定の値(ここでは、128)より大きいか小さいかを判断する(ステップS55)。
ここで、totalが128以上のときには、totalに対する結果値Qに255を代入し、FLAGに1加算(FLAG=FLAG+1)する(ステップS56)。これに対し、totalが128より小さいときには、FLAGはそのままで、totalに対する結果値Qに0を代入する(ステップS57)。
なお、FLAG=3となる場合は、注目画素に3個のドットを記録する、すなわち大中小3種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=2となる場合は、注目画素に2個のドットを記録する、すなわち大中小3種類のうち後述する第2の量子化工程において決定する2種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=1となる場合は、注目画素に1個のドットを記録する、すなわち大中小3種類のうち後述する第2の量子化工程において決定するいずれか1個のドットを打ち込む場合であり、FLAG=0となる場合は、注目画素に0個のドットを記録する、すなわちドットを形成しない場合である。
このようにして、ドットの濃,中濃,淡や大,中,小に関わらず、一旦、各画素に対して、何個のドットを形成するか、すなわち本実施形態においては3個のドットを重ねて記録するか、大中小のうちの2個のドットを重ねて記録するか、大中小いずれか1個のドットを記録するか、ドットを形成しないかの判断を行う。
その後、totalから前記結果値Qを減算してERR1とし(ステップS58)、当該ERR1を未処理の周辺画素へ拡散する(ステップS59)。そして、図11に示す処理2を実行する(ステップS60)。
処理2では、まず、図9に示した注目ドット選択手段6(画像形成プログラムの注目ドット選択機能)による注目ドット選択工程を行う。
注目ドット選択工程では、まず、処理するドットの数Xを定義する(ステップS81)。処理するドットの数とは、第2の量子化工程でドットの種類を指し、記録率取得工程で取得可能なドットの種類と同義である。本実施形態では、大中小の3種類のドットを処理するため、X=3を代入する。
次に、S81で定義した処理するドットXの数が0でないかどうかの判定を行う(ステップS82)。ここで、処理するドットの数Xが0である場合には、処理2を終了する。
これに対し、処理するドットの数Xが0でない場合(本実施形態では、1≦処理するドットの数X≦3)には、第2の量子化工程で処理する処理ドット(注目ドット)SelDotの選択を行う(ステップS83)。処理ドットSelDotとしては、本実施形態では、大中小の3種類のドットのうち、注目画素においてそれまでの処理ドットとして選択されていないドットが選択される。また、視覚的影響度の高いドット、ここでは大ドットから選択していくようにすると、ドットの粒状感を抑制する効果を高めることができ、都合が良い。
次に、図9に示した第2の量子化手段5(画像形成プログラムの第2の量子化機能)による第2の量子化工程を行う。この第2の実施形態では、第1の量子化工程と同様に、第2の量子化工程においても誤差拡散法を使用する。
ここでは、処理ドットSelDotの記録率D[SelDot]に当該処理ドットに対する周辺誤差を加えてDrrとし(ステップS84)、その画素において第1の量子化工程でFLAG=0としたか否かの判定を行う(ステップS85)。なお、本実施形態では、処理するドットの数だけ、注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程を繰り返し行うが、最初が大ドット、次が中ドット、最後が小ドットを処理ドットとして各工程を行い、処理ドットSelDotの記録率D[SelDot]は、大ドットのときは記録率L、中ドットのときは記録率M、小ドットのときは記録率Sと同じである。ここで、FLAG=0の場合には、ドットを形成しないことが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS86)。
これに対し、FLAG=0でない場合には、次に、その画素においてFLAG=処理するドットの数Xであるか否かの判定を行う(ステップS87)。ここで、FLAG=処理するドットの数Xである場合には、処理ドットを形成することが決定し、結果値Rに255を代入する(ステップS88)。
また、FLAG=処理するドットの数Xでない場合には、次に、Drrが128より大きいか小さいかの判定を行う(ステップS89)。ここで、Drrが128より小さいときには、処理ドットを形成しないことが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS90)。
これに対し、Drrが128以上であるときには、処理ドットを記録することが決定し、FLAGから1減算し(FLAG=FLAG−1)、結果値Rに255を代入する(ステップS91)。
その後、Drrから前記結果値Rを減算してERR2とし(ステップS92)、当該ERR2を未処理の周辺画素における選択された処理ドットの対応バッファへ拡散する(ステップS93)。
そして、図9に示した減算手段7(画像形成プログラムの減算機能)による減算工程を行う(ステップS94)。減算工程では、処理するドットの数Xから1を減算する。その後、処理するドットの数Xが0になるまで、S82〜S94を繰り返し行う。
このような処理を画像を形成する全ての画素に対して行う。全ての画素に対して図10及び図11の処理が終わった時点で図2のハーフトーン処理(ステップS4)を終了する。
次に、第2の実施形態の変形例について説明する。
第2の実施形態では第1の量子化工程を誤差拡散法により行っていたが、当該変形例では、第1の量子化工程を、注目画素における記録率合計値と注目画素に対応するディザマトリクス値との比較を行うディザ法により行っている点が、前記第2の実施形態と異なっている。なお、他の処理、構成については前記第2の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
また、本変形例では、ディザマトリクスとして、64×64のディザマトリクスを用いている。なお、マトリクスサイズが2の倍数であると、S73などにおけるamariの計算が簡単にできるため、処理スピードが上がる。その結果、ハーフトーン処理全体の処理速度が上がるため、好ましい。
以下、図13のフローチャートを用いて、第2の実施形態の変形例におけるハーフトーン処理について説明する。
まず、図9に示した注目画素選択手段2(画像形成プログラムの注目画素選択機能)により、順方向走査、または蛇行走査をして1画素ずつ画素を選択する注目画素選択工程を行う(図示省略)。
次に、図9に示した記録率取得手段3(画像処理プログラムの記録率取得機能)により、入力画素値におけるCMYKそれぞれの色に対して、例えば図12に示すような分解テーブルを用いて、図13に示すように、大ドットの記録率L、中ドットの記録率M及び小ドットの記録率Sを取得する(ステップS71)と共に、記録率合計値L+M+Sを取得する(ステップS72)記録率取得工程を行う。
次に、図9に示した第1の量子化手段4(画像処理プログラムの第1の量子化機能)により、第1の量子化工程を行う。この第2の実施形態の変形例における第1の量子化工程では、ディザ法を使用する。
まず、S72で取得した記録率合計値L+M+S(0≦L+M+S≦765)を255で割った値の商、すなわち整数部分(0≦整数部分≦3)をFLAGに代入し、記録率合計値L+M+S(0≦L+M+S≦765)を255で割った値の余り(0≦余り≦254)をamariに代入する(ステップS73)。
次に、amariと図14に示すようなディザマトリクスの当該位置における値ditherarray(X%64,Y%64)とを比較し、amariがditherarray(X%64,Y%64)より大きいか小さいかを判断する(ステップS74)。なお、S74の中の「X%64」は、「Xを64で割った余り」の意味であり、「Y%64」は、「Yを64で割った余り」の意味である。
ここで、amariがditherarray(X%64,Y%64)より大きいときには、FLAGに1加算(FLAG=FLAG+1)し(ステップS75)、第2の実施形態と同様に、図11に示す処理2を実行する(ステップS76)。これに対し、amariがditherarray(X%64,Y%64)以下であるときには、FLAGはそのままで、図11に示す処理2を実行する(ステップS76)。
[第3の実施形態]
次に、図15及び図16を参照しながら第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、4色(4種類)のインクに対応してドットを形成するインクジェットプリンタに適用する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムについて説明する。なお、画像形成方法における前記ステップS4のハーフトーン処理が、図15及び図16のフローチャートに示す処理となっている点以外は、前記第2の実施形態と同様であり、同様の処理、構成については説明を省略する。
第3の実施形態における画像処理方法について説明する。
本実施形態では、4色(CMYK)のインクに対応してドットを形成するインクジェットプリンタの場合におけるハーフトーン処理を示す。なお、前記第2の実施形態と同様の処理、構成については説明を省略する。
以下、図15及び図16のフローチャートを用いて、第3の実施形態の画像処理方法におけるハーフトーン処理について説明する。
まず、図9に示した注目画素選択手段2(画像形成プログラムの注目画素選択機能)により、順方向走査、または蛇行走査をして1画素ずつ画素を選択する注目画素選択工程を行う(図示省略)。
次に、図9に示した記録率取得手段3(画像処理プログラムの記録率取得機能)により、入力画素値におけるCMYKそれぞれの色に対して、図15に示すように、Cの記録率C1,Mの記録率C2,Yの記録率C3,Kの記録率C4を取得する(ステップS101)と共に、記録率合計値C1+C2+C3+C4を取得する(ステップS102)記録率取得工程を行う。
次に、図9に示した第1の量子化手段4(画像処理プログラムの第1の量子化機能)により、第1の量子化工程を行う。この第3の実施形態における第1の量子化工程では、誤差拡散法を使用する。
まず、S102で取得した記録率合計値C1+C2+C3+C4(0≦C1+C2+C3+C4≦1020)を255で割った値の商、すなわち整数部分(0≦整数部分≦4)をFLAGに代入し、記録率合計値C1+C2+C3+C4(0≦C1+C2+C3+C4≦1020)を255で割った値の余り(0≦余り≦254)をamariに代入する(ステップS103)。
次に、amariに、当該合計値に対する周辺誤差Aを加えてtotalとし(ステップS104)、totalが所定の値(ここでは、128)より大きいか小さいかを判断する(ステップS105)。
ここで、totalが128以上のときには、totalに対する結果値Qに255を代入し、FLAGに1加算(FLAG=FLAG+1)する(ステップS106)。これに対し、totalが128より小さいときには、FLAGはそのままで、totalに対する結果値Qに0を代入する(ステップS107)。
なお、FLAG=4となる場合は、注目画素に4個のドットを記録する、すなわちCMYK4種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=3となる場合は、注目画素に3個のドットを記録する、すなわちCMYK4種類のうち後述する第2の量子化工程において決定する3種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=2となる場合は、注目画素に2個のドットを記録する、すなわちCMYK4種類のうち後述する第2の量子化工程において決定する2種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=1となる場合は、注目画素に1個のドットを記録する、すなわちCMYK4種類のうち後述する第2の量子化工程において決定するいずれか1個のドットを打ち込む場合であり、FLAG=0となる場合は、注目画素に0個のドットを記録する、すなわちドットを形成しない場合である。
このようにして、ドットの色相に関わらず、一旦、各画素に対して、何個のドットを形成するか、すなわち本実施形態においては4個のドットを重ねて記録するか、CMYKのうちの3個のドットを重ねて記録するか、CMYKのうちの2個のドットを重ねて記録するか、CMYKいずれか1個のドットを記録するか、ドットを形成しないかの判断を行う。
その後、totalから前記結果値Qを減算してERR1とし(ステップS108)、当該ERR1を未処理の周辺画素へ拡散する(ステップS109)。そして、図16に示す処理2を実行する(ステップS110)。
処理2では、まず、図9に示した注目ドット選択手段6(画像形成プログラムの注目ドット選択機能)による注目ドット選択工程を行う。
注目ドット選択工程では、まず、処理するドットの数Xを定義する(ステップS121)。処理するドットの数とは、第2の量子化工程でドットの種類を指し、記録率取得工程で取得可能なドットの種類と同義である。本実施形態では、CMYKの4種類のドットを処理するため、X=4を代入する。
次に、S121で定義した処理するドットXの数が0でないかどうかの判定を行う(ステップS122)。ここで、処理するドットの数Xが0である場合には、処理2を終了する。
これに対し、処理するドットの数Xが0でない場合(本実施形態では、1≦処理するドットの数X≦4)には、第2の量子化工程で処理する処理ドット(注目ドット)SelDotの選択を行う(ステップS123)。処理ドットSelDotとしては、本実施形態では、CMYKの4種類のドットのうち、注目画素においてそれまでの処理ドットとして選択されていないドットが選択される。また、視覚的影響度の高いドット、ここでは最も明度が低いKドットから選択していくようにすると、ドットの粒状感を抑制する効果を高めることができ、都合が良い。
次に、図9に示した第2の量子化手段5(画像形成プログラムの第2の量子化機能)による第2の量子化工程を行う。この第3の実施形態では、第1の量子化工程と同様に、第2の量子化工程においても誤差拡散法を使用する。
ここでは、処理ドットSelDotの記録率D[SelDot]に当該処理ドットに対する周辺誤差を加えてDrrとし(ステップS124)、その画素において第1の量子化工程でFLAG=0としたか否かの判定を行う(ステップS125)。なお、本実施形態では、処理するドットの数だけ、注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程を繰り返し行うが、最初がKドット、次がCドット、次がMドット、最後がYドットを処理ドットとして各工程を行い、処理ドットSelDotの記録率D[SelDot]は、Kドットのときは記録率C4、Cドットのときは記録率C1、Mドットのときは記録率C2、Yドットのときは記録率C3と同じである。ここで、FLAG=0の場合には、ドットを形成しないことが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS126)。
これに対し、FLAG=0でない場合には、次に、その画素においてFLAG=処理するドットの数Xであるか否かの判定を行う(ステップS127)。ここで、FLAG=処理するドットの数Xである場合には、処理ドットを形成することが決定し、FLAGから1減算し(FLAG=FLAG−1)、結果値Rに255を代入する(ステップS128)。
また、FLAG=処理するドットの数Xでない場合には、次に、Drrが128より大きいか小さいかの判定を行う(ステップS129)。ここで、Drrが128より小さいときには、処理ドットを形成しないことが決定し、結果値Rに0を代入する(ステップS130)。
これに対し、Drrが128以上であるときには、処理ドットを記録することが決定し、FLAGから1減算し(FLAG=FLAG−1)、結果値Rに255を代入する(ステップS131)。
その後、Drrから前記結果値Rを減算してERR2とし(ステップS132)、当該ERR2を未処理の周辺画素における選択された処理ドットの対応バッファへ拡散する(ステップS133)。
そして、図9に示した減算手段7(画像形成プログラムの減算機能)による減算工程を行う(ステップS134)。減算工程では、処理するドットの数Xから1を減算する。その後、処理するドットの数Xが0になるまで、S122〜S134を繰り返し行う。
このような処理を画像を形成する全ての画素に対して行う。全ての画素に対して図15及び図16の処理が終わった時点で図2のハーフトーン処理(ステップS4)を終了する。
[第4の実施形態]
次に、図17及び図18を参照しながら第4の実施形態について説明する。
本実施形態では、各色のインクに対して濃ドットと淡ドットの2種類のドットを形成するインクジェットプリンタに適用する画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラムについて説明する。なお、画像形成方法における前記ステップS4のハーフトーン処理が、図17及び図18のフローチャートに示す処理となっている点以外は、前記第1の実施形態と同様であり、同様の処理、構成については説明を省略する。
また、本実施形態では、ディザマトリクスとして、64×64のディザマトリクスを用いている。なお、マトリクスサイズが2の倍数であると、S73などにおけるamariの計算が簡単にできるため、処理スピードが上がる。その結果、ハーフトーン処理全体の処理速度が上がるため、好ましい。
以下、図17及び図18のフローチャートを用いて、第4の実施形態におけるハーフトーン処理について説明する。
まず、図1に示した注目画素選択手段2(画像形成プログラムの注目画素選択機能)により、順方向走査、または蛇行走査をして1画素ずつ画素を選択する注目画素選択工程を行う(図示省略)。
次に、図1に示した記録率取得手段3(画像処理プログラムの記録率取得機能)により、入力画素値におけるCMYKそれぞれの色に対して、例えば図5に示すような分解テーブルを用いて、図17に示すように、濃ドットの記録率Dと淡ドットの記録率Pを取得する(ステップS141)と共に、記録率合計値D+Pを取得する(ステップS142)記録率取得工程を行う。
次に、図1に示した第1の量子化手段4(画像処理プログラムの第1の量子化機能)により、第1の量子化工程を行う。この第4の実施形態における第1の量子化工程では、ディザ法を使用する。
まず、S142で取得した記録率合計値D+P(0≦D+P≦510)を255で割った値の商、すなわち整数部分(0≦整数部分≦2)をFLAGに代入し、記録率合計値D+P(0≦D+P≦510)を255で割った値の余り(0≦余り≦254)をamariに代入する(ステップS143)。
次に、amariと図14に示すようなディザマトリクスの当該位置における値ditherarray(X%64,Y%64)とを比較し、amariがditherarray(X%64,Y%64)より大きいか小さいかを判断する(ステップS144)。なお、S144の中の「X%64」は、「Xを64で割った余り」の意味であり、「Y%64」は、「Yを64で割った余り」の意味である。
ここで、amariがditherarray(X%64,Y%64)より大きいときには、FLAGに1加算(FLAG=FLAG+1)し(ステップS145)、図18に示す処理2を実行する(ステップS146)。これに対し、amariがditherarray(X%64,Y%64)以下であるときには、FLAGはそのままで、図18に示す処理2を実行する(ステップS146)。
なお、前記した処理の結果、FLAG=2となる場合は、注目画素に2個のドットを記録する、すなわち濃淡2種類のドットを重ねて打ち込む場合であり、FLAG=1となる場合は、注目画素に1個のドットを記録する、すなわち後述する第2の量子化工程において決定する濃淡いずれか一方のドットを打ち込む場合であり、FLAG=0となる場合は、注目画素に0個のドットを記録する、すなわちドットを形成しない場合である。
このようにして、ドットの濃淡大小に関わらず、一旦、各画素に対して、何個のドットを形成するか、すなわち本実施形態においては2個のドットを重ねて記録するか、濃淡いずれか一方のドットを記録するか、ドットを形成しないかの判断を行う。
処理2では、まず、図1に示した第2の量子化手段5(画像形成プログラムの第2の量子化機能)による第2の量子化工程を行う。この第4の実施形態では、第2の量子化工程においてもディザ法を使用する。
ここでは、まず、注目画素において第1の量子化工程でFLAG=0としたか否かの判定を行う(ステップS151)。ここで、FLAG=0の場合には、ドットを形成しないことが決定する(ステップS152)。
これに対し、FLAG=0でない場合には、次に、その画素において第1の量子化工程でFLAG=2としたか否かの判定を行う(ステップS153)。ここで、FLAG=2の場合には、濃淡ドットを重ねて打ち込むことが決定する(ステップS154)。
また、FLAG=2でない場合には、FLAG=1であるため、次に、濃ドットの記録率Dがditherarray(X%64,Y%64)より大きいか小さいかの判定を行う(ステップS155)。ここで、Dがditherarray(X%64,Y%64)より小さいときには、淡ドットのみを記録することが決定する(ステップS156)。
これに対し、Dがditherarray(X%64,Y%64)以上であるときには、濃ドットのみを記録することが決定する(ステップS157)。
このような処理を画像を形成する全ての画素に対して行う。全ての画素に対して図17及び図18の処理が終わった時点で図2のハーフトーン処理(ステップS4)を終了する。
この第4の実施形態の画像形成装置によれば、第1の量子化で用いた対応画素位置におけるディザ閾値と第2の量子化で用いた対応画素位置におけるディザ閾値とに、同じ閾値を使うことで、ディザ同士の干渉を抑えることができ、異なるディザ閾値を使う場合よりも高画質にすることができる。
以上のように、前記した各実施形態の画像形成装置によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、注目画素を選択する注目画素選択手段と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素にi個(0≦i≦βの整数)のドットを記録することを決定する第1の量子化手段と、X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から選択されていない注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドット数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、β種類のドットから選択された注目ドットの数を減算してXを算出する減算手段とを備え、前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっているため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。
さらに、各実施形態では、前記β種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
また、第1の実施形態及び第4の実施形態の画像形成装置によれば、α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、注目画素を選択する注目画素選択手段と、前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうちの一方のドットの記録率とを得る記録率取得手段と、前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素にi個(0≦i≦2の整数)のドットを記録することを決定する第1の量子化手段と、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドット数iと前記一方のドットの記録率に基づき、前記注目画素に記録するドットの種類を決定する第2の量子化手段とを備えるため、配置するドットの間でのランダムな重なりによる粒状感を低減することができる。さらに、それらのドットの合計印字率が100%を超える場合、つまりドットが重なる状態においても、その重なったドットを分散良く選択することができるので、視覚的粒状感を抑制することができる。また、第1の量子化手段においてドットの合計印字率が100%を超える場合と超えない場合とで共通のハーフトーン手段を使用するため、その中の1種類のドットだけを見ても100%以上と100%以下とでの区切りが現れず、結果として擬似輪郭のない滑らかな画像を得ることができる。さらに、第1の実施形態のように、α種類のドットのうちの2種類のドットについての量子化を行う場合には、α種類のドットのうちの3種類以上のドットについての量子化を行う場合よりも特に簡単な処理で量子化を行うことができ、処理速度を向上させ、装置に対する処理負担を軽減することができる。
さらに、第1の実施形態及び第4の実施形態では、前記2種類のドットが、濃度の異なるドットであっても、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであっても、色相の異なるドットであっても、効果を奏するものである。すなわち、濃度の異なるドットやドット径の異なるドット間では濃度ムラを抑制することができ、また、色相の異なるドット間では色差ムラを抑制することができる。
また、第2の実施形態及び第3の実施形態では、前記注目ドット選択手段が、視覚的影響度の高いドットから選択していくため、視覚的影響度の高い、言い換えると目立つドットから選択していくことで、そのドットの分散性を確保することができ、粒状感の少ない画像を得ることができる。
さらに、各実施形態(第2の実施形態の変形例及び第4の実施形態を除く)では、前記第1の量子化手段が、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第1の量子化手段の処理を誤差拡散法で行うことで全体のドット分散がより良好になる。
またさらに、第2の実施形態の変形例及び第4の実施形態では、前記第1の量子化手段が、前記注目画素における前記記録率合計値と前記注目画素に対応するディザマトリクス値との比較を行うディザ法により、量子化を行うため、第1の量子化手段の処理をディザ法で行うことで高速な処理が可能となる。
また、各実施形態(第4の実施形態を除く)では、前記第2の量子化手段が、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に反映させる誤差拡散法により量子化を行い、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散するため、第2の量子化手段の処理を誤差拡散法で行うことで分散良くドット位置を選択することが可能となる。
また、前記した各実施形態に示したように、第1の量子化、第2の量子化それぞれにディザ法を用いるパターン、誤差拡散法を用いるパターンがあるので、種々の条件等に応じて、その任意の組み合わせによってハーフトーン処理をすることができる。
これらのことから、ドット分散を良好にして、高画質な画像を形成することができる。
また、本実施形態の画像形成方法及び画像形成プログラムによっても、前記した画像形成装置の作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、前記した各実施形態における出力値及び結果値は処理するビット数、量子化階調数に応じて変化させてよい。また出力値は出力系に依存する。例えば、5値化以上に量子化されるようになっていても良い。
本発明の画像形成装置に係る第1の実施形態の概略構成を示すブロック図である。 原画像の入力から出力画像の出力までの流れを示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 入力画素(階調)値に対する濃淡各ドットの記録率を決定するテーブルの一例を示すグラフである。 (a)第1の実施形態の処理によって出力された濃度の高い出力画像を示す画像図である。 (b)第1の実施形態の処理によって出力された濃度の低い出力画像を示す画像図である。 (a)比較例として従来の処理によって出力された濃度の高い出力画像を示す画像図である。 (b)比較例として従来の処理によって出力された濃度の低い出力画像を示す画像図である。 (a)図6(a)及び図7(a)の元図となる入力画像を示す画像図である。 (b)図6(b)及び図7(b)の元図となる入力画像を示す画像図である。 本発明の画像形成装置に係る第2の実施形態の概略構成を示すブロック図である。 第2の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 入力画素(階調)値に対する大中小各ドットの記録率を決定するテーブルの一例を示すグラフである。 第2の実施形態の変形例におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 閾値マトリクスの一例を示す図である。 第3の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 第4の実施形態におけるハーフトーン処理を示すフローチャートである。 (a)従来における淡ドットのハーフトーン処理の結果を示す画像図である。 (b)従来における濃ドットのハーフトーン処理の結果を示す画像図である。 (c)従来における(a)と(b)を重ね合わせた結果を示す画像図である。
1,11 画像形成装置
2 注目画素選択手段
3 記録率取得手段
4 第1の量子化手段
5 第2の量子化手段
6 注目ドット選択手段
7 減算手段

Claims (45)

  1. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
    注目画素を選択する注目画素選択手段と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、
    前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択手段における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算手段と、を備え、
    前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
    注目画素を選択する注目画素選択手段と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得手段と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化手段と、
    前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の量子化手段は、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の量子化手段は、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2の量子化手段は、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第2の量子化手段は、前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行うことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記記録率取得手段は、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得ることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記記録率取得手段は、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してあることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置において、
    注目画素を選択する注目画素選択手段と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得手段と、
    前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化手段と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択手段と、
    前記第1の量子化手段で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化手段と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択手段における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算手段と、を備え、
    前記減算手段でX=0になるまで、前記注目ドット選択手段、第2の量子化手段及び減算手段による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成装置。
  16. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
    注目画素を選択する注目画素選択工程と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得工程と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択工程と、
    前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化工程と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択工程における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算工程と、を備え、
    前記減算工程でX=0になるまで、前記注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成方法。
  17. 前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項16に記載の画像形成方法。
  18. 前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項16又は17に記載の画像形成方法。
  19. 前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項16〜18のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  20. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
    注目画素を選択する注目画素選択工程と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得工程と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化工程と、
    前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化工程と、
    を備えることを特徴とする画像形成方法。
  21. 前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項20に記載の画像形成方法。
  22. 前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項20に記載の画像形成方法。
  23. 前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項20に記載の画像形成方法。
  24. 前記第1の量子化工程では、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うことを特徴とする請求項16〜23のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  25. 前記第1の量子化工程では、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴とする請求項16〜23のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  26. 前記第2の量子化工程では、前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有することを特徴とする請求項16〜25のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  27. 前記第2の量子化工程では、前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行うことを特徴とする請求項16〜25のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  28. 前記記録率取得工程では、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得ることを特徴とする請求項16〜27のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  29. 前記記録率取得工程では、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してあることを特徴とする請求項16〜28のいずれか一項に記載の画像形成方法。
  30. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成方法において、
    注目画素を選択する注目画素選択工程と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得工程と、
    前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化工程と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択工程と、
    前記第1の量子化工程で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化工程と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択工程における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算工程と、を備え、
    前記減算工程でX=0になるまで、前記注目ドット選択工程、第2の量子化工程及び減算工程による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成方法。
  31. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、
    注目画素を選択する注目画素選択機能と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得機能と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択機能と、
    前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化機能と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択機能における前記X種類のXを1減算しXを算出する減算機能と、を実現させ、
    前記減算機能でX=0になるまで、前記注目ドット選択機能、第2の量子化機能及び減算機能による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成プログラム。
  32. 前記β種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項31に記載の画像形成プログラム。
  33. 前記β種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項31又は32に記載の画像形成プログラム。
  34. 前記β種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項31〜33のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  35. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成装置に、
    注目画素を選択する注目画素選択機能と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちの2種類のドットの記録率合計値と、前記2種類のドットのうち一画素における明度が低い方のドットの記録率とを得る記録率取得機能と、
    前記記録率合計値に基づいて量子化を行い、前記注目画素に0個から2個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化機能と、
    前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記一画素における明度が低い方のドットの記録率に基づき、前記注目画素にドットを記録しないか、前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするか、或いは前記2種類のドットの両方にするかを決定する第2の量子化機能と、
    を実現させることを特徴とする画像形成プログラム。
  36. 前記2種類のドットは、濃度の異なるドットであることを特徴とする請求項35に記載の画像形成プログラム。
  37. 前記2種類のドットは、記録媒体上におけるドット径の異なるドットであることを特徴とする請求項35に記載の画像形成プログラム。
  38. 前記2種類のドットは、色相の異なるドットであることを特徴とする請求項35に記載の画像形成プログラム。
  39. 前記第1の量子化機能は、前記注目画素における前記記録率合計値と、前記記録率合計値と前記注目画素に対応する閾値マトリクス値との大小比較により、前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行う機能を備えることを特徴とする請求項31〜38のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  40. 前記第1の量子化機能は、第1の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を前記注目画素に対応する前記記録率合計値に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの個数iを決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を行う機能を備えることを特徴とする請求項31〜38のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  41. 前記第2の量子化機能は、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが0でなく且つ最大の数値でない場合に、第2の量子化で発生した処理済の周辺画素における誤差を対応する注目ドットの記録率に加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に記録するドットの種類を決定する量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を行う機能を備えることを特徴とする請求項31〜40のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  42. 前記第2の量子化機能は、前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iが1である場合に、前記一画素における明度が低い方のドットの記録率と閾値マトリクス値との大小比較により前記注目画素に記録するドットの種類を前記2種類のドットのうち何れかにするかを決定する量子化を行う機能を備えることを特徴とする請求項31〜40のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  43. 前記記録率取得機能は、入力画素値を所定の分解テーブルを用いて変換し、前記記録率合計値と1以上の記録率とを得る機能を備えることを特徴とする請求項31〜42のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  44. 前記記録率取得機能は、予め画素値に対応したそれぞれの記録率を保存してある機能を備えることを特徴とする請求項31〜43のいずれか一項に記載の画像形成プログラム。
  45. α種類(α≧2の整数)のドットが形成可能な画像形成プログラムにおいて、
    注目画素を選択する注目画素選択機能と、
    前記注目画素における、前記α種類のドットのうちのβ種類(2≦β≦αの整数)のドットの記録率合計値と、β−1種類のドットのそれぞれの記録率とを得る記録率取得機能と、
    前記記録率合計値、又は、前記記録率合計値に周辺画素における誤差を加算した値を所定の閾値と大小比較し、その比較結果に基づいて前記注目画素に0個からβ個のうち何れの個数i個のドットを記録するかを決定する第1の量子化を行うと共に、当該量子化によって発生した誤差を未処理の周辺画素に拡散する処理を有する第1の量子化機能と、
    X種類(Xの初期値はX=β)のドットの中から一画素における明度が最も低い注目ドットを選択する注目ドット選択機能と、
    前記第1の量子化機能で決定された前記注目画素に記録するドットの個数iと前記注目ドットの記録率に基づき、前記注目画素に前記注目ドットを記録するか否かを決定する第2の量子化機能と、
    前記注目ドットの選択後に前記注目ドット選択機能における前記X種類のXを1減算したXを算出する減算機能と、を備え、
    前記減算機能でX=0になるまで、前記注目ドット選択機能、第2の量子化機能及び減算機能による処理を繰り返すようになっていることを特徴とする画像形成プログラム。
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