JP2023019181A - 液体吐出装置及び画像処理装置 - Google Patents

液体吐出装置及び画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比して画像処理における負荷を軽減しつつ高品質な画像を得ることができる液体吐出装置及び画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置は、画像データを取得する取得部と、前記画像データを画像処理する画像処理部と、前記画像処理部で画像処理された前記画像データを出力する出力部と、を備え、前記画像処理部は、前記画像データの階調及び色のうち少なくとも一つに基づいて、前記画像データの粒状度を判定し、前記粒状度の大きさに基づいてマスクサイズを決定し、前記決定されたマスクサイズを用いて、前記画像データをドットパターンに変換する中間調処理を含む前記画像処理を実行する。【選択図】図7

Description

本発明は、液体吐出装置及び画像処理装置に関する。
従来、オフィス環境において使用される液体吐出装置としてプリンタ等が知られている。このような液体吐出装置には、インクジェットヘッドからインクを吐出して、吐出したインクを記録媒体に付着させることにより画像処理するインクジェット方式が採用されている。
従来の液体吐出装置に接続される画像処理装置では、ハイライト部にて誤差拡散処理を用いるため処理速度が低下するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、従来に比して画像処理における負荷を軽減しつつ高品質な画像を得ることができる液体吐出装置及び画像処理装置を提供することを目的とする。
本願発明の実施形態の画像処理装置は、画像データを取得する取得部と、前記画像データを画像処理する画像処理部と、前記画像処理部で画像処理された前記画像データを出力する出力部と、を備え、前記画像処理部は、前記画像データの階調及び色のうち少なくとも一つに基づいて、前記画像データの粒状度を判定し、前記粒状度の大きさに基づいてマスクサイズを決定し、前記決定されたマスクサイズを用いて、前記画像データをドットパターンに変換する中間調処理を含む前記画像処理を実行する。
本発明に係る液体吐出装置及び画像処理装置によれば、従来に比して画像処理による処理を軽減しつつ高品質な画像を得ることができる。
図1は、実施形態に係る液体吐出装置を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る液体吐出装置の構成を示す図である。 図3は、実施形態に係る液体吐出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係る液体吐出装置のヒータの構成を示す図である。 図5は、実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態に係る画像処理装置の画像データに対する中間調処理の一例を説明する図である。 図8は、実施形態に係る画像処理装置の階調データに対する中間調処理の一例を説明する図である。 図9は、実施形態に係る印刷画像入力から印刷出力までの流れを示すフローチャートである。
(実施形態)
以下、実施形態に係る液体吐出装置及び画像処理装置を図面に基づいて説明する。以下に記載する実施形態の構成、並びに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、あくまで一例であって、以下の記載内容に限られるものではない。
図1は、本実施形態に係る液体吐出装置1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る液体吐出装置1の構成を示す図である。図1、2に示すように、本実施形態に係る液体吐出装置1は、装置本体10と、装置本体10を支持する支持台11と、を備える。
装置本体10の左右には、側板10A、10Bを備える。側板10A、10Bにガイド部材であるガイドロッド12及びガイドステー13が掛け渡される。また、液体吐出装置1は、サブ板金ガイド14を備える。ガイドロッド12及びガイドステー13は、キャリッジ15を摺動自在に保持する。
キャリッジ15を移動走査する主走査機構部16は、主走査方向の一方側に配置される主走査モータ17と、当該主走査モータ17によって回転駆動される駆動プーリ18と、主走査方向の他方側に配置された従動プーリ19と、駆動プーリ18と従動プーリ19との間に掛け回された牽引部材であるタイミングベルト20と、を備える。なお、従動プーリ19には、テンションスプリングによって外方(駆動プーリ18に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。
キャリッジ15は、主走査モータ17によって回転駆動されるタイミングベルト20を介して、矢印A方向(主走査方向)に移動する。また、キャリッジ15は、媒体の端部(用紙端部)を検知する光学センサ21を搭載する。
キャリッジ15は、装着されたインクカートリッジ22に応じて、例えば、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッド23を備える。
液体吐出ヘッド23は、液滴を吐出する複数のノズル23aと、23bと、23cと、を備える。なお、液体吐出ヘッド23は、液体吐出部の一例である。
液体吐出ヘッド23は、複数のノズル23aと、23bと、23cからなるノズル列を矢印B方向(副走査方向)に配列する。ここで、副走査方向は、主走査方向と直交する方向である。液体吐出ヘッド23は、ノズル23a、23b、23cからのインク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。
液体吐出ヘッド23のノズル23a、23b、23cは、それぞれ副走査方向にずらされて接地される。キャリッジ15は、液体吐出ヘッド23に対応して各色のインクを供給するため、サブタンクを搭載する。
液体吐出装置1は、各色のインクカートリッジ22a、22b、22c、22d、を着脱自在に装着するカートリッジ装填部2を備える。インクカートリッジ22のインクは、供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ24を介してキャリッジ15のサブタンクに補充供給される。なお、インクカートリッジ22は、白色のインクカートリッジを含んでいてもよい。
液体吐出装置1は、キャリッジ15の主走査方向の一方側の非印字領域に、維持回復機構3を備える。維持回復機構3は、液体吐出ヘッド23のノズル23a、23b、23cの状態を維持又は回復する。
維持回復機構3は、液体吐出ヘッド23の各ノズル面をキャピングするためのキャップ31と、ノズル面をワイピングするための払拭ユニット32と、を備える。また、維持回復機構3の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための交換可能な廃液タンクが設けられている。
給紙手段40には、用紙41がセットされているが、幅方向のサイズが異なる用紙41もセット可能である。
図3は、本実施形態に係る液体吐出装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、液体吐出装置1は、制御部100と、操作パネル120と、センサ130と、ヘッドドライバ140と、主走査モータ17と、副走査モータ150と、キャリッジ15と、搬送ベルト160と、プリンタドライバ170と、ファン180と、ヒータ190と、を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、を有する。
CPU101は、液体吐出装置1全体の制御を行う。ROM102は、CPU101が実行するプログラム等の固定データを記憶する。RAM103は、画像データ等を一時的に記憶する。
制御部100は、NVRAM(Non Volatile RAM)104と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)105と、を有する。
NVRAM104は、液体吐出装置1の電源が遮断されている間もデータを保持する不揮発性メモリである。ASIC105は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理や、その他、液体吐出装置1全体を制御するための入出力信号を処理する。
制御部100は、印刷制御部106を有する。キャリッジ15は、液体吐出ヘッド23を駆動するためのデータをヘッドドライバ140へ転送する。ヘッドドライバ140は、キャリッジ15に設けられた液体吐出ヘッド23を駆動し、当該液体吐出ヘッド23からインクを吐出させる。
制御部100は、モータ駆動部107を有する。モータ駆動部107は、主走査モータ17と副走査モータ150を駆動させる。主走査モータ17は、駆動によりキャリッジ15を移動走査させる。副走査モータ150は、駆動により搬送ベルト160を周回移動させる。
制御部100は、I/O108を有する。I/O108は、センサ130からの情報を取得し、液体吐出装置1本体の各部の制御に利用される情報を抽出する。例えば、センサ130は、フォトセンサや温度センサ、エンコーダセンサ等のセンサ群に対応する。操作パネル120は、各種情報の入力や出力を行う。
制御部100は、ホストI/F109を有する。ホストI/F109は、ホスト側との間でデータや信号の送受信を行う。具体的には、クライアントPC等の情報処理装置、画像読取装置、撮影装置等のホストのプリンタドライバ170側からケーブル又はネットワークを介してデータや信号の送受信を行う。CPU101は、ホストI/F109に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。そして、ASIC105にて画像処理やデータの並び替え処理等が行われ、画像データが印刷制御部106からヘッドドライバ140に転送される。
印刷制御部106は、画像データをシリアルデータで転送するとともに、画像データの転送に要する転送クロックやラッチ信号、制御信号等をヘッドドライバ140に出力する。ヘッドドライバ140は、シリアルに入力される液体吐出ヘッド23の一行分に相当する画像データに基づいて、印刷制御部106から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、液体吐出ヘッド23の圧力発生手段に対して選択的に与える。これにより、液体吐出ヘッド23が駆動され、液体が吐出される。
なお、駆動波形を構成するパルスの一部又は全部、パルスを形成する波形用要素の一部又は全部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴等の大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
制御部100は、ファン制御部110と、ヒータ制御部111と、を有する。ファン制御部110は、所定の温度及び風量の送風が行われるようにファン180の出力を制御する。ヒータ制御部111は、設定された温度となるようにヒータ190を制御する。
ファン180は、駆動により液体吐出装置1の内部の空気の対流を促し、当該液体吐出装置1の上部が暖められた空気の滞留によって過剰に温度上昇することを防ぐ。ファン180は、制御部100のファン制御部110に接続されている。
図4は、本実施形態に係る液体吐出装置1のヒータ190の構成を示す図である。なお、図4に示す例では、簡単のために、一部の液体吐出ヘッド23に関しては記載を省略している。
図4に示すように、ヒータ190は、プリヒータ190aと、プリントヒータ190bと、プリントヒータ190cと、ポストヒータ190dと、乾燥ヒータ190eと、を有する。これらの各ヒータ190には、温度制御のために例えば、サーミスタ等の温度センサが設けられている。
プリヒータ190aは、液体塗布面の形成に適した温度に媒体Pを予熱する装置である。例えば、プリヒータ190aは、アルミ箔コードヒータである。プリヒータ190aは、搬送ガイド板191の裏面に貼られる。プリヒータ190aは、搬送ガイド板191自体を暖めることにより媒体Pを暖める。
プリントヒータ190b及びプリントヒータ190cは、媒体Pに液体塗布面を形成するとき、媒体Pを保温する装置である。例えば、プリントヒータ190b及びプリントヒータ190cは、アルミ材であるプラテン192の中に埋め込まれたコードヒータである。プリントヒータ190b及びプリントヒータ190cは、プラテン192自体を暖めることで媒体Pを暖める。
ポストヒータ190d及び乾燥ヒータ190eは、インク等の液体を乾燥させ定着させるために、液体塗布面が形成された媒体Pを暖める装置である。例えば、ポストヒータ190dは、アルミ箔コードヒータである。ポストヒータ190dは、搬送ガイド板191の裏面に貼られる。ポストヒータ190dは、搬送ガイド板191自体を暖めることで媒体Pを暖める。また、例えば、乾燥ヒータ190eは、IRヒータである。乾燥ヒータ190eは、媒体Pの液体塗布面にIRの輻射を放射して乾燥させる。乾燥ヒータ190eは、ファンを備えて媒体Pの液体塗布面に熱風を送るように構成されていてもよい。
次に、本実施形態に係る液体吐出装置1の動作の一例について説明する。
CPU101は、ホストI/F109の受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って印刷制御部106に転送する。
印刷制御部106は、所要のタイミングでヘッドドライバ140に画像データや駆動波形を出力する。詳細には、印刷制御部106は、ROM102に格納されてCPU101で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換して増幅することにより、一つの駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成する。
なお、画像出力するための画像データの生成は、例えば、ROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップに展開して液体吐出装置1に転送するようにしても良い。
ヘッドドライバ140は、入力される画像データに基づいて、印刷制御部106から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、選択的に液体吐出ヘッド23の圧力発生手段に対して印加することにより、当該液体吐出ヘッド23を駆動する。
ヒータ190は、スリープモードから覚めると点灯し、媒体Pやモードに応じた設定温度に制御される。液体吐出装置1は、ヒータ190が立ち上がれば、液体塗布面の形成が可能な状態になり、当該液体塗布面の形成のための初期動作を開始する。乾燥ヒータ190eは、液体塗布面の形成が開始されると点灯を開始する。
媒体Pは、プリヒータ190a側にセットされている。また、媒体Pは、副走査モータ150から駆動力を付与された搬送ベルト160によって矢印B方向に搬送され、液体吐出ヘッド23からの液体の吐出によって液体塗布面が形成される。例えば、媒体Pとしては、ロールタイプの用紙以外にも、軟包装メディアと呼ばれるPETやPVC、OPP、シート状のメディア等を使用することができる。
プリヒータ190a側から送られてきた媒体Pは、まず、プリヒータ190aによって液体塗布面の形成に適した温度に予熱される。予熱された媒体Pは、搬送ベルト160によって液体吐出ヘッド23が配置された画像形成部193に送られる。
画像形成部193では、媒体Pをプリントヒータ190b、プリントヒータ190cによって保温しつつ、そこに液体吐出ヘッド23からインク等の液体が吐出されて液体塗布面が形成される。暖められた空気は、蒸気とともに上昇するが、その滞留によって液体吐出装置1の上部が過剰に温度上昇することを防ぐために、ファン180によって空気の対流を促す。
副走査方向に媒体Pが搬送され、媒体Pの移動方向と垂直な方向にキャリッジ15が走査し、画像が形成される。なお、画像を形成する場合には、作像する画像の解像度に応じて走査回数を変更し、高解像度の画像を形成することができる。
画像形成部193において液体塗布面が形成された媒体Pは、さらに下流に送られる。
乾燥ヒータ190eは、液体塗布面が形成された媒体Pが到着するまでに、フィラメント温度を目的の温度になるように予備加熱を行う。その後、乾燥ヒータ190eは、液体塗布面が形成された媒体Pが到着したら、副走査の停止タイミングと同期して点灯する。点灯タイミングは、媒体Pの種類やモードにより変更可能となっている。
ポストヒータ190d及び熱風を送る乾燥ヒータ190eは、媒体Pの上のインク等の液体を乾燥させ定着させる。乾燥及び定着が済んだ媒体Pは、さらに、下流においてロール状に巻き取られる。
次に、本形態に係る画像処理装置5について説明する。図5は、本形態に係る画像処理装置5のハードウェア構成を示すブロック図である。
液体吐出装置1は、画像処理装置5を備える。なお、本実施形態では、液体吐出装置1に画像処理装置5が接続されているが、これに限らない。例えば、画像処理装置5の機能を液体吐出装置1の制御部100が備えても良い。
図5に示すように、画像処理装置5は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、メモリ504と、I/F505と、を有する。
CPU501は、画像処理装置5全体の制御を行う。ROM502は、CPU501が実行するプログラム等の固定データを記憶する。RAM503は、画像データ等を一時的に記憶する。
メモリ504は、揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成される。おな、メモリ504が、ROM502及びRAM503を含んでも良い。
I/F505は、外部のクライアントPC等に接続され、クライアントPC等との間でデータ及び信号を送受信する。クライアントPC等から送られてくるデータには、画像データも含まれる。
図6は、本形態に係る画像処理装置5の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像処理装置5は、取得部506と、画像処理部507と、出力部508と、を有する。
画像処理部507の機能は、CPU501が所定のプログラムを実行することにより実現される。また、取得部506と、出力部508と、の機能は、メモリ504により実現される。
取得部506は、クライアントPC等で生成された印刷ジョブを受信し、印刷ジョブにおける画像データ等を画像処理部507に出力する。すなわち、取得部506は、PCより画像データ、印刷指示等を取得する。
画像処理部507は、取得部506から出力された画像データを必要に応じてドットパターンに変換する中間調処理等の画像処理を行い、処理した画像データを、出力部508を介して液体吐出装置1に送信する。
また、画像処理部507は、取得部506から出力された画像データの階調及び色に基づいて、出力された画像データの粒状度を判定する機能を有する。画像処理部507が行う画像処理の詳細については、後ほど説明する。
出力部508は、液体吐出装置1等の外部機器に画像処理部507で処理された画像データを出力する。
次に、本実施形態に係る画像処理部507にて行われる中間調処理について説明する。図7、8は、本実施形態に係る画像処理部507にて行われる中間調処理について説明する図である。
入力された画像データを出力ドットパターンに変化する中間調処理の工程においては、一般的に画像再現性に優れた誤差拡散処理が用いられる。しかし、誤差拡散処理は、粒状度は向上するが、処理による負荷が大きい。そのため、高速な処理速度が得られるディザマスクを使用する場合がある。ここで、ディザマスクとは、中間調処理の対象である画像データにおける着目領域であり、ディザマスクは、中間調処理に用いられるマスクの一例である。誤差拡散処理とは、多階調の画像データを少ない階調の画像データに変換する処理である。
ディザマスクにて粒状度を向上させるためには、ディザマスクのマスクサイズが大きいものほど好ましい。しかし、マスクサイズを大きくしていくと処理負荷も大きくなる。
そこで、本実施形態に係る画像処理装置5の画像処理部507は、粒状度に寄与しないドット埋まりの多いシャドウ階調、または明度が高く視認しにくいイエローインク、ライトインクには、極小のマスクサイズを使用することで、余分な負荷を低減させる。言い換えると、画像処理装置5の画像処理部507は、階調・色に基づいて、粒状度を判定し、粒状度の大きさに応じて、ディザマスクのマスクサイズを変更することができる。そして、画像処理装置5の画像処理部507は、変更したサイズのディザマスクを使用し、誤差拡散処理を行う。
なお、本実施形態においては、粒状度とは物理的な画像の濃度ばらつきの度合いではなく、観察者の目にとっての画像のザラツキの目立ちやすさ、すなわち知覚されやすさを示す意味で用いる。
図7に示す一例では、12×12画素に対して3×3サイズのディザマスクと、12×12サイズのディザマスクを用いて中間調処理の工程を行う場合を示す。
図7に示すように、例えば、50%階調のベタ画像を処理する場合、12×12画素に対して3×3のマスクサイズを用いると、元画素から3×3画素を抽出し、階調に応じた処理を行う。この時、黒マスはドットを打滴し、白マスではドットの打滴を行わない。その際、黒マスと白マス間の隣接部までは考慮されず、同じ階調であれば同じパターンが繰り返されてしまう。そのため、粒状度の低下、繰り返しによるテクスチャの浮き上がりが生じる。
一方で、12×12画素に対して12×12のマスクサイズを用いると、画素全体の分散性を考慮し、中間調処理を行うため、粒状度と画像品質が向上する。なお、図7では12×12画素についてのみ示したが、実際の画像データは一般的にこれよりも大きな画素を有する。3×3サイズのディザマスクを用いる場合は、ディザマスクの繰り返しの単位が3×3となり、12×12サイズのディザマスクを用いる場合は、ディザマスクの繰り返しの単位が12×12となる。マスクサイズとは、画像データに含まれる画素のなかで、ディザマスクの処理が繰り返される画素の数であって、上述の画像データにおける着目領域の大きさに相当する。
次に、図8に示すように、画像処理装置5の画像処理部507は、図7に示す処理を印刷画像のザラツキが目立ちやすいか否か、すなわち粒状度によって処理方法を切り替えて行う。
印刷画像が観察者に与えるザラツキ度である粒状度の大きさを判断する要素は2つある。1つ目は、階調である。例えば、ドット埋まりの少ないハイライト側階調においては、粒状度が大きくマスクサイズの影響を大きく受ける。一方で、ドット埋まりの多いシャドウ側階調においては、画素の殆どがドットで埋まっているため、粒状度が小さくマスクサイズの影響が小さい。
粒状度の大きさを判断する要素の2つ目は、インクの明度である。例えば、イエローインク、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレー等のインクは、明度が高く視認しにくい。そのため、粒状度が目立ちにくく、処理の軽い極小のマスクサイズを使用できる。
一方で、ブラック、マゼンタ、シアン等のインクは、明度が低くザラツキを視認しやすい。従って、ザラツキの目立ちやすい色、すなわち粒状度の大きい色にはマスクサイズが大きいディザマスクを使用し、目立ちにくい色にはマスクサイズが小さいディザマスクを使用することで、余分な処理の重さを軽減することができる。
画像処理部507は、ユーザ等により予め定められた基準と比較し、ドット埋まりの割合や明度を判断する。例えば、基準よりドット埋まりの多い画像及び基準より明度が高い画像は、粒状度が小さい画像及び粒状度が小さい色と判断する。対して、基準よりドット埋まりの少ない画像及び基準より明度が低い画像は、粒状度が大きい画像及び粒状度が大きい色と判断する。
そして、画像処理部507は、粒状度が大きくなるに従って大きくなるようにマスクサイズを決定し、粒状度が小さくなるに従って小さくなるように前記マスクサイズを決定する。
次に、本実施形態に係る画像処理部507の画像処理フローについて図9を用いて説明する。図9は、印刷画像入力から印刷出力までの流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、画像処理装置5は、PCアプリ等で生成した画像データをケーブルやネットワークを介して受信する。
ステップS2において、ケーブルやネットワークを介して受信した画像データの解像度をプリンタに対応した解像度に変更する処理を行う(画像解像度変倍処理)。
PC等から入力された画像データは、RGBの三色の色情報で構成されている。ステップS3において、RGBの三色で構成された画像データをプリンタが扱える色情報であるCMYK又はCMYKOGデータに変換する(カラーマッチング処理)。このカラーマッチング処理により、異なる色再現特性を有するプリンタや記録媒体を用いた場合にも、統一的な色再現を得ることができる。
ステップS4において、ステップS3にて変換して出力されたCMYK又はCMYKOGデータをプリンタの出力特性に応じた階調補正を実施し、cmyk又はcmykоgデータに変換する(ガンマ補正処理)。
ステップS5において、cmyk又はcmykоgデータの各色について、階調及び明度と予め定められた基準を比較し、粒状度を判定する。その後、判定した粒状度に基づいて最適なディザマスクのサイズを決定する。
ステップS6において、ステップS5にて決められたサイズのディザマスクを用いて、ガンマ補正処理により変換されたcmyk又はcmykоgの階調データ(一般に各色8~16bit)をプリンタが扱えるデータ(一般に1~2bit)に量子化する(ハーフトーン処理)。なお、ハーフトーン処理後の画像データは、ドットデータとなる。
ステップS7において、ハーフトーン処理により変換して出力されたドットデータに対して、ステップS5と同様の処理を行うことで、最適なディザマスクのサイズを決定する。
ステップS8において、ステップS7にて決められたサイズのディザマスクを用いて、ハーフトーン処理により変換して出力されたドットデータを、液体吐出ヘッド23と用紙41をどのように動かし、いずれのノズルからインク滴を吐出するかを決定する(作像レンダリング処理)。
ステップS9において、ステップS8にて処理した出力用画像データをプリンタに出力する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置5は、中間調処理において、入力された画像データの階調及び色の明度に応じて、ディザマスクのサイズを変更する。そして、誤差拡散処理にてサイズを変更したディザマスクを使用する。これにより、画像処理時の負荷を軽減しつつ、画像品質を向上させることができる。
なお、図9に示したフローチャートのステップS5では、cmyk又はcmykоgデータの各色について、階調及び明度と予め定められた基準を比較し、粒状度を判定する。その後、判定した粒状度に基づいて最適なディザマスクのサイズを決定したが、ディザマスクのサイズの決定方法はこれに限らない。例えば、粒状度の判定を行うことなく、予め定められた基準よりドット埋まりの少ないハイライト画像に対してはマスクサイズが大きなマスクを、予め定められた基準よりドット埋まりの多いシャドウ画像に対してはマスクサイズが小さなマスクを用いるように、マスクサイズを決定してもよい。
また、例えば、粒状度の判定を行うことなく、予め定められた基準より明度が低い色に対してはマスクサイズが大きなマスクを、予め定められた基準より明度が高い色に対してはマスクサイズが小さなマスクを用いるように、マスクサイズを決定してもよい。ここで、画像形成に用いる各色のインクの明度は、図9のフローチャートで予め定められた基準よりも明度が高いかあるいは低いかを都度比較しなくても良い。例えば、イエローインク、ライトシアン、ライトマゼンタ、グレーのインクは明度が高く、ブラック、マゼンタ、シアン等のインクは明度が低いものとみなして、予め定められた基準よりも明度が高いかあるいは低いかを実質的に判断しても良い。
また、ハイライト画像とシャドウ画像が混在する画像データの場合は、ハイライト画像を有する領域とシャドウ画像を有する領域とでマスクサイズの異なるディザマスクを用いて、画像処理を実行しても良い。
また、明度の異なる色が混在する画像データの場合は、明度の高い色と低い色とでマスクサイズの異なるディザマスクを用いて、画像処理を実行しても良い。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1 液体吐出装置
5 画像処理装置
15 キャリッジ
23 液体吐出ヘッド(液体吐出部)
100 制御部
190 ヒータ
506 取得部
507 画像処理部
508 出力部
特開2010-028786号公報

Claims (7)

  1. 画像データを取得する取得部と、
    前記画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部で画像処理された前記画像データを出力する出力部と、
    を備え、
    前記画像処理部は、前記画像データの階調及び色のうち少なくとも一つに基づいて、前記画像データの粒状度を判定し、
    前記粒状度の大きさに基づいてマスクサイズを決定し、
    前記決定されたマスクサイズを用いて、前記画像データをドットパターンに変換する中間調処理を含む前記画像処理を実行する、
    画像処理装置。
  2. 前記画像処理部は、前記粒状度が大きくなるに従って大きくなるように前記マスクサイズを決定し、前記粒状度が小さくなるに従って小さくなるように前記マスクサイズを決定する、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記粒状度が大きい画像は、予め定められた基準よりドット埋まりの少ないハイライト画像であり、
    前記粒状度が小さい画像は、予め定められた基準よりドット埋まりの大きいシャドウ画像である、
    請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記粒状度が大きい色は、予め定められた基準より明度が低い色であり、
    前記粒状度が小さい色は、予め定められた基準より明度が高い色である、
    請求項1~3のうちいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 画像データを取得する取得部と、
    前記画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部で画像処理された前記画像データを出力する出力部と、
    を備え、
    前記画像処理部は、予め定められた基準よりドット埋まりの少ない画像に対しては大きなマスクを、予め定められた基準よりドット埋まりの多い画像に対しては小さなマスクを用いるように、マスクサイズを決定し、
    前記決定されたマスクサイズを用いて、前記画像データをドットパターンに変換する中間調処理を含む前記画像処理を実行する、
    画像処理装置。
  6. 画像データを取得する取得部と、
    前記画像データを画像処理する画像処理部と、
    前記画像処理部で画像処理された前記画像データを出力する出力部と、
    を備え、
    前記画像処理部は、予め定められた基準より明度が低い色に対しては大きなマスクを、予め定められた基準より明度が高い色に対しては小さなマスクを用いるように、マスクサイズを決定し、
    前記決定されたマスクサイズを用いて、前記画像データをドットパターンに変換する中間調処理を含む前記画像処理を実行する、
    画像処理装置。
  7. 請求項1~6のうちいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により処理された画像データに基づき、液滴を吐出する液体吐出部と、
    を備える液体吐出装置。
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