JP4838769B2 - 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 - Google Patents
画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4838769B2 JP4838769B2 JP2007181441A JP2007181441A JP4838769B2 JP 4838769 B2 JP4838769 B2 JP 4838769B2 JP 2007181441 A JP2007181441 A JP 2007181441A JP 2007181441 A JP2007181441 A JP 2007181441A JP 4838769 B2 JP4838769 B2 JP 4838769B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- pixel
- gradation
- quantized
- mry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明に係る画像処理装置の第1実施形態として、画像形成システムを例に挙げて以下に説明する。
図1は、第1実施形態による画像形成装置を含む画像形成システムの構成を示したブロック図である。1は画像処理装置を、2はプリンタを示す。なお、画像処理装置1は例えば一般的なパーソナルコンピュータ(PC)にインストールされたプリンタドライバによって実現され得る。その場合、以下に説明する画像処理装置1の各部は、PC内部のCPUがのプリンタドライバを構成するプログラムを実行することにより実現されることになる。なお、ここでは、画像処理装置1とプリンタ2と別体構成である例について説明するが、プリンタ内部に画像処理装置1に相当する画像処理部を含むような構成であってもよい。
以下では、画像処理装置1がRGBの3色(各色8ビット)で表現される入力画像データに基づいて、CMYKRGBの7色(各色1ビット)で表現される印刷データを生成する処理について説明する。なお、色成分は2以上の正整数である任意のn個に対して適用可能である。つまり、n個のi階調(iは2以上の正整数)データからn個の2階調データを生成するような構成であってもよい。
図5は、画像処理装置1における色分解処理部103の構成を示す図である。501は輝度濃度変換部、502はUCR(Under Color removal:下色除去)/BG(Black Generation:黒生成)処理部である。また、503はBG量設定部、504はUCR量設定部、505は特色インク分解処理部、特色インク分解処理用LUT506である。
C=−αlog(R_in/255) ・・・(1)
M=−αlog(G_in/255) ・・・(2)
Y=−αlog(B_in/255) ・・・(3)
但し、αは任意の実数である。
C’=C−(μ/100)×Min(C,M,Y) ・・・(4)
M’=M−(μ/100)×Min(C,M,Y) ・・・(5)
Y’=Y−(μ/100)×Min(C,M,Y) ・・・(6)
K’= β(Min(C,M,Y),μ)×(μ/100)×Min(C,M,Y) ・・・(7)
と変換される。ここで、β(Min(C,M,Y),μ)は、Min(C,M,Y)及びμによって変動する実数であり、この値によってKインクの使用方法を設定することができる。
M”=Lut(C’,M’,Y’) ・・・(9)
Y”=Lut(C’,M’,Y’) ・・・(10)
R’=Lut(M’,Y’) ・・・(11)
G’=Lut(C’,Y’) ・・・(12)
B’=Lut(C’,M’) ・・・(13)
なお、C”、M”、Y”、R’、G’、B’は、特色インク分解後のシアン、マゼンタ、イエロー、レッド、グリーン及びブルーの出力データ値をそれぞれ示している。式(8)から式(13)の右辺に定義される関数が特色インク分解処理用LUTに該当する。
次に、ハーフトーン処理部105において用いられる誤差拡散法について説明する。なお、上述したように、色分解処理後のCMYRGBの各プレーン画像は0〜255の8ビット画像とする。一般にはi階調データ(iは2以上の正整数)として表される。ここでは説明を簡略化するため、マゼンタ、レッド、イエローのドットプレーン、M”、R’、Y”における誤差拡散処理による擬似階調処理を例として説明する。なお以下の処理は、入力された画像データにおける1画素を注目画素として、全画素について順次実行される。
Gr1_data = M”+ R’
Gr2_data = Y” ・・・(14)
階層2グループ:
Gr1_1data = M”
Gr1_2data = R’ ・・・(15)
ステップS2では、Gr2_dataが、あらかじめ指定された値kよりも大きいか、小さいかの判断を行う。Gr2_data>= kの場合ステップS3に進み、Gr2_data<kの場合ステップS5に進む。
ステップS3の処理は、上述のように各プレーン間でドット位置の重なりを許可しないよう、配置を決定する処理である。具体的には、まず、階層1グループ、つまり、Gr1data(マゼンタ、レッド)とGr2data(イエロー)との間でドットが重ならないように制御する。続いて、階層2グループ、つまり、Gr1_1data(マゼンタ)とGr1_2data(レッド)との間でドットが重ならないように制御する。このようにする事により、Gr1_1data(マゼンタ)、Gr1_2data(レッド)およびGr2data(イエロー)の間でドットが重ならないようにする。以下、当該処理の実現方法について詳細に説明する。
図12は、誤差拡散処理における注目画素周辺の誤差拡散係数(K1〜K4の4つの係数)を説明する図である。例えば、K1=7/16、K2=3/16、K3=5/16、K4=1/16とする。このような誤差拡散係数により誤差を拡散、累積するために、第一量子化部601における累積誤差ラインバッファ604には、図13の(a)に示す記憶領域をゆうする。つまり、1個の記憶領域E_mry0と、入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_mry(x)(x=1〜W)とを有し、後述する方法で量子化誤差が格納されていく。なお、累積誤差ラインバッファ604は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。
I_mry’= I_mry + E_mry(x) ・・・(17)
となる。
T_mry(I_mry)=128 (0≦I_mry≦255) ・・・(18)
T_mry(I_mry)=384 (255<I_mry≦510) ・・・(19)
T_mry(I_mry)=640 (510<I_mry ≦765) ・・・(20)
と設定される。或いは、ドット生成遅延を回避するために、平均量子化誤差が小さくなるように閾値T_mryを入力画素データI_mryに応じて細かく変更しても良い。
(0≦I_mry≦255,I_mry’<T(I_mry))
Out_mry=255 ・・・(22)
(0≦I_mry≦255,I_mry’≧T(I_mry))又は
(255<I_mry≦510,I_mry’<T(I_mry))
Out_mry=510 ・・・(23)
(255≦I_mry≦510,I_mry’≧T(I_mry))又は
(510<I_mry≦765,I_mry’<T(I_mry))
Out_mry=765 ・・・(24)
(510<I_mry≦765,I_mry’≧T(I_mry))
ここでGr1_data + Gr2_data(マゼンタ,レッド,イエロードットプレーンの画素値の合計データ)I_mryを4値化することの意味を説明する。例えば式(22)に示すようにOut_mry=255となることは、その場所に、マゼンタ、レッド、イエローいずれかのドットが1つ打たれることを意味する。すなわち、Out_mry=255とは、その場所にマゼンタドットが確定するわけでなく、レッドドット、イエロードットも確定しない。この時点で確定していることは、マゼンタかレッドかイエローの、どのドットが打たれるかわからないが、少なくともどれか一つは打たれることである。
Out_mry=255 ・・・マゼンタ、レッド、イエロードットのいずれか1つが打たれる。
Out_mry=510 ・・・マゼンタ、レッド、イエロードットのいずれか2つが打たれる。
そして、ステップS206において、誤差拡散部609は、横画素位置xに応じて、累積誤差ラインバッファ604において、以下の様に誤差Err_mry(x)の拡散処理を行う。
E_mry(x−1) ← E_mry(x−1)+Err_mry(x)×3/16 (x>1)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×5/16 (1<x<W)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×8/16 (x=1)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×13/16 (x=W)
E_mry0 ← E_mry×1/16 (x<W)
E_mry0 ← 0 (x=W)
・・・(26)
以上で、Gr1_data+Gr2_data(マゼンタ,レッド,イエロードットプレーンの画素値の合計データ)の1画素分の3プレーン合計データに対して第1の量子化データに相当する4値化が完了する。
図8(a)の第二量子化部602における累積誤差ラインバッファ610は、累積誤差ラインバッファ604と同様の構成を有する。すなわち、累積誤差ラインバッファ610は図13の(b)に示されるように、1個の記憶領域E_mr0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_mr(x)(x=1〜W)とを有し、後述する方法で量子化誤差を格納している。なお、累積誤差ラインバッファ610は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。
I_mr’=I_mr+E_mr(x) ・・・(28)
となる。
t_mr=I_mr−I_mr ・・・(29)
とおくと、閾値T_mrは、
T_mr(t_mr)=128 (0≦t_mr≦255) ・・・(30)
と設定される。なお、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、閾値T_mr(t_mr)をt_mrに応じて細かく変更しても良い。なお、ここでは、I_mry−I_mrは常に255以下となるので、T_mr(t_mr)=128をとる。
Out_mr=Out_mry−255 ・・・(32)
Out_y=255 ・・・(33)
Out_mry−I_mr’<T(t_mr)のとき: ・・・(34)
Out_mr=Out_mry ・・・(35)
Out_y=0 ・・・(36)
例えば、Out_mry=765の時、Out_mry − I_mr’≧T(t_mr)となるため、式(31)の条件が成立し、Out_mr=510となる。このようにして、式(31)〜(36)で、Gr1_data(すなわちマゼンタ、レッドの2つのドットプレーンの合計データ)の第2の量子化データに相当する3値化(量子化値0,255,510)が決定する。また、それに伴い、Gr1_data(すなわちイエロードットプレーン)(Out_y)の2値化(量子化値0,255)が決定する。つまり、この時点でGr1_dataの2値データが確定することになる。なお、式(33)はGr1_data(イエロードット)が打たれることを意味し、式(36)はイエロードットが打たれないことを意味する。
Out_mr=255 ・・・マゼンタ、レッドドットのいずれか1つが打たれる。
Out_mr=510 ・・・マゼンタ、レッドドットが打たれる。
ステップS212において、誤差拡散部615は、誤差拡散部609と同様に、注目画素の横画素位置xに応じて、累積誤差ラインバッファ610を用いて以下の様に誤差Err_mr(x)を拡散する。
E_mr(x−1) ← E_lm(x−1)+Err_lm(x)×3/16 (x>1)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×5/16 (1<x<W)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×8/16 (x=1)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×13/16 (x=W)
E_mr0 ← E_mr×1/16 (x<W)
E_mr0 ← 0 (x=W)
・・・(38)
以上で、1画素分のGr1_data(マゼンタ、レッドドット、M”、R’の2プレーンの合計データ)に対して第2の量子化データに相当する3値化(量子化値0,255,510)が完了する。また、同時に、Gr2_data(イエロードットY”)の第3の量子化データに相当する2値化(量子化値0,255)結果が確定する。
図8の第三量子化部603における累積誤差ラインバッファ616は、累積誤差ラインバッファ604と同様の構成を有する。即ち、累積誤差ラインバッファ616は、図13の(c)に示すように、1個の記憶領域E_m0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_m(x)(x=1〜W)とを有し、後述する方法で量子化誤差を格納している。なお、累積誤差ラインバッファ616は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。
I_m’=I_m+E_m(x) ・・・(40)
となる。
t_m=I_mr−I_m ・・・(41A)
とおくと、閾値T_mは、
T_m(t_m)=128 (0≦t_m≦255) ・・・(41B)
と設定される。或いは、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、t_mに応じて細かく閾値T_mを変更しても良い。なお、I_mr−I_mは255以下となるので、本実施形態では必ずT_m(t_mr)=128をとる。
次に、ステップS216において、量子化部619は、誤差加算後の画素データI_m’と閾値T_m(t_m)とOut_mr(量子化値0,255,510)とを比較する。なお、Out_mr(量子化値0,255,510)は、前述のGr1_data(マゼンタ、レッドの2つのドットプレーンの合計データ)の多値化結果である。そして、Gr1_2data(レッドドット)の最終2値化結果Out_r、とGr1_1data(マゼンタドット)の最終2値化結果Out_mを決定する。その規則は次の通りである。
Out_m = Out_mr−255 ・・・(43)
Out_r = 255 ・・・(44)
Out_mr−I_m’<T(t_m)のとき ・・・(45)
Out_m = Out_mr ・・・(46)
Out_r = 0 ・・・(47)
例えば、Out_mr=510の時、 Out_mr − I_m’≧T(t_m)となるため、式(42)の条件となり、Out_m=255となる。このため、式(42)〜(47)で、Gr1_1data(マゼンタデータ)Out_mの2値化が決定すると同時にGr1_2data(レッドデータ)Out_rの2値化が決定する。すなわち、レッドドット最終結果Out_rとマゼンタドット最終結果Out_mが同時に確定する。なお、式(44)はレッドドットが打たれることを意味し、式(47)はレッドドットが打たれないことを意味する。
次に、ステップS218において、誤差拡散部621は、誤差演算部608,615と同様に、誤差を拡散する。即ち、累積誤差ラインバッファ616を用いて、横画素位置xに応じて以下の様に誤差Err_m(x)の拡散処理が行われる。
E_m(x−1) ← E_m(x−1)+Err_m(x)×3/16 (x>1)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×5/16 (1<x<W)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×8/16 (x=1)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×13/16 (x=W)
E_m0 ← E_m×1/16 (x<W)
E_m0 ← 0 (x=W)
・・・(48)
以上で、1画素分のGr1_1data(マゼンタデータM”)に対して2値化(量子化値0,255)が完了する。同時に、Gr1_2data(レッドデータR’)の2値化(量子化値0,255)結果も確定する。
上述の処理1では(ステップS3)ドット重なりが起こらないよう配置を決定することができる。しかし、ドット打ち込み数が少ない領域(ハイライト領域)では、イエローのドット打ち込み数が少ない。また、イエロードットは視認性が低いため、ドットが抜けたような画像となって、粒状感が悪化してしまう。そこで、以下では、イエローのドット抜けによる粒状感悪化の顕在化を防ぐ処理を行う。
ステップS302において、累積誤差加算部605は、注目画素の横画素位置xに対応する誤差E_mry(x)を累積誤差ラインバッファ604より読み出し、加算する。即ち、入力された合計データをI_y、累積誤差加算後のデータをI_y’とすると、
I_y’= I_y + E_mry(x) …(50)
となる。
T_y(I_y)=128 (0≦I_y≦255) ・・・(51)
と設定される。或いは、ドット生成遅延を回避するために、平均量子化誤差が小さくなるように閾値T_yを入力画素データI_yに応じて細かく変更しても良い。
(0≦I_y≦255,I_y’<T(I_y))
Out_y=255 ・・・(52)
(0≦I_y≦255,I_y’≧T(I_y))
Out_y=0 ・・・イエロードットは打たれない。
Out_y=255 ・・・イエロードットは打たれる。
次に、ステップS305において、誤差演算部608で注目画素のI_yに誤差を加算した後の画素データI_y’と出力画素値Out_yとの差分量Err_mryを、次のようにして計算する。
そして、ステップS306において、誤差拡散部609は、横画素位置xに応じて、累積誤差ラインバッファ604において、以下の様に誤差Err_mry(x)の拡散処理を行う。
E_mry(x−1) ← E_mry(x−1)+Err_mry(x)×3/16 (x>1)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×5/16 (1<x<W)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×8/16 (x=1)
E_mry(x) ← E_mry0+Err_mry(x)×13/16 (x=W)
E_mry0 ← E_mry×1/16 (x<W)
E_mry0 ← 0 (x=W)
・・・(54)
以上で、Gr2_data(イエロードットY”)の1画素分の2値化が完了する。
図8(b)の第二量子化部602における累積誤差ラインバッファ610は、累積誤差ラインバッファ604と同様の構成を有する。すなわち、累積誤差ラインバッファ610は図13の(b)に示されるように、1個の記憶領域E_mr0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_mr(x)(x=1〜W)とを有し、後述する方法で量子化誤差を格納している。なお、累積誤差ラインバッファ610は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。
I_mr’=I_mr+E_mr(x) ・・・(56)
となる。
T_mr(I_mr)=128 (0≦I_mr≦255) ・・・(57)
T_mr(I_mr)=384 (255<I_mr≦510) ・・・(58)
と設定される。或いは、ドット生成遅延を回避するために、平均量子化誤差が小さくなるように閾値T_mrを入力画素データI_mrに応じて細かく変更しても良い。
(0≦I_mr≦255,I_mr’<T(I_mr))
Out_mr=255 ・・・(60)
(0≦I_mr≦255,I_mr’≧T(I_mr))又は
(255<I_mr≦510,I_mr’<T(I_mr))
Out_mr=510 ・・・(61)
(255≦I_mr≦510,I_mr’≧T(I_mr))又は
(510<I_mr≦765,I_mr’<T(I_mr))
ここでGr1_data(マゼンタ、レッドの2つのドットプレーンの合計データ)の3値化(I_mr’)の意味を説明する。例えばOut_mr=255とは、その場所に、マゼンタ、レッドいずれかのドットが1つ打たれることを意味する。すなわち、Out_mr=255とは、その場所にマゼンタドットが確定するわけでなく、レッドドットも確定しない。この時点で確定していることは、マゼンタかレッドの、いずれのドットが打たれるかわからないが、少なくともどれか一つは打たれることである。
Out_mr=255 ・・・マゼンタ、レッドドットのいずれか1つが打たれる。
Out_mr=510 ・・・マゼンタ、レッドドットが打たれる。
ステップS312において、誤差拡散部615は、誤差拡散部609と同様に、注目画素の横画素位置xに応じて、累積誤差ラインバッファ610を用いて以下の様に誤差Err_mr(x)を拡散する。
E_mr(x−1) ← E_lm(x−1)+Err_lm(x)×3/16 (x>1)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×5/16 (1<x<W)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×8/16 (x=1)
E_mr(x) ← E_mr0+Err_mr(x)×13/16 (x=W)
E_mr0 ← E_mr×1/16 (x<W)
E_mr0 ← 0 (x=W)
・・・(63)
以上で、1画素分のGr1_data(マゼンタ、レッドドット、M”、R’の2プレーンの合計データ)に対して3値化(量子化値0,255,510)が完了する。
図8(b)の第三量子化部603における累積誤差ラインバッファ616は、累積誤差ラインバッファ604と同様の構成を有する。即ち、累積誤差ラインバッファ616は、図13の(c)に示すように、1個の記憶領域E_m0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_m(x)(x=1〜W)とを有し、後述する方法で量子化誤差を格納している。なお、累積誤差ラインバッファ616は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。
I_m’=I_m+E_m(x) ・・・(65)
となる。
t_m=I_mr−I_m ・・・(66A)
とおくと、閾値T_mは、
T_m(t_m)=128 (0≦t_m≦255) ・・・(66B)
と設定される。或いは、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、t_mに応じて細かく閾値T_mを変更しても良い。なお、I_mr−I_mは255以下となるので、本実施形態では必ずT_m(t_mr)=128をとる。
Out_m = Out_mr−255 ・・・(68)
Out_r = 255 ・・・(69)
Out_mr−I_m’<T(t_m)のとき ・・・(70)
Out_m = Out_mr ・・・(71)
Out_r = 0 ・・・(72)
例えば、Out_mr=510の時、 Out_mr − I_m’≧T(t_m)となるため、式(69)の条件となり、Out_m=255となる。このため、式(67)〜(72)で、マゼンタプレーンデータOut_mの2値化が決定すると同時にレッドプレーンデータOut_rの2値化が決定する。すなわち、レッドドット最終結果Out_rとマゼンタドット最終結果Out_mが同時に確定する。なお、式(69)はレッドドットが打たれることを意味し、式(72)はレッドドットが打たれないことを意味する。
次に、ステップS318において、誤差拡散部621は、誤差演算部608,615と同様に、誤差を拡散する。即ち、累積誤差ラインバッファ616を用いて、横画素位置xに応じて以下の様に誤差Err_m(x)の拡散処理が行われる。
E_m(x−1) ← E_m(x−1)+Err_m(x)×3/16 (x>1)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×5/16 (1<x<W)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×8/16 (x=1)
E_m(x) ← E_m0+Err_m(x)×13/16 (x=W)
E_m0 ← E_m×1/16 (x<W)
E_m0 ← 0 (x=W)
・・・(74)
以上で、1画素分のGr1_1data(マゼンタドットプレーンデータM”)に対して2値化(量子化値0,255)が完了する。同時に、Gr1_2data(レッドドットプレーンデータR’)の2値化(量子化値0,255)結果も確定する。
第1実施形態では、プリンタ2に出力するデータとして各色2値(1ビット)のデータを生成した。しかし、吐出されるインク滴の大きさが可変であるマルチドット記録を行うインクジェットプリンタを対象として、より多値(例えば各色3ビット)のデータを生成しても良い。つまり、インク滴の大きさに対応する値のデータを出力するよう構成してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
Claims (5)
- 画像データを構成するn個(nは2以上の正整数)の色成分の各々に対応するn個のi階調(iは2以上の正整数)データからn個の2階調データを生成する画像処理装置であって、
前記n個のi階調データの各画素の合計値により表現されるデータの各画素を誤差拡散処理によりn+1階調の量子化値に変換し、n個合計のn+1階調データに対応する第1の量子化データを生成する第1の量子化データ生成手段と、
前記n個の色成分を、相対的に視認性の高いk個(k<nの正整数)の色が含まれる第1の色グループと相対的に視認性の低いn−k個の色が含まれる第2の色グループとに区分し、該第2の色グループに対応するn−k個のi階調データの各画素の合計値により表現されるデータの各画素と前記第1の量子化データの各画素との差分量により表現されるデータを誤差拡散処理によりk+1階調の量子化値に変換し、前記第1の色グループに対応するk個合計のk+1階調データに対応する第2の量子化データを生成する第2の量子化データ生成手段と、
前記第1の量子化データの各画素と前記第2の量子化データの各画素との差分量により表現されるデータを前記第2の色グループに対応するn−k個合計に対応する第3の量子化データとして生成する第3の量子化データ生成手段と、
前記kまたは前記n−kの少なくとも一方が1より大きい場合、前記第1の色グループまたは前記第2の色グループの少なくとも一方について、前記第1の量子化データ生成手段、前記第2の量子化データ生成手段および前記第3の量子化データ生成手段を再帰的に実行することにより前記n個の2階調データを生成するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、さらに、
前記第1の色グループに対応するk個のi階調データの各画素の合計値により表現されるデータの各画素から生成される量子化データの各画素と前記第3の量子化データ生成手段により生成される第3の量子化データとの差分量により表現されるデータを、前記第2の量子化データ生成手段で用いられる前記各画素の合計値により表現されるデータの各画素に分散させて反映させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像データを構成するn個(nは2以上の正整数)の色成分の各々に対応するn個のi階調(iは2以上の正整数)データからn個の2階調データを生成する画像処理方法であって、
前記n個のi階調データの各画素の合計値により表現されるデータの各画素を誤差拡散処理によりn+1階調の量子化値に変換し、n個合計のn+1階調データに対応する第1の量子化データを生成する第1の量子化データ生成工程と、
前記n個の色成分を、相対的に視認性の高いk個(k<nの正整数)の色が含まれる第1の色グループと相対的に視認性の低いn−k個の色が含まれる第2の色グループとに区分し、該第2の色グループに対応するn−k個のi階調データの各画素の合計値により表現されるデータの各画素と前記第1の量子化データの各画素との差分量により表現されるデータを誤差拡散処理によりk+1階調の量子化値に変換し、前記第1の色グループに対応するk個合計のk+1階調データに対応する第2の量子化データを生成する第2の量子化データ生成工程と、
前記第1の量子化データの各画素と前記第2の量子化データの各画素との差分量により表現されるデータを前記第2の色グループに対応するn−k個合計に対応する第3の量子化データとして生成する第3の量子化データ生成工程と、
前記kまたは前記n−kの少なくとも一方が1より大きい場合、前記第1の色グループまたは前記第2の色グループの少なくとも一方について、前記第1の量子化データ生成工程、前記第2の量子化データ生成工程および前記第3の量子化データ生成工程を再帰的に実行することにより前記n個の2階調データを生成するよう制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 請求項3に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項2に記載の画像処理方法により生成される前記n個の2階調データをインクの吐出のオン/オフに対応させて記録することを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007181441A JP4838769B2 (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007181441A JP4838769B2 (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009020617A JP2009020617A (ja) | 2009-01-29 |
JP4838769B2 true JP4838769B2 (ja) | 2011-12-14 |
Family
ID=40360225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007181441A Expired - Fee Related JP4838769B2 (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4838769B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8294964B2 (en) * | 2009-04-08 | 2012-10-23 | Xerox Corporation | CMYK to CMYKKpRGB transform for halftone dot overlap control |
JP5237215B2 (ja) * | 2009-07-15 | 2013-07-17 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び方法 |
JP6332529B2 (ja) * | 2017-06-08 | 2018-05-30 | 株式会社リコー | 画像処理システム |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000067246A (ja) * | 1998-08-18 | 2000-03-03 | Hajime Matsuoka | 色空間上の線分による画像の領域分割 |
US6501564B1 (en) * | 1999-05-07 | 2002-12-31 | Hewlett-Packard Company | Tone dependent plane dependent error diffusion halftoning |
JP4467771B2 (ja) * | 2000-11-30 | 2010-05-26 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
JP4280473B2 (ja) * | 2002-09-20 | 2009-06-17 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置および方法 |
JP4552400B2 (ja) * | 2003-08-07 | 2010-09-29 | セイコーエプソン株式会社 | 画像表示装置、画像表示方法及び画像表示プログラム |
JP2005277657A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置、画像形成装置及びその制御方法 |
JP2006067510A (ja) * | 2004-08-30 | 2006-03-09 | Canon Inc | 画像処理装置、画像処理方法 |
JP2006148334A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Canon Inc | 画像処理方法および記録システム |
JP4535978B2 (ja) * | 2005-09-22 | 2010-09-01 | コニカミノルタIj株式会社 | 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム |
-
2007
- 2007-07-10 JP JP2007181441A patent/JP4838769B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009020617A (ja) | 2009-01-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8922856B2 (en) | Image processing apparatus, image forming apparatus, and control method thereof for printing based on constraining condition information | |
US7798589B2 (en) | Image forming apparatus, image processing apparatus, and control method therefor | |
JP5921110B2 (ja) | 画像処理装置およびその制御方法 | |
EP1267565B1 (en) | Method for multilevel printing of digital images using reduced colorant amounts | |
JP3885310B2 (ja) | 印刷画像の欠陥を減少するためのハーフトーン画像発生装置および方法 | |
JPH11314383A (ja) | プリント・ドライバ製造方法及びカラー印刷システム | |
JP2009262455A (ja) | 画像形成装置、その制御手段及びコンピュータプログラム | |
US20080123147A1 (en) | Control Of Ink Ejection Amount Based on Dot Formation Order | |
JP4599239B2 (ja) | 画像処理方法及び画像処理装置 | |
EP1437678B1 (en) | Colorimetric ink depletion processing for printers | |
JP4838769B2 (ja) | 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置 | |
JP2005041041A (ja) | インクジェット印刷のためのエッジ処理 | |
JP2011025658A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JPH115298A (ja) | 画像形成装置のエッジ補間方法及びエッジ補間装置 | |
JP2006115431A (ja) | 中間階調処理装置、印刷装置、情報処理装置、中間階調処理方法及びプログラム | |
EP0954164B1 (en) | Printer with progressive column error diffusion system and method of using the same for improved printer throughput | |
JP2010120185A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
US6249354B1 (en) | Image processing apparatus and method | |
JP2005280276A (ja) | インクジェット記録方法およびインクジェット記録システム | |
JP2005053147A (ja) | インクジェット印刷のためのエッジ処理 | |
JP4251492B2 (ja) | 画像処理装置、画像記録装置、プログラムおよび記録媒体 | |
JP2005059499A (ja) | 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体 | |
JP2005295131A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム | |
JP2007129559A (ja) | 画像処理装置および画像処理システム | |
JP3870604B2 (ja) | データ変換装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100707 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110930 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |