JP2007129559A - 画像処理装置および画像処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の閾値ノイズを付加する手法では、特に128、64、43階調(8ビット)付近の強烈なテクスチャの除去が難しい。
【解決手段】 実際には出力しない非イメージプレーンのドット配置を避けるよう排他制御を行うことで、出力イメージプレーンのテクスチャ回避を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インク濃度及び吐出量の異なるドットを形成可能な記録素子を備え、該記録素子から吐出されるインクにより画像を形成可能な画像形成装置において、
入力画像の階調数よりも少ない階調数の画像形成装置へ画像を出力するために階調数変換を行う画像処理方法に関するものである。
例えばワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ等に於ける情報出力装置として、所望される文字や画像等の情報を用紙やフィルム等シート状の記録媒体に記録を行う記録装置には様々な方式のものがあるが、その中で、記録媒体に記録剤を付着することで記録媒体上にテキストや画像を形成する方式が実用化されており、このような方式の代表例として、インクジェット記録装置がある。
インクジェット記録装置では、記録速度の向上や高画質化等のために、同一色同一濃度のインクを吐出可能な複数のインク吐出口(ノズル)を集積配列したノズル群を用い、さらに、このようなノズル群が、同一色で濃度の異なるインクを吐出可能としたものや、同一色で同一濃度のインクの吐出量を何段階かに変えて吐出可能としたものや、異なる色のインクについてそれぞれ設けられているのが通例である。
このような画像形成装置で、多値の入力画像データをドットの記録信号にあたる二値画像(または二値以上で入力階調数より少ない階調数を有する画像)に変換する手段としてR.Floydらによる誤差拡散法("An adaptive algorithm for spatial gray scale", SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp.36-37)がある。この誤差拡散法は、ある画素で生じた二値化誤差を以降の複数画素へ拡散することにより、擬似的に階調表現を行うものである。
上記誤差拡散法は、組織的ディザ法、ブルーノイズマスク法等の他の中間調処理法よりも、出力画像の画品位が良好であるが、一般的な誤差拡散法には特定の入力階調での特異テクスチャが発生するという問題点がある。
この問題点を解決するために、例えば、特開2003−069819では、量子化閾値に対し、平均0の乱数マスクを付加する手法が開示されている。かかる技術によれば、量子化閾値が乱数により変化することで、ドットが規則的に並ぶことを回避し、特異テクスチャを抑える効果がある。
特開2003−069819号公報 R.Floydらによる誤差拡散法("An adaptive algorithm for spatial gray scale", SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp.36-37)
しかしながら、特開2003−069819による手法では、特定の入力階調(例えば8bitで128, 64など)で発生する強烈な特異テクスチャの除去は難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、イメージプレーンとは別に非イメージプレーンが存在し、まず(イメージプレーン+非イメージプレーン)を誤差拡散法を用いて量子化してから、非イメージプレーン値を誤差拡散する。ここで、非イメージプレーン量子化の際には、(イメージプレーン+非イメージプレーン)の量子化値を比較して量子化値を決定する。このとき同時に、(イメージプレーン+非イメージプレーン)の量子化値と、非イメージプレーンの量子化値から、イメージプレーンの量子化値が決定する。これにより、イメージプレーンのドット配置は、非イメージプレーンのドット配置により制限されることになる。この制限により、イメージプレーンのドット配置は規則的に並ぶことがなくなるため、特異テクスチャが回避される。
すなわち、1つのイメージプレーンからなる画像データの量子化データを決定する画像処理方法であって、前記イメージプレーンとは別に、非イメージプレーンが存在し、イメージプレーンと非イメージプレーンの同一位置に存在する各画素値の合算値に対して第1の閾値を用いて量子化処理を行い、量子化値を決定する第1量子化工程と、前記第1量子化工程で決定された量子化値と、前記非イメージプレーンの画素値と、第2の閾値とを用いて演算し、前記非イメージプレーンの量子化値を決定すると同時にイメージプレーンの量子化値も決定する第2量子化工程と、前記イメージプレーンの量子化値から出力データを生成する生成工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
本発明によれば、特異テクスチャが回避された2値画像を生成できる。
(実施例1)
図1は、本発明の第1の実施形態である画像形成装置の構成を示したブロック図である。
画像処理装置1、プリンタ2は、プリンタインタフェース又はネットワークインタフェースによって接続されている。図において、101は画像データの入力端子であり、102は入力画像データを格納する画像バッファである。103は入力されたカラー画像をプリンタのインク色へ色分解する処理部であり、色分解処理に際しては色分解用ルックアップテーブル(LUT)104が参照される。105はユーザーが好みの色分解をUI上にて選択するために用意された色分解LUT選択部である。更に、106は画像バッファ102に格納される多階調の画像データを二値に変換するハーフトーン処理部、107はハーフトーン処理後の二値画像データを格納するハーフトーン画像格納メモリ、108は一連の処理後に形成された画像データをプリンタへ出力する出力端子である。
プリンタ2は、記録ヘッド201を記録媒体202に対して相対的に縦横に移動することにより、記録媒体上に画像を形成する。記録ヘッドはワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式等の方式のものを用いることができ、いずれも一つ以上のノズルから構成される。203は記録ヘッドを移動するための移動部であり、ヘッド制御部204によって制御されている。205は記録媒体を搬送する搬送部である。また更に、インク色及び吐出量選択部206は、画像処理装置1により形成された画像データの出力値に対応して、記録ヘッドに搭載されるインク色と該記録ヘッドが吐出可能なインク吐出量の中から、インク色と吐出量を選択する。
図2は記録ヘッド201の構成例を示す図である。本実施形態1ではシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクに加え、相対的にインク濃度が低い淡シアン(Lc)、淡マゼンタ(Lm)を含め6色のインクを、該記録ヘッドに搭載している。更に、301はインク吐出量の多いインク滴(以下、大ドットと呼ぶ)を、303は大ドットよりも相対的にインク吐出量の少ないインク滴(以下、小ドットと呼ぶ)を、302は大ドットと小ドットの中間の吐出量のインク滴(以下、中ドットと呼ぶ)を、吐出するノズルであり、全6色のインクについて吐出量の異なる3種類のドットを形成可能な記録ヘッドである。
同図において、説明を簡単にするため用紙搬送方向にノズルが一列に配置された構成を有する記録ヘッドを示しているが、ノズルの数、配置は任意である。例えば、各吐出量に対しノズルが複数列あっても良いし、ノズルがジグザグに配置されているような構成であっても良い。また、インク色の配置順序はヘッド移動方向に一列となっているが、用紙搬送方向に一列に配置する構成であっても良い。
ここで、濃淡ドットと大中小ドットを使用することの効果について簡単に述べる。濃淡ドットを用いる理由としては、ドットのオン・オフによって擬似的に階調表現を行うプリンタにおいて、濃度の異なる複数のインクを併用して画像形成することにより、表現可能な階調数を増加させることであり、如いては豊かな階調再現性を実現させるためである。更に、大中小ドットを用いることで、粒状感が問題視されるハイライト領域には小ドットによって画像形成が可能となり、粒状感を大きく低減する効果がある。一方、シャドウ領域には中、大ドットを用いた画像形成が可能であるため、十分な濃度の確保も保証される利点を有する。ハイライト、シャドウの両領域の高画質化を同時に達成するためには、大中小ドットの併用は効果的である。
さて、図1の画像処理装置の動作について図3のフローチャートに従って説明する。
まず、多階調のカラー入力画像データが入力端子101より入力され、画像バッファ102に格納される(ステップS101)。なお、入力画像データはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3つの色成分よりカラー画像データを構築している。
次に、色分解LUT104内に複数種類保持されているLUTを、色分解用LUT選択部105にて一つ選択する。選択には図4に示すUI上にてユーザーに選択させるとよい。この時、ユーザーは印刷スピードラジオボタン401、画質ラジオボタン402についてそれぞれ一つずつ選択する。画質ラジオボタン項目の「粒状性」とは「画像のザラツキ」であり、粒状性重視とはザラツキを極力抑えるという意味である。また、「バンディング」「画像のスジムラ」であり、バンディング重視とはスジムラを極力抑えるという意味である。ユーザーは上記2項目を選択したらOKボタン403を押し、選択を完了する。
なお、UIにて選択されたLUTは、図5に示すようにそれぞれ特徴がある。図5のテーブルは簡単のため、シアンインク分解のみを示している。図より、「粒状性重視」ほど、小ドットを多く使うように設定されており、逆に「バンディング重視」ほど大ドットを多く使うように設定されている。これは、画像のザラツキを抑えるには小ドットが有効で、画像のスジムラを抑えるには大ドットが有効であるためである。さらに、「遅い」ほど、淡ドットを多く使うよう設定されており、「はやい」ほど濃ドットを多く使うよう設定されている。これは、「遅く印刷」できることで、紙面のインク吸収量が増えるため、画質的に有利な淡ドットを多く使用できるためであり、「はやく印刷」しなければならないことで、紙面のインク吸収量が減るため、少ないインク量で紙面を埋めるため濃ドットを多く使用しなければならないためである。
次に、色分解処理部103にて、画像バッファ102に格納された多階調のカラー入力画像データに対し色分解用LUT選択部105で選択されたLUTを用いて、RGBからCMYK及びLcLmのインク色プレーンへの色分解処理、並びに吐出量の異なる大中小ドットへのプレーン分解処理を行う(ステップS103)。
本実施形態1では、6種類の各インク色に対し、それぞれ大中小3種類のドットを保有するため、RGBのカラー入力画像データは、CMYKLcLmの各プレーンに大小ドットを持たせた計18プレーンの画像データへ変換される。なお、色分解処理の詳細については後述する。
次に、ハーフトーン処理のための画素位置選択処理を行う(ステップS104)。
次に、少ない階調数に変換するハーフトーン処理を、ハーフトーン処理部106にて実施する(ステップS105)。ここでは、入力画像の各画素データの階調値を8ビットとし、ハーフトーン処理後の階調値は2レベルの二値に変換する。
ここで、本実施形態1のハーフトーン処理多値の入力画像データを二値画像(または二値以上で入力階調数より少ない階調数を有する画像)に変換する手段としてR.Floydらによる誤差拡散法("An adaptive algorithm for spatial gray scale", SID International Symposium Digest of Technical Papers, vol4.3, 1975, pp.36-37)がある。本実施形態1においても、この誤差拡散法をハーフトーン処理として行う。なお、本実施形態1のハーフトーン処理部の詳細については後述する。
次に、ハーフトーン処理後の二値画像データをハーフトーン画像格納メモリ107に格納する(ステップS106)。図6は、ハーフトーン画像格納メモリの詳細を示した図である。入力画像の横画素数Wと縦画素数Hと同数の二次元的な記憶領域O(x、y)があり、各画素位置に対応する二値画像データが格納される。
ハーフトーン処理後の画像データは出力ドットパターンとして画像データ出力端子108より出力され(ステップS108)、画像データを受けたプリンタ2では、該画像データに適合するインク色及び吐出量が選択され、画像形成が開始される(ステップS109)。画像の形成は、記録ヘッド201が記録媒体に対し、左から右に移動しながら一定の駆動間隔で各ノズルを駆動し記録媒体上に画像を記録することにより行われる。一回の走査が終了すると、記録ヘッドを左端に戻すと同時に、記録媒体202を一定量搬送する。以上の処理を繰り返すことにより画像の形成が行われる。
以上で、多階調のカラー入力画像データに対する一連の画像形成処理が完了する。
以下、本実施形態の色分解処理について図7を用いて詳細に説明する。図7は、カラープリンタの色分解処理の構成を示しており、501は輝度濃度変換部、502はUCR/BG処理部、503はBG量設定部、504はUCR量設定部、505は濃淡大中小ドット分解処理部、506は濃淡大中小ドット分解処理用LUT、507は大中小ドット分解処理部、508は大中小ドット分解処理用LUTである。まず、輝度濃度変換部501において入力された輝度情報8ビットの画像データR'G'B'は次式に基づきCMYへ変換される。
C=-αlog(R'/255) ・・・(1)
M=-αlog(G'/255) ・・・(2)
Y=-αlog(B'/255) ・・・(3)
但し、αは任意の実数である。
次に、CMYデータはBG設定部503に設定されたβ(Min(C,M,Y),μ)、及びUCR量設定部504に設定された値μにより、
C'=C−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(4)
M'=M−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(5)
Y'=Y−(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(6)
K'= β(Min(C,M,Y),μ)*(μ/100)*Min(C,M,Y) ・・・(7)
と変換される。ここで、β(Min(C,M,Y),μ)は、Min(C,M,Y)及びμによって変動する実数であり、この値によってKインクの使用方法を設定することができる。
続いて、異なる2種類のインク濃度を備えるC'及びM'の2色については、濃淡大中小ドット分解処理部にて、濃淡大中小ドット分解処理用LUT506を参照し、次式の通り濃淡インク分解及び大中小ドット分解を実施する。
C_l'= C_l(C') ・・・(8)
C_m'= C_m(C') ・・・(9)
C_s'= C_s(C') ・・・(10)
Lc_l'= Lc_l(C') ・・・(11)
Lc_m'= Lc_m(C') ・・・(12)
Lc_s'= Lc_s(C') ・・・(13)
M_l'= M_l(M') ・・・(14)
M_m'= M_m(M') ・・・(15)
M_s'= M_s(M') ・・・(16)
Lm_l'= Lm_l(M') ・・・(17)
Lm_m'= Lm_m(M') ・・・(18)
Lm_s'= Lm_s(M') ・・・(19)
なお、C_l'、C_m'、C_s'、Lc_l'、Lc_m'、Lc_s'は、濃淡大中小ドット分解後のシアン大ドット、シアン中ドット、シアン小ドット、淡シアン大ドット、淡シアン中ドット、淡シアン小ドットの出力データ値をそれぞれ示している。また、マゼンタに関しても同様であり、M_l'、M_m'、M_s'、Lm_l'、Lm_m'、Lm_s'は、それぞれマゼンタ大ドット、マゼンタ中ドット、マゼンタ小ドット、淡マゼンタ大ドット、淡マゼンタ中ドット、淡マゼンタ小ドットの出力データ値を表している。式(8)から式(19)の右辺に定義される各関数が濃淡大中小ドット分解処理用LUTに該当する。
一方、Y'及びK'の2色については淡インクを具備しない構成のため、前述の濃淡インク分解処理を持たない大中小ドット分解処理部507にて、大中小ドット分解処理用LUT508を参照し、次式の通り大中小ドット分解処理を実施する。
Y_l'= Y_l(Y') ・・・(20)
Y_m'= Y_m(Y') ・・・(21)
Y_s'= Y_s(Y') ・・・(22)
K_l'= K_l(K') ・・・(23)
K_m'= K_m(K') ・・・(24)
K_s'= K_s(K') ・・・(25)
なお、Y_l'、Y_m'、Y_s'、K_l'、K_m'、K_s'大中小ドット分解処理後のイエロー大ドット、イエロー中ドット、イエロー小ドット、ブラック大ドット、ブラック中ドット、ブラック小ドットをそれぞれ示している。
以上の処理工程を通じて本実施形態1の色分解処理が完了する。
次に、本実施形態1のハーフトーン処理部に用いられる誤差拡散法について説明する。なお、特に断りのないかぎり、本実施例における色分解処理後の各色プレーン画像は0〜255の8ビット画像とする。
本実施形態1では、1プレーンデータに対して2回の誤差拡散処理を行う処理について処理構成を述べる。
ここでは説明を簡略化するため、ブラック大ドットプレーン、K_l'の誤差拡散を例とし、ブロック図8、フローチャート図11とともに説明する。
K_l'プレーンのデータに対して2値化(量子化値0,255)を行う場合、非イメージプレーンのデータNを加味し、合計2プレーンの処理を行う。非イメージプレーンのデータNの設定法は後述する。具体的には、まずKN3値化部601において、K・N・2プレーン合計データI_knに対して誤差拡散処理を施し3値化(量子化値0,255,510)を行う。
まずステップS201において、KN合計データI_knをKN3値化部601に入力する。I_knは以下のように算出される。
I_kn = K_l'+ N ・・・(26)
誤差拡散係数が図9のようにK1〜K4の4つの係数を持つ場合、図8におけるkn3値化部601におけるkn累積誤差ラインバッファ603は、1個の記憶領域E_kn0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_kn(x)(x=1〜W)とが含まれ、後述する方法で量子化誤差が格納されている。なお、kn累積誤差ラインバッファ603は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。図10の701はkn累積誤差ラインバッファ603の詳細を示した図である。
次に、ステップS202において、kn累積誤差加算部604でkn合計データの横画素位置xに対応する誤差E_kn(x)が加算される。即ち、入力された着目データI_knの値は、累積誤差加算後のデータをI_kn'とすると、
I_kn'=I_kn+E_kn(x) ・・・(27)
となる。
次に、ステップS203において、kn閾値選択部605で閾値T_knを選択する。閾値T_knは、入力画素データI_knの範囲に応じて
T_kn(I_lms)=128(0≦I_lms≦255) ・・(28)
T_kn(I_lms)=384(255<I_lms≦510)・(29)
と設定してもよいし、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、入力画素データI_knに応じて細かく変更しても良い。
次に、ステップS204において、kn量子化部606で、誤差加算後の画素データI_kn'と閾値T_kn(I_kn)とを比較し、出力画素値Out_knを決定する。その規則は次の通りである。
Out_kn=0 ・・・(30)
(0≦I_kn≦255,I_kn'<T_kn(I_kn))
Out_kn=255 ・・・(31)
(0≦I_kn≦255,I_kn'≧T_kn(I_kn))
または(255<I_kn≦510,I_kn'<T(I_kn))
Out_kn=510 ・・・(32)
(255≦I_kn≦510,I_kn'≧T_kn(I_kn))
ここでK・N2プレーン合計データの3値化の意味を説明する。
例えば式(31)に示すようにOut_kn=255となることは、その場所に、K・Nいずれかのドットが1つ打たれることを意味する。すなわち、Out_kn=255とは、その場所にKドットが確定するわけでなく、Nドットも確定しない。この時点で確定していることは、KかNの、どのドットが打たれるかわからないが、少なくともどれか一つは打たれることが確定しているに過ぎない。
すなわちまとめると、
Out_kn=0・・・・・K・Nドットのいずれも打たれないことが確定。
Out_kn=255・・・K・Nドットのいずれか1つが打たれる。
Out_kn=510・・・K・Nドットのいずれか2つが打たれる。ただし同じドットが2つ打たれることはない。すなわち、K, Nドットは必ず打たれることが確定する。
となる。
次に、ステップS205において、kn誤差演算部607で注目画素I_knに誤差加算後の画素データI_kn'と出力画素値Out_knとの差分Err_knを、次のようにして計算する。
Err_kn(x)=I_kn'− Out_kn ・・・(33)
次に、ステップS206において、大中小誤差拡散部609において、横画素位置xに応じて以下の様に誤差Err_kn(x)の拡散処理が行われる。
E_kn(x+1)←E_kn(x+1)+Err_kn(x)×7/16
(x<W)
E_kn(x―1)←E_kn(x―1)+Err_kn(x)×3/16
(x>1)
E_kn(x)←E0_kn+Err_kn(x)×5/16 (1<x<W)
E_kn(x)←E0_kn+Err_kn(x)×8/16 (x=1)
E_kn(x)←E0_kn+Err_kn(x)×13/16 (x=W)
E0_kn←E_kn×1/16 (x<W)
E0_kn←0 (x=W)
・・・(34)
以上で、1画素分のK大ドットK_l'と非イメージプレーンNの2プレーン合計データに対して3値化が完了する。
K・N2プレーン合計データの3値化は、2プレーンのどのドットが打たれるかわからないが、少なくとも2プレーントータルで、最適な配置を確保することに目的がある。
次に、N2値化部602において、NプレーンデータI_nに対して誤差拡散処理を施し2値化(量子化値0,255)を行う。
まずステップS207において、大中合計データI_nをn2値化部602に入力する。なおI_nは以下のように算出される。
I_lm = N ・・・(35)
図8のN2値化部602におけるN累積誤差ラインバッファ609は、1個の記憶領域E_n0と入力画像の横画素数Wと同数の記憶領域E_n(x)(x=1〜W)とが含まれ、後述する方法で量子化誤差が格納されている。なお、n累積誤差ラインバッファ609は処理開始前に全て初期値0で初期化されていてもよいし、ランダム値で初期化されてもよい。図10の702はn累積誤差ラインバッファ609の詳細を示した図である。
次に、ステップS208において、n累積誤差加算部610で、Nデータの横画素位置xに対応する誤差E_n(x)が加算される。即ち、入力された着目画素データI_nの値は、累積誤差加算後のデータをI_n'とすると、
I_n'=I_n+E_n(x) ・・・(36)
となる。
次に、ステップS209において、n閾値選択部611で閾値T_nを選択する。その際、
t_n=I_kn−I_n ・・・(37)
とおくと、閾値T_nは、
T_n(t_n)=128 ・・・(38)
(0≦t_n≦255)
と設定してもよいし、ドット生成遅延を回避するため、平均量子化誤差が小さくなるよう、t_nに応じて細かく変更しても良い。なお、本実施例では必ずT_n(t_n)=128をとる。
次に、ステップS210において、n量子化部612で、誤差加算後の画素データI_n'と閾値T(t_n)と前述の2プレーン多値化結果Out_knを比較し、出力素値Out_nとK大ドット最終結果Out_kを決定する。その規則は次の通りである。
Out_n=Out_kn−255 ・・・(39)
Out_k=255 ・・・(40)
(Out_kn−I_n'≧ T(t_n)) ・・・(41)
Out_n=Out_kn ・・・(42)
Out_k=0 ・・・(43)
(Out_kn−I_n'< T(t_n)) ・・・(44)
式(39)〜(44)において、Out_nの2値化と同時に、Out_kの2値化(量子化値0,255)が決定する。すなわち、この時点でK大ドット最終結果Out_kが確定することになる。なお、式(40)はKドットが打たれることを意味し、式(43)はKドットが打たれないことを意味する。
ここでNプレーンデータの2値化の意味を説明する。
例えばOut_n=255とは、その場所に、非イメージプレーンドットが1つ打たれることを意味する。
次に、ステップS211において、大中誤差演算部613で注目画素I_nに誤差加算後の画素データI_n'と出力画素値Out_nとの差分Err_nを、次のようにして計算する。
Err_n(x)=I_n'− Out_n ・・・(45)
次に、ステップS212において、n誤差拡散部614で、横画素位置xに応じて以下の様に誤差Err_n(x)の拡散処理が行われる。
E_n(x+1)←E_n(x+1)+Err_n(x)×7/16
(x<W)
E_n(x―1)←E_n(x―1)+Err_n(x)×3/16
(x>1)
E_n(x)←E0_n+Err_n(x)×5/16
(1<x<W)
E_n(x)←E0_n+Err_n(x)×8/16 (x=1)
E_n(x)←E0_n+Err_n(x)×13/16 (x=W)
E0_n←E_n×1/16 (x<W)
E0_n←0 (x=W)
・・・(46)
以上で、1画素分の非イメージプレーンN の2値化(量子化値0,255)が完了する。同時に、K大ドットK_l'の2値化(量子化値0,255)結果が確定する。
非イメージプレーンNの2値化は、非イメージプレーンNドットを高分散(ドット間の距離がなるべく遠くなること)に配置することに目的がある。そして、非イメージプレーンドットの余りとして、K大ドットK_l'の2値化結果が確定するわけである。すなわち、非イメージプレーンNは高分散となり、結果としてK大ドットは非イメージプレーンNドットを最適配置した余りものとなる。このようにする理由には、K大ドットの配置に制約を持たせ、特異テクスチャを回避する目的があるためである。
なお、本実施形態では、非イメージプレーンの誤差拡散係数もK1〜K4の4つとしているが。非イメージプレーンのドット配置は、イメージプレーン(ブラック大ドット)のドット配置に制限を持たすことが目的であるため、係数の数は4つより少なくても良い。
以上の処理を全ての画素について行うことで、本実施形態1のハーフトーン処理が完了する。
まとめると、本実施形態1のハーフトーン処理の特徴は
・非イメージプレーンドットを高分散に配置する。
・イメージプレーンドット(ブラックドット)に配置上制約を持たせることで特異テクスチャを回避する。
という特徴を持つ。本実施形態1のハーフトーン処理では、ブラック大ドットについて例を示した。ブラックインクは他のインクに比べて視覚的に目立ちやすく、特にモノクロ写真出力モードを有しているプリンタでは、色恒常性の観点から特に多量に使われるため、特異テクスチャ回避は非常に効果があるといえる。
しかしながら、その他のイメージプレーン、例えばブラック中小、シアン大中小、淡マゼンタ大中小など、前述の18プレーンすべてに本処理を適用しても良いことは言うまでもない。
図12に、本実施形態のハーフトーン処理後画像と従来の誤差拡散法による画像を示す。
図12(a)は従来の誤差拡散法を用いた出力結果、(b)は本実施形態におけるイメージプレーン(ブラック大ドット)の出力結果である。 (a)は特定の領域においてドットが規則的に並ぶ特異テクスチャが発生しているが、(b)では特異テクスチャは発生しないことが確認できよう。さらに(c)は(b)の生成過程で決定される非イメージプレーンのドット配置を示している。(c)は非常に分散性の高い画像となっている。
ここで、非イメージプレーンの階調値Nの設定法について図13を例に述べる。図13の横軸はイメージプレーン(ブラック大ドット)の階調値(0〜255)で、階調値が大きいほどドットが多く打たれることを示している。さらに縦軸は非イメージプレーンの階調値である。この図によると、イメージプレーンデータが128の時に非イメージプレーンデータが30となり、イメージプレーンの階調値よりもかなり小さな値となる。これは、イメージプレーンのドット配置に制限を持たすには、多くても30程度ドット数であれば十分であるためである。
(実施例2)
以上説明した実施形態は、所定方向に配列された複数のノズルを有する記録ヘッドをノズルの配列方向と交差する方向に記録媒体上で走査させて、記録媒体にインクを吐出することで画像を形成する、インクジェット記録方式を用いた記録装置に係る画像処理装置を例に挙げて説明したが、本発明は、インクジェット方式以外の他の方式に従って記録を行う記録装置に対しても適用できる。この場合、インク滴を吐出するノズルはドットを記録する記録素子に対応することとなる。
また、本発明は、例えば記録媒体の記録幅に対応する長さの記録ヘッドを有し、記録ヘッドに対して記録媒体を移動させて記録を行う、いわゆるフルライン型の記録装置などの、シリアル型の記録装置(プリンタ)以外の、記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置に対しても適用することができる。
本発明の第1の実施形態共通の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 記録ヘッドの構成例である。 図1の画像形成装置における処理を示すフローチャートである。 色分解用LUTをユーザーが選択するUIである。 選択された色分解用LUTの詳細を示す図である。 ハーフトーン画像格納メモリの詳細を示す図である。 カラープリンタの色分解処理の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。 誤差拡散係数を示す図である。 本発明の第1の実施形態の累積誤差ラインバッファを示す図である。 本発明の第1の実施形態のハーフトーン処理部を示すフローチャートである。 本実施形態のハーフトーン処理後画像と従来の誤差拡散法による画像を示す図である。 非イメージプレーンの階調値Nの設定法について示す図である。
符号の説明
1 画像処理装置
101 画像データ入力端子
102 入力画像データバッファ
103 色分解処理部
104 色分解用LUT
105 色分解用LUT編集部
106 ハーフトーン処理部
107 ハーフトーン画像格納メモリ
108 画像データ出力端子
2 プリンタ
201 記録ヘッド
202 記録媒体
203 記録ヘッド移動部
204 記録ヘッド制御部
205 記録媒体搬送部
206 インク色及び吐出量選択部
301 大ドット吐出口
302 中ドット吐出口
303 小ドット吐出口
401 印刷スピードラジオボタン
402 画質ラジオボタン
403 OKボタン
501 輝度濃度変換部
502 UCR/BG処理部
503 BG量設定部
504 UCR量設定部
505 濃淡大中小ドット分解処理部
506 濃淡大中小ドット分解処理用LUT
507 大中小ドット分解処理部
508 大中小ドット分解処理用LUT
601 KN3値化部
602 N2値化部
603 KN累積誤差ラインバッファ
604 KN累積誤差加算部
605 KN閾値選択部
606 KN量子化部
607 KN誤差演算部
608 KN誤差拡散部
609 N累積誤差ラインバッファ
610 N累積誤差加算部
611 N閾値選択部
612 N量子化部
613 N誤差演算部
614 N誤差拡散部
701 KN累積誤差ラインバッファ構成
702 N累積誤差ラインバッファ構成

Claims (1)

  1. 1つのイメージプレーンからなる画像データの量子化データを決定する画像処理方法であって、前記イメージプレーンとは別に、非イメージプレーンが存在し、イメージプレーンと非イメージプレーンの同一位置に存在する各画素値の合算値に対して第1の閾値を用いて量子化処理を行い、量子化値を決定する第1量子化工程と、
    前記第1量子化工程で決定された量子化値と、前記非イメージプレーンの画素値と、第2の閾値とを用いて演算し、前記非イメージプレーンの量子化値を決定すると同時にイメージプレーンの量子化値も決定する第2量子化工程と、前記イメージプレーンの量子化値から出力データを生成する生成工程と、を有することを特徴とする画像処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013141807A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム

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