JP2006297899A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】バンディング現象を解消または殆ど目立たなくできる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体の提供。
【解決手段】多数のノズルを備えた印字ヘッド200を用いた印刷装置100であって、多階調の画像データを画素領域に分割してから各画素領域の濃度合計値を求め、その濃度合計値からその画素領域内のドット構成を算出してドットを集中配置する。これによって、飛行曲がり現象などによるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくできるため、高画質な印刷物を確実に得ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置などに係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷処理を行なうのに好適な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
以下は、印刷装置、特に、インクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が、印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザプリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザプリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、または印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、例えば、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまうといったことがあり、その結果、そのノズルで印刷媒体に形成されるドットの着弾位置が理想位置よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。また、ノズルのばらつき特性により、そのばらつきが大きいものとしては、インク量が理想量と比較して非常に多くなったり少なくなったりするものが存在する。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり現象」が発生すると隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が正常より長くなる部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が正常時により短くなる部分には、「濃いスジ」が発生する。また、インク量の値が理想と外れている場合も、インク量が多いノズル部分に関しては、濃いスジ、インク量が少なくなる部分では白スジが発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印字ヘッドもしくは印刷媒体が固定(1パス印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印字ヘッドを何回も往復させることを利用してバンディングを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コスト、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下の特許文献1などでは、多階調画像を量子化するに際して誤差拡散処理を実施した後ディザ処理を行うことで多階調画像の低・中濃度部でドットを集中させて発生し、高濃度部では集中したドットの周辺に分散させてドットを発生するようにしたものであり、これによって特に高濃度部で白抜けがない画像を形成するようにしている。
特開2001−177722号公報
しかしながら、前記の従来技術では、高濃度部でのバンディング現象は低減できるものの、一般にバンディング現象が目立ちやすい中濃度部や低濃度部ではバンディング現象を低減することが難しい。また、中濃度部や低濃度部ではドットの集中が目立ってしまうことから、粒状性が目立って画質が低下するおそれがある。
また、ディザ処理は、一般に入力画像の濃度値をディザマトリックスの閾値を境にオン・オフ設定するため、入力濃度値と出力濃度値が一致しない場合があり、そのために特にグラデーションの階調再現性が悪いといった特性がある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その主な目的は、特に、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
また、本発明の他の主な目的は、特にグラデーション画像における階調再現性に優れた印刷物を得ることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法ならびに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、有することを特徴とするものである。
すなわち、本発明は、多階調の画像データを画素領域に分割してから各画素領域の濃度合計値を求め、その濃度合計値からその画素領域内のドット構成を算出してドット配置を行うようにしたものであり、これによって、特に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。
さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
また、「M値(M≧3)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことをいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、ならびに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕形態2の印刷装置は、
形態1の印刷装置において、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
〔形態3〕形態3の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態4〕形態4の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態5〕形態5の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
〔形態6〕形態6の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態7〕形態7の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
〔形態8〕形態8の印刷装置は、
形態1〜7のいずれか1に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
〔形態9〕形態9の印刷装置は、
請求項8に記載の印刷装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
〔形態10〕形態10の印刷装置は、
形態1〜9のいずれか1に記載印刷装置において、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
〔形態11〕形態11の印刷装置は、
形態1〜10のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
〔形態12〕形態12の印刷装置は、
形態1〜11のいずれか1に記載の印刷装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
〔形態13〕形態13の印刷プログラムは、
コンピュータを、M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これにより、前記形態1と同様に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態14〕形態14の印刷プログラムは、
形態13の印刷プログラムにおいて、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態15〕形態15の印刷プログラムは、
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態16〕形態16の印刷プログラムは、
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態17〕形態17の印刷プログラムは、
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態18〕形態18の印刷プログラムは、
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態19〕形態19の印刷プログラムは、
形態13に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態20〕形態20の印刷プログラムは、
形態13〜19のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態8と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態21〕形態21の印刷プログラムは、
請求項20に記載の印刷プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態22〕形態22の印刷プログラムは、
形態13〜21のいずれか1に記載印刷プログラムにおいて、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態23〕形態23の印刷プログラムは、
形態13〜22のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態24〕形態24の印刷プログラムは、
形態13〜23のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
また、形態13と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態25の印刷方法は、
〔形態25〕形態25のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態13〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態13〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態26〕形態26の印刷方法は、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割ステップと、当該画像データ分割ステップで分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶ステップと、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これにより、前記形態1と同様に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
〔形態27〕形態27の印刷方法は、
形態26の印刷方法において、前記ドット構成算出ステップは、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
〔形態28〕形態28の印刷方法は、
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態29〕形態29の印刷方法は、
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態30〕形態30の印刷方法は、
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
〔形態31〕形態31の印刷方法は、
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態32〕形態32の印刷方法は、
形態26に記載の印刷方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置ステップは、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
なお、「ドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いる」とは、「集中ドット」の形を変形し、粒状かを悪化することで、バンディング回避を行う手法が考えられる。さらに、具体的には、着弾位置精度、印字解像度によって、どのドット配置順序テーブルを使うかを決定することも考えられる。
〔形態33〕形態33の印刷方法は、
形態26〜32のいずれか1に記載の印刷方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態8と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
〔形態34〕形態34の印刷方法は、
請求項33に記載の印刷方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出ステップで算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
〔形態35〕形態35の印刷方法は、
形態26〜34のいずれか1に記載印刷方法において、前記ドット配置ステップは、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
〔形態36〕形態36の印刷方法は、
形態26〜35のいずれか1に記載の印刷方法において、前記印刷データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
〔形態37〕形態37の印刷方法は、
形態26〜36のいずれか1に記載の印刷方法において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
〔形態38〕形態38の画像処理装置は、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、を有することを特徴とするものである。
これによって、特に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮できる印刷データを得ることができる。
〔形態39〕形態39の画像処理装置は、
形態38の画像処理装置において、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
〔形態40〕形態40の画像処理装置は、
形態1に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態41〕形態41の画像処理装置は、
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態42〕形態42の画像処理装置は、
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態43〕形態43の画像処理装置は、
形態38に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態44〕形態44の画像処理装置は、
形態39に記載の画像処理装置において、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態45〕形態45の画像処理装置は、
形態38〜44のいずれか1に記載の画像処理装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
なお、この合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率は、可変とすることができる。
〔形態46〕形態46の画像処理装置は、
請求項45に記載の画像処理装置において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
〔形態47〕形態47の画像処理装置は、
形態39〜46のいずれか1に記載画像処理装置において、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
〔形態48〕形態48の画像処理装置は、
形態38〜47のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
〔形態49〕形態49の画像処理装置は、
形態38〜48のいずれか1に記載の画像処理装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
〔形態50〕形態50の画像処理プログラムは、
コンピュータを、M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これにより、前記形態38と同様に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態51〕形態51の画像処理プログラムは、
形態50の画像処理プログラムにおいて、前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態39と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態52〕形態52の印刷プログラムは、
形態50に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態40と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態53〕形態53の画像処理プログラムは、
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態41と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態54〕形態54の画像処理プログラムは、
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態42と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
なお、「画素領域の重心に近い画素から周辺部へ向けて」における「重心」とは、画素領域の「中央部分」を意味し、当該中央部分から周辺部に向けてドットが集中するように配置されることを意味する。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態55〕形態55の画像処理プログラムは、
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態43と同様に、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態56〕形態56の画像処理プログラムは、
形態50に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態44と同様に、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態57〕形態57の画像処理プログラムは、
形態50〜56のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態45と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態58〕形態58の画像処理プログラムは、
請求項57に記載の画像処理プログラムにおいて、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態46と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態59〕形態59の画像処理プログラムは、
形態50〜58のいずれか1に記載画像処理プログラムにおいて、前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態47と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態60〕形態60の画像処理プログラムは、
形態50〜59のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態48と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態61〕形態61の画像処理プログラムは、
形態50〜60のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態49と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
また、形態50と同様に、現在市場に出回っている殆どの印刷装置に備えつけられているコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態62〕形態62のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態50〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記形態50〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムをユーザなどの需用者に対して容易かつ確実に提供することができる。
〔形態63〕形態63の画像処理方法は、
M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割ステップと、当該画像データ分割ステップで分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶ステップと、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これにより、前記形態38と同様に、飛行曲がり現象による白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、また、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、高画質な印刷物を得ることができる。さらに、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
〔形態64〕形態64の画像処理方法は、
形態63の画像処理方法において、前記ドット構成算出ステップは、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とするものである。
これによって、形態39と同様に、当該画素領域におけるドット構成を、ドット径のサイズごとに、例えば、L(大)サイズ、M(中)サイズ、S(小)サイズと規定して算出することができるので、的確な処理を行うことができる。
〔形態65〕形態65の画像処理方法は、
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態40と同様に、画素領域内でドット径の大きなドットから優先的にドットが配置されてドットが集中することになるため、バンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態66〕形態66の画像処理方法は、
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態41と同様に、画素領域内で略楕円形状にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態67〕形態67の画像処理方法は、
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、前記画素領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態42と同様に、画素領域内の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが順次配置されていくので、当該重心部分にドットが集中することになるため、さらにバンディング現象を目立たなくすることができる。
〔形態68〕形態68の画像処理方法は、
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とするものである。
これによって、形態43と同様に、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示さるので、中心あるいは重心部分から周辺部に向けてドットが集中するだけでなく、任意の位置からドットが集中することになるので、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態69〕形態69の画像処理方法は、
形態63に記載の画像処理方法において、前記ドット配置順序テーブル記憶ステップは、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置ステップは、当該ドット配置順序テーブル記憶ステップに記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態44と同様に、目的とする画質やバンディング現象などの規模(大きさ)などに応じて最適なドット配置順序テーブルを選択して利用することができるため、的確な処理を実施することができる。
〔形態70〕形態70の画像処理方法は、
形態63〜69のいずれか1に記載の画像処理方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする。
これによって、形態45と同様に、例えば、バンディング現象が目立つ場合には、大きいドットが優先的に選択されてバンディング現象が低減され、また、バンディング現象がそれほど目立たない場合には、小さいドットが優先的に選択されて画質の向上を図ることができる。
〔形態71〕形態71の画像処理方法は、
請求項70に記載の画像処理方法において、
前記画素領域ドット構成テーブル記憶ステップの画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出ステップで算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とするものである。
これによって、形態46と同様に、画素領域の合計濃度値が所定濃度以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定するので、合計濃度値が低い場合には、所定サイズ以下のドットを中心に集中ドットを形成するようにするので、画質の低下を招く粒状性を低く抑えることができるため、低濃度部における画質の向上を達成することができる。ここで、所定のサイズ以下のドットの代わりに所定サイズ以上のドットを中心に集中ドットを形成すると、粒状性が悪化し、全体の画質についても悪くなる。
〔形態72〕形態72の画像処理方法は、
形態63〜71のいずれか1に記載画像処理方法において、前記ドット配置ステップは、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態47と同様に、画質の低下を招く周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
〔形態73〕形態73の画像処理方法は、
形態63〜72のいずれか1に記載の画像処理方法において、前記印刷データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態48と同様に、各色ごとにスクリーン角度を設定しているので、例えば、カラー画像を印刷した場合に、色異なるドット間でモアレ現象(干渉縞)の発生を回避することができる。
〔形態74〕形態74の画像処理方法は、
形態63〜73のいずれか1に記載の画像処理方法において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とするものである。
これによって、形態49と同様に、インクジェット式のプリンタを用いて液体インクの粒子をドット状に吐出するので、バンディング現象を軽減することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図31、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、ならびにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の形態を示す機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、多値の画像データを取得する画像データ取得手段10と、この画像データ取得手段10で取得した画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段12と、この画像データ分割手段12で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段14と、この画素領域合計濃度値算出手段14で算出された前記画素領域の合計濃度値と当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブル400を記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段16と、この画素領域ドット構成テーブル400に基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段18と、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブル500を記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段20と、このドット配置順序テーブル記憶手段20のドット配置順序テーブル500に示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段18で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段22と、このドット配置手段22でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段24と、この印刷データ生成手段24で生成された印刷データに基づいて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段26と、この印刷手段26で用いられる印字ヘッド200と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4はその部分拡大断面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、主走査方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じく主走査方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54、56が紙送り方向方向(副走査方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。なお、モノクロを目的とする印字ヘッドの場合は、ブラック(K)ノズルモジュールのみ、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッドの場合はライトマゼンタやライトシアンなどのインクを専用に吐出するノズルモジュールを加えた6色や7色のインクを用いる場合もある。また、1つのノズルモジュールに備えられるノズルの数としては、その解像度に応じて異なってくるため、特に限定されるものではないが、例えば、後述するようないわゆるマルチパス型の場合は、約「180」個前後、ラインヘッド型の場合は、千数百個前後になるものが多い。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズルモジュール50、52、54、56のなかの1つであるブラックノズルモジュール50を側面から示したものであり、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしてそのノズルN6からインクが斜め方向に吐出されてその隣りの正常なノズルN7の近傍にドットが印字(インク着弾)されてしまっている状態を示している。
従って、このブラックノズルモジュール50を用いて印刷を実行すると、図5に示すように、飛行曲がりを発生していない状態では、いずれのドットも規定の印字位置に印字されるのに対し(理想的なドットパターン)、図6に示すように例えば左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしていると、そのドット印字位置が目的とする印字位置から距離aだけその隣りの正常なノズルN7側にずれて印字される結果となる。
なお、図4および図6の例では、飛行曲がり現象をわかりやすく説明するために、1つのノズルのみが飛行曲がり現象を起こしている場合について説明したが、後述するように実際の印字ヘッドにあっては、その殆どのノズルが多少なりとも飛行曲がり現象を起こしているのが一般的である。また、この印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
また、図5および図6のドットパターンは、飛行曲がり現象をわかりやすく説明するために、1種類のサイズのドットのみで形成される例を示したものであるが、そのドットサイズや組み合わせ、すなわちその部分の濃度によっては、同じ飛行曲がり量であっても、そのバンディング現象の目立ちの度合いには大きな差が生ずることが知られている。すなわち、一般的にはこのバンディング現象は、濃度が高い部分や低い部分では比較的目立ち難く、いわゆる中間の濃度で目立ちやすいといった特性がある。また、インクの色によっても差があり、ブラックなどの濃い色では目立ちやすいが、イエローやライトシアン、ライトマゼンタなどの薄い色では比較的目立ち難いといった特性があることが知られている。
次に、画像データ取得手段10は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値(M値)のカラー画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっており、さらに取得した多値のカラー画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット、256階調(0〜255)で表現される画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次の画像データ分割手段12は、この画像データ取得手段10で取得した画像データを所定の画素領域ごとに複数の領域に分割する機能を提供するようになっている。
ここで、この画像データ分割手段12による画素領域の分割サイズとしては、特に限定されるものでなく、その分割サイズが小さければ小さいほど画質に与える影響が少なくなって高画質の印刷物が得られる反面、その分情報処理量が多くなって処理時間がかかると共に、バンディングの規模によっては、それを十分に回避できないことも考えられるから、例えば、8×8画素(ピクセル)程度(カラー画像データの場合は、各色ごと)の大きさが最適と考えられる。
従って、例えば、前記画像データ取得手段10で取得した画像データが720×720画素である場合は、「225個((720×720)/(8×8))」の画素領域に分割されることになる。なお、この画像データ分割手段12による画素領域の分割サイズは、後述するように画素領域ドット構成テーブル400でドット構成可能なサイズであれば、1種類に限定されることなく、複数の種類を同時に採用することも可能である。
次に、画素領域濃度値合計算出手段14は、この画像データ分割手段12で分割した各画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する機能を提供するようになっている。すなわち、例えば、前述したように各画素領域の画素数が「64(8×8)」画素であってそれぞれの濃度値が8ビット256(0〜255)階調で表されているとすると、各画素の濃度値をすべて合計することによって「0(0×64)」〜「16320(255×64)」の範囲でその画素領域の合計濃度値が算出されるようになっている。なお、前述したように、この画像データがカラー画像データである場合は、各色ごとにその画素領域の合計濃度値が算出されることになる。
次に、画素領域ドット構成テーブル記憶手段16は、この画素領域合計濃度値算出手段14で算出された各画素領域の合計濃度値とその画素領域の合計濃度値に対応するドット構成を示す画素領域ドット構成テーブル400を少なくとも1種類以上記憶しており、必要に応じて所定の画素領域ドット構成テーブル400を読み出して利用することができるようになっている。
図8〜図15は、この画素領域ドット構成テーブル400の一例を示したものであり、図8は、その画素領域ドット構成テーブル400aの代表例を、また、図9〜図15は、その画素領域ドット構成テーブル400bの詳細例をそれぞれ示したものである。
すなわち、この画素領域ドット構成テーブル400は、画素領域内の各画素(ピクセル)の合計濃度値に応じて、その画素領域内に設ける設定ドット比率を規定すると共に、その設定ドット比率に応じて実際に配置されるドット数と、そのドット種(ドットサイズ)とそのドット個数合計とを具体的に規定したものである。
例えば、図8に示す、画素領域ドット構成テーブル(画素領域8×8、4階調)400aでは、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「0(8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「0」であって、そのドット比率、実ドット数、ドット個数合計のいずれも「0」となっているが、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「30(同じく8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「1920(30×64)」であって、その設定ドット比率は、Lサイズのドット(大ドット)の比率が「0」、Mサイズのドット(中ドット)の比率が「0」、Sサイズのドット(小ドット)の比率が「1」となっており、その実ドット数は、LサイズのドットおよびMサイズのドットはそれぞれ「0」であってSサイズのドットのみが「23」であることを示し、また、そのドット個数の合計も「23」であることを示している。すなわち、このように各ピクセルの濃度値平均が「30」の場合は、23個のSサイズのドットのみでその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
また、同図に示すように、その画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「70(同じく8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「4480(70×64)」であって、その設定ドット比率は、Lドットの比率が「0」、Mドットの比率が「1」、Sドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、Lドットは「0」であるが、Mドットは「18」、Sドットは「17」であることを示し、そのドット個数の合計は「35」であることを示している。すなわち、このように各ピクセルの濃度値平均が「70」の場合は、18個のMドットと、このMドットの個数とほぼ等しい17個のSドットという合計35個のドットによってその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
また、同じく、その画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「125(8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「8000(125×64)」であって、その設定ドット比率は、Lドットの比率が「1」、Mドットの比率が「1」、Sドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、Lドット「16」、Mドット「15」、Sドット「16」でいずれもほぼ等しいことを示し、そのドット個数の合計は各ドット数のほぼ3倍である「47」であることを示している。すなわち、このように各ピクセルの濃度値平均が「125」の場合は、L、M、Sサイズの各ドットの設定ドット比率および実ドット数のいずれも等しく、それら各サイズのドットによってその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
また、同図に示すように、その画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「70(同じく8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「4480(70×64)」であって、その設定ドット比率は、Lドットの比率が「0」、Mドットの比率が「1」、Sドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、Lドットは「0」であるが、Mドットは「18」、Sドットは「17」であることを示し、そのドット個数の合計は「35」であることを示している。すなわち、このように各ピクセルの濃度値平均が「70」の場合は、18個のMドットと、このMドットの個数とほぼ等しい17個のSドットという合計35個のドットによってその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
また、同じく、その画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「125(8ビット、256階調)」である場合は、その画素領域内の合計画素値は「8000(125×64)」であって、その設定ドット比率は、Lドットの比率が「1」、Mドットの比率が「1」、Sドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、Lドット「16」、Mドット「15」、Sドット「16」でいずれもほぼ等しいことを示し、そのドット個数の合計は各ドット数のほぼ3倍である「47」であることを示している。すなわち、このように各ピクセルの濃度値平均が「125」の場合は、L、M、Sサイズの各ドットの設定ドット比率および実ドット数のいずれも等しく、それら各サイズのドットによってその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
そして、図9〜図15の画素領域ドット構成テーブル400bは、その画素領域内の各画素の濃度値が8ビット、256階調で表される場合の各ピクセルの平均濃度値が「0」〜「255」までの全パターンを示したものであり、これによって、その画素領域内の各画素の濃度値が8ビット、256階調で表される場合には、必ずいずれかのパターンを機械的に選択できるようになっている。
図7は、この画素領域内の各ドットのドットサイズと濃度値(8ビット、256階調)との関係を示したものであり、ドット種を「ドットなし」を含めた4種類(ドット種番号「0」〜「3」)とし、それぞれのドット種ごとのドットサイズと濃度値とを示したものである。すなわち、ドット種番号「0」の場合のドットサイズは、「ドットなし」であって、その濃度値は、「0」であり、ドット種番号「1」の場合のドットサイズは、「Sサイズ(小ドット)」であって、その濃度値は「85」となっている。また、ドット種番号「2」の場合のドットサイズは、「Mサイズ(中ドット)」であって、その濃度値は「170」であり、ドット種番号「3」の場合のドットサイズは、「Lサイズ(大ドット)」であり、その濃度値は「255」となっている。
従って、図8の画素領域ドット構成テーブル400aで示すように、各ピクセルの平均濃度値が「30」であって、その画素領域の合計濃度値が「1920」である場合は、濃度値が「85」である「Sドット」を23個用いることで、そのSドットの合計濃度値が「1955(85×23)」となってその画素領域の合計濃度値をほぼ正確に表現できることになる。
また、同図に示すように、各ピクセルの平均濃度値が「125」であって、その画素領域の合計濃度値が「8000」である場合は、濃度値が「85」である「Sドット」を16個、濃度値が「170」である「Mドット」を15個、濃度値が「255」である「Lドット」を16個ずつそれぞれ用いることで、Sドットの合計濃度値が「(85×16)」、Mドットの合計濃度値が「2550(170×15)」、Lドットの合計濃度値が「4080(255×16)」となってその合計濃度値が「7990」となり、その画素領域の合計濃度値(8000)をほぼ正確に表現できることになる(以下、同じ)。
次に、ドット構成算出手段18は、この画素領域ドット構成テーブル400に基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出する機能を提供するようになっている。すなわち、例えば、前記各画素領域内の各画素の濃度値の合計が「4100」であった場合、図10の画素領域ドット構成テーブル400bを参照すると、図中矢印(※1)に示す、平均濃度値が「64」の項目の合計濃度値がその実濃度合計値に最も近いことから、この項目に従って、設定ドットの構成比率および実ドット数を求めることになる。その結果、前記各画素領域内の各画素の濃度値の合計が「4100」であった場合、そのドット構成比率は、Lドット「0」:Mドット「1」:Sドット「1」であることから、16個のMドットと、16個のSドット(ドット合計濃度値=「4080」)が前記画素領域内に配置されるドットの構成として算出されることになる。
また、前記各画素領域内の各画素の濃度値の合計が「10500」であった場合、図13の画素領域ドット構成テーブル400bを参照すると、図中矢印(※2)に示す、平均濃度値が「164」の項目の合計濃度値がその実濃度合計値に最も近いことから、この項目に従って、設定ドットの構成比率および実ドット数を求めることになる。その結果、前記各画素領域内の各画素の濃度値の合計が「10500」であった場合、そのドット構成比率は、Lドット「2」:Mドット「2」:Sドット「1」であることから、22個のLドットと、23個のMドットと、11個のSドット(ドット合計濃度値=「10455」)が前記画素領域内に配置されるドットの構成として算出されることになる。
なお、このように画素領域内の各画素の濃度値が8ビット、256階調で表される場合の最大濃度値は、図中矢印(※3)に示す、平均濃度値が「255」の項目の合計濃度値「16320」であり、そのドット構成比率は、Lドット「1」:Mドット「0」:Sドット「0」であることから、すべての画素がLドットとなる構成として算出されることになる。
また、図9以降のテーブルでは、合計濃度値が飛び飛びでしか表現されていないが、合計濃度値のテーブル自体をもっと細かく持てば、補間して計算する必要はないことは勿論である。すなわち、最も近い値の実ドット数を選択する必要はなく、テーブルからそのまま実ドット数を参照可能であり、よって設定ドットの構成比率および実ドット数を求めるためには、前記のように「最も近い実ドット数を選択する」方法の他に「表から直接実ドット数を参照する」方法もある。
次に、ドット配置順序テーブル記憶手段20は、前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブル500を少なくとも1種類以上記憶しており、必要に応じて所定のドット配置順序テーブル500を読み出して利用することができるようになっている。
そして、ドット配置手段22は、このドット配置順序テーブル記憶手段20のドット配置順序テーブル500に示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段18で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置する機能を提供するようになっている。
本実施の形態では、このドット配置順序テーブル記憶手段20に、図16(A)および図17に示すような2種類のドット配置順序テーブル500a、500bが記憶されており、必要に応じてこれらいずれか一方のドット配置順序テーブル500a、500bのみあるいは両方が読み出されて各単位領域ごとに使い分けられるようになっている。
すなわち、図16(A)に示すドット配置順序テーブル500aの各マス目は、前記単位領域の各画素に対応し、各マス目の数字は、ドットの配置順序を示したものである。従ってドット配置手段22は、この図16(A)のドット配置順序テーブル500aに従って16個のLドットと、15個のMドットと、15個のSドット(ドット構成比率「1」:「1」:「1」)を配置するようになっており、その結果、同図(B)に示すように、その画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に傾斜した楕円形にドットが集中配置されることになる。なお、このドット配置順序テーブル500aの数字に従って各ドットを配置するに際してドット配置手段22は、濃度値が最も大きいLドットから優先的に配置するようになっている。
一方、17に示すドット配置順序テーブル500bの各マス目も同様に、前記単位領域の各画素に対応し、各マス目の数字も各ドットの配置順序を示したものである。従って、ドット配置手段22は、図17のドット配置順序テーブル500bに従って同じく16個のLドットと、15個のMドットと、15個のSドット(ドット構成比率「1」:「1」:「1」)を配置する用になっており、その結果、特に図示してはいないが、その画素領域の中央部分を中心として渦巻き状にドットが集中配置されることになる。
なお、上述したドット配置順序について、画素領域の中央部分を中心としてドットが配置されるとしたが、ここでいう「中央部分」とは、当該画素領域の重心位置又は重心位置に最も近い位置のことをいう。
以下、図18を参照して、画素領域の重心位置の求め方を説明する。
同図に示すように、8画素×8画素の画素領域を想定し、当該画素領域内の各々の画素a[i,j]をベクトル(i,j)とし(a[i,j]=(i,j))とすると、画像領域の左上隅の画素a[0,0]から右下隅の画素a[7,7]までのベクトルは(0,0)から(7,7)と表される。ここで、(i,j)のiは実数、jは虚数を示す。
このように、画素領域内の各画素のベクトル値が求まれば、この画素領域の重心は、下式(1)で求めることができる。
Figure 2006297899
ここで、式(1)にN=8、M=8、i=0〜7、j=0〜7を代入すると、
重心位置={(0,0)+(1,0)+・・・+(7,7)}/(8×8)
=(3.5,3.5)
となる。したがって、重心位置(3.5,3.5)は、上述した左上隅のa(0,0)と右下隅のa(7,7)の中心の位置で、当該画素領域の中心部であることが分かる。
次に、印刷データ生成手段24は、このドット配置手段22でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する機能を提供するものであり、生成した印刷データを印刷手段26に送るようになっている。
印刷手段26は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50、52、54、56の各ノズルからインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
なお、この図8〜図15に示したような画素領域ドット構成テーブル400は、マイクロソフト社の表計算ソフトウェアであるエクセル(登録商標)を用いて生成したものである。図19はその実ドット計算方法の一例を示したものであり、各種ドットサイズの合計値が画素領域の総画素数を超えないようにドット種の構成比を設定する。
以下に図19の計算方法の一例を示す。
B4(=RL)=ROUND(A4*$B$3/($B$2*$B$3+$C$2*$C$3+$D$2*$D$3)、0)
C4(=RM)=IF($C$2*$C$3+$D$2*$D$3>0、
ROUND((A4・B4*$B$2)*$C$3/($C$2*$C$3+$D$2*$D$3)、0)、0)
D4(=RS)=IF(ROUND((A5・B5*$B$2・C5*$C$2)/$D$2、0)<0、
0,ROUND((A5・B5*$B$2・C5*$C$2)/$D$2、0)) dL:Lドット濃度値(=255)
dM:Mドット濃度値(=170)
dS:Sドット濃度値(=85)
rL:Lドット構成比(入力値)
rM:Mドット構成比(入力値)
rS:Sドット構成比(入力値)
LU:画素領域の合計濃度値(計算値)
RL:Lドットの実ドット数(出力値)
RM:Mドットの実ドット数(出力値)
RS:Sドットの実ドット数(出力値)
$:絶対参照
ここで、前記のような構成をした本実施の形態の印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記画像データ取得手段10、画像データ分割手段12、画素領域濃度値合計算出手段14、画素領域ドット構成テーブル記憶手段16、ドット構成算出手段18、ドット配置順序テーブル記憶手段20、ドット配置手段22、印刷データ生成手段24、印刷手段26などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段20やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに示された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図20のフローチャート図を主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明をわかりやすくするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
図19のフローチャート図に示すように、この印刷装置100は、先ず、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS100に移行して、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、前記画像データ取得手段10によって多値(256階調)の画像データを取得してから次のステップS102に移行し、取得した画像データを前記画像データ分割手段12によって多数の画素領域に分割する。例えば、前述したように取得した画像データが720×720画素であって、分割する画素領域が8×8画素の大きさである場合は、その画像データが「225個」の画素領域に分割されることになる。
次に、このようにして画像データを多数の画素領域に分割したならば、次のステップS104に移行し、前記ドット構成テーブル記憶手段16によって記憶(保存)されている所定の画素領域ドット構成テーブル400を読み込むと共に、引き続き次のステップS106に移行して前記ドット配置順序テーブル記憶手段20によって同じく記憶(保存)されているドット配置順序テーブル500を読み込む。
そして、次の判断ステップS108によって処理対象となる所定の画素領域を特定した後、次のステップS110に移行して、前記画素領域濃度値合計算出手段14によって処理対象となる画素領域に対してその画素領域内のすべての画素の濃度値を合計してその画素領域の合計濃度値を算出してから次のステップS112に移行する。
ステップS112では、前記ドット構成算出手段18が前述した所定の画素領域ドット構成テーブル400を基づいてその画素領域の合計濃度値から、その画素領域内に配置するドット種と、その個数を算出する。例えば、その画素領域の合計濃度値が「9800」であったとすると、図12の矢印(※4)に示す、平均濃度値が「153」の項目の合計濃度値(9792)が最も近いことから、その項目に従って、その画素領域のドット構成比率およびドット種ならびにドット個数を算出する。図12の矢印(※4)に示す項目によれば、その画素領域に設定されるドット構成比は、Lドット「2」:Mドット「2」:Sドット「1」であって、実ドット数は、Lドット「21」、Mドット「21」、Sドット「10」となり、その合計ドット数は、「52個」ということになる。
そして、このようにして所定の画素領域に対するドット種およびその個数が算出されたならば、次のステップS114に移行して、前記ドット配置手段22が前記ステップS106で既に読み込んでおいた所定のドット配置順序テーブル500に基づいてその画素領域内にそれらのドットを配置する。
図21〜図27は、このステップS114におけるドットの配置例を示したものである。なお、ここで採用されたドット配置順序テーブル500は、図16(A)に示すように、その画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に傾斜した楕円形にドットが集中配置されるドット配置順序テーブル500aである。
先ず、図21は、濃度値合計が「1920」であって、ドット構成比率が、Lドット「0」:Mドット「0」:Sドット「1」、実ドット数が、Lドット「0」、Mドット「0」、Sドット「23」の場合のドット配置例を示したものであり、23個のSドットが画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
また、図22は、濃度値合計が「4480」であって、ドット構成比率が、Lドット「0」:Mドット「1」:Sドット「1」、実ドット数が、Lドット「0」、Mドット「18」、Sドット「17」の場合のドット配置例を示したものであり、18個のMドットと、17個のSドットが、Mドットから優先的に、画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
また、図23は、濃度値合計が「6400」であって、ドット構成比率が、Lドット「0」:Mドット「2」:Sドット「1」、実ドット数が、Lドット「0」、Mドット「30」、Sドット「15」の場合のドット配置例を示したものであり、30個のMドットと、15個のSドットが、Mドットから優先的に、画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
また、図24は、濃度値合計が「8000」であって、ドット構成比率が、Lドット「1」:Mドット「1」:Sドット「1」、実ドット数が、Lドット「16」、Mドット「15」、Sドット「16」の場合のドット配置例を示したものであり、16個のLドットと、15個のMドットと、16個のSドットが、Lドットから優先的に、画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。すなわち、図24の例では、画素領域の中央部が最も濃度が高く、楕円形の周辺部にいくに従ってその濃度が徐々に低くなるようにドットが配置されている。
また、図25は、濃度値合計が「11840」であって、ドット構成比率が、Lドット「1」:Mドット「1」:Sドット「0」、実ドット数が、Lドット「28」、Mドット「28」、Sドット「0」の場合のドット配置例を示したものであり、28個のLドットと、同じく28個のMドットが、Lドットから優先的に、画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
さらに、図26は、濃度値合計が「14080」であって、ドット構成比率が、Lドット「2」:Mドット「1」:Sドット「0」、実ドット数が、Lドット「41」、Mドット「21」、Sドット「1」の場合のドット配置例を示したものであり、41個のLドットと、21個のMドットと、1個のSドットが、Lドットから優先的に、画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
また、図26は、濃度値合計が「15744」であって、ドット構成比率が、Lドット「1」:Mドット「0」:Sドット「0」、実ドット数が、Lドット「62」、Mドット「0」、Sドット「0」の場合のドット配置例を示したものであり、62個のLドットのみが画素領域の中央部分を中心として右斜め方向に楕円状に広がるように集中して配置されている。
次に、図20のフローに戻り、このようにして所定の画素領域に対するドット配置処理が終了したなら、再びステップS108に戻って、次の未処理画素領域があるか否かを判断し、ある場合(Yes)は、再びステップS110からステップS114までの処理を繰り返し、未処理画素領域がなくなったと判断したとき(No)は、ステップ116に移行して、前記印刷データ生成手段24によってそれらのすべての画素領域を合成して各画ごとに所定のドットサイズが設定された印刷データを作成した後、最後のステップS118に移行して前記印刷手段26によって前記印字ヘッド20を用いて印刷を実行することがすべての処理が終了することになる。
このように、本実施の形態に係る印刷装置100は、多階調の画像データを画素領域に分割してから各画素領域の濃度合計値を求め、その濃度合計値からその画素領域内のドット構成を算出して、大きなドットから優先的に、画素領域の中心部に集中して配置するようにしたものであり、これによって、その画素領域内に飛行曲がり現象によるドット印字ずれが発生してもそれが目立ち難くなって白スジや濃いスジといったバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
例えば、図24に示すように、左から4番目のラインで飛行曲がり現象が発生していた場合、元の画素の濃度値をそのままドット変換した場合では、その近傍に白スジや濃いスジなどのバンディング現象が発生して画質を著しく損なってしまう結果となるが、図示するように、その画素領域の中央部分に大きなドットから優先的にドットを集中して配置することにより、多少の印字ずれが発生してもそのドット同士の重なり部分がその印字ずれを吸収してしまうこととなるため、その近傍に白スジや濃いスジなどのバンディング現象の発生を回避、あるいは大幅に抑制することができる。
また、前述したようにドット配置後の各画素領域内の合計濃度値は、元の合計濃度値とほぼ等しくなって、入力濃度値と出力濃度値が一致しやすくなるため、濃度変化による画質の低下を回避でき、また、特にグラデーション画像において優れた階調再現性を発揮することができる。
さらに、分割処理によって画素領域サイズを自由に設定(小さく)することができるため、その画素領域が目立たなくなって、高画質な印刷物を得ることが可能となる。
なお、本実施の形態では、画像データの画素領域分割処理として、図20に示すように、ステップS100における画像データ読み込み処理の後に行うようにしているが、この分割処理は、ステップS104のドット構成テーブル読み込み処理の後や、ステップS106のドット配置順序テーブル読み込み処理の後であっても良い。
また、前記ドット配置手段22によるドット配置にあたっては、規定のドット配置を一定角度、例えば、90°×I(0以上の整数)ずつ不規則に回転して配置するようにすれば、画素領域同士の周期性を排除することができるため、特に同一濃度部における画質の向上を達成することができる。
また、印刷データ生成手段24によって各画素領域を合成するにあたって、これと同じく各画素領域を一定角度、例えば、90°×I(0以上の整数)ずつ不規則に回転して合成すれば、同様な効果を得ることができる。
また、カラー画像データのように、1つの画素領域内の複数色、例えばCMYKの4色のドットを印字する場合は、図28〜図31に示すように、各色ごとにスクリーン角度を15°ずつずらして、シアン15°、イエロー30°、ブラック45°、マゼンタ75°とすれば、カラー画像などを印刷した際のモアレ現象を回避できるため、高画質なカラー印刷物を得ることができる。
また、前記のように1つの印刷物においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に多用されている技術である。つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、印字ヘッド200にピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
また、本発明および通常の印字ヘッド200によって打ち分けられるドットのサイズとしては、図7に示すように、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドットなし」の4パターンが一般的であるが、そのドットサイズの種類は、これに限定されるものでなく、「ドットなし」以外に少なくとも2パターンあれば良く、そのパターンは多いほど好ましい。
また、本実施の形態における、画像データ取得手段10、画像データ分割手段12、画素領域濃度値合計算出手段14、画素領域ドット構成テーブル400、画素領域ドット構成テーブル記憶手段16、ドット構成算出手段18、ドット配置順序テーブル500、ドット配置順序テーブル記憶手段20、ドット配置手段22、印刷データ生成手段24、印刷手段26、印字ヘッド200などは、課題を解決するための手段の欄に記載された形態1などの印刷装置における画像データ取得手段、画像データ分割手段、画素領域濃度値合計算出手段、画素領域ドット構成テーブル、画素領域ドット構成テーブル記憶手段、ドット構成算出手段、ドット配置順序テーブル、ドット配置順序テーブル記憶手段、ドット配置手段、印刷データ生成手段、印刷手段、印字ヘッドにそれぞれ対応する。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200および印刷手段26そのものには殆ど手を加えることなく、画素領域内の合計濃度値に基づいてドットを集中配置するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段26などとして特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段26(プリンタ)をそのまま活用することができる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段206を分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、所定画素領域の種類が複数ある場合の単位面積ドット構成テーブルは、図32に示すようなテーブルが考えられる。
図32に示すテーブルは、画素領域内の各画素(ピクセル)の合計濃度値に応じて、その画素領域内におけるドットサイズごと(L=大、M=中、S=小)の設定ビット比率を規定するとともに、その設定ドット比率に応じて実際に配置されるドット数(実ドット数)と、ドット個数合計とを具体的に規定したものである。
例えば、このテーブルは、所定画素領域が、4×4=16画素の場合の例であり、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「0(8ビット、256階調)である場合は、その画素領域内の合計濃度値は「0」であって、そのドット比率、実ドット数、ドット個数合計のいずれも「0」となっているが、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「30」である場合は、その画素領域内の合計濃度値は「480」であって、その設定ドット比率は、Lサイズのドットの比率が「0」、Mサイズのドットの比率が「0」、Sサイズのドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、LサイズのドットおよびMサイズのドットは「0」であって、Sサイズのドットのみが「6」であることを示し、また、そのドット個数の合計も「23」であることを示している。すなわち、各ピクセルの濃度値平均が「30」の場合は、6個のドットのみでその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
また、同様に、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「70」である場合は、その画素領域内の合計濃度値は「1120」であって、その設定ドット比率は、Lサイズのドットの比率が「0」、Mサイズのドットの比率が「1」、Sサイズのドットの比率が「1」となっており、その実ドット数は、Lサイズのドットは「0」、Mサイズのドットは「4」であって、Sサイズのドットは「5」であることを示し、また、そのドット個数の合計は「9」であることを示している。すなわち、各ピクセルの濃度値平均が「70」の場合は、9個のドットでその画素領域内の合計濃度が表現されることを示している。
このようにして、画素領域内の各画素(ピクセル)の濃度値平均が「0、30、100、125、185、220、246」である場合について、その画素領域内の合計濃度値、その設定ドット比率、その実ドット数、そのドット個数の合計を求めてテーブルにしたものである。
また、例えば画素領域が、16画素と64画素との2種類で構成されている場合には、図8で前述したテーブルと図32で上述したテーブルとを用いてN値化を行う。
次に、図33〜図35を参照して、集中ドットが所定画素領域の中心にない場合の実施の形態について説明する。
図33は、集中ドットが所定の画素領域の中心にない場合の実施の形態におけるドット配置順序テーブルを示す図である。
ドット配置順序テーブル記憶手段は、画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを少なくとも1種類以上記憶しており、必要に応じて所定のドット配置順序テーブルを読み出して利用できるようになっている。
ドット配置手段22は、ドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従ってドット構成算出手段で算出されたドット構成を画素領域に提供するようになっている。本実施の形態では、ドット配置順序テーブル記憶手段に、図33,図34に示すような2種類のドット配置順序テーブルが記憶されており、その両方が読み出されて各画素領域ごとに使い分けている。
すなわち、ドット配置順序テーブルの各マス目は、画素領域の各画素に対応して、各マス目の数字は、ドットの配置順序を示している。従って、図33の場合は、配置順序1〜4が四方の隅に置かれ、最後の配置順序である25が画素領域の中央部に配置されるようになっている。従って、集中ドットは画素領域の中心にはなく、これまでの実施の形態とは、異なったテーブルである。また、図34の場合は、図33に示した画素領域を複数集めることにより、集中ドットを形成したものである。すなわち、(B)は、(A)を4個並べたテーブルである。以上の結果、図35に示すように、所定画素領域の中心と、画素中心以外の部分に4箇所の集中ドットが示される。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮できる。
図36は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタや、レーザプリンタなどについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52、54、56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図37に示すように、これら各ノズルモジュール50、52、54、56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52、54、56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図38に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
本発明に係る印刷装置の実施の形態を示す機能ブロック図である。 本発明に係る印刷装置を実現するコンピュータシステムのハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大底面図である。 本発明に係る印字ヘッドの構造を示す部分拡大側面図である。 飛行曲がり現象が発生しない理想的なドットパターンの一例を示す概念図である。 1つのノズルの飛行曲がり現象によって形成されるドットパターンの一例を示す概念図である。 ドット種と濃度との関係を規定するドット種テーブルである。 画素領域の合計濃度値とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの代表例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(0〜2112)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(2176〜4736)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(4800〜7360)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(7424〜9984)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(10048〜12608)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(12672〜15232)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 画素領域の合計濃度値(15296〜16320)とドットとの関係を示す画素領域ドット構成テーブルの具体例を示す図である。 (A)は、ドット配置順序テーブルの一例を示す図、(B)は、そのドット配置順序テーブルに従って実際にドットを配置した画素領域を示す図である。 ドット配置順序テーブルの一例を示す図である。 画素領域の重心位置の求め方を説明する図である。 実ドット計算方法の一例を示す図である。 本発明に係る印刷装置の処理の流れの一例を示すフローチャート図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 ドット配置順序テーブルに基づく実際のドット配置例を示した図である。 スクリーン角度を15°に設定したときのシアンに係る画素領域を示す図である。 スクリーン角度を30°に設定したときのイエローに係る画素領域を示す図である。 スクリーン角度を45°に設定したときのブラックに係る画素領域を示す図である。 スクリーン角度を75°に設定したときのマゼンタに係る画素領域を示す図である。 所定画素領域の種類が複数ある場合の単位面積ドット構成テーブルを示す図である。 集中ドットが所定の画素領域の中心にない場合の実施の形態におけるドット配置順序テーブルを示す図である。 図33に示した画素領域を複数集めたドット配置順序テーブルを示す図である。 図33における集中ドットを示す図である。 マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印字ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の一例を示す概念図である。
符号の説明
100...印刷装置、200...印字ヘッド、300...ドット種テーブル、400(400a、400b)...画素領域ドット構成テーブル、500(500a、500b)...ドット配置順序テーブル、10...画像データ取得手段、12...画像データ分割手段、14...画素領域濃度値合計算出手段、16...ドット構成テーブル記憶手段、18...ドット構成算出手段、20...ドット配置順序テーブル記憶手段、22...ドット配置手段、24...印刷データ生成手段、26...印刷手段、60...CPU、62...RAM、64...ROM、66...インターフェース、70...記憶装置、72...出力装置、74...入力装置、50...ブラックノズルモジュール、52...イエローノズルモジュール、54...マゼンタノズルモジュール、56...シアンノズルモジュール、S...印刷媒体(用紙)、N...ノズル、R...記録媒体。

Claims (19)

  1. M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを複数の画素領域に分割する画像データ分割手段と、
    当該画像データ分割手段で分割した前記複数の画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
    当該画素領域濃度値合計算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
    当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
    当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記ドット構成算出手段は、当該ドットの径に応じて区分したドットサイズごとの実ドット数を算出することを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画素領域内で径の大きなドットから優先的にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画像領域内で略楕円形状にドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、前記画像領域の重心に近い画素から周辺部に向けてドットが配置されるようにドット配置順序が示されていることを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記略ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルは、複数の前記画像領域にまたがり、当該複数の画素領域における所定の位置から当該所定の位置の周辺部に向かってドットが配置されるようにドット配列順序が示されていることを特徴とする印刷装置。
  7. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記ドット配置順序テーブル記憶手段は、それぞれドット配置順序が異なる2種類以上のドット配置順序テーブルを備えると共に、前記ドット配置手段は、当該ドット配置順序テーブル記憶手段に記憶されたドット配置順序テーブルのなかからいずれか1つを選択して用いるようになっていることを特徴とする印刷装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルは、合計濃度値に対応するドットサイズごとの構成比率を示すことを特徴とする印刷装置。
  9. 請求項8に記載の印刷装置において、
    前記画素領域ドット構成テーブル記憶手段の画素領域ドット構成テーブルのドットサイズごとの構成比率は、前記画素領域濃度値合計算出手段で算出された画素領域の合計濃度値が所定濃度値以下のときは、所定サイズ以下のドットの合算を所定サイズ以上のドットの合算よりも大きく設定することを特徴とする印刷装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記ドット配置手段は、前記ドット配置順序テーブルに従ってドットを配置するに際し、前記画素領域の中央部を中心としてその配置位置を所定角度に不規則に回転してから配置するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記印刷データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得したM値(M≧3)画像データが複数色からなる画像データであるときは、各色ごとの画素領域に所定のスクリーン角を設定してから当該各色ごとの画素領域を合成して印刷データを生成するようになっていることを特徴とする印刷装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の印刷装置において、インクカートリッジと印字ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなる移動体が印刷媒体上をその紙送り方向所左右に往復しながら、その印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出することで、印刷を行うインクジェット式のプリンタであることを特徴とする印刷装置。
  13. コンピュータを、
    M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
    当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
    当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序が示されているドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
    当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
    当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    当該印刷データ生成手段で生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。
  14. 請求項13に記載の印刷プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  15. M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割ステップと、
    当該画像データ分割ステップで分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、
    当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶する画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶するドット配置順序テーブル記憶ステップと、
    当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、
    当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    当該印刷データ生成ステップで生成された印刷データに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。
  16. M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
    当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
    当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示す配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
    当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
    当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、有することを特徴とする画像処理装置。
  17. コンピュータを、
    M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得手段と、
    当該画像データ取得手段で取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割手段と、
    当該画像データ分割手段で分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出手段と、
    当該画素領域合計濃度値算出手段で算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶している画素領域ドット構成テーブル記憶手段と、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出手段と、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶しているドット配置順序テーブル記憶手段と、
    当該ドット配置順序テーブル記憶手段のドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出手段で算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置手段と、
    当該ドット配置手段でドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  18. 請求項17に記載の画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. M値(M≧3)画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    当該画像データ取得ステップで取得した前記画像データを画素領域ごとに分割する画像データ分割ステップと、
    当該画像データ分割ステップで分割した前記画素領域内の各画素の濃度値の合計を算出する画素領域濃度値合計算出ステップと、
    当該画素領域合計濃度値算出ステップで算出された前記画素領域の合計濃度値と、当該画素領域の合計濃度値に対応するドット構成とを示す画素領域ドット構成テーブルを記憶する画素領域ドット構成テーブル記憶ステップと、
    当該画素領域ドット構成テーブルに基づいて前記画素領域内に配置されるドットの構成を算出するドット構成算出ステップと、
    前記画素領域内に配置されるドットの配置順序を示すドット配置順序テーブルを記憶するドット配置順序テーブル記憶ステップと、
    当該ドット配置順序テーブル記憶ステップのドット配置順序テーブルに示されたドットの配置順序に従って前記ドット構成算出ステップで算出されたドット構成を前記画素領域内に配置するドット配置ステップと、
    当該ドット配置ステップでドットが配置された前記各画素領域を合成して印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
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