JP2001038961A - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents
印刷装置、印刷方法および記録媒体Info
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Abstract
粒状感を向上させる。 【解決手段】 所定のピッチで複数のノズルを備えたヘ
ッドを用い主走査および副走査を繰り返し実行して画像
を印刷する印刷装置を構成する。主走査および副走査は
次の条件を満足する態様で行われる。高解像度で印刷を
行う場合には、第1に主走査の双方向の運動時にドット
を形成する。第2にドットの形成方向を各ラスタごとに
統一する。第3に同方向の運動時に形成したラスタを複
数隣接させる。かかる条件でドットを形成することによ
り、ドットの形成方向を局所的に統一することができ
る。つまり、往動時に形成されたドットと復動時に形成
されたドットのずれが視認される箇所を低減することが
でき、画像の粒状感を向上することができる。
Description
向の運動時にドットを形成して印刷媒体上に多色多階調
の画像を印刷する印刷装置、印刷方法およびそのような
印刷を実現するためのプログラムを記録した記録媒体に
関する。
の出力装置として、種々のプリンタが使用されている。
かかるプリンタには、インクを吐出してドットを形成
し、画像を多色多階調で印刷するインクジェットプリン
タがある。インクジェットプリンタは、ヘッドを往復動
させる主走査と、印刷用紙を搬送する副走査とを繰り返
し実行して各画素ごとにドットを形成する。ドットは、
所定の色のインクで形成され、これらのインクの重ね合
わせによって多色が表現される。また、ドットの記録密
度によって階調が表現される。
向上するために各色ごとに副走査方向に一定のピッチで
多数のノズルを備えたマルチノズルが使用されるのが通
常である。この場合、各ノズルごとのインクの吐出特性
の相違によってドットの形成位置にずれが生じることが
ある。また、副走査を行う際の送り誤差によってドット
の形成位置にずれが生じることもある。こうしたずれが
生じると濃淡のムラ、いわゆるバンディングが発生し、
画質が低下する。バンディングによる画質の低下を抑制
する印刷方法として、いわゆるインタレース方式やオー
バラップ方式による記録が提案されている。
に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方式をいう。図
20はインタレース方式の一例を示す説明図である。こ
こでは、ノズルピッチkが2ドットで配列された3個の
ノズルを用いた場合を示した。図20において、2桁の
数字を含む丸は、それぞれドットの記録位置を示してい
る。2桁の数字のうち、左側の数字はノズル番号を示し
ており、右側の数字は何回目の主走査で記録されたかを
示している。
は、1回目の主走査において、2番ノズル、3番ノズル
により各ラスタのドットを形成する。1番ノズルではド
ットを形成しない。次に、3ラスタ分の紙送りLを行っ
た後、2回目の主走査を行いつつ、1番ノズルから3番
ノズルまでを用いて各ラスタを形成する。以後、同様に
3ラスタ分の紙送りと、主走査によるラスタの形成とを
繰り返し実行することにより、画像を記録する。1回目
の主走査において1番ノズルによりラスタを形成しなか
ったのは、該ラスタの下に隣接するラスタは2回目以降
の主走査で形成され得ないからである。
で各ラスタ上のドットを間欠的に形成することにより、
各ラスタを2以上のノズルで形成することをいう。例え
ば、1回目の主走査では、あるラスタの奇数番目の画素
を一のノズルで形成し、2回目の主走査では、別のノズ
ルで偶数番目の画素を形成する方法が挙げられる。もち
ろん、3回以上の主走査で各ラスタを形成することもで
きる。
る記録を行うと、インクの吐出特性や副走査の送り誤差
により生じるドットの形成位置のずれを副走査方向や主
走査方向に分散させることができる。従って、形成位置
のずれが視認されにくくなり、バンディングの発生を抑
制し、画質を向上することができる。
は、画質の向上とともに印刷速度の向上も重要である。
インクジェットプリンタでは、印刷速度を向上するため
に主走査中の往復双方向の運動時にドットを形成する技
術が提案されている(以下、かかる印刷方法を双方向記
録と呼ぶ)。上述のインタレース方式やオーバラップ方
式による記録と双方向記録とを組み合わせて適用するこ
とにより、インクジェットプリンタは、高画質かつ高速
での印刷を実現することができる。
は、ヘッドを往復動させる機構のバックラッシュやヘッ
ドの位置検出の誤差など、種々の原因により、ドットの
形成位置が主走査方向にずれることがある。双方向記録
を行う場合に良好な画質を得るためには、かかるずれに
よる画質への影響を考慮して、各画素を形成する主走査
の方向を設定することが望まれる。
251513記載の印刷装置がある。かかる印刷装置で
は、副走査方向に2ドットピッチで複数備えられたヘッ
ドが用いられ、インタレース記録が行われる。また、エ
ンハンス印刷モードとして、各ラスタを2つのノズルで
形成するオーバラップ方式を適用しつつ、双方向記録を
行う例が開示されている。当該公報によれば、各ラスタ
の偶数番目の画素を主走査の往動時に形成し、奇数番目
の画素を主走査の復動時に形成する第1モードでは、文
字の品質が良いとされている。また、偶数番目のラスタ
を主走査の往動時に形成し、奇数番目のラスタを主走査
の復動時に形成する第2モードでは、切れ目なくインク
を満たしたときの画質が良いとされている。
ズルが配列されたヘッドのみを対象とした非常に限定的
な検討に過ぎない。2ドットピッチでノズルが配列され
たヘッドでは、上述の2つのモード、および同方向の運
動時に形成される画素を市松状に配置したモードの3種
類しか取り得ない。上記公報は、3種類の態様のうち2
つの態様について画質との関係を検討したものである。
高解像度化され、微細なドットが用いられる傾向にあ
り、製造上の制限から、ヘッドのノズルピッチは2ドッ
トよりも大きい場合が多い。また、1回の主走査で形成
されるドット同士の副走査方向の間隔を開け、当該ドッ
ト同士のにじみを避けるという観点からも、ヘッドのノ
ズルピッチは2ドットよりも大きいことが好ましい。2
ドットよりも大きなノズルピッチでノズルが配列された
ヘッドを用いる場合は、各画素と主走査の方向との対応
関係は多岐にわたる。
のために、各画素を往動時または復動時のいずれの運動
方向で形成すべきかを検討した例はなかった。逆に言え
ば、従来の印刷装置は各画素を形成する際の運動方向と
の対応関係を改善することにより、画質を更に向上する
余地が残されていた。本発明は、かかる課題を解決する
ためになされたものであり、双方向記録を行う印刷装置
において、更に画質を向上する技術を提供し、高速かつ
高画質な印刷を実現する技術を提供することを目的とす
る。
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では
以下の手段を採用した。本発明の印刷装置は、ヘッドを
印刷媒体に対して相対的に往復動して該方向のドット列
たるラスタを形成する主走査と、該印刷媒体を前記主走
査方向と交差する方向に前記ヘッドに対して相対的に搬
送する副走査とを行って、前記印刷媒体上の各画素にド
ットを形成することにより多色の画像を印刷する印刷装
置であって、前記ヘッドはインクを吐出するノズルを各
色ごとに2ラスタ分以上の間隔で前記副走査方向に複数
備えたヘッドであり、所定の階調範囲において、各イン
クでドットを記録する際の主走査の方向が主走査方向お
よび副走査方向の双方に局所的に統一されるを満足して
設定された副走査の送り量、および各主走査により形成
すべき画素の位置を制御パラメータとして記憶する記憶
手段と、前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを
駆動して、前記制御パラメータで特定される各画素にド
ットを形成するヘッド駆動手段と、前記制御パラメータ
で特定される送り量で副走査を行う副走査手段とを備え
ることを要旨とする。
と副走査手段とは、前記制御パラメータで特定される制
御パラメータに従って双方向記録を行う。制御パラメー
タは上述の条件を満足するように設定されている。この
結果、本発明の印刷装置によれば、所定の階調範囲にお
いては、各インクでドットを記録する際の主走査の方向
(以下、単にドットの形成方向と言う)が主走査方向お
よび副走査方向の双方に局所的に統一される。このよう
に主走査の方向が局所的の統一されている部分では、双
方向記録に伴うドットの形成位置のずれは生じない。本
発明の印刷装置によれば、所定の階調範囲にある画像が
印刷される領域でドットのずれが生じる箇所を抑制する
ことができ、画像のざらつきを抑えた滑らかな印刷を実
現することが可能となる。所定の階調範囲は、種々の設
定が可能であるが、濃淡ムラが視認されやすい中間調を
含む範囲をすることが望ましい。また、所定の階調範囲
は、必ずしも連続した範囲に設定する必要もなく、低階
調と高階調とを所定の階調範囲に設定してもよい。
可能な階調範囲の中間付近の階調をいう。厳密に中間値
を含むことは意味しない。明るい階調範囲、つまり低階
調の領域では、ドットの記録密度が低い。従って、ドッ
トの形成位置のずれが視認されにくく、画質への影響は
比較的小さい。逆に、暗い階調範囲、つまり高階調の領
域では、ドットの記録密度が非常に高い。従って、ドッ
トの形成位置に若干のずれが生じても、濃淡のムラ等と
して視認されにくく、画質への影響は比較的小さい。中
間調は、このように低階調および高階調を除く程度の意
味であり、画質の改善を図る対象として設定される任意
の階調範囲を意味する。特に、こうした階調範囲の中
で、双方向記録において生じるドットのずれが画質に与
える影響が大きい階調範囲を対象とすることができる。
また、一般的に印刷される画像で多用される階調範囲を
対象とすることもできる。
義的に厳密に定まる範囲ではなく、印刷の解像度やドッ
トの径など印刷時の条件に応じて変動する。現実には、
主走査および副走査の態様を種々変更して画像を印刷し
た場合に、画像のざらつきが視認されやすい階調範囲と
して特定することができる。
について、具体例を用いて説明する。図8は同方向で形
成されたラスタが複数隣接した状態を示す説明図であ
る。ここでは8ラスタ分を示した。図示する通り、この
例では、各ラスタのドットは主走査の往動時または復動
時のいずれかに統一されて形成される。上方から主走査
の往動時に形成されたラスタと、復動時に形成されたラ
スタとが3ラスタずつ交互に配列されている。この結
果、図中のドットD1近傍は、往動時に形成されたドッ
トが主走査方向および副走査方向に、ドットD1も含め
て2つ以上存在する。図8のいずれのドット近傍につい
ても同様に形成方向が主走査および副走査のそれぞれの
方向について局所的に統一される。かかる場合におい
て、往動時と復動時とでドットの形成位置にずれが生じ
ると、図示する通り、G1,G2の2カ所においてドッ
トの形成位置のずれが視認される。
接した状態を示す説明図である。図8と同様、8ラスタ
分を示した。ドットD1’近傍を見ると、主走査方向に
はドットの形成方向が統一されている。しかしながら、
副走査方向には形成方向の異なるドット同士が隣接して
おり、形成方向が局所的に統一されているとは言えな
い。ドットD1’のみならず、いずれのドット近傍でも
同様である。かかる場合には、図示する通り、g1,g
2,g3等の合計7カ所でドットの形成位置の主走査方
向のずれが視認される。
ドットの形成方向を局所的に統一することにより、ドッ
トの形成位置のずれが視認される箇所が少なくなる。同
方向のラスタを隣接した場合(図8)は、ずれが生じた
領域G1,G2それぞれの面積が、図9中の領域g1,
g2それぞれの面積よりも大きい。しかしながら、近年
の印刷装置が行う比較的高解像度の印刷では、かかる面
積の差違が画質に与える影響は比較的小さい。これに対
し、図9に示したように、多くの箇所でずれが生じる
と、画像全体の粒状感を悪化させ、全体にザラついた印
象を与えることになる。従って、ずれが生じる領域の数
を減らすことにより、画像の粒状感を向上し、画質を向
上することができる。
が3本ずつ隣接した例を示したが、隣接させる本数に応
じてずれが視認される箇所が低減するため、それに応じ
て画質が向上する。また、この例では、ドットの形成方
向を各ラスタごとに統一した場合を例示したが、近接す
るドットの形成方向が局所的に統一される条件を満足す
るものであれば、必ずしもラスタ全体で形成方向を統一
する必要はない。例えば、各ラスタ上のドットの形成方
向を2つずつ交互に変更するものとしてもよい。即ち、
図8の例において、ドットD1,D2を往動時に形成
し、ドットD3、D4を復動時に形成し、ドットD5は
再び往動時に形成するものとしてもよい。
する条件は、中間調におけるドットの記録率に応じて種
々の態様で満たすことができる。図8では、100%近
傍の高い記録率の場合に、形成方向を局所的に統一する
場合を例示した。この記録方法によれば、記録率が50
%よりも高い範囲で形成方向を局所的に統一することが
できる。この場合、ドットは主走査方向または副走査方
向に隣接した画素に形成される可能性が高い。従って、
図8に示す態様で記録を行うことにより、近接するドッ
トの形成方向を局所的に統一することができる。
条件に応じて変動する。例えば、大径のドットを用いて
印刷を行う場合には、低い記録率で中間調が表現され
る。図15は低記録率において同方向で形成されたラス
タが複数隣接した状態を示す説明図である。かかる場合
には、近接するドットは、必ずしも主走査方向および副
走査方向に隣接する画素に形成されるとは限らない。こ
こでは、それぞれの方向に1画素おきにドットが形成さ
れた状態を示した。かかる記録率において、先に図8で
示したのと同様の態様で記録を行った場合、図15に示
す通り、ラスタr1は、その上下に近接するラスタの形
成方向と異なる方向で形成されることになる。つまり、
ラスタr1近傍では、近接するドットの形成方向が局所
的に統一されなくなる。
向で形成されたラスタが隣接した状態を示す説明図であ
る。かかる記録率において、先に図9で示したのと同様
の態様で記録を行った場合、図16に示す通り、それぞ
れ近接するドットの形成方向が統一される。従って、低
記録率の場合には、ラスタの形成方向を交互に変更する
ことにより、画質を向上することができる。もちろん、
上述の例は低解像度の場合には、必ず異なる形成方向の
ラスタを交互に隣接する必要があることを意味するもの
ではない。近接したドットの形成方向を局所的に統一す
る制御パラメータは、中間調を表現するドットの記録率
に応じて、種々設定することが可能である。
規則的に分散して形成される場合を例示した。現実に
は、かかる記録率においてもドットは不規則に形成さ
れ、主走査方向または副走査方向に隣接する画素にドッ
トが形成される可能性もある。但し、このような箇所は
比較的少なく、局所的に見れば図15および図16に示
した状態でドットは形成される。本発明は、ドットの形
成位置のずれを抑制することによりざらつきを抑制する
効果を得るものである。従って、ドットの形成方向が局
所的に統一される条件は、画像領域全体で厳守されてい
る必要はなく、大局的に満たされていればよい。
を得ることができるとともに、2ラスタ以上の間隔でノ
ズルを備えるヘッドを用いて、インタレース方式による
印刷を実行するため、バンディングの発生を抑制するこ
とができる。以上の作用に基づき、本発明の印刷装置
は、双方向記録による高速での印刷を行いつつ、ドット
の形成方向を局所的に統一することにより、画像のざら
つき感を抑制した高画質な印刷を実現することができ
る。
必ずしも各ラスタごとにドットの形成態様を統一する必
要はないが、前記制御パラメータは、さらにドットを形
成する際の主走査の方向が各ラスタごとに往動時または
復動時のいずれかに統一される条件を満足して設定され
たパラメータであるものとすることが望ましい。こうす
れば、各ラスタごとにドットの形成方向が統一されるた
め、主走査方向についてドットの形成方向を確実に統一
することができる。また、往動時に形成されたドットと
復動時に形成されたドットとが各ラスタに混在した状態
で、ドットの形成位置が生じた場合には、ドット同士の
疎密が顕著に視認されやすいため、画質を損ねやすい。
各ラスタごとにドットの形成方向を統一することによ
り、かかる原因による画質の低下を防ぐことができる。
制御パラメータは、さらに、前記各ラスタが複数回の主
走査により形成される条件を満足して設定されたパラメ
ータであるものとすることも望ましい。
形成するオーバラップ方式による記録を行うことができ
る。従って、インクの吐出特性等に起因して生じるドッ
トの形成位置のずれを分散し、バンディングを低減する
ことができる。この結果、より高画質な印刷を実現する
ことが可能となる。
所的に統一する制御パラメータは、印刷条件に応じて変
動する。従って、本発明の印刷装置においては、さら
に、前記記憶手段は、該解像度に応じて前記制御パラメ
ータを記憶する手段であり、印刷条件として印刷時の解
像度を設定する解像度設定手段と、前記ヘッド駆動手段
と前記副走査手段とを制御して、前記解像度に応じた制
御パラメータに基づく印刷を実行する印刷制御手段とを
備えるものとすることが望ましい。
るドットの径が変わり、中間調におけるドットの記録率
が変わる。従って、図8、図9と図15、図16の比較
で説明した通り、適切な印刷を実現するための制御パラ
メータも変動する。上記構成の印刷装置によれば、解像
度に応じて制御パラメータを使い分けて印刷を行うこと
ができるため、各解像度で高画質な印刷を実現すること
ができる。なお、解像度が変化すれば、ざらつきが現れ
やすい階調範囲も若干変動する場合がある。上記印刷装
置においては、制御パラメータを設定する基準となる所
定の階調範囲は必ずしも各解像度で統一されている必要
はなく、それぞれの解像度において適宜選択することが
できる。
に、文字画像の印刷を行うか否かを設定する印刷モード
設定手段と、前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを
制御して、文字画像の印刷を行わないモードが設定され
た場合にのみ前記制御パラメータに基づく印刷を実行す
る印刷制御手段とを備えるものとすることも好ましい。
か否かによって異なる制御パラメータによる印刷を行う
ことができる。先に示した制御パラメータに基づく印刷
は、画像の粒状感を向上することができ、自然画など画
像のほぼ全体に亘ってドットが形成される場合の画質を
顕著に向上することができる。つまり、文字画像の印刷
を行わないモードが設定された場合に適している。上記
印刷装置によれば、かかるモードにおいて先に示した制
御パラメータに基づく印刷を実行することができる。
する印刷装置において、前記記憶手段は、さらに、前記
各ラスタが複数回の主走査により形成される条件、およ
び各画素を形成する主走査の方向が該方向の位置ごとに
往動時または復動時のいずれかで統一されている条件を
満足して設定された副走査の送り量、および各主走査に
より形成すべき画素の位置を文字印刷制御パラメータと
して記憶する手段であり、前記印刷制御手段は、文字画
像の印刷を行うモードが設定された場合には、前記制御
パラメータに代えて、文字印刷制御パラメータに基づく
印刷を行う手段であるものとすることもできる。
とができる。文字印刷制御パラメータに基づく印刷を行
えば、主走査方向の位置が一致する画素を形成する運動
方向が統一される。この結果、種々の直線、特に副走査
方向の直線を精度良く表すことができる。文字画像に
は、直線が多く含まれる。上記印刷装置によれば、直線
を精度良く表すことができる結果、文字画像の画質を向
上することができる。なお、文字画像とは、文字を含む
画像の他、例えば、グラフなど直線その他の幾何学的図
形を多く含む画像をいう。
記憶手段は、該印刷媒体の種類に応じて前記制御パラメ
ータを記憶する手段であり、印刷条件として印刷媒体の
種類を設定する印刷媒体設定手段と、前記ヘッド駆動手
段と前記副走査手段とを制御して、前記印刷媒体に応じ
た制御パラメータに基づく印刷を実行する印刷制御手段
とを備えるものとすることもできる。
ドットの径が変わり、中間調におけるドットの記録率が
変わる。従って、これに応じて適切な印刷を実現するた
めの制御パラメータも変動する。また、印刷媒体ごとに
使用目的が定まっていることが多い。つまり、印刷媒体
ごとに主として印刷される画像の種類が定まっているこ
とが多い。前述の通り、画像の種類によって適切な印刷
を実現するためのドットの形成態様も相違する。上記構
成によれば、かかる相違を考慮して、印刷媒体ごとに制
御パラメータを使い分け、適切な印刷を実現することが
できる。
は、前記ノズルを3ドット以上の所定の間隔で副走査方
向に配列した状態で備えるヘッドであるものとすること
が好ましい。かかるヘッドによれば、ノズルの駆動効率
を極端に低下させることなく、同方向で形成されるラス
タを複数隣接して形成することができる。もちろん、本
発明の印刷装置は、種々のノズルピッチおよびノズル数
からなるヘッドを備えた印刷装置に適用可能であり、該
条件を満足するように一部のノズルをマスクしつつ、2
ドットピッチでノズルが配列されたヘッドを適用するも
のとしても構わない。
いる。また、かかる高解像度での印刷時にはより高画質
での印刷が望まれるのが通常である。このように高解像
度での印刷における画質の向上を図る場合には、本発明
の印刷装置は、ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往復
動して該方向のドット列たるラスタを形成する主走査
と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前記
ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、前
記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより多
色の画像を印刷する印刷装置であって、前記ヘッドはイ
ンクを吐出するノズルを各色ごとに2ラスタ分以上の間
隔で前記副走査方向に複数備えたヘッドであり、ドット
を形成する際の主走査の方向が各ラスタごとに往動時ま
たは復動時のいずれかに統一される条件、および主走査
の各方向で形成されたラスタがそれぞれ2本以上隣接す
る条件を満足して設定された副走査の送り量、および各
主走査により形成すべき画素の位置を制御パラメータと
して記憶する記憶手段と、前記主走査の往復双方の運動
時に前記ヘッドを駆動して、前記制御パラメータで特定
される各画素にドットを形成するヘッド駆動手段と、前
記制御パラメータで特定される送り量で副走査を行う副
走査手段とを備える印刷装置と構成してもよい。
および副走査方向に隣接した画素にドットが形成される
確率が高い。従って、上述の条件で設定された制御パラ
メータに基づいて印刷を行うことにより、ドットの形成
方向を局所的に統一することができ、画像のざらつき感
を抑制した高画質な印刷を実現することができる。
は、低解像度で高速の印刷を実現する印刷モードを備え
ているのが通常である。従って、上記印刷装置において
は、印刷条件として印刷時の解像度を設定する解像度設
定手段と、前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを制
御して、前記設定された解像度が所定値以上の場合に
は、前記制御パラメータに基づく印刷を実行する印刷制
御手段とを備えるものとすることが好ましい。こうすれ
ば、高解像度での印刷時において、高画質での印刷を実
現することができる。
種々の態様で行うことが可能であるが、前記記憶手段
は、さらに、前記各ラスタが複数回の主走査により形成
される条件、ドットを形成する際の主走査の方向は各ラ
スタごとに往動時または復動時のいずれかに統一される
条件、および異なる方向の運動時に形成されたラスタ同
士が隣接する条件を満足して設定された副走査の送り
量、および各主走査により形成すべき画素の位置を第2
の制御パラメータとして記憶する手段であり、前記印刷
制御手段は、前記解像度が所定値よりも小さい場合に
は、第2の制御パラメータに基づく印刷を実行する手段
であるものとすることも望ましい。
および低解像度の印刷モードを設定した場合、低解像度
のモードでは中間調が25%前後の記録率で表現される
ことが多い。これは、先に説明した図15および図16
の記録率に相当する。従って、上記印刷装置によれば、
低解像度においても近接したドットの形成方向を局所的
に統一することができ、画像のざらつきを抑制すること
が可能となる。
準となる解像度の所定値は、解像度とざらつきとの関連
に基づいて、予め種々の態様で設定することが可能であ
る。所定値は予め一定の値として設定することもできる
し、前記解像度設定手段は、主走査方向の解像度および
副走査方向の解像度を異なる値に設定可能な手段である
場合には、前記印刷制御手段は、副走査方向の解像度を
前記所定値として適用し、主走査方向の解像度と該所定
値との大小関係に応じて前記制御を実行する手段である
ものとしてもよい。
方向の解像度を異なる値に設定可能とは、必ずしも両者
が任意の組合せで設定可能である必要はない。予め定め
られた相関の下で、異なる値に設定可能である場合も含
まれる。例えば、「主走査方向の解像度×副走査方向の
解像度」が、「360dpi×720dpi」、「72
0dpi×720dpi」、「1440dpi×720
dpi」などの所定の組合せで設定されており、これら
の中から選択することで各解像度を設定する場合も含ま
れる。
して構成することもできる。即ち、ヘッドを印刷媒体に
対して相対的に往復動して該方向のドット列たるラスタ
を形成する主走査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交
差する方向に前記ヘッドに対して相対的に搬送する副走
査とを行って、前記印刷媒体上の各画素にドットを形成
することにより多色の画像を印刷する印刷装置であっ
て、前記ヘッドはインクを吐出するノズルを各色ごとに
2ラスタ分以上の間隔で前記副走査方向に複数備えたヘ
ッドであり、同一方向の主走査で形成されるドット同士
を、印刷条件に応じた態様で隣接して形成するよう設定
された副走査の送り量および各主走査により形成すべき
画素の位置を、制御パラメータとして印刷条件ごとに記
憶する記憶手段と、印刷条件を入力する印刷条件入力手
段と、前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを駆
動して、前記印刷条件に応じた制御パラメータで特定さ
れる各画素にドットを形成するヘッド駆動手段と、前記
印刷条件に応じた制御パラメータで特定される送り量で
副走査を行う副走査手段とを備える印刷装置である。
は、印刷時の解像度であり、前記制御パラメータは、少
なくとも、前記同一方向の主走査で形成されるドット同
士が副走査方向に隣接する数が該解像度に応じた値とな
るよう設定されたパラメータであるものとすることがで
きる。
画像を含む画像の種別であって、前記制御パラメータ
は、少なくとも、文字画像に対し、主走査方向の位置が
同じ画素については、前記同一方向の主走査で形成され
るドット同士が統一されるよう設定されたパラメータで
あるものとすることもできる。
であるものとすることもできる。かかる場合において、
例えば文字画像の印刷に主として使用される印刷媒体に
ついては、文字画像と同様の態様で記録を行い、自然画
像の印刷に主として使用される印刷媒体については、前
記同一方向の主走査で形成されるドット同士が副走査方
向に複数隣接するように設定された態様で印刷するもの
とできる。また、印刷媒体の使用目的に関わらず、形成
されるドットの径を考慮して、各印刷媒体ごとの記録の
態様を設定するものとしてもよい。
を吐出するヘッドに適用可能である。例えば、ピエゾ素
子などの電歪素子を利用してノズル内のインク通路を変
形させ、インクに圧力を加えて吐出する方法を適用する
ことができる。また、インク通路内に備えられたヒータ
に通電しインク内に気泡を生じさせ、該気泡の圧力を利
用してインクを吐出する方法を適用することもできる。
他、印刷方法の発明として構成することもできる。ま
た、これらの印刷方法または印刷装置を実現するコンピ
ュータプログラム、およびそのプログラムを記録した記
録媒体、そのプログラムを含み搬送波内に具現化された
データなど種々の態様で実現することが可能である。な
お、それぞれの態様において、先に印刷装置で示した種
々の付加的要素を適用することが可能であることはいう
までもない。
プログラムを記録した記録媒体等として構成する場合に
は、印刷装置を駆動するプログラム全体として構成する
ものとしてもよいし、本発明の機能を果たす部分のみを
構成するものとしてもよい。また、記録媒体としては、
フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディス
ク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、
バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュー
タの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)およ
び外部記憶装置などコンピュータが読取り可能な種々の
媒体を利用できる。また、上記機能を実現させるプログ
ラムを通信経路を介して供給するプログラム供給装置と
しての態様も含む。
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成:以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。図1は、本発明の実施例
としてのプリンタPRTを用いた印刷システムの構成を
示す説明図である。プリンタPRTは、コンピュータP
Cに接続され、コンピュータPCから印刷データを受け
取って印刷を実行する。プリンタPRTはコンピュータ
PCがプリンタドライバと呼ばれるソフトウェアを実行
することにより動作する。コンピュータPCは、外部の
ネットワークTNに接続されており、特定のサーバSV
に接続することにより、プリンタPRTを駆動するため
のプログラムおよびデータをダウンロードすることも可
能である。また、フレキシブルディスクドライブFDD
やCD−ROMドライブCDDを用いて、必要なプログ
ラムおよびデータをフレキシブルディスクやCD−RO
Mなどの記録媒体からロードすることも可能である。
成を併せて示した。プリンタPRTには、入力部91、
バッファ92、主走査部93、副走査部94が備えられ
ている。また、主走査部93および副走査部94が参照
するテーブルとして、制御パラメータテーブル97が備
えられている。
データおよび印刷モードデータを受け取り、バッファ9
2に一旦記憶する。コンピュータPCから与えられる印
刷データは印刷すべき画像データをハーフトーン処理し
たデータ、つまり2次元的に配列された各画素ごとに各
色のドットのオン・オフを特定するデータである。主走
査部93は、印刷データに基づいてプリンタPRTのヘ
ッドを一方向に往復動する主走査を行う。往動時および
復動時の双方の運動中にヘッドを駆動してドットを形成
する。主走査部93が各主走査でドットを形成すべき画
素は、主走査ごとに定まっており、制御パラメータテー
ブル97に予め記憶されている。
刷用紙を搬送する副走査を行う。本実施例では、各ラス
タを2回の主走査で形成する送り量で副走査を実行す
る。但し、送り量は印刷モードに応じて相違する。この
送り量は、ヘッドに備えられたノズルのピッチ、個数お
よび印刷の解像度に応じて予め設定されており、印刷モ
ードごとに制御パラメータテーブル97に記憶されてい
る。
成を説明する。図示するように、このプリンタPRT
は、紙送モータ23によって用紙Pを搬送する機構と、
キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテ
ン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31
に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクを吐出す
る機構と、これらの紙送モータ23,キャリッジモータ
24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号の
やり取りを司る制御回路40とから構成されている。
往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設さ
れキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、
キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を
張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検
出する位置検出センサ39等から構成されている。
用のカートリッジ71とシアン(C)、ライトシアン
(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、
イエロ(Y)の5色のインクを収納したカラーインク用
カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の
下部の印字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド
61〜66が形成されている。キャリッジ31にカート
リッジ71、72を装着すると、各インクカートリッジ
からヘッド61〜66にインクが供給される。
Nzの配列を示す説明図である。これらのノズルは、各
色ごとにインクを吐出する6組のノズルアレイから成っ
ており、各ノズルアレイには複数のノズルNzが一定の
ノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルア
レイの副走査方向の位置は互いに一致している。各色の
ノズルアレイは、図示する通り主走査方向に配列されて
いる。従って、各画素に対するインクの吐出順序は、そ
の画素が主走査の往動時または復動時のいずれで形成さ
れるかによって相違する。つまり、往動時に形成される
画素には、K、C、LC、M、LM、Yの順序でインク
が吐出される。復動時に形成される画素には、逆に、
Y、LM、M、LC、C、Kの順序でインクが吐出され
る。
ノズルから吐出される。各色のヘッド61〜66の各ノ
ズルには、ノズルNzまでインクを導くインク通路に接
する位置にピエゾ素子が配置されている。このピエゾ素
子PEに電圧を印加すると、ピエゾ素子PEが歪み、イ
ンク通路の一側壁を変形させ、インクがノズルの先端か
ら高速に吐出される。
子を用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタP
RTを用いているが、他の方法によりインクを吐出する
プリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通
路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する
泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタ
に適用するものとしてもよい。
けるドット形成処理について説明する。図4はドット形
成ルーチンのフローチャートである。これは、プリンタ
PRTの制御回路40内のCPUが実行する処理であ
る。この処理が開始されると、CPUは、印刷データお
よび印刷モードを入力する(ステップS10)。この印
刷データは、コンピュータPCで処理されたデータであ
り、画像を構成する各画素ごとに各色のインクについて
ドットのオン・オフを値1または値0で示したデータで
ある。CPUは、このデータを入力すると、一旦、制御
回路40内部のRAMに記憶する。
テキスト印刷モードと、その他の画像、いわゆる自然画
像を印刷する自然画印刷モードとがある。両者は、後述
する通り、副走査の送り量および各主走査でドットを形
成する画素の位置(以下、両者をまとめて制御パラメー
タと呼ぶ)が相違する。CPUはそれぞれのモードに応
じて副走査の送り量等を設定するため、入力された印刷
モードがテキスト印刷モードであるか否かを判定する
(ステップS20)。
には、テキスト用の制御パラメータを設定する(ステッ
プS30)。本実施例では、それぞれの印刷モードに対
応した制御パラメータが予め設定され、制御パラメータ
テーブルとして記憶されている。図5は制御パラメータ
テーブルの例を示す説明図である。図示する通り、テキ
スト印刷モードに対しては、3ドット相当の送り量と4
ドット相当の送り量が繰り返し実行されるよう設定され
ている。また、本実施例では、各ラスタを2回の主走査
で形成するものとしており、ODD即ち奇数番目に位置
する画素のドットを往動時に形成し、EVEN即ち偶数
番目に位置する画素のドットを復動時に形成するよう設
定されている。なお、図5に示した制御パラメータは、
後述するドットの形成例(図7)に対応した値である。
モードが指定されている場合には、自然画用のパラメー
タを設定する(ステップS40)。自然画用パラメータ
も予め設定され、制御パラメータテーブルに記憶されて
いる。図5に示す通り、自然画印刷モードに対しては、
2ドット、3ドット、4ドット、4ドット、9ドット、
2ドットの送り量が繰り返し実行されるよう設定されて
いる。ODDのドットは第1主走査で形成し、EVEN
のドットを第2主走査で形成するよう設定されている。
第1主走査とは各ラスタを走査する1回目の主走査、第
2主走査とは各ラスタを走査する2回目の主走査をい
う。なお、この制御パラメータは、後述するドットの形
成例(図6)に対応した値である。
制御パラメータが設定されると、CPUはその制御パラ
メータに基づいた印刷を開始する。まず、CPUは実行
しようとする主走査が奇数回目の主走査であるか否かを
判定する(ステップS50)。本実施例では、先に説明
した通り双方向記録を行う。奇数回目の主走査はキャリ
ッジの往動時に行われ、偶数回目の主走査はキャリッジ
の復動時に行われる。ステップS50において、奇数回
目の主走査であると判定された場合には、ヘッドに備え
られた各ノズルに対して往動用のデータを設定する(ス
テップS60)。即ち、その主走査で形成される画素の
印刷データを、各ノズルごとに、往動の運動方向に対応
した順序に並べて、駆動用バッファに設定する。こうし
て、データを設定すると、主走査としてキャリッジを往
動しながらドットを形成する(ステップS70)。
査であると判定された場合には、ヘッドに備えられた各
ノズルに対して復動用のデータを設定する(ステップS
80)。キャリッジの運動方向が往動時と逆転するた
め、画像を形成するデータの順序も往動時と逆になる。
こうして、データを設定すると、主走査としてキャリッ
ジを復動しながらドットを形成する(ステップS9
0)。
じて各ラスタ上の形成対象となる画素が相違する。テキ
スト印刷モードが指定されている場合は、図5の制御パ
ラメータテーブルに示した通り、往動時に奇数番目の画
素を形成し、復動時に偶数番目の画素を形成する。従っ
て、テキスト印刷モードにおいては、往動時のデータ設
定および主走査(ステップS60,S70)は、各ラス
タの奇数番目の画素のみを対象として実行される。復動
時のデータ設定および主走査(ステップS80,S9
0)は、各ラスタの偶数番目の画素のみを対象として実
行される。
で奇数番目の画素を形成し、第2主走査で偶数番目の画
素を形成する。往動時および復動時のいずれの運動方向
も、第1主走査および第2主走査の双方に対応し得る。
また、1回の主走査において、ヘッドに備えられた一部
のノズルが第1主走査に対応し、残余のノズルが第2主
走査に対応する場合もある。データ設定(ステップS6
0,S80)および主走査(ステップS70,S90)
は、実施しようとする主走査が第1主走査であるか第2
主走査であるかに応じて、奇数番目又は偶数番目のみに
画素を形成するように実行される。各ノズルと、第1主
走査および第2主走査との対応関係は、後述する通り、
制御パラメータに応じて一義的に定まる。
副走査を行う(ステップS100)。副走査は、制御パ
ラメータテーブルに設定された所定の送り量で実行され
る。CPUは、以上で説明した主走査および副走査を印
刷が終了するまで繰り返し実行する(ステップS11
0)。
トの様子を具体例で説明する。図6は自然画印刷モード
におけるドットの形成の様子を示す説明図である。ここ
では図示の都合上、6ドットのノズルピッチで8個のノ
ズルを備える場合を例示した。
各主走査におけるヘッドの副走査方向の位置を示した。
図中の番号を付したシンボルがノズルを示している。番
号は、それぞれノズル番号を意味する。「○」で示した
ノズルは奇数回目の主走査、即ち往動時の位置に対応
し、「□」で示したノズルは偶数回目の主走査、即ち復
動時の位置に対応する。図4中に制御パラメータとして
示した通り、2ドット、3ドット、4ドット、4ドッ
ト、9ドット、2ドットの送り量で副走査を行うと、図
6中に印刷可能領域と示した範囲において、各ラスタを
2回の主走査で形成しつつ画像を印刷することができ
る。
ットの様子を示した。ドットを意味するシンボル「○」
および「□」は、各ドットを形成するノズルのシンボル
と対応している。また、各ドットとノズル番号との対応
をAの部分に図示した。例えば、図中の一番上方のラス
タは、奇数番目の画素が7番ノズルにより形成され、偶
数番目の画素が3番目のノズルにより形成されることに
なる。Aの図示から明らかな通り、1番〜4番ノズルは
常に第2主走査として偶数番目の画素にドットを形成
し、5番〜8番ノズルは第1主走査として奇数番目の画
素にドットを形成することが分かる。このように副走査
の送り量に応じて第1主走査および第2主走査との対応
は一義的に定まる。
る主走査との対応を示した。つまり、各画素が何回目の
主走査で形成されるかを番号で示した。ここで、図6に
示した例では、副走査方向に6ドットのノズルピッチで
配列されたヘッドを用いており、各ラスタを2回の主走
査で形成する場合を例示している。従って、画像全体の
ドットは、図中のCの部分に示す主走査方向に2画素、
副走査方向に6画素分の合計12画素の領域を単位とし
て表される一様な順序で形成されることになる。図中の
Cの部分に単位となる12画素へのドットの形成順序を
示した。以下、本明細書では必要に応じて、ドットの形
成順序を図中のCの部分を図示することにより説明する
ものとする。
明らかな通り、自然画印刷モードでは、往動に対応する
ラスタ(図中の「○」で示されるラスタ)と復動に対応
するラスタ(図中の「□」で示されるラスタ)とが3本
ずつ隣接して交互に形成される。
の形成の様子を示す説明図である。図示の都合上、6ド
ットのノズルピッチで7個のノズルを備える場合を例示
した。図中の記号の意味は図6と同じである。図4中に
制御パラメータとして示した通り、3ドット、4ドット
の送り量で副走査を行うと、図7中に印刷可能領域と示
した範囲において、各ラスタを2回の主走査で形成しつ
つ画像を印刷することができる。
における各ドットとノズル番号との対応を示す。例え
ば、図中の一番上方のラスタは、奇数番目の画素が3番
ノズルにより形成され、偶数番目の画素が6番目のノズ
ルにより形成されることになる。Aの図示から明らかな
通り、往動時は常に第1主走査として奇数番目の画素に
ドットを形成し、復動時は第2主走査として偶数番目の
画素にドットを形成することが分かる。このように副走
査の送り量に応じて第1主走査および第2主走査との対
応は一義的に定まる。
る主走査との対応を示した。つまり、各画素が何回目の
主走査で形成されるかを番号で示した。図6で説明した
のと同様、画像全体のドットは、図中のCの部分に示す
主走査方向に2画素、副走査方向に6画素分の合計12
画素の領域を単位として表される一様な順序で形成され
る。図中のCの部分に単位となる12画素へのドットの
形成順序を示した。
明らかな通り、テキスト印刷モードでは、往動に対応す
る画素(図中の「○」で示される画素)と復動に対応す
る画素(図中の「□」で示される画素)は、それぞれ主
走査方向の位置が一致するように形成される。つまり、
奇数番目の画素は往動時に形成され、偶数番目の画素は
復動時に形成される。
ば、自然画および文字画像をそれぞれ高画質で印刷する
ことができる。自然画印刷モードにおいて形成されたド
ットの様子を図8に示した。ここでは8ラスタ分を示し
た。先に説明した通り、自然画印刷モードでは、往動時
に対応するラスタと、復動時に対応するラスタとが3ラ
スタずつ交互に形成される。双方向記録では、バックラ
ッシュ等に起因して往動時に形成されるドットと復動時
に形成されるドットの形成位置が主走査方向にずれるこ
とがある。かかるずれは、形成方向の異なるラスタが隣
接する箇所、即ち図中のG1,G2の2カ所において視
認される。
成方向が異なる場合の例を図9に示した。図8と同様、
8ラスタ分を示した。かかる場合には、図示する通り、
g1,g2,g3等の合計7カ所でラスタ間の主走査方
向のずれが視認される。
本実施例の印刷装置は同方向で形成されたラスタを3本
隣接して形成することにより、ラスタ間のずれが視認さ
れる箇所が少なくなる。本実施例の印刷装置は比較的高
解像度で印刷を行うため、ずれが視認される箇所G1,
G2の面積が画質に与える影響は比較的小さく、ずれが
生じる箇所の数が画質に与える影響が大きい。多くの箇
所でずれが生じると、画像全体の粒状感を悪化させ、全
体にザラついた印象を与える。本実施例の印刷装置は、
自然画印刷モードにおいて、ずれが生じる領域の数を減
らすことにより、画像の粒状感を向上し、画質を向上す
ることができる。なお、本実施例では同方向で形成され
たラスタを3本ずつ隣接させたが、隣接させる本数は画
質への影響とドットの形成効率とを考慮して、ノズルピ
ッチやノズル数に応じて種々設定可能である。
印刷の画質も向上することができる。図10はテキスト
印刷モードにおいて形成されたドットの様子を示す説明
図である。先に説明した通り、テキスト印刷モードで
は、奇数番目の画素は往動時に形成され、偶数番目の画
素は復動時に形成される。図10(a)には、往動時と
復動時とで形成位置にずれを生じないでドットが形成さ
れた場合を示した。2画素分の幅で副走査方向に罫線を
描いた場合を図示した。
成位置にずれが生じた場合の様子を示す。図示する通
り、奇数番目の画素と偶数番目の画素の形成位置が一様
に主走査方向にずれて形成される。但し、罫線は直線状
に視認される。
タごとに形成方向を統一した場合の例を示した。各ラス
タ上の2つの画素は同方向で形成され、上方から往動
時、復動時と交互に形成される。かかる態様でラスタを
形成した場合において、往動時と復動時とで形成位置に
ずれが生じたときのドットの様子を示した。形成位置の
ずれが生じると、図示する通り、罫線は波打った状態で
視認される。
におけるドットの形成方向を統一すると、往動時と復動
時の形成位置のずれが生じても副走査方向の直線を精度
良く記録することができる。文字画像では、画像全体の
粒状感よりも、こうした直線の精度の方が画質に与える
影響が大きい。従って、本実施例の印刷装置は、テキス
ト印刷モードにおいても高画質な印刷を実現することが
できる。なお、往動時に形成される画素と復動時に形成
される画素とが主走査方向に交互に配列される場合を例
示した。テキスト印刷モードでは、主走査方向の位置と
形成方向とが一対一に対応していればよく、往動時に形
成される画素と復動時に形成される画素とを主走査方向
に複数隣接させるものとしてもよい。
は、双方向記録を行うことにより、高速での印刷を行う
ことができる。また、各ラスタを2回の主走査で形成す
るオーバラップ方式による記録を行うとともに、6ドッ
トのノズルピッチのヘッドを用いてインタレース方式に
よる記録を行うことにより、高画質な印刷を行うことが
できる。更に、上述した通り、自然画印刷モードでは、
同方向で形成されるラスタを複数本隣接させることによ
り、画像全体の粒状感を向上することができる。一方、
テキスト印刷モードでは、主走査方向の位置と形成方向
とを一対一に対応させてドットを形成することにより、
文字画像を精度良く印刷することができる。これらの作
用により、本実施例の印刷装置によれば、それぞれの画
像を高画質かつ高速に印刷することができる。
定されているか否かに応じて制御パラメータを使い分け
る場合を例示した。制御パラメータの使い分けは種々の
態様で実現することができる。例えば、印刷媒体の種類
に応じて制御パラメータを使い分けるものとしてもよ
い。かかる場合について変形例として説明する。
使い分ける場合のフローチャートは、図4に示したのと
同様である。変形例では、印刷モードとして印刷媒体の
種類が入力される(ステップS10)。また、印刷媒体
としては、普通紙、専用紙などが挙げられる。専用紙は
吐出されたインクの吸収性が良く、微少なドットを形成
することができるため、高画質での印刷に適した印刷媒
体である。
スト印刷モードであるか否かによって制御パラメータの
使い分けを実行した。これに対し、変形例では、指定さ
れた印刷媒体の種類に応じて制御パラメータの使い分け
を実行する。ここでは、普通紙が指定された場合には、
テキスト用のパラメータ設定を用いる(ステップS3
0)。専用紙が指定された場合には、自然画用のパラメ
ータを用いる(ステップS40)。このようにして印刷
媒体に応じて制御パラメータを設定した後の処理は、実
施例と同様である。即ち、図4のステップS50〜S1
10までの処理を繰り返し実行して、双方向記録により
画像を印刷する。
とにより、普通紙が指定された場合には、図7に示した
態様でドットが形成される。即ち、主走査方向の位置が
同一の画素についてはドットの形成方向が統一される。
専用紙が指定された場合には、図6に示した態様でドッ
トが形成される。即ち、各ラスタごとにドットの形成方
向が統一されるとともに、同方向で形成されたラスタが
複数隣接する。
が概ね決まっている。専用紙は先に説明した通り、高画
質での印刷に適している。従って、自然画の印刷に用い
られることが多い。一方、普通紙は画質面で専用紙より
も劣るものの一般には安価である。従って、いわゆるテ
キスト文書を印刷するのに用いられることが多い。変形
例では、普通紙に対してはテキスト印刷に適した態様
(図7)でドットを形成する。専用紙では、自然画印刷
に適した態様(図6)でドットを形成する。従って、そ
れぞれの印刷媒体において、その使用目的に応じた適切
な印刷を実現することができる。
2種類の印刷媒体を選択可能な場合を例示した。印刷媒
体の種類が更に増えた場合も同様に使用目的に応じて適
した態様でドットを形成することで、それぞれの印刷媒
体において印刷される画質を向上することができる。ま
た、印刷媒体に応じた制御パラメータの使い分けは、必
ずしも印刷媒体ごとの使用目的に依るものである必要は
ない。例えば、印刷媒体ごとに相違するインクの吸収率
を考慮して、各印刷媒体でのドットの形成態様を設定す
ることもできる。
キスト画像であるか自然画であるかによって制御パラメ
ータを使い分ける例を示した。また、変形例では、印刷
媒体による制御パラメータの使い分けを例示した。制御
パラメータの使い分けは、これらに限定されるものでは
なく、解像度など種々の印刷条件に応じて使い分けるこ
とが可能である。さらに具体的な例示として、解像度に
よりドットの形成態様を変更する例を第2実施例として
以下に示す。
の印刷装置について説明する。第2実施例の印刷装置の
ハードウェア構成は、第1実施例と同様である。また、
ドット形成ルーチンのフローチャートも第1実施例と同
様である。第2実施例では、制御パラメータテーブルお
よびその使い分けが第1実施例と相違する。
タテーブルの例を示す説明図である。ここでは、自然画
印刷モードにおける副走査の送り量のみを示した。送り
量は、4ドットピッチで96個のノズルを備えた場合に
対応している。図示する通り、第2実施例では、印刷時
の解像度に応じて異なる送り量で副走査を実行する。
向に360DPI(ドット・パー・インチ)の解像度、
副走査方向に720DPIの解像度が指定された場合に
は、47ドット分の一定の送り量で副走査を実行する。
図12は低解像度におけるドットの形成の様子を示す説
明図である。上述の送り量で副走査を行うと各ラスタを
2回の主走査で形成するオーバラップ方式による記録を
行うことができる。図12にはドットの形成順序を、先
に図6および図7のCの部分と同じ表記で示した。図示
する通り、主走査方向に2画素、副走査方向に4画素の
8画素を単位とする同じ順序で画像全体のドットが形成
される。低解像度時の制御パラメータによれば、図12
に示すように各ラスタ上の画素は同方向で形成される。
また、往動時に形成されるラスタと復動時に形成される
ラスタが交互に隣接する。
査方向および副走査方向ともに720DPIの解像度が
指定された場合には、図11に示す通り、22ドット、
25ドット、22ドット、23ドットの送り量を繰り返
し実行する。図13は中間解像度におけるドットの形成
の様子を示す説明図である。上述の送り量で副走査を行
うと各ラスタを4回の主走査で形成するオーバラップ方
式による記録を行うことができる。図13にはドットの
形成順序を、先に図6および図7のCの部分と同じ表記
で示した。図示する通り、主走査方向に4画素、副走査
方向に4画素の16画素を単位とする同じ順序で画像全
体のドットが形成される。中間解像度時の制御パラメー
タによれば、図13に示すように各ラスタ上の画素は同
方向で形成される。また、往動時に形成されるラスタと
復動時に形成されるラスタが2本ずつ隣接して形成され
る。
方向に1440DPIの解像度、副走査方向に720D
PIの解像度が指定された場合には、図11に示す通
り、10ドット、13ドット、10ドット、11ドット
の送り量を繰り返し実行する。図14は高解像度におけ
るドットの形成の様子を示す説明図である。上述の送り
量で副走査を行うと各ラスタを8回の主走査で形成する
オーバラップ方式による記録を行うことができる。図1
4にはドットの形成順序を、先に図6および図7のCの
部分と同じ表記で示した。図示する通り、主走査方向に
8画素、副走査方向に4画素の32画素を単位とする同
じ順序で画像全体のドットが形成される。高解像度時の
制御パラメータによれば、図14に示すように各ラスタ
上の画素は同方向で形成される。また、往動時に形成さ
れるラスタと復動時に形成されるラスタが2本ずつ隣接
して形成される。
度における画素のイメージを表したものである。図12
および図14に対応する解像度において、かかるサイズ
の楕円形のドットが形成されることを意味するものでは
ない。また、各図面において、主走査方向と副走査方向
の画素の幅はそれぞれの解像度に対応した比で示した
が、図示の都合上、図12〜図14の各図面間の相対的
な大きさは、解像度の関係とは対応してはいない。
度および高解像度での印刷においては、第1実施例と同
様、同方向で形成されるラスタを複数隣接させることに
より、画像全体の粒状感を向上し、画質を向上すること
ができる。一方、低解像度においては、異なる方向で形
成されるラスタを隣接させることにより、画質を向上す
ることができる。かかる理由について説明する。
を図15および図16に示す。ここでは8ラスタ分の領
域を示した。図15は先に説明した図8における記録態
様に対応する。つまり、上方から3ラスタずつ交互にラ
スタの形成方向が変化するように記録が行われる。図1
6は図9における記録態様に対応する。つまり、往動時
のラスタと復動時のラスタとが1ラスタごと交互に形成
される。
との対比を容易にするため、高解像度(図8,図9)と
画素のサイズおよびドット径を統一して示した。実際に
は、低解像度の場合には、各画素のサイズが大きくなる
とともに、印刷に使用されるドットの径も大きくなる。
また、使用されるドットの径が大きくなることに伴い、
各階調値における記録率が低くなる。図17は解像度と
記録率との関係を示す説明図である。記録率の関係は、
各解像度で用いるドット径に応じて異なるが、本実施例
では、低解像度では、高解像度時のほぼ半分の記録率で
ドットが記録される。ドットの形成位置のずれによるざ
らつきの影響は、一般に中間階調で顕著に現れる。図1
7に示す通り、本実施例では、低解像度の場合、中間階
調における記録率は25%前後となる。
の中間調において形成されるドットの様子を示した。2
5%程度の記録率では、分散性を十分確保してドットを
形成する結果、近接するドットは、主走査方向および副
走査方向に1画素おきに形成される。かかる記録率にお
いて、3ラスタごとに形成方向を交互に変えてドットの
記録を行った場合、図15に示す通り、ラスタr1は、
その上下に近接するラスタの形成方向と異なる方向で形
成される。つまり、ラスタr1近傍では、ドットの形成
方向が局所的に統一されなくなる。この結果、ドットの
形成位置のずれが生じる箇所が比較的多くなり、ざらつ
いた画像となる。これに対し、ラスタの形成方向を1ラ
スタごとに交互に変えた場合は、図16に示す通り、近
接するドットの形成方向が統一される。この結果、ドッ
トの形成位置のずれが生じる箇所を低減でき、画像のざ
らつきを抑制することができる。従って、低解像度の場
合には、図16に示す記録を行うことにより、画質を向
上することができる。
れば、自然画を印刷する際に、解像度に応じてラスタの
形成方向を適切に制御することにより、それぞれ画質を
向上することができる。第2実施例では、3つの解像度
を例示したが、その他の解像度においても同様に、中間
階調におけるドットの記録率に基づいて、ラスタの形成
方向を制御することにより、それぞれ画質を向上するこ
とができる。また、各解像度においてラスタを形成する
主走査の回数も図11〜図14で示した場合のみなら
ず、種々の設定が可能である。
の形成態様を変更する例を示した。ラスタの形成態様と
解像度との関係は、種々の設定が可能である。第2実施
例では、主走査方向の解像度と副走査方向の解像度との
相対的な関係に基づいて形成態様を変更する場合を示し
た。即ち、主走査方向の解像度が副走査方向の解像度よ
りも低い場合(図11中の360×720DPIの場
合)には、一ラスタごとに往動と復動とを切り替えて形
成する態様を適用し、主走査方向の解像度が副走査方向
の解像度以上の場合(図11中の720DPI×720
DPIおよび1440DPI×720DPIの場合)に
は、複数の隣接するラスタが同方向で形成される態様を
適用した。
解像度と予め設定された所定値との大小関係に基づいて
行うことも可能である。例えば、720DPIよりも低
い解像度で印刷を行う場合には、一ラスタごとに往動と
復動とを切り替えて形成する態様を適用するものとして
もよい。かかる場合には、例えば360DPI×360
DPIでの印刷時に一ラスタごとに往動と復動とを切り
替えて形成する態様が適用されることになる。
御パラメータの設定方法について説明する。図18は制
御パラメータの設定方法を示す工程図である。ここでは
各ラスタごとに形成方向を統一する場合を例にとって説
明する。まず、第1に制御パラメータを設定する基準の
階調を特定し、該基準階調におけるドットの記録率を特
定する(ステップS300、S310)。図8、図9と
図15、図16との対比から明らかな通り、ドットの形
成方向を局所的に統一可能な制御パラメータはドットの
記録率に応じて異なる。ドットの記録率は表現しようと
する階調値に応じて異なる。
一することによる画質向上の効果を図るべき階調値を選
択する。一般にドットの形成位置のずれによるざらつき
は中間調で顕著に現れる。従って、ステップS300で
は、通常はかかる中間調を選択すればよい。より具体的
には、幅広い階調値でサンプルを印字し、ざらつきが顕
著に現れる階調値を選択すればよい。階調値を選択すれ
ば、該階調値に対応した記録率はハーフトーン処理に応
じて一義的に定まる。図17の例によれば、基準階調と
して中間調を選択した場合、高解像度モードでは約50
%程度の記録率となり、低解像度モードでは約25%程
度の記録率となる。
近接して形成されるドット同士の副走査方向の間隔を特
定する(ステップS320)。通常のハーフトーン処理
では、分散性を十分確保するように各画素ごとにドット
のオン・オフが判定される。従って、記録率に応じてド
ットの平均的な形成パターンをほぼ特定することがで
き、副走査方向の間隔も特定することができる。通常、
副走査方向の間隔は、全てのドットについて一定とはな
らない。ここで特定されるべき間隔は、平均値を適用す
ればよい。
0%近傍の場合には、各ラスタ上にドットが形成される
から、副走査方向の間隔は1ドット相当となる。同様に
記録率が50%より高い場合には、副走査方向の間隔は
1ドット相当となる。図15に示した通り、記録率が約
25%程度の場合は副走査方向の間隔は2ドット相当と
なる。このようにそれぞれ記録率に応じて副走査方向の
間隔を特定することができる。なお、ここでは、各ラス
タごとに形成方向を統一する場合を例示した。各ラスタ
上に形成方向の異なるドットを配置する場合には、ステ
ップS320において、同時に主走査方向の間隔も特定
しておくことが望ましい。
ドットの形成方向が局所的に統一されるように同方向ラ
スタ数を設定する(ステップS330)。同方向ラスタ
数とは、主走査の同方向で形成されるラスタを何本隣接
すべきかを意味する値とする。例えば、ドットの記録率
が約50%程度の場合、図8に示した通り隣接する複数
のラスタを同方向で形成すれば、ドットの形成方向を局
所的に統一することができる。図8の例では、3本ずつ
交互にラスタの形成方向が変更されているため、同方向
ラスタ数は値3となる。ドットの記録率が約25%程度
の場合、図16に示した通り、1本ごとにラスタの形成
方向を変更することが望ましい。従って、同方向ラスタ
数は値1となる。
隔に対して種々の設定が可能である。図19は副走査方
向のドット間隔と同方向ラスタ数との関係を示す説明図
である。ここでは値1〜8までの各ドット間隔に対し
て、値1〜8までの同方向ラスタ数について、形成方向
を局所的に統一可能であるか否かを示した。図中の○を
付した組合せが、局所的に形成方向を統一可能な場合を
意味する。図8および図16の記録態様は、それぞれ図
中のハッチングを付した組合せに対応する。
ットが副走査方向に2つ以上並ぶ組合せについて○を付
した。同方向で形成されるドットが副走査方向に並ぶ数
は、図中の各組合せで統一されてはいない。多くのドッ
トが副走査方向に並ぶ組合せで印刷を実行すれば、ドッ
トの形成位置のずれが生じる箇所を低減することがで
き、より滑らかな印刷を実現することができる。いずれ
の組合せを適用するかは、要求する滑らかさ、解像度、
および当該印刷を実現するために必要となる主走査の数
などの要件を考慮して選択することができる。こうして
選択された組合せに基づいて、主走査および副走査の制
御パラメータを設定することができる(ステップS34
0)。かかる工程により、制御パラメータを設定するも
のとすれば、それぞれの印刷解像度に応じて画像のざら
つきを抑制した印刷を実現可能な制御パラメータを比較
的容易に設定することができる。
スタを2回以上の主走査で形成するオーバラップ方式を
適用した場合を示した。本発明はかかる態様のみなら
ず、各ラスタを1回の主走査、即ち往動時または復動時
にのみ形成する態様で適用することも可能である。ま
た、以上で説明した実施例では、指定により、テキスト
印刷モードと自然画印刷モードとを使い分ける場合を例
示した。本発明は自然画印刷モードに相当するモードの
みを有する態様で適用することも可能である。以上の実
施例では、中間調においてドットの形成方向を制御する
態様を例示したが、所定の階調範囲として中間調以外の
領域を設定しても構わない。
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の
制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより
実現してもよい。
た印刷システムの構成を示す説明図である。
る。
示す説明図である。
る。
を示す説明図である。
子を示す説明図である。
を示す説明図である。
を示す説明図である。
トの様子を示す説明図である。
の例を示す説明図である。
説明図である。
す説明図である。
説明図である。
が複数隣接した状態を示す説明図である。
スタが隣接した状態を示す説明図である。
る。
る。
の関係を示す説明図である。
る。
Claims (23)
- 【請求項1】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往復
動して該方向のドット列たるラスタを形成する主走査
と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前記
ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、前
記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより多
色の画像を印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドはインクを吐出するノズルを各色ごとに2ラ
スタ分以上の間隔で前記副走査方向に複数備えたヘッド
であり、 所定の階調範囲において、各インクでドットを記録する
際の主走査の方向が主走査方向および副走査方向の双方
に局所的に統一される条件を満足して設定された副走査
の送り量、および各主走査により形成すべき画素の位置
を制御パラメータとして記憶する記憶手段と、 前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを駆動し
て、前記制御パラメータで特定される各画素にドットを
形成するヘッド駆動手段と、 前記制御パラメータで特定される送り量で副走査を行う
副走査手段とを備える印刷装置。 - 【請求項2】 前記所定の階調範囲は、中間調を含む請
求項1記載の員装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記制御パラメータは、さらに ドットを形成する際の主走査の方向が各ラスタごとに往
動時または復動時のいずれかに統一される条件を満足し
て設定されたパラメータである印刷装置。 - 【請求項4】 前記制御パラメータは、さらに、前記各
ラスタが複数回の主走査により形成される条件を満足し
て設定されたパラメータである請求項1記載の印刷装
置。 - 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、さら
に、 前記記憶手段は、解像度に応じて前記制御パラメータを
記憶する手段であり、 印刷条件として印刷時の解像度を設定する解像度設定手
段と、 前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを制御して、前
記解像度に応じた制御パラメータに基づく印刷を実行す
る印刷制御手段とを備える印刷装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の印刷装置であって、さら
に、 前記記憶手段は、印刷媒体の種類に応じて前記制御パラ
メータを記憶する手段であり、 印刷条件として印刷媒体の種類を設定する印刷媒体設定
手段と、 前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを制御して、前
記印刷媒体に応じた制御パラメータに基づく印刷を実行
する印刷制御手段とを備える印刷装置。 - 【請求項7】 請求項1記載の印刷装置であって、さら
に、 文字画像の印刷を行うか否かを設定する印刷モード設定
手段と、 前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを制御して、文
字画像の印刷を行わないモードが設定された場合にのみ
前記制御パラメータに基づく印刷を実行する印刷制御手
段とを備える印刷装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の印刷装置であって、 前記記憶手段は、さらに、前記各ラスタが複数回の主走
査により形成される条件、および各画素を形成する主走
査の方向が該方向の位置ごとに往動時または復動時のい
ずれかで統一されている条件を満足して設定された副走
査の送り量、および各主走査により形成すべき画素の位
置を文字印刷制御パラメータとして記憶する手段であ
り、 前記印刷制御手段は、文字画像の印刷を行うモードが設
定された場合には、前記制御パラメータに代えて、文字
印刷制御パラメータに基づく印刷を行う手段である印刷
装置。 - 【請求項9】 前記ヘッドは、前記ノズルを3ラスタ以
上の所定の間隔で副走査方向に配列した状態で備えるヘ
ッドである請求項1記載の印刷装置。 - 【請求項10】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往
復動して該方向のドット列たるラスタを形成する主走査
と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前記
ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、前
記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより多
色の画像を印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドはインクを吐出するノズルを各色ごとに2ラ
スタ分以上の間隔で前記副走査方向に複数備えたヘッド
であり、 ドットを形成する際の主走査の方向が各ラスタごとに往
動時または復動時のいずれかに統一される条件、および
主走査の各方向で形成されたラスタがそれぞれ2本以上
隣接する条件を満足して設定された副走査の送り量、お
よび各主走査により形成すべき画素の位置を制御パラメ
ータとして記憶する記憶手段と、 前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを駆動し
て、前記制御パラメータで特定される各画素にドットを
形成するヘッド駆動手段と、 前記制御パラメータで特定される送り量で副走査を行う
副走査手段とを備える印刷装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の印刷装置であって、 印刷条件として印刷時の解像度を設定する解像度設定手
段と、 前記ヘッド駆動手段と前記副走査手段とを制御して、前
記設定された解像度が所定値以上の場合には、前記制御
パラメータに基づく印刷を実行する印刷制御手段とを備
える印刷装置。 - 【請求項12】 請求項11記載の印刷装置であって、 前記記憶手段は、さらに、前記各ラスタが複数回の主走
査により形成される条件、ドットを形成する際の主走査
の方向は各ラスタごとに往動時または復動時のいずれか
に統一される条件、および異なる方向の運動時に形成さ
れたラスタ同士が隣接する条件を満足して設定された副
走査の送り量、および各主走査により形成すべき画素の
位置を第2の制御パラメータとして記憶する手段であ
り、 前記印刷制御手段は、前記解像度が所定値よりも小さい
場合には、第2の制御パラメータに基づく印刷を実行す
る手段である印刷装置。 - 【請求項13】 請求項11または請求項12記載の印
刷装置であって、 前記解像度設定手段は、主走査方向の解像度および副走
査方向の解像度を異なる値に設定可能な手段であり、 前記印刷制御手段は、副走査方向の解像度を前記所定値
として適用し、主走査方向の解像度と該所定値との大小
関係に応じて前記制御を実行する手段である印刷装置。 - 【請求項14】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往
復動して該方向のドット列たるラスタを形成する主走査
と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前記
ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、前
記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより多
色の画像を印刷する印刷装置であって、 前記ヘッドはインクを吐出するノズルを各色ごとに2ラ
スタ分以上の間隔で前記副走査方向に複数備えたヘッド
であり、 同一方向の主走査で形成されるドット同士を、印刷条件
に応じた態様で隣接して形成するよう設定された副走査
の送り量および各主走査により形成すべき画素の位置
を、制御パラメータとして印刷条件ごとに記憶する記憶
手段と、 印刷条件を入力する印刷条件入力手段と、 前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを駆動し
て、前記印刷条件に応じた制御パラメータで特定される
各画素にドットを形成するヘッド駆動手段と、 前記印刷条件に応じた制御パラメータで特定される送り
量で副走査を行う副走査手段とを備える印刷装置。 - 【請求項15】 請求項14記載の印刷装置であって、 前記印刷条件は、印刷時の解像度であり、 前記制御パラメータは、少なくとも、前記同一方向の主
走査で形成されるドット同士が副走査方向に隣接する数
が該解像度に応じた値となるよう設定されたパラメータ
である印刷装置。 - 【請求項16】 請求項14記載の印刷装置であって、 前記印刷条件は、一種別として文字画像を含む画像の種
別であって、 前記制御パラメータは、少なくとも、文字画像に対し、
主走査方向の位置が同じ画素については、前記同一方向
の主走査で形成されるドット同士が統一されるよう設定
されたパラメータである印刷装置。 - 【請求項17】 前記印刷条件は、印刷媒体の種類であ
る請求項14記載の印刷装置。 - 【請求項18】 インクを吐出するノズルを各色ごとに
前記副走査方向に複数備えたヘッドを印刷媒体に対して
相対的に往復動して該方向のドット列たるラスタを形成
する主走査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する
方向に前記ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを
行って、前記印刷媒体上の各画素にドットを形成するこ
とにより多色の画像を印刷する印刷方法であって、
(a) 前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを
駆動して、各画素にドットを形成する工程と、(b)
所定の送り量で副走査を行う工程とを備え、前記工程
(a)および工程(b)は、それぞれ、 所定の階調範囲において、各インクについて主走査の往
動時または復動時のそれぞれに対応したドット同士が主
走査方向および副走査方向の双方にそれぞれ2個以上近
接して形成される条件を満足して設定された副走査の送
り量、および各主走査により形成すべき画素の位置に基
づいて実行される工程である印刷方法。 - 【請求項19】 インクを吐出するノズルを各色ごとに
前記副走査方向に複数備えたヘッドを印刷媒体に対して
相対的に往復動して、該方向のドット列たるラスタを形
成する主走査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差す
る方向に前記ヘッドに対して相対的に搬送する副走査と
を行って、前記印刷媒体上の各画素にドットを形成する
ことにより多色の画像を印刷する印刷方法であって、
(a) 前記主走査の往復双方の運動時に前記ヘッドを
駆動して、各画素にドットを形成する工程と、(b)
所定の送り量で副走査を行う工程とを備え、前記工程
(a)および工程(b)は、それぞれ、ドットを形成す
る際の主走査の方向は各ラスタごとに往動時または復動
時のいずれかに統一される条件、および主走査の各方向
で形成されたラスタがそれぞれ2本以上隣接する条件を
満足して予め設定された副走査の送り量、および各主走
査により形成すべき画素の位置に基づいて実行される工
程である印刷方法。 - 【請求項20】 インクを吐出するノズルを各色ごとに
前記副走査方向に複数備えたヘッドを印刷媒体に対して
相対的に往復動して該方向のドット列たるラスタを形成
する主走査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する
方向に前記ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを
行って、前記印刷媒体上の各画素にドットを形成するこ
とにより多色の画像を印刷する印刷方法であって、 (a) 印刷条件を入力する工程と、(b) 前記主走
査の往復双方の運動時に前記ヘッドを駆動して、各画素
にドットを形成する工程と、(c) 所定の送り量で副
走査を行う工程とを備え、前記工程(b)および工程
(c)は、それぞれ、同一方向の主走査で形成されるド
ット同士を、印刷条件に応じた態様で隣接して形成する
よう設定された副走査の送り量および各主走査により形
成すべき画素の位置に基づいて実行される工程である印
刷方法。 - 【請求項21】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往
復動して、該方向のドット列たるラスタを形成する主走
査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前
記ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、
前記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより
多色の画像を印刷する印刷装置を駆動するためのプログ
ラムを記録した記録媒体であって、 所定の階調範囲において、各インクについて主走査の往
動時または復動時のそれぞれに対応したドット同士が主
走査方向および副走査方向の双方にそれぞれ2個以上近
接して形成される条件を満足して設定された副走査の送
り量、および各主走査により形成すべき画素の位置を特
定するデータを含み、 該データに基づいて前記主走査および副走査を実行する
プログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項22】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往
復動して、該方向のドット列たるラスタを形成する主走
査と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前
記ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、
前記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより
多色の画像を印刷する印刷装置を駆動するためのプログ
ラムを記録した記録媒体であって、 ドットを形成する際の主走査の方向は各ラスタごとに往
動時または復動時のいずれかに統一される条件、および
主走査の各方向で形成されたラスタがそれぞれ2本以上
隣接する条件を満足して予め設定された副走査の送り
量、および各主走査により形成すべき画素の位置を特定
するデータを含み、 該データに基づいて前記主走査および副走査を実行する
プログラムを記録した記録媒体。 - 【請求項23】 ヘッドを印刷媒体に対して相対的に往
復動して該方向のドット列たるラスタを形成する主走査
と、該印刷媒体を前記主走査方向と交差する方向に前記
ヘッドに対して相対的に搬送する副走査とを行って、前
記印刷媒体上の各画素にドットを形成することにより多
色の画像を印刷する印刷装置を駆動するためのプログラ
ムを記録した記録媒体であって、 同一方向の主走査で形成されるドット同士を、印刷条件
に応じた態様で隣接して形成するよう設定された副走査
の送り量および各主走査により形成すべき画素の位置を
制御パラメータとして特定するデータを含み、 印刷条件を入力する機能と、 入力された印刷条件に応じた制御パラメータに基づいて
前記主走査および副走査を実行する機能とを実現するプ
ログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (8)
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---|---|---|---|
JP21670099A JP3800874B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 印刷装置、印刷方法および記録媒体 |
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DE60023073T DE60023073T2 (de) | 1999-07-30 | 2000-07-24 | Druckvorrichtung |
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AT05075202T ATE353056T1 (de) | 1999-07-30 | 2000-07-24 | Druckvorrichtung |
US09/626,907 US6412909B1 (en) | 1999-07-30 | 2000-07-27 | Printing device |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP21670099A JP3800874B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 印刷装置、印刷方法および記録媒体 |
Publications (2)
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