JPH01235655A - 記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はインクジェット記録方法に関する。

［従来の技術］ （背景技術） 従来、インクジェット記録装置に関しては、多くの方式
がある。これを大きく分けると、■連続噴射型、■静電
吸引型）、■インパルス型（オンデマンド型）の３つで
ある。

連続噴射型は、連続的に吐出しているインクを荷電、偏
向させることによって記録を行なうという原理のため、
装置が複雑となり、インクの回収や清浄装置等も必要と
なってくる。

また、静電吸引型は、その構造は比較的簡単であるが、
高電圧を必要とし危険であり、しかも導電率等のインク
物性に制限が多い上に周波数応答性も悪い。

それに対し、オンデマンド型は、連続的な吐出を必要と
せず（すなわち、必要なときだけ圧電素子等吐出エネル
ギ発生素子の圧力によってインク滴を吐出させることが
でき）、また、構造が非常に簡単であるので、記録装置
として大いに期待されている。

これらの記録方法でフルカラープリンターを実現しよう
とすると高解像度とともに忠実な中間調表現が達成され
なければならない。

中間調表現法としてはデイザ法等のデジタル的な方法と
、記録ドツトサイズを変化させるアナログ的な方法との
２通りが考えられる。しかし、デジタル的な中間調表現
法では、階調数を上げるために解像度を犠牲にしなけれ
ばならない。そのために記録ドツトサイズを変化させて
記録濃度を制御するアナログ記録に期待が持たれている
。

オンデマンド型ヘッドでは、圧電素子に印加する電圧や
パルス幅を変化させることにより記録ドツトサイズを簡
単に変化させることができるので上記アナログ的な方法
に用いられていた。

（直近の先行技術） そこで、従来、インクジェット記録方法として、記録ド
ツトサイズを変化させて中間調表現を行なう記録方法が
行なわれていた。

［発明が解決しようとする問題点］ この記録方法は、階調性は優れている。

しかし、この方法においては、その原因は明らかではな
かったが、画像に白すしが発生することがあり、この白
すしが発生すると解像度の低下を招いてしまうという問
題点があった。

そこで、本発明の目的は、上述の問題点を解決し、階調
性に優れ、かつ、白すしの発生がなく高解像度を有する
画像を、高い再現信頼性をもって記録し得る記録方法を
提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の第１の要旨は、記録ドツトサイズを変化させて
中間調表現を行なうインクジェット記録装置を用いて記
録方法において、画素ピッチ（１／画素密度）を最小ド
ツト径以下にすることを特徴とする記録方法にある。

また、第２の要旨は、第１の要旨において、画素ピッチ
を［（最小ドツト径）−（ドツト着弾誤差）×２］以下
にすることを特徴とする記録方法にある。

［作用コ 以下に本発明の作用を、発明をなすにいたった知見を述
べながら説明する。

本発明者は、まず、白すしが生じる原因を探究した。そ
の結果衣のことがわかった。

すなわち、従来のインクジェット記録法では、オリフィ
スからインク滴が吐出し紙へ着弾するため、インク滴の
吐出方向がほんのわずかでもずれていたりすると記録ド
ツトは整然とは並ばず、すし状になってしまう。このた
め、ドツト着弾位置のばらつきは、正確な画像再現を困
難とし、画像を劣化させる要因であった。

以上のことを以下の実験を行なうことにより確認した。

すなわち、画素ピッ゛チを１５０μｍ／画素とし、一方
、ドツト径を１５０μｍ以下として実験を行なった。そ
の時第４図のように白抜けのすしが生じた。さらに実験
を重ねたところ、はんのわずか吐出方向が変わらたり、
紙送りピッチに誤差が生じたりするだけでこの白すしは
より大きくなることがわかり、そのために解像度の低下
を招くことがわかった。特に前記プリンターで往復印字
を行ない、２ラインごとに白すしが大きくなると大幅な
解像度低下を生ずることもわかった。

そこで、画素ピッチを最小ドツト径以下にすれば、最小
ドツトから最大ドツトまで白すしがなくなり、その結果
、・高品位な画像が得られることを知見したものである
。

［実施例］ 以下図面を参照して本発明の詳細な説明する。

（実施例１） 第１図は本発明に使用するインクジェット記録製蓋の一
構成例である。

プラテン１の外側に被記録紙２があり、この記録紙の横
方向にシリアルタイプのインクジェットヘッド（以下単
にヘッドと略記する場合がある）３が移動し、１ライン
印字ごとにプラテン１は図示されていない駆動手段によ
り回される。被記録紙は縦方向に動かされるため、被記
録紙の全画面に印刷することが可能である。第２図に示
すようにヘッド３はイエロー（Ｙ）・、マゼンタ（Ｍ）
、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｂｋ）の各々濃ン炎２矛重
類の染料濃度のインク計８種類を吐出することができ、
いずれも駆動パルス電圧を制御することで記録ドツトサ
イズを変化させることができる。オリフィス径５０μｍ
１紙のにじみ率（ドツト径／液滴径）が３．０、インク
の粘度７．Ｏｃｐ、表面張力５０　ｄ　ｙ　ｎ　／　ｃ
　ｍの構成でインクジェット記録を行なった際、ドツト
径の可変レンジは１００〜２００μｍであった。このと
きの画素ピッチを１００μｍ／画素とした。すると印字
画像は第３図（ａ）、（ｂ）のように最小ドツトから最
大ドツトまで“すじ°として白抜けすることがなく、そ
のため高品位な画像が得られた。

［実施例２〜実施例９コ 上記実施例と同様にしてオリフィス径画素ピッチを第１
表のように変化させて、画像を形成させた。

実施例２〜実施例９はいずれも画素ピッチを最小ドツト
径以下にした。いずれも白すしは生じなかった。

特に、実施例４、実施例６、実施例８を除いては、［（
最小ドツト径）−（ドツト着弾誤差）×２コ以下とした
。これは、ドツト着弾誤差はプラテンによる紙送りピッ
チ、インク滴吐出方向のずれ（よれ）等によって発生し
、１０μｍ前後予想され、そのために、実施例２では最
小ドツトの１００μｍより１０μｍ小さい画素ピッチに
、実施例３では最小ドツトの１００μｍより２０μｍ大
きい８０μｍの画素ピッチにすることによりいずれも白
すしをなくし、適正な解像度で表わすことができ、特に
高品位な画像が実現できた。

（比較例１〜比較例５） 一方、比較例１〜比較例５のように画素ピッチが最小ド
ツト径より大きく最大ドツト径より小さく設定しである
と白すしが生じ、画像の劣化を招いた。

（実施例１０） ヘッドとして第５図に示すような上下２段のセミマルチ
ヘッドを使用して画像の印字を行なりた。このようなヘ
ッドを使用すれば、１段のものに比べ、記録速度は約１
／２に向上する。そして紙送りピッチとヘッド先端部位
置精度に微小な狂いが生じても第４図に示したような白
すしが生じないように画素ピッチを［（最小ドツト径）
−（ドツト着弾誤差）ｘ２］以下とした。このときのド
ツト着弾誤差とは吐出方向の狂い、紙送りピッチ、ヘッ
ド先端部位置精度の誤差を全て含んている。

具体的には オリフィス径　　　　５０μｍ ドツト径可変レンジ　１００〜２００μｍのヘッドを使
用し画素ピッチを８０μｍとした。

このとき白すしは記められず、高品位の画像が得られた
。

［比較例６］ 実施例１０と同構成のヘッドを使用し、画素ピッチを１
５０μｍとし、紙送りをインターレース方式（上下ノズ
ルによる印画が１ラインずつ交互になる方式）として印
刷を行なったところ、２ラインおきに隣接ラインの白す
しが生じ、解像度は白すしのない状態に比べ約半分に低
下し、画像を大幅に劣化させた。

［発明の効果］ 以上本発明によればドツトサイズに対する画素ピッチを
最適化することによって階調性に優れ、かつ、白すしの
発生がなく高解像度を有する画像を、高い再現信顆性を
もって記録し得る。

第１表

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例で使用する記録装置、第２図は
本発明の実施例で使用する記録装置中のヘッドの斜視図
、第３図は本発明の実施例の記録方法、第４図は従来の
記録方法、第５図は他の実施例で使用されるヘッドの斜
視図である。 １・・・プラテン、２・・・被記録紙、３・・・インク
ジェットヘッド、４・・・制御ボックス。 第１図 第２図 第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録ドットサイズを変化させて中間調表現を行な
   うインクジェット記録方法において、画素ピッチを該記
   録ドットの最小ドット径以下にすることを特徴とする記
   録方法。
2. （２）画素ピッチを［（最小ドット径）−（ドット着弾
   誤差）×２］以下にすることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項に記載の記録方法。