JP6175915B2 - 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置 - Google Patents

印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6175915B2
JP6175915B2 JP2013118609A JP2013118609A JP6175915B2 JP 6175915 B2 JP6175915 B2 JP 6175915B2 JP 2013118609 A JP2013118609 A JP 2013118609A JP 2013118609 A JP2013118609 A JP 2013118609A JP 6175915 B2 JP6175915 B2 JP 6175915B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dot
data
value
gradation value
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013118609A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014236460A5 (ja
JP2014236460A (ja
Inventor
角谷 繁明
繁明 角谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013118609A priority Critical patent/JP6175915B2/ja
Priority to US14/295,755 priority patent/US9247104B2/en
Publication of JP2014236460A publication Critical patent/JP2014236460A/ja
Publication of JP2014236460A5 publication Critical patent/JP2014236460A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6175915B2 publication Critical patent/JP6175915B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/40Picture signal circuits
    • H04N1/405Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels

Description

本発明は、画像データを用いて画像を処理する技術および画像を印刷する技術に関する。
多階調の画像データを、階調数の少ないドットデータにより印刷するハーフトーン処理としては、階調数変換をした場合の濃度誤差を周辺の画素に配分する誤差拡散法や、分散性のよい閾値配置がなされたディザマスクを用いてドットデータを生成する組織的ディザ法などが知られている。ブルーノイズ特性を付与されたディザマスクを用いたり、ベイヤー型ディザマスクを用いたりする場合、ドット配置の分散性は良好なものとなり、階調変化が比較的小さいデータが2次元的な広がりを持っている画像の再現性に優れる。また、こうした組織的ディザ法は、ディザマスクにおける閾値の配置に特定の特性を与えることで、ドットの形成を制御できるという利点がある。
例えば、下記特許文献1に示す手法は、双方向印字を行なう場合の往動時のドット形成の判断に用いるディザマスクと、復動時のドット形成の判断に用いるディザマスクとを独立に作成し、それぞれにブルーノイズ特性を付与することで、双方印字位置のドット形成位置のズレに対して画質低下の少ない印刷を可能としている。
特開2007−15359号公報 特許第3360391公報 特開2011ー66594号公報 特開2007ー166622号公報
しかしながら、組織的ディザ法であっても、ディザマスクを用いてドットデータを生成する手法では、低濃度データで描画された細線など、線画の再現が不安定になるという課題があった。低濃度データの細線は、適当な間隔でドットを配置して表現することになるが、細線の画像データにブルーノイズマスクを適用すると、ドット間隔が等間隔にならず、部分的にドット間隔が大きく開いて、線が分断されるという現象が生じる。他方、ベイヤー型ディザなど規則的なパターンを持っているディザマスクを適用すると、線画の角度と位置により、ドット間隔が大きく変化するという現象が見られる。特に、ディザマスクにおいて規則的に配置された低い閾値に対応する画素位置を線が通らない場合には、線に対応するドットがほとんど形成されず、線が消失してしまうという問題を生じる。こうした課題は、特に線画中心のCADデータの再現において顕著なものとなる。
他方、誤差拡散法を用いた場合には、特許文献2に示されているように、閾値の値を画像データに応じた値に調整したり、誤差拡散の範囲を適正化することで、線画に対して、比較的良好なドット列を得ることが可能になる。そこで、細線の再現性の低下が問題となる低階調域では誤差拡散法を適用し、ドット形成位置のズレに対する画質低下等が問題となる中高階調域ではディザ法を適用するという手法が考えられる。上記特許文献3は、こうした異なるハーフトーン手法をスムーズに切り換える方法を実現したものである。この手法は、非常に効果的なものではあるが、ディザ法と誤差拡散法の寄与比率を、誤差拡散での閾値設定により間接的に制御するため、設定を最適化するためには、階調値ごとにディザ互換で発生したドットの割合を実測して閾値設定にフィードバックする、という工程を所望の結果が得られるまで繰り返す必要がある、という課題があった。
従来、種々のハーフトーン手法が提案されているものの、上述のように、ドットデータに種々の特性を付与しうる組織的ディザ法の利点を生かしつつ、誤差拡散法との寄与比率を簡易に最適化する手法は見いだされていない。また、従来の画像処理や印刷においては、装置の小型化や、低コスト化、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれてもいた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態として、画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置が提供される。この印刷装置は、前記画像データを入力する入力部と、前記画像データに基づいて、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう印刷部とを備える。ここで、ドットデータ生成部は、ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散するものとしても良い。
かかる印刷装置は、対応階調値が第1の閾値を上回っている場合には、そのままドットを形成すると判断し、対応階調値が第1の閾値を上回っていない場合には、誤差拡散法によりドットの形成を判断してドットデータを生成する。何れの場合でもドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定の画素に配分する。従って、
(A)対応階調値を、元の画像データより小さな値に対応付ければ、ディザマスクに配列された第1の閾値を用いた判断によって形成されるべきと判断されるドットの割合が低下し、その分を、誤差拡散法により形成することができ、
(B)対応階調値を、元の画像データに近づければ、ディザマスクに配列された第1の閾値を用いた判断によって形成されるべきと判断されるドットの割合が増加し、ほぼディザ法によりドット形成を行なうことができ、ディザマスクの特性に従ったドット形成が可能となる。
このため、ディザ法によるドット形成の割合と誤差拡散法によるドット形成の割合とを、高い自由度で調整することができる。例えば、対応階調値を元の画像データに対して小さくする設定とすれば、誤差拡散法により、細線やエッジに対して必要なドットを補うことが可能となる。他方、対応階調値を元の画像データに近づける設定とすれば、ディザマスクの特性を生かしたいドット生成が可能となる。
(2)こうした印刷装置において、前記対応階調値は、前記画像データの階調値に所定の係数を乗じて定められた値としても良い。この印刷装置では、係数の値を0〜1.0といった範囲で調整することにより、上記(A)(B)の状態の何れを強めるかを、容易に調整することができる。
(3)上述した印刷装置において、前記係数は、前記入力された画像データの階調値に応じて定められるものとしても良い。かかる印刷装置は、上記(A)(B)の状態の何れを強めるかを、画像データの階調値に応じて変更することができる。このため、例えば低階調域で、対応階調値を元の画像データに対して小さくすれば、誤差拡散法により、細線やエッジに対して必要なドットを補うことが可能となる。他方、高階調域で、対応階調値を元の画像データに近づければ、ディザマスクの特性を生かしたドット生成が可能となる。
(4)こうした印刷装置において、前記係数は、前記入力された画像データの階調値が、第1の階調値未満では、値0近傍値であり、前記入力された画像データの階調値が、前記第1の階調値以上第2の階調値未満では、前記画像データの階調値に応じて漸増し、前記入力された画像データの階調値が、前記第2の階調値以上では、値1.0である、としても良い。こうした印刷装置では、低階調域から高階調域に移行するにつれて、誤差拡散法互換でのドット形成から、ほぼディザ法によるドット形成まで、徐々に変更することができる。
(5)上述した印刷装置において、前記係数は、前記入力された画像データの階調値が、第1の階調値未満では、値1.0であり、前記入力された画像データの階調値が、前記第1の階調値以上第2の階調値未満では、前記画像データの階調値に応じて漸減し、前記入力された画像データの階調値が、前記第2の階調値以上では、値0近傍値である、としても良い。こうした印刷装置では、低階調域から高階調域に移行するにつれて、ほぼディザ法互換でのドット形成から、誤差拡散法によるドット形成まで、徐々に変更することができる。
(6)こうした印刷装置で用いる前記ディザマスクは、閾値の配列が、形成されるドットが備える空間周波数が、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかを備えるものとしても良い。かかる印刷装置では、ブルーノイズ特性とすれば、ディザ法により形成されるドットの配置を誤差拡散法に近いものとすることができる。また、グリーンノイズ特性とすれば、ディザ法により形成されるドットの配置を網点の配置が有する特性に近づけることができる。
(7)こうした印刷装置において、入力データの階調値と第1の閾値との比較において、前記ディザマスクに配列された第1の閾値を修正することにより、前記階調値を前記対応階調として扱うものとしても良い。こうすれば、入力された画像データに対応付けられた対応階調値を求める代わりに、第1の閾値を修正したものを用いれば良い。更に、第1の閾値を予め修正しておくことができ、処理を一層簡略化することができる。
(8)本発明の第2の形態として、画像データに基づいて画像を印刷する印刷方法が提供される。この印刷方法は、前記画像データを入力し、前記画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成する際、ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散し、前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう。
かかる印刷方法では、第1の形態の印刷装置と同様、応階調値が第1の閾値を上回っている場合には、そのままドットを形成すると判断し、対応階調値が第1の閾値を上回っていない場合には、誤差拡散法によりドットの形成を判断してドットデータを生成する。何れの場合でもドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定の画素に配分するので、第1の形態と同様の作用効果を奏する。
(9)本発明の第3の形態として、画像データに基づいて画像を印刷させるプログラムが提供される。このプログラムは、前記画像データを入力する機能と、前記画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成する際、ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較する機能と、前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成する機能と、いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する機能と、前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なわせる機能とをコンピューターにより実現させる。
かかるプログラムも第1,第2の形態と同様、対応階調値が第1の閾値を上回っている場合には、そのままドットを形成すると判断し、対応階調値が第1の閾値を上回っていない場合には、誤差拡散法によりドットの形成を判断してドットデータを生成する。何れの場合でもドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定の画素に配分するので、このプログラムが実行されるコンピュータにおいて、第1,第2の形態と同様の作用効果を奏することができる。
(10)本発明の第4の形態として、画像データを処理する画像処理装置が提供される。この画像処理装置は、前記画像データを入力する入力部と、前記入力された画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成するドットデータ生成部とを備える。ここで、前記ドットデータ生成部は、ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する。
かかる画像処理装置は、第1,第3の実施形態と同様、対応階調値が第1の閾値を上回っている場合には、そのままドットを形成すると判断し、対応階調値が第1の閾値を上回っていない場合には、誤差拡散法によりドットの形成を判断してドットデータを生成する。何れの場合でもドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定の画素に配分するので、画像処理において、第1の形態と同様に、ドットデータを生成することができる。
(11)本発明の第5の形態として、画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置が提供される。この印刷装置は、前記画像データを入力する入力部と、複数の閾値を格納したディザマスクの各閾値と前記画像データの階調値に所定の係数を乗じた対応階調値とを比較して、ドット形成の有無を仮に定めたドットデータを生成する第1のドットデータ生成部と、前記仮のドットデータがドットを形成するとの判断結果を示している場合には、そのままドットを形成するものと判断し、前記仮のドットデータがドットを形成しないとの判断結果を示している場合には、前記画像データに誤差拡散法を適用して、ドットの形成の有無を判断する第2のドットデータ生成部と、前記第1,第2のドットデータ生成部の何れによりドットデータが生成された場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する誤差拡散部と、前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう印刷部とを備える。
かかる印刷装置は、第1のドットデータ生成部と第2のドットデータ生成部の何れがドットデータを生成する場合でも、ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する。従って、対応階調値の設定により、第1のドットデータ生成部により生成されるドットに不足が生じた場合には、第2のドットデータ生成部により、不足分のドットが生成されることになる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行なうことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、印刷装置や画像データ処理装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、印刷装置の製造方法や印刷装置の制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
本発明の第1実施形態としてのプリンター20の概略構成図。 プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態としてのハーフトーン処理の流れを示すフローチャート。 第1実施形態での注目画素データDnと係数k(Dn)との関係を示すグラフ。 実施態様で用いるディザマスク61を例示する説明図。 実施態様で用いるディザマスク61が備えるノイズ特性を例示する説明図。 誤差拡散範囲の一例を示す説明図。 第1実施形態を適用した場合のディザ法および誤差拡散法の適用範囲および割合について例示する説明図。 第2実施形態での注目画素データDnと係数k(Dn)との関係を示すグラフ。 第3実施形態での注目画素データDnと係数k(Dn)との関係を示すグラフ。
A.第1実施形態:
本発明の第1実施形態について説明する。
A−1.装置構成:
図1は、本発明の印刷装置の第1実施形態としてのプリンター20の概略構成図である。プリンター20は、双方向印刷を行なうシリアル式インクジェットプリンタであり、図示するように、プリンター20は、紙送りモータ74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド90を駆動してインクの吐出及びドット形成を行なう機構と、これらの紙送りモータ74,キャリッジモータ70,印刷ヘッド90及び操作パネル99との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
キャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構は、プラテン75の軸と平行に架設され、キャリッジ80を摺動可能に保持する摺動軸73と、キャリッジモータ70との間に無端の駆動ベルト71を張設するプーリ72等から構成されている。
キャリッジ80には、カラーインクとして、シアンインクC、マゼンタインクM、イエロインクY、ブラックインクK、ライトシアンインクLc、ライトマゼンタインクLmをそれぞれ収容したカラーインク用のインクカートリッジ82〜87が搭載される。キャリッジ80の下部の印刷ヘッド90には、上述の各色のカラーインクに対応するノズル列が形成されている。キャリッジ80にこれらのインクカートリッジ82〜87を上方から装着すると、各カートリッジから印刷ヘッド90へのインクの供給が可能となる。
制御ユニット30は、CPU40や、ROM51、RAM52、EEPROM60がバスで相互に接続されて構成されている。制御ユニット30は、ROM51やEEPROM60に記憶されたプログラムをRAM52に展開し、実行することにより、プリンター20の動作全般を制御するほか、入力部41、ハーフトーン処理部42、印刷部46としても機能する。ハーフトーン処理部42の機能は、比較部43、誤差拡散部44としての機能を含んでいる。これらの機能部の詳細については、図2、図3のフローチャート、および図4の係数kの特性図を参照して、後述する。
EEPROM60には、ディザマスク61と、誤差拡散閾値テーブル62とが記憶されている。ディザマスク61は、後述するハーフトーン処理において用いるものであり、図5に一部を例示するように、横(主走査方向)256×縦(副走査方向)64の大きさを有する。このディザマスク61は、第1の閾値に相当する複数の閾値THn_dが配列されたものである。第1の閾値THn_d(以下、単に閾値THn_dとも呼ぶ)は、本実施形態では、1〜255までの値をとる。各閾値THn_dは、この閾値との比較により形成されるドットの空間周波数が、いわゆるブルーノイズ特性となるように配置されている。
図6は、こうしたディザマスク61が備えるノイズ特性を例示する説明図である。図には、ブルーノイズ特性およびグリーンノイズ特性を有するディザマスクの各画素に設定されている閾値の空間周波数特性を概念的に例示した。ディザマスクにおけるブルーノイズ特性は、1周期の長さが2画素付近の高い周波数領域に最も大きな周波数成分を有するものとなっている。これは、高周波領域において感度が低いという人間の視覚特性を考慮して、高周波領域に最も大きな周波数成分が発生するように閾値の格納位置が調整されていることを意味する。こうしたブルーノイズ特性を備えたディザマスクを用いてドットを発生させると、ドットの分散性に優れた画像が得られる。
図6には、さらに、グリーンノイズ特性を破線の曲線として例示している。図示されているように、グリーンノイズ特性は、ブリーノイズ特性よりやや低周波側に最も大きな周波数成分を有するもので、画素サイズが十分に小さければグリーンノイズ特性でも粒状感の感じられない良好な画像が得られる。ディザマスク61は、こうしたブルーノイズ特性やグリーンノイズ特性などの所定の空間周波数特性を有する物とされている。
更に、本実施形態においては、ディザマスク61は、所定のドット形成特性を有している。すなわち、双方向印刷におけるキャリッジ80の往動で形成されるドット群のドットパターンと、復動で形成されるドット群のドットパターンと、これらを併せた全体のドット群のドットパターンいずれもが、ブルーノイズ特性を有している。かかる技術は、例えば、特許文献1や特開2007−15359号公報に記載されている。なお、ディザマスク61は、上述の往復動ごとのグループに代えて、または、これに加えて、キャリッジ80の複数回の主走査のうちのいずれの主走査でドットが形成されるかを示す主走査グループごとに、ブルーノイズ特性を備えるものであってもよい。
なお、ドットの空間周波数が、ブルーノイズ特性やグリーンノイズ特性を有する場合には、形成されるドットは分散性が良好なものとなる。あるいは、複数のグループの各々に属する画素に設定されているディザマスクの閾値の空間周波数分布の各々と、印刷画像の空間周波数分布とが相互に正の相関係数を有すること、望ましくは、0.7以上の相関係数を有する場合にもドットの分散性が良好であると判断することができる。
EEPROM60に記憶された誤差拡散閾値テーブル62は、誤差拡散法におけるドットのON/OFFの判断に用いる第2の閾値THeが記憶されたテーブルである。第1実施形態では、第2の閾値THeは、後述するように、通常の誤差拡散において用いられる値(階調範囲に中央値)に固定されている。
制御ユニット30には、メモリカードスロット98が接続されており、メモリカードスロット98に挿入したメモリカードMCから画像データORGを読み込んで入力することができる。本実施形態においては、メモリカードMCから入力する画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンター20は、キャリッジモータ70を駆動することによって、印刷ヘッド90を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また、紙送りモータ74を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御ユニット30は、キャリッジ80が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンター20は、印刷媒体P上にメモリカードMCから入力したカラー画像を印刷することが可能となっている。
A−2.印刷処理:
プリンター20における印刷処理について説明する。図2は、プリンター20における印刷処理の流れを示すフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザが操作パネル99等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行なうことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、入力部41の処理として、メモリカードスロット98を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
画像データORGを入力すると、CPU40は、EEPROM60に記憶されたルックアップテーブル(図示せず)を参照して、画像データORGについて、RGB形式をCMYKLcLm形式に色変換する(ステップS120)。なお、色変換処理の前後に、必要に応じて、解像度変換を行なっても良い。
色変換処理を行なうと、CPU40は、ハーフトーン処理部42の処理として、画像データを各色のドットのON/OFFを画素毎に定めたドットデータに変換するハーフトーン処理を行なう(ステップS130)。ここでのハーフトーン処理の詳細については後述する。なお、本明細書では、「ハーフトーン処理」は、ドットのON/OFFの2値化処理に限らず、大ドット及び小ドットのON/OFFなど、多値化処理を含んだ階調数変換(低減)処理一般を意味している。また、ステップS130に供する画像データは、解像度変換処理やスムージング処理などの画像処理が施されたものであってもよい。
ハーフトーン処理を行なうと、CPU40は、プリンター20のノズル配置や紙送り量などに合わせて、1回の主走査単位で印画するドットパターンデータに並び替えるインターレース処理を行なう(ステップS150)。インターレース処理を行なうと、CPU40は、印刷部46の処理として、印刷ヘッド90、キャリッジモータ70、モータ74等を駆動させて、印刷を実行する(ステップS160)。
A−3.ハーフトーン処理の詳細:
上述したハーフトーン処理(ステップS130)の詳細について図3を用いて説明する。図示するように、この処理が開始されると、CPU40は、まず、ステップS120で色変換処理が行なわれた画像データについて、所定の画素を注目画素として、以下の処理(ステップS131ないしS140)を行なう。注目画素位置は、画像の原点(左上)からスタートし、以下の処理が繰り返される毎に、主走査方向(x方向)に1画素ずつ移動する。注目画素位置が画像の主走査方向右端に至ると、副走査方向(y方向)に1つ移動し、再度x方向左端から主走査方向に移動する。以下の説明では、注目画素位置の座標データをn(x,y)として表すものとするが、注目画素位置を示す添え字として用いるときは、直接(x,y)として表記する。
CPU40は、この注目画素に関し、まず、注目画素位置の座標データn(x,y)と、注目画素データDnとを取得し、注目画素データDnの階調値に所定の係数k(Dn)(0<k(Dn)≦1)を乗算した値Dn′を求める処理を行なう(ステップS131)。こうして算出されたデータは、注目画素データDnの階調値に関連して対応付けられた階調値(対応階調値)であることから、以下、関連データDn’(Dn’=k(Dn)×Dn)ともいう。本実施形態で用いた係数k(Dn)の一例を図4に示した。
図示するように、係数k(Dn)は、注目画素データDnの関数として与えられる。第1実施形態では、注目画素データDnが値16未満では、係数k(Dn)は値0であり、注目画素データDnが値16以上120未満では、係数k(Dn)は注目画素データDnに比例して漸増し、注目画素データDnが値120以上では、値1.0となる。この関連データDn′は、後で説明するステップS134での判断(仮ディザの判断)に用いられる。値0だった係数k(Dn)が漸増を開始する点(本実施形態では値16)を第1の屈曲点、漸増していた係数k(Dn)が最大値(本実施形態では1.0)となって以降同じ値に保持されることになる点(本実施形態では値120)を第2の屈曲点、とも呼ぶ。仮ディザの処理において、注目画素データDnに変えて、関連データDn′を用いる理由については、後述する。
本明細書で、係数k(Dn)などの値について言及する場合、実質的に、ドットの発生上の差異として認識できない範囲については、含まれるものとする。例えば、上記の値0、値1.0などは、正確に値0、値1.0である必要はなく、各値の近傍値(例えば±10%までの値)は含まれるものとする。また、第1の屈曲点から第2の屈曲点までは、実質的に漸増していればよく、若干の変動、例えば−10%程度までの変動が、漸増中において生じてもよい。この点は、後述する図9,図10の例でも同様である。
続いて、CPU40は、注目画素データDnの階調値に、別途用意した誤差バッファに記憶された拡散誤差Ednを加算する(ステップS132)。拡散誤差Ednは、後述するステップS139において算出されるものである。注目画素データDnの階調値に拡散誤差Ednを加算した値は、補正データとも呼ぶ。
上記2つの処理(ステップS131およびS132)は、如何に説明する仮ディザの判断(ステップS134)と、誤差拡散処理(ステップS136ないしS139)のために、必要なデータを整える処理に相当する。上記2つの処理を終えると、CPU40は、比較部43の処理として、仮ディザ処理を行なう(ステップS134)。この処理は、算出した関連データDn’と、EEPROM60に記憶されたディザマスク61を構成する複数の閾値(図5参照)のうちの、注目画素の座標(x,y)に対応する位置の第1の閾値THn_dの値との大小関係を比較する処理である。
仮ディザ処理の結果、注目画素についての関連データDn’が第1の閾値THn_dの値以上でなければ(ステップS134:NO)、ステップS132で求めた補正データ(Dn+Edn)と第2の閾値THeとを比較する(ステップS136)。第2の閾値THeは、通常の誤差拡散処理で用いられる値、例えば画像データの階調値が0〜255の範囲であれば、中間の値127である。ステップS136での比較の結果、補正データ(Dn+Edn)が第2の閾値THe以上であれば(ステップS136:YES)、注目画素のドットをON(ドットを形成する)に決定し(ステップS137)、補正データの階調値が第2の閾値THe未満であれば(ステップS136:NO)、注目画素のドットをOFF(ドットを形成しない)に決定する(ステップS138)。
他方、ステップS134の仮ディザ処理において、注目画素データDnの階調値が第1の閾値THn_dの値以上であれば(ステップS134:YES)、補正データ(Dn+Edn)が第2の閾値THe以上である場合(ステップS136:YES)と同様、ドットをONに決定する(ステップS537)。
こうしてドットのON/OFFを決定すると、CPU40は、いずれの場合でも、2値化誤差Enと拡散誤差Ednとを算出する(ステップS139)。2値化誤差Enとは、補正データとドットのON/OFF結果実現される階調値RSLT(ここでは値255または0)との差分である。数式で表せば、次式(1)として表される。
En={Dn(x,y)+Edn(x,y)}−RSLT(255 or 0) … (1)
一般にドットが形成されなければ2値化誤差Enは正の値になり、ドットが形成されれば2値化誤差は負の値となる。
この結果、以下に説明する誤差拡散の処理により、2値化の処理によってドットが形成されればその周辺の画素ではドットが形成されにくくなり、ドットが形成されなければその周辺の画素ではドットが形成されやすくなる。誤差拡散は、以下の式(2)により拡散誤差Ednを求めて、注目画素において発生した誤差を周辺の画素の配分する処理である。配分された誤差は累積され、上記ステップS132において注目画素データDnに加算される。本実施形態では、図7に示したように、2値化誤差Enを、ドットのON/OFFが未決定の周辺画素である4つの画素配分している。即ち、注目画素の右隣の画素、左下の画素、下の画素、右下の画素のそれぞれに対して1/4の割合で、拡散誤差Ednとして配分するものとした。こうして算出された拡散誤差Ednは、RAM52に用意された誤差バッファに格納される。
Edn(x+1,Y )=Edn(x+1,y )+En×(1/4)
Edn(x−1,Y+1)=Edn(x−1,y+1)+En×(1/4)
Edn(x ,Y+1)=Edn(x ,y+1)+En×(1/4)
Edn(x+1,Y+1)=Edn(x+1,y+1)+En×(1/4)
… (2)
なお、周辺画素への誤差の配分の割合は、1/4に限らず、例えば同じ順で、7/16,5/16,3/16,1/16のように画素位置によって、配分の重み付けを変えても良い。また、更に広い範囲に誤差を拡散しても良い。あるいは注目画素データの大きさにより、拡散範囲を変更しても差し支えない。
かかるステップS136〜S139の処理は、誤差拡散法によるハーフトーン処理であり、誤差拡散部44の処理として実行される。上述の例では、ステップS136〜S139は、ドットのON/OFFのみを決定する2値化処理としたが、大小ドットや大中小ドットのON/OFFを決定するなど、多値化処理として行なってもよい。
2値化誤差En及び拡散誤差Ednを算出すると、CPU40は、全ての画素についての上記の処理が完了したかを判断し(ステップS140)、全画素についての処理が終了するまで、注目画素位置(x,y)をインクリメントしつつ、上記ステップS131〜S139の処理を繰り返す。こうして、ステップS130のハーフトーン処理は終了する。
かかるハーフトーン処理の原理について、以下に説明する。本実施形態では、注目画素データDnが値16未満では、係数k(Dn)は、値0に設定されている。従って、この階調範囲では、関連データDn′は値0となる。この結果、ステップS134の仮ディザの処理での判断は必ず「NO」となり、ステップS136ないしS139が実行されることになり、誤差拡散法により、ドットのON/OFFが決定されることになる。つまりこの階調範囲では、完全な誤差拡散互換処理となる。
他方、注目画素データDnが値120以上の階調範囲では、関連データDn′は、係数k(Dn)は値1なので、関連データDn′は、注目画素データDnと等しくなる。このため、ドットの発生は、仮ディザの処理によりほぼ決定されることになる。つまりこの階調範囲では、ほぼディザ互換となる。もとより、注目画素データDnが値120以上(例えば128以上)でも、第1の閾値TH_dの値は、図5に示したように画素位置に応じて種々の値を取るから、ステップS134での判断結果が「NO」となることも生じる。こうした場合には、ステップS136での第2の閾値THeとの判断結果が「YES」となり、ドットが形成される。即ち、第1実施形態のプリンター20によれば、注目画素データDnが値120以上では、ディザ法でのみドットのON/OFFが決定される訳ではなく、ディザによるドットに加えて、誤差拡散によりドットも形成させ。
注目画素データDnが値16以上120未満では、係数k(Dn)は、値0より大きく1.0未満の値をとる。このため、階調範囲では、低階調であるほど誤差拡散法互換に近づき、高階調であるほどディザ互換に近づく。即ち、第1実施形態では、注目画素データDnが小さければ誤差拡散法によりドットが形成され、その状態から階調値が高くなるに従って、スムースにディザ互換に切り替えていくことができる。
この点を、図8を用いて、更に説明する。図8は、注目画素データDnに対して、ドットが形成される割合を示す説明図である。図8において、破線B1は、画素データがDnの時に本実施形態で最終的にドットを発生させたい画素の割合(0〜100%)を示しており、図示するように、注目画素データDnに比例する。ディザマスク61のように、特別なガンマ制御を施さず、閾値が線形に増加する通常のディザマスクを用いていれば、破線B1は単純な組織的ディザ法でのドット発生率とも一致する。
これに対して、図4に示した係数k(Dn)を乗じた関連データDn′を用いて仮ディザの処理を行なうと(ステップS134)、図8に示した実線J1のように、仮ディザの処理により形成されるドットの割合は低下する。その分、誤差拡散法によりドットが形成されることになる。例えば、注目画素データDnの階調値が値64である場合には、図示d1が仮ディザにより形成されるドットの割合となり、e1が誤差拡散により形成されるドットの割合となる。なお、誤差拡散法によるドットを形成する画素位置が、たまたまディザ法で形成される画素位置と一致する場合があり得る。この場合でも、誤差拡散法により形成されたドットとして数える。実線J1は、破線B1に、図4に示した係数k(Dn)を乗じたものに等しく、係数k(Dn)の値により、実線J1が破線B1を越えない範囲であれば両者の割合を自由に決定することができる。図4の例に則して言えば、注目画素データDnが値16未満では、ディザ法によって形成されるドットはないので、階調値0以上16未満は、誤差拡散互換領域となる。また、階調値120以上では、基本的にディザマスク61を用いてほぼ全てのドットが形成されるので、ディザ互換領域となる。また、両領域に挟まれた区間は、誤差拡散、ディザの混在領域となる。係数k(Dn)の値を小さくすれば、比例関係(J1)からの乖離が大きくなり、ディザ法によりドットが形成される割合(d1/(d1+e1))が低下する。なお、係数k(Dn)は、図4に示したように、テーブルとして用意し、注目画素データDnを用いてルックアップすることにより取得しても良いし、関数の形で演算するものとして良い。
この結果、例えば細線のように、ディザによる判断では、閾値との関係によってドットが形成されず、線が途切れたり消失したりするような場合でも、誤差拡散により、細線に対応したドットが形成される。つまり、ディザ法により細線が表示されなかったり途切れたりするという問題は生じにくくなる。このとき、図3に示したハーフトーン処理は、処理している対象が線図であるか写真画像のような自然画像であるかといった判断は一切していない。従って、仮に線図の領域からそのまま自然画像の領域に移行したり、自然画像の中に線画が存在したりしても、同じハーフトーン処理(図3)を実施するだけで、線画の領域では、ディザ法により処理で失われることのあるドットを誤差拡散法により補って線画を適切に表示できる。また、線画再現性の問題がない中高階調領域では、ディザ法により、ディザマスク61が有する特性(例えばブルーノイズ特性)によるドットを発生させることができる。このため、自然画像であっても、双方向印字での粒状性劣化の少ない画質を十二分に保持することができる。
しかも、本実施形態によれば、ディザ法と誤差拡散法の寄与比率を、係数k(Dn)により、容易に設定することができる。上記実施形態では、仮ディザの処理によりドットを形成すると判断されたドットの発生率(図8実線J1相当)と最終的なドット発生率(図8破線B1相当)とは、
J1/B1=k(Dn)
の関係となる。従って、両者の割合を所望の値に最適化するために、階調値ごとに仮ディザの処理で発生したドットの割合を実測して、誤差拡散法での閾値設定にフィードバックする、といった工程を、所望の結果が得られるまで何度も行なうといった必要がない。
本実施形態では、画素データDnに係数k(Dn)を乗じて変形した関連データDn′を、第1の閾値THn_Dと比較することで(図3、ステップS134)、ディザによるドット発生率が、図8に実線J1により示した特性となるように制御した。同様の結果は画素データDnではなく仮ディザの処理における第1の閾値THn_Dの方を変形することでも得られる。具体的には、
THn_D′=THn_D/k(THn_D)
但し、0<k(THn_d)≦1.0
として、ステップS134での判断を、
Dn≧THn_D′?
に変更する。こうすることで、仮ディザの処理によりドットを発生すると判断されるドットの割合を減らすことができ、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ハーフトーン処理(ステップS130)の中で、仮ディザの処理(ステップS134)に用いられる第1の閾値を上記式により毎回計算する代わりに、ディザマスク61の全閾値についてあらかじめ上記変換計算を行なっておいても良い。ディザマスク61の各閾値THn_Dを、変換計算により得られた変換済み閾値THn_D′置き換えた変形ディザマスクを作成し、ステップS134での判断に用いれば、閾値THn_D′を画素ごとに計算する必要がない。この場合、係数k(THn_d)を用いて、ディザマスクの閾値を修正しているか否かは、実際に仮ディザの処理により発生されるドットの割合を調べることにより、判断することができる。具体的には、仮ディザの処理によりドットを形成すると判断されたドットの発生率(図8実線J1相当)と最終的なドット発生率(図8破線B1相当)とを計算し、
J1/B1=k(THn_d)
を演算することによって、k(THn_D)を知ることができる。
本実施形態では、誤差拡散法の際に用いる閾値THeとして、固定値(階調範囲にの中央値である値127)を用いたが、注目画素データの階調値に応じて増加する値を用いれば、特許文献2に記載されているように、尾引などの課題を解決して画像を形成することができる。更に、図7にしめした誤差拡散範囲を、注目画素データの階調値に応じて切り替える処理を行なえば、更に画質の向上が期待できる。拡散範囲を切替ながら誤差拡散を行なう手法は、公知の技術であるため、詳しい説明は省略するが、入力階調値と2値化結果の組み合わせに応じて誤差拡散範囲を切り替えると、低階調値でドットONになった時のみ広い範囲に誤差拡散することで、低階調領域の粒状性を改善し、ドットの非所望な連続、いわゆるワームの発生を抑制することができる。
高階調側ではほぼディザ互換となるメリットとしては、例えば、ドット着弾位置のずれによる画質劣化を抑制できる点が挙げられる。このメリットは、ディザマスク61の上述した所定のドット形成特性に起因するものである。なお、高階調領域では、ディザ法によってドットデータを生成しても、インクのにじみによって印刷画質の粒状性が目立ちにくく、粒状性が問題となることはない。
B.第2実施形態:
次に本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態のプリンター20は、第1実施形態と同一のハードウェア構成を備え、同一の印刷処理(図2)およぴ同一のハーフトーン処理(図3)を実行する。第2実施形態のプリンター20が第1実施形態と異なるのは、関連データDn′を求めるのに用いた係数k(Dn)の形態である。図9は、第2実施形態において用いられる係数k(Dn)を示すグラフである。
第2実施形態では、プリンター20は、第1実施形態と同様の処理を行ない(図2、図3)、その際、係数k(Dn)として、図4の値に変えて、図9に示す値を用いる。図9に示した例では、係数k(Dn)は、第1実施形態と比べて、より広範囲(階調値0〜192)に亘って、単調増加するものとされている。第1実施形態における第1の屈曲点を着目画素データDnの値0に、第2の屈曲点を同じく値192にしたので、第2実施形態と考えることができる。
かかる第2実施形態では、係数k(Dn)が切り換わる点が第2の屈曲点のみとなっていること、係数k(Dn)が単調増加する割合が第1実施形態より小さくなっていることなどから、誤差拡散互換の状態からディザ互換の状態への切替が、よりスムースに行なわれる。
第1,第2実施形態に示したように、係数k(Dn)の増加の割合は、自由に設定可能である。例えば、係数k(Dn)を折れ線グラフ的に変化させるのではなく、第1,第2の屈曲点における係数k(Dn)の値が滑らかに変化するように設定しても良い。あるいは段階的に変化するように設定しても良い。
C.第3実施形態:
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態のプリンター20は、第1,第2実施形態と同一のハードウェア構成を備え、同一の印刷処理(図2)およぴ同一のハーフトーン処理(図3)を実行する。第3実施形態のプリンター20が第1実施形態と異なるのは、関連データDn′を求めるのに用いた係数k(Dn)の形態である。図10は、第3実施形態において用いられる係数k(Dn)を示すグラフである。
第3実施形態では、プリンター20は、第1実施形態と同様の処理を行ない(図2、図3)、その際、係数k(Dn)として、図4の値に変えて、図10に示す値を用いる。図10に示した例では、係数k(Dn)は、第1実施形態と比べて、ほぼ逆の特性を持っている。即ち、注目画素データDnが値32未満では、着目画素データDnが値0から大きくなるにつれて、係数k(Dn)は、値0から漸減する。注目画素データDnが値32以上になると、係数k(Dn)は値0となる。
かかる第3実施形態では、注目画素データDnが値32以上では係数k(Dn)は値0となるから、階調範囲32以上では、ステップS134での仮ディザの処理での判断は必ず「NO」となる。従って、この階調範囲では、誤差拡散法により、ドットのON/OFFが判断されることになる。これに対して、注目画素データDnが値32未満では、係数k(Dn)は、0でない値を持つから、注目画素データDnが値0に近い範囲ではディザ互換となり、注目画素データDnが大きくなるにつれて、ディザ互換から徐々に誤差拡散互換に切り換わっていく。
従って、低階調域では、ディザ法によりドットが形成されるので、階調値が大きく変化する領域の縁に生じる尾引や非所望のドットの連続(いわゆるワーム)などの問題をディザマスクにブルーノイズ特性などを持たせることにより解消することができる。このため、誤差拡散法での処理に、処理の複雑化や速度低下につながる特別な工夫を施す必要がない。このため、低階調域での尾引やワームの発生を防止しつつ、誤差拡散による優れた画像の再現性を容易に実現することができる。
第1ないし第3実施形態に示したように、係数k(Dn)は、増加、減少を含めて、自由に設定可能である。例えば、階調範囲に一部のみ、ディザ互換(あるいは誤差拡散互換)とし、それ以外では誤差拡散互換(ディザ互換)とし、スムーズに両者を切り替えるように係数k(Dn)を設定することができる。
D.変形例:
D−1.変形例1:
上記第1ないし第3実施形態では、係数kは、注目画素データDnの関数としたが、係数kは、注目画素データDnによらず一定値としても良い。この場合には、注目画素データDnの階調値を問わず、ディザにより形成されるドットと、誤差拡散により形成されるドットとが、係数kにより定る割合で形成されることになる。この場合、注目画素データDnによらず係数kを一定とした上で、印刷条件により、異なる値としても良い。異なる印刷条件としては、インク色の違い、使用するインクの違い(カラーインクかメタリックインクかなど)、印刷方法の違い、印刷媒体の違いなど、様々な条件を想定することができる。
例えば、インク色毎に異なる値を係数kとして用いても良い。例えばイエロについては、係数kを値1として、大部分のドットをディザ法により形成し、シアン,マゼンタについては、係数kを値0.5など、小さな値として、誤差拡散法により形成されるドットの割合を増やしても良い。また、片方向印刷の場合には、係数kを小さな値として主に誤差拡散法によりドットを形成し、双方向印刷の場合には、係数kを大きな値として主にディザ法によりドットを形成するものとしても良い。この場合、往動時に形成されるドット、復動時に形成されるドットそれぞれがブルーノイズ特性となるように、ディザマスクを作成しておけば、双方向印刷のドット形成位置にずれを生じても、画質の劣化の少ない画像形成が可能となる。同様に、バス数の少ない印刷時と、パス数の多い印刷時とで、係数kの値を相違させても良い。
変形例1では、係数kは、注目画素データDnによらず一定として、他の印刷条件により異なる値としたが、第1ないし第3実施形態に示したように、係数kを注目画素データDnの関数とした上で、更に印刷条件によって異なる関数、異なる数値範囲としても差し支えない。こうすることで、多様な条件に応じて、ディザ互換と誤差拡散互換の割合を、適切に設定して印刷することができる。
D−2.変形例2:
以上の実施形態では、ディザマスクとして、誤差拡散と特性が似ているブルーノイズマスクを用いたが、ベイヤー型ディザなどの、規則パターンを持つドット分散型の組織的ディザを用いてもよい。この場合は、第1,第2実施形態に示したように、低階調領域で、係数k(Dn)を1.0未満の小さな値(0〜0.5程度のいずれかの値)とすれば、「線が消失する場合がある。」というベイヤー型ディザ最大の課題が解決できる。また、網点ディザや、グリーンノイズマスクなどのドット集中型ディザを用いても、網点ピッチで線がとぎれとぎれになる、などの問題が解消できて有用である。2次元的な広がりを持つ通常部はベイヤーや網点、グリーンノイズマスクなどのディザパターンでありながら、細線部では誤差拡散法が働いて、細線が消失したり分断されたりせずに再現できるハーフトーンが実現できるからである。
D−3.変形例3:
上記実施形態では、印刷装置として、シリアルタイプのインクジェトプリンター20を用いたが、他の形式のプリンタ−、例えばラインプリンター、レーザープリンターのようなページプリンターなどとして実現しても良い。また、カラープリンターに限られず、モノクロ印刷の用プリンターとして実現しても良い。更に、インクジェットタイプに限られず、熱昇華型プリンターやドットインパクト型など、種々のタイプのプリンターにも適用可能である。
また、画像処理のみを行なう画像処理装置に適用することも差し支えない。図3などに例示したハーフトーン処理は、コンピューターで実行される専用のアプリケーションプログラムとして実現しても良いし、RiPなど専用の装置において実施しても良い。あるいは、コンピュータとプリンターとを接続して用いるものとし、プリンタードライバ内で画像処理の一部または全部を実行するものとして良い。更には、ネットワーク上に、こうした画像処理を行なう専用のサーバを置き、他のコンピューターやプリンターからの要求に応じて、画像データを処理する形態で運用しても差し支えない。
D−4.変形例4:
注目画素データDnに対応付けられた関連データDn′は、注目画素データDnに係数kを乗じたものの他、注目画素データDnの平方根など注目画素データDnに所定の演算操作を行なった値、あるいは注目画素データDnから所定値を減算した値など、種々の手法に拠り設定しても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
20…プリンター
30…制御ユニット
40…CPU
41…入力部
42…ハーフトーン処理部
43…比較部
44…誤差拡散部
46…印刷部
51…ROM
52…RAM
60…EEPROM
61…ディザマスク
62…誤差拡散閾値テーブル
70…キャリッジモータ
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモータ
75…プラテン
80…キャリッジ
82〜87…インクカートリッジ
90…印刷ヘッド
98…メモリカードスロット
99…操作パネル
P…印刷媒体
MC…メモリカード

Claims (11)

  1. 画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像データを入力する入力部と、
    前記画像データに基づいて、ドットの形成の有無を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と、
    前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう印刷部と
    を備え、
    前記ドットデータ生成部は、
    ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、
    前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、
    いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する
    印刷装置。
  2. 前記対応階調値は、前記画像データの階調値に所定の係数を乗じて定められた値である請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記係数は、前記入力された画像データの階調値に応じて定められる請求項2記載の印刷装置。
  4. 請求項3記載の印刷装置であって
    前記係数は、
    前記入力された画像データの階調値が、第1の階調値未満では、値0近傍値であり、
    前記入力された画像データの階調値が、前記第1の階調値以上第2の階調値未満では、前記画像データの階調値に応じて実質的に漸増し、
    前記入力された画像データの階調値が、前記第2の階調値以上では、値1.0近傍値である
    印刷装置。
  5. 請求項3記載の印刷装置であって
    前記係数は、
    前記入力された画像データの階調値が、第1の階調値未満では、値1.0近傍値であり、
    前記入力された画像データの階調値が、前記第1の階調値以上第2の階調値未満では、前記画像データの階調値に応じて実質的に漸減し、
    前記入力された画像データの階調値が、前記第2の階調値以上では、値0近傍値である
    印刷装置。
  6. 前記ディザマスクは、閾値の配列が、形成されるドットが備える空間周波数が、ブルーノイズ特性またはグリーンノイズ特性のいずれかである請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記比較において、前記ディザマスクに配列された第1の閾値を修正することにより、前記画像データの階調値を前記対応階調値として扱う請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 画像データに基づいて画像をコンピュータを用いて印刷する印刷方法であって、
    前記画像データを入力し、
    前記コンピュータが前記画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成する際、
    前記コンピュータが、ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、
    前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、
    いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、前記コンピュータが周辺の所定範囲の画素に拡散する処理を行ない、
    前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう
    印刷方法。
  9. 画像データに基づいて画像を印刷させるプログラムであって、
    前記画像データを入力する機能と、
    前記画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成する際、
    ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較する機能と、
    前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成する機能と、
    いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する機能と、
    前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なわせる機能と
    をコンピューターにより実現させるプログラム。
  10. 画像データを処理する画像処理装置であって、
    前記画像データを入力する入力部と、
    前記入力された画像データからドットの形成の有無を表すドットデータを生成するドットデータ生成部と
    を備え、
    前記ドットデータ生成部は、
    ディザマスクに配列された第1の閾値と前記入力された画像データに対応付けられた対応階調値とを比較し、
    前記比較の結果、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていると判断された場合には、ドットを形成すると判断して前記ドットデータを生成し、前記対応階調値が前記第1の閾値を上回っていないと判断された場合には、誤差拡散法を適用して、前記画像データに誤差拡散済みの補正データと第2の閾値とを比較することによりドットの形成について判断して前記ドットデータを生成し、
    いずれの場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する
    画像処理装置。
  11. 画像データに基づいて画像を印刷する印刷装置であって、
    前記画像データを入力する入力部と、
    複数の閾値を格納したディザマスクの各閾値と前記画像データの階調値に所定の係数を乗じた対応階調値とを比較して、ドット形成の有無を仮に定めたドットデータを生成する第1のドットデータ生成部と、
    前記仮のドットデータがドットを形成するとの判断結果を示している場合には、そのままドットを形成するものと判断し、前記仮のドットデータがドットを形成しないとの判断結果を示している場合には、前記画像データに誤差拡散法を適用して、ドットの形成の有無を判断する第2のドットデータ生成部と、
    前記第1,第2のドットデータ生成部の何れによりドットデータが生成された場合でも、前記ドットデータの生成の結果生じる誤差を、周辺の所定範囲の画素に拡散する誤差拡散部と、
    前記生成されたドットデータを用いて、前記画像の印刷を行なう印刷部と
    を備えた印刷装置。
JP2013118609A 2013-06-05 2013-06-05 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置 Active JP6175915B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118609A JP6175915B2 (ja) 2013-06-05 2013-06-05 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置
US14/295,755 US9247104B2 (en) 2013-06-05 2014-06-04 Printing apparatus, printing method, program, and image processing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013118609A JP6175915B2 (ja) 2013-06-05 2013-06-05 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014236460A JP2014236460A (ja) 2014-12-15
JP2014236460A5 JP2014236460A5 (ja) 2016-05-19
JP6175915B2 true JP6175915B2 (ja) 2017-08-09

Family

ID=52005254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013118609A Active JP6175915B2 (ja) 2013-06-05 2013-06-05 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9247104B2 (ja)
JP (1) JP6175915B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6152820B2 (ja) * 2014-03-31 2017-06-28 ブラザー工業株式会社 画像読取装置
JP6514263B2 (ja) 2017-04-18 2019-05-15 ローランドディー.ジー.株式会社 インクジェットプリンタ
JP6992323B2 (ja) * 2017-08-24 2022-01-13 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置および補正制御プログラム
JP6973098B2 (ja) 2018-01-16 2021-11-24 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及び印刷装置
JP7127423B2 (ja) 2018-08-22 2022-08-30 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、印刷装置および画像処理方法

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3360391B2 (ja) 1993-06-24 2002-12-24 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置および画像処理方法
JP3603906B2 (ja) * 1994-04-15 2004-12-22 富士写真フイルム株式会社 画像信号2値化処理装置および方法
JP2000301807A (ja) * 1999-04-19 2000-10-31 Canon Inc テストパターン記録方法、情報処理装置および記録装置
JP4428206B2 (ja) * 2004-11-10 2010-03-10 コニカミノルタホールディングス株式会社 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成プログラム
JP4635762B2 (ja) 2005-02-09 2011-02-23 セイコーエプソン株式会社 双方向印刷を行うための画像処理装置および印刷装置
JP4182960B2 (ja) * 2005-06-24 2008-11-19 セイコーエプソン株式会社 二値化処理を行う画像処理装置及び画像処理プログラム
CN100377567C (zh) * 2005-10-26 2008-03-26 北京北大方正电子有限公司 在多位成像深度设备上的调频调幅混合网点网型控制方法
EP1798951B1 (en) 2005-12-14 2015-04-08 Océ-Technologies B.V. Method, apparatus and computer program for halftoning digital images
JP4637054B2 (ja) * 2006-05-15 2011-02-23 キヤノン株式会社 画像処理装置及びその制御方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体
JP2008087382A (ja) * 2006-10-03 2008-04-17 Seiko Epson Corp 高画質ハーフトーン処理
JP5428696B2 (ja) 2009-09-16 2014-02-26 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷用データ生成装置、印刷方法及びそのプログラム
JP5504858B2 (ja) 2009-12-07 2014-05-28 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、コンピュータープログラム
JP5750969B2 (ja) 2011-03-24 2015-07-22 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5750968B2 (ja) 2011-03-24 2015-07-22 セイコーエプソン株式会社 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法および画像処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20140362416A1 (en) 2014-12-11
JP2014236460A (ja) 2014-12-15
US9247104B2 (en) 2016-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5750969B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法および画像処理プログラム
JP5428696B2 (ja) 印刷装置、印刷用データ生成装置、印刷方法及びそのプログラム
JP6587552B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP5750968B2 (ja) 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法および画像処理プログラム
US8363251B2 (en) Image forming apparatus, print data generation method and computer program for forming an image with halftone processing that uses constraint data
JP6175915B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置
JP5505048B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、印刷データ生成プログラム
JP5333389B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP6256108B2 (ja) 印刷装置、印刷用データ生成装置およびその方法、ならびに印刷用データ生成プログラム
JP6175914B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、および画像処理装置
US10005289B2 (en) Printing apparatus, printing method, and non-transitory computer readable medium for storing program
JP4240210B2 (ja) 印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム
JP6252003B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、画像処理装置およびプログラム
JP6390405B2 (ja) 印刷装置、印刷方法、プログラム、および画像処理装置
JP2014144649A (ja) 印刷装置、印刷方法、および、コンピュータープログラム
US10798266B2 (en) Image processing apparatus, printing apparatus, and image processing method for performing halftone processing on divided images
JP2010137536A (ja) 印刷装置および印刷方法
JP5979261B2 (ja) 印刷装置、および印刷方法
JP5720764B2 (ja) 印刷装置、および印刷方法
JP2016163080A (ja) 印刷装置、印刷方法、画像処理装置、コンピュータープログラム
JP6221838B2 (ja) 印刷装置、印刷用データ生成装置およびその方法、ならびに印刷用データ生成プログラム
JP2020185708A (ja) 画像処理装置、印刷方法および印刷装置
JP2020192784A (ja) 画像処理装置、印刷方法および印刷装置
JP2020192783A (ja) 画像処理装置、印刷方法および印刷装置
JP2006224368A (ja) 記録材の記録位置ずれによる画質の劣化を抑えるディザ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160325

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160325

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6175915

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150