JP2010058451A - 印刷装置、及び印刷方法 - Google Patents

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    • B41J2/165Preventing or detecting of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16579Detection means therefor, e.g. for nozzle clogging

Abstract

【課題】FAX受信時の印刷画像の画質の劣化を防止する。
【解決手段】液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、各ノズルから前記液体が吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、印刷装置、及び印刷方法に関する。
ノズルから液体を吐出して画像を印刷する印刷装置において、ノズルが目詰まりして液体を吐出できなくなることがある。このようにノズルが目詰まりすると形成される画像内にドットの抜けが生じ、画質を劣化させる原因となる。そこで、ノズルからインクが吐出出来るか否かの検査(以下、ドット抜け検査ともいう)を行なう印刷装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような印刷装置では、ドット抜け検査を所定のタイミングで行ない、その結果に応じて、例えばノズルのクリーニングを行なうようにしている。
特開2007−152888号公報
ところで、ファクシミリ(以下FAXともいう)の機能を備えた印刷装置がある。FAXの受信時には、受信した画像データをメモリ(バッファ)等に一時的に記憶させて、その画像データに基づいて印刷が行われる。しかし、その画像データが印刷後にメモリから消去されてしまうことがある。この場合、ノズルの目詰まりにより印刷した画像の画質が劣化していると、受信した画像データを再度印刷することができなくなる。
そこで、本発明は、FAX受信時の印刷画像の画質の劣化を防止することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、各ノズルから前記液体が吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、を有する印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
===開示の概要===
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、を有する印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、ファクシミリ部が受信した画像データを印刷する前に必ずノズルの検査が行われるので、ファクシミリの印刷の画質の劣化を防止することができ、印刷の確実性を高めることができる。
かかる印刷装置であって、前記液体を吐出しないノズルの吐出機能を回復させるための回復動作を行う回復部を備え、前記コントローラは、前記検査部の検査結果に応じて、前記回復部に前記回復動作を行わせることが望ましい。
このような印刷装置によれば、例えばノズルが目詰まりしている場合にノズルの吐出機能の回復を図れるので、印刷画像の画質を向上させることができる。
かかる印刷装置であって、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて印刷を行う際に、前記画像データの各画素は、複数の画素に分割されるとともに、分割された複数の前記画素に対して少なくとも所定数の前記ノズルが用いられ、前記コントローラは、前記検査部の検査結果が、前記画像データの各画素に対応する前記少なくとも所定数の前記ノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であることを示す場合、前記回復部に前記回復動作を行わせることなく前記印刷部に印刷を行わせることが望ましい。
このような印刷装置によれば、インクを吐出しないノズルがあっても、視認性のある画像を印刷できるので、印刷時間の短縮を図ることができる。
かかる印刷装置であって、前記コントローラは、前記検査部の検査結果が、前記液体を吐出しないノズルが前記所定数よりも少ないことを示す場合、前記画像データの各画素に対応する前記少なくとも所定数の前記ノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であると判断するようにしてもよい。
このような印刷装置によれば、印刷時間の短縮を図ることができる。
かかる印刷装置であって、前記所定タイミングは、前記印刷部による印刷量に応じて定められていてもよい。また、時間に応じて定められていても良い。
このような印刷装置によれば、インクを吐出しないノズルの有無を効率的に検出することができる。
また、液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像データに基づいて画像の印刷を行う印刷装置の印刷方法であって、各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なうことと、ファクシミリ部によって通信回線を介して画像データの受信を行なうことと、を有し、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査を行ない、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査を行なう印刷方法が明らかとなる。
また、液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングよりも頻度が多いタイミングで印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、を有する印刷装置が明らかとなる。
以下、本発明の実施形態を印刷装置の一つである複合機を用いて説明する。
===複合機の構成===
<複合機の構成について>
図1は、複合機1の全体構成のブロック図である。
複合機1は、原稿・画像をスキャンして読み込むスキャナ部40と、ファクシミリ(以下FAX)送受信を行なうFAX制御部70(ファクシミリ部に相当する)と、印刷媒体等に印刷を行うプリンタ部50と、複合機本体の各部(スキャナ部40、プリンタ部50、FAX制御部70)の制御を行なうコントローラ60とを有している。また、コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63を有している。インターフェース部61、CPU62、メモリ63、スキャナ部40、プリンタ部50、FAX制御部70は、バス90にそれぞれ接続されている。
従って複合機1は、スキャナ部40によるスキャナ機能、プリンタ部50による印刷機能、スキャナ機能と印刷機能を合わせたコピー機能、及びFAX制御部70によるFAX送受信機能を備えている。
<コントローラについて>
コントローラ60は、複合機1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部61は、外部装置であるコンピュータ110と複合機1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、複合機全体の制御を行うための演算処理装置である。なお、本実施形態のCPU62は、時間を計測するタイマの機能を有している。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。また、メモリ63は、スキャナ部40で読み取った画像データや、FAX制御部70が受信した画像データを一時的に記憶する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、各部(スキャナ部40、プリンタ部50、FAX制御部70)の制御を行なう。
<スキャナ部について>
スキャナ部40は、不図示の原稿台に置かれた原稿に光を照射し、その反射光を不図示の読取キャリッジに備えられたセンサ(例えばCCD)により検出し、前記原稿の画像を読み取る。このスキャナ部40は、コントローラ60に向けて画像の読み取り結果を示す画像データを送信する。この画像データはコントローラ60のメモリ63に一時的に記憶される。そして、コピーを行なう場合には、メモリ63に記憶された画像データがコントローラ60によってプリンタ部50に送られて、プリンタ部50で印刷される。FAX送信を行なう場合には、メモリ63に記憶された画像データがFAX制御部70に送られ、FAX制御部70から通信回線に送信される。
<FAX制御部について>
FAX制御部70は、通信回線と接続されており、通信回線を介して画像データの送受信を行なう。
FAXを送信する場合、FAX制御部70は、スキャナ部40が読み取った画像データをコントローラ60のメモリ63から受信し、通信回線に送信する。
またFAX制御部70が通信回線からFAX送信されてきた画像データを受信した場合、FAX制御部70は、受信したデータをコントローラ60のメモリ63に記憶させるとともに、コントローラ60に印刷指示を出す。そして、メモリ63に記憶された画像データが、コントローラ60によってプリンタ部50に送られて、プリンタ部50で印刷される。
<プリンタ部について>
図2Aは、プリンタ部50の概略図である。また、図2Bは、プリンタ部50の横断面図である。以下、これらの図面、及び図1を参照しつつプリンタ部50の構成について説明する。
プリンタ部50は、搬送ユニット51、キャリッジユニット52、ヘッドユニット53、検出器群54、駆動信号生成回路55、ドット抜け検出回路56(検査部に相当する)、クリーニング機構57(回復部に相当する)、カウンタ58を有している。プリンタ部50の各ユニット(搬送ユニット51、キャリッジユニット52、ヘッドユニット53)は、コントローラ60によって制御されている。そしてプリンタ部50は、コントローラ60から受信した印刷データに基づいて、媒体(例えば用紙S)に画像を印刷する。プリンタ部50内の状況は検出器群54によって監視されており、検出器群54は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群54から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット51は、用紙Sを所定方向に搬送させるためのものである。以下、この所定方向のことを搬送方向とする。搬送ユニット51は、給紙ローラ511と、搬送モータ512(PFモータともいう)と、搬送ローラ513と、プラテン514と、排紙ローラ515とを有する。給紙ローラ511は、紙挿入口に挿入された用紙Sをプリンタ内に給紙するためのローラである。搬送ローラ513は、給紙ローラ511によって給紙された用紙Sを印刷可能な領域まで搬送するローラであり、搬送モータ512によって駆動される。プラテン514は、印刷中の用紙Sを支持する。排紙ローラ515は、用紙Sをプリンタの外部に排出するローラであり、印刷可能な領域に対して搬送方向下流側に設けられている。この排紙ローラ515は、搬送ローラ513と同期して回転する。
なお、搬送ローラ513が用紙Sを搬送するとき、用紙Sは搬送ローラ513と従動ローラ516との間に挟まれている。これにより、用紙Sの姿勢が安定する。一方、排紙ローラ515が用紙Sを搬送するとき、用紙Sは排紙ローラ515と従動ローラ517との間に挟まれている。
キャリッジユニット52は、ヘッドを搬送方向と交差する方向に移動させるためのものである。以下、この搬送方向と交差する方向のことを移動方向とする。キャリッジユニット52は、キャリッジ521と、キャリッジモータ522(CRモータともいう)とを有する。キャリッジ521は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ522によって駆動される。また、キャリッジ521は、インクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット53は、用紙Sにインクを吐出するためのヘッド531を有している。また、ヘッドの下面には、インクを吐出するノズルが複数設けられている。なお、この複数のノズルは、後述するノズルプレート21に形成されている。また、ノズルからインクを吐出させるための動作を行うピエゾ素子(不図示)がノズル毎に設けられている。
図3は、ヘッドユニット53の構成の説明図である。ここでは、ヘッドユニット53を複合機1の上部から透過して見た図となっている。本実施形態のヘッドユニット53は、ヘッド531を有している。
ヘッド531は、搬送方向に複数(n個)のノズルが並ぶノズル列を複数有する。図3の場合、各ヘッドは4つのノズル列(左側から、マゼンダ(M)インクノズル列、イエロー(Y)インクノズル列、シアン(C)インクノズル列、ブラック(K)インクノズル列)を有している。また、この各ノズル列のノズルに対し、搬送方向下流側から順に若い番号(#1、#2、#3・・・#n)を付している。また、各ノズル列のノズルは、ノズルピッチDで搬送方向に並んでいる。ヘッド531は、キャリッジ521に設けられているので、キャリッジ521が移動方向に移動すると、ヘッド531も同じ方向(移動方向)に移動する。そして、ヘッド531が移動中にインクを断続的に吐出することによって、移動方向に沿ったドット列が用紙Sに形成される。
検出器群54には、リニア式エンコーダ541、ロータリー式エンコーダ542、紙検出センサ543、および光学センサ544等が含まれる。リニア式エンコーダ541は、キャリッジ521の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダ542は、搬送ローラ513の回転量を検出する。紙検出センサ543は、給紙中の用紙Sの先端の位置を検出する。光学センサ544は、キャリッジ521に取付けられている発光部と受光部により、用紙Sの有無を検出する。そして、光学センサ544は、キャリッジ521によって移動しながら用紙Sの端部の位置を検出し、用紙Sの幅を検出することができる。また、光学センサ544は、状況に応じて、用紙Sの先端(搬送方向下流側の端部)及び後端(搬送方向上流側の端部)も検出できる。
駆動信号生成回路55は、駆動信号COMを生成するための回路である。駆動信号COMとは、ヘッド531からインクを吐出するためにピエゾ素子に印加するための信号である。駆動信号生成回路55は、コントローラ60からの指令に従って駆動信号COMを生成し、駆動信号COMをヘッドユニット53へ出力する。
カウンタ58は、ヘッド531の各ノズルからのショット数をカウントする。例えばカウンタ58は初期値がゼロであり、インクを吐出するごとにカウントアップしていく。そして、コントローラ60によってカウント値がクリアされると、初期値に戻る。
クリーニング機構57は、ヘッド531のクリーニングを行うことによりノズルの吐出機能を回復させるためのものである。コントローラ60は、ドット抜け検出回路56の検出結果からノズルの目詰まりを検出した場合に、クリーニング機構57にヘッド531のクリーニングを行わせる。クリーニング方法としては、ワイピングクリーニング、ポンピングクリーニング等がある。ワイピングクリーニングは、ワイパーによってヘッド531のノズル面をワイピングする処理である。ポンピングクリーニングは、ヘッド531のノズル面側の空間を負圧にし、ノズルからインクを吸引する処理である。
図4Aは、ポンピングクリーニングに用いられるキャップの説明図である。図4Bは、キャップを上から見た図である。キャップ17aは、ヘッド531との対向面が開放された箱状体である。キャリッジ521がホームポジションに到達する直前に、ヘッド531とキャップ17aとが対向する。その位置からキャリッジ521が更にホームポジション側へ移動すると、キャップ17aが上昇する。そして、キャリッジ521がホームポジションに位置すると、キャップ17aの側壁上部(キャップ17aの開口縁)がヘッド531のノズルプレート21と密着して、キャップ17aがヘッド531をキャップする。ポンピングクリーニングの際には、キャップ17aがヘッド531をキャップした状態で、キャップ17aとノズルプレート21との空間をポンプで負圧にし、ノズルからインクを吸引する。
キャップ17aの内部には吸収体17bが設けられている。吸収体17bは、吸引されたインクを吸収する機能を有する。また、吸収体17bは保湿されており、キャップ17aがヘッド531をキャップしているときに(キャリッジ521がホームポジションにあるときに)、ノズルプレート21の乾燥を防ぎ、ノズルの目詰まりを防止する。
なお、本実施形態では、キャップ17aの内部の吸収体17bの上部に、金属ワイヤで蜘蛛の巣状に形成された検出用電極22が設けられている。検出用電極22については、後で詳述する。
ドット抜け検出回路56は、各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なうための回路である。ドット抜け検出回路56の構成及び動作については、後で詳述する。
<印刷手順について>
コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データを印刷する際、スキャナ部40で読み取った画像データを印刷(コピー)する際、及びFAX制御部70で受信した画像データを印刷する際に、プリンタ部50の各ユニットに、以下の処理を行わせる。
まず、コントローラ60は、給紙ローラ511を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラ513の所まで送る。次に、コントローラ60は、搬送モータ512を駆動させることによって搬送ローラ513を回転させる。搬送ローラ513が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。
用紙Sがヘッドユニット53の下部まで搬送されると、コントローラ60は、キャリッジモータ522を回転させる。このキャリッジモータ522の回転に応じて、キャリッジ521が移動方向に移動する。また、キャリッジ521が移動することによって、キャリッジ521に設けられたヘッドユニット53も同時に移動方向に移動する。そして、コントローラ60は、ヘッドユニット53が移動方向に移動している間にヘッド531から断続的にインク滴を吐出させる。このインク滴が、用紙Sにインク滴が着弾することによって、移動方向に複数のドットが並ぶドット列が形成される。
また、コントローラ60は、ヘッドユニット53が往復移動する合間に搬送モータ512を駆動させる。搬送モータ512は、コントローラ60からの指令された駆動量に応じて回転方向の駆動力を発生する。そして、搬送モータ512は、この駆動力を用いて搬送ローラ513を回転させる。搬送ローラ513が所定の回転量にて回転すると、用紙Sは所定の搬送量にて搬送される。つまり、用紙Sの搬送量は、搬送ローラ513の回転量に応じて定まることになる。このように、ヘッドユニット53の往復移動と用紙Sの搬送を交互に繰り返して行い、用紙Sの各画素にドットを形成していく。こうして用紙Sに画像が印刷される。
そして、最後に、コントローラ60は、搬送ローラ513と同期して回転する排紙ローラ515によって印刷が終了した用紙Sを排紙する。
<ドットの形成方法について>
図5は、本実施形態の複合機1によるドットの形成方法の説明図である。図5では、説明の簡略化のため、4つのノズル列のうちの1つのノズル列(例えばブラックノズル列)について示している。また、ここでは説明の簡略化のため、ノズル列のノズル数を9個(n=9)としている。なお、前述したように、印刷を行なうとき、コントローラ60は、移動方向に移動中のヘッド531からインクを吐出させるドット形成動作と、搬送方向に用紙Sを搬送する搬送動作を交互に繰り返し行なう。以下、このドット形成動作のことを「パス」と呼ぶ。図の右側の丸印はドットを示しており、丸印の中の数字は、そのドットが形成されたパス数を示している。
1回目のパスでは、ヘッド531を移動方向に移動させながら各ノズルからインクを吐出させる。これにより用紙Sには各ノズルに対応した位置にドットが形成される(数字が1の丸印)。
1回目のパスの後の搬送動作では、用紙Sを搬送方向にノズルピッチDの半分(D/2=0.5D)だけ搬送させる。これにより、用紙Sに対するヘッドの相対位置が搬送方向上流側に0.5D移動する。
そして2回目のパスにおいても、ヘッド531を移動方向に移動させながら各ノズルからインクを吐出させる。これにより用紙Sには各ノズルに対応した位置にドットが形成される(数字が2の丸印)。例えば、2回目のパスでは、1回目のパスの際に#1ノズルで形成されたドット列と#2ノズルで形成されたドット列との間に、#1ノズルによってドット列が形成される。
2回目のパスの後の搬送動作では、用紙Sを搬送方向に8.5D(=9D−0.5D)移動させる。これにより、用紙Sに対するヘッドの相対位置が搬送方向上流側に8.5D移動する。つまり、用紙Sにおける2回のパスの#9ノズルの位置よりも0.5D搬送方向上流側に#1ノズルが位置することになる。
そして、3回目のパスでも、ヘッド531を移動方向に移動させながら各ノズルからインクを吐出させる。これにより用紙Sには3の丸印のドットが形成される。
以下、同様にして、奇数回目のパスの後には、用紙Sを0.5D搬送方向に搬送し、偶数回目のパスの後には、用紙Sを8.5D搬送方向に搬送させる。
こうすることで、図に示すように、移動方向及び搬送方向に並ぶドット列が用紙Sに形成される。以上のドット形成方法により、搬送方向下流側のドット列と、それに隣接する搬送方向上流側のドット列は#1ノズルによって形成される。また、#1ノズルによって形成されたドット列よりも搬送方向上流側の隣接する2つのドット列は#2ノズルによって形成される。このように本実施形態では、1つのノズルによって、移動方向に並ぶドット列が搬送方向に隣接して形成される。
<ドット抜け検出回路の構成>
図6は、ドット抜け検出回路56の説明図である。ドット抜け検出回路56は、検出用電極22と、高圧電源ユニット23と、第1制限抵抗24と、第2制限抵抗25と、検出用コンデンサ26と、増幅器27と、検出制御部28と、平滑コンデンサ29と、電圧検出部30とを有する。なお、ヘッド531のノズルプレート21は、グランドに接続されてグランド電位になっており、ドット抜け検出回路の一部として機能する。
検出用電極22は、金属ワイヤで蜘蛛の巣状に形成されている。この検出用電極22は、キャップ17aの内部の吸収体17bの上部に設けられている。吸収体17bに吸収されている保湿剤やインクは導電性を有する液体(例えば水)なので、検出用電極22を高電位にすると、吸収体17bの表面も同じ電位になる。この結果、検出用電極22を高電位にすると、蜘蛛の巣状の金属ワイヤの領域だけでなく、広い範囲で高電位になる。
高圧電源ユニット23は、検出用電極22を所定電位にする電源である。本実施形態の高圧電源ユニットは、600V〜1000V程度の直流電源によって構成される。
第1制限抵抗24及び第2制限抵抗25は、高圧電源ユニット23と検出用電極22との間に配置され、高圧電源ユニット23と検出用電極22との間に流れる電流を制御する。本実施形態の第1制限抵抗24及び第2制限抵抗25は、ともに1.6MΩの抵抗値である。
検出用コンデンサ26は、検出用電極22の電位変化成分を抽出するための素子である。検出用コンデンサ26の一端は検出用電極22に接続され、他端は増幅器27に接続されている。検出用コンデンサ26により、検出用電極22のバイアス成分(直流成分)を除去している。本実施形態の検出用コンデンサ26は、4700pFの容量である。
増幅器27は、検出用コンデンサ26の他端側の信号を増幅する。本実施形態の増幅器27は、4000倍の増幅率である。これにより、増幅器27から3V程度で電位が変化する検出信号を取得できる。
検出制御部28は、ドット抜け検出回路を制御するとともに、増幅器27の出力する検出信号に基づいて各ノズルの目詰まりの有無を判定する。ノズルの目詰まりの判定方法については、後述する。
平滑コンデンサ29は、電位の急激な変化を抑制する。平滑コンデンサ29の一端は第1制限抵抗24及び第2制限抵抗25に接続され、他端はグランドに接続されている。本実施形態の平滑コンデンサ29の容量は、0.1μFの容量である。
電圧検出部30は、検出用電極22が所定の電圧になっているか否かを検出する。電圧検出部30は、分圧回路を構成する第1抵抗30a及び第2抵抗30bを有する。第1抵抗30aと第2抵抗30bは直列に接続されており、第1抵抗30aの一端は検出用電極22と同じ電位になっており、第2抵抗30bはグランドに接続されている。第1抵抗30aと第2抵抗30bとの間の電位(電圧検出信号)をコントローラ60が検出することによって、検出用電極22が所定の電圧になっているか否かを検出できる。本実施形態の第1抵抗30aは6MΩの抵抗値であり、第2抵抗30bは33kΩの抵抗値である。
<ドット抜け検出回路の動作>
ノズルプレート21に形成されたノズルからインクが吐出されると、検出用電極22の電位が変化し、この電位変化を検出用コンデンサ26及び増幅器27が検出し、検出信号が検出制御部28に出力される。ノズルに目詰まりがあると、インクが吐出されないため、検出用電極22の電位は変化せず、検出信号に電圧変化は現れないことになる。
この原理は正確には解明されていないが、次にように考えられている。一般的に、コンデンサを構成する2個の導体の間隔dが変化すると、コンデンサに蓄えられる電荷Qが変化することが知られている。グランド電位のノズルプレート21から高電位の検出用電極22に向かってインクが吐出されると、グランド電位のインク滴と検出用電極22との間隔dが変化し、コンデンサの2個の導体の間隔dが変化したときのように、検出用電極22に蓄えられる電荷Qが変化する。この結果、検出用電極22に電荷が移動し、このときに流れる電流を検出用コンデンサ26及び増幅器27が検出し、検出信号が検出制御部28に出力されると考えられる。
<ドット抜け検出時の動作>
次にドット抜け検出時の動作について説明する。なお、以下の説明では、各ノズル列のノズル数をそれぞれ180(n=180)としている。
図7Aは、各ノズルのピエゾ素子を駆動する駆動信号COMの説明図である。コントローラ60は、駆動信号生成回路55に、図に示すような駆動信号COMを1kHzの周期で繰り返し出力させる。駆動信号生成回路55は、このような駆動信号COMをヘッドユニット53に出力する。コントローラ60は、ヘッドユニット53の不図示のヘッド制御部を制御して検査対象となるノズルのピエゾ素子に駆動信号COMを印加させる。
図中の繰り返し期間は、ある1個のノズルの検査に要する期間である。この期間の前半部分の駆動信号COMには、50kHz相当の間隔で20〜30個のインク吐出用のパルスが含まれている。また、後半部分の駆動信号COMは、一定電位(中間電位)になっている。
このような駆動信号COMがピエゾ素子に印加されると、そのピエゾ素子に対応するノズルから50kHz相当の間隔で20〜30個のインク滴が吐出される。
図7Bは、インク滴が吐出されたときの検出信号の説明図である。図7Aの繰り返し期間の間にノズルから50kHz相当の間隔で20〜30個のインク滴が吐出されると、図7Bのような検出信号が増幅器27から出力される。
検出制御部28は、ある繰り返し期間中に増幅器27から出力された検出信号の振幅を検出し、検出された振幅と予め定められた閾値とを比較し、検出された振幅が閾値よりも大きければ、検査対象のノズルからインクが吐出されていると判定する。逆に、検出された振幅が閾値よりも小さければ、検査対象のノズルからインクが吐出されていないと判定する。
図8は、検出信号の説明図である。コントローラ60は、繰り返し期間ごとに、駆動信号COMを印加するピエゾ素子を切り替えて、検査対象となるノズルを切り替える。図中の上図に示すように、ノズル♯1〜ノズル♯15の15個のノズルから順にインクが吐出されると、各ノズルに対応した検出信号が繰り返し期間ごとに出力される。検出制御部28は、繰り返し期間ごとに検出信号の振幅と閾値(図中の上図の横点線に相当)とを比較することによって、各ノズルの検査を行う。このような15個単位のノズルの検査が12回行われることによって、1ノズル列分の検査が行われる(図中の中央)。また、1ノズル列分の検査が4回行われることによって、4色分のノズル列の検査が行われる(図中の下図)。
図9は、検出信号にノイズがあるときの説明図である。インク滴が吐出されたときの検出用電極22の電位変化は微小であり、この微小な電位変化を検出するため、本実施形態では増幅器27で4000倍に増幅している。増幅器27の増幅率が大きいため、増幅器27から出力される検出信号のノイズも大きくなるおそれがある。この結果、ノイズのために検出信号の振幅が閾値を超えてしまい、インクを吐出しないノズルが存在するにも関わらず、インクを吐出しないノズルを検出できないおそれがある。
そこで、本実施形態では、15個単位のノズルの検査の間に、どのノズルからもインクを吐出させない期間が設けられている。例えば、ノズル♯15の検査の後、ノズル♯16の検査の前に、どのノズルからもインクを吐出させない期間(図中の上の「非吐出ダミー」)が設けられている。言い換えると、コントローラ60は、ノズル♯15に対応するピエゾ素子に駆動信号COMを印加した後、ノズル♯16に対応するピエゾ素子に駆動信号COMを印加する前に、いずれのピエゾ素子にも駆動信号COMを印加しないように制御している。なお、いずれのノズルからもインクを吐出させない期間(「非吐出ダミー」の期間)は、前述の繰り返し期間と同じである。
検出制御部28は、繰り返し期間ごとに、各期間中の検出信号の振幅と閾値とを比較し、検出信号の振幅が閾値を超えていれば「1」をレジスタに記憶し、超えていなければ「0」をレジスタに記憶する。非吐出ダミーの期間も同様に、その期間中の検出信号の振幅と閾値とを比較し、比較結果をレジスタに記憶する。レジスタに16個の比較結果(15個分のノズルの比較結果と、非吐出ダミー期間の比較結果)が記憶されたタイミングで、コントローラ60は、検出制御部28のレジスタの16ビットデータを読み出す。
16ビットデータのうち、15個分のノズルの比較結果が「1」であり、且つ、非吐出ダミーに相当するデータが「0」であれば、コントローラ60は、15個のノズルから正常にインク滴が吐出されていると判断する。例えば、16ビットデータが「1111111111111110」であれば、コントローラ60は、15個のノズルから正常にインク滴が吐出されていると判断する。
一方、16ビットデータのうち、非吐出ダミーに相当するデータが「1」であれば、検出信号に含まれているノイズが大きいと考えられるため、直前の15個分のノズルの比較結果に誤りがあるおそれがある。このため、コントローラ60は、16ビットデータのうち、非吐出ダミーに相当するデータが「1」であれば、直前の15個分のノズルを再検査する。例えば、ノズル♯1〜ノズル♯15の検査の際の16ビットデータが「1111111111111111」であれば、コントローラ60は、ノズル♯1〜ノズル♯15を再検査する。なお、所定回数(例えば6回)の再検査を行っても、非吐出ダミーに相当するデータが「1」であり続ければ、ドット抜け検出動作が異常であると判定して、ドット抜け検出動作に異常があった旨を表示画面(不図示)に表示する。
なお、16ビットデータのうち、15個分のノズルのいずれかの比較結果が「0」であり、且つ、非吐出ダミーに相当するデータが「0」であれば、コントローラ60は、比較結果が「0」となったノズルを特定し、そのノズルがインクを吐出していないと判断する。例えば、ノズル♯1〜ノズル♯15の検査の際の16ビットデータが「1101111111111110」であれば、コントローラ60は、ノズル♯3がインクを吐出していないと判断する。
このように、コントローラ60は、ドット抜け検査で得られる16ビットデータを参照することによって、インクを吐出していないノズルの有無を判断するのみでなく、インクを吐出していないノズルの位置(ノズル番号)やその数を判断することができる。
上述したようなドット抜け検査を、印刷時に所定のタイミング(時間や印刷量に応じたタイミング)で行なうことでインクを吐出していないノズル(以下、不吐出ノズルともいう)を効率的に検出することができる。そして不吐出ノズルを検出した場合、例えばノズルのクリーニングを行なうようにすることで、印刷画像の画質の劣化の防止を図ることができる。
ただし、クリーニングを行なうと印刷の時間が長くなる。特に本実施形態の複合機1はFAX機能を備えている。FAX受信時の印刷では、失敗することなく、迅速に行なうことが要望される。
そこで、以下の実施形態ではFAX印刷時のドット抜け検出及びクリーニングの適用の改善を図っている。
===第1実施形態===
FAX機能による印刷(以下FAX印刷)の場合、FAX制御部70で受信された画像データはメモリ63に送られて一時的に記憶される。そして、コントローラ60はFAX制御部70からの印刷指示に応じて、メモリ63に記憶された画像データに基づいてプリンタ部50に印刷を行わせる。
このようなFAX印刷では、メモリ63に記憶された画像データが、印刷後にメモリ63から消去されることがある。このため、FAX印刷では、ノズルの目詰まり等により印刷を失敗してしまうと、受信したデータを再度印刷することができなくなるおそれがある。そこで、本実施形態では、FAX印刷時の印刷の劣化の防止を図る。具体的には、FAX受信時には印刷前に必ず前述したドット抜け検査を行なうようにしている。
なお、FAXの場合、全てのノズルがインクを吐出することができなくても、吐出できないノズル数が所定値以下であれば、有る程度の視認性のある印刷を行うことができる。以下その理由について説明する。
<FAX受信時の印刷について>
FAXでは、データの通信量を少なくするために解像度の低いデータを送受信し、印刷時に解像度を上げて印刷するようにしている。このとき、受信したデータを縦横に単純に解像度変換している(後述する)。具体的には、本実施形態の複合機1は、FAX受信時に、97.2dpiのデータを受信し、印刷時にはそれのデータを解像度変換して360dpiにしている。言い換えると、FAX制御部70が受信したデータの1画素を3〜4画素に分割して、分割した各画素にドットを形成している。この場合、元の画像の1画素は印刷時に平均約3.7画素に分割される。
図10A〜図10Dは、FAX印刷時の解像度変換について説明するための図である。図10Aは、FAX受信時の画像(以下、元画像ともいう)のデータであり、図10Bは、印刷時の画像のデータである。また、図10Cは#1ノズルに目詰まりがある場合に印刷される画像を示す図であり、図10Dは#3ノズルに目詰まりがある場合に印刷される画像を示す図である。なお、各図のブロックは、それぞれ画像の画素(ドット)を示しており、図10Cと図10Dの点線で示す部分はドットが形成されていないことを示している。また、図10B〜図10Dの右側に示す番号は、印刷する際の各画素に対応するノズル番号である。
また、本実施形態の複合機1のFAX印刷では、白(ドット無し)黒(ドット有り)の2値化データに基づいて画像が印刷される。すなわち、各画素にドットを形成するか否かのデータを受信して印刷を行なう。図では、元画像の画素Pa〜Peにドットを形成する場合を示している。
図10Aに示すFAX受信した元画像の画素Paは、印刷時には図10Bに示すように縦横それぞれ3倍に解像度が変換される。言い換えると、画素Paは印刷時に9個の画素(Pa´)に分割される。また、元画像の画素Pbは印刷時に縦横それぞれ4倍に解像度変換される。言い換えると、画素Pbは、印刷時に16個の画素(Pb´)に分割される。同様に、画素Pc、画素Pd、画素Peは、それぞれ、9個の画素Pc´、9個の画素Pd´、16個の画素Pe´に分割される。そして、分割された画素にそれぞれ対応するノズルによってドットが形成される。
例えば、図10Bにおいて、縦横3列で構成される画素Pa´のうち、移動方向に並ぶ列の上(搬送方向下流側)から2つは、#1ノズルによってドットが形成される。また、画素Pa´の残りの列と画素Pb´の最上段の列は#2ノズルによってドットが形成される。すなわち、画素Paに対応する画素Pa´は、#1ノズルと#2ノズルによってドットが形成される。また、画素Pbに対応する画素PB´は、#2ノズル、#3ノズル、#4ノズルによってドットが形成される。このように、元画像の1画素に対応する複数の画素に、2つあるいは3つのノズルを用いてドットを形成している。このように、元画像の或る画素を分割し、分割された複数の画素に対して所定数(本実施形態では2〜3)のノズルを用いてドットを形成する場合、その所定数のノズルのことを元画像のその画素に対応するノズルとよぶ。例えば、図10Bにおいて、元画像の1番上の画素(画素Pa)に対応するノズルとは、#1ノズル及び#2ノズルである。
ここで、もし#1ノズルに目詰まりがありインクを吐出できない場合、図10Cのような画像になる。この場合、#2ノズルによって、画素Paに対応する複数の画素Pa´の一部にドットを形成することができる。
また、#3ノズルに目詰まりがありインクを吐出できない場合、図10Dのような画像になる。この場合、#2ノズル及び#4ノズルによって、画素Pbに対応する複数の画素Pb´のうちの一部にドットを形成することができる。
このように本実施形態のFAX印刷では、元画像の1画素を1方向に3〜4の画素に分割しており、そのうちの2つの画素は1つのノズルでドットが形成される。すなわち、FAX印刷では、元画像の1画素に対して少なくとも2つのノズルが使用されている。よってFAX印刷では、インクを吐出しないノズル(不吐出ノズル)が2よりも少ない数(すなわち1又はゼロ)であれば、元画像の各画素について少なくとも一部にドットを形成することができる。この場合、ノズルのクリーニングを行なわなくても最低限の視認性のある画像印刷することができる。つまり、不吐出ノズルが1つであれば許容することができる。以下、この不吐出ノズル数のことを許容値ともいう。本実施形態では上述したように許容値が1となる。
この許容値は、解像度変換の大きさ、ノズルピッチ、印刷方法(分割された複数の画素にドットを形成するのに使用されるノズル数)等に依存する。解像度変換の値が大きいほど(すなわち分割数が大きいほど)許容値が大きくなる。例えば1つの画素を5つ以上の画素に分割する場合、元画像の1画素に対して少なくとも3つのノズルが使用されることになる。この場合、不吐出ノズルが3より少なければよいので、許容値は2になる。また、図10において、ノズルピッチが本実施形態の半分の場合、あるいは、本実施形態のように、搬送方向に隣接するドット列を1つのノズルで形成せずに、それぞれ別のノズルで形成するようにした場合、元画像の1画素は少なくとも3つのノズルで形成されることになる。この場合も、許容値は2になる。
このように、FAX印刷では、不吐出ノズル数が許容値以内であれば、元画像の全ての画素に対して少なくともドットを形成することができる。このため最低限の視認性のある画像を印刷することができる。よって、ドット抜け検査で不吐出ノズルがあると検出されても、その数が許容値内であればノズルのクリーニングを行なわないようにすることで、印刷時間を短縮でき、無駄なインクの消費を抑えることができる。
<第1実施形態の印刷処理について>
図11は第1実施形態の印刷処理のフロー図である。
まず、コントローラ60は、印刷指示があるか否かの判断を、印刷指示があるまで繰り返し行なう(S101)。印刷指示があると判断すると(S101でYES)、その印刷指示がFAX印刷であるか否かを判断する(S102)。つまり、FAX制御部70が受信した画像データを印刷する指示であるかを判断する。
印刷指示がFAX印刷ではないと判断した場合(S102でNO)、例えばコンピュータ110からの印刷データを印刷する場合やスキャナ部40で読み取った画像データを印刷する場合、コントローラ60は、印刷指示に応じて、プリンタ部50に1頁を印刷させ、その際カウンタ58によってショット数をカウントさせる(S103)。1頁の印刷が終わると、コントローラ60は、カウンタ58によってカウントされた値(以下、カウント値)が予め設定された閾値よりも大きいか否かの判断を行なう(S104)。
コントローラ60は、カウント値が閾値よりも大きいと判断すると(S104でYES)、ドット抜け検出回路56にドット抜け検査を行なわせる(S105)。そして、ドット抜け検査の結果ドット抜けがあると判断した場合(S106でYES)には、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S107)。
ノズルのクリーニング後、及び、ステップS106においてドット抜けが無いと判断した場合(S106でNO)、コントローラ60は、カウンタ58のカウント値をクリアする(S108)。これによりカウント値は初期値(例えばゼロ)になる。そして、カウント値をクリアした後、及びステップS104においてカウント値が閾値以下であると判断した場合(S104でNO)、コントローラ60は、印刷終了かの判断を行う(S109)。印刷終了で無い場合(S109でNO)、ステップS103に戻り、次の1頁の印刷及びショット数のカウントを行う。印刷終了である場合には(S109でYES)、ステップS101に戻り、次の印刷指示があるか否かを判断する。
なお、図11においては、ステップS102でNOの場合は、まず1頁を印刷している、これは、前回の印刷指示による印刷終了時においてカウント値が閾値より小さいことが確認されている状態であるか、あるいは、カウント値がクリアされた状態であるためである。こうすれば、例えば、1つの印刷指示にて多数の頁を印刷する場合には、直ちに1頁目の印刷を開始することができ、ステップS104の判断を1頁目の印刷中に行なうこともできる。ただし、ステップS103を、図11の位置ではなく、ステップS108の後であってステップS104でNOと判断された後であって、ステップS109より前の位置にしてもよい。こうすれば、例えば、1つの印刷指示にて1頁のみの印刷を行う場合であっても、もしドット抜け検査を行なうべきタイミングであれば、印刷開始前に、ドット抜け検査を行ないドット抜けがないことを確認するか、あるいはドット抜けの解消を図ってから、印刷を開始することができる。
一方、ステップS102において、印刷指示がFAX印刷であると判断した場合(S102でYES)、コントローラ60は、ドット抜け検出回路56にドット抜け検査を行なわせる(S110)。ドット抜け検査の結果、ドット抜けがあると判断した場合、すなわち不吐出ノズルがあると判断した場合(S111でYES)には、不吐出ノズル数が許容値よりも大きいかを判断する(S112)。本実施形態では、前述したように、不吐出ノズル数が1よりも大きいかを判断する。不吐出ノズル数が許容値よりも大きいと判断した場合(S112でYES)、つまり、前述した16ビットデータから特定される不吐出ノズルの数が2以上である場合、コントローラ60は、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S113)。そして、コントローラ60は、ノズルのクリーニングの終了後、及び、ステップS111でドット抜けが無いと判断した場合(S111でNO)、及び、ステップS112で不吐出ノズル数が許容値(本実施形態の場合1)以下であると判断した場合(S112でNO)、カウンタ58のカウント値をクリアする(S114)。これによりカウント値は初期値(ゼロ)になる。
その後、コントローラ60はプリンタ部50に1頁の印刷を行わせ、カウンタ58にショット数をカウントさせる(S115)。そして、1頁の印刷後、カウント値が閾値よりも大きいかを判断する(S116)。カウント値が閾値よりも大きいと判断すると(S116でYES)、ステップS110に戻る。カウント値が閾値以下であると判断すると(S116でNO)、印刷終了かの判断を行う(S117)。印刷終了ではないと判断した場合には(S117でNO)、ステップS115に戻り、次の1頁の印刷とショット数のカウントを行なう。ステップS117で、印刷終了と判断した場合(S117でYES)、ステップS101に戻り次の印刷指示があるかを判断する。
なお、図11では、ステップS112において、不吐出ノズル数が許容値よりも大きいか否かを判断しているが、ステップS106と同様の判断をし、通常印刷時と同じドット抜け許容度としてもよい。ただし、図11のような実施形態とすれば、FAX印刷時の不吐出ノズルの許容度を、通常印刷時とは異なるものとすることができ、FAX印刷に適した印刷が行える。
また、図11では、ステップS115の後は、ステップS116の通常印刷と同様のドット抜け検査を行なうか否かの判断を行なっている。これは、一旦、ドット抜け検査により、ドット抜けがないことを確認し、あるいは、クリーニングによってドット抜けの解消を図った後は、急にドット抜けが発生する可能性は低く(特に多数のノズルが急激にドット抜けになることはなく)、FAX印刷のような文字が読めることを確保したい印刷目的であれば果せ、ドット抜け検査やクリーニングで時間を費やすことなく迅速に続けて印刷を行なう為である。ただし、ステップS115の後、ステップS117に進み、NOの場合に、ステップS110に戻り、1頁の印刷ごとにドット抜け検査を行ってもよい。
また、図11では、ステップS107のクリーニングを行なった場合は、ステップS108、ステップ109へ進み、ステップ109で印刷終了でない場合は、引き続き1頁の印刷を行なっているが、この場合に、ステップS107のクリーニングの後で、ステップS105に戻りドット抜け検査を再度行なってもよい。その場合、クリーニングを所定回数繰り返してもステップS106でYESと判断される場合は、エラーを提示したり、ユーザーに印刷実行するか否かの確認を提示するようにしたりしてもよい。
一方、ステップS113のクリーニング後にも、ステップS110のドット抜け検査に戻ってもよく、この場合は、クリーニングを所定回数繰り返してもステップS112でYESと判断される場合は、ステップS115に進むこととしてもよい。
このように、本実施形態では、FAX以外の印刷では、印刷量(ショット数)に応じてドット抜け検査を行なうようにしており、FAX印刷では、印刷の前に必ずドット抜け検査を行うようにしている。よって、FAX印刷を行なう際の画質の劣化を防止することができる。
また、本実施形態では、FAX印刷において、ドット抜け検査で不吐出ノズルが検出されても、その数が許容値(本実施形態では1)以内であれば、ノズルのクリーニングを行なわずに印刷するようにしている。この場合、最低限の視認性のある画像印刷することができるので、これにより、印刷時間の短縮を図ることができる。
===第2実施形態===
第2実施形態では、FAX印刷のドット抜け検査において、不吐出ノズルを検出した後の処理が第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態、及び後述の各実施形態において、特に言及しない点については、第1実施例と同様とすることができる。
前述したように、本実施形態では、元画像の1画素を3以上の画素に分割しており、1つのノズルによって隣接する2つの画素を形成している。従って、元画像の1画素は少なくとも2つの連続したノズルによって形成される。よって、不吐出ノズルが2つ以上連続していなければ、元画像の各画素に対して少なくともドットを形成することができる。
例えば、図10において、#1ノズルと#3ノズルがともに目詰まりしている場合、元画像の画素Paに対応する画素Pa´には#2ノズルによってドットを形成することができ、画素Pbに対応する画素Pb´には#2ノズルあるいは#4ノズルによってドットを形成することができる。このように不吐出ノズルが2つあってもそれが連続していなければ、最低限の視認性のある画像を印刷することができる。
図12は、第2実施形態の印刷処理のフロー図である。図12において、S201〜S211及び、S213〜S217は、第1実施形態のS101〜S111及びS113〜S117とそれぞれ対応しているので説明を省略する。第2実施形態ではS212の処理が第1実施形態と異なる。
FAX印刷のドット抜け検査(S210)において、ドット抜け(不吐出ノズル)が検出された場合(S211でYES)コントローラ60は、検出された不吐出ノズルのノズル番号が連続しているかを判断する(S212)。番号の連続するノズル(例えば#1ノズルと#2ノズル)が不吐出ノズルであると判断した場合(S212でYES)、コントローラ60は、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S213)。一方、不吐出ノズルが連続していないと判断した場合(S212でNO)、コントローラ60は、カウンタ58のカウント値をクリアして(S214)、1頁の印刷及びショット数のカウントを行わせる(S215)。
このように、第2実施形態では、FAX印刷において、ドット抜け検査で不吐出ノズルが検出されても、不吐出ノズルが連続していなければ、ノズルのクリーニングを行なわずに印刷するようにしている。これにより、印刷時間の短縮を図ることができる。
また、第2実施形態でも、FAX印刷では、印刷の前に必ずドット抜け検査を行うようにしている。よって、FAX印刷を行なう際の画質の劣化を防止することができる。
===第3実施形態===
第3実施形態では、FAX印刷のドット抜け検査において、不吐出ノズルを検出した後の処理が前述した実施形態と異なる。
前述したように、本実施形態では、元画像の1画素を3以上の画素に分割しており、その分割された画素に2つ以上のノズルを用いてドットを形成している。すなわち、元画像の1画素に対応する複数のノズルのうち、少なくとも1つのノズルが吐出可能であればよいといえる。
例えば、図10において、画素Paが分割された画素Pa´は、#1ノズルと#2ノズルによってドットが形成される。この場合#1ノズルと#2ノズルの少なくとも一方が吐出可能であれば元画像の画素Paを表現できる。また、画素Pbが分割された画素PB´は、#2ノズル、#3ノズル、#4ノズルによってドットが形成される。この場合、例えば#3ノズルと#4ノズルが連続してインクを吐出できなくても、#2ノズルが吐出可能であればよい。このように、#2ノズル、#3ノズル、#4ノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であれば元画像の画素Pbを表現できる。
図13は、第3実施形態の印刷処理のフロー図である。図13において、S301〜S311及び、S313〜S317は、第1実施形態のS101〜S111及びS113〜S117とそれぞれ対応しているので説明を省略する。第3実施形態ではS312の処理が前述した実施形態と異なる。
FAX印刷のドット抜け検査(S310)において、ドット抜け(不吐出ノズル)が検出された場合(S311でYES)コントローラ60は、元画像の1画素に対応するノズルのうち少なくとも一つのノズルが吐出可能かを判断する(S312)。例えば図10の場合では、画素Paに対応する#1ノズルと#2ノズルの何れか1つ、画素Pbに対応する#2ノズル〜#4ノズルの何れか1つ、画素Pcに対応する#4ノズルと#5ノズルの何れか1つ、画素Pdに対応する#6ノズルと#7ノズルの何れか1つ、及び画素Pe#7ノズル〜#9ノズルの何れか1つがそれぞれ吐出可能であるかを、前述した16ビットデータを参照して判断する。
元画像のある画素に対応する複数のノズルがすべて不吐出ノズルであると判断した場合(S312でNO)、コントローラ60は、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S313)。例えば、#1ノズルと#2ノズルが共に不吐出ノズルである場合、元画像の画素Paが表現されなくなる。よって、この場合ノズルのクリーニングを行なわせるようにしている。
一方、元画像の1画素に対応するノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であると判断した場合(S312でYES)、コントローラ60は、カウンタ58のカウント値をクリアして(S314)、1頁の印刷及びショット数のカウントを行わせる(S315)。
このように、第3実施形態では、FAX印刷において、ドット抜け検査で不吐出ノズルが検出されても、元画像の1画素に対応するノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であれば、ノズルのクリーニングを行なわずに印刷するようにしている。これにより、さらに印刷時間の短縮を図ることができる。
また、第2実施形態でも、FAX印刷では、印刷の前に必ずドット抜け検査を行うようにしている。よって、FAX印刷を行なう際の画質の劣化を防止することができる。
===第4実施形態===
前述した実施形態では、印刷量(ショット数)に応じてドット抜け検査を行なっていたが、第4実施形態では、ドット抜け検査を行なってからの経過時間に応じて次のドット抜け検査を行なう。なお、第4実施形態では、FAX印刷時のドット抜け検査においてドット抜けが検出された場合、第1実施形態と同様に不吐出ノズルが許容値よりも大きいかを判断している。
まず、所定の事情(例えば複合機1の通電)によりコントローラ60は、タイマをスタートさせる(S401)。そして、コントローラ60は、印刷指示があるか否かの判断を、印刷指示があるまで繰り返し行なう(S402)。印刷指示があると判断すると(S402でYES)、その印刷指示がFAX印刷であるか否かを判断する(S403)。
印刷指示がFAX印刷ではないと判断した場合(S403でNO)、コントローラ60は、タイマの値が予め定められた閾値よりも大きいかを判断する(S404)。タイマの値が閾値よりも大であると判断した場合(S404でYES)、コントローラ60は、ドット抜け検出回路56にドット抜け検査を行なわせる(S405)。ドット抜け検査の結果、ドット抜けがあると判断した場合(S406でYES)には、コントローラ60は、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S407)。そして、ノズルのクリーニング後、及びステップS406でドットの抜けが検出されなかった場合、コントローラ60は、タイマの計測をリセットし(S408)再度計測をスタートさせる。
タイマをリセットした後、及びステップS404でタイマの値が閾値以下であると判断した場合(S404でNO)、コントローラ60は、プリンタ部50に1頁を印刷させる(S409)。そして、1頁の印刷後、印刷終了か否かを判断する(S410)。印刷終了で無いと判断した場合、ステップS404に戻り、タイマの値が閾値よりも大きいか否かの判断を行なう。ステップS410で印刷終了であると判断した場合、ステップS402に戻り次の印刷指示があるか否か判断する。
一方、ステップS403において、印刷指示がFAX印刷であると判断した場合(S403でYES)、コントローラ60は、ドット抜け検出回路56にドット抜け検査を行なわせる(S411)。ドット抜け検査の結果、ドット抜けがあると判断した場合、すなわち不吐出ノズルがあると判断した場合(S412でYES)には、不吐出ノズル数が許容値よりも大きいかを判断する(S413)。本実施形態では、前述したように、不吐出ノズル数が1よりも大きいかを判断する。不吐出ノズル数が許容値よりも大きいと判断した場合(S413でYES)、コントローラ60は、クリーニング機構57にノズルのクリーニングを行なわせる(S414)。そして、コントローラ60は、ステップS414の終了後、及び、ステップS412でドット抜けが無いと判断した場合(S412でNO)、及び、ステップS413で不吐出ノズル数が許容値(本実施形態の場合1)以下であると判断した場合(S413でNO)、タイマの計測値をリセットし(S415)再度計測をスタートさせる。
その後、コントローラ60はプリンタ部50に1頁の印刷を行わせる(S416)。そして、1頁の印刷後、タイマの値が閾値よりも大きいかを判断する(S417)。タイマの値が閾値よりも大きいと判断すると(S417でYES)、ステップS411に戻る。タイマの値が閾値以下であると判断すると(S417でNO)、印刷終了かの判断を行う(S418)。印刷終了ではないと判断した場合には(S418でNO)、S416に戻り、次の1頁の印刷を行なう。ステップS418で、印刷終了と判断した場合(S418でYES)、ステップS402に戻り次の印刷指示があるかを判断する。
このように、第4実施形態では、タイマによる計測時間に応じてドット抜け検査を行なうようにしている。なお、FAX印刷では、時間に関わらず印刷の前に必ずドット抜け検査を行うようにしている。よって、FAX印刷を行なう際の画質の劣化を防止することができる。
また、FAX印刷のドット抜け検査において、不吐出ノズルが許容値(本実施形態では1)以内であれば、ノズルのクリーニングを行なわずに印刷するようにしている。これにより、最低限の視認性を確保しつつ、印刷時間の短縮を図ることができる。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<印刷装置について>
前述の実施形態では、印刷装置として複合機1を例に挙げて説明したが、印刷装置は、複合機1に限られるものではない。例えば、スキャナ部40を備えておらず、スキャナ機能やコピー機能がない印刷装置でもよい。
<ドット抜け検査について>
ドット抜け検査は、各ノズルからインクを吐出できるか否かを検出できればよく、検査の方法は上述したもの以外であってもよい。例えば、光束の中にインク滴を通過させてインク滴による光束の遮光によってドット抜けを検査するものや、印刷媒体にテストパターンを印刷させ、テストパターンをセンサで読み取ってドット抜けを検査するものなど、ドット抜けが検査できるものであれば良い。
<ドット抜け検査のタイミングについて>
第1実施形態〜第3実施形態では、ショット数をカウントし、ショット数に応じてドット抜け検査を行なっていたが、これ以外の印刷量に応じたタイミングによって検査を行なってもよい。例えば、印刷枚数をカウントして印刷枚数に応じてドット抜け検査を行なってもよいし、パス数をカウントしてパス数に応じてドット抜け検査を行なってもよい。
<FAX印刷時の検査のタイミングについて>
前述の各実施形態においては、FAX印刷であると判断された場合には、ドット抜け検査を行なっている。例えば図11では、ステップS102でYESの場合には、ステップS110でドット抜け検査を行なっている。本発明においては、このような実施形態に限られるものではない。例えば、図11において、ステップS102でYESの場合は、カウント値を所定の閾値と比較し、閾値より大の場合に、ステップS110へ進み、閾値より大ではない場合は、ステップS115へ進み、この場合の所定の閾値は、ステップS104で参照される閾値とは別の閾値であって、それよりもドット抜け検査の頻度が多くなるような所定の閾値であるとしてもよい。
例えば、印刷量として印刷枚数を用いる場合、ステップS104で参照される閾値を20枚とし、ステップS102でYESの場合に参照される閾値を2枚としてもよい。また、図14の実施形態において、ステップS404で参照される閾値を1日とし、ステップS403でYESの場合に参照される閾値を1時間としてもよい。もちろんこれらの閾値は一例であって、FAX印刷時のドット抜け検査の頻度が通常印刷時のドット抜け検査の頻度より多くなる閾値であればよい。こうすることでも、FAX印刷時には通常印刷よりも、ドット抜け検査が頻度の多いタイミングで行われ、FAX印刷の際の画質の劣化の防止ができる。一方、前述の各実施形態においては、閾値を1つだけ持つことでよいため、制御を簡単とすることができる。
<クリーニングについて>
前述した実施形態では、ドット抜けが検出された場合にノズルのクリーニングを行なっていたが、ノズルの吐出機能を回復させる動作であればよく、クリーニングには限定されない。
また、FAX印刷時のドット抜け検査でドット抜けが検出された場合、クリーニングを行なうのではなく、FAXの発信元にエラーを報告するようにしてもよい。
本実施形態の複合機の全体構成ブロック図である。 図2Aは、プリンタ部50の概略図である。また、図2Bは、プリンタ部50の横断面図である。 ヘッドユニット53の構成の説明図である。 図4Aは、ポンピングクリーニングに用いられるキャップの説明図である。図4Bは、キャップを上から見た図である。 本実施形態の複合機1によるドットの形成方法の説明図である。 ドット抜け検出回路56の説明図である。 図7Aは、各ノズルのピエゾ素子を駆動する駆動信号COMの説明図であり、図7Bは、インク滴が吐出されたときの検出信号の説明図である。 検出信号の説明図である。 検出信号にノイズがあるときの説明図である。 FAX印刷時の解像度変換について説明するための図である。図10Aは、FAX受信時の画像のデータであり、図10Bは、印刷時の画像のデータである。また、図10Cは#1ノズルに目詰まりがある場合に印刷される画像を示す図であり、図10Dは#3ノズルに目詰まりがある場合に印刷される画像を示す図である。 第1実施形態の印刷処理のフロー図である。 第2実施形態の印刷処理のフロー図である。 第3実施形態の印刷処理のフロー図である。 第4実施形態の印刷処理のフロー図である。
符号の説明
1 複合機、17a キャップ、17b 吸収体、
21 ノズルプレート、22 検出用電極、23 高圧電源ユニット、
24 第1制限抵抗、25 第2制限抵抗、26 検出用コンデンサ、
27 増幅器、28 検出制御部、29 平滑コンデンサ、30 電圧検出部、
40 スキャナ部、50 プリンタ部、51 搬送ユニット、
52 キャリッジユニット、53 ヘッドユニット、54 検出器群、
55 駆動信号生成回路、56 ドット抜け検出回路、57 クリーニング機構、
58 カウンタ、60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、70 FAX制御部、90 バス、110 コンピュータ、
511 給紙ローラ、512 搬送モータ、513 搬送ローラ、514 プラテン、
515 排紙ローラ、516 従動ローラ、517 従動ローラ、
521 キャリッジ、522 キャリッジモータ、531 ヘッド、
541 リニア式エンコーダ、542 ロータリー式エンコーダ、
543 紙検出センサ、544 光学センサ

Claims (8)

  1. 液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、
    各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、
    通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、
    前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、
    を有する印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記液体を吐出しないノズルの吐出機能を回復させるための回復動作を行う回復部を備え、
    前記コントローラは、前記検査部の検査結果に応じて、前記回復部に前記回復動作を行わせる、印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置であって、
    前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて印刷を行う際に、前記画像データの各画素は、複数の画素に分割されるとともに、分割された複数の前記画素に対して少なくとも所定数の前記ノズルが用いられ、
    前記コントローラは、前記検査部の検査結果が、前記画像データの各画素に対応する前記少なくとも所定数の前記ノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であることを示す場合、前記回復部に前記回復動作を行わせることなく前記印刷部に印刷を行わせる、印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラは、前記検査部の検査結果が、前記液体を吐出しないノズルが前記所定数よりも少ないことを示す場合、前記画像データの各画素に対応する前記少なくとも所定数の前記ノズルのうち少なくとも1つが吐出可能であると判断する、印刷装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記所定タイミングは、前記印刷部による印刷量に応じて定められている、印刷装置。
  6. 請求項1〜4の何れかに記載の印刷装置であって、
    前記所定タイミングは、時間に応じて定められている、印刷装置。
  7. 液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像データに基づいて画像の印刷を行う印刷装置の印刷方法であって、
    各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なうことと、
    ファクシミリ部によって通信回線を介して画像データの受信を行なうことと、
    を有し、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査を行ない、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて印刷を行う際には、前記所定タイミングにかかわらず、印刷前に前記検査を行なう印刷方法。
  8. 液体を吐出するための複数のノズルを有し、画像の印刷を行なう印刷部と、
    各ノズルから前記液体を吐出できるか否かの検査を行なう検査部と、
    通信回線を介して画像データの受信を行なうファクシミリ部と、
    前記ファクシミリ部が受信した前記画像データ以外の画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、所定タイミングで前記検査部に前記検査を行わせ、前記ファクシミリ部が受信した前記画像データに基づいて前記印刷部が印刷を行う際には、前記所定タイミングよりも頻度が多いタイミングで印刷前に前記検査部に前記検査を行なわせるコントローラと、
    を有する印刷装置。
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