JP2023120840A - 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム Download PDF

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【課題】画像形成装置における機械特性による低周波な濃度ムラを改善することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】本発明は、印字対象の画像データを取得する取得部と、副走査方向に並ぶ複数のノズルと、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッドを有し、主走査方向に対して前記ヘッドを複数回走査させて前記画像データを記録媒体に印字する画像形成部と、前記ヘッドの主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおける前記ノズルからの液体の吐出タイミングを示すマスクパターンを記憶する記憶部と、前記マスクパターンを前記画像データに適用する処理部と、を備え、前記マスクパターンは、当該マスクパターンの内の第1部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する前記吐出タイミングを示しかつ副走査方向に同一の前記吐出タイミングを示し、前記マスクパターンの前記第1部分とは異なる第2部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた前記吐出タイミングを示す。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
インクジェットプリンタ等の画像形成装置における画像品質の向上に関する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、画像形成装置の機械特性によるスジを改善することを目的として、マスクパターンの副走査方向にブルーノイズ特性、マスクパターンの主走査方向にグリーンノイズ特性を持たせる技術が開示されている。
しかしながら、上記の技術では、インクジェットプリンタの機械特性によるスジには効果があるが、低周波な濃度ムラが顕在化してしまう場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、画像形成装置における機械特性による低周波な濃度ムラを改善することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、印字対象の画像データを取得する取得部と、副走査方向に並ぶ複数のノズルと、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッドを有し、主走査方向に対して前記ヘッドを複数回走査させて前記画像データを記録媒体に印字する画像形成部と、前記ヘッドの主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおける前記ノズルからの液体の吐出タイミングを示すマスクパターンを記憶する記憶部と、前記マスクパターンを前記画像データに適用する処理部と、を備え、前記マスクパターンは、当該マスクパターンの内の第1部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する前記吐出タイミングを示しかつ副走査方向に同一の前記吐出タイミングを示し、前記マスクパターンの前記第1部分とは異なる第2部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた前記吐出タイミングを示す。
本発明によれば、画像形成装置における機械特性による低周波な濃度ムラを改善することができる、という効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置を適用した液体吐出装置の斜視図である。 図2は、本実施の形態にかかる液体吐出装置の構成を示す図である。 図3は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のヒータの構成を示す図である。 図5は、本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 図7は、本実施の形態にかかる液体吐出装置が有する搬送ローラの使用位置における媒体の搬送量の変動の一例を説明するための図である。 図8は、本実施の形態にかかる液体吐出装置における媒体の搬送量のずれによる低周波の濃淡のムラの一例を説明するための図である。 図9は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるインクの合一によるドットの引き込みの一例を説明するための図である。 図10は、従来のマスクパターンの周波数特性の一例を示す図である。 図11は、本実施の形態にかかる液体吐出装置が有するマスクパターンの一例を説明するための図である。 図12は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるマスクパターンの周波数特性の一例を示す図である。 図13は、本実施の形態にかかる液体吐出装置により印字される画像の濃度ムラの一例を示す図である。 図14は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のノズル毎に異なるマスクパターンの割り当ての一例を説明するための図である。 図15は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるマルチパスによるラスターラインの形成処理の一例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムの実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置を適用した液体吐出装置の斜視図である。図2は、本実施の形態にかかる液体吐出装置の構成を示す図である。図1、2に示すように、本実施の形態に係る液体吐出装置1は、装置本体10と、装置本体10を支持する支持台11と、を備える。
装置本体10の左右には、側板10A、10Bを備える。側板10A、10Bにガイド部材であるガイドロッド12およびガイドステー13が掛け渡される。また、液体吐出装置1は、サブ板金ガイド14を備える。ガイドロッド12およびガイドステー13は、キャリッジ15を摺動自在に保持する。
キャリッジ15を移動走査する主走査機構部16は、主走査方向の一方側に配置される主走査モータ17と、当該主走査モータ17によって回転駆動される駆動プーリ18と、主走査方向の他方側に配置された従動プーリ19と、駆動プーリ18と従動プーリ19との間に掛け回された牽引部材であるタイミングベルト20と、を備える。なお、従動プーリ19には、テンションスプリングによって外方(駆動プーリ18に対して離れる方向)にテンションが掛けられている。
キャリッジ15は、主走査モータ17によって回転駆動されるタイミングベルト20を介して、矢印A方向(主走査方向)に移動する。また、キャリッジ15は、媒体の端部(用紙端部)を検知する光学センサ21を搭載する。
キャリッジ15は、装着されたインクカートリッジ22に応じて、例えば、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)等の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッド23を備える。
液体吐出ヘッド23は、副走査方向および主走査方向に並びかつ液滴を吐出する複数のノズル23aと、23bと、23cと、を備える。液体吐出ヘッド23は、ヘッドの一例である。
液体吐出ヘッド23は、複数のノズル23a,23b,23cを有するノズル列を矢印B方向(副走査方向)に配列する。ここで、副走査方向は、主走査方向と直交する方向である。液体吐出ヘッド23は、ノズル23a,23b,23cからのインク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。
液体吐出ヘッド23のノズル23a,23b,23cは、それぞれ副走査方向にずらされて接地される。キャリッジ15は、液体吐出ヘッド23に対応して各色のインクを供給するため、サブタンクを搭載する。本実施の形態では、キャリッジ15が、主走査方向に対して液体吐出ヘッド23を複数回走査させて画像データを用紙41等の媒体(記録媒体の一例)に印字する画像形成部の一例として機能する。
液体吐出装置1は、各色のインクカートリッジ22a,22b,22c,22dを着脱自在に装着するカートリッジ装填部2を備える。インクカートリッジ22のインクは、供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ24を介してキャリッジ15のサブタンクに補充供給される。なお、インクカートリッジ22は、白色のインクカートリッジを含んでいてもよい。
液体吐出装置1は、キャリッジ15の主走査方向の一方側の非印字領域に、維持回復機構3を備える。維持回復機構3は、液体吐出ヘッド23のノズル23a,23b,23cの状態を維持または回復する。
維持回復機構3は、液体吐出ヘッド23の各ノズル面をキャピングするためのキャップ31と、ノズル面をワイピングするための払拭ユニット32と、を備える。また、維持回復機構3の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための交換可能な廃液タンクが設けられている。
給紙手段40には、用紙41がセットされているが、幅方向のサイズが異なる用紙41もセット可能である。
図3は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、液体吐出装置1は、制御部100と、操作パネル120と、センサ130と、ヘッドドライバ140と、主走査モータ17と、副走査モータ150と、キャリッジ15と、搬送ローラ160と、プリンタドライバ170と、ファン180と、ヒータ190と、を備える。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、を有する。
CPU101は、液体吐出装置1全体の制御を行う。ROM102は、CPU101が実行するプログラム等の固定データを記憶する。RAM103は、画像データ等を一時的に記憶する。
制御部100は、NVRAM(Non Volatile RAM)104と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)105と、を有する。
NVRAM104は、液体吐出装置1の電源が遮断されている間もデータを保持する不揮発性メモリである。ASIC105は、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理、その他、液体吐出装置1全体を制御するための入出力信号を処理する。
制御部100は、印刷制御部106を有する。キャリッジ15は、液体吐出ヘッド23を駆動するためのデータをヘッドドライバ140へ転送する。ヘッドドライバ140は、キャリッジ15に設けられた液体吐出ヘッド23を駆動し、当該液体吐出ヘッド23からインクを吐出させる。
制御部100は、モータ駆動部107を有する。モータ駆動部107は、主走査モータ17と副走査モータ150を駆動させる。主走査モータ17は、駆動によりキャリッジ15を移動走査させる。副走査モータ150は、駆動により搬送ローラ160を周回移動させる。
制御部100は、I/O108を有する。I/O108は、センサ130からの情報を取得し、液体吐出装置1本体の各部の制御に利用される情報を抽出する。例えば、センサ130は、フォトセンサや温度センサ、エンコーダセンサ等のセンサ群に対応する。操作パネル120は、各種情報の入力や出力を行う。
制御部100は、ホストI/F109を有する。ホストI/F109は、ホスト側との間でデータおよび信号の送受信を行う。具体的には、クライアントPC等の情報処理装置、画像読取装置、撮影装置等のホストのプリンタドライバ170側からケーブルまたはネットワークを介してデータまたは信号の送受信を行う。CPU101は、ホストI/F109に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。そして、ASIC105にて画像処理およびデータの並び替え処理等が行われ、画像データが印刷制御部106からヘッドドライバ140に転送される。
印刷制御部106は、画像データをシリアルデータで転送するとともに、画像データの転送に要する転送クロックやラッチ信号、制御信号等をヘッドドライバ140に出力する。ヘッドドライバ140は、シリアルに入力される液体吐出ヘッド23の一行分に相当する画像データに基づいて、印刷制御部106から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、液体吐出ヘッド23の圧力発生手段に対して選択的に与える。これにより、液体吐出ヘッド23が駆動され、液体が吐出される。
なお、駆動波形を構成するパルスの一部または全部、パルスを形成する波形用要素の一部または全部を選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴等の大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
制御部100は、ファン制御部110と、ヒータ制御部111と、を有する。ファン制御部110は、所定の温度および風量の送風が行われるようにファン180の出力を制御する。ヒータ制御部111は、設定された温度となるようにヒータ190を制御する。
ファン180は、駆動により液体吐出装置1の内部の空気の対流を促し、当該液体吐出装置1の上部が暖められた空気の滞留によって過剰に温度上昇することを防ぐ。ファン180は、制御部100のファン制御部110に接続されている。
図4は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のヒータの構成を示す図である。なお、図4に示す例では、簡単のために、一部の液体吐出ヘッド23に関しては記載を省略している。
図4に示すように、ヒータ190は、プリヒータ190aと、プリントヒータ190bと、プリントヒータ190cと、ポストヒータ190dと、乾燥ヒータ190eと、を有する。これらの各ヒータ190には、温度制御のために例えば、サーミスタ等の温度センサが設けられている。
プリヒータ190aは、液体塗布面の形成に適した温度に媒体Pを予熱する装置である。例えば、プリヒータ190aは、アルミ箔コードヒータである。プリヒータ190aは、搬送ガイド板191の裏面に貼られる。プリヒータ190aは、搬送ガイド板191自体を暖めることにより媒体Pを暖める。
プリントヒータ190bおよびプリントヒータ190cは、媒体Pに液体塗布面を形成するとき、媒体Pを保温する装置である。例えば、プリントヒータ190bおよびプリントヒータ190cは、アルミ材であるプラテン192の中に埋め込まれたコードヒータである。プリントヒータ190bおよびプリントヒータ190cは、プラテン192自体を暖めることで媒体Pを暖める。
ポストヒータ190dおよび乾燥ヒータ190eは、インク等の液体を乾燥させ定着させるために、液体塗布面が形成された媒体Pを暖める装置である。例えば、ポストヒータ190dは、アルミ箔コードヒータである。ポストヒータ190dは、搬送ガイド板191の裏面に貼られる。ポストヒータ190dは、搬送ガイド板191自体を暖めることで媒体Pを暖める。また、例えば、乾燥ヒータ190eは、IRヒータである。乾燥ヒータ190eは、媒体Pの液体塗布面にIRの輻射を放射して乾燥させる。乾燥ヒータ190eは、ファンを備えて媒体Pの液体塗布面に熱風を送るように構成されていてもよい。
次に、本実施の形態にかかる液体吐出装置1の動作の一例について説明する。
CPU101は、ホストI/F109の受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC105にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行って印刷制御部106に転送する。
印刷制御部106は、所要のタイミングでヘッドドライバ140に画像データおよび駆動波形を出力する。詳細には、印刷制御部106は、ROM102に格納されてCPU101で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換して増幅することにより、一つの駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成する。
画像出力するための画像データの生成は、例えば、ROM102にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップに展開して液体吐出装置1に転送するようにしても良い。
ヘッドドライバ140は、入力される画像データに基づいて、印刷制御部106から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、選択的に液体吐出ヘッド23の圧力発生手段に対して印加することにより、当該液体吐出ヘッド23を駆動する。
ヒータ190は、スリープモードから覚めると点灯し、媒体Pまたはモードに応じた設定温度に制御される。液体吐出装置1は、ヒータ190が立ち上がれば、液体塗布面の形成が可能な状態になり、当該液体塗布面の形成のための初期動作を開始する。乾燥ヒータ190eは、液体塗布面の形成が開始されると点灯を開始する。
媒体Pは、プリヒータ190a側にセットされている。また、媒体Pは、副走査モータ150から駆動力を付与された搬送ローラ160によって矢印B方向に搬送され、液体吐出ヘッド23からの液体の吐出によって液体塗布面が形成される。例えば、媒体Pとしては、ロールタイプの用紙以外にも、軟包装メディアと呼ばれるPETやPVC、OPP、シート状のメディア等を使用することができる。
プリヒータ190a側から送られてきた媒体Pは、まず、プリヒータ190aによって液体塗布面の形成に適した温度に予熱される。予熱された媒体Pは、搬送ローラ160によって液体吐出ヘッド23が配置された画像形成部193に送られる。
画像形成部193では、媒体Pをプリントヒータ190b、プリントヒータ190cによって保温しつつ、そこに液体吐出ヘッド23からインク等の液体が吐出されて液体塗布面が形成される。画像形成部193は、液体吐出ヘッド23を有し、主走査方向に対して液体吐出ヘッド23を複数回走査させて画像データを媒体Pに印字する画像形成部の一例として機能する。暖められた空気は、蒸気とともに上昇するが、その滞留によって液体吐出装置1の上部が過剰に温度上昇することを防ぐために、ファン180によって空気の対流を促す。
副走査方向に媒体Pが搬送され、媒体Pの移動方向と垂直な方向にキャリッジ15が走査し、画像が形成される。なお、画像を形成する場合には、作像する画像の解像度に応じて走査回数を変更し、高解像度の画像を形成することができる。
画像形成部193において液体塗布面が形成された媒体Pは、さらに下流に送られる。
乾燥ヒータ190eは、液体塗布面が形成された媒体Pが到着するまでに、フィラメント温度を目的の温度になるように予備加熱を行う。その後、乾燥ヒータ190eは、液体塗布面が形成された媒体Pが到着したら、副走査の停止タイミングと同期して点灯する。点灯タイミングは、媒体Pの種類やモードにより変更可能となっている。
ポストヒータ190dおよび熱風を送る乾燥ヒータ190eは、媒体Pの上のインク等の液体を乾燥させ定着させる。乾燥および定着が済んだ媒体Pは、さらに、下流においてロール状に巻き取られる。
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置について説明する。図5は、本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
液体吐出装置1は、画像処理装置5を備える。なお、本実施の形態では、液体吐出装置1に画像処理装置5が接続されているが、これに限らない。例えば、画像処理装置5の機能を液体吐出装置1の制御部100が備えても良い。
図5に示すように、画像処理装置5は、CPU(Central Processing Unit)501と、ROM(Read Only Memory)502と、RAM(Random Access Memory)503と、メモリ504と、I/F505と、を有する。
CPU501は、画像処理装置5全体の制御を行う。ROM502は、CPU501が実行するプログラム等の固定データを記憶する。RAM503は、画像データ等を一時的に記憶する。
メモリ504は、揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成される。おな、メモリ504が、ROM502およびRAM503を含んでも良い。
I/F505は、外部のクライアントPC等に接続され、クライアントPC等との間でデータおよび信号を送受信する。クライアントPC等から送られてくるデータには、画像データも含まれる。
図6は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。図6に示すように、画像処理装置5は、取得部506と、記憶部507と、画像処理部508と、出力部509と、を有する。
取得部506、画像処理部508、および出力部509の機能は、CPU501が所定のプログラムを実行することにより実現される。また、記憶部507の機能は、メモリ504により実現される。
取得部506は、クライアントPC等で生成された印刷ジョブを受信し、印刷ジョブにおける画像データ等を画像処理部508に出力する。すなわち、取得部506は、PC等の外部装置から、印刷対象の画像データ等を取得する。
記憶部507は、マスクパターンを記憶する。ここで、マスクパターンは、液体吐出ヘッド23の主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおける当該液体吐出ヘッド23が有するノズルからのインク等の液体の吐出タイミングを示す。
具体的には、マスクパターンは、当該マスクパターンの内の第1部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する吐出タイミングでありかつ副走査方向に同一の吐出タイミングを示す。また、マスクパターンは、マスクパターンの第1部分とは異なる第2部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた吐出タイミングを示す。これにより、副走査方向における機械特性に起因の低周波な異常画像に対して、副走査方向にドットを繋がりやすくすることで、異常画像を低減することができるので、インクジェットプリンタ等における機械特性による低周波な濃度ムラを改善することができる。
ここで、第1部分は、副走査方向に並ぶ複数のノズルの印字幅の先端および後端に設けられるオーバーラップ処理部を含む。言い換えると、第1部分は、ラスターラインの形成に要する液体吐出ヘッド23の走査の回数(総回数)が他のラスターラインより多くなるノズル領域である。ここで、ラスターラインは、液体吐出ヘッド23の主走査方向への走査により形成されるラインである。本実施の形態では、第1部分は、オーバーラップ処理部を含んでいるが、副走査方向における機械特性に起因する異常画像が現れる部分であれば良い。また、ここで、第2部分は、オーバーラップ処理部以外の部分であり、例えば、オーバーラップ処理部以外の画像データの大部分であっても良い。
画像処理部508は、取得部506から出力された画像データを必要に応じてドットパターンに変換する中間調処理等の画像処理を行い、処理した画像データを、出力部509を介して液体吐出装置1に送信する。具体的には、画像処理部508は、印刷対象の画像データに対して、記憶部507に記憶されるマスクパターンを適用する(例えば、論理積を取る)処理部の一例である。
出力部509は、液体吐出装置1等の外部機器に画像処理された画像データを出力する。
図7は、本実施の形態にかかる液体吐出装置が有する搬送ローラの使用位置における媒体の搬送量の変動の一例を説明するための図である。図8は、本実施の形態にかかる液体吐出装置における媒体の搬送量のずれによる低周波の濃淡のムラの一例を説明するための図である。図9は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるインクの合一によるドットの引き込みの一例を説明するための図である。図10は、従来のマスクパターンの周波数特性の一例を示す図である。図10において、縦軸は、ブルーノイズの強度を表し、横軸は、ブルーノイズの空間周波数を表す。図11は、本実施の形態にかかる液体吐出装置が有するマスクパターンの一例を説明するための図である。図12は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるマスクパターンの周波数特性の一例を示す図である。図12において、縦軸は、ブルーノイズの強度を表し、横軸は、ブルーノイズの空間周波数を表す。図13は、本実施の形態にかかる液体吐出装置により印字される画像の濃度ムラの一例を示す図である。図14は、本実施の形態にかかる液体吐出装置のノズル毎に異なるマスクパターンの割り当ての一例を説明するための図である。
媒体P(メディア)を搬送し、マルチパスでの印字を行うシリアルプリンタ(液体吐出装置1の一例)において、副走査方向へ媒体Pを搬送する際に使用される搬送ローラ160は、理想的な形は真円である。しかし、搬送ローラ160の品質にはばらつきが生じ、楕円形になってしまう場合がある。
その場合、図7に示すように、搬送ローラ160の品質のばらつきに応じた周期で、媒体Pの搬送量が変動し、媒体Pに印字される画像に、意図しない濃淡等の異常画像(図8参照)が発生する場合がある。また、水系のインク(液体の一例)における特徴として、図9に示すように、媒体Pに吐出されたインクの合一現象が挙げられる。これによって、媒体Pに形成されたドットのうち密な部分がより密になることで、濃度ムラを悪化させている原因となっている。
また、インクジェット(液体吐出装置1の一例)では、主走査方向への複数回の走査で画像を完成させるマルチパス印字を行う場合、液体吐出ヘッド23のノズル23a,23b,23cのそれぞれのインクの打ち順(吐出タイミング)を決定するマスクパターンが用いられる。例えば、2パスのマルチパス印字を行う場合、主走査方向1ラインの画像を完成させるためには、2回の走査が必要である。この場合、2回の走査のうち第1回目の走査および第2回目の走査のそれぞれでどういった位置にドットを配置(形成)するかを決定する必要があり、これを行うのがマスクパターン(所謂、打ち順マスク)である。
この打ち順マスクにおいては、高周波にスペクトル強度(図10参照)を持つブルーノイズディザ(主走査方向および副走査方向にブルーノイズ特性を基づいてマスクパターン)が主流となっている。ただし、この打ち順マスクでは、上記の濃度ムラを解消することが困難である。これに対して、本実施の形態では、マスクパターンは、図11に示すように、媒体Pに対する画像形成時に、副走査方向に一律のタイミングで吐出を行い、主走査方向に低周波な周波数特性(図12参照)を持つようなマスクパターンである。これにより、ドット同士が副走査方向に繋がりやすくなり、媒体Pの搬送によるドットの粗密の差が低減し、画像の濃淡を緩和することが可能である(図13参照)。
人間の視覚特性上、感知し難い周波数特性を持つブルーノイズディザでは、ドットがきれいに分散してしまっているため、そもそも合一が起こりにくく、媒体Pの搬送によるドットの粗密による画像の濃淡を緩和する効果は期待できない。ただし、バーコード形状の打ち順マスク(図10に示すマスクパターン)は、着弾位置のズレに対する許容度が低下してしまう。そのため、本実施の形態では、マスクパターンは、図14に示すように、オーバーラップ処理部については、主走査方向にランダムな周期性を有する吐出タイミングであり、かつ副走査方向に同一の吐出タイミングを示すマスクパターンを有する。一方、マスクパターンは、オーバーラップ処理部以外の主要部はブルーノイズディザを使用する。これにより、ブルーノイズ特性を失わず、インクの着弾位置のズレに対する許容度も確保したまま、濃度ムラの問題を解決することが可能である。
図15は、本実施の形態にかかる液体吐出装置におけるマルチパスによるラスターラインの形成処理の一例を説明するための図である。図15に示すラスターラインの形成処理は、用紙等の媒体Pの上端より、ノズル23a,23b,23c(ノズル#1からノズル#10)からインクを吐出させながら液体吐出ヘッド23を主走査方向に移動させるパス(走査工程)と、媒体Pを搬送ローラ160により副走査方向に一定量(例えば、ノズル23a,23b,23cの4ノズル分)に送る搬送(搬送工程)と、を6回繰り返した場合における、副走査方向における媒体Pと液体吐出ヘッド23(ノズル番号)との相対的な位置関係を示している。図15では、ノズル23a,23b,23c(液体吐出ヘッド23)が媒体Pに対して移動しているが、ノズル23a,23b,23c(液体吐出ヘッド23)と媒体Pの位置関係を相対的に変更すればよく、ノズル23a,23b,23c(液体吐出ヘッド23)が移動してもよいし、媒体Pが移動してもよいし、ノズル23a,23b,23c(液体吐出ヘッド23)と媒体Pの双方が移動してもよい。また、図15では、各パス(主走査方向への各走査)でのノズル23a,23b,23c(液体吐出ヘッド23)の位置表記が重ならないように主走査方向に斜めに図示している。
各パスの各ノズル番号の横には、各ノズルに対応したノズル使用率(%)が示されている。また、媒体Pの右側には、nパス(n=2または3)で形成されるラスターラインに対するnパスでのノズル使用率の合計が示されている。例えば、ラスターラインL7は、パス1のノズル#7でラスターラインL7を形成する全ドット数の内の50%のドットが形成され、パス2のノズル#3で残りの50%のドットが形成される。なお、ノズル使用率の合計が100%に満たないラスターラインL1からL6までの上端は、媒体Pの微小送りにより上端処理が行われる。
通常印刷部のA部のラスターラインは、ノズル#1,#2,#9,#10の内の少なくとも一つのノズルが使用され、3回のパスにより3つの異なるノズルを使用して形成されている(3ノズルによる制御)。B部のラスターラインは、ノズル#1,#2,#9,#10が使用されず、2回のパスにより2つの異なるノズルを使用して形成されている。
また、ノズル#1,#2,#9,#10を使用しないラスターライン(例えば、ラスターラインL11)を形成させるノズル(例えば、ノズル#3およびノズル#7)の平均ノズル使用率は、ノズル(ノズル#1およびノズル#2)の平均ノズル使用率よりも大きく、ノズル(ノズル#9およびノズル#10)の平均ノズル使用率よりも大きい。本実施の形態におけるオーバーラップ処理部は、ラスターラインを形成する走査の回数が他のノズル#3~8よりも多い、第1部分が含む先端のノズル#1,#2および後端の#9,#10に相当する。
このように、本実施の形態にかかる液体吐出装置1によれば、副走査方向における機械特性に起因の低周波な異常画像に対して、副走査方向にドットを繋がりやすくすることで、異常画像を低減することができるので、インクジェットプリンタ等における機械特性による低周波な濃度ムラを改善することができる。
なお、本実施の形態の液体吐出装置1で実行されるプログラムは、ROM502等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態の液体吐出装置1で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態の液体吐出装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態の液体吐出装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態の液体吐出装置1で実行されるプログラムは、上述した各部(取得部506、画像処理部508、および出力部509)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU501(プロセッサの一例)が上記ROM502からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、取得部506、画像処理部508、および出力部509が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
1 液体吐出装置
5 画像処理装置
15 キャリッジ
23 液体吐出ヘッド
193 画像形成部
501 CPU
502 ROM
503 RAM
506 取得部
507 記憶部
508 画像処理部
509 出力部
特許第5189664号公報

Claims (4)

  1. 印字対象の画像データを取得する取得部と、
    副走査方向に並ぶ複数のノズルと、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッドを有し、主走査方向に対して前記ヘッドを複数回走査させて前記画像データを記録媒体に印字する画像形成部と、
    前記ヘッドの主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおける前記ノズルからの液体の吐出タイミングを示すマスクパターンを記憶する記憶部と、
    前記マスクパターンを前記画像データに適用する処理部と、を備え、
    前記マスクパターンは、
    当該マスクパターンの内の第1部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する前記吐出タイミングを示しかつ副走査方向に同一の前記吐出タイミングを示し、
    前記マスクパターンの前記第1部分とは異なる第2部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた前記吐出タイミングを示す、画像形成装置。
  2. 前記第1部分は、ラスターラインの形成に要する前記ヘッドの走査回数が他のラスターラインより多くなる部分を含み、
    前記第2部分は、前記第1部分以外の部分である、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成装置で実行される画像形成方法であって、
    印字対象の画像データを取得する工程と、
    副走査方向に並ぶ複数のノズルと、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッドの主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおけるノズルからの液体の吐出タイミングを示すマスクパターンを前記画像データに適用する工程と、を含み、
    前記マスクパターンは、
    当該マスクパターンの内の第1の部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する前記吐出タイミングを示しかつ副走査方向に同一の前記吐出タイミングを示し、
    前記マスクパターンの前記第1の部分とは異なる第2の部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた前記吐出タイミングを示す、画像形成方法。
  4. 印字対象の画像データを取得する取得部と、
    副走査方向に並ぶ複数のノズルと、主走査方向に並ぶ複数のノズル列を有するヘッドの主走査方向に対する複数回の走査のそれぞれにおけるノズルからの液体の吐出タイミングを示すマスクパターンを前記画像データに適用する処理部と、して機能させ、
    前記マスクパターンは、
    当該マスクパターンの内の第1の部分において、主走査方向にランダムな周期性を有する前記吐出タイミングを示しかつ副走査方向に同一の前記吐出タイミングを示し、
    前記マスクパターンの前記第1の部分とは異なる第2の部分において、主走査方向と副走査方向にブルーノイズ特性に基づいた前記吐出タイミングを示す、プログラム。
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