JP5843517B2 - 画像形成装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、黒色色材と複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成するための処理に関する。
プリンタの色域(色再現領域)を拡大して高い発色性を実現する技術として、次の技術が知られている。
特許文献1には、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの基本色インクに加えて、レッド、グリーン、ブルーなどの基本色の色域を広げる特色インクを利用することが記載されている。具体的には、マゼンタのドットとイエロのドットを重ねて形成した赤色よりも高彩度な赤色を再現できるレッドインクをさらに用いることで、色域の赤色領域を拡大することが記載されている。
特許文献2には、イエロのドットとシアンのドットを重ねて形成する場合、イエロ、シアンの順で重ねて形成した場合と、シアン、イエロの順で重ねて形成した場合とでは発色が異なることが記載されている。そして、イエロ、シアンの順で重ねた時にしか再現できない色はイエロ、シアンの順、シアン、イエロの順で重ねた時にしか再現できない色はシアン、イエロの順で形成することにより、色域を拡大することが記載されている。
特許文献3には、レッドのドットとイエロおよびマゼンタのドットとが重なると、重ねない場合に比べて発色性が低下することが記載されている。そして、量子化された色材量データをドットの形成/非形成を表す2値データに所定のドット配置パターンと対応付けて変換する際に、レッドについては他の色と異なるドット配置パターンを用いて上記重なりの確率を低減し、色域を拡大することが記載されている。
特開平6−233126号公報 特開2004−155181号公報 特開2005−88579号公報
ここで、着色剤として主に顔料を用いたインク(顔料インク)のインクジェットプリンタで印刷されたプリント物で特に顕著に発生する課題として、暗部(低明度部)の色域低下がある。図1は、顔料インクジェットプリンタで印刷されたプリント物のイエロ色相の色域形状を示す模式図である。図の横軸はCIELCh色空間の彩度C*、縦軸は明度L*、点A、点B、点C、点Dはそれぞれ白、イエロ、ブラックおよびブラック近傍の色域最外郭の色を示す点である。同図に示すように、イエロからブラックに至る暗部(低明度部)の色域形状は、イエロとブラックを結ぶ直線に比べて、大きく内側に凹んでいる。特にブラック近傍では、点Cに対する点Dの位置から分かるように、明度が大きく変化しても彩度があまり大きく変化しない。このような色域形状は、カラーマッピングにおいて階調不良(つぶれ)の原因となってしまう。
しかしながら、特許文献1および特許文献3に記載の技術では、新たなインクを必要とするため、プリンタの構造がより複雑になり、大型化する。
また、特許文献2に記載の技術では、イエロからグリーンを経由してシアンに至る色相において中間明度の色域を拡大するが、イエロからブラックに至る暗部(低明度領域)の色域は拡大しない。
そこで、本発明は、新たな記録材を追加することなく低明度部の色域を拡大することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、黒色色材と複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、前記黒色色材に対応する黒色色材量データと前記複数の有彩色色材のそれぞれに対応する複数の有彩色色材量データとを有する入力画像データから、黒色色材のドットを記録媒体上に配置させるための黒色色材データと複数の有彩色色材各々のドットを前記記録媒体上に配置させるための複数の有彩色色材データとを生成する生成手段により、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて再現可能である色域における暗部の最外殻に位置する色において、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材各々のドットとが前記記録媒体上で排他に配置されるように前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとを生成する画像形成装置であって、前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとに基づき、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する形成手段とを有し、前記画像形成装置が再現可能な色域の最外殻に位置する色に対応する前記黒色色材量データの値と該色に対応する前記複数の有彩色色材量データの値のうち最大となる値との和は、前記入力画像データの最大値と等しく、前記生成手段は、大きさが異なる複数の前記ドットを配置するための前記色材データを生成し、前記色材データは、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材ドットとを、一方のドットの大きさに対して隣接する他方のドットの大きさを異ならせて配置するように生成される。
本発明によれば、新たな記録材を追加することなく低明度部の色域を拡大することが可能となる。
顔料インクジェットプリンタで印刷されたプリント物のイエロ色相の色域形状を示す模式図である。 紙およびインクの分光反射率の例を示すグラフである。 ブラックインクとイエロインクの記録媒体上での配置を示す模式図である。 図3の配置による分光反射率を示すグラフである。 図3の配置による発色をCIELab色空間のL*−b*平面で示すグラフである。 ブラックインクとカラーインクの記録媒体上での配置を示す模式図である。 図6の配置によるカラーインク領域の分光反射率を示すグラフである。 図6の配置による分光反射率を示すグラフである。 図6の配置による発色をCIELab色空間のL*−a*平面で示すグラフである。 インクの重なり状態と画像の色度との関係をCIELab色空間のa*−b*平面で示すグラフである。 シアンインクとイエロインクの記録媒体上での配置を示す模式図である。 図11の配置による分光反射率を示すグラフである。 図11の配置による発色をCIELab色空間のL*−a*平面で示すグラフである。 画像形成装置1501の概略構成を説明する模式図である。 実施例1に係る画像形成システムの概略構成を説明するブロック図である。 実施例1に係る画像処理の概略構成を説明するブロック図である。 色分解テーブル格納部1608に格納される色分解テーブルの一例を示す模式図である。 色空間(R’,G’,B’)を示す模式図である。 実施例1に係る黒−カラーラインの色分解テーブルを示す模式図である。 誤差拡散法によるハーフトーン処理を模式的に示したブロック図である。 処理走査の様子を示す図である。 ハーフトーン処理部1606が行う動作を説明するためのフローチャートである。 累積誤差メモリ2007に格納されているデータを説明するための図である。 カラーインクの量子化処理の流れを説明するフローチャートである。 実施例1に係る4値化処理の流れを説明するフローチャートである。 実施例1に係る閾値補正処理の流れを説明するフローチャートである。 隣接する有彩色ドットと無彩色ドットとの重なりを示した模式図である。 実施例1の結果を示す模式図である。 実施例2に係る閾値補正処理の流れを説明するフローチャートである。 実施例2に係る閾値補正LUTの例を示す模式図である。 ディザマトリクスの例を示した模式図である。 実施例3に係るディザマトリクス生成処理のフローチャートである。 色分解テーブル格納部1605に格納される色分解テーブルの例を示す模式図である。
本明細書では、記録剤であるインクをシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックなど片仮名表記で表す。また、ブラックインクを黒色色材もしくは黒インクと称する。シアンインク、マゼンタインク、イエロインクを総じて有彩色色材もしくは有彩色インクもしくはカラーインクと称する。シアン、マゼンタ、イエロを総じてカラーもしくは有彩色と称し、ブラックを黒もしくは無彩色と称する。また、色もしくはそのデータ、色相をC、M、Y、Kなど英大文字の1字で表すものとする。すなわち、Cはシアン色またはそのデータないし色相を、Mはマゼンタ色またはそのデータないし色相を、Yはイエロ色またはそのデータないし色相を、Kはブラック色またはそのデータないし色相をそれぞれ表すものとする。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。尚、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。
<像構造と発色との関係>
記録媒体(例えば紙面)上における色材の空間的な配置(以降、像構造とも呼ぶ)と発色との関係について、図面を用いて説明する。
図2は記録媒体としての紙および色材としてのインクのそれぞれの分光反射率を示す模式図であり、図中の横軸は波長、縦軸は反射率を示している。波形201は紙の分光反射率、波形202はブラックインクの分光反射率、波形203はシアンインクの分光反射率、波形204はイエロインクの分光反射率を示している。
図2に示す反射特性を持つインクを、図3のように紙面上で異なる配置にした場合のそれぞれの発色について説明する。配置301は、ブラックインクとイエロインクが互いに重なり合わずに、横に並べて配置(以降、並置混色とも呼ぶ)されている場合を示している。尚、紙面上では、紙自体が露出する領域が存在せず、全ての領域が何れかのインクで埋め尽くされているものとする。配置301における発色は、一般に知られたMurray−Davisの式からわかるように、各々のインクの面積率に基づいた加重平均、つまり次式(1)から算出される。
R(λ)=S_K×R_K(λ)+S_Y×R_Y(λ) ・・・(1)
ここで、R(λ)、R_K(λ)、R_Y(λ)はそれぞれ、混色時、ブラックインク、イエロインクの波長λにおける反射率を表し、S_K、S_Yはそれぞれ、ブラックインク、イエロインクの紙面上における面積率(0〜1の値)を表す。また、配置302は、ブラックインクとイエロインクが互いに重なり合い、上下に層状に配置されている場合(色材層を形成している場合)を示している。尚、配置301と同様、紙面上では、紙自体が露出する領域が存在せず、全ての領域がインクで埋め尽くされているものとする。ここで、配置302における発色は、次式(2)から算出される。
R(λ)=R_Y(λ)+{T_Y(λ)×R_K(λ)}/{1−R_K(λ)×R_Y(λ)} ・・・(2)
ここで、R(λ)、R_K(λ)、R_Y(λ)はそれぞれ、混色時、ブラックインク、イエロインクの波長λにおける反射率を表し、T_Y(λ)はイエロインクの透過率を表す。
<ブラックインクと1つの有色インクとの組み合わせ>
特に、顔料インクなど、染料インクと比べて光の散乱成分が多いインクの場合、反射率および透過率は光の吸収成分だけでなく散乱成分を考慮する必要がある。図2に示す分光反射率特性について、上述のように特に顔料インクなど光の散乱成分が無視できないインクを用いた場合に上記式(1)、式(2)から算出される分光反射率の模式図を図4に示す。波形401は配置301、波形402は配置302に対応している。尚、比較しやすいよう、波形401と波形402とは同程度の明度になるようにS_K、S_Yが調整されているが、どちらの波形が急峻かを判定するのには影響がない。波形401は波形402に比べて急峻な変化を示す波形の分光反射率であることがわかる。
つまり、全可視波長域で光の吸収の多いブラックインクと、一部の可視波長域で吸収の少ない有色インク(以降、ブラックインク以外の有色インクをカラーインクとも呼ぶ)との間には、次のことが言える。配置301のように、インク同士が互いに重なり合わずに横に並んで(すなわち、インク同士が排他されて)配置している場合、カラーインクによる吸収が多い波長域(図4では短波長側)では反射率が低くなる。一方で、カラーインクによる吸収が少ない波長域(図4では長波長側)では反射率が高くなる。このため、分光反射率は波形401に示すように急峻な変化を示す。一方で、配置302のように、インク同士が互いに重なり合い上下に層状に配置している場合、どちらかのインクによる吸収が多いとそのインクにより多く吸収されるため反射率は低くなる。従って、ブラックインクのように全波長で吸収の多いインクが他のインクと重なると、全波長で低い反射率となる。
ところで、光の吸収のみに着目し、ブラックインクの反射率が全波長で一定値であると仮定すると、ブラックインクに重なり上下に層状に配置されるイエロインクの分光反射率は、イエロインク単独で配置された際の定数倍となるだけである。つまり、急峻な波形が保たれるため、ブラックインクとイエロインクとを重ねて配置しても全波長で低い分光反射率とはならない。
しかし、上述したように顔料インクでは散乱成分が無視できない。吸収成分は、吸収が高いほど反射率を下げるのに対し、散乱成分は反射率にバイアスとして加算されてしまう。また、散乱成分は一般的に吸収が多い波長で多いため、散乱成分によって分光反射率の波長毎の変化は緩やかになる。
ここで、図5に、配置301と配置302の配置の違いによる発色の違いをCIELab色空間のL*−b*平面で示す。同図はイエロ色相におけるL*−b*平面であり、横軸はb*、縦軸は明度L*である。点501はイエロ、点502はブラック、点503は配置301の場合、点504は配置302の場合のそれぞれの色度を示している。明度L*の軸から距離が離れている程、彩度が高いため、点503の方が点504より高彩度であることがわかる。尚、イエロとブラックを例にとって説明したが、シアンとブラック、マゼンタとブラックも同様である。
<ブラックインクと2つの有色インクとの組み合わせ>
上記では、ブラックインクと1つの有色インクの組み合わせについて説明した。次に、ブラックインクと2つの有色インクとの組み合わせについて、紙面上における色材層の空間的な配置と発色との関係を説明する。
インクの分光反射率は図2の場合と同一として説明する。図2に示す反射特性のインクが、紙面上で図6のようにそれぞれ配置したときの発色について説明する。上述した通り、ブラックインクとカラーインクは、互いに重なり合って上下に層状に配置するより、互いに重なり合わずに横に並べて配置した方が、高彩度な発色である。ここでは、ブラックインクとカラーインクは重なり合わず排他的に配置されている場合を例に説明を行う。配置601のように、シアンインクとイエロインクが互いに重なり合わずに横に並べて配置された場合と、配置602のようにシアンインクとイエロインクが互いに重なり合い上下に層状に配置された場合を比較する。
配置601の場合、ブラックインクを除いたカラーインクのみが配置された紙面上の領域(以降、カラーインク領域とも呼ぶ)の反射率は上述した式(1)を用いて、図2の波形203と波形204との加重平均で表わされる。一方、配置602の場合、ブラックインクを除いたカラーインク領域の反射率は上述した式(2)を用いて、波形203と波形204、および、図示しない各インクの透過率から求められる。以上のように求められた配置601および配置602のカラーインク領域のそれぞれの分光反射率を図7に示す。波形701は配置601、波形702は配置602に対応している。図に示されるように、波形701より波形702の方が急峻な分光反射率特性、すなわち、高彩度であることがわかる。つまり、カラーインク同士は、互いに重なり合わずに横に並べて配置するより、互いに重なり合って上下に層状に配置する方が高彩度な発色となる。
更に図8に、配置601および配置602の場合で、ブラックインクを含む、任意のインクが配置された全領域の分光反射率を示す。波形801は配置601、波形802は配置602に対応している。この分光反射率は、ブラックインクの反射率とカラーインク領域の反射率から式(1)を用いて算出される。尚、比較しやすいよう、ブラックインクとカラーインク領域の面積率を、配置601と配置602との明度が同一となるように調整しているが、波形には影響がない。
ここで、図9に、配置601と配置602との配置の違いによる発色の違いをCIELab色空間のL*−a*平面で示す。同図はグリーン色相におけるL*−a*平面であり、横軸はa*、縦軸は明度L*である。点901はグリーン、点902はブラック、点903は配置602の場合、点904は配置301の場合のそれぞれの色度を示している。明度L*の軸から距離が離れている程、彩度が高いため、点903の方が点904より高彩度であることがわかる。尚、グリーン(シアンとイエロの混色)からブラックに至る暗部の色域を例にとって説明したが、レッド(イエロとマゼンタの混色)からブラック、ブルー(マゼンタとシアンの混色)からブラックも同様である。
<カラーインクとカラーインクとの組み合わせ>
ここまで、L*−a*平面およびL*−b*平面で説明したが、他のドットと重なることなく排他に記録される有彩色(以降、排他カラーとも称する)を1色以下にすることで、より彩度の高い色を再現できることをCIELab色空間のa*−b*平面で説明する。図10は、インクの重なり状態と画像の色度の関係を説明する模式図であり、横軸がCIELab色空間のa*、縦軸がb*を示す。図において、点Aは全ての画素をYドットのみで形成した時の色を示す点、点Bは全ての画素をYドットおよびCドット同士を重ねて形成した時の色を示す点、点Cは全ての画素をCドットのみで形成した時の色を示す点、点Oは無彩色を示す点である。ここで、Yドットのみで形成した第一の画素とYドットおよびCドットで形成した第二の画素とを含む第一の画像の色は、線分AB上の点で示される。同様に前記第二の画素とCドットのみで形成した第三の画素とを含む第二の画像の色は線分BC上の点で示される。また、前記第一の画素と、前記第二の画素と、前記第三の画素とを含む第三の画像の色は、三角形ABCの内部の点で示される。
ところで、上記各点の彩度は点Oとの距離で与えられるため、三角形ABCの内部の点P0と線分AB上の点P1では、点P0の方が点P1よりも点Oとの距離が短く、点P0の示す色の方が点P1の示す色よりも彩度が低い。一方、点P0が示す色と点P1が示す色の色相角は同じである。すなわち、前記第三の画像の色は、色相角の等しい前記第一の画像の色よりも彩度が低い。なお、前記第三の画像の色と前記第二の画像の色の関係についても同様であり、前記第三の画像の色は色相角の等しい前記第二の画像の色よりも彩度が低い。
ここで、前記第三の画像は、排他カラーを複数(例えば、YドットとCドットの2色)含む。一方、前記第一の画像および前記第二の画像は、排他カラーを1色しか含まない。つまり、排他カラーを1色以下にするように有彩色色材のドットを配置することで、前記第三の画像のような、有彩色を複数含む画像より彩度の高い色を再現できる。
上述した通り、ブラックインクが使用されるような暗部で色域を拡大するためには、色域最外郭で以下の条件が寄与することとなる。その条件は、ブラックインクとカラーインクが排他されていること、カラーインク同士で互いに重なり合わずに排他に配置されるカラーインクは1色以下であること、紙白が何れかのインクでほぼ被覆されていることの3点である。ここで、排他とは、各ドットの中心が互いに重ならないこととも言うことができる。
なお、暗部の色域最外郭以外については、カラーインク同士を排他しても重ねても色域は変わらない。ただし、カラーインク同士を重ねた領域は明度の低いドットが配置されていることと同義のため、視覚的にドットが目立ってしまい、粒状性を低下させる要因になる。そのため、暗部の色域最外郭以外については、異なるインク同士を極力排他して形成した方がより良好な画像を得られる。
また、色域の拡大はそれほど大きくないが、排他カラーは1色以下とし、カラーインクをブラックインクと重ねてもよい。
ここで、ブラックインクを利用しない明部の色域について、インクの配置を説明する。尚、インクの分光反射率は図2と同一として説明する。紙面上で図11の配置1101および配置1102のように配置したとき、上述したように、それぞれのカラーインク領域の分光反射率は図7に示す通りとなる。一方、紙白の露出している領域を含めた配置1101および配置1102の分光反射率は、紙白の反射率201との加重平均となるため、図12に示す特性となる。すなわち、インクで被覆されずに紙白が露出されている領域が存在すると、全体の領域としては分光反射率の変化が緩やかになるため、式(1)のYをWに置き換えることにより、画像全体の彩度は低下することがわかる。
しかしながら、波形1201および波形1202からわかるように、配置1101と配置1102との分光反射率はほぼ一致する。尚、紙白の露出領域と各カラーインク領域の面積率は、配置1101と配置1102との場合で明度が同一となるように調整されているが、どちらの波形が急峻かを判定するのには影響がない。
また、図13に、配置1101および配置1102の配置における発色をCIELab色空間のL*−a*平面で示す。同図はグリーン色相におけるL*−a*平面であり、横軸はa*、縦軸は明度L*である。点1301はグリーン、点1302は紙白、点1303は配置1101および配置1102の場合の色度を示している。図12に示す分光反射率から当然ではあるが、ブラックインクの使用されない明部において、カラーインクは互いに重なり合って上下に層状に配置しても、互いに重なり合わずに横に並べて配置しても彩度は変わらない。なお、紙白からグリーン(シアンとイエロの混色)に至る明部の色域を例にとって説明したが、紙白からレッド(イエロとマゼンタの混色)、紙白からブルー(マゼンタとシアンの混色)も同様である。また、紙白からシアン、マゼンタ、イエロに至る明部の色域でも同様である。
よって、カラーインクを互いに重なり合って上下に層状に配置することにより、紙面上における粒状性が低下する場合は、ブラックインクの使用されない明部において互いに重なり合わずに横に並べて配置させることが好ましい。
<画像形成システムの構成>
(画像形成装置の構成)
最初に、本実施例の画像形成装置の構成を説明する。図14は、本実施例の画像形成装置1501の構成を説明する模式図である。ヘッドカートリッジ1401は記録ヘッドとインクタンクとが一体的に構成され、キャリッジ1402に交換可能に搭載されている。ヘッドカートリッジ1401は、複数の吐出口からなる記録ヘッドと、記録ヘッドへインクを供給するインクタンクとを有し、記録ヘッドの各吐出口を駆動するための信号などを授受するためのコネクタが設けられている。各吐出口は、受け取った信号に応じて吐出するインクの量を7ピコリットル(大ドットに相当)、3ピコリットル(中ドットに相当)、1ピコリットル(小ドットに相当)の3段階に変更可能である。キャリッジ1402には、上記コネクタを介してヘッドカートリッジ1401に信号を伝達するためのコネクタホルダが設けられている。キャリッジ1402は、ガイドシャフト1403に沿って往復移動可能となっている。具体的には、キャリッジ1402は主走査モータ1404を駆動源としてモータ・プーリ1405、従動プーリ1406およびタイミング・ベルト1407等の駆動機構を介して駆動されるとともに、その位置および移動が制御される。キャリッジ1402に搭載されたヘッドカートリッジ1401は、吐出口面がキャリッジ1402から下方へ突出して記録媒体1408と平行になるように保持されている。尚、このキャリッジ1402のガイドシャフト1403に沿った移動を「主走査」といい、移動方向を「主走査方向」という。
プリント用紙などの記録媒体1408はオートシートフィーダ(以下ASF)1410に搭載され、画像形成時には給紙モータ1411の駆動によってギアを介してピックアップローラ1412が回転し、ASF1410から一枚ずつ分離給紙される。そして、搬送ローラ1409の回転により、キャリッジ1402上のヘッドカートリッジ1401の吐出口の面と対向する記録開始位置に搬送される。搬送ローラ1409の回転は、LFモータ1413の回転によりギアを介して行われる。記録媒体1408が記録開始位置に搬送されたかどうかの判定は、ペーパエンドセンサ1414が記録媒体1408の通過を検知することで行われる。
画像形成動作は、次のようにして行われる。まず、記録媒体1408が所定の記録開始位置に搬送される。その後、キャリッジ1402が記録媒体1408上をガイドシャフト1403に沿って移動し、その移動の際に記録ヘッドの各吐出口を駆動するための信号に応じて吐出口よりインクが吐出される。そして、キャリッジ1402がガイドシャフト1403の一方端まで移動すると、搬送ローラ1409がキャリッジ1402の走査方向に垂直な方向に所定量だけ記録媒体1408を搬送する。以下、これを「紙送り」または「副走査」といい、この搬送方向を「紙送り方向」または「副走査方向」という。記録媒体1408の所定量の搬送が終了すると、再度キャリッジ1402はガイドシャフト1403に沿って移動する。このように、記録ヘッドのキャリッジ1402による走査と紙送りとを繰り返すことにより記録媒体1408全体に画像が記録される。
(画像形成システムの構成)
次に、本実施例の画像形成システムのハードウエア構成を、図15のブロック図を用いて説明する。画像処理装置としてのホスト1500は、例えばパーソナルコンピュータで実現される。ホスト1500は、CPU1503と、メモリ1504と、キーボード等の入力部1505と、外部記憶装置1506と、画像形成装置1501との間のインターフェイス(以下I/Fと呼ぶ)1508と、モニタ1502との間のビデオI/F1507を備える。CPU1503は、メモリ1504に格納されたプログラムに従い、画像生成手段として種々の処理を実行するものであり、本実施例の画像処理を実行する。これらのプログラムは例えば、プリンタドライバとして外部記憶装置1506に記憶され、或いは外部接続装置から供給され、ワークエリアとして使用されるメモリ1504を用いてCPU1503により適宜読み出されて実行される。ホスト1500はビデオI/F1507を介してモニタ1502に種々の情報を出力すると共に、入力部1505を通じて各種情報を入力する。また、ホスト1500はI/F1508を介して画像処理を施した画像データを含むプリントデータを画像形成装置1501に送信する。
画像形成装置1501は、各種処理を実行するCPU1510、制御プログラムや各種データを格納するROM1511、およびCPU1510のワークエリアとして使用されるRAM1512からなる制御部1509を備える。さらに、画像形成装置1501は、ホスト1500とのインターフェイス1515、各種モータを駆動するためのモータドライバ1516、および記録ヘッド1513を駆動するためのヘッドドライバ1514を備える。前記各種モータは、主走査モータ1404、給紙モータ1411、LFモータ1413である。制御部1509は、ホスト1500からプリントデータを受信して本実施例の画像処理を実行し、ドライバを介して各種モータと記録ヘッド1513を制御して画像形成手段として画像を記録する。
<画像処理構成>
次に、本実施例の画像形成システムにおいて実行される画像処理の構成を、図16のブロック図を用いて説明する。ホスト1500で動作するプリンタドライバ1602は、アプリケーションプログラム1601から受け取った入力画像データをプリントデータに変換して画像形成装置1501に出力する。入力画像データからプリントデータへの変換は、解像度変換部1603、カラーマッチング部1604、色分解部1605、ハーフトーン処理部1606によって実行される。画像形成装置1501は、プリンタドライバ1602から受け取ったプリントデータをパス分解部1609、吐出信号生成部1611によってインク吐出信号に変換し、記録ヘッド1513で記録媒体1408へ記録する。各部により行われる処理の詳細は後述する。尚、ホスト1500で実行される上記画像処理の一部を画像形成装置1501で行ってもよい。
(解像度変換部)
解像度変換部1603は、入力画像データの解像度を画像形成装置1501の解像度に変換して出力する。本実施例において画像形成装置1501の解像度を、主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpiとする。入力画像データは、例えば、600dpiの8ビットRGBデータである。この場合入力画像データは、1/600インチ幅の画素の集合で表現されており、各画素は0から255の値を取るレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3種類の信号から成る。解像度変換部1603は、公知の解像度変換法であるバイキュービック法によって、上記入力画像データを主走査方向2400dpi、副走査方向1200dpiの画像データに変換する。
(カラーマッチング部)
カラーマッチング部1604は、カラーテーブル格納部1607に格納されたカラーテーブルを参照し、解像度変換部1603の出力画像データを構成する色信号(R,G,B)を画像形成装置1501に依存した色信号(R’,G’,B’)に変換して出力する。色信号(R’,G’,B’)のR’、G’、B’は、各8ビットの信号で0から255の値を取る。カラーテーブル格納部1607に格納されるカラーテーブルには、離散的な色信号(R,G,B)に対応する色信号(R’,G’,B’)が記述されている。色信号(R’,G’,B’)は該カラーテーブルを用いた公知の3次元ルックアップテーブル法(以下3DLUT法)で算出される。好適には、記録媒体の種類や画像形成の目的に応じた複数のカラーテーブルを用意しておき、適切なカラーテーブルが選択可能な構成を備える。
(色分解部)
色分解部1605は、色分解テーブル格納部1608に格納された色分解テーブルを参照し、上記色信号(R’,G’,B’)を各色材の記録ドット数に関する色材量信号(C,M,Y,K)に変換して出力する(以下、色材量信号を色材量データとも称する)。以下、色材量信号(C,M,Y,K)は、例えば、8ビット信号でC、M、Y、Kはそれぞれ0から255の範囲の値を取る。
色材量信号(C,M,Y,K)が(0、20、100、255)であれば、Cドット、Mドット、Yドット、Kドットは、それぞれ0/255、20/255、100/255、255/255の確率で形成される。すなわち、総画素数がn個の画像では、0/255×n個のCドットと、20/255×n個のMドットと、100/255×n個のYドットと、255/255×n個のKドットが形成される。例えば、縦横16画素の計256画素全ての色材量信号(C,M,Y,K)が(0、20、100、255)の画像には、0個のCドットと、20個のMドットと、100個のYドットと256個のKドットが形成される。
図17は、色分解テーブル格納部1608に格納される色分解テーブルの一例を示す模式図である。図に示すように、色分解テーブルは、離散的な色信号(R’,G’,B’)に対応する色材量信号(C,M,Y,K)が格納された3次元ルックアップテーブル(以下、3DLUTとも称する)である。この例では、R’、G’、B’がそれぞれ0、32、64、96、128、160、192、224、255の9つの値の何れかである729(=9)個の格子点の色信号について色材量信号が格納されている。色分解部1605は、カラーマッチング部1604の出力する色信号R’G’B’inが3DLUTに記載された色信号であれば、3DLUTから対応する色材量信号CMYKoutを検索して出力する。色信号R’G’B’inが3DLUTに記載されていない色信号であれば、公知の3DLUT法(補間処理)を用いて対応する色材量信号CMYKoutを算出して出力する。
図18は、色空間(R’,G’,B’)を示す模式図である。同図において、Wp、Cp、Mp、Yp、Rp、Gp、Bp、Kpは、次の信号値で定義される。
Wp=(R’,G’,B’)=(255,255,255) ・・・(3)
Cp=(R’,G’,B’)=(0,255,255) ・・・(4)
Mp=(R’,G’,B’)=(255,0,255) ・・・(5)
Yp=(R’,G’,B’)=(255,255,0) ・・・(6)
Rp=(R’,G’,B’)=(255,0,0) ・・・(7)
Gp=(R’,G’,B’)=(0,255,0) ・・・(8)
Bp=(R’,G’,B’)=(0,0,255) ・・・(9)
Kp=(R’,G’,B’)=(0,0,0) ・・・(10)
R’G’B’色空間上の立方体の表面上の色信号に対応する色材信号が表す色が、色域の最外郭を構成する。暗部の色域は、特に、KpとCp、Mp、Yp、Rp、Gp、Bpとで表される頂点をそれぞれ結ぶ、黒−カラーラインの色信号に関係する。
図19は、本実施例の黒−カラーラインの色分解テーブルを示す模式図であり、色域最外郭を構成するKp−Ypライン(a)およびKp−Gpライン(b)それぞれにおける色材量信号を表す。図19(a)の横軸は色信号(R’,G’,B’)のR’またはG’の値であり、(R’,G’,B’)=(0,0,0)から(255,255,0)のKp−Ypラインの色信号を示す。図19(b)の横軸は色信号(R’,G’,B’)のG’の値であり、(R’,G’,B’)=(0,0,0)から(0,255,0)のKp−Gpラインの色信号を示す。また、縦軸は色材量信号である。尚、図中に図示しないが、図19(a)において色信号によらず色材量信号C、Mはともに0であり、図19(b)において色信号によらず色材量信号Mは0である。
図に示すように本実施例の黒−カラーラインは、黒インクの色材量信号Kと、有彩色インクの色材量信号C、M、Yのうち最も大きい信号値Colmaxの和が255(すなわち、入力画像データがとり得る最大値)になるように設定する。また、有彩色インクの色材量信号C、M、Yのうち少なくとも1つを0に設定する。以下にこのような条件で黒−カラーラインの色材量信号を設定する理由を説明する。
まず、色材量信号Kと、色材量信号C、M、Yのうち最も大きい信号値Colmaxの和が255になるように設定する理由を説明する。
第一の理由は、黒ドットと有彩色ドットが重ならないように両者を排他的に形成するためである。上述したように、黒ドットと有彩色ドットとを排他的に形成した方が、両者を重ねて形成するよりも暗部で明度がより暗い、または彩度がより高い色を再現できる。よって、色域最外郭の色信号(R’,G’,B’)に対応する画像は、黒ドットと有彩色ドットを排他的に形成することが好ましい。しかし、色材量信号KとColmaxの和が255を超えると黒ドットと有彩色ドットが重なってしまう。例えば、縦横16画素の計256画素全ての色材量信号(C,M,Y,K)が(0、0、32、255)であった場合について説明する。この場合の画像は、全ての画素に黒ドットが形成される上に、さらに加えてイエロドットを形成するため、黒ドットとイエロドットとが重なる画素が32画素分発生してしまう。すなわち、黒ドットと有彩色ドットとが重ねて形成されるため、暗部で彩度を高くすることができない。
第二の理由は、紙白が露出した画素が発生しないようにするためである。暗部の色を再現する画像に紙白が露出した画素が含まれると紙白の分だけ濃度または彩度が低下する。よって、色域最外郭の色信号(R’,G’,B’)に対応する画像は、全ての画素に何れかのインクのドットが形成されることが好ましい。しかし、色材量信号KとColmaxの和が255未満であると、紙白が露出した画素が発生してしまう。縦横16画素の計256画素全ての色材量信号(C,M,Y,K)が(0、0、120、127)の画像を例にとって説明する。この場合、イエロドットが形成される画素が120個、黒ドットが形成される画素が127個、何れのインクのドットも形成されない画素が9個となり、紙白が露出した画素が発生してしまう。すなわち、紙白が露出するため、暗部で彩度を高くすることができない。
第三の理由は、排他カラーを1色以下にするためである。上述したように、排他カラーを1色以下にした画像の方が、排他カラーを複数含む画像より彩度の高い色を再現できる。よって、色域最外郭の色信号(R’,G’,B’)に対応する画像は、排他カラーを1色以下にすることが好ましい。しかし、色材量信号KとColmaxの和が255未満であると、排他カラーが複数色発生してしまう場合がある。縦横16画素の計256画素全ての色材量信号(C,M,Y,K)が(64、0、96、127)の画像について、黒ドットと有彩色ドットが重ならないようにし、さらに紙白の画素が発生しないように形成する場合を例にとって説明する。この場合、シアンドットのみで形成される画素が32個、イエロドットのみで形成される画素が64個、シアンドットとイエロドットが互いに重なり合って形成される画素が32個、黒ドットが形成される画素が127個となる。つまり、シアンドットとイエロドットの2色が排他カラーとなってしまう。
(ハーフトーン処理部)
図16に戻って、ハーフトーン処理部1606の処理の詳細を説明する。尚、以下の説明においては、複数ビットで表される多値データを処理する画像処理において、対象となる最小の構成単位を画素と称し、当該画素に対応するデータを画素データと称することにする。また、画素とは階調表現可能な最小単位のことであり、1ビット以上の階調値を有する。
ハーフトーン処理部1606では、色分解部1605で決定された色信号値C、M、Y、Kの8ビット(0〜255)のデータが、画像形成装置1501の記録可能な1ビット(例えば、0か1の値)、すなわち2値データに変換される。
本実施例においては、大中小の3段階にインク量を調整して吐出可能な装置構成であるため、インク量0及び大中小の3段階の計4段階に対応する、例えば0〜3の値をとる4値画像データが作成される。以下では、4値画像データを作成する処理を、4値化処理、または簡単に4値化と呼ぶ。
図20は、ハーフトーン処理部1606の構成を説明するためのブロック図である。入力端子2001は画素データを入力する。累積誤差加算部2002は累積誤差を加算する。閾値設定端子2003は量子化閾値を設定する。量子化部2004は量子化処理を行う。量子化誤差演算部2005は量子化処理における誤差を算出する。誤差拡散部2006は量子化誤差を拡散する。累積誤差メモリ2007は累積誤差を格納する。出力端子2008は一連の処理後に形成された画素データを出力する。尚、閾値設定端子2003で設定される量子化閾値は、入力画素データを少なくとも2つ以上の階調数に変換する際に用いられる。
ハーフトーン処理部1606は、入力された個々の画素データに対し順番に処理を施し、出力端子2008より1画素分ずつ出力する。図21は、処理走査の様子を示す図である。入力端子2001は、複数の画素が配列して構成される画像データから、処理を行うべき画素を1画素ずつ選択し、画素データを入力する。図の各マス目は個々の画素を示し、画素2101は画像の左上端に位置する画素、画素2102は画像の右下端に位置する画素をそれぞれ示している。まず、画像領域の左上端の画素2101を選択画素(以下注目画素とも称する)として開始され、続いて、図の矢印の方向に右方向に1画素ずつ注目画素を切り替えながら処理を進める。最上端列の右端まで処理が終了すると、次に1段下の画素列の左端画素に注目画素を移す。このような順番で、図の矢印に沿って処理走査を進めて行き、最終画素となる右下端の画素2102まで処理が到達すると、画像の処理走査を完了する。
ハーフトーン処理部1606が行う動作を図22のフローチャートを用いて説明する。
処理が開始されると、入力端子2001により、C、M、Y、K各色について、処理すべき8ビットの画素データが入力される(ステップS2201)。
次に、累積誤差加算部2002において、入力された画素データに対し、累積誤差メモリ2007に格納された、注目画素位置に対する累積誤差が加算される(ステップS2202)。ここで、累積誤差メモリ2007に格納されている、データおよびデータの格納形態を、図23を用いて説明する。累積誤差メモリ2007には、各色について1つの記憶領域E0_i{i=C,M,Y,K}とW個の記録領域E_i(x){x=1〜Wの整数。i=C,M,Y,K}が確保されている。ここで、Wは注目画素となっている画像データの横方向の画素数を表している。また、それぞれの領域には、注目画素に適用される累積誤差E_i(x)が格納されている。尚、累積誤差の値は、後述する方法によって得られるものであるが、処理開始当初は全ての領域において、初期値0にて初期化されるものとする。累積誤差加算部2002では、入力された画素データに対し、当該画素の横方向の位置x(0<x≦W)に対応した累積誤差E_i(x)の値が加算される。すなわち、入力端子2001に入力された画素データをI_i{i=C、M、Y、K}、ステップS2202による累積誤差加算後のデータを(I_i)´{i=C、M、Y、K}とすると、次式となる。
(I_i)´=I_i+E_i(x) ・・・(11)
(Kの4値化)
続くステップS2203では、有彩色インクC、M、Yより先の順番でKについて、量子化部2004が累積誤差加算後のデータ(I_K)´と閾値設定端子2003により入力された閾値とを比較し、4値化処理を行う。
図25に、4値化処理のフローチャートを示す。3つの閾値Th1、Th2、Th3と累積誤差加算後の画像データ(I_K)´とを比較することにより、処理後の画素データを4値に変換し、出力端子2008に送る出力画素データの値を生成する。尚、各閾値は任意であり、4値化することができる値であればよい。本実施例ではTh1=64、Th2=128、Th3=192とする。
ステップS2501では、累積誤差加算後のデータが有彩色CMYのデータであるか否かを判定する。判定の結果、累積誤差加算後のデータが有彩色CMYのデータでない、すわなわ無彩色Kを表すデータであった場合、Kのデータを4値化するためステップS2503へと進む。尚、累積誤差加算後のデータが有彩色CMYのデータである場合は、ステップS2502の後述する閾値補正処理に進む。
ステップS2503では、補正閾値Th1´、Th2´、Th3´を以下のように設定する。
Th1´=Th1
Th2´=Th2
Th3´=Th3
ステップS2504からステップS2510までの処理は、以下の式を実行することにより、Kの出力階調値O_Kを決定する。
O_K=0 (I_K´≦Th1´) ・・・(12)
O_K=1 (Th1´<I_K´≦Th2´) ・・・(13)
O_K=2 (Th2´<I_K´≦Th3´) ・・・(14)
O_K=3 (Th3´<I_K´) ・・・(15)
(CMYの4値化)
次に、図22のフローチャートに戻り、Kの4値化処理を実施した画素について、ステップS2204にて、Kの出力階調値O_Kが0か否かを判定する。判定の結果、Kの出力階調値O_Kが0でなかった場合、ステップS2205において、C、M、Yの出力階調値O_i{i=C,M,Y}を0に設定する量子化処理を行う。
ステップS2204における判定の結果、Kの出力階調値O_Kが0であった場合、ステップS2206において、C、M、Yの量子化処理を行う。さらに、ステップS2207において、後述する紙白被覆処理を行う。
まず、ステップS2206におけるCMYの量子化処理の詳細に関して、Kの場合と同様に図25を用いて説明する。
CMYの4値化においては、ステップS2501で出力階調値が有彩色のデータであると判定された場合に、上述したKの4値化とは異なり、ステップS2502の閾値補正処理が実行される。
(閾値補正処理)
ここで、本実施例における閾値補正処理について説明する。まず、図27を用いて、有彩色と無彩色とが隣接する場合に発生する重なり領域について説明する。2701はKインクの中ドット、2702は有彩色インクの中ドット、2703は有彩色インクの小ドットである。簡単のため、中ドットの大きさと形状を、印刷解像度の1画素に相当する正方形画素に外接する円形とし、小ドットを内接円としている。図27(a)は、無彩色および有彩色ともに中ドットのみで構成されている。画素の位置が排他されても、多くの重なり領域が発生してしまうことがわかる。図27(b)では、無彩色インクを中ドット、有彩色インクを小ドットにしている。図27(a)の場合と比較して、重なり領域が低減できていることがわかる。
上記例から、無彩色の中ドットに隣接させて、無彩色の中ドットと同サイズの有彩色の中ドットを形成すると、一方のドットが隣接画素にまで跨ることがわかる。なお、無彩色と有彩色との関係が逆であっても同様のことが言える。従って、上述したように、無彩色ドットと有彩色ドットとを隣接させて排他に配置する場合、互いのドット(あるいは、画素)に跨らないよう、大ドットに隣接するドットには小ドットを使用することが望ましい。
さらに、単に小ドットを使用する以外の例について説明する。図28(a)は無彩色インクを中ドットとし、有彩色インクは中ドットと小ドットの両方を用いている。同図を見ると、有彩色小ドット周辺にインクによって被覆されない紙白領域が発生してしまっていることがわかる。暗部における紙白の露出は明度の低下による色域の縮小を意味する。そこで、図28(b)では、無彩色中ドットに隣接する画素において選択的に有彩色小ドットを配置し、それ以外の画素に有彩色中ドットを配置している。図28(a)に比べて、有彩色と無彩色との重なり領域が小さく、紙白の露出も防ぐことができている。
本実施例では、Kの中ドットの周辺には有彩色の小ドットが配置されやすく、Kの小ドットの周辺には有彩色の中ドットが配置されやすくなるように閾値を設定する。また、Kの大ドットの周辺には有彩色のドットが配置されにくくなるように設定する。これは、有彩色と無彩色が隣接する場合にドットが円形であることに伴って発生する、隣接ドットの重なり領域を、小さくする働きをもつ。以降、閾値補正処理を詳述する。
図26は、閾値補正処理のフローチャートである。ステップS2601では、注目画素の周辺画素における、Kの出力値を取得する。ここで周辺とは、上下左右に隣接する4つの画素とし、4近傍とも称する。尚、周辺として斜め方向を含めてもよく、さらには、2画素分以上離れた画素を含めてもよい。
ステップS2602からステップS2607までの処理は、以下の式を実行することにより、補正閾値Th1´、Th2´、Th3´を決定している。尚、式に続く括弧内は、注目画素に対する周辺画素の条件を表す。
Th1´=Th1 (周辺にKドットなし)
Th2´=Th2 (周辺にKドットなし)
Th3´=Th3 (周辺にKドットなし)
Th1´=Th1+10 (周辺にK大ドットあり)
Th2´=Th2+30 (周辺にK大ドットあり)
Th3´=Th3+50 (周辺にK大ドットあり)
Th1´=Th1 (周辺にK大ドットがなく、K中ドットあり)
Th2´=Th2+20 (周辺にK大ドットがなく、K中ドットあり)
Th3´=Th3+30 (周辺にK大ドットがなく、K中ドットあり)
Th1´=Th1+20 (周辺にK大中ドットがなく、K小ドットあり)
Th2´=Th2 (周辺にK大中ドットがなく、K小ドットあり)
Th3´=Th3+10 (周辺にK大中ドットがなく、K小ドットあり)
上記式を用いた閾値補正処理により、周辺に存在するKドットの大きさに応じて、有彩色ドットの各大きさ(大中小ドット)の選ばれやすさを制御することができる。
なお、上記の補正量は一例にすぎず、補正量は任意である。例えば、より好適な閾値補正処理として、周辺に存在するKドットの組み合わせに応じて補正量を変更することができる。上記では、4近傍のうち1つでも大ドットがあれば、常に同じ補正量としており、残りの3画素の状態は問わない形態である。つまり、4近傍に存在するKドットの状態が(大、大、大、大)でも(大、小、なし、なし)でも同じ補正が行われる簡易構成になっている。4近傍におけるKドットの状態は、重複組み合わせとなっており、上記例では15通りのパターンをとりうる。そこで、この15パターン全てに対して、個別の補正量を設定することが可能である。この場合には、発色が良くなるパターンが選ばれやすくなるように閾値補正を行う。そのために、事前に各パターンにおける各領域(有彩色ドット領域、無彩色ドット領域、有彩色無彩色の重なり領域、紙白領域)の面積率を得るべく、各々のパターンにおける分光反射率を求めておく。閾値補正量は、この分光反射率に基づいて事前に決定しておけばよい。
図25に戻り、ステップS2502の補正処理後に、ステップS2504からステップS2510までの処理により、累積誤差加算後のデータ(I_i)´{i=C,M,Y}とステップS2502において補正された補正閾値とを比較し、量子化処理を行う。具体的には、3つの補正閾値と累積誤差加算後の画像データ(I_i)´{i=C,M,Y}とを比較することにより、量子化後の画像データを4段階に振り分ける。すなわち、累積誤差加算部2002から入力された画素データに対し、C、M、Yの仮の出力階調値(O_i)´{i=C,M,Y}は次式により決定される。
(O_i)´=0 ((I_i)´≦Th1´) ・・・(16)
(O_i)´=1 (Th1´<(I_i)´≦Th2´) ・・・(17)
(O_i)´=2 (Th2´<(I_i)´≦Th3´) ・・・(18)
(O_i)´=3 (Th3´<(I_i)´) ・・・(19)
以上で、ステップS2206におけるC、M、Yの量子化処理を完了する。
(紙白被覆処理)
次に、ステップS2207における紙白被覆処理について、図24のフローチャートを用いて説明する。色分解部1605の処理の説明で述べた通り、暗部の色を再現する画像に紙白が露出した画素が含まれると濃度または彩度が低下してしまう。そこで、記録量の最も多いカラーインクで紙白を極力被覆するために、以下の処理を実施する。
ステップS2401では、仮の出力階調値(O_i)´{i=C,M,Y}の積算値SUM_O_Col、および、累積誤差加算後の画像データ(I_i)´{i=C,M,Y}の積算値SUM_I_Colが次式によって算出される。
SUM_O_Col=(O_C)´+(O_M)´+(O_Y)´ ・・・(20)
SUM_I_Col=(I_C)´+(I_M)´+(I_Y)´ ・・・(21)
ステップS2402では、積算値SUM_O_Colの値が0か否かが判定される。積算値SUM_O_Colの値が0でない場合、すなわち、少なくとも何れかのカラーインクについて仮の出力階調値(O_i)´が1(ドットがON)となっている場合は、次式を実行してカラーインクの量子化処理を終了する。
O_C=(O_C)´ ・・・(22)
O_M=(O_M)´ ・・・(23)
O_Y=(O_Y)´ ・・・(24)
積算値SUM_O_Colの値が0の場合、すなわち、全てのカラーインクについて仮の出力階調値が0(ドットがOFF)となっている場合はステップS2403にて、以下の条件判定が行われる。累積誤差加算後の画像データ(I_i)´{i=C,M,Y}の積算値SUM_I_Colを予め設定された閾値(本実施例では128とするが、紙白の露出をより抑えたい場合は128より小さい値としてもよい。)と比較する。
SUM_I_Colが閾値以下の場合は、ステップS2404で次式の処理を実行する。
O_C=0 (SUM_I_Col<128) ・・・(25)
O_M=0 (SUM_I_Col<128) ・・・(26)
O_Y=0 (SUM_I_Col<128) ・・・(27)
S2403で、SUM_I_Colが閾値以上の場合、ステップS2405にて累積誤差加算後の画像データ(I_i)´{i=C,M,Y}の最大値となるカラーインクの出力階調値を1とする。この場合、その他のカラーインクの出力階調値を0とする(ステップS2406)。
以上で、ステップS2207における紙白被覆処理を完了する。なお、暗部の色を再現する画像に紙白が露出しない場合、あるいは露出したとしても濃度または彩度の低下が許容できる範囲である場合、ステップS2207を省略してもよい。
以上の処理により、C、M、Y、K各色の量子化処理が完了する。ここで、図22に戻って、誤差演算、誤差拡散処理について説明を行う。
ステップS2208では、累積誤差加算後の画素データ(I_i)´と出力画素値O_iとから、次式によって量子化誤差E_iを算出する。
E_i=(I_i)´ (O_i=0) ・・・(28)
E_i=(I_i)´−85 (O_i=1) ・・・(29)
E_i=(I_i)´−170 (O_i=2) ・・・(30)
E_i=(I_i)´−255 (O_i=3) ・・・(31)
さらに、ステップS2209では、誤差拡散部2006において、着目している画素の横方向位置xに応じて、以下のように誤差の拡散処理を行う。すなわち、記憶領域E0_iおよびE_i(x)に格納すべき量子化誤差を、以下の処理に従って算出し、累積誤差メモリに格納する。
E_i(x+1)←E_i(x+1)+E_i×7/16 ・・・(32)
E_i(x−1)←E_i(x−1)+E_i×3/16 ・・・(33)
E_i(x)←E0_i+E_i×5/16 ・・・(34)
E0_i←E_i×1/16 ・・・(35)
以上で、入力端子2001に入力された1画素分の誤差拡散処理が完了する。
ステップS2210では、ステップS2201〜ステップS2209の各処理が画像の全画素に対して施されたか否かを判定する。すなわち、入力された画素が、図21の画素2102まで達したか否かを判断し、達していない場合には、図21の矢印の方向に注目画素を1つ分進め、再びステップS2201に戻る。全画素に対して処理が行われたと判定された場合、ハーフトーン処理は完了し、色分解部1605にて出力された256値の色材量信号(C,M,Y,K)が、大中小いずれかのサイズのドットのオンまたはいずれのドットもオフを表す4値の信号に変換される。
(パス分解部)
ハーフトーン部1606で処理されたC、M、Y、K各色1ビットのデータは、画像記録装置1501に送られる。記録媒体上の各エリアに対するドットの有無は決定されたので、この情報をそのまま記録ヘッドの駆動回路に入力すれば、所望の画像を記録することは可能である。すなわち、1回の主走査で記録ヘッド幅分の画像形成を完了してよい。
しかし、インクジェット記録装置においては、通常、マルチパス記録という記録方法が採用されているため、以下にマルチパス記録方法について簡単に説明する。
インクジェット記録方式には、印刷領域幅分の記録ヘッドを用いて記録媒体のみを副走査方向に移動させて画像形成するライン型と、ライン型より短い幅の記録ヘッドを用いて記録主走査と副走査とを交互に繰り返して順次画像形成するシリアル型がある。記録主走査とは記録ヘッドを搭載したキャリッジを記録媒体に対して移動走査させることであり、副走査とは記録主走査と直行する方向に所定量ずつ搬送することである。この場合、記録ヘッドに構成されている複数のインク吐出口の配列密度と数によって、1回の記録主走査で記録される領域の幅が決まる。
マルチパス方式では、1回の記録主走査で記録可能な画像領域に対し、N回(N≧2)の記録走査を実行する。各記録主走査の間に行われる副走査の量は、記録ヘッドに配列する複数の記録素子をN個のブロックに分割した際の、各ブロックに含まれる記録素子の記録幅相当となる。すなわち、同一の画像領域はN個のブロックに含まれる記録素子によって、N回の記録主走査にて画像が形成される。ある画素に対して、何回目の記録主走査において記録されるかを規定するためには、マスクデータと呼ばれる2値画像データを用いることができる。
異なるブロックによる複数回の記録主走査によって、初めて画像が完成されるので、1回の記録主走査では記録可能な画像データを全て記録しない。ここで、画像データを各ブロックに振り分ける(画像データを各ブロックに間引く)ために用いられるのが、いわゆるマスクである。このマスクは、画像信号とは独立して決定されることが多い。本実施例においては、マスクデータが記録装置本体内のメモリに格納してあり、パス分解部1609においては、当該マスクデータと上述したハーフトーン処理の出力信号との間でAND処理をかけることで、各記録走査で実際に吐出させる記録画素が決定される。吐出信号生成部1610にて生成された走査ごとの吐出データC´i、M´i、Y´i、K´i(iは走査番号)は、適切なタイミングで記録ヘッド1513の駆動回路に送られ、記録ヘッド1513が駆動されて吐出データに従ってインクが吐出される。
尚、上記例では4値化について説明したが、量子化のレベルは4に限らない。また、上記例ではKについても4値化したが、無彩色インクを大中小いずれかのドットに固定して2値化を行い、有彩色インクのみを4値化してもよい。すなわち、無彩色インクが周辺に有るか無いかの2値に応じて、上述の閾値補正処理となるように、有彩色インクを4値化してもよい。
また、画像記録装置1501における上述のマスクデータ変換処理は、それらに専用のハードウェア回路を用い記録装置の制御部を構成するCPU1510の制御の下に実行される。
また、色分解部1605における色分解テーブルの設定方法は、上述した手法に限らない。例えば、総色材量の上限値が設定されている記録媒体用の色分解テーブルでは、この上限値を満たすように色材量データを設定することで、インクあふれなどを回避できる。また、色材量データを上記上限値以下に設定することで、インクの消費量を抑制できる。この場合、何れのドットも形成されない紙白が露出した画素が発生することや、排他カラーが2色以上となることがある。しかしながら、この様な場合においても、黒ドットと有彩色ドットを排他に配置することで、色分解テーブルの設定の範囲内で色域を拡張することができる。
また、本実施例では黒ドットの量子化結果(ドットを形成するか否か)を判定して、その結果に基づき有彩色ドットを形成するか否かを判定する方法を説明したが、有彩色ドットの形成の有無を先に判定してもよい。この場合、まず有彩色色材データの積算値を量子化し、有彩色ドットの形成数を決定する。例えば、この量子化閾値を128、384、640とした場合について説明する。前記積算値が0以上128未満のときは何も記録しない。128以上384未満のときは色材データの値が最も大きい1色を記録する。384以上640未満のときは色材データの値が大きい2色を記録する。640以上のときは色材データの値が大きい3色を記録する。例えば、注目画素の色材量データが8ビットで(C,M,Y,K)=(224,0,196,31)の場合、有彩色ドットの積算値が420なので色材データの大きい順に2色、つまりシアンとイエロのドットを形成する。有彩色ドットが形成される場合、黒ドットは形成しない。また、有彩色ドットが形成されない場合、黒ドットの形成の有無を予め設定された閾値に基づき判定し、閾値より大きい場合は黒ドットを形成する。
さらに、総色材量の最大値を100%(8ビットの255)以上に設定しても良く、その場合は同一のインク色同士、例えばKとK、YとYを上下に重ねて形成するドット配置にすればよい。
上記閾値補正処理により、周辺に存在するKドットの大きさに応じて、有彩色ドットの各大きさ(大中小ドット)の選ばれやすさを制御することができ、暗部の色域を拡大できる。少なくとも、黒色色材量データの値が何れの有彩色色材量データの値よりも大きい値となる色域で、黒色色材データと有彩色色材データとが排他になるようにすることで色域拡大の効果を得ることができる。
実施例1は、黒ドットとカラードットとの重なりを少なくする例について説明した。実施例2では、明部においてはカラードット同士の重なりを少なくし、暗部においては重なりを多くする例について説明する。尚、実施例1の構成と異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。
本実施例の閾値補正処理について、図29を用いて説明する。
以下、有彩色データについて、説明を簡単にするため処理の順番を、C、M、Yの順として説明するが、本実施例はこの順番に限られるものではない。
ステップS2900では、注目画素における明るさ情報Lを算出する。ここで、Lの値としては、ノイゲバウアーモデルに基づいて色材データから算出されるCIEL*a*b*のL*値を用いる。なお、より簡易なモデルとして、図16のカラーマッチング部1604から得られるR’G’B’信号値を取得可能な構成とし、R’G’B’信号の和をLとして求めてもよい。即ち、Lは明るさに相当する値であればよく、その取得方法は限定されない。
ステップS2901では、注目画素の周辺における、他のカラーの出力値を取得する。ここで周辺とは、上下左右に隣接する4つの画素に注目画素を含めた5画素とする。なお、周辺として注目画素の斜め方向を含めてもよく、また、2画素分以上離れた画素を含めてもよい。本実施例では、C、M、Yの順で処理を行うため、Cを処理する場合には、Lとして常に0の値が取得される。Mを処理する時には、Cの出力結果が参照される。Yを処理する時には、CとMの出力結果が参照される。
ステップS2602からステップS2607までの処理は、以下の式を実行することにより、補正閾値Th1´、Th2´、Th3´を決定している。
Th1´=Th1 (周辺にカラーなし)
Th2´=Th2 (周辺にカラーなし)
Th3´=Th3 (周辺にカラーなし)
Th1´=Th1+LUT1(L,3) (周辺にカラー大あり)
Th2´=Th2+LUT2(L,3) (周辺にカラー大あり)
Th3´=Th3+LUT3(L,3) (周辺にカラー大あり)
Th1´=Th1+LUT1(L,2) (周辺にカラー大なく、カラー中あり)
Th2´=Th2+LUT2(L,2) (周辺にカラー大なく、カラー中あり)
Th3´=Th3+LUT3(L,2) (周辺にカラー大なく、カラー中あり)
Th1´=Th1+LUT1(L,1) (周辺にカラー大中なく、カラー小あり)
Th2´=Th2+LUT2(L,1) (周辺にカラー大中なく、カラー小あり)
Th3´=Th3+LUT3(L,1) (周辺にカラー大中なく、カラー小あり)
ここで、LUT1( )、LUT2( )、LUT3( )は、明るさ情報Lと、周辺のドットサイズ(3:大、2;中、1:小)とに応じて、Th1、Th2、Th3に対する補正量が規定された閾値補正量LUTである。図30に、閾値補正量LUTの例を示す。本実施例では、明部(Lの値が大)においては閾値に正の補正を行い、暗部(Lの値が小)においては負の補正を行う。即ち、明部においてはカラードット同士が排他されやすくなり、暗部においては重なりやすくなるように閾値を制御する。
なお、明るさ情報Lは一般に多階調データであるため、実際の閾値補正量は補間演算により取得する。閾値補正量LUTは、処理対象色と周辺ドット色との関係に応じて異なるテーブルを保持してもよい。好適な例としては、Mを処理する時には、明部において周辺のCドットと強く排他されるように、相対的に大きい補正量を設定することができる。
以上の処理により、明部においてはカラードット同士の重なりを少なくし、暗部においては重なりを多くすることができる。なお、本実施例では、暗部においては重なりを多くした例について説明したが、実施例1と組み合わせて、明部だけでなく暗部もドットを排他にする閾値補正処理を行ってもよい。
上記実施例では、誤差拡散法をベースとしたハーフトーン処理を用いる例について説明した。実施例3として、ディザマトリクスを用いる例について説明する。尚、実施例1の構成と異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。
(色分解部)
色分解部1605は、色分解テーブル格納部1608に格納された色分解テーブルを参照する。そして、入力色信号(R’,G’,B’)を各色材のドットサイズ毎の記録ドット数に関する色材量信号(C大,C中,C小,M大,M中,M小,Y大,Y中,Y小,K大,K中,K小,)に変換して出力する。各色材量信号は、例えば、8ビット信号でそれぞれ0から255の範囲の値を取る。図33に色分解テーブルの例を示す。
実施例1では大中小ドットの個数の比率がハーフトーン処理部により決定されたが、本実施例では、色分解部により決定される。
(ディザマトリクス)
ハーフトーン処理部1606では、色分解部1605で決定された色材量信号データが、画像記録装置1501の記録可能なデータに変換される。本実施例においては、ディザマトリクスを用いた2値化処理を用いる。
図31に閾値群を有するディザマトリクスの模式図を示す。16×16=256個のセルにより構成され、各セルには1から255の範囲の閾値が格納されている。ディザマトリクスによる2値化処理では、画素ごとの色材量信号が、対応する画素におけるディザマトリクスの閾値以上の値である場合に、出力階調値O_i{i=C大,C中,C小,... ,K小}を1に設定する。なお、ディザマトリクスは各色材のドット大きさ毎に用意する。本実施例においては、4色×3サイズ=12種類のディザマトリクスを用いる。
図32は、本実施例において使用されるディザマトリクスの生成処理フローである。このフローでは、反復による最適化処理によってディザマトリクスを生成する。
ステップS3201では、ディザ画像の初期化を行う。ディザ画像とは、作成するディザマトリクスと同じサイズの2値画像であり、階調Tに対して、ディザマトリクスの閾値がT以下であるセルに対応する画素がON(黒画素)になっている。Tは0〜255の範囲であり、初期値は0である。T=0のとき、ディザ画像は全画素OFF(白画素)になる。
ステップS3202では、ディザ画像に対して、1階調分に相当する数のドットを追加する。ここで追加されるドットは仮に配置されるドットであり、後述するステップS3208において確定されたドットとは区別する。以下では、これらを未確定ドット、確定ドットと呼称する。
ここで、1階調分に相当する数とは、色材量信号の1に相当する個数である。本実施例の色材量信号は0〜255の8ビットであるため、ディザ画像のサイズをNとした時、N/256が1階調分に相当するドット数となる。なお、ドットを追加する画素位置はランダムでよい。
ステップS3203では、未確定ドットを含めたディザ画像の評価を行う。階調Tでのi回目のループ(iは自然数)における評価値をV(T,i)と表す。V(T,i)は、以下の式により算出される。
V(T,i)=w1×G(T,i)+w2×(1−P(T,i)) ・・・(36)
ここで、G(T,i)およびP(T,i)は、階調Tでのi回目のループにおける粒状度評価値と重なり率評価値である。また、w1,w2は非負の重み係数である。
粒状度評価値G(T,i)としては、広く知られるRMS粒状度を使用する。重なり率評価値P(T,i)としては、有彩色と無彩色が重なる領域の面積率を用いる。P(T,i)の最大値は1.0である。Vの値は小さいほど良い。
ステップS3204では、評価値V(T,i)の収束判定を行う。上述したように、図32のワークフローは反復による最適化であるため、ループ毎の評価値を保存しておき、評価値が収束した時に、階調Tにおける最適化が完了したと判断する。
即ち、ある小さい判別値εを用い、以下の式を満たす場合には、まだ収束していないと判定し、ステップS3205へと進む。
|V(T,i)−(T,i−1)| > ε ・・・(37)
ここで、|x|はxの絶対値を表す。
ステップS3205では、評価値V(T,i)とV(T,i−1)に基づき、更新処理を行う。
まず、V(T,i)>V(T,i−1)の場合には、ディザ画像をi−1回目の状態に戻し、V(T,i)にV(T,i−1)を代入する。V(T,i)≦V(T,i−1)ならば上記処理は行わない。
次に、未確定ドットから1つを選んで移動させる。選択する未確定ドットはランダムでよい。ドットの移動先もランダムでよいが、既にドットが配置されている画素は除く。なお、1つ以上の未確定ドットを選んで移動させてもよい。
最後に、ループ回数iに1を加算し、ステップS3203へと進む。
ステップS3204で、評価値が収束したと判定された場合、即ち、以下の式(38)を満たす場合には、ステップS3206へと進む。
|V(T,i)−(T,i−1)| ≦ ε ・・・(38)
ステップS3206では、ドットの確定処理を行う。まず、未確定ドットの画素位置に対応するディザマトリクスの閾値に、階調Tを格納する。さらに、未確定ドットを確定ドットにする。
ステップS3207では、全階調分の処理が完了したかを判定する。階調T=255までの処理が完了していれば、ディザマトリクスの生成処理を完了する。T<255であれば、ステップS3208へと進む。
ステップS3208では、階調Tに1を加算し、S3202へ進む。
以上の処理を、12種類のディザマトリクス毎に実行する。作成順は、K大、K中、K小、C大,C中,C小,M大,M中,M小,Y大,Y中,Y小の順とする。
以上の処理により、本実施例において使用されるディザマトリクスが生成される。
<変形例>
上記実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。即ち、重なることが好ましくない色材の組(無彩色と有彩色)に対して、ドット位置とドットサイズを適切に制御できれば、その手法は1つに限定されない。
例えば、解像度変換方法は、バイキュービック法に限らない。また、記録媒体上のドット配置に合わせた解像度に変換するのが好ましい。
また、画像形成装置には、上記実施例に記載した黒インク(黒色色材)とC、M、Yの有彩色インク以外のインク(記録剤あるいは色材)が搭載されていても良い。具体的には、前記黒インクより相対的に明度の高いグレーインク(グレー色色材)や前記有彩色インクより相対的に明度の高い淡色インク(淡色色材)が更に搭載されていてもよい。その場合も、前記黒インクと黒以外のインクとは排他され、排他に記録される黒以外のインクは1色以下とする。また、黒インクの代わりとして、高濃度の黒色を再現可能なグレーインクに上記実施例を適用してもよい。さらに、黒インクを2種類搭載したプリンタにおいては、一方の黒インクに対してのみ上記実施例を適用してもよい。さらに、レッドインクなどの特色インク、透明なクリアインクなどを搭載した記録装置においても適用できる。いずれの場合もインク重なり構造群に、制御可能な記録要素(例えば、レッドインク、クリアインク、黒インクの吐出量小、黒インクの吐出量大等)で構成される重なり構造を設定すればよい。
また、本実施形態は、主走査を行わないフルラインタイプのインクジェットプリンタに対しても有効に適用できる。
さらに、電子写真プリンタや、昇華型プリンタのような他の記録方式の画像形成装置にも適用できる。この場合、記録材としてインクの代わりにトナーやインクリボンなどが利用される。また、前記実施例では、ホストコンピュータと組み合わされた画像形成システムの例を説明したが、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる画像形成装置の形態としても良い。また、リーダ等と組み合わされた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態をとるもの等であってもよい。
また、本発明は、上述した実施例の機能(例えば、上記のフローチャートにより示される工程)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が、コンピュータが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施例の機能を実現する。

Claims (7)

  1. 黒色色材と複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記黒色色材に対応する黒色色材量データと前記複数の有彩色色材のそれぞれに対応する複数の有彩色色材量データとを有する入力画像データから、黒色色材のドットを記録媒体上に配置させるための黒色色材データと複数の有彩色色材各々のドットを前記記録媒体上に配置させるための複数の有彩色色材データとを生成する生成手段により、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて再現可能である色域における暗部の最外殻に位置する色において、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材各々のドットとが前記記録媒体上で排他に配置されるように前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとを生成する画像形成装置であって、
    前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとに基づき、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する形成手段と
    を有し、
    前記画像形成装置が再現可能な色域の最外殻に位置する色に対応する前記黒色色材量データの値と該色に対応する前記複数の有彩色色材量データの値のうち最大となる値との和は、前記入力画像データの最大値と等しく、
    前記生成手段は、大きさが異なる複数の前記ドットを配置するための前記色材データを生成し、
    前記色材データは、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材のドットとを、一方のドットの大きさに対して隣接する他方のドットの大きさを異ならせて配置するように生成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材と、該黒色色材より明度が高いグレー色色材とを用いて前記記録媒体上に画像を形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記生成手段は、前記最外殻に位置する色において、前記入力画像データに応じて前記記録媒体上の所定領域に前記ドットを配置するか否かを決定する閾値群を保持し、前記閾値群は、前記黒色色材のドットを配置するための閾値群と前記複数の有彩色色材各々のドットを配置するための閾値群とを保持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記一方のドットは前記黒色色材のドットであり、前記他方のドットは前記複数の有彩色色材のドットであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記一方のドットの大きさは中ドットであり、前記他方のドットの大きさは小ドットであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. コンピュータを、請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載された画像形成装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 黒色色材と複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記黒色色材に対応する黒色色材量データと前記複数の有彩色色材のそれぞれに対応する複数の有彩色色材量データとを有する入力画像データから、黒色色材のドットを記録媒体上に配置させるための黒色色材データと複数の有彩色色材各々のドットを前記記録媒体上に配置させるための複数の有彩色色材データとを生成する生成工程により、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて再現可能である色域における暗部の最外殻に位置する色において、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材各々のドットとが前記記録媒体上で排他に配置されるように前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとを生成する画像形成方法であって、
    前記黒色色材データと前記複数の有彩色色材データとに基づき、前記黒色色材と前記複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する形成工程と
    を有し、
    前記画像形成装置が再現可能な色域の最外殻に位置する色に対応する前記黒色色材量データの値と該色に対応する前記複数の有彩色色材量データの値のうち最大となる値との和は、前記入力画像データの最大値と等しく、
    前記生成工程は、大きさが異なる複数の前記ドットを配置するための前記色材データを生成し、
    前記色材データは、前記黒色色材のドットと前記複数の有彩色色材ドットとを、一方のドットの大きさに対して隣接する他方のドットの大きさを異ならせて配置するように生成されることを特徴とする画像形成方法。
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