JP2014100794A - 画像処理装置、記録装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、記録装置および画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】HS処理が行われるシステムにおいてディザマトリクスを用いて量子化を行う場合に、所与の目標画質を実現するディザマトリクスの閾値配置に対する制限を相対的に緩和する。
【解決手段】処理単位7201、7202ごとで見る場合に、処理単位の幅を1画素より多くすることによって、ディザマトリクスの目的画質に対応した閾値配置を維持したまま、生成されるドットの数がゼロということを回避する可能性を高くできる。また、閾値配置を維持したまま、処理単位間で同じ数のドットを生成する可能性も高くすることができる。その結果、そして、ディザマトリクスの所定の目的画質に対応した閾値配置を維持したまま、HS処理に起因した濃度むらの発生を低減することができることから、その低減の程度に応じて閾値の配置に対するHS処理による制限を受けないようにすることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像処理装置、記録装置および画像処理方法に関し、詳しくは、ディザマトリクスを用いて量子化を行う画像処理システムで実行される、記録素子間の記録特性のばらつきに起因した濃度むらを抑制するための補正処理に関するものである。
この種の濃度むらを抑制する補正処理の一例として、特許文献1に記載されるようなヘッドシェーディング(HS)技術が知られている。このHS技術は、記録素子としての、ノズル個々のインク吐出特性(記録特性)に関する情報に応じて補正を行う処理である。例えば、画像データに対して、あるノズルの吐出量が標準より多いという情報である場合には、そのノズルに対応した上記画像データが示す階調値を小さくする補正を行う。逆に、あるノズルの吐出量が標準より少ない場合には、そのノズルに対応した画像データが示す階調値を大きくする補正を行う。これにより、最終的に記録されるインクドットの数を増、減させ、画像データに対して記録画像において実現される濃度をノズル間でほぼ均一にすることができる。
特開平10−13674号公報
ところで、HS等の補正パラメータを作成するためにパッチを記録する際に、その記録データ生成のための量子化でディザマトリクスを用いる場合には、補正処理の単位となる画素数とディザマトリクスにおける閾値の配置との関係が適切でないことがある。すなわち、ディザマトリクスにおける閾値の配置によっては、同じ階調値の画像データに対して、ある記録素子に対応した処理単位で生成される、ドットを記録するデータ(“1”:記録する;以下、単に「ドット」ともいう)の数と、他の記録素子に対応した処理単位で生成されるドットの数が、大きく異なることがある。その結果、記録されたパッチは、その測定される濃度が処理単位の記録素子ごとに異なり、処理単位ごとの記録素子の記録特性を正確に反映したものとならない。つまり、仮に、総ての記録素子の記録特性が等しい場合であっても、ディザマトリクスによって得られる量子化データに基づいて記録されるパッチの測定結果は、処理単位ごとに異なる記録特性の記録素子として認識される。そして、その測定結果に基づいて作成される補正パラメータによって補正された画像データに基づく記録画像に濃度むらを生じさせることになる。
以上のような補正の処理単位ごとに、生成するドットの数が異なることを回避する方法として、ディザマトリクスにおける閾値の配置を、上記処理単位ごとに生成するドットの数が同じになるような閾値の配置を持つディザマトリクスを作成することが考えられる。しかしながら、このようなディザマトリクスの作成の条件は、渦巻き型、ベイヤー型など、ディザマトリクスが本来有している、粒状性の低減など目標とする画質を実現する閾値配置に対する制限となる。
本発明は、HS等の補正処理が行われるシステムにおいてディザマトリクスを用いて量子化を行う場合に、所与の目標画質を実現するディザマトリクスの閾値配置に対する制限を相対的に緩和することを目的とするものである。すなわち、本発明は、補正処理の処理単位の画素幅を、ディザマトリクスにおける閾値配置が持つ上記目標画質を実現するための特性を維持し、かつディザマトリクスによる量子化によって得られるドットの数が処理単位間で大きな差が生じないように定めた画像処理装置、記録装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
そのために本発明では、複数の記録素子を配列した記録素子列を用いて記録を行うための記録データを生成する画像処理装置であって、前記記録素子列の複数の記録素子を分割して得られる複数の記録素子群にそれぞれ対応した処理単位ごとに、当該記録素子群の記録素子に対応した画素の画像データを当該記録素子群の記録素子の記録特性に応じて補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された画像データを、ディザマトリクスを用いて量子化する量子化手段と、を具え、前記ディザマトリクスの、前記記録素子の配列方向における閾値を配置する画素の数と、前記処理単位の、前記記録素子群の記録素子に対応した、前記配列方向の画素の数が、互いに素ではなく、かつそれぞれ2以上の数であることを特徴とする。
以上の構成によれば、ディザマトリクスのサイズを示す画素の数と処理単位の画素の数が、互いに素ではなくかつそれぞれ2以上の数であるように定められる。これにより、ディザマトリクスにおける閾値配置が持つ目標画質を実現するための特性を維持し、かつディザマトリクスによる量子化によって得られるドットの数が処理単位間で大きな差が生じないようにすることができる。その結果、所与の目標画質を実現するディザマトリクスの閾値配置に対する制限を相対的に緩和することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置であるプリンタを模式的に示す図である。 記録ヘッド101〜104それぞれのノズル配列の詳細を示す図である。 図1に示したプリンタとホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)300を有して構成される記録システムを示すブロック図である。 (a)は、本発明の第1実施形態にかかる、インクジェットプリンタが実行する画像処理の構成を示すブロック図であり、(b)は、本発明の第2実施形態にかかる画像処理の構成を示すブロック図である。 (a)〜(c)は、HS処理によって濃度むらを発生させる場合を説明する図である。 (a)および(b)は、本発明の第1実施形態に係る、図4(a)に示したHS処理部506で用いるテーブルのパラメータを生成する処理と、実際の記録時に生成したパラメータを用いて画像処理を行う処理を、それぞれ説明するためのフローチャートである。 (a)および(b)は、第1実施形態に係る、HS処理のパラメータ生成処理およびHS処理それぞれにおける処理単位とディザマトリクスのサイズとの関係を説明する図である。 HS処理の処理単位幅とディザマトリクスサイズの関係が、互いに素の関係となる場合の例を説明する図である。 (a)および(b)は、図4(b)に示すMCS処理部504で用いるテーブルのパラメータを生成する処理と、このパラメータを用いて画像処理を行う処理を、それぞれ説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るMCS処理の処理単位幅とディザマトリクスサイズの好適な関係の例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置であるプリンタを模式的に示す図である。本実施形態のプリンタはフルラインタイプの記録装置であり、図1に示すように、記録ヘッド101〜104を備える。記録ヘッド101〜104の夫々には、図2にて後述されるように、記録媒体106の幅に対応した同じ種類のインクを吐出する複数の、記録素子としてのノズルを図のx方向に配列したノズル列(記録素子列)が設けられている。記録ヘッド101〜104は、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを吐出する記録ヘッドである。これら複数種類のインクを吐出する記録ヘッド101〜104は、記録媒体の搬送方向である図のy方向に沿って配列している。
図2は、記録ヘッド101〜104それぞれのノズル配列の詳細を示す図である。図2に示すように、記録ヘッド101〜104のそれぞれには、複数の吐出基板(1011〜1015、1021〜1025、1031〜1035、1041〜1045)が配列している。そして、個々の吐出基板にノズルおよび吐出のための熱エネルギーを発生するヒータ、インク流路などが設けられている。各記録ヘッド101〜104において、1つの吐出基板は、300dpiで図中x方向に配列する複数のノズルからなるノズル列を、相互に1200dpi相当の距離だけずれて4列配列している。また、4つの吐出基板が、ノズル配列の一部が相互に重なるように、x方向に配列している。これにより、各記録ヘッドは、全体として1200dpiの密度でx方向に配列する複数のノズルからなるノズル列を構成している。なお、後述される図5(a)〜(c)や図7(a)、(b)は、図示の簡略化のため、上記4列のノズル列をつなぎ合わせたノズル配列を、1200dpiの密度で配列する1列のノズル列として示している。
図1を再び参照すると、記録媒体106は、搬送ローラ105(および他の不図示のローラ)がモータ(不図示)の駆動力によって回転することにより、図中x方向と交差するy方向に搬送される。記録媒体106が搬送される間に、記録ヘッド101〜104それぞれの複数のノズルからは、記録媒体106の搬送速度に対応した周波数で、記録データに従った吐出動作が行われる。これにより、各色のドットが記録データに対応して所定の解像度で形成され、記録媒体106上に画像が記録される。
y方向における記録ヘッド101〜104よりも搬送方向下流側の位置には、スキャナ107が備えられている。このスキャナ107は、x方向に所定のピッチで読み取り素子を配列し、図6(a)にて後述されるHS処理の補正パラメータを生成する際に記録媒体に記録したパッチの濃度を読み取るなど、画像読み取りに用いられる。そして、読み取り結果としてRGBデータを出力する。
なお、本発明を適用可能な記録装置は、以上説明したフルラインタイプの装置に限られない。例えば、記録ヘッドやスキャナを記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査して記録を行う、いわゆるシリアルタイプの記録装置にも本発明を適用することができる。また、本実施形態はインク色毎に記録ヘッドを備える例を用いているが、1つの記録ヘッドから複数色のインクを吐出する形態であってもよい。さらに、1つの吐出基板上に複数色のインクに対応したノズル列を配列した形態であってもよい。
図3は、図1に示したプリンタとホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(PC)300を有して構成される記録システムを示すブロック図である。
ホストPC300は、主に以下の要素を有して構成される。CPU301は、記憶部であるHDD303やRAM302に保持されているプログラムに従った処理を実行する。RAM302は、揮発性の記憶部であり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD303は、不揮発性の記憶部であり、同じくプログラムやデータを保持する。データ転送I/F(インターフェース)304はプリンタ100との間におけるデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いることができる。キーボード・マウスI/F305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザは、このI/Fを介して入力を行うことができる。ディスプレイI/F306は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ100は、主に以下の要素を有して構成される。CPU311は、ROM313やRAM312に保持されているプログラムに従い、後述するHS処理に関する実施形態の処理を実行する。RAM312は、揮発性の記憶部であり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM313は不揮発性の記憶部であり、後述するHS処理で使用するテーブルデータやプログラムを保持することができる。
データ転送I/F314はPC300との間におけるデータの送受信を制御する。ヘッドコントローラ315は、図1に示したそれぞれの記録ヘッド101〜104に対して記録データを供給するとともに、記録ヘッドの吐出動作を制御する。具体的には、ヘッドコントローラ315は、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む。そして、CPU311が、制御パラメータと記録データをRAM312の所定のアドレスに書き込むことにより、ヘッドコントローラ315によって処理が起動され、記録ヘッドからのインク吐出が行われる。スキャナコントローラ317は、図1に示したスキャナ107の個々の読み取り素子を制御しつつ、これらから得られたRGBデータをCPU311に出力する。
画像処理アクセラレータ316は、CPU311よりも高速に画像処理を実行可能なハードウェアである。具体的には、画像処理アクセラレータ316は、RAM312の所定のアドレスから画像処理に必要なパラメータとデータを読み込む。そして、CPU311が上記パラメータとデータをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むことにより、画像処理アクセラレータ316が起動され、上記データに対し所定の画像処理が行われる。本実施形態では、後述されるHS処理部で用いる補正テーブルのパラメータを作成する処理をCPU311によるソフトウェアで行う。一方、HS処理部の処理を含む、記録の際の画像処理については、画像処理アクセラレータ316によるハードウェア処理で行う。なお、画像処理アクセラレータ316は必須な要素ではく、プリンタの仕様などに応じて、CPU311による処理のみで上記のテーブルパラメータの作成処理および画像処理を実行してもよいことはもちろんである。
図4(a)は、本発明の第1実施形態にかかる、インクジェットプリンタが実行する画像処理の構成を示すブロック図である。すなわち、本実施形態は、図3に示したプリンタ100の制御、処理のための各要素によって画像処理部を構成するものである。なお、本発明の適用はこの形態に限られないことはもちろんである。例えば、図3に示したPC300において画像処理部が構成されてもよく、あるいは画像処理部の一部がPC300において構成され、その他の部分がプリンタ100において構成されてもよい。本明細書では、これらの画像処理部を画像処理装置と称する。
図4(a)に示すように、入力部501はホストPC300から受信した画像データを、画像処理部502へ出力する。画像処理部502は、入力色変換処理部503、インク色変換処理部505、HS処理部506、TRC処理部507、ディザ処理部508を有して構成される。
画像処理部502において、先ず、入力色変換処理部503は、入力部501から受信した入力画像データを、プリンタの色再現域に対応した画像データに変換する。入力する画像データは、本実施形態では、モニタの表現色であるsRGB等の色空間座標中の色座標(R,G,B)を示すデータである。入力色変換処理部503は、各8ビットのR,G,Bの入力画像データを、マトリクス演算処理や三次元LUTを用いた処理等、既知の手法によって、プリンタの色再現域の画像データ(R´,G´,B´)に変換する。本実施形態では、三次元ルックアップテーブル(3DLUT)を用い、これに補間演算を併用して変換処理を行う。なお、本実施形態において、画像処理部502において扱われる8ビットの画像データの解像度は1200dpiであり、ディザ処理部508の量子化によって得られる2値データの解像度も1200dpiである。
インク色変換処理部505は、入力色変換処理部503によって処理されたR、G、B各8ビットの画像データをプリンタで用いるインクの色信号データによる画像データに変換する。本実施形態のプリンタ100はブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のインクを用いることから、RGB信号の画像データは、K、C、M、Yの各8ビットの色信号からなる画像データに変換される。この色変換も、上述の入力色変換処理部と同様、三次元ルックアップテーブルに補間演算を併用して行う。なお、他の変換手法として、上述と同様、マトリクス演算処理等の手法を用いることもできる。
HS(Head Shading)処理部506は、インク色信号の画像データを入力して、インク色ごとにそれぞれ8ビットデータに対して、記録ヘッドを構成する各ノズルの吐出特性に応じた補正をする処理を行う。こHS処理部506における処理単位である画素数は、図6(a)などで後述されるように、ディザ処理部508で用いるディザマトリクスのサイズ(画素数)の、整数分の一の関係になっている。
TRC(Tone Reproduction Curve)処理部507は、HS処理された各8ビットのインク色信号からなる画像データに対して、インク色毎に、出力部509で記録されるドットの数を調整するための補正を行う。一般に、記録媒体に記録されるドットの数と、その数のドットによって記録媒体で実現される光学濃度は線形関係にない。このため、TRC処理部507は、この関係を線形にすべく各8ビットの画像データを補正して記録媒体に記録されるドットの数を調整する。
ディザ処理部508は、TRC処理部507で処理された各8ビット256値のインク色の画像データに対して量子化処理を行い、記録「1」または非記録「0」を表す1ビットの2値データを生成する。なお、例えば、8ビットの画像データを、直接2値データ(ドットデータ)に変換する形態に限られず、一度数ビットの多値データに量子化してから、ドット配列パターンを用いて最終的に2値データに変換する形態であってもよい。
出力部509は、量子化によって得られた2値データ(ドットデータ)に基づいて、記録ヘッドを駆動し記録媒体に各色のインクを吐出して記録を行う。本実施形態において、出力部509は、図1に示した記録ヘッド101〜104を備えた記録機構によって構成される。
(第1実施形態)
以上説明した本発明の一実施形態に係る記録システムにおける、HS処理の処理単位の画素数とディザマトリクスのサイズである画素数との関係に係わる第1の実施形態を以下に説明する。先ず、この第1実施形態を説明する前に、HS処理の処理単位の画素幅とディザマトリクスのサイズとの不適合によって、HS処理によって濃度むらを発生させる場合があることを説明する。
図5(a)〜(c)は、このHS処理によって濃度むらを発生させる場合を説明する図である。ここでは、記録媒体を、ノズルの配列方向であるx方向(図の左右方向)に1ノズル分の領域に分割し、これらの領域に記録された画像間に生じる濃度差について説明する。すなわち、これらの図に示す例は、HS処理の処理単位が1つのノズルに対応した1画素である例を示しており、その場合に、HS処理によって濃度むらを発生させることがあることを説明する。
図5(a)において、102はシアンインクを吐出する記録ヘッドを示している。同図は、説明および図示の簡略化のため、記録ヘッドにおけるノズル列、すなわち、シアンインクを吐出するノズル列に配列された複数のノズルのうち、4つのノズルのみを示している。また、例として、シアンインクによって1次色であるシアン色を記録する場合に生じる色差について説明するため、シアン記録ヘッドのみが示されている。また、同図は、シアンインクを吐出する記録ヘッド102の4つのノズル10201〜10204が、総て標準的な量のインクを標準的な方向に吐出可能であり、これにより、記録媒体には同じ大きさのドットが一定の間隔で記録されることを示している。
また、図5(a)において、400はディザマトリクスを示し、図示の簡単化のために4画素×4画素のサイズのディザマトリクスを示している。ディザマトリクス400の各画素には閾値が配置されている。ディザマトリクスによる量子化処理は、入力画像データの各画素値と、対応する画素閾値を比較し、画素値が閾値以上だった場合に量子化結果を1(ドットを記録する)とし、画素値が閾値未満だった場合に量子化結果を0(ドットを記録しない)とする。同図に示す例は、閾値としては1〜16の値が設定されており、その配置は、いわゆる渦巻き型と呼ばれる閾値配置パターンを有するものである。また、入力画像データは、その階調値として取りうる値は0〜16であり、17階調の画像データである。
ディザマトリクス400において、
閾値群4001の4つの閾値(7,6,5,16)は、ノズル10201で記録する領域に対応した閾値群である。同様に、
閾値群4002の4つの閾値(8,1,4,15)は、ノズル10202で記録する領域
閾値群4003の4つの閾値(9,2,3,14)は、ノズル10203で記録する領域
閾値群4004の4つの閾値(10,11,12,13)は。ノズル10204で記録する領域
に、それぞれ対応した閾値群である。すなわち、HS処理の処理単位であるそれぞれの1画素に対して、上記の閾値群がそれぞれ設定されていることを示している。
図5(a)は、入力画像データの画素値(階調値)が、総ての画素が同じ「6」の画素値を持つデータを量子化したときの結果を表している。具体的には、ディザマトリクス400中の濃い画素は量子化結果が1の画素、白い画素は量子化結果が0の画素を表す。この図から明らかなように、ノズル10201〜10204が全て標準的な量のインクを標準的な方向に吐出でき、また、入力画像データの画素値が総て等しい場合でも、各ノズルによって紙面上に記録されるドット数は、ノズルごとに異なる。すなわち、ノズル10201、10202、10203で記録する領域ではそれぞれ2ドットずつ、ノズル10204で記録する領域では0ドット、となっている。そして、この2値データに基づいて記録されるパッチにおいて、1画素の処理単位ごとに、ある処理単位の画素領域で2ドットの濃度が測定されるのに対し、他の処理単位の画素領域で0ドットの濃度が測定される。その結果、ある処理単位では、例えば、画素値「6」に見合った濃度が、他の処理単位ではそれより低い濃度が測定される。その結果、低い濃度として測定された処理単位の補正パラメータは、その吐出特性を正確に反映していない、濃度を増す補正パラメータが設定される。そして、実際の記録の際に、この補正パラメータでHS処理が行われることにより、記録画像に濃度むらを発生させることになる。
図5(b)は、図5(a)と異なる、いわゆるベイヤー型の閾値配置パターンを有したディザマトリクスを用いた場合の例を示す図である。
ディザマトリクス410中、
閾値群4001の4つの閾値(1,13,4,16)は、ノズル10201で記録する領域に対応した閾値群である。同様に、
閾値群4002の4つの閾値(9,5,12,8)は、ノズル10202で記録する領域
閾値群4003の4つの閾値(3,15,2,14)は、ノズル10203で記録する領域
閾値群4004の4つの閾値(11,7,10,6)は、ノズル10204で記録する領域
に、それぞれ対応した閾値群である。
この場合も同様に、ノズル10201〜10204が総て標準的な量のインクを標準的な方向に吐出可能であり、入力画像データの画素値が総て等しい場合でも、各ノズルによって紙面上に記録されるドット数は異なっている。すなわち、ノズル10201、10203で記録する領域ではそれぞれ2ドットずつ、ノズル10202、10204で記録する領域ではそれぞれ1ドットずつ、となっている。その結果、この場合も同様に、HS処理の補正パラメータは、ある処理単位では、その吐出特性を正確に反映していない補正パラメータが設定される。そして、実際の記録の際に、この補正パラメータでHS処理が行われることにより、記録画像に濃度むらを発生させることになる。
図5(c)は、図5(b)に示したディザマトリクスを、より広い領域のノズル群に割り当てた例を示す図である。記録ヘッド102中のノズル10201〜10212は、1200dpi相当の間隔で配置されている。また、図中、410は1200dpiの4画素×4画素サイズの、図5(b)に示したディザマトリクスが繰り返し用いられたものである。ここで、閾値群4101〜4104はそれぞれディザマトリクス410の各列を表し、
閾値群4101は、ノズル10201、10205、10209で記録する領域、
閾値群4102は、ノズル10202、10206、10210で記録する領域、
閾値群4103は、ノズル10203、10207、10211で記録する領域、
閾値群4104は、ノズル10204、10208、10212で記録する領域、
に、それぞれ対応した閾値群である。
また、この図では、図5(b)と同様に、全画素一様に「6」の画素値を持つ画像データを量子化した時の結果を示している。この図からも明らかなように、仮に、ノズル10201〜10212の全てが同じ吐出量であったとしても、各ノズルでの記録ドット数が異なることが理解できる。その結果、例えば、閾値群4102、4104に対応するノズル10202、10204、10206、10208、10210、10212の吐出量が、他のノズルに比較して小さいと判断されることになる。そして、その吐出特性を正確に反映していない、補正パラメータが設定されることによって、実際の記録の際に、記録画像に濃度むらを発生させることになる。
なお、濃度むらの程度は、例えば17階調で明度L=0〜100を再現しようとする場合には、1階調の違いは明度Lで6.25に相当する。また、256階調の場合には1階調の違いは明度Lで約0.4に相当する。JIS規格では、17階調中の1階調の違いである色差6.25(≒明度Lの差約0.8)はB級許容差となり、目視比較で色の違いが認識できるレベルである。また、256階調中の2階調の違いである色差0.8(≒明度Lの差約0.8)はAA級許容差となり、隣接目視比較で濃度差が認識できるレベルである。
以上、図5(a)〜(b)を参照して説明したHS処理による濃度むらの発生を抑制するには、前述したように、ディザマトリクスの閾値配置を、同じ階調値の画像データに対して処理単位ごとに同じ数のドットを生成するようなものとすることが考えられる。その一形態として、図5(a)〜(b)に示す閾値群4001〜4002の閾値を総て同じ閾値の組み合わせにする形態がある。つまり、4画素×4画素のディザマトリクスでなく、1画素の処理単位に対応して1画素×16画素のディザマトリクスとする形態である。これを、一般的な8ビット、256階調を表現するためのディザマトリクスとする場合、1画素×255画素のディザマトリクスが必要となる。この場合、600dpiの画像データに対応させるとすると、この255画素のサイズは0.425inch(約10.9mm)となり、また、階調数を多くするほどその分大きなディザマトリクスのサイズとなる。そして、このようなノズル列方向に垂直な方向に大きなディザマトリクスを設計する場合、所与の画質を実現する上で、望ましい位置に所望の閾値を設定することが容易でなくなるという問題がある。また、図5(a)、(b)に示した渦巻き型、ベイヤー型の他に、例えば、ブルーノイズマスクが知られているが、このマスクはさらに大きなディザマトリクスサイズを持つ。そして、このディザマトリクスの場合も、上記の様にノズル列方向に垂直な方向に大きなディザマトリクスを作成する場合には、閾値の組み合わせの制限等はより大きく画質、特に粒状性低減に関して劣った者となる。
以上説明したHS処理によって濃度むらが発生することを抑制する、本発明の第1の実施形態について次に説明する。
図6(a)および(b)は、図4(a)に示したHS処理部506で用いるテーブルのパラメータを生成する処理と、実際の記録時に生成したパラメータを用いて画像処理を行う処理を、それぞれ説明するためのフローチャートである。
図6(a)は、本実施形態のHS処理部506で用いる一次元ルックアップテーブルである変換テーブルのパラメータを生成するために、CPU311が実行する各工程を示している。本実施形態では、このようなパラメータ生成処理は、プリンタの製造時やプリンタを所定期間使用したとき、あるいは所定量の記録を行ったときに、強制的あるいは選択的に実行される。また、例えば、記録を行うたびに、その動作前に実行するようにしてもよい。すなわち、この処理をいわゆるキャリブレーションとして行うことができ、これにより、変換テーブルの内容であるテーブルパラメータを更新することができる。このHS処理部のテーブルパラメータは、例えば、吐出量が標準より多くパッチの濃度が高く測定されるノズル群(処理単位)については、そのノズル群に対応する画像データの画素値を小さくする補正をして、そのノズル群で記録されるドットの数を少なくする。逆に、パッチの濃度が高く測定されるノズル群については、そのノズル群に対応する画像データの画素値を小さくする補正するものである。
図6(a)に示すHS処理部506のテーブルパラメータ生成処理が開始されると、先ず、ステップS602で、図1に示した各記録ヘッドの総てのノズルからインクを吐出して記録媒体に測定用画像(パッチ)を記録する。この場合、C、M、Y、Kそれぞれについて、それらの信号値0〜255のうち、特定の信号値の測定用画像(パッチ)を記録する。
パッチを記録する際には、図4(a)に示すように、通常の記録時と異なり、インク色信号で構成される測定用画像データ510が用いられる。すなわち、測定用画像データ510は、入力色変換処理部503、インク色変換処理部505およびHS処理部506の処理を経ずに、TRC処理部507に直接入力される。このような経路は、図4(a)においてバイパス経路として破線511で示されている。そして、TRC処理部507で補正された測定用画像データは、ディザ処理部508で量子化処理が施された後、出力部509に送られる。出力部509は記録媒体106に測定用画像を記録する。
ディザ処理部508の量子化処理で用いるディザマトリクスは、そのサイズが図7(a)および(b)にて後述されるように、HS処理部の処理単位幅(画素数)対して整数倍の関係にある。それにより、ディザ処理を経て生成され最終的に記録された測定用画像を、ノズル群の吐出特性を比較的良好に反映したものとすることができる。そして、その結果として、HS処理を施すことによる濃度むらの発生を回避することができる。
なお、上記説明では測定用画像としてインク色信号で構成される画像データ(C,M,Y、K)を用いるものとしたが、RGBデータを用いて、入力色変換処理部503〜HS処理部506までの処理を実施する形式を取ってもよい。その場合には、入力色変換処理部503やHS処理部506での処理テーブルは、入力=出力となり、実質的には処理しない様な処理テーブルが設定されていることが好ましい。また逆に、TRC処理後の測定専用のデータを準備して、ディザ処理部508から処理を行う構成であってもよい。
次に、ステップS603では、ステップS602で記録媒体に記録された測定用画像をスキャナ107で測定し、その測定結果に基づいてエリア[X]ごとのノズル群記録濃度情報B[X]を得る。ここで、エリア[X]は、図1で示した記録ヘッド101〜104において、x方向における各色のノズルの位置を2ノズル単位で示す情報である。すなわち、本実施形態のHS処理部506は、複数のノズルのうち、2ノズルで構成されるノズル群の単位でHS処理を行う(以下、「処理単位」という)。より詳しくは、1200dpiの解像度の2画素分の画像データそれぞれに対して、この処理単位を示す600dpiの解像度のエリア[X]ごとに設定されるパラメータで同じ補正を行う。
ノズル群記録濃度情報B[X]取得の詳細方法としては、各インク色のエリア[X]に対応する2ノズルで記録されたパッチにおける領域の記録濃度をスキャナ107で読み取り、読み取ったRGB各8ビットの読み取り値に対して、
C=255−R
M=255−G
Y=255−B
K=255−G
という計算を行って取得する。スキャナによる読み取り値から記録濃度情報への変換方法については、このような、255からの差分を用いる他、一次元や三次元のルックアップテーブルを用いる方法等、公知の手法を用いてもよい。
なお、本実施形態において、スキャナの解像度すなわちスキャナに配列する読み取り素子の配列ピッチは特に限定されるものではない。記録ヘッドの記録解像度1200dpiより高解像であってもよい。また、スキャナ107は、図1で示したように、必ずしも記録ヘッドと同様のフルラインタイプでなく、図1のx方向に移動しながら所定の周期で側色を行うシリアルタイプのものであっても良い。また、プリンタとは別体に用意されているスキャナであってもよい。この場合、例えば、スキャナとプリンタを信号接続しスキャナから測定結果を自動的に入力するようにすることができる。さらに、ノズル群記録濃度情報B[X]は、必ずしもRGB情報から算出したCMYK濃度でなくてもよく、例えば、測色器で測定したL等、いずれの形式であってもよい。どのような形態でどのような解像度で測色を行うにせよ、平均化などの様々な処理を施すことによって、2ノズル分に相当するエリアXのノズル群記録濃度情報B[X]を適切に得られればよい。
次に、ステップS604では、標準記録濃度AとステップS603で取得したノズル群記録濃度情報B[X]から、エリア[X]の濃度補正量T[X]を算出する。ここで、標準記録濃度Aは、測定用画像データ(C,M,Y、K)の信号を、本実施形態のプリンタで記録および測定して得た記録濃度情報の目標値である。具体的には、標準吐出量のノズルを用いて記録した画像をスキャナ107で測定し、記録濃度情報に変換した結果とすることができる。
すなわち、濃度補正量T[X]は次のように表すことができる。
濃度補正量T[X]=A−B[X]
なお、実際には、紙面上の濃度の違いであるA−B[X]と、HS処理部506でのインク色濃度データの補正量が一致しない場合も有り、その場合には、所定の変換により紙面上濃度差A−B[X]から濃度補正量T[X]を算出することが望ましい。その変換については、統計的な近似・濃度推定や濃度探索等、公知の手法を適宜適用することができる。以下では、本実施形態の、濃度補正量T[X]=A−B[X]として説明する。
以上のようにして、濃度補正量T[X]が求められ、エリア[X]ごとに記憶部であるメモリに記憶される。上記一連の濃度補正量T[X]生成は、C、M、Y、Kそれぞれの階調値について必要な分だけ繰り返し行われ、C、M、Y、Kそれぞれの階調値の濃度補正量T[X]が作成されることとなる。
なお、総て0〜255の階調値に対して上記一連の濃度補正量T[X]生成を行わず、他の階調の補正値を参考に他の階調の補正値を推定することなどを行ってもよい。また、濃度補正量T[X]については、補正量をそのまま格納する形としてもよいし、補正後の値を格納する形としてもよい。補正量を格納する場合には、補正強度を変調・微調整し易い等の利点が有り、逆に補正後の値を格納する場合には、補正計算済の値を格納するので、処理が速い等の利点がある。この時格納するメモリは、本実施形態では、ホストPCのHDD303とするが、プリンタ本体に用意された不揮発性のメモリであってもよい。いずれにしても、作成したテーブルパラメータが、電源をオフしたタイミング等で失われたりしないように取り扱われるのが好ましい。
次に、図6(b)に示す、HS処理部506が記録時に実行する処理について説明する。本処理は、通常の記録動作の際に、図4(a)に示す一連の画像処理部として画像処理アクセラレータ316が行う工程の一部であり、図4(a)におけるHS処理部506が実行する処理が相当する。
最初に、画像処理アクセラレータ316は、ステップS605で、入力色変換処理部503〜インク色変換処理部505の処理が施されたインク色の画像データに対して、図6(a)にて説明した処理によって作成したテーブルパラメータ、すなわち濃度補正量T[X]を用いて、補正を行う。
ここでは、画像処理の対象である注目画素が、上述したエリア[X]のうちどのエリアに含まれているか、すなわちXの値を判断する。ここで、各エリア[X]は600dpiの2ノズル分の領域に対応している一方、画像処理における画素の解像度は1200dpiであるので、各エリア[X]には、x方向に2つの画素が対応することになる。
注目画素kが含まれるエリア[X]の値X=nを得ると、このエリア[n]に対応して作成された濃度補正量T[n]をテーブルから取得する。そして、注目画素kの画像データ(C、M、Y、K)が示す濃度値[k]に対して、濃度補正量T[n]で以下のように補正する。
補正後濃度値[k]=濃度値[k]+濃度補正量T[n]
次に、ステップS606で、画像処理アクセラレータ316は、ステップS605で濃度値が補正されたインク濃度データに対し、TRC処理部507、および図7にて後述されるディザマトリクスを用いる量子化処理部508による処理を施す。そして、得られた2値データに基づき、出力部509によって記録媒体106にドットを記録する。
図7(a)および(b)は、第1実施形態に係る、図6(a)および(b)にて説明した、HS処理のパラメータ生成処理およびHS処理それぞれにおける処理単位とディザマトリクスのサイズとの関係を説明する図である。図7(a)は、図5(a)に示した渦巻き型のディザマトリクスを用いて画素値「6」を2値化した場合を示し、図7(b)は、図5(b)に示したベイヤー型のディザマトリクスを用いて画素値「6」を2値化した場合を示している。
図7(a)および(b)において、破線で示したそれぞれの矩形7201〜7206は、HS処理の処理単位に対応したディザマトリクスの領域を示している。これらの図に示すように、処理単位は、ノズル列における複数のノズルを分割して得られる2ノズル分のノズル群(記録素子群)に対応した2画素分である。一方、ディザマトリクス420は、1200dpiの4画素×4画素のサイズであり、これが繰り返し用いられる。ディザマトリクス420のノズル配列方向と直交する方向の閾値のグループである閾値群4201〜4204とシアンヘッド102のノズルとの対応は、以下のとおりである。
閾値群4201:ノズル10201、10205、10209
閾値群4202:ノズル10202、10206、10210
閾値群4203:ノズル10203、10207、10211
閾値群4204:ノズル10204、10208、10212
以上説明した、HS処理の処理単位の画素数に対するディザマトリクスのサイズの関係は、ディザマトリクスサイズ(4画素)が処理単位の画素数(2画素)の2倍である。これにより、例えば、図7(a)に示す渦巻き型のディザマトリクスの場合、処理単位7201では、4つのドット(2値データ)が生成され、処理単位7202では、2つのドットが生成される。また、図7(b)に示すベイヤー型のディザマトリクスの場合、処理単位7201では、3つのドットが生成され、処理単位7202では、同じ3つのドットが生成される。
このように、処理単位ごとで見る場合に、処理単位の幅を1画素より多くすることによって、ディザマトリクスの目的画質に対応した閾値配置を維持したまま、図5(a)の場合のように生成されるドットの数がゼロということを回避する可能性を高くできる。また、同様に、閾値配置を維持したまま、処理単位間で同じ数のドットを生成する可能性も高くすることができる。その結果、記録されるパッチにおいてノズルなどの、処理単位ごとの記録特性を良好に反映することができ、そのパッチに基づいて最終的に得られるHS処理のパラメータによるHS処理がなされても、記録画像において濃度むらの発生を低減することが可能となる。
そして、上記のように、ディザマトリクスの所定の目的画質に対応した閾値配置を維持したまま、HS処理に起因した濃度むらの発生を低減することができることから、その低減の程度に応じて閾値の配置に対するHS処理による制限を受けないようにすることができる。すなわち、ディザマトリクスの閾値配置に対するHS処理による制限を相対的に緩和することが可能となる。
以上説明した、HS処理の処理単位の画素数に対するディザマトリクスのサイズの関係を一般化すると、ディザマトリクスサイズが処理単位幅の整数倍であることである。
閾値配置制限の緩和の一指標として、図7(b)に示す例のように、処理単位間で生成されるドット数が同じになることについて、処理単位の幅(画素数)が、1画素、2画素および4画素の場合について、ドット数が同じになる場合を「○」、そうでない場合を「×」で表すと以下のようになる。
Figure 2014100794
以上から分かるように、HS処理の処理単位幅が大きい程、閾値の配置制限は緩和される。
図8は、HS処理の処理単位幅とディザマトリクスサイズの関係が、上記の整数倍の関係を満たさない場合の例を説明する図である。
図8において、記録ヘッド102、ノズル10201〜10212、ディザマトリクス420および閾値群4201〜4204は、図7(a)および(b)に示したものと同じである。そして、図中破線で示す矩形7101〜7104は、HS処理の処理単位に対応した領域であり、図8に示す例は、
処理単位幅=3画素
である。すなわち、x方向(ノズル列方向)において、ディザマトリクスサイズ(4画素)と処理単位幅(3画素)は互いに素の関係にある。この場合、それぞれの処理単位に対応した領域ごとに規定される、
第一複合閾値群(処理単位領域7101):閾値群4201と閾値群4202と閾値群4203
第二複合閾値群(処理単位領域7102):閾値群4204と閾値群4201と閾値群4202
第三複合閾値群(処理単位領域7103):閾値群4203と閾値群4204と閾値群4201
第四複合閾値群(処理単位領域7104):閾値群4202と閾値群4203と閾値群4204
それぞれの複合閾値群間において、例えば、入力画素値「6」に対して、相互に同じドット数を生成する閾値の組み合わせにすることを考える。
ここで、第一複合閾値群と第二複合閾値群が、相互に同じドット数を生成する閾値の組み合わせである場合を、
第一複合閾値群=第二複合閾値群
と表すとする。このとき、
第一複合閾値群: 閾値群4201と閾値群4202と閾値群4203
第二複合閾値群:閾値群4204と閾値群4201と閾値群4202
であるから、閾値群4203=閾値群4204
という関係が導かれる。同様に、
第二複合閾値群=第三複合閾値群
という関係から、
第二複合閾値群: 閾値群4204と閾値群4201と閾値群4202
第三複合閾値群:閾値群4203と閾値群4204と閾値群4201
であるから、閾値群4202=閾値群4203
という関係が導き出される。さらに、
第三複合閾値群=第四複合閾値群
という関係から、
第三複合閾値群: 閾値群4203と閾値群4204と閾値群4201
第四複合閾値群:閾値群4202と閾値群4203と閾値群4204
であるから、閾値群4201=閾値群4202
という関係が導き出され、最終的に、
閾値群4201=閾値群4202=閾値群4203=閾値群4204
という関係が導き出されることになる。
すなわち、ディザマトリクス420の閾値群4201、4202、4203、4204は、相互に同じドット数を生成する閾値の組み合わせである必要があり、これが閾値の配置の組み合わせに対する制限となる。すなわち、ディザマトリクスサイズ(4画素)とHS処理の処理単位幅(3画素)が互いに素の関係にある場合には、処理単位幅が仮に1より多い画素数であったとしても、閾値の組み合わせ設定に対する制限は緩和されないこととなる。また、このことは、ディザマトリクスが本来有している目標画質に対応した閾値配置の特性が保存されないことを意味している。
上記と同様、処理単位間で生成されるドット数が同じになることについて、処理単位の幅(画素数)が、1画素、2画素、3画素および4画素の場合について、ドット数が同じになる場合を「○」、そうでない場合を「×」で表すと以下のようになる。
Figure 2014100794
以上から分かるように、本実施形態によれば、ディザマトリクスサイズとHS処理単位領域幅の関係を、互いに素ではない2以上の画素数とされる。これにより、HS処理が行われるシステムにおいてディザマトリクスを用いて量子化を行う場合に、所与の目標画質を実現するディザマトリクスの閾値配置に対する制限を相対的に緩和することができる。すなわち、ディザマトリクスにおける閾値配置が持つ上記目標画質を実現するための特性を維持し、かつディザマトリクスによる量子化によって得られるドットの数が処理単位間で大きな差が生じないように定めることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態は、いわゆるカラーシェーディング処理が行われるシステムにおいてディザマトリクスを用いて量子化を行う場合に、所与の目標画質を実現するディザマトリクスの閾値配置に対する制限を相対的に緩和する形態に関するものである。
2種類以上のインクを重ねて混合した多次色(混合色)を再現した場合には、標準と異なる吐出量のノズルで記録した領域の発色が本来記録されるべき色と異なる現象、いわゆる色ずれを生じることがある。例えば、シアンインクの吐出量は標準で、マゼンタインクの吐出量は標準よりも多いノズルを用いて、ブルーの画像を記録する場合、標準より吐出量の大きいマゼンタインクは、シアンよりも大きなドットを記録媒体に形成する。そして、このような、ノズルの吐出特性のばらつきに応じてぞれぞれのノズルに対応した領域間で色味の差、すなわち色ずれを生じることとなる。このような問題に対しカラーシェーディング処理を行うことにより、上述した色ずれを解消することができる。
図4(b)は、本発明の第2の実施形態にかかる、インクジェットプリンタが実行する画像処理の構成を示すブロック図である。以下では、図4(a)にて説明した要素を同じ要素についてはその説明を省略する。
図4(b)において、MCS(Multi Color Shading)処理部504は、入力色変換処理部503によって変換された画像データに対して、色味の差を補正する変換処理を行う。MCS処理部504は、三次元ルックアップテーブルからなる変換テーブル(補正テーブル)を用い、第1実施形態にて前述した処理単位ごとに画像データを補正する。この補正処理を行うことにより、従来のHS処理では補正できなかった色差を低減することができる。すなわち、出力部509の記録ヘッドにおけるノズルの吐出特性のばらつきに起因する色差を低減することができる。
図9(a)および(b)は、図4(b)に示したMCS処理部504で用いるテーブルのパラメータを生成する処理と、このパラメータを用いて画像処理を行う処理をそれぞれ説明するフローチャートであり、図6(a)および(b)と同様の図である。
先ず、図9(a)を参照して、テーブルパラメータを生成するための処理について説明する。MCS処理部504のテーブルパラメータ生成処理が開始されると、先ず、ステップS902で、図1に示した各記録ヘッドの総てのノズルからインクを吐出して記録媒体に測定用画像(パッチ)を記録する。この場合、R、G、Bそれぞれについて、特定の信号値(0〜255)の測定用画像(パッチ)を記録する。パッチを記録する際には、通常の記録と異なり、インク色信号で構成される測定用画像データ520(図4(b))が用いられる。図4(b)に示すように、測定用画像データ520は、入力色変換処理部503、MCS処理部504の処理を経ずに、インク色変換処理部505に入力される。インク色変換処理部505でインク色に変換された測定用画像データは、HS処理部506、TRC処理部507を経て、単位領域に記録されるドットの数に対応したが画像データ変換され、ディザ処理部508にて量子化され、2値の記録データが出力部509に送られる。出力部509は記録媒体106に測定用画像を記録する。
次に、ステップS903で、ステップS902で記録媒体106に記録された測定用画像を、スキャナ107で測定し、エリア[X]に対応するエリア記録色情報D[X]を取得する。ここで、Xは、第1の実施形態と同様である。本実施形態のMCS処理部504では、複数のノズルのうち、2ノズルで1つのエリアを構成し、このエリア単位でそれぞれのエリアに対応する画像データに対してカラーシェーディング補正を行う。
ステップS904では、標準色CとステップS903で取得したエリア記録色情報D[X]から、エリア[X]の色補正量U[X]を算出する。色補正量T[X]は次のように表すことができる。
色補正量U[X]=C−D[X]
実際には、紙面上の色の違いであるC−D[X]と、MCS処理部504による色データの補正量が一致しない場合もあり、その場合には、所定の変換により紙面上色差C−D[X]から色補正量U[X]を算出する。しかし、その変換については統計的な近似・濃度推定や濃度探索等、既知の手法を適宜適用することができるので、本実施形態では理想的に、色補正量U[X]=C−D[X]として説明する。
以上のようにして、測定用画像データ520に対する色補正量U[X]が求められ、エリア[X]ごとに記憶部であるメモリに記憶される。上記一連の色補正量U[X]の生成は、R、G、Bの組み合わせについて必要な分だけ繰り返し行われ、R、G、Bの組み合わせそれぞれの色補正量U[X]が作成されることとなる。なお、総ての組み合わせに対して上記一連の色補正量U[X]生成を行わず、他の組み合わせの補正値を参考に他の組み合わせの補正値を推定することなどが適宜行われてもよい。
次に、図9(b)に示すMCS処理部504が実行する処理の工程について説明する。本処理は、通常の記録動作の際に、図4(b)に示す一連の画像処理に従って画像処理アクセラレータ316が行う処理の一部であり、図4(b)において、MCS処理部504にて実行される工程が相当する。
最初に、画像処理アクセラレータ316は、ステップS905において、入力色変換処理部503の処理が施された画像データに対して、図9(a)のようにして作成したテーブルパラメータ、すなわち色補正量U[X]を用いて、変換を行う。
色補正後データ=入力色データ+色補正量U[X]
続くステップS906において、画像処理アクセラレータ316は、ステップS905で補正された色データに対し、インク色変換処理部505、HS処理部506、TRC処理部507、量子化処理部508による処理を施す。そして、得られた2値データに従って、出力部509によって記録媒体106にドットを記録する。以上のようにして、色むらが補正された画像が出力される。
図10は、本発明の第2の実施形態に係るMCS処理の処理単位幅とディザマトリクスサイズの好適な関係の例を説明する図である。図10において、図7(a)および(b)に示した要素と同様の要素には同じ番号を付してその説明を省略する。
ディザマトリクス420の閾値群とノズルの対応は、
閾値群4201:ノズル10201、10205、10209、10201、10205、10209
閾値群4202:ノズル10202、10206、10210、10202、10206、10210
閾値群4203:ノズル10203、10207、10211、10203、10207、10211
閾値群4204:ノズル10204、10208、10212、10204、10208、10212
である。
また、図中破線で示す矩形7201〜7206は、MCS処理の処理単位に対応した領域であり、図10に示すように、本実施形態では、
MCS処理の処理単位幅=2画素
である。すなわち、x方向(ノズル列方向)において、
ディザマトリクスサイズ(4画素)=2×処理単位幅(2画素)
という関係が成立している。この場合、
第一複合閾値群:閾値群4201と閾値群4202
第二複合閾値群:閾値群4203と閾値群4204
というそれぞれの複合閾値群間において、所定の入力画素値に対して、生成されるドットの数が同じになる可能性を高くすることができ、これにより、MCS処理に起因した濃度むらの発生を提言することが可能となる。
第1の実施形態と同様、ディザマトリクスサイズとMCS処理の処理単位幅が互いに素の関係にある場合には、処理単位幅が仮に1より多い複数画素であったとしても、閾値の組み合わせ設定に対する制限は緩和されない。
上記と同様、処理単位間で生成されるドット数が同じになることについて、処理単位の幅(画素数)が、1画素、2画素、3画素および4画素の場合について、ドット数が同じになる場合を「○」、そうでない場合を「×」で表すと以下のようになる。
Figure 2014100794
以上のことから分かるように、ディザマトリクスサイズとMCS処理の処理単位幅の関係を、互いに素ではない2以上の画素数とすることにより、ディザマトリクスにおける閾値配置に対する制限を相対的に緩和できる。すなわち、ディザマトリクスにおける閾値配置が持つ上記目標画質を実現するための特性を維持し、かつディザマトリクスによる量子化によって得られるドットの数が処理単位間で大きな差が生じないように定めることができる。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態は、ディザマトリクスのサイズ(画素数)が256(説明では、4)で、HS処理などの処理単位の画素数が2の例について説明したが、この例に限られないことは以上の説明からも明らかである。すなわち、ディザマトリクスのサイズ(画素数)と処理単位の画素数が、それぞれ2のn乗を満たす数であればよい。また、ディザマトリクスのサイズ(画素数)と処理単位の画素数が同じであってもよい。
また、ディザマトリクスサイズ(画素数)が、画素数が2以上の処理単位幅の整数倍である例に関するものであるが、本発明の適用はこの形態に限られない。逆の関係、つまり補正処理の処理単位幅が、画素数が2以上のディザマトリクスサイズ)の整数倍であってもよい。この場合でも、上述した実施形態と同じ効果を得ることができることは、以上の実施形態の説明からも明らかである。すなわち、本発明は、ディザマトリクスの画素の数と、処理単位の画素の数の一方が、他方の整数倍である形態に適用することができる。
また、上記実施形態は、ディザマトリクスが2値化に用いられる形態に関するものであるが、本発明の適用はこの形態に限られない。例えば、256値の画像データを4値のデータに量子化し、この4値のデータが示す各レベルに対応したドット配置パターンを用いて2値化を行う形態であってよい。また、上述した実施形態は、インクジェット方式の記録装置に関するものであるが、この形態に限られず、例えば熱転写などによってドットを形成する方式の記録装置であってもよい。
100 プリンタ
101〜104 記録ヘッド
107 スキャナ
311 CPU
312 RAM
313 ROM
318 画像処理アクセラレータ

Claims (6)

  1. 複数の記録素子を配列した記録素子列を用いて記録を行うための記録データを生成する画像処理装置であって、
    前記記録素子列の複数の記録素子を分割して得られる複数の記録素子群にそれぞれ対応した処理単位ごとに、当該記録素子群の記録素子に対応した画素の画像データを当該記録素子群の記録素子の記録特性に応じて補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された画像データを、ディザマトリクスを用いて量子化する量子化手段と、
    を具え、
    前記ディザマトリクスの、前記記録素子の配列方向における閾値を配置する画素の数と、前記処理単位の、前記記録素子群の記録素子に対応した、前記配列方向の画素の数が、互いに素ではなく、かつそれぞれ2以上の数であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記ディザマトリクスの前記配列方向の画素の数と、前記処理単位の前記配列方向の画素の数の一方が、他方の整数倍であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記ディザマトリクスの前記配列方向の画素の数と、前記処理単位の前記配列方向の画素の数が、それぞれ2のn乗を満たす数であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ディザマトリクスの前記配列方向の画素の数と、前記処理単位の前記配列方向の画素の数が、同じであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 複数の記録素子を配列した記録素子列を用い、記録データに基づいて記録を行う記録装置であって、
    前記記録素子列の複数の記録素子を分割して得られる複数の記録素子群にそれぞれ対応した処理単位ごとに、当該記録素子群の記録素子に対応した画素の画像データを当該記録素子群の記録素子の記録特性に応じて補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された画像データを、ディザマトリクスを用いて量子化する量子化手段と、
    を具え、
    前記ディザマトリクスの、前記記録素子の配列方向における閾値を配置する画素の数と、前記処理単位の、前記記録素子群の記録素子に対応した、前記配列方向の画素の数が、互いに素ではなく、かつそれぞれ2以上の数であることを特徴とする記録装置。
  6. 複数の記録素子を配列した記録素子列を用いて記録を行うための記録データを生成するための画像処理方法であって、
    前記記録素子列の複数の記録素子を分割して得られる複数の記録素子群にそれぞれ対応した処理単位ごとに、当該記録素子群の記録素子に対応した画素の画像データを当該記録素子群の記録素子の記録特性に応じて補正する補正工程と、
    前記補正工程によって補正された画像データを、ディザマトリクスを用いて量子化する量子化工程と、
    を有し、
    前記ディザマトリクスの、前記記録素子の配列方向における閾値を配置する画素の数と、前記処理単位の、前記記録素子群の記録素子に対応した、前記配列方向の画素の数が、互いに素ではなく、かつそれぞれ2以上の数であることを特徴とする画像処理方法。
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