JP5824942B2 - ディザマトリクス作成装置及びディザマトリクス作成プログラム - Google Patents
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Description
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
図1は、パーソナルコンピュータ1とプリンタ2とがデータ通信可能に構成された印刷システムの構成を示すブロック図である。
制御部11は、パーソナルコンピュータ1の各部を統括制御するものであり、CPU111、ROM112及びRAM113を備える。記憶部12は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、例えばハードディスク装置が用いられる。そして、記憶部12には、オペレーティングシステム(OS)121、グラフィックツール等のアプリケーションプログラム122、パーソナルコンピュータ1からプリンタ2を利用可能とするためのソフトウェア(プログラム)であるプリンタドライバ123などがインストールされている。通信部13は、プリンタ2との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部14は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、例えばキーボードやポインティングデバイス(マウスやタッチパッド等)が用いられる。表示部15は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、例えば液晶ディスプレイが用いられる。
制御部21は、プリンタ2の各部を統括制御するものであり、CPU211、ROM212及びRAM213を備える。記憶部22は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、例えばフラッシュメモリが用いられる。通信部23は、パーソナルコンピュータ1などの外部装置との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部24は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、各種操作ボタンを備える。表示部25は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、小型の液晶ディスプレイが用いられる。
次に、本実施形態の印刷システムで実行される処理について説明する。パーソナルコンピュータ1では、実行中のアプリケーションプログラム122において印刷開始操作が行われることによりプリンタドライバ123が起動する。プリンタドライバ123が起動すると、パーソナルコンピュータ1の制御部11は、印刷対象の画像を表す256階調のRGB値で表現された画像データを、256階調のCMYK値で表現された画像データに変換する色変換処理を行う。さらに、色変換処理後の画像データを、4階調のCMYK値で表現された画像データ(印刷データ)に変換するハーフトーン処理を実行し、印刷データをプリンタ2へ供給する。その結果、プリンタ2は、パーソナルコンピュータ1から供給された印刷データの表す画像を印刷実行部26で印刷する。なお、パーソナルコンピュータ1では、演算処理の便宜上、256階調(0〜255の値)の4倍の1024階調(0〜1023の値)で表現された入力画像に対してハーフトーン処理を行い、4階調の出力画像へ変換する。
以下、パーソナルコンピュータ1の制御部11が実行する調整処理(調整方法)について説明する。
しきい値DTMは、0〜TLの範囲では、基本ディザマトリクスのしきい値dithMに対して次の式(2)で規定される直線の関係を満たすように調整され、TLを超える範囲では、大ドットの形成に対応する相対濃度値VLへ向かった直線の関係を満たすように調整される。
しきい値DTLは、基本ディザマトリクスのしきい値dithMに対して次の式(3)で規定される直線の関係を満たすように調整される。
ここで、TS,TM,TLは、誤差拡散法の出力画像の特性に基づいて、ディザ調整用のしきい値として設定された値である。すなわち、本実施形態では、図2(B)に示すように、ディザ調整用のパラメータとして、ディザ調整用のしきい値TS,TM,TL及び相対濃度値VS,VM,VLがあらかじめ設定されている。ディザ調整用の相対濃度値VS,VM,VLは、誤差拡散法で用いられる相対濃度値と同一値に設定される。一方、ディザ調整用のしきい値は、誤差拡散法の各ドットサイズの使用率を考慮して設定される。具体的には、0〜1023の各入力濃度値のベタ画像(入力濃度値が一定の複数の画素で構成された基準画像)に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した出力画像に基づいて、小ドットが1つ以上形成される最小の入力濃度値をTS+1、中ドットが1つ以上形成される最小の入力濃度値をTM、大ドットが1つ以上形成される最小の入力濃度値をTLとする。なお、本実施形態では、TS=0、TM=134、TL=284に設定される。
次に、パーソナルコンピュータ1の制御部11が実行するディザ法のハーフトーン処理の処理手順について、図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図5の処理のうち、S103〜S114の処理は、入力画像を構成する各画素のCMYK各色の入力濃度値について実行される。
続いて制御部11は、S103で、入力濃度値がしきい値DTL以上であるか否かを判定する。そして、入力濃度値がしきい値DTL以上であると判定した場合には、大ドットをオンに設定し(S104)、中ドットをオフに設定し(S105)、小ドットをオフに設定して(S106)、図5の処理を終了する。つまり、入力濃度値を大ドットの形成に対応する出力値に変換する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合と、ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合とで、出力画像の画質(ひいてはプリンタ2による印刷画像の印刷画質)を近づけることができる。特に、誤差拡散法で用いられる相対濃度値に基づいてディザ法のしきい値を調整する方法によれば、誤差拡散法の出力画像の特性を、ディザ法へ容易に反映させることができるとともに、ディザ法の出力画像を、誤差拡散法で用いられるドットの相対濃度値に応じた濃度に調整することができる。
第2実施形態は、基本的な構成及び処理は第1実施形態と同様であるが、ディザ調整用のしきい値TS,TM,TLの設定方法が異なる。第1実施形態との共通点については説明を省略する。
TM=ETM*TV …式(5)
TL=ETL*TV …式(6)
上記式(4)〜(6)から、図2(C)に示すように、ディザ調整用のしきい値TS=0、TM=133、TL=284と算出される。
第3実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、前提とする誤差拡散法が異なる。第1実施形態との共通点については説明を省略する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
Claims (13)
- 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスを作成するディザマトリクス作成装置であって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段を備え、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD1〜DNの形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD1〜DNは、表現する濃度がDJ>DJ-1の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT1〜DTNに基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT1〜DTNは、DTJ≧DTJ-1の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DTN以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDNの形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DTJ未満であって前記しきい値DTJ-1以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDJ-1の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT1未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DTK(Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記誤差拡散法で用いられる前記ドットD K の形成に対応する前記相対濃度値に基づいて、前記しきい値DT K を調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスを作成するディザマトリクス作成装置であって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段を備え、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記ディザマトリクスに配置された前記しきい値DTJ-1のうち、前記しきい値DTJの最小値よりも低い値の前記しきい値DTJ-1の増加割合を、入力濃度値の増加に伴い前記ドットDJ-1が一定の割合で増加するように調整し、
前記増加割合は、前記しきい値DTJ-1の増加割合が前記しきい値DTJ-1の最大値まで一定であると仮定した場合に、前記しきい値DTJ-1の最大値が、前記誤差拡散法で用いられる前記ドットDJ-1の形成に対応する前記相対濃度値となる値に調整される
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスを作成するディザマトリクス作成装置であって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段を備え、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、入力濃度値が一定の複数の画素で構成された基準画像に対して、前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した出力画像における前記ドットDKの使用率に基づいて、前記しきい値DTKを調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 請求項3に記載のディザマトリクス作成装置であって、
前記調整手段は、前記基準画像を構成する画素の入力濃度値のうち、前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した出力画像において前記ドットDKが1つ以上形成される最小の入力濃度値に基づいて、前記しきい値DTKの最小値を調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスを作成するディザマトリクス作成装置であって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段を備え、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、N個のしきい値ET1〜ETNに基づいてN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記しきい値ET1〜ETNは、ETJ≧ETJ-1の関係にあり、
前記入力画像を構成する画素ごとに変動する変動値を前記しきい値ET1〜ETNに加算して補正しきい値CT1〜CTNを算出し、
入力濃度値が前記補正しきい値CTN以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDNの形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記補正しきい値CTJ未満であって前記補正しきい値CTJ-1以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDJ-1の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記補正しきい値CT1未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記しきい値DTKの最小値を、前記しきい値ETKに前記変動値の変動率を乗じた値に調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスを作成するディザマトリクス作成装置であって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段を備え、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
各入力濃度値と前記N種類のドットD1〜DNの各使用率とのあらかじめ設定された関係に従い実行されるものであり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、
前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、
入力濃度値が一定の複数の画素で構成された基準画像に対して、前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した出力画像に基づく各入力濃度値と前記ドットDKの使用率との関係を、前記誤差拡散法で設定されている前記関係に近づけるように、前記しきい値DTKを調整し、
前記誤差拡散法で設定されている前記関係において、入力濃度値の増加に伴い、前記N種類のドットD1〜DNの各使用率の合計値が減少する部分が存在する場合には、前記合計値が減少する部分が存在しないように補正した関係に近づけるように、前記しきい値DTKを調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のディザマトリクス作成装置であって、
前記誤差拡散法は、あらかじめ設定されたしきい値マトリクスを用いるものであり、
前記調整手段は、前記しきい値DTKを調整した後に、前記しきい値マトリクスの値を加算する
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載のディザマトリクス作成装置であって、
前記調整手段は、あらかじめ設定された基本ディザマトリクスのしきい値を、各しきい値の大小関係が逆転しない範囲で調整することにより前記しきい値DTKを調整し、前記基本ディザマトリクスは、N個のしきい値DT1〜DTNに共通である
ことを特徴とするディザマトリクス作成装置。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスの作成に用いられるディザマトリクス作成プログラムであって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD1〜DNの形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD1〜DNは、表現する濃度がDJ>DJ-1の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT1〜DTNに基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT1〜DTNは、DTJ≧DTJ-1の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DTN以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDNの形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DTJ未満であって前記しきい値DTJ-1以上である場合に、入力濃度値を前記ドットDJ-1の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT1未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DTK(Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記誤差拡散法で用いられる前記ドットD K の形成に対応する前記相対濃度値に基づいて、前記しきい値DT K を調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成プログラム。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスの作成に用いられるディザマトリクス作成プログラムであって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記ディザマトリクスに配置された前記しきい値DT J-1 のうち、前記しきい値DT J の最小値よりも低い値の前記しきい値DT J-1 の増加割合を、入力濃度値の増加に伴い前記ドットD J-1 が一定の割合で増加するように調整し、
前記増加割合は、前記しきい値DT J-1 の増加割合が前記しきい値DT J-1 の最大値まで一定であると仮定した場合に、前記しきい値DT J-1 の最大値が、前記誤差拡散法で用いられる前記ドットD J-1 の形成に対応する前記相対濃度値となる値に調整される
ことを特徴とするディザマトリクス作成プログラム。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスの作成に用いられるディザマトリクス作成プログラムであって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、入力濃度値が一定の複数の画素で構成された基準画像に対して、前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した出力画像における前記ドットD K の使用率に基づいて、前記しきい値DT K を調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成プログラム。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスの作成に用いられるディザマトリクス作成プログラムであって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、N個のしきい値ET 1 〜ET N に基づいてN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
前記しきい値ET 1 〜ET N は、ET J ≧ET J-1 の関係にあり、
前記入力画像を構成する画素ごとに変動する変動値を前記しきい値ET 1 〜ET N に加算して補正しきい値CT 1 〜CT N を算出し、
入力濃度値が前記補正しきい値CT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記補正しきい値CT J 未満であって前記補正しきい値CT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記補正しきい値CT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、前記しきい値DT K の最小値を、前記しきい値ET K に前記変動値の変動率を乗じた値に調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成プログラム。 - 入力画像に対して、誤差拡散法のハーフトーン処理と、ディザ法のハーフトーン処理と、を実行可能な画像処理装置のためのディザマトリクスの作成に用いられるディザマトリクス作成プログラムであって、
前記ディザ法に用いられる前記ディザマトリクスのしきい値を調整する調整手段としてコンピュータを機能させ、
前記誤差拡散法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値をN+1階調(Nは2以上の整数)の出力値に変換する処理法であって、
前記N+1階調の出力値は、表現する濃度の異なるN種類のドットD 1 〜D N の形成及びドットの非形成からなるN+1種類のドットの形成態様に対応し、
前記ドットD 1 〜D N は、表現する濃度がD J >D J-1 の関係(Jは2以上N以下の整数)にあり、
前記ドットの形成態様に対応する相対濃度値を入力濃度値から減算して得られる誤差値が、未処理の画素へ反映される処理法であり、
各入力濃度値と前記N種類のドットD 1 〜D N の各使用率とのあらかじめ設定された関係に従い実行されるものであり、
前記ディザ法は、
前記入力画像を構成する画素ごとに、注目画素の入力濃度値を、前記ディザマトリクスに配置されたしきい値のうち、その注目画素に対応するN個のしきい値DT 1 〜DT N に基づいて、N+1階調の出力値に変換する処理法であって、
前記しきい値DT 1 〜DT N は、DT J ≧DT J-1 の関係にあり、
入力濃度値が前記しきい値DT N 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD N の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT J 未満であって前記しきい値DT J-1 以上である場合に、入力濃度値を前記ドットD J-1 の形成に対応する出力値に変換し、
入力濃度値が前記しきい値DT 1 未満である場合に、入力濃度値をドットの非形成に対応する出力値に変換する処理法であり、
前記調整手段は、
前記入力画像に対して前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像を、同一の前記入力画像に対して前記誤差拡散法のハーフトーン処理を実行した場合の出力画像に近づけるように、前記しきい値DT K (Kは1以上N以下の整数)を調整する構成にされ、
入力濃度値が一定の複数の画素で構成された基準画像に対して、前記ディザ法のハーフトーン処理を実行した出力画像に基づく各入力濃度値と前記ドットD K の使用率との関係を、前記誤差拡散法で設定されている前記関係に近づけるように、前記しきい値DT K を調整し、
前記誤差拡散法で設定されている前記関係において、入力濃度値の増加に伴い、前記N種類のドットD 1 〜D N の各使用率の合計値が減少する部分が存在する場合には、前記合計値が減少する部分が存在しないように補正した関係に近づけるように、前記しきい値DT K を調整する
ことを特徴とするディザマトリクス作成プログラム。
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