JP2000190470A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

Info

Publication number
JP2000190470A
JP2000190470A JP36991298A JP36991298A JP2000190470A JP 2000190470 A JP2000190470 A JP 2000190470A JP 36991298 A JP36991298 A JP 36991298A JP 36991298 A JP36991298 A JP 36991298A JP 2000190470 A JP2000190470 A JP 2000190470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
color
printing
head
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36991298A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Suzuki
祥五 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP36991298A priority Critical patent/JP2000190470A/ja
Publication of JP2000190470A publication Critical patent/JP2000190470A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】印字速度を低下させることなくバンディングを
目立たなくさせることが可能なインクジェットプリンタ
を提供する。 【解決手段】キャリッジの往復移動に伴い、ヘッドは記
録紙の搬送方向と直交する方向に往復移動し、その往路
または復路の1回の走査当たりにおけるヘッドからのイ
ンク噴射吐出量を画像情報に基づいて算出する。尚、ヘ
ッドはカラーインクの各色毎に設けられている。そし
て、カラーインクの各色の前記インク噴射吐出量の総和
が所定値より大きい場合(S104,S108:YES)は、当該
算出を行った走査の次の走査におけるインクの噴射吐出
を禁止し、ヘッドの往復移動の往路または復路の一方の
みで印字を行う片方向印字を実行させる。また、当該総
和が所定値以下の場合(S104,S108:NO)は、算出を行
った走査の次の走査におけるインクの噴射吐出を許可
し、ヘッドの往復移動の往路と復路の両方で印字を行う
両方向印字を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに係り、詳しくは、インクジェットヘッドから被記
録媒体にインクを噴射吐出して印字を行うインクジェッ
トプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、一般に、
常温では固体であり加熱すると液体に変化する相変化イ
ンク(ホットメルトインク)や、顔料が溶剤に溶かされ
ており常温では液体のリキッドインクが用いられる。
【0003】ホットメルトインクを用いる場合は、ホッ
トメルトインクを加熱液状化した状態でインクジェット
ヘッドから被記録媒体(記録紙)に噴射吐出させ、被記
録媒体上でホットメルトインクを冷却させて固体化する
ことにより、被記録媒体上にインクを定着させて印字を
行う。リキッドインクを用いる場合は、リキッドインク
をインクジェットヘッドから被記録媒体に噴射吐出さ
せ、被記録媒体上でリキッドインク中の溶剤を蒸発させ
て顔料のみを残すことにより、被記録媒体上にインクを
定着させて印字を行う。
【0004】また、インクジェットヘッドを被記録媒体
(記録紙)の搬送方向と直交する方向に往復移動させる
ことにより走査する方式のインクジェットプリンタで
は、その往復移動の片方向でのみ印字を行う片方向印字
方式と、往復移動の両方向で印字を行う両方向印字方式
とがある。
【0005】すなわち、片方向印字方式では、インクジ
ェットヘッドを往復移動させる際に、例えば、往路では
被記録媒体にインクを噴射吐出させて印字を行い、復路
ではインクを噴射吐出させないようにする。一方、両方
向印字方式では、インクジェットヘッドを往復移動させ
る際に、往路と復路の両方で被記録媒体にインクを噴射
吐出させて印字を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】両方向印字方式のイン
クジェットプリンタでは、インクの噴射吐出量の多い高
濃度の印字を行った場合、インクジェットヘッドの往路
(または復路)において被記録媒体の所定領域に噴射吐
出されたインクが液状の状態のときに、インクジェット
ヘッドの次回の走査である復路(または往路)において
も往路(または復路)と同一領域にインクが噴射吐出さ
れ、往路で噴射吐出されたインクと復路で噴射吐出され
たインクとが混ざり合うことがあり、そのインクの混ざ
り具合によって印字濃度の濃淡(バンディング)が目立
つことがある。
【0007】特に、インクジェットヘッドが往路から復
路(または復路から往路)に折り返される部分である往
路または復路の終端付近(被記録媒体における印字領域
の両端部分)では、往路(または復路)で噴射吐出され
たインクが被記録媒体上に十分に定着していないためイ
ンクが混ざり合いやすく、バンディングが目立ちやす
い。
【0008】また、リキッドインクの溶剤は被記録媒体
に浸透しやすいとかあるいは乾燥しやすい材料を選ぶこ
とができることから前記したインクの混ざり合いが比較
的起こりにくいのに対して、ホットメルトインクは被記
録媒体に浸透しにくいことと、温度によってインクの粘
度が大幅に異なるため、同じ印字領域にインクを複数回
噴射する場合、後からインクを噴射するまでの時間の差
によって前記したインクの混ざり合いの差が異なってく
る。そのため、特にホットメルトインクを用いるインク
ジェットプリンタではバンディングが目立ちやすい。
【0009】そして、インクの色によってもバンディン
グの目立ちやすさが異なってくる。例えば、イエローで
は目立ちにくいが、シアンやマゼンタが多く混じった領
域は目立ちやすくなる。それに対して、片方向印字方式
のインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッド
の往路または復路の片方向でのみ被記録媒体にインクを
噴射吐出するため、走査方向のどの領域でもほぼ同様な
時間経過の後、次の走査によるインク噴射吐出が行われ
るため、両方向印字方式のようなインクの混ざり合いの
差が起こらず、バンディングが発生しにくい。しかし、
片方向印字方式は、両方向印字方式に比べ全体として印
字速度が遅いという欠点がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、印字速度を低下させる
ことなくバンディングを目立たなくさせることが可能な
インクジェットプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段および発明の効果】かかる
目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明
は、画像情報に応じて駆動信号を発生させる駆動信号発
生手段と、前記駆動信号に応じて被記録媒体にインクを
噴射吐出することにより印字を行うインクジェットヘッ
ドと、前記インクジェットヘッドを被記録媒体の搬送方
向と直交する方向に往復移動させる移動手段と、前記移
動手段により前記インクジェットヘッドが被記録媒体に
インクを噴射吐出しながら往復移動される往復移動の往
路または復路の走査におけるインク噴射吐出量を前記画
像情報に基づいて算出する算出手段と、前記算出手段の
算出したインク噴射吐出量に基づいて前記インクジェッ
トヘッドからのインクの噴射吐出を制御する制御手段と
を備えたインクジェットプリンタであって、前記制御手
段は、算出したインク噴射吐出量が所定値より大きい場
合は、当該算出を行った走査の次の走査における前記イ
ンクジェットヘッドからのインクの噴射吐出を禁止し、
前記インクジェットヘッドの往復移動の往路または復路
の一方のみで印字を行う片方向印字を実行させ、算出し
たインク噴射吐出量が所定値以下の場合は、当該算出を
行った走査の次の走査における前記インクジェットヘッ
ドからのインクの噴射吐出を許可し、前記インクジェッ
トヘッドの往復移動の往路と復路の両方で印字を行う両
方向印字を実行させることをその要旨とする。
【0012】本発明において、1回の走査当たりにおけ
るインク噴射吐出量が大きいほど高濃度の印字となるた
め、バンディングが目立ちやすくなる。従って、前記所
定値を適宜設定すれば、算出したインク噴射吐出量が所
定値より大きい場合は片方向印字を実行させることによ
りバンディングの発生を防止し、算出したインク噴射吐
出量が所定値以下の場合は両方向印字を実行させること
により印字速度を速くすることができる。その結果、印
字速度を低下させることなくバンディングを目立たなく
させることができる。
【0013】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インク
ジェットヘッドは、カラーインクの予め設定された各色
毎に設けられ、前記算出手段は、カラーインクの各色毎
に前記インク噴射吐出量を算出し、前記制御手段は、カ
ラーインクの各色の前記インク噴射吐出量の総和が所定
値より大きい場合は、前記インクジェットヘッドに前記
片方向印字を実行させ、当該総和が所定値以下の場合
は、前記インクジェットヘッドに前記両方向印字を実行
させることをその要旨とする。
【0014】本発明においては、1回の走査当たりにお
けるカラーインクの各色の噴射吐出量の総和が大きいほ
ど高濃度の印字となるため、バンディングが目立ちやす
くなる。従って、前記所定値を適宜設定すれば、前記噴
射吐出量の総和が大きくバンディングが目立ちやすい場
合(1回の走査当たりにおけるカラーインクの各色の噴
射吐出量の総和が所定値より大きい場合)は、前記片方
向印字を行うことによりバンディングの発生を防止する
ことができる。また、前記噴射吐出量の総和が小さくバ
ンディングが目立ちにくい場合(1回の走査当たりにお
けるカラーインクの各色の噴射吐出量の総和が所定値以
下の場合)は、前記両方向印字を行うことにより印字速
度を速くすることができる。
【0015】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インク
ジェットヘッドは、カラーインクの予め設定された各色
毎に設けられ、前記算出手段は、カラーインクの各色毎
に前記インク噴射吐出量を算出し、前記制御手段は、カ
ラーインクの各色の前記インク噴射吐出量のうちの最大
値が所定値より大きい場合は、前記インクジェットヘッ
ドに前記片方向印字を実行させ、当該最大値が所定値以
下の場合は、前記インクジェットヘッドに前記両方向印
字を実行させることをその要旨とする。
【0016】本発明においては、1回の走査当たりにお
けるカラーインクの各色の噴射吐出量のうちの最大値が
大きいほど、その最大値をとる色は高濃度の印字とな
る。そして、インク噴射吐出量が最大値をとる色が、各
色のうちで最もバンディングが目立ちやすい。従って、
前記所定値を適宜設定すれば、前記最大値が大きくバン
ディングが目立ちやすい場合(1回の走査当たりにおけ
るカラーインクの各色の噴射吐出量のうちの最大値が所
定値より大きい場合)は、前記片方向印字を行うことに
より、その最大値をとる色についてバンディングの発生
を防止することができる。また、前記最大値が小さくバ
ンディングが目立ちにくい場合(1回の走査当たりにお
けるカラーインクの各色の噴射吐出量のうちの最大値が
所定値以下の場合)は、前記両方向印字を行うことによ
り印字速度を速くすることができる。その結果、インク
噴射吐出量が最も多くバンディングが目立ちやすい色に
ついて、そのインク噴射吐出量に応じて前記片方向印字
と前記両方向印字とを切換選択することにより、全ての
色についてバンディングを目立たなくさせることができ
る。
【0017】次に、請求項4に記載の発明は、請求項1
に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記インク
ジェットヘッドは、カラーインクの予め設定された各色
毎に設けられ、前記算出手段は、カラーインクの各色毎
に前記インク噴射吐出量を算出し、前記制御手段は、カ
ラーインクの少なくともいずれか1色の前記インク噴射
吐出量が、各色毎に設定された所定値より大きい場合
は、前記インクジェットヘッドに前記片方向印字を実行
させ、カラーインクの全ての色の前記インク噴射吐出量
がいずれも、各色毎に設定された所定値以下の場合は、
前記インクジェットヘッドに前記両方向印字を実行させ
ることをその要旨とする。
【0018】そして、インクの色によってもバンディン
グの目立ちやすさが異なってくる。例えば、イエローで
は目立ちにくいが、シアンやマゼンタが多く混じった領
域は目立ちやすくなる。従って、本発明において、各色
毎の前記所定値をバンディングの目立ちやすさに応じて
それぞれ適宜設定すれば、いずれか1色でもバンディン
グが目立ちやすい場合(1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの少なくともいずれか1色のインク噴射吐出量
が各色毎に設定された所定値より大きい場合)は、前記
片方向印字を行うことによりバンディングの発生を防止
することができる。また、全ての色についてバンディン
グが目立ちにくい場合(1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの全ての色のインク噴射吐出量がいずれも各色
毎に設定された所定値以下の場合)は、前記両方向印字
を行うことにより印字速度を速くすることができる。具
体的には、バンディングが目立ちやすい色ほど前記所定
値を小さく設定すればよい。その結果、各色毎のインク
噴射吐出量に応じて前記片方向印字と前記両方向印字と
を切換選択することにより、全ての色についてバンディ
ングを目立たなくさせることができる。
【0019】ところで、請求項5に記載の発明のよう
に、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記移動手段により前記インクジ
ェットヘッドが往復移動される際に、前記インクジェッ
トヘッドの位置を検出する位置検出手段を備え、前記算
出手段は、前記移動手段により前記インクジェットヘッ
ドが往復移動される際に、前記位置検出手段が1回の走
査を検出する毎に、前記駆動信号を計数することにより
インク噴射吐出量を算出するようにしてもよい。このよ
うにすれば、インク噴射吐出量を容易に且つ確実に算出
することができる。
【0020】次に、請求項6に記載の発明は、請求項1
〜5のいずれか1項に記載のインクジェットプリンタに
おいて、前記算出手段は、前記インクジェットヘッドの
往復移動における往路または復路の終端付近でのインク
噴射吐出量を算出するものであることをその要旨とす
る。
【0021】一般に、インクジェットヘッドが往路から
復路(または復路から往路)に折り返される部分である
往路または復路の終端付近(被記録媒体における印字領
域の両端部分)では、特にバンディングが目立ちやす
い。そこで、インクジェットヘッドの位置を検出し、イ
ンクジェットヘッドが往路または復路の終端付近に位置
するときのインク噴射吐出量を算出し、そのインク噴射
吐出量に基づいて制御手段は請求項1〜4のいずれか1
項に記載の動作を行うようにする。つまり、往路または
復路の終端付近を除く部分(被記録媒体における印字領
域の中央部分)はバンディングが目立たないため、この
部分においてはインク噴射吐出量を算出せず、バンディ
ングが目立ちやすい往路または復路の終端付近のインク
噴射吐出量に基づいて、片方向印字と両方向印字のどち
らを実行するかを判断すれば、より確実にバンディング
を目立たなくすることができる。
【0022】尚、以下に述べる発明の実施の形態におい
て、特許請求の範囲または課題を解決するための手段に
記載の「駆動信号発生手段」はCPU62,ASIC6
5,ヘッド制御部67から構成され、同じく「移動手
段」はモータ制御部68、キャリッジモータ8,キャリ
ッジ5から構成され、同じく「算出手段」はCPU6
2,ASIC65,ドロップカウンタ65aから構成さ
れ、同じく「制御手段」はCPU62およびASIC6
5から構成され、同じく「位置検出手段」はCPU6
2,タイミングスリット13,エンコーダ71から構成
される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した各実施
形態を図面と共に説明する。図1は、各実施形態のイン
クジェットプリンタ1の内部構成を示す斜視図である。
【0024】インクジェットプリンタ1は、その筐体2
内に、搬送モータ3により駆動され、被記録媒体として
の記録紙Rをインクジェットプリンタ1の上方へ搬送す
る搬送ローラ4を備え、記録紙Rの搬送経路には、キャ
リッジ5に支承されたヘッド6が設けられている。ま
た、キャリッジ5は、筐体2に固定された支持部材7
に、記録紙Rの搬送方向に対して矢印Aに示すような直
交方向に往復移動自在に支持されると共に、キャリッジ
モータ8により駆動されるタイミングベルト9に固定さ
れ、矢印Aに示すように往復自在になっている。
【0025】ヘッド6は、4色のカラーインク(イエロ
ー、シアン、マゼンタ、ブラック)毎に設けられたイン
クタンク10と、各色毎に備えられてインクを噴射吐出
するアクチュエータ11と、各インクタンク10から各
アクチュエータ11へインクを搬送するためのフロント
パネル12とを備えている。そして、ヘッド6は、キャ
リッジ5の往復移動に伴い、記録紙Rに各色のインクを
噴射吐出させて印字動作を行いながら、記録紙Rの幅方
向(すなわち、記録紙Rの搬送方向)に対して直交する
方向に往復移動して走査される。
【0026】また、支持部材7に沿ってその下方には、
複数のスリット(目盛り)が印されたタイミングスリッ
ト13が設けられている。また、タイミングスリット1
3に印されたスリットの数を読み取り、タイミング信号
を発生させるため、キャリッジ5の下部にはエンコーダ
(図示略)が設けられている。
【0027】そして、フロントパネル12にはフロント
パネルヒータ(図示略)が取り付けられ、各インクタン
ク10にはインクタンクヒータ(図示略)が取り付けら
れている。図2は、アクチュエータ11の分解斜視図で
ある。
【0028】アクチュエータ11は、ベース41、圧電
変換素子部材42、ダイアフラム43、キャビティプレ
ート44、ノズルプレート45から構成されている。ノ
ズルプレート45は、多数(例えば、128個)のイン
ク噴射吐出孔45aを2列に配した平板である。
【0029】キャビティプレート44は、二組のL字型
のインク流路44aと、インク流路44aから直角に分
岐し、インク噴射吐出孔45aの数だけ形成されたイン
ク貯留室44bとを備えるもので、インク貯留室44b
の各々は、それぞれ対応したインク噴射吐出孔45aの
一つに通じている。
【0030】圧電変換素子部材42は、インク貯留室4
4bの各々を個別に膨張・復元させることができるよう
に、多数(例えば、128個)の圧電変換素子42aを
備えたものである。弾性を有するダイアフラム43は、
圧電変換素子部材42およびキャビティプレート44の
間を隔てるものである。
【0031】ベース41は、アクチュエータ40の上記
各部を支持するものである。尚、ベース41,圧電変換
素子42,ダイアフラム43には、インクタンク10と
インク流路44aとを連通させてインクを循環させるた
めの往路41aおよび復路41bが二箇所ずつ貫通して
いる。
【0032】図3は、一つのインク貯留室44bの拡大
断面図である。キャビティプレート44に形成されたイ
ンク貯留室44bは、インク流路44aに連通路44c
を通じて連結されており、下部には、インク噴射吐出孔
45aに通じるオリフィス44dが形成されている。
【0033】そして、圧電変換素子42aは駆動信号
(駆動電圧)が印加されると、矢印X方向に膨張し、イ
ンク貯留室44bの容積を点線Yに示すように、収縮さ
せるようになっており、圧電変換素子42aは印加され
た駆動信号が開放されると復元し、初期の状態に戻るよ
うになっている。
【0034】以上のように構成されたヘッド6のアクチ
ュエータ11からインクを噴射吐出させる動作について
説明する。フロントパネルヒータおよびインクタンクヒ
ータを駆動してホットメルトインクを加熱し液状化した
後、その液状化したインクを、インクタンク10から一
対の往路41aを通して一対のインク流路44aに圧送
し、インク流路44aを満たす。そして、圧電変換素子
42aの駆動信号を開放することで、圧電変換素子42
aを復元させて、インクをインク流路44aから連通路
44cを通してインク貯留室44bに引き込み、インク
貯留室44bにインクを充填させる。
【0035】次に、圧電変換素子42aに駆動信号を印
加して、インク貯留室44bの容積を収縮させること
で、インクをオリフィス44dを通して、外部へ噴射吐
出させる。このようなアクチュエータ11のインク噴射
吐出動作によってインクは、アクチュエータ11から噴
射吐出される。
【0036】図4は、インクジェットプリンタ1を制御
する制御装置61のブロック図である。制御装置61
は、画像情報の処理やインクジェットプリンタ1の各部
を制御したりするCPU62と、CPU62による制御
に必要なプログラムやパラメータなどを記憶しておくた
めのROM63および画像情報や種々のデータを記憶す
るRAM64と、ASIC65とが、バス66を介して
接続されて構成されている。
【0037】ASIC65には、画像情報に応じて発生
させた駆動信号に応じて圧電変換素子42aを駆動する
ためのヘッド制御部67、キャリッジモータ8および搬
送モータ3などの各種モータを駆動するためのモータ制
御部68、インクタンクヒータ81およびフロントパネ
ルヒータ82および被記録媒体を加熱するプラテンヒー
タ83などの各種ヒータを駆動するためのヒータ制御部
69、外部のパソコン等と画像情報の入出力を行うため
のインタフェース(I/F)70、タイミングスリット
13に印されたスリットを読み取ってパルス信号を出力
するエンコーダ71、インクジェットプリンタ1内部の
ヘッド6近傍の印字領域の温度あるいは湿度を検出する
温度湿度センサ72などが接続されている。
【0038】このASIC65は、周知のゲートアレイ
として構成され、その内部には、画像情報に基づいてヘ
ッド6の各ノズルの圧電変換素子45aを駆動するため
の駆動信号を発生する駆動信号発生回路と、この駆動信
号に基づいてヘッド6から噴射吐出されるインク滴の数
(以下、噴射吐出ジェット数という)を各色毎に計数す
るドロップカウンタ65aが設けられている。このドロ
ップカウンタ65aは、エンコーダ71からのパルス信
号に基づいて所定のタイミングでその機能をON/OF
Fするための制御信号を受け付けるように構成されてい
る。さらに、所定のノズルに対応した駆動信号のみを選
択的に計数するための計数ON/OFFスイッチも内蔵
しており、外部から(CPU62によって)設定でき
る。また、ASIC65には、CPU62からの指示に
応じて、RAM64内の所定領域に1走査分に対して記
憶された画像情報を、先頭から読み出したり反対に最後
から読み出したりして、画像情報を走査方向に応じた適
切な並びに変換する画像情報変換回路が設けられてい
る。この画像情報変換回路は、更に詳しく説明すれば、
CPU62が、走査に応じて、RAM64内に走査毎に
対応するように記憶した画像情報の格納位置(アドレ
ス)とその量(通常は一定量)と読み出し方向を指定す
る情報をASIC65に対して入力すると、ASIC6
5が内蔵しているDMA(ダイレクトメモリアクセス)
機能によってRAM64の所定領域からCPU62の指
示に応じて画像情報を読み出し、変換してから前述の駆
動信号発生回路に出力する。
【0039】そして、ASIC65は、インタフェース
70を介して入力された画像情報およびエンコーダ71
から入力されたパルス信号に基づき、CPU62が実行
する処理に従い、ヘッド制御部67,モータ制御部6
8,ヒータ制御部69を制御することにより、圧電変換
素子42a,搬送モータ3やキャリッジモータ8などの
各種モータ,インクタンクヒータ81およびフロントパ
ネルヒータ82などの各種ヒータを制御する。
【0040】ここで、画像情報とは、ドットのON/O
FF情報としてのビットマップデータを示すものであ
り、インタフェース70を介して外部のパソコン等より
直接この形態の印字データが送信される場合もあるが、
ページ記述言語等で記述された印刷データを受信してそ
の印刷データを解析して、CPU62がドットのON/
OFF情報として作成するものもある。何れの場合も、
画像情報は、CPU62によって、色毎にヘッドの走査
に対応した形態でRAM64内の所定領域に記憶され、
選択的に読み出すことが可能となっている。
【0041】次に、インタフェース70を介して画像情
報が入力されたときに、制御装置61のCPU62およ
びASIC65が実行する処理を説明する。本発明を具
体化した各実施形態で異なるのは、制御装置61のCP
U62およびASIC65が実行する処理だけであり、
図1〜図4に示すインクジェットプリンタの構成につい
ては各実施形態共同一である。
【0042】(第1実施形態)図5は、第1実施形態に
おいて、CPU62およびASIC65が実行する処理
を表すフローチャートである。処理を開始すると、ま
ず、ステップ(以下、「S」と記載する)101におい
て、モータ制御部68を介して搬送モータ3を駆動し、
搬送ローラ4により記録紙Rを搬送させてヘッド6へ給
紙する。
【0043】次に、S102において、モータ制御部6
8を介してキャリッジモータ8を駆動し、キャリッジ5
を記録紙Rにおける印字領域の左端部から右端部まで移
動させることにより、キャリッジ5に支承されたヘッド
6の往路の走査を行う。このとき、ヘッド6からのイン
クの噴射吐出を許可し、RAM64内のその走査に対応
する画像情報と走査方向に関する情報をASIC65に
入力して、ASIC65によって駆動信号に変換し、そ
の駆動信号に応じた印字動作を行いつつ、同時にその駆
動信号に基づいてヘッド6の往路の1回の走査当たりの
噴射吐出ジェット数をドロップカウンタ65aによって
各色毎に計数する。尚、印字動作は周知の処理であるた
め、ここでは詳述しない。その結果、往路の1回の走査
当たりにおける、イエローの噴射吐出ジェット数Jy、
シアンの噴射吐出ジェット数Jc、マゼンタの噴射吐出
ジェット数Jm、ブラックの噴射吐出ジェット数Jbを
それぞれ計数することができる。
【0044】次に、S103において、モータ制御部6
8を介して搬送モータ3を駆動し、予め設定されたヘッ
ド6の1回の走査当たりの記録用紙Rの送り量分だけ、
搬送ローラ4により記録紙Rを搬送する。次に、S10
4において、S102にて算出した往路の1回の走査当
たりにおけるカラーインクの各色の噴射吐出ジェット数
Jy,Jc,Jm,Jbに基づいて、その総和(=Jy
+Jc+Jm+Jb)が所定値N1より大きい場合はS
105へ移行し、その総和が所定値N1以下の場合はS
106へ移行する。
【0045】S105において、モータ制御部68を介
してキャリッジモータ8を駆動し、キャリッジ5を記録
紙Rにおける印字領域の右端部から左端部まで移動させ
ることにより、キャリッジ5に支承されたヘッド6の復
路の走査を行う。このとき、ヘッド6からのインクの噴
射吐出を禁止し、この復路に対応する画像情報のASI
C65への入力も行わないようにして(この画像情報は
次の往路で入力される)、印字動作を行わないようにす
る。そして、S102へ戻る。
【0046】一方、S106において、モータ制御部6
8を介してキャリッジモータ8を駆動し、キャリッジ5
を記録紙Rにおける印字領域の右端部から左端部まで移
動させることにより、キャリッジ5に支承されたヘッド
6の復路の走査を行う。このとき、ヘッド6からのイン
クの噴射吐出を許可し、RAM64内のその走査に対応
する画像情報と走査方向に関する情報をASIC65に
入力して、ASIC65によって駆動信号に変換し、そ
の駆動信号に応じた印字動作を行いつつ、同時にその駆
動信号に基づいてヘッド6の復路の1回の走査当たりの
噴射吐出ジェット数をドロップカウンタ65aによって
各色毎に計数する。その結果、復路の1回の走査当たり
における、イエローの噴射吐出ジェット数Jy、シアン
の噴射吐出ジェット数Jc、マゼンタの噴射吐出ジェッ
ト数Jm、ブラックの噴射吐出ジェット数Jbをそれぞ
れ計数することができる。
【0047】次に、S107において、S103と同様
に、モータ制御部68を介して搬送モータ3を駆動し、
予め設定されたヘッド6の1回の走査当たりの記録用紙
Rの送り量分だけ、搬送ローラ4により記録紙Rを搬送
する。次に、S108において、S106にて算出した
復路の1回の走査当たりにおけるカラーインクの各色の
噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,Jbに基づい
て、その総和(=Jy+Jc+Jm+Jb)が所定値N
1より大きい場合はS109へ移行し、その総和が所定
値N1以下の場合はS102へ戻る。
【0048】S109において、モータ制御部68を介
してキャリッジモータ8を駆動し、キャリッジ5を記録
紙Rにおける印字領域の右端部から左端部まで移動させ
ることにより、キャリッジ5に支承されたヘッド6の往
路の走査を行う。このとき、ヘッド6からのインクの噴
射吐出を禁止し、印字動作を行わないようにする。そし
て、S106へ戻る。
【0049】以上のように、S102→S103→S1
04(YES)→S105のルーチンをとる場合は、ヘ
ッド6の往路でのみ印字動作を行い、その往路から折り
返した復路では印字動作を行わないという片方向印字が
実行される。また、S102→S103→S104(N
O)→S106のルーチンをとる場合、ヘッド6の往路
とその往路から折り返した復路の両方で印字動作を行う
という両方向印字が実行される。
【0050】そして、S106→S107→S108
(YES)→S109のルーチンをとる場合は、ヘッド
6の復路でのみ印字動作を行い、その復路から折り返し
た往路では印字動作を行わないという片方向印字が実行
される。また、S106→S107→S108(NO)
→S102のルーチンをとる場合、ヘッド6の復路とそ
の復路から折り返した往路の両方で印字動作を行うとい
う両方向印字が実行される。
【0051】ところで、インク滴1滴当たりのインク量
は、通常ほぼ一定の値(仮にαとする)を取る。このα
は解像度にも依存するが、数pl(ピコリットル=10
-12l)から150pl程度であり、解像度が300d
piだと大体80pl、600dpiだと大体40pl
である。従って、1回の走査当たりにおけるカラーイン
クの各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,Jb
を計数すれば、1回の走査当たりにおけるカラーインク
の各色の噴射吐出量を算出することができる。
【0052】そのため、1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,J
m,Jbの総和は、1回の走査当たりにおけるカラーイ
ンクの各色の噴射吐出量の総和に対応する。つまり、本
第1実施形態では、1回の走査当たりにおけるカラーイ
ンクの各色の噴射吐出量の総和が、前記所定値N1に対
応する所定値より大きい場合は前記片方向印字を実行さ
せ、前記所定値N1に対応する所定値以下の場合は前記
両方向印字を実行させていることになる。
【0053】また、インク滴1滴当たりのインク量を複
数種類変えて噴射吐出できるインクジェットプリンタに
おいては、その複数種類のインク量を発生させる駆動信
号毎に計数して、噴射吐出量を算出してもよい。ここ
で、1回の走査当たりにおけるカラーインクの各色の噴
射吐出量の総和が大きいほど高濃度の印字となるため、
印字濃度の濃淡(バンディング)が目立ちやすくなる。
従って、本第1実施形態において前記所定値N1を適宜
設定すれば、前記噴射吐出量の総和が大きくバンディン
グが目立ちやすい場合(1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの各色の噴射吐出量の総和が前記所定値N1に
対応する所定値より大きい場合)は、前記片方向印字を
行うことによりバンディングの発生を防止することがで
きる。また、前記噴射吐出量の総和が小さくバンディン
グが目立ちにくい場合(1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの各色の噴射吐出量の総和が前記所定値N1に
対応する所定値以下の場合)は、前記両方向印字を行う
ことにより印字速度を速くすることができる。その結
果、印字速度を低下させることなくバンディングを目立
たなくさせることができる。
【0054】(第2実施形態)図6は、第2実施形態に
おいて、CPU62およびASIC65が実行する処理
を表すフローチャートである。尚、図6において、図5
と異なるのはS104およびS108の処理だけであ
る。
【0055】図6のS104においては、S102にて
算出した往路の1回の走査当たりにおけるカラーインク
の各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,Jbの
うち、その最大値が所定値N2より大きい場合はS10
5へ移行し、その最大値が所定値N2以下の場合はS1
06へ移行する。
【0056】また、図6のS108においては、S10
6にて算出した往路の1回の走査当たりにおけるカラー
インクの各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,
Jbのうち、その最大値が所定値N2より大きい場合は
S109へ移行し、その最大値が所定値N2以下の場合
はS102へ戻る。
【0057】前記したように、1回の走査当たりにおけ
るカラーインクの各色の噴射吐出ジェット数Jy,J
c,Jm,Jbは、1回の走査当たりにおけるカラーイ
ンクの各色の噴射吐出量に対応する。つまり、本第2実
施形態では、1回の走査当たりにおけるカラーインクの
各色の噴射吐出量のうちの最大値が、前記所定値N1に
対応する所定値より大きい場合は前記片方向印字を実行
させ、前記所定値N1に対応する所定値以下の場合は前
記両方向印字を実行させていることになる。
【0058】ここで、1回の走査当たりにおけるカラー
インクの各色の噴射吐出量のうちの最大値が大きいほ
ど、その最大値をとる色は高濃度の印字となる。そし
て、インク噴射吐出量が最大値をとる色が、各色のうち
で最もバンディングが目立ちやすい。従って、本第2実
施形態において前記所定値N2を適宜設定すれば、前記
最大値が大きくバンディングが目立ちやすい場合(1回
の走査当たりにおけるカラーインクの各色の噴射吐出量
のうちの最大値が前記所定値N2に対応する所定値より
大きい場合)は、前記片方向印字を行うことにより、そ
の最大値をとる色についてバンディングの発生を防止す
ることができる。また、前記最大値が小さくバンディン
グが目立ちにくい場合(1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの各色の噴射吐出量のうちの最大値が前記所定
値N2に対応する所定値以下の場合)は、前記両方向印
字を行うことにより印字速度を速くすることができる。
【0059】その結果、本第2実施形態では、インク噴
射吐出量が最も多くバンディングが目立ちやすい色につ
いて、そのインク噴射吐出量に応じて前記片方向印字と
前記両方向印字とを切換選択することにより、印字速度
を低下させることなく、全ての色についてバンディング
を目立たなくさせることができる。
【0060】(第3実施形態)図7は、第3実施形態に
おいて、CPU62およびASIC65が実行する処理
を表すフローチャートである。尚、図7において、図5
と異なるのはS104およびS108の処理だけであ
る。
【0061】図7のS104においては、S102にて
算出した往路の1回の走査当たりにおけるカラーインク
の各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,Jbの
うち、その少なくともいずれか1つが各色毎に設定され
た所定値Ny,Nc,Nm,Nbより大きい場合(Jy
>NyまたはJc>NcまたはJm>NmまたはJb>
Nb)はS105へ移行し、その全てがいずれも所定値
Ny,Nc,Nm,Nb以下の場合(Jy≦NyかつJ
c≦NcかつJm≦NmかつJb≦Nb)はS106へ
移行する。
【0062】また、図7のS108においては、S10
6にて算出した往路の1回の走査当たりにおけるカラー
インクの各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,Jm,
Jbのうち、その少なくともいずれか1つが各色毎に設
定された所定値Ny,Nc,Nm,Nbより大きい場合
(Jy>NyまたはJc>NcまたはJm>Nmまたは
Jb>Nb)はS109へ移行し、その全てがいずれも
所定値Ny,Nc,Nm,Nb以下の場合(Jy≦Ny
かつJc≦NcかつJm≦NmかつJb≦Nb)はS1
02へ戻る。
【0063】つまり、本第3実施形態では、1回の走査
当たりにおけるカラーインクの少なくともいずれか1色
のインク噴射吐出量が各色毎に設定された前記所定値N
y,Nc,Nm,Nbに対応する各所定値より大きい場
合は前記片方向印字を実行させ、カラーインクの全ての
色のインク噴射吐出量がいずれも各色毎に設定された前
記所定値Ny,Nc,Nm,Nbに対応する各所定値以
下の場合は前記両方向印字を実行させていることにな
る。
【0064】前記したように、インクの色によってもバ
ンディングの目立ちやすさが異なってくる。例えば、イ
エローでは目立ちにくいが、シアンやマゼンタが多く混
じった領域は目立ちやすくなる。また、インクによって
は、色素により溶剤等の材質を変える場合があり、それ
によって上述のようなバンディングの目立ちやすさが異
なる場合がある。従って、本第3実施形態において、各
色毎の前記所定値Ny,Nc,Nm,Nbをバンディン
グの目立ちやすさに応じてそれぞれ適宜設定すれば、い
ずれか1色でもバンディングが目立ちやすい場合(1回
の走査当たりにおけるカラーインクの少なくともいずれ
か1色のインク噴射吐出量が各色毎に設定された前記所
定値Ny,Nc,Nm,Nbに対応する各所定値より大
きい場合)は、前記片方向印字を行うことによりバンデ
ィングの発生を防止することができる。また、全ての色
についてバンディングが目立ちにくい場合(1回の走査
当たりにおけるカラーインクの全ての色のインク噴射吐
出量がいずれも各色毎に設定された前記所定値Ny,N
c,Nm,Nbに対応する各所定値以下の場合)は、前
記両方向印字を行うことにより印字速度を速くすること
ができる。
【0065】具体的には、バンディングが目立ちやすい
色ほど前記所定値Ny,Nc,Nm,Nbを小さく設定
すればよい。その結果、本第3実施形態では、各色毎の
インク噴射吐出量に応じて前記片方向印字と前記両方向
印字とを切換選択することにより、印字速度を低下させ
ることなく、全ての色についてバンディングを目立たな
くさせることができる。
【0066】尚、本発明は上記各実施形態に限定される
ものではなく、以下のように具体化してもよく、その場
合でも、上記各実施形態と同様の作用および効果を得る
ことができる。 (1)上記各実施形態では、1回の走査当たりにおける
カラーインクの各色の噴射吐出ジェット数Jy,Jc,
Jm,Jbに基づいて、1回の走査当たりにおけるカラ
ーインクの各色の噴射吐出量を算出しているが、インク
噴射吐出量の算出はこの方法に限定されるものではな
い。
【0067】例えば、RAM64内に記憶されている1
回の走査分の画像情報に基づいて予め1回の走査当たり
のカラーインクの各色の噴射吐出量を算出し、走査位置
(何番目の走査か)に対応づけ、RAM64に記憶して
おき、実際にヘッドを走査する時点でその予め算出して
おいた値を参照することにより、上述のように復路ある
いは往路も印字するか否かを判断するようにしてもよ
い。
【0068】あるいは更に進めて、その算出した値に基
づき、最初の印刷方向を規定して(通常は頁の最初はホ
ーム位置に戻っている)、実際のヘッドの走査を行うこ
となく、予め上述したような判断を行っておき、その結
果をRAM64内にフラグとして記憶しておいてもよ
い。このようにすれば、上述の各実施形態におけるCP
U62とASIC65による噴射吐出量に基づく復路あ
るいは往路で印字するか否かの判断は、このRAM64
から順位このフラグを読み出し、フラグのON/OFF
を判断することになる。この場合、算出した値を記憶し
ておくよりも必要なメモリが少なくてもよいという利点
がある。
【0069】ちなみに、上記各実施形態のように実際に
各ヘッドからインクを噴射吐出させる噴射吐出ジェット
数Jy,Jc,Jm,Jbに基づいてインク噴射吐出量
を算出する場合には、画像情報から何れかの印字品質向
上等を目的とした付加的な処理が実際のインク噴射吐出
までの間に行われ、画像情報が部分的に削除されたり、
加えられたりするような変化が加えられる場合でも、適
切にインク噴射吐出量の算出を行うことができる。
【0070】また、予め温度あるいは湿度毎に前述の所
定値Ny,Nm,Nc,Nbを複数組用意しておき、印
刷装置内の印字領域近傍に設けられた温度湿度センサ7
2の検出結果に基づいて、1ページの印刷を開始する前
に、これらの所定値を適宜変更することもできる。例え
ば、ホットメルトインクの場合は、温度が高いと固体化
するのが遅れるので前記所定値を多少低めに設定すると
か、リキッドインクの場合は、温度が高いと乾きにくく
なるので前記所定値を低めに設定するとかして、実際の
動作環境を反映させ、前述したバンディング抑制のため
の印刷方向制御を行うことができる。
【0071】また、こららの所定値Ny,Nm,Nc,
Nbは、操作パネル73等から変更可能に記憶されてい
てもよい。 (2)前記のように、ヘッド6が往路から復路(または
復路から往路)に折り返される部分である往路または復
路の終端付近(被記録媒体における印字領域の両端部
分)では、特にバンディングが目立ちやすい。そこで、
エンコーダ71から出力されるパルス信号に基づいてキ
ャリッジ5(ヘッド6)の位置を検出し、ヘッド6が往
路または復路の終端付近の所定範囲に位置するときのイ
ンク噴射吐出量を算出し、そのインク噴射吐出量に基づ
いて上記各実施形態の処理を行うようにしてもよい。つ
まり、往路または復路の終端付近を除く部分(被記録媒
体における印字領域の中央部分)はバンディングが目立
たないため、この部分においてはインク噴射吐出量を算
出せず、バンディングが目立ちやすい往路または復路の
終端付近のインク噴射吐出量に基づいて、片方向印字と
両方向印字のどちらを実行するかを判断すれば、より確
実にバンディングを目立たなくすることができる。
【0072】この場合、各噴射吐出ジェット数Jy,J
c,Jm,Jbの計数は1回の走査の全域で行い、その
走査の終端付近の計数を有効化してインク噴射吐出量を
算出すればよい。また、走査の終端付近の各噴射吐出ジ
ェット数Jy,Jc,Jm,Jbだけを計数するように
してもよい。
【0073】ところで、キャリッジ5を定速移動させる
場合(走査の途中で停止させないように移動させる場
合)には、ヘッド6が往路から復路(または復路から往
路)に折り返した時点からの経過時間に基づいてヘッド
6の位置を検出してもよい。この場合は、ASIC65
にタイマを設けておき、モータ制御部68の制御に従っ
てヘッド6が折り返した時点から当該タイマを動作させ
ることにより、折り返した時点からの経過時間を計測す
ればよい。
【0074】(3)インクジェットプリンタ1では、印
字品質を左右する重要な要素として、被記録媒体の副走
査方向への搬送精度およびヘッド6の印字位置精度が挙
げられる。この搬送精度および印字位置精度を達成する
手法として、従来よりインターレース駆動方式が用いら
れている。このインターレース駆動方式は、記録分解能
の整数倍の間隔で複数個のノズル(インク付着部位)を
副走査方向へ配列し、ノズルの間隔pとノズルの個数q
(現実に存在する個数ではなく、使用している個数)と
が互いに素の関係になったヘッド6を用い、一定のピッ
チで被記録媒体を副走査方向に送りつつ、隣接するライ
ンが異なるノズルにより記録されるように動作させてい
る。
【0075】インクジェットプリンタ1においてインタ
ーレース駆動方式をとる場合には、図8に示すように、
副走査方向へ配列された全ノズルLのうち、往路走査S
Caと復路走査SCbとの重複領域Rでインク噴射吐出
を行うノズルHについてのみインク噴射吐出量を算出す
れば、より確実にバンディングを目立たなくすることが
できる。尚、ヘッド6は各色(イエロー,シアン,マゼ
ンタ,ブラック)毎の4つのヘッド部6y,6c,6
m,6bが積層して形成され、各ヘッド部6y,6c,
6m,6bには各ノズルNが副走査方向へ配列されてい
る。
【0076】(4)上記各実施形態はホットメルトイン
クを用いるインクジェットプリンタに適用したものであ
るが、リキッドインクを用いるインクジェットプリンタ
に適用してもよく、その場合は、インクを加熱液体化さ
せるための構成部材(ヒータ制御部69,インクタンク
ヒータ81,フロントパネルヒータ82)を省くことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した各実施形態のインクジェッ
トプリンタの内部構成を示す斜視図。
【図2】各実施形態のインクジェットプリンタのアクチ
ュエータの分解斜視図。
【図3】各実施形態のインクジェットプリンタのインク
貯留室の拡大断面図。
【図4】各実施形態のインクジェットプリンタを制御す
る制御装置のブロック図。
【図5】第1実施形態のインクジェットプリンタの制御
装置が実行する処理を表すフローチャート。
【図6】第2実施形態のインクジェットプリンタの制御
装置が実行する処理を表すフローチャート。
【図7】第3実施形態のインクジェットプリンタの制御
装置が実行する処理を表すフローチャート。
【図8】インターレース駆動を行う場合の印字状態を説
明するための説明図。
【符号の説明】
1…インクジェットプリンタ 5…キャリッジ 6
…ヘッド 8…キャリッジモータ 13…タイミングスリット
62…CPU 65…ASIC 65a…ドロップカウンタ 67
…ヘッド制御部 68…モータ制御部 71…エンコーダ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像情報に応じて駆動信号を発生させる
    駆動信号発生手段と、 前記駆動信号に応じて被記録媒体にインクを噴射吐出す
    ることにより印字を行うインクジェットヘッドと、 前記インクジェットヘッドを被記録媒体の搬送方向と直
    交する方向に往復移動させる移動手段と、 前記移動手段により前記インクジェットヘッドが被記録
    媒体にインクを噴射吐出しながら往復移動される往復移
    動の往路または復路の走査におけるインク噴射吐出量を
    前記画像情報に基づいて算出する算出手段と、 前記算出手段の算出したインク噴射吐出量に基づいて前
    記インクジェットヘッドからのインクの噴射吐出を制御
    する制御手段とを備えたインクジェットプリンタであっ
    て、 前記制御手段は、算出したインク噴射吐出量が所定値よ
    り大きい場合は、当該算出を行った走査の次の走査にお
    ける前記インクジェットヘッドからのインクの噴射吐出
    を禁止し、前記インクジェットヘッドの往復移動の往路
    または復路の一方のみで印字を行う片方向印字を実行さ
    せ、算出したインク噴射吐出量が所定値以下の場合は、
    当該算出を行った走査の次の走査における前記インクジ
    ェットヘッドからのインクの噴射吐出を許可し、前記イ
    ンクジェットヘッドの往復移動の往路と復路の両方で印
    字を行う両方向印字を実行させることを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェットプリン
    タにおいて、 前記インクジェットヘッドは、カラーインクの予め設定
    された各色毎に設けられ、 前記算出手段は、カラーインクの各色毎に前記インク噴
    射吐出量を算出し、 前記制御手段は、カラーインクの各色の前記インク噴射
    吐出量の総和が所定値より大きい場合は、前記インクジ
    ェットヘッドに前記片方向印字を実行させ、当該総和が
    所定値以下の場合は、前記インクジェットヘッドに前記
    両方向印字を実行させることを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のインクジェットプリン
    タにおいて、 前記インクジェットヘッドは、カラーインクの予め設定
    された各色毎に設けられ、 前記算出手段は、カラーインクの各色毎に前記インク噴
    射吐出量を算出し、 前記制御手段は、カラーインクの各色の前記インク噴射
    吐出量のうちの最大値が所定値より大きい場合は、前記
    インクジェットヘッドに前記片方向印字を実行させ、当
    該最大値が所定値以下の場合は、前記インクジェットヘ
    ッドに前記両方向印字を実行させることを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のインクジェットプリン
    タにおいて、 前記インクジェットヘッドは、カラーインクの予め設定
    された各色毎に設けられ、 前記算出手段は、カラーインクの各色毎に前記インク噴
    射吐出量を算出し、 前記制御手段は、カラーインクの少なくともいずれか1
    色の前記インク噴射吐出量が、各色毎に設定された所定
    値より大きい場合は、前記インクジェットヘッドに前記
    片方向印字を実行させ、カラーインクの全ての色の前記
    インク噴射吐出量がいずれも、各色毎に設定された所定
    値以下の場合は、前記インクジェットヘッドに前記両方
    向印字を実行させることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェットプリンタにおいて、 前記移動手段により前記インクジェットヘッドが往復移
    動される際に、前記インクジェットヘッドの位置を検出
    する位置検出手段を備え、 前記算出手段は、前記移動手段により前記インクジェッ
    トヘッドが往復移動される際に、前記位置検出手段が1
    回の走査を検出する毎に、前記駆動信号を計数すること
    によりインク噴射吐出量を算出することを特徴とするイ
    ンクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のイ
    ンクジェットプリンタにおいて、 前記算出手段は、前記インクジェットヘッドの往復移動
    における往路または復路の終端付近でのインク噴射吐出
    量を算出するものであることを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
JP36991298A 1998-12-25 1998-12-25 インクジェットプリンタ Pending JP2000190470A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36991298A JP2000190470A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 インクジェットプリンタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36991298A JP2000190470A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 インクジェットプリンタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000190470A true JP2000190470A (ja) 2000-07-11

Family

ID=18495621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36991298A Pending JP2000190470A (ja) 1998-12-25 1998-12-25 インクジェットプリンタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000190470A (ja)

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248798A (ja) * 2001-02-23 2002-09-03 Canon Inc 画像形成装置及び方法
JP2003094627A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd インクジェット印字部検査装置
JP2006062333A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US7289246B2 (en) 2005-03-01 2007-10-30 Seiko Epson Corporation Printing system, printing system control program and printing system control method, and print data generating system, print data generating program and print data generating method
US7290846B2 (en) 2005-01-28 2007-11-06 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing apparatus control program, printing apparatus control method, printing data creating apparatus, printing data creating program and printing data creating method
US7290844B2 (en) 2005-02-17 2007-11-06 Seiko Epson Corporation Printer, program and method for printing, image processor, program and method for image processing and recording medium in which the programs are stored
US7328964B2 (en) 2005-01-28 2008-02-12 Seiko Epson Corporation Image processor, image processing method, printer, printing method, program, and recording medium
US7393070B2 (en) 2004-12-13 2008-07-01 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control, program and method, and printing data generation device, program and method
US7438375B2 (en) 2004-12-28 2008-10-21 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US7497537B2 (en) 2004-10-05 2009-03-03 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method and printing data generating apparatus, printing data generating program, printing data generating method, and recording medium recording the programs
US7503634B2 (en) 2005-03-24 2009-03-17 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method, image processing apparatus, image processing program, image processing method, and recording medium having the program recorded therein
US7517035B2 (en) 2005-02-28 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Printing device, printing program, printing method, image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium in which the program is stored
US7520583B2 (en) 2005-03-29 2009-04-21 Seiko Epson Corporation Printing device, printing program, printing method, image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium in which the program is stored
US7537303B2 (en) 2005-02-14 2009-05-26 Seiko Epson Corporation Printing device, program for controlling printing device, method of controlling printing device, printing data creating device, program for controlling printing data and method of creating printing data
US7570392B2 (en) 2005-01-28 2009-08-04 Seiko Epson Corporation Error diffusion method and apparatus using weighted vectors along a diagonal to correct for non-ideal ink ejection
US7581798B2 (en) 2005-03-15 2009-09-01 Seiko Epson Corporation Printing device, program for controlling printing device, method of controlling printing device, printing data creating device, program for controlling printing data and method of creating printing data
US7591525B2 (en) 2005-08-01 2009-09-22 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method, printing control device, printing control program, printing control method, and recording medium recorded with program
US7607747B2 (en) 2005-02-24 2009-10-27 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program, printing device control method, printing data producing device, printing data producing program, printing data producing method, correction information producing method, and correction information producing device
US7612917B2 (en) 2005-03-16 2009-11-03 Seiko Epson Corporation Printing method, device, and program, computer-readable recording medium, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US7681975B2 (en) 2005-01-25 2010-03-23 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US7710608B2 (en) 2005-02-03 2010-05-04 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing apparatus control program, printing apparatus control method, printing data creating apparatus, printing data creating program and printing data creating method
US7715029B2 (en) 2005-05-12 2010-05-11 Seiko Epson Corporation Printing support system for reducing environmental load, printing support program for reducing environmental load, and printing support method for reducing environmental load
US7733531B2 (en) 2005-01-18 2010-06-08 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus, image processing program, and image processing method with error diffusion
US7762643B2 (en) 2004-09-30 2010-07-27 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus, image forming program, image forming method, data generating apparatus, data generating program, data generating method, and recording medium with the program recorded therein
US8090627B2 (en) 2005-03-22 2012-01-03 Seiko Epson Corporation Printing system, printing program, printing method, server apparatus, server apparatus program, printer, printing system program, and recording medium having programs stored therein
US8292389B2 (en) 2009-02-25 2012-10-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording control system
US8388080B2 (en) 2009-02-25 2013-03-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording control system
US8714679B2 (en) 2011-02-18 2014-05-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print control device setting direction of main scanning

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002248798A (ja) * 2001-02-23 2002-09-03 Canon Inc 画像形成装置及び方法
JP2003094627A (ja) * 2001-09-27 2003-04-03 Dainippon Printing Co Ltd インクジェット印字部検査装置
JP4736293B2 (ja) * 2001-09-27 2011-07-27 大日本印刷株式会社 インクジェット印字部検査装置
JP2006062333A (ja) * 2004-08-30 2006-03-09 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP4590231B2 (ja) * 2004-08-30 2010-12-01 キヤノン株式会社 インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US7762643B2 (en) 2004-09-30 2010-07-27 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus, image forming program, image forming method, data generating apparatus, data generating program, data generating method, and recording medium with the program recorded therein
US7497537B2 (en) 2004-10-05 2009-03-03 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method and printing data generating apparatus, printing data generating program, printing data generating method, and recording medium recording the programs
US7393070B2 (en) 2004-12-13 2008-07-01 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control, program and method, and printing data generation device, program and method
US7438375B2 (en) 2004-12-28 2008-10-21 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US7733531B2 (en) 2005-01-18 2010-06-08 Seiko Epson Corporation Image processing apparatus, image processing program, and image processing method with error diffusion
US7681975B2 (en) 2005-01-25 2010-03-23 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US7570392B2 (en) 2005-01-28 2009-08-04 Seiko Epson Corporation Error diffusion method and apparatus using weighted vectors along a diagonal to correct for non-ideal ink ejection
US7328964B2 (en) 2005-01-28 2008-02-12 Seiko Epson Corporation Image processor, image processing method, printer, printing method, program, and recording medium
US7290846B2 (en) 2005-01-28 2007-11-06 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing apparatus control program, printing apparatus control method, printing data creating apparatus, printing data creating program and printing data creating method
US7710608B2 (en) 2005-02-03 2010-05-04 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing apparatus control program, printing apparatus control method, printing data creating apparatus, printing data creating program and printing data creating method
US7537303B2 (en) 2005-02-14 2009-05-26 Seiko Epson Corporation Printing device, program for controlling printing device, method of controlling printing device, printing data creating device, program for controlling printing data and method of creating printing data
US7290844B2 (en) 2005-02-17 2007-11-06 Seiko Epson Corporation Printer, program and method for printing, image processor, program and method for image processing and recording medium in which the programs are stored
US7607747B2 (en) 2005-02-24 2009-10-27 Seiko Epson Corporation Printing device, printing device control program, printing device control method, printing data producing device, printing data producing program, printing data producing method, correction information producing method, and correction information producing device
US7517035B2 (en) 2005-02-28 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Printing device, printing program, printing method, image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium in which the program is stored
US7289246B2 (en) 2005-03-01 2007-10-30 Seiko Epson Corporation Printing system, printing system control program and printing system control method, and print data generating system, print data generating program and print data generating method
US7581798B2 (en) 2005-03-15 2009-09-01 Seiko Epson Corporation Printing device, program for controlling printing device, method of controlling printing device, printing data creating device, program for controlling printing data and method of creating printing data
US7612917B2 (en) 2005-03-16 2009-11-03 Seiko Epson Corporation Printing method, device, and program, computer-readable recording medium, printing device control program and method, and printing data generation device, program, and method
US8090627B2 (en) 2005-03-22 2012-01-03 Seiko Epson Corporation Printing system, printing program, printing method, server apparatus, server apparatus program, printer, printing system program, and recording medium having programs stored therein
US7503634B2 (en) 2005-03-24 2009-03-17 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method, image processing apparatus, image processing program, image processing method, and recording medium having the program recorded therein
US7520583B2 (en) 2005-03-29 2009-04-21 Seiko Epson Corporation Printing device, printing program, printing method, image processing device, image processing program, image processing method, and recording medium in which the program is stored
US7715029B2 (en) 2005-05-12 2010-05-11 Seiko Epson Corporation Printing support system for reducing environmental load, printing support program for reducing environmental load, and printing support method for reducing environmental load
US7591525B2 (en) 2005-08-01 2009-09-22 Seiko Epson Corporation Printing apparatus, printing program, printing method, printing control device, printing control program, printing control method, and recording medium recorded with program
US8292389B2 (en) 2009-02-25 2012-10-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording control system
US8388080B2 (en) 2009-02-25 2013-03-05 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording control system
US8714679B2 (en) 2011-02-18 2014-05-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Print control device setting direction of main scanning

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000190470A (ja) インクジェットプリンタ
EP0995607B1 (en) Printing apparatus and method for correcting print positions
US6863361B2 (en) Method to correct for malfunctioning ink ejection elements in a single pass print mode
JPH07144412A (ja) マルチカラーインクジェットプリントヘッド及びインクジェットプリンタ
KR970005635A (ko) 컬러 필터 제조방법 및 장치, 잉크 젯 장치, 컬러 필터, 표시장치, 및 표시 장치를 가진 장치
US7290855B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2009241345A (ja) 液滴噴射装置及び液滴噴射制御プログラム
JP2002052699A (ja) 互いの非整数倍である解像度を有する複数のプリントマスクを使用する印刷システム
JP2906400B2 (ja) インクジェットプリンタ
US6174037B1 (en) Multiple pass ink jet printer with optimized power supply
US6460976B1 (en) Printing apparatus having control means of controlling timing for driving blocks of print elements
EP1228879B1 (en) Ink jet printing apparatus and method with suppressed bleeding of inks
JP2002210949A (ja) 画像形成装置においてプリント帯領域を綴じ合わせる方法及び装置
JP2000127459A (ja) 記録装置および記録方法
US8313158B2 (en) Printing apparatus and method of controlling printing apparatus
KR101034322B1 (ko) 액체분사방법 및 액체분사장치
JP7035887B2 (ja) 画像記録装置
JP2002225238A (ja) インクジェットプリント装置および該装置のプリント位置調整方法
US6604812B2 (en) Print direction dependent firing frequency for improved edge quality
JP2004306564A (ja) 記録ヘッド用基板、記録ヘッド、記録ヘッドの温度制御方法、及び記録装置
JP2000108381A (ja) インクジェット記録装置
EP0897804A2 (en) Liquid ink printhead
JP3014232B2 (ja) 記録装置
JP3219514B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3159897B2 (ja) 記録装置及び記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050907

A02 Decision of refusal

Effective date: 20061107

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02