JP2006231903A - 印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法 - Google Patents

印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】飛行曲がり現象によるバンディング現象を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供する。
【解決手段】印刷装置100を、M値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得部10と、当該取得したM値の画像データに対してN(M>N≧2)値化処理を行うと共に、バンディング現象に関与するノズルに対応した画素データに対しては、バンディング回避用の特別な誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を行うことで、後述する印刷部13において、画像データの画像を印刷媒体(例えば、印刷用紙)に印刷するための印刷用データを生成する印刷用データ生成部11と、印刷用データに基づき画像データの画像を、インクジェット方式によって印刷媒体に印刷する印刷部12とを含んだ構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ファクシミリ装置や複写機、OA機器用の印刷装置等に用いられる印刷装置および印刷装置制御プログラム並びに印刷装置制御方法に係り、特に、複数色の液体インクの微粒子を印刷用紙(記録材)上に吐出して所定の文字や画像を描画するようにした、いわゆるインクジェット方式の印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法に関する。
以下は、印刷装置、特にインクジェット方式を採用したプリンタ(以下、「インクジェットプリンタ」と称す)について説明する。
インクジェットプリンタは、一般に安価でかつ高品質のカラー印刷物が容易に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印刷ヘッドとが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体が、印刷に用いる媒体(例えば、印刷用紙など)上を、その紙送り方向に対し垂直な方向に往復しながらその印刷ヘッドのノズルから液体インクの粒子をドット状に吐出(噴射)することで、前記媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクカートリッジと各色ごとの印刷ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(さらに、これら各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、あるいは8色のものも実用化されている)。
また、このようにキャリッジ上の印刷ヘッドを紙送り方向に対し垂直な方向に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジェットプリンタでは、1ページ全体をきれいに印刷するために印刷ヘッドを数十回から100回以上も往復動させる必要があるため、他の方式の印刷装置、例えば、複写機などのような電子写真技術を用いたレーザープリンタなどに比べて大幅に印刷時間がかかるといった欠点がある。
これに対し、印刷用紙の幅と同じ(もしくは長い)寸法の長尺の印刷ヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェットプリンタでは、印刷ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、いわゆる1走査(1パス)での印刷が可能となるため、前記レーザープリンタと同様に高速な印刷が可能となる。また、印刷ヘッドを搭載するキャリッジやこれを移動させるための駆動系などが不要となるため、プリンタ筐体の小型・軽量化が可能となり、さらに静粛性も大幅に向上するといった利点も有している。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型プリンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型プリンタ」または「シリアルプリンタ」と呼んでいる。
ところで、このようなインクジェットプリンタに不可欠な印刷ヘッドは、直径が10〜70μm程度の微細なノズルを一定の間隔を隔てて1列、または印刷方向に複数列に配設してなるものであるため、製造誤差によって一部のノズルのインクの吐出方向が傾いてしまったり、ノズルの位置が理想位置とはずれた位置に配置されてしまい、そのノズルで形成されるドットの着弾位置が理想位置よりもずれてしまうといった、いわゆる「飛行曲がり現象」を発生してしまうことがある。また、ノズルのばらつき特性により、そのばらつきが大きいものとしては、インク量が理想量と比較して非常に多くなったり少なくなったりするものが存在する。
この結果、その不良ノズルを用いて印刷された部分に、いわゆる「バンディング(スジ)現象」と称される印刷不良が発生して、印刷品質を著しく低下させてしまうことがある。すなわち、「飛行曲がり」現象が発生すると、隣り合うノズルにより吐出されたドット間距離が不均一となり、隣接ドット間の距離が正常時より長くなる部分には「白スジ(印刷用紙が白色の場合)」が発生し、隣接ドット間の距離が正常時より短くなる部分には、「濃いスジ」が発生する。また、インク量の値が理想とは外れている場合も、インク量が多いノズル部分に関しては、濃いスジ、インク量が少なくなる部分では白スジが発生する。
特に、このようなバンディング現象は、前述したような「マルチパス型プリンタ」(シリアルプリンタ)の場合よりも、印刷ヘッドもしくは印刷に用いる媒体が固定(1パス印刷)である「ラインヘッド型プリンタ」の方に顕著に発生し易い(マルチパス型プリンタでは、印刷ヘッドを何回も往復させることを利用してバンディングを目立たなくする技術がある)。
そのため、このような「バンディング現象」による一種の印刷不良を防止するために、印刷ヘッドの製造技術の向上や設計改良などといった、いわゆるハード的な部分での研究開発が鋭意進められているが、製造コスト、技術面などから100%「バンディング現象」が発生しない印刷ヘッドを提供するのは困難となっている。
そこで、現状では前記のようなハード的な部分での改良に加え、以下に示すような印刷制御といった、いわゆるソフト的な手法を用いてこのような「バンディング現象」を低減するような技術が併用されている。
例えば、以下に示す特許文献1や特許文献2では、ノズルのばらつきやインクの不吐出に対処するために、濃度が薄い部分にはシェーディング補正技術を用いてヘッドのばらつきの対処を行い、濃度が濃い部分については他の色を用いて代用(例えば、ブラックで印刷する場合にはシアンまたはマゼンタなどを代用)してバンディングやばらつきが目立たないように設定している。
また、以下に示す特許文献3においては、ベタ画像(すなわち線画像に対して、比較的大面積の画像部であり、インクで密に被覆される領域であるが、エッジ効果などによって完全に被覆されない場合もある。)に関しては不吐出ノズルの近傍画素の隣接ノズルの吐出量を増やし、ノズル全体でベタ画像を生成するという手法を取り入れている。
また、以下に示す特許文献4においては、各ノズルのばらつき量を誤差拡散にフィードバックして処理し、ノズルから吐出されるインクの吐出量のばらつきを吸収してバンディング現象を回避している。
また、以下に示す特許文献5においては、インクの吐出状態に異常が生じたノズル(N)がある場合に、その異常ノズル(N)に対応する記録データを、その異常ノズル(N)の近傍に位置する近傍ノズル(N−1),(N+1)に対応する記録データに付加することにより、その異常ノズル(N)に対応する記録データを補償し、バンディング現象を回避している。
特開2002−19101号公報 特開2003−136702号公報 特開2003−63043号公報 特開平5−30361号公報 特開2004−58284号公報
しかしながら、上記特許文献1及び上記特許文献2の従来技術などのように他の色を用いてバンディング現象やばらつきを低減する手法では、処理を施した部分の色相が変わってしまうことから、カラー写真画像印刷のように高画質・高品質が要求される印刷には適さない。
また、濃度が濃い部分について、不吐出ノズルの情報を左右に振り分けるなどによって「白スジ現象」を回避する方法は、これを前述した「飛行曲がり現象」に適用した場合には、白スジは低減可能であるが、濃度が濃い部分には依然としてバンディングが残ってしまうという問題がある。
また、上記特許文献3の従来技術などのような方法では、印刷物がベタ画像であれば問題ないが、中間階調の印刷物である場合は、この方法を利用することができない。また、細い線などは他の色を用いて埋める方法はごく僅かな使用であれば問題ないが、他の色が連続して発生するような画像においては、前者と同様に画像の一部の色相が変化してしまうといった問題が残る。
また、上記特許文献4の従来技術などのような方法では、ドットの形成内容がずれるという問題に対しては、適切なフィードバックを行う処理が複雑となり、解決が困難であるという問題がある。
また、上記特許文献5の従来技術などのような方法では、2値化後の後処理において、周辺のノズルで異なるサイズのドットを形成する際、ドットにγ特性がある場合には、その部分の面積階調が崩れる危険性があるという問題がある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、印刷画質の劣化を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供することを第1の目的としている。
また、飛行曲がり現象が要因のバンディング現象による印刷画質の劣化を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供することを第2の目的としている。
また、インクの吐出不良による印刷画質の劣化を解消または殆ど目立たなくすることができる新規な印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法を提供することを第3の目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の印刷装置は、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置であって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記ノズルの特性を示すノズル情報を記憶するノズル情報記憶手段と、
拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶する誤差拡散マトリクス記憶手段と、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択手段と、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理手段と、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散手段と、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷手段と、を備え、
前記誤差拡散手段は、前記ノズル情報に基づき、前記選択した画素データ毎に前記誤差拡散マトリクス記憶手段から所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに前記誤差を拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、画像データ取得手段によって、M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得することが可能であり、ノズル情報記憶手段によって、ノズルの特性を示すノズル情報を記憶することが可能であり、誤差拡散マトリクス記憶手段によって、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶することが可能であり、画素データ選択手段によって、画像データにおける所定画素データを選択することが可能であり、N値化処理手段によって、選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うことが可能であり、誤差拡散手段によって、選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新することが可能であり、印刷用データ生成手段によって、N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成することが可能であり、印刷手段によって、印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷することが可能である。
更に、誤差拡散手段は、前記ノズル情報に基づき、前記選択した画素データ毎に前記誤差拡散マトリクス記憶手段から所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することが可能である。
従って、例えば、ノズルにおけるインクの吐出不良や、ドットの形成位置が理想位置からずれたノズルの「飛行曲り現象」などによって発生する、主にノズルの特性を起因とした「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」等の印刷画質の劣化を低減する場合や、ノズルによって形成されるドットのγ特性に起因した「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」等の印刷画質の劣化を低減する場合など、各バンディング現象の発生要因毎に、バンディング現象の発生を回避するのに適切な種類の誤差拡散マトリクスに適宜切り替えて誤差拡散処理を行うようにすることができるので、「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」等の印刷画質の劣化を、バンディング現象の発生要因毎に適切に低減できるという効果が得られる。
ここで、上記ドットとは、1または複数のノズルから吐出されたインクが印刷媒体に着弾して形成される1つの領域をいう。また、「ドット」は面積が「ゼロ」ではなく、一定の大きさ(面積)をもつことは勿論、大きさごとに複数種類存するものである。但し、インクを吐出して形成されたドットは必ずしも真円になるとは限らない。例えば、楕円形などの真円以外の形状でドットが形成された場合は、その平均的な径をドット径として扱ったり、ある量のインクを吐出して形成されたドットの面積と等しい面積を有する真円の等価ドットを想定し、該等価ドットの径をドット径として扱ったりすることもある。また、濃度の異なるドットの打ち分け方法としては、例えば、ドットの大きさが同じで濃度が異なるドットを打つ方法、濃度が同じで大きさの異なるドットを打つ方法、濃度が同じでインクの吐出量が異なるドットであり、重ね打ちにより濃度を異ならせる方法などが考えられる。また、1つのノズルから吐出された1つのインク滴が分離して着弾してしまった場合も1つのドットとするが、2つのノズルまたは1つのノズルから時間を前後して形成された2つ以上のドットがくっついてしまった場合は、2つのドットが形成されたものとする。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、上記画像データ取得手段は、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などから入力された画像データを取得したり、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置に記憶された画像データを受動的又は能動的に取得したり、印刷装置の有するCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から画像データを取得したり、印刷装置の有する記憶装置に記憶された画像データを取得したりなどする。つまり、前記取得には、少なくとも入力、獲得、受信および読出が含まれる。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、上記ノズル情報記憶手段は、ノズルの飛行曲り量の情報や、吐出不良の有無を示す情報などのノズル情報をあらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであり、ノズル情報をあらかじめ記憶してあるものであってもよいし、ノズル情報をあらかじめ記憶することなく、本印刷装置の動作時に外部からの入力等によってノズル情報を記憶するようになっていてもよい。例えば、工場出荷時などの、本印刷装置が製品として売り出される前に、スキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などを利用して印刷ヘッドによる印刷結果からその印刷ヘッドを構成するノズルのドット形成位置のずれ量やインクの吐出状態などを検査してその検査結果をノズル情報として予め記憶したり、印刷装置の使用時に、前記工場出荷時と同様に印刷ヘッドを構成するノズルのドット形成位置のずれ量やインクの吐出状態などを検査してその検査結果をノズル情報として記憶したりするなど、製品の使用時に記憶された状態にできるタイミングであればどようなタイミングでも良い。また、印刷装置の使用後に、その印刷ヘッドの特性が変化した場合に対応するために定期的にあるいは所定の時期にスキャナ手段などの光学的印刷結果読み取り手段などを利用してその印刷ヘッドによる印刷結果からその印刷ヘッドのドット形成位置のずれ量やインクの吐出状態などを検査してその検査結果を工場出荷時などのデータと共に、あるいはそのデータに上書きして記憶したりするなどノズル情報を更新できるようにしても良い。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、上記ノズルのドット形成内容に関する情報とは、画像データの各画素値に対する、ドットの有無(ノズルによりドットを形成する、形成しない)に関する情報と、形成する場合のドットのサイズ(例えば、大・中・小の3種類のいずれか)に関する情報等のノズルによってドットを形成する際に必要な情報から構成されるものであり、例えば、形成サイズが一種類しかない場合は、ドットの有無に関する情報だけで構成しても良い。
また、上記「バンディング現象」は、前述したように、ドット形成位置が理想の形成位置からずれているノズルによる、いわゆる「飛行曲がり現象」が原因で、印刷結果に「白スジ」と共に「濃いスジ」が同時に発生する印刷不良、ノズルのインク不吐出などのインクの不適切な吐出量が原因で、印刷結果に「白スジ」や「濃いスジ」が発生する印刷不良、ノズルによって形成されるドットのγ特性が原因で、印刷結果に「白スジ」や「濃いスジ」が発生する印刷不良などがある。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、この「白スジ」とは、例えば、「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも広くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色がスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいい、また、「濃いスジ」とは、同じく「飛行曲がり現象」によって隣接ドット間の距離が所定の距離よりも短くなる現象が連続的に発生して印刷媒体の下地の色が見えなくなったり、あるいはドット間の距離が短くなることによって相対的に濃く見えたり、さらにはずれて形成されたドットの一部が正常なドットと重なり合ってその重なり合った部分が濃いスジ状に目立ってしまう部分(領域)をいうものとする。また、白スジはインク量が少ないノズルが原因で発生する場合があり、一方、濃いスジはインク量が多いノズルが原因で発生する場合がある。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、上記「誤差拡散マトリクス」とは、N値化処理において上記M値の画素データをN値に変換した際に、変換後のN値と変換前のM値との差分(誤差)を、その画素データの周辺にあるN値化処理が未処理の画素データに拡散(分配)する(これを、一般に誤差拡散法という)際に、当該拡散元の画素データに対する拡散対象の画素データの位置(拡散方向)を示す情報(相対位置情報など)、拡散対象の各画素データに対する拡散割合の情報等を収めたマトリクスであり、マトリクスの形状、マトリクスのサイズ(拡散対象の数)、拡散割合等がそれぞれ異なる様々な種類の誤差拡散マトリクスが存在する。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
ここで、上記拡散方向とは、例えば、誤差拡散マトリクスに基づく注目画素(選択画素)の重みベクトルの方向のことである。この重みベクトルを説明するために、まず基本ベクトルを設定する。図22(a)に示すように、注目画素の座標を原点(0,0)とし、注目画素の右隣の画素の座標を(1,0)、注目画素の下隣の画素の座標を(0,1)とすると、注目画素の基本ベクトルは、下式(1)及び(2)で表すことができる(図22(a)にも図示)。
Figure 2006231903
ここで、図22(a)に示す注目画素を、図22(b)の誤差拡散マトリクスに基づいてN値化する際は、N値化後の注目画素の画素値とN値化前の注目画素の画素値との差分を誤差として算出し、この誤差を、図22(b)の誤差拡散マトリクスで規定される重み(図22(b)における、注目画素のマスに対して、右隣、下隣、左斜め下及び右斜め下のマスにそれぞれ記載された数値)に従い、誤差拡散マトリクスで規定される位置に対応した周辺画素に拡散する。この周辺画素に拡散する際の割合(各マスに記載された数値)を誤差拡散割合という。
重みベクトルは、基本ベクトルに、前記各重みを乗じたベクトルであり、図22(c)に示す、画素(1)〜(4)に対する重みベクトルは、それぞれ下式(3)〜(6)に示すようになる。つまり、基本ベクトルに、図22(b)に示す、画素(1)の重み「7/16」を乗じたものが下式(3)の重みベクトルとなり、同様に、画素(2)の重み「3/16」を乗じたものが下式(4)の重みベクトルとなり、画素(3)の重み「5/16」を乗じたものが下式(5)の重みベクトルとなり、画素(4)の重み「1/16」を乗じたものが下式(6)の重みベクトルとなる。
Figure 2006231903
そして、下式(7)に示す、上式(3)〜(6)に示す重みベクトルの総和(誤差拡散マトリクス全体の重みベクトル)の表す方向が、上記拡散方向となる。
Figure 2006231903
なお、上記反対向きになる方向とは、上式(7)に示す誤差拡散マトリクス全体の重みベクトルの表す方向が正反対となる方向のことであり、注目画素に対する誤差拡散マトリクス全体の重みベクトルと、これと正反対となる重みベクトルとの間に下式(8)の関係が成り立つものをいう。
Figure 2006231903
つまり、上式(7)の重みベクトルに負の定数αを乗じたものが、ベクトルの方向が正反対となる重みベクトルとなる。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
〔形態2〕 更に、形態2の印刷装置は、形態1の印刷装置において、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、インクの吐出不良を有するノズルを容易に識別することができるので、「インクの吐出不良」が原因で発生する「バンディング現象」を回避するのに適切な誤差拡散マトリクスを用意し、これを適宜選択して誤差拡散処理を行うことで、「インクの吐出不良」が発生要因の「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」等の印刷画質の劣化を、適切に低減できるという効果が得られる。
ここで、インクの吐出不良とは、インクが吐出できない、インクの吐出量が足りない、インクの吐出量が多すぎる、理想の位置にインクを吐出できないなどの理想通りにインクを吐出することができない状態のことである。
また、ノズルのインクの吐出不良の有無は、例えば、印刷装置に備え付けられたCCDセンサで検知することができるので、この検知結果に基づき、インクの吐出不良の有無を示す情報を生成することができる。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
〔形態3〕 更に、形態3の印刷装置は、形態2の印刷装置において、
前記ノズル情報は、前記各ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、ドット形成位置が理想の形成位置からずれることによって発生する、いわゆる「飛行曲がり現象」の発生要因となるノズルを容易に識別することができると共に、飛行曲り量の大きさを把握することができるので、「飛行曲がり現象」が原因で発生する「バンディング現象」を回避するのに適切な誤差拡散マトリクスを用意し、これを適宜選択して誤差拡散処理を行うことで、「飛行曲がり現象」が発生要因の「バンディング現象」による「白スジ」や「濃いスジ」等の印刷画質の劣化を、適切に低減できるという効果が得られる。
〔形態4〕 更に、形態4の印刷装置は、形態1乃至3のいずれか1の印刷装置において、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、画像データにおける斜め方向に配置された画素データに対してより強く誤差が拡散される斜重誤差拡散マトリクスによる誤差拡散処理が可能となり、斜め方向のコントラストの変化は、視覚的に知覚されにくいことから、この斜重誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を行うことで、その部分の誤差拡散処理が原因で生じる画質の劣化を低減できるという効果が得られる。
〔形態5〕 更に、形態5の印刷装置は、形態4の印刷装置において、
前記誤差拡散手段は、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、飛行曲がり現象が原因でバンディング現象を発生するノズルに対応した画像部分における、斜め方向に配置された画素データに対してより強く誤差が拡散される斜重誤差拡散マトリクスによる誤差拡散処理が可能となり、これによって、「飛行曲がり現象」が原因で発生する「バンディング現象」による「白スジ」及び「濃いスジ」を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、誤差拡散処理によって生じる画質の劣化を低減できるという効果が得られる。
〔形態6〕 更に、形態6の印刷装置は、形態4又は5の印刷装置において、
前記誤差拡散手段は、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、吐出不良が原因でバンディング現象を発生するノズルに対応した画像部分における、斜め方向に配置された画素データに対してより強く誤差が拡散される斜重誤差拡散マトリクスによる誤差拡散処理が可能となり、これによって、「飛行曲がり現象」が原因で発生する「バンディング現象」による「白スジ」及び「濃いスジ」を解消または殆ど目立たなくすることができると共に、誤差拡散処理によって生じる画質の劣化を低減できるという効果が得られる。
〔形態7〕 更に、形態7の印刷装置は、形態3乃至5のいずれか1の印刷装置において、
前記N値化処理手段は、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散手段は、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記変換後の画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、インクの吐出不良を有するノズルに対してドットを形成しないようにすることができると共に、その画素値を誤差として周辺の画素データに拡散することができるので、吐出不良を有するノズルに対応する部分の画素データについて、その部分の階調値を周りの画素データによって補償することができるので、ノズルのインク吐出不良が原因で生じる面積階調の損失を防ぐことができるという効果が得られる。
ここで、上記最低濃度値とは、画像の階調値の範囲において濃度が最低となる値であり、例えば、画像の階調が8ビット(0〜255)で表現される場合に、画素値が輝度値であれば例えば「255」となり、一方、濃度値であれば「0」となる。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
また、上記最低濃度値に近い値とは、人が局所的に画像を見てその箇所を知覚できないような濃度値のことである。例えば、このような濃度値のドットを形成した場合、最小ドットサイズ、又はその次に小さなドットサイズといったように小さなサイズのドットが形成される。以下、「印刷装置制御プログラム」に関する形態、「印刷装置制御方法」に関する形態、「印刷用データ生成装置」に関する形態、「印刷用データ生成プログラム」に関する形態、「印刷用データ生成方法」に関する形態、並びに「前記プログラムを記録した記録媒体」に関する形態、発明を実施するための最良の形態の欄などの記載において同じである。
〔形態8〕 更に、形態8の印刷装置は、形態1乃至7のいずれか1の印刷装置において、
前記印刷ヘッドは、前記媒体の装着領域と同等の範囲又は前記装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列された印刷ヘッドであることを特徴としている。
このような構成であれば、前述したように、いわゆる1パスで印刷が終了するラインヘッド型の印刷ヘッドを用いた場合に特に発生し易いバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」を目立たなくするのに効果的な印刷用データを生成することができるという効果が得られる。
〔形態9〕 更に、形態9の印刷装置は、形態1乃至7のいずれか1の印刷装置において、
前記印刷ヘッドは、前記媒体の紙送り方向に直交する方向に移動しながら印刷を実行する印刷ヘッドであることを特徴としている。
前述したバンディング現象は、ラインヘッド型の印刷ヘッドの場合に顕著にみられるが、マルチパス型の印刷ヘッドの場合でも発生する。従って、前記形態1乃至7のいずれか1の印刷方法をマルチパス型の印刷ヘッドの場合に適用すれば、マルチパス型の印刷ヘッドで発生したバンディング現象による「白スジ」や「濃いスジ」も目立たなくするのに効果的な印刷用データを生成することができるという効果が得られる。
また、マルチパス型の印刷ヘッドの場合は、印刷ヘッドの走査を繰り返すなどの工夫を施すことで、前記のようなバンディング現象を回避することが可能であるが、前記の形態1乃至7のいずれか1の印刷装置を適用すれば、印刷ヘッドを同じ箇所を何度も走査させる必要がなくなるため、より高速な印刷を実現することも可能となる。
〔形態10〕 一方、上記目的を達成するために、形態10の印刷装置制御プログラムは、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態1の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
また、インクジェットプリンタなどといった現在市場に出回っている殆どの印刷装置は中央処理装置(CPU)や記憶装置(RAM、ROM)、入出力装置などからなるコンピュータシステムを備えており、そのコンピュータシステムを用いてソフトウェアによって前記各手段を実現することができるため、専用のハードウェアを作成して前記各手段を実現する場合に比べて経済的かつ容易に実現することができる。
さらに、プログラムの一部を書き換えることによって機能改変や改良などによるバージョンアップも容易に行うことができる。
〔形態11〕 更に、形態11の印刷装置制御プログラムは、形態10の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態2の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態12〕 更に、形態12の印刷装置制御プログラムは、形態10の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態3の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態13〕 更に、形態13の印刷装置制御プログラムは、形態10乃至12のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態4の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態14〕 更に、形態14の印刷装置制御プログラムは、形態13の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態5の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態15〕 更に、形態15の印刷装置制御プログラムは、形態13又は14の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記誤差拡散ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態6の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態16〕 更に、形態16の印刷装置制御プログラムは、形態12乃至14のいずれか1の印刷装置制御プログラムにおいて、
前記N値化処理ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態7の印刷装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態17〕 一方、上記目的を達成するために、形態17の印刷装置制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態10乃至形態16のいずれか1の印刷装置制御プログラムが記録されていることを特徴としている。
これによって、形態10乃至形態16のいずれか1の印刷装置制御プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、MOなどの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態18〕 一方、上記目的を達成するために、形態18の印刷装置制御方法は、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップと、を含み、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴としている。
これによって、形態1の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態19〕 更に、形態19の印刷装置制御方法は、形態18の印刷装置制御方法において、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態2の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態20〕 更に、形態20の印刷装置制御方法は、形態18の印刷装置制御方法において、
前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態3の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態21〕 更に、形態21の印刷装置制御方法は、形態18乃至20のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
これによって、形態4の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態22〕 更に、形態22の印刷装置制御方法は、形態21の印刷装置制御方法において、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態5の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態23〕 更に、形態23の印刷装置制御方法は、形態21又は22の印刷装置制御方法において、
前記誤差拡散ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態6の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態24〕 更に、形態24の印刷装置制御方法は、形態20乃至23のいずれか1の印刷装置制御方法において、
前記N値化処理ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態7の印刷装置と同等の作用効果が得られる。
〔形態25〕 一方、上記目的を達成するために、形態25の印刷用データ生成装置は、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記ノズルの特性を示すノズル情報を記憶するノズル情報記憶手段と、
拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶する誤差拡散マトリクス記憶手段と、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択手段と、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理手段と、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散手段と、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
前記誤差拡散手段は、前記ノズル情報に基づき、前記選択した画素データ毎に前記誤差拡散マトリクス記憶手段から所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴としている。
すなわち、本形態は、前記印刷装置のような実際に印刷を実行するための印刷手段を含むのではなく、元のM値の画像データに基づいて印刷ヘッドの特性に応じた印刷用データを生成するようにしたものである。
従って、形態1の印刷装置と同様の作用及び効果を得ることができると共に、例えば、本形態で生成した印刷用データを印刷装置に送るだけで当該印刷装置で印刷処理を実行できる構成とすることが可能であり、このような構成にすることで、専用の印刷装置を用意することなく、既存のインクジェット方式の印刷装置をそのまま利用することができる。
また、パソコンなどの汎用の情報処理装置を利用することができるため、パソコンなどの印刷指示装置とインクジェットプリンタとからなる既存の印刷システムをそのまま活用することができる。
〔形態26〕 更に、形態26の印刷用データ生成装置は、形態25の印刷用データ生成装置において、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態2の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態27〕 更に、形態27の印刷用データ生成装置は、形態25の印刷用データ生成装置において、
前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態3の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態28〕 更に、形態28の印刷用データ生成装置は、形態25乃至27のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
これによって、形態4の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態29〕 更に、形態29の印刷用データ生成装置は、形態28の印刷用データ生成装置において、
前記誤差拡散手段は、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態5の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態30〕 更に、形態30の印刷用データ生成装置は、形態28又は29の印刷用データ生成装置において、
前記誤差拡散手段は、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態6の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態31〕 更に、形態31の印刷用データ生成装置は、形態27乃至29のいずれか1の印刷用データ生成装置において、
前記N値化処理手段は、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散手段は、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態7の印刷装置と同様の作用及び効果が得られる。
〔形態32〕 一方、上記目的を達成するために、形態32の印刷用データ生成プログラムは、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態25の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態33〕 更に、形態33の印刷用データ生成プログラムは、形態32の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態25の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態34〕 更に、形態34の印刷用データ生成プログラムは、形態32の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態26の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態35〕 更に、形態35の印刷用データ生成プログラムは、形態32乃至34のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態28の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態36〕 更に、形態36の印刷用データ生成プログラムは、形態35の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態29の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態37〕 更に、形態37の印刷用データ生成プログラムは、形態35又は36の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記誤差拡散ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態30の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態38〕 更に、形態38の印刷用データ生成プログラムは、形態34乃至36のいずれか1の印刷用データ生成プログラムにおいて、
前記N値化処理ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
このような構成であれば、コンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータが処理を実行すると、形態31の印刷用データ生成装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態39〕 一方、上記目的を達成するために、形態39の印刷用データ生成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
形態32乃至形態38のいずれか1の印刷用データ生成プログラムが記録されていることを特徴としている。
これによって、形態32乃至形態38のいずれか1の印刷用データ生成プログラムと同様の作用及び効果が得られると共に、CD−ROMやDVD−ROM、FD(フレキシブルディスク)などの記録媒体を介して前記印刷プログラムを容易に授受することが可能となる。
〔形態40〕 一方、上記目的を達成するために、形態40の印刷用データ生成方法は、
印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴としている。
これによって、形態25の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態41〕 更に、形態41の印刷用データ生成方法は、形態40の印刷用データ生成方法において、
前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態26の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態42〕 更に、形態42の印刷用データ生成方法は、形態40の印刷用データ生成方法において、
前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴としている。
これによって、形態27の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態43〕 更に、形態43の印刷用データ生成方法は、形態40乃至42のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴としている。
これによって、形態28の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態44〕 更に、形態44の印刷用データ生成方法は、形態43の印刷用データ生成方法において、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態29の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態45〕 更に、形態45の印刷用データ生成方法は、形態43又は44の印刷用データ生成方法において、
前記誤差拡散ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態30の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態46〕 更に、形態46の印刷用データ生成方法は、形態42乃至44のいずれか1の印刷用データ生成方法において、
前記N値化処理ステップにおいては、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
前記誤差拡散ステップにおいては、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴としている。
これによって、形態31の印刷用データ生成装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図14は、本発明に係る印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法の第1の実施の形態を示す図である。
まず、本発明に係る印刷装置100の構成を図1に基づき説明する。図1は、本発明に係る印刷装置100の構成を示すブロック図である。
印刷装置100は、ラインヘッド型の印刷装置であり、図1に示すように、外部装置又は記憶媒体等からM値(M≧3)の画像データを取得する画像データ取得部10と、画像データ取得部10から取得した画像データに対してN(M>N≧2)値化処理を行うことで、後述する印刷部13において、画像データの画像を印刷媒体(例えば、印刷用紙)に印刷するための印刷用データを生成する印刷用データ生成部11と、印刷用データに基づき画像データの画像を、インクジェット方式によって印刷媒体に印刷する印刷部12とを含んだ構成となっている。
画像データ取得部10は、例えば、1画素あたり各色(R、G、B)ごとの階調(輝度値)が8ビット(0〜255)で表現されるM値(この場合は、256≧M≧3)の画像データを取得する機能を有しており、このような画像データを、LANやWAN等のネットワークを介して外部装置から取得したり、自装置の備える図示しないCDドライブ、DVDドライブなどの駆動装置を介してCD−ROM、DVD−ROMなどの記録媒体から取得したり、自装置の有する後述する記憶装置70から取得したりするようになっている。更に、このM値のRGBデータを色変換処理して前記印刷ヘッド200の各インクに対応するM値のCMYK(4色の場合)データに変換する機能も同時に発揮するようになっている。
印刷用データ生成部11は、N値化部11aと、N値化情報記憶部11bと、誤差拡散部11cと、ノズル情報記憶部11dと、誤差拡散マトリクス記憶部11eと、印刷用データ生成用メモリ11fとを含んだ構成となっている。
N値化部11aは、上記CMYK色変換された画像データを印刷用データ生成用メモリ11fに記憶すると共に、この画像データから所定の画素データを選択し、N値化情報記憶部11bから読み出したN値化情報に含まれる、ノズルのドット形成サイズに対応したN値化用閾値、各ドット形成サイズに対応したドット番号及び各ドット番号に対応したN値化後の画素値(例えば、輝度値)に基づき、上記選択した所定の画素データ(以下、選択画素データと称す)をN値化するようになっている。更に、選択画素データのN値化前の画素値とN値化後の画素値との差分を算出し、これを誤差として、選択画素データの情報と共に誤差拡散部11cに伝送する。なお、N値化後の値は、元の画素値に対応したドット番号か、ドットを形成しないことを示す数値「0」となり、当該N値化後の値を示すデータを、印刷部12が解釈できるデータに変換して印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された元の画素データに上書きして記憶する(上書きせずに別の領域に記憶しても良い)。
ここで、N値化とは、M値(M≧3)の(M種類の画素値(画素データ)を有する)画像データを、N値(M>N≧2)の(N種類の数値を有する)データに変換する処理であって、例えば、2値化する場合は、変換元の画素値と閾値とを比較して、閾値以上なら数値「1」、閾値より小さければ数値「0」といったように、変換元の画素値を予め設定された2種類の数値のいずれか一方に変換する。従って、N値化であれば、M値の画素値をN種類の閾値と比較し、その比較結果に応じて予め設定されたN種類の数値のいずれか1つに変換することになる。
N値化情報記憶部11bは、前述したように、ノズルのドット形成サイズに対応したN値化用閾値、各ドット形成サイズに対応したドット番号及び各ドット番号に対応したN値化後の画素値(例えば、輝度値)などを含んでなるN値化情報を記憶するようになっている。
誤差拡散部11cは、N値化部11aから取得した選択画素データの情報及び誤差に基づき、ノズル情報記憶部11dから、当該選択画素データに対応するノズル情報を読み出し、当該ノズル情報に基づき、選択画素データに対応したノズルが異常ノズルであるか否かを判断すると共に、異常ノズルであると判断されたときは、当該異常ノズルによって生じるバンディング現象を回避するための特別な誤差拡散マトリクスを誤差拡散マトリクス記憶部11eから選択して読み出し、一方、異常のない正常なノズルであると判断されたときは、正常ノズル用に用意された通常の誤差拡散マトリクス(以下、通常誤差拡散マトリクスと称す)を読み出すようになっている。そして、この読み出した誤差拡散マトリクスを用いて、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された画像データにおける、上記選択画素データに対応する画素周辺のN値化処理が未処理の画素データに上記誤差を拡散(分配)する。このようにして、選択画素データがN値化される毎に、その誤差を拡散対象の画素値に拡散することで、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された画像データを更新していく。
ここで、誤差拡散処理は、従来の誤差拡散法と同様の原理で誤差を拡散するもので、例えば、上記N値の画像データを、閾値「128」を境に、画素値が「128」より小さければ「0」、「128」以上なら「255」に変換する2値化処理の場合に、選択画素の画素値が「101」の場合、「101」は「0」に変換され、この変換後の「0」と変換前の「101」との差「101」が誤差として、所定の拡散方式に従ってその周囲の未処理の複数の画素に対して拡散されることになる。例えば、選択画素の右隣の画素(例えば、画素値「101」)が通常の2値化処理のみでは選択画素と同じく閾値に満たないことから「0」に変換されてしまっていたのが、選択画素の誤差である例えば「27」を受け取ることによってその画素値が「128」となって閾値「128」以上となり、これによって「1」に変換されるようになる。
また、上記異常ノズルとは、インクが吐出できない、インクの吐出量が異常等のインクの吐出不良を有するノズルや、ドットの形成位置が理想位置からずれて「飛行曲り現象」を発生するノズルなど、バンディング現象の発生に関与するノズルのことである。
ノズル情報記憶部11dは、印刷部12の有する印刷ヘッド200の各ノズルNと、画像データにおける各画素データとの対応を示す情報、各ノズルNに対するインクの吐出不良の有無を示す情報、各ノズルNの飛行曲り量を示す情報などのノズルNの特性を示す情報を含んでなるノズル情報を記憶するようになっている。このノズル情報から、印刷ヘッド200における各ノズルNに対して、飛行曲がり現象が発生しているか否か、吐出不良を有するか否かなどを調べることで、各ノズルNが異常ノズルであるか否かを判断できる共に、異常ノズルNが、印刷ヘッド200における何番目のノズルであるか、画像データにおけるどの画素データに対応しているかなどを具体的に特定することができる。
誤差拡散マトリクス記憶部11eは、拡散対象の画素データの情報、当該拡散対象の各画素データへの誤差の拡散割合等が規定されたマトリクスデータであり、本実施の形態においては、拡散割合の異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶するようになっている。
ここで、本実施の形態において、複数種類の誤差拡散マトリクスとしては、バンディング現象に関与している選択画素データの誤差拡散処理用に、当該選択画素データに対応する画素に対して、斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応する画素データに対して、他の拡散対象の画素データと比較して拡散割合を大きくした複数種類の斜重誤差拡散マトリクスを記憶するようになっており、他にも、バンディング現象に関与しない画素データ用に複数種類の通常誤差拡散マトリクスを記憶するようになっている。
印刷用データ生成用メモリ11fは、画像データ取得部10から取得したCMYKの色情報を有する画像データを記憶すると共に、N値化部11aからの命令に応じて、N値化された選択画素データを元の画素データに上書きして記憶すると共に、誤差拡散部11cからの命令に応じて、選択画素データの誤差が拡散された拡散対象の画素データを元の画素データに上書きして記憶するようになっている。このように、N値化処理及び誤差拡散処理を順次施して元の画素データを更新していくことによって、最終的には、画像データ取得部10から取得した画像データにおける全ての画素データがN値化され、且つ印刷部12において解釈可能なデータ、即ち印刷用データがメモリ上に生成されることになる。この印刷用データは、後述するインクジェット方式の印刷部12において利用される印刷用のデータ、つまり、画像データにおける各画素データごとに所定の色及び所定のサイズのドットを形成するか、及びドットを形成しないかに関するデータである。
図3は、本発明の印刷ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図であり、図4は、その部分拡大側面図である。
図3に示すように、この印刷ヘッド200は、ブラック(K)インクを専用に吐出する複数個のノズルN(図では18個))が、ノズル配列方向に直線状に配列されたブラックノズルモジュール50と、同じくイエロー(Y)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたイエローノズルモジュール52と、同じくマゼンタ(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたマゼンタノズルモジュール54と、同じくシアン(M)インクを専用に吐出する複数個のノズルNが、ノズル配列方向に直線状に配列されたシアンノズルモジュール56といった4つのノズルモジュール50、52、54及び56を含んだ構成となっている。そして、これら4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNが、図3に示すように、印刷方向(ノズル配列方向に対して垂直方向)において一直線上に並ぶようにノズルモジュール50、52、54及び56が一体的に配列して構成されている。従って、各ノズルモジュールを構成する複数のノズルNは、それぞれノズル配列方向に直線状に配列され、4つのノズルモジュールにおける各同じ番号のノズルNは、それぞれ印刷方向に直線状に配列される。
更に、図4は、これら4つのノズルモジュール50、52、54及び56のなかのブラックノズルモジュール50のうち、左から6番目のノズルN6が飛行曲がり現象を起こしており、そのノズルN6から印刷媒体S上にインクが斜め方向に吐出され、これによって印刷媒体S上に形成されたドットが、当該ノズルN6の隣りの正常なノズルN7から吐出され且つ印刷媒体S上に形成されたドットの近傍に形成されてしまう状態を示している。
印刷部12は、図4に示す印刷媒体S又は印刷ヘッド200の一方、あるいは双方を移動させながら前記印刷ヘッド200に形成された前記ノズルモジュール50,52,54及び56からインクをそれぞれドット状に噴射して前記印刷媒体S上に多数のドットからなる画像を形成するようにしたインクジェット方式のプリンタであり、前述した印刷ヘッド200の他に、この印刷ヘッド200を印刷媒体S上をその幅方向に往復移動させる図示しない印刷ヘッド送り機構(マルチパス型の場合)、前記印刷媒体(用紙)Sを移動させるための図示しない紙送り機構、前記印刷用データに基づいて印刷ヘッド200のインクの吐出を制御する図示しない印刷制御機構などから構成されている。
なお、この印刷装置100は、前記画像データ取得部10、印刷用データ生成部11、印刷部12などの上記各機能をソフトウェアを用いて実現するため、及び上記各機能の実現に必要なハードウェアを制御するソフトウェアを実行するためのコンピュータシステムを備えている。このコンピュータシステムのハードウェア構成は、図2に示すように、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)60と、主記憶装置(Main Storage)を構成するRAM(Random Access Memory)62と、読み出し専用の記憶装置であるROM(Read Only Memory)64との間をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスやISA(Industrial Standard Architecture)バス等からなる各種内外バス68で接続すると共に、このバス68に入出力インターフェース(I/F)66を介して、HDD等の外部記憶装置(Secondary Storage)70や、印刷部20やCRT、LCDモニター等の出力装置72、操作パネルやマウス、キーボード、スキャナなどの入力装置74、および図示しない印刷指示装置などと通信するためのネットワークケーブルLなどを接続したものである。
そして、電源を投入すると、ROM64等に記憶されたBIOS等のシステムプログラムが、ROM64に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラム、あるいは、CD−ROMやDVD−ROM、フレキシブルディスク(FD)等の記憶媒体を介して、またはインターネット等の通信ネットワークを介して記憶装置70にインストールされた各種専用のコンピュータプログラムを同じくRAM62にロードし、そのRAM62にロードされたプログラムに記述された命令に従ってCPU60が各種リソースを駆使して所定の制御および演算処理を行うことで前述したような各機能をソフトウェア上で実現するようになっている。
更に、印刷装置100は、CPU60によって、ROM64の所定領域に格納されている所定のプログラムを起動させ、そのプログラムに従って、図5のフローチャートに示す印刷処理を実行するようになっている。なお、前述したようにドットを形成するための印刷ヘッド200は、一般に4色および6色などといった複数種類の色のドットをほぼ同時に形成できるようになっているが、以下の例では説明を判り易くするためにいずれのドットもいずれか1色(単色)の印刷ヘッド200によって形成されたものとして説明する(モノクロ画像)。
図5は、印刷装置100における印刷処理を示すフローチャートである。
印刷処理は、CPU60によって実行されると、図5に示すように、まず、ステップS100に移行するようになっている。
ステップS100では、画像データ取得部10において、ネットワークケーブルLを介して接続された外部装置からの印刷指示情報が送られてくることにより、あるいは入力装置74を介して印刷指示情報が入力されたことにより、印刷指示があったか否かを判定し、印刷指示があったと判定された場合(Yes)はステップS102に移行し、そうでない場合(No)は印刷指示があるまで判定処理を繰り返す。
ステップS102に移行した場合は、画像データ取得部10において、印刷指示に対応する画像データを、上記したように、外部装置、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体、HDD等の記憶装置70などから取得する処理を行い、これにより画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、ステップS104に移行し、そうでない場合(No)は、印刷指示元に対して印刷不可などの返答を行った後、当該印刷指示に対する印刷処理を放棄してステップS100に移行する。ここで、画像データは、複数のM値の画素データがマトリクス状に配列され構成されたデータであり、その行方向は、印刷ヘッド200のノズル配列方向と一致し、その列方向は印刷ヘッド200の印刷方向と一致する。
ステップS104に移行した場合は、画像データ取得部10において、ステップS102で取得したM値の画像データが、CMYK以外の色情報を有する画像データであった場合に、当該画像データをCMYKの色情報を有する画像データ(以下、CMYK画像データと称す)に変換すると共に、CMYKの色情報を有する画像データを印刷用データ生成部11に伝送してステップS106に移行する。つまり、CMYK以外の色情報を有する画像データは、CMYK変換してから伝送し、一方、CMYKの画像データは、そのまま伝送する。
ステップS106では、印刷用データ生成部11において、画像データ取得部10からM値のCMYKの色情報を有する画像データを取得すると、当該取得した画像データにN値化及び誤差拡散処理を施して印刷用データを生成しステップS108に移行する。
ステップS108では、印刷用データ生成部11において、ステップS106で生成した印刷用データを印刷部12に出力してステップS110に移行する。
ステップS110では、印刷部12において、印刷用データ生成部11からの印刷用データに基づき、印刷処理を実行してステップS100に移行する。
次に、図6に基づき、ステップS106の印刷用データ生成処理を詳細に説明する。
図6は、印刷装置100における、印刷用データ生成処理を示すフローチャートである。
この印刷用データ生成処理は、選択画素データに対してN値化処理を施すと共に、当該選択画素データに対応するノズルNが異常ノズルであるか否かを判断し、当該判断結果に基づき、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、異常ノズルに対応する画素データに対して適切な誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を施し、これらN値化処理及び誤差拡散処理の施された画像データに基づき印刷用データを生成する処理であって、ステップS106において実行されると、図6に示すように、まず、ステップS200に移行するようになっている。
ステップS200では、N値化部11aにおいて、画像データ取得部10からのM値のCMYK画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、当該取得したCMYK画像データを印刷用データ生成用メモリ11fに記憶してステップS202に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで判定処理を続行する。
ステップS202に移行した場合は、N値化部11aにおいて、N値化情報記憶部11bから、N値化情報を読み出し、当該読み出したN値化情報をRAM62の所定領域に記憶することで当該N値化情報を取得してステップS204に移行する。
ステップS204では、N値化部11aにおいて、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データにおける、N値化処理が未処理の画素データを選択してステップS206に移行する。
ステップS206では、N値化部11aにおいて、ステップS202で取得したN値化情報に基づき、ステップS204で選択した選択画素データをN値化すると共に、当該N値化後の値を、印刷部12が解釈可能で且つこのN値化後の値に対してノズルが形成するドットサイズを示すデータに変換し、当該変換後のデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの選択画素データを更新してステップS208に移行する。
ステップS208では、N値化部11aにおいて、ステップS206でN値化した結果に基づき、選択画素データのN値化前の画素値と、N値化後の画素値との差分を算出し、当該算出結果を誤差として、選択画素データの情報と共に誤差拡散部11cに伝送してステップS210に移行する。
ステップS210では、誤差拡散部11cにおいて、N値化部11aからステップS208で算出した誤差及び当該誤差に対応する選択画素データの情報を取得すると、ノズル情報記憶部11dから選択画素データに対応したノズル情報を読み出し、当該読み出したノズル情報をRAM62の所定領域に記憶することで当該ノズル情報を取得してステップS212に移行する。以降は、選択画素データに対し、まずRAM62に記憶されたノズル情報から、当該選択画素データに対応したノズル情報を検索することで、同じノズル情報を用いる画素データに対する取得処理を高速化する。
ステップS212では、誤差拡散部11cにおいて、ステップS210で取得したノズル情報に基づき、選択画素データに対応するノズルNが異常ノズルか否かを判定し、異常ノズルであると判定された場合(Yes)はステップS214に移行し、そうでない場合(No)はステップS220に移行する。
ステップS214に移行した場合は、誤差拡散部11cにおいて、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、斜重誤差拡散マトリクスを選択して読み出しステップS216に移行する。本実施の形態において、斜重誤差拡散マトリクスは、前述したように拡散割合の異なる複数種類のマトリクスデータが誤差拡散マトリクス記憶部11eに記憶されており、その選択方法としては、これら複数の斜重誤差拡散マトリクスの中から、選択画素データ毎に、ランダムに選択する、所定の順番で選択する、選択画素に対応する異常ノズルの状態に応じて適切なものを選択するなど、様々な選択方法がある。
ステップS216では、誤差拡散部11cにおいて、ステップS214又はステップS220で選択した誤差拡散マトリクスに基づき、ステップS210で取得した選択画素データの誤差を、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された画像データにおける、拡散対象のN値化処理が未処理の画素データに対して拡散して、これら拡散対象の画素データを更新してステップS218に移行する。
ステップS218では、N値化部11aにおいて、全ての画素データに対してN値化処理を終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰し、そうでない場合(No)はステップS204に移行する。
一方、ステップS212において、選択画素データに対応するノズルが異常ノズルではないと判断されてステップS220に移行した場合は、誤差拡散部11cにおいて、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、通常誤差拡散マトリクスを選択して読み出しステップS216に移行する。本実施の形態において、通常誤差拡散マトリクスは、前述したように拡散割合の異なる複数種類のマトリクスデータが誤差拡散マトリクス記憶部11eに記憶されており、その選択方法としては、これら複数の誤差拡散マトリクスの中から、選択画素データ毎に、各画素データに応じたものを選択する、ランダムに選択する、所定の順番で選択するなど、様々な選択方法がある。
次に、図7〜図14に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図7は、いわゆる異常ノズルがないブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図であり、図8は、ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6が飛行曲がり現象を発生している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。また、図9は、ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6がインクの吐出不良(図では不吐出)を有している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。また、図10は、ドットサイズに対する、N値の情報、各N値に対する閾値の情報の一例を示す図である。また、図11(a)は、各ノズルに対する絶対吐出精度情報(飛行曲り量情報)を示す図であり、(b)は、各ノズルに対する相対吐出精度情報を示す図である。また、図12は、相対吐出精度情報が必要な理由の説明図であり、図13は、各ノズルに対する吐出不良(図では、不吐出)の有無を示す図である。また、図14(a)は、誤差拡散マトリクスの一構成例を示す図であり、(b)は、誤差拡散マトリクス記憶部11eに記憶された各誤差拡散マトリクスの拡散割合及び誤差拡散マトリクスの種類を示す図である。
図7に示すように、異常ノズルがないブラックノズルモジュール50によって形成されるドットパターンは、前述したような、「白スジ」や「濃いスジ」といったようなノズル間隔のずれによって発生するバンディング現象が生じない。
一方、飛行曲りの発生するノズルを含んだブラックノズルモジュール50による印刷結果については、図8に示すように、そのノズルN6によって形成されるドットがその右隣りの正常なノズルN7で形成されるドット側に、距離aだけずれてしまい、この結果、ノズルN6によって形成されるドットと、その左隣りのノズルN5によって形成されるドットとの間に「白スジ」が発生してしまっている。
一方、ブラックノズルモジュール50ではなく、他の色に対応したノズルモジュール52,54及び56を用いた場合は、上記したように飛行曲りによってノズルN6が距離aだけずれたことにより、ノズルN6とその右隣りのノズルN7とが距離aの分だけ両者間の距離が近くなるために、これらのノズルが形成するドットの密度が高くなり(ドットが重なる場合もある)、この部分が「濃いスジ」となって目立ってしまい、印刷物の品質を極端に悪化させてしまう。
また、図9に示すように、ノズルN6のインクの吐出不良(不吐出)によって、本来は形成されるはずのドットが形成されず、ノズルN5とノズルN7とによって形成されるドット間に「白スジ」が発生してしまっている。
上記した「白スジ」は、いわゆる一様の濃度で印刷された印刷物であって、しかも印刷用紙が白でインクがブラックなどのように極端に濃度が異なる組み合わせの場合に、より顕著に目立ってしまい、印刷物の品質を極端に悪化させてしまう。
従って、本発明の本実施の形態に係る印刷装置100では、飛行曲がりの原因となるノズルや吐出不良を有するノズル、すなわち、異常ノズルに対応する画素データに対して、前述した斜重誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を行うことで、「白スジ」又は「濃いスジ」を目立たなくすることができる印刷用データを生成することが可能である。
まず、印刷装置100は、画像データ取得部10において、外部装置等から印刷指示情報を受信すると(ステップS100)、当該印刷指示情報に対応するM値の画像データを、印刷指示情報の送信元である外部装置等から取得し(ステップS102)、当該取得した画像データの色情報がCMYK以外である場合にM値のCMYK画像データに変換する一方、CMYK画像データを印刷用データ生成部11に伝送する(ステップS104)。一方、印刷用データ生成部11は、画像データ取得部10からCMYK画像データを取得すると、印刷用データの生成処理を実行する(ステップS106)。
印刷用データの生成処理は、まず、N値化部11aにおいて、画像データ取得部10からCMYK画像データを取得し、当該取得したCMYK画像データを、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶し(ステップS200)、次いで、N値化情報記憶部11bからN値化情報を読み出し、当該読み出したN値化情報をRAM62の所定領域に記憶する(ステップS200)。
N値化情報を取得すると、N値化部11aは、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データから、N値化処理が未処理の画素データを選択し(ステップS204)、当該M値の選択画素データの値を、上記取得したN値化情報に基づきN値化すると共に、当該N値化後の値を、印刷部12が解釈可能で且つこのN値化後の値に対してノズルが形成するドットのドット番号を示すデータに変換し、当該変換後のデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの選択画素データを更新する(ステップS206)。
本実施の形態において、上記N値化は、選択画素データの元の画素値(輝度値(または濃度値))が8ビット「256」階調である場合、図10に示すように、元の画素値が「32」未満のときは、その画素値を「0」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「7」とし、元の画素値が「32」以上「64」未満のときは、その画素値を「36」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「6」とし、さらに元の画素値が「64」以上「96」未満のときは、その画素値を「73」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「5」とするようになっている。さらに、同様にして元の画素値が「96」以上「128」未満のときは、その画素値を「109」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「4」とし、元の画素値が「128」以上「159」未満のときは、その画素値を「146」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「3」とし、さらに元の画素値が「159」以上「191」未満のときは、その画素値を「182」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「2」とし、さらに、元の画素値が「191」以上「223」未満のときは、その画素値を「219」にまとめてそのN値を「1」とし、元の画素値が「223」以上のときは、その画素値を「255」にまとめてそのN値をドット番号に対応する「0」とするようになっている。
なお、前記の例は画素値として輝度値を採用した場合であり、画素値として濃度値を採用する場合は、各輝度値の反対の値(例えば、「255」から各輝度値を引いた値)をとることになる。
更に、N値化部11aは、選択画素データをN値化すると、当該選択画素データの変換前の輝度値と、変換後のドット番号に対応する輝度値との差分を誤差として算出して、当該算出した誤差と選択画素データの情報とを誤差拡散部11cに伝送する(ステップS208)。
一方、誤差拡散部11cでは、N値化部11aから誤差及び選択画素データの情報を取得すると、当該取得した選択画素データの情報に基づき、当該選択画素データに対応するノズル情報を、ノズル情報記憶部11dから読み出してRAM62の所定領域に記憶する(ステップS210)。そして、当該取得したノズル情報に基づき、選択画素データに対応したノズルが異常ノズルであるか否かを判定する(ステップS212)。
ここで、本実施の形態において、異常ノズルの判定処理は、図11(a)に示す絶対吐出精度情報、図11(b)に示す相対吐出精度情報及び図13に示す吐出有無情報に基づき行われる。
例えば、図11(a)に基づき、選択画素データに対応するノズルの形成するドットの理想位置からの飛行曲がり量(絶対吐出精度)が、「±4μm」未満のときは、そのノズルNがインク不吐出でなければ「飛行曲りなし」と判断し、「±4μm」以上のときは「飛行曲りあり」と判断し、選択画素データに対応するノズルNは異常ノズルであると判断する。
但し、絶対吐出精度が「±4μm」以上であっても、図11(b)に示すように、選択画素データに対応するノズルNの理想位置と、当該ノズルNの隣にあるノズルN+1の理想位置との差分(相対吐出精度)が「±0μm又は所定値」未満のときは「飛行曲りなし」と判断する。
ここで、上記したように、絶対吐出精度だけでなく相対吐出精度を用いて上記異常ノズルの判断を行うのは、例えば、図12に示すように、連続して並ぶ3つのノズル全てが同じ方向に同じ量だけ飛行曲がりを生じている場合に、これらのノズルに対応する画素データに対して、バンディング回避用の特別な誤差拡散マトリクス(例えば、前述した斜重誤差拡散マトリクス)を用いて誤差拡散処理を行ってしまうと印刷結果の画質が悪化する可能性があるためである。
更に、図13に示すノズルのインクの吐出有無を示す吐出有無情報に基づき、選択画素データに対応するノズルNの吐出有無情報が「1」であったときに、そのノズルをインクの吐出できない異常ノズルと判断する。一方、吐出有無情報が「0」であったときは、そのノズルが飛行曲りを発生していなければ正常なノズルと判断する。
上記したように、異常ノズルであるか否かの判断処理が終了すると、選択画素データに対応するノズルNが異常ノズルであると判断された場合は(ステップS212の「Yes」の分岐)、誤差拡散マトリクス記憶部11fから、斜重誤差拡散マトリクスを選択し(ステップS214)、一方、選択画素データに対応するノズルNが正常なノズルであると判断された場合は(ステップS212の「No」の分岐)、誤差拡散マトリクス記憶部11fから、通常誤差拡散マトリクスを選択する(ステップS220)。
ここで、本実施の形態における誤差拡散マトリクスは、図14(a)に示すように、拡散対象の4つの画素データに対する誤差の拡散割合をそれぞれx1〜x4で表すと、選択画素データ(図14(a)中の注目画素)に対して、左下の拡散対象の画素データに拡散割合「x1」で誤差を拡散し、真下の拡散対象の画素データに拡散割合「x2」で誤差を拡散し、右下の拡散対象の画素データに拡散割合「x3」で誤差を拡散し、右隣の拡散対象の画素データに拡散割合「x4」で誤差を拡散する拡散内容のマトリクスとなっている。
また、上記誤差拡散マトリクスの選択処理は、選択画素データに対応するノズルNが異常ノズルである場合は、図14(b)に示すように、マトリクスIDが、ID2、ID4、ID8などの斜重誤差拡散マトリクスの中から選択し、一方、選択画素データに対するノズルNが正常なノズルである場合は、マトリクスIDが、ID1、ID3、ID5〜ID7などの通常誤差拡散マトリクスの中から選択する。
また、図14(b)中の、拡散割合x1〜x4にそれぞれ対応する数値は拡散割合を示し、例えば、ID2の斜重誤差拡散マトリクスを例として説明すると、当該ID2のマトリクスは、拡散割合が、図14(b)に示すように、「x1=1」、「x2=3」、「x3=7」、「x4=5」となっている。そして、拡散対象の各画素データに対する誤差を算出するときは、これらの数値を加算した「1+3+7+5=16」を分母とし、x1〜x4のそれぞれの数値を分子とした値を誤差に乗じて各拡散誤差(分配値)を算出する。従って、誤差拡散処理においては、図14(a)に示す、x1に対応する画素データに誤差の1/16を拡散し、x2に対応する画素データに誤差の3/16を拡散し、x3に対応する画素データに誤差の7/16を拡散し、x4に対応する画素データに誤差の5/16を拡散することになる。つまり、ID2の斜重誤差拡散マトリクスは、右下の画素データに対して誤差の7/16と、他の画素データに対するよりも多めに誤差を拡散していることが解る。一方、例えばID7の通常誤差拡散マトリクスでは、図14(b)に示すように、「x1=3」、「x2=1」、「x3=5」、「x4=7」となっており、このID7の通常誤差拡散マトリクスと、ID2の斜重誤差拡散マトリクスとを比較すると、ID2の斜重誤差拡散マトリクスの方が斜め方向(右下方向)に強く誤差を拡散していることが解る。これは、他の斜重誤差拡散マトリクスと、他の通常誤差拡散マトリクスとの間でも同様であり、斜重誤差拡散マトリクスの方が、通常誤差拡散マトリクスよりも、斜め方向の画素データ(図14(a)中のx1又はx3の画素データ)に対して誤差の拡散割合が大きくなっている。
また、ここでは、誤差拡散マトリクス記憶部11fからの誤差拡散マトリクスの選択方法として、前述したように、誤差拡散マトリクス記憶部11fに予め記憶された、複数の斜重誤差拡散マトリクス及び複数の通常誤差拡散マトリクスの中から、選択画素データ毎にランダムに、斜重誤差拡散マトリクス又は通常誤差拡散マトリクスを選択する方法を用いている。ここで、ランダムに誤差拡散マトリクスを選択するのは、一律に一定の誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散を行うよりも、ランダムに選択された複数種類の誤差拡散マトリクスで誤差を拡散した方が印刷結果の画質に良い結果が得られるためである。
上記したように、選択画素データに対して、誤差拡散マトリクスが選択されると、図14(a)に示すように、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データにおける選択画素データ(図14(a)中の注目画素のデータ)に対して、左下、真下、右下及び右隣に位置する拡散対象の画素データに、図14(b)に示す、選択した誤差拡散マトリクスに設定された拡散割合で、上記算出された誤差を拡散することで、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データを更新する。
従って、誤差拡散部11cにおける上記拡散処理によって、選択画素データの周辺にあるN値化が未処理の画素データの画素値がN値化により発生した誤差の反映されたものへと更新される。以降は、このように更新された未処理の画素データに対して、上記N値化及び上記ノズル情報に基づき選択した誤差拡散マトリクスによる誤差拡散処理を順次行っていく。
そして、上記したN値化及び誤差拡散処理を、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの全画素データに対して行うことで(ステップS218の「Yes」の分岐)、印刷用データの生成処理を終了する。つまり、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された、N値化及び誤差拡散処理後のCMYK画像データの各画素値は、各ドット形成サイズに対応したドット番号を印刷部12が解釈可能な形式のデータに変換したデータとなっており、印刷部12における印刷ヘッド200を駆動可能な印刷用データとなっている。
従って、印刷用データ生成部11は、上記生成された印刷用データを印刷部12に出力すると共に、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された印刷用データを削除する(ステップS108)。
一方、印刷部12は、印刷用データ生成部11から出力された印刷用データを取得し、当該取得した印刷用データに基づき、ブラックノズルモジュール50を用いて印刷媒体上に、各ドット番号に対応したサイズのドットを形成(印刷)する(ステップS110)。
なお、このようにドットサイズを制御する技術的方法としては、例えば、印刷ヘッドにピエゾ素子(piezo actuator)を使用した方式の場合は、そのピエゾ素子に加える電圧を変えてインクの吐出量をコントロールすることで容易に実現可能となっている。
上記したように、異常ノズルが原因でバンディング現象が発生する箇所の画素データに対して、上記した斜重誤差拡散マトリクスを用いた誤差拡散処理を施すことで、視覚的に白スジ又は濃いスジと認識される現象を図8又は図9に示すドットパターンの形成結果よりも目立たなくすることができる。
上記第1の実施の形態において、画像データ取得部10は、形態1又は25の画像データ取得手段に対応し、N値化部11a及びN値化情報記憶部11bによる選択画素データのM値の画素値をN値に変換するN値化処理は、形態1又は形態25のN値化処理手段に対応し、誤差拡散部11cは、形態1、5、6、25、29及び30のいずれか1の誤差拡散手段に対応し、ノズル情報記憶部11dは、形態1又は形態25のノズル情報記憶手段に対応し、誤差拡散マトリクス記憶部11eは、形態1、10、18、25、32及び40のいずれか1の誤差拡散マトリクス記憶手段に対応し、N値化部11aにおける未処理画素データの選択処理は、形態1又は形態25の画素データ選択手段に対応し、N値化部11aにおけるN値化後のデータをノズルが形成するドットのドット番号を示し且つ印刷部12が解釈可能なデータに変換する処理は、形態1又は25の印刷用データ生成手段に対応し、印刷部12は、形態1の印刷手段に対応する。
上記第1の実施の形態において、ステップS102,S104は、形態10、18、32及び40のいずれか1の画像データ取得ステップに対応し、ステップS202,S206,S208は、形態10、16、18、32、38及び40のいずれか1のN値化処理ステップ及び発明10、18、32及び40のいずれか1の印刷用データ生成ステップに対応し、ステップS204は、形態10、18、32及び40のいずれか1の画素データ選択ステップに対応し、ステップS210〜S216,S220は、形態10、14、15、16、18、22、23、32、36、37、40、44及び45のいずれか1の誤差拡散ステップに対応し、ステップS110は、形態10又は形態18の印刷ステップに対応する。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。図15は、本発明に係る印刷装置、印刷装置制御プログラム及び印刷装置制御方法、並びに印刷用データ生成装置、印刷用データ生成プログラム及び印刷用データ生成方法の第2の実施の形態を示す図である。
本実施の形態の印刷装置、並びにコンピュータシステムの構成は上記第1の実施の形態の図1、図2と同様のものとなる。本実施の形態では、上記第1の実施の形態の図5におけるステップS106で行われる印刷用データ生成処理が、図15のものに変更されている。
この図15の印刷用データ生成処理は、上記第1の実施の形態とその生成原理は同じだが、インクの吐出不良を有するノズルに対応した選択画素データに対して、そのN値化を行わず、元の画素データの値を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクス記憶部11eに記憶されたバンディング回避用の特別な誤差拡散マトリクスを用いて、周辺の拡散対象の画素データに拡散する点が、上記第1の実施の形態と異なる。従って、以下、上記第1の実施の形態と異なる部分についてのみ説明し、上記第1の実施の形態と重複する部分については説明を省略する。
以下、図15に基づき、本実施の形態におけるステップS106の印刷用データ生成処理を詳細に説明する。
図15は、印刷装置100における、印刷用データ生成処理を示すフローチャートである。
この印刷用データ生成処理は、選択画素データに対応するノズルNが異常ノズルであるか否かを判断し、ノズルNが、飛行曲りを生じる異常ノズルである場合はN値化を行って誤差を算出し、一方、インクの吐出不良を有する異常ノズルである場合はN値化を行わずに元の画素データの画素値を誤差とし、更に、前記判断結果に基づき、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、異常ノズルに対応する画素データに適切な誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を施し、これら各処理が施された画像データに基づき印刷用データを生成する処理であって、ステップS106において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS300に移行するようになっている。
ステップS300では、N値化部11aにおいて、画像データ取得部10からのM値のCMYK画像データを取得したか否かを判定し、取得したと判定された場合(Yes)は、当該取得したCMYK画像データを印刷用データ生成用メモリ11fに記憶してステップS302に移行し、そうでない場合(No)は取得するまで判定処理を続行する。
ステップS302に移行した場合は、N値化部11aにおいて、N値化情報記憶部11bから、N値化情報を読み出し、当該読み出したN値化情報をRAM62の所定領域に記憶することで当該N値化情報を取得してステップS304に移行する。
ステップS304では、N値化部11aにおいて、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データにおける、N値化処理が未処理の画素データを選択してステップS306に移行する。
ステップS306では、N値化部11aにおいて、ノズル情報記憶部11dから選択画素データに対応したノズル情報を読み出し、当該読み出したノズル情報をRAM62の所定領域に記憶することで当該ノズル情報を取得してステップS308に移行する。
ステップS308では、N値化部11aにおいて、ステップS306で取得したノズル情報に基づき、選択画素データに対応したノズルNにインクの吐出不良があるか否かを判定し、吐出不良があると判定された場合(Yes)はステップS310に移行し、そうでない場合(No)はステップS318に移行する。
ステップS310に移行した場合は、N値化処理部11aにおいて、選択画素データの画素値を最低濃度値(例えば、濃度値「0」または輝度値「255」)に変換し、この最低濃度値に対応する「ドットなし」を示す印刷部12が解釈可能なデータを生成し、当該生成したデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの選択画素データを更新すると共に、変換前の画素値と変換後の画素値との差分を誤差として算出し、当該誤差と選択画素データの情報(吐出不良であることを示す情報を含む)とを誤差拡散部11cに伝送してステップS312に移行する。
なお、上記ステップS310の説明において、吐出不良があるノズルの形成するドットに対応した画素データを、図10において「ドットなし」となる最低濃度値に変換する例を説明したが、これに限らず、印刷結果の画像を局所的に見て、この変換後の部分の画像を人が知覚できないようなドットサイズであれば、「ドットなし」とならずとも、例えば、図10に示す、ドット番号1やドット番号2などの小さなドットを形成する範囲の輝度値に変換しても良い。
ステップS312では、誤差拡散部11cにおいて、N値化部11aからステップS208で算出した誤差及び当該誤差に対応する選択画素データの情報を取得すると、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、斜重誤差拡散マトリクスを選択し且つ読み出してステップS314に移行する。
ステップS314では、誤差拡散部11cにおいて、ステップS312又はステップS324で選択した誤差拡散マトリクスに基づき、ステップS312又はステップS322で取得した選択画素データの誤差を、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された画像データにおける、拡散対象の画素データに対して拡散して、これら拡散対象の画素データを更新してステップS316に移行する。
ステップS316では、N値化部11aにおいて、全ての画素データに対してN値化処理を終了したか否かを判定し、終了したと判定された場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰し、そうでない場合(No)はステップS304に移行する。
一方、ステップS308において、選択画素データに対応したノズルNにインクの吐出不良がなくステップS318に移行した場合は、ステップS302で取得したN値化情報に基づき、ステップS304で選択した選択画素データをN値化すると共に、当該N値化後の値を印刷部12が解釈可能な形成するドットサイズを示すデータに変換し、当該変換後のデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの選択画素データを更新してステップS320に移行する。
ステップS320では、N値化部11aにおいて、ステップS318でN値化した結果に基づき、選択画素データのN値化前の画素値と、N値化後の画素値との差分を算出し、当該算出結果を誤差として、選択画素データの情報と共に誤差拡散部11cに伝送してステップS322に移行する。
ステップS322では、誤差拡散部11cにおいて、RAM62に記憶されたノズル情報に基づき、選択画素データに対応するノズルNが飛行曲りを生じる異常ノズルか否かを判定し、異常ノズルであると判定された場合(Yes)はステップS324に移行し、そうでない場合(No)はステップS326に移行する。
ステップS324に移行した場合は、誤差拡散部11cにおいて、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、斜重誤差拡散マトリクスを選択して読み出しステップS314に移行する。
一方、ステップS322において、選択画素データに対応するノズルが異常ノズルではないと判断されてステップS326に移行した場合は、誤差拡散部11cにおいて、誤差拡散マトリクス記憶部11eから、通常誤差拡散マトリクスを選択して読み出しステップS314に移行する。
次に、本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態における図8に示すように、ブラックノズルモジュール50のノズルN6によって形成されるドットがその右隣りの正常なノズルN7で形成されるドット側に、距離aだけずれてしまい、この結果、ノズルN6によって形成されるドットと、その左隣りのノズルN5によって形成されるドットとの間に「白スジ」が発生してしまっており、また、図9に示すように、ブラックノズルモジュール50のノズルN6にインクの吐出不良が発生しており、本来は形成されるはずのドットが形成されず、ノズルN5とノズルN7とによって形成されるドット間に「白スジ」が発生してしまっている。
従って、本発明の本実施の形態に係る印刷装置100では、飛行曲がりの原因となるノズルに対応する画素データに対して、上記第1の実施の形態と同様の処理を行い、一方、吐出不良を有するノズルに対応する画素データに対してはN値化を行わず、且つその画素値そのものを誤差として、前述した斜重誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散処理を行うことで、「白スジ」又は「濃いスジ」を目立たなくすることができる印刷用データを生成することが可能である。
本実施の形態における印刷用データの生成処理は、まず、N値化部11aにおいて、画像データ取得部10からCMYK画像データを取得し、当該取得したCMYK画像データを、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶し(ステップS300)、次いで、N値化情報記憶部11bからN値化情報を読み出し、当該読み出したN値化情報をRAM62の所定領域に記憶する(ステップS302)。
N値化情報を取得すると、N値化部11aは、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データから、N値化処理が未処理の画素データを選択し(ステップS304)、当該選択画素データに対応したノズル情報を、ノズル情報記憶部11dから読み出してRAM62の所定領域に記憶する(ステップS306)。そして、当該取得したノズル情報に基づき、上記第1の実施の形態における、図13に示す、選択画素データに対応したノズルNの吐出不良の有無を示す情報に基づき、当該ノズルNにインクの吐出不良があるか否かを判定する(ステップS308)。
そして、選択画素データに対応したノズルNに吐出不良があると判定された場合は、当該選択画素データの画素値を最低濃度値(例えば、輝度値「255」)に変換し、この最低濃度値に対応する「ドットなし」を示す印刷部12が解釈可能なデータを生成し、この生成したデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶された選択画素データのデータを更新すると共に、選択画素データの変換前の画素値と変換後の画素値(輝度値「255」)との差分を誤差拡散用の誤差として算出し、当該誤差と選択画素データの情報(吐出不良が有の情報を含む)とを誤差拡散部11cに伝送する(ステップS310)。
一方、誤差拡散部11cでは、N値化部11aから上記誤差及び上記選択画素データの情報(吐出不良有)を取得すると、誤差拡散マトリクス記憶部11fから、斜重誤差拡散マトリクスを選択し(ステップS312)、上記第1の実施の形態における図14(a)に示すように、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データにおける選択画素データ(図14(a)中の注目画素のデータ)に対して、左下、真下、右下及び右隣に位置する拡散対象の画素データに、図14(b)に示す、選択した斜重誤差拡散マトリクスに設定された拡散割合で、上記誤差を拡散することで、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データ(拡散対象の画素データ)を更新する(ステップS314)。
また、選択画素データに対応したノズルNに吐出不良が無いと判定された場合は、次に、当該選択画素データを、N値化部11aにおいて、上記取得したN値化情報に基づきN値化すると共に、当該N値化後の値を、印刷部12が解釈可能で且つこのN値化後の値に対してノズルが形成するドットのドット番号を示すデータに変換し、当該変換後のデータによって印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの選択画素データを更新する(ステップS318)。更に、当該選択画素データの変換前の輝度値と、変換後のドット番号に対応する輝度値との誤差を算出して、当該算出した誤差と選択画素データの情報とを誤差拡散部11cに伝送する(ステップS320)。
そして、誤差拡散部11cでは、上記第1の実施の形態と同様に、図11(a)及び(b)に示す、選択画素データに対応するノズルNの絶対吐出精度情報及び相対吐出精度情報に基づき、当該ノズルNによって飛行曲りが生じているか否かを判断し(ステップS322)、飛行曲りが生じていると判断された場合は(ステップS322の「Yes」の分岐)、誤差拡散マトリクス記憶部11fから、斜重誤差拡散マトリクスを選択し(ステップS324)、一方、選択画素データに対応するノズルNが正常なノズルであると判断された場合は(ステップS322の「No」の分岐)、誤差拡散マトリクス記憶部11fから、通常誤差拡散マトリクスを選択する(ステップS326)。
このようにして、選択画素データに対する誤差拡散マトリクスが選択されると、図14(a)に示すように、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データにおける選択画素データ(図14(a)中の注目画素のデータ)に対して、左下、真下、右下及び右隣に位置する拡散対象の画素データに、図14(b)に示す、選択した誤差拡散マトリクスに設定された拡散割合で、上記算出された誤差を拡散することで、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データを更新する。
そして、上記したN値化及び誤差拡散処理を、印刷用データ生成用メモリ11fに記憶されたCMYK画像データの全画素データに対して行うことで(ステップS316の「Yes」の分岐)、印刷用データの生成処理を終了する。
上記したように、飛行曲りを発生するノズルが原因でバンディング現象が発生する箇所の画素データに対してN値化及び上記した斜重誤差拡散マトリクスを用いた誤差拡散処理を施し、且つ、インクの吐出不良が原因でバンディング現象が発生する箇所の画素データに対してN値化処理を行わず、その代わりに、当該画素データの画素値を誤差として、上記した斜重誤差拡散マトリクスを用いた誤差拡散処理を施すことで、視覚的に白スジ又は濃いスジと認識される現象を図8又は図9に示すドットパターンの形成結果よりも目立たなくすることができる。
つまり、上記第1の実施の形態においては、インクが不吐出のノズルに対応した画素データに対しても、ドットが形成されることを前提としてN値化及び誤差拡散処理を行っていたのに対して、本実施の形態においては、ドットが形成されないことを前提にしてN値化を行わず、且つ、ドットの形成されない画素データの部分の階調を周りの画素データで補償するために、当該ドットの形成されない画素データの画素値そのものを誤差として周辺の未処理画素データに拡散するようにした。
上記第2の実施の形態において、画像データ取得部10は、形態1又は25の画像データ取得手段に対応し、N値化部11a及びN値化情報記憶部11bによる選択画素データのM値の画素値をN値に変換するN値化処理は、形態1、7、25及び31のいずれか1のN値化処理手段に対応し、誤差拡散部11cは、形態1、5、7、25、29及び31のいずれか1の誤差拡散手段に対応し、ノズル情報記憶部11dは、形態1又は形態25のノズル情報記憶手段に対応し、誤差拡散マトリクス記憶部11eは、形態1、10、18、25、32及び40のいずれか1の誤差拡散マトリクス記憶手段に対応し、N値化部11aにおける未処理画素データの選択処理は、形態1又は形態25の画素データ選択手段に対応し、N値化部11aにおけるN値化後のデータをノズルが形成するドットのドット番号を示し且つ印刷部12が解釈可能なデータに変換する処理、及び最低濃度値に変換後の選択画素データに対する「ドットなし」を示し且つ印刷部12が解釈可能なデータを生成する処理は、形態1又は25の印刷用データ生成手段に対応し、印刷部12は、形態1の印刷手段に対応する。
上記第2の実施の形態において、ステップS102,S104は、形態10、18、32及び40のいずれか1の画像データ取得ステップに対応し、ステップS202,S206,S208は、形態10、16、18、24、32、38、40及び46のいずれか1のN値化処理ステップ及び発明10、18、32及び40のいずれか1の印刷用データ生成ステップに対応し、ステップS204は、形態10、18、32及び40のいずれか1の画素データ選択ステップに対応し、ステップS210〜S216,S220は、形態10、14、16、18、22、24、32、36、38、40、44及び46のいずれか1の誤差拡散ステップに対応し、ステップS110は、形態10又は形態18の印刷ステップに対応する。
更に、図16〜図19に基づき、本発明の実施例を説明する。
ここで、図16は、本実施例で用いたグラデーション画像である。また、図17は、従来の誤差拡散手法における通常の誤差拡散マトリクスであり、図18は、図16のグラデーション画像を、図17に示す従来手法における誤差拡散マトリクスを用いて4値化した結果を示す図である。また、図19は、図16のグラデーション画像を、本発明に係る誤差拡散処理手法を用いて4値化した結果を示す図である。
まず、従来の誤差拡散手法について説明する。
従来の誤差拡散手法においては、画素データを画像データにおける各行の左から右に向かって順番に選択した場合に、図17に示すように、選択画素の右隣の未処理画素データ、並びに左下、真下及び右下の未処理画素データの計4つの画素データに対して誤差を拡散することになる。つまり、従来の誤差拡散手法は、選択画素データの下方向に多くの誤差を拡散することになる。この従来手法によるグラデーション画像の4値化後の画像は、図18に示すようになる。図18に示す4値化後のグラデーション画像における、画像部分21a〜21cに着目してみると、画像部分21aにおいては、4値化に使用した誤差拡散マトリクスの拡散方向が下方向に多く誤差を拡散する特性があるため、印刷時のドットの種類(ドットには複数種類のサイズがある)がスムーズに切り替えられず、ドット種類の切り替え遅延が起きるため、特に丸で囲んだ部分においては、右下方向に流れ込むようにドットが形成されてしまっている。また、画像部分21b(中間調部分)においては、21aと同様の理由から、この部分を形成する複数種のドットが均一に混ざり合っていないため、画質の低下が生じている。また、画像部分21cにおいては、21a及び21bと同様の理由から、特に、丸で囲んだ部分においては、右下方向にドットが流れ込む、いわゆるドットの尾引き現象が生じてしまっている。
上記した拡大画像部分21a〜21cにおいて生じている各現象は、いずれもグラデーション画像の画質を劣化させるものである。
一方、本発明の誤差拡散処理手法においては、上記実施の形態と同様に、図16のグラデーション画像における、異常ノズルと判断されたノズルの形成するドット部分に対応する画素データついては、図14(b)に示す、誤差拡散マトリクスの中から、斜重誤差拡散マトリクスを選択して誤差拡散処理を行って4値化し、異常ノズルでは無いと判断された正常なノズルの形成するドット部分に対応する画素データについては、図14(b)に示す、誤差拡散マトリクスの中から、通常の誤差拡散マトリクスを選択して誤差拡散処理を行って4値化した。つまり、上記第1の実施の形態と同様の誤差拡散処理手法を用いて4値化した。この4値化の結果は、図19に示すようになる。図19に示す4値化後のグラデーション画像における、画像部分23a〜23cに着目してみると、画像部分23aにおいては、上記従来手法よりもドット種類の切り替え遅延が改善され、シャドウ部のドット種類の分散性が向上しており、上記図18の画像部分21aよりも画質が向上している。また、画像部分23bにおいては、上記従来手法よりも複数種のドットが均一に混ざり合っており、上記図18の画像部分21bよりも画質が向上している。また、画像部分23cにおいては、上記従来手法よりもハイライト部のドットの尾引き現象が改善されており、上記図18の画像部分21cよりも画質が向上している。
なお、上記第1及び第2の実施の形態における印刷装置の特徴は、既存の印刷装置そのものには殆ど手を加えることなくその印刷ヘッドの特性に合わせて画像データから印刷用データを生成するようにしたため、印刷部20として特に専用のものを用意する必要はなく、従来から既存のインクジェット方式のプリンタをそのまま利用することができる。また、上記実施の形態における印刷装置100から印刷部12を分離すれば、その機能はPCなどの汎用の印刷指示端末(印刷用データ生成装置)のみで実現することも可能となる。
また、本発明は飛行曲がり現象のみならず、インクの吐出方向は垂直(正常)であるもののノズルの形成内容が正規の位置よりもずれている結果、形成されるドットが飛行曲がり現象と同じ結果となる場合にも全く同様に適用できることは勿論である。
また、上記第1及び第2の実施の形態における印刷装置100は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタのみならず、マルチパス型のインクジェットプリンタにも適用可能であり、ラインヘッド型のインクジェットプリンタであれば、飛行曲がり現象などが発生していても白スジや濃いスジが殆ど目立たない高品質の印刷物を1パスで得ることが可能となり、また、マルチパス型のインクジェットプリンタであれば、往復動作回数を減らすことができるため、従来よりも高速印刷が可能となる。
図20(A)〜(C)は、ラインヘッド型のインクジェットプリンタとマルチパス型のインクジェットプリンタとによるそれぞれの印刷方式を示したものである。
同図(A)に示すように、矩形状の印刷媒体(用紙)Sの幅方向を画像データの主走査方向、長手方向を画像データの副走査方向とした場合、ラインヘッド型のインクジェットプリンタでは、同図(B)に示すように、印刷ヘッド200がその印刷媒体(用紙)Sの紙幅分の長さを有しており、この印刷ヘッド200を固定し、この印刷ヘッド200に対して前記印刷媒体(用紙)Sを副走査方向に移動させることでいわゆる1パス(動作)で印刷を完了するようにしている。なお、いわゆるフラットヘッド式のスキャナのように印刷媒体(用紙)Sを固定し、印刷ヘッド200側をその副走査方向に移動させたり、あるいは両方をそれぞれ反対方向に移動させながら印刷を行うことも可能である。これに対し、マルチパス型のインクジェットプリンタは、同図(C)に示すように、紙幅分の長さに比べてはるかに短い印刷ヘッド200を主走査方向と直交する方向に位置させ、これを主走査方向に何度も往復動作をさせながら印刷媒体(用紙)Sを所定のピッチずつ副走査方向に移動させることで印刷を実行するようにしている。従って、後者のマルチパス型のインクジェットプリンタの場合は、前者のラインヘッド型のインクジェットプリンタに比べて印刷時間がかかるといった欠点がある反面、任意の箇所に印刷ヘッド200を繰り返し位置させることができることから前述したようなバンディング現象のうち特に白スジ現象の軽減については、ある程度の対応が可能となっている。
また、上記第1及び第2の実施の形態ではインクをドット状に吐出して印刷を行うインクジェットプリンタを例に説明したが、本発明は、印字機構がライン状に並んだ形態の印字ヘッドを用いた他の印刷装置、例えば熱転写プリンタまたは感熱式プリンタなどと称されるサーマルヘッドプリンタについても適用可能である。
また、図3では、印刷ヘッド200の各色ごとに設けられた各ノズルモジュール50、52,54,56は、その印刷ヘッド200の長手方向に直線状にノズルNが連続した形態となっているが、図21に示すように、これら各ノズルモジュール50、52,54,56をそれぞれ複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成し、これを印字ヘッド200の移動方向の前後に配列するように構成しても良い。特に、このように各ノズルモジュール50、52,54,56ごとに複数の短尺のノズルユニット50a、50b、…50nで構成すれば、各ノズルユニット50a、50b、…50nの実際のドット間の距離(ピッチ)を狭くすることなく、実質的にドット間の距離をより短くすることが可能となるため、高解像度画像に対して容易に対応することができる。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、ノズルNにおける飛行曲り及びインクの吐出不良によって生じるバンディング現象を回避するための特別な誤差拡散マトリクス(斜重誤差拡散マトリクス)を選択して誤差拡散処理を行う例を説明したが、これに限らず、例えば、形成ドットのγ特性など、別のバンディング発生要因に対して適切な内容の誤差拡散マトリクスを用意して、当該別のバンディング発生要因に対しても対処できる構成としても良い。
また、上記第1及び第2の実施の形態においては、誤差拡散マトリクスのサイズ、拡散対象の画素数及びマトリクスの形状について、これらが全て同一の誤差拡散マトリクスを用いて誤差拡散する例を説明したが、これに限らず、マトリクスのサイズ、拡散対象の画素数及びマトリクスの形状がそれぞれ異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを用意して、例えば、飛行曲り量に応じて、マトリクスのサイズ、拡散対象の画素数及びマトリクスの形状を可変にしたり、バンディング発生箇所に対しては、比較的小さいサイズのマトリクスを用いて誤差拡散したりするような構成としても良い。
また、上記第1の実施の形態においては、飛行曲り及び吐出不良に対応した異常ノズルの画素データに対して同じ斜重誤差拡散マトリクスのグループから斜重誤差拡散マトリクスを選択するようにしたが、これに限らず、飛行曲り用のグループ、不吐出用のグループなどバンディング現象の発生要因毎に適切なグループを構成し、当該発生要因毎にそれぞれのグループから適切な誤差拡散マトリクスを選択できる構成としても良い。
また、上記第1の実施の形態においては、選択画素データに対応するノズルNに対して異常ノズル否かを判定し、当該ノズルNが異常ノズルであった場合は、その選択画素データの誤差を、特別な誤差拡散マトリクスを用いて周辺の未処理画素データに拡散するようにしたが、これに限らず、選択画素データだけに対して特別な誤差拡散マトリクスを用いるのではなく、選択画素データに対応するノズルの近傍のノズルに対応する画素データに対しても、特別な誤差拡散マトリクスを用いた誤差拡散処理を行うようにしても良い。ここで、選択画素データに対応するノズルの近傍のノズルとは、例えば、上記「白スジ」が発生した場合は、ドットの形成位置がずれたノズル及びそのずれたドットに対して距離が通常のケースよりも広くなった正常なドットを形成するノズルを含むものとなり、また、上記「濃いスジ」の場合は、ドットの形成位置がずれたノズル及びそのずれたドットに対して距離が通常のケースよりも短く、あるいは一部または全部が重なり合った正常なドットを形成するノズルを含むものとなる。なお、この例に限らず、近傍の範囲を、該当ノズルの両隣3つのノズル等もっと拡大しても良い。
本発明に係る印刷装置100の構成を示すブロック図である。 コンピュータシステムのハードウェア構成を示す図である。 本発明の印刷ヘッド200の構造を示す部分拡大底面図である。 図4の部分拡大側面図である。 印刷装置100における印刷処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における、印刷装置100における、印刷用データ生成処理を示すフローチャートである。 飛行曲がりを発生する異常ノズルがないブラックノズルモジュール50のみで形成されるドットパターンの一例を示した図である。 ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6が飛行曲がり現象を発生している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。 ブラックノズルモジュール50のうち、ノズルN6がインクの吐出不良(図では不吐出)を有している場合に形成されるドットパターンの一例を示した図である。 ドットサイズに対する、N値の情報、各N値に対する閾値の情報の一例を示す図である。 (a)は、各ノズルに対する絶対吐出精度情報(飛行曲り量情報)を示す図であり、(b)は、各ノズルに対する相対吐出精度情報を示す図である。 相対吐出精度情報が必要な理由の説明図である。 各ノズルに対する吐出不良(図では、不吐出)の有無を示す図である。 (a)は、誤差拡散マトリクスの一構成例を示す図であり、(b)は、誤差拡散マトリクス記憶部11eに記憶された各誤差拡散マトリクスの拡散割合及び誤差拡散マトリクスの種類を示す図である。 印刷装置100における、印刷用データ生成処理を示すフローチャートである。 本実施例で用いたグラデーション画像である。 実施例で用いた通常の誤差拡散マトリクスである。 図16のグラデーション画像を、図17に示す誤差拡散マトリクスを用いて4値化した結果を示す図である。 図16のグラデーション画像を、本発明に係る誤差拡散処理手法を用いて4値化した結果を示す図である。 (A)〜(C)は、マルチパス型のインクジェットプリンタとラインヘッド型のインクジェットプリンタとによる印刷方式の違いを示す説明図である。 印刷ヘッドの構造の他の例を示す概念図である。 (a)〜(c)は、重みベクトルの説明図である。
符号の説明
100…印刷装置、200…印刷ヘッド、10…画像データ取得部、11…印刷用データ生成部、11a…N値化部、11b…N値化情報記憶部、11c…誤差拡散部、11d…ノズル情報記憶部、11e…誤差拡散マトリクス記憶部、11f…印刷用データ生成用メモリ、12…印刷部、60…CPU、62…RAM、64…ROM、66…インターフェース、70…記憶装置、72…出力装置、74…入力装置、50…ブラックノズルモジュール、52…イエローノズルモジュール、54…マゼンタノズルモジュール、56…シアンノズルモジュール、S…印刷媒体(用紙)、L…ネットワークケーブル、N…ノズル

Claims (14)

  1. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置であって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記ノズルの特性を示すノズル情報を記憶するノズル情報記憶手段と、
    拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶する誤差拡散マトリクス記憶手段と、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択手段と、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理手段と、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散手段と、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷手段と、を備え、
    前記誤差拡散手段は、前記ノズル情報に基づき、前記選択した画素データ毎に前記誤差拡散マトリクス記憶手段から所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに前記誤差を拡散することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記ノズル情報は、前記ノズルに対するインクの吐出不良の有無を示す吐出不良情報を含むことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記ノズル情報は、前記ノズルの前記ドットの実際の形成位置と当該ドットの理想の形成位置との位置ずれ量の情報を含むことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  4. 前記誤差拡散マトリクスは、前記選択した画素データに対応した画素に対して、画素を選択する方向とその垂直方向以外の方向である斜め方向に位置する拡散対象の画素に対応した画素データへの前記誤差の拡散割合を、前記斜め方向以外の拡散対象の画素データへの拡散割合よりも大きくした誤差拡散マトリクスである斜重誤差拡散マトリクスを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記誤差拡散手段は、前記位置ずれ量が所定量以上のノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴とする請求項4記載の印刷装置。
  6. 前記誤差拡散手段は、インクの吐出不良を有するノズル及びその近傍のノズルの少なくとも一方に対応した画素データに対する前記誤差の拡散処理において、当該画素データの前記誤差を、前記斜重誤差拡散マトリクスを用いて、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の印刷装置。
  7. 前記N値化処理手段は、インクの吐出不良を有するノズルに対応する画素データの有する画素値を最低濃度値又は最低濃度値に近い値に変換し、
    前記誤差拡散手段は、前記変換前の画素データの画素値と前記変換後の画素データの画素値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスを用いて、前記変換後の画素データ周辺の、前記N値化処理が未処理の画素データに拡散することを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の印刷装置。
  8. 前記印刷ヘッドは、前記媒体の装着領域と同等の範囲又は前記装着領域よりも広い範囲に亘って前記ノズルが連続して配列された印刷ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 前記印刷ヘッドは、前記媒体の紙送り方向に直交する方向に移動しながら印刷を実行する印刷ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の印刷装置。
  10. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御プログラムであって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
    前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴とする印刷装置制御プログラム。
  11. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置を制御するのに使用する印刷装置制御方法であって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、
    前記印刷用データに基づき、前記印刷ヘッドによって前記画像を前記媒体に印刷する印刷ステップと、を含み、
    前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴とする印刷装置制御方法。
  12. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成装置であって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記ノズルの特性を示すノズル情報を記憶するノズル情報記憶手段と、
    拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスを記憶する誤差拡散マトリクス記憶手段と、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択手段と、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理手段と、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を前記誤差として、当該誤差を、前記誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散手段と、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成手段と、を備え、
    前記誤差拡散手段は、前記ノズル情報に基づき、前記選択した画素データ毎に前記誤差拡散マトリクス記憶手段から所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴とする印刷用データ生成装置。
  13. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成プログラムであって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップとからなる処理をコンピュータに実行させるのに使用するプログラムを含み、
    前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴とする印刷用データ生成プログラム。
  14. 印刷に用いる媒体に、ドットを形成可能なノズルを有する印刷ヘッドによって、前記媒体に画像を印刷するようにした印刷装置において使用される印刷用データを生成する印刷用データ生成方法であって、
    M(M≧3)値の画素値を有する画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データにおける所定画素データを選択する画素データ選択ステップと、
    前記選択した画素データの示すM(M≧3)値の画素値を、N(M>N≧2)値に変換する処理であるN値化処理を行うN値化処理ステップと、
    前記選択した画素データの値と、当該選択した画素データの前記N値化処理後の値との差分を誤差として、当該誤差を、誤差拡散マトリクスに基づき、前記画像データにおける前記N値化処理が未処理の画素データに拡散して前記画像データの画素値を更新する誤差拡散ステップと、
    前記N値化処理後の画像データに対応する前記ノズルのドット形成内容に関する情報を規定した印刷用データを生成する印刷用データ生成ステップと、を含み、
    前記誤差拡散ステップにおいては、前記ノズルの特性を示すノズル情報に基づき、拡散対象の画素データへの誤差の拡散割合が異なる複数種類の誤差拡散マトリクスの記憶された誤差拡散マトリクス記憶手段から、前記選択した画素データ毎に所定の誤差拡散マトリクスを選択し、当該選択した誤差拡散マトリクスに基づき、前記N値化処理が未処理の画素データに誤差を拡散することを特徴とする印刷用データ生成方法。
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