JP2005059499A - 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体 - Google Patents

画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2005059499A
JP2005059499A JP2003295237A JP2003295237A JP2005059499A JP 2005059499 A JP2005059499 A JP 2005059499A JP 2003295237 A JP2003295237 A JP 2003295237A JP 2003295237 A JP2003295237 A JP 2003295237A JP 2005059499 A JP2005059499 A JP 2005059499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
color
agent
image forming
visual influence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003295237A
Other languages
English (en)
Inventor
Shohei Tsutsumi
正平 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003295237A priority Critical patent/JP2005059499A/ja
Publication of JP2005059499A publication Critical patent/JP2005059499A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2121Ink jet for multi-colour printing characterised by dot size, e.g. combinations of printed dots of different diameter
    • B41J2/2125Ink jet for multi-colour printing characterised by dot size, e.g. combinations of printed dots of different diameter by means of nozzle diameter selection

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、記録ヘッドの構成を大規模にすることなく、バンディングを抑制した高画質な出力画像を提供すること。
【解決手段】 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成装置であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、吐出量の異なるドットを形成可能な記録素子を備え、該記録素子から吐出されるインクによりバンディングの発生を抑制した多階調の画像を形成可能な画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体に関する。
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行う記録装置には様々な方式のものがあるが、その中で、記録媒体に記録剤を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する方式が実用化されており、このような方式の代表例として、インクジェット記録装置がある。近年、インクジェット記録装置の性能が向上し、テキストばかりでなく、画像も記録されるようになってきた。
インクジェット記録装置では、記録速度の向上や高画質化等のために、同一色同一濃度のインクを吐出可能な複数の記録素子(以下、ノズルと呼ぶ)を集積配列したノズル群を用い、さらに、このようなノズル群が、同一色で濃度の異なるインクや、異なる色のインクについてそれぞれ設けられているのが通例である。例えば、特許文献1によれば、濃淡インクを用いたインクジェット記録装置が提案されている。同一色について濃度の高いインクと低いインクを用意し、両インクの吐出を制御することにより、階調表現に優れた画像形成を実現しようとするものである。
また、多階調を表現するための他の手段として、同一色で同一濃度のインクの吐出量を何段階かに変えて吐出可能としたものもある。例えば、特許文献2が、これに該当する。これら同一色で濃度や吐出量の異なるインクを有するノズル群を設けた記録ヘッドを、記録媒体に対して相対的に移動させつつノズルからインクを吐出させ、画像形成を実施していた。
このようなインクジェット記録装置においては、記録素子間のばらつきや、記録ヘッドおよび記録媒体の移動の機械的精度に起因する、帯状の濃度むらが避けられないものであった。具体的には、インクジェット方式であれば、ノズル間でインクの吐出方向や吐出量の微妙な差により細かいスジが生じたり、ノズルの間隔と記録媒体の移動量の誤差により記録媒体の移動量の間隔で帯状の濃度むらが生じることがあった。いわゆる「バンディング」と呼ばれる画像劣化である。
このようなバンディングを低減する方法としては、特許文献3に開示されているように、濃淡2種類のインク濃度と大小2段階の吐出量を有するインク滴(以下、ドットを呼ぶ)を用いて多階調の画像形成を行う印刷装置及び印刷手法が提案されていた。
一般的にバンディングを低減するためには、記録媒体上に形成される単位ドットの記録面積を大きくすることが有効とされている。図26には、インク吐出量の違いが及ぼすバンディングに対する影響度の相違を図示した。2601はノズルが集積された記録ヘッドの一例であり、該記録ドットを用いて1回の走査で形成された3種類のドットパターンを示している。なお、何れのドットパターンも記録可能な全画素位置に対して記録率が50%となる千鳥の状態としている。2602は全ての記録ドットが理想位置に形成されたドットパターンを示している。何れのドットも理想位置に記録されているためバンディングは全く発生していない。一方、ノズル番号4のノズルのインク吐出方向に不具合を伴い、同ノズルが形成するドットが記録媒体上において理想着弾位置よりも下方向に記録される吐出状態下で形成されたドットパターンを2603に示した。着弾位置の変動を受けて、バンディングが発生していることが確認できる。更に、ドットパターン2603と各ドット記録位置は同じであるが、インク吐出量を増大させて形成したドットパターンが2604である。インク吐出量が増したことで、記録媒体上に形成される単位ドットの記録面積が大きくなり、ドットパターン2603と比較し、バンディングが目立ちにくくなっていることが分かる。つまり、バンディングの低減には、記録媒体上に形成される単位ドットの記録面積を大きくすることが有効である。
バンディングは記録媒体上に形成されるドット記録率によっても見え方が異なる。図27には異なる4段階のドット記録率にて形成されたドットパターンを示した。いずれも記録ヘッド2701を用いて1回の走査で形成されたドットパターンである。2702は記録率が25%のドットパターンを、2703は記録率が50%のドットパターンを、2704は記録率が75%のドットパターンを、2705は記録率が100%のドットパターンを示している。なお、図26と同様に、記録ヘッド2701はノズル番号4のノズルのインク吐出方向に不具合を伴い、同ノズルが形成するドットが記録媒体上において理想着弾位置よりも下方向に記録される吐出状態である。また、各ドットパターンを形成するドットの吐出量は全て一様であり、吐出量のばらつきに起因するバンディングは発生しないものとする。同図より、記録率が25%のドットパターン2702では、バンディングは殆ど感知されないが、記録率が50%に上昇すると若干バンディングが感知され始める。更に、記録率が75%、100%と高まるにつれてバンディングが顕著となっていることが確認できる。
このように、記録媒体上に形成されるドットの記録率によってバンディングの度合は大きく異なり、ドット着弾位置の変動量にも左右されるが、概して記録率が50%を超える領域付近からバンディングが発生し始める。つまり、このような中高濃度領域において相対的にインク吐出量の多いドット(以下、大ドットと呼ぶ)にて画像形成することは、バンディング低減という観点から、非常に有効な手法であるといえる。
では、相対的にインク吐出量の少ないドット(以下、小ドットを呼ぶ)も含め、大小2段階以上の吐出量を有するドットによって画像形成する理由について、図28を用いて述べたい。同図には、ドット記録の少ないハイライト領域に、吐出量の異なる2種類のドットによって形成されたドットパターンを示した。2801は小ドットによって形成されたドットパターン、2802は大ドットによって形成されたパターンでる。なお、両者のドットパターンの濃度がほぼ等しくなるように、3個の小ドットに対して2個の大ドットを割り当てるようにした。図からも分かるが、小ドットを多く記録した2801のドットパターンは、大ドットによって形成されたドットパターン2802よりもドットが目立ちにくく、粒状性が良好であるといえる。つまり、大ドットの他に吐出量の少ない小ドットを用いることで、粒状感の向上につながる効果を有する。
以上まとめると、できるだけ吐出量の少ないドットを用いてハイライト領域を形成し、バンディングの目立ちやすい中濃度からシャドウ領域についてはインク吐出量の多いインクを併用して出力画像を形成する、このような大小2段階以上のドットによる画像形成方法、出力画像の粒状性向上とバンディング低減を同時に実現することのできる非常に有効な手法であった。
特開平6−226998号公報 特開昭59−201864号公報 特開平11−151821号公報
しかしながら、上記の色材濃度の異なる複数のインクと吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置においては、全てのインク色について吐出量の異なる複数のドットを用いて画像形成するため、記録ヘッドの構成が大規模となる欠点があった。例えば、特開平11−151821号公報では、インク濃度の低い淡インクとインク濃度の高い濃インクの両者に対して大小ドットを用いて画像形成する構成となっており、規模の大きな記録ヘッドを具備していた。更に、バンディングに対する視覚的な影響度を鑑みた際に、必ずしも全てのインク色について吐出量の異なる複数のドットを保持する必要はなく、視覚的な影響が大きいインク色については、その他のインク色よりも吐出量の異なる種類のドットをより多く保持することが、極めて効果的である。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、記録ヘッドの構成を大規模にすることなく、バンディングを抑制した高画質な出力画像を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成装置であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成方法は、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の記録ヘッドは、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の記録ヘッドであって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする。
更に、上記目的は前記の画像形成方法をコンピュータによって実行させるコンピュータプログラム、及び該プログラムを格納した記憶媒体によっても達成される。
なお、さらに詳細に説明すれば、本発明は下記の構成によって前記課題を解決できた。
(1)所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成装置であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
(3)前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする前記(2)に記載の画像形成装置。
(5)前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする前記(1)1乃至(4)の何れか一項に記載の画像形成装置。
(6)前記測色データは、明度であることを特徴とする前記(5)に記載の画像形成装置。
(7)前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする前記(1)乃至(6)の何れか一項に記載の画像形成装置。
(8)所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする画像形成方法。
(9)前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする前記(8)に記載の画像形成方法。
(10)前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする前記(9)に記載の画像形成方法。
(11)前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする前記(9)に記載の画像形成方法。
(12)前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする前記(8)乃至(11)の何れか一項に記載の画像形成方法。
(13)前記測色データは、明度であることを特徴とする前記(12)に記載の画像形成方法。
(14)前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする前記(8)乃至(13)の何れか一項に記載の画像形成方法。
(15)所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の記録ヘッドであって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする記録ヘッド。
(16)前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする前記(15)に記載の記録ヘッド。
(17)前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする前記(16)に記載の記録ヘッド。
(18)前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする前記(16)に記載の記録ヘッド。
(19)前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする前記(15)乃至(18)の何れか一項に記載の記録ヘッド。
(20)前記測色データは、明度であることを特徴とする前記(19)に記載の記録ヘッド。
(21)前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする前記(15)乃至(20)の何れか一項に記載の記録ヘッド。
(22)所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法をコンピュータによって実行させるコンピュータプログラムであって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とするコンピュータプログラム。
(23)所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法をコンピュータによって実行させるコンピュータプログラムを格納する記録媒体であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする記録媒体。
以上説明したように、本発明によれば、吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、バンディングの目立ちやすいインク色については2種類以上の吐出量を有するドットを用い、それ以外のバンディングの目立ち難いインク色については前記バンディングの目立つインク色よりも少ない種類の吐出量を有するドットを用いて画像形成することにより、記録ヘッドの構成を大規模にすることなく、バンディングを抑制した高画質な画像出力を実現するとこが可能となる。また更には、色材濃度の異なる複数のインクを併用することにより、バンディングを抑制することは勿論のこと、表現可能な階調数を増加させ、豊かな階調再現性を実現させた出力画像を提供することが可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態である画像形成装置の構成を示したブロック図である。
画像処理装置101とプリンタ111とは、プリンタインタフェース又はネットワークインタフェースによって接続されている。
図において、102は画像データの入力端子であり、103は入力画像データを格納する画像バッファである。104は入力されたカラー画像をプリンタのインク色へ色分解する処理部であり、色分解処理に際しては色分解用ルックアップテーブル(LUT)105が参照される。更に、106は色分解された画像データをプリンタが具備するインク滴(以下、ドットと呼ぶ)の吐出量に応じて画像分解するドット分解処理部であり、ドット分解処理に際してはドット分解用ルックアップテーブル(LUT)107が参照される。108はドット分解処理後の多階調の画像データを二値に変換するハーフトーン処理部、109はハーフトーン処理後の二値画像データを格納するハーフトーン画像格納メモリ、110は一連の処理後に形成された画像データの出力端子である。
プリンタ111は、記録ヘッド112を記録媒体115に対して相対的に縦横に移動することにより、記録媒体上に画像を形成する。記録ヘッドはワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式等の方式のものを用いることができ、何れも一つ以上のノズルから構成される。113は記録ヘッドを移動するための移動部であり、ヘッド制御部116によって制御されている。114は記録媒体を搬送する搬送部である。
図2は記録ヘッド112の構成例を示す図である。本実施形態1ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを、該記録ヘッドに搭載している。更に、201は相対的にインク吐出量の少ないインク滴(以下、小ドットと呼ぶ)を、202は小ドットよりも相対的にインク吐出量の多いインク滴(以下、大ドットと呼ぶ)を吐出するノズルである。上記4色の中で、最もバンディングが目立つブラックについては吐出量の異なる大小ドットを形成することが可能なノズル配置であり、その他のシアン、マゼンタ、イエローの3色については小ドットのみが形成可能なノズル配置となっている。バンディングの目立つインク色の選定については後述するが、このように、バンディングが目立つインク色にのみ大小ドットを混在して画像形成を実施すれば、バンディングによる画像劣化を効果的に抑制することが可能となる。更に、相対的にバンディングが目立たないインク色については小ドットしか持たないので、全4色に対して大小ドットを具備する形態よりも、記録ヘッドは簡素な構成とすることができる。
同図おいて、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッドを示しているが、ノズルの数、配置は任意である。例えば、各吐出量に対しノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。更に、小ドットのノズル201と大ドットのノズル202は用紙搬送方向に一定間隔で配置されており、その一列部にあたるノズル数は512ノズルとし、ノズルの配置間隔は、共に1200dpi、すなわち21.2μmであるものとする。
次に、バンディング目立つインク色とバンディングの目立たないインク色の決め方について述べる。
まず、予め用意しておいた複数の画像パターンをプリンタ111により画像形成し、別個に用意された測色装置よって読み取った形成画像の画像信号情報(例えば、分光反射濃度値、L*a*b*値、XYZ値)を考慮する。本実施形態1では、CIEL*a*b*にて定義されるL*(明度値)に着目してバンディングの目立つインク色を規定する。
図15には、測色に用いる画像パターンを示した。画像サイズは横600画素、縦600画素とし、斜線部がドットを記録する画素、空白部がドットを記録しない画素を示している。なお、1501は2×2画素領域内に1ドットを形成する画像パターン、1502は2×2画素領域内に2ドットを形成する画像パターン、1503は2×2画素領域内に3ドットを形成する画像パターン、1504は全ての画素位置にドットを形成する画像パターンである。本実施形態1では、画像形成解像度を1200dpiに設定しており、記録媒体に形成される各ドットパターンの実画像サイズは0.5inch(12.7mm)となる。また、測色時に形成するドットは全てのインク色の対し同一の吐出量であるものとする。ここでは、全て小ドットにより記録されるものとする。
図16には、C、M、Y、Kの各インク色によって形成された図15の4種類のドットパターンを測色装置によって読み取った明度値の推移を示した。何れのインク色もドット記録数の増加に伴い明度値が低下しているが、最も大きく明度値が低下しているインク色はKである。続いて、M、C、Yの順序で明度値の低下が大きくなっている。
ここで、インク色c(c=C、M、Y、K)が形成するドットパターンp(p=1、・・・、4;但し、pの値が小さい程、ドット記録率は低い)の明度値をL(c,p)と規定した際に、最もドット記録率の低いドットパターン1501と最も記録率の高いドットパターン1504の明度値は次式の通りとなる。
L(C,1)−L(C,4)=25.8 ・・・(1)
L(M,1)−L(M,4)=26.0 ・・・(2)
L(Y,1)−L(Y,4)=4.1 ・・・(3)
L(K,1)−L(K,4)=40.5 ・・・(4)
本結果より、Kは他C、M、Yの3色と比較して明度値の変化が大きく、微小なドットの記録面積の変化に対する明度変化が最も顕著であるといえ、如いてはバンディングの目立ち易いインク色であることを表している。逆に、最も明度値の変化が少ないYは、バンディングに対して目立ち難いインク色であるともいえる。
以上のことから、本実施形態1では、バンディングが最も目立つインク色をブラックと規定した。
さて、図1の画像形成装置の動作について図3のフローチャートに従って説明する。
まず、多階調のカラー入力画像データが入力端子102より入力され、画像バッファ103に格納される(ステップS301)。なお、入力画像データはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分よりカラー画像データを構築している。
次に、色分解処理部104にて、画像バッファ103に格納された多階調のカラー入力画像データに対し、RGBからCMYKのインク色プレーンへの色分解処理を行う(ステップS302)。なお、色分解処理は予め用意された色分解用ルックアップテーブル(LUT)105を参照して行われる。なお、色分解処理の詳細については後述する。
続いて、色分解処理の行われたCMYKのインク色プレーンより処理対象の色プレーンを選択する(ステップS303)。シアンを最初に処理する色プレーンとし、C→M→Y→Kの順序に従い順次以降の処理を行う。更に、選択された色プレーンが大小ドットを保持するインク色に該当するか否かを判定し(ステップS304)、該インク色に該当する場合にはステップS305に進み、そうでない場合にはステップS306に進む。
次に、ドット分解処理部106にて、吐出量の異なる大小ドットへのドット分解処理を行う(ステップS305)。なお、ドット分解処理は予め用意されたドット分解用ルックアップテーブル(LUT)107を参照して行われる。本実施形態1では、大小2種類のドットを保有するブラックについては、ドット分解処理を実施するが、その他のシアン、マゼンタ、イエローの3色については小ドットのみしか保有しないためドット分解処理は実施されない。なお、ドット分解処理の詳細については後述する。
次に、ドット分解処理された各画像プレーンより処理対象の吐出量プレーンを選択する(ステップS306)。大小ドットを保有する色プレーン対しては、大小2種類のドットプレーンより選択する。なお、大ドットを最初に処理する吐出量プレーンとし、大ドット→小ドットの順序に従い順次以降の処理を行う。一方、小ドットのみしか保有しない色プレーンに対しては、無条件に小ドットプレーンが選択される。
選択された多階調の吐出量プレーンの画像データに対して、少ない階調数に変換するハーフトーン処理を、ハーフトーン処理部108にて実施する(ステップS307)。本実施形態1では、入力画像の各画素データの階調値を8ビットとし、ハーフトーン処理後の階調値は2レベルの二値に変換する。ここで、多値の入力画像データを二値画像(または二値以上で入力階調数より少ない階調数を有する画像)に変換する手段としてR.Floydらによる誤差拡散法("An adaptive algorithm for spatial gray scale", SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp.36-37)がある。本実施形態1においても、この誤差拡散法をハーフトーン処理として行う。なお、誤差拡散法の詳細については後述する。
次に、ハーフトーン処理後の二値画像データをハーフトーン画像格納メモリ109に格納する(ステップS308)。図4は、ハーフトーン画像格納メモリの詳細を示した図である。入力画像の横画素数Wと縦画素数Hと同数の二次元的な記憶領域O(x、y)があり、各画素位置に対応する二値画像データが格納される。
以上で、1プレーンの画像データに対するハーフトーン処理が完了する。大小ドット全てに対して上記ハーフトーン処理が完了したか否かを確認し(ステップS309)、完了した場合にはステップS310へ移行する。完了してない場合、すなわち小ドットプレーンに対するハーフトーン処理が未実施の場合には、ステップS306からステップS308までの処理を小ドットプレーンに対して実施する。なお、小ドットのみしか保有しない色プレーンに対しては、無条件にステップS310へ移行する。
更に、全てのインク色に対してハーフトーン処理が完了したか否かを確認し(ステップS310)、完了した場合にはステップS311へ移行する。完了してない場合には、ステップS303からステップS309までの処理を繰り返し行う。
ハーフトーン処理後の画像データは出力ドットパターンとして画像データ出力端子110より出力され(ステップS311)、画像データを受けたプリンタ111では、該画像データに適合するインク色及び吐出量が選択され、画像形成が開始される(ステップS312)。画像の形成は、記録ヘッド112が記録媒体115に対し、左から右に移動しながら一定の駆動間隔で各ノズルを駆動し記録媒体上に画像を記録することにより行われる。一回の走査が終了すると、記録ヘッドを左端に戻すと同時に、記録媒体を一定量搬送する。以上の処理を繰り返すことにより画像の形成が行われる。
以上で、多階調のカラー入力画像データに対する一連の画像形成処理が完了する。
以下、図5を用いて色分解処理について説明する。図5は、CMYK4色のカラープリンタにおける色分解処理の構成を示しており、501は輝度濃度変換部、502はUCR/BG処理部、503はBG量設定部、504はUCR量設定部である。まず、輝度濃度変換部501において入力された輝度情報8ビットの画像データR’G’B’は次式に基づきCMYへ変換される。
C=−αlog(R’/255) ・・・(5)
M=−αlog(G’/255) ・・・(6)
Y=−αlog(B’/255) ・・・(7)
但し、αは任意の実数である。
次に、CMYデータはBG量設定部503に設定されたβ(Min(C,M,Y),μ)、及びUCR量設定部504に設定された値μにより、
C’=C−(μ/100)*Min(C,M,Y)・・・(8)
M’=M−(μ/100)*Min(C,M,Y)・・・(9)
Y’=Y−(μ/100)*Min(C,M,Y)・・・(10)
K’=β(Min(C,M,Y),μ)*(μ/100)*Min(C,M,Y)
・・・(11)
と変換される。ここで、β(Min(C,M,Y),μ)は、Min(C,M,Y)及びμによって変動する実数であり、この値によってKインクの使用方法を設定することができる。
以上の処理工程を通じて本実施形態1の色分解処理が完了する。
次に、ドット分解処理について図14を用いて説明する。図14は、本実施形態1におけるドット分解処理の構成を示しており、1401は大小ドット分解処理部、1402は大小ドット分解処理用LUTである。色分解処理部104にてプリンタ111が搭載する4色のインク色に色分解されたシアン(C’)、マゼンタ(M’)、イエロー(Y’)、ブラック(K’)の色プレーンの内、K’については、大小ドット分解処理部1401にて、大小ドット分解処理用LUT1402を参照し、次式の通り大小ドット分解を実施する。
K_l’=K_l(K’) ・・・(12)
K_s’=K_s(K’) ・・・(13)
なお、K_l’、K_s’は、大小ドット分解処理後のブラック大ドット、ブラック小ドットをそれぞれ示している。
図7には、ブラックにおける大小ドット分解処理用LUTの一例を示した。入力データ値K’が小さいハイライト領域では小ドットのみが用いられ、小ドットの出力データ値が144となる入力データ値112より大ドットが徐々に使用されるような大小ドット分解としている。なお、ドット分解は、入力データ値K’に応じて個々の大小ドットの分解量(出力データ値)が決定される構成となっており、例えば、入力データ値K’が64の場合には、
K_l(64)=0 ・・・(14)
K_s(64)=64 ・・・(15)
と大小ドット分解され、大ドットを用いることなく小ドットのみで画像形成されることになる。また、入力データ値K’が160の場合には、
K_l(160)=48 ・・・(16)
K_s(160)=96 ・・・(17)
と大小ドット分解され、大小ドットの両者を用いて画像形成される。
なお、ドットの分解量を最大255まで使用していない理由としては、記録媒体上へのインク記録率が高まるにつれてバンディングが目立ちやすい傾向があり、そのような記録率を避けるためである。できるだけ小ドットの記録率が高くなる前に大ドットの使用を許可することで、大小ドットが混在した画像を適用できる濃度領域を増やすことが可能となり、如いてはバンディングの抑制につながる。
一方、C’、M’、Y’の3色については大ドットを具備しない構成のため、前述の大小ドット分解処理は実施されない。
以上の処理工程を通じて本実施形態1のドット分解処理が完了する。
以下、図8及び図9を用いて誤差拡散法について説明する。
図8は、誤差拡散法を実施するハーフトーン処理部108のブロック図を表している。801は画素データの入力端子、802は累積誤差加算部、803は入力画像データを1つ以上の階調数に変換する際の量子化閾値を設定する端子、804は量子化部、805は量子化誤差を演算する誤差演算部、806は量子化誤差を拡散する誤差拡散部、807は累積誤差を格納する累積誤差メモリ、808は一連の処理後に形成された画像データの出力端子である。
以下、図8のハーフトーン処理部の動作について図9のフローチャートに従って説明する。
図示しない画像走査部により入力画像が順次走査され各画素データが入力される(ステップS901)。図10は画像の走査を示した図である。1001は入力画像の左上端の画素、1002は入力画像の右下端の画素である。画像の走査は、画像領域の左上端の画素1001から開始し、横方向に1画素ごとに進む。そして、画像データ列の右端に達したら1画素下の画像データ列における左端の画素に移る。同処理を繰り返し行い右下端の画素1002まで到達すると、画像の走査処理は完了する。
次に、累積誤差加算部802において入力された画素データに累積誤差メモリの画素位置に対応する累積誤差値が加算される(ステップS902)。累積誤差メモリは1個の記憶領域E0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E(x)があり、後述する方法により量子化誤差が格納されている。なお、累積誤差メモリは処理開始前に全て初期値0で初期化されているものとする。
図11は累積誤差メモリの詳細を示した図である。累積誤差加算部802では、入力画素データの縦画素位置xに対応した誤差メモリE(x)の値が加算される。すなわち、入力画素データIは、累積誤差加算後の画素データをI’とすると、
I’=I+E(x) ・・・(18)
となる。
次に、累積誤差加算後の画素データI’と閾値設定端子803により定められた閾値とを比較し、出力画素値を決定する(ステップS903)。本実施形態1では、量子化後の出力値を二値とし、1つの閾値と累積誤差加算後の画素データI’との比較により出力画素値を決定するものとする。すなわち、入力画素値が0から255の範囲の整数値とすれば、出力階調値Oは次式により決定される。
O=0 (I’<128) ・・・(19)
O=255 (I’≧128) ・・・(20)
次に、誤差演算部805において、累積誤差加算後の画素データIr’と出力画素値Oとの差分、すなわち量子化誤差Errを計算する(ステップS904)。
Err=I’−O ・・・(21)
次に、誤差拡散部806において、着目している画素の縦方向位置xに応じて以下のように誤差の拡散処理が行われる(ステップS905)。
E(x+1)←E(x+1)+E×7/16 (x<W)・・・ (22)
E(x―1)←E(x―1)+E×3/16 (x>1)・・・ (23)
E(x)←E0+E×5/16 (1<x<W)・・(24)
E(x)←E0+E×8/16 (x=1)・・・ (25)
E(x)←E0+E×13/16 (x=W)・・・ (26)
E0←E×1/16 (x<W)・・・ (27)
E0←0 (x=W)・・・ (28)
以上で、入力画像1画素分の誤差拡散処理が完了する。前記誤差拡散処理を入力画像の全画素に対して施されたか否かを判定し(ステップS906)、全画素に対して以上の処理が行われたと判断された場合、入力画像のハーフトーン処理が完了する。
ところで、本実施形態1では、画像形成解像度を1200dpiに設定しており、図12に示されるように、各ドットは21μm間隔の格子点上に記録することになる。一般的にインクジェットプリンタの場合、記録媒体上に形成されるドット形状は円形となる。つまり、全格子点にドットが形成される画像形成状態において、記録媒体がドットで埋め尽くされるためには、4つの格子点によって形成される21μm角の四角形の対角線長(以下、格子点の対角線長と呼ぶ)である30μm以上のドット直径となる吐出量が必要となる。1201の点線は直径が30μmのドットを示している。同図より、1200dpiの画像形成解像度において30μmのドット直径があれば、記録媒体をドットで埋め尽くすことができることが分かる。しかしながら、インクジェット特有の問題として記録ヘッドにおけるノズル毎の吐出量ばらつきや、着弾位置ずれによって発生するバンディングを鑑みると、記録媒体上におけるドット直径は、格子点の対角線長よりも若干長くすることが有効である。そこで、小ドットのドット直径は格子点の対角線長と等しい30μmとし、大ドットのドット直径は40μmに設定することにした。1202はドット直径40μmの大ドットを記している。なお、ドット直径が30μm、40μmとなるドット吐出量はそれぞれ2pl、4plに相当し、本実施形態1で用いるインク吐出量は、大ドットを4pl、小ドットを2plとした。
図13には本実施形態1によって形成されたブラックとイエローのドットパターンの一例を示した。1301は小ドットを形成するノズル群、1302は大ドットを形成するノズル群である。各ノズルには矢印が記載されており、この矢印の示すの方向にドットが吐出されることになる。また、1303はイエローのインク色によって形成されたドットパターン、1304はブラックのインク色によって形成されたドットパターンであり、1305はイエローの小ドット、1306はブラックの小ドット、1307はブラックの大ドットである。形成された各ドットには数字或いはアルファベットを記載しているが、これらは各ノズルに記載された番号或いはアルファベットに対応しており、同じ数字或いはアルファベットの記載ノズルによって形成されたドットである。
イエローのインク色によって形成されたドットパターン1303は、前述の通り明度が高く、各ノズルのインク吐出方向にばらつきが生じてもバンディングとしては感知されにくい。小ドットのみで形成してもバンディングによる画像劣化の影響は少ないといえる。
一方、バンディングが最も目立つブラックは、大小ドットが混在されたドットパターンとなり、バンディングの発生を抑制することができる。また、同一ラインの画素データを記録する小ドットのノズル(例えば、記録ヘッド1301のノズル2)と大ドットのノズル(例えば、記録ヘッド1302のノズルb)では、インクの吐出方向が完全に一致しないので、小ノズルだけで画像構成する場合よりも、異なる2つのノズルを使用した大小ドットによる画像構成の場合の方が、バンディングを見えにくくする効果もある。仮に、イエローで構成されたドットパターン1303と全く同じドットパターンをブラックで形成するとバンディングが顕著に表れ、出力画像の品位を大きく損なうことになる。
以上のことから、バンディングの目立つインク色について大小ドットを用いて画像形成することは非常に有効な手法である。
本実施形態1では、説明の都合上、ドット吐出量を2種類としているが、該吐出量は2種類に限定されるものではなく、2種類以上の場合についても適用可能である。
以上の構成により、第1の実施形態によれば、吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、最もバンディングの目立つインク色についてのみ2種類以上の吐出量を有するドットを用い、それ以外のインク色については前記最もバンディングの目立つインク色よりも少ない種類の吐出量を有するドットを用いて画像形成することにより、記録ヘッドの構成を大規模にすることなく、バンディングを低減することが可能となる。
(第2の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、最もバンディングが目立つインク色についてのみ大小ドットを有する記録ヘッド構成としているが、本発明の第2の実施形態では、最もバンディングの目立たないインク色についてのみ小ドットを有し、その他のインク色については大小ドットを有する記録ヘッド構成とする。
図17は、本発明の第2の実施形態である画像形成装置の構成を示したブロック図である。図1で示された第1の実施形態に対して、ドット分解処理部1701、ドット分解用LUT1702、記録ヘッド1703が変更された構成となっている。変更された個所について以下に述べる。
図18は記録ヘッド1703の構成例を示す図である。本実施形態2ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを、該記録ヘッドに搭載している。上記4色の中で、最もバンディングが目立たないイエローについては小ドットのみが形成可能なノズル配置であり、その他のシアン、マゼンタ、ブラックの3色については吐出量の異なる大小ドットを形成することが可能なノズル配置となる記録ヘッドである。なお、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のなかでイエローが最もバンディングの目立たないインク色であることは、既に述べた通りであり説明は省略する。
このように、バンディングが目立たないインク色は小ドットだけを有し、その他の相対的にバンディングが目立ち易いインク色は大小ドットを混在して画像形成を実施すれば、バンディングによる画像劣化を効果的に抑制することが可能となる。更に、バンディングが目立たないインク色については小ドットしか持たないので、全4色に対して大小ドットを具備する形態よりも、記録ヘッドは簡素な構成とすることができる。
同図おいて、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッドを示しているが、ノズルの数、配置は任意である。例えば、各吐出量に対しノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。更に、小ドットのノズル201と大ドットのノズル202は用紙搬送方向に一定間隔で配置されており、その一列部にあたるノズル数は512ノズルとし、ノズルの配置間隔は、共に1200dpi、すなわち21.2μmであるものとする。
次に、ドット分解処理について図19を用いて説明する。図19は、本実施形態2におけるドット分解処理の構成を示しており、1901は大小ドット分解処理部、1902は大小ドット分解処理用LUTである。色分解処理部104にてプリンタ111が搭載する4色のインク色に色分解されたシアン(C’)、マゼンタ(M’)、イエロー(Y’)、ブラック(K’)の色プレーンの内、大小ドットを備えるシアン、マゼンタ、ブラックの3色については、大小ドット分解処理部1901にて、大小ドット分解処理用LUT1902を参照し、次式の通り大小ドット分解を実施する。
K_l’=K_l(K’) ・・・(29)
K_s’=K_s(K’) ・・・(30)
C_l’=C_l(C’) ・・・(31)
C_s’=C_s(C’) ・・・(32)
M_l’=M_l(M’) ・・・(33)
M_s’=M_s(M’) ・・・(34)
なお、K_l’、K_s’、C_l’、C_s’、M_l’、M_s’は、大小ドット分解処理後のブラック大ドット、ブラック小ドット、シアン大ドット、シアン小ドット、マゼンタ大ドット、マゼンタ小ドットをそれぞれ示している。
図7には、ブラックにおける大小ドット分解処理用LUTの一例を示した。実施形態1で示した分解処理方法と同様であり、入力データ値K’に応じて個々の大小ドットの分解量(出力データ値)が決定される構成となっている。LUTの詳細については既述であるため、ここでの説明は省略する。
なお、イエローついては大ドットを具備しない構成のため、前述の大小ドット分解処理は実施されない。
以上の処理工程を通じて本実施形態2のドット分解処理が完了する。
本実施形態2では、説明の都合上、ドット吐出量を2種類としているが、該吐出量は2種類に限定されるものではなく、2種類以上の場合についても適用可能である。
以上の構成により、第2の実施形態によれば、吐出量の異なる複数のドットを形成可能な画像形成装置において、最もバンディングの目立たないインク色以外のインク色については、前記最もバンディングの目立たないインク色よりも多い種類の吐出量を有するドットを用いて画像形成することにより、バンディングを大幅に抑制した高画質な画像出力を実現するとこができる。
(第3の実施形態)
本実施形態3ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクに加え、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)を追加した画像形成装置とする。ドットのオン・オフによって擬似的に階調表現を行うプリンタにおいては、濃度の異なる複数のインクを併用して画像形成することにより表現可能な階調数を増加させ、豊かな階調再現性を実現することが可能となる。
図20は、本発明の第3の実施形態である画像形成装置の構成を示したブロック図である。図17で示された第2の実施形態に対して、色分解処理部2001、色分解用LUT2002、ドット分解処理部2003、ドット分解用LUT2004、記録ヘッド2005が変更された構成となっている。変更された個所について以下に述べる。
図21は記録ヘッド2005の構成例を示す図である。本実施形態3では、実施形態2で用いたシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のノズル群に対して、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)の2色のノズル群を該記録ヘッドに追加した構成となっている。
本発明の第2の実施形態では、CMYKの4色の中で、最もバンディングが目立たないYについては小ドットのみが形成可能なノズル配置であり、その他のC、M、Kの3色については吐出量の異なる大小ドットを形成することが可能なノズル配置となっていた。本実施形態3で追加されるLcとLmは、バンディングが目立ち難いインク色であるため、両者のノズル群は小ドットのみが形成可能であるとする。なお、LcとLmがバンディングの目立ち難いインク色である理由は後述する。
バンディングが目立つシアン、マゼンタ、ブラックの3色のインク色については吐出量の異なる大小ドットを形成することが可能なノズル配置であり、バンディングの目立ち難いイエロー、淡シアン、淡マゼンタの3色のインク色については小ドットのみが形成可能なノズル配置とする。
同図おいて、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッドを示しているが、ノズルの数、配置は任意である。例えば、各吐出量に対しノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。更に、小ドットのノズル201と大ドットのノズル202は用紙搬送方向に一定間隔で配置されており、その一列部にあたるノズル数は512ノズルとし、ノズルの配置間隔は、共に1200dpi、すなわち21.2μmであるものとする。
次に、淡シアンと淡マゼンタがバンディングの目立ち難いインク色である理由について述べる。
第1の実施形態と同様に、予め用意しておいた複数の画像パターンをプリンタ111により画像形成し、別個に用意された測色装置よって読み取った形成画像の画像信号情報(例えば、分光反射濃度値、L*a*b*値、XYZ値)を考慮する。本実施形態3についても、CIEL*a*b*にて定義されるL*(明度値)に着目してバンディングに対する目立つインク色を規定する。
図22には、C、M、Y、K及びLc、Lmの6色のインクによって形成された図15の4種類のドットパターンの測色装置によって読み取った明度値の推移を示した。新しく追加されたLcとLmもドット記録数の増加に伴い明度値が低下しているが、第2の実施形態にてバンディングの目立つインク色であると規定したC及びMの明度値の変化と比較すると、その低下は緩やかであるといえる。
ここで、バンディングの目立ち難いインク色は、インク色i(i=C、M、Y、K、Lc、Lm)が形成するドットパターンp(p=1、・・・、4;但し、pの値が小さい程、ドット記録率は低い)の明度値をL(i,p)と規定する際に、最大明度差が次式を満足すものとみなす。
Max(L(i,m+1)−L(i,m))≦10(m=1、2、3)・・・(35)
以下には、各インク色における最大明度差を記した。
L(C,1)−L(C,2)=12.1 ・・・(36)
L(M,1)−L(M,2)=12.3 ・・・(37)
L(Y,1)−L(Y,2)=1.6 ・・・(38)
L(K,1)−L(K,2)=27.1 ・・・(39)
L(Lc,1)−L(Lc,2)=7.6 ・・・(40)
L(Lm,1)−L(Lm,2)=8.3 ・・・(41)
何れも、ドットパターン1501とドットパターン1502の明度差が最大となった。淡シアンと淡マゼンタについては最大明度差が何れも10以下となっており、バンディングの目立ち難いインク色の条件を満たしている。なお、本実施形態2で、最もバンディングが目立ち難いインク色と定められたイエローも上記の条件式を満足している。
以上の結果から、淡シアン、淡マゼンタはバンディングの目立ち難いインク色であると規定する。
次に、図23を用いて色分解処理について説明する。図23は、CMYK及びLcLmの6色から成るカラープリンタの色分解処理の構成を示しており、図5で示された第1の実施形態の色分解処理に対して、濃淡インク分解処理部2301、濃淡インク分解処理用LUT2302を追加した構成である。
入力された輝度情報8ビットの画像データR’G’B’からCMYK4色への分解処理については第1の実施形態と同様あるため説明を省略する。ここでは、濃淡インク分解処理についてのみ説明する。
UCR/BG処理が完了したシアン(C’)、マゼンタ(M’)、イエロー(Y’)、ブラック(K’)の内、異なる2種類のインク濃度を備えるC’及びM’の2色については、濃淡インク分解処理部2301にて、濃淡インク分解処理用LUT2302を参照し、次式の通り濃淡インク分解を実施する。
C”=C(C’) ・・・(42)
Lc”=Lc(C’) ・・・(43)
M”=M(M’) ・・・(44)
Lm”=Lm(M’) ・・・(45)
なお、C”、Lc”、M”、Lm”は、濃淡インク分解後のシアン、淡シアン、マゼンタ、淡マゼンタの出力データ値をそれぞれ示している。式(42)から式(45)の右辺に定義される各関数が濃淡インク分解処理用LUTに該当する。
図6には、シアンにおける濃淡インク分解処理用LUTの一例を示した。入力データ値C’が小さいハイライト領域ではLcインクのみが用いられ、Lcの出力データ値が最大の255となる入力データ値128よりCインクが徐々に使用されるような濃淡インク分解としている。なお、インク分解は入力データ値C’に応じて個々の色分解量(出力データ値)が決定される構成となっており、例えば、入力データ値C’が64の場合には、
C(64)=0 ・・・(46)
Lc(64)=128 ・・・(47)
と濃淡インク分解され、濃シアンを用いることなく淡シアンのみで画像形成されることになる。また、入力データ値C’が160の場合には、
C(160)=64 ・・・(48)
Lc(160)=192 ・・・(49)
と濃淡インク分解され、濃淡インクの両者を用いて画像形成される。なお、図6はシアンに関するLUTを例示しているが、マゼンタの場合についても同様であり、マゼンタ固有の変換式に従って濃淡インク分解処理が施される。
一方、Y’及びK’の2色については淡インクを具備しない構成のため、前述の濃淡インク分解処理は実施されない。
以上の処理工程を通じて本実施形態3の色分解処理が完了する。
次に、ドット分解処理について図24を用いて説明する。図24は、本実施形態3におけるドット分解処理の構成を示しており、2401は大小ドット分解処理部、2402は大小ドット分解処理用LUTである。色分解処理部104にてプリンタ111が搭載する6色のインク色に色分解されたシアン(C”)、マゼンタ(M”)、イエロー(Y’)、ブラック(K’)及び淡シアン(Lc”)、淡シアン(Lm”)、の色プレーンの内、大小ドットを備えるC”、M”、K’の3色については、大小ドット分解処理部2401にて、ドット分解処理用LUT2402を参照し、次式の通り大小ドット分解を実施する。
K_l’=K_l(K’) ・・・(50)
K_s’=K_s(K’) ・・・(51)
C_l”=C_l(C”) ・・・(52)
C_s”=C_s(C”) ・・・(53)
M_l”=M_l(M”) ・・・(54)
M_s”=M_s(M”) ・・・(55)
なお、K_l’、K_s’、C_l”、C_s”、M_l”、M_s”は、大小ドット分解処理後のブラック大ドット、ブラック小ドット、シアン大ドット、シアン小ドット、マゼンタ大ドット、マゼンタ小ドットをそれぞれ示している。
なお、イエロー、淡シアン、淡マゼンタについては大ドットを具備しない構成のため、前述の大小ドット分解処理は実施されない。
以上の処理工程を通じて本実施形態3のドット分解が完了する。
図25には、本実施形態3で用いるインク染料濃度とドット吐出量をまとめた。インク染料濃度については濃インクを4.5%、淡インクを1.0%とし、インク吐出量については大ドットを4pl、小ドットを2plとした。
本実施形態3では、説明の都合上、ドット吐出量を2種類としているが、該吐出量は2種類に限定されるものではなく、2種類以上の場合についても適用可能である。また、インク濃度に関しても同様であり、2種類以上の場合においても、本実施形態は適用可能である。
以上の構成により、第3の実施形態によれば、色材濃度の異なる複数のインクを併用して画像構成することにより、バンディングを抑制することは勿論のこと、表現可能な階調数を増加させ、豊かな階調再現性を実現することが可能となる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態は、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドをノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて、記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する、インクジェット記録方式を用いた記録装置に係る画像処理装置を例に挙げて説明したが、本発明は、インクジェット方式以外の他の方式に従って記録を行う記録装置に対しても適用できる。この場合、インク滴を吐出するノズルはドットを記録する記録素子に対応することとなる。
また、本発明は、例えば記録媒体の記録幅に対応する長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行う、いわゆるフルライン型の記録装置などの、シリアル型の記録装置(プリンタ)以外の、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置に対しても適用することができる。
上述の実施形態においては、ハーフトーン処理として誤差拡散法を用いて説明しているが、本発明におけるハーフトーン処理は誤差拡散法に限定されるものではなく、同種の平均誤差最小法、或いは組織的ディザ法等のハーフトーン処理を用いることも可能である。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピ(R)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
更に、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した(図3に示す)フローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
本発明の第1の実施形態としての画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態としての記録ヘッドの構成を示す図である。 図1の画像形成装置における処理を示すフローチャートである。 ハーフトーン画像格納メモリの詳細を示す図である。 4色カラープリンタの色分解処理の構成を示す図である。 シアンの画像プレーンに対する濃淡インクの色分解処理用のLUTである。 ブラックの画像プレーンに対する大小ドットのドット分解処理用のLUTである。 ハーフトーン処理部の構成を示すブロック図である。 図8のハーフトーン処理部における処理を示すフローチャートである。 画像の走査の詳細を示す図である。 累積誤差メモリの詳細を示した図である。 記録媒体上に形成されるドット形状を示す図である。 本発明のプリンタによって形成されたイエローとブラックのドットパターンを示す図である。 本発明の第1の実施形態としてのドット分解処理の構成を示す図である。 各インク色の明度を測色する際に形成する画像パターンの詳細を示す図である。 シアン、マゼンタ,イエロー、ブラックの明度の推移を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態としての画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態としての記録ヘッドの構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態としてのドット分解処理の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態としての画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態としての記録ヘッドの構成を示す図である。 シアン、マゼンタ,イエロー、ブラック、淡シアン、淡マゼンタの明度の推移を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態としての6色カラープリンタの色分解処理の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態としてのドット分解処理の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態としての各インク色の吐出量とインク染料濃度を記載した一覧表である。 インク吐出量の違いによるバンディングの見え方の違いを示した図である。 ドット記録率の違いによるバンディングの見え方の違いを示した図である。 インク吐出量の違いによる粒状感の違いを示した図である。
符号の説明
101 画像処理装置
102 画像データ入力端子
103 入力画像データバッファ
104 色分解処理部
105 色分解用LUT
106 ドット分解処理部
107 ドット分解用LUT
108 ハーフトーン処理部
109 ハーフトーン画像格納メモリ
110 画像データ出力端子
111 プリンタ
112 記録ヘッド
113 記録ヘッド移動部
114 記録媒体搬送部
115 記録媒体
116 記録ヘッド制御部

Claims (23)

  1. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成装置であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記測色データは、明度であることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする画像形成方法。
  9. 前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  12. 前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れか一項に記載の画像形成方法。
  13. 前記測色データは、明度であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成方法。
  14. 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項8乃至請求項13の何れか一項に記載の画像形成方法。
  15. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の記録ヘッドであって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする記録ヘッド。
  16. 前記視覚的な影響度が高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度の低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類以上であることを特徴とする請求項15に記載の記録ヘッド。
  17. 前記視覚的な影響度が最も高い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も高い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも多いことを特徴とする請求項16に記載の記録ヘッド。
  18. 前記視覚的な影響度が最も低い色の記録剤が形成可能な記録量の種類は、前記視覚的な影響度が最も低い色以外の色の記録剤が形成可能な記録量の種類よりも少ないことを特徴とする請求項16に記載の記録ヘッド。
  19. 前記視覚的な影響度は、記録媒体上に記録された所定の画像データに対する測色データに基づいて決定されることを特徴とする請求項15乃至請求項18の何れか一項に記載の記録ヘッド。
  20. 前記測色データは、明度であることを特徴とする請求項19に記載の記録ヘッド。
  21. 前記記録ヘッドは、インクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項15乃至請求項20の何れか一項に記載の記録ヘッド。
  22. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法をコンピュータによって実行させるコンピュータプログラムであって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とするコンピュータプログラム。
  23. 所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像形成方法をコンピュータによって実行させるコンピュータプログラムを格納する記録媒体であって、前記記録ヘッドは少なくとも一色の記録剤について2種類以上の異なる記録量の記録剤を形成が可能であり、各色の記録剤が形成可能な記録量の種類は視覚的な影響度を考慮して規定されることを特徴とする記録媒体。
JP2003295237A 2003-08-19 2003-08-19 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体 Withdrawn JP2005059499A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295237A JP2005059499A (ja) 2003-08-19 2003-08-19 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003295237A JP2005059499A (ja) 2003-08-19 2003-08-19 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005059499A true JP2005059499A (ja) 2005-03-10

Family

ID=34371547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003295237A Withdrawn JP2005059499A (ja) 2003-08-19 2003-08-19 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005059499A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196530A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP2013006276A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Seiko Epson Corp 画像記録装置、画像記録方法
JP2019018478A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196530A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、及び、プログラム
JP2013006276A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Seiko Epson Corp 画像記録装置、画像記録方法
JP2019018478A (ja) * 2017-07-19 2019-02-07 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ
US10406809B2 (en) 2017-07-19 2019-09-10 Roland Dg Corporation Inkjet printer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5290614B2 (ja) 画像形成装置、印字データ生成方法及びコンピュータプログラム
US7798589B2 (en) Image forming apparatus, image processing apparatus, and control method therefor
US8253974B2 (en) Image forming apparatus, image processing apparatus, and control method therefor
JP2006248215A (ja) 印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法
JPH11314383A (ja) プリント・ドライバ製造方法及びカラー印刷システム
JP2002185789A (ja) 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体
US20090147283A1 (en) Ejecion control of quality-enhancing ink
US7948657B2 (en) Image processing method and image processing apparatus
JP6468815B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2011025658A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2014100794A (ja) 画像処理装置、記録装置および画像処理方法
JP2006115431A (ja) 中間階調処理装置、印刷装置、情報処理装置、中間階調処理方法及びプログラム
JP2010120185A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4838769B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、並びに、インクジェット記録装置
JP2016127479A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法及びプログラム
JP2005059499A (ja) 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体
US10647115B2 (en) Recording apparatus and recording method
JP5489580B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2006212907A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体
JP2010017975A (ja) 画像形成装置、その制御手段及びコンピュータプログラム
JP2007008174A (ja) 印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法
JP2005067024A (ja) 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体
US20140063105A1 (en) Inkjet printing method using mode switching
JP2005295131A (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP2006205717A (ja) 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法、および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107