JP2022050199A - 液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】媒体に対する画像の形成動作の生産性を落とすことなく、より低光沢な画像の形成が実現可能な液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法を提供する。【解決手段】本発明は、液体を吐出するヘッドと、媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、2層以上のドットを前記媒体に形成する制御部と、を備え、最下層の前記ドット以外の前記ドット同士が合一せず、2層目の前記ドットの径に対する、前記最下層の前記ドットの表面と最上層の前記ドットの表面との高低差の比率が0.1以上であり、前記媒体上における前記最下層のドットの形成面積に対する、前記媒体上における前記最上層のドットの形成面積の被覆率が10%より高い。【選択図】図1
Description
本発明は、液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法に関する。
インクジェットプリント製品に高い付加価値を付与するため、マット調を有するインクジェットプリント製品、および光沢調を有するインクジェットプリント製品の品質向上が試みられている。そのため、クリアインク(液体の一例)の位置やドット径を変えることにより、インクジェットプリント製品の光沢度(例えば、低光沢)を制御する技術が開発されている。
例えば、特許文献1では、最上層のドットの解像度を下層のドットの解像度以上とし、かつ、下層のドット間に最上層のドットを形成することにより、マット調の画像を形成する技術が開示されている。また、特許文献2では、UVクリアインクのドット径を、ドット中心間の距離以下とすることにより、マット調の画像を形成する技術が開示されている。さらに、特許文献3では、着色インクにより形成する1層目による媒体の被覆率と、光沢調整液により形成する2層目による媒体の被覆率と、が互いに異ならせることにより、マット調の画像を形成する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1により開示された技術では、実際に印刷を行う際に、下層のドットを形成した後、解像度を変更して、上層のドットを形成し直す必要があり、生産性が低下する。また、特許文献2により開示された技術では、媒体に形成される画像の光沢度が、下地メディア(媒体)の影響を受けるため、ドット径を小さくするだけでは、下地メディアや下層のドットの影響によって、マット調の画像が形成し難い場合がある。また、特許文献3に開示された技術では、各層による媒体の被覆率によって、媒体に形成する画像の光沢度を制御することができるが、さらに低光沢にする余地がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、媒体に対する画像の形成動作の生産性を落とすことなく、より低光沢な画像の形成が実現可能な液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、液体を吐出するヘッドと、媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、2層以上のドットを前記媒体に形成する制御部と、を備え、最下層の前記ドット以外の前記ドット同士が合一せず、2層目の前記ドットの径に対する、前記最下層の前記ドットの表面と最上層の前記ドットの表面との高低差の比率が0.1以上であり、前記媒体上における前記最下層のドットの形成面積に対する、前記媒体上における前記最上層のドットの形成面積の被覆率が10%より高い。
本発明によれば、媒体に対する画像の形成動作の生産性を落とすことなく、より低光沢な画像の形成が実現可能となる、という効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態にかかる液滴吐出装置を適用したインクジェット記録装置の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100は、広幅シリアル型インクジェット記録装置である。
インクジェット記録装置100は、装置本体100aの左右に側板21A,21Bを備える。側板21A,21Bは、ガイド部材であるメインガイドロッド31を横架する。また、インクジェット記録装置100は、サブ板金ガイド32を備える。メインガイドロッド3およびサブ板金ガイド32は、キャリッジ33を摺動自在に保持する。キャリッジ33は、主走査モータ117(図2参照)によって回転駆動されるタイミングベルトを介して、矢印Aの方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。また、キャリッジ33は、媒体P(図3参照)の端部を検知する光学センサ37を搭載する。
キャリッジ33は、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)、オレンジ(O)、グリーン(G)、ホワイト(W)、クリア(Cl)など各色のインク滴(液体)を吐出する記録ヘッド34a,34b,34c(以下の説明では、記録ヘッド34a,34b,34cを区別しないときは、ヘッド34という。)を備える。ヘッド34は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向Aと直交する副走査方向に配列する。 ヘッド34は、ノズルからのインク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。記録ヘッド34a,34b,34cは、それぞれ副走査方向にずらされて設置される。記録ヘッド34a,34b,34cの配置は、図4の例に限らず、主走査方向に並んでいても良い、その組み合わせでも構わない。記録ヘッドは、3つに限らず、4つ以上でも構わない。キャリッジ33は、ヘッド34に対応して各色のインクを供給するため、サブタンクを搭載する。ヘッド34は、副走査方向に複数のノズルが並んだ4つのノズル列を有している。1つのノズル列の各ノズルから吐出される液体は同色である。
インクジェット記録装置100は、各色のインクカートリッジ10y,10c,10m,10k,10o,10g,10clを着脱自在に装着するカートリッジ装填部1を備える。サブタンクは、カートリッジ装填部1に装着された各色のインクカートリッジ10y,10c,10m,10k,10o,10g,10clから、供給ポンプユニットによって各色の供給チューブ36を介してインクを補充供給される。
インクジェット記録装置100は、キャリッジ33の主走査方向Aの一方側の非印刷領域に、維持回復機構81を備える。維持回復機構81は、ヘッド34のノズルの状態を維持、または回復する。維持回復機構81は、ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下、キャップと言う。)82a,82b,82c(以下の説明では、キャップ82a,82b,82cを区別しないときは、キャップ82と言う。)と、ノズル面をワイピングするための払拭ユニット83等を備えている。また、ヘッド34の維持回復機構81の下方側には維持回復動作によって生じる廃液を収容するための交換可能な廃液タンクを備えている。
次に、図2を用いて、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100は、制御部101を備える。制御部101は、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)102を備える。また、制御部101は、ROM(Read Only Memory)103と、RAM(Random Access Memory)104と、不揮発性メモリ(NVRAM:Non‐Volatile RAM)105と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106と、を備える。CPU102は、ROM103と、RAM104と、不揮発性メモリ105と、ASIC106と、を接続する。
ROM103は、CPU102が実行するプログラムや、その他の固定データ等を格納する。RAM104は、画像データ等を一時格納する。不揮発性メモリ105は、インクジェット記録装置100の電源が遮断されている間もデータを保持する。ASIC106は、各種信号処理や並び替え等を行なう画像処理、その他装置全体を制御するための入出力信号を処理する。
CPU102が実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。
さらに、CPU102が実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることで提供するように構成しても良い。また、CPU102が実行するプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
また、インクジェット記録装置100は、I/F107と、印刷制御部108と、主走査モータ駆動部109と、副走査モータ駆動部110と、ファン制御部111と、ヒータ制御部112と、I/O113と、を備える。CPU102は、I/F107と、印刷制御部108と、主走査モータ駆動部109と、副走査モータ駆動部110と、ファン制御部111と、ヒータ制御部112と、I/O113と、を接続する。
また、インクジェット記録装置100は、操作パネル114と、環境センサ115と、を備える。制御部101のCPU102は、操作パネル114と、環境センサ115と、を接続する。
また、インクジェット記録装置100は、ヘッドドライバ116と、主走査モータ117と、副走査モータ118と、ファン119と、ヒータ120と、を備える。ヘッドドライバ116と、主走査モータ117と、副走査モータ118と、ファン119と、ヒータ120と、は、それぞれ制御部101に接続される。
I/F107は、ホスト側との間でデータや信号を送受するインターフェースである。具体的には、I/F107は、情報処理装置、画像読取装置、撮像装置等のホストのプリンタドライバが生成した画像データ等を、ケーブルやネットワーク等を介して受信する。つまり、制御部101に対する印刷データの生成出力は、ホスト側のプリンタドライバによって行なわれても良い。
CPU102は、I/F107に含まれる受信バッファ内の画像データを読み出して解析する。そして、ASIC106は、画像処理やデータの並び替え処理等を行なう。ASIC106は、画像データを印刷制御部108やヘッドドライバ116に転送する。
印刷制御部108は、ヘッド34を駆動するための駆動波形を生成するとともに、ヘッド34がノズルから液体(インク)を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段を選択駆動させる印刷データおよびそれに伴う各種データを、ヘッドドライバ116に出力する。
主走査モータ駆動部109は、主走査モータ117を駆動する。主走査モータ117は、駆動によりタイミングベルトを回転駆動させ、ヘッド34を備えたキャリッジ33を主走査方向Aに移動させる。
副走査モータ駆動部110は、副走査モータ118を駆動する。副走査モータ118は、駆動により、ヘッド34による液体(インク)の吐出対象となる対象物である媒体P(図3参照)を副走査方向に搬送する搬送ローラ123(図3参照)を動作させる。
例えば、媒体Pとしては、ロールタイプの用紙以外にも、軟包装メディアと呼ばれるPETやPVC、OPP、シート状のメディア等を使用することができる。
ファン制御部111は、所定の温度および風量の送風が行なわれるように、ファン119の出力を制御する。
ヒータ制御部112は、設定された温度となるようにヒータ120の制御を行なう。本実施の形態において、ヒータ120は、プリヒータ120a、プリントヒータ120b、プリントヒータ120c、ポストヒータ120d、乾燥ヒータ120e(いずれも図3参照)に対応する。なお、ヒータ120については後述する。
I/O113は、環境センサ115からの情報を取得し、インクジェット記録装置100の各部の制御に要する情報を抽出する。例えば、環境センサ115は、環境温度や環境湿度等を検出する。なお、I/O113は、環境センサ115以外の各種センサからの検知信号も入力する。操作パネル114は、解像度のユーザー指定などの各種情報の入力や表示を行なう。
ここで、印刷制御処理の概略について説明する。
CPU102は、I/F107の受信バッファ内の画像データを読み出して解析し、ASIC106にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行なって印刷制御部108に転送する。
印刷制御部108は、所要のタイミングでヘッドドライバ116に印刷データや駆動波形を出力する。詳細には、印刷制御部108は、ROM103に格納されてCPU102で読み出される駆動パルスのパターンデータをD/A変換して増幅することにより、1つの駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動波形を生成する。
なお、画像出力するための印刷データ(例えば、ドットパターンデータ)の生成は、例えば、ROM103にフォントデータを格納して行なっても良いし、ホスト側のプリンタドライバで印刷データをビットマップに展開してインクジェット記録装置100に転送するようにしても良い。
ヘッドドライバ116は、入力される印刷データ(例えば、ドットパターンデータ)に基づいて、印刷制御部108から与えられる駆動波形を構成する駆動パルスを、選択的にヘッド34の圧力発生手段に対して印加することにより、ヘッド34を駆動する。
次に、図3を用いて、ヒータ120について詳述する。図3は、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置が有するヒータの構成の一例を示す図である。
図3に示すように、インクジェット記録装置100は、ファン119と、プリヒータ120aと、プリントヒータ120bと、プリントヒータ120cと、ポストヒータ120dと、乾燥ヒータ120eと、を備える。
なお、図3に示すように、インクジェット記録装置100は、副走査モータ118から駆動力を付与される搬送ローラ123(搬送ローラ123a、搬送ローラ123b等)を備える。媒体Pは、副走査モータ118から駆動力を付与された搬送ローラ123a、搬送ローラ123b等によって矢印B方向(副走査方向)に搬送され、ヘッド34からの液体(インク)の吐出によって液体塗布面が形成される。
媒体Pは、プリヒータ120a側にセットされている。プリヒータ120a側から送られてきた媒体Pは、まず、プリヒータ120aによって液体塗布面の形成に適した温度に予熱される。例えば、プリヒータ120a(上位マージン+2℃、下位マージン0℃)は、アルミ箔コードヒータで、搬送ガイド板130の裏面に貼られ、搬送ガイド板130自体を暖めることで媒体Pを暖める。予熱された媒体Pは、搬送ローラ123aおよび搬送ローラ123bによってヘッド34が配置された画像形成部50へと送られる。
インクジェット記録装置100は、画像形成部50において、プリントヒータ120b、プリントヒータ120cによって保温された媒体Pに対してヘッド34からインク等の液体を吐出して液体塗布面を形成する。例えば、プリントヒータ120bやプリントヒータ120c(上位マージン+0.5℃、下位マージン-0.5℃)は、アルミ材であるプラテン131の中にコードヒータを埋め込み、プラテン131自体を暖めることで媒体Pを暖める。暖められた空気は、蒸気とともに上昇する。ファン119は、暖められた空気の滞留によってインクジェット記録装置100の上部が過剰に温度上昇することを防ぐために、空気の対流を促す。
次いで、インクジェット記録装置100は、画像形成部50において、液体塗布面が形成された媒体Pをさらに下流へと送り、ポストヒータ120dおよび熱風を送る乾燥ヒータ120eによって、インク等の液体を乾燥させ定着させる。例えば、ポストヒータ120d(上位マージン+2℃、下位マージン0℃)は、アルミ箔コードヒータであり、搬送ガイド板132の裏面に貼られ、搬送ガイド板132自体を暖めることで媒体Pを暖める。また、乾燥ヒータ120e(上位マージン+0.5℃、下位マージン-0.5℃)は、IRヒータであり、媒体Pの液体塗布面にIRを輻射して乾燥させる。インクジェット記録装置100は、乾燥及び定着が済んだ媒体Pを、さらに、下流においてロール状に巻き取っていく。
プリヒータ120aと、プリントヒータ120bと、プリントヒータ120cと、ポストヒータ120dと、には、温度制御のためのサーミスタがそれぞれ設けられている。プリヒータ120aと、プリントヒータ120bと、プリントヒータ120cと、ポストヒータ120dと、は、スリープモードから覚めると点灯し、媒体Pやモードに応じた設定温度に制御される。
インクジェット記録装置100は、各ヒータが立ち上がれば、液体塗布面の形成が可能な状態になり、液体塗布面の形成のための初期動作を開始する。
インクジェット記録装置100の制御部101は、液体塗布面の形成が開始されると、乾燥ヒータ120eの点灯を開始する。なお、液体塗布面が形成された媒体Pが乾燥ヒータ120eの場所まで搬送されるのには数十秒かかる。インクジェット記録装置100の制御部101は、液体塗布面が形成された媒体Pが到着するまでに、フィラメント温度を目的の温度になるように(出力する電磁波の波長になるように)、乾燥ヒータ120eについて予備加熱を行なう。その後、インクジェット記録装置100の制御部101は、液体塗布面が形成された媒体Pが到着したら、副走査の停止タイミングと同期して乾燥ヒータ120eを点灯する。
なお、点灯タイミングは、媒体Pの種類やモードにより変更可能となっている。なお、乾燥ヒータ120eをスリープモードの解除と同時に点灯させない理由は、不要に輻射加熱することによる媒体Pの劣化を防止するためである。
乾燥温度が高い場合、媒体Pに着弾した水分の蒸発が速いためドットが媒体P上に広がるレベリングと呼ばれる現象の程度が小さくなる。ドット密度が高く隣接ドット間の距離が短い場合、ドット同士が合一し大きなひとかたまりのドットとなりやすい。すなわち、乾燥温度が高いとレベリングし難くなりドットの合一を防ぎ独立したドットを得られやすくなる。逆に、乾燥温度を低くすればドットがレベリングしやすくなりドットが合一しやすくなる。ドットが独立していれば印刷表面が凹凸になりやすく光沢度は低下し、ドットが合一していれば表面が平滑になり光沢度は上昇する。このように乾燥温度も光沢度調整に利用することができる。
次に、図4を用いて、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100が有するキャリッジ33について説明する。図4は、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置が有するキャリッジを上面から状態の概略図である。
図4に示すように、インクジェット記録装置100の制御部101は、媒体Pを副走査方向Bに搬送し、副走査方向Bに直交する主走査方向Aにキャリッジ33を走査して画像を形成する。
ところで、画像を形成する場合には、作像する画像の解像度に応じてスキャン数を変更して高解像度の画像を形成することができる。例えば、キャリッジ33の移動方向(主走査方向A)に対してヘッド34の駆動周波数を高くしてより高い周波数でインクを吐出することにより、同じキャリッジ33の移動速度でも主走査方向Aの解像度を高くすることができる。また、同じ場所のパス数を増やし吐出タイミングを変えることでパス毎のドットの着弾位置を変えて高解像度化することができる。作像する解像度に応じて駆動周波数の変更のみで行っても良いし、駆動周波数とスキャン数を組み合わせても良い。
一方、媒体Pの移動方向(副走査方向B)に対しては、媒体Pの送り量を小さくすることで高解像度化が可能となる。例えば、ヘッド34のノズルの間隔が300dpiピッチであった場合、インターレース処理を行うことによって1回目のパスで形成されたドットの間に次のパスでドットを形成すれば600dpiとすることができる。
インクジェット記録装置100は、1層目を形成した後に重ねて2層目、3層目を形成する層重ね印刷を行う。より詳細には、インクジェット記録装置100の制御部101は、1層目の印刷で原稿により指定された範囲すべてを印刷完了後、媒体Pを搬送方向と逆方向に移動させ、同じ開始位置から2層目、更に2層目の印刷後、同様に媒体Pを移動させて3層目を重ねて形成する。すなわち、インクジェット記録装置100の制御部101(制御部の一例)は、媒体Pに対するヘッド34からの液体の吐出を制御して、2層以上(本実施の形態では、3層)のドットを媒体Pに形成する。
なお、インクジェット記録装置100の制御部101は、スキャン毎に、1層目と、2層目と、3層目と、を連続して形成することで、生産性を上げることができる。更に、上層(2層目以降)を下層(1層目)より高解像度化しないため、生産性を落とさずに低光沢化を実現できる。また、インクジェット記録装置100の制御部101は、任意のエリア毎に1層目を完成後、2層目を形成する方法でも良い。なお、重ね塗りは3層に限るものではなく、4層以上の多層構造としてもかまわない。
なお、上記実施の形態では、本発明の液体吐出装置を、広幅シリアル型インクジェット記録装置に適用した例を挙げて説明するが、各種のインクジェット記録装置にも適用することができる。
本願において、液体吐出装置は、液体吐出ヘッドまたは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置である。液体吐出装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この液体吐出装置は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置等も含むことができる。
例えば、液体吐出装置として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、液体吐出装置は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、液体吐出装置は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、液体吐出装置としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液を、ノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置等がある。
次に、下記の表1を用いて、インクジェット記録装置100によって媒体Pに対して2層以上のドットで画像形成する場合に、上述したドットの層の形成で低光沢の画像を媒体Pに形成する処理の一例について説明する。表1は、ドットの配置のパターンを変えて媒体Pに対して画像を形成した場合における当該媒体Pに形成される画像の光沢度(マット性)のレベルを示したものである。
なお、ヘッド34に対するインクの配置としては、例えば、記録ヘッド34a,34cの4列のノズル列にはヘッド34毎に4色のカラーインク(各々、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K))を配置する。また、記録ヘッド34bのノズル列には、4列ともクリア(Cl)を配置する。また、インクジェット記録装置100は、記録ヘッド34a,34cを用いてカラー画像を媒体Pに印刷せず、記録ヘッド34bのみを使用して、透明なフィルムへ直接クリアインクの印刷を行うことも可能である。これにより、インクジェット記録装置100は、媒体Pを、すりガラス調の印刷物として出力することができる。
また、インクジェット記録装置100は、媒体Pの搬送方向の上流側(すなわち、記録ヘッド34c)で媒体P上にカラー画像を形成した後、記録ヘッド34bを用いて後述のドットの配置で印刷することにより、当該カラー画像上の必要な部分をマット調にすることが可能である。また、本実施の形態では、記録ヘッド34bのノズル列にクリア(Cl)を配置し、記録ヘッド34c,34bに4色のカラーインク(例えば、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K))を配置しても良い。また、本実施の形態では、クリア(Cl)が配置されるヘッド34(例えば、記録ヘッド34b)が有する全てのノズル列にクリア(Cl)が配置されているが、当該ヘッド34が有するノズルの一部に、上述の4色のカラーインク以外のホワイト等の色のインクが配置されていても良い。
まず、図5を用いて、媒体Pに形成する画像(例えば、カラー画像)をマット調にする場合における1層目のドットの形成処理の一例について説明する。図5は、本実施の形態にインクジェット記録装置による媒体に対する1層目のドットの配置の一例を示す図である。
本実施の形態では、インクジェット記録装置100の制御部101は、媒体Pに対するドットの被覆率が80%以上となるように、媒体Pに対して1層目のドットを形成する。これにより、媒体P(メディア)や0層目(媒体Pの表面の層)に相当する下層の光沢度の影響を、1層目のドットにより隠して排除することが可能となる。また、媒体Pのメディア光沢やクリアインクの印刷前の印刷面による、2層目以降のドットの形成に対する影響を排除する。また、本実施の形態では、制御部101は、媒体Pに1層目のドットを形成する場合、各ドットの端部の一部を隣接するドットと重ねて、隣接するドット同士を合一させることも可能である。ただし、媒体Pに形成する画像の光沢度を下げる場合、制御部101は、隣接するドット同士の合一が進まずに、ドットの凹凸が残るよう、媒体Pに対してインク滴が着弾後、なるべく素早く乾燥させることが好ましい。
次に、図6Aおよび図6Bを用いて、表1の実施例1における2,3層目のドットの形成処理の一例について説明する。図6Aは、実施例1における2,3層目のドットの配置を上から見た図である。図6Bは、実施例1における2,3層目のドットの配置を側方から見た図である。図6Bにおいて、Hは、1層目(最下層)のドットの表面と、3層目(最上層の一例)のドットの表面と、の高低差を表す。図6Bにおいて、Cは、2,3層目の隣接するドットの端部の間隔(以下、エッジ間隔と言う)を表す。
実施例1(表1参照)では、制御部101は、図6Aおよび図6Bに示すように、2,3層目のドットを、当該ドット同士が合一しない位置に形成する。すなわち、制御部101は、2層目以上の層のドット(最下層のドット以外のドット)を、当該ドット同士が合一しない位置に形成する。その際、制御部101は、図6Aおよび図6Bに示すように、エッジ間隔Cが2ドット以下となるように、2,3層目のドットを形成する。さらに、実施例1(表1参照)では、制御部101は、媒体P上における最下層(1層目)のドットの形成面積Aに対する、媒体P上における最上層(例えば、3層目)のドットの形成面積Bの比率である被覆率(=B/A)が14%になるように、2,3層目のドットを形成する。
また、媒体Pに形成される画像を低光沢化させるためには、媒体P上に形成されるドットの高低差Hを大きくする必要がある。そのため、実施例1(表1参照)では、制御部101は、図6Aおよび図6Bに示すように、1層目のドット上に2,3層目のドットを形成し、かつ、2,3層目のドットを同一位置に積層させる。これにより、媒体P上に形成されるドットの高低差Hをさらに大きくすることができるので、媒体Pに形成される画像をより低光沢化することができる。実施例1では、制御部101は、2層目のドットの径に対する、高低差Hの比率Eが0.23となるように、2,3層目のドットを形成する。
実施例1(表1参照)によれば、媒体P上にマット性を得られる高低差Hの凹凸が得られるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を大きくすることができる。なお、実施例1(表1参照)では、最下層のドットの径と、最上層(3層目)のドットの径と、を同一にしている。また、実施例1では、制御部101は、2,3層目のドット(2層目以上のドット)を同一の位置に形成しており、後述する実施例および比較例でも同様である。また、実施例1では、1層目のドットの解像度と、2層目以上のドットの解像度と、を同一にしており、後述する実施例および比較例においても同様である。
次に、図7を用いて、表1の実施例2における2,3層目のドットの形成処理の一例について説明する。図7は、実施例2における2,3層目のドットの配置を上から見た図である。以下の説明では、実施例1と同様の箇所については説明を省略する。
実施例2(表1参照)では、制御部101は、図7に示すように、形成面積Aに対する形成面積Bの被覆率(=B/A)が25%となるように、2,3層目のドットを形成する。また、実施例2(表1参照)では、制御部101は、2層目のドットの径に対する高低差Hの比率Eが0.21となるように、2,3層目のドットを形成する。
実施例2によれば、実施例1と同様に、媒体P上にマット性を得られる高低差Hの凹凸が得られるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を大きくすることができる。なお、実施例2(表1参照)においても、最下層のドットの径と、最上層(3層目)のドットの径と、を同一にしている。
次に、図8~10を用いて、表1の実施例3~5における2,3層目のドットの形成処理の一例について説明する。図8は、実施例3における2,3層目のドットの配置を上から見た図である。図9は、実施例4における2,3層目のドットの配置を上から見た図である。図10は、実施例5における2,3層目のドットの配置を上から見た図である。以下の説明では、実施例1と同様の箇所については説明を省略する。
実施例3(表1参照)では、制御部101は、図8に示すように、形成面積Aに対する形成面積Bの被覆率(=B/A)が50%となるように、2,3層目のドットを形成する。また、実施例3(表1参照)では、制御部101は、2層目のドットの径に対する高低差Hの比率Eが0.20となるように、2,3層目のドットを形成する。なお、実施例3(表1参照)においても、最下層のドットの径と、最上層(3層目)のドットの径と、を同一にしている。
また、実施例4(表1参照)では、制御部101は、図9に示すように、形成面積Aに対する形成面積Bの被覆積率(=B/A)が75%となるように、2,3層目のドットを形成する。また、実施例4(表1参照)では、制御部101は、2層目のドットの径に対する高低差Hの比率Eが0.23となるように、2,3層目のドットを形成する。なお、実施例4(表1参照)においても、最下層のドットの径と、最上層(3層目)のドットの径と、を同一にしている。
さらに、実施例5(表1参照)では、制御部101は、図10に示すように、形成面積Aに対する形成面積Bの被覆積率(=B/A)が13%となるように、2,3層目のドットを形成する。また、実施例5(表1参照)では、制御部101は、2層目のドットの径に対する高低差Hの比率Eが0.23となるように、2,3層目のドットを形成する。なお、実施例5(表1参照)においても、最下層のドットの径と、最上層(3層目)のドットの径と、を同一にしている。
そして、表1に示す各実施例のマット性によれば、被覆率(=B/A)が50%以下になると、媒体P上にマット性を得られる高低差Hの凹凸が得られるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を大きくなる(表1の実施例2,3参照)。一方、被覆率(B/A)が10%以下になると、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が得られる箇所が減りすぎてしまい、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を得難くなる(表1の実施例1および比較例2参照)。
そこで、本実施の形態では、制御部101は、2層目以上のドット同士が合一せず、かつ、被覆率(=B/A)が10%より高くなるように、2,3層目のドットを形成する。
また、表1に示す各実施例のマット性によれば、被覆率(=B/A)が50%を超えると(表1の実施例4参照)、2,3層目のドット同士が合一して、媒体P上でマット性が得られる高低差の凹みが埋められてしまい、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を得難くなる。よって、制御部101は、被覆率(=B/A)が50%以下になるように、2,3層目のドットを形成することが好ましい。すなわち、制御部101は、2,3層目のドット同士が合一しないように、2,3層目のドットを形成する。その際、表1に示す実施例1~3によれば、被覆率(=B/A)が25%より高くなると、マット性が低下するため、制御部101は、被覆率(=B/A)が25%以下となるように、2,3層目のドットを形成することが好ましい。
また、表1に示す実施例1~4のマット性によれば(表1参照)、2,3層目のドットのエッジ間隔Cが2ドット以下になると、隣接するドットが合一しない範囲であれば、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が増える。その結果、媒体P上に形成される画像を低光沢とすることができる。また、実施例5において媒体P上に形成される画像のマット性によれば(表1参照)、2,3層目のドットのエッジ間隔Cが2ドットを超えると、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸の数が減ってしまう。その結果、媒体P上に形成する画像の低光沢の効果が得られ難くなる。
そこで、本実施の形態では、制御部101は、2,3層目(すなわち、2層目以上の層)の層において隣接するドットのエッジ間隔Cが、2,3層目のドットの径の1/2以上かつ2つのドット分の径以下となるように、2,3層目のドットを形成することが好ましい。これにより、2,3層目の隣接するドットが合一しない範囲で、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸を増やすことができる。その結果、媒体P上に形成される画像を低光沢とすることができる。
次に、図11Aおよび図11Bを用いて、表1の実施例6における2,3層目のドットの形成処理の一例について説明する。図11Aは、実施例6における2,3層目のドットの配置を上から見た図の一例である。図11Bは、実施例6における2,3層目のドットの配置を側方から見た図の一例である。
実施例6(表1参照)では、制御部101は、図9に示すように、最上層(本実施の形態では、3層目)のドットの径が、最上層のドットより下層(本実施の形態では、1,2層目)のドットの径より短くなるように、最上層のドットを形成する。これにより、媒体P上のドットにより形成される傾斜面が数を増やすことができるので、媒体P上に形成される画像を低光沢とすることができる。
次に、図12Aおよび図12Bを用いて、表1の比較例1における媒体Pに対する2層目のドットの形成処理の一例について説明する。図12Aは、比較例1における2層目のドットの配置を上から見た図の一例である。図12Bは、比較例1における2層目のドットの配置を側方から見た図の一例である。
比較例1(表1参照)では、制御部101は、図12Aおよび図12Bに示すように、エッジ間隔Cが2ドット以下となるように、2層のドットを媒体Pに形成する。この場合、媒体P上に形成されるドットの高低差Hを、マット性が得られる高低差H以上とすることが難しく、媒体P上においてドットにより形成される傾斜面がなだらかになるので、媒体P上に形成される画像を光沢度が高くなる。
そこで、本実施の形態では、制御部101は、2層目のドットの径に対する、媒体P上に形成されるドットの高低差Hの比率Eが0.1以上となるように、2,3層目のドットを媒体P上に形成する。これにより、媒体P上に形成されるドットの高低差Hを、マット性が得られる高低差H以上となり、媒体P上において単位面積当たりの乱反射する面の数を増やすことができるので、媒体P上に形成される画像を低光沢とすることができる。
また、制御部101は、1層目(最下層)のドットが形成された最下層形成面と、3層目(最上層の一例)のドットが形成された最上層形成面と、の高低差が5μm以上とすることが好ましい。これにより、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が得られるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を大きくすることができる。
次に、図13を用いて、表1の比較例2における媒体Pに対する2,3層目のドットの形成処理の一例について説明する。図13は、比較例2における2,3層目のドットの配置を上から見た図の一例である。
比較例2(表1参照)では、制御部101は、図13に示すように、エッジ間隔Cが2つのドット分の径より長く、かつ形成面積Aに対する形成面積Bの被覆率(=B/A)が9%となるように、2,3層目のドットを形成する。この場合、被覆率(B/A)が10%以下になると、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が得られる箇所が減りすぎてしまい、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を得難くなる。
そのため、制御部101は、上述したように、被覆率(=B/A)が10%より高くなるように、2,3層目のドットを形成する。これにより、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が得られる箇所を増やすことができるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を得ることができる。
このように、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100によれば、媒体P上でマット性が得られる高低差Hの凹凸が得られる箇所を増やすことができるので、媒体P上に形成される画像の低光沢化の効果を得ることができる。また、媒体P上に形成されるドットの高低差Hを、マット性が得られる高低差H以上となり、媒体P上において単位面積当たりの乱反射する面の数を増やすことができるので、媒体P上に形成される画像を低光沢とすることができる。すなわち、本実施の形態にかかるインクジェット記録装置100によれば、媒体Pに対する画像の形成動作の生産性を落とすことなく、より低光沢な画像の形成が実現可能となる。
なお、本実施の形態のインクジェット記録装置100で実行されるプログラムは、ROM103等に予め組み込まれて提供される。本実施の形態のインクジェット記録装置100で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施の形態のインクジェット記録装置100で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態のインクジェット記録装置100で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態のインクジェット記録装置100で実行されるプログラムが、上述した各部(制御部101)を含むモジュール構成とし、実際のハードウェアとしてはCPU102(プロセッサの一例)が上記ROM103からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、制御部101が主記憶装置上に生成されるようにしても良い。
34 ヘッド
34a,34b,34c 記録ヘッド
100 インクジェット記録装置
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
P 媒体
34a,34b,34c 記録ヘッド
100 インクジェット記録装置
101 制御部
102 CPU
103 ROM
104 RAM
P 媒体
Claims (9)
- 液体を吐出するヘッドと、
媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、2層以上のドットを前記媒体に形成する制御部と、を備え、
最下層の前記ドット以外の前記ドット同士が合一せず、2層目の前記ドットの径に対する、前記最下層の前記ドットの表面と最上層の前記ドットの表面との高低差の比率が0.1以上であり、前記媒体上における前記最下層のドットの形成面積に対する、前記媒体上における前記最上層のドットの形成面積の被覆率が10%より高い、液体吐出装置。 - 前記制御部は、3層の前記ドットを前記媒体に形成する、請求項1に記載の液体吐出装置。
- 前記制御部は、2層目以上の前記ドットを同一の位置に形成する、請求項1または2に記載の液体吐出装置。
- 前記最上層のドットの径が、当該最上層のドットより下層の前記ドットの径よりも短い、請求項1から3のいずれか一に記載の液体吐出装置。
- 前記被覆率が、25%以下である、請求項1から4のいずれか一に記載の液体吐出装置。
- 2層目以上の前記ドットのエッジ間隔が、前記ドットの径の1/2以上かつ2つの前記ドット分の径以下である、請求項1から5のいずれか一に記載の液体吐出装置。
- 前記最下層のドットが形成された最下層形成面と、前記最上層のドットが形成された最上層形成面との高低差が5μm以上である、請求項1から6のいずれか一に記載の液体吐出装置。
- 液体を吐出するヘッドを有する液体吐出装置を制御するコンピュータを、
媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、2層以上のドットを前記媒体に形成する制御部として機能させ、
最下層の前記ドット以外の前記ドット同士が合一せず、2層目の前記ドットの径に対する、前記最下層の前記ドットの表面と最上層の前記ドットの表面との高低差の比率が0.1以上であり、前記媒体上における前記最下層のドットの形成面積に対する、前記媒体上における前記最上層のドットの形成面積の被覆率が10%より高い、プログラム。 - 液体を吐出するヘッドを備える液体吐出装置で実行される液体吐出方法であって、
媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、1層目のドットを前記媒体に形成する工程と、
前記媒体に対する前記ヘッドからの前記液体の吐出を制御して、前記1層目のドット上に2層以上のドットを形成する工程と、を含み、
最下層の前記ドット以外の前記ドット同士が合一せず、2層目の前記ドットの径に対する、前記最下層の前記ドットの表面と最上層の前記ドットの表面との高低差の比率が0.1以上であり、前記媒体上における前記最下層のドットの形成面積に対する、前記媒体上における前記最上層のドットの形成面積の被覆率が10%より高い、液体吐出方法。
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JP2020156667A JP2022050199A (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022050199A true JP2022050199A (ja) | 2022-03-30 |
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Family Applications (1)
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JP2020156667A Pending JP2022050199A (ja) | 2020-09-17 | 2020-09-17 | 液体吐出装置、プログラム、および液体吐出方法 |
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2020
- 2020-09-17 JP JP2020156667A patent/JP2022050199A/ja active Pending
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