JP4039007B2 - インクジェット式記録装置、印刷方法、インクジェット式記録装置を有する記録システム - Google Patents
インクジェット式記録装置、印刷方法、インクジェット式記録装置を有する記録システム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット式記録装置、印刷方法、インクジェット式記録装置を有する記録システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録装置は、色毎に記録ヘッドの下部に並んで設けられた複数の細いノズルからインク滴を紙などに吐出させて画像を印刷する。このとき、紙はノズルから所定距離離れているため、インク滴はノズルから滴状となって発射される。そのため、インクジェット式記録装置には、容易に滴状となるように粘度の小さい液体のインクが用いられる。この液体のインクは、インクジェット式記録装置から吐出され紙に付着されると、液体であるが故に紙に吸収されて色が滲んでしまい、所望の画像とは少し異なる画像が印刷されることになっていた。また、紙が多量のインクを吸収した場合には、コックリングといわれる波打ち現象が紙に生じ、これにより紙が記録ヘッドに擦れてしまうことがあった。この場合には、更にインクの滲みが酷くなっていた。
【0003】
そこで、従来は、滲みを少なくするために、インクの吐出量を抑えることがなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インクの吐出量を抑えるということは、色の再現領域を狭めることになり、結果として所望の色とは異なる色の画像が印刷されていた。
【0005】
また、複数色で印刷する場合、インクジェット式記録装置は、通常、記録ヘッドを移動させながら複数色のインクを吐出して印刷を行っている。そのため、乾燥していない状態で色の異なるインク同士を重ね印刷することになるので、各色インクの物性が異なっていると、特定の色だけ鮮やかになったりくすんだりすることがある。そこで、インクジェット式記録装置に用いられるインクは、溶剤や添加剤の性質及び割合などを厳密に調節して、乾燥していない状態で異なるインク同士が重ね印刷されても、色のバランスが崩れないような物性を有するインクとしている。このように厳密にインクの物性を調節しなければならないので、インクの製造コストが高くなってしまい、結果としてインクジェット式記録装置の製造コスト及びランニングコストが高くなってしまっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、より所望の色に近い色で画像を印刷することができ、コストを低下させることのできるインクジェット式記録装置、インクジェット式記録装置を有する記録システム及び印刷方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記制御部は、前記印刷領域において使用される量が少ない色のインクから前記印刷領域に吐出させることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記制御部は、前記印刷領域において使用される色のうちインク残量の多いインクから前記印刷領域に吐出させることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記制御部は、前記印刷領域において使用されるインクのうち、明度の低い顔料又は染料を有するインクから前記印刷領域に吐出させることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記印刷領域に、該印刷領域において使用される量が少ない色のインクから吐出させるようにしたことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記印刷領域に、該印刷領域において使用される色のうちインク残量の多いインクから吐出させるようにしたことを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、前記印刷領域に、前記印刷領域において使用されるインクのうち、明度の低い顔料又は染料を有するインクから吐出させるようにしたことを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、制御装置と、この制御装置から送信される印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置とを備えた記録システムにおいて、前記インクジェット式記録装置は、印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出可能なノズルを有した記録ヘッドと、この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有しており、前記制御装置は、前記印刷領域に使用されるインクの色毎の使用量を算出し、算出された使用量を比較することにより、インクの使用量に基づいて印刷される順番を決定し、この順番の情報を前記印刷データとともに前記インクジェット式記録装置に送信し、前記インクジェット式記録装置は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される印刷領域を、前記受信した順番の情報及び前記印刷データに基づいて一の色のインクのみを前記ノズルから吐出させて印刷した後に、他の色のインクを吐出させて前記印刷領域を印刷することにより、複数色のインクによる前記画像の印刷を行うようにしたことを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、制御装置と、この制御装置から送信される印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置とを備えた記録システムにおいて、前記インクジェット式記録装置は、印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出可能なノズルを有した記録ヘッドと、この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有しており、前記制御装置は、インクジェット式記録装置の各色のインクの残量を比較することにより、インクの残量に基づいて印刷される色の順番を決定し、この順番の情報を前記印刷データとともに前記インクジェット式記録装置に送信し、前記インクジェット式記録装置は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される印刷領域を、前記受信した順番の情報及び前記印刷データに基づいて一の色のインクのみを前記ノズルから吐出させて印刷した後に、他の色のインクを吐出させて前記印刷領域を印刷することにより、複数色のインクによる前記画像の印刷を行うようにしたことを要旨とする。
【0020】
(作用)
請求項1〜8に記載の発明によれば、一の色のインクが、従来よりも乾燥した後に、他の色のインクが重ね印刷されるため、インクの吐出量をあまり抑えなくても、印刷記録媒体がインクを吸収し過ぎることがない。そのため、インクの吐出量をあまり抑えなくてもよいので、色の再現領域を広げることができ、より所望の色に近い色で画像を印刷することができる。また、一の色のインクが乾燥した上に、他の色のインクが印刷されるので、一の色のインクと他の色のインクの物性を厳密に調節しなくても、色のバランスが崩れない。従って、インクの物性を厳密に調節しなくてもよいので、インクの製造コストを低下させることができ、インクジェット式記録装置の製造コスト及びランニングコストを低下することができる。
【0023】
請求項1,4及び7に記載の発明によれば、一の色のインクにより印刷された部分に対して他の色のインクにより印刷された部分がずれたり、印刷データによりライン抜けやドット抜けなどが生じたりして、途中でその印刷を停止する場合には、その印刷に使用するインクの量を抑えることができる。
【0024】
請求項2,5及び8に記載の発明によれば、設定ミスなどにより印刷記録媒体に対して印刷領域がずれて印刷を中止したときに、インク残量の少ないインクは無駄に使用されない。そのため、そのずれを直して再度その印刷領域を印刷する際に、インク残量の少ないインクが切れて、印刷領域を印刷できなくなるというおそれを少なくすることができる。
【0025】
請求項3及び6に記載の発明によれば、明度が低い顔料又は染料を有するインクから印刷領域を印刷することにより、普通紙における粒状性が改善されるので、ざらつき感がより少ない、より写真に近い品質の画像を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化したインクジェット式記録装置の第1実施形態を図1〜図5に従って説明する。
【0027】
図1に示すようにインクジェット式記録装置としてのプリンタ10は、供給トレイ11及び排出トレイ12を備えるとともに、内部にキャリッジ13を備えている。このキャリッジ13は、ガイド軸14を嵌合し、かつ送り機構を構成するタイミングベルト15に固着されている。ガイド軸14は、図示しないフレームに固定され、タイミングベルト15は、モータ16により片方が駆動される1対のプーリ17(図1においては一方のみ図示)に張設されている。従って、キャリッジ13は、モータ16の稼動によりガイド軸14にガイドされながら、ガイド軸14の延在方向である主走査方向(図1の紙面を貫く方向)に移動される。
【0028】
キャリッジ13は、本実施形態では4つのインクタンク18(図1においては1つのみ示す)を有しており、各インクタンク18には、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロといった各色のインクがそれぞれ収容されている。キャリッジ13の下方には、記録ヘッド19が設けられており、記録ヘッド19には、インクを吐出するための複数のノズル19aが、色毎に並設されている。また、記録ヘッド19の下方には、ガイド軸14の延在方向と同方向に延びるプラテン20が配設されている。
【0029】
プリンタ10には、送り機構を構成する給紙機構21と排紙機構22とが設けられている。給紙機構21は、給紙ローラ23、対向する1対の搬送ローラ24を有している。排紙機構22は、対向する1対の排紙ローラ25を有している。給紙ローラ23は、印刷記録媒体としての紙Pを供給トレイ11からプリンタ10内に導入し、搬送ローラ24及び排紙ローラ25は、協働して図1の左方(すなわち副走査方向)または右方に紙Pを搬送する。従って、キャリッジ13が主走査方向に移動し、紙Pは副走査方向に移動するので、キャリッジ13と紙Pとは、主走査方向及び副走査方向において相対的に移動可能とされている。
【0030】
次に、上記のように構成したプリンタ10の電気的構成を説明する。
図2に示すように、プリンタ10は、制御装置としてのホストコンピュータ27に接続されており、ホストコンピュータ27は、キーボード28及びディスプレイ29に接続されている。そのため、ホストコンピュータ27は、キーボード28及びディスプレイ29とを使用して紙Pに印刷するための印刷データを作成し、この印刷データをプリンタ10に出力する。
【0031】
プリンタ10は、制御部としての中央演算処理装置(CPU)31及びデータ記憶部32とを有している。データ記憶部32には、ホストコンピュータ27から送信された印刷データが一時的に記憶されるとともに、この印刷データに基づいて紙Pを印刷するための一連の動作をCPU31が実行するための制御プログラムが記憶されている。また、プリンタ10はキャリッジ駆動機構33、可逆モータである給紙及び排紙用モータ34,35を備えており、これらはCPU31により駆動制御される。キャリッジ駆動機構33は、駆動制御されることにより、記録ヘッド19の移動及びノズル19aから所定の色のインクの吐出を行って、プラテン20上の紙Pに印刷を行わせる。給紙用モータ34は給紙ローラ23及び搬送ローラ24を駆動させ、排紙用モータ35は排紙ローラ25を駆動させる。
【0032】
次に、プリンタ10の作用について図3〜図5を用いて説明する。
(印刷処理動作)
図3に示すように、ディスプレイ29の表示に基づいて、キーボード28を介して入力が行われると、この入力に基づいてホストコンピュータ27では、印刷データが作成される(ステップS11)とともに、印刷条件が設定される。このとき設定された印刷条件が高画質印刷の場合(ステップS12にてYES)には、高画質印刷の条件設定処理が行われる(ステップS13)。
【0033】
この高画質印刷の条件設定処理においては、ホストコンピュータ27は、図4に示すように、まずインク残量の多い順に印刷する設定とされたか否かを判断する(ステップS31)。残量の多い順に印刷する設定となっている場合(ステップS31にてYES)には、まず既に検出されているインク残量を比較する。そして、ホストコンピュータ27は、この比較結果に基づいて、最も残量が多い色を第1色目とし、以降残量が多い順に第2、第3及び第4色目を決定する(ステップS32)。一方、印刷条件がインク残量の多い順ではない場合(ステップS31にてNO)には、これから印刷する画像に使用されるインクの使用量が少ない順に印刷する設定とされたか否かをホストコンピュータ27は判断する(ステップS33)。ここで、インクの使用量が少ない順に印刷する設定となっている場合(ステップS33にてYES)には、印刷データに基づいて色毎のインク使用量を計算する(ステップS34)。そして、この計算結果から、最もインク使用量が少ないものを第1色目とし、以降インク使用量が少ない順に第2、第3及び第4色目を決定する(ステップS35)。一方、インク残量の多い順及びインク使用量が少ない順のいずれにも設定されていない場合(ステップS33にてNO)には、色の濃い順、例えば第1色目をブラック、第2色目をシアン、第3色目をマゼンタ及び第4色目をイエロと、決定する(ステップS36)。
【0034】
そして、高画質印刷の条件設定処理(ステップS13)が終了すると、図3に示すように、ホストコンピュータ27は、印刷データを、使用するインクの色毎、すなわちブラック、シアン、マゼンタ及びイエロの4色毎のデータに変換する(ステップS14)。そして、この変換された印刷データ及び画質条件や印刷時の色の順番などを含む印刷情報をプリンタ10に送信する(ステップS15)。
【0035】
送信された印刷情報はプリンタ10のCPU31にて受信され、CPU31はこの印刷情報をデータ記憶部32に記憶する(ステップS16)。そして、この印刷情報に含まれている画質条件が高画質でない場合(ステップS17にてNO)には、CPU31は、まず、給紙用モータ34に駆動信号を与えて給紙ローラ23を駆動させ、供給トレイ11に配置されている紙Pをプリンタ10内に導入する(ステップS18)。次に、CPU31は、従来と同様にデータ記憶部32に記憶された印刷情報に含まれる印刷データに基づいて、キャリッジ駆動機構33、給紙及び排紙用モータ34,35を駆動させる。すなわち、CPU31は、紙Pを排出トレイ12方向に搬送しながら、各色のインクタンク18に連通している記録ヘッド19のノズルから各色を同時に吐出させて、印刷を行う(ステップS19)。
【0036】
一方、印刷情報に含まれている画質条件が高画質であった場合(ステップS17にてYES)には、CPU31は色別印刷処理を行う(ステップS20)。なお、ここにおいて、説明を容易にするために、上述した高画質印刷の条件設定処理においてステップS36を経て、第1色目がブラック、第2色目がシアン、第3色目がマゼンタ、第4色目がイエロとして設定されているとする。色別印刷処理においては、図5に示すように、CPU31は、まず、給紙用モータ34を駆動させて、供給トレイ11に配置されている紙Pをプリンタ10内に導入する(ステップS41)。次に、データ記憶部32に記憶されている第1色目としての色(ブラック)の印刷データを読み出して、これに基づいてモータ34,35及びキャリッジ駆動機構33を駆動させる。すなわち、CPU31は、記録ヘッド19が第1色目(ブラック)のインクのみを吐出しながら、記録ヘッド19が主走査方向に移動される毎に、紙Pを排出トレイ12側(図1の左方)の副走査方向に移動させる。これによりプリンタ10では、第1色目(ブラック)のインクによる印刷が行われる(ステップS42)。そして、この印刷が終了すると、CPU31は、キャリッジ駆動機構33に停止信号を与えるとともに、印刷時とは逆方向にモータ34,35を回転させて紙Pを供給トレイ11側(図1の右方)に移送させる。
【0037】
そして、モータ34,35の稼動時間などから紙Pの印刷開始位置が記録ヘッド19の下方まで移送される(ステップS43)と、CPU31は、第2色目(シアン)のインクの印刷データに基づいてモータ34,35及びキャリッジ駆動機構33を駆動させる。すなわち、記録ヘッド19が第2色目(シアン)のインクのみを吐出しながら、記録ヘッド19が主走査方向に移動される毎に、紙Pを排出トレイ12側(図1の左方)の副走査方向に移動させ、紙Pに第2色目(シアン)インクによる印刷が行われる(ステップS44)。そして、この印刷が終了すると、CPU31は、印刷時とは逆方向にモータ34,35を回転させて紙Pを供給トレイ11側(図1の右方)に移送させる。
【0038】
そして、紙Pの印刷開始位置が記録ヘッド19の下方まで移送される(ステップS45)と、CPU31は、第3色目(マゼンタ)のインクの印刷データに基づいてモータ34,35及びキャリッジ駆動機構33を駆動させる。これにより、記録ヘッド19が第3色目(マゼンタ)のインクのみを吐出しながら、記録ヘッド19が主走査方向に移動される毎に、紙Pを排出トレイ12側(図1の左方)の副走査方向に移動させ、紙Pに第3色目(マゼンタ)インクによる印刷が行われる(ステップS46)。そして、この印刷が終了すると、CPU31は、紙Pの印刷開始位置が記録ヘッド19の下方になるまで、再び紙Pを供給トレイ11側に移送させる(ステップS47)。
【0039】
次に、CPU31は、第4色目(イエロ)のインクの印刷データに基づいてモータ34,35及びキャリッジ駆動機構33を駆動させる。これにより、記録ヘッド19が第4色目(イエロ)のインクのみを吐出しながら、記録ヘッド19が主走査方向に移動される毎に、紙Pを排出トレイ12側(図1の左方)の副走査方向に移動させ、紙Pに第4色目(イエロ)のインクによる印刷が行われる(ステップS48)。第4色目(イエロ)の印刷が終了すると、全色のインクによる色別印刷処理、すなわち画像の印刷が終了する。
【0040】
また、上述した色別印刷処理においては、第1色目はブラック、第2色目はシアン、第3色目はマゼンタ、第4色目はイエロとした。しかしながら、ホストコンピュータ27における高画質印刷の条件設定処理において、ステップS32を経て、最も残量が多い色を第1色目とし、残量が多い順に第2,第3及び第4色目が決定されている場合には、この決定されたインクにより同様な色別印刷処理が行われる。また、ホストコンピュータ27における高画質印刷の条件設定処理において、ステップS35を経て、最も使用量が少ない色を第1色目とし、使用量が少ない順に第2,第3及び第4色目が決定されている場合には、この決定されたインクにより同様な色別印刷処理が行われる。
【0041】
以上により印刷が終了すると、CPU31は、印刷終了信号をホストコンピュータ27に出力する(ステップS21)とともに、給紙用モータ34及び排紙用モータ35に駆動信号を与えて、印刷された紙Pを排出トレイ12に排出する(ステップS22)。
【0042】
本実施形態のプリンタ10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、ブラック色のインクのみを吐出させて印刷した後、シアン色のインクによってその印刷領域を印刷し、その後マゼンタ色のインクによってその印刷領域を印刷し、最後にイエロ色のインクによってその印刷領域を印刷した。従って、各色のインクがほぼ乾燥してから、他の色のインクを吐出させているので、紙などの印刷記録媒体における滲みを少なくするために、インクの吐出量を抑える必要がほとんどなく、より所望の色に近い色で画像を印刷することができる。また、一の色のインクがほぼ乾燥してから、他のインクを重ね印刷するので、各インクの物性を厳密に調節しなくても色のバランスは崩れない。従って、インクの物性を厳密に調節しなくてもよいので、製造コストを低下させることができる。
【0043】
(2)本実施形態では、一の色(ブラック、シアン、マゼンタ)による印刷が終了した後には、紙Pを印刷開始位置まで搬送して、次の他の色(シアン、マゼンタ、イエロ)により印刷を行った。すなわち、各色を吐出して印刷する際には、記録ヘッド19が同じ主走査方向に移動される毎に、紙P同じ副走査方向(図1の左方)に移動させた。従って、印刷した画像のどこにおいても、一の色のインクの吐出から他の色のインクの吐出までの時間間隔がほぼ同じとなる。すなわち、一の色のインクの色の乾燥がほぼ同じ状態のときに他の色のインクが印刷されるので、印刷した画像のほぼ全体に渡って、より所望の色に近い色の画像を得ることができる。
【0044】
(3)本実施形態では、高画質の画像を印刷する際には各色ごとに印刷することを繰り返して複数印刷し、それ以外の画像は切り換えて、複数のインクを同時に吐出するようにした。従って、インクの物性を厳密に調節しなくても、高画質の画像を印刷する場合には、より所望の色に近い色の画像を得ることができ、製造コストを低下させることができる。また、高画質以外の画像の場合には、印刷速度を向上させることができるとともに、インクの物性を厳密に調節していなくても不具合は生じない。
【0045】
(4)本実施形態では、作成した高画質の画像の印刷データをプリンタ10に送信する際に、印刷する画像に使用される量が少ない順に、第1、第2、第3及び第4インクとして設定し、この順番により印刷可能とした。従って、この順番により印刷すれば、各色により印刷する部分がずれた場合や、印刷データにライン抜けやドット抜けなどが生じた場合など、途中で印刷を中止にする場合には、インクの使用量を抑えることができる。
【0046】
(5)本実施形態では、作成した高画質の画像の印刷データをプリンタ10に送信する際に、インク残量が多い順に、第1、第2、第3及び第4インクとして設定し、この順番により印刷可能とした。従って、印刷領域がずれて途中で印刷を中止する場合でも、インク残量の少ないインクは無駄に使用されないので、再度印刷領域を印刷し直す際に、インク残量の少ないインクが切れて、印刷領域を印刷できなくなるというおそれを少なくすることができる。
【0047】
(6)本実施形態では、高画質の画像を印刷する際に、印刷する画像に使用される量が少ない順又はインク残量が多い順に色を設定しない場合には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロというように、インクが含有する色成分の顔料又は染料の明度の低い順のインクから印刷した。この順に印刷することにより、最も多く印刷されると想定される普通紙印刷における粒状性が改善される。すなわち、高画質の画像を印刷するほとんどの際には、ざらつき感がより少ない、より写真に近い品質の画像を得ることができる。
【0048】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化したインクジェット式記録装置の第2実施形態を図6に従って説明する。なお、本実施形態において、上記第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0049】
図6に示すようにインクジェット式記録装置としてのプリンタ40は、紙Pが載置される載置面41を有しており、この載置面41には、キャリッジ13が配設されている。キャリッジ13には、上記実施形態と同様に、インクタンク18が搭載されているとともに、その下方に複数のノズルが配置されている。また、キャリッジ13にはガイド軸14及びタイミングベルト15が係合されて、図6の主走査方向Xにキャリッジ13が移動可能とされている。ガイド軸14の両端には、それぞれ取付部材42,43が取り付けられている。取付部材42,43には、ガイド軸44がそれぞれ摺動可能に貫通している。また、取付部材42にはネジ軸45が螺合しており、ネジ軸45の端部には、送りモータ46が連結形成されている。従って、送りモータ46が回転することにより取付部材42を介してキャリッジ13が副走査方向Yに移動可能とされている。従って、キャリッジ13が主走査方向に移動し、紙Pは副走査方向に移動するので、キャリッジ13と紙Pとは、主走査方向及び副走査方向において相対的に移動可能とされている。
【0050】
プリンタ40は、プリンタ10と同様な電気的構造を有しているが、CPU31は、給紙用モータ34と排紙用モータ35の代わりに、送りモータ46を駆動させる。
【0051】
本実施形態のインクジェット式記録装置においても、上記第1実施形態と同様な作用を行い、上記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
(変更例)
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
【0052】
・上記実施形態において一の色のインク(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロ)によって印刷することを繰り返す代わりに、何れか一の色のインクによって印刷し、残りの他の色のインクを同時に印刷するようにしてもよい。
【0053】
・上記実施形態において、例えばブラック、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ及びイエロの6色など、4色以外の色を用いて印刷すること。この場合には、シアンとライトシアン及びマゼンタとライトマゼンタは、一の色のインクとして同時に吐出させてもよいし、他の色のインクとして別々に吐出させてもよい。
【0054】
・上記実施形態において、明度の低い顔料又は染料を含む色から印刷する場合には、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロという順番としたが、シアンとマゼンタは逆の順番であっても、ほぼ同様な効果を得ることができる。
【0055】
・上記実施形態において、例えばOHPシートなどの合成樹脂材料などを印刷記録媒体として印刷すること。この場合、印刷記録媒体の種類に応じて、より最適なインクの吐出順番に設定してもよい。
【0056】
・上記実施形態において、インクの残量は、すでに判明しているとして説明したが、高画質印刷の設定の際に、インク残量を検出するようにしてもよい。
・上記実施形態において、色別印刷処理にて、画像が印刷される1頁全部を印刷した。この代わりに、1つの画像を複数個に分割し、その分割した画像毎(すなわち画像の一部毎)に、上述した色別印刷処理を行って画像を形成するようにしてもよい。
【0057】
・上記実施形態において、記録ヘッド19を主走査方向に移動可能なものとした。この代わりに、印刷記録媒体の印刷領域の幅と同等な大きさを有する記録ヘッド19とし、記録ヘッド19を主走査方向に移動させずに、副走査方向にのみ移動可能とするような構成にしてもよい。この場合であっても、同様な効果を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、紙などの印刷記録媒体における滲みを少なくするために、インクの吐出量をあまり抑えなくてもよいので、より所望の色に近い色で画像を印刷することができる。また、一の色のインクと他の色のインクの物性を厳密に調節しなくてもよいので、製造コストを低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における記録装置の断面図。
【図2】同実施形態における記録装置の制御構成を示すブロック図。
【図3】同実施形態における記録方法を説明する流れ図。
【図4】同実施形態における高画質印刷の条件設定を説明する流れ図。
【図5】同実施形態における色別印刷を説明する流れ図。
【図6】第2実施形態における記録装置の斜視図。
【符号の説明】
P 印刷記録媒体としての紙
10,40 プリンタ
15 送り機構を構成するタイミングベルト
19 記録ヘッド
19a ノズル
21 送り機構を構成する給紙機構
22 送り機構を構成する排紙機構
27 制御装置としてのホストコンピュータ
31 制御部としてのCPU
45 送り機構を構成するネジ軸
46 送り機構を構成する送りモータ
75 制御部を構成するコントローラ
Claims (8)
- 印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、
この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、
前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、
前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記制御部は、前記印刷領域において使用される量が少ない色のインクから前記印刷領域に吐出させることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、
この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、
前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、
前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記制御部は、前記印刷領域において使用される色のうちインク残量の多いインクから前記印刷領域に吐出させることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出させるノズルを有した記録ヘッドと、
この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有したインクジェット式記録装置において、
前記印刷領域は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより、画像の一部又は全部が形成される領域であって、
前記印刷領域に複数色のインクにより前記画像を印刷する場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記制御部は、前記印刷領域において使用されるインクのうち、明度の低い顔料又は染料を有するインクから前記印刷領域に吐出させることを特徴とするインクジェット式記録装置。 - 記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、
前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記印刷領域に、該印刷領域において使用される量が少ない色のインクから吐出させるようにしたことを特徴とするインクジェット式記録装置の印刷方法。 - 記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、
前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記印刷領域に、該印刷領域において使用される色のうちインク残量の多いインクから吐出させるようにしたことを特徴とするインクジェット式記録装置の印刷方法。 - 記録ヘッドに設けられた複数のノズルから複数色のインクをそれぞれ吐出させて、前記記録ヘッドから印刷記録媒体の印刷領域に印刷を行うインクジェット式記録装置の印刷方法において、
前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される前記印刷領域に複数色のインクによる前記画像の印刷を行う場合には、一の色のインクのみを吐出させた後、少なくとも一の他の色のインクを吐出させるようになっており、
前記印刷領域に、前記印刷領域において使用されるインクのうち、明度の低い顔料又は染料を有するインクから吐出させるようにしたことを特徴とするインクジェット式記録装置の印刷方法。 - 制御装置と、この制御装置から送信される印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置とを備えた記録システムにおいて、
前記インクジェット式記録装置は、
印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出可能なノズルを有した記録ヘッドと、
この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有しており、
前記制御装置は、前記印刷領域に使用されるインクの色毎の使用量を算出し、算出された使用量を比較することにより、インクの使用量に基づいて印刷される順番を決定し、この順番の情報を前記印刷データとともに前記インクジェット式記録装置に送信し、
前記インクジェット式記録装置は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される印刷領域を、前記受信した順番の情報及び前記印刷データに基づいて一の色のインクのみを前記ノズルから吐出させて印刷した後に、
他の色のインクを吐出させて前記印刷領域を印刷することにより、
複数色のインクによる前記画像の印刷を行うようにしたことを特徴とする記録システム。 - 制御装置と、この制御装置から送信される印刷データに基づいて印刷を行うインクジェット式記録装置とを備えた記録システムにおいて、
前記インクジェット式記録装置は、
印刷記録媒体の印刷領域に複数色のインクをそれぞれ吐出可能なノズルを有した記録ヘッドと、
この記録ヘッドと前記印刷記録媒体とを相対的に移動させる送り機構と、
該送り機構の制御及び前記ノズルからのインクの吐出を制御する制御部とを有しており、
前記制御装置は、インクジェット式記録装置の各色のインクの残量を比較することにより、インクの残量に基づいて印刷される色の順番を決定し、この順番の情報を前記印刷データとともに前記インクジェット式記録装置に送信し、
前記インクジェット式記録装置は、前記記録ヘッドと前記記録媒体との相対移動により、前記記録ヘッドが前記印刷記録媒体の印刷可能な領域を複数回で印刷することにより画像の全部又は一部が形成される印刷領域を、前記受信した順番の情報及び前記印刷データに基づいて一の色のインクのみを前記ノズルから吐出させて印刷した後に、
他の色のインクを吐出させて前記印刷領域を印刷することにより、
複数色のインクによる前記画像の印刷を行うようにしたことを特徴とする記録システム。
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