JP2023117207A - 液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラム - Google Patents

液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】粒状性とバンディング耐性とを両立した中間調を実現することができる液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラムを提供する。【解決手段】主走査方向の1ラインを、複数回の走査におけるインクの吐出により画像形成を行う液体吐出装置であって、画像データを取得する取得部と、ディザマスクを用いたハーフトーン処理により印刷データを生成する画像処理部と、吐出ヘッドの移動制御およびインクの吐出制御を行う制御部と、を備え、制御部は、シャドウ側では、主走査方向の1ラインに対して、1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側よりも大きくなるように制御し、シャドウ側では、主走査方向の1ラインの全位置のうち、1の走査と別の走査とで同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側よりも大きくなるように制御する。【選択図】図10

Description

本発明は、液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラムに関する。
従来、オフィス環境において使用される液体吐出装置として、インクジェットヘッドからインクを吐出して、吐出したインクを記録媒体に付着させることにより画像処理するインクジェットプリンタ等が知られている。このようなインクジェットプリンタにおいては、画像処理においてハーフトーンマスクとレンダリングマスクとを個別に持ち、ハーフトーン処理(中間調処理)を行った後、スキャン毎の吐出ノズルの割り当てを行うレンダリング処理を実施しているが、スキャン間でのインクのドットの着弾位置の精度が低いと粒状感が大きく劣化したり、バンディングが発生したりするという問題がある。
このようなインクジェットプリンタの吐出制御に関する技術として、低明度部の色域を拡大するために、入力画像データから、黒色色材のドットを記録媒体上に配置させるための黒色色材データと複数の有彩色色材各々のドットを記録媒体上に配置させるための複数の有彩色色材データとを生成する生成手段と、黒色色材データと複数の有彩色色材データとに基づき、黒色色材と複数の有彩色色材とを用いて記録媒体上に画像を形成する形成手段とを有し、生成手段は、大きさが異なる複数のドットを配置するための色材データを生成し、色材データは、黒色色材のドットと複数の有彩色色材ドットとを一方のドットの大きさに対して隣接する他方のドットの大きさを異ならせて配置するように生成されるものがある(例えば特許文献1)。
また、バンディングを軽減するために、所定方向に沿って複数のノズルを有する第1記録ヘッドおよび第2記録ヘッドを有し、所定方向に所定数のノズルがオーバーラップするよう繋がれた第1記録ヘッドおよび第2記録ヘッドを用いて画像形成する画像形成装置であって、所定数のノズルによりドットが形成されるオーバーラップ領域において、各々の記録ヘッドの所定方向の端部の方が、オーバーラップ領域における所定方向の中央部よりもドットの記録密度および所定方向に直交する方向のドットの連続数が小さくなるよう所定数のノズルからのドット形成を制御する印刷制御手段を備えるものがある(例えば特許文献2)。
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、ドットを重ねる動作の開示はあるものの、複数のスキャンによってどのようにドットを重ねるのかについての詳細がないため、粒状性とバンディング耐性とを両立させた吐出動作は実現できないという問題がある。また、特許文献2に記載された技術では、記録ヘッド同士のつなぎ目領域でのバンディングを抑制する動作に留まり、着弾位置の精度が悪いことによるバンディングの発生に寄与する動作にはなっていないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、粒状性とバンディング耐性とを両立した中間調を実現することができる液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記録媒体における主走査方向の1ラインを、吐出ヘッドの主走査方向の複数回の走査におけるノズルからのインクの吐出により画像形成を行う液体吐出装置であって、印刷対象となる画像データを取得する取得部と、前記画像データに対するディザマスクを用いたハーフトーン処理により印刷データを生成する画像処理部と、前記印刷データに基づいて、前記吐出ヘッドの移動制御およびインクの吐出制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインに対して、前記吐出ヘッドの1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御し、前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインの全位置のうち、前記吐出ヘッドの1の走査と別の走査とで該記録媒体上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御することを特徴とする。
本発明によれば、粒状性とバンディング耐性とを両立した中間調を実現することができる。
図1は、実施形態に係る液体吐出装置の外観斜視図である。 図2は、実施形態に係る液体吐出装置の要部構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る液体吐出装置のヒータ構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る液体吐出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係る液体吐出装置において階調に応じて吐出特性を変えることを説明する図である。 図6は、実施形態に係る液体吐出装置において1/6インターレースおよび2パスの場合における各スキャンのドット部分の区別を説明する図である。 図7は、従来の液体吐出装置のドットパターンの一例を示す図である。 図8は、実施形態に係る液体吐出装置の連続吐出制御によるドットパターンの一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る液体吐出装置のドット重ね制御によるドットパターンの一例を示す図である。 図10は、実施形態に係る液体吐出装置の制御部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図11は、実施形態に係る液体吐出装置の画像処理・印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図12は、実施形態に係る液体吐出装置のハーフトーン処理で使用するディザマスクの一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る液体吐出装置における100%階調の画像データについての印刷処理を説明する図である。 図14は、実施形態に係る液体吐出装置における50%階調の画像データについての印刷処理を説明する図である。 図15は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図16は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の1ループ目を説明する図である。 図17は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の2ループ目を説明する図である。 図18は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の3ループ目を説明する図である。 図19は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の4ループ目を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る液体吐出装置、液体吐出方法およびプログラムを詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
また、コンピュータソフトウェアとは、コンピュータの動作に関するプログラム、その他コンピュータによる処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものをいう(以下、コンピュータソフトウェアは、ソフトウェアという)。アプリケーションソフトとは、ソフトウェアの分類のうち、特定の作業を行うために使用されるソフトウェアの総称である。一方、オペレーティングシステム(OS)とは、コンピュータを制御し、アプリケーションソフト等がコンピュータ資源を利用可能にするためのソフトウェアのことである。オペレーティングシステムは、入出力の制御、メモリやハードディスク等のハードウェアの管理、プロセスの管理といった、コンピュータの基本的な管理・制御を行っている。アプリケーションソフトウェアは、オペレーティングシステムが提供する機能を利用して動作する。プログラムとは、コンピュータに対する指令であって、一の結果を得ることができるように組み合わせたものをいう。また、プログラムに準ずるものとは、コンピュータに対する直接の指令ではないためプログラムとは呼べないが、コンピュータの処理を規定するという点でプログラムに類似する性質を有するものをいう。例えば、データ構造(データ要素間の相互関係で表される、データの有する論理的構造)がプログラムに準ずるものに該当する。
(液体吐出装置の全体構成)
図1は、実施形態に係る液体吐出装置の外観斜視図である。図2は、実施形態に係る液体吐出装置の要部構成の一例を示す図である。図1および図2を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1の全体構成について説明する。
本実施形態に係る液体吐出装置1は、マルチパス方式のシリアルプリンタである。なお、液体吐出装置1は、マルチパス方式であれば、小型インクジェットのシリアルプリンタまたは積層印刷プリンタ等であってもよい。図1および図2に示すように、液体吐出装置1は、装置本体10と、装置本体10を支持する支持台11と、制御部100と、を備える。
装置本体10は、図1および図2に示すように、カートリッジ装填部2と、維持回復機構3と、側板10a、10bと、ガイドロッド12と、ガイドステー13と、サブ板金ガイド14と、キャリッジ15と、主走査機構部16と、光学センサ21と、液体吐出ヘッド23a、23b、23c(吐出ヘッド)と、供給チューブ24と、給紙手段40と、搬送ガイド板191と、プラテン192と、を備えている。
カートリッジ装填部2は、各色のインクカートリッジ22a、22b、22cを着脱自在に装着すること可能な装填部である。なお、インクカートリッジ22a、22b、22cについて、任意のインクカートリッジを示す場合、または総称する場合、単に「インクカートリッジ22」と称するものとする。インクカートリッジ22に充填されているインクは、図示しない供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ24を介してキャリッジ15のサブタンクに補充供給される。なお、インクカートリッジ22は、白色等のインクカートリッジを含んでいてもよい。
維持回復機構3は、キャリッジ15の主走査方向の一方側の非印字領域に搭載された、液体吐出ヘッド23a、23b、23cの状態を維持及び回復する機構である。維持回復機構3は、液体吐出ヘッド23a、23b、23cの各ノズル面をキャピングするためのキャップ31と、ノズル面をワイピングするための払拭ユニット32と、を備えている。また、維持回復機構3の下方側には、維持回復動作によって生じる廃液を収容するための交換可能な廃液タンクが設けられている。
側板10a、10aは、ガイド部材であるガイドロッド12およびガイドステー13を掛け渡すための板部材である。
ガイドロッド12およびガイドステー13は、キャリッジ15を主走査方向に摺動自在に保持するガイド部材である。サブ板金ガイド14は、装置本体10の背面を支持するガイド部材である。
キャリッジ15は、主走査機構部16によって主走査方向(図1に示すA方向)に移動する部材である。具体的には、キャリッジ15は、主走査モータ17によって回転駆動されるタイミングベルト20を介して、主走査方向に移動する。また、キャリッジ15は、液体吐出ヘッド23a、23b、23cに対して各色のインクを供給するためサブタンクを搭載する。
主走査機構部16は、キャリッジ15を主走査方向(A方向)に往復移動させる機構である。主走査機構部16は、図1に示すように、主走査モータ17と、駆動プーリ18と、従動プーリ19と、タイミングベルト20と、を備えている。
主走査モータ17は、主走査方向の一方側に配置され、タイミングベルト20を回転移動させるモータである。駆動プーリ18は、タイミングベルト20が架け渡され、主走査モータ17によって回転駆動されるプーリである。従動プーリ19は、タイミングベルト20が架け渡され、主走査方向の他方側に配置されたプーリである。従動プーリ19は、テンションスプリングによって外方(駆動プーリ18に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。タイミングベルト20は、駆動プーリ18と従動プーリ19との間に掛け回され、主走査モータ17の回転駆動により回転移動する牽引部材である。
光学センサ21は、キャリッジ15に設置され、用紙41(記録媒体)の端部を検知する光学式のセンサである。
液体吐出ヘッド23a、23b、23cは、キャリッジ15に搭載され、インクカートリッジ22に応じて、例えば、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の各色のインクをノズル列から吐出する記録ヘッドである。なお、液体吐出ヘッド23a、23b、23cについて、任意の液体吐出ヘッドを示す場合、または総称する場合、単に「液体吐出ヘッド23」と称するものとする。液体吐出ヘッド23は、B方向(副走査方向)に配列した複数のノズル列を有する。ここで、副走査方向とは、用紙41が搬送される方向(図1に示すB方向)であり、主走査方向と直交する方向である。液体吐出ヘッド23は、ノズル列からのインク吐出方向を下方(用紙41に向かう方向)となるように、キャリッジ15に設置されている。液体吐出ヘッド23a、23b、23cは、それぞれ副走査方向にずらされて設置される。
供給チューブ24は、インクカートリッジ22に充填されているインクを、キャリッジ15のサブタンクに供給するためのチューブである。
給紙手段40は、用紙41をプラテン192上で副走査方向に搬送するための機構である。
搬送ガイド板191は、プラテン192上を搬送する用紙41を案内するガイド部材である。プラテン192は、給紙手段40により用紙41が搬送される部材である。
制御部100は、液体吐出装置1の動作を制御するコント―ラである。なお、図2では、制御部100は、装置本体10の外部に図示されているが、装置本体10内に搭載されていてもよく、液体吐出装置1とは別個の外部装置であってもよい。
(液体吐出装置のヒータ構成)
図3は、実施形態に係る液体吐出装置のヒータ構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1のヒータ構成について説明する。なお、図3に示す例では、説明を簡略にするために、一部の液体吐出ヘッド23に関しては記載を省略している。
図3に示すように、液体吐出装置1は、搬送ローラ160と、ファン180と、ヒータ190と、を備えている。
搬送ローラ160は、搬送ガイド板191からプラテン192上を副走査方向(B方向)に、記録媒体P(図1に示した用紙41に相当)を搬送するためのローラ対である。搬送ローラ160によりプラテン192上に搬送された記録媒体Pは、液体吐出ヘッド23からのインクの吐出によって画像形成が行われる。
ファン180は、液体吐出装置1の内部の空気の対流を促し、当該液体吐出装置1の上部における暖められた空気の滞留によって過剰に温度上昇することを防ぐ送風装置である。
ヒータ190は、プリヒータ190aと、プリントヒータ190b、190cと、ポストヒータ190dと、乾燥ヒータ190eと、を有する。これらの各ヒータには、温度制御のために例えば、サーミスタ等の温度センサが設けられている。
プリヒータ190aは、画像形成に適した温度に記録媒体Pを予熱するヒータである。例えば、プリヒータ190aは、アルミ箔コードヒータである。プリヒータ190aは、プラテン192に対して上流側の搬送ガイド板191の裏面に設置され、当該搬送ガイド板191自体を暖めることにより記録媒体Pを暖める。
プリントヒータ190b、190cは、記録媒体Pに画像形成されるとき、記録媒体Pを保温するヒータである。例えば、プリントヒータ190b、190cは、アルミ材であるプラテン192の中に埋め込まれたコードヒータである。プリントヒータ190b、190cは、プラテン192自体を暖めることにより記録媒体Pを暖める。
ポストヒータ190dは、インクを乾燥させ定着させるために、画像形成された記録媒体Pを暖めるヒータである。例えば、ポストヒータ190dは、アルミ箔コードヒータである。ポストヒータ190dは、プラテン192に対して下流側の搬送ガイド板191の裏面に設置され、当該搬送ガイド板191自体を暖めることにより記録媒体Pを暖める。
乾燥ヒータ190eは、インクを乾燥させ定着させるために、画像形成された記録媒体Pを暖めるヒータである。また、例えば、乾燥ヒータ190eは、赤外線ヒータである。乾燥ヒータ190eは、記録媒体Pの画像形成面に赤外線を放射して乾燥させる。なお、乾燥ヒータ190eは、ファンを備えて記録媒体Pの画像形成面に熱風を送るように構成されていてもよい。
(液体吐出装置のハードウェア構成)
図4は、実施形態に係る液体吐出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1のハードウェア構成について説明する。
図4に示すように、液体吐出装置1は、制御部100と、操作パネル120と、センサ130と、ヘッドドライバ140と、主走査モータ17と、副走査モータ150と、ファン180と、ヒータ190と、を備えている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、NVRAM(Non-Volatile RAM)104と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)105と、印刷制御部106と、モータ駆動部107と、I/O108と、ホストI/F109と、ファン制御部110と、ヒータ制御部111と、を備えている。
CPU101は、液体吐出装置1全体の制御を行う演算装置である。ROM102は、CPU101が実行するプログラム等の固定データを記憶する不揮発性記憶装置である。RAM103は、CPU101による演算処理のワークエリアとなる揮発性記憶装置である。また、RAM103は、画像データ等を一時的に記憶する。
NVRAM104は、液体吐出装置1の電源が遮断されている間もデータを保持する不揮発性記憶装置である。ASIC105は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理、その他の液体吐出装置1全体を制御するための入出力信号を処理する集積回路である。
印刷制御部106は、ヘッドドライバ140を介して液体吐出ヘッド23の吐出動作を制御する制御回路である。印刷制御部106は、液体吐出ヘッド23を駆動するためのデータをヘッドドライバ140へ転送する。例えば、印刷制御部106は、画像データをシリアルデータで転送すると共に、画像データの転送に要する転送クロック、ラッチ信号、制御信号等をヘッドドライバ140に出力する。ヘッドドライバ140は、シリアルに入力される液体吐出ヘッド23の一行分に相当する画像データに基づいて、印刷制御部106から受信した駆動波形を構成する駆動パルスを、液体吐出ヘッド23の圧力発生手段に対して選択的に与えることにより、液体吐出ヘッド23を駆動してインクを吐出させる。なお、駆動波形を構成するパルスの一部または全部、パルスを形成する波形用要素の一部または全部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴等の大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
モータ駆動部107は、主走査モータ17および副走査モータ150の動作を制御する駆動回路である。主走査モータ17は、モータ駆動部107による制御に従って、キャリッジ15を主走査方向に移動させる。副走査モータ150は、モータ駆動部107による制御に従って、搬送ローラ160を回転させて記録媒体Pを副走査方向に搬送させる。
I/O108は、センサ130からの情報を取得し、液体吐出装置1の各部の制御に利用される情報を抽出するためのインターフェース回路である。センサ130は、例えば、フォトセンサ、温度センサ、エンコーダセンサ等のセンサ群である。
ホストI/F109は、クライアントPC(Personal Computer)等の情報処理装置、画像読取装置、撮影装置等であるホスト170側との間でデータおよび信号の送受信を行うインターフェース回路である。具体的には、ホストI/F109は、ホスト170からケーブルまたはネットワークを介してデータや信号の送受信を行う。ホストI/F109の受信バッファに格納された印刷データは、CPU101によって解析され、ASIC105によって画像処理およびデータの並び替え処理等が行われ、印刷制御部106によって吐出データとしてヘッドドライバ140に転送される。
ファン制御部110は、所定の温度および風量の送風が行われるようにファン180の出力を制御する制御回路である。
ヒータ制御部111は、設定された温度となるようにヒータ190を制御する制御回路である。
操作パネル120は、各種情報の入力および出力を行う装置である。
なお、図4に示した液体吐出装置1のハードウェア構成は一例を示すものであり、図4に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。
また、副走査モータ150によって記録媒体Pを副走査方向に搬送させる構成に限定されるものではなく、キャリッジ15を主走査方向に移動させるだけでなく、副走査方向に移動する構成であってもよい。すなわち、キャリッジ15の主走査方向への移動時にインクを吐出する動作と、副走査方向へキャリッジ15を所定量移動させる動作と、を交互に行う構成であってもよい。
(液体吐出装置の動作概要)
図5は、実施形態に係る液体吐出装置において階調に応じて吐出特性を変えることを説明する図である。図6は、実施形態に係る液体吐出装置において1/6インターレースおよび2パスの場合における各スキャンのドット部分の区別を説明する図である。図7は、従来の液体吐出装置のドットパターンの一例を示す図である。図8は、実施形態に係る液体吐出装置の連続吐出制御によるドットパターンの一例を示す図である。図9は、実施形態に係る液体吐出装置のドット重ね制御によるドットパターンの一例を示す図である。図5~図9を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1の動作の概要について説明する。
本実施形態に係る液体吐出装置1の印刷条件として、例えば1/6インターレースおよび2パスの方式、すなわち12回スキャンすることにより画像形成される動作であるものとして説明する。図6に、12スキャンのうちの各スキャン(スキャン(1)~スキャン(12))におけるドット部分の階調の区別を濃淡で示している。この場合、従来技術においては、周波数特性を重視するため、図7に示すように、階調のハイライト側からシャドウ側にかけて1オン1オフの基調により粒状性が確保された印字となっている。しかし、インクの着弾が狙いの位置よりもずれると、被覆率が下がりバンディングの発生を招来する。特に、画像のうちドットで埋まっている割合が相対的に大きいシャドウ側におけるバンディングの影響が、当該割合が相対的に小さいハイライト側よりも大きい。
そこで、本実施形態に係る液体吐出装置1では、バンディングが発生しやすいシャドウ側では、バンディング耐性のあるハーフトーンのドットパターンにより画像形成されるようにする。また、ハイライト側では、バンディングがほとんど発生しないため、周波数特性に優れ粒状性に特化したハーフトーンのドットパターンにより画像形成されるようにする。すなわち、本実施形態に係る液体吐出装置1は、図5に示すように、シャドウ側に向かうほどバンディング耐性を重視した画像形成を行い、ハイライト側に向かうほど粒状性を重視した画像形成を行う。具体的には、液体吐出装置1は、シャドウ側においてバンディング耐性を重視した画像形成を行うために、以下の2種類のインク吐出制御を行う。
まず、1つ目のインク吐出制御として、液体吐出装置1は、シャドウ側において、バンディング耐性を向上させるために、スキャン毎にドットパターンを連続させる制御(以下、連続吐出制御と称する場合がある)を行う。具体的には、液体吐出装置1は、図8に示すように、シャドウ側では、1回のスキャンで記録媒体に吐出するインクのドットの全数のうち、記録媒体上で主走査方向に連続して吐出するドットの数の割合を、ハイライト側よりも大きくなるように制御する。これによって、ハイライト側では粒状性を確保されるのに対して、シャドウ側では連続吐出制御によるドットパターンの連続性により、バンディング耐性を向上させることができる。
次に、2つ目のインク吐出制御として、液体吐出装置1は、マルチパス方式の印字機能を利用し、シャドウ側において、記録媒体上の同一座標の位置に複数回インクのドットを吐出する制御(以下、重ね打ち制御と称する場合がある)を行う。具体的には、液体吐出装置1は、図9に示すように、シャドウ側では、主走査方向の1ラインの記録媒体上の全位置のうち、1つのスキャンと別のスキャンとで記録媒体上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側よりも大きくなるように制御する。これによって、シャドウ側では、重ね打ち制御により、インクのドットの着弾位置のずれに対するロバスト性が向上し、バンディング耐性を向上させることができる。
このように、本実施形態に係る液体吐出装置1では、入力した印刷画像(画像データ)の階調に応じた連続吐出制御および重ね打ち制御を行うことによって、ハイライト側では粒状性が確保され、シャドウ側ではパンディング耐性を向上させることができる。このような液体吐出装置1の制御を実現させるための機能ブロックの構成および動作について、以下で詳細を説明する。
(液体吐出装置の制御部の機能ブロックの構成および動作)
図10は、実施形態に係る液体吐出装置の制御部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図10を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1の制御部100の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図10に示すように、液体吐出装置1の制御部100は、マスタ設定部201と、取得部202と、画像処理部203と、出力部204と、を有する。
マスタ設定部201は、後述する取得部202による画像処理におけるハーフトーン処理で使用するディザマスクを設定する機能部である。マスタ設定部201により設定されたディザマスクを使用したハーフトーン処理により、上述の連続吐出制御および重ね打ち制御を実現するドットデータ(印刷データ)を生成することが可能となる。マスタ設定部201によるディザマスクを設定するマスク設定処理については、図15~図19で後述する。
取得部202は、クライアントPC等のホスト170からホストI/F109を介して、画像データを含む印刷ジョブを取得する機能部である。取得部202は、取得した印刷ジョブに含まれる画像データを画像処理部203へ出力する。
画像処理部203は、取得部202から出力された画像データから、印刷を行うためのドットデータ(ドットパターン)に変換する画像処理を実行する機能部である。画像処理部203は、画像処理におけるハーフトーン処理において、マスタ設定部201により設定されたディザマスクを用いる。画像処理部203は、画像処理により生成したドットデータを、出力部204へ出力する。画像処理部203による画像処理については、図11で後述する。
出力部204は、画像処理部203から出力されたドットデータを、印刷制御部106およびモータ駆動部107へ出力する機能部である。
上述のマスタ設定部201、取得部202、画像処理部203および出力部204は、例えば、図4に示したCPU101によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、これらの機能部の一部または全部は、ソフトウェアであるプログラムではなく、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC等のハードウェア回路(集積回路)によって実現されてもよい。
また、図10に示す液体吐出装置1の制御部100の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図10に示す液体吐出装置1の制御部100で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図10に示す液体吐出装置1の制御部100で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
また、印刷制御部106を制御する機能部、およびモータ駆動部107を制御する機能部がプログラムの実行によって実現されるものとしてもよく、印刷制御部106およびモータ駆動部107自体がプログラムの実行によって実現されるものとしてもよい。
(液体吐出装置の画像処理・印刷処理の流れ)
図11は、実施形態に係る液体吐出装置の画像処理・印刷処理の流れの一例を示すフローチャートである。図12は、実施形態に係る液体吐出装置のハーフトーン処理で使用するディザマスクの一例を示す図である。図13は、実施形態に係る液体吐出装置における100%階調の画像データについての印刷処理を説明する図である。図14は、実施形態に係る液体吐出装置における50%階調の画像データについての印刷処理を説明する図である。図11~図14を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1の画像処理・印刷処理の流れについて説明する。なお、予めマスタ設定部201によって、上述の連続吐出制御および重ね打ち制御を実現するためのディザマスクとして、例えば図12に示すようなディザマスクが設定されているものとする。
<ステップS1>
液体吐出装置1の制御部100の取得部202は、クライアントPC等のホスト170からホストI/F109を介して、画像データ(印刷画像)を含む印刷ジョブを取得(入力)する。ここで、取得部202により取得される画像データは、例えば、sRGBまたはAdobeRGBのRGBデータである。取得部202は、取得した印刷ジョブに含まれる画像データを画像処理部203へ出力する。そして、ステップS2へ移行する。
<ステップS2>
画像処理部203は、取得部202から受け取った画像データの解像度を、液体吐出装置1に対応した解像度に変倍処理を行う画像解像度変倍処理を実行する。例えば、画像処理部203は、画像解像度変倍処理により、画像データについて72[dpi]の解像度を、600、1200または2400[dpi]の解像度に変換する。そして、ステップS3へ移行する。
<ステップS3>
画像処理部203は、画像解像度変倍処理により解像度が変倍された画像データ(RGBデータ)を、印刷制御部106で扱うことができる色空間のCMYKデータまたはCMYKOGデータに変換するカラーマッチング処理を実行する。このカラーマッチング処理により、異なる色再現特性を有するプリンタまたは記録媒体を用いた場合にも、統一的な色再現を得ることができる。そして、ステップS4へ移行する。
<ステップS4>
画像処理部203は、カラーマッチング処理により得られたCMYKデータまたはCMYKOGデータに対して、ヘッドドライバ140および液体吐出ヘッド23による出力特性に応じた色の微調整(階調補正)であるガンマ補正処理を実行する。ガンマ補正処理により生成されたデータを、cmykデータまたはcmyоgデータとする。そして、ステップS5へ移行する。
<ステップS5>
画像処理部203は、ガンマ補正処理により得られたcmykデータまたはcmykоgデータを、液体吐出ヘッド23および記録媒体Pをどのように動かし、いずれのノズルからインクを吐出するのかを振り分けるための階調データに変換する作像レンダリング処理を実行する。そして、ステップS6へ移行する。
<ステップS6>
画像処理部203は、作像レンダリング処理により得られた階調データを、マスタ設定部201により設定されたディザマスク(例えば図12に示すディザマスク)を用いてドットデータに変換するハーフトーン処理を実行する。例えば、画像処理部203は、8~16[ビット]の階調データを、ハーフトーン処理により1~2[ビット]に量子化したドットデータに変換する。画像処理部203は、ハーフトーン処理により生成されたドットデータを、出力部204へ出力する。そして、ステップS7へ移行する。
<ステップS7>
出力部204は、画像処理部203から出力されたドットデータを、印刷制御部106およびモータ駆動部107へ出力する。印刷制御部106は、出力部204から出力されたドットデータにより、ヘッドドライバ140を介して液体吐出ヘッド23の吐出動作を制御する。また、モータ駆動部107は、当該ドットデータにより、液体吐出ヘッド23が搭載されたキャリッジ15に対して主走査方向での移動制御を行い、記録媒体Pの副走査方向での搬送制御を行う。
ここで、図12に示すディザマスクを用いたハーフトーン処理を含む画像処理により得られたドットデータにより、記録媒体Pに対して行われる印刷処理について説明する。図12に示すディザマスクを示す行列において、「-1」は未使用フラグを示す。なお、ここでは、液体吐出装置1は、印刷条件として、1/2インターレースおよび2パスの方式、すなわち4回スキャンすることにより画像形成を行うものとして説明する。
まず、図13に示す例は、100%の階調(すなわちシャドウ側の階調であり、階調値としては255が設定されている)の画像データが入力された場合に、図12に示すディザマスクによりハーフトーン処理がなされ、その結果得られたドットデータにより印刷する場合の動作について説明する。また、液体吐出ヘッド23のノズル列は、ノズルNo.1~10の10個のノズルによって構成されているものとする。まず、スキャン(1)では、ノズルNo.1~3の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。図13に示す例では、シャドウ側の階調の印字のため、図13に示すように、上述の連続吐出制御の結果、同一ラインにおいてインクのドットが連続して吐出された部分が形成される。スキャン(1)によるインクの吐出後、1/2インターレースおよび2パスの方式に従って、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
次に、スキャン(2)では、ノズルNo.1~5の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。スキャン(2)によるインクの吐出後、同様に、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
次に、スキャン(3)では、ノズルNo.2~8の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。図13に示す例では、シャドウ側の階調の印字のため、図13に示すように、上述の重ね打ち制御の結果、同じ位置にインクのドットが重ねて吐出された部分(図13のハッチングの領域)が形成される。スキャン(3)によるインクの吐出後、同様に、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
そして、スキャン(4)では、ノズルNo.5~10の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。このように、スキャン(1)~スキャン(4)の4スキャンにより、記録媒体P上で5ライン分の画像の形成が完成する。以下、同様の動作によって、記録媒体Pに対するインクの吐出により画像が形成される。これによって、図13に示すように、シャドウ側の階調の画像データについては、連続吐出制御および重ね打ち制御によって、ドットが連続した部分、および同じ位置にドットが重ねて吐出された部分の割合が、ハイライト側よりも多くなり、バンディング耐性を向上させることができる。
次に、図14に示す例は、50%の階調(すなわちシャドウ側とハイライト側の中間の階調であり、階調値としては128が設定されている)の画像データが入力された場合に、図12に示すディザマスクによりハーフトーン処理がなされ、その結果得られたドットデータにより印刷する場合の動作について説明する。まず、スキャン(1)では、ノズルNo.1~3の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。図14に示す例では、シャドウ側とハイライト側の中間の階調の印字のため、図14に示すように、この時点では、同一ラインにおいてインクのドットが連続して吐出された部分は形成されていない。スキャン(1)によるインクの吐出後、1/2インターレースおよび2パスの方式に従って、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
次に、スキャン(2)では、ノズルNo.1~5の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。図14に示すように、この時点でも、同一ラインにおいてインクのドットが連続して吐出された部分は形成されていない。スキャン(2)によるインクの吐出後、同様に、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
次に、スキャン(3)では、ノズルNo.2~8の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。図14に示すように、この時点で、同一ラインにおいてインクのドットが連続して吐出された部分が形成されている(ノズルNo.7の閾値「32」、「208」の位置)。スキャン(3)によるインクの吐出後、同様に、記録媒体Pは搬送方向(副走査方向)に5画素分だけ搬送される。
そして、スキャン(4)では、ノズルNo.5~10の各ノズルに対応するディザマスクの閾値と、当該各ノズルに対応する画像データのラインの階調値とを比較し、当該ラインにおいて閾値よりも大きい位置に、液体吐出ヘッド23がヘッド走査方向(主走査方向)に移動しながら当該各ノズルからインクが吐出される。このように、スキャン(1)~スキャン(4)の4スキャンにより、記録媒体P上で5ライン分の画像の形成が完成する。以下、同様の動作によって、記録媒体Pに対するインクの吐出により画像が形成される。図14に示すように、この時点では、同一ラインにおいてインクのドットが連続して吐出された部分がスキャン(3)の時点よりも増加しているが、上述の図13で示した場合よりもドットが連続して吐出された部分よりも少ない。また、シャドウ側とハイライト側の中間の階調の印字のため、図14に示すように、この時点においても、同じ位置にインクのドットが重ねて吐出された部分が形成されていない。
このように、入力した画像データの階調に応じた連続吐出制御および重ね打ち制御が行われることによって、ハイライト側では粒状性が確保され、シャドウ側ではパンディング耐性を向上させることができる。
(液体吐出装置のマスク設定処理の流れ)
図15は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。図16は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の1ループ目を説明する図である。図17は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の2ループ目を説明する図である。図18は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の3ループ目を説明する図である。図19は、実施形態に係る液体吐出装置のマスク設定処理の繰り返し処理の4ループ目を説明する図である。図15~図19を参照しながら、本実施形態に係る液体吐出装置1において、上述の連続吐出制御および重ね打ち制御による印刷処理を実現するためのハーフトーン処理で用いられるディザマスクを設定するマスク設定処理の流れについて説明する。ここでは、図16に示すように、横:4、縦:10の大きさのマスク行列からディザマスクを設定する動作について説明する。
<ステップS11>
液体吐出装置1の制御部100のマスタ設定部201は、ディザマスクを設定するためのマスク行列について初期化処理を行う。具体的には、マスタ設定部201は、図16に示すように、マスタ設定部201は、マスク行列に閾値を設定するために用いるマスク閾値を0にリセットし、当該マスク行列を構成する各成分を、未使用フラグを示す「-1」に設定する。そして、ステップS12、S14およびS16へ移行する。
<ステップS12>
マスタ設定部201は、マスク行列を用いて、全スキャン画像(第1画像)を生成する。ここで、全スキャン画像とは、1/2インターレースおよび2パスの方式により、10個のノズルを有する液体吐出ヘッド23による4スキャンにより完成される画像のサイズのドットデータをいうものとする。具体的には、ノズルNo.1およびノズルNo.6の2パスで印字される1ライン目、ノズルNo.4およびノズルNo.9の2パスで印字される2ライン目、ノズルNo.2およびノズルNo.7の2パスで印字される3ライン目、ノズルNo.5およびノズルNo.10の2パスで印字される4ライン目、ノズルNo.3およびノズルNo.8の2パスで印字される5ライン目で構成された横:4、縦:5の画素数のドットデータである。マスタ設定部201は、全スキャン画像において、マスク行列に設定された閾値に対応する画素にドットを配置することによって、全スキャン画像を生成する。図16に示す例では、ステップS11で初期化処理がされたマスク行列のすべての成分が、未使用フラグを示す「-1」に設定されているため、全スキャン画像ではドットが配置されていないドットデータとなる。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
マスタ設定部201は、生成した全スキャン画像を用いて、ドット配置候補のスコア(第1スコア)を算出する。具体的には、マスタ設定部201は、ステップS12で生成された全スキャン画像に配置されたドットからの距離(例えばマンハッタン距離)をスコアとして、当該全スキャン画像の該当する画素に配置する。図16に示す例では、マスタ設定部201は、ステップS12で生成された全スキャン画像にはドットが配置されていないため、当該全スキャン画像の各画素に配置するスコアとして0を配置する。そして、ステップS17へ移行する。
<ステップS14>
マスタ設定部201は、マスク行列を用いて、スキャン単位画像(第2画像)を生成する。ここで、スキャン単位画像とは、マスク行列の大きさ(横:4、縦:10)に対応する画像サイズのドットデータをいうものとする。マスタ設定部201は、スキャン単位画像において、マスク行列に設定された閾値に対応する画素にドットを配置することによって、スキャン単位画像を生成する。図16に示す例では、ステップS11で初期化処理がされたマスク行列のすべての成分が、未使用フラグを示す「-1」に設定されているため、スキャン単位画像ではドットが配置されていないドットデータとなる。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
マスタ設定部201は、生成したスキャン単位画像を用いて、ドット配置候補のスコア(第2スコア)を算出する。具体的には、マスタ設定部201は、ステップS14で生成されたスキャン単位画像に配置されたドットからの距離(例えばマンハッタン距離)をスコアとして、当該スキャン単位画像の該当する画素に配置する。図16に示す例では、マスタ設定部201は、ステップS14で生成されたスキャン単位画像にはドットが配置されていないため、当該スキャン単位画像の各画素に配置するスコアとして0を配置する。そして、ステップS17へ移行する。
<ステップS16>
マスタ設定部201は、マスク行列を用いて、耐バンディングのスコア(第3スコア)を算出する。具体的には、マスタ設定部201は、スキャン単位画像と同一の大きさの画像(第3画像)において、マスク行列に設定された各閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素にスコアとして1を配置し、それ以外は0を配置する。なお、両隣の画素に配置するスコアは1に限定されるものではなく、その他の値のスコアを配置するものとしてもよい。そして、ステップS17へ移行する。
すなわち、ステップS12およびS13と、ステップS14およびS15と、ステップS16とは、並列処理として実行される。
<ステップS17>
マスタ設定部201は、ステップS13で算出した全スキャン画像に基づくドット配置候補のスコア、ステップS15で算出したスキャン単位画像に基づくドット配置候補のスコア、およびステップS16で算出した耐バンディングのスコアを、それぞれ対応する画素において合算する。図16に示す例では、マスタ設定部201は、全スキャン画像に基づくドット配置候補のスコア、スキャン単位画像に基づくドット配置候補のスコア、および耐バンディングのスコアがいずれも0なので、それぞれ対応する画素において合算されたスコアも0となる。そして、ステップS18へ移行する。
<ステップS18>
マスタ設定部201は、合算したスコアのうち最も高いスコアの位置を、ドットを配置する位置として決定する。図16に示す例では、マスタ設定部201は、合算したスコアがいずれも0であるので、任意の画素(図16の例では左下の画素)の位置を、ドットを配置する位置として決定する。合算されたスコアのうち、ステップS16における耐バンディングのスコアについては、各閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素にスコアとして1が配置されるため、マスタ閾値が高くなるほど、隣接して新たな閾値が設定される可能性が高くなるため、記録媒体Pにインクのドットが吐出される場合に、シャドウ側において、連続して吐出されるドット、および同一座標の位置に重ねて吐出されるドットの頻度が高くなる。そして、ステップS19へ移行する。
<ステップS19>
マスタ設定部201は、マスク行列において、ステップS18で決定したドット配置の位置に対応する成分にマスク閾値を配置することにより、当該マスク行列を更新する。図16に示す例では、マスタ設定部201は、左下の画素の位置をドット配置の位置に決定したため、図17に示すように、マスク行列における当該ドット配置の位置に対応する成分に、マスク閾値「0」を配置してマスク行列を更新する。そして、ステップS20へ移行する。
<ステップS20>
マスタ設定部201は、現在のマスク閾値をインクリメントして新たなマスク閾値とする。図17に示す例では、マスタ設定部201は、ステップS19でマスク閾値「0」をマスク行列に設定したので、インクリメントとした「1」を新たなマスク閾値とする。そして、ステップS21へ移行する。
<ステップS21>
マスタ設定部201は、現在のマスク閾値が最大値に達したか否かを判定する。マスク閾値が最大値に達した場合(ステップS21:Yes)、マスタ設定部201は、マスク閾値により更新してきたマスク行列を、最終的なディザマスクとして設定する。一方、マスク閾値が最大値に達していない場合(ステップS21:No)、ステップS12、S14、S16へ戻る。
このように、ステップS11の初期化処理後、ステップS12~S21の繰り返し処理によって、マスク行列に対してインクリメントされた閾値が設定されていき、ディザマスクが完成される。図17~図19に示す動作は、図16においてドット配置の位置が決定された、マスク行列の当該位置に対応する成分に閾値が設定された後、ステップS12~S21の繰り返し動作によって、マスク行列に順次、インクリメントされた閾値が設定されていく状態を示している。なお、ステップS13およびS15では、配置されたドットからの距離をスコアとしているが、これに限定されるものではなく、粒状度と相関の高いフィルタ等を用いてスコアを算出するものとしてもよい。また、耐バンディングのスコアは、マスク行列に設定された閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素にスコアとして1を配置しているが、他の要素を加味してスコアを算出してもよい。また、ステップS17のスコアの合算では、ステップS13、S15およびS16で算出された各スコアをそのまま合算しているが、これに限定されるものではなく、算出された各スコアに対して重みをつけて合算してもよい。例えば、ステップS12~S21の繰り返し回数が少ないハイライトの段階では、耐バンディングのスコアの重みを小さくし、繰り返し回数が多くなったシャドウの段階では、耐バンディングのスコアの重みを大きくして、合算するものとしてもよい。これによって、ハイライト側では粒状性をより向上させ、シャドウ側ではパンディング耐性をより向上させるようなディザマスクの設定が可能となる。
以上のように、本実施形態係る液体吐出装置1では、記録媒体Pにおける主走査方向の1ラインを、液体吐出ヘッド23の主走査方向の複数回の走査におけるノズルからのインクの吐出により画像形成を行い、取得部202は、印刷対象となる画像データを取得し、画像処理部203は、画像データに対するディザマスクを用いたハーフトーン処理によりドットデータを生成し、制御部100は、ドットデータに基づいて、液体吐出ヘッド23の移動制御およびインクの吐出制御を行い、ドットデータが示すシャドウ側の階調では、主走査方向において連続して吐出するインクのドットの数を、ハイライト側の階調よりも多くなるように液体吐出ヘッド23を制御し、ドットデータが示すシャドウ側の階調では、記録媒体P上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の数を、ハイライト側の階調よりも多くなるように液体吐出ヘッド23を制御するものとしている。より具体的には、制御部100は、ドットデータが示すシャドウ側の階調では、記録媒体Pにおける主走査方向の1ラインに対して、液体吐出ヘッド23の1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御し、ドットデータが示すシャドウ側の階調では、記録媒体Pにおける主走査方向の1ラインの全位置のうち、液体吐出ヘッド23の1の走査と別の走査とで記録媒体P上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御するものとしている。このように、入力した画像データの階調に応じた制御を行うことによって、ハイライト側では粒状性が確保され、シャドウ側ではパンディング耐性を向上させることができる。すなわち、粒状性とバンディング耐性とを両立した中間調を実現することができる。
なお、上述の実施形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上述した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、SoC(System on a Chip)、GPU(Graphics Processing Unit)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
また、上述の実施形態において、液体吐出装置1の各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態において、液体吐出装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、DVDまたはSD(Secure Digital)カード等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、液体吐出装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、液体吐出装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態において、液体吐出装置1で実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。
1 液体吐出装置
2 カートリッジ装填部
3 維持回復機構
10 装置本体
10a、10b 側板
11 支持台
12 ガイドロッド
13 ガイドステー
14 サブ板金ガイド
15 キャリッジ
16 主走査機構部
17 主走査モータ
18 駆動プーリ
19 従動プーリ
20 タイミングベルト
21 光学センサ
22、22a~22c インクカートリッジ
23、23a~23c 液体吐出ヘッド
24 供給チューブ
31 キャップ
32 払拭ユニット
40 給紙手段
41 用紙
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 NVRAM
105 ASIC
106 印刷制御部
107 モータ駆動部
108 I/O
109 ホストI/F
110 ファン制御部
111 ヒータ制御部
120 操作パネル
130 センサ
140 ヘッドドライバ
150 副走査モータ
160 搬送ローラ
170 ホスト
180 ファン
190 ヒータ
190a プリヒータ
190b、190c プリントヒータ
190d ポストヒータ
190e 乾燥ヒータ
191 搬送ガイド板
192 プラテン
193 画像形成部
201 マスタ設定部
202 取得部
203 画像処理部
204 出力部
P 記録媒体
特開2013-035209号公報 特開2011-116096号公報

Claims (6)

  1. 記録媒体における主走査方向の1ラインを、吐出ヘッドの主走査方向の複数回の走査におけるノズルからのインクの吐出により画像形成を行う液体吐出装置であって、
    印刷対象となる画像データを取得する取得部と、
    前記画像データに対するディザマスクを用いたハーフトーン処理により印刷データを生成する画像処理部と、
    前記印刷データに基づいて、前記吐出ヘッドの移動制御およびインクの吐出制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインに対して、前記吐出ヘッドの1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御し、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインの全位置のうち、前記吐出ヘッドの1の走査と別の走査とで該記録媒体上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御する液体吐出装置。
  2. 前記制御部による前記吐出ヘッドの制御を可能にする前記ディザマスクを設定する設定部を、さらに備えた請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記設定部は、
    前記吐出ヘッドの走査により完成される画像のサイズを有する第1画像において、マスク行列に設定された閾値に対応する画素からの他の各画素までの距離を第1スコアとして算出し、
    前記マスク行列の大きさに対応する画像サイズの第2画像において、該マスク行列に設定された閾値に対応する画素から他の各画素までの距離を第2スコアとして算出し、
    前記第2画像と同一の大きさの第3画像において、前記マスク行列に設定された閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素に所定値を第3スコアとして配置し、該両隣の画素以外の画素に0を該第3スコアとして配置し、
    前記第1画像、前記第2画像および前記第3画像においてそれぞれ対応する画素の前記第1スコア、前記第2スコアおよび前記第3スコアを合算し、
    合算したスコアのうち最も高いスコアの位置に対応する前記マスク行列の成分に、閾値を配置することによって、前記ディザマスクを設定する請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記設定部は、前記第3画像において、前記マスク行列におけるシャドウ側に対応する閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素に配置される前記第3スコアの重みを、ハイライト側に対応する閾値に対応する画素の主走査方向の両隣の画素に配置される前記第3スコアの重みよりも大きくして、前記第1スコア、前記第2スコアおよび前記第3スコアを合算する請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 記録媒体における主走査方向の1ラインを、吐出ヘッドの主走査方向の複数回の走査におけるノズルからのインクの吐出により画像形成を行う液体吐出方法であって、
    印刷対象となる画像データを取得する取得ステップと、
    前記画像データに対するディザマスクを用いたハーフトーン処理により印刷データを生成する画像処理ステップと、
    前記印刷データに基づいて、前記吐出ヘッドの移動制御およびインクの吐出制御を行う制御ステップと、
    を有し、
    前記制御ステップでは、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインに対して、前記吐出ヘッドの1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御し、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインの全位置のうち、前記吐出ヘッドの1の走査と別の走査とで該記録媒体上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御する液体吐出方法。
  6. 記録媒体における主走査方向の1ラインを、吐出ヘッドの主走査方向の複数回の走査におけるノズルからのインクの吐出により画像形成を行うコンピュータのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    印刷対象となる画像データを取得する取得ステップと、
    前記画像データに対するディザマスクを用いたハーフトーン処理により印刷データを生成する画像処理ステップと、
    前記印刷データに基づいて、前記吐出ヘッドの移動制御およびインクの吐出制御を行う制御ステップと、
    を実行させ、
    前記制御ステップでは、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインに対して、前記吐出ヘッドの1回の走査により吐出するインクのドットの全数のうち、主走査方向に連続して吐出するインクのドットの数の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御し、
    前記印刷データが示すシャドウ側の階調では、前記記録媒体における主走査方向の1ラインの全位置のうち、前記吐出ヘッドの1の走査と別の走査とで該記録媒体上の同一座標の位置にインクのドットを重ねて吐出する位置の割合を、ハイライト側の階調よりも大きくなるように制御するためのプログラム。
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