JP2019018478A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ Download PDF

Info

Publication number
JP2019018478A
JP2019018478A JP2017140053A JP2017140053A JP2019018478A JP 2019018478 A JP2019018478 A JP 2019018478A JP 2017140053 A JP2017140053 A JP 2017140053A JP 2017140053 A JP2017140053 A JP 2017140053A JP 2019018478 A JP2019018478 A JP 2019018478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
scanning direction
dot group
sub
nozzle row
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017140053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6526752B2 (ja
Inventor
克夫 池端
Katsuo Ikehata
克夫 池端
慶成 小倉
Yoshishige Ogura
慶成 小倉
佑哉 西原
Yuya Nishihara
佑哉 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland DG Corp
Original Assignee
Roland DG Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland DG Corp filed Critical Roland DG Corp
Priority to JP2017140053A priority Critical patent/JP6526752B2/ja
Priority to US16/038,216 priority patent/US10406809B2/en
Publication of JP2019018478A publication Critical patent/JP2019018478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6526752B2 publication Critical patent/JP6526752B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14201Structure of print heads with piezoelectric elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/045Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by pressure, e.g. electromechanical transducers
    • B41J2/04501Control methods or devices therefor, e.g. driver circuits, control circuits
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/205Ink jet for printing a discrete number of tones
    • B41J2/2054Ink jet for printing a discrete number of tones by the variation of dot disposition or characteristics, e.g. dot number density, dot shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】色バランスと鮮明さを両立させたインクジェットプリンタを提供する。【解決手段】本発明に係るインクジェットプリンタは、第1インクのインクドットから第1ベースドット群BD1を含む第1ドット群を、第1インクよりも発色性の弱い第2インクのインクドットから第2ベースドット群BD2と第2追加ドット群AD2とを含む第2ドット群を構成する。第1、第2インクのインクドットに対する第1、第2ドット群の合計の割合は、それぞれ第1印刷率、第2印刷率に設定され、いずれも100%以上である。第2印刷率は第1印刷率よりも大きい。第2追加ドット群AD2を含むインクドットは第1印刷層を形成し、第1ベースドット群BD1と第2ベースドット群BD2とを含むインクドットは第1印刷層の上または下に第2印刷層を形成する。【選択図】図5

Description

本発明は、インクジェットプリンタに関する。
従来から、ヘッドユニットの走査方向と直交する方向に複数の記録ヘッドを並べ、記録媒体上の広い面積を短時間で印刷できるように構成された大判印刷向けのインクジェットプリンタが知られている。特許文献1には、複数のヘッドユニットを走査方向に並べ、各ヘッドユニットの中で複数の記録ヘッドを走査方向と直交する搬送方向に並べたインクジェット記録装置が開示されている。
特開2013−67031号公報
特許文献1にも開示されているように、カラーのインクジェットプリンタにおいては、通常4色以上のインクが使用される。複数の色のインクは記録媒体上に吐出されて、それぞれのインクドットを形成する。そして、インクジェットプリンタは、各色のインクドットのバランスによって、インクの色にはない中間色を表現する。しかしながら、インクには、記録媒体に対して比較的発色性が強いインクと発色性が弱いインクとがあり、実際に印刷された印刷成果物の色バランスが、印刷データ上の元画像の色バランスと異なってしまう場合がある。より詳しくは、記録媒体に対して比較的発色性の強いインクの色が強く、比較的発色性の弱いインクの色が弱くなることがある。
発色性とは、記録媒体上のインクが鮮やかに見える程度を意味し、「発色性が弱い」とはインクが鮮やかに見えないことを、「発色性が強い」とはインクが鮮やかに見えることを意味する。また、発色性の強さの指標として、インク中の色材の含有率を用いてもよい。なお、同じインクであっても記録媒体によって発色性の絶対値や強弱関係は異なることがある。
上記のようにインクの発色性の差によって印刷成果物の色バランスが元画像と異なってしまったときには、最も発色性の弱いインクに合わせて他のインクの吐出量を絞り、印刷成果物の色バランスを調整する。しかしながら、上記のようにインクの吐出量を絞ることは、プリンタの能力を限定してしまうことであり、そのような方法で印刷された印刷成果物は、インクの吐出量を絞らない場合と比べてインクの吐出量が不足する。その結果、鮮明さが劣るという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、色バランスと鮮明さを両立させた印刷を実現できるインクジェットプリンタを提供することである。
本発明に係るインクジェットプリンタは、第1インクヘッドと第2インクヘッドとを含む記録ヘッドと、制御装置とを備える。前記第1インクヘッドは、記録媒体に向けて第1インクを吐出する複数の第1ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第1インクのインクドットを形成させる。前記第2インクヘッドは、前記記録媒体に向けて第2インクを吐出する複数の第2ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第2インクのインクドットを形成させる。前記第2インクは、前記第1インクよりも発色性の弱いインクである。前記制御装置は、第1構成部と、第2構成部と、第1印刷制御部と、第2印刷制御部と、第1設定部と、第2設定部とを備えている。前記第1構成部は、前記第1インクのインクドットのデータを受け、前記第1インクのインクドットから、少なくとも第1ベースドット群を含む1つまたは複数の第1ドット群を構成する。前記第2構成部は、前記第2インクのインクドットのデータを受け、前記第2インクのインクドットから、第2ベースドット群と第2追加ドット群とを含む複数の第2ドット群を構成する。前記第1印刷制御部は、前記記録ヘッドを制御して、少なくとも前記第2追加ドット群を含むインクドットによって、前記記録媒体上に第1印刷層を形成させる。前記第2印刷制御部は、前記記録ヘッドを制御して、少なくとも前記第1ベースドット群と前記第2ベースドット群とを含むインクドットによって、前記第1印刷層の上または下に第2印刷層を形成させる。前記第1設定部は、前記第1インクのインクドットに対する前記1つまたは複数の第1ドット群の割合の合計が100%以上の第1印刷率となるように、前記1つまたは複数の第1ドット群の割合を設定する。前記第2設定部は、前記第2インクのインクドットに対する前記複数の第2ドット群の割合の合計が前記第1印刷率よりも大きい第2印刷率となるように、前記複数の第2ドット群の割合を設定する。
上記インクジェットプリンタによれば、印刷画質において、色バランスと鮮明さを両立させることができる。上記インクジェットプリンタでは、各インクのインクドットから「ベースドット群」と「追加ドット群」とを含むドット群がそれぞれ構成され、その合計は各インクのインクドット全体に対して100%以上である。そのため、各インクにおいて十分な吐出量が確保され、結果、画像の鮮明さが確保される。その上で、発色性の弱いインクに対しては、発色性の強いインクに対するものよりも高い構成比率が設定され、色バランスが矯正される。従って、少なくとも1つのインクの構成比率は100%を超えるが、上記インクジェットプリンタにおいては、100%を超える構成比率を実現するために、2層以上の印刷層を重ねて形成する。そのうちの第1印刷層には「追加ドット群」のインクドットが形成され、第2印刷層には「ベースドット群」のインクドットが形成される。このように、上記インクジェットプリンタは、インクドット全体に対するドット群の比率が100%以上の領域で色バランスを調整するように構成されており、それにより色バランスと鮮明さとを両立させる。
一実施形態に係るインクジェットプリンタの正面図である。 キャリッジ下面の構成を示す模式図である。 プリンタのブロック図である。 画質設定画面の一例を示す図である。 印刷中の各ノズルからのインクの吐出状況を示す図である。 第2実施形態に係る画質設定画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、いくつかの実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。以下の説明では、インクジェットプリンタを正面から見たときに、インクジェットプリンタから遠ざかる方を前方、インクジェットプリンタに近づく方を後方とする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示し、符号Xは主走査方向Yと直交する副走査方向Xを示している。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタの設置態様等を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、一実施形態に係る大判のインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」とする。)10の正面図である。プリンタ10は、ロール状の記録媒体5を順次前方(副走査方向Xの下流X2側、図2参照)に移動させると共に、主走査方向Yに移動するキャリッジ25に搭載されたインクヘッド40、50、60、70(図2参照)からインクを吐出することによって、記録媒体5上に画像を印刷する。
記録媒体5は、画像が印刷される対象物である。記録媒体5は特に限定されない。記録媒体5は、例えば、普通紙やインクジェット用印刷紙等の紙類であってもよいし、樹脂製やガラス製などの透明なシートであってもよいし、金属製やゴム製等のシートであってもよい。
図1に示すように、プリンタ10は、プリンタ本体10aと、プリンタ本体10aを支持する脚11とを備えている。プリンタ本体10aは、主走査方向Yに延びている。プリンタ本体10aは、ガイドレール21と、ガイドレール21に係合したキャリッジ25とを備えている。ガイドレール21は、主走査方向Yに延びている。ガイドレール21は、キャリッジ25の主走査方向Yへの移動をガイドする。キャリッジ25には無端状のベルト22が固定されている。ベルト22は、ガイドレール21の右側に設けられたプーリ23aおよび左側に設けられたプーリ23bに巻き掛けられている。右側のプーリ23aにはキャリッジモータ24が取り付けられている。キャリッジモータ24は、制御装置100と電気的に接続されている。キャリッジモータ24は、制御装置100によって制御される。キャリッジモータ24が駆動するとプーリ23aが回転し、ベルト22が走行する。それにより、キャリッジ25がガイドレール21に沿って主走査方向Yに移動する。このように、キャリッジ25が主走査方向Yに移動することによって、インクヘッド40〜70も主走査方向Yに移動する。本実施形態では、ベルト22とプーリ23aとプーリ23bとキャリッジモータ24とが、キャリッジ25およびキャリッジ25に搭載されたインクヘッド40〜70を主走査方向Yに移動させる主走査方向移動機構20の一例である。
キャリッジ25の下方には、プラテン12が配置されている。プラテン12は、主走査方向Yに延びている。プラテン12には記録媒体5が載置される。プラテン12の上方には、記録媒体5を上から押下するピンチローラ31が設けられている。ピンチローラ31は、キャリッジ25より後方に配置されている。プラテン12には、グリットローラ32が設けられている。グリットローラ32は、ピンチローラ31の下方に配置されている。グリットローラ32は、ピンチローラ31と対向する位置に設けられている。グリットローラ32は、フィードモータ33(図3参照)に連結されている。グリットローラ32は、フィードモータ33の駆動力を受けて回転可能に形成されている。フィードモータ33は、制御装置100と電気的に接続されている。フィードモータ33は、制御装置100によって制御される。ピンチローラ31とグリットローラ32との間に記録媒体5が挟まれた状態でグリットローラ32が回転すると、記録媒体5は副走査方向Xに搬送される。本実施形態では、ピンチローラ31とグリットローラ32とフィードモータ33とが、記録媒体5を副走査方向Xに移動させる副走査方向移動機構30の一例である。
図2は、キャリッジ25の記録媒体5と対向する側の面(本実施形態では下面)の構成を示す模式図である。図2に示すように、キャリッジ25の下面には、第1インクヘッド40と、第2インクヘッド50と、第3インクヘッド60と、第4インクヘッド70とが設けられている。図2に示すように、キャリッジ25において、第1インクヘッド40〜第4インクヘッド70は、主走査方向Yに並んで配置されている。第1インクヘッド40、第2インクヘッド50、第3インクヘッド60、第4インクヘッド70は、記録ヘッドを構成している。
第1インクヘッド40〜第4インクヘッド70は、それぞれ、カラー画像を形成するためのプロセスカラーインクを吐出する。本実施形態にあっては、第1インクヘッド40は、シアンインクを吐出する。第2インクヘッド50は、マゼンタインクを吐出する。第3インクヘッド60は、イエローインクを吐出する。第4インクヘッド70は、ブラックインクを吐出する。ただし、インクヘッドの数は4個に限定されず、また、プロセスカラーインクの色調は何ら限定されるわけではない。
図2に示すように、第1インクヘッド40は、副走査方向Xに並んだ複数のノズル41を有している。本実施形態に係る第1インクヘッド40では、複数のノズル41が1列に並んでノズル列42を構成している。ただし、ノズル41の配置は何ら限定されるわけではない。ノズル列42は、副走査方向Xの上流X1側に位置する第1上流側ノズル列42aと、副走査方向Xの下流X2側に位置する第1下流側ノズル列42bとを備えている。本実施形態では、第1上流側ノズル列42aのノズル41の数と、第1下流側ノズル列42bのノズル41の数とは同じである。ただし、第1上流側ノズル列42aのノズル41の数および第1下流側ノズル列42bのノズル41の数は、これに限定されない。
第2インクヘッド50〜第4インクヘッド70も、第1インクヘッド40と同じ構成を備えている。具体的には、第2インクヘッド50は副走査方向Xに並んだノズル51を備え、ノズル51がノズル列52を形成している。ノズル列52は、副走査方向Xの上流X1側に位置する第2上流側ノズル列52aと、副走査方向Xの下流X2側に位置する第2下流側ノズル列52bとを備えている。第3インクヘッド60は副走査方向Xに並んだノズル61を備え、ノズル61がノズル列62を形成している。ノズル列62は、副走査方向Xの上流X1側に位置する第3上流側ノズル列62aと、副走査方向Xの下流X2側に位置する第3下流側ノズル列62bとを備えている。第4インクヘッド70は副走査方向Xに並んだノズル71を備え、ノズル71がノズル列72を形成している。ノズル列72は、副走査方向Xの上流X1側に位置する第4上流側ノズル列72aと、副走査方向Xの下流X2側に位置する第4下流側ノズル列72bとを備えている。第2インクヘッド50〜第4インクヘッド70のノズルは、副走査方向Xに関して第1インクヘッド40のノズル41と揃った位置に配置されている。また、第2インクヘッド50〜第4インクヘッド70においても、上流側ノズル列のノズルの数と下流側ノズル列のノズルの数とは同じである。
なお、図2において、第1インクヘッド40〜第4インクヘッド70には、それぞれ10個のノズルが図示されているが、実際にはさらに多数(例えば300個)のノズルが形成されている。ただし、ノズルの個数は何ら限定されるわけではない。
第1インクヘッド40〜第4インクヘッド70の内部には、圧電素子等を備えたアクチュエータ(図示せず)が設けられている。アクチュエータは、制御装置100と電気的に接続されている。アクチュエータは、制御装置100によって制御される。アクチュエータが駆動することによって、インクヘッド40〜70の各ノズルから記録媒体5に向かってインクが吐出される。
第1インクヘッド40〜第4インクヘッド70は、それぞれ図示しないインク供給路によって、図示しないインクカートリッジと連通されている。インクカートリッジは、例えばプリンタ本体10aの右端部に着脱可能に配置されている。なお、インクの材料は何ら限定されず、従来からインクジェットプリンタのインクの材料として用いられている各種の材料を使用することができる。上記インクは、例えば、ソルベント系(溶剤系)顔料インクや水性顔料インクであってもよいし、水性染料インク、あるいは、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化型顔料インク等であってもよい。
図1に示すように、プリンタ10は、ヒータ35を備えている。ヒータ35は、プラテン12の下方に設けられている。ヒータ35は、グリットローラ32より前方に配置されている。ヒータ35は、プラテン12を加熱する。プラテン12が加熱されることによって、プラテン12上に配置されている記録媒体5および記録媒体5に着弾したインクが加熱され、インクの乾燥が促進される。ヒータ35は、制御装置100に電気的に接続されている。ヒータ35の加熱温度は、制御装置100によって制御される。
図1に示すように、プリンタ本体10aの右端部には、操作パネル120が設けられている。操作パネル120には、機器状態を表示する表示部と、ユーザーによって操作される入力キー等が設けられている。操作パネル120の内側には、プリンタ10の各種の動作を制御する制御装置100が収容されている。図3は、本実施形態に係るプリンタ10のブロック図である。図3に示すように、制御装置100は、フィードモータ33、キャリッジモータ24、ヒータ35、第1インクヘッド40、第2インクヘッド50、第3インクヘッド60、第4インクヘッド70とそれぞれ通信可能に接続されており、それらを制御可能に構成されている。制御装置100は、変換部100aと、第1構成部101と、第2構成部102と、第3構成部103と、第4構成部104と、印刷制御部105と、搬送制御部106と、画質設定部110とを備えている。
制御装置100の構成は特に限定されない。制御装置100は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェア構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器から印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶装置とを備えている。なお、制御装置100は必ずしもプリンタ本体10aの内部に設けられている必要はなく、例えば、プリンタ本体10aの外部に設置され、有線または無線を介してプリンタ本体10aと通信可能に接続されたコンピュータ等であってもよい。
変換部100aは、所謂スクリーン処理を行う部位である。スクリーン処理においては、画像データは、プロセスカラーインクのインクドットのパターンに変換される。インクジェットプリンタによる印刷画像は、プロセスカラーインクのインクドットの集合体として構成されている。本実施形態に係るプリンタ10においては、画像はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色からなるインクドットのパターンに変換される。変換部100aは、プリンタ本体10aに備えられていてもよいし、あるいは外部のコンピュータ等に備えられていてもよい。
第1構成部101は、変換部100aで生成されたシアンインクのインクドットのデータを受けて、それぞれシアンインクのインクドットの一部または全部からなる「ベースドット群」と「追加ドット群」とを構成する部位である。「ベースドット群」は、シアンインクのインクドット全体を100%とするとき、100%のインクドットで構成されている。即ち、本実施形態に係る「ベースドット群」は、シアンインクのインクドットと一致する。「追加ドット群」は、シアンインクのインクドット全体から所定の比率(=画質設定部110で設定される「第1追加印刷率」。詳しくは後述。)で抽出されたインクドットである。
なお、「ベースドット群」および「追加ドット群」は、プロセスカラーインクごとに構成される。そこで、以下では適宜、シアンインクの「ベースドット群」を「第1ベースドット群」、シアンインクの「追加ドット群」を「第1追加ドット群」とも称する。同様に、以下、マゼンタインクの「ベースドット群」を「第2ベースドット群」、マゼンタインクの「追加ドット群」を「第2追加ドット群」、イエローインクの「ベースドット群」を「第3ベースドット群」、イエローインクの「追加ドット群」を「第3追加ドット群」、ブラックインクの「ベースドット群」を「第4ベースドット群」、ブラックインクの「追加ドット群」を「第4追加ドット群」とも称する。
第2構成部102は、マゼンタインクのインクドットから、「第2ベースドット群」および「第2追加ドット群」を構成する部位である。マゼンタインクのインクドット全体に対する「第2ベースドット群」の比率は、シアンインクの場合と同じく100%である。マゼンタインクのインクドット全体に対する「第2追加ドット群」の比率は、画質設定部110で設定される「第2追加印刷率」である。以下同様にして、第3構成部103は、イエローインクのインクドットから「第3ベースドット群」と「第3追加ドット群」とを構成し、第4構成部104は、ブラックインクのインクドットから「第4ベースドット群」と「第4追加ドット群」とを構成する。イエローインクのインクドット全体に対する「第3ベースドット群」の比率は100%であり、「第3追加ドット群」の比率は画質設定部110で設定される「第3追加印刷率」である。ブラックインクのインクドット全体に対する「第4ベースドット群」の比率は100%であり、「第4追加ドット群」の比率は、画質設定部110で設定される「第4追加印刷率」である。
各「追加ドット群」は、例えば、各プロセスカラーインクのインクドットに所定のマスクを掛けることによって得られる。上記各マスクは、例えば、ディザマスクである。ディザマスクは、ディザ法によって一部のインクドットを抽出するマスクである。ディザ法は、疑似階調表現アルゴリズムの1つである。ディザ法では、印刷領域内の微小な領域において画像データのインク値が定められた閾値を超えるとき、当該領域におけるインクドットをONにする。逆に、画像データのインク値が定められた閾値を下回るとき、インクドットをOFFにする。例えば、最も単純な2値ディザリングでは、画像データは1つの閾値を境にON領域とOFF領域に分けられる。そこで、2値ディザリングによるディザマスクを掛けた画像は、ある程度元画像の特徴を残しつつ画素数の少ない粗い画像となる。ただし、ディザ法は2値ディザリングには限られない。例えば、ディザ法には、閾値が割り当てられたマトリクスを使う組織的ディザ法や、閾値が一定範囲でランダムに設定されるランダムディザ法などがある。マスクの方法は、2値ディザリングには限定されず、またディザ法に限定されるものでもなく、公知の各種疑似階調表現アルゴリズムを利用することができる。
上記のように、各プロセスカラーインクにおいて「ベースドット群」と「追加ドット群」とは一部重複して構成される。より詳しくは、「追加ドット群」の全てのインクドットは、「ベースドット群」のインクドットと重複している。
印刷制御部105は、印刷動作を制御する部位である。印刷制御部105は、キャリッジモータ24、第1〜第4インクヘッド40〜70に接続され、それらを制御することで印刷を行う。また、印刷制御部105は、ヒータ35の温度を制御することで、印刷後のインクの乾燥を促進している。印刷制御部105は、第1印刷制御部105aと、第2印刷制御部105bとを備えている。
第1印刷制御部105aは、「第1印刷層」を形成させる部位である。第1印刷層は、構成部101〜104で構成された「追加ドット群」のインクドットによって形成される印刷層である。第1印刷層は、ここでは、記録媒体5上に形成される。第1印刷制御部105aは、キャリッジモータ24、複数のインクヘッド40〜70に接続され、それらを制御することで第1印刷層の印刷を行う。第1印刷制御部105aの制御の詳細については後述する。
第2印刷制御部105bは、「第2印刷層」を形成させる部位である。第2印刷層は、構成部101〜104で構成された「ベースドット群」のインクドットによって形成される印刷層である。第2印刷層は、ここでは、第1印刷層の上に重ねて形成される。本実施形態に係る印刷は2層重ね印刷であり、第1印刷層が下層である。そして、第2印刷層が上層である。第2印刷制御部105bは、キャリッジモータ24、複数のインクヘッド40〜70に接続され、それらを制御することで第2印刷層の印刷を行う。第2印刷制御部105bの制御の詳細については後述する。
搬送制御部106は、記録媒体5の搬送を制御する部位である。搬送制御部106は、フィードモータ33に接続され、フィードモータ33を制御することで記録媒体5を副走査方向Xの下流X2側に搬送する。記録媒体5の搬送は、印刷と印刷の間に間欠的に行われる。搬送制御部106の制御の詳細については後述する。
画質設定部110は、印刷における画質のパラメータが設定される部位である。画質設定部110では、各プロセスカラーインクのインクドット全体に対する各「追加ドット群」の比率が設定される。各プロセスカラーインクのインクドット全体に対する各「ベースドット群」の比率は、前述したように、100%に固定である。画質設定部110は、図3のように、第1画質設定部111と、第2画質設定部112と、第3画質設定部113と、第4画質設定部104とを備えている。
第1画質設定部111では、シアンインクのインクドット全体に対する「第1追加ドット群」の比率である第1追加印刷率が設定される。第2画質設定部112では、マゼンタインクのインクドット全体に対する「第2追加ドット群」の比率である第2追加印刷率が設定される。第3画質設定部113では、イエローインクのインクドット全体に対する「第3追加ドット群」の比率である第3追加印刷率が設定される。第4画質設定部114では、ブラックインクのインクドット全体に対する「第4追加ドット群」の比率である第4追加印刷率が設定される。
図4は、画質設定画面の一例を示す図である。図4の画質設定画面は、画質設定部110によってコンピュータの表示装置などに表示される。画質設定画面はユーザーが操作できない階層に構成されていてもよいし、ユーザーが操作可能に構成されていてもよい。図4の画質設定画面は、第1追加印刷率Ra1、第2追加印刷率Ra2、第3追加印刷率Ra3、および第4追加印刷率Ra4が設定可能に構成されている。シアンインクに係る第1追加印刷率Ra1の設定機能は、第1画質設定部111が担っている。マゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2の設定機能は、第2画質設定部112が担っている。イエローインクに係る第3追加印刷率Ra3の設定機能は、第3画質設定部113が担っている。ブラックインクに係る第4追加印刷率Ra4の設定機能は、第4画質設定部114が担っている。各プロセスカラーインクのインクドットに対する「ベースドット群」の割合は、「ベース印刷率」として画質操作画面上に表示されているが、操作はできず、100%に固定である。
図4に示されるように、画質設定画面では、各プロセスカラーインクの「追加ドット群」に係る追加印刷率が設定されている。第1追加印刷率Ra1には、「14%」が設定されている。第2追加印刷率Ra2には、「16%」が設定されている。第3追加印刷率Ra3には、「35%」が設定されている。第4追加印刷率Ra4には、「0%」が設定されている。従って、「ベースドット群」のインクドット(100%分)に対して、シアンインクは14%、マゼンタインクは16%、イエローインクは35%のインクドットが追加され、ブラックインクには追加されない。画質設定画面には、プロセスカラーインクごとに、「ベース印刷率」と「追加印刷率」の合計である「総印刷率」Rt1〜Rt4が表示されている。総印刷率Rt1は、シアンインクに係る総印刷率であって、ここでは114%である。総印刷率Rt2は、マゼンタインクに係る総印刷率であって、ここでは116%である。総印刷率Rt3は、イエローインクに係る総印刷率であって、ここでは135%である。総印刷率Rt4は、ブラックインクに係る総印刷率であって、ここでは100%である。総印刷率Rt1〜Rt4は、いずれも100%以上である。なお、画質設定部110では、画質に関する他のパラメータも調整されてもよいが、本実施形態の説明においては省略する。
図4に示されるように、本実施形態に係る「追加印刷率」および「総印刷率」は、プロセスカラーインクの色によって異なる値に設定されている。これは、印刷画像の色バランスを調整するためである。前述したように、プロセスカラーインクの発色性はインクごとに異なっており、色バランスの調整を施さずに画像データのまま印刷を行うと、出来上がりの印刷画像の色バランスと元画像の色バランスとが異なってしまうことがある。即ち、比較的発色性の強いインクの色味が強く、発色性の弱いインクの色味が弱い印刷画像となることがある。発色性とは、記録媒体上のインクが鮮やかに見える程度を意味し、「発色性が弱い」とはインクが鮮やかに見えないことを、「発色性が強い」とはインクが鮮やかに見えることを意味する。本実施形態のようなCMYKのインクセットの場合、イエローインクの発色性が最も弱く、次いでマゼンタインク、シアンインクの順となり、ブラックインクの発色性が最も強い。従来のインクジェットプリンタでは、色バランスの調整は、最も発色性の弱いイエローインクに合わせる形で行われていた。つまり、シアンインク、マゼンタインク、ブラックインクの吐出量は、イエローインクに合わせて制限されていた。しかし、そのような方法で色バランスが調整された画像は、調整を行わない画像と比較してインクの量が少ないため、鮮明度が劣るという問題があった。
本実施形態に係るプリンタ10は、上記問題を解決するため、第1印刷層と第2印刷層の2層重ね印刷を行うように構成されている。上層である第2印刷層には、各プロセスカラーインクの「ベースドット群」が形成される。各プロセスカラーインクの「ベースドット群」は、各プロセスカラーインクのインクドット全体に対して100%のインクドットで構成されている。第2印刷層は、プリンタ10の吐出能力をフルに使って印刷される印刷層である。本実施形態に係るプリンタ10は、第2印刷層によってインクの吐出量を確保し、それにより印刷の鮮明度を確保している。
一方、下層である第1印刷層には、各プロセスカラーインクの「追加ドット群」が形成される。各プロセスカラーインクの「追加ドット群」には、それぞれ「追加印刷率」が設定されている。詳しくは、発色性の弱いインクには高い「追加印刷率」が設定され、発色性の強いインクには低い「追加印刷率」が設定されている。ここに開示したようなCMYKのカラーセットにおいては、イエローインクに係る第3追加印刷率Ra3が最も高く設定され、続いてマゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2、シアンインクに係る第1追加印刷率Ra1の順に追加印刷率が設定される。そして、ブラックインクに係る第4追加印刷率Ra4が最も低く設定される。本実施形態では「ベース印刷率」が100%固定なので、追加印刷率Ra1〜Ra4の調整によって、総印刷率Rt1〜Rt4が調整される。より詳しくは、総印刷率Rt1〜Rt4は、発色性の弱いインクほど高くなるように調整される。それにより、最終的な印刷成果物の色バランスが調整される。
このように、本実施形態に係るプリンタ10によれば、色バランスと鮮明さを両立させた印刷を実施することができる。印刷画像の色バランスと鮮明さとの両立は、第1印刷層と第2印刷層との合計の印刷率である「総印刷率」が適切に調節されることによって確保されるとも言える。
本実施形態では、各プロセスカラーインクの「ベース印刷率」は、一律に100%である。このように設定すれば、印刷画像の鮮明さと色バランスを両立させる調整が容易である。即ち、印刷画質の鮮明さは「ベースドット群」によって確保され、色バランスの調整は「追加ドット群」の印刷率の調整だけに依存する。
なお、図4の例では、ブラックインクに係る第4追加印刷率Ra4は0%であるが、この場合のように、プロセスカラーインクの種類により「追加ドット群」を存在させない(0%に設定する)ことも許容される。
ここで比較のために、従来のインクジェットプリンタで図4と同じ色バランスを実現しようとした場合を考える。その場合、イエローインクの印刷率が100%になるように、各プロセスカラーインクの印刷率が調整される。図4の画質設定画面では、イエローインクの総印刷率Rt3は135%(第3追加ドット群に係る第3追加印刷率35%+第3ベース印刷率100%)である。この総印刷率Rt3=135%を100%に圧縮するとき、シアンインクの総印刷率Rt1=114%は、約84%相当となる。同様に、マゼンタインクの総印刷率Rt2=116%は、約86%相当となり、ブラックインクの総印刷率Rt4=100%は、約74%相当となる。このように、図4と同じ色バランスを実現しようとする場合、従来の技術では、プリンタが本来持っている能力の約4分の3しか能力を発揮することができない。
プロセスカラーインクの発色性は、インク中の色材の含有率や、インクの色の明度に依存する。インク中の色材の含有率が高いほどインクの発色性は強くなる。また、インクの色の明度が高いほどインクの発色性は弱くなる。従って、色材の含有率が低いインクは、色材の含有率が高いインクよりも「追加印刷率」を高く設定することが好ましく、明度の高いインクは、明度の低いインクよりも「追加印刷率」を高く設定することが好ましい。
上記のようにして設定された「ベース印刷率」および「追加印刷率」に基づき、プリンタ10は、記録媒体5に対して印刷を行う。本実施形態に係るプリンタ10は、第1印刷層および第2印刷層の2層重ね印刷を、記録媒体5を戻すことなく実行できるように構成されている。図5は、印刷中の各ノズルからのインクの吐出状況を示す図である。図5では、各ノズルは枠で表され、各枠内にはノズルが吐出するインクに係る「ドット群」が記されている。「ドット群」について、符号AD1、AD2、AD3は、それぞれ「第1追加ドット群」、「第2追加ドット群」、「第3追加ドット群」を示している。また、符号BD1、BD2、BD3、BD4は、それぞれ「第1ベースドット群」、「第2ベースドット群」、「第3ベースドット群」、「第4ベースドット群」を示している。
図5に示されるように、第1インクヘッド40の各ノズル41のうち第1上流側ノズル列42aに属するノズル41からは、第1追加ドット群AD1に係るシアンインクが吐出されている。他のインクヘッド50〜70についても同様であり、第2インクヘッド50の各ノズル51のうち第2上流側ノズル列52aに属するノズル51からは、第2追加ドット群AD2に係るマゼンタインクが吐出されている。第3インクヘッド60の各ノズル61のうち第3上流側ノズル列62aに属するノズル61からは、第3追加ドット群AD3に係るイエローインクが吐出されている。つまり、各「追加ドット群」に係るプロセスカラーインクは、上流側ノズル列のノズルから吐出されている。第1追加ドット群AD1に係るシアンインクの吐出量は、印刷データ上の吐出量に対して14%である。第2追加ドット群AD2に係るマゼンタインクの吐出量は、印刷データ上の吐出量に対して16%である。第3追加ドット群AD3に係るイエローインクの吐出量は、印刷データ上の吐出量に対して35%である。なお、第4インクヘッド70の各ノズル71のうち第4上流側ノズル列72aに属するノズル71からは、ブラックインクが吐出されていない。これは、第4追加ドット群に係るブラックインクの吐出量が0%に設定されているためである。これら「追加ドット群」に係るインクの吐出によって第1印刷層が印刷される。
また、図5に示されるように、第1インクヘッド40の各ノズル41のうち第1下流側ノズル列42bに属するノズル41からは、第1ベースドット群BD1に係るシアンインクが吐出されている。他のインクヘッド50〜70についても同様であり、第2インクヘッド50の各ノズル51のうち第2下流側ノズル列52bに属するノズル51からは、第2ベースドット群BD2に係るマゼンタインクが吐出されている。第3インクヘッド60の各ノズル61のうち第3下流側ノズル列62bに属するノズル61からは、第3ベースドット群BD3に係るイエローインクが吐出されている。第4インクヘッド70の各ノズル71のうち第4下流側ノズル列72bに属するノズル71からは、第4ベースドット群BD4に係るブラックインクが吐出されている。つまり、各「ベースドット群」に係るプロセスカラーインクは、下流側ノズル列のノズルから吐出されている。ベースドット群BD1〜BD4に係るインクの吐出量は、それぞれのインクの印刷データ上の吐出量に対して100%である。これら「ベースドット群」に係るインクの吐出によって第2印刷層が印刷される。
第1印刷層を印刷する際、第1印刷制御部105aは、キャリッジモータ24を駆動してキャリッジ25を主走査方向Yに移動させるとともに、アクチュエータを駆動して所定のノズルからインクを吐出させ、記録媒体5の印刷面に所定のプロセスカラーインクを着弾させる。第1印刷制御部105aは、キャリッジ25を主走査方向Yに1回または複数回移動させて第1印刷層を形成する。第1印刷層の完成までの走査回数は限定されず、第1印刷層は、いわゆるシングルパス方式、マルチパス方式のいずれの方法で印刷されてもよい。第2印刷制御部105bが、第2印刷層を印刷するに際してキャリッジモータ24およびアクチュエータに対して行う制御も同様である。
図5に示された位置に第1印刷層および第2印刷層の印刷が施された後、搬送制御部106は、フィードモータ33を制御して、記録媒体5を副走査方向Xの下流X2側に搬送する。当該搬送により、図5において上流側ノズル列の下に位置していた記録媒体5上の範囲(=第1印刷層が印刷された範囲)は、下流側ノズル列の下に移動する。図5において下流側ノズル列の下に位置していた記録媒体5上の範囲(=第2印刷層が印刷された範囲)は、プラテン12のヒータ35上の位置に移動する。当該位置に着弾したインクは、ヒータ35によって加熱され乾燥される。
図5に示されているように、各インクヘッドの上流側ノズル列は、下流側ノズル列よりも副走査方向Xの上流X1側に位置している。また、記録媒体5は、副走査方向移動機構30によって、後方Rrから前方Fに向かって(副走査方向Xの上流X1側から下流X2側に向かって)搬送される。そこで、上流側ノズル列は、下流側ノズル列に対して、印刷位置において常に先んじている。そのため同じ印刷位置で見る場合、上流側ノズル列が吐出するインクは、下流側ノズル列が吐出するインクよりも下に印刷層を形成する。本実施形態に係るプリンタ10は、印刷中、印刷と記録媒体5の搬送とを間欠的に繰り返す。この反復によって、本実施形態に係るプリンタ10は、記録媒体5を副走査方向Xの上流X1側に戻すことなく2層重ね印刷を行うことができる。
なお、本実施形態では、「追加ドット群」による第1印刷層が下層に、「ベースドット群」による第2印刷層が上層に形成されたが、第1印刷層と第2印刷層の上下は逆でもよい。その場合、ノズル列の上流/下流を逆にして印刷が行われる。即ち、上流側ノズル列のノズルからは、ベースドット群BD1〜BD4に係るプロセスカラーインクが吐出される。下流側ノズル列のノズルからは、追加ドット群AD1〜AD3に係るプロセスカラーインクが吐出される。このように、本実施形態に係るプリンタ10は、第2印刷層が下層に、第1印刷層が上層に印刷されるように構成することも可能である。そして、その場合も、記録媒体5を戻すことなく印刷を実施することが可能である。
(第2実施形態)
第2実施形態は、印刷画像の色バランスをシフトさせることが可能に構成された実施形態である。ここに開示される技術は、あるべき色バランスの実現だけでなく、色バランスをあえて特定の方向にシフトさせることにも利用することができる。本実施形態に係るプリンタは、上記を除き、第1実施形態に係るプリンタ10と共通である。そこで、本実施形態の説明においては、第1実施形態と共通する部材には同じ符号を付すものとし、重複する説明は省略または簡略化する。
図6は、本実施形態に係る画質設定画面の一例を示す図である。図6には、A、B、Cの3つの印刷画質が示されている。ユーザーは、選択ボタンSBで、A〜Cのうち1つの画質を選択するようになっている。選択ボタンSBは、複数の画質の中から1つの画質を選択可能なように構成された「画質選択部」が画面上に表示されたものである。画質A、B、Cには、それぞれ画質のパラメータが設定されている。画質のパラメータは様々なものがあってよいが、図6では「追加印刷率」が操作可能なパラメータとして表示されている。「ベース印刷率」、「総印刷率」は、図4と同じく表示のみである。
3つの画質のうち、画質Aには、図4と同じ「追加印刷率」が設定されている。つまり画質Aは、第1実施形態で説明された印刷画質である。本実施形態に係るプリンタ10は、第1実施形態と同じ画質を選択することも可能に構成されている。画質Aは、ここでは、各プロセスカラーインクの発色性の差を調整して、画像データに近い色バランスになるように調整された画質である。画質Aは、いわゆるノーマルな画質である。
画質Bは、寒色を強調した画質である。画質Bでは、シアンインクに係る第1追加印刷率Ra1がマゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2よりも高く設定されている。画質Aとの比較で言うならば、画質Bでは、ノーマル画質Aに比べてシアンインクに係る第1追加印刷率Ra1が上げられ、マゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2が下げられている。そこで、画質Bに基づいて印刷された画像は、元画像よりも落ち着いた色味を有することが期待される。
画質Cは、暖色を強調した画質である。画質Cでは、マゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2がシアンインクに係る第1追加印刷率Ra1よりも高く設定されている。画質Aとの比較で言うならば、画質Cでは、ノーマル画質Aに比べてシアンインクに係る第1追加印刷率Ra1が下げられ、マゼンタインクに係る第2追加印刷率Ra2が上げられている。そこで、画質Cに基づいて印刷された画像は、元画像よりも暖かい色味を有することが期待される。
本実施形態に係るプリンタ10によれば、上記のように、ユーザーの選択に応じて印刷画像の色味を調整することができる。特に、シアンインクおよびマゼンタインクは、最も発色性の弱いイエローインクと最も発色性の強いブラックインクとの中間の発色性を備えたインクであり、色バランスの微調整に好適である。
なお、上記した実施形態では、プリンタ10には複数種類の画質が用意され、ユーザーはその中から所望の画質を選択するが、それに限定されない。画質設定画面は、例えば、予め用意された基本となる画質(例えば、図6における画質A)の色バランスをユーザーが微調整するように構成されていてもよい。上記微調整は、例えば、暖色側と寒色側に移動可能なボリューム状のインジケータ等によって実行されるとよい。
本実施形態では、シアンインクおよびマゼンタインクの追加印刷率を調整することによって色味を調整していたが、追加印刷率が調整されるインクは、シアンインク、マゼンタインクだけとは限らない。追加印刷率が調整されるインクは、イエローインクおよびブラックインクの一方または両方を含んでいてもよく、また、シアンインクおよびマゼンタインクの一方または両方を含まなくてもよい。あるいは、4色ではなく、さらに多数の色のプロセスカラーインクを使用する場合であれば、CMYKの4色以外のインクを含んでもよい。調整の方法により、暖色/寒色の調整だけでなく、例えば、シャープネスやコントラストなどの調整も可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明した。しかし、上述の実施形態は例示に過ぎず、本発明は他の種々の形態で実施することができる。
例えば、上記した実施形態では、「ベースドット群」は、プロセスカラーインクのインクドットの100%相当であった。つまり、第2印刷層に形成される画像は、印刷データ上の元画像そのままであった。しかし、第2印刷層に形成される画像は元画像と必ずしも同一である必要はない。例えば、イエローインクにおいて総印刷率135%を設定したい場合、「ベースドット群」に90%、「追加ドット群」に45%などと配分することも可能である。このような配分は、例えば、着弾したインクの乾燥に問題があり、1層の印刷層におけるインクの吐出量を調整する必要がある場合などに有効である。
上記した実施形態では、印刷層は第1印刷層と第2印刷層の2層であったが、3層以上であってもよい。例えば、インクの乾燥などの要請から、インクを3層以上の印刷層に分けて吐出してもよい。プロセスカラーインクの種類によって積層される層数が異なってもよい。
上記した実施形態では、インクヘッド40〜70のノズル列は上流側ノズル列と下流側ノズル列に分割され、それぞれ、「ベースドット群」に係るインクと「追加ドット群」に係るインクのいずれか一方を吐出していた。しかし、各インクヘッドのノズル列は、必ずしも上流側/下流側に分割されている必要はなく、役割が分担されている必要もない。第1印刷層の印刷と第2印刷層の印刷とは、完全に別工程として2回に分けて行われてもよい。
上記した実施形態では、複数のインクは、それぞれ別のインクヘッドから吐出されていたが、それに限られない。1つのインクヘッドは複数のノズル列を備え、1つのインクヘッドから複数のインクが吐出されてもよい。本発明における「記録ヘッド」は、そのような場合も含むものである。
上記した実施形態では、インクを吐出させる方式は、圧電素子の変位によって圧力室の体積を変化させる方式、いわゆるピエゾ駆動式であった。しかしながら、本発明に係るプリンタのインク吐出方式は、例えば、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式などの各種のオンデマンド方式であってもよい。本発明に係るインク吐出方式は、限定されない。
上記した実施形態では、キャリッジ25が主走査方向Yに移動し、記録媒体5が副走査方向Xに移動するように構成されていたが、これには限定されない。キャリッジ25と記録媒体5との移動は相対的なものであり、そのどちらが主走査方向Yまたは副走査方向Xに移動してもよい。例えば、記録媒体5は移動不能に配置され、キャリッジ25が主走査方向Yおよび副走査方向Xの両方向に移動可能なように構成されていてもよい。また、キャリッジ25および記録媒体5のいずれもが両方向に移動可能なように構成されていてもよい。
さらに、ここに開示される技術は様々なタイプのインクジェットプリンタに適用することができる。上記実施形態で示したロール状の記録媒体5を搬送する、所謂、Roll-to-Rollタイプのプリンタの他、例えばフラットベッドタイプのインクジェットプリンタにも同様に適用することができる。また、プリンタ10は独立したプリンタとして単独で使用されるものに限定されず、他の装置と組み合わせたものであってもよい。例えば、プリンタ10は、他の装置に内蔵されていてもよい。
5 記録媒体
10 プリンタ(インクジェットプリンタ)
30 搬送機構(副走査方向移動機構)
40 第1インクヘッド
41 ノズル
42a 第1上流側ノズル列
42b 第1下流側ノズル列
50 第2インクヘッド
60 第3インクヘッド
70 第4インクヘッド
100 制御装置
101 第1構成部
102 第2構成部
103 第3構成部
104 第4構成部
105a 第1印刷制御部
105b 第2印刷制御部
106 搬送制御部(移動制御部)
111 第1画質設定部(第1設定部)
112 第2画質設定部(第2設定部)
113 第3画質設定部(第3設定部)
114 第4画質設定部(第4設定部)
BD1 第1ベースドット群
BD2 第2ベースドット群
BD3 第3ベースドット群
BD4 第4ベースドット群
AD1 第1追加ドット群
AD2 第2追加ドット群
AD3 第3追加ドット群
AD4 第4追加ドット群

Claims (8)

  1. 記録媒体に向けて第1インクを吐出する複数の第1ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第1インクのインクドットを形成させる第1インクヘッドと、
    前記記録媒体に向けて、前記第1インクよりも前記記録媒体に対する発色性が弱い第2インクを吐出する複数の第2ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第2インクのインクドットを形成させる第2インクヘッドと、
    を含む記録ヘッドと、
    制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1インクのインクドットのデータを受け、前記第1インクのインクドットから、少なくとも第1ベースドット群を含む1つまたは複数の第1ドット群を構成する第1構成部と、
    前記第2インクのインクドットのデータを受け、前記第2インクのインクドットから、第2ベースドット群と第2追加ドット群とを含む複数の第2ドット群を構成する第2構成部と、
    前記記録ヘッドを制御して、少なくとも前記第2追加ドット群を含むインクドットによって、前記記録媒体上に第1印刷層を形成させる第1印刷制御部と、
    前記記録ヘッドを制御して、少なくとも前記第1ベースドット群と前記第2ベースドット群とを含むインクドットによって、前記第1印刷層の上または下に第2印刷層を形成させる第2印刷制御部と、
    前記第1インクのインクドットに対する前記1つまたは複数の第1ドット群の割合の合計が100%以上の第1印刷率となるように、前記1つまたは複数の第1ドット群の割合を設定する第1設定部と、
    前記第2インクのインクドットに対する前記複数の第2ドット群の割合の合計が前記第1印刷率よりも大きい第2印刷率となるように、前記複数の第2ドット群の割合を設定する第2設定部と、
    を備えた、
    インクジェットプリンタ。
  2. 前記第2インクは、前記第1インクよりも色材の含有率が低いインクである、
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記第2インクは、前記第1インクよりも明度の高いインクである、
    請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記第1設定部は、前記第1インクのインクドットに対する前記第1ベースドット群の割合を100%に設定し、
    前記第2設定部は、前記第2インクのインクドットに対する前記第2ベースドット群の割合を100%に設定する、
    請求項1〜3のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を副走査方向に移動させる副走査方向移動機構を備え、
    前記制御装置は、前記副走査方向移動機構を制御する移動制御部を備え、
    前記第1インクヘッドと前記第2インクヘッドとは、前記副走査方向と直交する主走査方向に並んで配置され、
    前記第1インクヘッドは、前記複数の第1ノズルの一部が前記副走査方向に並んだ第1上流側ノズル列と、前記第1上流側ノズル列よりも前記副走査方向の下流側に位置し前記複数の第1ノズルの他の一部が前記副走査方向に並んだ第1下流側ノズル列と、を有し、
    前記第2インクヘッドは、前記複数の第2ノズルの一部が前記副走査方向に並んだ第2上流側ノズル列と、前記第2上流側ノズル列よりも前記副走査方向の下流側に位置し前記複数の第2ノズルの他の一部が前記副走査方向に並んだ第2下流側ノズル列と、を有し、
    前記第1印刷制御部は、前記第2上流側ノズル列の前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させて前記第2追加ドット群のインクドットを形成させることによって前記第1印刷層を形成し、
    前記移動制御部は、前記副走査方向移動機構を制御して、前記記録媒体を前記記録ヘッドに対して前記副走査方向の下流側に移動させ、
    前記第2印刷制御部は、前記第1下流側ノズル列の前記第1ノズルから前記第1インクを吐出させて前記第1ベースドット群のインクドットを形成させるとともに、前記第2下流側ノズル列の前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させて前記第2ベースドット群のインクドットを形成させることによって、前記第1印刷層の上に前記第2印刷層を形成させる、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を副走査方向に移動させる副走査方向移動機構を備え、
    前記制御装置は、前記副走査方向移動機構を制御する移動制御部を備え、
    前記第1インクヘッドと前記第2インクヘッドとは、前記副走査方向と直交する主走査方向に並んで配置され、
    前記第1インクヘッドは、前記複数の第1ノズルの一部が前記副走査方向に並んだ第1上流側ノズル列と、前記第1上流側ノズル列よりも前記副走査方向の下流側に位置し前記複数の第1ノズルの他の一部が前記副走査方向に並んだ第1下流側ノズル列と、を有し、
    前記第2インクヘッドは、前記複数の第2ノズルの一部が前記副走査方向に並んだ第2上流側ノズル列と、前記第2上流側ノズル列よりも前記副走査方向の下流側に位置し前記複数の第2ノズルの他の一部が前記副走査方向に並んだ第2下流側ノズル列と、を有し、
    前記第2印刷制御部は、前記第1上流側ノズル列の前記第1ノズルから前記第1インクを吐出させて前記第1ベースドット群のインクドットを形成させるともに、前記第2上流側ノズル列の前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させて前記第2ベースドット群のインクドットを形成させることによって前記第2印刷層を形成し、
    前記移動制御部は、前記副走査方向移動機構を制御して、前記記録媒体を前記記録ヘッドに対して前記副走査方向の下流側に移動させ、
    前記第1印刷制御部は、前記第2下流側ノズル列の前記第2ノズルから前記第2インクを吐出させて前記第2追加ドット群のインクドットを形成させることによって、前記第2印刷層の上に前記第1印刷層を形成させる、
    請求項1〜4のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記記録ヘッドは、
    前記記録媒体に向けて第3インクを吐出する複数の第3ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第3インクのインクドットを形成させる第3インクヘッドと、
    前記記録媒体に向けて第4インクを吐出する複数の第4ノズルを備え、前記記録媒体上に前記第4インクのインクドットを形成させる第4インクヘッドと、
    を備え、
    前記第3インクおよび前記第4インクは、前記第2インクよりも前記記録媒体に対する発色性が強く、前記第1インクよりも前記記録媒体に対する発色性が弱いインクであり、
    前記制御装置は、
    第1画質と第2画質とを含む複数の印刷画質のうちから1つの印刷画質を選択可能に構成された画質選択部と、
    前記第3インクのインクドットのデータを受け、前記第3インクのインクドットから、第3ベースドット群と第3追加ドット群とを含む複数の第3ドット群を構成する第3構成部と、
    前記第4インクのインクドットのデータを受け、前記第4インクのインクドットから、第4ベースドット群と第4追加ドット群とを含む複数の第4ドット群を構成する第4構成部と、
    前記第3インクのインクドットに対する前記複数の第3ドット群の割合の合計が100%を超える第3印刷率となるように、前記複数の第3ドット群の割合を設定する第3設定部と、
    前記第4インクのインクドットに対する前記複数の第4ドット群の割合の合計が100%を超える第4印刷率となるように、前記複数の第4ドット群の割合を設定する第4設定部と、
    を備え、
    前記第1印刷制御部は、前記記録ヘッドを制御して、前記第1印刷層に前記第3追加ドット群と前記第4追加ドット群とを形成させ、
    前記第2印刷制御部は、前記記録ヘッドを制御して、前記第2印刷層に前記第3ベースドット群と前記第4ベースドット群とを形成させ、
    前記第3設定部および前記第4設定部は、前記第1画質が選択されたときには前記第3印刷率を前記第4印刷率よりも大きく設定し、前記第2画質が選択されたときには前記第3印刷率を前記第4印刷率よりも小さく設定する、
    請求項1〜6のいずれか一つに記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記第1インクは、ブラックインクであり、
    前記第2インクは、イエローインクであり、
    前記第3インクは、シアンインクであり、
    前記第4インクは、マゼンタインクである、
    請求項7に記載のインクジェットプリンタ。
JP2017140053A 2017-07-19 2017-07-19 インクジェットプリンタ Active JP6526752B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017140053A JP6526752B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 インクジェットプリンタ
US16/038,216 US10406809B2 (en) 2017-07-19 2018-07-18 Inkjet printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017140053A JP6526752B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 インクジェットプリンタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019018478A true JP2019018478A (ja) 2019-02-07
JP6526752B2 JP6526752B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=65014791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017140053A Active JP6526752B2 (ja) 2017-07-19 2017-07-19 インクジェットプリンタ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10406809B2 (ja)
JP (1) JP6526752B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019116906A1 (ja) * 2017-12-11 2019-06-20 Dic株式会社 インクセット及び印刷物の製造方法
CN114683726B (zh) * 2020-12-25 2024-05-24 深圳市汉森软件股份有限公司 图像数据分组打印方法、装置、控制板、设备及存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322262A (ja) * 2000-05-16 2001-11-20 Olympus Optical Co Ltd インクジェット記録装置
JP2005059499A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Canon Inc 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体
JP2005280110A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Roland Dg Corp インクジェットプリンタ
JP2010179563A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Fujifilm Corp インクジェット記録方法
US20110235068A1 (en) * 2010-03-24 2011-09-29 Chun-Yu Chang Method for improving printing quality and related printing system
JP2011201206A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2016132140A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 株式会社Screenホールディングス 画像データ生成方法、画像記録方法、画像データ生成装置および画像記録装置
JP2017213711A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社リコー 液体吐出装置、画像処理装置、プログラム及び液体吐出方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5664510B2 (ja) 2011-09-21 2015-02-04 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP6668886B2 (ja) * 2016-03-31 2020-03-18 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置、及びその制御方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001322262A (ja) * 2000-05-16 2001-11-20 Olympus Optical Co Ltd インクジェット記録装置
JP2005059499A (ja) * 2003-08-19 2005-03-10 Canon Inc 画像形成装置及び方法、記録ヘッド、コンピュータプログラム並びに記録媒体
JP2005280110A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Roland Dg Corp インクジェットプリンタ
JP2010179563A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Fujifilm Corp インクジェット記録方法
US20110235068A1 (en) * 2010-03-24 2011-09-29 Chun-Yu Chang Method for improving printing quality and related printing system
JP2011201206A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Canon Inc 画像処理装置及び画像処理方法
JP2016132140A (ja) * 2015-01-19 2016-07-25 株式会社Screenホールディングス 画像データ生成方法、画像記録方法、画像データ生成装置および画像記録装置
JP2017213711A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社リコー 液体吐出装置、画像処理装置、プログラム及び液体吐出方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20190023011A1 (en) 2019-01-24
US10406809B2 (en) 2019-09-10
JP6526752B2 (ja) 2019-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3245360B2 (ja) 画像記録装置
JP6178708B2 (ja) インクジェット画像形成装置
US10336094B2 (en) Inkjet printer
JP2002137421A (ja) プリント装置及びプリント方法
JP6462773B2 (ja) インクジェットプリンタ
US10265953B2 (en) Inkjet printer and printing method
JP6526752B2 (ja) インクジェットプリンタ
US10286659B2 (en) Inkjet printer
JP6571714B2 (ja) インクジェットプリンタ
US20070046725A1 (en) Printing method, printing system, and storage medium storing program
JP5972037B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
US10414168B2 (en) Inkjet printer and printing method
JP6462766B2 (ja) インクジェットプリンタ
US10442210B2 (en) Inkjet printer
US8711424B2 (en) Image processing apparatus, image printing apparatus and printing data generation method
WO2018235386A1 (ja) 画像処理装置及び方法、ディザマスクのセット、並びに画像記録装置
US9969186B1 (en) Inkjet printer
JP6995503B2 (ja) インクジェットプリンタ
CN110091606B (zh) 印刷装置和印刷方法
JP4039007B2 (ja) インクジェット式記録装置、印刷方法、インクジェット式記録装置を有する記録システム
WO2016075961A1 (ja) インクジェットプリンター

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190508

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6526752

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250