JP2002185789A - 画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、印刷制御装置、画像処理方法、および記録媒体

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JP2002185789A JP2001238117A JP2001238117A JP2002185789A JP 2002185789 A JP2002185789 A JP 2002185789A JP 2001238117 A JP2001238117 A JP 2001238117A JP 2001238117 A JP2001238117 A JP 2001238117A JP 2002185789 A JP2002185789 A JP 2002185789A
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    • H04N1/4051Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size
    • H04N1/4052Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a dispersed dots halftone pattern, the dots having substantially the same size by error diffusion, i.e. transferring the binarising error to neighbouring dot decisions
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/13Digital output to plotter ; Cooperation and interconnection of the plotter with other functional units

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質を維持したまま画像データを迅速に変換
する。 【解決手段】 隣接した所定数の画素をまとめてブロッ
クを形成する。ドット形成の有無を判断するに際して
は、着目ブロック内の各画素の階調値を検出し、着目ブ
ロックが所定の処理条件を満足するか否かを、検出した
階調値の大小関係に基づいて判断する。着目ブロックが
処理条件を満足する場合には、該着目ブロックについて
は、ドット形成有無の判断をブロック単位で行う。こう
することで、迅速に判断することができる。処理条件を
満足しない場合には、該着目ブロック内の各画素毎にド
ットの形成有無を判断する。こうすれば、画質の悪化を
回避することができる。このように、処理条件を満たす
か否かに応じて適切な方法で判断することで、画質を維
持したまま画像データをドット形成有無による表現形式
のデータに迅速に変換することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、階調画像データ
を、ドット形成の有無によって表現された画像データに
変換する技術に関し、詳しくは、画質を維持したまま画
像データを迅速に変換する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷媒体や液晶画面といった表示媒体上
に、ドットを形成することによって画像を表現する画像
表示装置は、各種画像機器の出力装置として広く使用さ
れている。かかる画像表示装置は、局所的にはドットを
形成するか否かのいずれかの状態しか表現し得ないが、
画像の階調値に応じてドットの形成密度を適切に制御す
ることによって、階調が連続的に変化する画像を表現す
ることが可能となっている。
【0003】これら画像表示装置において、画像の階調
値に応じて適切な密度でドットが形成されるように、各
画素についてドット形成の有無を判断するための手法と
しては、誤差拡散法と呼ばれる手法が広く使用されてい
る。誤差拡散法は、着目画素にドットを形成したこと、
あるいはドットを形成しなかったことによって生じる階
調表現の誤差を、該着目画素周辺の未判断画素に拡散し
て記憶しておき、未判断画素についてのドット形成の有
無を判断するにあたっては、周辺画素から拡散されてき
た誤差を解消するようにドット形成有無を判断する手法
である。このように、周辺画素で発生した階調表現の誤
差を解消するようにドットの形成有無を判断するので、
画像の階調値に応じた適切な密度でドット形成の有無を
判断することができる。
【0004】かかる誤差拡散法を用いれば、画像に応じ
て適切な密度でドットを形成することができるので高画
質な画像を表示することができるものの、ドット形成の
有無を判断する度に階調誤差を周辺画素に拡散しなけれ
ばならないので、画像を構成する画素数が多くなると処
理に時間がかかって迅速に画像を表現することが困難と
なる。このような問題を解決するために、所定数ずつの
隣接する画素をブロックにまとめて、ブロックから隣接
するブロックに誤差を拡散しながらドット形成の有無を
判断する技術が提案されている(例えば、特開2000
−22944号公報)。このようにブロック単位でドッ
ト形成の有無を判断すれば、処理すべき画素数が多くな
っても短時間で処理を完了して、迅速に画像を表示する
ことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法を用いた場合、表示される画質の悪化を引き起こし易
いという問題がある。これは、画素を所定数ずつまとめ
たブロック単位でドット形成の有無を判断することは、
とりもなおさず、画像の分解能を低下させることに他な
らず、分解能が低下する分だけ画質が悪化し易くなって
いるためと考えられる。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、画質を維持した
まま、画像をドット形成の有無による表現形式に迅速に
変換可能な技術の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画
像処理装置は、次の構成を採用した。すなわち、画像デ
ータに基づいてドットの形成有無を判断し、該判断によ
って生じた階調誤差を周辺の未判断画素に拡散しながら
画素毎にドットの形成有無を判断することにより、各画
素の階調値によって表現された画像データをドットの形
成有無による表現形式の画像データに変換する画像処理
装置であって、隣接した所定数の画素をまとめてブロッ
クを形成するブロック形成手段と、ドットの形成有無を
判断しようとする画素を含んだ着目ブロックについて、
該着目ブロック内の各画素の階調値を検出し、該検出し
た階調値の大小関係に基づいて、該着目ブロックが所定
の処理条件を満たすか否かを判断する処理条件判断手段
と、前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する
場合には、該着目ブロックについての前記画像データの
変換をブロック単位で行う第1の画像データ変換手段
と、前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しな
い場合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画
像データの変換を行う第2の画像データ変換手段とを備
えることを要旨とする。
【0008】また、上記の画像処理装置に対応する本発
明の画像処理方法は、画像データに基づいてドットの形
成有無を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺
の未判断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無
を判断することにより、各画素の階調値によって表現さ
れた画像データをドットの形成有無による表現形式の画
像データに変換する画像処理方法であって、隣接した所
定数の画素をまとめてブロックを形成し、ドットの形成
有無を判断しようとする画素を含んだ着目ブロックにつ
いて、該着目ブロック内の各画素の階調値を検出し、該
検出した階調値の大小関係に基づいて、該着目ブロック
が所定の処理条件を満たすか否かを判断し、前記着目ブ
ロックが前記所定の処理条件を満足する場合には、該着
目ブロックについての前記画像データをブロック単位で
変換し、前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足
しない場合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前
記画像データを変換することを要旨とする。
【0009】かかる画像処理装置および画像処理方法に
おいては、前記着目ブロックを構成する各画素について
のドット形成の有無を判断するに際して、該着目ブロッ
ク内の各画素の階調値を検出し、該検出した階調値の大
小関係に基づいて、該着目ブロックが所定の処理条件を
満足するか否かを判断する。ここで、各画素の階調値と
しては、周辺画素からの階調誤差が拡散された階調値を
検出するが、簡易的には階調誤差が拡散される前の階調
値を用いることもできる。こうして所定の処理条件を満
足すると判断された着目ブロックについては、画像デー
タをドットの形成有無による表現形式に変換する処理を
ブロック単位で行う。かかる変換をブロック単位で行え
ば、その分だけ迅速に変換することが可能となる。ま
た、所定の処理条件を満足しないと判断された着目ブロ
ックについては、画像データをドットの形成有無による
表現形式に変換する処理を、該着目ブロックを構成する
画素毎に行う。画像データの変換を画素毎に行えば、画
質が悪化することを回避することができる。こうして、
着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否かに応じて
適切な方法で画像データを変換すれば、画質を維持した
まま迅速にドット形成有無を判断することが可能とな
る。
【0010】かかる画像処理装置においては、前記着目
ブロック内の各画素についての階調値の総和値を求め、
該総和値が所定の閾値よりも小さい場合に、前記所定の
処理条件を満足すると判断してもよい。
【0011】総和値が大きな値となるブロックは画質へ
の影響が大きなブロックであると考えられるので、着目
ブロックの総和値が所定の閾値より小さい場合には前記
所定の処理条件を満足すると判断して、ブロック単位で
ドットの形成有無を判断すれば、画質を悪化させること
なく迅速に画像データを変換することが可能となる。ま
た、着目ブロックについての前記総和値は容易に算出す
ることができるので、該総和値に基づいて判断すれば、
該着目ブロックが所定の処理条件を満足するか否かを簡
便に判断することができ、延いてはドット形成の有無を
迅速に判断することが可能となるので好適である。もち
ろん、着目ブロック内の各画素についての階調値の総和
値に変えて、各画素の階調値の平均値を用いることも可
能である。
【0012】尚、総和値を求めるための階調値として
は、各画素に拡散されてきた階調誤差を考慮した階調値
が使用される。通常、ドットの形成有無の判断は、周辺
画素から拡散されてきた階調誤差が考慮された階調値に
基づいて行われるので、かかる階調値から総和値を求め
れば、画像データの変換方法をより適切に使い分けるこ
とが可能となる。もっとも、簡易的には階調誤差が拡散
されていない階調値を用いることも可能である。
【0013】上述の画像処理装置においては、前記着目
ブロック内に、隣接する画素間の前記階調値の差が所定
値以上となる画素がある場合、該着目ブロックは前記所
定の処理条件を満たさないと判断して、画素毎にドット
の形成有無を判断することとしてもよい。
【0014】あるいは、かかる画像処理装置において
は、前記着目ブロック内で最も大きな階調値と最も小さ
な階調値との差が所定値以上の場合に、該着目ブロック
は前記所定の処理条件を満たさないと判断して、画素毎
にドットの形成有無を判断することとしてもよい。
【0015】画像中で輪郭部分を表示している部分で
は、画素間の階調値が大きくなる傾向がある。そこで、
こうした方法により、着目ブロックが輪郭部分に相当す
るか否かを判断して、輪郭部分に該当している場合には
画素毎にドットの形成有無を判断すれば、輪郭部分の解
像度を低下させることなく適切に画像データを変換する
ことができるので好適である。尚、こうした判断に用い
られる階調値としては、周辺画素からの階調誤差が拡散
された階調値が用いられるが、もちろん簡易的には階調
誤差が拡散される前の階調値を用いることもできる。
【0016】上述した画像処理装置においては、前記所
定の処理条件を満足する前記着目ブロックについては、
各画素についてのドット形成有無を着目ブロック単位で
判断し、判断によって各画素に生じた階調誤差を、前記
着目ブロックに隣接するブロックの未判断画素に拡散さ
せることとしてもよい。
【0017】こうして、着目ブロックについてのドット
形成有無の判断をブロック単位で行えば、ドットの形成
有無の判断を画素毎に行う場合よりも迅速に判断するこ
とが可能となって好ましい。
【0018】こうした画像処理装置においては、ドット
形成有無の判断をブロック単位で行う場合に、前記着目
ブロック内の各画素についての階調値の総和値を算出
し、該総和値に応じた所定数の画素にドットを形成する
と判断することとしてもよい。
【0019】こうすれば、該着目ブロックについて迅速
にドットの形成有無を判断することが可能となる。しか
も、該着目ブロック全体としてみれば、各画素の階調値
に応じた適切な密度でドットを形成することができるの
で好適である。尚、各画素の階調としては、周辺画素か
らの階調誤差が拡散された階調値を好適に用いることが
できるが、簡易的には誤差の拡散される前の階調値を用
いることも可能である。
【0020】更に、かかる画像処理装置においては、ド
ット形成有無の判断をブロック単位で行う場合に、前記
総和値に応じて、前記着目ブロック内の所定位置の画素
にドットを形成すると判断してもよい。
【0021】こうして、着目ブロックを構成する各画素
に所定数のドットを形成する場合に、ドットを形成する
画素の位置を予め定めておけば、該着目ブロック内で所
定数のドットを形成する処理を迅速に行うことができる
ので好適である。
【0022】あるいは、こうした画像処理装置において
は、ドット形成有無の判断をブロック単位で行う場合
に、前記着目ブロック内で階調値の大きい画素から順番
に、前記所定数の画素にドットを形成すると判断しても
よい。
【0023】こうして階調値の大きい順にドットを形成
することとすれば、着目ブロック内の各画素について迅
速にドット形成有無を判断することができ、しかも各画
素の階調値に応じた適切な画素にドットを形成すること
ができるので好適である。尚、かかる階調値としては、
階調誤差の拡散された階調値を好適に用いることができ
るが、簡易的には階調誤差が拡散される前の階調値で代
用することも可能である。
【0024】かかる画像処理装置においては、ドット形
成有無の判断をブロック単位で行う場合に、前記着目ブ
ロック内でドットを形成する画素の位置を毎回選択し
て、前記所定数の画素にドットを形成すると判断しても
よい。
【0025】こうすれば、前記総和値に応じてドットを
所定数づつ形成する着目ブロックが連続する場合でも、
ドットが規則的に形成されることによって画質が悪化す
るおそれがないので好適である。
【0026】更には、こうした画像処理装置において
は、前記総和値が所定値以下である場合には、該着目ブ
ロック内の画素にはドットを形成しないと判断してもよ
い。
【0027】こうすれば、予め適切な所定値を設定して
おくだけで、着目ブロックについてのドット形成有無の
判断を迅速に行うことが可能となるので好ましい。
【0028】かかる画像処理装置においては、次のよう
にして、ドット形成有無の判断をブロック単位で行うこ
ととしてもよい。前記着目ブロック内の各画素につい
て、前記拡散される階調誤差を考慮せずに各階調値の総
和を求める。次いで、連続した該着目ブロックの総和
が、いずれも0となる場合には、該連続した着目ブロッ
クの後続する側のブロックに拡散される前記階調誤差を
初期化する。
【0029】着目ブロック内の階調値の総和が連続して
0となる場合、かかる部分は表示すべき画像が存在しな
い部分であると考えられる。従って、着目ブロック内の
階調値の総和が連続している場合に、後続する側の着目
ブロックに拡散される階調誤差を初期化すれば、拡散さ
れてきた階調誤差に起因して画像の存在しない部分にド
ットを形成おそれがなくなるので好ましい。
【0030】上述した本願の画像処理装置および画像処
理方法においては、前記着目ブロックについてのドット
形成有無の判断を、次のようにしてブロック単位で行う
こととしてもよい。すなわち、該着目ブロック内の各画
素に拡散される前記階調誤差の総和たる誤差総和値を求
め、得られた該誤差総和値を該着目ブロック内の各画素
に所定の方法で拡散することとしてもよい。
【0031】こうして、着目ブロック内の各画素へ拡散
される階調誤差を、ブロック単位でまとめて拡散するこ
ととすれば、ブロック内の各画素に個別に拡散する場合
よりも迅速に拡散することができ、その結果、該着目ブ
ロックについてのドット形成有無の判断を迅速に行うこ
とが可能となるので好ましい。
【0032】かかる画像処理装置においては、着目ブロ
ック内の各画素への階調誤差をブロック単位で拡散する
に際して、前記誤差総和値を、前記着目ブロック内の各
画素に所定の比率で拡散することとしてもよい。
【0033】該誤差総和値が、ブロック内の各画素に拡
散される比率を予め定めておけば、前記着目ブロック内
の各画素に拡散誤差を迅速に拡散することができるの
で、その分だけ、ドットの形成有無の判断を迅速に行う
ことが可能となって好ましい。
【0034】こうした画像処理装置においては、着目ブ
ロック内の各画素への階調誤差をブロック単位で拡散す
るに際して、これら各画素への階調誤差が、該着目ブロ
ック内の所定位置の画素にまとめて拡散されるものとす
ることもできる。
【0035】着目ブロック内の各画素への階調誤差が、
該着目ブロック内の所定位置の画素にまとめて拡散され
るものとして扱えば、階調誤差を迅速に拡散させること
が可能となり、延いてはドットの形成有無の判断を迅速
に行うことができるので好ましい。尚、着目ブロック内
で階調誤差を拡散させる画素としては、単独の画素とす
ることができるが、これに限らず、複数の画素に所定の
比率で階調誤差を拡散させるものとしてもよい。
【0036】あるいは、上述した画像処理装置において
は、前記着目ブロックについてのドット形成有無の判断
を、次のようにしてブロック単位で行うこととしてもよ
い。すなわち、該着目ブロック内の各画素で生じた前記
階調誤差を、該着目ブロック内の隣接する未判断画素に
拡散させながら、各画素についてのドットの形成有無を
判断することによって、前記画像データの変換をブロッ
ク単位で行うこととしてもよい。
【0037】こうして、各画素で生じた階調誤差を拡散
しながらドットの形成有無を判断すれば、誤差を拡散さ
せる分だけ高画質に画像データを変換することができ
る。また、階調誤差をブロック内に限ることにより、着
目ブロック内でのドット形成有無の判断を迅速に行うこ
とができる。結局、着目ブロックについて、画質を悪化
させることなく迅速に画像データを変換することが可能
となるので好ましい。
【0038】上述した本願の画像処理装置および画像処
理方法においては、前記着目ブロックについてのドット
形成有無の判断を、次のようにしてブロック単位で行う
こととしてもよい。すなわち、ドット形成有無の判断に
よって該着目ブロック内の各画素で生じた階調誤差の総
和たるブロック誤差を求め、得られた該ブロック誤差
を、該着目ブロックに隣接するブロック内の未判断画素
に拡散することとしてもよい。
【0039】こうして、着目ブロックに隣接するブロッ
ク内の各画素に拡散される階調誤差を、ブロック単位で
まとめて拡散することとすれば、隣接するブロック内の
各画素に個別に拡散する場合よりも迅速に拡散すること
ができる。その結果、画像データをドット形成有無によ
る表現形式に変換する処理を迅速に行うことが可能とな
るので好ましい。
【0040】かかる画像処理装置においては、前記ブロ
ック誤差を、前記着目ブロック内の各画素についてのド
ット形成有無の判断結果と、隣接するブロックからの階
調誤差が拡散される前の各画素の階調値の総和とに基づ
いて求めることとしてもよい。
【0041】こうすれば、前記着目ブロック内の各画素
毎に階調誤差を求める必要がないので、前記ブロック誤
差を迅速に求めることが可能であり、延いては、ドット
形成有無の判断を迅速に行うことができるので好まし
い。
【0042】かかる画像処理装置においては、着目ブロ
ック内で生じた階調誤差を、隣接するブロックにブロッ
ク単位で拡散させるに際して、前記ブロック誤差を該隣
接するブロック内の各画素に所定の比率で拡散すること
としてもよい。
【0043】こうすれば、着目ブロックで生じたブロッ
ク誤差を隣接するブロック内の各画素に迅速に拡散する
ことができるので好ましい。
【0044】あるいは、前記ブロック誤差を、隣接する
ブロック内の所定位置の画素に拡散することとしてもよ
い。
【0045】こうしてブロック誤差を拡散する画素位置
を予め固定しておけば、階調誤差を拡散する処理を簡素
なものとすることができ、その分だけ、処理を迅速化す
ることが可能となるので好ましい。尚、隣接するブロッ
ク内の所定位置の画素としては、単独の画素とすること
もできるが、これに限らず、複数の画素に所定比率でブ
ロック誤差を拡散することとしてもよい。
【0046】また、上述した本願の画像処理装置におい
ては、縦横2列に並んだ4つの画素をまとめて、前記ブ
ロックとしてもよい。
【0047】このように、縦横2列に並んだ4つの画素
をまとめてブロックを形成すれば、該ブロック内の画素
間で階調誤差を拡散させることなくドット形成の有無を
判断することによって、画質をできるだけ悪化させるこ
となく、迅速に判断することができるので好適である。
【0048】また、印刷媒体上にインクドットを形成し
て画像を印刷する印刷部に対して、ドットの形成を制御
するための印刷データを出力することにより、該印刷部
を制御する印刷制御装置においては、本発明の画像処理
装置を好適に適用することができる。すなわち、上述の
画像処理装置は、画質を維持したまま画像データをドッ
ト形成の有無による表現形式に迅速に変換することがで
きるので、かかる印刷制御装置に上述の画像処理装置を
適用すれば高画質の画像を迅速に印刷することが可能と
なって好適である。
【0049】また、本発明は、上述した画像処理方法を
実現するプログラムをコンピュータに読み込ませ、コン
ピュータを用いて実現することも可能である。従って、
本発明は次のような記録媒体としての態様も含んでい
る。すなわち、上述の画像処理方法に対応する本発明の
記録媒体は、画像データに基づいてドットの形成有無を
判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未判断
画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判断す
ることにより、各画素の階調値によって表現された画像
データをドットの形成有無による表現形式の画像データ
に変換する方法を実現させるプログラムを、コンピュー
タで読み取り可能に記録した記録媒体であって、隣接し
た所定数の画素をまとめてブロックを形成する機能と、
ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
を検出する機能と、該検出した階調値の大小関係に基づ
いて、該着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否か
を判断する機能と、前記着目ブロックが前記所定の処理
条件を満足する場合には、該着目ブロックについての前
記画像データをブロック単位で変換する機能と、前記着
目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場合に
は、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像データ
を変換する機能とを実現するプログラムを記録している
ことを要旨とする。
【0050】こうした記録媒体においては、前記着目ブ
ロックが所定の処理条件を満たすか否かの判断にあたっ
て、該着目ブロック内で最も大きな階調値と最も小さな
階調値との差が所定値以上の場合に、該着目ブロックは
前記所定の処理条件を満足しないと判断する機能を実現
するプログラムを記録することとしてもよい。
【0051】更には、こうした記録媒体においては、前
記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前記
画像データをブロック単位で変換する機能として、前記
着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無を、
該着目ブロック単位で判断する機能と、前記判断によっ
て各画素に生じた階調誤差を、前記着目ブロックに隣接
するブロックの未判断画素に拡散させる機能とを実現す
るプログラムを記録しておいてもよい。
【0052】あるいは、かかる記録媒体においては、前
記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前記
画像データをブロック単位で変換する機能として、前記
着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有無を
判断する機能と、前記判断によって前記着目ブロック内
の各画素に生じた階調誤差の総和たるブロック誤差を求
め、得られた該ブロック誤差を、該着目ブロックに隣接
するブロック内にあってドット形成有無が未判断の画素
に拡散する機能とを実現するプログラムを記録しておい
てもよい。
【0053】これら記録媒体に記録されているプログラ
ムをコンピュータに読み込ませ、該コンピュータを用い
て上述の各種機能を実現すれば、画質を維持したまま、
画像データをドット形成の有無による表現形式に迅速に
変換することが可能となる。
【0054】更には、本発明は、上述した各種の画像処
理方法をコンピュータを用いて実現するプログラムとし
て把握することも可能である。すなわち、上述の画像処
理方法に対応する本願のプログラムは、画像データに基
づいてドットの形成有無を判断し、該判断によって生じ
た階調誤差を周辺の未判断画素に拡散しながら画素毎に
ドットの形成有無を判断することにより、各画素の階調
値によって表現された画像データをドットの形成有無に
よる表現形式の画像データに変換する方法を、コンピュ
ータを用いて実現するプログラムであって、隣接した所
定数の画素をまとめてブロックを形成する機能と、ドッ
トの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目ブロ
ックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値を検
出する機能と、該検出した階調値の大小関係に基づい
て、該着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否かを
判断する機能と、前記着目ブロックが前記所定の処理条
件を満足する場合には、該着目ブロックについての前記
画像データをブロック単位で変換する機能と、前記着目
ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場合には、
該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像データを変
換する機能とを実現することを要旨とする。
【0055】こうした本願のプログラムにおいては、前
記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前記
画像データをブロック単位で変換する機能として、前記
着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無を、
該着目ブロック単位で判断する機能と、前記判断によっ
て各画素に生じた階調誤差を、前記着目ブロックに隣接
するブロックの未判断画素に拡散させる機能とをコンピ
ュータを用いて実現することとしてもよい。
【0056】あるいは本願のプログラムにおいては、前
記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前記
画像データをブロック単位で変換する機能として、前記
着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有無を
判断する機能と、前記判断によって前記着目ブロック内
の各画素に生じた階調誤差の総和たるブロック誤差を求
め、得られた該ブロック誤差を、該着目ブロックに隣接
するブロック内にあってドット形成有無が未判断の画素
に拡散する機能とをコンピュータを用いて実現すること
としてもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】本発明の作用・効果をより明確に
説明するために、本発明の実施の形態を、次のような順
序に従って以下に説明する。 A.実施の形態: B.装置構成: C.画像データ変換処理の概要: D.階調数変換処理: D−1.ハイライト領域の処理: D−2.過渡的なハイライト領域の処理: D−3.中間階調以上の領域の処理: E.変形例: E−1.第1の変形例: E−2.第2の変形例: E−3.第3の変形例:
【0058】A.実施の形態:図1を参照しながら、本
発明の実施の形態について説明する。図1は、印刷シス
テムを例にとって、本発明の実施の形態を説明するため
の説明図である。本印刷システムは、画像処理装置とし
てのコンピュータ10と、カラープリンタ20等から構
成されている。コンピュータ10は、デジタルカメラや
カラースキャナなどの画像機器からRGBカラー画像の
階調画像データを受け取ると、該画像データを、カラー
プリンタ20で印刷可能な各色ドットの形成有無により
表現された印刷データに変換する。かかる画像データの
変換は、プリンタドライバ12と呼ばれる専用のプログ
ラムを用いて行われる。尚、RGBカラー画像の階調画
像データは、各種アプリケーションプログラムを用いて
コンピュータ10で作成することもできる。
【0059】プリンタドライバ12は、解像度変換モジ
ュール,色変換モジュール,階調数変換モジュール,イ
ンターレースモジュールといった複数のモジュールから
構成されている。階調画像データをドット形成の有無に
よる表現形式に変換する処理は、階調数変換モジュール
で行われる。他の各モジュールで行われる処理について
は後述する。カラープリンタ20は、これら各モジュー
ルで変換された印刷データに基づいて、印刷媒体上に各
色インクドットを形成することによってカラー画像を印
刷する。
【0060】本発明の印刷システムにおける階調数変換
モジュールは、所定数の画素をブロックにまとめてブロ
ック単位でドット形成の有無を判断するが、複数の判断
モードを有している。図1の階調数変換モジュールに
は、代表的な2つの判断モードのみを概念的に表示して
いる。図1の階調数変換モジュール内の左側に示した判
断モードは、ブロック内の各画素を区別することなく、
着目ブロックをあたかも大きな画素のように扱ってドッ
ト形成有無を判断するモードである。また、図1の階調
数変換モジュール内の右側に示した判断モードは、ブロ
ック単位で処理しながらも、着目ブロック内の画素間で
階調誤差を拡散させながらドット形成有無を判断するモ
ードである。これら各判断モードについては後述する。
着目ブロックの処理を開始するにあたって処理条件を判
断し、適切な判断モードを用いてドット形成の有無を判
断する。判断方法の詳細については後述する。
【0061】このように、本発明の階調数変換モジュー
ルは、ドット形成有無の判断を迅速に行うためにブロッ
ク単位で処理しながらも、ブロック毎に適切な判断モー
ドを使い分けている。このため、画質を維持したまま、
迅速な処理を行うことが可能となっている。以下、この
ような画像処理方法について、実施例に基づき詳細に説
明する。
【0062】B.装置構成:図2は、本実施例の画像処
理装置としてのコンピュータ100の構成を示す説明図
である。コンピュータ100は、CPU102を中心
に、ROM104やRAM106などを、バス116で
互いに接続して構成された周知のコンピュータである。
【0063】コンピュータ100には、フレキシブルデ
ィスク124やコンパクトディスク126のデータを読
み込むためのディスクコントローラDDC109や、周
辺機器とデータの授受を行うための周辺機器インターフ
ェースP・I/F108、CRT114を駆動するため
のビデオインターフェースV・I/F112等が接続さ
れている。P・I/F108には、後述するカラープリ
ンタ200や、ハードディスク118等が接続されてい
る。また、デジタルカメラ120や、カラースキャナ1
22等をP・I/F108に接続すれば、デジタルカメ
ラ120やカラースキャナ122で取り込んだ画像を印
刷することも可能である。また、ネットワークインター
フェースカードNIC110を装着すれば、コンピュー
タ100を通信回線300に接続して、通信回線に接続
された記憶装置310に記憶されているデータを取得す
ることもできる。
【0064】図3は、第1実施例のカラープリンタ20
0の概略構成を示す説明図である。カラープリンタ20
0はシアン,マゼンタ,イエロ,ブラックの4色インク
のドットを形成可能なインクジェットプリンタである。
もちろん、これら4色のインクに加えて、染料濃度の低
いシアン(淡シアン)インクと染料濃度の低いマゼンタ
(淡マゼンタ)インクとを含めた合計6色のインクドッ
トを形成可能なインクジェットプリンタを用いることも
できる。尚、以下では場合によって、シアンインク,マ
ゼンタインク,イエロインク,ブラックインク,淡シア
ンインク,淡マゼンタインクのそれぞれを、Cインク,
Mインク,Yインク,Kインク,LCインク,LMイン
クと略称するものとする。
【0065】カラープリンタ200は、図示するよう
に、キャリッジ240に搭載された印字ヘッド241を
駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、
このキャリッジ240をキャリッジモータ230によっ
てプラテン236の軸方向に往復動させる機構と、紙送
りモータ235によって印刷用紙Pを搬送する機構と、
ドットの形成やキャリッジ240の移動および印刷用紙
の搬送を制御する制御回路260とから構成されてい
る。
【0066】キャリッジ240には、Kインクを収納す
るインクカートリッジ242と、Cインク,Mインク,
Yインクの各種インクを収納するインクカートリッジ2
43とが装着されている。キャリッジ240にインクカ
ートリッジ242,243を装着すると、カートリッジ
内の各インクは図示しない導入管を通じて、印字ヘッド
241の下面に設けられた各色毎のインク吐出用ヘッド
244ないし247に供給される。各色毎のインク吐出
用ヘッド244ないし247には、48個のノズルNz
が一定のノズルピッチkで配列されたノズル列が1組ず
つ設けられている。
【0067】制御回路260は、CPU261とROM
262とRAM263等から構成されており、キャリッ
ジモータ230と紙送りモータ235の動作を制御する
ことによってキャリッジ240の主走査と副走査とを制
御するとともに、コンピュータ100から供給される印
刷データに基づいて、各ノズルから適切なタイミングで
インク滴を吐出する。こうして、制御回路260の制御
の下、印刷媒体上の適切な位置に各色のインクドットを
形成することによって、カラープリンタ200はカラー
画像を印刷することができる。
【0068】尚、各色のインク吐出ヘッドからインク滴
を吐出する方法には、種々の方法を適用することができ
る。すなわち、ピエゾ素子を用いてインクを吐出する方
式や、インク通路に配置したヒータでインク通路内に泡
(バブル)を発生させてインク滴を吐出する方法などを
用いることができる。また、インクを吐出する代わり
に、熱転写などの現象を利用して印刷用紙上にインクド
ットを形成する方式や、静電気を利用して各色のトナー
粉を印刷媒体上に付着させる方式のプリンタを使用する
ことも可能である。
【0069】更には、吐出するインク滴の大きさを制御
したり、あるいは一度に複数のインク滴を吐出して、吐
出するインク滴の数を制御することにより、印刷用紙上
に形成されるインクドットの大きさを制御可能な、いわ
ゆるバリアブルドットプリンタを使用することもでき
る。
【0070】以上のようなハードウェア構成を有するカ
ラープリンタ200は、キャリッジモータ230を駆動
することによって、各色のインク吐出用ヘッド244な
いし247を印刷用紙Pに対して主走査方向に移動さ
せ、また紙送りモータ235を駆動することによって、
印刷用紙Pを副走査方向に移動させる。制御回路260
は、印刷データに従って、キャリッジ240の主走査お
よび副走査を繰り返しながら、適切なタイミングでノズ
ルを駆動してインク滴を吐出することによって、カラー
プリンタ200は印刷用紙上にカラー画像を印刷してい
る。
【0071】C.画像データ変換処理の概要:図4は、
本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ100
が、受け取った画像データに所定の画像処理を加えるこ
とによって、画像データを印刷データに変換する処理の
流れを示すフローチャートである。かかる処理は、コン
ピュータ100のオペレーティングシステムがプリンタ
ドライバ12を起動することによって開始される。以
下、図4に従って、本実施例の画像データ変換処理につ
いて簡単に説明する。
【0072】プリンタドライバ12は、画像データ変換
処理を開始すると、先ず初めに、変換すべきRGBカラ
ー画像データの読み込みを開始する(ステップS10
0)。次いで、取り込んだ画像データの解像度を、カラ
ープリンタ200が印刷するための解像度に変換する
(ステップS102)。カラー画像データの解像度が印
刷解像度よりも低い場合は、線形補間を行うことで隣接
する画像データ間に新たなデータを生成し、逆に印刷解
像度よりも高い場合は一定の割合でデータを間引くこと
によって、画像データの解像度を印刷解像度に変換す
る。
【0073】こうして解像度を変換すると、カラー画像
データの色変換処理を行う(ステップS104)。色変
換処理とは、R,G,Bの階調値の組み合わせによって
表現されているカラー画像データを、C,M,Y,Kな
どのカラープリンタ200で使用する各色の階調値の組
み合わせによって表現された画像データに変換する処理
である。色変換処理は、色変換テーブルと呼ばれる3次
元の数表を参照することで迅速に行うことができる。
【0074】プリンタドライバ12は、色変換処理に続
いて階調数変換処理を開始する(ステップS106)。
階調数変換処理とは次のような処理である。色変換処理
によって、RGB画像データはC,M,Y,K各色の階
調データに変換されている。これら各色の階調データ
は、階調値0から255の256階調を有するデータで
ある。これに対し、本実施例のカラープリンタ200
は、「ドットを形成する」,「ドットを形成しない」の
いずれかの状態しか採り得ない。そこで、256階調を
有する各色の階調データを、カラープリンタ200が表
現可能な2階調で表現された画像データに変換する必要
がある。このような階調数の変換を行う処理が階調数変
換処理である。後述するように、本実施例のプリンタド
ライバ12は、画素を所定数ずつブロックにまとめ、ブ
ロック単位で階調数変換処理を行うことによって迅速な
処理を可能としつつ、ブロック内の各画素の階調データ
に応じて適切な方法でドット形成有無を判断することに
よって、画質の維持と高速処理との両立を図っている。
【0075】こうして階調数変換処理を終了したら、プ
リンタドライバはインターレース処理を開始する(ステ
ップS108)。インターレース処理とは、ドットの形
成有無を表す形式に変換された画像データを、ドットの
形成順序を考慮しながらカラープリンタ200に転送す
べき順序に並べ替える処理である。プリンタドライバ1
2は、インターレース処理を行って最終的に得られた画
像データを、印刷データとしてカラープリンタ200に
出力する(ステップS110)。カラープリンタ200
は、印刷データに従って、各色のインクドットを印刷媒
体上に形成する。その結果、画像データに対応したカラ
ー画像が印刷媒体上に印刷される。
【0076】D.本実施例の階調数変換処理:図5は、
本実施例の階調数変換処理の流れを示すフローチャート
である。この処理は、コンピュータ100のCPU10
2によって行われる。尚、本実施例のカラープリンタ2
00は、前述したようにC,M,Y,Kの4色のインク
ドットを形成可能なプリンタであり、図5に示す階調数
変換処理も各色毎に行っているが、説明の煩雑化を避け
るために、以下では色を特定せずに説明する。
【0077】処理を開始すると、先ず初めに、ブロック
の位置を設定する(ステップS200)。すなわち、本
実施例の階調数変換処理においては、隣接する所定数の
画素をブロックにまとめて、ブロック単位で各画素のド
ット形成有無を判断しているので、先ず初めに、画像中
でドットの形成有無を判断しようとする着目ブロックの
位置を設定するのである。
【0078】図6は、画像中で着目ブロックの位置を設
定している様子を概念的に示した説明図である。図6中
に、複数表示されている小さな正方形は、画素を概念的
に表示したものである。図6に示すように、画像は格子
状に配列された複数の画素によって構成されている。4
つの画素を囲む太い破線は、ドット形成の有無を判断す
るために設定された着目ブロックを表している。説明の
便宜上、ブロックを構成する4つの画素の中、左上の画
素を「Pa 」、右上の画素を「Pb 」、左下の画素を
「Pc 」、右下の画素を「Pd 」と呼んで区別するもの
とする。尚、以下では、ブロックは縦横2列に並んだ4
つの画素で構成されているものとして説明するが、もち
ろん、このような構成のブロックに限定されるものでは
なく、例えば、縦横3列に並んだ9つの画素で構成され
ているものとしてもよく、更には、横1列に並んだ複数
の画素で構成されているものとしても良い。
【0079】本実施例の階調数変換処理は、こうして設
定された着目ブロック単位で階調数変換処理を行うが、
このことにより画質の悪化を招かないように、着目ブロ
ックが画像中でどのような領域であるかを判断し、それ
によって適切な処理を行っている。すなわち、着目ブロ
ックが画像中で明度の高い(明るい)ハイライト領域に
あるのか、それよりもやや明度が低いが、中間階調領域
ほどではない過渡的な領域にあるのか、更には中間階調
以上の明度の低い領域にあるのかを判断して、領域に応
じて適切な処理を行っている。以下では、これら領域毎
に説明する。
【0080】D−1.ハイライト領域の処理:画像中に
着目ブロックを設定したら、その着目ブロックを構成す
る各画素の画像データの読み込みを行う(図5のステッ
プS202)。ここで読み込まれるのは、色変換されて
RAM106に記憶されているC,M,Y,K各色の階
調データである。
【0081】次いで、読み込んだ画像データの総和を算
出する(ステップS204)。すなわち、着目ブロック
を構成する4つの画素、すなわち画素Pa 、画素Pb 、
画素Pc 、画素Pd の階調値をそれぞれDTa 、DTb
、DTc 、DTd とすると、 S = DTa +DTb +DTc +DTd ・・・(1) によって、総和Sを算出する。より一般的に着目ブロッ
クが、縦横n行m列のマトリックス状に並んだ画素から
構成されているものとすれば、総和Sは、 S = Σ(DTij) によって算出することができる。ここで、iは1〜nの
整数値、jは1〜mの整数値である。
【0082】こうして得られた総和Sの値が「0」か否
かを判断する(ステップS206)。ここで、各画素の
階調値は0から255の値しか取り得ないから、総和S
が「0」となるのは、着目ブロックを構成する画素の階
調値がすべて「0」の場合だけである。すなわち、ステ
ップS206では、着目ブロックが階調値0の画素のみ
で構成されているか否かを判断している。着目ブロック
が階調値0の画素のみで構成されている場合(ステップ
S206:yes)は、該着目ブロックを構成する全画
素について、ドットを形成しないと判断する(ステップ
S212)。
【0083】着目ブロックを構成する画素の中に、1つ
でも階調値が0でない画素が含まれている場合(ステッ
プS206:no)は、着目ブロックについての補正デ
ータBx を算出する(ステップS208)。着目ブロッ
クの補正データBx は、先に算出した総和Sと、着目ブ
ロックを構成する各画素に周辺から拡散されてきた拡散
誤差とを加算して求めることができる。着目ブロックを
構成する4つの画素、すなわち画素Pa 、画素Pb 、画
素Pc 、画素Pd に拡散されてきた拡散誤差をそれぞれ
EDa 、EDb 、EDc 、EDd とすると、着目ブロッ
クの補正データBx は、 Bx = S+ETa +ETb +ETc +ETd ・・・(2) によって求めることができる。周辺の画素から、いかに
して誤差が拡散されてくるかについては後述する。各画
素に拡散されてきた拡散誤差は、画素毎にRAM106
に記憶されているので、ステップS208においては、
これらの拡散誤差を読み出して補正データBx を算出す
るのである。尚、各画素の拡散誤差は、先にステップS
202で各画素の階調値を読み出したときに、同時に読
み出しておいても構わない。
【0084】次いで、求めた補正データBx と所定の閾
値th1 とを比較する(ステップS210)。そして、
補正データBx の方が閾値th1 よりも小さい場合、す
なわち、着目ブロックを構成する全画素の階調値が
「0」というわけではないが、補正データBx の値が小
さい場合は、その着目ブロックの各画素にはドットを形
成しないものと判断する(ステップS212)。
【0085】ステップS210において、補正データB
x が閾値th1 よりも大きい場合は、更に所定の閾値t
h2 との比較を行う(ステップS214)。ここで、閾
値th2 と閾値th1 とは、th1 <th2 の関係が成
り立つように設定されている。補正データBx の値が閾
値th2 よりは小さい場合、すなわち、閾値th1 より
は大きいが閾値th2 よりは小さい場合(ステップS2
14:no)は、着目ブロックを構成する画素の中の1
画素にのみ、ドットを形成すると判断する(ステップS
216)。
【0086】図7は、着目ブロックを構成する4つの画
素の中の1画素にのみ、ドットを形成している様子を示
している。着目ブロック中の1画素のみにドットを形成
する場合、ドットの形成位置は、図示するように4つの
場合を取り得るが、本実施例では、常に着目ブロックの
左上の画素にドットを形成するものとする(図7(a)
参照)。こうすれば、処理が簡素化されるので、それだ
けドット形成有無の判断を迅速に行うことができる。も
ちろん、図7(a)ないし図7(d)に示す4つの状態
をランダムに選択しても良い。あるいは、着目ブロック
を構成する画素の中で、階調値の最も大きな画素にドッ
トを形成するものとしても良い。
【0087】尚、本実施例の階調数変換モジュールで
は、補正データBx の値が閾値th2よりも小さい場合
には、ブロック中の1画素にのみドットを形成し、閾値
th2より大きい場合には、ブロック内で誤差を拡散し
ながらドット形成の有無を判断するものとした。もっと
も、閾値th2 よりも大きな閾値thを設けておき、補
正データBx の値が閾値th2 よりは大きいが閾値th
よりも小さい場合には、ブロック内の2画素にドットを
形成することとしても良い。図8に一例を示すように、
ドットを形成する画素位置は種々の組合せを取りうる
が、固定した位置にドットを形成しても、ランダムに変
更しても良く、更には階調値の大きな画素から順番にド
ットを形成するものとしても良い。
【0088】着目ブロックの補正データBx の値が閾値
th2 より小さい場合には、画像の中でも明度の高い
(明るい)部分、すなわちハイライト領域を処理してい
るものと考えられ、ドットはまばらに形成されるに過ぎ
ない。このような部分では、上述したように、ブロック
全体の補正データBx に基づいてドット形成の有無を判
断しても、画質が悪化することはない。また、このよう
にまばらにドットが形成されていれば、たとえドットが
形成される位置が1画素分ずれたとしても、画質が悪化
するおそれはない。従って、このようにして処理を簡素
化すれば、画質を維持したまま、ドット形成の有無を迅
速に判断することが可能となる。
【0089】D−2.過渡的なハイライト領域の処理:
ステップS214において、着目ブロックの補正データ
Bx の値が閾値th2よりも大きい場合は、ハイライト
領域ではないが、中間階調領域ほどには明度が低く(暗
く)ない、過渡的なハイライト領域を処理していると考
えられる。このような部分については画質を維持するた
めに、階調誤差を着目ブロック内の他の画素に拡散させ
ながら、画素毎にドット形成の有無を判断する。また、
本実施例の階調数変換処理においては画質の更なる向上
を図るため、中間階調以上の領域を処理する場合は、過
渡的なハイライト領域とは異なる処理を行う。そこで、
ステップS214において補正データBx の値が閾値t
h2 よりも大きいと判断された場合には、更に所定の閾
値th3 と大小関係の比較を行う(ステップS21
8)。ここで、閾値th3 の値は、th2 <th3 の関
係が成り立つ適切な値に設定されている。着目ブロック
の補正データBx の値が閾値th3 よりは小さいと判断
された場合には、着目ブロックは過渡的なハイライト領
域にあると考えられるので、次のようにして着目ブロッ
ク内で誤差を拡散させながら、画素毎にドット形成の有
無を判断する(ステップS220)。
【0090】図9は、着目ブロック内の画素毎にドット
形成の有無を判断する方法を概念的に示した説明図であ
る。図9(a)に示した4つの正方形は、着目ブロック
を構成する4つの画素を示している。また、図10は処
理の流れを示すフローチャートである。以下、図9およ
び図10を参照しながら、画素毎にドット形成の有無を
判断する処理について説明する。
【0091】ドット形成有無を判断する処理を開始する
と、先ず初めに、処理しようとする画素についての階調
値および拡散誤差を読み込む(図10のステップS30
0)。画素の階調値とは、色変換処理されてRAM10
6に記憶されている各色の画像データである。また、拡
散誤差とは、周辺の画素から拡散されてきてRAM10
6に記憶されている誤差である。拡散誤差が、どのよう
にして周辺の画素から拡散されて来るかについては後述
する。図9(a)の画素Pa を示す正方形の中にDTa
,EDa と表示されているのは、階調値DTa と拡散
誤差EDa とが画素Pa に対応付けられてRAM106
に記憶されていることを模式的に示したものである。こ
こでは、着目ブロックの左上の画素Pa から処理を開始
するものとして、画素Pa の階調値DTa と拡散誤差E
Da とを読み出す。
【0092】次いで、読み出した階調値と拡散誤差とを
加算することによって、画素Pa の補正データCx を算
出し(ステップS302)、算出した補正データCx と
所定の閾値thとの大小関係を判断する(ステップS3
04)。補正データCx の方が大きければ、画素Pa に
はドットを形成すると判断し(ステップS306)、そ
うでなければ、画素Pa にはドットを形成しないと判断
する(ステップS308)。判断の結果は、各画素につ
いての判断結果を示す変数に蓄えておく。
【0093】こうして画素Pa についてのドット形成有
無を判断したら、判断に伴って生じる階調誤差を算出す
る(ステップS310)。階調誤差は、ドットを形成し
たこと、あるいはドットを形成しなかったことによっ
て、その画素に表現される階調値(以下では、この階調
値を結果値と呼ぶ)を、その画素の階調値から減算する
ことによって算出することができる。
【0094】こうして得られた階調誤差を、同じブロッ
ク内にある周辺の未判断画素に拡散させる(ステップS
312)。図9(a)を参照すれば明らかなように、画
素Pa についてドット形成有無を判断すると、同じブロ
ック内には、画素Pb と画素Pc と画素Pd の3つの画
素が未判断画素として残っている。そこで、ステップS
312においては、画素Pa で生じた階調誤差をこれら
3つの画素に1/3ずつ均等に分配して、各画素に記憶
されている拡散誤差に加算する。例えば、画素Pb には
既に拡散誤差EDb がRAM106上に記憶されている
ので、この値に、画素Pa から分配されてきた誤差(画
素Pa で生じた階調誤差の1/3)を加算して、新たな
拡散誤差EDb としてRAM106上に記憶する。他の
画素Pcおよび画素Pd についても同様な処理を行う。
図10のステップS312では、以上のような処理を行
う。尚、階調誤差は、必ずしも周辺の未判断画素に均等
に分配する必要はなく、各画素に所定の割合で分配して
も構わない。図9(a)中で画素Pa から他の3つ画素
に向かって表示されている矢印は、画素Pa で生じた誤
差がこれら3つの画素に拡散されることを概念的に示し
たものである。
【0095】以上のようにして画素Pa についてのドッ
ト形成有無を判断したら、着目ブロックのすべての画素
について判断を終了したか否かを判断し(図10のステ
ップS314)、全画素の処理が終了していなければ、
次の新たな画素についてのドット形成有無の判断を開始
する。
【0096】画素Pa についてのドット形成有無を判断
したら、次は画素Pb についての判断を開始する。画素
Pb についての判断は画素Pa についての判断とほぼ同
様に行うことができる。図9(b)は、画素Pb につい
てのドット形成有無を判断している様子を概念的に示し
た説明図である。画素Pa に斜線が施されているのは、
既にドット形成有無を判断済みであることを示してい
る。画素Pb についてのドット形成有無の判断を開始す
ると、先ず初めに画素Pb の階調値と画素Pb に拡散さ
れて記憶されている拡散誤差EDb を読み出して、画素
Pb についての補正データCxbを算出する。ここで読み
出す画素Pb の拡散誤差EDb は、画素Pb に対応付け
て記憶されていた元々の拡散誤差に、画素Pa から拡散
されてきた誤差を加算して得られた新たな拡散誤差ED
b である。画素Pb についての補正データCxbは、階調
値DTb と拡散誤差EDb とを加算して求めることがで
きる。こうして得られた補正データCxbと所定の閾値t
hとを比較することにより、画素Pb についてのドット
形成有無を判断し、判断によって生じる階調誤差を算出
する。
【0097】以上のようにして得られた画素Pb の階調
誤差を、着目ブロック内の未判断画素に拡散させる。図
9(b)に示しように、画素Pa については既にドット
形成有無を判断済みであるので、画素Pb で生じた階調
誤差は画素Pc と画素Pd の2つの画素に1/2ずつ拡
散される。もちろん、所定の割合で誤差を拡散させても
構わない。
【0098】画素Pb についてのドット形成有無を判断
したら、次は画素Pc についての判断を開始する。図9
(c)は画素Pc についてのドット形成有無を判断する
様子を概念的に示した説明図である。画素Pc について
のドット形成有無を開始する時点では、画素Pc に対応
付けて記憶されている拡散誤差EDc には、元々記憶さ
れていた拡散誤差に加えて、画素Pa からの誤差と画素
Pb からの誤差とが加算されている。画素Pc について
のドット形成有無を判断するにあたっては、これらの誤
差が加算された拡散誤差EDc と階調値DTc と加算し
て補正データを算出し、所定の閾値thと比較すること
によってドット形成有無を判断する。図9(c)に示す
ように、画素Pc についてのドット形成有無を判断する
と、着目ブロック内に残る未判断画素は画素Pd のみで
ある。そこで、画素Pc で生じた階調誤差は全て画素P
d に拡散され、画素Pd に元々記憶されていた拡散誤差
に加算されて新たな拡散誤差EDd として記憶される。
こうして得られた画素Pdの拡散誤差EDd と画素Pd
の階調値DTd とを加算して補正データCxdを算出し、
閾値thと比較することによって、画素Pd についての
ドット形成有無を判断する。図5のステップS220で
は、以上のようにして、着目ブロック内で誤差を拡散さ
せながら画素毎にドット形成有無を判断する。
【0099】尚、図9に示した例では、着目ブロックを
構成する各画素のドット形成有無を判断するに際して
は、画素Pa 、画素Pb 、画素Pc 、画素Pd の順番で
判断を行ったが、必ずしもこの順番で判断する必要はな
く、例えば図11に示すように、画素Pa 、画素Pc 、
画素Pb 、画素Pd の順番でドット形成有無を判断して
も良い。両図を比較すれば明らかなように、図9の場合
と図11の場合とではブロック内で誤差を拡散させる方
向が異なっており、良好な画質が得られる順番を適宜選
択することができる。
【0100】以上に説明したようにして、着目ブロック
内の画素毎にドット形成有無を判断したら、着目ブロッ
クで生じた誤差を計算する(ステップS222)。前述
したように、着目ブロックのいずれの画素にもドットを
形成しないと判断した場合(ステップS212)や、1
画素にのみドットを形成すると判断した場合(ステップ
S216)も、そのように判断したことによって着目ブ
ロックで生じた誤差を計算する。
【0101】着目ブロックで生じた誤差は、その着目ブ
ロックの補正データBx の値から、そのブロックについ
ての結果値の値を減算することで算出することができ
る。ここで、着目ブロックの補正データBx は、着目ブ
ロックを構成する各画素についての階調値の総和Sと、
各画素に記憶されている拡散誤差とを加算して得られる
データである。総和Sは(1)式で、着目ブロックの補
正データBx は(2)式で算出される。また、着目ブロ
ックについての結果値とは、そのブロックを構成する各
画素についての結果値(ドットが形成されたこと、ある
いは形成されなかったことによって、画素に表現される
階調値)の総和値である。
【0102】例えば、着目ブロック内のいずれの画素に
もドットを形成しない場合(ステップS212の場合)
は、各画素の結果値はいずれも「0」であるから、その
着目ブロックの結果値も「0」である。従って、着目ブ
ロックでは、補正データBxの値がそのまま誤差として
発生する。同様に、着目ブロック内の1画素にのみドッ
トが形成される場合(ステップS216の場合)は、着
目ブロックの結果値は、ドットが形成される画素につい
ての結果値となる。従って、その着目ブロックでは、補
正データBx からドットを形成した画素の結果値を減算
した値が誤差として発生する。着目ブロック内の画素毎
にドット形成有無を判断した場合(ステップS220の
場合)も同様にして、着目ブロックで生じる誤差を求め
ることができる。もっとも、ステップS220の処理で
は、図9を用いて説明したように、各画素で生じた階調
誤差を着目ブロック内の未判断画素に拡散させながらド
ット形成の有無を判断しているので、最後にドット形成
有無を判断する画素(図9の例では画素Pd )について
の階調誤差と、着目ブロックの誤差とは一致する。従っ
て、画素Pd についての階調誤差を算出することによっ
て、着目ブロックで生じる誤差を簡便に求めることもで
きる。
【0103】こうして、着目ブロックで生じた誤差を算
出したら、この画素を周辺画素に拡散させる(ステップ
S224)。図12は、着目ブロックで生じた誤差を周
辺の画素に拡散させる様子を概念的に示した説明図であ
る。図12中に複数示されている小さな正方形は、それ
ぞれ画素を模式的に表示したものである。また、斜線が
施された大きな正方形は着目ブロックを示している。着
目ブロック内に破線で示すように、ブロックは4つの画
素から構成されているが、個々の画素ではなく、これら
画素をまとめた着目ブロック全体で生じた誤差を周辺の
画素に拡散させる。図12では、着目ブロックの誤差が
周辺の6つの画素に拡散される様子を、黒い矢印で示し
ている。着目ブロックの左側の画素には誤差が拡散され
ないのは、これら画素についてはドット形成有無の判断
が終了しているからである。
【0104】また、前述したように、着目ブロックの補
正データBx によって単純にドット形成有無を判断する
場合(図5のステップS212あるいはステップS21
6)や、着目ブロック内で誤差を拡散させながら画素毎
にドット形成有無を判断する場合(図5のステップS2
20)は、いずれもブロック単位でドットの形成有無を
判断しているので、ブロック内のどの画素に誤差が拡散
されるかは大きな問題とならない。このことから、着目
ブロックで生じた誤差を、図13に示しようにして拡散
しても良い。すなわち、着目ブロックがハイライト領域
にある場合(図5のステップS212あるいはステップ
S216の場合)は、図12において着目ブロックから
右側の2つの画素に拡散される誤差を、図13に示すよ
うにいずれか一方の画素に拡散させたとしても、同じブ
ロックに拡散されることになるから、ドット形成有無の
判断結果は全く同じとなる。着目ブロックが過渡的なハ
イライト領域にある場合(図5のステップS220の場
合)には、画素毎にドットの形成有無を判断しているの
で、2つの画素に拡散させる誤差をいずれか一方の画素
に拡散させるとドットが形成される画素は異なる。しか
し、この場合でもブロック内の画素間で誤差を拡散しな
がらドット形成有無を判断しているので、ブロック全体
としてみれば、なお同様の結果が得られており、ドット
の形成される画素位置がブロック内で僅かに異なってい
るだけである。また、図12で着目ブロックから下側の
2つの画素に拡散される誤差も拡散されることになるの
で、いずれか一方の画素に拡散させても、ほぼ同様の結
果を得ることができる。このことから、図12の代わり
に、図13に示すようにして誤差を拡散させても良い。
各画素に誤差を拡散させる割合は、予め適切な割合を設
定しておくことができる。
【0105】図14は、各画素に誤差を拡散させる割合
を設定した一例を例示したものである。図14で、斜線
を施した大きな正方形は着目ブロックを表したものであ
り、その周辺に複数示した小さな正方形は、着目ブロッ
クからの誤差が拡散される画素を表示したものである。
また、破線で示した大きな正方形は、着目ブロックの周
辺のブロックを示したものである。
【0106】図14(a)の例では、着目ブロックの右
側にある2つの画素には、着目ブロックで生じた誤差の
それぞれ1/8の値が拡散される。着目ブロックの下側
にある2つの画素にも同様に、誤差の1/8ずつ拡散さ
れる。また、着目ブロックの左下の画素あるいは右下の
画素には、それぞれ誤差の1/4ずつ拡散される。この
ように誤差を拡散させれば、着目ブロックの周辺のブロ
ックに均等に、それぞれ誤差の1/4ずつ拡散されるこ
とになる。もちろん、同じブロックに拡散する誤差は1
つの画素にまとめて拡散するようにしても良い。例え
ば、図14(b)に示すように誤差を拡散しても、図1
4(a)の場合と、ほぼ同等な結果を得ることができ
る。このように、同じブロックに拡散される誤差はまと
めて拡散することにすれば、誤差を拡散すべき画素数を
減らすことができるので、それだけ処理を迅速化するこ
とができる。
【0107】図14(c)に示した例では、各ブロック
に拡散される誤差の割合は異なっている。良好な画質が
得られるように、誤差を拡散する割合をブロック間で異
ならせても構わない。また、着目ブロックの左下のブロ
ックには、ブロック中で最初にドット形成有無を判断す
る画素に誤差が拡散されている。このように、必ずしも
着目ブロックに隣接していない画素に誤差を拡散しても
構わない。
【0108】もちろん、図14(d)に示しように、着
目ブロックには隣接していないブロックを含む広い範囲
に誤差を拡散しても良い。更には、図14(e)に示す
ように、ブロック単位で誤差を拡散しても良い。すなわ
ち、着目ブロックから周辺のブロックに誤差を拡散し、
各ブロックに拡散された誤差は該ブロック内の画素に均
等に拡散させても構わない。
【0109】図5のステップS224においては、以上
に説明したように、着目ブロック全体で生じた誤差を所
定の割合で周辺の画素に拡散させる処理を行う。
【0110】D−3.中間階調以上の領域の処理:ステ
ップS218において、着目ブロックの補正データBx
の値が閾値th3よりも大きい場合は、着目ブロックは
画像中の中間階調以上の領域に設定されていると考えら
れる。このような領域ではブロック単位でドット形成有
無を判断しながらも、いわゆる誤差拡散法と同様に各画
素で生じた誤差を拡散させながらドット形成の有無を判
断する(ステップS226)。このため、本実施例の階
調数変換処理においては、画像中の中間階調値以上の領
域でも、画質を維持することができる。
【0111】図15は、ステップS226において、各
画素の誤差を拡散しながら画素毎にドット形成有無を判
断する処理について概念的に示した説明図である。図1
5中で、破線で示した大きな正方形は着目ブロックを示
し、着目ブロック中に実線で示した正方形は画素を示し
ている。着目ブロック外の画素は、破線の正方形で表示
している。着目ブロック内の各画素は、左上の画素を画
素Pa 、右上の画素を画素Pb 、左下の画素を画素Pc
、右下の画素を画素Pd と呼んでそれぞれの画素を識
別する。また、画素Pa ,画素Pb ,画素Pc ,画素P
d 内に表示されているDTa ,DTb ,DTc ,DTd
は、それぞれの画素の階調値を示し、EDa ,EDb ,
EDc ,EDd はそれぞれの画素に拡散されて記憶され
ている拡散誤差を示している。
【0112】ステップS226において、各画素の誤差
を拡散しながら画素毎にドット形成有無を判断する処理
は、先に図9および図10を用いて説明した処理(ステ
ップS220の処理)とほぼ同様である。前述したステ
ップS220の処理では各画素で生じた誤差を、着目ブ
ロック内の画素に拡散したのに対して、以下に説明する
ステップS226の処理では、着目ブロック外の画素に
も誤差を拡散させる点が大きく異なっている。このよう
に、各画素で生じた誤差を着目ブロック外の画素にも拡
散させながらドット形成有無を判断しているために、い
わゆる誤差拡散法と呼ばれる手法とほぼ等価な処理を行
うことができる。その結果、画像中の中間階調以上の領
域でも、画質を悪化させることなくドット形成有無を判
断することが可能である。以下では、図15を参照しな
がら、図10に示したフローチャートを流用して、図5
のステップS226で行われる処理について説明する。
【0113】ステップS220で行われる処理と同様
に、ステップS226の処理においても、処理を開始す
ると先ず初めに、着目ブロックの左上にある画素Pa の
階調値DTa および拡散誤差EDa を読み込む(図10
のステップS300相当)。各画素の階調値および拡散
誤差は、それぞれの画素に対応付けてRAM106上に
記憶されている。
【0114】次いで、読み出した階調値と拡散誤差とを
加算することによって、画素Pa の補正データCx を算
出し(図10のステップS302相当)、算出した補正
データCx と所定の閾値thとの大小関係を判断する
(図10のステップS304相当)。そして、補正デー
タCx の方が大きければ、画素Pa にはドットを形成す
ると判断し(図10のステップS306相当)、そうで
なければ、画素Pa にはドットを形成しないと判断する
(図10のステップS308相当)。判断の結果は、各
画素についての判断結果を示す変数に蓄えておく。
【0115】こうして画素Pa についてのドット形成有
無を判断したら、判断に伴って生じる階調誤差を算出し
(図10のステップS310相当)、得られた階調誤差
を、周辺の未判断画素に所定の割合で拡散させる(図1
0のステップS312相当)。ここで、図5のステップ
S226の処理においては、階調誤差が生じた画素が着
目ブロック中でどの位置にあるかに応じて、周辺画素に
誤差を拡散させる割合が予め定められている。図16
は、階調誤差が生じた画素の位置に応じて、周辺画素に
誤差を拡散させる割合が設定されている一例を例示した
説明図である。図16(a)は、着目ブロックの左上の
画素、すなわち画素Pa で生じた階調誤差を周辺画素に
拡散させる割合を示している。図中に「*」と示されて
いるのは階調誤差が発生した画素の位置を示している。
画素Pa で生じた階調誤差は、画素Pb および画素Pc
にそれぞれ3/8ずつ拡散され、画素Pd には階調誤差
の1/4が拡散される。もちろん、拡散させる割合はこ
の割合に限定されるものではなく、処理する画像の特性
に応じて種々の割合に設定することができる。
【0116】図15(a)は、画素Pa で生じた階調誤
差を周辺の未判断画素に拡散させている様子を概念的に
示した説明図である。画素に施された斜線は、ドット形
成有無の判断が既に行われていることを示している。図
示されているように画素Paの左方の画素は既にドット
形成有無を判断済みである。また、本実施例の階調数変
換処理は、通常の階調数変換処理と同様に上段にあるブ
ロックから順にドット形成有無を判断しているから、画
素Pa に上方の画素についても既にドット形成有無を判
断済みである。このことから、画素Pa の周辺の未判断
画素は着目ブロック内にある他の3つの画素、すなわ
ち、画素Pb ,画素Pc ,画素Pd となり、画素Pa で
生じた階調誤差はこれら3つの画素に拡散される。
【0117】一例として各画素に誤差が拡散される割合
が図16(a)に示す割合であるとすれば、画素Pb に
は画素Pa で生じた階調誤差の3/8の値が拡散され
て、画素Pb に対応付けて記憶されている拡散誤差ED
b と加算されて、画素Pb の新たな拡散誤差EDb とし
て記憶される。画素Pc についても同様に、拡散誤差E
Dc の値に画素Pa で生じた階調誤差の3/8の値が加
算され、画素Pc の新たな拡散誤差EDc として記憶さ
れる。また、画素Pd については、画素Pa で生じた階
調誤差の1/4の値が加算されて、画素Pd の新たな拡
散誤差EDd として記憶される。図15(a)におい
て、画素Pa から他の3つの画素に向かう白抜きの矢印
は、このように画素Pa で生じた階調誤差が他の3つの
画素に拡散されることを模式的に表したものである。
【0118】こうして画素Pa についてのドット形成有
無を判断し、画素Pa で生じた階調誤差を周辺の未判断
画素に拡散したら、着目ブロックのすべての画素につい
て判断を終了したか否かを判断し(図10のステップS
314相当)、全画素の処理が終了していなければ、次
の新たな画素についてのドット形成有無の判断を開始す
る。
【0119】画素Pa についてのドット形成有無を判断
したら、次は画素Pb についての判断を開始する。画素
Pb についての判断も画素Pa についての判断とほぼ同
様に行うことができる。図15(b)は、画素Pb で生
じた階調誤差を周辺の未判断画素に拡散させる様子を概
念的に示した説明図である。画素Pa については既にド
ット形成有無を判断済みなので、画素Pb で生じた階調
誤差は、図示されているように、着目ブロック内の2つ
の画素および着目ブロック外の2つの画素の合計4つの
画素に拡散される。図16(b)は、画素Pb から周辺
の未判断画素に階調誤差が拡散される割合の一例を示し
たものである。
【0120】画素Pb についてのドット形成有無を判断
したら、同様にして画素Pc についての判断を行い、判
断に伴って生じた階調誤差を周辺の未判断画素に拡散さ
せる。図15(c)は、画素Pc で生じた階調誤差を拡
散させる様子を概念的に示した説明図である。図示され
ているように、着目ブロック内の画素Pa および画素P
b については既にドット形成有無を判断済みなので、画
素Pc で生じた階調誤差は着目ブロック内の画素Pd お
よび着目ブロック外の3つの画素の合計4つの画素に所
定の割合で拡散される。図16(c)は、画素Pc で生
じた階調誤差が周辺の画素に拡散される割合を例示した
説明図である。こうして画素Pc で生じた誤差を所定の
割合で周辺の未判断画素に拡散したら、画素Pd につい
ての判断を開始する。
【0121】図15(d)は、画素Pd で生じた階調誤
差を拡散させる様子を概念的に示した説明図である。図
示されているように、画素Pd のまわりには5つの未判
断画素が存在しているので、これらの画素に階調誤差を
拡散させる。図16(d)は各画素に誤差を拡散させる
割合を例示した説明図である。
【0122】こうして、画素Pa ,画素Pb ,画素Pc
,画素Pd の4つの画素についての処理を終了後、着
目ブロック内の全画素の処理を終了したか否かを判断し
て(図10のステップS314相当)、図5のステップ
S226の処理を終了する。
【0123】以上に説明したように図5のステップS2
26の処理では、ブロック単位でドット形成有無を判断
しながらも、各画素で生じた階調誤差を周辺の未判断画
素に拡散しながらドット形成有無を判断しており、いわ
ゆる誤差拡散法と等価な処理を行っている。このため、
着目ブロックが画像中の中間階調以上の領域に設定され
ている場合でも、画質を維持したまま、ドット形成有無
を判断することが可能である。
【0124】尚、図15に示した例では、着目ブロック
を構成する各画素のドット形成有無を判断するに際して
は、画素Pa 、画素Pb 、画素Pc 、画素Pd の順番で
判断を行ったが、必ずしもこの順番で判断する必要はな
く、例えば図17に示すように、画素Pa 、画素Pc 、
画素Pb 、画素Pd の順番でドット形成有無を判断して
も良い。両図を比較すれば明らかなように、図15の場
合と図17の場合とではブロック内で誤差を拡散させる
方向が異なっており、良好な画質が得られる順番を適宜
選択しても良い。また、図14に例示するように、階調
誤差をより広い範囲の画素に拡散させるものとしても構
わない。
【0125】図5のステップS226あるいはステップ
S224の処理を終了したら、ステップS200で設定
した着目ブロックについてのドット形成有無の判断およ
び該判断によって生じた階調誤差の拡散が終了したこと
になるので、次は、全ブロックについての処理を終了し
たか否かを判断する(ステップS228)。未処理のブ
ロックが残っていたら、再びステップS200に戻っ
て、1ブロック分だけ着目ブロックを移動させ、続く一
連の処理を行う。こうして全ブロックについてドット形
成有無を判断したら、階調数変換処理を終了して、図4
の画像データ変換処理に復帰する。
【0126】以上、説明したように本実施例の階調数変
換処理においては、所定数の複数画素をまとめたブロッ
ク単位でドット形成の有無を判断するので、階調数変換
処理を迅速に行うことができる。また、着目ブロックの
ドット形成有無を判断するに際しては、該着目ブロック
内の各画素の階調値あるいは補正データの大小関係に基
づき、画像中で該着目ブロックが如何なる領域に設定さ
れているかを判断し、適切な方法を用いてドット形成有
無を判断する。このため、階調値あるいは補正データに
応じた方法でドット形成有無を判断することができるの
で、ブロック単位でドット形成の有無を判断しているに
もかかわらず、画質を維持することができる。更に、ド
ット形成有無の判断を行う画像中の領域が、中間階調以
上の領域である場合には、いわゆる誤差拡散法と等価な
方法を用いてドット形成有無を判断しているので、高画
質の画像を得ることができる。
【0127】E.変形例:上述の階調数変換処理には種
々の変形例が存在している。以下、簡単に説明する。
【0128】E−1.第1の変形例:上述の階調数変換
処理では、着目ブロックの総和Sが「0」、すなわち着
目ブロックを構成する各画素の階調値がいずれも「0」
である場合(図5のステップS206:yes)は、該
ブロック内にはドットを形成しないと判断して、該着目
ブロックで生じた誤差を周辺画素に拡散した(図5のス
テップS212ないしステップS224)。
【0129】これに対して、着目ブロックの総和Sが続
けて「0」となった場合には、該ブロック内の各画素に
対応付けて記憶されている拡散誤差の値を「0」として
もよい。すなわち、図5のステップS224において、
図18に示すような処理を行っても良い。先ず、着目ブ
ロックを構成する各画素の階調値の総和Sが「0」か否
かを判断し(ステップS300)、総和Sの値が「0」
でなければフラグFに「0」をセットして(ステップS
302)、着目ブロックで生じた階調誤差を周辺画素に
拡散させる(ステップS304)。ステップS304に
おいて行われる具体的な処理は、前述したステップS2
24の処理と同様である。
【0130】ステップS300において、着目ブロック
の総和Sが「0」である場合は、フラグFが「1」か否
かを判断する(ステップS306)。先に判断した着目
ブロックの総和Sが「0」でない場合は、ステップS3
02においてフラグFには「0」が設定されている。か
かる場合(ステップS306:no)には、着目ブロッ
ク総和Sが「0」であることを示す値「1」をフラグF
に設定した後(ステップS308)、着目ブロックで生
じた階調誤差を周辺画素に拡散させる(ステップS30
4)。先に判断した着目ブロックの総和Sが「0」であ
った場合は、ステップS308でフラグFには「1」が
設定されている。このような場合(ステップS306:
yes)は、着目ブロックで生じた階調誤差を拡散させ
る代わりに、該着目ブロック内の各画素に記憶されてい
る拡散誤差の値を「0」に初期化する(ステップS31
0)。
【0131】着目ブロックの総和Sが「0」であるため
には、着目ブロックを構成する各画素の階調値が全て
「0」でなければならないから、連続して総和Sが
「0」となるということは、その部分には表現すべき画
像が存在していない、すなわち印刷用紙を地色のまま残
しておくべき部分であると考えられる。上述の第1の変
形例においては、このような部分では、各画素の拡散誤
差の値を初期化する。このため、本来は画像の存在しな
い部分に、周囲から拡散されてきた誤差の影響でドット
を形成することなく、より高画質の画像を表現すること
が可能となる。また、総和Sが連続して「0」となる着
目ブロックでは、該ブロックで生じた階調誤差を拡散さ
せる処理を省略してしまうので、それだけ処理を迅速に
行うことが可能である。
【0132】E−2.第2の変形例:上述した階調数変
換処理では、着目ブロックの総和Sあるいは補正データ
に基づいて、適切なドット形成判断方法を選択していた
が、着目ブロックを構成する各画素の階調値に基づいて
適切な方法を選択するものであれば、必ずしも総和ある
いは補正データの値に基づいて選択する必要はない。例
えば、以下に説明するように、着目ブロックのある位置
が画像のエッジ部分か否か、すなわち画像データの階調
値が急変する部分か否かに応じて適切な判断方法を選択
しても良い。
【0133】図19は、着目ブロックの総和あるいは補
正データの値に加えて、着目ブロックがエッジ部分にあ
るか否かに応じて、適切な方法を用いてドット形成の有
無を判断する処理の流れを示したフローチャートであ
る。図5に示した階調数変換処理に対して、着目ブロッ
クがエッジ位置か否かを判断する処理(ステップS40
8)が追加されている部分が大きく異なっている。以
下、図19のフローチャートに従って、第2の変形例の
階調数変換処理について、図5の処理に対して異なる部
分を中心に簡単に説明する。
【0134】図5を用いて前述した階調数変換処理と同
様に、第2の変形例の階調数変換処理においても、先ず
初めに着目ブロックを設定し(ステップS400)、ブ
ロック内の画素の階調値および拡散誤差を読み込んで、
着目ブロックの総和Sを算出する(ステップS40
2)。次いで、算出した総和Sが「0」であるか否かを
判断し(ステップS404)、総和Sが「0」の場合に
は該着目ブロックを構成する全画素についてドットを形
成しないと判断する(ステップS412)。着目ブロッ
クの総和Sが「0」でない場合には、補正データBx を
算出しておく(ステップs406)。補正データbX
は、図5を用いて前述した階調数変換処理と同様に、
(2)式を用いて算出することができる。
【0135】次に、着目ブロックの設定されている位置
が、エッジ部分であるか否かを判断する(ステップS4
08)。着目ブロックがエッジ部分にあるか否かは、着
目ブロック内で隣接する画素同士の階調値を比較するこ
とによって判断することができる。例えば、図20
(a)に示すように、画素Pa を中心として、画素Pa
と画素Pb ,画素Pa と画素Pc ,および画素Pa と画
素Pd の階調値の差がいずれも所定値以下であれば、着
目ブロックはエッジ部分ではないと判断することができ
る。すなわち、 abs (DTa −DTb )<the かつ、abs (DTa −DTc )<the かつ、abs (DTa −DTd )<the ・・・(3) であれば、着目ブロックが設定されている位置は画像中
のエッジ部分ではないと判断する。ここで、abs (X)
は、Xの絶対値を求める関数である。また、閾値the
は、予め適切な値に設定されている。図20(a)で、
画素Pa と、それぞれ画素Pb ,画素Pc ,画素Pd と
の間に表示されている矢印は、これら画素間の階調値の
差に基づいて、エッジか否かを判断することを示してい
る。
【0136】着目ブロックの設定されている位置がエッ
ジ部分であるか否かを、上記の(3)式によって判断す
る代わりに、次のようにして簡易に判断しても良い。す
なわち、図20(b)に示すように、画素Pa と画素P
d との間の階調値の差、および画素Pb と画素Pc との
間の階調値の差がいずれも所定値以下の場合に、着目ブ
ロック位置はエッジ部分ではないと判断しても良い。あ
るいは、着目ブロックを構成する画素の中でもっとも大
きな階調値ともっとも小さな階調値の差を求めて、かか
る階調値の差が所定の閾値より大きい場合には、該着目
ブロックはエッジ部分に設定されていると判断しても良
い。
【0137】こうして、着目ブロック位置がエッジ部分
ではないと判断された場合(ステップS408:no)
は、図5を用いて前述した階調数変換処理と同様の処理
を行う。すなわち、着目ブロックの補正データBx と所
定の閾値th1 ,th2 ,th3 とを比較して(ステッ
プS410、S414、S418)、それぞれ着目ブロ
ックの補正データBx の値に応じて所定の方法でドット
形成有無を判断し(ステップS412、S416、S4
20)、着目ブロック全体で生じた階調誤差を周辺画素
に拡散させる(ステップS422、S424)。また、
着目ブロックの補正データBx の値が閾値th3 よりも
大きい場合には、各画素で生じた階調誤差を周辺の未判
断画素に拡散させながら画素毎にドット形成有無を判断
する(ステップS426)。
【0138】着目ブロックが画像中のエッジ部分に位置
していると判断した場合(図19のステップS408:
yes)は、補正データBx の値に関わらず、各画素の
誤差を周辺の未判断画素に拡散させながら画素毎にドッ
ト形成有無を判断する(ステップS426)。こうすれ
ば、画像中のエッジの部分では、必ず画素毎にドット形
成有無が判断されるので、画像データの解像度を維持す
ることができる。そのため、画像中の輪郭を不鮮明にす
ることなく、階調数変換処理を迅速に行うことが可能と
なるので好適である。
【0139】以上、各種の実施例について説明してきた
が、本発明は上記すべての実施例に限られるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実
施することができる。
【0140】例えば、上述した実施例では、説明の煩雑
化を避けるために、各画素にはドットが形成されるか、
形成され無いかの2つの状態しか取り得ないものとして
説明した。もちろん、大きさの異なるドットを形成可能
なプリンタや、あるいはインク濃度の異なる複数種類の
ドットを形成可能なプリンタに適用しても良い。これら
プリンタでは、形成可能なドットの種類が増えた分だ
け、階調数変換処理が複雑となり、処理時間も長くなる
傾向にあるので、上述した各種実施例の階調数変換処理
を好適に適用することができる。
【0141】また、上述の機能を実現するソフトウェア
プログラム(アプリケーションプログラム)を、通信回
線を介してコンピュータシステムのメインメモリまたは
外部記憶装置に供給し実行するものであってもよい。も
ちろん、CD−ROMやフレキシブルディスクに記憶さ
れたソフトウェアプログラムを読み込んで実行するもの
であっても構わない。
【0142】上述した各種実施例では、階調数変換処理
を含む画像データ変換処理はコンピュータ内で実行され
るものとして説明したが、画像データ変換処理の一部あ
るいは全部をプリンタ側、あるいは専用の画像処理装置
を用いて実行するものであっても構わない。
【0143】更には、画像表示装置は、必ずしも印刷媒
体上にインクドットを形成して画像を印刷する印刷装置
に限定されるものではなく、例えば、液晶表示画面上で
輝点を適切な密度で分散させることにより、階調が連続
的に変化する画像を表現する液晶表示装置であっても構
わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す印刷システムの概略
構成図である。
【図2】本実施例の画像処理装置としてのコンピュータ
の構成を示す説明図である。
【図3】本実施例の画像表示装置としてのプリンタの概
略構成図である。
【図4】本実施例の画像処理装置で行われる画像データ
変換処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本実施例の階調数変換処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図6】着目ブロックを設定している様子を示す説明図
である。
【図7】着目ブロックを構成する各画素の中の1画素に
のみドットを形成する様子を示す説明図である。
【図8】着目ブロックを構成する各画素の中の2つの画
素にのみドットを形成する様子を例示する説明図であ
る。
【図9】着目ブロック内の各画素に誤差を拡散させなが
ら、画素毎にドット形成の有無を判断する方法を概念的
に示した説明図である。
【図10】画素毎にドット形成有無を判断する処理の流
れを示したフローチャートである。
【図11】着目ブロック内の各画素に誤差を拡散させな
がら、画素毎にドット形成の有無を判断する他の方法を
概念的に示した説明図である。
【図12】着目ブロックで生じた階調誤差を周辺の画素
に拡散させる様子を概念的に示した説明図である。
【図13】着目ブロックで生じた階調誤差を周辺の画素
に拡散させる変形例を概念的に示した説明図である。
【図14】着目ブロックで生じた階調誤差を周辺の画素
に拡散させる割合が設定されている様子を例示する説明
図である。
【図15】各画素で生じた階調誤差を周辺画素に拡散さ
せながら、ブロック単位でドット形成の有無を判断する
様子を概念的に示した説明図である。
【図16】各画素で生じた階調誤差を周辺画素に拡散さ
せながら、ブロック単位でドット形成の有無を判断する
際に、周辺画素へ誤差を拡散する割合を例示した説明図
である。
【図17】各画素で生じた階調誤差を周辺画素に拡散さ
せながら、ブロック単位でドット形成の有無を判断する
他の態様を概念的に示した説明図である。
【図18】本実施例の階調数変換処理の第1の変形例中
で行われる処理の流れを示したフローチャートである。
【図19】本実施例の階調数変換処理の第2の変形例の
流れを示したフローチャートである。
【図20】本実施例の階調数変換処理の第2の変形例に
おいて、エッジを検出する方法を概念的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10…コンピュータ 12…プリンタドライバ 20…カラープリンタ 100…コンピュータ 102…CPU 104…ROM 106…RAM 108…周辺機器インターフェースP・I/F 109…ディスクコントローラDDC 110…ネットワークインターフェースカードNIC 112…ビデオインターフェースV・I/F 114…CRT 116…バス 118…ハードディスク 120…デジタルカメラ 122…カラースキャナ 124…フレキシブルディスク 126…コンパクトディスク 200…カラープリンタ 230…キャリッジモータ 235…紙送りモータ 236…プラテン 240…キャリッジ 241…印字ヘッド 242,243…インクカートリッジ 244…インク吐出用ヘッド 260…制御回路 261…CPU 262…ROM 263…RAM 300…通信回線 310…記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C262 AA24 AB19 AC07 BB01 BB08 BB22 EA04 EA06 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CE13 CH01 CH11 5C077 LL18 MP01 MP08 NN11 PP54 PQ12 PQ20 PQ22 RR14 TT02

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データに基づいてドットの形成有無
    を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未判
    断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判断
    することにより、各画素の階調値によって表現された画
    像データをドットの形成有無による表現形式の画像デー
    タに変換する画像処理装置であって、 隣接した所定数の画素をまとめてブロックを形成するブ
    ロック形成手段と、 ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
    ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
    を検出し、該検出した階調値の大小関係に基づいて、該
    着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否かを判断す
    る処理条件判断手段と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、該着目ブロックについての前記画像データの変換
    をブロック単位で行う第1の画像データ変換手段と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場
    合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像デ
    ータの変換を行う第2の画像データ変換手段とを備える
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記処理条件判断手段は、前記着目ブロック内の各画素
    についての階調値の総和値を算出し、該総和値が所定の
    閾値よりも小さい場合に、前記所定の処理条件を満足す
    ると判断する手段である画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記着目ブロック内の各画素についての
    階調値は、前記階調誤差が拡散された階調値である請求
    項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記処理条件判断手段は、前記着目ブロック内に、隣接
    する画素間の前記階調値の差が所定値以上となる画素が
    ある場合に、該着目ブロックは前記所定の処理条件を満
    足しないと判断する手段である画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記処理条件判断手段は、前記着目ブロック内で最も大
    きな階調値と最も小さな階調値との差が所定値以上の場
    合に、該着目ブロックは前記所定の処理条件を満足しな
    いと判断する手段である画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の画像処理装置であって、 前記第1の画像データ変換手段は、 前記着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無
    を、該着目ブロック単位で判断する第1のドット形成判
    断手段と、 前記判断によって各画素に生じた階調誤差を、前記着目
    ブロックに隣接するブロックの未判断画素に拡散させる
    第1の誤差拡散手段とを備える画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の画像処理装置であって、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    の各画素についての階調値の総和値を算出し、該総和値
    に応じた所定数の画素にドットを形成すると判断する手
    段である画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の画像処理装置であって、 前記第1のドット形成判断手段は、前記総和値に応じ
    て、前記着目ブロック内の所定位置の画素にドットを形
    成すると判断する手段である画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の画像処理装置であって、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    で階調値の大きい画素から順番に、前記所定数の画素に
    ドットを形成すると判断する手段である画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    でドットを形成する画素の位置を毎回選択して、前記所
    定数の画素にドットを形成すると判断する手段である画
    像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項7記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記総和値が所定値
    以下である場合には、該着目ブロック内の画素にはドッ
    トを形成しないと判断する手段である画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項6記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記拡散される階調
    誤差を考慮せずに前記着目ブロック内の各画素の階調値
    を加算した総和が、連続した該着目ブロックでいずれも
    0となる場合には、該連続した着目ブロックの後続する
    側のブロックに拡散される前記階調誤差を初期化する拡
    散誤差初期化手段を備える画像処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項6記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    の各画素に拡散される前記階調誤差の総和たる誤差総和
    値を求め、得られた該誤差総和値を該着目ブロック内の
    各画素に所定の方法で拡散する誤差総和値拡散手段を備
    えている画像処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像処理装置であっ
    て、 前記誤差総和値拡散手段は、前記誤差総和値を、前記着
    目ブロック内の各画素に所定の比率で拡散する手段であ
    る画像処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項6記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    の各画素に拡散される前記階調誤差を、該着目ブロック
    内の所定位置の画素に拡散する所定画素拡散手段を備え
    ている画像処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項6記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1のドット形成判断手段は、前記着目ブロック内
    の各画素で生じた前記階調誤差を該着目ブロック内の隣
    接する未判断画素に拡散させながら、該各画素について
    のドットの形成有無を判断する手段である画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第1の画像データ変換手段は、 前記着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有
    無を判断する第2のドット形成判断手段と、 前記判断によって前記着目ブロック内の各画素に生じた
    階調誤差の総和たるブロック誤差を求め、得られた該ブ
    ロック誤差を、該着目ブロックに隣接するブロック内に
    あってドット形成有無が未判断の画素に拡散する第2の
    誤差拡散手段とを備える画像処理装置。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第2の誤差拡散手段は、前記ブロック誤差を、前記
    着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無の判
    断結果と、隣接するブロックからの前記階調誤差が拡散
    される前の各画素の階調値の総和とに基づいて求め、得
    られた該ブロック誤差を拡散する手段である画像処理装
    置。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第2の誤差拡散手段は、前記ブロック誤差を、前記
    着目ブロックに隣接するブロック内の各画素に、所定の
    比率で拡散する手段である画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の画像処理装置であっ
    て、 前記第2の誤差拡散手段は、前記ブロック誤差を、前記
    着目ブロック内の所定位置の画素に拡散する手段である
    画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記ブロック形成手段は、縦横2列に
    並んだ4つの画素をまとめて前記ブロックを形成する手
    段である請求項1記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 画像データに基づいてドットの形成有
    無を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未
    判断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判
    断することにより、各画素の階調値によって表現された
    画像データをドットの形成有無による表現形式の印刷デ
    ータに変換し、印刷媒体上にインクドットを形成して画
    像を印刷する印刷部に対して該印刷データを出力するこ
    とで、該印刷部を制御する印刷制御装置であって、 隣接した所定数の画素をまとめてブロックを形成するブ
    ロック形成手段と、 ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
    ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
    を検出し、該検出した階調値の大小関係に基づいて、該
    着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否かを判断す
    る処理条件判断手段と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、該着目ブロックについての前記画像データの変換
    をブロック単位で行う第1の画像データ変換手段と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場
    合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像デ
    ータの変換を行う第2の画像データ変換手段と、 前記第1および第2の画像データ変換手段で得られた前
    記印刷データを、前記印刷部に出力する印刷データ出力
    手段とを備える印刷制御装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記処理条件判断手段は、前記着目ブロック内で最も大
    きな階調値と最も小さな階調値との差が所定値以上の場
    合に、該着目ブロックは前記所定の処理条件を満足しな
    いと判断する手段である印刷制御装置。
  24. 【請求項24】 請求項22記載の印刷制御装置であっ
    て、 前記第1の画像データ変換手段は、 前記着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有
    無を判断する第2のドット形成判断手段と、 前記判断によって前記着目ブロック内の各画素に生じた
    階調誤差の総和たるブロック誤差を求め、得られた該ブ
    ロック誤差を、該着目ブロックに隣接するブロック内に
    あってドット形成有無が未判断の画素に拡散する第2の
    誤差拡散手段とを備える印刷制御装置。
  25. 【請求項25】 画像データに基づいてドットの形成有
    無を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未
    判断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判
    断することにより、各画素の階調値によって表現された
    画像データをドットの形成有無による表現形式の画像デ
    ータに変換する画像処理方法であって、 隣接した所定数の画素をまとめてブロックを形成し、 ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
    ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
    を検出し、 該検出した階調値の大小関係に基づいて、該着目ブロッ
    クが所定の処理条件を満たすか否かを判断し、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、該着目ブロックについての前記画像データをブロ
    ック単位で変換し、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場
    合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像デ
    ータを変換する画像処理方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の画像処理方法であっ
    て、 前記着目ブロックが所定の処理条件を満たすか否かの判
    断に際しては、該着目ブロック内で最も大きな階調値と
    最も小さな階調値との差が所定値以上の場合に、該着目
    ブロックは前記所定の処理条件を満足しないと判断する
    画像処理方法。
  27. 【請求項27】 請求項25記載の画像処理方法であっ
    て、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、 前記着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有
    無を判断するとともに、該判断によって該着目ブロック
    内の各画素に生じた階調誤差の総和たるブロック誤差を
    求め、得られた該ブロック誤差を、該着目ブロックに隣
    接するブロック内にあってドット形成有無が未判断の画
    素に拡散することによって、前記画像データをブロック
    単位で変換する画像処理方法。
  28. 【請求項28】 画像データに基づいてドットの形成有
    無を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未
    判断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判
    断することにより、各画素の階調値によって表現された
    画像データをドットの形成有無による表現形式の画像デ
    ータに変換する方法を実現させるプログラムを、コンピ
    ュータで読み取り可能に記録した記録媒体であって、 隣接した所定数の画素をまとめてブロックを形成する機
    能と、 ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
    ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
    を検出する機能と、 該検出した階調値の大小関係に基づいて、該着目ブロッ
    クが所定の処理条件を満たすか否かを判断する機能と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、該着目ブロックについての前記画像データをブロ
    ック単位で変換する機能と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場
    合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像デ
    ータを変換する機能とを実現するプログラムを記録した
    記録媒体。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の記録媒体であって、 前記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前
    記画像データをブロック単位で変換する機能として、 前記着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無
    を、該着目ブロック単位で判断する機能と、 前記判断によって各画素に生じた階調誤差を、前記着目
    ブロックに隣接するブロックの未判断画素に拡散させる
    機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の記録媒体であって、 前記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前
    記画像データをブロック単位で変換する機能として、 前記着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有
    無を判断する機能と、 前記判断によって前記着目ブロック内の各画素に生じた
    階調誤差の総和たるブロック誤差を求め、得られた該ブ
    ロック誤差を、該着目ブロックに隣接するブロック内に
    あってドット形成有無が未判断の画素に拡散する機能と
    を実現するプログラムを記録した記録媒体。
  31. 【請求項31】 画像データに基づいてドットの形成有
    無を判断し、該判断によって生じた階調誤差を周辺の未
    判断画素に拡散しながら画素毎にドットの形成有無を判
    断することにより、各画素の階調値によって表現された
    画像データをドットの形成有無による表現形式の画像デ
    ータに変換する方法を、コンピュータを用いて実現する
    プログラムであって、 隣接した所定数の画素をまとめてブロックを形成する機
    能と、 ドットの形成有無を判断しようとする画素を含んだ着目
    ブロックについて、該着目ブロック内の各画素の階調値
    を検出する機能と、 該検出した階調値の大小関係に基づいて、該着目ブロッ
    クが所定の処理条件を満たすか否かを判断する機能と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足する場合
    には、該着目ブロックについての前記画像データをブロ
    ック単位で変換する機能と、 前記着目ブロックが前記所定の処理条件を満足しない場
    合には、該着目ブロックを構成する画素毎に前記画像デ
    ータを変換する機能とを実現するプログラム。
  32. 【請求項32】 請求項31記載のプログラムであっ
    て、 前記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前
    記画像データをブロック単位で変換する機能として、 前記着目ブロック内の各画素についてのドット形成有無
    を、該着目ブロック単位で判断する機能と、 前記判断によって各画素に生じた階調誤差を、前記着目
    ブロックに隣接するブロックの未判断画素に拡散させる
    機能とをコンピュータを用いて実現するプログラム。
  33. 【請求項33】 請求項31記載のプログラムであっ
    て、 前記所定の処理条件を満足する着目ブロックについて前
    記画像データをブロック単位で変換する機能として、 前記着目ブロック内の各画素について、ドットの形成有
    無を判断する機能と、 前記判断によって前記着目ブロック内の各画素に生じた
    階調誤差の総和たるブロック誤差を求め、得られた該ブ
    ロック誤差を、該着目ブロックに隣接するブロック内に
    あってドット形成有無が未判断の画素に拡散する機能と
    をコンピュータを用いて実現するプログラム。
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