JP2002210945A - 印刷媒体に応じてドットの記録率を変える印刷 - Google Patents

印刷媒体に応じてドットの記録率を変える印刷

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JP2002210945A
JP2002210945A JP2001014167A JP2001014167A JP2002210945A JP 2002210945 A JP2002210945 A JP 2002210945A JP 2001014167 A JP2001014167 A JP 2001014167A JP 2001014167 A JP2001014167 A JP 2001014167A JP 2002210945 A JP2002210945 A JP 2002210945A
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JP2001014167A
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Hiroichi Nunokawa
博一 布川
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膨潤タイプの印刷媒体に印刷を行う際の小ド
ット間の滲みを抑制する。 【解決手段】 印刷モードが膨潤タイプの印刷媒体に設
定されると、この印刷媒体に対して吸収されにくい小ド
ットの記録率の上限が、他のタイプの印刷媒体のときよ
りも低く制限されるので、小ドットの形成数を減少させ
ることができる。これにより、小ドットが隣接して打ち
込まれることによって生ずる滲みを抑制することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インク滴を吐出
して印刷媒体上に画像を印刷する技術、特に、複数種類
のドットサイズで1画素を記録可能な印刷技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータで処理された画像やディジ
タルカメラで撮影した画像の出力装置として、インクジ
ェットプリンタがある。インクジェットプリンタはイン
クを吐出して印刷媒体上にドットを形成することにより
画像を印刷する。近年では、高画質な印刷を実現するた
めに、インクジェットプリンタでの印刷に適した種々の
印刷媒体が市販されている。これらの印刷媒体には、媒
体の表面にインク受容層を設けたものがある。
【0003】インク受容層は、インクを吸収する方式に
より大きく膨潤型インク受容層と空隙型インク受容層と
に分けられる。膨潤型インク受容層は、ゼラチンやポリ
ビニルアルコールなどの親水性バインダがインク溶媒に
膨潤してインクを保持するものである。空隙型インク受
容層は、無機微粒子により空隙を形成し、この空隙にイ
ンクを保持するものである。このうちの膨潤型インク受
容層は、光が当たっても化学的に変化が起こらず、耐光
性に優れる特徴があるので、特に、写真の印刷媒体に適
している。本明細書では、膨潤型インク受容層を有する
印刷媒体を「膨潤タイプの印刷媒体」と呼び、空隙型イ
ンク受容層を有する印刷媒体を「空隙タイプの印刷媒
体」と呼ぶ。
【0004】一方、近年においては、より細やかに階調
表現を行うことが求められているため、径の異なる複数
種類のドットを形成することが行われている。また、低
濃度領域の粒状性を抑制するために、より径の小さいド
ットを形成することも求められている。この結果、径の
小さいドットを形成できる印刷装置が多く製造される傾
向にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、膨潤タイプの
印刷媒体には、径の小さなドットが、インク受容層が有
する親水性バインダに吸収されにくいという性質があ
る。このため、先に打ち込まれた小さなドットが印刷媒
体に吸収される前に、隣接して小さなドットが打ち込ま
れると、これらのドットの間で滲みを生ずるという問題
があった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、膨潤タイプの印
刷媒体に印刷を行う際の小ドット間の滲みを抑制する技
術を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
印刷媒体上にドットを形成する印刷部を用いて印刷を行
うために、前記印刷部に供給すべき印刷データを生成す
る印刷制御装置であって、前記印刷部は、複数のノズル
と、前記複数のノズルからインク滴をそれぞれ吐出させ
るための複数の吐出駆動素子とを有し、各ノズルを用い
て印刷媒体上の1画素の領域にサイズの異なるN種類
(Nは2以上の整数)のドットのうちのいずれかを選択
的に形成可能な印刷ヘッドを備え、前記印刷制御装置
は、印刷媒体の種類を含む複数のパラメータに応じて、
前記N種類のドットのそれぞれに関する記録率と階調値
との対応関係を決定するとともに、前記決定された対応
関係と各画素の階調値とに基づいて各画素におけるドッ
トの記録状態を決定するものであり、前記対応関係は、
前記選択された印刷媒体の種類が膨潤タイプの印刷媒体
であるときは、前記N種類のドットのうちの比較的小さ
いドットの中の少なくとも一つの種類の特定ドットの記
録率の上限が、前記選択された印刷媒体の種類が前記膨
潤吸収タイプ以外の他の印刷媒体であるときの、前記特
定ドットの記録率の上限よりも小さくなるように設定さ
れていることを特徴とする。
【0008】本発明では、印刷モードが膨潤タイプの印
刷媒体に設定されると、この印刷媒体に対して吸収され
にくい小ドットの記録率の上限が、他のタイプの印刷媒
体のときよりも低く制限されるので、小ドットの形成数
を減少させることができる。これにより、小ドットが隣
接して打ち込まれることによって生ずる滲みを抑制する
ことができる。
【0009】上記印刷制御装置において、さらに印刷媒
体の種類を含む複数のパラメータに応じて決定される複
数の印刷モードに対して、前記N種類のドットのそれぞ
れに関する記録率と階調値との対応関係をそれぞれ記憶
する対応関係記憶部と、ユーザに印刷媒体の種類とし
て、膨潤タイプの媒体を含む印刷モードの選択を許容す
る印刷モード選択部と、前記選択された印刷モードに応
じて、前記対応関係記憶部に記憶された複数の対応関係
の中から一つを選択する対応関係選択部と、前記選択さ
れた対応関係と各画素の階調値とに基づいて各画素にお
けるドットの記録状態を決定するドット形成判定部と、
を備えるようにしても良い。
【0010】上記印刷制御装置において、任意の階調値
における各インクの前記特定ドットの記録率の和の上限
が5%〜25%であるのが好ましい。
【0011】このように、小ドットの記録率の上限を2
5%以下にすると、小ドットがほとんど隣接しないよう
に小ドットを配置できるので、小ドットの滲みをさらに
抑制することが可能である。
【0012】上記印刷制御装置において、前記ドット形
成判定部は、各インクを用いて形成される前記特定ドッ
ト同士が印刷媒体上で隣接する確率が小さくなるよう
に、前記特定ドットを形成するか否かを判定するのが好
ましい。
【0013】こうすれば、小ドットが互いに隣接して形
成される確率をさらに小さくすることができるという効
果がある。
【0014】上記印刷制御装置において、前記ドット形
成判定部は、少なくとも前記特定ドットについては、前
記特定ドット同士が印刷媒体上で隣接する確率が小さく
なるように、各色相毎に異なる特定のディザマトリック
スを備え、前記選択された印刷媒体の種類が膨潤タイプ
の印刷媒体であるときは、前記ディザマトリックスを用
いて各画素におけるドットの記録状態を決定するように
しても良い。
【0015】このように、小ドットの2値化に使用する
ディザマトリックスを色相毎に変えることによって、小
ドットが互いに隣接して形成される確率を小さくするよ
うにしても良い。
【0016】上記印刷制御装置において、前記ドット形
成判定部は、誤差拡散法または平均誤差最小法を用い、
前記特定ドットについては、少なくとも一つのインク色
の2値化結果に応じて、他の少なくとも一つのインク色
の2値化に用いる閾値を調整することにより、前記特定
ドット同士が印刷媒体上で隣接する確率が小さくなるよ
うに、各画素におけるドットの記録状態を決定するよう
にしても良い。
【0017】このように、あるインク色の小ドットの2
値化結果に応じて、他のインク色の小ドットの2値化に
用いる閾値を調整することで、小ドットが互いに隣接し
て形成される確率を小さくするようにしても良い。
【0018】上記印刷制御装置において、さらに、R、
G、Bの階調値からなる画像データを前記印刷部で使用
する各色相の階調値のデータに変換するための色変換テ
ーブルであって、複数の色相のドットを混在させて形成
する黒色をコンポジットブラックとするとき、前記特定
ドットが形成される低階調領域において、コンポジット
ブラックの量が他の色変換テーブルよりも小さい膨潤タ
イプの印刷媒体用の色変換テーブルを含む複数の色変換
テーブルを選択できる色変換部と、前記選択された印刷
モードに応じて、印刷媒体の種類として膨潤タイプの媒
体が選択されているときは、前記複数の色変換テーブル
の中から膨潤タイプの印刷媒体用の色変換テーブルを選
択する色変換テーブル選択部と、を備えるようにしても
良い。
【0019】このように、膨潤タイプの印刷媒体に適し
た色変換テーブルを選択できるようにすれば、低階調領
域において、他の色変換テーブルに比べてコンポジット
ブラックの量が小さい色変換テーブルを使用できるの
で、小ドットの形成数を抑制することもできる。
【0020】なお、本発明は、印刷装置、印刷方法、そ
れらの方法または装置の機能をコンピュータに実現させ
るためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプ
ログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログ
ラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の種
々の形態で実現することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて以下の順序で説明する。 A.装置の構成: B.ドット形成制御処理: C.第1実施例におけるドット形成制御: D.第2実施例におけるドット形成制御: E.第3実施例におけるドット形成制御: F.変形例:
【0022】A.装置の構成:図1は、本発明の一実施
例としての画像処理装置および印刷装置の構成を示すブ
ロック図である。図示するように、コンピュータ90に
スキャナ12とカラープリンタ22とが接続されてい
る。このコンピュータ90に所定のプログラムがロード
され実行されることにより画像処理装置として機能する
他、プリンタ22と併せて印刷装置として機能する。こ
のコンピュータ90は、プログラムに従って画像処理に
関わる動作を制御するための各種演算処理を実行するC
PU81を中心に、バス80により相互に接続された次
の各部を備える。ROM82は、CPU81で各種演算
処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格
納しており、RAM83は、同じくCPU81で各種演
算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが
一時的に読み書きされるメモリである。入力インターフ
ェイス84は、スキャナ12やキーボード14からの信
号の入力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ
22へのデータの出力を司る。CRTC86は、カラー
表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディスク
コントローラ(DDC)87は、ハードディスク16や
フレキシブルドライブ15あるいは図示しないCD−R
OMドライブとの間のデータの授受を制御する。ハード
ディスク16には、RAM83にロードされて実行され
る各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供され
る各種プログラムなどが記憶されている。
【0023】このほか、バス80には、シリアル入出力
インタフェース(SIO)88が接続されている。この
SIO88は、モデム18に接続されており、モデム1
8を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コ
ンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を
介して、外部のネットワークに接続されており、特定の
サーバーSVに接続することにより、画像処理に必要な
プログラムをハードディスク16にダウンロードするこ
とも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブ
ルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピ
ュータ90に実行させることも可能である。
【0024】図2は本印刷装置のソフトウェアの構成を
示すブロック図である。コンピュータ90では、所定の
オペレーティングシステムの下で、アプリケーションプ
ログラム95が動作している。オペレーティングシステ
ムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が
組み込まれており、アプリケーションプログラム95か
らはこれらのドライバを介して、プリンタ22に転送す
るための印刷データFNLが出力されることになる。画
像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム9
5は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して
所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCR
Tディスプレイ21に画像を表示している。スキャナ1
2から供給されるデータORGは、カラー原稿から読み
とられ、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)
の3色の色成分からなる原カラー画像データORGであ
る。
【0025】このアプリケーションプログラム95が、
印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドラ
イバ96が、画像データをアプリケーションプログラム
95から受け取り、これをプリンタ22に供給する印刷
信号に変換している。図2に示した例では、プリンタド
ライバ96の内部には、解像度変換モジュール97と、
色変換モジュール98と、色変換テーブルLUTと、ハ
ーフトーンモジュール99と、インタレースデータ生成
部100および印刷条件入力モジュール101とが備え
られている。なお、印刷条件入力モジュール101は、
ユーザに印刷媒体の種類として、膨潤タイプの媒体を含
む印刷モードの選択を許容する印刷モード選択部に相当
する。
【0026】印刷条件入力モジュール101は、キーボ
ード14やマウスなどを通して指定された印刷条件を入
力する。入力された条件は、解像度変換モジュール97
に受け渡され、プリンタドライバ96の各モジュールが
実行する後述の各処理内容の細部を決定するパラメータ
となる。指定可能な印刷条件としては、印刷用紙の種
類、カラー印刷を実行するか否かの指定、オーバラップ
方式による印刷を実行するか否かの指定などがある。オ
ーバラップ方式による印刷とは、各ラスタラインを2回
以上の主走査に分けて形成する印刷方法をいう。例え
ば、各ラスタラインを2回の主走査で印刷する場合に
は、1回目の主走査では各ラスタラインの奇数番目の画
素を印刷し、2回目の主走査では異なるノズルで偶数番
目の画素を印刷するのである。以下、各ラスタラインの
形成に要する主走査の回数をパス数と呼ぶ。
【0027】解像度変換モジュール97は、アプリケー
ションプログラム95が扱っているカラー画像データの
解像度、即ち単位長さ当たりの画素数をプリンタドライ
バ96が扱うことができる解像度に変換する役割を果た
す。こうして解像度変換された画像データはまだRGB
の3色からなる画像情報であるから、色変換モジュール
98は色変換テーブルLUTを参照しつつ、各画素ごと
にプリンタ22が使用するライトシアン(C1)、シア
ン(C2)、ライトマゼンタ(M1)、マゼンタ(M
2),イエロ(Y)、ブラック(K)の各色のデータに
変換する。カラー印刷を実行しないという印刷条件が指
定されている場合には、色変換処理は行われない。色変
換モジュール98は、印刷媒体の種類として膨潤タイプ
の媒体が選択されているときは、複数の色変換テーブル
の中から膨潤タイプの印刷媒体用の色変換テーブルを選
択する色変換テーブル選択部を備える。なお、ライトシ
アン、ライトマゼンタは、それぞれ淡シアン、淡マゼン
タとも呼ぶ。また、色変換モジュール98は色変換部に
相当する。
【0028】色変換されたデータは例えば256階調の
階調値を有している。ハーフトーンモジュール99は、
ドットを分散して形成することによりプリンタ22でこ
のような階調値を表現するためのハーフトーン処理を実
行する。本実施例のプリンタ22は、後述する通り濃淡
のインクを用いて大小の径からなるドットを形成可能な
多値プリンタである。ハーフトーンモジュール99は、
記録率テーブルDTを参照することにより、画像データ
の階調値及び印刷条件に応じてそれぞれの径のドットの
記録率を設定した上で、この記録率を実現するようにハ
ーフトーン処理を実行する。こうして処理された画像デ
ータは、インタレースデータ生成部100によりプリン
タ22に転送すべきデータ順に並べ替えられて、最終的
な印刷データFNLとして出力される。本実施例では、
プリンタ22は印刷データFNLに従ってドットを形成
する役割を果たすのみであり画像処理は行っていない
が、もちろんこれらの処理をプリンタ22で行うものと
しても差し支えない。
【0029】なお、記録率テーブルDTは、印刷媒体の
種類を含む複数のパラメータに応じて決定される複数の
印刷モードに対して、複数種類のドットのそれぞれに関
する記録率と階調値との対応関係をそれぞれ記憶する対
応関係記憶部に相当する。また、ハーフトーンモジュー
ル99は、選択された印刷モードに応じて、対応関係記
憶部に記憶された複数の対応関係の中から一つを選択す
る対応関係選択部と、選択された対応関係と各画素の階
調値とに基づいて各画素におけるドットの記録状態を決
定するドット形成判定部とに相当する。
【0030】図3は、プリンタ22の概略構成を示す説
明図である。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,
キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネ
ル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構
成されている。
【0031】キャリッジ31をプラテン26の軸方向に
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0032】なお、このキャリッジ31には、黒インク
(Bk)用のカートリッジ71とライトシアン(C
1)、シアン(C2)、ライトマゼンタ(M1)、マゼ
ンタ(M2),イエロ(Y)の5色のインクを収納した
カラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キ
ャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計6個のイン
ク吐出用ヘッド61ないし66が形成されており、キャ
リッジ31の底部には、この各色用ヘッドにインクタン
クからのインクを導く導入管67(図4参照)が立設さ
れている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカー
トリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を
上方から装着すると、各カートリッジに設けられた接続
孔に導入管67が挿入され、各インクカートリッジから
吐出用ヘッド61ないし64へのインクの供給が可能と
なる。
【0033】図4は、インク吐出用ヘッド28の内部の
概略構成を示す説明図である。インク用カートリッジ7
1,72がキャリッジ31に装着されると、インク用カ
ートリッジ内のインクが導入管67を介して吸い出さ
れ、キャリッジ31下部に設けられた印字ヘッド28の
各色ヘッド61ないし66に導かれる。なお、初めてイ
ンクカートリッジが装着されたときには、専用のポンプ
によりインクを各色のヘッド61ないし66に吸引する
動作が行われるが、本実施例では吸引のためのポンプ、
吸引時に印字ヘッド28を覆うキャップ等の構成につい
ては図示および説明を省略する。
【0034】各色のヘッド61ないし66には、後で説
明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられて
おり、各ノズル毎に電歪素子の一つであって応答性に優
れたピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PE
とノズルNzとの構造を詳細に示したのが図5である。
図5上段に図示するように、ピエゾ素子PEは、ノズル
Nzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設
置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧
の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械
エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエ
ゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電
圧を印加することにより、図5下段に示すように、ピエ
ゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路6
8の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の
体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮
分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNz
の先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプ
ラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより印
刷が行われる。
【0035】図6は、インク吐出用ヘッド61〜66に
おけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図で
ある。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐
出する6組のノズルアレイから成っており、48個のノ
ズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されて
いる。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致
している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノ
ズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直
線上に配置されていてもよい。但し、図6に示すように
千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく
設定し易いという利点がある。
【0036】本実施例のプリンタ22は、図6に示した
通り一定の径からなるノズルNzを備えているが、この
ようなノズルNzを用いて径の異なる3種類のドットを
形成することができる。図7は、インクが吐出される際
のノズルNzの駆動波形と吐出されるインクIpとの関
係を示した説明図である。図7において破線で示した駆
動波形が通常のドットを吐出する際の波形である。区間
d2において一旦、マイナスの電圧をピエゾ素子PEに
印加すると、先に図5を用いて説明したのとは逆にイン
ク通路68の断面積を増大する方向にピエゾ素子PEが
変形する。導入管67からのインクの供給速度には限界
があるため、インク通路68の拡大に対してインクの供
給量が不足する。この結果、図7の状態Aに示した通
り、メニスカスと呼ばれるインク界面Meは、ノズルN
zの内側にへこんだ状態となる。一方、図7の実線で示
す駆動波形を用い、区間d2に示すようにマイナス電圧
を急激に印加すると、インクの供給量はさらに不足した
状態となる。従って、状態aで示す通りメニスカスは状
態Aに比べて大きく内側にへこんだ状態となる。次に、
ピエゾ素子PEへの印加電圧を正にすると(区間d
3)、先に図5を用いて説明した原理に基づいてインク
が吐出される。このとき、メニスカスがあまり内側にへ
こんでいない状態(状態A)からは状態Bおよび状態C
に示すごとく大きなインク滴が吐出され、メニスカスが
大きく内側にへこんだ状態(状態a)からは状態bおよ
び状態cに示すごとく小さなインク滴が吐出される。
【0037】以上に示した通り、駆動電圧を負にする際
(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化
させることができる。本実施例では、駆動波形とドット
径との間のこのような関係に基づいて、ドット径の小さ
い小ドットIP1を形成するための駆動波形と、2番目
のドット径からなるの中ドットIP2を形成するための
駆動波形の2種類を用意している。図8に本実施例にお
いて用いている駆動波形を示す。駆動波形W1が小ドッ
トIP1を形成するための波形であり、駆動波形W2が
中ドットIP2を形成するための波形である。これらの
駆動波形を使い分けることにより、一定のノズル径から
なるノズルNzからドット径が小中の2種類のドットを
形成することができる。本実施例のプリンタ22では、
これらの駆動波形をキャリッジ31の移動とともにW
1,W2の順で連続的かつ周期的に出力している。
【0038】また、図8の駆動波形W1,W2の双方を
使ってドットを形成することにより、大ドットを形成す
ることができる。この様子を図8の下段に示した。図8
下段の図は、ノズルから吐出された小ドットおよび中ド
ットのインク滴IPs、IPmが吐出されてから用紙P
に至るまでの様子を示している。小中2種類のドットを
形成する場合、図7で示したメニスカスの様子から明ら
かな通り、小ドットを形成する時よりも中ドットを形成
する時の方がインク通路68に供給されているインク量
が多い。従って、小ドットのインク滴IPsよりも中ド
ットのインク滴IPmの方が勢いよく吐出される。この
ようなインクの飛翔速度差があるため、キャリッジ31
が主走査方向に移動しながら、小ドットと中ドットを連
続してする場合、キャリッジ31の走査速度および両ド
ットの吐出タイミングをキャリッジ31と用紙Pの間の
距離に応じて調整すれば、両インク滴をほぼ同じタイミ
ングで用紙Pに到達させることができる。本実施例で
は、このようにして図8上段の2種類の駆動波形から最
もドット径が最も大きい大ドットを形成しているのであ
る。
【0039】なお、本実施例では、制御を容易にするた
め、こうして形成される3種類のドットのうち、大小の
2種類のドットを印刷に用いている。当然、3種類全て
のドットを用いて画像を印刷するものとしても構わな
い。
【0040】図9は制御回路40の内部構成を示す説明
図である。図9に示す通り、この制御回路40の内部に
は、CPU41,PROM42,RAM43の他、コン
ピュータ90とのデータのやりとりを行うPCインタフ
ェース44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ2
4および操作パネル32などとの信号をやりとりする周
辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46
と、ヘッド61〜66にドットのオン・オフの信号を出
力する駆動用バッファ47などが設けられており、これ
らの素子および回路はバス48で相互に接続されてい
る。また、制御回路40には、所定周波数で駆動波形
(図8参照)を出力する発信器51、および発信器51
からの出力をヘッド61〜66に所定のタイミングで分
配する分配器55も設けられている。制御回路40は、
コンピュータ90で処理されたドットデータを受け取
り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミン
グで駆動用バッファ47に出力する。
【0041】ヘッド61〜66の一つのノズル列は、駆
動用バッファ47をソース側とし、分配出力器55をシ
ンク側とする回路に介装されており、ノズル列を構成す
る各ピエゾ素子PEは、その電極の一方が駆動用バッフ
ァ47の各出力端子に、他方が一括して分配出力器55
の出力端子に、それぞれ接続されている。分配出力器5
5からは、発信器51の駆動波形が出力される。CPU
41から各ノズル毎にオン・オフを定め、駆動用バッフ
ァ47の各端子に信号を出力すると、駆動波形に応じ
て、駆動用バッファ47側からオン信号を受け取ってい
たピエゾ素子PEだけが駆動される。この結果、駆動用
バッファ47からオン信号を受け取っていたピエゾ素子
PEのノズルから一斉にインク粒子Ipが吐出される。
【0042】図6に示す通り、ヘッド61〜66は、キ
ャリッジ31の搬送方向に沿って配列されているから、
それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に至る
タイミングはずれている。図示を省略したが、分配出力
器55の出力側にはディレイ回路が設けられており、ヘ
ッド61〜66の各ノズルの位置のずれおよびキャリッ
ジ31の搬送速度に応じ、各ノズルにより形成されるド
ットの主走査方向の位置が合うタイミングで駆動波形が
出力されている。従って、CPU41は、このヘッド6
1〜66の各ノズルの位置のずれを勘案した上で、必要
なタイミングで各ドットのオン・オフの信号を駆動用バ
ッファ47を介して出力し、各色のドットを形成してい
る。また、図6に示した通り、各ヘッド61〜66もノ
ズルが2列に形成されている点も同様に考慮してオン・
オフの信号の出力が制御されている。
【0043】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23により用紙Pを搬送し
つつ(以下、副走査という)、キャリッジ31をキャリ
ッジモータ24により往復動させ(以下、主走査とい
う)、同時に印字ヘッド28の各色ヘッド61〜64の
ピエゾ素子PEを駆動して、各色インクの吐出を行い、
ドットを形成して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0044】なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素
子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリン
タ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出す
るプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク
通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生す
る泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリン
タに適用するものとしてもよい。
【0045】B.ドット形成制御処理:図10は、本実
施例におけるドット形成制御ルーチンの流れを示すフロ
ーチャートである。これは、コンピュータ90のCPU
81が実行する処理である。
【0046】この処理が開始されると、CPU81は、
画像データおよび印刷条件を入力する(ステップS10
0)。この画像データは、図2に示したアプリケーショ
ンプログラム95から受け渡されるデータであり、画像
を構成する各画素ごとにR,G,Bそれぞれの色につい
て、値0〜255の256段階の階調値を有するデータ
である。印刷条件としては、印刷用紙の種類、カラー印
刷を実行するか否かの指定、オーバラップ方式による印
刷を実行するか否かの指定などがある。
【0047】CPU81は、入力された画像データの解
像度をプリンタ22における解像度に変換する(ステッ
プS105)。画像データが印刷解像度よりも低い場合
には、線形補間により隣接する原画像データの間に新た
なデータを生成することで解像度変換を行う。逆に画像
データが印刷解像度よりも高い場合には、一定の割合で
データを間引くことにより解像度変換を行う。なお、解
像度変換処理は本実施例において本質的なものではな
く、このような処理を行わずに印刷を実行するものとし
ても構わない。
【0048】次に、CPU81は、色変換処理を行う
(ステップS110)。色変換処理とはR,G,Bの階
調値からなる画像データをプリンタ22で使用するC,
M,Y,Kの各色の階調値のデータに変換する処理であ
る。この処理は、R,G,Bのそれぞれの組み合わせか
らなる色をプリンタ22で表現するためのC,M,Y,
Kの組み合わせを記憶した色変換テーブルLUT(図2
参照)を用いて行われる。色変換テーブルLUTを用い
て色変換する処理自体については、公知の種々の技術が
適用可能であり、例えば補間演算を用いた処理が適用で
きる。
【0049】こうして色変換された画像データに対し
て、CPU81はハーフトーン処理を行う(ステップS
200)。ハーフトーン処理とは、原画像データの階調
値(本実施例では256階調)をプリンタ22が各画素
ごとに表現可能な階調値に変換する処理をいう。後述す
る通り、本実施例では「ドットの形成なし」「小ドット
の形成」「大ドットの形成」の3階調への変換を行って
いるが、更に多くの階調への変換を行うものとしてもよ
い。
【0050】図11は、本実施例におけるハーフトーン
処理の流れを示すフローチャートである。ハーフトーン
処理では、CPU81は画像データおよび印刷条件を入
力する(ステップS210)。ここで入力される画像デ
ータCDとは、色変換処理(図10のステップS11
0)を施され、C,M,Y,Kの各色につき256階調
を有するデータである。この画像データの階調に応じ
て、以下のようにして大ドットのレベルデータLVLが
決定される(ステップS220)。
【0051】図12は、大ドットと小ドットのレベルデ
ータの決定に利用されるドット記録率テーブルを示す説
明図である。図12(a)の横軸は階調値(0〜25
5)、左側の縦軸はドット記録率(%)、右側の縦軸は
レベルデータ(0〜255)である。ここで、「ドット
記録率」とは、一定の階調値に応じて一様な領域が再現
されるときに、その領域内の画素のうちでドットが形成
される画素の割合を意味する。図12(a)中の曲線S
Dが小ドットの記録率を示しており、曲線LDが大ドッ
トの記録率を示している。
【0052】レベルデータLVLとは、ドットの記録率
を値0〜255の256段階に変換したデータをいう。
ステップS220では、大ドット用の曲線LDから階調
値に応じたレベルデータLVLを読みとる。例えば、図
12(a)に示した通り、画像データCDの階調値がg
rであれば、レベルデータLVLは曲線LDを用いてl
dと求められる。実際には、曲線LDを1次元のテーブ
ルとしてROM82に記憶しておき、このテーブルを参
照してレベルデータを求めている。このテーブルが先に
図2で示した記録率テーブルDTに相当する。
【0053】本実施例では、6色の各インクごとに異な
る記録率テーブルを備えている。また、印刷条件に応じ
て異なる記録率テーブルを備えている。本実施例で各イ
ンクについて用意されている記録率テーブルの配列イメ
ージを図12(b)に示した。本実施例では、印刷用紙
として、膨潤タイプの印刷媒体および非膨潤タイプの印
刷媒体の2種類から選択可能としており、これに対応し
て印刷用紙の選択に対応した2種類の記録率テーブルD
Tが備えられている。本実施例では、これらの種々の記
録率テーブルDTのうちステップS210で入力した印
刷条件に応じたテーブルを用いてレベルデータLVLを
設定する。
【0054】次に、こうして設定されたレベルデータL
VLと閾値THLとの大小を比較する(ステップS23
0)。ここでは、たとえばディザ法によるドットのオン
・オフ判定を行う。閾値THLはいわゆるディザマトリ
ックスにより各画素ごとに異なる値が設定される。本実
施例では16×16の正方形の画素ブロックに値0〜2
54までが現れるマトリックスを用いている。
【0055】図13は、ディザ法によるドットのオン・
オフ判定の考え方を示す説明図である。図示の都合上、
一部の画素についてのみ示す。図13に示す通り、レベ
ルデータLVLの各画素とディザテーブルの対応箇所の
大小を比較する。レベルデータLVLの方がディザテー
ブルに示された閾値THLよりも大きい場合にはドット
をオンにし、レベルデータLVLの方が小さい場合には
ドットをオフとする。図13中でハッチングを付した画
素がドットをオンにする画素を意味している。
【0056】ステップS230において、レベルデータ
LVLが閾値THLよりも大きい場合には、大ドットを
オンにすべきと判断して、CPU81は結果値を示す変
数REに2進数で値11を代入する(ステップS28
0)。結果値REの各ビットはそれぞれ、図8に示した
駆動波形W1,W2のオン・オフに対応している。結果
値REが値11が駆動用バッファ47に転送されると、
駆動波形W1,W2の双方でインクを吐出するため大ド
ットが形成される。
【0057】一方、ステップS230において、レベル
データLVLが閾値THLよりも小さい場合には、大ド
ットを形成すべきではないと判断して、次の処理に移行
し、小ドットのレベルデータLVSを設定する(ステッ
プS240)。小ドットのレベルデータLVSは、階調
値および印刷条件に基づいて、図12に示した記録率テ
ーブルDTにより設定される。設定方法は、大ドットの
レベルデータLVLの設定と同じである。
【0058】次に、小ドットのレベルデータLVSと閾
値THSの大小関係を比較し、小ドットのオン・オフの
判定を行う(ステップS250)。オン・オフの判定方
法は、大ドットの場合と同じであるが、判定に用いる閾
値LVSを次に示す通り大ドットの場合の閾値LVLと
は異なる値としている。
【0059】大ドットと小ドットで同じディザマトリッ
クスを用いてオン・オフの判定を行えば、ドットがオン
になりやすい画素が両者で一致する。つまり、大ドット
がオフとなるときには小ドットもオフになる可能性が高
い。この結果、小ドットの記録率は所望の記録率よりも
低くなる可能性がある。本実施例ではこのような現象を
回避するため、両者でディザマトリックスを変えてい
る。つまり、オンになりやすくなる画素の位置を、大ド
ットと小ドットとで変えることで、それぞれが適切に形
成されることを確保している。
【0060】図14は、大ドットの判定に用いられるデ
ィザマトリックスと、小ドットの判定に用いられるディ
ザマトリックスの関係について示す説明図である。この
実施例では、図に示すように、大ドットについては第1
のディザマトリックスTMを用い、小ドットについては
この各閾値を副走査方向に対称に移動した第2のディザ
マトリックスUMを用いている。本実施例では先に述べ
た通り64×64のマトリックスを用いているが、図1
4には図示の都合上4×4のマトリックスで示した。当
然、大ドットと小ドットで全く異なるディザマトリック
スを用いることもできる。
【0061】ステップS250において、小ドットのレ
ベルデータLVSが閾値THSよりも大きい場合には、
小ドットをオンにすべきと判断して、結果値REに2進
数で値10を代入する(ステップS270)。このデー
タが駆動用バッファ47に出力されると、図8に示した
駆動波形W1でインク滴が吐出され、駆動波形W2はマ
スクされるから、小ドットが形成される。一方、ステッ
プS250において、小ドットのレベルデータLVSが
閾値THSよりも小さい場合には、小ドットを形成すべ
きでないと判断して、結果値REに値00を代入する
(ステップS260)。このデータが駆動用バッファ4
7に出力されると、駆動波形W1,W2の両者がマスク
されるから、いずれのドットも形成されなくなる。
【0062】以上の処理により、一つの画素についてい
ずれのドットを形成すべきかの判定がなされた。CPU
81は、全画素について処理が終了するまで(ステップ
S290)、ステップS220〜S280までの処理を
繰り返す。全画素について処理が終了すると、ハーフト
ーン処理ルーチンを一旦終了してドット形成制御処理ル
ーチンに戻る。
【0063】次に、CPU81はインタレースデータの
生成を行う(ステップS300)。これは、1ラスタラ
イン分のデータをプリンタ22のヘッドに転送する順序
に並べ替えることをいう。プリンタ22がラスタライン
を形成する記録方法には種々のモードがある。最も単純
なのは、ヘッドの1回の往運動で各ラスタラインのドッ
トを全て形成するモードである。この場合には1ラスタ
ライン分のデータを処理された順序でヘッドに出力すれ
ばよい。他のモードとしては、いわゆるオーバラップが
ある。例えば、1回目の主走査では各ラスタラインのド
ットを例えば1つおきに形成し、2回目の主走査で残り
のドットを形成する記録方法である。この場合は各ラス
タラインを2回の主走査で形成することになる。このよ
うな記録方法を採用する場合には、各ラスタラインのド
ットを1つおきにピックアップしたデータをヘッドに転
送する必要がある。このようにプリンタ22が行う記録
方法に応じてヘッドに転送すべきデータを作成するのが
上記ステップS240での処理である。ステップS10
0で入力した印刷条件により指定された内容に基づいて
実行すべきインタレースデータの生成方法が選択され
る。こうしてプリンタ22が印刷可能なデータが生成さ
れると、CPU81はこのデータを出力し、プリンタ2
2に転送する(ステップS310)。プリンタ22は、
このデータを受け取って各画素にそれぞれのドットを形
成して画像を印刷する。
【0064】C.第1実施例におけるドット形成制御:
図15は、膨潤タイプの印刷媒体用の大ドットおよび小
ドットの記録率と階調値との関係を示したグラフであ
る。図15中の曲線SDB、SDNが小ドットの記録率
を示しており、曲線LDB、LDNが大ドットの記録率
を示している。また、実線SDB、LDBが膨潤タイプ
の印刷媒体用のドット記録率を示しており、点線SD
N、LDNが非膨潤タイプの印刷媒体用のドット記録率
を示している。なお、「非膨潤タイプの印刷媒体」と
は、膨潤タイプ以外の印刷媒体を意味しており、空隙タ
イプの印刷媒体や普通紙等を含んでいる。
【0065】図15に示すように、非膨潤タイプよりも
膨潤タイプの印刷媒体用のドット記録率の方が、大ドッ
トの記録が開始される階調値は小さい。具体的には、非
膨潤タイプの印刷媒体用のドット記録率においては、大
ドットの記録が開始される階調値はg2であり、膨潤タ
イプの印刷媒体用のドット記録率においては、大ドット
の記録が開始される階調値はg2よりも小さいg1であ
る。一方、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒体用
のドット記録率の方が、小ドットの記録率の最大値は小
さい。具体的には、非膨潤タイプの印刷媒体用のドット
記録率においては、小ドットの最大記録率はDS2であ
り、膨潤タイプの印刷媒体用のドット記録率において
は、小ドットの最大記録率はDS2よりも小さいDS1
である。なお、小ドットの記録率は、大ドットの記録が
開始される階調値で最大となる。
【0066】このように、膨潤タイプの印刷媒体に関す
る小ドットの最大記録率DS1は、非膨潤タイプの印刷
媒体に関する小ドットの最大記録率DS2よりも小さな
値に設定されているので、膨潤タイプの印刷媒体では、
非膨潤タイプに比べて小ドット同士が隣接した画素位置
に形成される確率が低い。この結果、小ドット同士が隣
接することに起因する滲みを抑制することが可能であ
る。
【0067】図16は、大中小3種類のドットを記録す
る場合のドット記録率テーブルを示す説明図である。図
16(a)は非膨潤タイプ、図16(b)は膨潤タイプ
の印刷媒体用のドット記録率を示すグラフである。
【0068】この例では、大中小3種類のドットを記録
するので、各階調値における大、中、小のそれぞれのド
ット記録率が示されている。この例においても、小ドッ
トの最大記録率は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印
刷媒体用の方が小さい。一方、中ドットの記録が開始さ
れる階調値は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒
体用のドット記録率の方が小さい。なお、大ドットの記
録率は、印刷媒体の種類に拘わらず同じである。
【0069】このように、非膨潤タイプの印刷媒体にお
いては特定のドットで表現している階調の一部を、膨潤
タイプの印刷媒体においては他のドットで表現すること
により、特定のドットの記録率の最大値を低下させるこ
とができれば良いので、3種類以上のドットを形成する
ような場合にも、本発明は適用できる。
【0070】なお、この例では、小ドットの記録率を小
さくしているが、小ドットだけでなく中ドットも隣接し
て打ち込まれることによって生ずる滲みの原因となって
いるような場合は、小ドットと中ドットとのうちの少な
くとも一方の記録率を下げるようにしても良い。一般
に、ある大きさ以下のドットが上記のような滲みの原因
となっている場合には、その大きさ以下のドットのうち
の少なくとも一種類のドットの記録率を下げればよい。
【0071】図17は、大中小3種類、濃淡2種類のド
ットを記録する場合のドット記録率テーブルを示す説明
図である。図17(a)は非膨潤タイプ、図17(b)
は膨潤タイプの印刷媒体用のドット記録率を示すグラフ
である。
【0072】この例では、大中小3種類のドットを濃淡
2種類のインクで記録するので、各階調値における大、
中、小について濃淡それぞれのドット記録率が示されて
いる。この例においても、淡インクの小ドットの最大記
録率は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒体用の
方が小さい。一方、淡インクの中ドットの記録が開始さ
れる階調値は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒
体用のドット記録率の方が小さい。なお、印刷媒体の種
類に拘わらず、淡インクの大ドットの記録が開始される
階調値は同じである。
【0073】濃インクの小ドットの最大記録率は、非膨
潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒体用の方が小さい。
一方、濃インクの中ドットの記録が開始される階調値
は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプの印刷媒体用のドッ
ト記録率の方が小さい。また、淡インクの大ドットの記
録が終了する階調値は、非膨潤タイプよりも膨潤タイプ
の印刷媒体用のドット記録率の方が大きい。この理由
は、非膨潤タイプの印刷媒体においては濃インクの小ド
ットで表現されている階調の一部を、膨潤タイプの印刷
媒体においては淡インクの大ドットと濃インクの中ドッ
トとで置き換えているからである。なお、濃インクの大
ドットの記録率は、印刷媒体の種類に拘わらず同じであ
る。
【0074】このように、濃淡2種類以上のドットを形
成するような場合にも、本発明は適用できる。なお、こ
の例では、淡インクの小ドットおよび濃インクの小ドッ
トの双方の記録率を小さくしているが、いずれか一方の
みを小さくして、小ドット全体として記録率を下げるよ
うにしてもよい。
【0075】以上に説明したように、膨潤タイプの印刷
媒体用のドット記録率においては、非膨潤タイプより
も、小ドットの記録率が小さいので、これを用いてドッ
ト形成の判定が行われれば、小ドットが互いに隣接して
形成される確率も小さくなる。この結果、小ドットが隣
接して打ち込まれることによって生ずる滲みを抑制する
ことができるという効果が生ずる。
【0076】D.第2実施例におけるドット形成制御:
この第2実施例では、ディザマトリクスを用いたハーフ
トーン処理によって小ドットを形成する位置を制御する
ことにより、小ドットの隣接を抑制する。この第2実施
例は、第1実施例に示した方法と組み合わせて実施する
こともできる。
【0077】図18は、本発明の第2実施例における小
ドットの判定に用いられるディザマトリックスの一例を
示す説明図である。図18(a)は、小ドットの記録率
が最大値をとるときに、この第2実施例で使用する各色
相毎のディザマトリックスで形成するドットを示す図で
ある。図18(a)中のCはシアンドットが、Mはマゼ
ンタドットが、Yはイエロードットが、Kはブラックド
ットが、それぞれ形成されていることを示す。空欄は、
ドットが形成されていないことを示す。なお、説明を容
易にするために、ディザマトリックスは8×8であり、
レベルデータは0〜64の範囲であると、それぞれ仮定
している。また、第2実施例では、淡シアンインクと淡
マゼンタインクを使用せず、4色のインクのみを使用す
るものと仮定している。
【0078】図18(b)は、シアン用のディザマトリ
ックスCMを示す図である。このディザマトリックスC
Mは、8×8のマトリックスなので、0〜64までの6
5階調を表現するだけの数の要素(64個)を有する。
しかし、ディザマトリックスCMの要素のうち60個の
要素の閾値は、レベルデータの最大値である64より大
きい65であるので、これらの要素ではドットを形成し
ないとの判断が常になされる。この結果、シアンドット
を形成しうる要素は、閾値が1〜4の4カ所だけとな
る。
【0079】このように、シアン用のディザマトリック
スCMは、0〜4の5階調のみを表現し得る。この5階
調は、図18(a)中のCの位置におけるドットの有無
により実現されることになる。
【0080】図18(c)は、マゼンタ用のディザマト
リックスMMを示す図である。このディザマトリックス
MMも、シアン用のディザマトリックスCMと同様に、
5階調だけを表現するものである。ただし、図18
(a)中のMの位置のみにマゼンタドットを形成しうる
ので、シアンドットとは別の位置にドットが形成され
る。なお、図示は省略するが、イエロやブラックのドッ
トの形成判断についても同様のディザマトリックスが使
用される。
【0081】図18(a)から分かるように、CMYK
の各ドットは隣接していない。したがって、以上に説明
したようなディザマトリックスを使用すれば、隣接させ
ることなく小ドットを形成するこができる。また、図1
8(a)から、全画素の4分の一以下の画素にドットを
形成するのであれば、ドットを隣接させないようにする
ことができることも分かる。したがって、任意の階調値
における各インクの小ドットの記録率の和の上限を25
%以下にすれば、小ドットを隣接させないようなディザ
マトリックスを容易に生成できることが分かる。
【0082】このように、オンになりやすい画素の位置
が異なるディザマトリックスをインクの各色毎に用い
て、小ドットの形成判定を行うことにより、各色の小ド
ットが隣接し難くなるようにすることができる。さら
に、この実施例で示すように、小ドットの最大記録率を
25%以下に制限できれば、小ドットを隣接させないよ
うに形成することも可能である。一方、小ドットの最大
記録率をあまりに小さく制限すると、低濃度領域の粒状
性が問題となってくるので、5%以上とするのが好まし
い。
【0083】なお、以上より、小ドットが隣接する確率
とディザマトリックスが表現できる階調値との間には、
トレードオフの関係があることが分かる。すなわち、小
ドットが隣接する確率を小さくしようとすると、ディザ
マトリックスが表現できる階調値も小さくなるというよ
うな関係である。したがって、ディザマトリックスの現
実の設計は、このようなトレードオフを考慮して行って
も良い。たとえば、許容できる小ドットの隣接確率を設
定することにより、小ドットの隣接をある程度許容し
て、階調値を大きくするようにしても良い。
【0084】E.第3実施例におけるドット形成制御:
この第3実施例は、誤差拡散法または平均誤差最小法を
用いたハーフトーン処理によって小ドットを形成する位
置を制御することにより、小ドットの隣接を抑制するも
のである。この第3実施例も、第1実施例に示した方法
と組み合わせて実施できる。
【0085】図19は、本発明の第3実施例で行う誤差
拡散処理の様子を示す説明図である。ここでは、シアン
のレベルデータが32で一定である画像をハーフトーン
処理する場合を想定する。また、誤差拡散では、主走査
方向に隣接する画素のみに誤差を拡散する。図19の各
表の上側の数値は画素位置番号であり、A段は各画素の
シアンのレベルデータを、B段は各画素の閾値を、C段
はハーフトーン処理後のドットで表現される階調値を、
D段は形成されたドットの色を、それぞれ示す。なお、
小ドットの最大レベルデータは32であり、他のドット
の最大レベルデータは255(記録率100%)である
と仮定し、説明を容易にするために、シアンとマゼンタ
の2色のドットのみを形成するものとしている。
【0086】図19(b)は、1番目の画素について、
シアンドット形成判断を行った後の閾値等を示す。1番
目の画素のレベルデータは32であり、初期の閾値は1
27なので、ドットは形成されない。この結果、1番目
の画素単独でシアンドットが現実に表現しているレベル
データは0であり、この画素で生じた誤差は隣の画素に
繰り越される。この結果、2番目の画素のレベルデータ
は64となっている。この際に、他の色のドット形成判
断に使用される1番目の画素の閾値は、79に変更され
ているが、その理由は後述する。
【0087】図19(c)は、4番目の画素までドット
形成判断を行った後のレベルデータおよび閾値を示す。
1〜3番目の画素がそれぞれ単独で現実に表現している
レベルデータは0であり、これらの画素で生じた誤差は
4番目の画素に繰り越され、4番目の画素のレベルデー
タは128となる。この結果、4番目の画素のレベルデ
ータは、この画素の閾値127よりも大きくなるのでシ
アンドットが形成されている。形成されたシアンドット
が、4番目の画素において現実に表現しているレベルデ
ータは255なので、誤差は−127(=128−25
5)である。この誤差は、5番目の画素に繰り越され、
この画素のレベルデータは−95となっている。なお、
4番目の画素にシアンドットが形成されたので、この画
素のD段には「C」の文字が記録されている。
【0088】各画素の閾値は、ドット形成判断の際に、
ドットが形成されなかった画素については127から7
9に48だけ減らされ、ドットが形成された画素とこの
画素に隣接する画素については127から175に48
だけ増加されている。このような処理を16番目の画素
まで行うと、図19(c)に示すような状態となり、シ
アンドットの形成判断処理はこれらの画素について終了
する。すなわち、4番目の画素および12番目の画素に
ドットが形成され、これらの画素とこれらに隣接する画
素の閾値は増大し、他の画素の閾値は減少している状態
となる。これらの閾値は、他のインク色の2値化に用い
られる。
【0089】図20は、本発明の第3実施例におけるマ
ゼンタドットの形成判断処理の様子を示す説明図であ
る。図20(a)のA段は各画素のマゼンタのレベルデ
ータを示し、B段は、シアンドット形成後のマゼンタド
ット形成用の各画素の閾値を示す。
【0090】図20(b)は、6番の画素までマゼンタ
ドット形成判断を行った後のレベルデータおよび閾値を
示す。シアンドットが形成されている4番目の画素にお
いては、1〜3番目の画素で繰り越された誤差が加算さ
れ、レベルデータが128となっている。しかし、前述
のように、4番目の画素の閾値が175に増加している
ので、この画素にはマゼンタドットは形成されていな
い。また、これに隣接する5番目の画素でも同様にマゼ
ンタドットは形成されていない。この結果、シアンドッ
トが形成されている4番目の画素には隣接しない6番目
の画素にマゼンタドットが形成されている。
【0091】なお、説明を容易にするために、シアンと
マゼンタの2色のドットのみを形成するものとしている
ので、マゼンタドット形成判断の際には、閾値の調整は
していない。ただし、3色以上のドットを形成する場合
は、マゼンタドットを形成した画素だけでなく、シアン
ドットを形成した画素とこれらに隣接する画素も同様に
閾値を調整するのが好ましい。たとえば、ドットを形成
していない画素の閾値を、79からさらに48だけ減ら
して31とし、シアンドットやマゼンタドットを形成し
た画素とこれらに隣接する画素の閾値を、一律に223
(=175+48)とする。
【0092】図20(c)は、シアンドット形成判断処
理において、変更された閾値を用いてマゼンタドットの
形成判断処理を16番目の画素まで行った結果である。
図から分かるように、シアンドットが形成された画素に
隣接する画素にはマゼンタドットが形成されていない。
これは、シアンドットが形成された画素に隣接する画素
の閾値が175に増加され、他の画素の閾値が79に減
らされているからである。すなわち、2番目の画素のレ
ベルデータが仮にドットが形成されない値として最大の
78だったとし、さらに各画素で生じうる最大誤差であ
る32レベルデータが累積しても、3〜5番目の画素に
はマゼンタドットが形成されないように閾値が設定され
ているからである。
【0093】具体的には、この例では閾値が48だけ増
減されているので、シアンドットが形成された画素とこ
れに隣接する画素に対して、他の画素は96(48×
2)だけ閾値が小さい。このため、画素とこれに隣接す
る画素として連続する3個の画素で32レベルデータが
累積しても、ドットが形成されないのである。
【0094】この例では、説明を容易にするために、シ
アンおよびマゼンタのドットのみを形成するものとして
いるが、それぞれの最大レベルデータを32とすれば、
ドットが隣接して形成されないことが分かる。なお、シ
アンおよびマゼンタのレベルデータがいずれも32であ
るとすると、双方で64となり、他の大きさのドットの
レベルデータの最大値255(記録率100%)の25
%となっている。
【0095】この例は、たとえば、各色の最大レベルデ
ータを16とし、各色のドット形成判断処理で増減する
閾値を48から24に減少させることにより、容易に4
色に拡張できる。また、主走査方向に隣接する画素だけ
でなく副走査方向に隣接する画素の閾値をも調整するこ
とにより、副走査方向に隣接する画素へのドットの形成
を抑制することができる。
【0096】具体的には、たとえば、シアンドットの形
成判断の際に、他のドットの形成判断用の閾値を24だ
け増減する。マゼンタドットの形成判断は、この閾値を
用いて行い、この際には、この閾値をさらに24だけ増
減する。そして、イエロドットやブラックドットについ
ても同様に行う。このようにして、各色のドットが隣接
しないようにドットを形成することができる。
【0097】このように、あるインク色でのドットの形
成判断に応じて、他のインク色のドットの形成判断に用
いる閾値を調整すれば、各色の小ドットが隣接しにくく
なるようすることができる。また、この実施例では、小
ドットの最大記録率が25%に制限されていることを前
提としており、小ドットを隣接させないように形成する
ことも可能である。
【0098】閾値の設定は、この第3実施例では、説明
の容易のために、各ドットが隣接しないような値となっ
ている。しかし、閾値の調整幅が大きいと本来ドットが
形成されるべき位置と、現実に形成される位置との距離
が大きくなる傾向がある。このように、現実に形成され
る位置との距離が大きくなると画質の劣化の原因となり
得るので、小ドットの隣接確率と現実に形成される位置
との間には、トレードオフの関係がある。したがって、
現実の設計は、このようなトレードオフを考慮して行う
のが好ましい。
【0099】なお、閾値の調整は、異なるインクのドッ
トが隣接して形成されるのを抑制するように行われれば
良く、たとえば、ドットが形成された画素とこれに隣接
する画素とでは、ドットが形成された画素の閾値の増加
量を隣接する画素の増加量より多くしたり、主走査方向
と副走査方向との間の斜めの方向の画素の増加量を小さ
くしたり、することも可能である。また、誤差拡散法に
代えて平均誤差最小法により、ドットの形成判断処理を
行っても良い。
【0100】図21は、誤差拡散法を用いたハーフトー
ン処理の流れを示すフローチャートである。点線で囲ま
れた部分を除き、図11の処理を同じである。この点線
で囲まれた部分は、小ドットのドット形成判断処理を行
う部分である。
【0101】小ドットのドット形成判断は、図11にお
いては、固定された閾値を有するディザマトリックスで
行っているが、この第3実施例では、前述のような閾値
を調整させる誤差拡散法で行う点で異なっている。具体
的には、ステップS250aでは、調整されうる閾値E
DTHSを用いて、小ドットの形成判断がなされる。ス
テップS260、S270の処理は図11の処理と同じ
である。ステップS271では、各画素のレベルデータ
LVSと各画素でドット形成により現実に表現されてい
るレベルデータとの差を周辺画素に拡散する。ステップ
S272では、ドットの形成の有無に応じて、その画素
と隣接画素の閾値を調整する。これ以降の処理は図11
の処理と同じである。
【0102】F.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0103】F−1.上述の実施例では、複数種類のド
ットのそれぞれに関する記録率と階調値との対応関係を
複数個記憶しておき、ユーザが選択した印刷モードに応
じて、記憶された複数の対応関係の中から一つを選択す
ることにより対応関係を決定している。しかし、本発明
では、このような方法に限らず、たとえば、小ドットの
記録率の一部ないし全部に所定の係数を乗じて、小ドッ
トの記録率を小さくするようにしても良い。
【0104】F−2.上述の実施例ではピエゾ素子を備
えるインクジェットプリンタを例に説明したが、いわゆ
るノズルに備えたヒータに通電することによりインク内
に生じるバブルでインクを吐出するタイプのプリンタを
始め種々のプリンタその他の印刷装置に適用可能であ
る。
【0105】F−3.また、小ドットが形成される低階
調領域において、コンポジットブラックの量が他の色変
換テーブルよりも小さい膨潤タイプの印刷媒体用の色変
換テーブルを用いて、小ドットの記録率を低減して小ド
ットの隣接を抑制するようにしても良い。ここで、複数
の色相のドットを混在させて形成する黒色をコンポジッ
トブラックという。
【0106】以上で説明した印刷装置における処理は、
コンピュータプログラムによって実現することもでき
る。このようなコンピュータプログラムを記録した記録
媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、
光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パ
ンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷
物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなど
のメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読
取り可能な種々の媒体を利用できる。また、コンピュー
タに上記で説明した画像処理等を行うコンピュータプロ
グラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置
としての態様も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置の概略構成図。
【図2】ソフトウェアの構成を示す説明図。
【図3】本発明のプリンタの概略構成図。
【図4】本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構
成を示す説明図。
【図5】本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示
す説明図。
【図6】本発明のプリンタにおけるノズル配置例を示す
説明図。
【図7】本発明のプリンタにより径の異なるドットを形
成する原理を説明する説明図。
【図8】本発明のプリンタにおけるノズルの駆動波形お
よびこの駆動波形により形成されるドットの様子を示す
説明図。
【図9】プリンタの制御装置の内部構成を示す説明図。
【図10】ドット形成制御ルーチンの流れを示すフロー
チャート。
【図11】ハーフトーン処理の流れを示すフローチャー
ト。
【図12】ドット記録率テーブルを示す説明図。
【図13】ディザ法によるドットのオン・オフ判定の考
え方を示す説明図。
【図14】大ドットの判定に用いられるディザマトリッ
クスと、小ドットの判定に用いられるディザマトリック
スの関係について示す説明図。
【図15】膨潤タイプの印刷媒体用の大ドットおよび小
ドットの記録率と階調値との関係を示したグラフ。
【図16】大中小3種類のドットを記録する場合のドッ
トの記録率と階調値との関係を示したグラフ。
【図17】大中小3種類、濃淡2種類のドットを記録す
る場合のドット記録率と階調値との関係を示したグラ
フ。
【図18】本発明の第2実施例における小ドットの判定
に用いられるディザマトリックスの一例を示す説明図。
【図19】本発明の第3実施例で行う誤差拡散処理の様
子を示す説明図。
【図20】本発明の第3実施例におけるマゼンタドット
の形成判断処理の様子を示す説明図。
【図21】誤差拡散法を用いたハーフトーン処理の流れ
を示すフローチャート。
【符号の説明】
12…スキャナ 14…キーボード 15…フレキシブルドライブ 16…ハードディスク 18…モデム 21…CRTディスプレイ 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…PROM 43…RAM 44…PCインタフェース 46…タイマ 47…駆動用バッファ 48…バス 51…発信器 55…分配器 55…分配出力器 61〜66…インク吐出用ヘッド 67…導入管 68…インク通路 71,72…インク用カートリッジ 80…バス 81…CPU 82…ROM 83…RAM 84…入力インターフェイス 85…出力インタフェース 86…CRTC 88…SIO 90…コンピュータ 91…ビデオドライバ 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…解像度変換モジュール 98…色変換モジュール 99…ハーフトーンモジュール 100…インタレースデータ生成部 101…印刷条件入力モジュール DT…記録率テーブル LUT…色変換テーブル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
    用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷
    データを生成する印刷制御装置であって、 前記印刷部は、複数のノズルと、前記複数のノズルから
    インク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素
    子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領
    域にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)のドッ
    トのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを
    備え、 前記印刷制御装置は、 印刷媒体の種類を含む複数のパラメータに応じて、前記
    N種類のドットのそれぞれに関する記録率と階調値との
    対応関係を決定するとともに、前記決定された対応関係
    と各画素の階調値とに基づいて各画素におけるドットの
    記録状態を決定するものであり、 前記対応関係は、前記選択された印刷媒体の種類が膨潤
    タイプの印刷媒体であるときは、前記N種類のドットの
    うちの比較的小さいドットの中の少なくとも一つの種類
    の特定ドットの記録率の上限が、前記選択された印刷媒
    体の種類が前記膨潤吸収タイプ以外の他の印刷媒体であ
    るときの、前記特定ドットの記録率の上限よりも小さく
    なるように設定されている、印刷制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷制御装置であって、
    さらに印刷媒体の種類を含む複数のパラメータに応じて
    決定される複数の印刷モードに対して、前記N種類のド
    ットのそれぞれに関する記録率と階調値との対応関係を
    それぞれ記憶する対応関係記憶部と、 ユーザに印刷媒体の種類として、膨潤タイプの媒体を含
    む印刷モードの選択を許容する印刷モード選択部と、 前記選択された印刷モードに応じて、前記対応関係記憶
    部に記憶された複数の対応関係の中から一つを選択する
    対応関係選択部と、 前記選択された対応関係と各画素の階調値とに基づいて
    各画素におけるドットの記録状態を決定するドット形成
    判定部と、を備える、印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の印刷制御装置
    であって、 任意の階調値における各インクの前記特定ドットの記録
    率の和の上限が5%〜25%である、印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、 前記ドット形成判定部は、各インクを用いて形成される
    前記特定ドット同士が印刷媒体上で隣接する確率が小さ
    くなるように、前記特定ドットを形成するか否かを判定
    する、印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の印刷制御装置であって、 前記ドット形成判定部は、少なくとも前記特定ドットに
    ついては、前記特定ドット同士が印刷媒体上で隣接する
    確率が小さくなるように、各色相毎に異なる特定のディ
    ザマトリックスを備え、前記選択された印刷媒体の種類
    が膨潤タイプの印刷媒体であるときは、前記ディザマト
    リックスを用いて各画素におけるドットの記録状態を決
    定する、印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の印刷制御装置であって、 前記ドット形成判定部は、誤差拡散法または平均誤差最
    小法を用い、前記特定ドットについては、少なくとも一
    つのインク色の2値化結果に応じて、他の少なくとも一
    つのインク色の2値化に用いる閾値を調整することによ
    り、前記特定ドット同士が印刷媒体上で隣接する確率が
    小さくなるように、各画素におけるドットの記録状態を
    決定する、印刷制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の印
    刷制御装置であって、さらに、 R、G、Bの階調値からなる画像データを前記印刷部で
    使用する各色相の階調値のデータに変換するための色変
    換テーブルであって、複数の色相のドットを混在させて
    形成する黒色をコンポジットブラックとするとき、前記
    特定ドットが形成される低階調領域において、コンポジ
    ットブラックの量が他の色変換テーブルよりも小さい膨
    潤タイプの印刷媒体用の色変換テーブルを含む複数の色
    変換テーブルを選択できる色変換部と、 前記選択された印刷モードに応じて、印刷媒体の種類と
    して膨潤タイプの媒体が選択されているときは、前記複
    数の色変換テーブルの中から膨潤タイプの印刷媒体用の
    色変換テーブルを選択する色変換テーブル選択部と、を
    備える印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 印刷媒体上にドットを形成することによ
    って印刷を行う印刷装置であって、 複数のノズルと、前記複数のノズルからインク滴をそれ
    ぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素子とを有し、各
    ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領域にサイズの異
    なるN種類(Nは2以上の整数)のドットのうちのいず
    れかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを備える印刷部
    と、 請求項1ないし7のいずれかに記載の印刷制御装置と、
    を備える印刷装置。
  9. 【請求項9】 印刷媒体上にドットを形成する印刷部を
    用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印刷
    データを生成する印刷制御方法であって、 前記印刷部は、複数のノズルと、前記複数のノズルから
    インク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素
    子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領
    域にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)のドッ
    トのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを
    備え、 前記印刷制御方法は、(a)印刷媒体の種類を含む複数
    のパラメータに応じて、前記N種類のドットのそれぞれ
    に関する記録率と階調値との対応関係を決定する工程
    と、(b)前記決定された対応関係と各画素の階調値と
    に基づいて各画素におけるドットの記録状態を決定する
    工程と、を備え、 前記対応関係は、前記選択された印刷媒体の種類が膨潤
    タイプの印刷媒体であるときは、前記N種類のドットの
    うちの比較的小さいドットの中の少なくとも一つの種類
    の特定ドットの記録率の上限が、前記選択された印刷媒
    体の種類が前記膨潤吸収タイプ以外の印刷媒体であると
    きの、前記特定ドットの記録率の上限よりも小さくなる
    ように設定されている、印刷制御方法。
  10. 【請求項10】 印刷媒体上にドットを形成する印刷部
    を用いて印刷を行うために、前記印刷部に供給すべき印
    刷データを生成するための処理をコンピュータに実行さ
    せるためのコンピュータプログラムであって、 前記印刷部は、複数のノズルと、前記複数のノズルから
    インク滴をそれぞれ吐出させるための複数の吐出駆動素
    子とを有し、各ノズルを用いて印刷媒体上の1画素の領
    域にサイズの異なるN種類(Nは2以上の整数)のドッ
    トのうちのいずれかを選択的に形成可能な印刷ヘッドを
    備え、 前記コンピュータプログラムは、(a)印刷媒体の種類
    を含む複数のパラメータに応じて、前記N種類のドット
    のそれぞれに関する記録率と階調値との対応関係を決定
    する機能と、(b)前記決定された対応関係と各画素の
    階調値とに基づいて各画素におけるドットの記録状態を
    決定する機能と、を前記コンピュータに実現させるプロ
    グラムを有し、 前記対応関係は、前記選択された印刷媒体の種類が膨潤
    タイプの印刷媒体であるときは、前記N種類のドットの
    うちの比較的小さいドットの中の少なくとも一つの種類
    の特定ドットの記録率の上限が、前記選択された印刷媒
    体の種類が前記膨潤吸収タイプ以外の印刷媒体であると
    きの、前記特定ドットの記録率の上限よりも小さくなる
    ように設定されている、コンピュータプログラム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のコンピュータプログ
    ラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126453A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Ricoh Co Ltd 画像処理方法、プログラム、記憶媒体、画像処理装置、画像形成装置
US7669986B2 (en) 2006-07-20 2010-03-02 Seiko Epson Corporation Droplet discharging head and droplet discharging device, and discharging control method
US20120188305A1 (en) * 2011-01-20 2012-07-26 Seiko Epson Corporation Ink jet recording method
JP2015104903A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 株式会社Screenホールディングス 画像記録装置および画像記録方法

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