JP2000313127A - 印刷装置、画像処理方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、画像処理方法および記録媒体

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JP2000313127A
JP2000313127A JP11122457A JP12245799A JP2000313127A JP 2000313127 A JP2000313127 A JP 2000313127A JP 11122457 A JP11122457 A JP 11122457A JP 12245799 A JP12245799 A JP 12245799A JP 2000313127 A JP2000313127 A JP 2000313127A
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Seshin Shu
世辛 周
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  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 性質が異なる2種類以上のインクドットを印
刷媒体に記録し、その分布により多階調の画像を記録す
る印刷装置において、ハーフトーン処理の時間を増加さ
せることなく粒状度の小さい高品質な画像を得る。 【解決手段】 印刷すべき画像の階調信号に基づいて、
性質が異なる2種類以上のインクドットのうち、少なく
とも1種類のインクドットについては画質に優れた第1
のハーフトーン処理手法により、その他のインクドット
については画像処理速度に優れた第2のハーフトーン処
理手法によりハーフトーン処理を行い、入力した階調信
号の予め定めた領域毎に、第1および第2のハーフトー
ン処理手法の選択、切り換えを行いハーフトーン処理を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、画像処
理方法および記録媒体に関し、詳しくは性質が異なる2
種類以上のインクドットを印刷媒体上に記録可能なイン
クヘッドを備え、インクドットの分布により多階調の画
像を記録可能な印刷装置、画像処理方法および記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをインクヘッドから吐出するタイプのカラ
ープリンタが普及し、コンピュータ等が処理した画像を
多色多階調で印刷するのに広く用いられている。従来、
こうしたプリンタでは、シアン、マゼンタ、イエロ、ブ
ラックの4色のインクを用い、一定の大きさのインクド
ットを適当な密度で形成することによって印刷を行って
きた。そして、画素毎にインクドットを形成するか否か
の2値化を行い、一定面積中のいくつの画素にインクド
ットを形成するかにより、画像の濃度の中間調(ハーフ
トーン)を表現している。これには種々の手法があり、
代表的なものはディザ法と誤差拡散法である。両者を比
較した場合、一般的に、印刷画像の画質は誤差拡散法に
よるものの方が良好であり、画像処理速度はディザ法の
方が速い。
【0003】最近では、画素当たりに表現可能な階調数
を増加し、より高品質な印刷画像を得る為に、濃度の異
なるインクにより濃淡ドットを形成可能なタイプの印刷
装置も提案されている。この印刷装置では、ハーフトー
ン処理の速度を考慮して濃度の薄い淡ドットには誤差拡
散法が、濃度の濃い濃ドットにはディザ法が用いられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
ハーフトーン処理を適用した場合、画像の明度の高い
(主に淡ドットが用いられる)領域での粒状性(インク
ドットの濃度や大きさの分散性により「ざらつき」、
「ムラ」の感覚を与える性質を言う)は誤差拡散法によ
り改善されるが、濃ドットが用いられる領域での濃ドッ
トによる粒状性が気になる場合があった。かといって、
濃淡両方のインクドットについて誤差拡散法を適用する
ことはハーフトーン処理の速度を著しく低下させ、処理
時間の増大を招いてしまう。
【0005】本発明は、上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであり、性質の異なる2種類以上
のインクドットを形成するタイプの印刷装置において、
ハーフトーン処理時間を増加させることなく、粒状度の
より小さい高品質な印刷画像を得ることを目的としてな
された。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
次の構成を採用した。本発明の印刷装置は、性質が異な
る2種類以上のインクドットを印刷媒体に記録可能なイ
ンクヘッドを備え、該性質が異なる2種類以上のインク
ドットの分布により多階調の画像を記録可能な印刷装置
であって、印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入
力する階調信号入力手段と、前記入力した階調信号に基
づいて、少なくとも1種類のインクドットについては画
質に優れたハーフトーン処理手法を用いてハーフトーン
処理を行う第1のハーフトーン処理手段と、その他のイ
ンクドットについては、前記第1のハーフトーン手段よ
りも画像処理速度が高速のハーフトーン処理手法を用い
てハーフトン処理を行う第2のハーフトーン処理手段
と、前記入力した階調信号の予め定めた領域毎に、第1
および第2のハーフトーン処理手段を切り換えて、各イ
ンクドットに適用するハーフトーン処理切換手段と、前
記ハーフトーン処理に基づいて、前記インクヘッドを駆
動して、前記性質が異なる2種類以上のインクドットを
形成するインクヘッド駆動手段とを備えたことを要旨と
する。
【0007】この印刷装置に対応した画像処理方法は、
性質が異なる2種類以上のインクドットについて、印刷
すべき画像の階調信号に基づいて、少なくとも1種類の
インクドットについては画質に優れた第1のハーフトー
ン処理手段により、その他のインクドットについては前
記第1のハーフトーン手段よりも画像処理速度が高速の
第2のハーフトン処理手段によりハーフトーン処理を行
い、該性質が異なる2種類以上のインクドットの分布に
より多階調の画像を記録すべく画像を処理する画像処理
方法であって、前記入力した階調信号の予め定めた領域
毎に、第1および第2のハーフトーン処理手法を切り換
えて、各インクドットに適用することを要旨とする。
【0008】この印刷装置、画像処理方法により、ハー
フトーン処理時間を増加させることなく、粒状度のより
小さい高品質な印刷画像を得られる。
【0009】上記印刷装置は種々の態様を採ることがで
きる。例えば、前記第1のハーフトーン処理手法は誤差
拡散法であり、前記第2のハーフトーン処理手法はディ
ザ法である印刷装置である。両者を適切に使い分けるこ
とにより、粒状度の小さい高品質な印刷画像が得られ
る。なお、誤差拡散法およびディザ法については周知の
ため、詳細な説明は省略する。
【0010】ここで、単色、単一のインクドットを用い
た場合の誤差拡散法とディザ法によるハーフトーン処理
で得られる画像の粒状度について図8を用いて説明す
る。横軸は画像の階調値、縦軸は粒状度を示している。
粒状度の値が小さいほど人間の目に粒状感(ざらつき)
を与えず、画質は良好と言える。この粒状度は、次式に
より定義される。 G(粒状度)=exp(−1.8D)∫WS(u)0.5
・VTF(u)du ここで、Dは画像濃度、WS(u)はウィーナースペク
トル、VTF(u)は視覚特性、uは空間周波数をそれ
ぞれ表している。図8に示すように、階調値の極小さい
一部の領域を除いては、ディザ法によるよりも誤差拡散
法による方が粒状度は小さく画質が優れている。
【0011】また、上記印刷装置は次のような態様を採
ることもできる。前記インクヘッドは、複数の色相のイ
ンクドットをそれぞれ形成可能であり、前記第1および
第2のハーフトーン処理手段、ハーフトーン処理切換手
段、インクヘッド駆動手段は、それぞれ前記各色相毎に
設けられたものとしても良い。これにより各色相におい
て粒状度の小さい高品質な印刷画像が得られる。
【0012】また、前記入力した階調信号の予め定めら
れた領域は、最終的に得られる画像の粒状性に関する評
価に基づいて定められたこと要旨とする印刷装置であ
る。上記説明では、ウィーナースペクトル、視覚特性を
用いた粒状度の評価を示したが、その他の評価法によっ
ても良い。
【0013】また、前記性質の異なる2種類以上のイン
クドットは、濃度の異なるインクドットとしても良い
し、径の異なるインクドットとしても良い。これにより
粒状度の小さい高品質な印刷画像が得られる。
【0014】ここで、濃淡2種類のインクドットを用い
た場合の誤差拡散法とディザ法によるハーフトーン処理
で得られる画像の粒状度について図9および図10を用
いて例示説明する。濃淡2種類のインクドットの記録率
およびレベルデータを図9に例示した。階調値が小さい
領域では淡ドットのみを用いて画像を形成し、階調値の
増加とともにある値までその記録率(レベルデータ)は
増加する。階調値がある値を超えると濃ドットの形成を
開始し、同様に階調値の増加とともにその記録率(レベ
ルデータ)は増加する。これに伴い、淡ドットの記録率
(レベルデータ)は減少する。濃淡ドットを用いる場
合、画質のみを考慮するなら濃淡両インクドットについ
て誤差拡散法を用いれば良いのだが、ハーフトーン処理
の速度を考慮して、一方のインクドットにはディザ法
が、もう一方のインクドットには誤差拡散法がそれぞれ
用いられる。
【0015】濃淡ドットの記録率およびレベルデータを
図9に示したように設定する時、(a)濃ドットにディ
ザ法を、淡ドットに誤差拡散法を用いた場合、(b)濃
ドットに誤差拡散法を、淡ドットにディザ法を用いた場
合、の画像の粒状度を図10に示す。濃ドットが形成さ
れていないレベルデータの小さい領域では、図8を用い
て説明した単色、単一ドットの場合と同様であり、
(a)の方が画像の粒状度は小さい(図10の◆)。濃
ドットが形成され出し、レベルデータが152以上にな
ると、(b)の方が画像の粒状度が小さくなる(図10
の●)。このように、レベルデータの領域により、適切
なハーフトーン処理手法は異なることが分かった。これ
は径の異なる2種類以上のインクドットについても同様
に適用できる。従って、性質が異なる2種類以上のイン
クドットを用いて画像の記録および画像処理を行う際
に、印刷すべき画像の階調値の予め定めた領域毎にハー
フトーン処理手法を切り換えることは、ハーフトーン処
理の時間を増加させずに高品質な印刷画像を得るために
極めて有効である。
【0016】本発明の記録媒体は、性質が異なる2種類
以上のインクドットについて、印刷すべき階調信号に基
づいて、少なくとも1種類のインクドットについては画
質に優れた第1のハーフトーン処理手段により、その他
のインクドットについては前記第1のハーフトーン手段
よりも画像処理速度が高速の第2のハーフトーン処理手
段によりハーフトーン処理を行い、該性質が異なる2種
類以上のインクドットの分布により多階調の画像を記録
するためのプログラムをコンピュータに読み取り可能に
した記録媒体であって、前記入力した階調信号の予め定
めた領域毎に、第1および第2のハーフトーン処理手段
を切り換えて、各インクドットに適用する機能をコンピ
ュータに実現させるプログラムを記録したことを要旨と
している。
【0017】上記の記録媒体の記録されたプログラム
が、前記コンピュータに実行されることにより、先に説
明した本発明の画像処理方法を実現することができる。
【0018】なお、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置
等、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用で
きる。また、コンピュータに上記の画像処理の制御機能
を実現させるコンピュータプログラムを、通信を介して
供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づいて説明する。 (1)装置の構成:図1は、本発明の第1の実施例とし
ての画像処理装置および印刷装置の構成を示すブロック
図である。図示するように、コンピュータ90にスキャ
ナ12とプリンタ22とが接続されている。このコンピ
ュータ90に所定のプログラムがロードされ実行される
ことにより画像処理装置として機能する他、プリンタ2
2と併せて印刷装置として機能する。このコンピュータ
90は、プログラムに従って画像処理に関わる動作を制
御するための各種演算処理を実行するCPU81を中心
に、バス80により相互に接続された次の各部を備え
る。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行す
るのに必要な各種プログラムやデータを予め格納してお
り、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を
実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に
読み書きされるメモリである。入力インタフェース84
は、スキャナ12やキーボード14からの信号の入力を
司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデ
ータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能な
CRT21への信号出力を制御し、ディスクコントロー
ラ(DDC)87は、ハードディスク16やフレキシブ
ルドライブ15あるいは図示しないCD−ROMドライ
ブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク1
6には、RAM83にロードされて実行される各種プロ
グラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プロ
グラムなどが記憶されている。
【0020】この他、バス80には、シリアル入出力イ
ンタフェース(SIO)88が接続されている。このS
IO88は、モデム18に接続されており、モデム18
を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コン
ピュータ90は、このSIO88およびモデム18を介
して、外部のネットワークに接続されており、特定のサ
ーバSVに接続することにより、画像処理に必要なプロ
グラムをハードディスク16にダウンロードすることも
可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルデ
ィスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュー
タ90に実行させることも可能である。
【0021】図2は、本印刷装置のソフトウェアの構成
を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定
のオペレーティングシステムの下で、アプリケーション
プログラム95が動作している。オペレーティングシス
テムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96
が組み込まれており、アプリケーションプログラム95
からは、これらのドライバを介して、プリンタ22に転
送するための画像データFNLが出力されることにな
る。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログ
ラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに
対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介し
てCRT21に画像を表示している。スキャナ12から
供給されるデータORGは、カラー原稿から読み取ら
れ、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3
色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
【0022】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22が処理可能な信
号(ここではシアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの各
色についての多値化された信号)に変換している。図2
に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、解
像度変換モジュール97と、色補正モジュール98と、
ハーフトーンモジュール99と、ラスタライザ100と
が備えられている。また、色補正テーブルLUT、記録
率テーブルDT、領域判定テーブルRTも記憶されてい
る。
【0023】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち、単位長さ当りの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された画像データは、まだRG
Bの3色からなる画像情報であるから、色補正モジュー
ル98は色補正テーブルLUTを参照しつつ、各画素ご
とにプリンタ22が使用するシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色のデータ
に変換する。
【0024】色補正されたデータは、例えば256階調
等の幅で階調値を有している。ハーフトーンモジュール
99は、インクドットを分散して形成することにより、
プリンタ22でこの階調値を表現するためのハーフトー
ン処理を実行する。ハーフトーンモジュール99は、記
録率テーブルDTおよび領域判定テーブルRTを参照す
ることにより、画像データの階調値に応じて、それぞれ
のインクドットの記録率およびレベルデータLVLを設
定した上で、ハーフトーン処理を実行する。こうして処
理された画像データは、ラスタライザ100によりプリ
ンタ22に転送すべきデータ順に並べ替えられ、最終的
な画像データFNLとして出力される。本実施例では、
プリンタ22は画像データFNLに従ってインクドット
を形成する役割を果たすのみであり画像処理は行ってい
ないが、勿論これらの処理をプリンタ22で行うものと
しても差し支えない。
【0025】次に、図3によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載されたインクヘッド28を駆動してインクの吐出およ
びインクドットの形成を行う機構と、これらの紙送りモ
ータ23、キャリッジモータ24、インクヘッド28お
よび操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路
40とから構成されている。
【0026】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と平行に架設さ
れ、キャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0027】なお、このキャリッジ31には、ブラック
インク(K)用のカートリッジ71とシアン(C1)、
ライトシアン(C2)、マゼンタ(M1)、ライトマゼ
ンタ(M2)、イエロ(Y)の5色のインクを収納した
カラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キ
ャリッジ31の下部のインクヘッド28には、計6個の
インク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、
キャリッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインク
タンクからのインクを導く導入管が立設されている。キ
ャリッジ31にブラックインク用のカートリッジ71お
よびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着す
ると、各カートリッジに設けられた接続孔に導入管が挿
入され、各インクカートリッジからインク吐出用ヘッド
61ないし66へのインクの供給が可能となる。
【0028】インクの吐出およびインクドット形成を行
う機構について説明する。インク用カートリッジ71、
72がキャリッジ31に装着されると、毛細管現象を利
用してインク用カートリッジ内のインクが導入管を介し
て吸い出され、キャリッジ31下部に設けられたインク
ヘッド28のインク吐出用ヘッド61ないし66に導か
れる。なお、初めてインクカートリッジが装着された時
には、専用のポンプによりインクをインク吐出用ヘッド
61ないし66に吸引する動作が行われる。
【0029】インク吐出用ヘッド61ないし66には、
各色毎に48個(24個×2列)のノズルが設けられて
おり、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優
れたピエゾ素子が配置されている。ピエゾ素子は、ノズ
ルまでインクを導くインク通路に接する位置に設置され
ている。ピエゾ素子は、周知のように、電圧の印加によ
り結晶構造が歪み、極めて高速に電気―機械エネルギの
変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子の両
端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加するこ
とにより、ピエゾ素子が電圧の印加時間だけ伸張し、イ
ンク通路の一側壁を変形させる。この結果、インク通路
の体積はピエゾ素子の伸張に応じて収縮し、この収縮分
に相当するインクが粒子となってノズルの先端より高速
に吐出される。このインク粒子がプラテン26に装着さ
れた用紙Pに染み込むことにより印刷が行われる。な
お、48個のノズルの副走査方向(主走査と直交する用
紙Pの搬送方向)の位置は互いに一致するように設けら
れている。それらは千鳥状に配置しても良いし、一直線
上に配置しても良い。但し、千鳥状にすれば、製造上、
ノズルピッチを小さく設定し易いという利点がある。
【0030】次に、プリンタ22の制御回路40の内部
構成を説明するとともに、複数のノズルからなるインク
ヘッド28を駆動する方法について説明する。制御回路
40の内部には、CPU41、PROM42、RAM4
3の他、図示は省略するが、コンピュータ90とのデー
タのやり取りを行うPCインタフェースと、紙送りモー
タ23、キャリッジモータ24および操作パネル32な
どとの信号のやり取りを行う周辺入出力部(PIO)
と、計時を行うタイマと、インク吐出用ヘッド61ない
し66にインクドットのON、OFFの信号を出力する
駆動用バッファ44などが設けられており、これらの素
子および回路はバスで相互に接続されている。また、制
御回路40には、所定周波数で駆動信号を出力する発信
器、および発信器からの出力をインク吐出用ヘッド61
ないし66に所定のタイミングで分配する分配出力器も
設けられている。制御回路40は、コンピュータ90で
処理されたインクドットデータを受け取り、これを一時
的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッ
ファ44に出力する。
【0031】CPU41から各ノズル毎にON、OFF
を定め、駆動用バッファ44の各端子に信号を出力する
と、ピエゾ素子のコモン側に供給される信号に応じて、
駆動用バッファ側からON信号を受け取っていたピエゾ
素子だけが駆動する。この結果、駆動用バッファからO
N信号を受け取っていたピエゾ素子のノズルから、一斉
にインク粒子が吐出される。つまり、ピエゾ素子を駆動
する信号自体は、インクドットを形成するか否かに関わ
らず全ノズルのピエゾ素子に印加されるが、駆動用バッ
ファ44から出力される電圧を各ノズル毎に制御するこ
とによって、前記駆動信号の有効、無効を各ノズル毎に
制御しているのである。
【0032】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ、キャリッジ31をキャリッジモータ24により往
復動させ、同時にインクヘッド28のインク吐出用ヘッ
ド61ないし66のピエゾ素子を駆動して、各色インク
滴の吐出を行い、インクドットを形成して用紙P上に多
色の画像を形成する。
【0033】(2)ドット形成制御 次に本実施例におけるドット形成の制御処理について説
明する。ドット形成制御ルーチンの流れを図4に示す。
これは、コンピュータ90のCPU81が実行する処理
であり、プリンタドライバ96の処理の一つとして実行
される。
【0034】この処理が開始されると、CPU81は画
像データを入力する(ステップ100)。この画像デー
タは、図2に示したアプリケーションプログラム95か
ら受け渡されるデータであり、画像を構成する各画素毎
にR、G、Bそれぞれの色について、値0ないし255
の256階調の階調値を有するデータである。この画像
データの解像度は、原画像のデータORGの解像度等に
応じて変化する。
【0035】CPU81は、入力された画像データの解
像度をプリンタ22が印刷するための解像度に変換する
(ステップS105)。画像データが印刷解像度よりも
低い場合には、線形補間により隣接する原画像データの
間に新たなデータを生成することで解像度変換を行う。
逆に画像データが印刷解像度よりも高い場合には、一定
の割合でデータを間引くことにより解像度変換を行う。
なお、解像度変換処理は本実施例において本質的なもの
ではなく、この処理を行わずに印刷を実行するものとし
ても構わない。
【0036】次に、CPU81は、色補正処理を行う
(ステップS110)。色補正処理とは、R、G、B各
色の階調値からなる画像データをプリンタ22で使用す
るC、M、Y、K各色の階調値のデータに変換する処理
である。この処理は、R、G、Bのそれぞれの組み合わ
せからなる色をプリンタ22にで表現するためのC、
M、Y、Kの組み合わせを記憶した色補正テーブルLU
T(図2参照)を用いて行われる。色補正テーブルLU
Tを用いて色補正する処理自体については、公知の種々
の技術が適用可能であり、例えば補間計算による処理が
適用できる。
【0037】こうして色補正された画像データに対し
て、CPU81はハーフトーン処理を行う(ステップS
200)。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調
値(本実施例では256階調)をプリンタ22が各画素
毎に表現可能な階調数に変換し、画像の中間調を表現す
るためのデータを作成することをいう。本実施例では、
「ドットの形成なし」、「濃ドットの形成」、「淡ドッ
トの形成」の3値化を行っているが、更に多くの階調へ
の多値化を行うものとしても良い。
【0038】本実施例におけるハーフトーン処理の内容
を、図5を用いて説明する。ハーフトーン処理では、ま
ずCPU81が画素データDxを入力する(ステップS
210)。ここで入力される画素データDxは、色補正
処理(図4のステップS110)が施されたデータであ
り、C、M、Y、Kの各色につき256階調の階調値を
有する。
【0039】次に、記録率テーブルDTを参照して濃ド
ットおよび淡ドットの記録率を決定し、それらに対応す
る濃ドットレベルデータLVL1および淡ドットレベル
データLVL2の作成を行う(ステップ220)。記録
率テーブルDTは、図9に示したように、入力データ
(ここではDx)に対応するそれぞれのインクドットの
記録率を予め定め、それをテーブルに表したものであ
り、濃淡ドットのレベルデータLVL1およびLVL2
はインクドットの記録率(0ないし100%)を0ない
し255の256段階の値に変換したデータである。
【0040】そして、濃淡ドットのレベルデータLVL
1、LVL2に基づいて、ハーフトーン処理の選択を行
う(ステップS230)。ここでは、作成した濃淡ドッ
トのレベルデータLVL1、LVL2について、最終的
に得られる画像の粒状度を評価して作成した領域判定テ
ーブルRT(図2参照)を用いて、濃ドットを誤差拡散
法により、淡ドットをディザ法によりハーフトーン処理
を行うべき領域であるのか、濃ドットをディザ法によ
り、淡ドットを誤差拡散法によりハーフトーン処理を行
うべき領域であるのかを判定する。領域判定テーブルR
Tはこれらのデータを予めテーブルに表したものであ
る。
【0041】前者の判定がなされると、まず、淡ドット
レベルデータLVL2を用いて、淡ドットを形成するか
否かがディザ法により判断される(ステップS24
0)。淡ドットを形成すると判断されると濃ドットは形
成しない(ステップS241)。淡ドットを形成しない
と判断すると補正データLVL(LVL=LVL1+L
VL2+Derr)を作成し(ステップS244)、補正
データLVLを用いて濃ドットを形成するか否かが誤差
拡散法により判断される(ステップS245)。Derr
は近傍の誤差拡散処理済み画素からの拡散誤差である。
これは、誤差拡散処理済みの画素について生じた濃淡の
誤差を、周辺の画素に所定の重みを付けて配分し、次以
降の画素データの処理に反映させるものである。
【0042】ここで、拡散誤差について説明する。イン
クドットのオン・オフを決定した処理済みの画素PPに
対して、周辺のどの画素にどの程度の重み付けで、この
誤差を配分するかを図6に例示した。画素PPに対し
て、キャリッジ31の走査方向で数画素、および用紙P
の搬送方向後ろ側の隣接する数画素に濃度誤差が所定の
重み(1/4、1/8、1/16)を付けて配分され
る。この配分された誤差が拡散誤差である。
【0043】ステップS245で、補正データLVLが
濃ドットに対する閾値Dth1よりも大きければ濃ドット
を形成し(ステップS246)、小さければ濃ドットも
形成しない(ステップS248)。この時、濃淡それぞ
れのインクドットが形成されると、その画素のレベルデ
ータが濃ドットに対してD1、淡ドットに対してD2と
それぞれ決定される。
【0044】一方、後者の判定がなされると、即ち、濃
ドットをディザ法により、淡ドットを誤差拡散法により
ハーフトーン処理を行うべき領域であるとの判定がなさ
れると、まず、濃ドットレベルデータLVL1を用い
て、濃ドットを形成するか否かがディザ法により判断さ
れる(ステップS250)。濃ドットを形成すると判断
されると淡ドットは形成しない(ステップS251)。
濃ドットを形成しないと判断されると補正データLVL
(LVL=LVL1+LVL2+Derr)を作成し(ス
テップS254)、補正データLVLを用いて淡ドット
を形成するか否かが誤差拡散法により判断される(ステ
ップS255)。ステップS255で、補正データLV
Lが淡ドットに対する閾値Dth2よりも大きければ淡ド
ットを形成し(ステップS256)、小さければ淡ドッ
トも形成しない(ステップS258)。この時も先程と
同様に、濃淡それぞれのインクドットが形成されると、
その画素のレベルデータが濃ドットに対してD1、淡ド
ットに対してD2とそれぞれ決定される。
【0045】ここで本実施例で用いたディザ法について
説明する。本実施例では、分散型ディザの閾値マトリッ
クスを採用し、特に64×64程度の大域的マトリック
ス(ブルーノイズマトリックス)を利用した組織的ディ
ザ法を適用した。従って、インクドットのオン・オフを
定める閾値は、着目する画素毎に異なった値となる。図
7に組織的ディザ法における閾値の考え方を示す。図7
では、マトリックスの大きさを図示の都合上4×4とし
たが、実際には、64×64の大きさのマトリックスを
用い、その内部のいずれの16×16の領域をとっても
閾値(0ないし255)の出現に偏りがないように定め
ている。こうした大域的マトリックスを用いることによ
り、疑似輪郭などの発生が抑制される。図7に示すよう
に、画素のレベルデータが閾値マトリックスの閾値以上
であればインクドットはオンとなり、閾値未満であれば
オフとなる。分散型ディザとは、その閾値マトリックス
により決定されるインクドットの分布の空間周波数が高
いものでありインクドットが領域内でバラバラに発生す
るタイプを言う。このタイプでは、Beyer型の閾値
マトリックスなどが知られている。分散型ディザの閾値
マトリックスを採用すると、インクドットの発生がバラ
バラに行われるので、インクドットの分布が偏らず、画
質が向上する。
【0046】次に、これらの処理により決定された、濃
淡インクドットのオン・オフに基づいて、誤差計算を行
う(ステップS243、S247、S249、S25
3、S257、S259)。それぞれのステップでの誤
差ErはLVL−D2(ステップS243)、LVL−
D1(ステップS247)、LVL(ステップS24
9)、LVL−D1(ステップS253)、LVL−D
2(ステップS257)、LVL(ステップS259)
となる。ここでは、ステップS243、ステップS25
3においても誤差計算に補正データLVL(ステップS
242、ステップS252)を用いている。
【0047】次に、誤差拡散処理を行う(ステップS2
60)。ここでは、誤差計算により得られた誤差Erを
着目している画素の周辺画素に所定の重みを付けて拡散
する。以上のハーフトーン処理を全画素について終了す
るまで繰り返す(ステップS270)。
【0048】これらの処理の最中には、それぞれのイン
クドットについて適用するハーフトーン処理手法がディ
ザ法から誤差拡散法に切り換わる時に、ディザ法により
処理したデータの誤差を処理が切り換わる手前から拡散
しておいても良い。これにより、ハーフトーン処理の切
り換えをスムースに行うことができる。
【0049】ハーフトーン処理ルーチンが終了すると、
ドット形成制御処理ルーチンに戻り、CPU81はラス
タライズを行う(図4のステップS300)。これは、
1ラスタ分のデータをプリンタ22のインクヘッド28
に転送する順序に並べ替えることをいう。プリンタ22
がラスタを形成する記録方法には種々のモードがある。
最も単純なものは、インクヘッド28の1回の往運動で
各ラスタのインクドットを全て形成するモードである。
この場合には1ラスタ分のデータを処理された順序でイ
ンクヘッド28に出力すれば良い。他のモードとして
は、いわゆるオーバーラップがある。例えば、1回目の
主走査では各ラスタのインクドットを1つおきに形成
し、2回目の主走査で残りのインクドットを形成する記
録方法である。この場合は各ラスタを2回の主走査で形
成することになる。かかる記録方法を採用する場合に
は、各ラスタのインクドットのデータを1つおきにピッ
クアップしてインクヘッド28に転送する必要がある。
また、インタレースと呼ばれる方法もある。この場合に
は所定回数の主走査、副走査で各ラスタを形成するた
め、それに応じたデータをピックアップしてインクヘッ
ド28に転送する必要がある。このようにプリンタ22
が行う記録方法に応じてインクヘッド28に転送すべき
画像データFNLを作成する。
【0050】こうしてプリンタ22が印刷可能な画像デ
ータFNLが生成されると、CPU81は該データを出
力し(ステップS310)、プリンタ22は、このデー
タを受け取って各画素にそれぞれのインクドットを形成
して画像を印刷する。なお、以上の説明では1色のイン
クについてのみ説明したが、これらの処理は本実施例の
場合は濃度の異なる2種類のインクを設置したシアンお
よびマゼンタについて行う。濃度の異なるインクを他の
色についても設置する場合は、そのインクについても同
様の処理をすることは言うまでもない。性質の異なる2
種類以上のインクドットに径の異なるインクドットを用
いても同様の処理が可能である。また、本実施例ではハ
ーフトーン処理の手法として誤差拡散法とディザ法を用
いたが、これらの代わりに画質に優れた手法と画像処理
時間に優れた手法をそれぞれ用いても良い。
【0051】以上で説明した本実施例の印刷装置によれ
ば、ハーフトーン処理の時間を増加させることなく、粒
状度の小さい高品質な画像が得られる。
【0052】本実施例では、濃度の異なる2種類のイン
クドットを用いた印刷装置について説明した。例として
濃淡ドットの記録率を図9に示したように設定すると、
粒状度は図10に示したように、濃ドットにディザ法を
用い、淡ドットに誤差拡散法を用いた時と、濃ドットに
誤差拡散法を、淡ドットにディザ法を用いた時とで、大
小関係が反転する点が生じ、領域毎にハーフトーン処理
の手法を切り換えることが、粒状度の小さい高品質な画
像を得るために極めて有効であることを示した。インク
ドットの種類を更に増加させると、そのインクドットの
記録率の設定は異なり、粒状度と階調値の関係はもっと
複雑なものとなる。例えば、径の異なる大、中、小のイ
ンクドットを用いる場合、 (a)大ドットにディザ法、中ドットおよび小ドットに
誤差拡散法 (b)大ドットおよび中ドットにディザ法、小ドットに
誤差拡散法 (c)大ドットおよび小ドットにディザ法、中ドットに
誤差拡散法 (d)中ドットにディザ法、大ドットおよび小ドットに
誤差拡散法 (e)中ドットおよび小ドットにディザ法、大ドットに
誤差拡散法 (f)小ドットにディザ法、大ドットおよび中ドットに
誤差拡散法 の6通りについて、最終的に得られる画像の粒状度を考
慮して、どのインクドットにどの手法を適用するか領域
を決定しておけば良い。この場合も、階調値の領域毎に
適切なハーフトーン処理を選択することにより、粒状度
の小さい高品質な画像が得られる。ただし、必ずしも最
も画像の粒状度の小さくなるものを選択する必要はな
い。
【0053】なお、本実施例の印刷装置では、上述のよ
うにピエゾ素子を用いてインク滴を吐出するインクヘッ
ドを備えたプリンタを用いているが、他の方法によりイ
ンク滴を吐出するプリンタを用いるものとしても良い。
例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク
通路内に発生する気泡(バブル)によりインク滴を吐出
するタイプのプリンタである。また、熱転写型プリンタ
等種々のプリンタ、その他の印刷装置に適用可能であ
る。
【0054】以上で説明した本実施例の印刷装置は、図
4および5に示した処理など、コンピュータによる処理
を含んでいることから、この処理を実現するためのプロ
グラムを記録した記録媒体としての実施の態様を採るこ
ともできる。このような記録媒体としては、フレキシブ
ルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカー
ド、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードな
どの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶
装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装
置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利
用できる。また、コンピュータに、上記で説明した画像
処理を行うコンピュータプログラムを、通信経路を介し
て供給するプログラム供給装置としての態様も可能であ
る。
【0055】以上、本発明のいくつかの実施の形態につ
いて説明したが、本発明はこのような実施の形態になん
ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
内において種々なる態様での実施が可能である。例え
ば、上記実施例で説明した種々の制御処理は、その一部
又は全部をハードウェアにより実現しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の概略構成図である。
【図2】ソフトウェアの構成を示す説明図である。
【図3】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図4】ドット形成制御ルーチンの流れを示すフローチ
ャートである。
【図5】ハーフトーン処理の流れを示すフローチャート
である。
【図6】誤差拡散によって拡散される誤差の各画素への
重み付けの一例を示す説明図である。
【図7】インクドットのオン・オフを判断するための分
散型ディザの閾値マトリックスの一例を示す説明図であ
る。
【図8】単色、単一ドットを用いた時の粒状度を示すグ
ラフである。
【図9】濃淡ドットのレベルデータおよび記録率の一例
を示すグラフである。
【図10】ハーフトーン処理において濃ドットにディザ
法、淡ドットに誤差拡散法を用いた場合と濃ドットに誤
差拡散法、淡ドットにディザ法を用いた場合の粒状度の
一例を示すグラフである。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 15…フレキシブルドライブ 16…ハードディスク 18…モデム 21…CRT 22…プリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…インクヘッド 31…キャリッジ 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…プログラマブルROM(PROM) 43…RAM 44…駆動用バッファ 61〜66…インク吐出用ヘッド 71…ブラックインク用カートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インタフェース 85…出力インタフェース 86…CRTC 87…ディスクコントローラ(DDC) 88…シリアル入出力インタフェース 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…ラスタライザ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 性質が異なる2種類以上のインクドット
    を印刷媒体に記録可能なインクヘッドを備え、該性質が
    異なる2種類以上のインクドットの分布により多階調の
    画像を記録可能な印刷装置であって、 印刷すべき画像の階調信号を画素毎に順次入力する階調
    信号入力手段と、 前記入力した階調信号に基づいて、少なくとも1種類の
    インクドットについては画質に優れたハーフトーン処理
    手法を用いてハーフトーン処理を行う第1のハーフトー
    ン処理手段と、 その他のインクドットについては、前記第1のハーフト
    ーン手段よりも画像処理速度が高速のハーフトーン処理
    手法を用いてハーフトン処理を行う第2のハーフトーン
    処理手段と、 前記入力した階調信号の予め定めた領域毎に、第1およ
    び第2のハーフトーン処理手段を切り換えて、各インク
    ドットに適用するハーフトーン処理切換手段と、 前記ハーフトーン処理に基づいて、前記インクヘッドを
    駆動して、前記性質が異なる2種類以上のインクドット
    を形成するインクヘッド駆動手段とを備えた印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第1のハーフトーン処理手段は誤差拡散法によるも
    のであり、前記第2のハーフトーン処理手段はディザ法
    によるものである印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の印刷装置であっ
    て、 前記インクヘッドは、複数の色相のインクドットをそれ
    ぞれ形成可能であり、 前記第1および第2のハーフトーン処理手段、ハーフト
    ーン処理切換手段、インクヘッド駆動手段は、それぞれ
    前記各色相毎に設けられた印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷装置であって、 前記入力した階調信号の予め定めた領域は、最終的に得
    られる画像の粒状性に関する評価に基づいて定められた
    印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
    刷装置であって、 前記性質が異なる2種類以上のインクドットは、少なく
    とも濃度の異なるインクドットと径の異なるインクドッ
    トのいずれかを含む印刷装置。
  6. 【請求項6】 性質が異なる2種類以上のインクドット
    について、印刷すべき画像の階調信号に基づいて、少な
    くとも1種類のインクドットについては画質に優れた第
    1のハーフトーン処理手段により、その他のインクドッ
    トについては前記第1のハーフトーン手段よりも画像処
    理速度が高速の第2のハーフトン処理手段によりハーフ
    トーン処理を行い、該性質が異なる2種類以上のインク
    ドットの分布により多階調の画像を記録すべく画像を処
    理する画像処理方法であって、 前記入力した階調信号の予め定めた領域毎に、第1およ
    び第2のハーフトーン処理手法を切り換えて、各インク
    ドットに適用する画像処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項7記載の画像処理方法であって、 前記第1のハーフトーン処理手法は誤差拡散法であり、
    前記第2のハーフトーン処理手法はディザ法である画像
    処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7または8記載の画像処理方法で
    あって、 前記性質が異なる2種類以上のインクドットは、少なく
    とも濃度の異なるインクドットと径の異なるインクドッ
    トのいずれかを含む画像処理方法。
  9. 【請求項9】 性質が異なる2種類以上のインクドット
    について、印刷すべき階調信号に基づいて、少なくとも
    1種類のインクドットについては画質に優れた第1のハ
    ーフトーン処理手段により、その他のインクドットにつ
    いては前記第1のハーフトーン手段よりも画像処理速度
    が高速の第2のハーフトーン処理手段によりハーフトー
    ン処理を行い、該性質が異なる2種類以上のインクドッ
    トの分布により多階調の画像を記録するためのプログラ
    ムをコンピュータに読み取り可能にした記録媒体であっ
    て、 前記入力した階調信号の予め定めた領域毎に、第1およ
    び第2のハーフトーン処理手段を切り換えて、各インク
    ドットに適用する機能をコンピュータに実現させるプロ
    グラムを記録した記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189727A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007241068A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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JP2006189727A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
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