JP2002210949A - 画像形成装置においてプリント帯領域を綴じ合わせる方法及び装置 - Google Patents
画像形成装置においてプリント帯領域を綴じ合わせる方法及び装置Info
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Abstract
りプリント帯領域間の視認できるアーチファクトを低減
する。 【解決手段】 本発明は、音響インクプリンタなどの画
像形成装置において、プリント帯領域を綴じ合わせる方
法及び装置に関する。より詳細には、インク噴出プリン
トヘッドの隣り合う帯領域間で用紙の送りが不正確であ
ることに起因する視認されるアーチファクトを低減する
ために装置内で実施される方法に関する。この方法で
は、帯領域間に「パズルカット」または「ファスナー」
端部を形成する。これに関して、画像は帯領域に分割さ
れ、この帯領域の端部をディザリングすることにより、
予測される用紙送りの正確さ、及びノイズや異なるプリ
ントヘッドでのプリント帯領域の幅の違いなど、他のプ
リンティング特性に応じて前記カットの深さを変える。
Description
タ(acoustic ink printer)などの画像形成装置におけ
る、プリント帯領域(swath)を綴じ合わせる方法及び装
置に関する。より詳細には、本発明は、インク噴出プリ
ントヘッドの隣り合う帯領域間での不正確な用紙搬送及
びインク滴の方向ミスにより生じる視認できるアーチフ
ァクトを低減するために装置において実施される方法に
関する。この方法では、帯領域間に「パズルカット」あ
るいは「ファスナー」端部が形成される。これに関し、
画像は帯領域に分割され、その端部をディザリングする
ことにより、予想される用紙送りの正確さ及びノイズや
異なるプリントヘッドでのプリント帯領域幅の違いなど
他のプリンティング特性に応じてカットの深さを変え
る。
の適用におけるアーチファクトの低減技術に関し、特に
この技術に関連して説明するが、他の分野及び適用にお
いても効果がある。例えば、インクジェットプリンティ
ングまたはインク吐出装置または噴出装置のアレイを使
用しページを横断して帯領域を画素ベースでプリントす
る他のタイプのプリンティングに本発明を使用してもよ
い。
り対処される問題を十分に認識するために、音響インク
プリンティングのインク吐出装置の基本的動作を理解す
ることが好ましい。これに関し、図1には、音響インク
プリンティングのインク噴射装置10の一例が示されて
いる。図には単一のインク噴射装置が示されているが、
音響インクプリントヘッドは通常、アレイ形状に配置さ
れた多数の噴射装置で構成されている。一般的な音響イ
ンクプリントヘッドは、例えば、プリント媒体にインク
滴を吐出する1024の吐出装置を含む。吐出されたイ
ンク滴により画像の画素を形成するが、1つの画素には
インク滴をまったく含まないこともあれば、1つまたは
多数のインク滴を含むこともできる。加えて、1つのプ
リンタには一般に多数のプリントヘッドが使用される。
さらに、インク以外の材料をプリントヘッドにより吐出
してもよい。
14が形成されたガラス層12を含む。好ましくは酸化
亜鉛で形成される圧電層16がこの電極層14に設けら
れ、電極18が圧電層16に設けられている。電極層1
4及び電極18は、線20及び22により示される表面
配線(surface wiring)パタンにより無線周波数(R
F)電源24に接続される。RF電源24の生成する電
力が電極14及び18に送られる。電極層14に対向す
る側には、同心的なフレネルレンズまたはそれ以外の適
当なレンズなどであるレンズ26が形成されている。こ
のレンズ26から間隔を隔て、開口部またはオリフィス
30が形成された液体レベル制御プレート(オリフィス
プレートとも呼ぶ)28が設けられている。流体すなわ
ちインク32は、オリフィスプレート28とガラス層1
2との間に保有されている。オリフィス30はレンズ2
6と位置合わせされ、インク滴34のインク表面すなわ
ちメニスカス36からの噴射を助ける。オリフィス30
によりインク表面36はもちろん露出されている。
び電極18は、フォトリソグラフィック技術によりガラ
ス層12に形成されている。つづいて、ガラス層12か
ら間隔を隔ててオリフィスプレート28が配置される。
インク32は、インク供給源から、オリフィスプレート
28とガラス層12との間の空間に供給される。
ンクプリンティングのアプリケーションでは、図1に示
される音響インク噴射装置が各プリントヘッドにアレイ
状に並んでいる。ここで、ほとんどの場合、使用される
プリントヘッドはフルページ幅アレイプリントヘッドで
はないので、プリンティングは各ページを横切って複数
のプリント帯領域(print swaths)を形成することによ
り行わなければならない。この結果、この帯領域間に視
認できるアーチファクトが現れる可能性がある。すなわ
ち、1つの帯領域が別の帯領域と重複する場合、暗いア
ーチファクトが画像に現れる。一方、帯領域どうしが十
分に近接して配置されず、プリントされたインクの広が
りによりこの帯領域の境界部分に実質的に均一の層を形
成できない場合には、インクの下層に位置するプリント
媒体の色が透けて見える可能性がある。プリント媒体が
白い場合には、帯領域間に白線が現れることになる。
及び他の問題を解決するため、本発明は画像形成装置に
おいてプリント帯領域を綴じ合わせる新しくかつ改良さ
れた方法及び装置を提案する。
帯領域を綴じ合わせる方法及び装置を提供する。
て、列及び行に配置された画素を含む画像を取得するス
テップと、この画像内に綴じ合わせ領域(stich regio
n)を形成するステップとを含む。綴じ合わせ領域は、
1)所定数の列すなわち画素により決定され、2)プリ
ント帯領域の重複領域に対応し、3)重複領域におい
て、第1のプリント帯領域から第2のプリント帯領域へ
の移行を含む。前記移行は、画像の選択された画素行ご
とに異なる画素位置で発生する。
を取得するステップと、前記画像に基づきビットマップ
を生成するステップと、ビットマップに基づき画像の帯
領域部分を選択するステップと、帯領域部分の端部をデ
ィザリングする(dither)ステップと、ディザリング端
部を有する帯領域部分についてのプリントデータを記憶
するステップと、プリントデータに基づき画像をプリン
トするステップとを含む。
画像に基づきビットマップを生成するビットマップ生成
部と、ビットマップに基づき画像の帯領域部分を決定す
る帯領域部分決定モジュールと帯領域部分の端部をディ
ザリングするディザリングモジュールとを含む画像処理
部と、ディザリング端部を有する帯領域部分に基づきプ
リントヘッドを制御するプリント制御モジュールとを含
む。
が、これらの図面は本発明の好ましい実施形態の例示の
みを目的とし、本発明を限定するものではない。図2
は、本発明を組み込んだシステム100の部分図であ
る。図2には例として特定の形状が示されているが、音
響インクプリンタは様々な形状にすることができる。こ
れに関し、例えば構成要素の相対位置を変え、特定の所
望する形状に適合させてもよい。このような変更をして
も、本発明の特性は適切に適用できる。
10が、1枚の用紙Pとの相対的な関係で示されてい
る。この用紙Pに、音響インクプリンタ100(その全
体は示されていない)のプリントヘッド112がインク
滴を噴射する。インク搬送及び制御装置110は、プリ
ント処理において有用なハードウェアまたはソフトウェ
ア制御構造、ならびにプリントヘッドに物理的にインク
を供給する適当な機構及び材料(例えば、インク供給
源)を収容している。このシステムの基本制御構造及び
処理モジュールが図7に示されている。さらに、プリン
ト媒体支持構造114が示されている。なお、このよう
な構造にも、プリント中の用紙の適切な送りを可能にす
る適当な機構(図示せず)が含まれる。
ド112は「停留している(docked)」。しかしなが
ら、動作中は、プリントヘッドはページPを横切ってT
の方向に移動し、インク帯領域をプリントする。インク
帯領域がプリントされると、別の帯領域がプリントでき
るように用紙Pは矢印Aで示される方向に所定量だけ進
む。
を適用できる音響インクプリンタの例示的な1実施形態
にすぎず、もちろん、音響インクプリントヘッドの移動
が必要でなく、プリントヘッドがページ全体に渡って配
置される構造も考えられる。さらに、プリントヘッドが
移動する場合でも移動しない場合でも、用紙を進めるの
ではなく、プリントヘッドを用紙の送り方向に進める実
施形態でもよい。これらの実施形態のいずれにおいて
も、あるいは他の実施形態においても、本発明には本発
明の開示から当業者に明らかである適当な修正を施すこ
とができる。
えばプリントヘッドが正確に位置合わせされていないな
ど、そのプリント方法における不正確さのために、画像
中に視認できるアーチファクトが生成されることがしば
しばある。さらに、用紙の送り(またはプリントヘッド
の送り)も正確に行えない場合がある。
明では、プリント帯領域間に「パズルカット」または
「ファスナー」が形成されるように各プリント帯領域に
ディザリングした(ディザのかかった)(dithering)
端部を形成する。このようなディザリング処理により、
単一線で形成された端部を、重複領域全体に分散する広
範囲に分離した多数の画素に拡散し、アーチファクトを
人間の視覚システムにより検出しにくくする。図3に示
すように、第1の帯領域300は、第2の帯領域306
のディザリング端部304に対応するディザリング端部
302を有する。ここで、実際には、帯領域300と3
06はプリント媒体上で重なり、両領域間に重複領域を
形成する。図3においては、これらの領域は単にパズル
カット構成を例示する目的で分離して示されている。符
号305で示されるような突起部または歯はそれぞれ異
なる長さを有し、帯領域間にパズルカットすなわち綴じ
合わせ部すなわちファスナーを形成する。
とに行われるのが好ましいことも明らかである。すなわ
ち、画像の特定色の画素に対するパズルカットは必ずし
も画像の他の色に対するカットを複製するわけではな
い。これにより視覚的効果が高まる。
に、列と行に並んだ画素を有する画像を取得するステッ
プと、この画像中に綴じ合わせまたは重複領域を生成す
るステップとを含む。綴じ合わせ領域は、所定数の列す
なわち画素により決定し、プリント帯領域の重複領域に
対応し、重複領域において第1のプリント帯領域から第
2のプリント帯領域への移行を含む。各行における移行
は、連続する行のペアごとに異なる画素位置で発生し、
これによりパズルカット効果を生成する。このように、
好ましくは、1対の行は、そのペアの各行では同じ画素
位置における移行を含むが、隣り合う行のペアどうしの
移行はそれぞれ異なる画素位置で発生する。
択された行(例えば、選択された連続行)ごとに、各行
における移行を異なる画素位置で発生させてもよい。し
たがって、各行は隣り合う行に対して異なる画素位置で
移行してもよい。実際には、視覚的な結果において差が
起こるが、この目的のために任意の数の行をまとめるこ
ともできる。この場合、連続するN行(Nは整数)に対
しては、画像の綴じあわせに沿って移行が同じ画素位置
で繰り返し起こる。行のペアの使用は、所望のプリント
品質を提供するものとして好ましい。
ループ分けは、動きの反復性(motion repeatability)
が走査方向においてどの程度許容不可能かの関数である
ことが判明した。本発明の効果は、線アーチファクトを
より高い空間的周波数(higher spatial frequency)に
押出すことにより、劣等な用紙搬送を補償することであ
る。すなわち、本発明の使用により、重複領域全体で各
色に対する整合しない線を、離散した点アーチファクト
に拡散する。好ましくは、このような拡散はできるだけ
多く行いたい。よって、パズルすなわち「歯」の長さを
各行で変えることが最適である。しかしながら、競合す
る視覚的なアーチファクトがあるので、これが常に当て
はまるわけではない。特に、走査方向における移動シス
テムの反復性が1画素内に保持されない場合、パズルは
ページの下方向に非同期し互いにかみ合わない。この場
合の視認アーチファクトはかなり大きく、おそらくは、
隠そうとされる劣等の重複アーチファクト程度に受け入
れ難いものである。これを防ぐため、パズルの歯の長さ
を変化させる頻度を減らすことにより図3に示されるパ
ズルをより太くて短い指のような形状にすることが可能
であると判明した。特に、パズルのインデントの同じ行
が連続して2行あれば、走査方向のアーチファクトは低
減し、用紙搬送アーチファクトに及ぼす影響も最低限の
みになる。走査方向の反復性が極めて劣っている場合、
同一の歯の長さを有する連続する行の数をさらに3以上
に増やしてもよい。
が示されている。図示されるように、まず画像を取得す
る(ステップ402)。次に、その画像のビットマップ
を生成する(ステップ404)。ここで、ビットマップ
の生成には、当業界では周知の4色ビットマップを実施
するための情報の生成を含む。ビットマップの各画素
は、画素を十分に描画するためにプリントヘッドから吐
出される各色のインク滴数に関する情報を記憶する。4
色ビットマップが好ましいが、カラープリンティングが
望ましい場合、任意の多色ビットマップでもよい。さら
に、ビットマップ生成処理のあいだ、画像はプリンティ
ングに対して適切にスケールされ、エラー分散アルゴリ
ズムなどの適当な描画アルゴリズムが実行される。ある
いは、ビットマップ生成処理のあいだ別々のカラー画像
平面を考慮し、各カラー平面が効果的にそれ自体のビッ
トマップを有してもよいが、単一の4色ビットマップを
生成するのが好ましい。
テップ406)。帯領域部分はさまざまなサイズにする
ことができるが、一般に、この帯領域のプリントに使用
するプリントヘッドの所望の部分を反映しなければなら
ない。好ましくは、帯領域の幅を反映するデータをシス
テムに記憶(プログラム)して、適当なデータ読出し技
術によりこれにアクセスする。次に、帯領域の内端部
(すなわち、画像の端部上にない端部)を本発明にした
がってディザリングする(ステップ408)。重複領域
の幅及び同じまたはほぼ同じパズルインデントを有する
連続行の数は、用紙の搬送及び処理動き特性(process
motion characteristics)に基づき予め定められてい
る。
の色に対して行う。利用されたデータには、プリントヘ
ッドによりプリントされる各行の開始点ならびにその行
に対するプリントの実行の長さを示すデータが含まれ
る。すなわち、ディザリングに使用されるデータは、帯
領域のその行に対してプリンティングをどこから開始す
べきか、そしてプリンティングをどこまで続けるべきか
を示している。このため、好ましくは、開始点データ
は、高周波数成分のみを含み、少なくとも数ミリメート
ルの距離に渡って繰り返されることのないパターンが結
果的に生成されるような、適当なランダム特性を有する
乱数または擬似乱数により表される。これらの数は0か
ら7により生成されてシステム内に記憶され、一方、実
行の長さデータは好ましくは固定した数である。好まし
い実施形態においては、256のランダムな開始点の連
続がルックアップテーブルなどに記憶されている。この
好ましい実施形態では、各行の開始点に同一の乱数が使
用されている限り、連続する帯領域はその行において適
切に一致し、画像は適当な画像領域内で第1の帯領域か
ら第2の帯領域に適切に移行する。
るデータを保存する(ステップ410)。その後、適当
な時において、この帯領域データをプリントヘッド制御
モジュールに転送する(ステップ412)。この時点
で、プリントした画像にさらなる帯領域を含めるかどう
かを判断する(ステップ414)。さらなる帯領域を含
める場合、ステップ406からステップ414を繰り返
す。さらなる帯領域を含めない場合、プリンティング工
程を完了し(ステップ416)、この方法を終了する
(ステップ418)。
る。説明を簡単にするため、図5の例は単一色でシング
ルパスのプリンティングのみを示しているが、本発明は
多色プリンティングにも適用でき、実際には多色プリン
ティングに適用するのが好ましい。これらの状況におい
て、本発明の適用では、各色平面は好ましくは図3に示
されるように(カラーではないが)個別に扱われる。好
ましい多色プリンティングの実施形態では、各色で重複
領域のパタンに対し異なる相を有する。以下に詳細に記
載するように、本発明はさらにマルチパスプリンティン
グにも適用できる。
幅510を有し、この帯領域幅に、第1の重複または綴
じ合わせ領域504及び第2の重複または綴じ合わせ領
域506、ならびに基本領域508が含まれている。好
ましくは、各重複領域の幅はは8画素である。基本領域
508は任意の幅でよいが、各重複領域間に十分な隔た
りが維持され、最終的に生成された画像において重複領
域が視覚的に検出しにくくなるように16画素以上が好
ましい。
06において、黒塗りの丸は帯領域502においてプリ
ントされる画素、すなわち活性画素を表し、白丸は帯領
域502においてプリントされない画素を表している。
これに関し、帯領域502の行1では、1画素が重複領
域504において黒く塗られ、7画素が重複領域506
において黒く塗られている。なお、重複領域504にお
ける白丸の画素は、帯領域502のプリンティングに先
立ちプリントされた帯領域のプリント中にプリントさ
れ、重複領域506の白丸画素は帯領域502に続いて
プリントされる帯領域部分のプリント中にプリントされ
る。端部のディザリングは画素の2行ごとに起こるのが
好ましい。これは、上述のように視覚的な美観のために
決定されているが、この方法での任意の行数への変更も
本発明の範囲である。本発明は、プリントヘッドの対向
する端部を綴じ合わせるものとして説明するが、異なる
プリントヘッドからの出力を全く同一の方法で綴じ合わ
せることもできる。このような状況は、プリントヘッド
が重複領域に整合する全幅プリンタにおいて生じる可能
性がある。プリントヘッドが静止して用紙を移動させて
もよいし、あるいはプリントヘッドを走査して、さらな
るプリントヘッドを単にプリント速度増加のために使用
してもよい。
は2つの活性画素が示され、重複領域506の行3及び
行4には6つの活性画素が示されている。繰り返すが、
これらの各重複領域における白丸画素は、当該帯領域部
分に隣接する帯領域のプリント中にプリントされる。最
後に、重複領域504の行5及び行6には7つの活性画
素が含まれ、重複領域506の同行には1活性画素のみ
が示されている。
領域504及び506に示されるパタンの作成のために
生成される数は、前後の帯領域のプリンティング処理に
対しても繰り返し使用され、その結果、画像は帯領域部
分間で適切に「ファスナーを閉じた」状態になる。すな
わち、ある行においては、すべてのプリント実行に対し
て同じ乱数が開始点として使用される。好ましくは、上
述のように、各行の開始位置に対して生成された乱数を
表す保存データは、0から7の数字である。よって、例
えば、行1の開始位置は7、行3の開始位置は6、行5
の開始位置は1となる。各行に対するプリント実行は一
定なので、プリント実行をどこで終了するかを示すデー
タを記憶する必要はない。例示されたプリント実行51
1からわかるように、プリント実行は、好ましくは第1
の重複領域にて開始し、基本領域に及び、さらに次の重
複領域にて終了する。ここで、「プリント実行」とは、
任意の特定滴周期におけるプリント可能な噴出装置の幅
である。
乱数を「その場で(on the fly)」生成することもでき
る。しかしながら、このような実施形態では、記憶され
た値の反復や予測が不可能であるという状況に適合すべ
く、システムに対する適当な修正が必然的に伴う。同様
に、実行の長さを変化させ、対応する開始及び終了点を
指定または決定することもできる。この場合も、これら
の特性に適合させるために適当な修正が必要である。こ
れに関し、このようないずれの修正の場合も、プリント
帯領域を許容可能なプリント品質で重複領域において整
合させる必要性を考慮しなければならない。
画像の先端部における本発明の適用を例示するために示
されている。図示されるように、本発明の処理ステップ
は、図示される帯領域幅602を用いて実行される。こ
こで重要なのは、帯領域幅は、重複領域の幅604(例
えば8画素)に対応する量だけ画像の先端部を超えて延
び、その領域においてもパズルカット効果が見られるこ
とである。プリントヘッドのプリント処理構造に送られ
たデータの処理においては、このように画像を超えて延
びる重複領域の範囲にある活性画素はいずれも単純にゼ
ロに設定されることにより、その画素位置を効果的に不
活性化し、インクが意図しない位置に噴出するのを防
ぐ。
ていない場合に好ましくは、より大きな画像をプリント
できるように、端部を越えて延びる重複領域にも単純に
データを供給することができる。この場合、拡大された
部分の端部は、ギザギザでなくまっすぐなのが好まし
い。したがって、適当な修正が必要となり、このような
修正により、データの記憶容量が大きくなることが多
い。
の後端部においても実行し、画像の対向端部にも同様に
望ましい調整をし、端部が不適切にディザリングされた
場合に発生するジグザグ形状を解消することも可能であ
る。これを実現するには、プリントされた最終帯領域
の、画像の端部を越えて延びる画素をいずれも不活性化
することが好ましい。好ましくは、画像の後端部が重複
領域にあるか、最終帯領域の基本領域内にあるかによっ
て、適当な適応を実施する。
御システム700が示されている。システム700は、
音響インクプリンタの内部、例えば図2に示されるプリ
ンタのモジュール110内に適当に配置してもよい。図
7に示すように、システム700は、適当な供給源から
入力画像を受け取るビットマップ生成部702を含む。
ビットマップ生成部702において、上述のようにかつ
当業者は理解可能な方法によりビットマップが生成され
る。
04に接続されている。画像処理部704は、帯領域決
定モジュール706と、ディザリングモジュール708
と、ルックアップテーブル710と帯領域部分情報記憶
モジュール712とを含む。なお、これらの要素は、当
業者にはわかるように、上記の方法において利用され
る。例えば、帯領域決定モジュール706は、本発明に
より処理される画像の帯領域についての情報を決定して
維持する。例として、帯領域の幅を示すデータは、好ま
しくはこのモジュールに保存される。
くは画像の帯領域部分の端部に適当な処理を実行し、パ
ズルカット効果を生成する。これに関し、ディザリング
モジュールは、好ましくは、ルックアップテーブル71
0から乱数または擬似乱数(すなわち各行の開始点)に
アクセスする。また、ディザリングモジュール708
は、任意の所与の行をプリントするための実行長さを表
すデータを保存する(またはこれにアクセスする)。好
ましい実施形態においては、このデータは、所与のプリ
ンティング処理のすべての行について一定であり、図5
に示すように、重複領域と基本領域のそれぞれの幅の関
数である。もちろん、この好ましい実施形態に変更を施
す場合には、ディザリングモジュールは他の機能を含ん
でもよい。例えば、ディザリングモジュールは、記憶さ
れた乱数(例えば、開始点)を生成してもよいし、その
場で乱数を生成してもよい。さらに、ディザリングモジ
ュールは、所望されれば、開始点及び終了点及び実行長
さを計算する機能を有してもよいし、その場合に多色画
像においてプリントされる各色に異なる方法を使用して
もよい。ただし、同様であるが許容できるパズルカット
を生成する、ランダムに生成されていない番号の連続が
記載できる場合もあるので、乱数は必ずしも必要ではな
い。
は従来の形式で、好ましい実施形態におけるプリント実
行の開始点として使用される256の乱数を記憶する。
このテーブルの数字は、順次かつ周期的に使用される。
すなわち、最終エントリが使用された後、ポインタは最
初のエントリにリセットされる。好ましくは、記憶され
た各乱数は一対の行に対応する。この結果、記憶された
乱数は、繰り返される前に、512のプリント行に対応
する。ただし、ルックアップテーブルの形式及び使用法
は、これを組み込んだシステムの厳密な本質しだいで変
化することを理解すべきである。
の異なる点にアクセスし、各色で位相のずれたディザリ
ングを形成することができる。例えば、4色画像に対す
る256のエントリを有するテーブルの場合、第1の色
はエントリナンバー1に開始点を有し、第2の色はエン
トリ65に開始点を有し、第3の色はエントリ129に
開始点を有し、第4の色はエントリ194に開始点を有
することができる。各色が同じ速度でテーブルを循環す
るので、これらの色はページを通じて異なる位置におい
てテーブルにアクセスし続ける。
のみを目的とし、種々の形状を有することが可能であ
る。
14にも接続されている。モジュール714は、プリン
トヘッドの噴出装置を選択的に活性化させるか噴射させ
るかその両方の実行のためのプリントヘッド制御を実行
する。プリントヘッド制御技術は、好ましくは、音響イ
ンクプリンティングとインクジェット分野の少なくとも
いずれかにおいて一般に用いられるものである。プリン
ト制御には、好ましくは、任意のプリンティングパスに
対してプリントヘッドの特定部分が活性化されるか否か
についての決定が含まれる。
に任意数のプリンティングパスを含む種々のプリンティ
ング処理に適合させることができる。例えば、最も単純
な形態として、1パスモードで動作することにより、画
像の一部すなわち帯領域をある領域全体にプリントヘッ
ドの1パスによりプリントするシステムに適用できる。
プリントヘッドをさらに進めてプリント媒体の全く別の
領域にプリントすることにより、本発明の実施が必要な
重複領域が不要になる。したがって、再び図5を参照す
ると、帯領域幅510はプリントヘッドの活性部分の全
体的な長さに対応し、送り512は、その全体の長さよ
りも1重複領域(例えば、8画素)の幅だけ小さい長さ
に対応する。なお、プリントヘッドの活性部分は、例え
ば選択された噴射装置が使用できない状況では、プリン
トヘッドアレイの全体幅の1部でもよい。
帯領域をプリントするためにプリントヘッドの複数パス
を使用するシステムに適用される。これに関し、4パス
システムが多くの状況において好ましいが、2パスシス
テムも同様に適当であり、ここではその簡便性のために
後者について説明する。2パスシステムにおいては、図
8に示されるように、帯領域幅810はプリントヘッド
の長さに対応し、送り812はその半分の長さより1重
複領域の幅だけ小さい長さに対応する。このようなシス
テムにおいては、プリンティングが開始すると、最初の
パスでプリントヘッドの第1の半分により最初のインク
滴が噴射される。次に、プリントヘッドが前進し、プリ
ントヘッドの第1の半分は帯領域の第2の半分のプリン
トを開始し、プリントヘッドの第2の半分が引き続き帯
領域の第1の半分をプリントする。このような繰り返し
が続き、最終的にはプリント帯領域の各部分がプリント
ヘッドの2パスを受ける。ここで、この方法でプリント
を実現するために、好ましくは帯領域情報を維持して、
プリントヘッドが適当なパスのあいだ特定の帯領域にお
いて適切にプリントを行うようにする。これに関し、各
パスにおいて噴射すべき滴についての情報をシステムに
維持することも効果的である。
の重複すなわち綴じ合わせ領域802及び804は現在
の帯領域において綴じ合わされ、重複すなわち綴じ合わ
せ領域806は前または次の帯領域において綴じ合わさ
れる。これらの原理は4パスプリンティングシステムに
対しても実施かつ適用できるが、これについて当業者で
あれば理解できるであろう。
スの帯領域端部のディザリングに関する。しかしなが
ら、音響インクプリンティングは、画素ごとの複数ドッ
トプリンティングを可能にする本質を有している。した
がって、本発明によるディザリングは画素ベースではな
く、ドットベースで実行してもよい。第1の滴に対して
決定したディザリングとは異なるディザリングを、1画
素内の第2の滴に対して定め、これによりディザリング
を形成した領域をさらにランダムにすることができる。
本発明の他の特性についても、実質的に上述のように適
用できる。しかしながら、許容可能な画像品質を得るた
めに、結果的に生じるモアレアーチファクトを低減する
措置を行うこともできる。
ハードウェアまたはソフトウェア技術のいずれかあるい
は両方を使用して実行が可能である。もちろん、好まし
い実施形態の特定要素は、ハードウェアとソフトウェア
のいずれかにおいてより簡単に実施できるが、本発明は
それに限定されるものではない。
である。
帯領域の端部を示す図である。
生成部、704 画像処理部、706 帯領域部分決定
モジュール、708 ディザリングモジュール、710
ルックアップテーブル、712 記憶部、714 プ
リント制御部。
Claims (7)
- 【請求項1】 ページを横切ってインクを帯領域状にプ
リントするインク噴出装置のアレイを含むプリントヘッ
ドを備える画像形成装置によって生成された画像を処理
する方法であって、 列及び行に配置された画素を含む画像を取得するステッ
プと、 前記画像中に綴じ合わせ領域を生成するステップと、を
含み、 前記綴じ合わせ領域は、1)所定数の列により決定し、
2)プリント帯領域の重複領域に対応し、3)前記重複
領域において第1のプリント帯領域から第2のプリント
帯領域への移行を含み、この移行は画像の画素の選択さ
れた行ごとに異なる画素位置で発生する、ことを特徴と
する方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記移
行は、画像の綴じ合わせに沿って連続するN行(N:整
数)は繰り返し同じ画素位置において発生することを特
徴とする方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、前記移
行は、画像の連続する行の各対ごとに異なる画素位置で
発生することを特徴とする方法。 - 【請求項4】 画像を取得するステップと、 前記画像に基づきビットマップを生成するステップと、 前記ビットマップに基づき前記画像の帯領域部分を選択
するステップと、 前記帯領域部分の端部をディザリングするステップと、 ディザリング端部を有する帯領域部分についてのプリン
トデータを記憶するステップと、 前記プリントデータに基づき前記画像をプリントするス
テップと、 を含む方法。 - 【請求項5】 画像を帯領域部分状に形成するために有
用な装置であって、 入力画像に基づきビットマップを生成するビットマップ
生成部と、 前記ビットマップに基づき前記画像の帯領域部分を決定
する帯領域部分決定モジュールと前記帯領域部分の端部
をディザリングするディザリングモジュールとを含む画
像処理部と、 ディザリング端部を有する帯領域部分に基づきプリント
ヘッドを制御するプリント制御モジュールと、 を備える装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の装置であって、プリン
トされた行のプリント開始点を変えてディザリングを実
現するために前記ディザリングモジュールによるアクセ
スが可能な連続する乱数を記憶したルックアップテーブ
ルをさらに備えることを特徴とする装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の装置において、前記乱
数は、プリントされた各行が各帯領域で同じ乱数にアク
セスするように、繰り返し使用されることを特徴とする
装置。
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