JP2006297899A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多数のノズルを備えた印字ヘッド200を用いた印刷装置100であって、多階調の画像データを画素領域に分割してから各画素領域の濃度合計値を求め、その濃度合計値からその画素領域内のドット構成を算出してドットを集中配置する。これによって、飛行曲がり現象などによるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくできるため、高画質な印刷物を確実に得ることができる。
【選択図】図1
Description
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
また、ディザ処理は、一般に入力画像の濃度値をディザマトリックスの閾値を境にオン・オフ設定するため、入力濃度値と出力濃度値が一致しない場合があり、そのために特にグラデーションの階調再現性が悪いといった特性がある。
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、有することを特徴とするものである。
また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。
また、「M値(M≧3)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことをいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
形態1の印刷装置において、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
形態1〜7のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
請求項8に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
形態1〜9のいずれか1に記載印刷装置において、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
形態1〜10のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
形態1〜11のいずれか1に記載の印刷装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
コンピュータを、M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とするものである。
形態13の印刷プログラムにおいて、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
形態13〜19のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態8と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
請求項20に記載の印刷プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
形態13〜21のいずれか1に記載印刷プログラムにおいて、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態13〜22のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態13〜23のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態25の印刷方法は、
形態13〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態13〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割ステップと、当該画像データ分割ステップで分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶ステップと、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
形態26の印刷方法において、前記ドット構成算出ステップは、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置ステップは、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
形態26〜32のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態8と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
請求項33に記載の印刷方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出ステップで算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
形態26〜34のいずれか1に記載印刷方法において、前記ドット配置ステップは、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
形態26〜35のいずれか1に記載の印刷方法において、前記印刷データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
形態26〜36のいずれか1に記載の印刷方法において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を有することを特徴とするものである。
形態38の画像処理装置において、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
形態1に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
形態39に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
形態38〜44のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
請求項45に記載の画像処理装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
形態39〜46のいずれか1に記載画像処理装置において、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
形態38〜47のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
形態38〜48のいずれか1に記載の画像処理装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
コンピュータを、M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とするものである。
形態50の画像処理プログラムにおいて、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50〜56のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
請求項57に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
形態50〜58のいずれか1に記載画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50〜59のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50〜60のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態50〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態50〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割ステップと、当該画像データ分割ステップで分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶ステップと、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含むことを特徴とするものである。
形態63の画像処理方法において、前記ドット構成算出ステップは、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態39と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態40と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態41と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態42と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置ステップは、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態44と同様に、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
形態63〜69のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態45と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
請求項70に記載の画像処理方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出ステップで算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態46と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
形態63〜71のいずれか1に記載画像処理方法において、前記ドット配置ステップは、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態47と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
形態63〜72のいずれか1に記載の画像処理方法において、前記印刷データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態48と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
形態63〜73のいずれか1に記載の画像処理方法において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態49と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
図1〜図31、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4はその部分拡大断面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が紙送り方向方向(副走査方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)ノズルモジュールのみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタやライトシアンなどのインクを専用に吐出するノズルモジュールを加えた6色や7色のインクを用いる場合もある。また、1つのノズルモジュールに備えられるノズルの数としては、その解像度に応じて異なってくるため、特に限定されるものではないが、例えば、後述するようないわゆるマルチパス型の場合は、約「180」個前後、ラインヘッド型の場合は、千数百個前後になるものが多い。
ここで、この画像データ分割手段12による画素領域の分割サイズとしては、特に限定されるものでなく、その分割サイズが小さければ小さいほど画質に与える影響が少なくなって高画質の印刷物が得られる反面、その分情報処理量が多くなって処理時間がかかると共に、バンディングの規模によっては、それを十分に回避できないことも考えられるから、例えば、8×8画素(ピクセル)程度(カラー画像データの場合は、各色ごと)の大きさが最適と考えられる。
すなわち、この画素領域ドット構成テーブル400は、画素領域内の各画素(ピクセル)の合計濃度値に応じて、その画素領域内に設ける設定ドット比率を規定すると共に、その設定ドット比率に応じて実際に配置されるドット数と、そのドット種(ドットサイズ)とそのドット個数合計とを具体的に規定したものである。
そして、ドット配置手段22は、このドット配置順序テーブル記憶手段20のドット配置順序テーブル500に示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段18で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置する機能を提供するようになっている。
すなわち、図16(A)に示すドット配置順序テーブル500aの各マス目は、前記単位領域の各画素に対応し、各マス目の数字は、ドットの配置順序を示したものである。従ってドット配置手段22は、この図16(A)のドット配置順序テーブル500aに従って16個のLドットと、15個のMドットと、15個のSドット(ドット構成比率「1」:「1」:「1」)を配置するようになっており、その結果、同図(B)に示すように、その画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に傾斜した楕円形にドットが集中配置されることになる。なお、このドット配置順序テーブル500aの数字に従って各ドットを配置するに際してドット配置手段22は、濃度値が最も大きいLドットから優先的に配置するようになっている。
以下、図18を参照して、画素領域の重心位置の求め方を説明する。
同図に示すように、8画素×8画素の画素領域を想定し、当該画素領域内の各々の画素a[i,j]をベクトル(i,j)とし(a[i,j]=(i,j))とすると、画像領域の左上隅の画素a[0,0]から右下隅の画素a[7,7]までのベクトルは(0,0)から(7,7)と表される。ここで、(i,j)のiは実数、jは虚数を示す。
重心位置={(0,0)+(1,0)+・・・+(7,7)}/(8×8)
=(3.5,3.5)
となる。したがって、重心位置(3.5,3.5)は、上述した左上隅のa(0,0)と右下隅のa(7,7)の中心の位置で、当該画素領域の中心部であることが分かる。
印刷手段26は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56の各ノズルからインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
以下に図19の計算方法の一例を示す。
C4(=RM)=IF($C$2*$C$3+$D$2*$D$3>0、
ROUND((A4・B4*$B$2)*$C$3/($C$2*$C$3+$D$2*$D$3)、0)、0)
D4(=RS)=IF(ROUND((A5・B5*$B$2・C5*$C$2)/$D$2、0)<0、
0,ROUND((A5・B5*$B$2・C5*$C$2)/$D$2、0)) dL:Lドット濃度値(=255)
dM:Mドット濃度値(=170)
dS:Sドット濃度値(=85)
rL:Lドット構成比(入力値)
rM:Mドット構成比(入力値)
rS:Sドット構成比(入力値)
LU:画素領域の合計濃度値(計算値)
RL:Lドットの実ドット数(出力値)
RM:Mドットの実ドット数(出力値)
RS:Sドットの実ドット数(出力値)
$:絶対参照
ここで、前記のような構成をした本実施の形態の印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記画像データ取得手段10、画像データ分割手段12、画素領域濃度値合計算出手段14、画素領域ドット構成テーブル記憶手段16、ドット構成算出手段18、ドット配置順序テーブル記憶手段20、ドット配置手段22、印刷データ生成手段24、印刷手段26などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段20やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかりやすくするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
ステップS112では、前記ドット構成算出手段18が前述した所定の画素領域ドット構成テーブル400を基づいてその画素領域の合計濃度値から、その画素領域内に配置するドット種と、その個数を算出する。例えば、その画素領域の合計濃度値が「9800」であったとすると、図12の矢印(※4)に示す、平均濃度値が「153」の項目の合計濃度値(9792)が最も近いことから、その項目に従って、その画素領域のドット構成比率およびドット種ならびにドット個数を算出する。図12の矢印(※4)に示す項目によれば、その画素領域に設定されるドット構成比は、Lドット「2」:Mドット「2」:Sドット「1」であって、実ドット数は、Lドット「21」、Mドット「21」、Sドット「10」となり、その合計ドット数は、「52個」ということになる。
図21〜図27は、このステップS114におけるドットの配置例を示したものである。なお、ここで採用されたドット配置順序テーブル500は、図16(A)に示すように、その画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に傾斜した楕円形にドットが集中配置されるドット配置順序テーブル500aである。
さらに、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、その画素領域が目立たなくなって、高画質な印刷物を得ることが可能となる。
また、前記ドット配置手段22によるドット配置にあたっては、規定のドット配置を一定角度、例えば、90°×I(0以上の整数)ずつ不規則に回転して配置するようにすれば、画素領域同士の周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
また、カラー画像データのように、1つの画素領域内の複数色、例えばCMYKの4色のドットを印字する場合は、図28〜図31に示すように、各色ごとにスクリーン角度を15°ずつずらして、シアン15°、イエロー30°、ブラック45°、マゼンタ75°とすれば、カラー画像などを印刷した際のモアレ現象を回避できるため、高画質なカラー印刷物を得ることができる。
また、本発明および通常の印字ヘッド200によって打ち分けられるドットのサイズとしては、図7に示すように、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドットなし」の4パターンが一般的であるが、そのドットサイズの種類は、これに限定されるものでなく、「ドットなし」以外に少なくとも2パターンあれば良く、そのパターンは多いほど好ましい。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
図32に示すテーブルは、画素領域内の各画素(ピクセル)の合計濃度値に応じて、その画素領域内におけるドットサイズごと(L=大、M=中、S=小)の設定ビット比率を規定するとともに、その設定ドット比率に応じて実際に配置されるドット数(実ドット数)と、ドット個数合計とを具体的に規定したものである。
また、例えば画素領域が、16画素と64画素との2種類で構成されている場合には、図8で前述したテーブルと図32で上述したテーブルとを用いてN値化を行う。
図33は、集中ドットが所定の画素領域の中心にない場合の実施の形態におけるドット配置順序テーブルを示す図である。
ドット配置順序テーブル記憶手段は、画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを少なくとも1種類以上記憶しており、必要に応じて所定のドット配置順序テーブルを読み出して利用できるようになっている。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図37に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
Claims (19)
- M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、
当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
当該画素領域濃度値合計算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画像領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画像領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする印刷装置。 - 請求項8に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載の印刷装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とする印刷装置。
- コンピュータを、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序が示されているドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。 - 請求項13に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割ステップと、
当該画像データ分割ステップで分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、
当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶する画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶するドット配置順序テーブル記憶ステップと、
当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、
当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。 - M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示す配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、有することを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - 請求項17に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割ステップと、
当該画像データ分割ステップで分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、
当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶する画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、
当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、
前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶するドット配置順序テーブル記憶ステップと、
当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、
当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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