JP2006182023A - 印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】飛行曲がり現象により発生する白スジを目立たなくできる印刷装置およびプログラム、印刷方法並びに画像処理装置、プログラム、方法、記録媒体などの提供。
【解決手段】ドットサイズを打ち分けられる印字ヘッドを備えたインクジェット方式の印刷装置であって、多値の画像データをN値化(N≧2)してN値の画像データを生成してその画素ごとに対応するドットサイズを選択すると共に、前記印字ヘッドのノズルごとの吐出精度情報に応じてそのドットサイズを変更して印刷用のデータを生成した後、この印刷用データに基づいて印刷を実行する。これによって、バンディング現象に関与するドットの大きさが自動的に調整されて白スジがなくなるため、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】ドットサイズを打ち分けられる印字ヘッドを備えたインクジェット方式の印刷装置であって、多値の画像データをN値化(N≧2)してN値の画像データを生成してその画素ごとに対応するドットサイズを選択すると共に、前記印字ヘッドのノズルごとの吐出精度情報に応じてそのドットサイズを変更して印刷用のデータを生成した後、この印刷用データに基づいて印刷を実行する。これによって、バンディング現象に関与するドットの大きさが自動的に調整されて白スジがなくなるため、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器のプリンタなどの印刷装置などに係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷処理を行なうのに好適な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びに前記プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
以下は、印刷装置、特に、インクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッドが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が、印刷媒体(用紙)上をその紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印字ヘッドを紙送り方向に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印字ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印字ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印字ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様な高速な印刷が可能となる。また、印字ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印字ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、または印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、例えば、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまうといったことがあり、その結果、そのノズルで印刷媒体に形成されるドットの着弾位置が理想位置よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。また、ノズルのばらつき特性により、そのばらつきが大きいものとしては、インク量が理想量と比較して非常に多くなったり少なくなったりするものが存在する。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり現象」が発生すると隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が正常より長くなる部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が正常時により短くなる部分には、「濃いスジ」が発生する。また、インク量の値が理想と外れている場合も、インク量が多いノズル部分に関しては、濃いスジ、インク量が少なくなる部分では白スジが発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印字ヘッドもしくは印刷媒体が固定(1パス印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印字ヘッドを何回も往復させることを利用してバンディングを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印字ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コスト、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印字ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下に示す特許文献1では、ドットの大きさを打ち分けることができる印刷装置において、小さなドットのみが形成される場合は、記録率がある上限値よりも高くなるとバンディングを生ずるため、そのような場合は大ドットを適当に混在させて記録することでバンディングが目立たないようにしている。
また、以下に示す特許文献2においては、スジむらが目立ち易い、主に小ドットが打たれる中間階調部に大ドットを混在させることにより、バンディングが目立たないようにしている。
特開2000−79710号公報
特開2002−301815号公報
また、以下に示す特許文献2においては、スジむらが目立ち易い、主に小ドットが打たれる中間階調部に大ドットを混在させることにより、バンディングが目立たないようにしている。
しかしながら、前記特許文献1や2などに開示された技術では、ある程度の(小さな)バンディング現象を目立たなくすることは可能であるが、前述したように、「飛行曲がり現象」などに起因するような顕著な(大きな)バンディング現象に対しては十分な効果が得られ難いという問題がある。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、特に、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
そこで、本発明はこのような課題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、特に、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷プログラム、印刷方法および画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法並びに前記プログラムを記録した記録媒体を提供するものである。
〔形態1〕前記課題を解決するために形態1の印刷装置は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とするものである。
すなわち、吐出精度情報取得手段によってその印刷で用いる印字ヘッドのノズルごとの吐出精度情報を取得し、ドットサイズ変更手段によって吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更する。
次に、ドットサイズ変更手段がその仮の印刷用データと前記印字ヘッドの吐出精度情報とに基づいて飛行曲がり現象の発生の有無および飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象に関与するドットを特定(検出)する。
次に、ドットサイズ変更手段がその仮の印刷用データと前記印字ヘッドの吐出精度情報とに基づいて飛行曲がり現象の発生の有無および飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象に関与するドットを特定(検出)する。
そして、このようにして飛行曲がり現象に関与するドットが検出されたならば、その飛行曲がり量に応じてそのドットサイズのサイズが元のサイズに比して大きくなるように変更すると共に、印刷データ生成手段によってそのドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて最終的な印刷用のデータを生成した後、印刷手段がこの確定的な印刷用のデータに基づいて印刷を実行することになる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
ここで、「取得する」とは、スキャナ手段などの光学的印刷結果読取り手段などから入力されたデータを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶されたデータを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶されたデータを取得したりなどする。つまり、前記「取得」には、入力、獲得、受信および読出しが含まれる(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
ここで、「取得する」とは、スキャナ手段などの光学的印刷結果読取り手段などから入力されたデータを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶されたデータを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶されたデータを取得したりなどする。つまり、前記「取得」には、入力、獲得、受信および読出しが含まれる(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、「バンディング現象」とは、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が長い部分に「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生する現象のことをいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「飛行曲がり現象」とは、前述したように単なる一部のノズルの不吐出現象とは異なり、インクは吐出するものの、その一部のノズルの吐出方向が傾くなどしてドットが目標位置よりずれて形成されてしまう現象をいう(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
また、この「白スジ」とは、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態2〕形態2の印刷装置は、
形態1に記載の印刷装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、を備え、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
形態1に記載の印刷装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、を備え、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
すなわち、M値(M≧3)の画像データが送られてくると、画像データ取得手段によってこのM値の画像データを取得してからN値化データ生成手段によってこのM値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成すると共に、吐出精度情報取得手段によってその印刷で用いる印字ヘッドのノズルごとの吐出精度情報を取得し、ドットサイズ選択手段によってこのN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択し、ドットサイズ変更手段がその印刷用データと前記印字ヘッドの吐出精度情報とに基づいてドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更する。
例えば、吐出精度情報取得手段によって吐出精度情報を取得した後は、ドットサイズ選択手段によってこのN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択した仮の印刷用データを作成しておき、ドットサイズ変更手段がその仮の印刷用データと前記印字ヘッドの吐出精度情報とに基づいて飛行曲がり現象の発生の有無および飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象に関与するドットを特定(検出)し、その飛行曲がり量に応じてそのドットサイズのサイズが元のサイズに比して大きくなるように変更すると共に、印刷データ生成手段によってそのドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて最終的な印刷用のデータを生成した後、印刷手段がこの確定的な印刷用のデータに基づいて印刷を実行することになる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
なお、「M値(M≧3)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことであり、また、「N値(M>N≧2)」とは、このようなM値(多値)のデータをある閾値に基づいてその画素値をN種類に分類する処理のことであり、また、「ドットサイズ」とは、ドットの大きさ(面積)自体の他に、ドットを打たないといったことも含む概念である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
なお、「M値(M≧3)」とは、例えば、8ビット256階調などとして表される、いわゆる輝度や濃度に関する多値の画素値のことであり、また、「N値(M>N≧2)」とは、このようなM値(多値)のデータをある閾値に基づいてその画素値をN種類に分類する処理のことであり、また、「ドットサイズ」とは、ドットの大きさ(面積)自体の他に、ドットを打たないといったことも含む概念である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態3〕形態3の印刷装置は、
形態2の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
すなわち、N値化データ生成手段は、M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成するので、ドットサイズ変更手段は、N値化後に、吐出精度に基づいて、ドットサイズが大きくなるように変更することができる。
形態2の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
すなわち、N値化データ生成手段は、M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成するので、ドットサイズ変更手段は、N値化後に、吐出精度に基づいて、ドットサイズが大きくなるように変更することができる。
〔形態4〕形態4の印刷装置は、
形態32記載の印刷装置において、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
形態32記載の印刷装置において、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを的確に選択することができる。また、このドットサイズ設定テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なドットサイズを選択することができる。
なお、ドットサイズ設定テーブルは、N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定関数であっても、同様の効果が得られる。
なお、ドットサイズ設定テーブルは、N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定関数であっても、同様の効果が得られる。
〔形態5〕形態5の印刷装置は、
形態1〜4のいずれか1に記載の印刷装置において、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
形態1〜4のいずれか1に記載の印刷装置において、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記ドットサイズ変更手段は、前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを的確に変更することができる。また、このドットサイズ変更テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切な大きさのドットサイズに変更することができる。
なお、ドットサイズ変更テーブルは、印字ヘッドのノズルの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更関数であっても、同様の効果が得られる。
なお、ドットサイズ変更テーブルは、印字ヘッドのノズルの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更関数であっても、同様の効果が得られる。
〔形態6〕形態6の印刷装置は、
形態5に記載の印刷装置において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
すなわち、吐出精度は、印字ヘッドのノズルの吐出状態を示すパラメータであり、種々のパラメータが考えられるが、その一例として、ノズルの着弾位置ずれ量であることを限定したものであり、これにより、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を的確に把握することができ、これによる「白スジ」を的確に解消または殆ど目立たなくすることができ、高品質な印刷物を得ることができる。
形態5に記載の印刷装置において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
すなわち、吐出精度は、印字ヘッドのノズルの吐出状態を示すパラメータであり、種々のパラメータが考えられるが、その一例として、ノズルの着弾位置ずれ量であることを限定したものであり、これにより、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を的確に把握することができ、これによる「白スジ」を的確に解消または殆ど目立たなくすることができ、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態7〕形態7の印刷装置は、
形態5または6に記載の印刷装置において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態5または6に記載の印刷装置において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに異なるγ特性を考慮して、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに最適なドットサイズ変更テーブルを選択することができ、その結果、最適なN値化方法を実現することができる。
〔形態8〕形態8の印刷装置は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
すなわち、M値(M≧3)の画像データが送られてきたならば、画像データ取得手段によってこの画像データを取得してからN値化データ生成手段によってこのM値の画像データを画素ごとにN値化(M>N≧2)してN値の画像データを生成することになるが、このN値化に際して、前記N値化データ生成手段が、前記吐出精度情報取得手段で取得された印字ヘッドのノズルごとの吐出精度情報に基づいてN値を選択するようにしたものである。
具体的には、N値の対象となる画素をN値化するに際して、その画素に対応して印字するノズルが飛行曲がり現象を起こしているか否かを判断し、飛行曲がり現象を起こしていない場合およびその飛行曲がり量が所定値以下の場合には、通常のN値化を実施し、飛行曲がり現象を起こしている場合には、その飛行曲がり量に応じてN値を変更して決定するようにしたものである。
そして、印刷データ生成手段によってその飛行曲がり量に応じて変更されたN値に対応したドットサイズを選択した印刷用のデータを生成した後、印刷手段がこの確定的な印刷用のデータに基づいて印刷を実行することになる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態9〕形態9の印刷装置は、
形態8に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
形態8に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記N値化データ生成手段は、N値選択テーブルを参照するだけで前記M値の画像データを的確にN値化処理することができる。また、このN値選択テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なN値化処理を実施することができる。
なお、N値選択テーブルは、吐出精度とN値との関係を規定した関数であっても、同様の効果が得られる。
なお、N値選択テーブルは、吐出精度とN値との関係を規定した関数であっても、同様の効果が得られる。
〔形態10〕形態10の印刷装置は、
形態9に記載の印刷装置において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態9に記載の印刷装置において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記N値化データ生成手段は、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに異なるγ特性を考慮して、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに最適なN値を選択することができ、その結果、最適なN値化方法を実現することができる。
〔形態11〕形態11の印刷装置は、
形態2〜10のいずれか1に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルに基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
形態2〜10のいずれか1に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルに基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記N値化データ生成手段は、N値化変換テーブルを参照するだけで前記M値の画像データを的確にN値に変換することができる。また、このN値化変換テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なN値化処理を実施することができる。
なお、このN値化変換テーブルは、M値の画像データの画素値に対応するN値を示す関数であっても、同様の効果が得られる。
なお、このN値化変換テーブルは、M値の画像データの画素値に対応するN値を示す関数であっても、同様の効果が得られる。
〔形態12〕形態12の印刷装置は、
形態2〜11のいずれか1に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
形態2〜11のいずれか1に記載の印刷装置において、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
このように、N値化に際して、周知のハーフトーン処理方法の1つである誤差拡散法を併用することによって、N値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振って続く処理においてその影響を考慮して全体としての誤差を最小にすることができるため、中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
また、この誤差拡散処理と同じく周知のハーフトーン処理方法の1つであるディザ処理を併用することによって、的確なN値化が行われるため、同じく中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
ここで、「誤差拡散処理」とは、画像処理の分野で通常に利用されているものと同一であり、ある画素の2値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振り、続く処理においてその影響を考慮することで全体としての誤差を最小にする処理のことをいう。
ここで、「誤差拡散処理」とは、画像処理の分野で通常に利用されているものと同一であり、ある画素の2値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振り、続く処理においてその影響を考慮することで全体としての誤差を最小にする処理のことをいう。
すなわち、画素の濃度値がその画像のもつ階調数の半分の中間値より大きければ黒、小さければ白に分類し、その後、分類前の濃度値と処理後の濃度値との誤差を適当な割合で周りの画素に分散させ、調整する方法である(以下の「印刷装置」に関する形態、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する発明、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
一方、「ディザ処理」とは、同じく画像処理の分野で通常に利用されているものと同一であり、濃淡画像の各画素の濃度値と予め用意してあるディザマトリクスという表の各画素にあたる数値とを比較し、濃淡画像の値の方が大きければ黒、小さければ白という決定を行い、画像を白と黒に振り分けていく処理方法である(以下の「印刷装置」に関する発明、「印刷プログラム」に関する形態、「印刷方法」に関する形態、「画像処理装置」に関する形態、「画像処理プログラム」に関する形態、「画像処理方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである)。
〔形態13〕形態13の印刷装置は、
形態1〜12のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドであることを特徴とする。
形態1〜12のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドであることを特徴とする。
これによって、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドを用いた場合に特に発生し易いバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を解消または殆ど目立たなくすることができる。この印字ヘッドにはラインヘッド型の印字ヘッドが含まれる。
〔形態14〕形態14の印刷装置は、
形態1〜12のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、前記媒体の幅よりも短い長さを有し、前記媒体の幅方向に往復動する印字ヘッドであることを特徴とする。
前述したバンディング現象は、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドの場合に顕著にみられるが、前記媒体の幅よりも短い長さを有し、前記媒体の幅方向に往復動する印字ヘッドの場合でも発生する。この印字ヘッドにはマルチヘッド型の印字ヘッドが含まれる。
従って、前記形態1〜12のいずれかをマルチパス型の印字ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」も確実に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
形態1〜12のいずれか1に記載の印刷装置において、前記印字ヘッドは、前記媒体の幅よりも短い長さを有し、前記媒体の幅方向に往復動する印字ヘッドであることを特徴とする。
前述したバンディング現象は、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドの場合に顕著にみられるが、前記媒体の幅よりも短い長さを有し、前記媒体の幅方向に往復動する印字ヘッドの場合でも発生する。この印字ヘッドにはマルチヘッド型の印字ヘッドが含まれる。
従って、前記形態1〜12のいずれかをマルチパス型の印字ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印字ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」も確実に解消または殆ど目立たなくすることが可能となる。
また、マルチパス型の印字ヘッドの場合は、印字ヘッドの走査を繰り返すなどの工夫を施すことで、前記のようなバンディング現象を回避することが可能であるが、前記の形態1〜12適用すれば、印字ヘッドを同じ箇所を何度も走査させる必要がなくなるため、より高速な印刷を実現することも可能となる。
〔形態15〕形態15の印刷プログラムは、
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に「白スジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に「白スジ」が低減して、飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態16〕形態16の印刷プログラムは、
形態15に記載の印刷プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
形態15に記載の印刷プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
これによって、前記形態2と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態17〕形態17の印刷プログラムは、
形態16に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態16に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態18〕形態18の印刷プログラムは、
形態17に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
形態17に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態19〕形態19の印刷プログラムは、
形態15〜18のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
形態15〜18のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態5と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態20〕形態20の印刷プログラムは、
形態19に記載の印刷プログラムにおいて、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、前記形態6と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態19に記載の印刷プログラムにおいて、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、前記形態6と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態21〕形態21の印刷プログラムは、
形態19または20に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態19または20に記載の印刷プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態7と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態22〕形態22の印刷プログラムは、
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態8と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態23〕形態23の印刷プログラムは、
形態22に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態22に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態24〕形態24の印刷プログラムは、
形態23に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態23に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態10と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態25〕形態25の印刷プログラムは、
形態16〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
形態16〜24のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態11と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態26〕形態26の印刷プログラムは、
形態16〜25のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
形態16〜25のいずれか1に記載の印刷プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態12と同様な効果が得られると共に、前記形態15と同様にソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態27〕形態27のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態15〜26のいずれか1に記載の印刷プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記発明12〜20のいずれかに記載の印刷プログラムを需要者などに対して確実に提供することができる。
形態15〜26のいずれか1に記載の印刷プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記発明12〜20のいずれかに記載の印刷プログラムを需要者などに対して確実に提供することができる。
〔形態28〕形態28の印刷方法は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更ステップと、当該ドットサイズ変更ステップで変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更ステップと、当該ドットサイズ変更ステップで変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とするものである。
これによって、形態1と同様に、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態29〕形態29の印刷方法は、
形態28に記載の印刷方法において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択ステップと、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更ステップは、当該ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
形態28に記載の印刷方法において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択ステップと、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更ステップは、当該ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
これによって、形態2と同様に、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態30〕形態30の印刷方法は、
形態29の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に、N値化データ生成ステップは、M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成するので、ドットサイズ変更ステップは、N値化後に、吐出精度に基づいて、ドットサイズが大きくなるように変更することができる。
形態29の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、形態3と同様に、N値化データ生成ステップは、M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成するので、ドットサイズ変更ステップは、N値化後に、吐出精度に基づいて、ドットサイズが大きくなるように変更することができる。
〔形態31〕形態31の印刷方法は、
形態30に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ選択ステップは、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成ステップで生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
形態30に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ選択ステップは、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成ステップで生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態4と同様に、前記ドットサイズ選択ステップは、前記N値化データ生成ステップで生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを的確に選択することができる。また、このドットサイズ設定テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なドットサイズを選択することができる。
〔形態32〕形態32の印刷方法は、
形態28〜31のいずれか1に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ変更ステップは、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、前記ドットサイズ変更ステップは、前記ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを的確に変更することができる。また、このドットサイズ変更テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切な大きさのドットサイズに変更することができる。
形態28〜31のいずれか1に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ変更ステップは、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態5と同様に、前記ドットサイズ変更ステップは、前記ドットサイズ選択ステップで選択されたドットサイズを的確に変更することができる。また、このドットサイズ変更テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切な大きさのドットサイズに変更することができる。
〔形態33〕形態33の印刷方法は、
形態32に記載の印刷方法において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、吐出精度は、印字ヘッドのノズルの吐出状態を示すパラメータであり、種々のパラメータが考えられるが、その一例として、ノズルの着弾位置ずれ量であることを限定したものであり、これにより、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を的確に把握することができ、これによる「白スジ」を的確に解消または殆ど目立たなくすることができ、高品質な印刷物を得ることができる。
形態32に記載の印刷方法において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、形態6と同様に、吐出精度は、印字ヘッドのノズルの吐出状態を示すパラメータであり、種々のパラメータが考えられるが、その一例として、ノズルの着弾位置ずれ量であることを限定したものであり、これにより、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象を的確に把握することができ、これによる「白スジ」を的確に解消または殆ど目立たなくすることができ、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態34〕形態34の印刷方法は、
形態32または33に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更ステップは、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態32または33に記載の印刷方法において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更ステップは、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態7と同様に、前記ドットサイズ変更ステップは、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに異なるγ特性を考慮して、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに最適なドットサイズ変更テーブルを選択することができ、その結果、最適なN値化方法を実現することができる。
〔形態35〕形態35の印刷方法は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得ステップで取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、当該画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、当該N値化データ生成ステップで生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得ステップで取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態8と同様に、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
〔形態36〕形態36の印刷方法は、
形態35に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、前記N値化データ生成ステップは、N値選択テーブルを参照するだけで前記M値の画像データを的確にN値化処理することができる。また、このN値選択テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なN値化処理を実施することができる。
形態35に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態9と同様に、前記N値化データ生成ステップは、N値選択テーブルを参照するだけで前記M値の画像データを的確にN値化処理することができる。また、このN値選択テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なN値化処理を実施することができる。
〔形態37〕形態37の印刷方法は、
形態36に記載の印刷方法において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成ステップは、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態36に記載の印刷方法において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成ステップは、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態10と同様に、前記N値化データ生成ステップは、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに異なるγ特性を考慮して、印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとに最適なN値を選択することができ、その結果、最適なN値化方法を実現することができる。
〔形態38〕形態38の印刷方法は、
形態29〜37のいずれか1に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
形態29〜37のいずれか1に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得ステップで取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態11と同様に、前記N値化データ生成ステップは、N値化変換テーブルを参照するだけで前記M値の画像データを的確にN値に変換することができる。また、このN値化変換テーブルを複数用意し、適宜交換することで印刷要求などに応じた適切なN値化処理を実施することができる。
〔形態39〕形態39の印刷方法は、
形態29〜38のいずれか1に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
形態29〜38のいずれか1に記載の印刷方法において、前記N値化データ生成ステップは、前記画像データ取得ステップで取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、形態12と同様に、N値化に際して、周知のハーフトーン処理方法の1つである差拡散法を併用することによって、N値化処理によって生じた誤差を所定の誤差拡散マトリクスに従って周囲の画素へ割り振って続く処理においてその影響を考慮して全体としての誤差を最小にすることができるため、中間階調を忠実に表現した高画質の印刷物を確実に得ることができる。
〔形態40〕形態40の画像処理装置は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備えたことを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備えたことを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様に、バンディング現象に関与するドットのサイズが元のドットサイズ(バンディング現象の発生が予想されないときのドットサイズ)よりも大きくなることから、いわゆる飛行曲がり現象によって発生するバンディング現象による「白スジ」を解消または殆ど目立たなくなり、高品質な印刷物を得ることができる。
また、本発明装置は、前記印刷装置のように印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
また、本発明装置は、前記印刷装置のように印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態41〕形態41の画像処理装置は、
形態40に記載の画像処理装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
形態40に記載の画像処理装置において、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
これによって、前記形態2と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態42〕形態42の画像処理装置は、
形態41の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
形態41の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態43〕形態43の画像処理装置は、
形態42に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
形態42に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態44〕形態44の画像処理装置は、
形態40〜43のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
形態40〜43のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態5と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態45〕形態45の画像処理装置は、
形態44に記載の画像処理装置において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
形態44に記載の画像処理装置において、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、前記形態6と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態46〕形態46の画像処理装置は、
形態44または45に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態44または45に記載の画像処理装置において、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態7と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態47〕形態47の画像処理装置は、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備え、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備え、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態8と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態48〕形態48の画像処理装置は、
形態47に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
形態47に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態49〕形態49の画像処理装置は、
形態48に記載の画像処理装置において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態48に記載の画像処理装置において、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態10と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態50〕形態50の画像処理装置は、
形態41〜49のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態11と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
形態41〜49のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態11と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態51〕形態51の画像処理装置は、
形態41〜50のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
形態41〜50のいずれか1に記載の画像処理装置において、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態11と同様な効果が得られると共に、前記形態40と同様に、印字ヘッドや印刷手段を用いていないため、各手段をソフトウェア上で実現可能である。従って、本発明装置はパソコンなどの汎用のコンピュータシステム(情報処理装置)のみによって容易に実現することができる。
〔形態52〕形態52の画像処理プログラムは、
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態1と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態53〕形態53の画像処理プログラムは、
形態52に記載の画像処理プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
形態52に記載の画像処理プログラムにおいて、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、して機能させると共に、前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とするものである。
これによって、前記形態2と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態54〕形態54の画像処理プログラムは、
形態53の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態53の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とするものである。
これによって、前記形態3と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態55〕形態55の画像処理プログラムは、
形態54に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
形態54に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態4と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態56〕形態56の画像処理プログラムは、
形態52〜55のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
形態52〜55のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態5と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態57〕形態57の画像処理プログラムは、
形態56に記載の画像処理プログラムにおいて、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、前記形態6と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態56に記載の画像処理プログラムにおいて、前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とするものである。
これによって、前記形態6と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態58〕形態58の画像処理プログラムは、
形態56または57に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態56または57に記載の画像処理プログラムにおいて、前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態7と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態59〕形態59の画像処理プログラムは、
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とするものである。
コンピュータを、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とするものである。
これによって、前記形態8と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態60〕形態60の画像処理プログラムは、
形態59に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
形態59に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態9と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態61〕形態61の画像処理プログラムは、
形態60に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
形態60に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態10と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態62〕形態62の画像処理プログラムは、
形態53〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
形態53〜61のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態11と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態63〕形態63の画像処理プログラムは、
形態53〜62のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
形態53〜62のいずれか1に記載の画像処理プログラムにおいて、前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とするものである。
これによって、前記形態12と同様の効果が得られると共に、パソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態64〕形態64のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態52〜63のいずれか1に記載の画像処理プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記発明52〜63のいずれかに記載の画像処理プログラムを需要者などに対して確実に提供することができる。
形態52〜63のいずれか1に記載の画像処理プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
これによって、CD−ROMやDVD−ROM、FD、半導体チップなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介して前記発明52〜63のいずれかに記載の画像処理プログラムを需要者などに対して確実に提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面を参照しながら詳述する。
図1〜図18は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の一形態を示した機能ブロック図である。
図1〜図18は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第1の実施の形態を示したものである。
図1は、本発明に係る印刷装置100の実施の一形態を示した機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルNを複数備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200のノズルNごとの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段10と、多値(M値(M≧3))の画像データを取得する画像データ取得手段12と、この画像データ取得手段12で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段14と、このN値化データ生成手段14で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段16と、このドットサイズ選択手段16で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段10で取得した前記印字ヘッド200の吐出精度情報に基づいて変更するドットサイズ変更手段18と、このドットサイズ変更手段18で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段20と、この印刷データ生成手段20で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段22と、から主に構成されている。
先ず、本発明に適用される印字ヘッド200について説明する。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、印刷手段22の一部を構成すると共に、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、ノズル配列方向に直線状に配列されたブラックノズル群50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたイエローノズル群52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたマゼンタノズル群54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたシアンノズル群56といった4つのノズル群50、52、54、56が印刷方向(ノズル配列に対して垂直方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。
図3は、この印字ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印字ヘッド200は、印刷手段22の一部を構成すると共に、いわゆるラインヘッド型のプリンタに用いられる印刷用紙の紙幅方向に延びる長尺構造をしており、ブラック(K)インクを専用に吐出するノズルNが複数個(図では18個)、ノズル配列方向に直線状に配列されたブラックノズル群50と、イエロー(Y)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたイエローノズル群52と、マゼンタ(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたマゼンタノズル群54と、シアン(M)インクを専用に吐出するノズルNが複数個、同じくノズル配列方向に直線状に配列されたシアンノズル群56といった4つのノズル群50、52、54、56が印刷方向(ノズル配列に対して垂直方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。
なお、モノクロ印刷専用の印字ヘッド200の場合は、このうちブラックノズル群50のみから構成され、また、高画質な画像をターゲットとする印字ヘッド200の場合は、さらにライトマゼンタやライトシアンなどを加えた6つ、または7つのノズル群が印刷方向(ノズル配列に対して垂直方向)に重なるように一体的に配列して構成されている。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズル群50、52、54、56のなかの1つであるブラックノズル群50を側面から示したものであり、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしてそのノズルN6からインクが斜め方向に吐出されてその隣りの正常なノズルN7の近傍にドットが印字(インク着弾)されてしまっている状態を示している。
そして、図4は、例えばこれら4つのノズル群50、52、54、56のなかの1つであるブラックノズル群50を側面から示したものであり、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしてそのノズルN6からインクが斜め方向に吐出されてその隣りの正常なノズルN7の近傍にドットが印字(インク着弾)されてしまっている状態を示している。
従って、図5に示すように、飛行曲がりを発生していない理想的なドットパターンの状態では、いずれのドットも規定の印字位置に印字されるのに対し、その一部、例えば図4に示すように左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしていると、図6に示すように、そのドット印字位置が目的とする印字位置から距離aだけその隣りの正常なノズルN7側にずれて印字されてしまい、これによってドット間の距離が部分的に広くなり、その広くなった部分が白い縦スジとなって目立って印刷品質を著しく悪化させてしまうことがある。
また、さらに、この印字ヘッド200に備えられた各ノズルNは、1つの印刷処理においてサイズの異なる2種類以上のドット(本実施の形態では7種類)を自在に打ち分けられるようになっている。
このように1つの印刷処理においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に従来から既に多用されている技術である。つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。
このように1つの印刷処理においてドットサイズを打ち分ける技術自体は、従来公知の技術であり、特に印刷速度と印刷画質を高いバランスで実現する印刷物を得る際に従来から既に多用されている技術である。つまり、ドットサイズを小さくすることによって高画質が得られる一方、ドットサイズを小さくすると機械精度に高度な性能が要求され、また、小さなドットでベタ画像を形成するためには多くのドットを打つ必要がある。
そこで、高詳細な画像部分はドットサイズを小さくし、ベタ画像部分はドットサイズを大きくするなどといったドットサイズ打ち分け技術を利用することによって印刷速度と画質を高いバランスで実現するものである。
なお、このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、印字ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
なお、このようにドットサイズの打ち分けを実現する技術的方法としては、例えば、印字ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
また、一般的な印字ヘッドによって通常打ち分け可能なドットのサイズとしては、「大ドット」、「中ドット」、「小ドット」、「ドットなし」の4パターンが一般的であるが、本実施の形態における印字ヘッド200により打ち分けられるドットのサイズとしては、図8に示すようにさらにそれらの中間のドットサイズをいくつか含めた全8パターンの打ち分けが可能となっている。
次に、吐出精度情報取得手段10は、この印字ヘッド200のノズルNごとの吐出精度情報を取得する機能を提供するものであり、より具体的には、前述した図6に示すように印字ヘッド200に飛行曲がり現象が発生しているか否か、および飛行曲がり現象が発生している場合は、その飛行曲がり現象を引き起こしている異常ノズルNを特定すると共に、その飛行曲がり現象によるドット印字位置のずれ量はどの程度かなどを具体的に取得して特定する機能を発揮するようになっている。
すなわち、図1に示すようにこの吐出精度情報取得手段10には、さらに印字ヘッド特性記憶部24、または印字ヘッド特性検出部26が備えられており、この印字ヘッド特性記憶部24に予め記憶された前記印字ヘッド200の特性を読み出してきたり、あるいは印字ヘッド特性検出部26で検出された前記印字ヘッド200の特性を読み出すことで必要な時期に前記印字ヘッド200の特性を容易に取得できるようになっている。
ここで、印字ヘッド特性記憶部24は、例えば、前記印字ヘッド200の製造時、あるいは印刷装置100(印刷手段22)への組み込み時などに行われた印字ヘッド特性試験結果を書き込んだ読み出し自在なROMやRAMなどの記憶手段から構成され、また、印字ヘッド特性検出部26は、使用後にその印字ヘッド200の特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段など利用してその印字ヘッド200による印刷結果からその印字ヘッド200の特性を検査してその検査結果を前記印字ヘッド特性記憶部24のデータと共に、あるいはそのデータに上書きなどして保存するようになっている。
なお、この印字ヘッド200の特性は、製造段階である程度固定されてしまい、インク詰まりなどによる吐出不良を除けば製造後に変化することは比較的稀であると考えられている。
図9は、この印字ヘッド200を構成する各ノズルN(ノズル番号)ごとの相対着弾位置ずれ量(吐出精度)を記録した吐出精度記録テーブル300Dの一例を示したものである。
図9は、この印字ヘッド200を構成する各ノズルN(ノズル番号)ごとの相対着弾位置ずれ量(吐出精度)を記録した吐出精度記録テーブル300Dの一例を示したものである。
例えば、ノズル番号1のノズルN1は、その相対着弾位置ずれ量が、「0μm(検出精度以下)」であって殆ど皆無であるのに対し、その隣りのノズル番号2のノズルN2は、その相対着弾位置ずれ量が「+1μm」であり、本来の正確なドット印字位置に対してノズルN1側(あるいはノズル3側)に「1μm」だけドット印字位置がずれてしまうことを示している。また、その隣りのノズル番号3のノズルN3は、その相対着弾位置ずれ量が「−2μm」であり、本来の正確なドット印字位置に対してノズルN4側(あるいはノズル2側)に「2μm」だけドット印字位置がずれてしまうことを示している。
なお、図9の例では1つのノズル群に対するノズルNの数は「1440」個であることを示している。また、この吐出精度記録テーブル300Dは、前記印字ヘッド特性記憶部24などに記憶され、必要に応じてその内容が読み出されると共に適宜その内容が更新可能となっている。
次に、画像データ取得手段12は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値の(カラー)画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっている。
次に、画像データ取得手段12は、この印刷装置100と繋がったパソコン(PC)やプリンタサーバなどの印刷指示装置(図示せず)から送られてくる印刷に供する多値の(カラー)画像データをネットワークなどを介して取得したり、あるいは図示しないスキャナやCD−ROMドライブなどの画像(データ)読込装置などから直接読み込んで取得する機能を提供するようになっている。
なお、さらに取得した多値の画像データが多値のRGBデータ、例えば1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値または濃度値)が8ビット(0〜255)で表現されるカラー画像データであれば、これを色変換処理して前記印字ヘッド200の各インクに対応する多値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
次に、N値化データ生成手段14は、この画像データ取得手段12で取得された多値の画像データを、例えば図7に示すようなN値化変換テーブル300Aに基づいて各画素ごとにN値化(本実施の形態では8値化)してN値の画像データを生成する機能を提供するようになっている。
図7に示すN値化変換テーブル300Aでは、元の各画素の画素値(輝度(または濃度))が8ビット「256」階調である場合、画素値が「0」〜「32」未満のときは、画素値を「0」にまとめてそのN値を「8」とし、画素値が「32」〜「64」未満のときは、画素値を「36」にまとめてそのN値を「7」とし、さらに画素値が「64」〜「96」未満のときは、画素値を「73」にまとめてそのN値を「6」とするようになっている。さらに、同様にして画素値が「96」〜「128」未満のときは、画素値を「109」にまとめてそのN値を「5」とし、画素値が「128」〜「159」未満のときは、画素値を「146」にまとめてそのN値を「4」とし、さらに画素値が「159」〜「191」未満のときは、画素値を「182」にまとめてそのN値を「3」とし、さらに、画素値が「191」〜「223」未満のときは、画素値を「219」にまとめてそのN値を「2」と、画素値が「223」〜「255」のときは、画素値を「255」にまとめてそのN値を「0」とするようになっている。
なお、前記の例は画素値として輝度を採用した場合であり、画素値として濃度を採用する場合は、図のかっこ内に示すように各輝度の反対の値(「255」から各輝度値を引いた値)をとることになる。
次に、ドットサイズ選択手段16は、このN値化データ生成手段14で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを、例えば図8に示すようなドットサイズ設定テーブル300Bに基づいて各画素ごとに選択(設定)する機能を提供するようになっている。
次に、ドットサイズ選択手段16は、このN値化データ生成手段14で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを、例えば図8に示すようなドットサイズ設定テーブル300Bに基づいて各画素ごとに選択(設定)する機能を提供するようになっている。
図8のドットサイズ設定テーブル300Bでは、各画素ごとのN値が最小である「1」のときは、「ドットなし」(ドット番号0)が選択され、N値がその次に大きい「2」のときは、最小サイズのドット(ドット番号1)が選択され、N値がその次に大きい「3」のときは、2番目に小さいドット(ドット番号2)が選択され、N値がその次に大きい「4」のときは、3番目に小さいドット(ドット番号3)が選択されるようになっている。また、N値がその次に大きい「5」のときは、ほぼ中間の大きさのドット(ドット番号4)が選択され、N値がその次に大きい「6」のときは、その次に大きいドット(ドット番号5)が選択され、N値がその次に大きい「7」のときは、2番目に大きいドット(ドット番号6)が選択され、N値が最も大きい「8」のときは、最も大きいドット(ドット番号7)がそれぞれ選択されるようになっている。
次に、ドットサイズ変更手段18は、このドットサイズ選択手段16で一旦選択された各画素ごとのドットサイズを、例えば図10のドットサイズ変更テーブル300Cに基づいて前記吐出精度情報取得手段10で取得した前記印字ヘッド200の吐出精度情報に基づいて変更する機能を提供するようになっている。
図10のドットサイズ変更テーブル300Cでは、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「4μm」未満のときは「0(変更なし)」、すなわち前記ドットサイズ設定テーブル300Bに規定されたドットサイズがそのまま適用されるが、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「4以上6未満」のときは、「0以上1以下サイズ大きなドット」が選択されることになる。
図10のドットサイズ変更テーブル300Cでは、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「4μm」未満のときは「0(変更なし)」、すなわち前記ドットサイズ設定テーブル300Bに規定されたドットサイズがそのまま適用されるが、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「4以上6未満」のときは、「0以上1以下サイズ大きなドット」が選択されることになる。
例えば、ある画素のN値が「2」であって、その画素に対応するノズルNが「4以上6未満」の飛行曲がり現象を起こしているときは、図8に示すドットサイズ設定テーブル300Bによれば、ドット番号「1」(サイズ変更なし)か、あるいはドット番号「2」(1サイズ上)のドットサイズに変更されるようになっている。
さらに、図10のドットサイズ変更テーブル300Cによれば、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「8以上10未満」のときは、「1以上3以下サイズ大きなドット」が選択され、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「12以上14未満」のときは、「2以上4以下サイズ大きなドット」が、また、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「16μm以上」のときは、「2以上4以下サイズ大きなドット」がそれぞれ選択されるようになっている。
さらに、図10のドットサイズ変更テーブル300Cによれば、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「8以上10未満」のときは、「1以上3以下サイズ大きなドット」が選択され、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「12以上14未満」のときは、「2以上4以下サイズ大きなドット」が、また、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「16μm以上」のときは、「2以上4以下サイズ大きなドット」がそれぞれ選択されるようになっている。
なお、各相対着弾位置ずれ量に対するドットサイズの変更量は所定の乱数に基づいて抽選されることになる。このように各相対着弾位置ずれ量に対するドットサイズの変更に幅を有しているのは、一律に一定のサイズ変更を行うよりも、所定の乱数に基づいてランダムにサイズ変更した方が良い結果が得られるためである。
また、図11に示すように、このドットサイズ変更テーブル300Cを複数用意(g1、g2)し、それぞれのγ特性に応じた最適なドットサイズ変更テーブル300Cを選択して利用するようにしても良い。
また、図11に示すように、このドットサイズ変更テーブル300Cを複数用意(g1、g2)し、それぞれのγ特性に応じた最適なドットサイズ変更テーブル300Cを選択して利用するようにしても良い。
その際、ノズルごとにγ特性を規定することもできるし、ノズルグループごとにγ特性を規定することもできるし、印字ヘッドごとにγ特性を規定することもできるし、印字ヘッドグループごとにγ特性を規定することもできる。例えば、印字ヘッド1〜4が存在し、印字ヘッド1〜3がほぼ同じγ特性を持つものであれば、印字ヘッド1〜3は、同じ第1のドットサイズ変更テーブルを用いることになり、印字ヘッド4は、第2のドットサイズ変更テーブルを用いることになる。また、ノズル番号1、10、57、90のノズルが同じγ特性を持つものであれば、それぞれ第3のドットサイズ変更テーブルを用いることになり、ノズル番号2、44、76、101が同じγ特性を持つものであれば、それぞれ第4のドットサイズ変更テーブルを用いることになる。
印刷データ生成手段20は、このようにしてドットサイズ変更手段18で変更した各画素ごとに新たなドットサイズを割り振った印刷用のデータを生成する機能を提供するようになっている。
印刷手段22は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズル群50,52,54,56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
印刷手段22は、印刷媒体(用紙)Sまたは印字ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印字ヘッド200に形成された前記ノズル群50,52,54,56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる所定の画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印字ヘッド200の他に、この印字ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印字ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印字ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印字コントローラ機構などの公知の構成要素から構成されている。
ここで、この印刷装置100は、印刷のための各種制御や前記吐出精度情報取得手段10、画像データ取得手段12、N値化データ生成手段14、ドットサイズ選択手段16、ドットサイズ変更手段18と、印刷データ生成手段20、および印刷手段22などをソフトウェア上で実現するためのコンピュータシステムを備えており、そのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷手段22やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64などに予め記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、同じくROM64などに予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)などの記憶媒体を介して、またはインターネットなどの通信ネットワークLを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各手段の各機能をソフトウェア上で実現できるようになっている。
次に、このような構成をした印刷装置100を用いた印刷処理の流れの一例を図12のフローチャート図を主に参照しながら説明する。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明を判り易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
なお、前述したようにドットを印字するための印字ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に印字できるようになっているが、以下の例では説明を判り易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって印字されるものとして説明する(モノクロ画像)。
図12のフローチャート図に示すように、先ずこの印刷装置100は、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS100に移行して、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、前記画像データ取得手段12がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS102に移行してその印刷指示端末から印刷指示と共に、印刷処理対象となる多値の画像データが送られてきたかどうかを判断する。
この結果、例えば所定時間経っても画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、所定時間内に画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ104に移行してその多値の画像データを図7に示すN値化変換テーブル300Aに基づいてN値化データ生成手段14が各画素ごとにN値化処理してN値化データを生成する。
次に、このようにして各画素ごとのN値化処理が終了したならば、次のステップS106に移行して図8に示すドットサイズ設定テーブル300Bに基づいてドットサイズ選択手段16がそのN値化データの各画素ごとに対応するドットサイズを選択した後、次のステップS108に移行する。
ステップS108では、このように所定のドットサイズが選択された各画素ごとに飛行曲がり現象が発生しているか否かを判断し、飛行曲がり現象が発生していないと判断したとき(No)は、ステップS112までジャンプすることになるが、飛行曲がり現象が発生していると判断したとき(Yes)は、次のステップS110に移行して図10に示すドットサイズ変更テーブル300Cに基づいてドットサイズ変更手段18がその相対着弾位置ずれ量に対応するドットサイズに変更する。
ステップS108では、このように所定のドットサイズが選択された各画素ごとに飛行曲がり現象が発生しているか否かを判断し、飛行曲がり現象が発生していないと判断したとき(No)は、ステップS112までジャンプすることになるが、飛行曲がり現象が発生していると判断したとき(Yes)は、次のステップS110に移行して図10に示すドットサイズ変更テーブル300Cに基づいてドットサイズ変更手段18がその相対着弾位置ずれ量に対応するドットサイズに変更する。
そして、次のステップS112に移行してこのような飛行曲がり現象の有無および必要なドットサイズ変更処理が全画素について終了したか否かを判断し、終了していないと判断したとき(No)は、ステップS108に戻って引き続き同様な処理を繰り返すことになるが、全画素について処理が終了したと判断したとき(Yes)は、次のステップS114に移行して各画素とそのドットサイズを対応させた印刷用データを生成し、その印刷用データを印刷手段22の印刷用データとして出力する。
最後にステップS116に移行してこのようにして出力された印刷用データに基づいて印刷手段22が印刷が実行することによって処理が終了することになる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが大きくなる方向に変更されてその近傍のドット間の隙間が埋められるようになるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることが可能となる。
これによって、バンディング現象に関与するドットのサイズが大きくなる方向に変更されてその近傍のドット間の隙間が埋められるようになるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることが可能となる。
また、その相対着弾位置ずれ量(ドット間の距離の大きさ)に応じて変更されるドットの大きさが決まってくるため、大きな隙間には大きなドットが選択され、小さな隙間にはそれなりの大きさのドットが形成されて効率良く白スジを消すことができる。
なお、このステップS104における画像データのN値化処理に際しては、誤差拡散処理やディザ法などの公知の中間調化技法を併用すれば、さらに優れたバンディング回避効果を得ることができる。例えば、図14に示すような誤差拡散マトリクス(Floyd & Steinberg型)に基づいて発生した誤差を未処理画素に拡散させるようにすれば、より高画質な印刷物を得ることができる。
なお、このステップS104における画像データのN値化処理に際しては、誤差拡散処理やディザ法などの公知の中間調化技法を併用すれば、さらに優れたバンディング回避効果を得ることができる。例えば、図14に示すような誤差拡散マトリクス(Floyd & Steinberg型)に基づいて発生した誤差を未処理画素に拡散させるようにすれば、より高画質な印刷物を得ることができる。
図13(a)は、飛行曲がり現象がないベタ画像のドットパターン、同図(b)は、同じく飛行曲がる現象が発生している同じベタ画像のドットパターンであり、図の中央部分のドット間に白い縦スジが目立ってしまっている。
これに対し、同図(c)はこのように飛行曲がる現象が発生している同じベタ画像に対して本発明を適用したものであり、飛行曲がり現象に関与するドットの一部が大きなドットに変化しているため、ドット間の白い縦スジが殆ど目立たなくなっている。
これに対し、同図(c)はこのように飛行曲がる現象が発生している同じベタ画像に対して本発明を適用したものであり、飛行曲がり現象に関与するドットの一部が大きなドットに変化しているため、ドット間の白い縦スジが殆ど目立たなくなっている。
また、本発明の特徴は、既存の印字ヘッド200および印刷手段22そのものには、殆ど手を加えることなくその印字ヘッド特性に合わせて画像データを印刷用データに変換処理するようにしたため、印字ヘッド200や印刷手段22として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式の印字ヘッド200や印刷手段22(プリンタ)をそのまま活用することが可能となる。
従って、本発明の印刷装置100から印字ヘッド200と印刷手段22とを分離すれば、その機能はパソコンなどの汎用の情報処理装置(画像処理装置)のみで実現することも可能となる。その際、これら機能は、PCパソコン(PC)などの汎用のコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができる。なお、印字ヘッド、印刷手段、切り出し切り出し部分などは、印刷装置側に配置すれば良い。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成位置が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。
さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
さらにインク詰まりなどにより、特定のノズルからインクが吐出しなくなるような不具合に対しても同様に適用可能である。
また、本発明の印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物が1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。例えば、1印刷で所望の画質が実現できる場合、K回の往復印字で印刷していた場合と比較すると、印刷時間を1/Kに短縮することができる。
図15は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データのノズル配列方向、長手方向を画像データのノズル配列に対して垂直方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sをノズル配列に対して垂直方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をそのノズル配列に対して垂直方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Pの幅方向を画像データのノズル配列方向、長手方向を画像データのノズル配列に対して垂直方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印字ヘッド200がその印刷用紙Sの紙幅分の長さを有しており、この印字ヘッド200を固定し、この印字ヘッド200に対して前記印刷用紙Sをノズル配列に対して垂直方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットベット式のスキャナのように印刷用紙Sを固定し、印字ヘッド200側をそのノズル配列に対して垂直方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも場合も可能である。
これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印字ヘッド200をノズル配列方向と直交する方向に位置させ、これをノズル配列方向に何度も往復動させながら印刷用紙Sを所定のピッチずつノズル配列に対して垂直方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。
従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
図16は、印字方向とノズル配列方向との関係を示す概略図である。(A)は、ノズル配列方向と印字方向とが垂直な場合、(B)はノズル配列方向と印字方向とが斜めになっている場合を示す。
これまでに説明した「ノズル配列方向」および「ノズル配列に対して垂直方向」と、「印字方向」との関係については、同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sの長手方向を画像データの「ノズル配列方向」、幅方向を画像データの「ノズル配列に対して垂直方向」とし、「ノズル配列方向」と「印字方向」とがほぼ垂直な場合について説明したが、同図(B)に示すように、「ノズル配列方向」と「印字方向」とが斜めになっている場合も考えられる。すなわち、印字ヘッドが印字方向に対して斜めに配列され、このままの状態で印字方向に移動することになる。この場合、「印字方向」に平行な方向を「各ノズルが連続して印刷する方向」といい、「印字方向に垂直な方向」を「各ノズルが連続して印刷する方向に対して垂直方向」という。このように印字方向に対してノズル配列方向を斜めにすれば、高解像度の画像が得ることができることが分かっている。本実施の形態では、ノズル配列方向と印字方向とが垂直であっても、あるいはノズル配列方向と印字方向とが斜めになっている場合であっても適用可能である。
これまでに説明した「ノズル配列方向」および「ノズル配列に対して垂直方向」と、「印字方向」との関係については、同図(A)に示すように、矩形状の印刷用紙Sの長手方向を画像データの「ノズル配列方向」、幅方向を画像データの「ノズル配列に対して垂直方向」とし、「ノズル配列方向」と「印字方向」とがほぼ垂直な場合について説明したが、同図(B)に示すように、「ノズル配列方向」と「印字方向」とが斜めになっている場合も考えられる。すなわち、印字ヘッドが印字方向に対して斜めに配列され、このままの状態で印字方向に移動することになる。この場合、「印字方向」に平行な方向を「各ノズルが連続して印刷する方向」といい、「印字方向に垂直な方向」を「各ノズルが連続して印刷する方向に対して垂直方向」という。このように印字方向に対してノズル配列方向を斜めにすれば、高解像度の画像が得ることができることが分かっている。本実施の形態では、ノズル配列方向と印字方向とが垂直であっても、あるいはノズル配列方向と印字方向とが斜めになっている場合であっても適用可能である。
また、本実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズル群50、52,54,56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図17に示すように、これら各ノズル群50、52,54,56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。
また、図3では、印字ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズル群50、52,54,56は、その印字ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図17に示すように、これら各ノズル群50、52,54,56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。
特に、このように各ノズル群50、52,54,56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、...50nで構成すれば、長尺のノズルユニットで構成する場合に比べて大幅に歩留まりが向上する。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図18に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
また、前述した本発明の印刷装置100を実現するための、各手段は既存の殆どの印刷装置に組み込まれたコンピュータシステムを用いたソフトウェア上で実現することが可能であり、そのコンピュータプログラムは、予め半導体ROMに記憶させた状態で製品中に組み込んだり、インターネットなどのネットワークを介して配信する他、図18に示すようにCD−ROMやDVD−ROM、FDなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体Rを介することによって所望するユーザなどに対して容易に提供することが可能となる。
次に、図19〜図22は、本発明の印刷装置100および印刷プログラム、印刷方法、画像処理装置、画像処理プログラム、画像処理方法、並びにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する第2の実施の形態を示したものである。
図19は、本発明に係る印刷装置100の実施の一形態を示した機能ブロック図である。
図19は、本発明に係る印刷装置100の実施の一形態を示した機能ブロック図である。
図示するように、この印刷装置100は、サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを複数備えた印字ヘッド200と、この印字ヘッド200のノズルNごとの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段10と、多値(M値(M≧3))の画像データを取得する画像データ取得手段12と、この画像データ取得手段12で取得された多値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段14と、このN値化データ生成手段14で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷用データ生成手段20と、この印刷用データ生成手段20で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行するインクジェット方式の印刷手段22とから主に構成されている。
そして、これら各構成のうち、N値化データ生成手段14を除く、印字ヘッド200、吐出精度情報取得手段10、画像データ取得手段12、印刷用データ生成手段20、印刷手段22の構成および機能は、前記第1の実施の形態と同様であるため、その説明は割愛する。
図示するように、本実施の形態におけるN値化データ生成手段14は、前記画像データ取得手段12で取得された多値の画像データをN値化処理するに際し、前記吐出精度情報取得手段10で取得された印字ヘッド200の吐出精度情報を取得すると共に、前述したN値化変換テーブル300Aおよび図20に示すようなN値選択テーブル300Eに基づいて各画素ごとに適当なN値を選択してN値化データを生成する機能を提供するようになっている。
図示するように、本実施の形態におけるN値化データ生成手段14は、前記画像データ取得手段12で取得された多値の画像データをN値化処理するに際し、前記吐出精度情報取得手段10で取得された印字ヘッド200の吐出精度情報を取得すると共に、前述したN値化変換テーブル300Aおよび図20に示すようなN値選択テーブル300Eに基づいて各画素ごとに適当なN値を選択してN値化データを生成する機能を提供するようになっている。
図20は、印字ヘッド200の吐出精度に対するN値選択方法を規定したN値選択テーブル300Eを示したものである。
図示するように、このN値選択テーブル300Eによれば、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「0以上、2μm未満」、および「2以上、4μm未満」のときは、その画素値に応じた通常のN値を前記N値化変換テーブル300Aから選択することになるが、相対着弾位置ずれ量が「4(μm)以上」の場合は、その相対着弾位置ずれ量に応じて通常選択されるN値よりも「0以上、5値上」の範囲で通常のN値よりも大きなN値が選択されるようなN値の選択方法を示したものである。
図示するように、このN値選択テーブル300Eによれば、相対着弾位置ずれ量(吐出精度)が「0以上、2μm未満」、および「2以上、4μm未満」のときは、その画素値に応じた通常のN値を前記N値化変換テーブル300Aから選択することになるが、相対着弾位置ずれ量が「4(μm)以上」の場合は、その相対着弾位置ずれ量に応じて通常選択されるN値よりも「0以上、5値上」の範囲で通常のN値よりも大きなN値が選択されるようなN値の選択方法を示したものである。
従って、本実施の形態に係る印刷装置100は、図21のフローチャート図に示すように、前記第1の実施の形態と同様、先ず、電源投入後、印刷処理のための所定の初期動作が終了したならば、最初のステップS200に移行して、パソコンなどの図示しない印刷指示端末が接続されている場合は、前記画像データ取得手段12がその印刷指示端末から明示的な印刷指示があるかどうかを監視し、印刷指示があったと判断したとき(Yes)は、次のステップS202に移行してその印刷指示端末から印刷指示と共に、印刷処理対象となる多値の画像データが送られてきたかどうかを判断する。
この結果、例えば所定時間経っても画像データが送られてこないと判断したとき(No)は、そのまま処理を終了することになるが、所定時間内に画像データが送られてきたと判断したとき(Yes)は、次のステップ204に移行してその多値の画像データを図7に示すN値化変換テーブル300Aおよびに図20に示すN値選択テーブル300Eに基づいてN値化データ生成手段14が各画素ごとにN値化処理してN値化データを生成する。
図22は、このN値化データ生成手段14におけるN値化処理の流れを示したフローチャート図である。図示するように、多値の画像データを受信したならば、先ず、最初のステップS300においてその画像データを構成する最初の画素を選択したならば、次のステップS302に移行して前記吐出情報取得手段10からの印字ヘッド特性情報に基づいて、その画素を担当するノズルNが飛行曲がりを起こしているか否かを判断する。
この結果、その画素に対応するノズルN(ドット)は、飛行曲がりを起こしていないと判断したとき(No)は、ステップS310側に移行することになるが、飛行曲がりを起こしていると判断したとき(Yes)は、次のステップS304に移行し、その相対着弾位置ずれ量を前記印字ヘッド特性情報に基づいて検出する。
この結果、その画素に対応するノズルN(ドット)は、飛行曲がりを起こしていないと判断したとき(No)は、ステップS310側に移行することになるが、飛行曲がりを起こしていると判断したとき(Yes)は、次のステップS304に移行し、その相対着弾位置ずれ量を前記印字ヘッド特性情報に基づいて検出する。
そして、次の判断ステップS306に移行して、その相対着弾位置ずれ量が所定値以内、すなわち、図20のN値選択テーブル300Eに示すようにその相対着弾位置ずれ量が4μm未満であると判断したとき(Yes)は、ステップS310側に移行してその画素値に応じた通常のN値化を実施することになるが、これとは反対に、その相対着弾位置ずれ量が所定値を超えるとき、すなわち、図20のN値選択テーブル300Eに示すようにその相対着弾位置ずれ量が4μm以上であると判断したとき(No)は、ステップS308側に移行してその相対着弾位置ずれ量に応じたN値化を実施する。
例えば、N値処理対象となる画素の画素値(輝度)が8ビット256階調で「219」であったとすると、このN値処理対象となる画素に対応するドットの相対着弾位置ずれ量が4μm以下である場合には、図20に示すようにN値の選択方法は通常のN値選択方法となっているため、図7のN値化変換テーブル300Aに基づいてそのN値は「2」となり、従って、そのドットサイズは、図8に示すようにドット番号2に相当するドットサイズが採用されることになる。これに対し、このN値処理対象となる画素に対応するドットの相対着弾位置ずれ量が4μm以上で「1」値上とされた場合は、図7のN値化変換テーブル300Aに基づいてそのN値は「3」(182)となり、そのドットサイズは、図8に示すようにドット番号3に相当するドットサイズが採用されることになる。
なお、図20に示すように、このN値選択方法は、例えば3値の範囲で幅を有しており、その数値は乱数などによってランダムに決定されることになるため、例えば、相対着弾位置ずれ量「4以上、6未満」および「6以上、8未満」の場合は、「0」、すなわち、通常のN値がそのまま採用される場合もあることはいうまでもない。
このようにして通常のN値化、またはその相対着弾位置ずれ量に応じた所定のN値化処理が終了したならば、最後のステップS312に移行し、全画素が終了したか否かを判断し、全画素についてのN値化処理が終了したと判断したとき(Yes)は、そのまま処理を終了することになるが、全画素についてのN値化処理が終了していないと判断したとき(No)は、最初のステップS300に移行して次の画素について同様なN値化処理が繰り返し実施されることになる。
このようにして通常のN値化、またはその相対着弾位置ずれ量に応じた所定のN値化処理が終了したならば、最後のステップS312に移行し、全画素が終了したか否かを判断し、全画素についてのN値化処理が終了したと判断したとき(Yes)は、そのまま処理を終了することになるが、全画素についてのN値化処理が終了していないと判断したとき(No)は、最初のステップS300に移行して次の画素について同様なN値化処理が繰り返し実施されることになる。
そして、このようなN値化処理が終了したならば、図21のフローに示すように次のステップS206に移行して印刷用データ生成手段20によって図8のドットサイズ設定テーブル300Bに基づいてその画素ごとのN値とドットサイズとを対応付けた印刷用データを生成した後、印刷手段22によって印刷用データに基づいて印刷を実行することになる。
このように本実施の形態では、多値の画像データをN値化処理するに際して、図20に示すようなN値選択テーブル300Eに基づいてその相対着弾位置ずれ量に対応したN値を選択するようにしたことから、前記第1の実施の形態と同様に、バンディング現象に関与するドットのサイズが大きくなる方向に変更されてその近傍のドット間の隙間が埋められるようになるため、飛行曲がり現象が発生している印字ヘッド200(印刷装置100)であっても、白スジが殆どみられない高品質の印刷物を確実に得ることが可能となる。
また、その相対着弾位置ずれ量(ドット間の距離の大きさ)に応じて変更されるドットの大きさが決まってくるため、大きな隙間には大きなドットが選択され、小さな隙間にはそれなりの大きさのドットが形成されるようになるため効率良く白スジを消すことができる。
また、本実施の形態では、前記第1の実施の形態に比べて構成が簡略化されるため、より高速に処理を実現することが可能となる。
また、本実施の形態では、前記第1の実施の形態に比べて構成が簡略化されるため、より高速に処理を実現することが可能となる。
なお、このN値選択テーブル300Eも、図11の印字ヘッドのγ特性に応じて変化させたドットサイズ変更テーブル300Cと同様に規定されるN値の変更量が前記印字ヘッド200ごとまたはノズルNごとのγ特性に応じて異なるものを多数用意し、前記N値化データ生成手段14は、これら複数のN値選択テーブル300Eのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのN値選択テーブルを選択して用いるようにしても良いことは勿論である。
また、図10に示したドットサイズ変更テーブル300Cに変わり、図23に示すようなドットサイズ変更関数を用いてドットサイズを変更することもできる。
図23のドットサイズ変更関数では、横軸(x軸)に相対位置ずれ量[μm]、縦軸(y軸)にドットサイズ変更量(増加量)をとることにより、相対着弾位置ずれ量とドットサイズ変更量との関係を関数として規定している。この関数は、同図に示す例では、y=0.2969xの直線で示されている。すなわち、実際に検証した結果のほぼ平均をとって簡易に示したものである。従って、検証結果により近い曲線となることを妨げない。また、この関数においては、相対位置ずれ量(相対着弾位置ずれ量)が「0μm」のときから始まり、相対位置ずれ量に比例してドットサイズ変更量を規定しているが、「0μm」からではなく、「4μm」から始めることもできる。
図23のドットサイズ変更関数では、横軸(x軸)に相対位置ずれ量[μm]、縦軸(y軸)にドットサイズ変更量(増加量)をとることにより、相対着弾位置ずれ量とドットサイズ変更量との関係を関数として規定している。この関数は、同図に示す例では、y=0.2969xの直線で示されている。すなわち、実際に検証した結果のほぼ平均をとって簡易に示したものである。従って、検証結果により近い曲線となることを妨げない。また、この関数においては、相対位置ずれ量(相対着弾位置ずれ量)が「0μm」のときから始まり、相対位置ずれ量に比例してドットサイズ変更量を規定しているが、「0μm」からではなく、「4μm」から始めることもできる。
なお、図23に示す関数は、図10に示すようなドット変更テーブルと同様の機能を有するので、その詳細な説明は省略する。
また、前記実施の形態では、絶対的な飛行曲がりを起こしているノズル列のみドットを大きくするように制御しているが、絶対的な飛行曲がりを起こしているノズル列の隣り(近傍)のノズル列のドットについても、これと同時にそのドットサイズを大きくするようにしても良い。例えば、理想のドット間距離(飛行曲がりを起こしていないドット間の距離)よりも、ドット間距離が大きい場合には、ドット間距離が大きくなった2つのノズル列に関してドット間距離に応じて通常ドットよりも大きくすることによって、より顕著な効果が期待できる。
また、前記実施の形態では、絶対的な飛行曲がりを起こしているノズル列のみドットを大きくするように制御しているが、絶対的な飛行曲がりを起こしているノズル列の隣り(近傍)のノズル列のドットについても、これと同時にそのドットサイズを大きくするようにしても良い。例えば、理想のドット間距離(飛行曲がりを起こしていないドット間の距離)よりも、ドット間距離が大きい場合には、ドット間距離が大きくなった2つのノズル列に関してドット間距離に応じて通常ドットよりも大きくすることによって、より顕著な効果が期待できる。
100...印刷装置、200...印字ヘッド、10...吐出精度情報取得手段、12...画像データ取得手段、14...N値化データ生成手段、16...ドットサイズ選択手段、18...ドットサイズ変更手段、20...印刷用データ生成手段、22...印刷手段、24...印字ヘッド特性記憶部、26...印字ヘッド特性検出部、60...CPU、62...RAM、64...ROM、66...インターフェース、70...記憶装置、72...出力装置、74...入力装置、50...ブラックノズル群、52...イエローノズル群、54...マゼンタノズル群、56...シアンノズル群、300A...N値化変換テーブル、300B...ドットサイズ設定テーブル、300C...ドットサイズ変更テーブル、300D...吐出精度記録テーブル、300E...N値選択テーブル、P...画素、S...印刷媒体(用紙)、N...ノズル、R...記録媒体。
Claims (25)
- サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、
当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、を備えたことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データに対応するドットサイズを選択するドットサイズ選択手段と、を備え、
前記ドットサイズ変更手段は、当該ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいて変更することを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データを画素ごとにN値化してN値の画像データを生成することを特徴とする印刷装置。 - 請求項3に記載の印刷装置において、
前記ドットサイズ選択手段は、前記N値の画像データの画素値に対応するドットサイズを規定したドットサイズ設定テーブルに基づいて、前記N値化データ生成手段で生成されたN値の画像データの画素ごとに対応するドットサイズを選択するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記ドットサイズ変更手段は、印字ヘッドのノズルのドットの吐出精度に対応するドットサイズの変更量を規定するドットサイズ変更テーブルに基づいて前記ドットサイズ選択手段で選択されたドットサイズを変更するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5に記載の印刷装置において、
前記吐出精度は、着弾位置ずれ量であることを特徴とする印刷装置。 - 請求項5または6に記載の印刷装置において、
前記ドットサイズ変更テーブルは、規定されるドットサイズの変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、
前記ドットサイズ変更手段は、これら複数のドットサイズ変更テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれか1つのドットサイズ変更テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とする印刷装置。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得されたM値の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項8に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、吐出精度とN値との関係を規定したN値選択テーブルと、に基づいて前記M値の画像データをN値化するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項9に記載の印刷装置において、
前記N値選択テーブルは、規定されるN値の変更量が前記印字ヘッドごと、印字ヘッドグループごと、ノズルごと、またはノズルグループごとのγ特性に応じて異なるものを複数有しており、
前記N値化データ生成手段は、これら複数のN値選択テーブルのなかから前記γ特性に応じていずれかのN値選択テーブルを選択して用いるようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2〜10のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データの画素値に対応するN値(N≧2)を規定するN値化変換テーブルまたは関数に基づいて前記画像データ取得手段で取得されたM値の画像データからN値の画像データを生成するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項2〜11のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記N値化データ生成手段は、前記画像データ取得手段で取得された多値の画像データを画素ごとにN値化(N≧2)してN値の画像データを生成するに際して、誤差拡散処理またはディザ処理を併用するようになっていることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記印字ヘッドは、前記媒体の幅分の長さを有し、前記媒体の幅方向に移動することなく1走査での印刷を可能とする印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。 - 請求項1〜12のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記印字ヘッドは、前記媒体の幅よりも短い長さを有し、前記媒体の幅方向に往復動する印字ヘッドであることを特徴とする印刷装置。 - コンピュータを、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドと、
当該印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、
当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷手段と、して機能させることを特徴とする印刷プログラム。 - コンピュータを、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得されたM値(M≧3)の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、
当該印刷データ生成手段で生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とする印刷プログラム。 - 請求項15または16に記載の印刷プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、
前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更ステップと、
当該ドットサイズ変更ステップで変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷実行する印刷ステップと、を含むことを特徴とする印刷方法。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得されたM値(M≧3)の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、
当該印刷データ生成ステップで生成された印刷用のデータに基づいて印刷を実行する印刷ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択することを特徴とする印刷方法。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、
当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得されたM値(M≧3)の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、を備え、
前記N値化データ生成手段は、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するようになっていることを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータを、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
前記吐出精度情報取得手段で取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更手段と、
当該ドットサイズ変更手段で変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - コンピュータを、
サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得手段と、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得手段と、
当該画像データ取得手段で取得されたM値(M≧3)の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成手段と、
当該N値化データ生成手段で生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成手段と、して機能させると共に、
前記N値化データ生成手段を、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択するように機能させることを特徴とする画像処理プログラム。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、
前記吐出精度情報取得ステップで取得した前記印字ヘッドの吐出精度情報に基づいてドットサイズを変更するドットサイズ変更ステップと、
当該ドットサイズ変更ステップで変更したドットサイズに基づいて印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。 - サイズの異なる2種類以上のドットを打ち分けられるノズルを複数備えた印字ヘッドのノズルの吐出精度情報を取得する吐出精度情報取得ステップと、
M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得ステップと、
当該画像データ取得ステップで取得されたM値(M≧3)の画像データをN値(M>N≧2)化してN値の画像データを生成するN値化データ生成ステップと、
当該N値化データ生成ステップで生成したN値の画像データに対応するドットサイズを規定した印刷用のデータを生成する印刷データ生成ステップと、を含み、
前記N値化データ生成ステップは、前記M値の画像データをN値化するに際し、前記吐出精度情報取得手段で取得された吐出精度情報に基づいてN値を選択することを特徴とする画像処理方法。
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JP2011079294A (ja) * | 2009-09-09 | 2011-04-21 | Seiko I Infotech Inc | 記録装置及び記録方法 |
JP2013199005A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Riso Kagaku Corp | インク吐出量制御装置 |
US9254644B2 (en) | 2013-01-28 | 2016-02-09 | Fujifilm Corporation | Image processing device, method, and program, as well as inkjet recording device |
JP7353898B2 (ja) | 2018-12-03 | 2023-10-02 | キヤノン株式会社 | 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム |
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