JPH08290647A - カラーインクジェット記録方法 - Google Patents
カラーインクジェット記録方法Info
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- JPH08290647A JPH08290647A JP7095720A JP9572095A JPH08290647A JP H08290647 A JPH08290647 A JP H08290647A JP 7095720 A JP7095720 A JP 7095720A JP 9572095 A JP9572095 A JP 9572095A JP H08290647 A JPH08290647 A JP H08290647A
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- JP
- Japan
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- ink
- color
- black
- image
- recording method
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- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ブラックとカラー間でインクのにじみのない
高記録品質であると共に、高記録速度を実現するカラー
インクジェット記録方法を提供すること。 【構成】 ブラックインクよりも浸透速度が大きいカラ
ーインクを黒色画像が形成される領域に下地として付着
させ、前記黒色画像を形成した後で隣接するカラー画像
を形成する。
高記録品質であると共に、高記録速度を実現するカラー
インクジェット記録方法を提供すること。 【構成】 ブラックインクよりも浸透速度が大きいカラ
ーインクを黒色画像が形成される領域に下地として付着
させ、前記黒色画像を形成した後で隣接するカラー画像
を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブラックインクとカラ
ーインクを被記録媒体に吐出して所望のカラー画像を被
記録媒体上に形成するカラーインクジェット記録方法に
関する。
ーインクを被記録媒体に吐出して所望のカラー画像を被
記録媒体上に形成するカラーインクジェット記録方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラーインクジェット記録方法としては
特開平6−136310号公報に開示されている。
特開平6−136310号公報に開示されている。
【0003】ブラックインクは、高濃度でインクのにじ
みの少ない高品位なものになるように、被記録媒体への
浸透速度の小さいものが用いられる。一方、カラーイン
クはカラー画像を形成する際に色の境界部でのインクの
にじみが生じないように、ブラックインクよりも被記録
媒体への浸透速度が大きいものが用いられる。
みの少ない高品位なものになるように、被記録媒体への
浸透速度の小さいものが用いられる。一方、カラーイン
クはカラー画像を形成する際に色の境界部でのインクの
にじみが生じないように、ブラックインクよりも被記録
媒体への浸透速度が大きいものが用いられる。
【0004】黒色画像は、ブラックインクと複数のカラ
ーインクを用いて被記録媒体に形成する。
ーインクを用いて被記録媒体に形成する。
【0005】画像データの中に、黒色画像に隣接してカ
ラー画像を形成するというデータがある場合、前記複数
のカラーインクの少なくとも一つのインクを被記録媒体
に付着させた後、ブラックインクを付着させて黒色画像
を形成する。比較的浸透速度の小さい(定着性の遅い)
ブラックインクの下地として浸透速度の大きい(定着性
の速い)カラーインクが被記録媒体に付着しているた
め、被記録媒体表面の濡れ性が良好になっている。つま
り、浸透性の良好な界面が形成されていることで次にく
るブラックインクの定着性を速める。
ラー画像を形成するというデータがある場合、前記複数
のカラーインクの少なくとも一つのインクを被記録媒体
に付着させた後、ブラックインクを付着させて黒色画像
を形成する。比較的浸透速度の小さい(定着性の遅い)
ブラックインクの下地として浸透速度の大きい(定着性
の速い)カラーインクが被記録媒体に付着しているた
め、被記録媒体表面の濡れ性が良好になっている。つま
り、浸透性の良好な界面が形成されていることで次にく
るブラックインクの定着性を速める。
【0006】画像データの中に、黒色画像に隣接してカ
ラー画像を形成するというデータがない場合は、黒色画
像をブラックインクのみで形成する。
ラー画像を形成するというデータがない場合は、黒色画
像をブラックインクのみで形成する。
【0007】また、特開平6−152903号公報で
は、前記従来技術と同様に、被記録媒体に対するブラッ
クインクの浸透速度をカラーインクよりも遅くしている
が、被記録媒体上の同一記録領域へのブラックインクの
吐出と前記複数のカラーインクの吐出の時間間隔は、前
記複数のカラーインク間の吐出時間間隔よりも長くして
いる。これにより、ブラックインクの定着時間を確保
し、ブラックインクとカラーインクの間のにじみを防止
している。
は、前記従来技術と同様に、被記録媒体に対するブラッ
クインクの浸透速度をカラーインクよりも遅くしている
が、被記録媒体上の同一記録領域へのブラックインクの
吐出と前記複数のカラーインクの吐出の時間間隔は、前
記複数のカラーインク間の吐出時間間隔よりも長くして
いる。これにより、ブラックインクの定着時間を確保
し、ブラックインクとカラーインクの間のにじみを防止
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カラーインクジェット記録方法では、カラーインクを下
地にしてブラックインクを付着させると、ブラックイン
クの定着性を速めるが、ブラックインクの定着面積がカ
ラーインクを下地にしない場合よりも広がり、ブラック
とカラーの間でにじみを生じるという課題がある。
カラーインクジェット記録方法では、カラーインクを下
地にしてブラックインクを付着させると、ブラックイン
クの定着性を速めるが、ブラックインクの定着面積がカ
ラーインクを下地にしない場合よりも広がり、ブラック
とカラーの間でにじみを生じるという課題がある。
【0009】また、被記録媒体上の同一記録領域へのブ
ラックインクの吐出と前記複数のカラーインクの吐出の
時間間隔を、前記複数のカラーインク間の吐出時間間隔
よりも長くすると、にじみは防止されるが、画像記録速
度が遅くなるという課題がある。
ラックインクの吐出と前記複数のカラーインクの吐出の
時間間隔を、前記複数のカラーインク間の吐出時間間隔
よりも長くすると、にじみは防止されるが、画像記録速
度が遅くなるという課題がある。
【0010】本発明は、かかる課題を解決するものであ
り、その目的とするところは、ブラックとカラー間でイ
ンクのにじみのない高記録品質であると共に、高記録速
度を実現するカラーインクジェット記録方法を提供する
ことにある。
り、その目的とするところは、ブラックとカラー間でイ
ンクのにじみのない高記録品質であると共に、高記録速
度を実現するカラーインクジェット記録方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のカラーインクジ
ェット記録方法は、ブラックインクと、かかるブラック
インクよりも浸透速度が大きい複数のカラーインクを用
いて、カラー画像に隣接して黒画像を形成する場合、前
記複数のカラーインクの少なくとも一つを被記録材に付
着させた後、ブラックインクを付着させて黒色画像を形
成するインクジェット記録方法で、前記黒画像を形成し
た後で隣接するカラー画像を形成することを特徴とす
る。
ェット記録方法は、ブラックインクと、かかるブラック
インクよりも浸透速度が大きい複数のカラーインクを用
いて、カラー画像に隣接して黒画像を形成する場合、前
記複数のカラーインクの少なくとも一つを被記録材に付
着させた後、ブラックインクを付着させて黒色画像を形
成するインクジェット記録方法で、前記黒画像を形成し
た後で隣接するカラー画像を形成することを特徴とす
る。
【0012】更に、前記ブラックインクの定着位置と前
記カラーインクの定着位置がずれていることを特徴とす
る。
記カラーインクの定着位置がずれていることを特徴とす
る。
【0013】また、前記カラーインクがイエローイン
ク、マゼンタインク、シアンインク、レッドインク、グ
リーンインク及びブルーインクの少なくとも1つである
ことを特徴とする。
ク、マゼンタインク、シアンインク、レッドインク、グ
リーンインク及びブルーインクの少なくとも1つである
ことを特徴とする。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により図面を参照して
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明のカラーインクジェット記
録方法を実施した記録装置の全体を示す斜視図である。
図1においてインクジェットヘッド1とインク収納部を
一体化したインクジェットヘッドカートリッジ100は
キャリッジ80上に位置決め固定されており、キャリッ
ジ80はキャリッジモータ81によって主走査方向であ
る矢印Aの方向に移動することができる。また印字紙等
の被記録媒体82はプラテン83に巻き付けられ、紙送
りモータ84によって副走査方向である矢印Bの方向に
移動することができる。キャリッジ80上に搭載された
インクジェットヘッドカートリッジ100は主走査方向
に移動しながら、印字信号に応じてインク滴を吐出し、
被記録媒体の副走査方向の移動と組み合わせて、2次元
面内に画像を形成する。また、印字が一定時間以上行わ
れない場合にはインク吸引手段85のある待機位置86
に移動する。インク吸引手段85は、キャップ87と、
不図示のキャップ進退機構とを有し、インクジェットヘ
ッドカートリッジ100のインク吐出面にキャップ87
を当接させた状態と、当接させない状態を実現すること
ができる。
録方法を実施した記録装置の全体を示す斜視図である。
図1においてインクジェットヘッド1とインク収納部を
一体化したインクジェットヘッドカートリッジ100は
キャリッジ80上に位置決め固定されており、キャリッ
ジ80はキャリッジモータ81によって主走査方向であ
る矢印Aの方向に移動することができる。また印字紙等
の被記録媒体82はプラテン83に巻き付けられ、紙送
りモータ84によって副走査方向である矢印Bの方向に
移動することができる。キャリッジ80上に搭載された
インクジェットヘッドカートリッジ100は主走査方向
に移動しながら、印字信号に応じてインク滴を吐出し、
被記録媒体の副走査方向の移動と組み合わせて、2次元
面内に画像を形成する。また、印字が一定時間以上行わ
れない場合にはインク吸引手段85のある待機位置86
に移動する。インク吸引手段85は、キャップ87と、
不図示のキャップ進退機構とを有し、インクジェットヘ
ッドカートリッジ100のインク吐出面にキャップ87
を当接させた状態と、当接させない状態を実現すること
ができる。
【0016】図2は、本発明のカラーインクジェット記
録方法を実施したインクジェットヘッド1の断面図であ
る。それぞれのノズル12には、ノズル12に連通する
ノズル連通路13が設けられており、ノズル連通路13
が配設される部位にはこれらノズル連通路13にインク
を供給するためのインク室14が設けられている。イン
ク滴吐出に必要なインク圧力を発生するインク室14
は、インク室形成基板15に細長く形成された通孔によ
り平面内の配列が確定され、通孔の周囲が側壁となり複
数のインク室14に区画されている。インク室形成基板
15には振動板16が積層され、振動板16上にはそれ
ぞれのインク室14に対応した圧力発生素子17が形成
されている。圧力発生素子17と振動板16によりユニ
モルフアクチュエータが構成され、圧力発生素子17へ
の電圧印加により圧力発生素子17は面内方向に収縮
し、振動板16はインク室14を収縮する方向にたわみ
変形する。このとき発生する流体圧力により、インク室
14からノズル連通路13を経てノズル12につながる
インク流れが発生し、ノズル開口よりインク滴が吐出す
る。
録方法を実施したインクジェットヘッド1の断面図であ
る。それぞれのノズル12には、ノズル12に連通する
ノズル連通路13が設けられており、ノズル連通路13
が配設される部位にはこれらノズル連通路13にインク
を供給するためのインク室14が設けられている。イン
ク滴吐出に必要なインク圧力を発生するインク室14
は、インク室形成基板15に細長く形成された通孔によ
り平面内の配列が確定され、通孔の周囲が側壁となり複
数のインク室14に区画されている。インク室形成基板
15には振動板16が積層され、振動板16上にはそれ
ぞれのインク室14に対応した圧力発生素子17が形成
されている。圧力発生素子17と振動板16によりユニ
モルフアクチュエータが構成され、圧力発生素子17へ
の電圧印加により圧力発生素子17は面内方向に収縮
し、振動板16はインク室14を収縮する方向にたわみ
変形する。このとき発生する流体圧力により、インク室
14からノズル連通路13を経てノズル12につながる
インク流れが発生し、ノズル開口よりインク滴が吐出す
る。
【0017】図3は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例1に使用したインクジェットヘッド1を
吐出口の正面から見た図である。イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のノズル
列が並列に配されている。各ノズル列は、それぞれ*I
(Iは2以上の整数)個のノズルを有し、各色はノズル
ピッチP以上の間隔Lを有する。図3は、I=8の場合
を示している。実施例1では、ノズルピッチPは、副走
査方向に360dpiラインを1回の主走査で記録する
ことができる間隔とする。
録方法の実施例1に使用したインクジェットヘッド1を
吐出口の正面から見た図である。イエロー(Y)、マゼ
ンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のノズル
列が並列に配されている。各ノズル列は、それぞれ*I
(Iは2以上の整数)個のノズルを有し、各色はノズル
ピッチP以上の間隔Lを有する。図3は、I=8の場合
を示している。実施例1では、ノズルピッチPは、副走
査方向に360dpiラインを1回の主走査で記録する
ことができる間隔とする。
【0018】図4と図5を用いて、本発明のカラーイン
クジェット記録方法の実施例1の記録過程を説明する。
インクジェットヘッド1は、被記録媒体82に対し相対
的に矢印Xの方向に主走査移動しながら記録する。図4
と図5におけるインクジェットヘッド1の図は、吐出口
の裏面から見た図で、Y,M,C,Bkのノズル列の順
序は図3とは左右逆になっている。図4と図5では、カ
ラー画像に隣接した黒色画像の形成について示してい
る。
クジェット記録方法の実施例1の記録過程を説明する。
インクジェットヘッド1は、被記録媒体82に対し相対
的に矢印Xの方向に主走査移動しながら記録する。図4
と図5におけるインクジェットヘッド1の図は、吐出口
の裏面から見た図で、Y,M,C,Bkのノズル列の順
序は図3とは左右逆になっている。図4と図5では、カ
ラー画像に隣接した黒色画像の形成について示してい
る。
【0019】図4は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例1の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列の下半分の4つのノズ
ル12を用いて、被記録媒体82にブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、黒色
画像が形成される領域にブラックインクを付着させる前
に、下地としてカラーインクを付着させる。下地用カラ
ーインクが定着した領域では、ブラックインクの定着が
速まる。下地用のカラーインクは、カラー画像に隣接す
るブラックインクドットの定着が速まるように、前記ブ
ラックインクドットと同じあるいは隣接した位置に付着
させる。しかしながら、ブラックインクと下地用カラー
インクが重なる部分では黒色濃度が低下するので、平均
的な黒色濃度となるように下地用カラーインクを付着さ
せる。本実施例では、下地用カラーインクを1ドットお
きに付着させた。
録方法の実施例1の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列の下半分の4つのノズ
ル12を用いて、被記録媒体82にブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、黒色
画像が形成される領域にブラックインクを付着させる前
に、下地としてカラーインクを付着させる。下地用カラ
ーインクが定着した領域では、ブラックインクの定着が
速まる。下地用のカラーインクは、カラー画像に隣接す
るブラックインクドットの定着が速まるように、前記ブ
ラックインクドットと同じあるいは隣接した位置に付着
させる。しかしながら、ブラックインクと下地用カラー
インクが重なる部分では黒色濃度が低下するので、平均
的な黒色濃度となるように下地用カラーインクを付着さ
せる。本実施例では、下地用カラーインクを1ドットお
きに付着させた。
【0020】また、黒色画像に隣接した位置にはカラー
インクを付着させない。このようにすることで、ある主
走査でブラックインクとカラーインクを同一記録領域に
同じ吐出時間間隔で付着させることができる。したがっ
て、カラー画像の高記録速度化が図られる。
インクを付着させない。このようにすることで、ある主
走査でブラックインクとカラーインクを同一記録領域に
同じ吐出時間間隔で付着させることができる。したがっ
て、カラー画像の高記録速度化が図られる。
【0021】図5は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例1の記録過程において2回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を図4と同じ走
査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を矢
印Zの方向に4/360dpi分副走査移動させる。こ
の動作時間は、ブラックインクの浸透時間よりも長くす
る。そして、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に
移動して画像を形成する。この時、図4に示されている
前回の主走査において記録した黒画像に隣接した位置に
はカラーインクを付着させる。一方、図5に示されてい
る今回の主走査で新たに記録する黒色画像に隣接した位
置にはカラーインクは付着させない。
録方法の実施例1の記録過程において2回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を図4と同じ走
査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を矢
印Zの方向に4/360dpi分副走査移動させる。こ
の動作時間は、ブラックインクの浸透時間よりも長くす
る。そして、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に
移動して画像を形成する。この時、図4に示されている
前回の主走査において記録した黒画像に隣接した位置に
はカラーインクを付着させる。一方、図5に示されてい
る今回の主走査で新たに記録する黒色画像に隣接した位
置にはカラーインクは付着させない。
【0022】ある主走査において、前の主走査で記録し
た黒色画像aは、ブラックインクの被記録媒体への定着
が終了し、ブラックインクとカラーインクとの間でにじ
みが生じないので、黒色画像aに隣接した位置にカラー
インクを付着させることができる。同じ主走査におい
て、新たに記録する黒色画像bでは、ブラックインクと
カラーインクとの間でにじみが生じるので、次の主走査
で黒色画像bに隣接した位置にカラーインクを付着させ
る。
た黒色画像aは、ブラックインクの被記録媒体への定着
が終了し、ブラックインクとカラーインクとの間でにじ
みが生じないので、黒色画像aに隣接した位置にカラー
インクを付着させることができる。同じ主走査におい
て、新たに記録する黒色画像bでは、ブラックインクと
カラーインクとの間でにじみが生じるので、次の主走査
で黒色画像bに隣接した位置にカラーインクを付着させ
る。
【0023】上述したように、本発明では、ブラックイ
ンクよりも浸透速度が大きいカラーインクを黒色画像が
形成される領域に下地として付着させ、前記黒色画像を
形成した後で隣接するカラー画像を形成する。つまり、
ブラックインクが定着してから、前記ブラックインクの
ドットに隣接した位置にカラーインクを付着させるの
で、ブラックインクとカラーインクが被記録媒体上でに
じむ現象を防止できる。また、ある主走査で黒色画像に
隣接した位置にはカラーインクを付着させないことで、
にじみを防止するだけでなく、前記主走査でブラックイ
ンクとカラーインクを同一記録領域に、ブラックインク
の吐出とカラーインクの吐出の時間間隔を、カラーイン
ク間の吐出時間間隔よりも長くすることなく付着させる
ことができるので、カラー画像の高記録速度化が図られ
る。
ンクよりも浸透速度が大きいカラーインクを黒色画像が
形成される領域に下地として付着させ、前記黒色画像を
形成した後で隣接するカラー画像を形成する。つまり、
ブラックインクが定着してから、前記ブラックインクの
ドットに隣接した位置にカラーインクを付着させるの
で、ブラックインクとカラーインクが被記録媒体上でに
じむ現象を防止できる。また、ある主走査で黒色画像に
隣接した位置にはカラーインクを付着させないことで、
にじみを防止するだけでなく、前記主走査でブラックイ
ンクとカラーインクを同一記録領域に、ブラックインク
の吐出とカラーインクの吐出の時間間隔を、カラーイン
ク間の吐出時間間隔よりも長くすることなく付着させる
ことができるので、カラー画像の高記録速度化が図られ
る。
【0024】図6から図8を用いて、本発明のカラーイ
ンクジェット記録方法の実施例2の記録過程を説明す
る。実施例2では、実施例1で使用したインクジェット
ヘッド1と記録方法を用いて、カラー画像に隣接した大
きな画像領域を有する黒色画像の形成を示している。図
6から図8において左に示している点列は、被記録媒体
82に相対的なノズル12の位置を示したものである。
ンクジェット記録方法の実施例2の記録過程を説明す
る。実施例2では、実施例1で使用したインクジェット
ヘッド1と記録方法を用いて、カラー画像に隣接した大
きな画像領域を有する黒色画像の形成を示している。図
6から図8において左に示している点列は、被記録媒体
82に相対的なノズル12の位置を示したものである。
【0025】図6は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例2の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列の下半分の4つのノズ
ル12を用いて、被記録媒体82にブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、実施
例1と同じように、黒画像が形成される領域に下地とし
てカラーを付着させ、黒色画像に隣接した位置にはカラ
ーを付着させない。
録方法の実施例2の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列の下半分の4つのノズ
ル12を用いて、被記録媒体82にブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、実施
例1と同じように、黒画像が形成される領域に下地とし
てカラーを付着させ、黒色画像に隣接した位置にはカラ
ーを付着させない。
【0026】図7は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例2の記録過程において2回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を図6と同じ走
査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を矢
印Zの方向に4/360dpi分副走査移動させる。そ
して、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に移動さ
せて、被記録媒体82にて画像を形成する。この時、図
6に示されている前回の主走査で形成した黒色画像に隣
接した位置にカラーを付着させるが、今回の主走査で形
成される黒色画像に隣接した位置にはカラーを付着させ
ない。
録方法の実施例2の記録過程において2回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を図6と同じ走
査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を矢
印Zの方向に4/360dpi分副走査移動させる。そ
して、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に移動さ
せて、被記録媒体82にて画像を形成する。この時、図
6に示されている前回の主走査で形成した黒色画像に隣
接した位置にカラーを付着させるが、今回の主走査で形
成される黒色画像に隣接した位置にはカラーを付着させ
ない。
【0027】図8は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例2の記録過程において3回目の主走査を
示す図である。今回の主走査においても、図7に示され
ているような画像形成を行う。
録方法の実施例2の記録過程において3回目の主走査を
示す図である。今回の主走査においても、図7に示され
ているような画像形成を行う。
【0028】以上、図6から図8で示されている一連の
記録方法を繰り返していくことで、カラー画像に隣接し
た大きな画像領域を有する黒色画像も、被記録媒体82
を逆送させることなく、形成することが可能である。
記録方法を繰り返していくことで、カラー画像に隣接し
た大きな画像領域を有する黒色画像も、被記録媒体82
を逆送させることなく、形成することが可能である。
【0029】以上の実施例では、記録ヘッドとして、電
気機械変換体によってインクを飛翔させる、いわゆるピ
エゾ方式のインクジェット記録方法を用いて説明した
が、電気熱変換体によってインク中に気泡を生成せし
め、前記気泡の作用によってインクを飛翔させる、いわ
ゆるバブルジェット記録方法にも本発明が適用できるこ
とはいうまでもない。
気機械変換体によってインクを飛翔させる、いわゆるピ
エゾ方式のインクジェット記録方法を用いて説明した
が、電気熱変換体によってインク中に気泡を生成せし
め、前記気泡の作用によってインクを飛翔させる、いわ
ゆるバブルジェット記録方法にも本発明が適用できるこ
とはいうまでもない。
【0030】実施例1と実施例2では、ノズルピッチを
副走査方向に360dpiラインを1回の主走査で記録
することができる間隔としたが、これに限定されるもの
ではない。
副走査方向に360dpiラインを1回の主走査で記録
することができる間隔としたが、これに限定されるもの
ではない。
【0031】次に、図9から図16を用いて、本発明の
カラーインクジェット記録方法の実施例3の記録過程を
説明する。本実施例では、図3に示されているインクジ
ェットヘッド1のノズルピッチPを、副走査方向に36
0dpiラインを4回の主走査で記録することができる
間隔(90dpi)とする。インクジェットヘッド1
は、被記録媒体82に対し相対的に矢印Xの方向に主走
査移動しながら記録する。そして、インクジェットヘッ
ド1を走査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体
82を矢印Zの方向に3/360dpi分副走査移動さ
せる。図9から図16において左に示している点列は、
被記録媒体82に相対的なノズル12の位置を示したも
のである。
カラーインクジェット記録方法の実施例3の記録過程を
説明する。本実施例では、図3に示されているインクジ
ェットヘッド1のノズルピッチPを、副走査方向に36
0dpiラインを4回の主走査で記録することができる
間隔(90dpi)とする。インクジェットヘッド1
は、被記録媒体82に対し相対的に矢印Xの方向に主走
査移動しながら記録する。そして、インクジェットヘッ
ド1を走査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体
82を矢印Zの方向に3/360dpi分副走査移動さ
せる。図9から図16において左に示している点列は、
被記録媒体82に相対的なノズル12の位置を示したも
のである。
【0032】図9は、本発明のカラーインクジェット記
録方法の実施例3の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列のノズル12の*7と
*8を用いて、被記録媒体82のにブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、実施
例1と同じように、黒画像が形成される領域に下地とし
てカラーを付着させ、黒色画像に隣接した位置にはカラ
ーを付着させない。図9で記録した画像を#1とする。
録方法の実施例3の記録過程において1回目の主走査を
示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方向
に移動させながら、各色ノズル列のノズル12の*7と
*8を用いて、被記録媒体82のにブラックインクとカ
ラーインクを付着させて画像を形成する。この時、実施
例1と同じように、黒画像が形成される領域に下地とし
てカラーを付着させ、黒色画像に隣接した位置にはカラ
ーを付着させない。図9で記録した画像を#1とする。
【0033】図10は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において2回目の主走査
を示す図である。インクジェットヘッド1を図9と同じ
走査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を
矢印Zの方向に3/360dpi分副走査移動させる。
そして、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に移動
させながら、各色ノズル列のノズル12の*7と*8を
用いて、被記録媒体82に画像を形成する。図10で記
録した画像を#2とする。
記録方法の実施例3の記録過程において2回目の主走査
を示す図である。インクジェットヘッド1を図9と同じ
走査開始位置にまで戻している間に、被記録媒体82を
矢印Zの方向に3/360dpi分副走査移動させる。
そして、インクジェットヘッド1を矢印Xの方向に移動
させながら、各色ノズル列のノズル12の*7と*8を
用いて、被記録媒体82に画像を形成する。図10で記
録した画像を#2とする。
【0034】図11は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において3回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*6と*7を用いて、被
記録媒体82に画像を形成する。図11で記録した画像
を#3とする。
記録方法の実施例3の記録過程において3回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*6と*7を用いて、被
記録媒体82に画像を形成する。図11で記録した画像
を#3とする。
【0035】@図12は、本発明のカラーインクジェッ
ト記録方法の実施例3の記録過程において4回目の主走
査を示す図である。ノズル12の*5と*6を用いて、
被記録媒体82に画像を形成する。これで、副走査方向
に360dpiラインが記録された。図12で記録した
画像を#4とする。
ト記録方法の実施例3の記録過程において4回目の主走
査を示す図である。ノズル12の*5と*6を用いて、
被記録媒体82に画像を形成する。これで、副走査方向
に360dpiラインが記録された。図12で記録した
画像を#4とする。
【0036】図13は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において5回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*5を用いて、#1の黒
色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。図13で
記録した画像を#5とする。
記録方法の実施例3の記録過程において5回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*5を用いて、#1の黒
色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。図13で
記録した画像を#5とする。
【0037】図14は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において6回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4を用いて、#2の黒
色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。図14で
記録した画像を#6とする。
記録方法の実施例3の記録過程において6回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4を用いて、#2の黒
色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。図14で
記録した画像を#6とする。
【0038】図15は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において7回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4と*3を用いて、#
3と#4の黒色画像に隣接した位置にカラーを付着させ
る。図15で記録した画像を#7とする。
記録方法の実施例3の記録過程において7回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4と*3を用いて、#
3と#4の黒色画像に隣接した位置にカラーを付着させ
る。図15で記録した画像を#7とする。
【0039】図16は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例3の記録過程において7回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4と*3を用いて、#
4の黒色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。こ
れで、実施例1と同じ画像が記録された。図16で記録
した画像を#8とする。
記録方法の実施例3の記録過程において7回目の主走査
を示す図である。ノズル12の*4と*3を用いて、#
4の黒色画像に隣接した位置にカラーを付着させる。こ
れで、実施例1と同じ画像が記録された。図16で記録
した画像を#8とする。
【0040】@実施例3においても、実施例2に示され
ているようなカラー画像に隣接した大きな画像領域を有
する黒色画像を記録することができる。
ているようなカラー画像に隣接した大きな画像領域を有
する黒色画像を記録することができる。
【0041】本実施例では、ノズル配置が図3のようで
あるインクジェットヘッドの例を示したが、これに限定
されるものではない。
あるインクジェットヘッドの例を示したが、これに限定
されるものではない。
【0042】図17は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例4に使用したインクジェットヘッド1
を吐出口の正面から見た図である。図3と同じように、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(Bk)のノズル列が並列に配されている。各ノズ
ル列は、それぞれ*I(Iは2以上の整数)個のノズル
を有し、色間はノズルピッチP以上の間隔Lを有する。
図17は、I=8の場合を示している。ブラックのノズ
ル列は、ブラックインクをカラーインクの定着位置に対
して副走査方向にずらして定着させるために、Y,M,
Cのノズル列に対してQ(0<Q<P)だけ副走査方向
にずらして配置している。実施例4では、ノズルピッチ
Pを副走査方向に360dpiラインを1回の主走査で
記録することができる間隔とし、カラーとブラックのノ
ズル列のずれQを1/360dpiの1/2とする。
記録方法の実施例4に使用したインクジェットヘッド1
を吐出口の正面から見た図である。図3と同じように、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラ
ック(Bk)のノズル列が並列に配されている。各ノズ
ル列は、それぞれ*I(Iは2以上の整数)個のノズル
を有し、色間はノズルピッチP以上の間隔Lを有する。
図17は、I=8の場合を示している。ブラックのノズ
ル列は、ブラックインクをカラーインクの定着位置に対
して副走査方向にずらして定着させるために、Y,M,
Cのノズル列に対してQ(0<Q<P)だけ副走査方向
にずらして配置している。実施例4では、ノズルピッチ
Pを副走査方向に360dpiラインを1回の主走査で
記録することができる間隔とし、カラーとブラックのノ
ズル列のずれQを1/360dpiの1/2とする。
【0043】図18から図20を用いて、本発明のカラ
ーインクジェット記録方法の実施例2の記録過程を説明
する。インクジェットヘッド1は、被記録媒体82に対
し相対的に矢印Xの方向に主走査移動しながら記録す
る。図18から図20におけるインクジェットヘッド1
の図は、吐出口の裏面から見た図で、Y,M,C,Bk
のノズル列の順序は図17とは左右逆になっている。
ーインクジェット記録方法の実施例2の記録過程を説明
する。インクジェットヘッド1は、被記録媒体82に対
し相対的に矢印Xの方向に主走査移動しながら記録す
る。図18から図20におけるインクジェットヘッド1
の図は、吐出口の裏面から見た図で、Y,M,C,Bk
のノズル列の順序は図17とは左右逆になっている。
【0044】図18は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例4の記録過程において1回目の主走査
を示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方
向に移動して、被記録媒体82にブラックインクとカラ
ーインクを付着させて画像を形成する。ブラックインク
の定着位置は、ブラックのノズル列がカラーのノズル列
に対して副走査方向にずれているので、カラーインクの
定着位置に対して1/2ドット分副走査方向にずれてい
る。さらに、ブラックインクとカラーインクの吐出のタ
イミングを変えて、ブラックインクの定着位置をカラー
インクの定着位置に対して1/2ドット分主走査方向に
ずらしている。
記録方法の実施例4の記録過程において1回目の主走査
を示す図である。インクジェットヘッド1を矢印Xの方
向に移動して、被記録媒体82にブラックインクとカラ
ーインクを付着させて画像を形成する。ブラックインク
の定着位置は、ブラックのノズル列がカラーのノズル列
に対して副走査方向にずれているので、カラーインクの
定着位置に対して1/2ドット分副走査方向にずれてい
る。さらに、ブラックインクとカラーインクの吐出のタ
イミングを変えて、ブラックインクの定着位置をカラー
インクの定着位置に対して1/2ドット分主走査方向に
ずらしている。
【0045】このように、ブラックインクの定着位置を
カラーインクの定着位置に対してずらすことで、下地用
のカラーインクが黒色画像が形成される領域の内側に付
着されるようになる。したがって、ブラックインクは黒
色画像領域の内側の方に引っぱられて定着するようにな
り、黒色画像領域外へのにじみを防止できる。また、ブ
ラックインクの定着位置をカラーインクの定着位置に対
して主走査方向にずらすことで、下地用カラーインクの
ドット数を下地用カラーインクとブラックインクの定着
位置がずれていない場合よりも少なくすることができる
ので、インクの節約も図られる。さらに、下地用カラー
インクとブラックインクの定着位置がずれていると、ず
れていない場合よりもブラックインクと下地用カラーイ
ンクが重なる部分が小さいので、高い黒色濃度が得られ
る。
カラーインクの定着位置に対してずらすことで、下地用
のカラーインクが黒色画像が形成される領域の内側に付
着されるようになる。したがって、ブラックインクは黒
色画像領域の内側の方に引っぱられて定着するようにな
り、黒色画像領域外へのにじみを防止できる。また、ブ
ラックインクの定着位置をカラーインクの定着位置に対
して主走査方向にずらすことで、下地用カラーインクの
ドット数を下地用カラーインクとブラックインクの定着
位置がずれていない場合よりも少なくすることができる
ので、インクの節約も図られる。さらに、下地用カラー
インクとブラックインクの定着位置がずれていると、ず
れていない場合よりもブラックインクと下地用カラーイ
ンクが重なる部分が小さいので、高い黒色濃度が得られ
る。
【0046】図19は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例4の記録過程において2回目の主走査
を示す図である。被記録媒体82を矢印Z方向に3/3
60dpi分副走査移動させ、インクジェットヘッド1
を矢印Xの方向に移動して、被記録媒体82に画像を形
成する。この時、図18で記録した黒色画像に隣接した
位置にカラーインクを付着させる。
記録方法の実施例4の記録過程において2回目の主走査
を示す図である。被記録媒体82を矢印Z方向に3/3
60dpi分副走査移動させ、インクジェットヘッド1
を矢印Xの方向に移動して、被記録媒体82に画像を形
成する。この時、図18で記録した黒色画像に隣接した
位置にカラーインクを付着させる。
【0047】図20は、本発明のカラーインクジェット
記録方法の実施例4の記録過程において3回目の主走査
を示す図である。今回の主走査においても、図19に示
されているような画像形成を行う。このようにして、実
施例1で示されているのと同じ様な画像が記録される。
記録方法の実施例4の記録過程において3回目の主走査
を示す図である。今回の主走査においても、図19に示
されているような画像形成を行う。このようにして、実
施例1で示されているのと同じ様な画像が記録される。
【0048】実施例4で示されている記録方法は、カラ
ー画像に隣接した大きな画像領域を有する黒色画像を記
録する場合や、副走査方向に360dpiを複数回の主
走査で記録する場合にも適用できることはいうまでもな
い。
ー画像に隣接した大きな画像領域を有する黒色画像を記
録する場合や、副走査方向に360dpiを複数回の主
走査で記録する場合にも適用できることはいうまでもな
い。
【0049】図21は、本発明のカラーインクジェット
記録方法のその他の実施例に使用したインクジェットヘ
ッド1を吐出口の正面から見た図である。各ノズル列の
配置は、縦(副走査)方向にほぼ直線上にNy(Nyは
正の整数)で、横(主走査)方向にNx(Nxは正の整
数)列に配置された各色のノズルを複数色分有した配置
でもよい。図21では、カラーはNy=8、Nx=2
で、ブラックはNy=8、Nx=2のノズル列を2組有
している。ブラックのノズルがカラーよりも多いのは、
ある主走査に対し、ブラックのみで記録する場合には、
より高速に記録できるようにするためである。
記録方法のその他の実施例に使用したインクジェットヘ
ッド1を吐出口の正面から見た図である。各ノズル列の
配置は、縦(副走査)方向にほぼ直線上にNy(Nyは
正の整数)で、横(主走査)方向にNx(Nxは正の整
数)列に配置された各色のノズルを複数色分有した配置
でもよい。図21では、カラーはNy=8、Nx=2
で、ブラックはNy=8、Nx=2のノズル列を2組有
している。ブラックのノズルがカラーよりも多いのは、
ある主走査に対し、ブラックのみで記録する場合には、
より高速に記録できるようにするためである。
【0050】また、同図のように、カラーインクのイン
クジェットヘッドは一体で、カラーとブラックとが分離
可能な構造であってもよい。あるいは、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのインクジェットヘッドが分離
可能であってもよい。ようするに、ブラックがカラーに
対して主走査移動方向後方に配置されたインクジェット
ヘッドであればよい。
クジェットヘッドは一体で、カラーとブラックとが分離
可能な構造であってもよい。あるいは、イエロー、マゼ
ンタ、シアン、ブラックのインクジェットヘッドが分離
可能であってもよい。ようするに、ブラックがカラーに
対して主走査移動方向後方に配置されたインクジェット
ヘッドであればよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
ブラックインクよりも浸透速度が大きいカラーインクを
黒色画像が形成される領域に下地として付着させ、前記
黒色画像を形成した後で隣接するカラー画像を形成す
る。つまり、ブラックインクが定着してから、前記ブラ
ックインクのドットに隣接した位置にカラーインクを付
着させるので、ブラックインクとカラーインクが被記録
媒体上でにじむ現象を防止することができる。
ブラックインクよりも浸透速度が大きいカラーインクを
黒色画像が形成される領域に下地として付着させ、前記
黒色画像を形成した後で隣接するカラー画像を形成す
る。つまり、ブラックインクが定着してから、前記ブラ
ックインクのドットに隣接した位置にカラーインクを付
着させるので、ブラックインクとカラーインクが被記録
媒体上でにじむ現象を防止することができる。
【0052】また、ブラックインクのドットとカラーイ
ンクのドットをある主走査で隣接して付着させないこと
で、にじみを防止するだけでなく、前記主走査でブラッ
クインクとカラーインクを同一記録領域で、ブラックイ
ンクの吐出とカラーインクの吐出の時間間隔を、カラー
インク間の吐出時間間隔よりも長くすることなく付着さ
せることができるので、カラー画像の高記録速度化が図
られる。
ンクのドットをある主走査で隣接して付着させないこと
で、にじみを防止するだけでなく、前記主走査でブラッ
クインクとカラーインクを同一記録領域で、ブラックイ
ンクの吐出とカラーインクの吐出の時間間隔を、カラー
インク間の吐出時間間隔よりも長くすることなく付着さ
せることができるので、カラー画像の高記録速度化が図
られる。
【0053】さらに、ブラックインクの定着位置をカラ
ーインクの定着位置に対してずらすことで、下地用のカ
ラーインクが黒色画像が形成される領域の内側に付着さ
れるようになり、ブラックインクは黒色画像領域の内側
の方に引っぱられて定着するようになるので、黒色画像
領域外へのにじみを防止することできる。
ーインクの定着位置に対してずらすことで、下地用のカ
ラーインクが黒色画像が形成される領域の内側に付着さ
れるようになり、ブラックインクは黒色画像領域の内側
の方に引っぱられて定着するようになるので、黒色画像
領域外へのにじみを防止することできる。
【図1】本発明のカラーインクジェット記録方法を実施
した記録装置の全体を示す斜視図である。
した記録装置の全体を示す斜視図である。
【図2】本発明のカラーインクジェット記録方法を実施
したインクジェットヘッドの断面図である。
したインクジェットヘッドの断面図である。
【図3】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例1に使用したインクジェットヘッドを吐出口の正面か
ら見た図である。
例1に使用したインクジェットヘッドを吐出口の正面か
ら見た図である。
【図4】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例1の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
例1の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
【図5】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例1の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
例1の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
【図6】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例2の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
例2の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
【図7】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例2の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
例2の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
【図8】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例2の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
例2の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
【図9】本発明のカラーインクジェット記録方法の実施
例3の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
例3の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
【図10】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
【図11】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
【図12】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において4回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において4回目の主走査を示す図であ
る。
【図13】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において5回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において5回目の主走査を示す図であ
る。
【図14】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において6回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において6回目の主走査を示す図であ
る。
【図15】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において7回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において7回目の主走査を示す図であ
る。
【図16】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例3の記録過程において8回目の主走査を示す図であ
る。
施例3の記録過程において8回目の主走査を示す図であ
る。
【図17】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例4に使用したインクジェットヘッドを吐出口の正面
から見た図である。
施例4に使用したインクジェットヘッドを吐出口の正面
から見た図である。
【図18】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例4の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
施例4の記録過程において1回目の主走査を示す図であ
る。
【図19】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例5の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
施例5の記録過程において2回目の主走査を示す図であ
る。
【図20】本発明のカラーインクジェット記録方法の実
施例6の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
施例6の記録過程において3回目の主走査を示す図であ
る。
【図21】本発明のカラーインクジェット記録方法のそ
の他の実施例に使用したインクジェットヘッドを吐出口
の正面から見た図である。
の他の実施例に使用したインクジェットヘッドを吐出口
の正面から見た図である。
1 インクジェットヘッド 12 ノズル 82 被記録媒体
Claims (3)
- 【請求項1】 ブラックインクと、該ブラックインクよ
りも浸透速度が大きい複数のカラーインクを用いて画像
を形成するインクジェット記録方法であって、 カラー画像に隣接する位置に黒色画像を形成する場合、
前記カラーインクの少なくとも一色を被記録媒体に付着
させた後、ブラックインクを付着させて黒色画像を形成
し、該黒色画像を形成した後で隣接するカラー画像を形
成することを特徴とするカラーインクジェット記録方
法。 - 【請求項2】 前記ブラックインクの定着位置と前記カ
ラーインクの定着位置がずれていることを特徴とする請
求項1記載のインクジェット記録方法。 - 【請求項3】 前記カラーインクがイエローインク、マ
ゼンタインク、シアンインク、レッドインク、グリーン
インク及びブルーインクの少なくとも1つであることを
特徴とする請求項1記載のインクジェット記録方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7095720A JPH08290647A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | カラーインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7095720A JPH08290647A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | カラーインクジェット記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08290647A true JPH08290647A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14145322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7095720A Pending JPH08290647A (ja) | 1995-04-20 | 1995-04-20 | カラーインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08290647A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6689492B1 (en) | 1999-06-04 | 2004-02-10 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
US6827423B1 (en) | 1999-05-06 | 2004-12-07 | Seiko Epson Corporation | Liquid jetting apparatus, method of driving the same, computer-readable recording medium storing the method and image recording apparatus incorporating the same |
JP2005088208A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
US8853696B1 (en) | 1999-06-04 | 2014-10-07 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
US8890172B2 (en) | 1999-06-04 | 2014-11-18 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing an electro-optical device |
-
1995
- 1995-04-20 JP JP7095720A patent/JPH08290647A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6689492B1 (en) | 1999-06-04 | 2004-02-10 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
EP2296443A2 (en) | 1999-06-04 | 2011-03-16 | Semiconductor Energy Laboratory Co, Ltd. | Electro-optical device with an insulating layer |
US8853696B1 (en) | 1999-06-04 | 2014-10-07 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
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US8987988B2 (en) | 1999-06-04 | 2015-03-24 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device |
US9123854B2 (en) | 1999-06-04 | 2015-09-01 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
US9178177B2 (en) | 1999-06-04 | 2015-11-03 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
US9293726B2 (en) | 1999-06-04 | 2016-03-22 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Method for manufacturing an electro-optical device |
US9368680B2 (en) | 1999-06-04 | 2016-06-14 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Electro-optical device and electronic device |
JP2005088208A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Fuji Xerox Co Ltd | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
JP4701596B2 (ja) * | 2003-09-12 | 2011-06-15 | 富士ゼロックス株式会社 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
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